JP3910170B2 - 可変分散補償装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超高速光通信システムにおいて用いる可変分散補償装置又は分散スロープ補償装置に関する。
光ファイバケーブルを伝送路に用いた光通信システムでは、光ファイバの波長分散(単に分散ともいい、以下、「分散」と称す)により光パルスが歪むため、信号の劣化を生じる。このように光ファイバケーブルを用いた場合に分散を生じる理由について、以下に説明する。一般に光ファイバケーブルを構成する素材において、光パルスの波束の群速度は、波長によって異なり、波束が一定距離を伝搬するのに要する時間、すなわち群遅延時間(単位:ps)が異なる。この群遅延時間の波長に対する傾きが分散(単位:ps/nm)である。通常の光ファイバ伝送路に用いられるシングルモードファイバでは、波長1550nm近辺で伝送路1km当りで生じる分散は、約16ps/(nm・km)の値を有する。これは波長が1nm異なる光パルスが1kmのシングルモードファイバ(SMF)を伝搬する際に生じる群遅延時間の差が16psという意味であり、例えば、波長が1nm異なる光パルスが100kmの光ファイバケーブルを伝搬した場合の群遅延時間は、100倍の1600psとなる。
一方、変調された光パルスは、変調方式やビットレートにより決まる幾つかの線スペクトルの広がりを持ち、その包絡線はガウス分布型となる。例えばRZ(return−to−zero)変調方式では、ビットレート(伝送速度)10Gbit/sの場合には、それぞれの線スペクトルの間隔は、0.08nmであるが、ビットレート40Gbit/sの場合0.32nmとなる。すなわち線スペクトルの広がりはビットレートに比例して増大する。また、NRZ(non−return−to−zero)変調方式では、RZ変調方式における線スペクトルの半分の広がりとなる。このようにビットレートが高くなるに従い、光パルスの成分である線スペクトルの間隔が広がるため、光ファイバ伝送路を伝搬したときの群遅延時間の差が大きくなり光パルスの歪みが増大する。また、光パルスが受ける光ファイバ伝送路の分散の影響はビットレートの二乗に比例して大きくなる。このために光ファイバ伝送路の分散を打ち消す分散を有するデバイスを伝送路に挿入し、全体として分散を零に近づける技術が分散補償技術であり、特に40Gbit/s以上のビットレートでは伝送路の分散を精密に零に近づける必要がある。また、ビットレート80Gbit/s以上では、さらに波長による分散の変化の割合である分散スロープも補償する必要がある。
このような分散を補償するデバイスとしてはファイバグレーティングを用いた可変分散補償器がある(例えば、特許文献1参照。)。この可変分散補償器では、ファイバグレーティングの近傍に複数の温度可変手段を有し、それらに電力分布パターンを印加することにより任意の温度分布をファイバグレーティング上に形成できる。また、1次関数的な温度分布を付与することにより分散を制御でき、2次関数的な温度分布を付与することにより分散スロープを制御できる。
特開2002−196159号公報
しかし、理想的な1次関数や2次関数の電力分布パターンを温度可変手段に印加しても、例えばファイバグレーティングの固定部材や温度可変手段の不均一性のために、必ずしも理想的な群遅延時間の波長特性が得られるとは限らない。また、作製したファイバグレーティングの群遅延時間の波長特性が理想的な1次関数からずれている場合も同様である。このような場合には、理想的な特性が得られるように電力分布パターンをなんらかの方法により決定する必要があるが、時間がかかる場合があった。
本発明の目的は、ファイバグレーティングを用いた可変分散補償装置のメモリに記録する、温度可変手段に印加する最適な電力分布パターンの簡便な決定方法及びこれを用いた可変分散補償装置を提供することである。
本発明に係る可変分散補償装置の製造方法は、光ファイバのコアの所定長さにわたってグレーティングが形成されたファイバグレーティングを用意するステップと、
前記ファイバグレーティングを基板上に固定するステップと、
前記ファイバグレーティング近傍の前記基板上に長手方向に沿って複数の温度可変手段を設けるステップと、
前記複数の温度可変手段に電力を印加する制御回路を用意するステップと、
前記複数の温度可変手段に印加する電力分布パターンを決定するステップであって、
a)所定の第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
b)前記第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
c)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記第1電力分布パターンを印加した場合の所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
d)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
e)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルに相当する、前記各温度可変手段に印加する第2電力分布パターンを算出するステップと、
f)前記第2電力分布パターンを最適化するステップであって、
f−1)前記第1電力分布パターンと前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
f−2)前記第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
f−3)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
f−4)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
f−5)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルの大きさを小さくする方向に前記第2電力分布パターンを変化させるステップと、
f−6)前記ステップf−1)から前記ステップf−5)を繰り返して前記リップルが許容範囲となる前記第2電力分布パターンを得るステップと
を含む前記第2電力分布パターンを最適化するステップと、
g)前記第1電力分布パターンと最適化された前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを電力分布パターンとして決定するステップと
を含む、電力分布パターンを決定するステップと、
前記電力分布パターンをメモリに記録するステップと、
前記メモリを前記制御回路と接続するステップと
を含む。
なお、上記可変分散補償装置の製造方法の各ステップの順番は必要に応じてその前後を入れ替えてもよい。例えば、基板上にあらかじめ温度可変手段、例えば薄膜ヒータ等を設けておき、その上にファイバグレーティングを固定してもよい。また、ファイバグレーティングを基板に固定する場合に限られず、例えば、光ファイバの一端を基板上に固定した後、該光ファイバの所定長さにわたってグレーティングを形成してもよい。
本発明に係る可変分散補償装置の製造方法によれば、可変分散補償装置のメモリに記録する複数の温度可変手段に印加する電力分布パターンを簡便に決定できる。
本発明の実施の形態に係る可変分散補償装置について添付図面を用いて説明する。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る温度制御装置について、図1及び図2を用いて説明する。図1の(a)は、この可変分散補償装置の構成を示すブロック図である。図1の(b)は、図1の(a)のA−A’線に沿った断面図であり、基板4上に固定されたファイバグレーティングの断面構造を示す断面図である。この可変分散補償装置は、基板4の上に固定されたファイバグレーティング2と、該ファイバグレーティング2の近傍に長手方向に沿って設けられた複数の薄膜ヒータ3と、該薄膜ヒータ3に電極5を介して電力を供給する制御部であるヒータ制御回路6と、該ヒータ制御回路6に接続されており、各ヒータ3に印加する制御信号の組み合わせである複数の電力分布パターンを記憶しているメモリ7、及び、メモリ7からどの電力分布パターンを選択するかを伝えるインターフェース回路8とを備えている。図1の(b)の断面図に示すように、ファイバグレーティング2は、コア10と該コア10の周囲を覆うクラッド11とからなる光ファイバ9の一端のコア10にグレーティングが所定長さにわたって設けられたものである。このグレーティングは、グレーティングピッチが線形に変化するチャープグレーティングである。また、基板4としては、例えば、石英,ガラスなどのセラミックスやポリイミドなどの樹脂からなる基板を用いることができる。また、薄膜ヒータ31,32、…、3Nは、34個設けられており、ファイバグレーティング2と基板4の間に配置されている。なお、電極51a,52a,…,5Na,51b,52b,…,5Nbは、薄膜ヒータ31,32,…,3Nと同時に薄膜プロセスにより形成される。この電極51a,52a,…,5Na,51b,52b,…,5Nbは、薄膜ヒータと同じ材質であるが線幅を十分広くして抵抗値を小さくしている。そのため、各電極5では、薄膜ヒータ3に比較し温度上昇は無視できるほど小さい。さらに上部に銅や銀など電気伝導率の高い金属薄膜を形成すればさらに高効率化できる。この電極51a,52a,…,5Naはリード線によってヒータ制御回路6に接続され、一方、電極51b,52b,…,5Nbはリード線によってグランド(GND)に接続される。またヒータ3に電力を供給する電極5のうち、ヒータ制御回路6に接続された電極51a、52a・・・5Naは各ヒータ3、3・・・3ごとに設けられている。他方の電極51b、52b・・・5Nbは、単一の電極としてもよい。また、光ファイバ9がファイバグレーティング2への光信号入出力部となる。
この可変分散補償装置では、設定しようとする分散や分散スロープをインターフェース回路8に入力すると、このインターフェース回路8からの信号に基づいてROMなどのメモリ7に記憶された複数の電力分布パターンから所定の電力分布パターンが選択される。この電力分布パターンは、各薄膜ヒータ3に対する制御信号の組み合わせからなる。記憶手段であるメモリ7から選択した電力分布パターンの制御信号に基づいてヒータ制御回路6によって薄膜状のヒータ3,3,...,3にそれぞれ独立に電力を印加して、ファイバグレーティング2に所定の温度分布を与えることができる。これによって、様々な分散、分散スロープを簡便に得ることができる。
図2は、この可変分散補償装置を構成するヒータ制御回路6とメモリ7の制御系に関するより具体的なブロック図である。なお、ここで薄膜ヒータ3は抵抗として表している。また、インターフェース回路8は、ユーザーが指定する分散や分散スロープをメモリ7に対するアドレスとして変換するための回路である。例えば、ユーザーがインターフェース回路8から分散や分散スロープを設定すると、インターフェース回路8はその分散や分散スロープを実現するための温度パターン(電力分布パターン)が記録されたメモリ7のアドレスを送る。あらかじめメモリ7内には複数の温度制御パターンが記録されており、使用の際に選択される。図2において“温度パターン1”を選択した場合、インターフェース回路8は温度パターン1が記録されたメモリ7の先頭のアドレス“0000”の出力を指示する。するとメモリ7内のアドレス“0000”〜“0021”までの34個のデータがヒータ制御回路6に送られる。このメモリ7のアドレス”0000”,”0001”,“0002”,…,”0021”にはそれぞれ、薄膜ヒータ31,32,33,…,334の温度データが記録されている。この各温度データは、それぞれD−A変換器DA1、DA2、…,DA34でアナログ電圧または電流に変換され、電力の制御信号として薄膜ヒータ31,32,…,334に印加され、所定の温度分布をグレーティングに付与する。一方、温度パターン2を設定した場合には、アドレス“0022”〜“0043”のデータが同様にヒータ制御回路6に送られ、各薄膜ヒータ3が所定の温度に設定される。このように複数のヒータ3についてあらかじめ所定の温度パターンになるように各薄膜ヒータ3に印加する電力分布パターンをメモリ7に記憶させておけば、使用時に面倒な設定をすることなく、簡単に電力分布パターンを変化させることができ、グレーティングの分散や分散スロープを容易に変化させることができる。なお、ここでは、各薄膜ヒータ3に印加する電力分布パターンを各薄膜ヒータ3ごとの電力値又は温度データとしてメモリ7に記録しているが、各薄膜ヒータ3の位置により電力値を与える電力分布関数のパラメータをメモリ7に記録させておいてもよい。必要に応じてメモリ7から電力分布関数のパラメータを読み出して各薄膜ヒータ7に印加する電力を算出すればよい。
次に、この可変分散補償装置の分散補償の作用について、図3の概念図を用いて説明する。この可変分散補償装置に光ファイバ9より入力された波長λの光は、ファイバグレーティング2のグレーティングピッチΛと等価屈折率Neffが下記式(1)を満足する場合に反射される。
λ=2NeffΛ (1)
例えば、図3に示すように、入出力側でグレーティングピッチが狭く、入出力側から右に行くほどグレーティングピッチが広くなっている、チャ−プを有するファイバグレーティング2に入力される光がどのように反射されるかを考える。この場合には、波長の長い光λlongは、入出力側から遠いalongの位置で反射され、一方、波長の短い光λshortは、入出力側から近いashortの位置で反射される。このため、波長の長い光λlongは波長の短い光λshortより長い距離を伝搬するため群遅延時間は長くなる。このように波長の違いによって群遅延時間が異なり、所定の分散を得ることができる。そこで、光ファイバ伝送路とは逆の符号の分散を伝送路に付与することで分散補償を行うことができる。
しかし、光ファイバ伝送路の分散は距離や温度などの周囲環境によって変化し、一定ではないので、光ファイバ伝送路の分散に応じて分散補償装置の分散を変化させる必要がある。このためにファイバグレーティング2に温度分布を与えて、等価屈折率Neffを変化させて各波長の光を反射する位置を変化させて分散を可変にしている。この可変分散補償装置の分散を変化させる例を、図4,図5のそれぞれの(a)のファイバグレーティング2の位置による温度分布と、(b)の波長と群遅延時間との関係に示した。このように、ファイバグレーティング2近傍に設けたヒータ3でファイバグレーティング2に与える温度分布によって分散は変化する。
具体的には、図4(a)のファイバグレーティング2の位置による温度分布のグラフにおいて、直線aは薄膜ヒータ3,3,...,3の各温度が一定で、ファイバグレーティング2の等価屈折率Neffが長手方向に対して一定である場合である。この場合、上記のように温度制御しない場合と同様であり、ファイバグレーティング2で反射される光の波長は、グレーティングピッチΛに比例する。従って波長の長い光λlongは波長の短い光λshortより長い距離を伝搬するため群遅延時間が長くなる。このときの波長に対する群遅延時間の関係を示すと図4(b)に示す直線aのようになる。また、このヒータ3の温度分布を図4の(a)の直線bに示すように入出力側に近い側で高温にし、入出力側から遠い側で低温にすると、入出力側に近い側の等価屈折率が大きくなり、入出力側から遠い側の等価屈折率が小さくなる。従って波長の長い光λlongは、図4に示すように、blongの場所で反射され、一方、波長の短い光λshortはbshortの場所で反射されて、波長に対する群遅延時間の関係は図4(b)の直線bのようになる。同様にヒータ3の温度分布を図4(a)の直線cのようにすると、波長に対する群遅延時間の関係は図5(b)の直線cのように傾きが小さくなる。分散は群遅延時間の傾き、即ち群遅延時間の波長微分であるので、以上のようにヒータ3の温度分布を変化することで分散可変を実現することができる。
また、同様の原理により図5(a)のように二次関数的な温度分布を与えると、図5(b)のような群遅延時間の特性が得られる。図5(b)の曲線b,cは中心波長付近では直線aとほぼ同じ傾きであるため中心波長の分散は同じであるが、群遅延時間の波長に対する二階微分である分散スロープが変化する。すなわち図5(a)のようにヒータ3の温度分布を変化させることで分散スロープ可変を実現することができる。
図6は、この可変分散補償装置のメモリに電力分布パターンを記憶させるシステムの構成を示すブロック図である。このシステムでは、可変分散補償装置を構成するファイバグレーティング2の近傍に薄膜ヒータ3が設けられている。この薄膜ヒータには電極5を介してヒータ制御回路6から電力を供給される。また、このヒータ制御回路6はコンピュータ23に接続され、コンピュータ23からの制御信号によって各ヒータ3の電力を独立に制御する。一方、可変分散補償装置のファイバグレーティング2への光信号入出力部である光ファイバ9は光サーキュレータ21を介して分散測定装置22に接続されている。分散測定装置22としては、例えば、変調された波長可変レーザーを用いた位相シフト法による測定装置等を使用できる。この分散測定装置22はコンピュータ23にGPIB等で接続され、分散測定装置22で測定した可変分散補償装置の群遅延時間特性や振幅特性をコンピュータ23に取り込むことができる。なお、可変分散補償装置の特性を分散測定装置22で測定したが、スペクトルアナライザなど他の測定装置を使用してもよい。この場合は振幅特性を測定するため、分散および分散スロープの直接的な特性ではないが、群遅延特性と振幅特性には相関関係があり、換算することができる。
このシステムにおいて、メモリに電力分布パターンを記憶させる方法を図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。
(a)まず、コンピュータ23からは可変分散補償装置で所定の分散および分散スロープとなるようにヒータ制御回路6を介して各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1が印加される。(S01)。
(b)次に、各ヒータ3に電力分布パターン1が印加されたファイバグレーティング2からの光出力について光サーキュレータ21を介して分散測定装置22で群遅延時間特性を測定する(S02)。
(c)得られた群遅延時間特性又はその波長微分である分散と所望の群遅延時間特性または分散との差(リップル)を算出する(S03)。
(d)次いで、該リップルの大きさが設定した許容値の範囲内であるか否かをコンピュータ23で判断する(S04)。リップルが許容値の範囲内であれば(YES)、電力分布パターン1を補償すべき電力分布パターン2は0とし(S13)電力分布パターン1を所定の分散を与える電力分布パターンとしてメモリに書き込んで(S11)、終了する。
(e)リップルが許容値の範囲にない場合(NO)には、理想曲線(所望の特性曲線)との差であるリップルに対応して、該リップルを補償するn次関数の電力分布パターン2を算出する(S05,S06)。
(f)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を加えて印加する(S07)。
(g)ファイバグレーティング2からの光出力を光サーキュレータ21を介して分散測定装置22で群遅延時間特性を測定する(S08)
(h)得られた群遅延時間特性又はその波長微分である分散と所望の群遅延時間特性または分散との差(リップル)を算出する(S09)。
(i)次いで、該リップルの大きさが設定した許容値の範囲内であるか否かをコンピュータ23で判断する(S10)。
(j)リップルが許容値の範囲内であれば(YES)、電力分布パターン1と電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を所定の分散を与える電力分布パターンとしてメモリに書き込んで(S11)、終了する。
(k)一方、リップルが許容範囲内にない場合(NO)には、電力分布パターン2を調整し、ステップS07にもどる。
以上の各ステップを行うことによって、所定の分散を与える電力分布パターンを決定し、メモリに記録することができる。
なお、上記の可変分散補償装置のメモリに書き込むための電力分布パターンを決定する方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。また、これらのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。
以下では、分散補償と分散スロープ補償のそれぞれの場合において、上記可変分散補償装置のメモリ7に記憶させる電力分布パターンの決定方法について説明する。
[I]分散補償
(a)まず、所定の分散を補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して1次関数の電力分布パターン1(図8の(1)又は(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S01)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S02)。
(c)測定した群遅延時間(図9:実線)と、1次関数で表される理想的な群遅延時間(図9:破線)の差(リップル)を算出する(S03)。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S04)、許容値の範囲内にないと判断された場合には、リップルに相当する、図10に示す電力分布パターン2を算出する(S05,S06)。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S07)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図8の(1))には電力分布パターン2−(1)(図10の(1))を加算して印加する。また、電力分布パターン1−(2)(図8の(2))には電力分布パターン2−(2)(図10の(2))を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S08)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S09,S10)、電力分布パターン2を調整する(S12)。なお、電力分布パターン2の調整方法は、例えば、電力分布パターン2の関数のパラメータを種々変化させてリップルを抑える方法がある。なお、調整方法はこれに限られず、各回ごとに算出したリップルについて対応する電力分布パターンを算出し、これを累積していき最適化した電力分布パターン2を得てもよい。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図11)を所定の分散を補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S11)。
なお、測定した群遅延時間と理想的な特性との差である群遅延特性のリップルの許容値は、システム内でそのデバイスを用いる時の伝送速度や変調方式によって異なる。例えばNRZ変調方式においては、伝送速度10Gbit/sでは群遅延特性のリップルは±16ps以下、好ましくは±8ps以下であればよい。伝送速度40Gbit/sでは±4ps以下、好ましくは±2ps以下であればよい。伝送速度160Gbit/sでは±1ps以下、好ましくは±0.5ps以下であればよい。RZ変調方式ではこれらの許容値の半分となり、CS−RZ変調方式等他の変調方式においてもそれぞれでの許容値があるため、それに応じて電力分布パターンの調整を行えばよい。本実施の形態では、NRZ変調方式,伝送速度40Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±4ps以下となるまで調整を行った。なお、本実施の形態では、判定基準として群遅延時間の特性を用いたが、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが0次関数(一定値)で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。例えば群遅延時間のリップルの許容値±4psは分散のリップルの許容値±16ps/nmに相当する。
図12は、二つの異なる群遅延時間特性(1)、(2)の例を示す図である。図13は、図12の群遅延時間特性(1)、(2)を得るために決定された電力分布パターン(1)、(2)のそれぞれを示す図である。所望の群遅延時間特性又は分散を得るためにはそれぞれの群遅延時間特性に対応する電力分布分布パターンを用意する必要があるが、膨大な記憶容量が必要となり、現実的ではない。そこで、この電力分布パターンの決定方法では、図12に示すような異なる群遅延時間特性(1)、(2)が得られるそれぞれの電力分布パターン(1)、(2)(図13)を求め、この2つの電力分布パターンの間を例えば100等分して、群遅延時間特性(1)と群遅延時間特性(2)との中間の群遅延時間特性の場合に対応する100パターンもの電力分布パターンを得ている。メモリには、
i)100パターンのそれぞれの電力分布パターンを記録してもよく、
ii)電力分布パターン(1)と、電力分布パターン(1)と(2)との間の100パターンのそれぞれの差分を記録してもよい。
ii)の場合には、電力分布パターン(1)に各差分を加えてそれぞれの場合の電力分布パターンを得ることができる。
[II]分散スロープ補償
(a)まず、所定の分散スロープを補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して2次関数の電力分布パターン1(図14の(1)又は(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S01)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S02)。
(c)測定した群遅延時間(図15:実線)と、2次関数で表される理想的な群遅延時間(図15:破線)の差(リップル)を算出する(S03)。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S04)、許容値の範囲内にないと判断された場合には、リップルに相当する、図16に示す電力分布パターン2を算出する(S05,S06)。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S07)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図14の(1))には電力分布パターン2−(1)(図16の(1))を加算して印加する。また、電力分布パターン1−(2)(図14の(2))には電力分布パターン2−(2)(図16の(2))を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S08)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S09,S10)、電力分布パターン2を調整する(S12)。なお、電力分布パターン2の調整方法は、例えば、電力分布パターン2の関数のパラメータを種々変化させてリップルを抑える方法がある。なお、調整方法はこれに限られず、各回ごとに算出したリップルについて対応する電力分布パターンを算出し、これを累積していき最適化した電力分布パターン2を得てもよい。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図17)を所定の分散スロープを補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S11)。
なお、上記分散の補償の場合と同様に、NRZ変調方式,伝送速度160Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±1ps以下となるまで調整を行った。また、上記分散の補償の場合と同様に、異なる2つの電力分布パターンの間を100等分して100パターンの電力分布パターンを得ることができる。さらに、上記と同様に、判定基準として群遅延時間の特性に代えて、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが1次関数で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。この電力分布パターン決定方法により、可変分散補償装置の温度可変手段に印加する電力分布パターンを簡便に決定できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る可変分散補償装置のメモリに記録する電力分布パターンの決定方法について説明する。この電力分布パターンの決定方法は、実施の形態1に係る電力分布パターンの決定方法と比較すると、1次関数の電力分布パターン2を算出する点で相違している。電力分布パターン2を直線状とすることによって、波長に対する群遅延時間の直線状の歪みを簡便に修正できる。なお、実施の形態1のように測定した特性と理想的な特性の差から電力分布パターン2を求める方法と比較して簡易的であるが、群遅延時間の細かいリップルは無視しても良い場合などに有効である。
この可変分散補償装置のメモリ7に記憶させる電力分布パターンの作成方法について、図18から図21を用いて説明する。なお、この電力分布パターンの作成方法は、図7のフローチャートに沿って行われる。
(a)まず、所定の分散を補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して1次関数の電力分布パターン1(図18の(1)又は(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S01)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S02)。
(c)測定した群遅延時間(図19:実線)と、1次関数で表される理想的な群遅延時間(図19:破線)の差(リップル)を算出する(S03)。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S04)、許容値の範囲内にないと判断された場合、リップルが1次関数で近似できる場合(S05)には、該リップルに対応する、図20に示すY=aX+bで表される1次関数の電力分布パターン2を算出する(S06)。Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、a,bは定数である。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S07)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図18の(1))には電力分布パターン2−(1)(図20の(1))を加算して印加する。また、電力分布パターン1−(2)(図18の(2))には電力分布パターン2−(2)(図20の(2))を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S08)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S09,S10)、1次関数の電力分布パターン2を調整する(S12)。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図21)を所定の分散スロープを補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S11)。
なお、この実施の形態2では、NRZ変調方式,伝送速度40Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±2ps以下となるまで調整を行った。ここでは、判定基準として群遅延時間の特性を用いたが、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが0次関数(一定値)で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。例えば群遅延時間のリップルの許容値±2psは分散のリップルの許容値±8ps/nmに相当する。また、上記実施の形態1と同様に、異なる群遅延時間特性が得られる異なる2つの電力分布パターンの間を100等分して、上記異なる群遅延時間特性の中間となる100パターンの電力分布パターンを得ることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る可変分散補償装置のメモリに記録する電力分布パターンの決定方法について説明する。この電力分布パターンの決定方法は、実施の形態1及び2に係る電力分布パターンの決定方法と比較すると、2次関数の電力分布パターン2を算出する点で相違している。電力分布パターン2を2次関数型とすることによって、波長に対する群遅延時間の2次関数的な歪みを簡便に修正できる。なお、実施の形態1のように測定した特性と理想的な特性の差から電力分布パターン2を求める方法と比較して簡易的であるが、群遅延時間の細かいリップルは無視しても良い場合などに有効である。
この可変分散補償装置のメモリ7に記憶させる電力分布パターンの作成方法について、図22から図25を用いて説明する。なお、この電力分布パターンの作成方法は、図7のフローチャートに沿って行われる。
(a)まず、所定の分散を補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して1次関数の電力分布パターン1(図22の(1)又は(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S01)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S02)。
(c)測定した群遅延時間(図23:実線)と、1次関数で表される理想的な群遅延時間(図23:破線)の差(リップル)を算出する(S03)。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S04)、許容値の範囲内にないと判断された場合、リップルが2次関数で近似できる場合には、該リップルに対応する、図24に示すY=aX+bX+cで表される2次関数の電力分布パターン2を算出する(S05,S06)。Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、a,b,cは定数である。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S07)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図22の(1))には電力分布パターン2−(1)(図24の(1))を加算して印加する。また、電力分布パターン1−(2)(図22の(2))には電力分布パターン2−(2)(図24の(2))を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S08)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S09,S10)、2次関数の電力分布パターン2を調整する(S12)。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図21)を所定の分散を補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S11)。
なお、ここでは、NRZ変調方式、伝送速度10Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±8ps以下となるまで調整を行った。また、ここでは判定基準として群遅延時間の特性を用いたが、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが0次関数(一定値)で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。例えば群遅延時間のリップルの許容値±8psは分散のリップルの許容値±32ps/nmに相当する。また、上記実施の形態1と同様に、異なる群遅延時間特性が得られる異なる2つの電力分布パターンの間を100等分して、上記異なる群遅延時間特性の中間となる100パターンの電力分布パターンを得ることができる。さらに、電力分布パターンを2次関数で近似したが、さらに下記式で表される3次以上の高次の関数で近似してもよい。
Y=Σc
ここで、Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、c(0≦i≦n)は定数である。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る可変分散補償装置のメモリに記録する電力分布パターンの決定方法について説明する。この電力分布パターンの決定方法は、実施の形態1から3に係る電力分布パターンの決定方法と比較すると、ガウス関数型の電力分布パターン2を算出する点で相違している。電力分布パターン2をガウス関数型とすることによって、波長に対する群遅延時間のガウス関数型の歪みを簡便に修正できる。なお、実施の形態1のように測定した特性と理想的な特性の差から電力分布パターン2を求める方法と比較して簡易的であるが、群遅延時間の細かいリップルは無視しても良い場合などに有効である。
この可変分散補償装置のメモリ7に記憶させる電力分布パターンの作成方法について、図26のフローチャートと、図27から図30を用いて説明する。
(a)まず、所定の分散を補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して2次関数の電力分布パターン1(図27の(1)又は(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S21)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S22)。
(c)測定した群遅延時間(図28:実線)と、2次関数で表される理想的な群遅延時間(図28:破線)の差(リップル)を算出する(S23)。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S24)、許容値の範囲内にないと判断された場合、リップルがガウス関数で近似できる場合には(S25)、該リップルに対応する、図29に示すY=a/exp((X−b)/c)で表されるガウス関数型の電力分布パターン2を算出する(S26)。Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、a,b,cは定数である。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S27)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図27の(1))には電力分布パターン2−(1)(図30の(1))を加算して印加する。また、電力分布パターン1−(2)(図27の(2))には電力分布パターン2−(2)(図29の(2))を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S28)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S29,S30)、2次関数の電力分布パターン2を調整する(S32)。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図30)を所定の分散スロープを補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S31)。
なお、ここでは、NRZ変調方式、伝送速度160Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±1ps以下となるまで調整を行った。また、ここでは判定基準として群遅延時間の特性を用いたが、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが0次関数(一定値)で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。例えば群遅延時間のリップルの許容値±1psは分散のリップルの許容値±4ps/nmに相当する。また、上記実施の形態1と同様に、異なる群遅延時間特性が得られる異なる2つの電力分布パターンの間を100等分して、上記異なる群遅延時間特性の中間となる100パターンの電力分布パターンを得ることができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る可変分散補償装置のメモリに記録する電力分布パターンの決定方法について説明する。この電力分布パターンの決定方法は、実施の形態1から4に係る電力分布パターンの決定方法と比較すると、少なくとも一つの薄膜ヒータ3を含む複数の領域ごとに異なる関数型の電力分布パターン2を算出する点で相違している。各領域ごとに電力分布パターン2を算出することによって、波長に対する群遅延時間特性が波長範囲ごとに異なる関数型の歪みを有する場合にも、各波長範囲に対応する薄膜ヒータを含む各領域ごとに詳細に修正できる。
この可変分散補償装置のメモリ7に記憶させる電力分布パターンの作成方法について、図31から図35を用いて説明する。なお、この電力分布パターンの作成方法は、図7及び図26のフローチャートによって行われる。
(a)まず、所定の分散を補償するために各薄膜ヒータ3の位置に関して1次関数の電力分布パターン1(図31の1−(1)又は1−(2))を各薄膜ヒータ3に印加する(S01,S21)。
(b)次に、ファイバグレーティング2の群遅延時間の波長特性を測定する(S02,S22)。図32は、電力分布パターン1−(1)を各薄膜ヒータに印加した場合のファイバグレーティングの群遅延時間特性を示す図である。図33は、電力分布パターン1−(2)を各薄膜ヒータに印加した場合のファイバグレーティングの群遅延時間特性を示す図である。
(c)測定した群遅延時間(図32、図33:実線)と、1次関数で表される理想的な群遅延時間(図32、図33:破線)の差(リップル)を算出する(S03)。この場合、長波長側の領域1と短波長側の領域2でそれぞれ理想的な群遅延時間特性の直線から外れている。また、領域1と領域2とでは理想曲線からの差(リップル)は異なる関数型を示している。具体的には、領域1でのリップルは1次関数的であり、一方、領域2でのリップルはガウス関数的であることがわかる。
(d)リップルの大きさが設定した許容範囲内にあるか否かを判断し(S04、S24)、許容値の範囲内にないと判断された場合、領域1ではリップルが1次関数で近似でき(S05)、該リップルに対応する、Y=aX+bで表される1次関数の電力分布パターン2(図34の2−(1)−1)を算出する(S06)。Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、a,b,cは定数である。一方、領域2ではリップルがガウス関数で近似でき(S25)、該リップルに対応する、Y=c/exp((X−d)/e)で表されるガウス関数型の電力分布パターン2(図34の2−(1)−2)を算出する(S26)。Xは薄膜ヒータ3の位置であり、Yはその位置の薄膜ヒータに印加する電力値である。また、c,d,eは定数である。
(e)各薄膜ヒータ3に電力分布パターン1にさらに電力分布パターン2を印加する(S07、S27)。具体的には、電力分布パターン1−(1)(図31の1−(1))には領域1については電力分布パターン2−(1)−1(図34の2−(1)−1)を加算して印加し、領域2については電力分布パターン2−(1)−2(図34の2−(1)−2)を加算して印加する。なお、電力分布パターン1−(2)(図31の1−(2))については図示していないが、同様にして電力分布パターン1−(2)に各領域ごとに算出した電力分布パターン2を加算して印加する。
(f)ファイバグレーティング2の特性を再度測定し(S08、S28)、理想的な特性との差が許容値の範囲を超えている場合には(S09,S10、S29,S30)、2次関数の電力分布パターン2を調整する(S12、S32)。
(g)リップルの大きさが許容範囲内となるまで上記ステップ(e)及び(f)を繰り返し、最適化した電力分布パターン2を決め、電力分布パターン1と最適化した電力分布パターン2の合計である電力分布パターン3(図35の3−(1))を所定の分散を補償する電力分布パターンとしてメモリに記録する(S11、S31)。なお、領域1及び領域2での電力分布パターン2の最適化を別々に行ってもよい。
なお、ここでは、NRZ変調方式、伝送速度10Gbit/s用として、群遅延特性のリップルが±4ps以下となるまで調整を行った。また、ここでは判定基準として群遅延時間の特性を用いたが、群遅延時間の波長微分である分散を判定基準とし、それが0次関数(一定値)で表される理想的な特性に対して許容値以下となるまで調整してもよい。例えば群遅延時間のリップルの許容値±4psは分散のリップルの許容値±16ps/nmに相当する。また、上記実施の形態1と同様に、異なる群遅延時間特性が得られる異なる2つの電力分布パターンの間を100等分して、上記異なる群遅延時間特性の中間となる100パターンの電力分布パターンを得ることができる。なお、図31の1−(2)に示す電力分布パターン1を印加した場合についても、上記の方法と同様にして、電力分布パターン3−(2)を決定でき、メモリに記録できる。また、図32の領域2あるいは図33の領域2に生じる群遅延時間の大きな窪みは低損失なグレーティングの際には原理的に生じるものであるが、そのような原理的に生じるものに対しても本発明は適応できる。本発明により、電力分布パターン2を各領域ごとに決定することにより、各領域の群遅延時間の歪みを精度よく修正できる。
(a)は、本発明の実施の形態1に係る可変分散補償装置の構成を示すブロック図であり、(b)は、(a)のA−A’線に沿った断面図である。 実施の形態1に係る可変分散補償装置の温度制御系の回路構成を示すブロック図である。 チャープグレーティングの分散を変化させた場合の反射波長と反射される位置との関係を示す概念図である。 (a)は、温度可変手段によるファイバグレーティングに印加する1次関数的な温度分布であり、(b)は、(a)の温度分布によって生じる波長に対する群遅延時間特性の変化を示す図である。 (a)は、温度可変手段によるファイバグレーティングに印加する2次関数的な温度分布であり、(b)は、(a)の温度分布によって生じる波長に対する群遅延時間特性の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る可変分散補償装置の製造方法において、電力分布パターンをメモリに書き込むシステムのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る可変分散補償装置の製造方法において、メモリに書きこむ電力分布パターンを決定するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において印加する直線状の電力分布パターン1を示す図である。 図8の電力分布パターン1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図9の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2を示す図である。 図8の電力分布パターン1と図10の電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を示す図である。 図11の2種類の電力分布パターン3を印加することによって測定されるそれぞれの群遅延時間の波長との関係を示す図である。 図11の2種類の電力分布パターン3の間を100等分する概念図である。 本発明の実施の形態1の別例において印加する2種類の2次関数型の電力分布パターン1を示す図である。 図14の電力分布パターン1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図15の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2を示す図である。 図14の電力分布パターン1と図16の電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を示す図である。 本発明の実施の形態2において印加する2種類の直線状の電力分布パターン1を示す図である。 図18の電力分布パターン1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図19の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2を示す図である。 図18の電力分布パターン1と図20の電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を示す図である。 本発明の実施の形態3において印加する2種類の直線状の電力分布パターン1を示す図である。 図22の電力分布パターン1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図23の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2を示す図である。 図22の電力分布パターン1と図24の電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る可変分散補償装置の製造方法において、メモリに書きこむ電力分布パターンを決定するためのフローチャートである。フローチャートである。 本発明の実施の形態4において印加する2種類の2次関数の電力分布パターン1を示す図である。 図27の電力分布パターン1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図28の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2を示す図である。 図27の電力分布パターン1と図29の電力分布パターン2との和である電力分布パターン3を示す図である。 本発明の実施の形態5において印加する2種類の直線状の電力分布パターン1を示す図である。 図31の電力分布パターン1−1を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図31の電力分布パターン1−2を印加した場合に測定される群遅延時間特性の波長との関係の一例を示す図である。 図32の群遅延時間特性の理想曲線との差(リップル)を補償するために印加する電力分布パターン2−1を示す図である。 図31の電力分布パターン1−1と図34の電力分布パターン2−1との和である電力分布パターン3−1を示す図である。
符号の説明
1 可変分散補償器、2 ファイバグレーティング、3 ヒータ、4 基板、5 電極部、6 ヒータ制御回路、7 メモリ、8 インターフェース回路、9 光ファイバ、10 コア、11 クラッド、20 電力分布パターン作成システム、21 光サーキュレータ、22 分散測定装置、23 コンピュータ、24 ROM書き込み装置

Claims (6)

  1. 光ファイバのコアの所定長さにわたってグレーティングが形成されたファイバグレーティングを用意するステップと、
    前記ファイバグレーティングを基板上に固定するステップと、
    前記ファイバグレーティング近傍の前記基板上に長手方向に沿って複数の温度可変手段を設けるステップと、
    前記複数の温度可変手段に電力を印加する制御回路を用意するステップと、
    前記複数の温度可変手段に印加する電力分布パターンを決定するステップであって、
    a)所定の第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
    b)前記第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
    c)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記第1電力分布パターンを印加した場合の所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
    d)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
    e)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルに相当する、前記各温度可変手段に印加する第2電力分布パターンを算出するステップと、
    f)前記第2電力分布パターンを最適化するステップであって、
    f−1)前記第1電力分布パターンと前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
    f−2)前記第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
    f−3)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
    f−4)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
    f−5)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルの大きさを小さくする方向に前記第2電力分布パターンを変化させるステップと、
    f−6)前記ステップf−1)から前記ステップf−5)を繰り返して前記リップルが許容範囲となる前記第2電力分布パターンを得るステップと
    を含む前記第2電力分布パターンを最適化するステップと、
    g)前記第1電力分布パターンと最適化された前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを電力分布パターンとして決定するステップと
    を含む、電力分布パターンを決定するステップと、
    前記電力分布パターンをメモリに記録するステップと、
    前記メモリを前記制御回路と接続するステップと
    を含む、可変分散補償装置の製造方法。
  2. 前記ステップf−5)では、前記リップルを補償する差分の電力分布パターンを算出し、前記第2電力分布パターンに前記差分の電力分布パターンを加算して前記第2電力分布パターンを変化させることを特徴とする請求項1に記載の可変分散補償装置の製造方法。
  3. 前記ステップe)では、前記リップルに対応してn次関数で表される第2電力分布パターンを算出することを特徴とする請求項1に記載の可変分散補償装置の製造方法。
  4. 前記ステップe)では、前記リップルに対応してガウス型関数で表される第2電力分布パターンを算出することを特徴とする請求項1に記載の可変分散補償装置の製造方法。
  5. 基板に固定されたファイバグレーティングと、前記ファイバグレーティング近傍の前記基板上に長手方向に沿って設けられた複数の温度可変手段と、前記複数の温度可変手段に印加する電力分布パターンを記録したメモリと、前記メモリから前記電力分布パターンを読み出して前記各温度可変手段に電力を印加して前記ファイバグレーティングを伝搬する光の分散を補償する制御回路とを備える可変分散補償装置の前記メモリに書き込む前記電力分布パターンを決定する方法であって、
    a)所定の第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
    b)前記第1電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
    c)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記第1電力分布パターンを印加した場合の所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
    d)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
    e)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルに相当する、前記各温度可変手段に印加する第2電力分布パターンを算出するステップと、
    f)前記第2電力分布パターンを最適化するステップであって、
    f−1)前記第1電力分布パターンと前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加するステップと、
    f−2)前記第3電力分布パターンを前記各温度可変手段に印加した場合の前記ファイバグレーティングの波長に対する群遅延時間を測定するステップと、
    f−3)測定された前記群遅延時間又は前記群遅延時間の波長微分である分散と、前記所望の特性曲線との差であるリップルを算出するステップと、
    f−4)算出された前記リップルの大きさが設定された許容範囲であるか否かを判断するステップと、
    f−5)前記リップルが許容範囲にないと判断された場合に、前記リップルの大きさを小さくする方向に前記第2電力分布パターンを変化させるステップと、
    f−6)前記ステップf−1)から前記ステップf−5)を繰り返して前記リップルが許容範囲となる前記第2電力分布パターンを得るステップと
    を含む前記第2電力分布パターンを最適化するステップと、
    g)前記第1電力分布パターンと最適化された前記第2電力分布パターンとの総和である第3電力分布パターンを電力分布パターンとして決定するステップと
    を含む、可変分散補償装置のメモリに書き込む電力分布パターンを決定する方法。
  6. 請求項に記載の可変分散補償装置の前記メモリに書き込む前記電力分布パターンの決定する方法の各ステップをコンピュータにおいて実行させるためのプログラム。
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