JP3912193B2 - 弦楽器用駒および電気楽器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気楽器が備える弦の振動を検出する弦楽器用駒、および、この弦楽器用駒を備えた電気楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子楽音を発生する電気楽器が広く用いられている。電気楽器は、自然楽器に類似した形状、および、部材を有するのが一般的であり、演奏者(利用者)は、自然楽器に対する演奏操作と同様な操作をすることで、電子楽音を発生させることができるようになっている。
例えば自然弦楽器のバイオリンを模した電気バイオリンにあっては、演奏者の擦弦によって生じる弦の振動が検出され、この検出結果から楽音情報が抽出されてアンプスピーカやヘッドホンなどから放音されるようになっている。
ところで、演奏時において、弦は、延長方向に振動するモードや、この延長方向と直交する方向に振動するモード、それらのモードが複合したモードで振動する。このように、弦の振動モードには、複数のモードが存在するため、弦への加振法の違いにより、弦に励起されるモードが異なり、これが微妙な音楽表現となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電気バイオリンは、弦の一方向の振動を検出する手段しか有していないため、上述のような微妙な音楽表現を検出できないといった問題があった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、より豊かな演奏表現を検出可能とする弦楽器用駒および電気楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、弦楽器に張設される弦に対応した位置において、該弦の方向に開口した第1開口部を有するブリッジ本体と、前記第1開口部において前記第1開口部の底部と接触して前記第1開口部に対して揺動可能であり、前記弦の方向と反対方向に開口した第2開口部を有し、前記弦側の端部で前記弦を支持する振り子片と、長手方向の一方の第1端部が前記ブリッジ本体に固定され、長手方向におけるもう一方の第2端部は前記振り子片の第2開口部の底部に繋げられ、前記振り子片の揺動に伴って曲げ変形を生じ、前記弦の延長方向への曲げ変形に応じた信号を出力すると共に、前記弦の延長方向と直交する方向への曲げ変形に応じた信号を出力する振動検出手段とを有する弦楽器用駒を提供する。
【0006】
ここで、前記振り子片と前記第1開口部の側壁との間に粘性材が充填されている構成が望ましい。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は、弦楽器に張設される弦に対応した位置において、該弦の方向に開口した第1開口部を有するブリッジ本体と、前記第1開口部において前記第1開口部の底部と接触して前記第1開口部に対して揺動可能であり、前記弦の方向と反対方向に開口した第2開口部を有し、前記弦側の端部で前記弦を支持する振り子片と、長手方向の一方の第1端部が前記ブリッジ本体に固定され、長手方向におけるもう一方の第2端部は前記振り子片の第2開口部の底部に繋げられ、前記振り子片の揺動に伴って曲げ変形を生じ、前記弦の延長方向への曲げ変形に応じた信号を出力すると共に、前記弦の延長方向と直交する方向への曲げ変形に応じた信号を出力する振動検出手段とを有する弦楽器用駒を備える電気楽器を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。この実施形態では、本発明が電気バイオリンに適用された場合について例示する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る電気バイオリンの概観構成を周辺装置とともに示す図である。同図に示すように、電気バイオリン1Aは、弦4を支持する台座であるボディ(本体部)2と、ネック3および胴部5を備えている。弦4は、ボディ2の図面下方の底部に固定されたテールピース6からネック3の図面上方の先端にわたり4本張られている。ネック3の図面上方の先端には、弦4の端部が巻回されて弦4に張力を与えるペッグスクリュー3aが弦4ごとに設けられており、これにより、弦4がテールピース6とペッグスクリュー3aとの間に張設される。
【0012】
また、張設された弦4とボディ2との間には、駒7が間挿され、図2に示すように、弦4からボディ2方向への押圧力Tによって、一定位置に固定されている(図2参照)。駒7は、自然楽器のバイオリンの駒の形状に全体として近似しており、後に詳述するが、駒7には、演奏者が弓1Bを用いて擦弦したときの弦4の振動を検出し、検出結果に応じたアナログ信号をミキサ100に出力する振動検出装置が内蔵されている。このように、振動検出装置(いわゆる、ピックアップ装置)が自然バイオリンの駒に近似した形状の部材に内蔵されるため、電気バイオリン1Aの外観を自然バイオリンの外観に近づけることができ、美観を損ねることがないようになっている。
【0013】
さて、図1に示すミキサ100は、各弦4ごとに駒7から出力された各アナログ信号をミキシングし、アンプスピーカ102に楽音信号として出力する。アンプスピーカ102は、受けとった楽音信号を増幅し楽音を放出する。このように、本実施形態の電気バイオリン1Aでは、電気的に楽音が発生するため、通常の自然楽器のバイオリンのように、胴部の音響放射機能が必要ない。従って、本実施形態の電気バイオリン1Aにおいて、胴部5は、ネック3からみて図面右側に、デザイン的に形成されているだけである。また、ネック3からみて図面左側のボディ2の底部に、実際に演奏者が顎に挟んでボディ2を支持する部分として顎当てパッド8が取り付けられている。なお、図1には、ミキサ100が電気バイオリン1Aの外に描かれているが、電気バイオリン1Aのボディ2に内蔵されていても良い。また、アンプスピーカ102も内蔵される構成としても良い。さらに、電気バイオリン1Aに、電子楽音をイヤホンに出力するための出力端子などが設けられても良い。
【0014】
次いで、振動検出装置が内蔵された駒7の構成について以下に説明する。
図3は、駒7の分解斜視図である。図3に示すように、駒7は、木材を板状に形成してなるブリッジ本体(駒本体部)70と、このブリッジ本体70を挟持する2枚の板状のブリッジカバー60a、60bとを備えている。図4は、ブリッジ本体70のみを拡大して示す斜視図である。同図に示すように、ブリッジ本体70下部の両端側には、ブリッジカバー60a、60bを取り付けるための貫通孔76が形成されている。一方、ブリッジカバー60a、60bの各々には、の両側面には、固定用のボス62(図8参照)が形成されており、ブリッジカバー60a、60bは、ブリッジ本体70の両側にあてがわれ、ボス62を貫通孔76に嵌合させることにより、ブリッジ本体70に固定される。
【0015】
また、ブリッジ本体70は、張設される弦4に対応した各位置において図面上方(すなわち、弦4が設けられる方向)に向けてU字型に開口した開口部71を有し、各開口部71の下端から図面下方へ縦溝72が延びている。各開口部71の図面下方の底部は、図面下方に窪む球状となっているが、これについては、後述する。
【0016】
開口部71には、図3に示すように、振り子片20が挿入される。振り子片20は、図面における下半分が開口部71にほぼ対応するU字型形状となっており、開口部71に挿入され、上部をブリッジ本体70から突出させ上端部で弦4を支持し得るようになっている(図2参照)。図5は、振り子片20の構成を示す図であり、図5(a)は、正面図、図5(b)は、図5(a)のI−I’線における断面図である。図5(a)に示すように、振り子片20の中央部は、図面上下方向に延び下方へ開いた空所21になっている。振り子片20の空所21による開放端は、振り子片20の厚さ方向(図5(a)における垂直方向)の一方において結合部22によって閉じられ、振り子片20の強度が確保されている。
【0017】
また、図5(a)および図5(b)に示すように、振り子片20の下端の縁は、振り子片20の正面および側面において下方に凸な曲率を有する形状(すなわち、円弧状)となっている。これにより、振り子片20は、その円弧状の下端部がブリッジ本体70の開口部71の球状の底部と滑り接触して、ブリッジ本体70により、開口部71の下端部の円弧に沿って揺動可能に支持される。具体的には、振り子片20は、ブリッジ本体70の厚さ方向と、幅方向との各々に揺動可能となっている。なお、振り子片20の空所21の天井には、孔部23が設けられているが、これについては、後述する。
【0018】
次いで、図3に示すように、ブリッジ本体70の縦溝72内には、振動検出装置40が取り付けられる。図6は、振動検出装置40の構成を示す斜視図である。同図に示すように、振動検出装置40は、保持部42と、この保持部42に保持される振動センサ44とを備えている。振動センサ44は、例えばABS複合材などの比較的軟質な材質からなる四角柱形状の支柱部44aを備えており、この支柱部44aの上下方向の側面を除く4つの側面の各々には、長板状のピエゾ素子44bが接着材などで貼り付け固定されている。ピエゾ素子44bは、長手方向に歪み変形が生じると、その変形量に応じた電位が両側面に発生するものであり、例えば、チタン酸バリウム結晶などを用いることができる。
【0019】
支柱部44aの図面上面には、中心軸と同軸に、硬質部材からなる円柱状のカンチレバー44cが取り付け固定されている。一方、支柱部44aの図面下方の底面は、保持部42に固定されている。保持部42には、ねじ孔42aが設けられており、このねじ孔42aと、ブリッジ本体70に設けられたねじ孔74(図4参照)とによって、保持部42がブリッジ本体70にねじ止め固定される。
【0020】
上述したように、振り子片20の空所21の天井には、孔部23が形成されており、振動検出装置40が取り付けられたブリッジ本体70に、振り子片20を取り付けた場合、この孔部23とカンチレバー44cとが係合するようになっている。従って、振り子片20が下端部を中心に揺動したときには、振り子片20の揺動がカンチレバー44cを介して支柱部44aに伝達され、これにより、支柱部44aに曲げ変形が生じる。そして、この曲げ変形が振動センサ44によって検出されるようになっている。
【0021】
図7は、振動センサ44の構成を示す図であり、支柱部44aを当該支柱部44aの長手方向に対して垂直に切った断面図である。なお、この図には、振動センサ44電気的構成もあわせて示されている。同図に示すように、4つのピエゾ素子44bの各々は、その自発分極方向Pが支柱部44aの中心からみて外側を向くように設けられている。また、支柱部44aを挟んで互いに対向配置されるピエゾ素子44bにおいて、支柱部44a側の面の各々は、電気的導通がとられている。
【0022】
この構成において、互いに対向する一対のピエゾ素子44b同士の表面(支柱部44aとの接触面と反対側の面)間には、その対向する方向への支柱部44aの曲げ変形に応じた電位差Vが発生する。すなわち、この振動検出装置40は、互いに直交する2方向への曲げ変形を検出することができるようになっている。なお、各圧電素子44bに接続される電気配線は、ブリッジ本体70の底部に設けられた穴部75(図4参照)から引き出され、上述のミキサ100に接続される。
【0023】
さて、図3に示すように、ブリッジ本体70に振動検出装置40と振り子片20とが取り付けられた後、ブリッジカバー60a、60bをブリッジ本体70を挟むようにして相互に対向するように取り付けることで、駒7が組み立てられる。図8は、ブリッジカバー60aの外観構成を示す斜視図である。同図に示すように、ブリッジカバー60aの図面上方には、後に詳述するが、浅い凹部61がブリッジ本体70の開口部71に対応した位置に設けられている。
【0024】
図9は、駒7の組み立て構成を示す正面図である。また、図10(a)は、駒7のうち、1本の弦4に対応する箇所のみを拡大して示す正面図であり、図10(b)は、その側断面図である。図10(a)に示すように、ブリッジ本体の凹所71の側壁と、振り子片20の側壁との間には、小さい間隙が形成されるようになっており、この間隙により、振り子片20が図10(a)中左右方向に揺動するのが許容される。また、図10(b)に示すように、ブリッジカバー60a、60bと振り子片20との間にも間隙が形成されるようになっており、この間隙により、振り子片20が図10(b)中左右方向へ揺動するのが許容される。
【0025】
図10(a)、図10(b)に示すように、ブリッジ本体70の開口部71と、側壁との間隙と、ブリッジカバー60a、60bの凹部61と振り子片20との間隙には、粘性材50が充填されている。この粘性材50は、振り子片20の振動に抵抗を与える役割を担うものである。ここで、弦4に加えられる振動エネルギーが小さいときに振り子片20が大きく揺動し過ぎると、振動検出装置40から不要に大きな出力が発生してしまう。このため、振動検出装置40のダイナミックレンジが小さくなり、音楽的なリニアリティ(すなわち、低音部から高音部にかけてのリニアリティ)を実現し得る検出のダイナミックレンジが得られなくなってしまう。そこで、粘性材50は、振り子片20の揺動に抵抗を与えることにより、現に加えられる振動エネルギーに対応して、大きなダイナミックレンジにて楽音的なリニアリティを実現するのである。
【0026】
なお、粘性材50としては、ゴム状弾性を有する材料が好ましく、硬度が約11〜30(JISA)の範囲のものが好ましい。また、間隙に挿入する部材としては、粘性材に代えて、例えばばねやゴムなどの弾性体を用いることもでき、これらによっても同様な効果を得ることができる。また、間隙の大きさは、片側で0.1〜0.25mmとするのが望ましい。間隙がこの範囲より小さいお、弦振動の振幅が大きいときに、振り子片20が凹所11側壁に当接してしまい、振り子片20の振動が不安定となる。また、間隙がこの範囲より大きいと、粘性材による振動抵抗が十分に得られず、振り子片20が過剰に揺動しモノモルフ型ピエゾ素子44bが破損したりする。
【0027】
さて、以上の構成の下、演奏者が弓1Bにより擦弦したり、指で弦4をはじいたりすることにより、弦4が加振される。この弦4の加振力は、弦4を支持する振り子片20に伝えられ、これにより、振り子片20と弦4とが接触する側の端部が加振される。より具体的には、演奏者が弓1Bにより普通に擦弦した場合、弦4は、延長方向(長手方向)と直交する方向の加振力を受ける。また、演奏者が例えばビブラートなどの奏法により弦4を指で抑えるなどすると、弦4は、延長方向に張力を受ける。すなわち、弦4は、演奏者の奏法に応じて、延長方向と延長方向の直交方向とに移動(大局的には、振動)し、この移動に伴って、振り子片20が弦4の振動方向と同じ方向に移動する。そして、振り子片20の移動に応じて振動検出装置40の支柱部44aに曲げ変形が生じ、この曲げ変形がピエゾ素子44bに検出される。
【0028】
振動検出装置40にあっては、上述したように、支柱部44aを中心に互いに対向する一対のピエゾ素子44bによって、その対向方向への支柱部44aの曲げ変形が検出される構成となっている。すなわち、振動検出装置40は、支柱部44aの2方向への曲げ変形を検出することができるため、図10(a)および図10(b)に示すように、1つの検出方向を弦4の延長方向にあわせ、もう一方の検出方向を弦4の延長方向と直交する方向にあわせるように、振動検出装置40をブリッジ本体10に取り付けることで、振動検出装置40により、弦4の延長方向の移動と、この延長方向と直交する方向の移動との各々が検出される。
【0029】
このように、本実施形態の電気バイオリン1Aによれば、演奏者が擦弦の他に、指で弦4を抑えたりする奏法(すなわち、弦4の延長方向へ張力を与える奏法)を行った場合であっても、駒7に内蔵された振動検出装置40により、弦4の延長方向に直交する方向への移動とともに、その延長方向への移動も検出されるため、演奏者の奏法を検出することができ、より豊かな演奏表現を検出することができるのである。
【0030】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも例示であって、本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変更可能である。そこで、以下に、種々の変形例について説明する。
【0031】
<変形例1>
例えば、上述した実施形態では、電気楽器として電気バイオリンを例示したが、これに限らず、ビオラ、チェロ、コントラバスなどの他のバイオリン族の電気弦楽器、さらには、弦を駒の上に張設し、弦の振動を駒を経て電気的に検出する種々のタイプの電気楽器であっても良い。具体的には、振動部材として弦を備える電子楽器の1つである電気ピアノにも本発明を適用可能である。本発明を電気ピアノに適用すれば、ハンマによって打弦されたときの弦の振動や、ダンパで弦が抑えられたきの弦の動きを検出することができる。
【0032】
さらに、電気楽器が備える振動部材は、弦に限らない。例えば、長手方向を有する振動部材としてリードを備える電気管楽器にも本発明を適用可能である。リードの長手方向への振動と、この長手方向と直交する方向への振動との各々を独立して検出することにより、より正確に演奏者の演奏操作を検出することができる。
【0033】
<変形例2>
また例えば、上述した実施形態にあっては、振動センサとしてピエゾ素子44bを用いる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、弦4などの振動部材の長手方向への振動と、この長手方向と直交する方向への振動とを独立して検出できればよく、例えば、フォトトランジスタや、磁歪素子、磁気コイル、静電容量センサ、加速度センサなどを組み合わせた構成としても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、より豊かな演奏表現を検出可能とする弦楽器用駒および電気楽器とが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電気バイオリンの概観構成を示す図である。
【図2】 同駒の概観構成を示す斜視図である。
【図3】 同駒の分解斜視図である。
【図4】 同ブリッジ本体の構成を示す斜視図である。
【図5】 (a)同振り子片の構成を示す正面図である。(b)同振り子片の側断面図である。
【図6】 同振動検出装置の構成を示す斜視図である。
【図7】 同振動検出装置の構成を電気的構成とともに示す概略図である。
【図8】 同ブリッジカバーの構成を示す斜視図である。
【図9】 同駒の組み立て構成を示す正面図である。
【図10】 (a)同駒のうち、1本の弦4に対応する箇所のみを拡大して示す正面図である。(b)その側断面図である。
【符号の説明】
4・・・弦、7・・・駒、20・・・振り子片、40・・・振動検出装置、42・・・保持部、44・・・振動センサ、44a・・・支柱部、44b・・・ピエゾ素子、44c・・・カンチレバー、70・・・ブリッジ本体、71・・・開口部
Claims (3)
- 弦楽器に張設される弦に対応した位置において、該弦の方向に開口した第1開口部を有するブリッジ本体と、
前記第1開口部において前記第1開口部の底部と接触して前記第1開口部に対して揺動可能であり、前記弦の方向と反対方向に開口した第2開口部を有し、前記弦側の端部で前記弦を支持する振り子片と、
長手方向の一方の第1端部が前記ブリッジ本体に固定され、長手方向におけるもう一方の第2端部は前記振り子片の第2開口部の底部に繋げられ、前記振り子片の揺動に伴って曲げ変形を生じ、前記弦の延長方向への曲げ変形に応じた信号を出力すると共に、前記弦の延長方向と直交する方向への曲げ変形に応じた信号を出力する振動検出手段と
を有する弦楽器用駒。 - 前記振り子片と前記第1開口部の側壁との間に粘性材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器用駒。
- 請求項1に記載の弦楽器用駒を備える電気楽器。
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