JP3912160B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パティキュレートフィルタ(以下、フィルタと称す)へ流入する排気ガスの向きを逆転させることができる排気浄化装置が特開2001−27144号公報に開示されている。このような排気浄化装置では機関排気通路が分岐部において、フィルタが配置された第一排気通路と大気に通じる第二排気通路とに分岐し、第一排気通路は先端部が分岐部に戻って接続される。分岐部には段階的に切替可能な切替弁が配置され、この切替弁の位置に応じてフィルタに流入する排気ガス量が制御される。
【0003】
上記公報に開示された排気浄化装置ではフィルタをバイパスすべきとき、すなわちフィルタに流入させる排気ガスの目標量がほぼ零であるときには、切替弁が予め定められた中立作動位置に保持される。切替弁は中立作動位置にあるとき上流から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対して平行に保持される。この場合、切替弁の両側を通る排気ガスには大きな圧力差が生じず、よって分岐部に流入した排気ガスのほとんどは切替弁に沿って第二排気通路へ流出する。このため切替弁が中立作動位置にあるときにはフィルタが配置された第一排気通路への流路が閉じられていないにも関わらず、第一排気通路にはほとんど排気ガスが流入せず、したがってフィルタに流入する排気ガス量が目標量であるほぼ零に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、分岐部や排気通路の形状および切替弁にはバラツキがあるので、切替弁の中立作動位置にも排気浄化装置毎にバラツキがある。したがって、切替弁を画一的に設定された中立作動位置に位置決めしたとしても、フィルタに流入する排気ガスの量が目標量であるほぼ零にならないことがある。
【0005】
したがって、本発明の目的はパティキュレートフィルタに流入する排気ガス量を容易且つ精密に目標量に制御することができる排気浄化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明では、内燃機関の燃焼室に通じる上流側排気通路を具備し、該上流側排気通路が分岐部において少なくとも二つの分岐排気通路に分岐し、これら分岐排気通路の少なくとも一つにパティキュレートフィルタが配置されると共に、上記分岐部に作動位置が連続的に調整可能な流量調整弁が配置され、該流量調整弁の作動位置を調整することによって少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を調整することができるようになっており、上記少なくとも一つの分岐排気通路の先端部が分岐部に戻って連結されており、流量調整弁の作動位置によっては上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスの少なくとも一部が上記少なくとも一つの分岐排気通路を一方の方向へまたはそれとは逆の方向へ流れ、その後、分岐部を介して残りの分岐排気通路へと流出することができる排気浄化装置において、排気ガスに関するパラメータを測定するためのパラメータ測定手段を具備し、該パラメータ測定手段によって測定されたパラメータに基づいて上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を算出し、該算出される排気ガス量が目標排気ガス量となるように流量調整弁の作動位置調整され、上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記分岐部は上流側排気通路に通じるポートを具備し、上記流量調整弁の角度は該流量調整弁が上記ポートの内周壁と当接する場合の角度よりも大きい。
一般に上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスが全て上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入するような位置に流量調整弁を保持したときには排気ガスはパティキュレートフィルタによる排気抵抗を受ける。一方、排気ガスが上記分岐排気通路に流入しないような位置に流量調整弁を保持したときには排気ガスはパティキュレートフィルタによる排気抵抗を受けない。このような場合、流量調整弁の作動位置によって排気ガスが受ける排気抵抗が小さくなることで内燃機関の背圧が低下し、内燃機関の運転状態にも深刻な影響を与えてしまっていた。第1の発明によれば、流量調整弁は分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対して常に角度が付いている。したがって、排気ガスはパティキュレートフィルタによる排気抵抗を受けないときでも流量調整弁から排気抵抗を受け、結果として流量調整弁の作動位置の変更時等に内燃機関の背圧が大きく低下することが防止される。
【0007】
第2の発明では、第1の発明において、上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁が垂直であるときには上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガスの量が零近傍となり、目標排気ガス量がほぼ零であるときには上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁がほぼ垂直とされる。
目標排気ガス量がほぼ零であるときには、排気ガスがパティキュレートフィルタをバイパスするので、パティキュレートフィルタによる排気抵抗がほぼ零になる。一方、流量調整弁が排気ガスの流れ方向に対して垂直とされると、流量調整弁による排気抵抗が最も大きくなる。第2の発明では、パティキュレートフィルタによる排気抵抗がほぼ零となるときに流量調整弁による排気抵抗が最も大きくされるので、全体として、排気ガスが受ける排気抵抗が大きく変動することがなく、よって内燃機関の受ける背圧の変動もなくなり、内燃機関は安定して運転されるようになる。
【0008】
上記課題を解決するために、第3の発明では、内燃機関の燃焼室に通じる上流側排気通路を具備し、該上流側排気通路が分岐部において少なくとも二つの分岐排気通路に分岐し、これら分岐排気通路の少なくとも一つにパティキュレートフィルタが配置されると共に、上記分岐部に作動位置が連続的に調整可能な流量調整弁が配置され、該流量調整弁の作動位置を調整することによって少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を調整することができるようになっており、上記少なくとも一つの分岐排気通路の先端部が分岐部に戻って連結されており、流量調整弁の作動位置によっては上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスの少なくとも一部が上記少なくとも一つの分岐排気通路を一方の方向へまたはそれとは逆の方向へ流れ、その後、分岐部を介して残りの分岐排気通路へと流出することができる排気浄化装置において、排気ガスに関するパラメータを測定するためのパラメータ測定手段を具備し、該パラメータ測定手段によって測定されたパラメータに基づいて上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を算出し、該算出される排気ガス量が目標排気ガス量となるように流量調整弁の作動位置が調整され、上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁が垂直であるときには上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガスの量が零近傍となり、目標排気ガス量がほぼ零であるときには上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁がほぼ垂直とされる。
【0009】
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、上記分岐部はそれぞれ上流側排気通路、上記少なくとも一つの分岐排気通路の一方の端部、上記少なくとも一つの分岐排気通路の他方の端部、および第二分岐排気通路に通じる第一ポート、第二ポート、第三ポート、第四ポートを具備し、上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスが全て上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入するような位置に流量調整弁を保持したときに、流量調整弁が第二ポートの内周壁および第三ポートの内周壁と当接する。
上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスが全て上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入するような位置に流量調整弁を保持したときに流量調整弁が第一ポートの内周壁および第四ポートの内周壁と当接しているような場合、流量調整弁と第四ポートの内周壁との間に溝ができる。この溝によって排気ガスが乱流となるため排気ガスの圧損が増大してしまっていた。これに対し、第4の発明では流量調整弁が第二ポートの内周壁および第三ポートの内周壁と当接することにより上述した場合とは別の方向を向いた溝ができる。だが、溝の方向が異なるため上述した場合とは違って溝により排気ガスが乱流となることはなく、よって排気ガスの圧損が増大することもない。
【0010】
第5の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、上記目標排気ガス量がほぼ零である。
第5の発明では、上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスは上記残りの分岐排気通路のみに流れる。よって上記少なくとも一つの分岐排気通路、およびこの分岐排気通路に配置されたパティキュレートフィルタには排気ガスが流れないため、パティキュレートフィルタの温度が許容温度以上に上昇してしまった場合等、パティキュレートフィルタに排気ガスを流入させるべきではないときにパティキュレートフィルタを完全にバイパスすることができる。
【0011】
第6の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、上記上流側排気通路にはSO x 保持材が配置され、該SO x 保持材は排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のSO x を保持し、排気ガスの空燃比がリッチであってSO x 保持材の温度が所定温度を超えたときには保持したSO x を離脱させることができ、SO x を離脱させるときには目標排気ガス量がほぼ零とされる
SO x 保持材からSO x が離脱せしめられると、分岐部に流入する排気ガス中にSO x が含有される。このとき目標排気ガス量が零とされることで、パティキュレートフィルタに流入する排気ガス量がほぼ零となるため、パティキュレートフィルタにSO x が流入することが回避され、よってパティキュレートフィルタにSO x が保持されてしまうことが防止される。
【0012】
第7の発明では、第1〜第6のいずれか一つの発明において、上記パラメータ測定手段が二つの圧力センサであり、該圧力センサは上記少なくとも一つの分岐排気通路においてパティキュレートフィルタの両側にそれぞれ一つずつ配置される。
圧力センサをこのように配置した場合にはパラメータ測定手段としてのみではなく、パティキュレートフィルタに起因する圧損を測定するための圧損検知手段としても用いることができる。
【0013】
第8の発明では、第1〜第6のいずれか一つの発明において、上記パラメータ測定手段が二つの温度センサであり、該温度センサは上記少なくとも一つの分岐排気通路においてパティキュレートフィルタの両側にそれぞれ一つずつ配置される
温度センサをこのように配置した場合にはパラメータ測定手段としてのみではなく、パティキュレートフィルタの温度を算出するのに用いることもできる。
【0014】
第9の発明では、第1〜第6のいずれか一つの発明において、上記パラメータ測定手段が流量センサ、NO x センサ、HCセンサ、A/FセンサおよびO 2 センサのうちのいずれか一つであり、該センサは分岐排気通路に配置される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の第一実施形態を説明する。図1は本発明の排気浄化装置を備えた圧縮着火式内燃機関を示している。なお本発明において用いられる排気浄化装置は火花点火式内燃機関にも搭載可能である。
【0019】
図1および図2を参照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートをそれぞれ示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13を介して排気ターボチャージャ14のコンプレッサ15に連結される。
【0020】
吸気ダクト13内にはステップモータ16により駆動されるスロットル弁17が配置され、さらに吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置18が配置される。図1に示した内燃機関では冷却装置18内に機関冷却水が導かれ、この機関冷却水により吸入空気が冷却される。一方、排気ポート10は排気マニホルド19および排気管20を介して排気ターボチャージャ14の排気タービン21に連結され、排気タービン21の出口は排気管20aを介してSOx保持材22を内蔵したケーシング23の入口に連結される。ケーシング23の出口は排気管24を介して反転式排気浄化装置25の入口に連結される。反転式排気浄化装置25は図2に示したように上流側排気管(上流側排気通路)25aと、分岐部25bと、第一分岐排気管(第一分岐排気通路)25cと、第二分岐排気管(第二分岐排気通路)25dと、パティキュレートフィルタ(以下、フィルタと称す)26を保持するケーシング25e(以下、保持ケーシングと称す)と、下流側排気管(下流側分岐排気通路)25fと、フィルタ26とを具備する。
【0021】
排気マニホルド19とサージタンク12とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路29を介して互いに連結され、EGR通路29内には電気制御式EGR制御弁30が配置される。またEGR通路29周りにはEGR通路30内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置31が配置される。図1に示した内燃機関では冷却装置31内に機関冷却水が導かれ、この機関冷却水によりEGRガスが冷却される。
【0022】
一方、各燃料噴射弁6は燃料供給管6aを介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール32に連結される。このコモンレール32内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ33から燃料が供給され、コモンレール33内に供給された燃料は各燃料供給管6aを介して燃料噴射弁6に供給される。コモンレール32にはコモンレール32内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ34が取り付けられ、燃料圧センサ34の出力信号に基づいてコモンレール32内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ33の吐出量が制御される。
【0023】
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41により互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45および出力ポート46を具備する。燃料圧センサ34の出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。また、分岐部25b近傍の第一分岐排気管25cには第一圧力センサ49が配置され、この圧力センサ49は第一分岐排気管25c内の圧力を測定する。一方、分岐部25b近傍の第二分岐排気管25dには第二圧力センサ50が配置され、この圧力センサ50は第二分岐排気管25d内の圧力を測定する。これら圧力センサ49、50の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。
【0024】
アクセルペダル51にはアクセルペダル51の踏込量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ52が接続され、負荷センサ52の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。さらに入力ポート45にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ53が接続される。一方、出力ポート46は対応する駆動回路48を介して燃料噴射弁6、スロットル弁駆動用ステップモータ16、流量調整弁用ステップモータ27、EGR制御弁30、および燃料ポンプ33に接続される。
【0025】
次に、図2〜図7を参照して本発明の第一実施形態の排気浄化装置について説明する。図1に示したように第一実施形態の排気浄化装置はSOx保持材22と反転式排気浄化装置25とを具備するが、まず図2を参照して反転式排気浄化装置25について説明する。図2(A)は流量調整弁28が第一作動位置にあるときの反転式排気浄化装置25を示す図であり、図2(B)は流量調整弁28が第二作動位置にあるときの反転式排気浄化装置25を示す図であり、図2(C)は流量調整弁28が中立作動位置にあるときの反転式排気浄化装置25を示す図である。
【0026】
上流側排気管25aの一方の端部は排気管24を介して反転式排気浄化装置25の上流に配置されるSOx保持材22に連結される。上流側排気管25aの他方の端部は分岐部25bにおいて第一分岐排気管25cと第二分岐排気管25dと下流側排気管25fとの三つの排気管に分岐する。上流側排気管25aと下流側排気管25fとはほぼ一直線上に位置する。また、第一分岐排気管25cと第二分岐排気管25dとは互いに対して反対向きに且つ上流側排気管25aおよび下流側排気管25fに対してほぼ垂直に分岐する。したがって、分岐部25bには上流側排気管25aおよび下流側排気管25fと、第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dとが十字状に連結される。
【0027】
第一分岐排気管25cの分岐部25bに連結されている端部とは反対側の端部と第二分岐排気管25dの分岐部25bに連結されている端部とは反対側の端部との間には保持ケーシング25eが連結される。第一分岐排気管25cと第二分岐排気管25dとは上流側排気管25aおよび下流側排気管25fの軸線に対して対称的に形成される。したがって、第一分岐排気管25cの端部間の距離は第二分岐排気管25dの端部間の距離と等しい。
【0028】
また、分岐部25bには流量調整弁28が設けられる。流量調整弁28は分岐部25の中心周りで連続的に回動し、上流側排気管25aおよび下流側排気管25fの軸線に対して角度が変化する。本実施形態では上流側排気管25aから分岐部25bに流入してくる排気ガスの流れ方向が上流側排気管25aの軸線方向と等しいため、上流側排気管25aから分岐部25bに流入してくる排気ガスの流れ方向に対する流量調整弁28の角度θ(図3参照。以下、単に流量調整弁28の角度と称す)が変化すると言うこともできる。
【0029】
本実施形態の流量調整弁28は大別して角度の異なる三つの作動位置間で回動する。これら三つの位置とは図2(A)に示した第一作動位置と、図2(B)に示した第二作動位置と、図2(C)に示した中立作動位置とである。上流側排気管25aから分岐部25bに流入してくる排気ガス(以下、分岐部流入排気ガスと称す)のうち第一分岐排気管25cまたは第二分岐排気管25dに流入させるべき排気ガス量を目標分岐排気ガス量と称すると、三つの作動位置では目標分岐排気ガス量が異なる。第一作動位置では第一分岐排気管25cへの目標分岐排気ガス量が分岐部流入排気ガス量と等しく、第二作動位置では第二分岐排気管25dへの目標分岐排気ガス量が分岐部流入排気ガス量と等しく、中立作動位置では第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dへの目標分岐排気ガス量が零近傍である。
【0030】
流量調整弁28が図2(A)に示した第一作動位置にある場合、実際に分岐排気管25cに流入する排気ガス量を目標排気ガス量とすることは容易である。その理由として、第一作動位置では分岐部流入排気ガスが流入すべき排気管(すなわち第一分岐排気管25c)以外の排気管が上流側排気管25aと物理的に遮断されていることがあげられる。したがって、第一作動位置では流入排気ガスは全て第一分岐排気管25cに流入し、第一分岐排気管25cに流入した排気ガスは保持ケーシング25eに保持されたフィルタ26を一方の方向に通過して第二分岐排気管25dに流れ、再び分岐部25bに戻る。第二分岐排気管25dから分岐部25bに戻った排気ガスは全て下流側排気管25fに流入する。なお、以下では排気ガスが各分岐排気管25c、25dおよびフィルタ26をこのように流れる方向を順方向として説明する。
【0031】
また、流量調整弁28が図2(B)に示した第二作動位置にある場合、第一作動位置における理由と同様な理由で実際に第二分岐排気管25dに流入する排気ガス量を目標排気ガス量とすることは容易である。したがって第二作動位置では、分岐部流入排気ガスは全て第二分岐排気管25dに流入し、第二分岐排気管25dに流入した排気ガスは保持ケーシング25eに保持されたフィルタ26を上記流量調整弁28が第一作動位置にある場合の一方の方向とは反対の方向に通過して第一分岐排気管25cに流れ、再び分岐部25bに戻る。第一分岐排気管25cから分岐部25bに戻った排気ガスは全て下流側排気管25fに流入する。なお、以下では排気ガスが各分岐排気管25c、25dおよびフィルタ26をこのように流れる方向を逆方向として説明する。
【0032】
一方、流量調整弁28が図2(C)に示した中立作動位置にある場合、実際に各分岐排気管25c、25dに流入する排気ガス量を零近傍とすることは困難である。その理由として、図2(C)に示したように中立作動位置では分岐部流入排気ガスが流入すべき排気管(すなわち下流側排気管25f)以外の排気管が物理的に遮断されておらず、したがって分岐部流入排気ガスは分岐排気管25c、25dおよび下流側排気管25fのいずれとも物理的に接続されていることがあげられる。すなわち、流量調整弁28の角度θのみによって各分岐排気管25c、25dおよび下流側排気管25fに流入する排気ガス量が決定されるため、実際の分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量(すなわち零近傍)となるような角度から流量調整弁28の角度θが僅かにずれると分岐排気ガス量は目標分岐排気ガス量ではなくなってしまう。
【0033】
ここで、従来では中立作動位置を予め定めていた。言い換えると、排気浄化装置の製造時、すなわち初期状態において中立作動位置における流量調整弁28の角度θは分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量となるような角度(以下、目標角度と称す)に設定されていた。
【0034】
ところが、流量調整弁の中立作動位置を予め定めている場合、上述したように、排気浄化装置毎の排気管や流量調整弁のバラツキにより、流量調整弁を予め定められた中立作動位置に位置決めしたとしても、分岐排気ガス量は目標分岐排気ガス量にはならないことがある。
【0035】
ところで、本実施形態ではパラメータ測定手段として圧力センサ49、50が配置され、これら圧力センサ49、50によって排気ガスのパラメータとして分岐部25b近傍の第一分岐排気管25c内の圧力と分岐部25b近傍の第二分岐排気管25d内の圧力が測定される。測定された第一分岐排気管25c内の圧力と第二分岐排気管25d内の圧力との間に差がなければ、分岐排気管25c、25d内およびフィルタ26内で排気ガスの流れはほとんど無く、これにより分岐排気ガス量も目標分岐排気ガス量(本実施形態では零近傍)である。したがって、本実施形態では流量調整弁28の目標角度は第一圧力センサ49によって測定された第一分岐排気管25c内の圧力P1と第二圧力センサ50によって測定された第二分岐排気管25d内の圧力P2とがほぼ同一となるような角度であり、中立作動位置制御として流量調整弁28がこのような目標角度へと調整される。
【0036】
ここで図3を参照して中立作動位置制御について説明する。図3は図2(C)の状態における分岐部25bの拡大図である。例えば、第一分岐排気管25c内の圧力P1が第二分岐排気管25d内の圧力P2よりも高い場合、排気ガスが圧力の高い方から低い方へと流れていることから、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第一分岐排気管25cに流入し且つ第二分岐排気管25dから分岐部25bに戻るように上記順方向に流れている。このように排気ガスが流れている場合には流量調整弁28を図3に示した第一の方向55に僅かに回動させる。こうすることで分岐部25bの内周壁と流量調整弁28とによって画成される第一分岐排気管25cへの通路が狭くなるため、第一分岐排気管25cに流入する分岐排気ガス量が減少し、よって上記順方向に流れる排気ガス量が減少し、圧力P1と圧力P2とが互いに対して近づく。
【0037】
一方、第二分岐排気管25d内の圧力P2が第一分岐排気管25c内の圧力P1よりも高い場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は上述した場合とは逆に、上記逆方向に流れている。この場合には流量調整弁28を図3に示した第二の方向56に僅かに回動させる。こうすることで分岐部25bの内周壁と流量調整弁28とによって画成される第二分岐排気管25dへの通路が狭くなるため、第二分岐排気管25dに流入する分岐排気ガス量が減少し、よって上記逆方向に流れる排気ガス量が減少し、圧力P1とP2とが互いに対して近づく。上述した操作を繰り返して流量調整弁28の調整を続けることによって流量調整弁28の角度は常に目標角度となり、分岐排気ガス量は目標排気ガス量となる。
【0038】
以上のように、本発明では流量調整弁28は排気ガスのパラメータを測定するためのパラメータ測定手段によって測定されたパラメータに基づいて分岐排気ガス量が常に目標分岐排気ガス量となるように連続的に調整される。
【0039】
なお、流量調整弁28を僅かに回動させると説明したが、流量調整弁28を回動させる回動角度は圧力センサ49、50によって測定される第一分岐排気管25c内の圧力P1と第二分岐排気管25d内の圧力P2との相対圧力差ΔPに応じて決定されてもよい。この相対圧力差ΔPは分岐排気管25c、25dおよびフィルタ26を流れる排気ガスの流量に応じて変化し、これらを流れる排気ガスの流量が多ければ相対圧力差ΔPは大きく、この排気ガスの流量が少なければ相対圧力差ΔPは小さい。このため、相対圧力差ΔPが大きい場合には回動角度を大きくし、ΔPが小さい場合には回動角度を小さくすれば、実際の分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量となるように迅速に流量調整弁28が調整される。
【0040】
また、本実施形態では圧力センサ49、50はそれぞれ第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dに配置されているが、これら圧力センサをそれぞれ上流側排気管25aおよび下流側排気管25fに配置してもよい。この場合、中立作動位置制御を行っていて目標分岐排気ガス量が零近傍である場合、各圧力センサによって測定された圧力がほぼ等しいときに実際の分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量になっていると判断される。
【0041】
さらに、上記実施形態では目標分岐排気ガス量が零近傍の場合についてのみ説明しているが、それ以外の値であってもよい。この場合、各分岐排気ガス量に対する相対圧力差を予め求め、それをマップとしてROM42に保存しておく。作動時には、マップから目標分岐排気ガス量に対する相対圧力差が算出され、第一圧力センサ49と第二圧力センサ50との相対圧力差ΔPが上記算出した相対圧力差となるように流量調整弁28が調整される。
【0042】
次に図4を参照して流量調整弁28を中立作動位置に調整する中立作動位置制御ルーチンについて説明する。中立作動位置制御が開始されると、まずステップ101において流量調整弁28の角度θが90°とされる。次いで、ステップ102においてP1≒P2であるか否かが判定され、P1≒P2である場合にはステップ106へ進む。
【0043】
ステップ102においてP1≒P2でない場合にはステップ103へ進む。ステップ103ではP1>P2であるか否かが判定される。P1>P2である場合にはステップ104へ進む。ステップ104では流量調整弁28が第一の方向55へ僅かに回動せしめられ、ステップ106へ進む。一方、ステップ103おいてP1<P2と判定された場合には、ステップ105へ進む。ステップ105では流量調整弁28が第二の方向56へ僅かに回動せしめられ、ステップ106へと進む。ステップ106では、中立作動位置制御の終了条件が成立したか否かが判定される。ここで、終了条件とは、例えば、後述するSOx排出制御を終了すべきであると判定されること、または、フィルタの温度を下げる必要がなくなったと判定されること、である。終了条件が成立していない場合にはステップ102へ戻る。一方、終了条件が成立した場合には中立作動位置制御ルーチンが完了する。
【0044】
ところで、本発明の第一実施形態では、図1に示したように反転式排気浄化装置25の上流にSOx保持材22が配置される。SOx保持材22は、吸気通路および燃焼室5内に供給された空気と燃料との比を排気ガスの空燃比と称すると、排気ガスの空燃比がリーンの場合、および排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチであってSOx保持材22の温度が所定温度以下である場合に、当該SOx保持材22に流入する排気ガス中に含まれるSOxを保持する。本実施形態では圧縮点火式内燃機関が用いられるが、この内燃機関では通常、空気過剰のもとで燃焼が行われるので排気ガスの空燃比がリーンである状態で運転されることが多く、排気ガス中のSOxは反転式排気浄化装置25に流入する前にこのSOx保持材22に保持される。なお、SOx保持材22の所定温度とはSOx保持材22を構成する材料から一義的に定まる温度であって、排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチであるときにSOx保持材からSOxが離脱し始める温度である。
【0045】
また、SOx保持材22に保持されたSOx量がSOx保持材の許容量を超えた場合には、排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比またはリッチにされ且つSOx保持材22の温度が上記所定温度以上に制御される(以下、このような制御をSOx再生制御と称す)。SOx再生制御が行われると、当該SOx保持材22に保持されたSOxが排気ガス中に離脱せしめられる。離脱したSOxはSOx保持材22の下流へ、反転式排気浄化装置25へと向かう。
【0046】
一方、反転式排気浄化装置25に配置されたフィルタ26もSOx保持材22と同様にSOx保持作用およびSOx離脱作用を有する。したがって反転式排気浄化装置25に流入した排気ガスがフィルタ26を通過するように流量調整弁28が第一作動位置または第二作動位置にある場合には、SOx保持材22から離脱せしめられたSOxはフィルタ26に保持される。ここで、フィルタ26においても保持されたSOxを離脱させるにはフィルタ26の温度を上記所定温度と同様な温度まで上昇させなければならない。しかしながら、フィルタ26は内燃機関の排気マニホルド19から離れて配置される。このため内燃機関の排気マニホルド19から排出されるときには高温である排気ガスも反転式排気浄化装置25のフィルタ26に到達したときには温度が低下してしまう。このため排気ガスによってフィルタ26を上記所定温度と同様な温度まで上昇させるのは困難である。よってSOxを保持したとしても離脱させるのが困難であるためフィルタ26にはSOxが大量に保持されてしまう。このようにフィルタ26にSOxが大量に保持されるとフィルタ26はその本来の機能を発揮することができなくなってしまう。
【0047】
これに対して本実施形態では、SOx保持材22から離脱させられて反転式排気浄化装置25に流入するSOxがフィルタ26に流入することのないように、SOx再生制御を実行するときには流量調整弁28が中立作動位置へと回動せしめられる。上述したように本実施形態では流量調整弁28が中立作動位置にあるときにはフィルタ26には排気ガスが流入しないため、SOx保持材22から離脱せしめられたSOxがフィルタ26に保持されてしまうことはなく、よってフィルタ26の本来の機能が失われてしまうこともない。
【0048】
このように、本実施形態ではSOx保持材22のSOx再生制御を実行する場合には、流量調整弁22が中立作動位置へと回動せしめられ、これによってフィルタ26にSOxが保持されることが防止される。なお、本実施形態ではSOxがフィルタ26に全く流入することがないように流量調整弁28が中立作動位置にあることが確認されてからSOx再生制御を開始する。
【0049】
次に、図5を参照してSOx保持材22のSOx再生制御中にSOxがフィルタ26に流入しないようにする制御(以下、SOx排出制御と称す)におけるSOx排出制御ルーチンについて説明する。SOx排出制御はSOx保持材22に保持されたSOxの量がSOx保持材の許容量を超えた場合等、SOx保持材22からSOxを離脱させるべきとき、すなわちSOx排出制御が必要なときに開始される。SOx排出制御が開始されると、まずステップ121において図4を参照して説明した中立作動位置制御が開始される。次いで、ステップ122においてP1≒P2であるか否かが判定される。P1≒P2でない場合にはステップ122が繰り返される。P1≒P2である場合にはステップ123へ進む。ステップ123ではSOx再生制御が開始される。次いでステップ124ではSOx再生制御終了条件が成立したか否かが判定される。ここで、SOx再生制御終了条件とは、例えば、SOx保持材に保持されていたSOxのほとんど全てが排出されたことである。ステップ124においてSOx再生制御終了条件が成立していないと判定された場合にはステップ124が繰り返される。ステップ124においてSOx再生制御終了条件が成立したと判定された場合にはステップ125へ進み、SOx再生制御が終了せしめられる。次いでステップ126において中立作動位置制御が終了せしめられ、SOx排出制御ルーチンが終了する。
【0050】
図6および図7を参照して本発明の利点について説明する。なお、図6(A)および(B)は異なる作動位置にある本発明の流量調整弁28を示し、図7(A)および(B)は異なる作動位置にある従来の流量調整弁61を示す。これら図中の矢印は排気ガスの流れを示す。
【0051】
図6(A)および(B)に示したように、本実施形態では流量調整弁28の角度θは流量調整弁28が上流側排気管25aのポート57aの内周壁と当接する場合の角度よりも常に大きく且つ流量調整弁28が下流側排気管25fのポート57fの内周壁と当接する場合の角度よりも常に小さい。流量調整弁28はこの角度範囲内で回動する。すなわち流量調整弁28の両端は常に第一分岐排気管25cのポート57cおよび第二分岐排気管25dのポート57d内に位置する。特に、分岐部25bにはほぼ十字状に各排気管が連結されているため、分岐排気ガス量を零近傍とする流量調整弁28の中立作動位置として流量調整弁28の角度θが零近傍となる位置と90°近傍となる位置とのいずれも採用することができるが、本実施形態では90°近傍である位置を中立作動位置としている。
【0052】
一方、従来では図7(A)および(B)に示したように流量調整弁61の角度は、流量調整弁61の上流側端部が第一分岐排気管60cのポート62cの内周壁および第二分岐排気管25dのポート62dの内周壁と当接する場合の角度よりも常に小さく、流量調整弁61はこの角度範囲内で回動していた。すなわち流量調整弁61の両端は常に上流側排気管60aのポート62aおよび下流側排気管60fのポート62f内に位置していた。特に流量調整弁61の角度が零近傍である場合を中立作動位置としていた。
【0053】
ところで、従来では流量調整弁61が第一作動位置および第二作動位置にあって排気ガスがフィルタを通過する場合には、排気ガスはフィルタによって排気抵抗を受ける。しかしながら、流量調整弁61が中立作動位置にある場合、排気ガスはフィルタを通過しないので排気抵抗を受けない。また、流量調整弁61が排気ガスの流れ方向に対してほぼ平行であることから、分岐部を通過するときにも排気ガスはほとんど排気抵抗を受けない。このため流量調整弁61の作動位置が変わると排気抵抗が突然大きく変わってしまう。すなわち流量調整弁61が第一作動位置または第二作動位置から中立作動位置に回動すると排気抵抗は大幅に小さくなり、中立作動位置から第一作動位置または第二作動位置に回動すると大幅に大きくなる。これにより、このような流量調整弁61を備えた排気浄化装置が設けられた内燃機関では、運転状態が不安定になったりエミッションが悪化したりして、内燃機関の運転状態を適切に制御できなくなってしまっていた。
【0054】
これに対して、本発明の流量調整弁28は流量調整弁28が中立作動位置にあるとき、流量調整弁28が排気ガスの流れ方向に対してほぼ垂直であることから排気ガスは流量調整弁28によって排気抵抗を受ける。これにより流量調整弁28の作動位置が変わっても排気抵抗が突然大きく変わってしまうことはなくなる。特に、流量調整弁28の大きさを、流量調整弁28が中立作動位置にあるときの排気抵抗とフィルタ26による排気抵抗とがほぼ同一の排気抵抗となるような大きさとすると、排気ガスが受ける排気抵抗は流量調整弁28の作動位置が変わってもほとんど変わらない。これにより内燃機関の背圧の変動がほとんどなくなり、内燃機関の運転状態が安定する。なお、本発明の流量調整弁28では、流量調整弁28が中立作動位置にある場合のみならず、第一作動位置から第二作動位置までの全ての作動位置において排気抵抗が大きく変わってしまうことはない。
【0055】
また、図6(B)に示したように、本実施形態では流量調整弁28が第一作動位置または第二作動位置にあるときに、流量調整弁28の先端はポート57cおよび57dの内周壁と当接する。一方、従来では図7(B)に示したように、流量調整弁61の先端はポート62aおよび62fの内周壁と当接する。この場合、流量調整弁61とポート62fの内周壁との間に溝63が形成されてしまい、この溝63によって図示したように乱流ができてしまう。これにより排気ガスの流れが悪くなってしまう。これに対して本発明の流量調整弁28では図6(B)に示したように、従来のような溝は形成されないため乱流が出来ることがなく、よって排気ガスの流れが悪くなることが防止される。
【0056】
なお、上述したように、排気ガスにフィルタ26をバイパスさせる制御、すなわち、中立作動位置制御は、SOx保持材22を具備していない排気浄化装置においても有用である。例えば、フィルタ26の温度を下げるための一つの方法として、排気ガスにフィルタ26をバイパスさせるという方法がある。したがって、SOx保持材22を具備していない排気浄化装置において、フィルタ26の温度を下げるべきときに、流量調整弁28を中立作動位置に調整するようにしてもよい。また、第一分岐排気管25cと第二分岐排気管25dとは対称的でなくてもよく、距離が等しくなくてもよい。本発明ではこれら分岐排気管25c、25dが対称、等距離でなくても各分岐排気管に流入する排気ガスの流量を零近傍にすることができる。
【0057】
次に、本発明の第一実施形態の変更例について説明する。第一実施形態では、SOx排出制御において流量調整弁28が中立作動位置にあることが確認されてからSOx再生制御を開始していた。ところが、SOx再生制御ではSOx保持材22を昇温させる必要があるが、SOx再生制御を開始してからSOx保持材22が上記所定温度にまで昇温してSOxが離脱させられるまでには多少時間がかかる。したがって、上述したようにSOx再生制御を行うと流量調整弁28が中立作動位置になってからSOx保持材22が昇温せしめられてSOxが離脱せしめられるまでにタイムラグができてしまう。このタイムラグの間、排気ガスがフィルタ26を通過しないため、排気浄化装置全体としては排気浄化率が落ちてしまうので、このような時間は少しでも短いほうが好ましい。
【0058】
ここで本発明の第一実施形態の変更例では、中立作動位置制御を開始してから流量調整弁28が中立作動位置に到達すると予想される位置到達時間T1を予め実験的に求める。また、SOx再生制御をすべきと判断された時点のSOx保持材の温度から上述した所定温度にSOx保持材22が到達するまでにかかると予想される温度到達時間T2を温度毎に予め実験的に求める。次いでT3=T1−T2として時間T3を求める。中立作動位置制御を開始してから時間T3後にSOx再生制御を開始すれば、流量調整弁28が中立作動位置に到達したのとほぼ同時にSOx保持材22からSOxが離脱され始め、これにより、排気浄化装置全体としての排気浄化率が落ちる時間が最小限に抑えられる。
【0059】
この第一実施形態の変更例のSOx排出制御について図8を参照して説明する。ステップ142およびステップ145〜148はそれぞれステップ121およびステップ123〜126と同一なので説明を省略する。ステップ142ではT3=T1―T2として時間T3が求められ、ステップ142へ進む。ステップ143では時間カウンタtが0にリセットされる。次いでステップ144では、t≧T3であるか否かが判定され、t<T3である場合にはステップ144が繰り返される。t≧T3となった場合にはステップ145へと進む。
【0060】
次に、図9を参照して本発明の第二実施形態について説明する。なお、図10は第一実施形態の反転式排気浄化装置25を示した図2(C)と同様な図である。第二実施形態の排気浄化装置の構成は第一実施形態と同様であるが、第二実施形態ではパラメータ測定手段として圧力センサではなく温度センサ80、81が用いられる。これら温度センサ80、81はそれぞれ第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dに配置される。分岐排気管25c、25dには放熱性があるためこれら温度センサ80、81は分岐排気管25c、25dの温度の影響をほとんど受けないので、温度センサ80、81はそれぞれ第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25d内の排気ガスの温度を測定することができる。
【0061】
ところで、排気ガスがフィルタ26を通過すると排気ガス中の成分が酸化されるため、フィルタ26通過後の排気ガスの温度は通過前の排気ガスの温度より上昇する。したがって第一分岐排気管25cに配置される第一温度センサ80により測定される温度と第二分岐排気管25dに配置される第二温度センサ81により測定される温度が異なる場合、フィルタ26内を排気ガスが流れていることになる。また、フィルタ26通過後の排気ガスの方が高温であることから、排気ガスは温度センサ80、81のうち低い温度が測定された分岐排気管から高い温度が測定された分岐排気管に向かって流れている。
【0062】
一方、第一温度センサ80により測定される温度と第二温度センサ81により測定される温度に差がなければ、排気ガスはフィルタ26を通過していない。よって中立作動位置制御を行っていて目標分岐排気ガス量が零近傍である場合、両温度センサ80、81によって測定される温度に差がなければ、第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dへの分岐排気ガス量は目標分岐排気ガス量である。
【0063】
したがって、本実施形態では中立作動位置における流量調整弁28の目標角度は第一温度センサ80によって測定される温度と第二温度センサ81によって測定される温度とがほぼ同一となるような角度であり、中立作動位置制御として流量調整弁28がこのような目標角度へと調整される。
【0064】
例えば第一分岐排気管25c内の温度が第二分岐排気管25d内の温度よりも高い場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第二分岐排気管25dへ流入して上記逆方向に流れていることから、流量調整弁28を図9に示した第二の方向56へ僅かに回動させる。これにより第二分岐排気管25dに流入する分岐排気ガス量が減少し、両温度センサ80、81によって測定される温度が互いに対して近づく。
【0065】
一方、第二分岐排気管25d内の温度が第一分岐排気管25c内の温度よりも高い場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第一分岐排気管25cへ流入して上記順方向に流れていることから流量調整弁28を図9に示した第一の方向55へ僅かに回動させる。これにより第一分岐排気管25cに流入する分岐排気ガス量が減少し、両温度センサ80、81によって測定される温度が互いに対して近づく。このように流量調整弁28の調整を続けることによって流量調整弁28の角度は常に目標角度となり、分岐排気ガス量は常に目標排気ガス量となる。
【0066】
次に第二実施形態の利点について説明する。第一実施形態の排気浄化装置で用いられる圧力センサは本発明においてパラメータ測定手段として用いられているが、通常、排気浄化装置においてそれ以外の用途に用いられることは少ない。したがって本発明で圧力センサを用いる場合には本発明のために新たにこれらセンサを設けなければならない。これに対して第二実施形態では温度センサが用いられる。温度センサは、通常、排気温やフィルタ26の温度を測定するといった本発明のパラメータ測定手段としての用途以外の用途にも用いられる。したがって第二実施形態では本発明以外の用途のために設けられた温度センサを利用することができる。
【0067】
なお、本実施形態では中立作動位置制御を開始した直後には各分岐排気管の排気ガスの温度は制御開始直前の温度に依存している。このため第二実施形態では、制御開始直前の温度への依存をなくすために中立作動位置制御を開始してから一定時間が経過するまでは流量調整弁28を予め定められた中立作動位置(例えば流量調整弁28の角度を90°とする)に位置決めし、一定時間経過後から上述した温度センサによって測定された温度に基づく流量調整弁28の調整を行う。
【0068】
また、流量調整弁28を僅かに回動させると説明したが、流量調整弁28を回動させる回動角度は各温度センサ80、81に測定される温度の温度差に応じて決定されてもよい。
【0069】
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態の排気浄化装置の構成は第一実施形態および第二実施形態とほぼ同様であるが、第三実施形態ではパラメータ測定手段として流量センサ80、81が用いられる。流量センサ80、81としては、流体の流れの方向を測定することができるが、流体が或る特定の方向に流れている場合にのみその流体の流量を測定することができるタイプと、流体が如何なる方向に流れていてもその流体の流量を測定することができるが、流体の流れの方向を測定することはできないタイプとがある。このうち本実施形態では、流体が或る特定の方向に流れている場合にのみその流体の流量を測定するタイプを用い、第一流量センサ80を分岐部25bから第一分岐排気管25cを介してフィルタ26に流入する排気ガスの流量を測定できるように配置し、第二流量センサ81を分岐部25bから第二分岐排気管25dを介してフィルタ26に流入する排気ガスの流量を測定できるように配置する。
【0070】
このように流量センサ80、81を配置した場合、排気ガスがフィルタ26を通過していなければ、流量センサ80、81によって測定される排気ガス量は零近傍となる。したがって、目標分岐排気ガス量が零近傍である中立作動位置制御を実行したときに、両流量センサ80、81によって測定される排気ガス量が零近傍であれば、第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dへの分岐排気ガス量は目標分岐排気ガス量となっている。すなわち流量調整弁28の目標角度は両流量センサ80、81によって測定される排気ガス量が零近傍となるような角度であり、中立作動位置制御では流量調整弁28がこのような目標角度へと回動せしめられる。
【0071】
したがって例えば、第一流量センサ80によって排気ガスの流れが検出された場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第一分岐排気管25cへ流入して上記順方向に流れていることから、流量調整弁28を図9に示した第一の方向55へ第一流量センサ80によって測定された流量に応じて回動させる。これにより第一分岐排気管25cに流入する分岐排気ガス量が減少し、第一流量センサ80によって測定される排気ガスの流量が少なくなる。
【0072】
一方、第二流量センサ81によって排気ガスの流れが検出された場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第二分岐排気管25dへ流入して上記逆方向に流れていることから、流量調整弁28を図9に示した第二の方向56へ第二流量センサ81によって測定された流量に応じて回動させる。これにより第二分岐排気管25dに流入する分岐排気ガス量が減少し、第二流量センサ81によって測定される排気ガスの流量が少なくなる。このように流量調整弁28の調整を続ける事によって流量調整弁28の角度は常に目標角度となり、分岐排気ガス量は常に目標排気ガス量となる。
【0073】
なお、本実施形態では直接、各分岐排気管25c、25d内を流れる排気ガスの流量を測定することから、測定した流量に応じて流量調整弁28の回動角度を変えることにより流量調整弁28の角度を正確且つ迅速に分岐排気ガス量が零近傍となる角度に位置決めすることができる。また、目標分岐排気ガス量が零近傍でない場合でも分岐排気ガス量を正確に目標分岐排気ガス量とすることができる。
【0074】
また、第三実施形態では流量センサ80、81によって測定された流量に応じて流量調整弁28を回動させるべき回動角度を決定しているが、この回動角度は流量センサ85によって測定される流量だけでなく、分岐部流入排気ガス量、すなわち内燃機関から排出された排気ガス量にも依存する。したがって、回動角度を決定する場合、流量センサ85によって測定された流量を機関回転数等の内燃機関から排出される排気ガス量に関するパラメータに応じて補正したものを回動角度を決定するのに用いるのが好ましい。
【0075】
次に、本発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態ではパラメータ測定手段としてNOxセンサ、HCセンサ、A/FセンサまたはO2センサ等、排気ガス中に含まれる成分を測定する様々なセンサのうち一種類のセンサが用いられる。以下では、例としてNOxセンサ80、81について説明するが、他のセンサも同様に用いることができる。
【0076】
ところで、内燃機関の運転状態が変化すると排気ガス中に含まれるNOxの濃度も変化する。したがって、排気ガスが分岐排気管25c、25d内を流れていれば各NOxセンサ80、81によって測定されるNOx濃度も変化する。逆に、内燃機関の運転状態が変化しても各NOxセンサ80、81によって測定されるNOx濃度が変化しなければ排気ガスは分岐排気管25c、25d内を流れておらず、分岐排気ガス量は零近傍である。また、NOxは排気ガスがフィルタ26を通過するとほとんどが還元されてなくなる。したがって、フィルタ26を排気ガスが流れる場合には一方のNOxセンサ80、81からはNOxが検出されず、他方のNOxセンサに測定されるNOx濃度のみ変化する。この場合、分岐部流入排気ガスは内燃機関の運転状態が変化したときにNOx濃度が変化した側のNOxセンサが配置された分岐排気管へ流入し、NOxが検出されなかったNOxセンサが配置された分岐排気管から分岐部25bへと戻っている。
【0077】
以上のことから、本実施形態では中立作動位置における流量調整弁28の目標角度は、負荷センサ52やクランク角センサ53等によって内燃機関の運転状態を検出し、運転状態が変化したときであっても両NOxセンサ80、81によって測定されるNOx濃度がほとんど変化しなくなるような角度であり、中立位置制御として流量調整弁をこのような目標角度へと調整する。
【0078】
例えば、内燃機関の運転状態が変化したときに第一NOxセンサ80によって測定されるNOx濃度が変化した場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第一分岐排気管25cへ流入して上記順方向に流れていることから、流量調整弁28を図9に示した第一の方向55へ僅かに回動させる。逆に、内燃機関の運転状態が変化したときに第二NOxセンサ81によって測定されるNOx濃度が変化した場合、分岐部流入排気ガスの少なくとも一部は第二分岐排気管25dへ流入して上記逆方向へ流れていることから、流量調整弁28を図9に示した第二の方向56へ僅かに回動させる。このように流量調整弁28の調整を続けることによって流量調整弁28の角度は常に目標角度となり、分岐排気ガス量は常に目標分岐排気ガス量となる。
【0079】
図10を参照して本発明の第五実施形態について説明する。なお、図10は図2(C)および図9と同様な図である。第五実施形態の排気浄化装置の構成は第三実施形態と同様であるが、第五実施形態では第一分岐排気管25cまたは第二分岐排気管25dの一方に一つの流量センサ85のみが配置される。
【0080】
本実施形態では流量センサ85は流量だけでなく、流量センサ85を通過する排気ガスの流れ方向を検出することができるタイプの流量センサであるため、流量センサ85によって分岐部流入排気ガスが第一分岐排気管25cおよび第二分岐排気管25dのいずれに流入しているか、すなわち排気ガスがこれら分岐排気管25c、25dおよびフィルタ26を順方向および逆方向のいずれの方向に流れているかを検出することができる。
【0081】
この場合、流量センサ85は第三実施形態の二つの流量センサ80、81の役割を果たすため、第三実施形態と同様に流量調整弁28の角度が調整され、これにより分岐排気ガス量を目標分岐排気ガス量とすることができる。
【0082】
ところが、多くの流量センサでは流量を測定することはできるが、排気ガスの流れ方向を測定することができない。この場合、流量調整弁28を回動させるべき方向を判断することができず、よって上述した第五実施形態と同様に流量調整弁28の角度を調整することはできない。したがってこのような流量センサ85を用いる場合には以下の変更例に示した制御が行われる。
【0083】
第五実施形態の変更例では中立作動位置における流量調整弁28の目標角度は流量センサ85によって測定される流量が零近傍となるような角度であり、中立作動位置制御として流量調整弁28をこのような目標角度へと調整する。
【0084】
したがって流量センサ85によって測定される流量が零近傍ではない場合、測定された流量に応じた回動角度だけ流量調整弁28を第一の方向55または第二の方向56に回動させる。流量調整弁28を回動させた結果、流量センサ85によって測定される流量が減少したが零近傍にならなかった場合、測定された流量に応じた回動角度だけ流量調整弁28を前回の回動方向と同じ方向に回動させる。一方、流量調整弁28を回動させた結果、流量センサ85によって測定される流量が増加した場合、測定された流量に応じた回動角度だけ流量調整弁28を前回の回動方向と反対方向に回動させる。このように流量調整弁28の調整を続けることによって流量調整弁28の角度は常に目標角度となり、分岐排気ガス量は常に目標排気ガス量となる。
【0085】
次に、図11を参照して第五実施形態の変更例の中立作動位置制御ルーチンについて説明する。なお、以下の説明においてφは流量調整弁28の回動角度を示し、例えばその値が正の時には第一の方向55に回動し、値が負の時には第二の方向56に回動する。中立作動位置制御が開始されると、まずステップ161においてステップ162〜ステップ168を繰り返した回数を示すカウンタnが0にセットされ、カウンタnのときに流量センサ85によって測定された排気ガス量Vn、特にこの場合にはV0が流量センサ85から取得される。またステップ161では流量調整弁28の角度θが90°とされ、さらに流量調整弁28を回動すべき回動角度φnがφ0=kV0として算出される。この定数kは、流量センサ85によって測定された流量に対してその流量を零近傍にするのに必要な流量調整弁28の回動角度を算出するための定数であり、実際には流量を零近傍にするのに必要な回動角度よりも小さな角度が算出されるような値となっている。次いで、算出されたφ1だけ流量調整弁28が回動せしめられる。
【0086】
次いで、ステップ162ではn+1が新たなnとして設定されると共に流量センサ85から新たなカウンタnにおける排気ガス量Vnが取得される。次いで、ステップ163ではVn≒0であるか否かが判定され、Vn≒0である場合にはステップ168へ進む。一方、ステップ163においてVn≒bでない場合にはステップ164へと進み、Vn<Vn-1であるか否かが判定される。ステップ164においてVn<Vn-1である場合にはステップ165へ進む。ステップ165ではφn-1kVn/|φn-1|が新たなφnとされ、ステップ167へ進む。一方、ステップ164においてVn≧Vn-1である場合にはステップ166へ進む。ステップ166では−φn-1kVn/|φn-1|が新たなφnとされ、ステップ167へ進む。
【0087】
ステップ167では流量調整弁が角度φnだけ回動せしめられ、ステップ168へ進む。ステップ168では、図4のステップ106における中立作動位置制御の終了条件と同様な条件が成立したか否かが判定され、中立作動位置制御の終了条件が成立していない場合にはステップ162へと戻される。一方、ステップ168において中立作動位置制御の終了条件が成立した場合には中立作動位置制御ルーチンが終了する。
【0088】
次に第六実施形態について説明する。本実施形態では、第五実施形態の流量センサ85の代わりにNOxセンサ、HCセンサ、A/FセンサまたはO2センサ等の様々なセンサのうち一種類のセンサが用いられる。以下では、NOxセンサ85を第二分岐排気管25dに配置した場合について説明するが、第一分岐排気管25cに配置した場合や、他のセンサを用いた場合も同様である。
【0089】
上述した構成で流量調整弁28の中立作動位置制御を行う場合、実際の分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量(すなわち零近傍)であると言える条件が二つある。一つ目の条件としては、第四実施形態で説明したように内燃機関の運転状態が変化して内燃機関から排出されるNOxの濃度が変化してもNOxセンサ85によって測定されるNOx濃度が変化しないことが挙げられる。二つ目の条件としては測定されるNOx濃度が零よりも比較的大きいことが挙げられる。測定されるNOx濃度がほぼ零近傍である状態には、分岐排気ガス量が零近傍である状態と、フィルタを通過した後にNOxセンサの配置された分岐排気管に流入するように排気ガスが流れている状態との二つが考えられるが、これら二つのうちどちらの状態であることが原因で測定されるNOx濃度が零近傍であるか判別することは不可能である。このため測定されるNOx濃度が零近傍である場合には上記一つ目の条件を満たしたとしても分岐排気ガス量が目標排気ガス量であるとは言えない。したがって本実施形態ではこれら二つの条件を満たすような流量調整弁28の角度θが流量調整弁28の目標角度である。
【0090】
実際の制御では、NOxセンサ85によって測定されるNOx濃度が零近傍である場合、上述したように分岐部流入排気ガスが第一分岐排気管25cに流入して順方向に流れている場合と、分岐排気管25c、25dおよびフィルタ26を排気ガスが流れていない場合とが考えられるが、そのいずれとも特定できないため分岐部流入排気ガスが順方向に流れているものとして流量調整弁28を第一の方向55へ僅かに回動させる。
【0091】
また、NOxセンサ85によって測定されるNOx濃度が零近傍ではなく且つ内燃機関の運転状態が変化したときに測定されるNOx濃度も変化する場合、分岐部流入排気ガスは第二分岐排気管25dに流入して逆方向に流れている。したがってこの場合、流量調整弁28を第二の方向56へ僅かに回動させる。このように流量調整弁28の調整を続けることによって、流量調整弁28の角度θはNOxセンサ85によって測定されるNOx濃度が零近傍ではなく且つ内燃機関の運転状態が変化しても測定されるNOx濃度が変化しないような角度、すなわち目標角度となり、分岐排気ガス量が目標分岐排気ガス量となる。
【0092】
次に図12を参照して第六実施形態の中立作動位置制御ルーチンについて説明する。まずステップ181では、NOxセンサ85によって測定されるNOx濃度が零近傍であるか否かが判定される。NOx濃度が零近傍であると判定された場合、ステップ182へと進む。ステップ182では、流量調整弁28が第一の方向55へ僅かに回動せしめられ、ステップ186へと進む。一方、ステップ181においてNOx濃度が零近傍でないと判定された場合、ステップ183へと進む。ステップ183では、内燃機関の運転状態が変化しているか否かが判定され、運転状態が変化していないと判定された場合にはステップ183が繰り返される。
【0093】
ステップ183において運転状態が変化していると判定された場合には、ステップ184へ進み、内燃機関の運転状態の変化に伴ってNOx濃度が変化したか否かが判定される。ステップ184において、NOx濃度が変化していないと判定された場合にはステップ186へと進み、NOx濃度が変化していると判定された場合にはステップ185へと進む。ステップ185では流量調整弁28が第二の方向56へ僅かに回動せしめられ、ステップ186へ進む。ステップ186では、図4のステップ106における中立作動位置制御の終了条件と同様な条件が成立したか否かが判定され、条件が成立していない場合にはステップ181へ戻される。一方、ステップ186において条件が成立した場合、中立作動位置制御ルーチンが終了せしめられる。
【0094】
最後に、図13を参照して本発明の第七実施形態について説明する。本実施形態では反転式排気浄化装置25の代わりに図13に示した二分岐式排気浄化装置90が設けられる。
【0095】
図13に示したように、二分岐式排気浄化装置90は上流側排気管(上流側排気通路)90aと、分岐部90bと、第一分岐排気管(第一分岐排気通路)90cと、第二分岐排気管(第二分岐排気通路)90dと、パティキュレートフィルタ(以下、フィルタと称す)91を保持するケーシング90e(以下、保持ケーシングと称す)と、下流側排気管(下流側分岐排気通路)90fと、フィルタ91とを具備する。
【0096】
上流側排気管90aの一方の端部は排気管24を介して二分岐式排気浄化装置90の上流に配置されるSOx保持材22に連結される。したがって二分岐式排気浄化装置90には上流側排気管90aから排気ガスが流入する。上流側排気管90aの他方の端部は分岐部90bにおいて第一分岐排気管90cと第二分岐排気管90dとに分岐する。上流側排気管90aと第一分岐排気管90cとはほぼ一直線上に位置する。第一分岐排気管90c上には保持ケーシング90eが配置され、該保持ケーシング内にフィルタ91が保持される。第二分岐排気管90dの先端はフィルタ91の下流において第一分岐排気管90cと合流する。
【0097】
また、分岐部90bには流量調整弁92が設けられる。流量調整弁92は第一分岐排気管90cと第二分岐排気管90dとの連結部を中心に図13に示したように連続的に揺動し、上流側排気管90aから分岐部90bに流入する排気ガスの流れ方向、すなわち上流側排気管90aおよび第一分岐排気管25cの軸線に対する流量調整弁92の角度(以下、流量調整弁92の角度と称す)θが変化する。この流量調整弁92の角度θを大きくすると第一分岐排気管90cに流入する排気ガス量が少なくなると共に第二分岐排気管90dに流入する排気ガス量が多くなる。逆に、流量調整弁92の角度θを小さくすると第一分岐排気管90aに流入する排気ガス量が多くなると共に第二分岐排気管90dに流入する排気ガス量が少なくなる。また、上流側排気管90aおよびフィルタ91より上流の第一分岐排気管90cにはそれぞれ第一NOxセンサ93および第二NOxセンサ94が配置される。
【0098】
このような構成の二分岐式排気浄化装置90では、例えばフィルタ91内に保持されたNOxを離脱させる場合等、フィルタ91、すなわち第一分岐排気管90aに流入させる排気ガス量を目標分岐排気ガス量とすべき場合がある。このような場合、流量調整弁92の角度θは以下のように調整される。
【0099】
ここで、本実施形態の二分岐式排気浄化部90によれば、上流側排気管90aを流れる排気ガス中のNOx量が第一NOxセンサ93によって測定され、第一分岐排気管90c内を流れる排気ガス中のNOx量が第二NOxセンサ94によって測定される。上流側排気管90a内のNOx量に対する第一分岐排気管90c内のNOx量は上流側排気管90a内を流れる排気ガス量に対する第一分岐排気管90c内を流れる排気ガス量に比例するため、これらNOx量を測定することによって各排気管90a、90c内を流れる排気ガス量の比を求めることができる。一方、内燃機関の運転状態から上流側排気管90aに流入する排気ガス量を算出することができる。したがって、これら各排気管90a、90c内を流れる排気ガス量の比と上流側排気管90aに流入する排気ガス量とから第一分岐排気管25c内に流入する排気ガス量を算出することができる。
【0100】
したがって、第一分岐排気管90cに流入させる排気ガス量を目標分岐排気ガス量とすべきとき、算出した排気ガス量が目標分岐排気ガス量よりも少ない場合には流量調整弁92の角度θを僅かに小さくし、目標分岐排気ガス量よりも多い場合には流量調整弁92の角度θを僅かに大きくする。このような操作を繰り返すことによって第一分岐排気管90aに流入する排気ガス量は常に目標排気ガス量となる。
【0101】
本実施形態の利点について説明する。本実施形態で用いられるNOxセンサは、例えばフィルタ91に保持されたNOxの量を推定するため等、分岐排気ガス量を測定する以外の用途にも用いられる。したがって本実施形態では分岐排気ガス量を測定する以外の用途に用いられたセンサを利用することができる。
【0102】
なお、上記実施形態では上流側排気管90aとフィルタ91より上流の第一分岐排気管90cとにNOxセンサ93、94が配置されているが、別の位置に配置されてもよい。より詳細には、上流側排気管90aと、フィルタ91より上流の第一分岐排気管90cと、第二分岐排気管90dと、第二分岐排気管90dとの合流部より下流の第一分岐排気管90cとのうちいずれか二つの位置に配置されればよい。これによりセンサを配置する位置を様々な位置から選択することができるため、分岐排気ガス量を測定する以外の用途に用いられたセンサを利用しやすくなる。
【0103】
また、本実施形態ではNOxセンサではなく、HCセンサ、A/FセンサまたはO2センサを用いてもよいし、圧力センサ、流量センサ、温度センサ等を用いてもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、分岐排気通路に流入する排気ガス量を常に精密に目標排気ガス量に維持することが可能であることから、分岐排気通路に配置されるフィルタに流入する排気ガス量を容易且つ精密に目標量に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の排気浄化装置を備えた内燃機関の図である。
【図2】本発明の第一実施形態の排気浄化装置の図である。
【図3】排気浄化装置の分岐部の拡大図である。
【図4】第一実施形態の中立作動位置制御のフローチャートである。
【図5】第一実施形態のSOx排出制御のフローチャートである。
【図6】本発明の流量調整弁の作動を示す図である。
【図7】従来の流量調整弁の作動を示す図である。
【図8】第一実施形態の変更例のSOx排出制御のフローチャートである。
【図9】第二〜第四実施形態の排気浄化装置の図である。
【図10】第五および第六実施形態の排気浄化装置の図である。
【図11】第五実施形態の中立作動位置制御のフローチャートである。
【図12】第六実施形態の中立作動位置制御のフローチャートである。
【図13】第七実施形態の排気浄化装置の図である。
【符号の説明】
22…SOx保持剤
23…ケーシング
25…反転式排気浄化装置
26…パティキュレートフィルタ
27…流量調整弁用ステップモータ
28…流量調整弁
49、50…圧力センサ

Claims (9)

  1. 内燃機関の燃焼室に通じる上流側排気通路を具備し、該上流側排気通路が分岐部において少なくとも二つの分岐排気通路に分岐し、これら分岐排気通路の少なくとも一つにパティキュレートフィルタが配置されると共に、上記分岐部に作動位置が連続的に調整可能な流量調整弁が配置され、該流量調整弁の作動位置を調整することによって少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を調整することができるようになっており、上記少なくとも一つの分岐排気通路の先端部が分岐部に戻って連結されており、流量調整弁の作動位置によっては上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスの少なくとも一部が上記少なくとも一つの分岐排気通路を一方の方向へまたはそれとは逆の方向へ流れ、その後、分岐部を介して残りの分岐排気通路へと流出することができる排気浄化装置において、
    排気ガスに関するパラメータを測定するためのパラメータ測定手段を具備し、該パラメータ測定手段によって測定されたパラメータに基づいて上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を算出し、該算出される排気ガス量が目標排気ガス量となるように流量調整弁の作動位置調整され、
    上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記分岐部は上流側排気通路に通じるポートを具備し、上記流量調整弁の角度は該流量調整弁が上記ポートの内周壁と当接する場合の角度よりも大きい排気浄化装置
  2. 上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁が垂直であるときには上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガスの量が零近傍となり、目標排気ガス量がほぼ零であるときには上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁がほぼ垂直とされる請求項に記載の排気浄化装置。
  3. 内燃機関の燃焼室に通じる上流側排気通路を具備し、該上流側排気通路が分岐部において少なくとも二つの分岐排気通路に分岐し、これら分岐排気通路の少なくとも一つにパティキュレートフィルタが配置されると共に、上記分岐部に作動位置が連続的に調整可能な流量調整弁が配置され、該流量調整弁の作動位置を調整することによって少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を調整することができるようになっており、上記少なくとも一つの分岐排気通路の先端部が分岐部に戻って連結されており、流量調整弁の作動位置によっては上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスの少なくとも一部が上記少なくとも一つの分岐排気通路を一方の方向へまたはそれとは逆の方向へ流れ、その後、分岐部を介して残りの分岐排気通路へと流出することができる排気浄化装置において、
    排気ガスに関するパラメータを測定するためのパラメータ測定手段を具備し、該パラメータ測定手段によって測定されたパラメータに基づいて上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガス量を算出し、該算出される排気ガス量が目標排気ガス量となるように流量調整弁の作動位置調整され、
    上記流量調整弁は該流量調整弁の作動位置が変わると上流側排気通路から分岐部に流入してくる排気ガスの流れ方向に対する当該流量調整弁の角度が変化する弁であり、上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁が垂直であるときには上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入する排気ガスの量が零近傍となり、目標排気ガス量がほぼ零であるときには上記排気ガスの流れ方向に対して流量調整弁がほぼ垂直とされる排気浄化装置。
  4. 上記分岐部はそれぞれ上流側排気通路、上記少なくとも一つの分岐排気通路の一方の端部、上記少なくとも一つの分岐排気通路の他方の端部、および第二分岐排気通路に通じる第一ポート、第二ポート、第三ポート、第四ポートを具備し、上流側排気通路から分岐部に流入した排気ガスが全て上記少なくとも一つの分岐排気通路に流入するような位置に流量調整弁を保持したときに、流量調整弁が第二ポートの内周壁および第三ポートの内周壁と当接する請求項1〜3のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  5. 上記目標排気ガス量がほぼ零である請求項1〜4のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  6. 上記上流側排気通路にはSOx保持材が配置され、該SOx保持材は排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のSOxを保持し、排気ガスの空燃比がリッチであってSOx保持材の温度が所定温度を超えたときには保持したSOxを離脱させることができ、SOxを離脱させるときには目標排気ガス量がほぼ零とされる請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気浄化装置。
  7. 上記パラメータ測定手段が二つの圧力センサであり、該圧力センサは上記少なくとも一つの分岐排気通路においてパティキュレートフィルタの両側にそれぞれ一つずつ配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  8. 上記パラメータ測定手段が二つの温度センサであり、該温度センサは上記少なくとも一つの分岐排気通路においてパティキュレートフィルタの両側にそれぞれ一つずつ配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  9. 上記パラメータ測定手段が流量センサ、NOxセンサ、HCセンサ、A/FセンサおよびO2センサのうちのいずれか一つであり、該センサは分岐排気通路に配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
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