JP3913852B2 - シート搬送装置におけるジャム停止方法及び装置 - Google Patents
シート搬送装置におけるジャム停止方法及び装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置において、シート搬送中のシートが詰まった時に、シート搬送装置を停止させるジャム停止方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置が種々の用途に使用されている。そして、この種のシート搬送装置において、シート搬送途中に、例えば、シートをはさんで搬送する一対のローラの前にシートが詰まってトラブルを起こすことがあり、それを防止するため、シート詰りを検出するシート詰り検出手段を設けると共に、そのシート詰り検出手段でシートの詰りを検出すると、シート搬送装置の運転を停止(ジャム停止)する構成としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シートの詰りを検出してからシート搬送装置に停止信号を送ってシート搬送装置を停止させようとしても、シート搬送装置には機械の慣性があるため、機械が完全に停止するまでには時間がかかり、その間に、シートの詰りを生じている狭い空間に、新たなシートが次々に送り込まれてしまい、破損を生じるという問題があった。特に、最近のようにシート搬送装置の高速化が図られると、シートの詰りを生じた狭い空間にきわめて多数のシートが送り込まれてしまい、破損枚数が増大するという問題となっていた。
【0004】
本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたもので、シートの詰り(ジャム)が発生した時に、シートの破損枚数を極力少なくして、シート搬送装置を停止させることの可能なジャム停止方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート搬送装置において、シート搬送中にシートの詰りを監視し、シートの詰りを検出すると、その検出信号によって、直ちに前記シート搬送装置の停止動作に入ると共に、シートの詰りが発生した部分を開放することを特徴とする。この構成により、シートの詰り発生を検出してシート搬送装置を停止させた際に、そのシート搬送装置が完全に停止するまでに時間がかかり、その間にシートが詰まった部分に更にシートが送り込まれても、シートの詰りが発生した部分を開放しているので、シートに無理な力がかからず、シートの破損を防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明方法は、シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置において、シート搬送中にシートの詰りを監視し、シートの詰りを検出すると、その検出信号によって、直ちに前記シート搬送装置の停止動作に入ると共に、シートの詰りが発生した部分を開放し、その部分にシート搬送装置の完全停止までに送り込まれてくるシートの破損を防止することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明装置は、シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置において、シートの搬送経路におけるシートの詰りを検出するシート詰り検出手段と、シートの詰りが発生した部分を開閉する開閉手段と、前記シート詰り検出手段からのシート詰り検出信号によって、シートの詰りが発生した部分を開放するように前記開閉手段を作動させると共に、直ちにシート搬送装置を停止させる制御装置を備えたことを特徴とするものであり、この構成により、ジャム停止時に、直ちにシートの詰りが発生した部分を開放して空間を大きくし、その部分に送り込まれるシートの破損を防止できる。
【0008】
ここで、シートの詰りが発生した部分を開放するには、シートの搬送経路を形成するよう狭い間隔をあけて配置された一対のガイドの一方を、他方に対して開閉する方法、或いはシートをはさんで搬送する一対のローラの一方を、他方に対して開閉する方法等を、単独で或いは組み合わせて採用することにより実施できる。本発明で搬送の対象とするシートは、特に限定されず、任意のシート状のものであればよく、例えば、枚葉紙、1枚の若しくは複数枚を綴った帳票、はがき、封書等任意である。また、本発明のシート搬送装置を組み込む対象とする装置も任意であり、例えば、プリンタで印字した連続帳票を個々の帳票に切断して排出するバースター装置等のような、各種の帳票を処理する帳票処理装置、カットシートを取り扱うプリンター、複写機等を挙げることができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明をバースター装置に適用した実施例によるシート搬送装置のジャム停止装置を示す概略側断面図、図2はそのジャム停止装置の主要部分の概略平面図である。1はバースター装置であり、連続帳票2を一定の速度で搬送する上下一対のローラからなる第一送りローラ3と、その下流に配置され、第一送りローラ3による搬送速度よりも高速で連続帳票を搬送する上下一対のローラからなる第二送りローラ4と、第一送りローラ3と第二送りローラ4の間に配置された裁断部材5等を備えており、第一送りローラ3と第二送りローラ4の速度差により連続帳票2に大きい張力を加え、且つ裁断部材5でその連続帳票2の横ミシン目に裁断の切っ掛けを与え、その横ミシン目を利用して個々の帳票(以下シートという)に切り離すものである。
【0010】
7は、第二送りローラの下流に配置された第三送りローラであり、シートをはさんで搬送する搬送ローラ7aと押えローラ7bとからなる。8はその第三送りローラ7の上流に配置され、シートを第三送りローラ7に案内するガイド手段であり、狭い間隔をあけて配置された下ガイド8aと上ガイド8bを備えている。上流の第二送りローラ4及びこれらのガイド手段8や第三送りローラ7等は、シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置を構成する。9は第三送りローラ7の下流に配置された集積用コンベアであり、第三送りローラ7から排出されるシートを集積するものである。
【0011】
11は、シートの搬送経路の、詰りを生じる恐れのある部分におけるシートの有無を検出するよう配置された光センサであり、その出力信号は図示しない詰り検出回路に送られるようになっている。この光センサ11及び詰り検出回路は、シートの搬送経路におけるシートの詰りを検出するシート詰り検出手段を構成するもので、光センサ11が搬送経路内におけるシートの有無を検出し、その下をシートが通過する間、シート検出信号を出力し、詰り検出回路が、そのシート検出信号の継続時間を監視し、シートが光センサ11の下を正常に通過するのに要する時間を越えた所定時間以上にシート検出信号が継続した時に、シートが詰まったものと判断し、詰り検出信号を出力する構成となっている。
【0012】
13は、シートの詰りが発生した部分を開閉する開閉手段であり、押えローラ7bと上ガイド8bを保持し、支軸15を中心として揺動可能な可動板14と、その可動板14を支軸15を中心として揺動させるエアシリンダ等の駆動手段16等を備えている。ここで、支軸15の位置は、可動板14を図1に示す作動位置から上方に揺動させた時、押えローラ7bと上ガイド8bを共に上方に移動させてシートの搬送経路を開放し、下方の搬送ローラ7a及び下ガイド8aとの間に大きい空間を形成しうるように定められている。図中、18は固定フレームである。
【0013】
なお、図示は省略しているが、バースター装置(シート搬送装置を含む)1及び開閉手段13を制御する制御装置が設けられており、前記したシート詰り検出手段の詰り検出回路からのシート詰り検出信号を入力するようになっている。そして、制御装置は、そのシート詰り検出信号を入力すると直ちに、シートの詰りが発生した部分を開放するように開閉手段13の駆動手段16を作動させると共にバースター装置1及びシート搬送装置を停止させるよう制御する構成となっている。
【0014】
次に、上記構成の装置の動作を説明する。通常の運転状態では、連続帳票2が第一送りローラ3で引き出され、第二送りローラ4との間で個々の帳票即ちシートに裁断され、第三送りローラ7を経て集積用コンベア9に排出されている。この運転中、何らかの理由によって第三送りローラ7の上流にシートが詰ることがある。この時には、光センサ11の下にシートが停止した状態となり、光センサ11からのシート検出信号が継続するので、詰り検出回路がシートの詰りを検出して検出信号を出力する。制御装置はこのシート詰り検出シートを受けて直ちに、バースター装置1及びシート搬送装置の運転停止動作に入ると共に、開閉手段13の駆動手段16を作動させ、可動板14を上方に揺動させる。このため、上下のガイド8a、8bの間及びローラ7a、7bの間が直ちに開いて大きい空間を生じる。従って、上流の第二送りローラ4が運転停止動作に入ってから完全に停止するまでに時間がかかり、シートを更に送り込んできても、そのシートが狭い空間に詰め込まれて破損するということがない。かくして、シートの詰りが生じた時にシートの破損枚数の最小限に抑えて装置を停止させることができる。
【0015】
なお、上記実施例では、シートの詰りを生じた部分を開放するために、上ガイド8aと押えローラ7aを保持した可動板14を支軸15を中心として揺動させる構成としているが、可動板14は必ずしも揺動させる場合に限らず、単に上下動する構成としてもよい。また、シートの詰りを生じた部分を開放するために動かす部材は、シート搬送経路の上側に位置する部材(上ガイド8aと押えローラ7a)に限らず、下側に位置する部材としてもよい。更に、上ガイド8aと押えローラ7aの両方を開放する必要はなく、いずれか一方のみを開放する構成としてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明はシートの詰りが生じた時に、シート搬送装置を停止させるように動作すると共に、シートの詰りが発生した部分を開放する構成としたので、シート搬送装置が停止動作に入ってからそのシート搬送装置が完全に停止するまでの間に、シートの詰りを生じた部分に、新たなシートが送り込まれてきても、シートの詰りを生じた部分の空間が大きくなっているのでシートの破損を防止することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をバースター装置に適用した実施例を示す概略側断面図
【図2】図2の主要部分の概略平面図
【符号の説明】
1 バースター装置
2 連続帳票
3 第一送りローラ
4 第二送りローラ
5 裁断部材
7 第三送りローラ
7a 搬送ローラ
7b 押えローラ
8 ガイド手段
8a 下ガイド
8b 上ガイド
9 集積用コンベア
11 光センサ
13 開閉手段
14 可動板
15 支軸
16 駆動手段
18 固定フレーム
Claims (2)
- シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置において、シート搬送中にシートの詰りを監視し、シートの詰りを検出すると、その検出信号によって、直ちに前記シート搬送装置の停止動作に入ると共に、シートの詰りが発生した部分を開放し、その部分にシート搬送装置の完全停止までに送り込まれてくるシートの破損を防止することを特徴とするシート搬送装置におけるジャム停止方法。
- シートを1枚ずつ搬送するシート搬送装置において、シートの搬送経路におけるシートの詰りを検出するシート詰り検出手段と、シートの詰りが発生した部分を開閉する開閉手段と、前記シート詰り検出手段からのシート詰り検出信号によって、シートの詰りが発生した部分を開放するように前記開閉手段を作動させると共に、直ちにシート搬送装置を停止させる制御装置を備えたことを特徴とするシート搬送装置におけるジャム停止装置。
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JP21585797A JP3913852B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | シート搬送装置におけるジャム停止方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21585797A JP3913852B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | シート搬送装置におけるジャム停止方法及び装置 |
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JP21585797A Expired - Fee Related JP3913852B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | シート搬送装置におけるジャム停止方法及び装置 |
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- 1997-07-25 JP JP21585797A patent/JP3913852B2/ja not_active Expired - Fee Related
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