JP3916402B2 - チェンジャ型ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトディスク(CD)等のディスク状記録媒体に対して情報の再生および/または記録が可能で、かつ、装置内に複数のストッカを備えて複数枚のディスク状記録媒体が収納可能なチェンジャ型ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のチェンジャ型ディスク装置の内部には、ディスク状記録媒体(以下、ディスクと略称する)を回転駆動して光ピックアップ等により情報の再生および/または記録を行うディスクドライブ部と、ディスクが保持可能なストッカを昇降可能に複数配設してなるディスク収納部とが備えられている。そして、車載用のチェンジャ型ディスク装置に多用されているスロットイン方式の場合、ディスクをプレイ位置やストッカあるいは挿入排出口へと搬送するディスク搬送機構が設けられており、挿入排出口から装置内部へ挿入されたディスクがプレイ位置やディスク収納部へ自動的に移送されるようになっている。また、車載用のチェンジャ型ディスク装置では一般に、前進後退可能なディスクドライブ部を挿入排出口近傍の退避位置に配置させた状態でストッカの昇降動作を行わせる構成にすることによって、装置の小型化を図っていると共に、プレイ中のディスクドライブ部をダンパ等の緩衝部材を介して支持する防振機構を付設することによって、車両走行中の振動の影響を低減して音飛び等を回避している。
【0003】
このような車載用のチェンジャ型ディスク装置においては、ディスクドライブ部を最奥位置に配置させた状態で、ターンテーブルとクランパとの間にディスクを挟み込むクランプ動作や、ディスクドライブ部を緩衝部材にて支持するという防振モードへの切替動作が行われ、しかる後、ターンテーブルと一体的にディスクを回転駆動して情報の読み取りや書き込みが行えるようになっている。そのため、ディスクドライブ部を前進後退させる駆動機構として、駆動モータに駆動される欠歯歯車と噛合して駆動力が伝達される上流側アイドラ歯車と、この上流側アイドラ歯車に常時噛合する上流側カム付き歯車と、この上流側カム付き歯車のカム溝に係合してディスクドライブ部の一側部を駆動する上流側アームと、上流側カム付き歯車に追動する一対の下流側アイドラ歯車と、この下流側アイドラ歯車に追動する下流側カム付き歯車と、この下流側カム付き歯車のカム溝に係合してディスクドライブ部の他側部を駆動する下流側アームとを備えた構成のものが、従来より知られている。
【0004】
かかるディスクドライブ駆動機構は、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが噛合状態のときに、カム付き歯車のカム溝に沿って駆動される上流側アームおよび下流側アームを介してディスクドライブ部が前進後退可能であり、また、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが非噛合状態のときには、カム付き歯車へ駆動力が伝達されないためディスクドライブ部は前進後退はしないが、欠歯歯車の回転にリンクするカム機構等によってディスクドライブ部の昇降動作やクランプ動作、防振モードへの切替動作などが行われるようになっている。
【0005】
例えば、特定のストッカに収納されている所望のディスクをプレイ位置に配置させる場合、まずディスクドライブ部が退避位置まで移動するようにディスクドライブ駆動機構を動作させて、該ストッカをディスク搬送路と同等の高さ位置まで上昇もしくは下降させ、次いで上流側アイドラ歯車と噛合している欠歯歯車を順方向へ回転させて、ディスクドライブ部を退避位置から装置内の奥側へ移動させていく。そして、ディスクドライブ部が最奥位置まで移動した段階で、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが非噛合状態に移行し、欠歯歯車のさらなる回転に伴って、該ストッカ内からディスクドライブ部側へ送り込まれたディスクのクランプ動作や、ディスクドライブ部を支持しているドライブシャーシを本体シャーシから解放して緩衝部材にて支えるという防振モードへの切替動作が行われる。また、プレイ位置にあるディスクをストッカに収納する場合には、上流側アイドラ歯車への駆動力伝達が遮断されている欠歯歯車を逆方向へ回転させることによって、クランプ解除動作や防振モード解除動作が行われ、欠歯歯車がさらに回転して上流側アイドラ歯車と噛合するようになると、各カム付き歯車へ駆動力が伝達されるので、ディスクドライブ部は最奥位置から挿入排出口側の退避位置まで移動していく。
【0006】
ところで、かかるディスクドライブ駆動機構においては、噛合状態から非噛合状態に移行した欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが再び噛合状態に戻るときに、互いの歯の噛み合い方が元と同じになっていなければ、前進後退させたときにディスクドライブ部に位置ずれが生じてしまう。そこで従来技術では、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車との噛合状態が終了する際に、このアイドラ歯車に噛合している上流側カム付き歯車を位置決めするという機構を採用している。この位置決め機構は、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車との噛合状態が終了するのと同じタイミングで係止ピンを係止溝に入り込ませることにより、上流側カム付き歯車の順方向の回転を強制的に停止させてしまうというもので、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが非噛合状態から噛合状態に戻って上流側カム付き歯車に逆方向の回転力が加わると、該係止ピンは該係止溝から離脱するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のディスクドライブ駆動機構では、ディスクドライブ部が最奥位置まで移動すると、上流側カム付き歯車が係止ピンに位置決めされた状態で、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが非噛合状態に移行するように設定されている。しかしながら、ディスクドライブ部は最奥位置においてドライブシャーシと一体化させて両者のガタを低減させる必要があるので、ディスクドライブ部が最奥位置まで移動したとき、上流側アームや下流側アームはそれ以上進めない限界位置に到達しており、その反力がカム付き歯車を介して係止ピンに作用するため、いずれかのアームが限界位置に到達するタイミングが前記非噛合状態への移行タイミングよりも若干早まってしまうと、ドライブシャーシからの反力を受ける係止ピンは位置決め動作を阻害されることになる。実際、駆動力伝達経路の最も下流側に配設されている下流側アームは、温度変化に伴う歯車群の膨張収縮やバックラッシュの累積公差などの影響を受けやすく、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが噛合している段階でドライブシャーシに押し付けられてしまうことがあるので、その反力によって係止ピンの動作が阻害されて上流側カム付き歯車を確実に位置決めできない恐れがあった。
【0008】
なお、上流側カム付き歯車が正しく位置決めされていない状態で欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが非噛合状態に移行すると、前述したように、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが噛合状態に戻るときに互いの歯の噛み合い方に狂いが生じやすく、その場合、ディスクドライブ部を正規の位置に前進後退させられなくなるので装置の動作不良や故障を引き起こす。
【0009】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、ディスクドライブ駆動機構が駆動源となる欠歯歯車との噛合状態に狂いを起こさず、常に正確にディスクドライブ部を前進後退させることができる、高信頼性のチェンジャ型ディスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクドライブ駆動機構に対する欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断される直前に、ディスクドライブ部駆動用の一方のアームをカム溝に係合させている下流側のカム付き歯車を、クリック係止手段によって順方向へ強制的に回転させて係止すると共に、この動作に連動して、ディスクドライブ部駆動用の他方のアームをカム溝に係合させている上流側のカム付き歯車が順方向へ所定量回転すると、該上流側カム付き歯車が別のクリック係止手段に係止されて位置決め状態となり、この状態で欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断されるようにした。これにより、下流側のアームを欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断される直前に限界位置まで移動させ、その反力が上流側のカム付き歯車には及ばないように設定できる。また、下流側のカム付き歯車の動作に追動する上流側のカム付き歯車は所定の回転位置で係止されて位置決め状態となるが、その状態で欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断されるように設定されているので、ディスクドライブ駆動機構が欠歯歯車との噛合状態に狂いを起こさなくなり、常に正確にディスクドライブ部を前進後退させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のチェンジャ型ディスク装置では、ディスクを挟持して搬送するディスク搬送部と、ディスクをクランプして回転駆動し情報の再生および/または記録を行うディスクドライブ部と、このディスクドライブ部を前進後退させるディスクドライブ駆動機構と、ディスクのプレイ時に前記ディスクドライブ部を緩衝部材にて支持する防振機構と、ディスクが保持可能なストッカを昇降可能に複数配設したディスク収納部とを備え、前記ディスクドライブ部が退避位置に移動しているときに前記ストッカの昇降動作が可能で、かつ前記ディスクドライブ部が最奥位置に移動しているときにディスクのクランプ動作が可能であると共に、前記ディスクドライブ駆動機構が、駆動モータに駆動される欠歯歯車と噛合して駆動力が伝達される上流側アイドラ歯車と、この上流側アイドラ歯車に常時噛合する上流側カム付き歯車と、この上流側カム付き歯車のカム溝に係合して前記ディスクドライブ部の一側部を駆動する上流側アームと、前記上流側カム付き歯車に追動する下流側アイドラ歯車と、この下流側アイドラ歯車に追動する下流側カム付き歯車と、この下流側カム付き歯車のカム溝に係合して前記ディスクドライブ部の他側部を駆動する下流側アームとを有し、前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが噛合状態のときに前記ディスクドライブ部が前進後退可能であり、かつ前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが非噛合状態のときに前記クランプ動作が可能なチェンジャ型ディスク装置において、前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが噛合状態から非噛合状態へ移行する直前に前記下流側カム付き歯車を順方向へ強制的に回転させて係止する第1のクリック係止手段と、この第1のクリック係止手段による前記下流側カム付き歯車の回転に追動して順方向へ所定量回転した前記上流側カム付き歯車を係止して位置決めする第2のクリック係止手段とを備え、この第2のクリック係止手段に位置決めされた前記上流側カム付き歯車の回転位置が、前記噛合状態が終了するときの該上流側カム付き歯車の回転位置となるよう設定にした。
【0012】
このように構成されるチェンジャ型ディスク装置のディスクドライブ機構は、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車との噛合状態が終了する直前に、第1のクリック係止手段が下流側カム付き歯車を順方向へ強制的に回転させて係止するので、限界位置に到達するタイミングが温度変化などの影響でばらつきやすい下流側アームを、非噛合状態へ移行する直前に限界位置まで移動させて、その反力が上流側カム付き歯車には及ばないようにすることができる。また、こうして下流側カム付き歯車を強制的に順方向へ回転させると、上流側カム付き歯車は、追動して順方向へ所定量回転した時点で第2のクリック係止手段に係止されるが、この上流側カム付き歯車に追動して上流側アイドラ歯車も順方向へ回転するので、第2のクリック係止手段に係止されて停止しているときの上流側カム付き歯車の回転位置が、欠歯歯車と上流側アイドラ歯車との噛合状態が終了するときの回転位置に設定してあれば、非噛合状態から噛合状態に戻るときに欠歯歯車と上流側アイドラ歯車とが歯の噛み合い方に狂いを生じる恐れがなくなる。
【0013】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係るチェンジャ型CD再生装置のディスクドライブユニットやドライブシャーシを示す平面視説明図、図2は図1中のドライブシャーシを省略してディスクドライブ駆動機構を露出させた平面視説明図、図3は該CD再生装置のディスク搬送部やディスク収納部を示す平面視説明図、図4は該ディスクドライブユニットに設けられた鍔付きのガイドピンを示す正面図である。ただし、図1,2に示す部分は装置の上部を下方から見たものであり、図3に示す部分は装置の下部を上方から見たものである。
【0014】
図1〜図3に示すように、本実施例に係るチェンジャ型CD再生装置は、複数枚のディスク(CD)1を収納して選択的に再生可能なスロットイン方式のディスク装置であり、その本体シャーシ2内に、ディスク搬送部やディスクドライブユニットU、ディスクドライブ駆動機構、防振機構、ディスク収納部等が配設されている。
【0015】
前記ディスク搬送部は、図示せぬ挿入排出口とプレイ位置間や、プレイ位置とディスク収納部間でディスク1を搬送するためのものである。このディスク搬送部には、ディスク搬送方向に対して直交する向きにスライド移動させることによって近接離反可能な歯車列部3と搬送ガイド体4とが対向配置されている。歯車列部3には、ディスク1の周縁部が挿入されるプーリ溝を有する複数の搬送プーリ5と、この搬送プーリ5に駆動力を付与する複数の駆動歯車6と、搬送プーリ5をディスク1に弾接させるための図示せぬ弾性付勢手段とが設けられている。また、搬送ガイド体4には、ディスク搬送方向に沿って直線状に延びてディスク1の周縁部が挿入されるガイド溝4aが形成されている。そして、搬送プーリ5と搬送ガイド体4との間に、ディスク1を板厚方向と直交する向きに挟持して、駆動歯車6から搬送プーリ5に伝達される駆動力を該ディスク1に付与することにより、該ディスク1をガイド溝4aに沿って転動させながら搬送することができる。なお、搬送ガイド体4の所定位置には、ディスク1がプレイ位置に到達したことを検出する検出スイッチSが配設されている。
【0016】
前記ディスクドライブユニットUは、光ピックアップ装置7や図示せぬターンテーブルおよびスピンドルモータ、クランパ8等によって構成されており、図3中の鎖線はプレイ位置に配置された状態のディスク1を示している。このプレイ位置でディスク1をセンタリングしてターンテーブルとクランパ8とで挟み込むクランプ動作が行われた後、スピンドルモータにより該ディスク1をターンテーブルと一体的に回転させながら、光ピックアップ装置によりディスク1に記録されている情報の読み取りが行えるようになっている。このディスクドライブユニットUはドライブシャーシ9に前進後退可能に支持されており、このドライブシャーシ9は前記防振機構を介して本体シャーシ2に支持されている。ただし、ドライブシャーシ9の側方4か所に突設されている連結ピン10が、通常は本体シャーシ2に対してロックされているので、ドライブシャーシ9は本体シャーシ2に固定的に支持されている。そして、ディスクドライブユニットUが最奥位置に配置されてディスク1のクランプ動作が行われる過程で、図示せぬカム機構により連結ピン10がロック解除されると、前記防振機構を構成する緩衝部材によってドライブシャーシ9およびディスクドライブユニットUが支持された状態となり、防振モードへ切り替えられる。なお、かかる緩衝部材として本実施例では、ドライブシャーシ9の四隅を上下から支持可能なダンパ11および図示せぬコイルばねを本体シャーシ2に取り付けている。
【0017】
前記ディスクドライブ駆動機構は、本体シャーシ2に取り付けられた欠歯歯車12から駆動力を伝達される歯車群をドライブシャーシ9に配設し、この歯車群に追動する一対のアーム13,14によってディスクドライブユニットUを前進後退させるという機構である。具体的には、図示せぬ駆動モータに駆動される欠歯歯車12と噛合して駆動力が伝達される第1のアイドラ歯車15と、この第1のアイドラ歯車15に常時噛合する上流側カム付き歯車16と、この上流側カム付き歯車16に常時噛合する第2のアイドラ歯車17と、この第2のアイドラ歯車17に常時噛合する第3のアイドラ歯車18と、この第3のアイドラ歯車18に常時噛合する下流側カム付き歯車19とが、前記歯車群としてドライブシャーシ9に配設されており、上流側カム付き歯車16のカム溝16aに係合する上流側アーム13がディスクドライブユニットUの一側部を駆動し、下流側カム付き歯車19のカム溝19aに係合する下流側アーム14がディスクドライブユニットUの他側部を駆動するようになっている。各アーム13,14の先端部には駆動ピン20,21が垂設されており、一方の駆動ピン20は、ドライブシャーシ9の一側部に設けられた長寸幅広な弧状ガイド孔9aと、ディスクドライブユニットUの一側部に設けられた左右方向に延びる短寸幅狭な直線状ガイド孔22aとに挿通されている。同様に、他方の駆動ピン21は、ドライブシャーシ9の他側部に設けられた長寸幅広な弧状ガイド孔9bと、ディスクドライブユニットUの他側部に設けられた短寸幅狭な直線状ガイド孔22bとに挿通されている。なお、直線状ガイド孔22a,22bの外側の一端は丸孔状に切り欠いてあるので、組立時には該切欠き部分から鍔付きの駆動ピン20,21を挿通することができる。それゆえ、本実施例では、駆動ピン20,21としてワッシャロックを用いない金属ピンを使用している。
【0018】
このディスクドライブ駆動機構にはまた、欠歯歯車12と第1のアイドラ歯車15とが噛合状態から非噛合状態へ移行する直前に下流側カム付き歯車19を順方向へ強制的に回転させて係止する第1のクリック係止手段23と、この第1のクリック係止手段23による下流側カム付き歯車19の回転に追動して順方向へ所定量回転した上流側カム付き歯車16を係止して位置決めする第2のクリック係止手段24とが、ドライブシャーシ9に配設してある。そして、第2のクリック係止手段24に位置決めされた上流側カム付き歯車16の回転位置が、前記噛合状態が終了するときの該上流側カム付き歯車16の回転位置となるように設定してある。ここで、第1のクリック係止手段23は、第3のアイドラ歯車18の近傍に設けられ下流側カム付き歯車19側へ常時弾性付勢されている付勢板23aと、この付勢板23aに垂設されて下流側カム付き歯車19の外壁面に弾接する係止ピン23bと、下流側カム付き歯車19の外壁面に設けられて係止ピン23bが係脱可能な係止溝19bとによって構成され、下流側カム付き歯車19が所定の回転位置に達すると係止ピン23bが係止溝19bに入り込んで該歯車19を位置決め・停止するようになっている。同様に、第2のクリック係止手段24は、第2のアイドラ歯車17の近傍に設けられ上流側カム付き歯車16側へ常時弾性付勢されている付勢板24aと、この付勢板24aに垂設されて上流側カム付き歯車16の外壁面に弾接する係止ピン24bと、上流側カム付き歯車16の外壁面に設けられて係止ピン24bが係脱可能な係止溝16bとによって構成され、上流側カム付き歯車16が所定の回転位置に達すると係止ピン24bが係止溝16bに入り込んで該歯車16を位置決め・停止するようになっている。
【0019】
上述したディスクドライブ駆動機構は、欠歯歯車12に対して第1のアイドラ歯車15が噛合しているとき、図示せぬ駆動モータから駆動力が伝達されるので、アーム13,14および駆動ピン20,21を介してディスクドライブユニットUを前進後退させることができる。したがって、欠歯歯車12に対して第1のアイドラ歯車15が噛合していないときには、前記駆動モータからの駆動力が供給されないためディスクドライブユニットUを前進後退させることはできないが、欠歯歯車12の回転にリンクするカム板25等のカム機構等によってディスクドライブユニットUの昇降動作やクランプ動作、防振モードへの切替動作などが行われるようになっている。
【0020】
また、ドライブシャーシ9の左右両側には弧状ガイド孔9a,9bよりもさらに外側に、前後方向に直線状に延びる一対のガイド孔9c,9dが設けられており、ディスクドライブユニットUの左右両側に固定せしめた位置決めピン(図示せず)とガイドピン26(図4参照)が、それぞれガイド孔9c,9dに挿通されている。ここで、一方のガイド孔9cは前進後退時のディスクドライブユニットUの左右方向の位置を規定するためのもので、比較的幅狭に形成されており、このガイド孔9cに挿通される前記位置決めピンはワッシャロックによって抜け止めが図られる。これに対し、他方のガイド孔9dは比較的幅広に形成されており、このガイド孔9dには鍔26a付きの金属ピンであるガイドピン26が十分なクリアランスを存して挿通される。なお、ガイド孔9dの一部は半円状に切り欠かれて広くなっており、組立時には該切欠き部分から鍔26a付きのガイドピン26をガイド孔9d内へ挿通する。
【0021】
前記ディスク収納部は、複数枚のディスク1をそれぞれ独立に保持する複数のストッカ27や、不等ピッチの螺旋状溝を有して各ストッカ27に螺合する複数本の送りねじ28等によって構成されており、これらの送りねじ28を回転駆動することで各ストッカ27が昇降するようになっている。それゆえ、複数本の送りねじ28を適宜回転させることにより、所望のストッカ27をディスク搬送路と同等の高さ位置に配置させることができる。
【0022】
このように構成されたチェンジャ型CD再生装置において、例えば、特定のストッカ27に収納されている所望のディスク1をプレイ位置に配置させる場合、まずディスクドライブユニットUが退避位置まで移動するようにディスクドライブ駆動機構を動作させて、該ストッカ27をディスク搬送路と同等の高さ位置まで上昇もしくは下降させ、次いで第1のアイドラ歯車15と噛合している欠歯歯車12を順方向へ回転させて、ディスクドライブユニットUを退避位置から装置の奥側へ移動させていく。そして、ディスクドライブユニットUが最奥位置まで移動した段階で、欠歯歯車12と第1のアイドラ歯車15とが非噛合状態に移行し、欠歯歯車12のさらなる回転に伴って、該ストッカ27内からディスクドライブユニットU側へ送り込まれたディスク1のクランプ動作や、ドライブシャーシ9を本体シャーシ2から解放して緩衝部材にて支えるという防振モードへの切替動作が行われる。また、プレイ位置にあるディスク1をストッカ27に収納する場合には、第1のアイドラ歯車15への駆動力伝達が遮断されている欠歯歯車12を逆方向へ回転させることによって、クランプ解除動作や防振モード解除動作が行われ、欠歯歯車12がさらに回転して第1のアイドラ歯車15と噛合するようになると、上流側および下流側カム付き歯車16,19へ駆動力が伝達されるので、ディスクドライブユニットUは最奥位置から挿入排出口側の退避位置まで移動していく。
【0023】
すなわち、欠歯歯車12と第1のアイドラ歯車15は噛合状態から非噛合状態に移行したり、非噛合状態から噛合状態に移行したりするので、ディスクドライブユニットUを常に正確に前進後退させるためには、両歯車12,15が非噛合状態に移行するときと噛合状態に戻るときとで歯の噛み合い方に狂いが生じないように配慮する必要がある。上述したディスクドライブ駆動機構に付設されている第1および第2のクリック係止手段23,24は、こうした要請に応えるためのもので、欠歯歯車12と第1のアイドラ歯車15との噛合状態が終了する直前に、第1のクリック係止手段23が下流側カム付き歯車19を順方向へ強制的に回転させて係止するので、駆動ピン21が限界位置(直線状ガイド孔22b内の図示下端)に到達するタイミングが温度変化などの影響でばらつきやすい下流側アーム14を、非噛合状態へ移行する直前に該限界位置まで移動させて、その反力が上流側カム付き歯車16には及ばないようにすることができる。また、こうして下流側カム付き歯車19を強制的に順方向へ回転させると、上流側カム付き歯車16は、追動して順方向へ所定量回転した時点で第2のクリック係止手段24に係止されるが、この上流側カム付き歯車16に追動して第1のアイドラ歯車15も順方向へ回転するので、第2のクリック係止手段24に係止されて停止しているときの上流側カム付き歯車16の回転位置が、欠歯歯車12と上流側アイドラ歯車15との噛合状態が終了するときの回転位置に設定してあれば、非噛合状態から噛合状態に戻るときに欠歯歯車12と第1のアイドラ歯車15とが歯の噛み合い方に狂いを生じる恐れがなくなる。
【0024】
なお、本実施例においては、ディスクドライブユニットUが最奥位置まで移動すると、鍔26a付きのガイドピン26がガイド孔9d内の最奥位置に移動するので、鍔26aのテーパ面がドライブシャーシ9(ガイド孔9dの周壁部分)に食い込むように圧接される。それゆえ、防振モードにおいて、緩衝部材にて支持されたドライブシャーシ9に対してディスクドライブユニットUをほとんどガタのない状態で一体化させることができ、プレイ中のディスク1に外部の振動が悪影響を及ぼしにくいディスク装置となっている。また、ディスクドライブユニットUとドライブシャーシ9とを連結している4本のピンのうち、ガイド孔9c内に配置される位置決めピンだけはワッシャロック付きであるが、残りの3本、すなわちガイドピン26および駆動ピン20,21は、ワッシャロックを用いずに対応するガイド孔9d,22a,22bに嵌め込んで取り付けるという構造を採用しているので、組立作業性が良好であると共に、落下時等の衝撃でワッシャロックが外れる可能性も低くなっている。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】
ディスクドライブ駆動機構に対する欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断される直前に、ディスクドライブ部駆動用の一方のアームをカム溝に係合させている下流側カム付き歯車を、クリック係止手段によって順方向へ強制的に回転させて係止すると共に、この動作に連動して上流側カム付き歯車が順方向へ所定量回転すると、該上流側カム付き歯車が別のクリック係止手段に係止されて位置決め状態となり、この状態で欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断されるようにしたチェンジャ型ディスク装置なので、下流側カム付き歯車に駆動されるアームを、欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断される直前に限界位置まで移動させて、その反力が上流側のカム付き歯車には及ばないように設定できる。また、下流側カム付き歯車の動作に追動する上流側カム付き歯車は所定の回転位置で係止されて位置決め状態となるが、その状態で欠歯歯車からの駆動力伝達が遮断されるように設定されているので、ディスクドライブ駆動機構が欠歯歯車との噛合状態に狂いを起こさなくなって、常に正確にディスクドライブ部を前進後退させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るチェンジャ型CD再生装置のディスクドライブユニットやドライブシャーシを示す平面視説明図である。
【図2】図1中のドライブシャーシを省略した平面視説明図である。
【図3】該再生装置のディスク搬送部やディスク収納部を示す平面視説明図である。
【図4】該ディスクドライブユニットに設けられた鍔付きのガイドピンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 本体シャーシ
4 搬送ガイド体
5 搬送プーリ
6 駆動歯車
7 光ピックアップ装置
8 クランパ
9 ドライブシャーシ
9a,9b 弧状ガイド孔
9c,9d ガイド孔
11 ダンパ
12 欠歯歯車
13 上流側アーム
14 下流側アーム
15 上流側アイドラ歯車(第1のアイドラ歯車)
16 上流側カム付き歯車
16a カム溝
16b 係止溝
17,18 下流側アイドラ歯車(第2および第3のアイドラ歯車)
19 下流側カム付き歯車
19a カム溝
19b 係止溝
20,21 駆動ピン
22a,22b 直線状ガイド孔
23 第1のクリック係止手段
24 第2のクリック係止手段
23b,24b 係止ピン
26 ガイドピン
26a 鍔
27 ストッカ
28 送りねじ
U ディスクドライブユニット

Claims (1)

  1. ディスク状記録媒体を挟持して搬送するディスク搬送部と、前記記録媒体をクランプして回転駆動し情報の再生および/または記録を行うディスクドライブ部と、このディスクドライブ部を前進後退させるディスクドライブ駆動機構と、前記記録媒体のプレイ時に前記ディスクドライブ部を緩衝部材にて支持する防振機構と、前記記録媒体が保持可能なストッカを昇降可能に複数配設したディスク収納部とを備え、
    前記ディスクドライブ部が退避位置に移動しているときに前記ストッカの昇降動作が可能で、かつ前記ディスクドライブ部が最奥位置に移動しているときに前記記録媒体のクランプ動作が可能であると共に、
    前記ディスクドライブ駆動機構が、駆動モータに駆動される欠歯歯車と噛合して駆動力が伝達される上流側アイドラ歯車と、この上流側アイドラ歯車に常時噛合する上流側カム付き歯車と、この上流側カム付き歯車のカム溝に係合して前記ディスクドライブ部の一側部を駆動する上流側アームと、前記上流側カム付き歯車に追動する下流側アイドラ歯車と、この下流側アイドラ歯車に追動する下流側カム付き歯車と、この下流側カム付き歯車のカム溝に係合して前記ディスクドライブ部の他側部を駆動する下流側アームとを有し、前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが噛合状態のときに前記ディスクドライブ部が前進後退可能であり、かつ前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが非噛合状態のときに前記クランプ動作が可能なチェンジャ型ディスク装置において、
    前記欠歯歯車と前記上流側アイドラ歯車とが噛合状態から非噛合状態へ移行する直前に前記下流側カム付き歯車を順方向へ強制的に回転させて係止する第1のクリック係止手段と、この第1のクリック係止手段による前記下流側カム付き歯車の回転に追動して順方向へ所定量回転した前記上流側カム付き歯車を係止して位置決めする第2のクリック係止手段とを備え、この第2のクリック係止手段に位置決めされた前記上流側カム付き歯車の回転位置が、前記噛合状態が終了するときの該上流側カム付き歯車の回転位置となるように設定したことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
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