JP3910673B2 - ワーク切断機における切断位置切換え装置 - Google Patents

ワーク切断機における切断位置切換え装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に長尺状のワーク、例えば鉄道レールを所定長さに切断するワーク切断機において、円形板状回転砥石等の回転刃体が切断時にワークに対し接触する位置を切り換える装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平5ー346003号公報に示す鉄道レール切断機においては、同公報の図面(特に図1,3,6)に示すように、鉄道レール5に固定されるキャッチフレーム3の片側で二本のスライドシャフト2が延設され、この両スライドシャフト2に対し本体ブロック1が移動可能に挿嵌されているとともに、回転砥石30等を有する切断装置がこの本体ブロック1に対し回転軸Aを中心に回動可能に支持されている。切断操作時に、アームハンドル26を押し下げて回転砥石30を鉄道レール5に圧接しながら、ストロークハンドル11を操作して本体ブロック1を両スライドシャフト2に沿って往復移動させると、図7の説明として同公報の第6頁左欄第37行から右欄第7行にも示すように、回転砥石30は、回転かつ揺動しながら、鉄道レール5を順次切断する。従って、鉄道レール5に対する回転砥石30の接触位置及び接触長さが変動し、切断性能が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記鉄道レール切断機は、下記の欠点を有する。
○ 本体ブロック1を往復移動させずに両スライドシャフト2上の任意位置で本体ブロック1上の回転軸Aを移動不能に固定した状態で切断操作したい場合、その切断操作が大変不安定になる。これは、あくまで揺動のみを主眼に置いた構造になっているためであり、アームハンドル26を離した状態で回転砥石30の回転軸Bが最上動位置になる非操作位置の変更は何ら考慮されていない。
【0004】
○ 本体ブロック1を両スライドシャフト2に沿って最大に往復移動させた場合でも、回転砥石30の回転軸Bは、キャッチフレーム3の片側範囲で移動するだけである。そのため、鉄道レール5に対する切断可能範囲が制限され、切断できない部分も生じ得る。
【0005】
○ キャッチフレーム3の片側で両スライドシャフト2が直線状に平行に延設されている。そのため、両スライドシャフト2を本体ブロック1上の回転軸Aが移動する距離と、その移動に伴い前記切断装置における回転砥石30の回転軸Bが移動する距離とが等しくなる。回転砥石30の回転軸Bの移動距離は揺動効果を発揮させるためにある程度必要であり、これに合わせて本体ブロック1上の回転軸Aの移動距離を決めなければならない。従って、両スライドシャフト2を必要量に応じて長くせざるを得ず、鉄道レール切断機が大形化する。
【0006】
○ 前述したように、本体ブロック1上の回転軸Aの移動はあくまで揺動目的であり、前記非操作位置の変更は何ら考慮されていない。そのため、揺動効果をある程度発揮するとは言え、鉄道レール5に対する切断可能範囲が制限され、切断できない部分も生じ得る。
【0007】
本発明は、上記の各種問題点を解決して、切断性能を向上させることを目的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
後記実施形態の図面(図1〜12)の符号を援用して本発明を説明する。
【0014】
請求項1の発明にかかるワーク切断機)
下記の構成要件(A)と(B)と(D)とからなる。
* 構成要件(A)=後記の構成要件(A)において、ワーク位置決め装置(2)に関する細部説明事項を削除するとともに、ワーク切断装置(5)の一部構成を削除した。
【0015】
機台(1)にワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付けている。
前記ワーク切断装置(5)にあっては、機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備えている。
【0016】
構成要件(B
前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所の位置切換部(71,72,73,76)で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備えている。
【0017】
* 構成要件(D0
この移動調節装置(4)にあっては、前記機台(1)に設けられ位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を円弧状に並設した切換え体(57)と、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に移動し得るとともにこの切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備えている。
【0018】
請求項2の発明にかかるワーク切断機)
下記の構成要件(A)と(B)と(E)とからなる。
* 構成要件(A)=請求項1の発明の構成要件(A)と同様
* 構成要件(B)=請求項1の発明の構成要件(B)と同様
* 構成要件(E)
この移動調節装置(4)にあっては、位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を並設した切換え体(57)と、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って移動し得るとともにこの切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備えている。
また、揺動支軸(63)を前記ワーク切断装置(5)の回転駆動軸(99)の回転中心線(102)に対し直交する方向へ揺動させる揺動リンク機構(53)及びその駆動部(52)を前記機台(1)に支持し、前記切換え体(57)をこの揺動支軸(63)に支持している。
【0019】
請求項3の発明にかかるワーク切断機)
下記の構成要件(A )と(B )と(C)と(D )とからなる。
* 構成要件(A
機台(1)に下記のワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付けている。
前記ワーク位置決め装置(2)にあっては、ワーク(110)を挟持できるように前記機台(1)に設けて互いに接近離間可能にした両クランプ(20,22)と、このワーク(110)の幅に応じて両クランプ(20,22)を互いに接近離間させて位置決めできるように前記機台(1)に設けた固定機構(37)とを備えている。
前記ワーク切断装置(5)にあっては、機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備えている。また、前記回転駆動軸(99)が、最上動位置になる非操作位置(P )と、この非操作位置(P )から下方へ切断操作支軸(85)を中心に回動した各操作位置(P )とを取り得るようにしている。
* 構成要件(B )=請求項1や請求項2の発明の構成要件(B )とほぼ同様
前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備えている。
* 構成要件(C)
この移動調節装置(4)の位置切換手段は、非操作位置(P )にある前記回転駆動軸(99)の回転中心線(102)を通り且つ前記ワーク位置決め装置(2)の両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)に対し平行に設定した非操作位置面(Q)が、両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)を挟む両側の第一領域(S )及び第二領域(S )のうち、第一領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73)と、同じく第二領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(76)とから構成されている。
* 構成要件(D )=請求項1の発明の構成要件(D )と同様
【0020】
請求項4の発明にかかるワーク切断機)
上記請求項1または請求項3の発明の構成要件(D)に下記の構成を追加し、この構成要件(D)を構成要件(D)として変更している。
【0021】
前記支持部(66)は、機台(1)に対し支軸(63)を中心に回動可能に支持されるとともに、前記切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に回動し得る支持腕(66)である。この支持腕(66)の回動に伴い連結部(91,92)に対するワーク切断装置(5)の機体(83)の向き(N)をほぼ一定にする差動機構(77)を支持腕(66)における支軸(63)と切断操作支軸(85)との間に設けている。
【0022】
請求項5の発明にかかるワーク切断機)
下記の構成要件(A )と(B )と(C)と(E)とからなる。
* 構成要件(A )=請求項3の発明の構成要件(A )と同様
* 構成要件(B )=請求項3の発明の構成要件(B )と同様
* 構成要件(C)=請求項3の発明の構成要件(C)と同様
* 構成要件(E)=請求項2の発明の構成要件(E)と同様
【0023】
請求項6の発明にかかるワーク切断機)
下記の構成要件(A)と(B)と(D)及び(E)とからなる。
* 構成要件(A)=請求項1請求項2の発明の構成要件(A)と同様
機台(1)にワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付けている。
【0024】
前記ワーク切断装置(5)にあっては、機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に支持した操作部(104)とを備えている。
【0025】
* 構成要件(B)=請求項1請求項2の発明の構成要件(B)と同様
前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所の位置切換部(71,72,73,76)で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備えている。
【0026】
* 構成要件(D1 )と構成要件(E)との組合せ
この移動調節装置(4)にあっては、前記機台(1)に支持され揺動支軸(63)を前記ワーク切断装置(5)の回転駆動軸(99)の回転中心線(102)に対し直交する方向へ揺動させる揺動リンク機構(53)及びその駆動部(52)と、機台(1)に対し回動可能に支持され位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を円弧状に並設した切換え体(57)と、前記揺動支軸(63)を中心に回動可能に支持されこの切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に回動し得るとともにこの切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(99)を支持した支持腕(66)と、この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)と、前記支持腕(66)における揺動支軸(63)と切断操作支軸(85)との間に設けられこの支持腕(66)の回動に伴い連結部(91,92)に対するワーク切断装置(5)の機体(83)の向き(N)をほぼ一定にする差動機構(77)とを備えている。
【0027】
請求項7の発明にかかるワーク切断機)
上記請求項6の発明の構成要件(A)に下記の構成要件を追加し、この構成要件(A)を請求項3や請求項5の発明と同様な構成要件(A)として変更している。
【0028】
前記ワーク位置決め装置(2)にあっては、ワーク(110)を挟持できるように機台(1)に設けて互いに接近離間可能にした両クランプ(20,22)と、このワーク(110)の幅に応じて両クランプ(20,22)を互いに接近離間させて位置決めできるように機台(1)に設けた固定機構(37)とを備えている。
【0029】
前記ワーク切断装置(5)にあっては、回転駆動軸(99)が、最上動位置になる非操作位置(P)と、この非操作位置(P)から下方へ切断操作支軸(85)を中心に回動した各切断位置(P)とを取り得るようにしている。
さらに、上記請求項6の発明に請求項3や請求項5の発明と同様な下記の構成要件(C)を追加している。
【0030】
前記移動調節装置(4)の位置切換手段は、非操作位置(P0 )にある前記回転駆動軸(99)の回転中心線(102)を通り且つ前記ワーク位置決め装置(2)の両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)に対し平行に設定した非操作位置面(Q)が、両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)を挟む両側の第一領域(S1 )及び第二領域(S2 )のうち、第一領域(S1 )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73)と、同じく第二領域(S2 )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(76)とから構成されている。
【0031】
請求項8の発明にかかるワーク切断機)
上記請求項1から請求項7のうちいずれかの請求項の発明に下記の構成要件(F)を追加している。
【0032】
前記切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部は、この切断操作支軸(85)で回動可能に支持した連結腕部(91)と、この連結腕部(91)に対し着脱可能に嵌着される連結腕部(92)と、この両連結腕部(91、92)間の離脱を阻止する締結部(93)とを備えている。
【0033】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるワーク切断機を図面を参照して説明する。
図1〜3に示すワーク切断機は、鉄道用レール110(ワーク)を所定長さに切断するものであって、下記に詳述する機台1とワーク位置決め装置2と機台移動案内装置3と回転刃体移動調節装置4とワーク切断装置5とを備えている。
【0034】
なお、ワーク切断機の上側を図1の正面図において上側、その下側を図1において下側、ワーク切断機の前側を図2の平面図において下側、その後側を図2において上側、ワーク切断機の左側を図1及び図2において左側、その右側を図1及び図2において右側とする。また、この上側と下側とを結ぶ方向を上下方向、この前側と後側とを結ぶ方向を前後方向、この左側と右側とを結ぶ方向を左右方向とする。
【0035】
(図1〜3に示す前記機台1について)
この機台1は、図7〜9にも示すように、前側の枠板6と、後側の枠板7と、この前後両枠板6,7間でこれらを連結する三本の間隔保持棒8,9,10と、この前後両枠板6,7の左側端部にそれぞれ取着された前後両脚板11と、この前後両枠板6,7の右側端部間に取着された脚枠12とを備えている。
【0036】
なお、図10〜11にも示すように、この前後両枠板6,7の左右方向中央部間に取付枠13が取着されて上方へ突設され、この取付枠13の右側部に電気ボックス14が取着されているとともに、この取付枠13の上端左側部にグリップ15が取着されている。
【0037】
(図1〜3に示す前記ワーク位置決め装置2について)
図7〜9にも示すように、このワーク位置決め装置2は、前記機台1に設けられ、下記の固定クランプ20、可動クランプ22、クランプ補助圧接ローラ35及び固定機構37などにより構成されている。
【0038】
* 固定クランプ20
前後両枠板6,7の下部で前後両クランプ凹部16が前後相対向して形成されている。この前後両クランプ凹部16の内側は上辺部17と左辺部18と右辺部19とにより囲まれて形成され、上辺部17の下方空間が切り欠かれて開放されている。この前後両左辺部18の下部に固定クランプ20が前後両右辺部19に向けて突設されている。この前後両固定クランプ20の上側には右辺部19へ向かうに従い下る受圧面21が形成されている。
【0039】
* 可動クランプ22
前後両枠板6,7間に可動クランプ22が支持されている。この可動クランプ22は、前側の枠板23と、後側の枠板24と、この前後両枠板23,24間でこれらを連結する三本の間隔保持棒25,26,27とを備えている。この前後両枠板23,24は、L字形状をなし、左右方向へ延びる上半部28と、この上半部28の右部下側から下方へ延びる下半部29とからなる。この上半部28の左右両部にはそれぞれ支持孔30,31が左右方向へ延設され、左側の前後両支持孔30に前後両枠板6,7間の間隔保持棒9が挿通されているとともに、右側の前後両支持孔31に前後両枠板6,7間の間隔保持棒10が挿通されている。この上半部28と下半部29とにより囲まれた切欠き部32が形成されている。この前後両切欠き部32は前後両枠板6,7のクランプ凹部16間でこれらに相対向し、前後両クランプ凹部16の上辺部17を結ぶ平面上付近に前後両上半部28の下縁が位置しているとともに、前後両クランプ凹部16の右辺部19を結ぶ平面上付近に前後両下半部29の左縁が位置している。この前後両下半部29の左縁下部に可動押圧部33が前後両固定クランプ20側に向けて突設されている。この前後両可動押圧部33の上側には固定クランプ20側へ向かうに従い下る押圧面34が形成されている。
【0040】
* クランプ補助圧接ローラ35
前後両枠板23,24の外側においてそれぞれ圧接ローラ35が圧縮コイルばね36により付勢された状態で支持されている。この前後両圧接ローラ35は、前後両クランプ凹部16の右辺部19を結ぶ平面上付近に位置している。
【0041】
* 前記可動クランプ22を位置調節する固定機構37
機台1において、前後両枠板6,7の右側端部間に支持杆38が架設され、この支持杆38の前後方向中央部外側には止めねじ39が螺合された止めリング40が取着されているとともに、この支持杆38の前後方向中央部にはこの止めリング40に隣接して軸受41が嵌着されている。この止めリング40及び軸受41に雄ねじ棒42が回転可能に支持されている。可動クランプ22において、前後両枠板23,24の下半部29間に支持杆43が架設され、この支持杆43の前後方向中央部で雌ねじ体44が取着されている。前記雄ねじ棒42の内端部がこの雌ねじ体44に螺合されている。この雄ねじ棒42の外端部には操作レバー45が連結されている。この操作レバー45により雄ねじ棒42を回転させると、雌ねじ体44が雄ねじ棒42に沿って左右方向へ移動し、可動クランプ22の全体も支持孔30,31の範囲で移動する。従って、この可動クランプ22の前後両可動押圧部33が前後両固定クランプ20側に対し接近または離間する。
【0042】
(図1〜3に示す機台移動案内装置3について)
図7〜9にも示すように、この機台移動案内装置3は、前記機台1に設けられ、下記の上側ガイドローラ46や下側ガイドローラ51などにより構成されている。
【0043】
* 上側ガイドローラ46
機台1の前後両枠板6,7の外側において上側ガイドローラ46が支持されている。この上側ガイドローラ46は、前後両枠板6,7のクランプ凹部16の上辺部17を結ぶ平面上付近に位置している。
【0044】
* 下側ガイドローラ50
機台1の前後両脚板11の下端部間に脚軸47が架設されている。この脚軸47の前後両側にそれぞれ移動調節棒48が前後両クランプ凹部16の下方に向けて挿通され、この前後両移動調節棒48の外端部間に操作杆49が連結されている。この前後両移動調節棒48の内端部には下側ガイドローラ50が支持されている。この前後両移動調節棒48は、前記脚軸47の前端部で締付レバー51により、脚軸47に対し操作杆49を介して固定されるようになっている。
【0045】
(図1〜3に示す前記回転刃体移動調節装置4について)
図10〜11にも示すように、この回転刃体移動調節装置4は、前記機台1に設けられ、下記の揺動リンク機構53及びその駆動モータ52、支持腕66、各位置切換凹部71,72,73及び位置切換爪部76並びに遊星歯車機構77などにより構成されている。
【0046】
* 揺動リンク機構53及びその駆動モータ52
前記機台1の前後両枠板6,7の左部間に駆動モータ52(駆動部)が前後両クランプ凹部16に隣接して取着されている。前側の枠板6にはこの駆動モータ52により駆動する揺動リンク機構53が支持されている。
【0047】
この揺動リンク機構53は、四節回転連鎖であって、下記の駆動レバー54と両従動レバー55,56と切換え体57と従動レバー58と連動リンク59とを備えている。前記駆動モータ52の出力軸60に第一固定中心軸61が一体的に取着され、この第一固定中心軸61に対し前記駆動レバー54が前側の枠板6の外側で回動可能に支持されている。この駆動レバー54の回動中心は出力軸60の回動中心に対し偏心している。この駆動レバー54の下方で前後両枠板6,7の左端部間に第二固定中心軸62が回動不能に取着され、この第二固定中心軸62に対し前後両枠板6,7の内側で前後両従動レバー55,56が回動可能に支持されている。この前後両従動レバー55,56間には第一永久中心軸である揺動支軸63が一体的に取着されている。この揺動支軸63の前端部に駆動レバー54が回動可能に支持されている。前後両従動レバー55,56のうち前側の従動レバー55の内側に隣接してこの揺動支軸63に前記切換え体57が一体回動可能に取着されている。前側の枠板6の右端部に一体的に取着された第三固定中心軸64に対し前記従動レバー58が回動可能に支持されている。この従動レバー58に対し一体的に取着された第二永久中心軸65に対し前記連動リンク59が回動可能に支持されている。この連動リンク59は切換え体57に対し一体的に取着されている。
【0048】
駆動モータ52の出力軸60が回転すると、揺動支軸63が駆動レバー54により第二固定中心軸62を中心にして左右方向へ揺動する。この揺動に伴い、切換え体57も第二固定中心軸62を中心にして所定円周角度範囲だけ左右方向へ揺動する。
【0049】
* 支持腕66(支持部)
支持腕66は、前記揺動支軸63に対し切換え体57及び後側の従動レバー56の内側で回動可能に支持された前後両腕板67,68と、この前後両腕板67,68を一体的に連結する間隔保持棒69とからなる。
【0050】
* 位置切換手段の各位置切換凹部71,72,73及び位置切換爪部76
前記切換え体57上には揺動支軸63を中心とする円弧面70が左右方向へ延設され、この円弧面70には複数(三つ)の位置切換部としての左側の位置切換凹部71と中間の位置切換凹部72と右側の位置切換凹部73とが円弧状に並設されている。
【0051】
前記支持腕66において前側の腕板67には案内溝74及び操作把手75を有する部材が取着され、この案内溝74には一つの位置切換部としての位置切換爪部76が移動可能に支持されている。この位置切換爪部76は、支持腕66の回動に伴い、前記切換え体57上の各位置切換凹部71,72,73の並設方向に沿って円弧状に回動し、各位置切換凹部71,72,73に対し係脱可能になっている。
【0052】
* 遊星歯車機構77(差動機構、差動歯車機構)
前記支持腕66において前側の腕板67内には遊星歯車機構77が前記揺動支軸63と後記切断操作支軸85との間に組み付けられている。この遊星歯車機構77においては、揺動支軸63に対し一体回転可能に支持された太陽歯車78と、後記切断操作支軸85の原軸86に対し一体回転可能に支持された出力遊星歯車79と、この太陽歯車78と出力遊星歯車79との間で前側の腕板67に対し回動可能に支持されて並設された三つの中間遊星歯車80,81,82とを備え、この太陽歯車78と各中間遊星歯車80,81,82と出力遊星歯車79とが順次噛合されている。この各歯車78,79,80,81,82は、いずれも平外歯車であって、それぞれ互いに等しいモジュールm1 ,m2 ,m3 ,m4 ,m5 及び歯数Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 を有している。
【0053】
この遊星歯車機構77において、太陽歯車78を固定し、支持腕66の腕板67を時計方向へn6 回転した場合、出力遊星歯車79の回転数n5 を求める。所定の運動解析を行った結果、n5 =〔1−(Z1 /Z5 )〕n6 の関係式が成り立つ。しかして、Z1 =Z5 であるから、n5 =0となり、出力遊星歯車79は回転しない。すなわち、後記切断操作支軸85の原軸86は、たとえ支持腕66の腕板67が所定円周角度だけ回動しても、回動することはない。
【0054】
(図1〜3に示す前記ワーク切断装置5について)
図12(a)及び図10〜11にも示すように、このワーク切断装置5は、ギヤケース84を有する機体83や、下記の切断操作支軸85、回転駆動軸99、駆動モータ103及び操作部104などにより構成されている。
【0055】
* 切断操作支軸85
切断操作支軸85は、下記の原軸86と中空状従軸87とねじりコイルばね88とを備えている。前述したように、この原軸86は、支持腕66内の遊星歯車機構77により回動するように支持腕66の前後両腕板67,68間に支持されている。前記中空状従軸87は、この原軸86の外周に対し同一軸心上で回動可能に挿嵌された状態で、支持腕66の後側腕板68に支持されている。この原軸86及び中空状従軸87にはそれぞれ止め板89,90が前後両腕板67,68間で一体回動可能に取着されている。前記ねじりコイルばね88は、この両止め板89,90間で中空状従軸87の外周に巻装され、その両端部で両止め板89,90に引き掛けられている。
【0056】
前記中空状従軸87の後端部には蟻状の連結腕部91(連結部)が一体回動可能に取着されて上方へ突出している。一方、この蟻状連結腕部91から分離された機体83においてギヤケース84の左側には蟻溝状の連結腕部92(連結部)が取着され、この蟻溝状連結腕部92が蟻状連結腕部91に対し着脱可能に嵌着されている。この両連結腕部91,92間の離脱は締結部93により阻止している。この締結部93は、図12(b)に示すように、蟻溝状連結腕部92の一側縁に形成された切欠き部94と、この切欠き部94内で突設された雄ねじ棒95と、この雄ねじ棒95に巻装された圧縮コイルばね96と、この雄ねじ棒95に挿嵌されて切欠き部94に嵌合された挟持片97と、この雄ねじ棒95に螺合された操作つまみ98とからなる。そして、この操作つまみ98を雄ねじ棒95に対し回動させると、この操作つまみ98により挟持片97が圧縮コイルばね96の弾性力に抗して押され、この挟持片97により蟻状連結腕部91がその一側縁で圧接されて蟻溝状連結腕部92に対し抜けない。
【0057】
* 回転駆動軸99、駆動モータ103及び操作部104
機体83のギヤケース84においてその下部には回転駆動軸99が支持されている。このギヤケース84の後側にはカバー100が取着されている。このカバー100内で回転駆動軸99に回転刃体101(円形状回転砥石)が着脱可能に固定されている。この回転駆動軸99の回転中心線102は前後方向へ延設され、前記揺動リンク機構53の揺動支軸63及び切換え体57がこの回転中心線102に対し直交する左右方向へ揺動する。
【0058】
駆動モータ103は、前記ギヤケース84の前側上部に取着され、ギヤケース84内の各ギヤ(図示せず)を介して回転駆動軸99に回転を伝える。
操作部104は、前記ギヤケース84の右側に取着され、回転駆動軸99の回転中心線102に対し直交する左右方向へ延設されている。
【0059】
* 前記ワーク切断装置5の非操作位置P0 及び各操作位置P1 (図4〜6)
前記切断操作支軸85においては、操作部104を離した状態で、中空状従軸87及び連結腕部91並びに機体83の連結腕部92が、ねじりコイルばね88の弾性力により原軸86に対し付勢されて静止している。そのため、機体83に一体的に取り付けた回転駆動軸99、駆動モータ103及び操作部104も静止している。この静止状態で、回転駆動軸99は最上動位置になり、これを非操作位置P0 とする。
【0060】
この非操作位置P0 から、操作部104を任意量だけ下方へ押すと、機体83の連結腕部92並びに連結腕部91及び中空状従軸87が、原軸86に対しねじりコイルばね88の弾性力に抗して回動する。そのため、機体83に一体的に取り付けた回転駆動軸99、駆動モータ103及び操作部104も原軸86を中心にして回動する。この回動操作状態で、回転駆動軸99は前記最上動位置よりも下方位置になり、これを各操作位置P1 とする。
【0061】
(ワーク切断機の作用について)
下記の手順1)→4)により、鉄道用レール110を切断する。
1) 鉄道用レール110に対するワーク切断機の仮設置
鉄道用レール110を床面から浮かせて架設する。ワーク位置決め装置2において、可動クランプ22の前後両可動押圧部33を前後両固定クランプ20からある程度離間させ、鉄道用レール110の所望切断位置付近でその頭部111を前後両クランプ凹部16に挿入する。そして、ワーク位置決め装置2において前後両固定クランプ20及び前後両クランプ補助圧接ローラ35をこの頭部111の左右両側面に当接させるとともに、機台移動案内装置3において前後の上側ガイドローラ46をこの頭部111の上面に当接させる。また、機台1の前後両脚板11及び脚枠12を鉄道用レール110の左右両側で載置して、機台1を支える。さらに、機台移動案内装置3において、前後の下側ガイドローラ51を鉄道用レール110の台部112上に当接させて位置決めする。
【0062】
2) 回転刃体移動調節装置4に対するワーク切断装置5の位置決め
例えば、図4に示すように、支持腕66を最も左側に倒し、切換え体57の各位置切換凹部71,72,73のうち左側の位置切換凹部71に位置切換爪部76を係入する。この状態では、ワーク切断装置5において回転駆動軸99が前記非操作位置P0 になる。
【0063】
3) ワーク切断機の本設置
前述したように仮設置されたワーク切断機の全体を鉄道用レール110に沿ってスライドさせ、ワーク切断装置5の回転刃体101を鉄道用レール110の所望切断位置に合わせる。その後、ワーク位置決め装置2において、固定機構37により、可動クランプ22の前後両可動押圧部33を鉄道用レール110の頭部111の右側面に圧接し、両クランプ20,22間で挟持された鉄道用レール110に対しワーク切断機を固定して本設置する。
【0064】
4) 切断操作
前述したように本設置されたワーク切断機において、ワーク切断装置5の操作部104を下方へ押し、その回転刃体101を鉄道用レール110の頭部111に押し当てる。そして、ワーク切断装置5において駆動モータ103の駆動に伴い回転駆動軸99上の回転刃体101が回転するとともに、回転刃体移動調節装置4において駆動モータ52の駆動に伴い揺動リンク機構53により切換え体57が支持腕66やワーク切断装置5とともに揺動する状態で、この操作部104を順次押し下げると、ワーク切断装置5において回転駆動軸99が前記各操作位置P1 になる。そのため、回転刃体101は、回転かつ揺動しながら押し下げられ、鉄道用レール110をその頭部111側から順次切断する。
【0065】
上記切断手順1)→4)のほか、下記5)〜7)の操作も行い得る。
5) 前記ワーク切断装置5の位置決め場所の変更
図5に示すように、支持腕66を右側に起こし、切換え体57の各位置切換凹部71,72,73のうち中間の位置切換凹部72に位置切換爪部76を係入する。また、図6に示すように、支持腕66を最も右側に倒し、切換え体57の各位置切換凹部71,72,73のうち右側の位置切換凹部73に位置切換爪部76を係入する。これらの状態では、ワーク切断装置5において回転駆動軸99が前記非操作位置P0 になる。
【0066】
そして、前述したように、本設置されたワーク切断機において切断操作を同様に行う。
6) 切断場所の変更
ワーク切断機を前述したような仮設置状態にした後に鉄道用レール110に沿ってスライドさせて前述したような本設置状態に戻す。そして、前述したように、切断操作を同様に行う。
【0067】
7) 回転刃体移動調節装置4に対するワーク切断装置5の着脱
ワーク切断装置5の切断操作支軸85で、締結部93を操作して両連結腕部91,92を着脱する。
(本実施形態の特徴)
本実施形態は下記の特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。
【0068】
○ 回転刃体移動調節装置4において、ワーク切断装置5の切断操作支軸85を支持腕66とともに切換え体57に対し各位置切換え凹部71,72,73及び位置切換え爪部76により複数箇所(三箇所)で位置決めして機台1に対し移動可能に支持した。そのため、図4〜6に示すように、操作部104を離した状態で回転駆動軸99が最上動位置になる前記非操作位置P0 を変更することができ、ひいてはこの非操作位置P0 から操作部104を押し下げて回転駆動軸99を回動させた前記各操作位置P1 で鉄道用レール110に対する回転刃体101の接触位置や接触長さも変更することができる。従って、鉄道用レール110に対する切断可能範囲が広がる。また、前記非操作位置P0 で切断操作支軸85が切換え体57に対しロックされるため、切断操作が安定する。
【0069】
○ ワーク位置決め装置2の両クランプ20,22間の幅方向挟持中心面をW、前記非操作位置P0 にある回転駆動軸99の回転中心線102を通り且つこの幅方向挟持中心面Wに対し平行に設定した非操作位置面をQとする。この非操作位置面Qは、両クランプ20,22間の幅方向挟持中心面Wを挟む両側の第一領域S1 及び第二領域S2 のうち、第一領域S1 に位置するように切断操作支軸85を位置決めする状態(図4及び図5)と、同じく第二領域S2 に位置するように切断操作支軸85を位置決めする状態(図6)とを取り得る。従って、前記各操作位置P1 で鉄道用レール110に対する回転刃体101の接触位置や接触長さを変更して、鉄道用レール110に対する切断可能範囲をより一層広げることができ、切断性能を向上させることができる。
【0070】
○ 回転刃体移動調節装置4において、切換え体57上で各位置切換え凹部71,72,73を円弧状に並設するとともに、支持腕66に設けた位置切換え爪部76をこの各位置切換え凹部71,72,73の並設方向に沿って円弧状に移動し得るようにした。そのため、ワーク切断装置5においては、回転刃体移動調節装置4の揺動支軸63を中心にして、切断操作支軸85が円弧状に移動するとともに、前記非操作位置P0 にある回転駆動軸99も円弧状に移動する。この揺動支軸63を中心とする回転駆動軸99の円弧軌跡半径は、同じく切断操作支軸85の円弧軌跡半径よりもかなり大きいので、切断操作支軸85の設定移動距離を小さくしても、回転駆動軸99の所望移動距離を十分に大きく設定することができる。従って、切換え体57を小さくして、ワーク切断機を小形化することができる。
【0071】
○ 回転刃体移動調節装置4において、遊星歯車機構77を支持腕66における揺動支軸63と切断操作支軸85の原軸86との間に設けた。そのため、図4〜6及び図10に示すように、支持腕66を回動させて回転駆動軸99の前記非操作位置P0 を変更した場合でも、連結腕部91,92に対するワーク切断装置5の機体83の向きNを一定にすることができる。従って、ワーク切断装置5の操作部104の向きも一定にすることができ、切断操作を行い易くして、切断性能を向上させることができる。
【0072】
○ 回転刃体移動調節装置4において、揺動リンク機構53及びその駆動モータ52により、揺動支軸63を切換え体57や支持腕66とともにワーク切断装置5の回転駆動軸99の回転中心線102に対し直交する方向へ揺動させるようにした。そのため、回転駆動軸99の前記非操作位置P0 の変更に加えて、さらにこの揺動機能により、前記各操作位置P1 で鉄道用レール110に対する回転刃体101の接触位置や接触長さをより一層広範囲に変更することができる。従って、鉄道用レール110に対する切断可能範囲をより一層広げることができ、切断性能を向上させることができる。
【0073】
○ ワーク切断装置5を切断操作支軸85で両連結腕部91,92より回転刃体移動調節装置4に対し着脱することができる。従って、ワーク切断機から、図12に示すようにワーク切断装置5を分割することができ、運搬または保管に便利である。
【0074】
〔他の実施形態〕
前記実施形態以外にも下記のように構成してもよい。
○ 図示しないが、前記実施形態において、揺動機能を省略する。すなわち、揺動リンク機構53及びその駆動モータ52を省略し、切換え体57を機台1に固着するとともに、機台1に固定した支軸63を中心に支持腕66のみを回動可能に支持する。
〔他の技術的思想〕
各実施形態から把握できる技術的思想(請求項以外)を効果と共に記載する。
【0075】
(イ) 請求項1から請求項7のうちいずれかの請求項に記載の切断操作支軸85において、回転駆動軸99が最上動位置である非操作位置Pになるように機体83を付勢するばね(ねじりコイルばね88)を備えた。従って、操作部104を離しても、ばね(ねじりコイルばね88)の弾性力により、回転駆動軸99を非操作位置Pに確実に保持することができる。
【0076】
(ロ) 請求項4または請求項6または請求項7に記載の切断操作支軸85は、支持腕66内の差動機構(遊星歯車機構77)と連動するように支持腕66に支持した原軸86と、この原軸86に対し同一軸心上で回動可能に支持され前記ワーク切断装置5の機体83を支持する連結部(連結腕部91,92)を取着した従軸87と、回転駆動軸99が最上動位置である非操作位置Pになるように原軸86に対し従軸87を付勢するねじりコイルばね88とを備えた。従って、操作部104を離しても、ねじりコイルばね88の弾性力により、回転駆動軸99を非操作位置Pに確実に保持することができる。また、簡単な構造のもとで、ねじりコイルばね88を原軸86と従軸87との間に支持することができる。
【0077】
(ハ) 請求項4または請求項6または請求項7または上記(ロ)に記載の差動機構は、支持腕66が所定円周角度だけ回動しても切断操作支軸85が回動しないように設定された遊星歯車機構77である。従って、簡単な構造のもとで、ワーク切断装置5の操作部104の向きも一定にすることができ、切断操作を行い易くして、切断性能を向上させることができる。
【0078】
(ニ) 上記(ロ)に記載の差動機構は、遊星歯車機構77であって、支持腕66における支軸(揺動支軸63)に対し一体回転可能に支持した太陽歯車78と、切断操作支軸85の原軸86に対し一体回転可能に支持した出力遊星歯車79と、この太陽歯車78と出力遊星歯車79との間に噛合した中間遊星歯車80,81,82とを備えた。そして、各歯車78,80,81,82,79の歯数Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 は、支持腕66が所定円周角度だけ回動しても、切断操作支軸85の原軸86が回動しないように設定されている。従って、簡単な構造のもとで、ワーク切断装置5の操作部104の向きも一定にすることができ、切断操作を行い易くして、切断性能を向上させることができる。また、太陽歯車78と出力遊星歯車79との間に中間遊星歯車80,81,82を噛合したので、各歯車78,80,81,82,79の径を大きくすることなく、支持腕66を必要長さだけ延設することができる。
【0079】
(ホ) 請求項2または請求項5または請求項6または請求項7に記載の揺動リンク機構53は、四節回転連鎖であって、機台1(固定リンク)における第一固定中心軸61で回動可能に支持した駆動レバー54(主動リンク、原節)と、機台1における第二固定中心軸62で回動可能に支持した従動レバー55.56(従動リンク、従節)と、この駆動レバー54に対し前記揺動支軸63としての第一永久中心軸で回動可能に支持した前記切換え体57(従動リンク、従節)と、この切換え体57に対し一体的に取着するとともに従動レバー55.56に対し第二永久中心軸65で回動可能に支持した連動リンク59とを備え、前記駆動レバー54に駆動部(駆動モータ52)を連動させた。従って、簡単な構造のもとで、揺動支軸63を揺動させることができる。
【0080】
(ヘ) 請求項4または請求項6または請求項7のうちいずれかの請求項、または上記(ロ)または上記(ハ)または上記(ニ)に記載の移動調節装置4の位置切換手段において、切換え体57の各位置切換部はそれぞれ位置切換凹部71,72,73であり、支持腕66の位置切換部はこの各位置切換凹部71,72,73に対し係脱可能な位置切換爪部76である。また、請求項1または請求項2または請求項3または請求項5のうちいずれかの請求項に記載の移動調節装置4の位置切換手段において、切換え体57の各位置切換部はそれぞれ位置切換凹部71,72,73であり、支持部(支持腕66)の位置切換部はこの各位置切換凹部71,72,73に対し係脱可能な位置切換爪部76である。従って、簡単な構造のもとで、支持部(支持腕66)を位置決めすることができる。
【0081】
【発明の効果】
【0082】
請求項1の発明にかかるワーク切断機によれば、切換え体(57)で支持部(66)とともに円弧状に移動する切断操作支軸(85)の設定移動距離を小さくしても、回転駆動軸(99)の所望移動距離を十分に大きく設定することができる。従って、切換え体(57)を小さくしてワーク切断機を小形化することができる。
【0083】
請求項2の発明にかかるワーク切断機によれば、回転駆動軸(99)の非操作位置(P)の変更に加えて、さらに揺動機能が加わり、回転駆動軸(99)の各操作位置(P)でワーク(110)に対する回転刃体(101)の接触位置や接触長さをより一層広範囲に変更してワーク(110)に対する切断可能範囲を広げ、切断性能を向上させることができる。
【0084】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に下記発明の効果が加わる。
回転駆動軸(99)の非操作位置(P )の移動調節をワーク(110)の両側である第一領域(S )及び第二領域(S )にわたり広範囲に変更することができる。従って、回転駆動軸(99)の各操作位置(P )でワーク(110)に対する回転刃体(101)の接触位置や接触長さを変更してワーク(110)に対する切断可能範囲を広げ、切断性能を向上させることができる。また、回転駆動軸(99)の非操作位置(P )で切断操作支軸(85)をロックして、切断操作を安定させることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果または請求項3の発明の効果に加え、差動機構(77)により、ワーク切断装置(5)の操作部(104)の向きをほぼ一定にすることができる。従って、切断操作を行い易くして切断性能を向上させることができる。
【0085】
請求項5の発明によれば、請求項2の発明の効果に下記発明の効果が加わる。
回転駆動軸(99)の非操作位置(P )の移動調節をワーク(110)の両側である第一領域(S )及び第二領域(S )にわたり広範囲に変更することができる。従って、回転駆動軸(99)の各操作位置(P )でワーク(110)に対する回転刃体(101)の接触位置や接触長さを変更してワーク(110)に対する切断可能範囲を広げ、切断性能を向上させることができる。また、回転駆動軸(99)の非操作位置(P )で切断操作支軸(85)をロックして、切断操作を安定させることができる。
請求項6の発明にかかるワーク切断機によれば、回転駆動軸(99)の非操作位置(P)の変更に加えて、さらに揺動機能が加わり、回転駆動軸(99)の各操作位置(P)でワーク(110)に対する回転刃体(101)の接触位置や接触長さをより一層広範囲に変更してワーク(110)に対する切断可能範囲を広げ、切断性能を向上させることができる。また、差動機構(77)により、ワーク切断装置(5)の操作部(104)の向きをほぼ一定にすることができ、切断操作を行い易くして切断性能を向上させることができる。
【0086】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の効果に下記発明の効果が加わる。
回転駆動軸(99)の非操作位置(P )の移動調節をワーク(110)の両側である第一領域(S )及び第二領域(S )にわたり広範囲に変更することができる。従って、回転駆動軸(99)の各操作位置(P )でワーク(110)に対する回転刃体(101)の接触位置や接触長さを変更してワーク(110)に対する切断可能範囲を広げ、切断性能を向上させることができる。また、回転駆動軸(99)の非操作位置(P )で切断操作支軸(85)をロックして、切断操作を安定させることができる。
請求項8の発明によれば、請求項1から請求項7の発明の効果のうちいずれかの請求項の発明の効果に加え、ワーク切断機からワーク切断装置(5)を分割することができ、運搬または保管に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかるワーク切断機を鉄道用レールに設置して切断操作している状態を示す正面図である。
【図2】 図1の一部切欠き平面図である。
【図3】 図1の一部切欠き右側面図である。
【図4】 図1のワーク切断機においてワーク切断装置を最も左側の位置決め部に固定した切断操作前状態を示す正面図である。
【図5】 図1のワーク切断機においてワーク切断装置を中間の位置決め部に固定した切断操作前状態を示す正面図である。
【図6】 図1のワーク切断機においてワーク切断装置を最も右側の位置決め部に固定した切断操作前状態を示す正面図である。
【図7】 図1のワーク切断機において機台とワーク位置決め装置と機台移動案内装置とを示す部分正面図である。
【図8】 図1のワーク切断機において機台とワーク位置決め装置と機台移動案内装置とを示す部分平面図である。
【図9】 主にワーク位置決め装置の可動クランプ及び固定機構を示す図7の部分正断面図である。
【図10】 図1のワーク切断機において主に回転刃体移動調節装置を示す部分正面図である。
【図11】 図1のワーク切断機において主に回転刃体移動調節装置を示す部分平面図である。
【図12】 (a)は図1のワーク切断機から分離したワーク切断装置のみを示す一部切欠き正面図であり、(b)は回転刃体移動調節装置に対するワーク切断装置の連結部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…機台、2…ワーク位置決め装置、4…回転刃体移動調節装置、5…ワーク切断装置、20…固定クランプ、22…可動クランプ、37…固定機構、52…駆動部としての駆動モータ、53…揺動リンク機構、57…切換え体、63…揺動支軸、66…支持部としての支持腕、71,72,73…位置切換部としての位置切換凹部、76…位置切換部としての位置切換爪部、77…差動機構としての遊星歯車機構、83…ワーク切断装置機体、85…切断操作支軸、91,92…連結腕部、93…締結部、99…回転駆動軸、101…回転刃体、102…回転駆動軸回転中心線、103…駆動モータ、104…操作部、110…ワークとしての鉄道用レール、P0 …非操作位置、P1 …各操作位置、W…幅方向挟持中心面、Q…非操作位置面、S1 …第一領域、S2 …第二領域機体、N…ワーク切断装置向き。

Claims (8)

  1. 機台(1)にワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付け、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、
    機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備えた
    ワーク切断機において、
    前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所の位置切換部(71,72,73,76)で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備え、
    この移動調節装置(4)にあっては、
    前記機台(1)に設けられ、位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を円弧状に並設した切換え体(57)と、
    この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に移動し得るとともに、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し、前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、
    この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備えた
    ことを特徴とするワーク切断機における切断位置切換え装置。
  2. 機台(1)にワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付け、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、
    機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(102)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備えた
    ワーク切断機において、
    前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所の位置切換部(71,72,73,76)で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備え、
    この移動調節装置(4)にあっては、
    位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を並設した切換え体(57)と、
    この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って移動し得るとともに、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し、前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、
    この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備え、
    揺動支軸(63)を前記ワーク切断装置(5)の回転駆動軸(99)の回転中心線(102)に対し直交する方向へ揺動させる揺動リンク機構(53)及びその駆動部(52)を前記機台(1)に支持し、前記切換え体(57)をこの揺動支軸(63)に支持した
    ことを特徴とするワーク切断機における切断位置切換え装置。
  3. 機台(1)に下記のワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付け、
    前記ワーク位置決め装置(2)にあっては、
    ワーク(110)を挟持できるように前記機台(1)に設けて互いに接近離間可能にした両クランプ(20,22)と、このワーク(110)の幅に応じて両クランプ(20,22)を互いに接近離間させて位置決めできるように前記機台(1)に設けた固定機構(37)とを備え、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、
    機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備え、前記回転駆動軸(99)が、最上動位置になる非操作位置(P )と、この非操作位置(P )から下方へ切断操作支軸(85)を中心に回動した各操作位置(P )とを取り得るようにし
    ワーク切断機において、
    前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備え、
    この移動調節装置(4)の位置切換手段は、
    非操作位置(P )にある前記回転駆動軸(99)の回転中心線(102)を通り且つ前記ワーク位置決め装置(2)の両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)に対し平行に設定した非操作位置面(Q)が、両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)を挟む両側の第一領域(S )及び第二領域(S )のうち、第一領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73,76)と、
    同じく第二領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73,76)と
    から構成され、
    前記移動調節装置(4)にあっては、
    前記機台(1)に設けられ、位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を円弧状に並設した切換え体(57)と、
    この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に移動し得るとともに、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し、前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、
    この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備えた
    ことを特徴とするワーク切断機における切断位置切換え装置。
  4. 前記支持部(66)は、機台(1)に対し支軸(63)を中心に回動可能に支持されるとともに、前記切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に回動し得る支持腕(66)であり、
    この支持腕(66)の回動に伴い連結部(91,92)に対するワーク切断装置(5)の機体(83)の向き(N)をほぼ一定にする差動機構(77)を支持腕(66)における支軸(63)と切断操作支軸(85)との間に設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載のワーク切断機における切断位置切換え装置。
  5. 機台(1)に下記のワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付け、
    前記ワーク位置決め装置(2)にあっては、
    ワーク(110)を挟持できるように前記機台(1)に設けて互いに接近離間可能にした両クランプ(20,22)と、このワーク(110)の幅に応じて両クランプ(20,22)を互いに接近離間させて位置決めできるように前記機台(1)に設けた固定機構(37)とを備え、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、
    機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に取着した操作部(104)とを備え、前記回転駆動軸(99)が、最上動位置になる非操作位置(P )と、この非操作位置(P )から下方へ切断操作支軸(85)を中心に回動した各操作位置(P )とを取り得るようにした
    ワーク切断機において、
    前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備え、
    この移動調節装置(4)の位置切換手段は、
    非操作位置(P )にある前記回転駆動軸(99)の回転中心線(102)を通り且つ前記ワーク位置決め装置(2)の両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)に対し平行に設定した非操作位置面(Q)が、両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)を挟む両側の第一領域(S )及び第二領域(S )のうち、第一領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73,76)と、
    同じく第二領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73,76)と
    から構成され、
    前記移動調節装置(4)にあっては、
    位置切換手段の各位置切換部(71,72,73)を並設した切換え体(57)と、
    この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って移動し得るとともに、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し、前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を支持した支持部(66)と、
    前記切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)とを備え、
    揺動支軸(63)を前記ワーク切断装置(5)の回転駆動軸(99)の回転中心線(102)に対し直交する方向へ揺動させる揺動リンク機構(53)及びその駆動部(63)を前記機台(1)に支持し、前記切換え体(57)をこの揺動支軸(63)に支持した
    ことを特徴とするワーク切断機における切断位置切換え装置。
  6. 機台(1)にワーク位置決め装置(2)を設けるとともに、機台(1)に下記のワーク切断装置(5)を取り付け、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、
    機体(83)と、前記機台(1)に対しこの機体(83)を回動可能に支持する切断操作支軸(85)と、回転刃体(101)を固定できるように機体(83)に支持した回転駆動軸(99)と、この回転駆動軸(99)を回転させることができるように機体(83)に取着した駆動モータ(103)と、切断操作支軸(85)を中心に機体(83)を回動させるように機体(83)に支持した操作部(104)とを備えた
    ワーク切断機において、
    前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(85)を機台(1)に対し移動可能に支持して複数箇所の位置切換部(71,72,73,76)で位置決めする位置切換手段を有する移動調節装置(4)を備え、
    この移動調節装置(4)にあっては、
    前記機台(1)に支持され、揺動支軸(63)を前記ワーク切断装置(5)の回転駆動軸(99)の回転中心線(102)に対し直交する方向へ揺動させる揺動リンク機構(53)及びその駆動部(54)と、
    機台(1)に対し回動可能に支持され、位置切換手段の各位置切換部(71,72,7 3)を円弧状に並設した切換え体(57)と、
    前記揺動支軸(63)を中心に回動可能に支持され、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)の並設方向に沿って円弧状に回動し得るとともに、この切換え体(57)の各位置切換部(71,72,73)に対し係止される位置切換手段の位置切換部(76)を有し、前記ワーク切断装置(5)の切断操作支軸(99)を支持した支持腕(66)と、
    この切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部(91,92)と、
    前記支持腕(66)における揺動支軸(63)と切断操作支軸(85)との間に設けられ、この支持腕(66)の回動に伴い連結部(91,92)に対するワーク切断装置(5)の機体(83)の向き(N)をほぼ一定にする差動機構(77)とを備えた
    ことを特徴とするワーク切断機における切断位置切換え装置。
  7. 前記ワーク位置決め装置(2)にあっては、ワーク(110)を挟持できるように機台(1)に設けて互いに接近離間可能にした両クランプ(20,22)と、このワーク(110)の幅に応じて両クランプ(20,22)を互いに接近離間させて位置決めできるように機台(1)に設けた固定機構(37)とを備え、
    前記ワーク切断装置(5)にあっては、回転駆動軸(99)が、最上動位置になる非操作位置(P )と、この非操作位置(P )から下方へ切断操作支軸(85)を中心に回動した各切断位置(P )とを取り得るようにし、
    前記移動調節装置(4)の位置切換手段は、
    非操作位置(P )にある前記回転駆動軸(99)の回転中心線(102)を通り且つ前記ワーク位置決め装置(2)の両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)に対し平行に設定した非操作位置面(Q)が、両クランプ(20,22)間の幅方向挟持中心面(W)を挟む両側の第一領域(S )及び第二領域(S )のうち、第一領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(71,72,73)と、
    同じく第二領域(S )に位置するように前記切断操作支軸(85)を位置決めする位置切換部(76)と
    から構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のワーク切断機における切断位置切換え装置。
  8. 前記切断操作支軸(85)で前記ワーク切断装置(5)の機体(83)を回動可能に支持する連結部は、この切断操作支軸(85)で回動可能に支持した連結腕部(91)と、この連結腕部(91)に対し着脱可能に嵌着される連結腕部(92)と、この両連結腕部(91、92)間の離脱を阻止する締結部(93)とを備えている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれかの請求項に記載のワーク切断機における切断位置切換え装置。
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