JP3910857B2 - 車両道路におけるスポット通信方法およびスポット通信システム - Google Patents

車両道路におけるスポット通信方法およびスポット通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両道路等の車両道路とこの車両道路を走行する車両との間の路車間通信システム係り、特に路車間ビーコンや路車間スペクトラム拡散無線技術とアンテナダイバシティを組み合わせた方式を採用したスポット通信方法およびスポット通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の、路車間通信システムとして、路側および車両側にループコイルによるループアンテナ通信手段を用いるようにしたものがある。
【0003】
例えば、特開2000−259989号公報によれば、図4(A)および(B)に示されるように、車両道路1にループコイル2を用いたアンテナを敷設し、車両道路1を走行する車両3に搭載した受信ループコイル4を用いたアンテナとの間で、スポット路車間通信を行なうシステムである。このスポット通信システムによれば、走行中の車両3が走行制御コンピュータによる管理の元、監視制御され、閉塞制御の状態の下で運行制御がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したスポット通信システムによれば、車両道路上にあって、いわゆる閉塞制御の状態の下で走行中の車両の運行制御がなされているシステムである。
【0005】
一般にループコイルを用いた路車間通信は、移動体間の衝突防止用等伝送容量の限られた用途に限定して適用されていた。
【0006】
これが一般の幹線車両道路のように、個々の車両が渋滞に近い状態で連続的に走行したり、幹線車両道路の途中から一般車両が進入し得るようにした自動車等車両の幹線車両道路等の車両道路の運行管理システムに適用するについては、路車間通信における伝送容量が少なく、車両道路を走行する全車両を管理する運行管理センターにおいて、特に渋滞時等のように、同時に並行して走行する多数の車両を個々に監視を行なうには困難を伴うという問題があった。
【0007】
また、複数の走行車両を運行管理センターにて管理するにあたって、走行車両が故障した場合の対処手段についても考慮する必要があり、故障車が発生した場合に、この故障車を直ちに認知して、対処することが望まれる。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、走行車両が保有した車両IDを路側の2つの地点で路車間ビーコン通信手段により読み取り、比較照合して運行管理センターにて運行状況を認知し得るようにして、車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にするスポット通信方法およびスポット通信システムを提供することを主な目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、走行車両または隊列車両群に付与された車両IDを路側の2つの地点で路車間ビーコン通信手段により読み取り、比較照合して、運行管理センターにて車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にするスポット通信方法およびスポット通信システムを提供することにある。
【0009】
更に本発明の他の目的は、走行車両または隊列車両群の車両IDを路側の2つの地点でスペクトラム拡散無線技術による通信手段により読み取り、比較照合して運行管理センタ ーにて前記車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にするスポット通信方法およびスポット通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、車両道路の路側に設置される第1の路車間ビーコン装置により形成される第1のビーコン覆域を通過する車両が保有する車両IDを第1の路車間ビーコン装置で読み取るステップと、この読み取った車両IDを、前記第1の路車間ビーコン装置から車両の走行方向へ所定距離を有して設置される第2の路車間ビーコン装置へ送信するステップと、前記車両IDを前記第2の路車間ビーコン装置が読み取るステップと、前記車両が、前記第2の路車間ビーコン装置により形成される第2のビーコン覆域に達した時、前記車両の車両IDを読み取るステップと、前記第2の路車間ビーコン装置において、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合するステップとを具備し、前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両が前記第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法を提供する。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、車両道路の路側に、第1の路車間ビーコン装置により第1のビーコン覆域を形成し、前記第1のビーコン覆域を通過する車両に第1の路車間ビーコン装置により車両IDを付与するステップと、この付与された車両IDと同一の車両IDを、前記第1のビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置される第2のビーコン装置へ送信するステップと、前記車両が、第2の路車間ビーコン装置により形成される第2のビーコン覆域に達した時、前記第2の路車間ビーコン装置が前記車両の車両IDを読み取るステップと、上記第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合するステップとを具備し、前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両が第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法を提供する。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、車両道路の所定の位置にスペクトラム拡散無線の第1の無線覆域を得るようアンテナを備えた第1の無線中継装置を設置して、この第1の無線中継装置により、前記第1の無線覆域を通過する車両または隊列車両群が保有する車両IDを読み取るステップと、この読み取った車両IDを、前記第1の無線中継装置から車両の走行方向へ所定距離を有して設置される第2の無線中継装置へ送信するステップと、前記車両または隊列車両群が、前記第2の無線中継装置により形成される第2の無線覆域に達した時、前記車両または隊列車両群の車両IDを読み取るステップとを具備し、前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両または隊列車両群が前記第1の無線覆域から前記第2の無線覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法を提供する。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、車両道路の所定の位置に設置され、第1のビーコン覆域を有し、この第1のビーコン覆域を通過する車両が保有する車両IDを読み取る第1の路車間ビーコン装置と、前記第1の路車間ビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置され、第2のビーコン覆域を有し、この第2のビーコン覆域に到達した車両が保有する車両IDを読み取る第2の路車間ビーコン装置と、前記車両が、前記第2のビーコン覆域へ達した時、前記車両と通信し、前記車両IDを読み取る一方、前記第1の路車間ビーコン装置から送信した車両IDを読み取る第2の路車間ビーコン装置に備えられた送受信機と、前記第2の路車間ビーコン装置に設けられ、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと、前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、これらの車両IDの比較照合の結果、合致しないと判断したときに、前記車両が前記第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにしたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システムを提供する。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、車両道路の所定の位置に設置され、第1のビーコン覆域を有し、この第1のビーコン覆域を通過する車両または隊列車両群毎に車両IDを付与する第1の路車間ビーコン装置と、前記第1の路車間ビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置され、第2のビーコン覆域を有する第2の路車間ビーコン装置と、前記車両または隊列車両群が、前記第2のビーコン覆域へ達した時、前記車両または隊列車両群と通信し、前記車両IDを読み取る一方、前記第1の路車間ビーコン装置から送信した車両IDを読み取る第の路車間ビーコン装置に備えられた送受信機と、前記第2の路車間ビーコン装置に設けられ、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと、前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、これらの車両ID比較照合結果、合致しないと判断したときに、前記車両または隊列車両群が前記第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを前記運行管理センターにて認知し得るようにしたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システムを提供する。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、車両道路の所定の位置に設置され、スペクトラム拡散無線の第1の無線覆域を車両または隊列車両群が通過することによって、この通過する車両または隊列車両群毎に、別々の無線チャンネルが割当てられて通信する第1の無線中継装置と、この第1の無線中継装置から車両の進行へ方向へ所定距離を有して設置され、第2のスペクトラム拡散無線の第2の無線覆域を有し、前記車両または隊列車両群が前記第2の無線覆域を通過する時、前記第1の無線中継装置と車両または隊列車両群とがそれぞれ別々に割当てられた無線チャンネルにより通信する第2の無線中継装置と、前記第2の無線中継装置に設けられ、前記第1の無線中継装置から受信した車両または隊列車両群の車両IDと第2の無線中継装置にて読み取った前記車両または隊列車両群の車両IDとを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、これらの車両ID比較照合結果、合致しないと判断したときに、前記車両または隊列車両群が前記第1の無線覆域から前記第2の無線覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにしたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システムを提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のスポット通信システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
本発明に係る車両道路におけるスポット通信システムを図1および図2を参照して説明する。
図1は、車両道路におけるスポット通信システム10を示す概要図である。
図1に示すスポット通信システム10は、路車間通信に適用され、特に車両道路11を走行する例えばバス等の自動走行する特定道路専用車両(以下、「専用車両」という。)12や一般車両道路(図示せず)から乗り入れる一般車両19との間において、路車間通信に適用される。このスポット通信システム10は、路側に設置される、通信手段としての第1の路車間ビーコン装置(以下、「第1のビーコン装置」という。)14および第2の路車間ビーコン装置(以下、「第2のビーコン装置」という。)17が車両道路11を走行中の専用車両12や一般車両19との間において、路車間通信に適用することができる。
【0018】
前記スポット通信システム10は、車両道路11を走行する専用車両12や一般車両19の全車両の運行を監視する運行管理センター20の監視の下に走行車両の保全が図られる。
【0019】
スポット通信システム10の路側の設備として、要所に設置される車両通過チェックポイント15、この車両通過チェックポイント15の両端部に設けられる第1のビーコン装置14,第2のビーコン装置17、この両第1のビーコン装置14および第2のビーコン装置17を通信接続する通信回線18がそれぞれ設けられる。この路側に設けられる第2のビーコン装置17と運行管理センター20との間において、両者間を通信接続する通信回線21が配設される。
【0020】
運行管理センター20による全車両の監視にあたって、当該運行管理センター20によって付与される車両ID(Identify)を用いて監視する方法を取っている。
【0021】
これらの専用車両12や一般車両19に付与される車両IDは、各車両12,19が車両道路11を走行するに先だって運行管理センター20にて登録手続きがなされる。すなわち、運行管理センター20には、車両ID処理PC(パソコン)20aが設けられ、この車両ID処理PC20aにて、車両IDの起番と記憶(保存)がなされる。
【0022】
また、前記付与された車両IDは、専用車両12および一般車両19に標準装備される、通信手段としての車両ID送受信機12aに備えられる車両ID記憶部m1に記憶される。
【0023】
次に、一般車両19に対して付与される車両IDは、車両道路11へ乗り入れた段階で、運行管理センター20から仮登録の車両IDとして与される。
【0024】
また、この一般車両19に対して付与される車両IDは、車両ID記憶部m1において、一時的に記憶される。この仮登録される車両IDは、車両道路11へ乗り入れる際に付与され、出る際に運行管理センター20にて解消されるものである。
【0025】
この仮登録は、一般車両19が車両道路11の第1のビーコン装置14により形成される第1の覆域A内に入った時に運行管理センター20から通信回線21,第2のビーコン装置17および通信回線18を介して、第1のビーコン装置14から一般車両19へ付与することによってなされる。また、車両道路11から出る際には、分岐路に適宜設けられる車両ID除去手段(図示せず)により消去される。
【0026】
各車両12,19の車両ID記憶部m1に記憶された車両IDは、前記第2の覆域Bに入った時に第2のビーコン装置17の送受信機17aと通信を開始し、当該車両IDを第2のビーコン装置17側の送受信機17aへ送信するようになっている。また、この送信された車両IDが、この送受信機17aに備えられる路側車両ID記憶部m2に一時的に記憶されるようになっている。
【0027】
専用車両12に標準装備される車両ID送受信機12aは、各第1のビーコン装置14および第2のビーコン装置17への通信手段となるもので、車両アンテナ12bを備えている。
【0028】
運行管理センター20は、路側に設けられる、例えば車両道路11を走行する全車両を監視する手段として、走行車両12や一般車両19が車両道路11の要所に設けられる車両通過チェックポイント15の両端間において、これを通過したかどうかを監視するために設けられる。この監視対象として、車両道路11を走行する全車両に付与される車両IDが用いられる。
【0029】
運行管理センター20は、路側に設けられる車両通過チェックポイント15の前記両端部に設けられる各第1のビーコン装置14,第2のビーコン装置17、この第1のビーコン装置14および第2のビーコン装置17を通信接続する通信回線18に対し、通信回線21を介して接続される。
【0030】
第1のビーコン装置14は、その指向性ビーコンアンテナ13を有するがゆえに車両道路11上において、走行中の車両の例えば3台がカバーされる程度の比較的狭域の第1のビーコン覆域A(通信エリア)が得られるように調整される。
【0031】
また、第2のビーコン装置17は、その無指向性ビーコンアンテナ16を有するがゆえに、車両道路11上において走行中の車両が、例えば数十台程度カバーされる比較的広域の第2のビーコン覆域Bが得られるように調整される。
【0032】
第1のビーコン装置14には、指向性ビーコンアンテナ13に接続される送受信機14aが設けられ、通信回線18を介して第2のビーコン装置17へ接続されている。
【0033】
第2のビーコン装置17には、無指向性ビーコンアンテナ16に接続される送受信機17aが設けられ、前記通信回線18に接続される一方、通信回線21を介して運行管理センター20へ接続されている。
【0034】
前記第2のビーコン装置17の送受信機17aには、第1のビーコン装置14から送新されてくる車両IDを一時的に記憶する車両ID記憶部m1が備えられる。また、この送受信機17aは、車両IDを比較照合するための車両ID比較照合器17bを備えている。この車両ID比較照合器17bは、専用車両12または一般車両19が第1のビーコン装置14と第2のビーコン装置17のそれぞれを通過する時、それぞれに読み取られる車両ID同士を比較照合するものであって、比較照合した結果、その結果に応じた信号を発生するようにしている。
【0035】
運行管理センター20による専用車両12および一般車両19の認知の方法は、上述のように、専用車両12および一般車両19に常時記憶される車両IDと、運行管理センター20に登録されている車両IDとを比較照合する方法により行なわれる。
【0036】
更に、上記した同一の車両であることを認知する手段について、詳述すると、専用車両12または一般車両19が第2のビーコン装置17へ入った段階で、当該専用車両12または一般車両19が、前記第1のビーコン覆域Aを通過してきた車両であるか否かの認知手続きが、運行管理センター20により行なわれる。この認知手続きは、前記車両通過チェックポイント15の例えば車両入口側に設置される第1のビーコン装置14および車両出口側に設置される第2のビーコン装置17が連携して行なわれる。
【0037】
例えば、専用車両12が第1のビーコン装置14の第1のビーコン覆域Aへ入った時に読み取られる車両IDが、第2のビーコン装置17の第2のビーコン覆域Bへ入った時に読み取られる車両IDとが比較照合器17bによって、比較照合される。合致する場合に第2のビーコン装置17にて情報信号cが生成されるようになっている。また、この信号は、都度通信回線21を介して運行管理センター20へ送信されるようになっている。
【0038】
すなわち、図1に示すように、第2のビーコン装置17車両ID比較照合器17bにおいて、専用車両12の両車両ID比較照合され、この照合の結果、合致した場合には、情報信号cを生成し、第2のビーコン装置17から通信回線21を介して、運行管理センター20へ送信するようになっている。運行管理センター20は、受信した情報信号cに基づき、専用車両12が、車両通過チェックポイント15を通過したことを認知する。
【0039】
また、前記比較照合した結果、合致しなかった場合には、運行管理センター20側において、専用車両12が故障しているものとして認知される。この故障したものと認知された専用車両は、別途の車々間通信手段等の通信手段により、安全地帯へ移動し、停止する処置が取られる。このような一連の車両ID比較照合手続きを、運行管理センター20により管理される。
【0040】
なお、前記専用車両12に登録される車両IDは、当該車両の使用期間継続的に有効であるが、一般車両19は、車両道路11から外へ出た段階で、運行管理センター20における仮登録が解消される。
【0041】
専用車両12がビーコン覆域Aへ入っている場合には、図1(a)の点線で示されるように第1のビーコン装置14の指向性ビーコンアンテナ13を介して、第1ビーコン装置14と通信できるようになっている。
【0042】
また、専用車両12が、ビーコン覆域Aを出て、図1(b)に点線で示されるビーコン覆域Bへ入っている場合には、前記第1ビーコン装置14のときと同様に、車両アンテナ12bと第2のビーコン装置17の無指向性ビーコンアンテナ16を介して、送受信機17aと送受信することができる。
【0043】
この送受信には、専用車両12の車両IDの他に、他の路車間通信に必要とされる加減速等の運行制御情報を含めることも可能である。
【0044】
次に、スポット通信システム10の作用を図1を参照して説明する。
【0045】
専用車両12が車両道路11を走行する場合を想定して説明する。
【0046】
専用車両12が、図1に示すように、第1のビーコン装置14の第1のビーコン覆域Aへ入ると、専用車両12の車両IDが第1のビーコン装置14により読み取られる。続いて、この読み取られた車両IDが、第1のビーコン装置14から通信回線18を介して第2のビーコン装置17へ送信される。このとき、前記車両IDは、第2のビーコン装置17の送受信機17aの路側車両ID記憶部m2にて一時的に記憶される。
【0047】
次に、専用車両12がこの第1のビーコン覆域Aを通過して、第2のビーコン覆域Bに達すると、第2のビーコン装置17の送受信機17aと専用車両12の車両ID送受信機12aがそれぞれ車両アンテナ12bを介して通信が行なわれる。この通信により、専用車両12の保有する車両IDが第2のビーコン装置17へ送信され、この車両IDと前記第2のビーコン装置17の送受信機17aの路側車両ID記憶部m2に一時的に記憶されている車両IDとが出揃うことによって、第2のビーコン装置17から車両ID比較照合器17bにこれら車両IDが送信され、車両ID比較照合器17bにより比較照合される。
【0048】
そして、この車両ID比較照合器17bにて比較照合した結果、合致したと判断すると、この情報を第2のビーコン装置17にて情報信号c生成し、通信回線21を介して運行管理センター20へ送信する。この送信により、運行管理センター20は、車両ID処理PC20aの演算処理部(図示せず)により演算し、専用車両12が第1のビーコン装置14から第2のビーコン装置17まで移動した時間や移動速度等の監視情報が得られると同時に、車両通過チェックポイント15を通過したことを認知する。
【0049】
また、前記比較照合した結果、合致しなかった場合には、運行管理センター20にて、この専用車両12は故障しているものと認知される。この故障しているものと認知された専用車両12は別に設置される通信手段により、安全地帯へ移動し、停止する処置が取られる。
【0050】
なお、前記車両IDを一旦記憶する送受信機17aの路側車両ID記憶部m2は、車両ID比較照合器17bに内蔵させることもできる。
【0051】
次に、一般車両19が車両道路11へ乗り入れる場合について説明する。
【0052】
この一般車両19に標準装備される車両用送受信機19aが車両通過チェックポイント15の入口部である第1のビーコン装置14のビーコン覆域Aに入ると、事前に運行管理センター20の車両ID処理PC20aにて起番した車両IDを第1のビーコン装置14を経由して送受信機14aの指向性ビーコンアンテナ13を通じて付与される。以後、車両IDの付与された一般車両19は、運行管理センター20によって前述した専用車両12と同様の取り扱いがなされる。
【0053】
以下、上述した専用車両12の場合と同様であるので説明を称略する。
【0054】
上述した図1に示すスポット通信システム10によれば、車両道路11の例えば車両通過チェックポイント15において、専用車両12または一般車両19が狭域の第1のビーコン覆域Aにて前記車両IDを路側において受け取り、続いて、比較的広域の第2のビーコン覆域Bにて同じ車両IDを受けたり、そして比較照合する方法を採用したから車両IDの比較照合を確実に行なうことができる。
【0055】
このように、車両道路を走行する車両が多い場合やこれらの車両の速度が速い場合等の相応の路車間通信速度が求められる条件下において、運行管理センター20にて車両道路11における走行車両全体の監視をより確実に行なうことができる。
【0056】
従って、スポット通信システム10によれば、走行車両が保有した車両IDを路側の2つの地点で路車間ビーコン通信手段により読み取り、比較照合して、運行管理センターに て運行状況を認知し得るようにして、車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にすることができる
【0057】
次に、図1に示すスポット通信システム10において、複数台の専用車両22〜24を連結して隊列走行する場合図2を参照して説明する。
【0058】
図2は、車両道路を隊列して走行する特定道路専用車両群(車両22〜24)のスポット通信を時系列で示すフロー図で、(A)〜(D)は車両道路11における走行車両のそれぞれ異なる状況を示す図である。
図2に示すスポット通信システム10は、第1のビーコン装置14により形成される第1のビーコン覆域Aが、専用車両1台分をカバーし得る程度の極小狭域を得るようにしている点で第1の実施形態における第1のビーコン覆域Aより覆域がより小さく設定される。その他については、図1に示すスポット通信システム10の構成と同様である。
【0059】
次に、図2に示すように、車両群(専用車両22〜24)が車両道路11を走行する場合の作用について説明する。
【0060】
隊列走行する専用車両22〜24が第1のビーコン装置14の第1のビーコン覆域Aへ順次入ると、この専用車両22〜24の車両IDが第1のビーコン装置14により順次読み取られる。すなわち、専用車両22が図2(A)に示されるように、先ずビーコン覆域Aに入ると、第1のビーコン装置14と通信し、専用車両22の車両IDが第1のビーコン装置14の送受信機14aにて読み取られる。
【0061】
この送受信機14aは、同時に前記車両IDを通信回線18を介して、第2のビーコン装置17の送受信機17aへ送信する。送受信機17aは、この車両IDを車両ID比較照合器17bに送信すると同時に、路側車両ID記憶部m2に記憶する。
【0062】
次に、先頭車両である専用車両22が、図2(B)および図2(C)に示されるように、ビーコン覆域Aを出て、専用車両23および24が順次このビーコン覆域Aへ入ると、以下上記専用車両22と同様の作用を繰り返し、それぞれの車両IDが、それぞれ送受信機17aの路側車両ID記憶部m2に記憶される。
【0063】
続いて、車両群22〜24が図2(D)に示されるように第2のビーコン覆域Bに達すると、第2のビーコン装置17の送受信機17aと専用車両群22〜24の車両ID送受信機22a〜24aがそれぞれ車両アンテナ22b〜24bを介して通信が行なわれる。この車両群22〜24と第2のビーコン装置17との通信による作用は、図1に示すスポット通信システム10の専用車両12の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0064】
なお、専用車両22〜24が隊列走行するにあたっては、その先頭車両である専用車両22が、この隊列の代表として車両IDを保有させることができる。この場合には、3台の専用車両22〜24による一つの隊列が一つの専用車両22とみなされる。従って、各専用車両22〜24の内、専用車両23,24は、隊列を離れ単独走行することはできない。
【0065】
上述した図2に示すスポット通信システム10によれば、車両道路11の例えば車両通過チェックポイント15において、隊列をなす専用車両22〜24が狭域の第1のビーコン覆域Aにて前記車両IDを路側において受け取り、続いて、比較的広域の第2のビーコン覆域Bにて同じ車両IDを受けたり、そして比較照合する方法を採用したから車両IDの比較照合を確実に行なうことができる。従って、車両道路を走行する車両が多い場合やこれらの車両の速度が速い場合等の相応の路車間通信速度が求められる条件下において、運行管理センター20にて車両道路11における走行車両全体の監視をより確実に行なうことができる。
【0066】
また、第2のビーコン装置17に備えた送受信機17aにより読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときには、車両が第1のビーコン覆域から第2のビーコン覆域へ入った時点で、車両が故障したことを運行管理センター20側にて認知すると共に、この故障と認知された車両が別途車々間通信等の手段により安全地帯へ移動させ、停止させることができるものである。従って、スポット通信システム10によれば、走行車両または隊列車両群に付与された車両IDを路側の2つの地点で路車間ビーコン通信手段により読み取り、比較照合して、運行管理センターにて車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にすることができる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
【0068】
図3は、車両道路33におけるスポット通信システム30を示す概要図である。図3に示すスポット通信システム30は、路側に路車間スペクトラム拡散無線技術(Spread Spectrum無線技術)を適用したもので、例えば10〜18Mbpsの高速無線チャンネルを最大3チャンネルまで同時に使用することができるものである。
【0069】
通常、路車間スペクトラム拡散無線は、周波数が例えば2.4Ghz帯のISM(Industrial Scientific and Medical)バンドを用いるもので、路車間通信のような高速通信に適するものである。
【0070】
車両側である受信側には、アンテナダイバシティを適用し、高速無線チャンネルを例えば3チャンネル同時に適用したスポット通信システムである。このスポット通信システムは、路側に設置される第1の無線中継装置31および第2の無線中継装置32が、車両道路33を走行中の特定道路専用車両(以下、専用車両という。)35,36との間において、路車間通信に適用することができる。車両道路33を走行する全車両の運行を監視する運行管理センター45の監視の下に全走行車両の保全が図られる。
【0071】
運行管理センター45による走行車両の監視方法について以下に説明する。
【0072】
車両道路33を走行する全車両の運行を監視するための運行管理センター45が設けられる。運行管理センター45は、例えば路側に設けられる車両通過チェックポイント40において、専用車両35,36の認知手続きが行なわれる。この認知手続きは、前記車両通過チェックポイント40の車両入口側に設置される第1の無線中継装置31および車両出口側に設置される第2の無線中継装置32が連携して行なわれる。
【0073】
そして、上述した認知手続きの認知の対象となるのは、上述した第1の実施形態説明する図1に示す専用車両12と対応する専用車両35,36である。
【0074】
この専用車両35,36は、運行管理センター45にて車両IDが予め付与される。すなわち、運行管理センター45には、車両ID処理PC45aが設けられ、このPC45aにて起番した車両IDが車両ID処理PC45aに予め登録されるものである。
【0075】
この車両IDの比較照合による方法については、上述した第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0076】
運行管理センター45は、第2の無線中継装置32と通信する中継無線aを介して、車両道路33を走行する全車両の走行状態を監視し、且つ必要により全車両の走行を停止せしめる機能を有する。例えば、車両道路33を走行する複数の専用車両35,36が、集中して第1の無線中継装置31地点を通過するような場合等走行する全車両の監視が困難な状況において、スポット通信全体を停止する指令信号を出力することができる。
【0077】
前記第1の無線中継装置31は、車両道路33の路側に設営される例えばインターチェンジ等の車両通過チェックポイント40に対して、車両の進入側の路側の近辺に設置される。この第1の無線中継装置31には、指向性アンテナ41を備えた無線中継装置用送受信機31aを設けている。
【0078】
指向性アンテナ41は、車両道路33上において、例えば3台程度の専用車両をカバーし得る狭域無線により、第1の無線覆域Cを形成するようにしている。この第1の無線覆域Cは、複数の車両、例えば2台の専用車両35,36が、この第1の無線覆域Cを走行中であるとすると、この各専用車両35,36に対してそれぞれ別々の高速無線チャンネルを割当て通信することができる。
【0079】
無線チャンネルの割当ては、第1の無線中継装置31により、各専用車両35,36に対する通信接続により決定される。すなわち、各専用車両35,36が当該車両35,36の車両IDを無線中継装置用送受信機31aからのスペクトラム拡散無線の作用により、複数の無線チャンネルが通信チャンネルとなる。このように複数の通信チャンネルが形成されると、各専用車両35,36が第1の無線覆域Cへ進入時に第1の無線中継装置31の無線中継装置用送受信機31aと各専用車両35,36間で通信が行なわれる。
【0080】
この通信により、第1の無線中継装置31が各専用車両35,36の車両IDを受信すると、この車両IDを同時に中継無線bを介して、第2の無線中継装置32の無線中継装置用送受信機32aへ送信するようになっている。
【0081】
この第2の無線中継装置32には、無指向性高利得アンテナ44を備えた無線中継装置用送受信機32aが設けられ、各専用車両35,36から受信した前記車両IDを無線中継装置用送受信機32aの記憶部(図示せず)へ記憶するようになっている。すなわち、無線中継装置用送受信機32aには、路側車両ID記憶部mxが設けられ、専用車両35,36の車両IDを記憶するようになっている。
【0082】
また、第2の無線中継装置32には、無線中継装置用送受信機32aに接続される車両ID比較照合器32bを備えている。
【0083】
無線中継装置用送受信機32aは、前記無指向性高利得アンテナ44により、車両道路33に対して、例えば数十台程度の車両をカバーし得る比較的広域の無線通信が可能な第2の無線覆域Dを形成するように設けられる。
【0084】
この第2の無線覆域Dは、前記無指向性高利得アンテナ44により、前述した指向性アンテナ41と同様に、例えば3チャンネルを得ることができるようになっている。
【0085】
前記車両ID比較照合器32bは、第2の無線中継装置32の無線中継装置用送受信機32aにて記憶されている専用車両35,36の車両IDと当該専用車両35,36が図3の点線の(c),(d)に示される第2の無線覆域Dに進入したときに、この専用車両35,36から得られる当該専用車両35,36の車両IDとを比較照合するものである。
【0086】
一方、前記専用車両35,36は、車両道路33をそれぞれ単独で自動走行する車両であって、これらの専用車両35,36には、それぞれ送受信機38,39が設けられる。これらの送受信機38,39には、移動体として指向性アンテナ41からの無線を的確に捉え、受信することができるアンテナダイバシティを適用した一対の車両アンテナ35a,35bおよび36a,36bを備えている。
【0087】
次に、上述したスポット通信システム30の作用について説明する。
【0088】
専用車両35,36が、無線覆域C内に進入してくると、第1の無線中継装置31の無線中継装置用送受信機31aから、複数のチャンネルにより、専用車両35,36に対し、送信が行なわれると、それぞれの専用車両35,36が別々の無線チャンネルと接続され、この接続によりそれぞれの専用車両35,36の車両IDが、接続された無線チャンネルを介して第1の無線中継装置31の無線中継装置用送受信機31aへ送信される。この車両IDが無線中継装置用送受信機31aへ送信されると、この無線中継装置用送受信機31aは、中継無線bを介して第2の無線中継装置32の無線中継装置用送受信機32aへ送信され、この無線中継装置用送受信機32aの路側車両ID記憶部mxにて記憶される。
【0089】
一方、前記専用車両35,36が、前記第1の無線覆域Cを出て、点線図示のように、第2の無線覆域D内の(c),(d)の地点へに至ると、第1の無線中継装置32の無指向性高利得アンテナ44から複数のチャンネルの通信チャンネルが形成され、専用車両35,36が別々に無線チャンネルと接続される。この接続は、無指向性高利得アンテナ44から出力される無線は無指向性高利得の無線であるがゆえに、比較的広い覆域が形成され、専用車両35,36に搭載される送受信機38,39がアンテナダイバシティによる作用と相俟って、高い送受信効率をもって送受信する。
【0090】
この送受信により各専用車両35,36の車両IDが読み込まれて、無線中継装置用送受信機32aの路側車両ID記憶部mxへ送信される。この記憶された車両IDが無線中継装置用送受信機32aから車両ID比較照合器32bへ送信され、前記無線中継装置用送受信機32aにて先に記憶された専用車両35,36の前記車両IDと比較照合される。
【0091】
この比較照合によって、前記車両IDが合致すると、これを第2の無線中継装置32にて情報信号cを生成し、中継無線aを介して運行管理センター45へ送信する。運行管理センター45は、前記情報信号cを受信することにより、車両通過チェックポイント40に入った専用車両が確実にこの車両通過チェックポイント40から出たことを認知する。
【0092】
また、前記比較照合した結果、合致しなかった場合には、運行管理センター20にて、この専用車両12は故障しているものと認知される。この故障しているものと認知された専用車両12は別に設置される通信手段により、安全地帯へ移動し、停止する処置が取られる
【0093】
スポット通信システム30によれば、路車間スペクトラム拡散無線技術を採用することによって得られる、例えば3チャンネルの無線チャンネルを利用し、且つ2箇所の無線覆域を設定して、専用車両の車両IDを記憶すること、そしてこの車両ID同士の比較照合の2段階に分けて実施するようにしたから、専用車両等の車両の移動体に対する認知の精度を向上することができ、これによって、車両道路を走行する多数の車両を確実に監視することができる。
【0094】
また、第1の無線中継装置31により読み取った車両IDと、第2の無線中継装置32 にて受信した車両IDを比較照合した結果、運行管理センター45にて合致しないと判断したときには、車両が第1の無線覆域Cから第2の無線覆域Dへ入った時点で、車両が故障したことを運行管理センター45側にて認知すると共に、この故障と認知された車両が別途車々間通信等の手段により安全地帯へ移動させ、停止させることができるものである。従って、走行車両または隊列車両群の車両IDを路側の2つの地点でスペクトラム拡散無線技術による通信手段により読み取り、比較照合し運行管理センターにて前記車両または隊列車両群に対する故障車の認知を含めて監視し、運行をより安全且つ確実にすることができる。
【0095】
【発明の効果】
上述した本発明の各実施形態によれば、車両道路を走行する専用車両や一般車両が進入し得るようにした専用車両等車両に対して、車両道路の運行管理システムを適用するにあたって、特に渋滞時等の多数の車両が、同時に並行して走行するような場合においても、運行管理センターにてこれらの多数の車両を個々に確実に認知することができることにより、特に故障車の認知を可能にしたことから、車両道路を走行する全車両の安全運行をより一層確実に行なうことができるスポット通信方法およびスポット通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る車両道路におけるスポット通信システムを示す概要図。
【図2】 本発明の第1の実施形態において、車両道路を隊列して走行する特定道路専用車両群のスポット通信を時系列で示すフロー図で、(A)〜(D)は車両道路における走行車両のそれぞれ異なる状況を示す図。
【図3】 本発明の第2の実施形態の車両道路におけるスポット通信システムを示す概要図。
【図4】 従来の車両道路におけるスポット通信システムを示す概要図で、(A)はその側面図、(B)はその上面図。
【符号の説明】
10,30 スポット通信システム
11,33 車両道路
12,22〜24,35,36 特定道路専用車両
12a,22a〜24a 車両ID送受信機(通信手段)
12b,22b〜24b,35a,35b,36a,36b 車両アンテナ
13 指向性ビーコンアンテナ
14 第1の路車間ビーコン装置(通信手段)
14a,17a,38,39 送受信機
15,40 車両通過チェックポイント
16 無指向性ビーコンアンテナ
17 第2の路車間ビーコン装置(通信手段)
17b,32b 車両ID比較照合器
18,21 通信回線
19 一般車両
20,45 運行管理センター
20a,45a 車両ID処理PC(パソコン)
31 第1の無線中継装置
31a,32a 無線中継装置用送受信機
32 第2の無線中継装置
41 指向性アンテナ
44 無指向性高利得アンテナ
A 第1のビーコン覆域
B 第2のビーコン覆域
C 第1の無線覆域
D 第2の無線覆域
a,b 中継無線
c 情報信号
m1,m2 車両ID記憶部
mx 路側車両ID記憶部

Claims (6)

  1. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、
    車両道路の路側に設置される第1の路車間ビーコン装置により形成される第1のビーコン覆域を通過する車両が保有する車両IDを第1の路車間ビーコン装置で読み取るステップと、
    この読み取った車両IDを、前記第1の路車間ビーコン装置から車両の走行方向へ所定距離を有して設置される第2の路車間ビーコン装置へ送信するステップと、
    前記車両IDを前記第2の路車間ビーコン装置が読み取るステップと、
    前記車両が、前記第2の路車間ビーコン装置により形成される第2のビーコン覆域に達した時、前記車両の車両IDを読み取るステップと、
    前記第2の路車間ビーコン装置において、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合するステップとを具備し、
    前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両が前記第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法。
  2. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、
    車両道路の路側に、第1の路車間ビーコン装置により第1のビーコン覆域を形成し、前記第1のビーコン覆域を通過する車両に第1の路車間ビーコン装置により車両IDを付与するステップと、
    この付与された車両IDと同一の車両IDを、前記第1のビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置される第2のビーコン装置へ送信するステップと、
    前記車両が、第2の路車間ビーコン装置により形成される第2のビーコン覆域に達した時、前記第2の路車間ビーコン装置が前記車両の車両IDを読み取るステップと、
    上記第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合するステップとを具備し、
    前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両が第1のビーコン覆域から前記第2のビーコン覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法。
  3. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信方法において、
    車両道路の所定の位置にスペクトラム拡散無線の第1の無線覆域を得るようアンテナを備えた第1の無線中継装置を設置して、この第1の無線中継装置により、前記第1の無線覆域を通過する車両または隊列車両群が保有する車両IDを読み取るステップと、
    この読み取った車両IDを、前記第1の無線中継装置から車両の走行方向へ所定距離を有して設置される第2の無線中継装置へ送信するステップと、
    前記車両または隊列車両群が、前記第2の無線中継装置により形成される第2の無線覆域に達した時、前記車両または隊列車両群の車両IDを読み取るステップとを具備し、
    前記読み取った車両IDと受信した車両IDを比較照合した結果、合致しないと判断したときに、前記車両または隊列車両群が前記第1の無線覆域から前記第2の無線覆域へ入った時点で前記車両が故障したことを運行管理センターにて認知し得るようにすることを特徴とする車両道路におけるスポット通信方法。
  4. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、
    車両道路の所定の位置に設置され、第1のビーコン覆域を有し、この第1のビーコン覆域を通過する車両が保有する車両IDを読み取る第1の路車間ビーコン装置と、
    前記第1の路車間ビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置され、第2のビーコン覆域を有し、この第2のビーコン覆域に到達した車両が保有する車両IDを読み取る第2の路車間ビーコン装置と、
    前記車両が、前記第2のビーコン覆域へ達した時、前記車両と通信し、前記車両IDを読み取る一方、前記第1の路車間ビーコン装置から送信した車両IDを読み取る第2の路車間ビーコン装置に備えられた送受信機と、
    前記第2の路車間ビーコン装置に設けられ、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと、前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、
    これらの車両IDの比較照合の結果、合致しないと判断したときに、前記運行管理センターにて前記車両が故障したものであると認定する認知機能を備えたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システム。
  5. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、
    車両道路の所定の位置に設置され、第1のビーコン覆域を有し、この第1のビーコン覆域を通過する車両または隊列車両群毎に車両IDを付与する第1の路車間ビーコン装置と、
    前記第1の路車間ビーコン装置から車両の進行方向へ所定距離を有して設置され、第2のビーコン覆域を有する第2の路車間ビーコン装置と、
    前記車両または隊列車両群が、前記第2のビーコン覆域へ達した時、前記車両または隊列車両群と通信し、前記車両IDを読み取る一方、前記第1の路車間ビーコン装置から送信した車両IDを読み取る第の路車間ビーコン装置に備えられた送受信機と、
    前記第2の路車間ビーコン装置に設けられ、当該第2の路車間ビーコン装置にて読み取った前記車両IDと、前記第1の路車間ビーコン装置から受信した車両IDを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、
    これらの車両ID比較照合結果、合致しないと判断したときに、前記運行管理センターにて前記車両または隊列車両群が故障したものであると認定する認知機能を備えたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システム。
  6. 車両道路を走行する車両に搭載した通信手段と、運行管理センターに通信接続され、車両道路側に設置した通信手段によって車両道路を走行する車両と路車間通信する車両道路におけるスポット通信システムにおいて、
    車両道路の所定の位置に設置され、スペクトラム拡散無線の第1の無線覆域を
    車両または隊列車両群が通過することによって、この通過する車両または隊列車両群毎に、別々の無線チャンネルが割当てられて通信する第1の無線中継装置と、
    この第1の無線中継装置から車両の進行へ方向へ所定距離を有して設置され、第2のスペクトラム拡散無線の第2の無線覆域を有し、前記車両または隊列車両群が前記第2の無線覆域を通過する時、前記第1の無線中継装置と車両または隊列車両群とがそれぞれ別々に割当てられた無線チャンネルにより通信する第2の無線中継装置と、
    前記第2の無線中継装置に設けられ、前記第1の無線中継装置から受信した車両または隊列車両群の車両IDと第2の無線中継装置にて読み取った前記車両または隊列車両群の車両IDとを比較照合する車両ID比較照合器とを具備し、
    これらの車両ID比較照合結果、合致しないと判断したときに、前記運行管理センターにて前記車両または隊列車両群が故障したものであると認定する認知機能を備えたことを特徴とする車両道路におけるスポット通信システム。
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