JP3908969B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬理活性物質の皮膚分配浸透性を高めた組成物を配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
薬理活性物質には多種多様なものがあり、薬剤として用いられる狭義の薬理活性物質の他、皮膚老化防止剤や美白剤等の化粧料にも薬理活性物質として知られている有効成分が含有されている。
【0003】
このような薬理活性物質を有効成分として皮膚外用剤に含有させる場合、その有効成分の皮膚への浸透性が良好であるのが望ましいことはいうまでもないが、その一方で皮膚への分配性を高めること、すなわち皮膚中での滞留時間を長くして有効成分を角質層に極力多く存在させることも要求される。
【0004】
従って、このような皮膚への浸透性のみならず分配性を高めることは薬理活性物質を有効成分として含有する皮膚外用剤において究極の課題である。
そして、この課題を達成することが容易でないために、従来においては薬理活性物質の有効成分としての有効性が必ずしも十分に高められていないのが現状である。また有効性を高めるために有効成分を高濃度で配合すると、安全性に問題が生ずるおそれがあるという相反する問題点がある。
【0005】
たとえば、皮膚老化の指標の1つである皮膚弾力性を軽減する薬理活性物質としてレチノールやその誘導体が知られており、また美白作用の指標の1つであるチロシナーゼ阻害作用を有する薬理活性物質としてビタミンC誘導体や油溶性甘草エキスが知られているが、これらの薬理活性物質を外用剤に含有させた場合、実際のヒト使用試験において十分な効果が得られない場合があり、有効成分を高濃度で配合すると有効性が向上するが、安全性が十分ではなく、コストも高くなるという問題点が実際に生じていた。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、薬理活性物質の皮膚への浸透性のみならず分配性を高めることができ、従って有効成分を高濃度に配合しなくとも薬理活性物質の有効性を十分発揮させることができ、また安全性も損なうことがない皮膚分配浸透性組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような事情において、本発明者等は薬理活性物質の有効性を副作用なく十分に発揮するためには、有効成分を皮膚中に分配浸透させて長時間滞留させることが重要であると考え、安全性を維持しつつ皮膚分配浸透性を高めるとの知見に基づいて鋭意研究を行った。
【0008】
その結果、薬理活性物質と、カチオン性両親媒性物質及び、必要に応じてカチオン界面活性剤を含有した組成物は、薬理活性物質の皮膚分配浸透性を著しく上昇させ、さらには安全性も高いことを見い出して本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の上記課題を解決するための手段は、薬理活性物質と、カチオン性両親媒性物質及び、必要に応じてカチオン界面活性剤を含有させたことである。
【0010】
本発明に用いられる薬理活性物質は、好ましくはI.O.B値が0.1 〜6.0 のものが用いられる。
ここで、I.O.B値とは、油分の極性の度合いを示す指標であって、無機性の有機性に対する比率を表す値(その油分の分子中の炭素原子1個について「有機性値」を20とし、水酸基1個について「無機性値」を100 として、これを基準とした他の置換基(無機性基)の無機性塩に基づいて算出される値である〔有機分析,1930年(カニヤ書店):藤田著〕、〔有機化合物の予測と有機概念図(化学の領域11-10),1957年,719 〜725 頁:藤田著〕、〔有機概念図−基礎と応用,227 頁,1984年(三共出版):甲田著〕。
【0011】
I.O.B値は、その油分の無機性値/その油分の有機性値、で表される。
I.O.B値が高いと水溶性となり、I.O.B値が低いと油溶性となる。
本発明の薬理活性物質のI.O.B値が0.1 〜6.0 であることが好ましいのは、0.1 以下、又は6.0 以上になると薬理活性物質の皮膚分配浸透促進作用が認められなくなるおそれがあるからである。
【0012】
たとえば、酢酸トコフェロール、レチノール、酢酸レチノール、パントテニルエチルエーテル、ルチン、感光素、アスコルビン酸ステアリル、グルコサミン、アスコルビン酸、グリチルレチン酸ステアリル、油溶性甘草エキス若しくはカンゾウフラボノイド、大豆蛋白加水分解物、アズレン、アラントイン若しくはアラントイン誘導体(アラントインアセチルメチオニン等)、ベルベリン若しくはベルベリンを含有するエキス(オウレンエキス、オウバクエキス等)、サリチル酸メチル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸アミド、メントール、サリチル酸、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、ビタミンD、エストラジオール、γ−オリザノール、ピリドキシン、リボフラビン、その他ビタミンCグルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコビル(VCIP)、グラブリジン、カイネチン、ピコリン酸アミド、コウジ酸、カフェイン、アルブチン若しくはアルブチンを含有するエキス(コケモモエキス等)が薬理活性物質として用いられる。
【0013】
特に、有効性の発現効果の観点からは、油溶性ビタミンC誘導体、ビタミンC誘導体、油溶性甘草エキス若しくはカンゾウフラボノイド、大豆蛋白加水分解物、レチノール、レチノール誘導体、ビタミンE誘導体、油溶性グリチルレチン酸誘導体、アラントイン若しくはアラントイン誘導体、ベルベリン若しくはベルベリンを含有するエキス(オウレンエキス、オウバクエキス等)、アルブチン若しくはアルブチンを含有するエキス(コケモモエキス等)、ニコチン酸アミド、ピコリン酸アミド、コウジ酸、カフェイン、カイネチンから選ばれる一種又は二種以上が、薬理活性物質として好ましく用いられる。
【0014】
レチノール誘導体としては、上記酢酸レチノールの他、たとえばレチノールアセテートやレチノールパルミテート等が例示される。ビタミンC誘導体としては、たとえば上記アスコビン酸ステアリル、ビタミンCグルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコビル等が例示される。ビタミンE誘導体としては、たとえば酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等が例示される。グリチルレチン酸誘導体としては、グリチルレチン酸ステアリル等が例示される。
【0015】
大豆蛋白加水分解物の種類や製造方法等は特に限定されるものではなく、たとえば大豆蛋白を発酵して加水分解したもの〔フィトキン(商品名:コレチカ社製)〕が挙げられる。
【0016】
上記のような薬理活性物質は、シクロデキストリンによって包摂して包摂体とし、或いはシリコン等のマイクロカプセルに内包させて内包体とすることにより、効果持続性を高めることが可能となる。
尚、本発明における薬理活性物質には、薬理活性物質として一般に認識されている有効成分を含有する植物エキスのようなものも含む意味である。
【0017】
本発明に用いられるカチオン性両親媒性物質は、カチオン性であり、分子中に疎水基と親水基を有するものである。カチオン性両親媒性物質として、キトサンや、キトサンのアミノ基を一部四級化した四級化キトサン等のカチオン性キトサン誘導体(Int.J.Biol.Macromol,9,233-237(1987)等) に炭素数4〜20のアシル基を0.1 〜50.0%部分導入したものが用いられる。ここで、「部分導入」とは構成単糖1残基当たりにアシル基がどの程度導入されているかを示すもので、「アシル基を0.1 〜50.0%部分導入した」とは、たとえばキトサンの場合であれば、構成単糖であるヘキソサミン1000残基に、アシル基が1 〜500 個導入されていることを意味する。キトサンは、天然多糖であるキチンの脱アセチル化物であり、脱アセチル化度50〜100 %のキトサンを元にキトサン誘導体を合成するのが好ましい。具体的には、部分ミリストイル化キトサンやその塩、部分ラウロイル化四級化キトサン、部分ミリストイル化グリコールキトサンやその塩、部分ラウロイル化キトサンやその塩等が例示される。含有量は特に限定されないが、0.01〜5.0 重量%が好ましく、0.05〜0.5 重量%がより好ましい。0.01重量%以下になると皮膚分配浸透効果がほとんど見られなくなるおそれがあり、また5.0 重量%以上になると使用感が悪くなるおそれがあるからである。
【0018】
さらに、カチオン界面活性剤の種類も限定されるものではないが、皮膚刺激性が比較的少なく、従って安全性が高く、しかも皮膚分配浸透性が優れている点で、特にN−α−長鎖アシル塩基性アミノ酸アルキルエステル又はその塩が好ましい。たとえば、N−α−ヤシ油脂肪酸アシル−アルギニンエチルエステルのピロリドンカルボン酸塩(製品名:CAE)が例示される。含有量は特に限定されないが、0.01〜2.0 重量%が好ましく、0.05〜0.4 重量%がより好ましい。
【0019】
本発明において両親媒性高分子や界面活性剤にカチオン性のものを用いたのは、これらカチオン性の両親媒性高分子や界面活性剤は、皮膚への生体親和性、付着性が良好であり、皮膚の角層等に結合するので、組成物中に共存している薬理活性物質が角層等に不用意に結合することがなく、その結果、薬理活性物質の皮膚分配浸透性を高めているものと認められるからである。
【0020】
このようなカチオン性の両親媒性物質や界面活性剤の機能を損なわないようにするには、組成物中に仮にアニオン性の界面活性剤やアニオン性高分子が含有されている場合、それらの含有量は、カチオン性両親媒性物質及び/又はカチオン性界面活性剤の含有量に対して1/5 量以下に設定することが好ましい。
【0021】
本発明の皮膚分配浸透性組成物は、乳液、親水軟膏、クリーム、ローション、ジェル、エッセンス、パック等の皮膚外用剤、化粧料に配合することにより、安全性に優れ十分な有効性を発揮することが可能となる。
補助的に他の界面活性剤、乳化安定化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗炎症剤、色素、香料、顔料、粉体等を配合することも可能である。
【0022】
その他の成分として、スクワラン、流動パラフィン、脂肪酸エステル等の油脂類、セタノール、セラキルアルコール等の高級アルコール類、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3 −ブチレングリコール等の多価アルコール類等を剤型や目的に応じて配合することができる。
【0023】
本発明の組成物の皮膚浸透分配性の促進効果を、効果的、安全に発現させるためには、pH3〜6に調整することが好ましく、化粧料に配合する際も同様に調整することが好ましい。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0025】
〔試験例1〕
次に示す実施例1〜4及び比較例1、2の組成物について、薬理活性物質であるレチノールの皮膚分配浸透性及び安全性について評価した。
【0026】
(実施例1)
本実施例の組成物の組成は次の通りである。
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール(I.O.B 値:0.32 ) 0.02
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0027】
(実施例2)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール 0.02
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0028】
(実施例3)
成分 配合量(重量%)
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール 0.02
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0029】
(実施例4)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール 0.02
塩化ベンザルコニウム 0.1
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0030】
(比較例1)
成分 配合量(重量%)
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール 0.02
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0031】
(比較例2)
成分 配合量(重量%)
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8
レチノール 0.02
塩化ベンザルコニウム 0.05
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0032】
上記実施例1〜4及び比較例1、2の組成物を分散液として調製し、その分散液を三次元ヒト皮膚細胞モデルに添加し、37℃で10〜24時間処理した。反応後、皮膚表面を精製水及びエタノールで十分に洗浄し、未浸透の薬剤を除去した。皮膚をバイオプシンし、得られた皮膚サンプルをメタノール中でホモジナイズし、超音波処理を行った。
【0033】
遠心上清中のレチノールをHPLCで定量することにより、皮膚に分配浸透したレチノール量を求めた。また、皮膚に対する刺激レベルを刺激指標のサイトカインであるインターロイキン−1αの産生量から判定した。
その結果を表1に示す。表1における皮膚浸透量は、比較例1を100 とした場合の相対値であり、また細胞刺激性についての表示の意味は次のとおりである。○:細胞刺激が見られない。
△:細胞刺激がやや見られる。
×:明らかに細胞刺激が見られる。
【0034】
【表1】
【0035】
表1からも明らかなように、実施例1乃至4は、比較例1及び2に比べてレチノールの皮膚分配浸透が優れており、また細胞刺激が見られず、安全性も高いものであった。
【0036】
〔試験例2〕
上記実施例1の組成物において、薬理活性物質であるレチノール及びレチノールのシクロデキストリン包摂体を、別の薬理活性物質に代えた次の実施例5〜10の組成物(分散液)を調製し、試験例1と同様の試験を行った。
【0037】
(実施例5)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
パントテニルエチルエーテル(I.O.B 値:2.10)0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0038】
(実施例6)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
ニコチン酸トコフェロール(I.O.B 値:0.33) 0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0039】
(実施例7)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
グリチルレチン酸ステアリル(I.O.B 値:0.33)0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0040】
(実施例8)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
アスコルビン酸ステアリル(I.O.B 値:0.50) 0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0041】
(実施例9)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
塩化ベルベリン(I.O.B 値:1.48) 0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0042】
(実施例10)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
アラントイン(I.O.B 値:5.88) 0.3
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.3
ブチレングリコール 8.0
精製水 残量
【0043】
実施例5乃至10について皮膚分配浸透量を測定したところ、実施例5乃至10の組成物は、比較例1、2に比べていずれも薬理活性物質の皮膚分配浸透の促進効果に優れたものであった。
【0044】
尚、上記実施例1乃至10の組成物中の薬理活性物質に代えて、レチノールアセテート、大豆蛋白加水分解物、及びビタミンC誘導体であるビタミンCグルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコビル等を用いることも可能である。
【0045】
〔試験例3〕
次の実施例11〜13及び比較例3〜6の組成物を調製し、ヒト使用試験による皮膚弾力向上効果と小ジワ軽減効果について評価した。
【0046】
(実施例11)
成分 配合量(重量%)
部分ラウロイル化キトサン塩 0.2
レチノールのシクロデキストリン包摂体 1.0
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0047】
(実施例12)
成分 配合量(重量%)
部分ラウロイル化キトサン塩 0.2
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 5.0
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0048】
(実施例13)
成分 配合量(重量%)
部分ラウロイル化キトサン塩 0.2
レチノールのシクロデキストリン包摂体 1.0
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 5.0
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル(ピロリドン
カルボン酸塩) 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0049】
(比較例3)
成分 配合量(重量%)
レチノールのシクロデキストリン包摂体 1.0
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0050】
(比較例4)
成分 配合量(重量%)
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 5.0
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0051】
(比較例5)
成分 配合量(重量%)
部分ラウロイル化キトサン塩 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0052】
(比較例6)
成分 配合量(重量%)
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0053】
30〜50代の皮膚弾力性が低下している男女15名を選定し、前腕外側部に各分散液を1日2回、6週間塗布させた。皮膚弾力性をCutometer SEM575(インテグラル社)で測定し、使用前後の変化率を求めた。また、シワ改善効果を使用前後でのレプリカを目視及び画像解析から判定した。
その結果を表2に示す。表2における表示の意味は次のとおりである。
○:シワ軽減作用が有意に認められた。
△:シワ軽減作用の傾向が認められた。
×:シワ軽減作用は認められなかった。
【0054】
【表2】
【0055】
表2からも明らかなように、実施例11〜13では比較例3〜6に比べて皮膚弾力性を著しく高め、シワ軽減効果も高いものであった。
【0056】
尚、レチノールや大豆蛋白加水分解物に代えてビタミンC誘導体であるVCIPやビタミンCグルコシドを用いることも可能である。
【0057】
〔試験例4〕
次の実施例14〜16及び比較例7、8の組成物を調製し、紫外線消退試験による美白効果について評価した。
【0058】
(実施例14)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.5
油溶性甘草エキス 0.1
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステルの
ピロリドンカルボン酸塩 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0059】
(実施例15)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.5
油溶性甘草エキス 0.1
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0060】
(実施例16)
成分 配合量(重量%)
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.5
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステルの
ピロリドンカルボン酸塩 0.2
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0061】
(比較例7)
成分 配合量(重量%)
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.5
油溶性甘草エキス 0.1
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0062】
(比較例8)
成分 配合量(重量%)
ブチレングリコール 8.0
グリセリン 5.0
精製水 残量
【0063】
男女15名を選定し、その前腕内側部に紫外線を照射して人為的にシミを形成し、そのシミの部分に上記実施例14〜16及び比較例7、8の組成物を1日2回、3週間塗布した。シミの度合いをメラニンインデックスメーター(インテグラル社)による測定及び目視から判定し、美白作用を評価した。
【0064】
その結果、実施例14〜16では美白作用が有意に認められたのに対し、比較例7、8では美白作用は認められなかった。
【0065】
(処方例1)
本処方例は、スキンケアクリームとして使用する場合の処方例である。
成分 配合比(重量%)
A相
流動パラフィン 15.0%
ステアリン酸ソルビタン 2.0%
B相
部分ラウロイル化キトサン塩 0.25%
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8%
レチノール 0.02%
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.2%
精製水 30.0%
ブチレングリコール 8.0%
水酸化カリウム 0.05%
C相
グリセリン 5.0%
パラベン 0.1%
精製水 残量
【0066】
処方例1のスキンケアクリームを調製する場合について説明すると、先ずB相の各成分を混合し、50℃でホモミキサーで分散させる。次にA相及びC相を混合して加熱溶融させ、上記B相と均一混合し、pH5.2 のスキンケアクリームを得た。
【0067】
(比較例9)
上記処方例1に対して比較例9を調製した。処方例1と同様に調製し、pHは5.2 とした。
成分 配合比(重量%)
A相
流動パラフィン 15.0%
ステアリン酸ソルビタン 2.0%
B相
カルボキシルビニルポリマー 0.2%
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8%
レチノール 0.02%
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.2%
精製水 30.0%
ブチレングリコール 8.0%
水酸化カリウム 0.1%
C相
グリセリン 5.0%
パラベン 0.1%
精製水 残量
【0068】
(比較例10)
また上記処方例1に対して比較例10を調製した。処方例1と同様に調製し、pHは6.5 とした。
成分 配合比(重量%)
A相
流動パラフィン 15.0%
ステアリン酸ソルビタン 2.0%
B相
部分ラウロイル化キトサン塩 0.25%
レチノールのシクロデキストリン包摂体 0.8%
レチノール 0.02%
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.2%
精製水 30.0%
ブチレングリコール 8.0%
水酸化カリウム 0.15%
C相
グリセリン 5.0%
パラベン 0.1%
精製水 残量
【0069】
〔試験例4〕
上記処方例1並びに比較例9及び比較例10に関し、有効性及び25℃、45℃で1ケ月後のレチノール含有量について評価した。その結果、処方例1のクリームは比較例9及び比較例10のクリームに比べて皮膚分配浸透性が良好であった。
【0070】
(処方例2)
本処方例は、美容液として使用する場合の処方例である。
成分 配合比(重量%)
A相
レチノールのシクロデキストリン包摂体 1.5%
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 2.0%
レチノール内包シリコンカプセル 0.2%
部分ミリストイル化キトサン塩 0.5%
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル 0.2%
ブチレングリコール 10.0%
水酸化ナトリウム 0.1%
B相
ヒドロキシプロピルセルロース 0.2%
メチルパラベン 0.1%
エタノール 7.5%
グリセリン 5.0%
精製水 残量
【0071】
上記処方例2の美容液を調製する場合について説明すると、先ず、A相の各成分を混合し、50℃でホモミキサーで分散させる。次に、B相の各成分を混合して加熱溶解させ、上記A相の各成分と均一混合し、pH5.5 の美容液を得た。
【0072】
このようにして得られた美容液は、皮膚弾力性の向上効果やシワ軽減効果に優れ、安全性、安定性の高いものであった。
【0073】
(処方例3)
本処方例は、ローションとして使用する場合の処方例である。
成分 配合比(重量%)
A相
テトラヘキシルデカン酸アスコビル
のシクロデキストリン包摂体 1.0%
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 7.0%
部分ミリストイル化キトサン塩 0.2%
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル 0.2%
ブチレングリコール 5.0%
精製水 30.0%
水酸化ナトリウム 0.02%
B相
メチルパラベン 0.1%
エタノール 5.0%
グリセリン 2.0%
精製水 残量
【0074】
上記処方例3のローションを調製する場合について説明すると、先ず、A相の各成分を混合し、50℃で高圧ホモミキサーで分散させる。次に、B相の各成分を混合して加熱溶解させ、上記A相の成分と均一混合し、pH5.0 のローションを得た。
【0075】
このようにして得られたローションは、皮膚弾力性の向上効果やシワ軽減効果に優れ、安全性、安定性の高いものであった。
【0076】
(処方例4)
本処方例は、クリームとして使用する場合の処方例である。
A相
成分 配合比(重量%)
レチノールパルミテート 0.2%
大豆蛋白加水分解物含有溶液
〔フィトキン(コレチカ社製)〕 7.0%
テトラヘキシルデカン酸アスコビル 0.5%
ビタミンCグルコシド 1.0%
部分ラウロイル化キトサン塩 0.3%
N−α−長鎖ヤシ油脂肪酸アシル−
アルギニンエチルエステル 0.2%
精製水 25.0%
pH調整剤 0.05%
B相
ブチレングリコール 8.0%
グリセリン 10.0%
ヒドロキシエチルセルロース 0.2%
メチルパラベン 0.15%
精製水 残量
C相
セタノール 3.0%
ワセリン 2.5%
スクワラン 15.0%
POE(25)モノステアリン酸ソルビタン 1.0%
パルミチン酸ソルビタン 1.0%
【0077】
上記処方例4のクリームを調製する場合について説明すると、先ず、A相の各成分を混合し、50℃で高圧ホモミキサーで分散させる。次に、上記B相の各成分を混合して加熱溶解させ、上記A相の成分と均一混合した。
【0078】
この溶液に、上記セタノール、ワセリン、スクワラン、POE(25)モノステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタンを混合して加熱溶解させたものを添加し、ホモミキサー処理することにより、pH4.8 のクリームを得た。
このようにして得られたクリームは、皮膚弾力性の向上効果やシワ軽減効果に優れ、安全性、安定性の高いものであった。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明によって、薬理活性物質の皮膚への浸透性のみならず分配性をも高めることができ、有効成分を高濃度に配合しなくとも薬理活性物質の有効性を十分発揮させることができ、また安全性も高めることのできる皮膚分配浸透性組成物を提供することができた。
Claims (1)
- 薬理活性物質としてのレチノール、若しくは該レチノールをシクロデキストリンによって包摂した包摂体の少なくともいずれかを含有し、且つ部分ミリストイル化キトサン塩からなるカチオン性両親媒性物質を含有する皮膚分配浸透性組成物を配合したことを特徴とする化粧料。
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