JP3909724B2 - 電動式ワークの作動状態検査装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体等に組み付けられた各種電動式ワークの作動状態を検査確認する装置である。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車体等に組み付けられる電動式ワークが正常に作動するか否かを検査する技術として、例えば、特開平7−209139号公報に記載された検査装置があった。この検査装置は、ドア等に組み付ける各種電動式ワークの作動を検査するものであり、ドア等を車体に取り付ける前に、各種電動式ワークの作動を予めシミュレーション試験するものである。そしてこのシミュレーション試験によって正常に作動する事が確認された後に、前記ドア等を生産ライン上で車体等に取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の検査装置は、一つの検査操作部から複数の配線を延ばして各電動式ワークそれぞれのコネクタと結合させ、前記検査操作部にて各電動式ワークの機能検査を一括して行うものであるため、電動式ワークを車体等に組み付ける前の検査に適したものである。そのため、電動式ワークの不具合を車体に組み付ける前に迅速かつ的確に発見できるという利点はあるが、いきおい装置自体が大型化してしまい、また配線等が複雑に結びつくため、電動式ワークを車体等に組み付けた後に、車体内等の狭い場所で結線しなければならないような検査には不向きであり、そのため簡易に検査ができなかった。
【0004】
また、前記シミュレーション試験を終えた電動式ワークであっても、車体等に取り付ける時に不具合を生じ、車体に組み付けられた後に作動させようとしたが作動しないといった場合も実際には起こっていた。このような場合には、故障原因がはっきりせず、結局電動式ワークを車体等から取り外し、再度分解検査等をせねばならないため不都合が多かった。
本発明は、以上の問題点を解決し、車体等に組み付けられた電動式ワークを、小型で携帯容易な装置で簡易な検査ができるようにし、さらに、故障内容を容易に特定できるようにする事を目的に創作された。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の構成は、車体に組み付けられる電動式ワークのカプラ部と結合し、前記電動式ワークに駆動電力を与える起電力部を有し、前記駆動電力の供給によって前記電動式ワークの作動状態を検査確認する検査装置であって、前記カプラ部と結合する変換コネクター部と、前記変換コネクター部が嵌め込まれて支持される嵌合支持部と、前記変換コネクター部を前記嵌合支持部に嵌め込み、かつ、前記変換コネクター部に前記カプラ部を結合する事によって回路が形成される結線検査回路手段とからなる事を特徴とする電動式ワークの作動状態検査装置とした。
また、前記結線検査回路手段における断線状態の有無を表示する結線表示手段を有する事を特徴とする事もできる。
また、前記起電力部に他の電動工具の起電力部を利用し、前記結線検査回路手段中に機能切り換えスイッチ、ON/OFFスイッチ、電極切り換えスイッチを有する事を特徴とする事もできる。
また、前記結線検査回路手段の他に、前記変換コネクター部が嵌合支持部に正常に嵌め込まれた状態で回路が形成される嵌合検査回路手段を設け、さらに、前記嵌合検査回路手段における断線状態の有無を表示する嵌合表示手段を設けた事を特徴とする事もできる。
さらに、複数種類の電動式ワークの各カプラ部の形状に対応して前記変換コネクター部を複数種類設けて交換可能とした事を特徴とする事もできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の検査対象となる電動式ワーク、例えば図3に示す如くフロントサンルーフ、リヤサンルーフ、電動格納ミラー、パワーウインド等は、車体Eに既に組み付けられており、導体同士を電気的かつ機械的に結びつけるカプラ部Bが電動式ワークDから延びて車体側のカプラ部B′に嵌め込まれ電力を得て作動する。また、前記カプラ部Bの形状は、各電動式ワークDごとに異なっており、因みに、図3中の(a)はリヤサンルーフ、(b)はフロントサンルーフ、(c)は電動格納ミラーの各カプラ部Bの嵌め込み部の形状を示している。
【0007】
本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置(以下、検査装置という)は、カプラ部Bの嵌め込み部それぞれの形状に対応し、車体Eに既に組み付けられた各電動式ワークごとに簡易検査を可能にするものである。
以下図面に基づいて詳細を説明する。図1は検査装置Aの分解斜視図、図2は検査装置Aを電動ドライバーCに取り付けた外観斜視図である。検査装置Aは、図1に示す如くカプラ部Bと結合する変換コネクター部2、変換コネクター部2が嵌め込まれて支持される嵌合支持部1、カプラ部Bと結合した変換コネクター部2を嵌合支持部1に嵌め込む事によって回路が形成される結線検査回路手段、および結線検査回路手段における断線状態の有無を表示する結線表示手段とからなる。
【0008】
変換コネクター部2は、カプラ部Bが結合するカプラ結合部21の底部に、嵌合支持部1に嵌め込まれる長方形板状の嵌合部22を一体に固着してなる。
カプラ結合部21には、カプラ部Bの嵌め込み部形状に対応した溝23と結合端子24a,24bを設け、各結合端子が、カプラ部Bのカプラ端子B1,B2と導通連結する。
また、嵌合部22には、側面三箇所に嵌合端子面25,26a,26bを設け、嵌合端子面25がコード28を介して結合端子24aと結ばれ、嵌合端子面26bがコード27を介して結合端子24bと結ばれている。さらに、嵌合部22の前面には、係止板22aが一体に形成される。
【0009】
変換コネクター部2の嵌合部22が嵌め込まれる嵌合支持部1は、嵌合部22が嵌め込まれるケース状の枠体12と、枠体12を一体に支える基板11とからなり、基板11はスペーサ14を介しボルト13によって電動ドライバCの内壁に取り付けられている。また、枠体12の前面には長方形状に切り欠いたガイド溝12aを形成しており、嵌合部22を枠体12に嵌め込んだ時に係止板22aがガイド溝12aに案内される。そして、係止板22aの下端が枠体12に引っ掛かる事により嵌合部22が支持された状態となる。さらに、枠体12の底外面には、後述するコード44を入れ込む為の溝12bを設けておき、この溝12bにコード44を入れ込んだ状態でカバー部19をビス15にて取り付け覆い隠す。
【0010】
また、枠体12の左右の側面には、側面基板31a,31bをビス34にて取り付ける。また、図面左の側面基板31aが枠体12に取り付けられる側の面には、側面端子35,37a,36aを設け、図面右の側面基板31bが枠体12に取り付けられる側の面には、側面端子37b,36bを設けておく。さらに、前記各側面端子は側面基板31a,31bを枠体12に取り付けた時に、枠体12の左右の側面に設けた端子抜け孔16を抜けて枠体12内に突出し、嵌合部22に設けた各嵌合端子面25,26a,26bと所定の位置でそれぞれ当接するよう形成する。以下、この所定の位置について説明する。
【0011】
側面基板31a,31bに設けられた側面端子36aと37aとは離れて並び、側面端子36bと37bも同様に離れて並んでおり、嵌合部22を枠体12に嵌め込む前はそれぞれ絶縁している。しかし、嵌合部22を枠体12に嵌め込み、係止板22aの下端が枠体12に引っ掛かる支持位置まで達する事によって嵌合端子面と側面端子とが導通すべく当接する。つまり、嵌合部22が支持位置まで達した時に嵌合端子面26aが側面端子36aおよび37aと当接して導通させ、同様に嵌合端子面26bが側面端子36bおよび37bと当接して導通させるように形成しておく。さらに、図面左の側面基板31aの上部に設けた側面端子35も、嵌合部22が支持位置まで達した時に嵌合端子面25と当接して導通するように形成する。以上の如く、嵌合部22が枠体12に完全に嵌め込まれ支持された状態で、各嵌合端子面と各側面端子とが、それぞれ導通すべく当接する位置を所定の位置という。
【0012】
続いて結線検査回路手段の説明をする。結線検査回路手段は、電動式ワークが正常に結線されていれば、後述する各種スイッチを閉じる事により閉路となる回路である。
本実施形態における結線検査回路手段は、図1に示す如く電池52および回転駆動モータ55を有した電動ドライバCの作動回路を利用しており、前記電動ドライバCの作動回路内に電極切り換えスイッチ53、ON/OFFスイッチ57、機能切り換えスイッチ58を有しており、機能切り換えスイッチ58の選択切り換えとON/OFスイッチ57を閉じる事によって閉路となるように構成された回路である。
前記閉路状態で、電動式ワークが作動すれば電動式ワークの結線状態は正常であると判断でき、作動しなければ電動式ワークに不具合が生じたと判断できる。以下、結線検査回路手段の詳細について説明する。
【0013】
嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込むと、前記した如く側面端子36aと37aとが嵌合端子面26aを介して導通し、側面端子35も嵌合端子面25と導通する。また、側面端子35と側面端子37aとは、途中に結線表示手段である結線表示ランプ32を有するコード45によって結ばれており、側面端子35と導通する嵌合端子面25がコード28を介して結合端子24aまで結ばれている。さらに、側面端子36aはコード41を介して電極切り換えスイッチ53と結ばれているため、嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込む事によって結合端子24aが最終的に電極切り換えスイッチ53まで結ばれる。
また、前記同様に嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込むと、側面端子36bも嵌合端子26bと導通する。さらに、嵌合端子26bがコード27を介して結合端子24bと結ばれ、側面端子36bが途中にヒューズ43を有するコード42によって機能切り換えスイッチ58とも結ばれている。そのため、嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込む事によって最終的には、機能切り換えスイッチ58から結合端子24bまでが結ばれる事になる。
【0014】
以上の如く結線検査回路手段は構成される。従って、カプラ部Bをカプラ結合部21に結合して導通に連結した状態を作り、機能切り換えスイッチ58にて結線検査回路手段を選択し、ON/OFFスイッチ57をONにして閉じると電動式ワークに断線が生じていない結線状態では閉路となる。さらに本実施形態においては、結線表示ランプ32を回路途中に有するため、正常に結線されているか否かを結線表示ランプ32の点灯によっても知る事ができる。
尚、本実施形態においては、電極切り換えスイッチ53を有するので電動式ワークの正逆の作動状態を検査確認する事もできる。また、機能切り換えスイッチ58を有するので、電動ドライバC等の電動工具に検査装置Aを装着したような場合にも、前記電動工具の機能と検査装置Aによる検査機能との切り換えをスイッチ操作で容易に行う事ができ、さらに、ON/OFFスイッチ57を有するので、ONとOFFのスイッチ操作だけで簡単に検査する事ができ、操作性を向上させる事ができる。
また、本実施形態においては結線表示手段に結線表示ランプ32を利用するが、この結線表示手段には他の表示装置、例えば文字等を表示する表示装置を利用する事もできる。
【0015】
また、検査装置Aには、嵌合部22が前記した所定の位置まで正常に嵌まり込んだか否かを検査確認するための嵌合検査回路手段および嵌合表示手段を設ける事もできる。この嵌合検査回路手段を設ける事によって、検査装置Aの状態に不備が有るか無いかについて予め確認でき、より精度の高い検査が可能となる。
本実施形態における嵌合検査回路手段も、電極切り換えスイッチ53、ON/OFFスイッチ57、機能切り換えスイッチ58を有した電動式ワークの作動回路を利用するため、結線検査回路手段の説明と重複する部分については省略する。
図1において図面右の側面基板31bに設けた側面端子36bと側面端子37bとは、前記した如く嵌合部22が所定の位置まで嵌まり込むと導通する。また、側面端子37bは、途中に嵌合表示ランプ33を有するコード44によって側面端子36aと結ばれているため、嵌合部22を所定の位置まで嵌め込む事によって、回路が形成され、嵌合検査回路手段を構成する。
【0016】
この嵌合検査回路手段においては、ON/OFスイッチ57をONにして閉じ、機能切り換えスイッチ58にて結線検査回路手段を選択すれば、カプラ結合部21にカプラ部Bが結合されていなくても閉路となって電流が流れる。その結果嵌合部22が所定の位置まで正常に嵌め込まれていれば嵌合表示ランプ33が点灯し、嵌合状態を確認する事ができる。故に、本実施形態においては嵌合表示ランプ33が嵌合表示手段に該当するが、嵌合表示手段は結線表示手段同様に他の表示装置であってもかまわない。
【0017】
検査対象となる電動式ワークは複数種類存在し、各電動式ワークごとにカプラ部Bの嵌め込み部の形状が異なる。したがって、本発明に係る検査装置Aにおいてカプラ結合部21の形状を各カプラ部Bに対応させた変換コネクター部2を複数種類設け、各電動式ワークそれぞれに対応する変換コネクター部2に交換して検査可能とする事もできる。
また、本実施形態においては、電動ドライバC内に検査装置Aを取り付けた例にて説明したが、かかる例には限定されず当初から電動工具に一体に形成しても良いし、逆に電動工具等とは一体にならずに別体としたり、さらに、検査装置A内に検査のみのための起電力部を有していてもよい。
【0018】
次に、本発明に係る検査装置Aの作用を図2、図4および図5を基に説明する。尚、図4(a)は枠体12に嵌合部22を嵌め込む途中の状態を説明する概略図であり、(b)は枠体12に嵌合部22が完全に嵌め込まれた状態を説明する概略図である。また、図5(a)は図4(b)の状態でカプラ結合部21にカプラ部Bを結合した時、電動式ワークに断線が生じている状態図であり、(b)は断線が生じていない状態図である。また、図4および図5中、実線および斜線部分は導通部分を示し、点線は変換コネクター部2と嵌合支持部1の概略を示す。
【0019】
本実施形態における検査装置Aは、図2に示す如く電動ドライバCに取り付けた場合であり、この検査装置Aの場合を例に操作および作用を説明する。
本検査装置Aにおいては、まず、機能切り換えスイッチ58を検査装置側に切り換え(結線検査回路手段を選択)、電動ドライバCのON/OFスイッチ57をONにして回路を閉じる。続いて検査対象となる電動式ワークのカプラ部Bに対応した変換コネクター部2を嵌合支持部1の枠体12に嵌め込む。
図4(a)の如く、変換コネクター部2の嵌合部22が枠体12内に嵌め込まれる途中では、嵌合表示ランプ33は点灯しない。しかし、図4(b)の如く完全に嵌まり込むと嵌合表示ランプ33が点灯し、正常に嵌合し、検査準備が完了した事を知る。
【0020】
次に、車体に組み付けた検査対象である電動式ワークのカプラ部Bを、図5の如くカプラ結合部21に結合する。もし、電動式ワークに断線が生じていれば図5(a)に示す如く、結線表示ランプ32が点灯しない。したがって、電動式ワークが正常に作動しない理由は断線であると判断でき、修理、点検作業において点検箇所を特定できる。また、図5(b)に示す如く、電動式ワークが正常に結線され断線が生じていなければ電動式ワークは作動し、結線表示ランプ32が点灯する。従って電動式ワークの作動回路自体には何ら問題は無い。しかし、結線表示ランプ32が点灯しているにもかかわらず機能が正常に作動しない場合には、電動式ワークの駆動モータD1等の機器自体に故障があると判断でき、修理、点検もこのような点に特定して行えば簡単に済む。
以上の作用から車体に組み付けられた電動式ワークの簡易な検査が可能となり、作業性が向上する。
【0021】
【発明の効果】
本発明にかかる検査装置によれば、電動式ワークが既に車体等に組み付けられた後であっても、その組み付け場所、例えば車内、エンジンルーム、トランクスペース等を気にする事なく、電動式ワークの作動検査を行う事ができる。
また、電動式ワークの断線状態の有無を表示する結線表示手段を有していれば、電動式ワークが作動しない場合の不具合が、断線にあるのか、電動式ワークの作動モータ等にあるのかを簡単に判断できる。
また、起電力部に電動工具等の起電力部を利用すれば経済的であり、さらに、生産ラインにおける部品の取り付け作業と検査とを一つの工具に設けた機能切り換えスイッチおよびON/OFFスイッチの操作で容易に行う事ができる。
また、電極切り換えスイッチを有していれば、検査の際に作動させた電動式ワーク(例えばフロントサンルーフを開いた状態)を電極切り換えスイッチの操作で簡単に元の状態(例えばフロントサンルーフを閉じた状態)に戻す事ができ、さらに、検査対象となる電動式ワークの正逆の作動をも検査点検できる。
また、嵌合検査回路手段および嵌合表示手段を設ける事によって検査装置自体の不備を、電動式ワークの作動検査をする前に点検確認する事ができ、作動検査の精度を向上できる。
さらに、変換コネクター部を電動式ワークの種類に対応して複数製作し、検査対象に応じて取り替え交換可能とする事によって汎用性を広げる事ができ、かつ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の分解斜視図
【図2】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置を電動ドライバに取り付けた外観斜視図
【図3】検査対象である各種電動式ワークの概略説明図
【図4】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の作用説明図であり、嵌合支持部に変換コネクター部を嵌め込んだ場合の嵌合状態検査を説明する概略図
【図5】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の作用説明図であり、電動式ワークの作動状態検査を説明する概略図
【符号の説明】
A:電動式ワークの作動状態検査装置(検査装置)
1:嵌合支持部
11:基板
12:枠体
19:カバー部
2:変換コネクター部
21:カプラ結合部
22:嵌合部
23:溝
24a,24b:結合端子
25,26a,26b:嵌合端子面
27,28:コード
31a,31b:側面基板
32:結線表示ランプ
33:嵌合表示ランプ
35,36a,36b,37a,37b:側面端子
41,42,44,45:コード
43:ヒューズ
52:電池
53:電極切り換えスイッチ
55:回転駆動モータ
57:ON/OFFスイッチ
58:機能切り換えスイッチ
B:カプラ部
B1,B2:カプラ端子
C:電動ドライバ
D:電動式ワーク
D1:駆動モータ
E:車体
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体等に組み付けられた各種電動式ワークの作動状態を検査確認する装置である。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車体等に組み付けられる電動式ワークが正常に作動するか否かを検査する技術として、例えば、特開平7−209139号公報に記載された検査装置があった。この検査装置は、ドア等に組み付ける各種電動式ワークの作動を検査するものであり、ドア等を車体に取り付ける前に、各種電動式ワークの作動を予めシミュレーション試験するものである。そしてこのシミュレーション試験によって正常に作動する事が確認された後に、前記ドア等を生産ライン上で車体等に取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の検査装置は、一つの検査操作部から複数の配線を延ばして各電動式ワークそれぞれのコネクタと結合させ、前記検査操作部にて各電動式ワークの機能検査を一括して行うものであるため、電動式ワークを車体等に組み付ける前の検査に適したものである。そのため、電動式ワークの不具合を車体に組み付ける前に迅速かつ的確に発見できるという利点はあるが、いきおい装置自体が大型化してしまい、また配線等が複雑に結びつくため、電動式ワークを車体等に組み付けた後に、車体内等の狭い場所で結線しなければならないような検査には不向きであり、そのため簡易に検査ができなかった。
【0004】
また、前記シミュレーション試験を終えた電動式ワークであっても、車体等に取り付ける時に不具合を生じ、車体に組み付けられた後に作動させようとしたが作動しないといった場合も実際には起こっていた。このような場合には、故障原因がはっきりせず、結局電動式ワークを車体等から取り外し、再度分解検査等をせねばならないため不都合が多かった。
本発明は、以上の問題点を解決し、車体等に組み付けられた電動式ワークを、小型で携帯容易な装置で簡易な検査ができるようにし、さらに、故障内容を容易に特定できるようにする事を目的に創作された。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の構成は、車体に組み付けられる電動式ワークのカプラ部と結合し、前記電動式ワークに駆動電力を与える起電力部を有し、前記駆動電力の供給によって前記電動式ワークの作動状態を検査確認する検査装置であって、前記カプラ部と結合する変換コネクター部と、前記変換コネクター部が嵌め込まれて支持される嵌合支持部と、前記変換コネクター部を前記嵌合支持部に嵌め込み、かつ、前記変換コネクター部に前記カプラ部を結合する事によって回路が形成される結線検査回路手段とからなる事を特徴とする電動式ワークの作動状態検査装置とした。
また、前記結線検査回路手段における断線状態の有無を表示する結線表示手段を有する事を特徴とする事もできる。
また、前記起電力部に他の電動工具の起電力部を利用し、前記結線検査回路手段中に機能切り換えスイッチ、ON/OFFスイッチ、電極切り換えスイッチを有する事を特徴とする事もできる。
また、前記結線検査回路手段の他に、前記変換コネクター部が嵌合支持部に正常に嵌め込まれた状態で回路が形成される嵌合検査回路手段を設け、さらに、前記嵌合検査回路手段における断線状態の有無を表示する嵌合表示手段を設けた事を特徴とする事もできる。
さらに、複数種類の電動式ワークの各カプラ部の形状に対応して前記変換コネクター部を複数種類設けて交換可能とした事を特徴とする事もできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の検査対象となる電動式ワーク、例えば図3に示す如くフロントサンルーフ、リヤサンルーフ、電動格納ミラー、パワーウインド等は、車体Eに既に組み付けられており、導体同士を電気的かつ機械的に結びつけるカプラ部Bが電動式ワークDから延びて車体側のカプラ部B′に嵌め込まれ電力を得て作動する。また、前記カプラ部Bの形状は、各電動式ワークDごとに異なっており、因みに、図3中の(a)はリヤサンルーフ、(b)はフロントサンルーフ、(c)は電動格納ミラーの各カプラ部Bの嵌め込み部の形状を示している。
【0007】
本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置(以下、検査装置という)は、カプラ部Bの嵌め込み部それぞれの形状に対応し、車体Eに既に組み付けられた各電動式ワークごとに簡易検査を可能にするものである。
以下図面に基づいて詳細を説明する。図1は検査装置Aの分解斜視図、図2は検査装置Aを電動ドライバーCに取り付けた外観斜視図である。検査装置Aは、図1に示す如くカプラ部Bと結合する変換コネクター部2、変換コネクター部2が嵌め込まれて支持される嵌合支持部1、カプラ部Bと結合した変換コネクター部2を嵌合支持部1に嵌め込む事によって回路が形成される結線検査回路手段、および結線検査回路手段における断線状態の有無を表示する結線表示手段とからなる。
【0008】
変換コネクター部2は、カプラ部Bが結合するカプラ結合部21の底部に、嵌合支持部1に嵌め込まれる長方形板状の嵌合部22を一体に固着してなる。
カプラ結合部21には、カプラ部Bの嵌め込み部形状に対応した溝23と結合端子24a,24bを設け、各結合端子が、カプラ部Bのカプラ端子B1,B2と導通連結する。
また、嵌合部22には、側面三箇所に嵌合端子面25,26a,26bを設け、嵌合端子面25がコード28を介して結合端子24aと結ばれ、嵌合端子面26bがコード27を介して結合端子24bと結ばれている。さらに、嵌合部22の前面には、係止板22aが一体に形成される。
【0009】
変換コネクター部2の嵌合部22が嵌め込まれる嵌合支持部1は、嵌合部22が嵌め込まれるケース状の枠体12と、枠体12を一体に支える基板11とからなり、基板11はスペーサ14を介しボルト13によって電動ドライバCの内壁に取り付けられている。また、枠体12の前面には長方形状に切り欠いたガイド溝12aを形成しており、嵌合部22を枠体12に嵌め込んだ時に係止板22aがガイド溝12aに案内される。そして、係止板22aの下端が枠体12に引っ掛かる事により嵌合部22が支持された状態となる。さらに、枠体12の底外面には、後述するコード44を入れ込む為の溝12bを設けておき、この溝12bにコード44を入れ込んだ状態でカバー部19をビス15にて取り付け覆い隠す。
【0010】
また、枠体12の左右の側面には、側面基板31a,31bをビス34にて取り付ける。また、図面左の側面基板31aが枠体12に取り付けられる側の面には、側面端子35,37a,36aを設け、図面右の側面基板31bが枠体12に取り付けられる側の面には、側面端子37b,36bを設けておく。さらに、前記各側面端子は側面基板31a,31bを枠体12に取り付けた時に、枠体12の左右の側面に設けた端子抜け孔16を抜けて枠体12内に突出し、嵌合部22に設けた各嵌合端子面25,26a,26bと所定の位置でそれぞれ当接するよう形成する。以下、この所定の位置について説明する。
【0011】
側面基板31a,31bに設けられた側面端子36aと37aとは離れて並び、側面端子36bと37bも同様に離れて並んでおり、嵌合部22を枠体12に嵌め込む前はそれぞれ絶縁している。しかし、嵌合部22を枠体12に嵌め込み、係止板22aの下端が枠体12に引っ掛かる支持位置まで達する事によって嵌合端子面と側面端子とが導通すべく当接する。つまり、嵌合部22が支持位置まで達した時に嵌合端子面26aが側面端子36aおよび37aと当接して導通させ、同様に嵌合端子面26bが側面端子36bおよび37bと当接して導通させるように形成しておく。さらに、図面左の側面基板31aの上部に設けた側面端子35も、嵌合部22が支持位置まで達した時に嵌合端子面25と当接して導通するように形成する。以上の如く、嵌合部22が枠体12に完全に嵌め込まれ支持された状態で、各嵌合端子面と各側面端子とが、それぞれ導通すべく当接する位置を所定の位置という。
【0012】
続いて結線検査回路手段の説明をする。結線検査回路手段は、電動式ワークが正常に結線されていれば、後述する各種スイッチを閉じる事により閉路となる回路である。
本実施形態における結線検査回路手段は、図1に示す如く電池52および回転駆動モータ55を有した電動ドライバCの作動回路を利用しており、前記電動ドライバCの作動回路内に電極切り換えスイッチ53、ON/OFFスイッチ57、機能切り換えスイッチ58を有しており、機能切り換えスイッチ58の選択切り換えとON/OFスイッチ57を閉じる事によって閉路となるように構成された回路である。
前記閉路状態で、電動式ワークが作動すれば電動式ワークの結線状態は正常であると判断でき、作動しなければ電動式ワークに不具合が生じたと判断できる。以下、結線検査回路手段の詳細について説明する。
【0013】
嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込むと、前記した如く側面端子36aと37aとが嵌合端子面26aを介して導通し、側面端子35も嵌合端子面25と導通する。また、側面端子35と側面端子37aとは、途中に結線表示手段である結線表示ランプ32を有するコード45によって結ばれており、側面端子35と導通する嵌合端子面25がコード28を介して結合端子24aまで結ばれている。さらに、側面端子36aはコード41を介して電極切り換えスイッチ53と結ばれているため、嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込む事によって結合端子24aが最終的に電極切り換えスイッチ53まで結ばれる。
また、前記同様に嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込むと、側面端子36bも嵌合端子26bと導通する。さらに、嵌合端子26bがコード27を介して結合端子24bと結ばれ、側面端子36bが途中にヒューズ43を有するコード42によって機能切り換えスイッチ58とも結ばれている。そのため、嵌合部22を枠体12の所定の位置まで嵌め込む事によって最終的には、機能切り換えスイッチ58から結合端子24bまでが結ばれる事になる。
【0014】
以上の如く結線検査回路手段は構成される。従って、カプラ部Bをカプラ結合部21に結合して導通に連結した状態を作り、機能切り換えスイッチ58にて結線検査回路手段を選択し、ON/OFFスイッチ57をONにして閉じると電動式ワークに断線が生じていない結線状態では閉路となる。さらに本実施形態においては、結線表示ランプ32を回路途中に有するため、正常に結線されているか否かを結線表示ランプ32の点灯によっても知る事ができる。
尚、本実施形態においては、電極切り換えスイッチ53を有するので電動式ワークの正逆の作動状態を検査確認する事もできる。また、機能切り換えスイッチ58を有するので、電動ドライバC等の電動工具に検査装置Aを装着したような場合にも、前記電動工具の機能と検査装置Aによる検査機能との切り換えをスイッチ操作で容易に行う事ができ、さらに、ON/OFFスイッチ57を有するので、ONとOFFのスイッチ操作だけで簡単に検査する事ができ、操作性を向上させる事ができる。
また、本実施形態においては結線表示手段に結線表示ランプ32を利用するが、この結線表示手段には他の表示装置、例えば文字等を表示する表示装置を利用する事もできる。
【0015】
また、検査装置Aには、嵌合部22が前記した所定の位置まで正常に嵌まり込んだか否かを検査確認するための嵌合検査回路手段および嵌合表示手段を設ける事もできる。この嵌合検査回路手段を設ける事によって、検査装置Aの状態に不備が有るか無いかについて予め確認でき、より精度の高い検査が可能となる。
本実施形態における嵌合検査回路手段も、電極切り換えスイッチ53、ON/OFFスイッチ57、機能切り換えスイッチ58を有した電動式ワークの作動回路を利用するため、結線検査回路手段の説明と重複する部分については省略する。
図1において図面右の側面基板31bに設けた側面端子36bと側面端子37bとは、前記した如く嵌合部22が所定の位置まで嵌まり込むと導通する。また、側面端子37bは、途中に嵌合表示ランプ33を有するコード44によって側面端子36aと結ばれているため、嵌合部22を所定の位置まで嵌め込む事によって、回路が形成され、嵌合検査回路手段を構成する。
【0016】
この嵌合検査回路手段においては、ON/OFスイッチ57をONにして閉じ、機能切り換えスイッチ58にて結線検査回路手段を選択すれば、カプラ結合部21にカプラ部Bが結合されていなくても閉路となって電流が流れる。その結果嵌合部22が所定の位置まで正常に嵌め込まれていれば嵌合表示ランプ33が点灯し、嵌合状態を確認する事ができる。故に、本実施形態においては嵌合表示ランプ33が嵌合表示手段に該当するが、嵌合表示手段は結線表示手段同様に他の表示装置であってもかまわない。
【0017】
検査対象となる電動式ワークは複数種類存在し、各電動式ワークごとにカプラ部Bの嵌め込み部の形状が異なる。したがって、本発明に係る検査装置Aにおいてカプラ結合部21の形状を各カプラ部Bに対応させた変換コネクター部2を複数種類設け、各電動式ワークそれぞれに対応する変換コネクター部2に交換して検査可能とする事もできる。
また、本実施形態においては、電動ドライバC内に検査装置Aを取り付けた例にて説明したが、かかる例には限定されず当初から電動工具に一体に形成しても良いし、逆に電動工具等とは一体にならずに別体としたり、さらに、検査装置A内に検査のみのための起電力部を有していてもよい。
【0018】
次に、本発明に係る検査装置Aの作用を図2、図4および図5を基に説明する。尚、図4(a)は枠体12に嵌合部22を嵌め込む途中の状態を説明する概略図であり、(b)は枠体12に嵌合部22が完全に嵌め込まれた状態を説明する概略図である。また、図5(a)は図4(b)の状態でカプラ結合部21にカプラ部Bを結合した時、電動式ワークに断線が生じている状態図であり、(b)は断線が生じていない状態図である。また、図4および図5中、実線および斜線部分は導通部分を示し、点線は変換コネクター部2と嵌合支持部1の概略を示す。
【0019】
本実施形態における検査装置Aは、図2に示す如く電動ドライバCに取り付けた場合であり、この検査装置Aの場合を例に操作および作用を説明する。
本検査装置Aにおいては、まず、機能切り換えスイッチ58を検査装置側に切り換え(結線検査回路手段を選択)、電動ドライバCのON/OFスイッチ57をONにして回路を閉じる。続いて検査対象となる電動式ワークのカプラ部Bに対応した変換コネクター部2を嵌合支持部1の枠体12に嵌め込む。
図4(a)の如く、変換コネクター部2の嵌合部22が枠体12内に嵌め込まれる途中では、嵌合表示ランプ33は点灯しない。しかし、図4(b)の如く完全に嵌まり込むと嵌合表示ランプ33が点灯し、正常に嵌合し、検査準備が完了した事を知る。
【0020】
次に、車体に組み付けた検査対象である電動式ワークのカプラ部Bを、図5の如くカプラ結合部21に結合する。もし、電動式ワークに断線が生じていれば図5(a)に示す如く、結線表示ランプ32が点灯しない。したがって、電動式ワークが正常に作動しない理由は断線であると判断でき、修理、点検作業において点検箇所を特定できる。また、図5(b)に示す如く、電動式ワークが正常に結線され断線が生じていなければ電動式ワークは作動し、結線表示ランプ32が点灯する。従って電動式ワークの作動回路自体には何ら問題は無い。しかし、結線表示ランプ32が点灯しているにもかかわらず機能が正常に作動しない場合には、電動式ワークの駆動モータD1等の機器自体に故障があると判断でき、修理、点検もこのような点に特定して行えば簡単に済む。
以上の作用から車体に組み付けられた電動式ワークの簡易な検査が可能となり、作業性が向上する。
【0021】
【発明の効果】
本発明にかかる検査装置によれば、電動式ワークが既に車体等に組み付けられた後であっても、その組み付け場所、例えば車内、エンジンルーム、トランクスペース等を気にする事なく、電動式ワークの作動検査を行う事ができる。
また、電動式ワークの断線状態の有無を表示する結線表示手段を有していれば、電動式ワークが作動しない場合の不具合が、断線にあるのか、電動式ワークの作動モータ等にあるのかを簡単に判断できる。
また、起電力部に電動工具等の起電力部を利用すれば経済的であり、さらに、生産ラインにおける部品の取り付け作業と検査とを一つの工具に設けた機能切り換えスイッチおよびON/OFFスイッチの操作で容易に行う事ができる。
また、電極切り換えスイッチを有していれば、検査の際に作動させた電動式ワーク(例えばフロントサンルーフを開いた状態)を電極切り換えスイッチの操作で簡単に元の状態(例えばフロントサンルーフを閉じた状態)に戻す事ができ、さらに、検査対象となる電動式ワークの正逆の作動をも検査点検できる。
また、嵌合検査回路手段および嵌合表示手段を設ける事によって検査装置自体の不備を、電動式ワークの作動検査をする前に点検確認する事ができ、作動検査の精度を向上できる。
さらに、変換コネクター部を電動式ワークの種類に対応して複数製作し、検査対象に応じて取り替え交換可能とする事によって汎用性を広げる事ができ、かつ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の分解斜視図
【図2】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置を電動ドライバに取り付けた外観斜視図
【図3】検査対象である各種電動式ワークの概略説明図
【図4】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の作用説明図であり、嵌合支持部に変換コネクター部を嵌め込んだ場合の嵌合状態検査を説明する概略図
【図5】本発明に係る電動式ワークの作動状態検査装置の作用説明図であり、電動式ワークの作動状態検査を説明する概略図
【符号の説明】
A:電動式ワークの作動状態検査装置(検査装置)
1:嵌合支持部
11:基板
12:枠体
19:カバー部
2:変換コネクター部
21:カプラ結合部
22:嵌合部
23:溝
24a,24b:結合端子
25,26a,26b:嵌合端子面
27,28:コード
31a,31b:側面基板
32:結線表示ランプ
33:嵌合表示ランプ
35,36a,36b,37a,37b:側面端子
41,42,44,45:コード
43:ヒューズ
52:電池
53:電極切り換えスイッチ
55:回転駆動モータ
57:ON/OFFスイッチ
58:機能切り換えスイッチ
B:カプラ部
B1,B2:カプラ端子
C:電動ドライバ
D:電動式ワーク
D1:駆動モータ
E:車体
Claims (5)
- 車体に組み付けられる電動式ワークのカプラ部と結合し、前記電動式ワークに駆動電力を与える起電力部を有し、前記駆動電力の供給によって前記電動式ワークの作動状態を検査確認する検査装置であって、
前記カプラ部と結合する変換コネクター部と、
前記変換コネクター部が嵌め込まれて支持される嵌合支持部と、
前記変換コネクター部を前記嵌合支持部に嵌め込み、かつ、前記変換コネクター部に前記カプラ部を結合する事によって回路が形成される結線検査回路手段と、
からなる事を特徴とする電動式ワークの作動状態検査装置。 - 前記結線検査回路手段における断線状態の有無を表示する結線表示手段を有する事、
を特徴とする請求項1に記載された電動式ワークの作動状態検査装置。 - 前記起電力部に他の電動工具の起電力部を利用し、前記結線検査回路手段中に機能切り換えスイッチ、ON/OFFスイッチ、電極切り換えスイッチを有する事、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載された電動式ワークの作動状態検査装置。 - 前記結線検査回路手段の他に、前記変換コネクター部が嵌合支持部に正常に嵌め込まれた状態で回路が形成される嵌合検査回路手段を設け、さらに、前記嵌合検査回路手段における断線状態の有無を表示する嵌合表示手段を設けた事、
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載された電動式ワークの作動状態検査装置。 - 複数種類の電動式ワークの各カプラ部の形状に対応して前記変換コネクター部を複数種類設けて交換可能とした事、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載された電動式ワークの作動状態検査装置。
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