JP3906984B2 - 燃料噴射装置、およびその流量制御部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射装置、およびその流量制御部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平5−133296号公報に開示されているように、制御室に導入される作動油の油圧を制御することにより、バルブニードルを駆動し、噴孔を開閉する燃料噴射装置が公知である。このような燃料噴射装置の場合、制御室に流入または制御室から流出する作動油の流量を制御するため、制御室に連通する通路にはオリフィスが設置されている。
【0003】
特開平5−133296号公報に開示されている燃料噴射装置の場合、制御室に連通する半径方向穴の制御室側、ならびに室の反制御室側にオリフィスが設置されている。そして、半径方向穴と制御室とはオリフィスを介して連通している。すなわち、半径方向穴の制御室側のオリフィスは制御室に連通しており、オリフィスの中心軸と制御室の中心軸とは概ね直角をなしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらオリフィスの絞り流量は、オリフィスを流体研磨することにより調整される。すなわち、オリフィスに研磨粒子を含む流体を流すことにより、オリフィスが所定の絞り流量となるように調整される。しかしながら、研磨流体はオリフィスにより通路断面積が絞られた後、制御室へ向けて流出するため、研磨流体は高圧で制御室側へ噴射される。上述のようにオリフィスの中心軸と制御室の中心軸とは概ね直角をなして連通しているため、オリフィスを通過し制御室へ噴射された研磨粒子を含む流体は制御室を形成する内壁に衝突する。その結果、研磨粒子を含む流体により、オリフィスと対向している内壁は削り取られ、内壁に凹部が形成される。これにより、オリフィスおよび制御室が形成されている部材の強度が低下するだけでなく、内壁に形成される凹部はオリフィスが加工される部材毎に不均一であるため、流量制御特性がばらつくという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、オリフィスの絞り流量の調整時における内壁の損傷、ならびに内壁の損傷にともなう流量制御特性のばらつきが低減される燃料噴射装置の流量制御部材を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、オリフィスの絞り流量を調整する際の内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度が向上する燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路は第二通路との接続部から離れた位置にオリフィスを有している。これにより、オリフィスの絞り流量を調整するために第一通路から第二通路へ研磨流体を流す場合、オリフィスを通過した高圧の研磨流体は第二通路を形成する内壁に到達する前に流速が低下する。したがって、研磨流体によるオリフィスの絞り流量の調整時における第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに内壁の損傷にともなう流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0007】
本発明の請求項2記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路はオリフィスの第二通路側に拡径部を有している。拡径部の通路断面積はオリフィスよりも大きい。そのため、オリフィスにより流速が上昇した研磨流体は、拡径部に流出することにより流速が低下する。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0008】
本発明の請求項3、4または5記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、オリフィスを形成するオリフィス形成部材を備えている。そのため、オリフィスのための細孔加工が不要となり、加工が容易である。
本発明の請求項6記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路はテーパ状に形成されている。そのため、第一通路へオリフィス形成部材を容易に設置することができる。
【0009】
本発明の請求項7記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路の中心軸と第二通路の中心軸とは鈍角をなしている。そのため、オリフィスにより流速が上昇した研磨流体は、第二通路を形成する内壁へ所定の角度をなして衝突する。その結果、研磨流体のもつ運動エネルギーの一部は、第二通路の中心軸方向へ分散する。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0010】
本発明の請求項9記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路の中心軸と第二通路の中心軸とは概ね同一直線上に位置する。そのため、オリフィスにより流速が上昇した研磨流体は、第二通路を形成する内壁へ衝突することなく第二通路へ流出する。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0011】
本発明の請求項11記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一オリフィスおよび第二オリフィスの第二通路側は対向している。そのため、第一オリフィスまたは第二オリフィスを流体研磨する場合、第一オリフィスまたは第二オリフィスにより流速が上昇した研磨流体は、第二通路へ流出するものの、研磨流体が流出する延長線上には第二オリフィスまたは第一オリフィスが対向している。その結果、流出した研磨流体が第二通路を形成する内壁と衝突することがない。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0012】
本発明の請求項12記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第二通路の内径をD2ならびにオリフィスの内径をd1とすると、D2>d1である。第二通路の内径D2をオリフィスの内径d1よりも大きくすることにより、オリフィスを通過した研磨流体の流速は第二通路で低下する。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
【0013】
本発明の請求項8、10または13記載の燃料噴射装置の流量制御部材によると、第一通路は第二通路との接続部から離れた位置にオリフィスを有している。オリフィスと接続部とが離れているため、オリフィスを通過した高圧の研磨流体は第二通路を形成する内壁に到達する前に流速が低下する。したがって、研磨流体による第二通路を形成する内壁の損傷、ならびに流量制御特性のばらつきを低減することができる。
本発明の請求項14記載の燃料噴射装置によると、請求項1から13のいずれか一項記載の流量制御部材を備えている。そのため、流量制御部材による流量制御特性のばらつきが低減され、燃料の噴射を高精度に制御することができる。
【0014】
本発明の請求項15記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、第二通路から第一通路へ研磨流体を流している。すなわち、流量制御部材の使用時における流体の流れとは逆方向に研磨流体を流している。そのため、オリフィスを通過した高圧の研磨流体は第一通路へと流出し、第一通路または第二通路を形成する内壁と衝突することはない。なお、本明細書中で絞り流量とはオリフィスが通過を許容する流体の流量である。したがって、絞り流量の調整時における内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0015】
本発明の請求項16記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、流量制御部材の使用時とは逆方向である第二通路から第一通路へ研磨流体を流した後、順方向である第一通路から第二通路へ研磨流体を流している。これにより、オリフィスの絞り流量は使用時の流体の流れ方向に合わせて精密に調整される。研磨流体は絞り流量の調整の仕上げとして順方向へ流されるため、順方向へ研磨流体が流されるのは短期間である。したがって、第二通路を形成する内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0016】
本発明の請求項17または18記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、第二通路から研磨流体を吸引している。そのため、第二通路に流出した研磨流体は、吸引により第二通路の軸方向へ曲げられ、第二通路を形成する内壁へ与える衝撃が低減される。したがって、内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0017】
本発明の請求項19または20記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、第二通路に所定の流量の流体を流している。そのため、第二通路に流出した研磨流体は、第二通路を流れる流体によって第二通路の軸方向へ曲げられ、第二通路を形成する内壁へ与える衝撃が低減される。したがって、内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0018】
本発明の請求項21、22、23または24記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、第一オリフィスまたは第二オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、対向する第二オリフィスまたは第一オリフィスから所定の流量の流体を流している。そのため、第一オリフィスまたは第二オリフィスから第二通路に流出した研磨流体は、対向する第二オリフィスまたは第一オリフィスから流出した流体と衝突し、研磨流体の有する運動エネルギーは相殺される。したがって、内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0019】
本発明の請求項25または26記載の燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法によると、オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、第二通路にプロテクタを挿入している。そのため、第二通路に流出した研磨流体は、プロテクタと衝突し、第二通路を形成する内壁へ直接衝突することがない。したがって、内壁の損傷が低減され、オリフィスの流量制御の精度を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例による燃料噴射装置としてのインジェクタを図2に示す。インジェクタは、図示しないエンジンのシリンダヘッドに挿入して搭載され、エンジンの各気筒の内部へ燃料を直接噴射するように構成されている。
【0021】
インジェクタ1は、コモンレール式の燃料噴射システムに適用される。インジェクタ1は、主にボディ10、ノズル部20、電磁駆動部30および流量制御部材40から構成されている。
ノズル部20は、ボディ10の電磁駆動部30とは反対側の端部に設置されている。ノズル部20はノズルボディ21を有しており、ノズルボディ21の先端部の近傍に噴孔22が形成されている。また、ノズルボディ21の内周側にはバルブニードル23が軸方向へ往復移動可能に収容されている。バルブニードル23には当接部23aが形成されており、ノズルボディ21の内周側に形成されている弁座部21aに着座可能である。当接部23aが弁座部21aへ着座または当接部23aから弁座部21aが離座することにより、噴孔22からの燃料の噴射が断続される。ノズル部20には、図示しないコモンレールから燃料インレット12へ流入した燃料がボディ10の高圧燃料通路11を経由して供給される。
【0022】
ボディ10の内周側にはバルブニードル23の反噴孔側と当接する制御ピストン13が収容されている。ボディ10の内周側には、制御ピストン13の反バルブニードル側に制御室14が形成されている。制御室14には流量制御部材40を経由して燃料インレット12から供給された高圧の燃料が蓄えられる。すなわち、制御室14に蓄えられた燃料は、バルブニードル23を油圧駆動する作動油として利用される。制御室14に蓄えられた高圧の燃料により制御ピストン13は図2の下方向へ付勢される。制御室14の燃料により制御ピストン13が付勢されることで制御ピストン13と当接するバルブニードル23は噴孔閉塞方向へ付勢される。制御ピストン13および制御室14からバルブニードル23を駆動する制御手段が構成されている。
【0023】
電磁駆動部30は、ボディ10のノズル部20とは反対側の端部に設置されている。電磁駆動部30は、図1に示すように制御室14からの燃料の排出を断続する制御弁としての電磁弁31を有している。電磁弁31は弁本体32およびボール部材33を有している。弁本体32の一方の端部にボール部材33が支持されている。弁本体32は、支持部材34の内周側を軸方向へ往復移動可能である。図2に示すように、電磁弁31はコイル35を有しており、図示しないECUからコネクタ36の図示しないターミナルを経由してコイル35へ電力が供給される。コイル35へ電力が供給されることによって発生する電磁吸引力により、弁本体32はスプリング37の付勢力に抗してコイル35方向へ吸引される。
【0024】
図1に示すように、ボール部材33は、一部が平面状に切り取られた球形状に形成されており、平面部33aが流量制御部材40に当接可能である。コイル35に電力が供給され弁本体32がコイル35方向へ吸引されることにより、ボール部材33が流量制御部材40から離間し、制御室14の燃料は低圧室38へ排出される。これにより、制御室14の内部の圧力が低下し、バルブニードル23を噴孔閉塞方向へ付勢する力が低下する。そして、制御室14の燃料の圧力によってバルブニードル23が噴孔閉塞方向へ付勢される力よりも、弁座部21a近傍の燃料の圧力によりバルブニードル23が噴孔開放方向へ付勢される力が大きくなると、バルブニードル23は図2の上方へリフトする。バルブニードル23がリフトすることにより、当接部23aは弁座部21aから離座し、噴孔22から燃料が噴射される。
【0025】
一方、コイル35への通電が停止されると、スプリング37の付勢力により弁本体32は流量制御部材40方向へ移動し、ボール部材33は流量制御部材40に当接する。これにより、制御室14からの燃料の排出が停止され、制御室14の内部の圧力は増大するとともに、バルブニードル23を噴孔閉塞方向へ付勢する力が増大する。そのため、バルブニードル23は図2の下方へ移動し、当接部23aが弁座部21aへ着座する。当接部23aが弁座部21aへ着座すると、噴孔22からの燃料の噴射が停止される。
【0026】
燃料インレット12には、図示しないコモンレールに蓄圧状態で蓄えられている高圧の燃料が供給される。コモンレールから供給された高圧の燃料は、燃料供給路15および高圧燃料通路11を経由してインジェクタ1の各部へ供給される。供給された燃料は、一部が制御室14へ供給され、他の一部がノズル部20へ供給される。制御室14から低圧室38へ排出された燃料、ならびにインジェクタ1の各部で不要となった燃料は、ボディ10に形成されている低圧燃料通路16、ならびにボディ10に接続されている燃料回収部17を経由して、インジェクタ1の外部の例えば燃料タンクなどへ還流される。
【0027】
次に、流量制御部材40について詳細に説明する。
流量制御部材40は、ボディ10と電磁駆動部30との間に挟持されている。流量制御部材40は、一方がボディ10に形成されている制御室14に面しており、他方が電磁駆動部30の電磁弁31に面している。
【0028】
流量制御部材40には、図1に示すように第一通路41および第二通路42が形成されている。第一通路41は、一方の端部がボディ10に形成されている高圧通路18に連通しており、燃料インレット12から高圧の燃料が供給される。第一通路41の他方の端部は、第二通路42に連通している。
【0029】
第二通路42は、一方の端部が第一通路41と連通している。第二通路42の他方の端部は、制御室14および電磁駆動部30に形成されている低圧室38に連通可能である。第二通路42の低圧室38側の開口の周囲には弁座部43が形成されており、この弁座部43にボール部材33の平面部33aが着座可能である。すなわち、ボール部材33の平面部33aが弁座部43に着座することにより、第二通路42は閉塞され、制御室14から低圧室38への燃料の流れが遮断される。また、ボール部材33の平面部33aが弁座部43から離座することにより、第二通路42は開放され、制御室14から低圧室38への燃料の流れが許容される。
【0030】
第一通路41と第二通路42とは、各中心軸が概ね垂直に交差する位置関係に形成されている。第一通路41には、中間にオリフィス形成部材50が設置されている。オリフィス形成部材50には細孔が形成されており、この細孔により第一通路41の通路断面積を絞る第一オリフィス51が形成される。第一オリフィス51と第一通路41とは概ね平行である。第一通路41は、高圧通路18側の端部から第二通路42側の端部にかけて内径が小さくなるテーパ状に形成されている。そのため、オリフィス形成部材50は、第一通路41の高圧通路18側の端部41aから第一通路41へ挿入される。第一通路41はテーパ状に形成されているため、オリフィス形成部材50は第一通路41内へ容易に挿入されるとともに、第一通路41の内径とオリフィス形成部材50の外径とが概ね同一となる位置でオリフィス形成部材50は第一通路41に保持される。オリフィス形成部材50が第一通路41に保持された位置からさらに第二通路42側へ押し込む、すなわちオリフィス形成部材50を第一通路41へ圧入することにより、オリフィス形成部材50は第一通路41に固定される。なお、オリフィス形成部材50は、第一通路41内へ挿入または圧入した後、溶接することにより第一通路41に固定してもよい。
【0031】
オリフィス形成部材50は第一通路41の途中に設置されるため、第一オリフィス51は第一通路41と第二通路42との接続部44から離れて位置する。そのため、第一通路41の第一オリフィス51と接続部44との間には、第一オリフィス51よりも通路断面積の大きな拡径部45が形成される。
【0032】
第二通路42は、低圧室38側の端部近傍に第二通路42の通路断面積を絞る第二オリフィス46を有している。第一オリフィス51および第二オリフィス46の絞り流量を調整することにより、制御室14から低圧室38への燃料の流れ、ならびに高圧通路18から制御室14への燃料の流れが制御される。すなわち、第一オリフィス51の絞り流量を第二オリフィス46の絞り流量より小さくすることにより、電磁弁31の開弁時、高圧通路18から低圧室38への燃料の流れが制限されつつ、制御室14から低圧室38へ燃料が排出される。
【0033】
次に、第1実施例による流量制御部材40の製造方法について説明する。
流量制御部材40となる板部材に所定の形状の第一通路41および第二通路42を形成する。このとき、第一通路41はテーパ状に形成する。また、第二通路42には第二オリフィス46を形成する。第一通路41および第二通路42が形成されると、第二通路42に研磨流体を流し、第二通路42の内部の研磨ならびに第二オリフィス46の絞り流量の調整を実施する。
【0034】
研磨流体は、研磨剤を含むスラリー状の流体であり、第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aは研磨流体により研磨される。研磨流体を第二通路42の第二オリフィス46に継続して流すことにより、第二オリフィス46の絞り流量が調整される。すなわち、研磨流体を流す期間が長くなるにしたがい、第二オリフィス46の内径は拡大され、第二オリフィス46の絞り流量は増大する。そのため、第二オリフィス46の絞り流量が所定の流量となるまで研磨を実施する。
【0035】
第二オリフィス46を研磨する場合、研磨流体は第二通路42の低圧室38側または制御室14側から第二通路42に流し込まれる。そのため、第二オリフィス46を通過する研磨流体の流れの軸線上には第一通路41および第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁はなく、内壁の摩耗が生じることはない。
【0036】
流体研磨による第二オリフィス46の絞り流量の調整が完了すると、第一通路41にオリフィス形成部材50が設置される。オリフィス形成部材50には、あらかじめ第一オリフィス51の所定の絞り流量に対応する内径の細孔が形成されている。細孔が形成されているオリフィス形成部材50が第一通路41に設置されると、第一オリフィス51の絞り流量の調整が実施される。このとき、研磨流体は、高圧通路側18の端部41aから第一通路41に流し込まれる。第一通路41に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス51を通過することにより、流速が上昇する。第一オリフィス51を通過し流速が上昇した研磨流体は、第一オリフィス51から第二通路42へ向けて噴出する。ここで、本実施例の場合、第一オリフィス51から第一通路41と第二通路42との接続部44までの間に拡径部45が存在するため、研磨流体の流速は通路断面積の拡大にともなって低下する。拡径部45は第一オリフィス51よりも通路断面積が大きく、第一オリフィス51と接続部44とは離れている。そのため、第一オリフィス51を通過し拡径部45により流速が低下した研磨流体は、第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aに到達する前に流速が低下し、研磨流体が内壁40aへ与える衝撃は低減される。
【0037】
以上、説明したように本発明の第一実施例によるインジェクタ1の流量制御部材40は、第一オリフィス51が第一通路41と第二通路42との接続部44から離れた位置にある。そのため、第一オリフィス51の絞り流量を調整するために流体研磨を実施する場合、第一オリフィス51を通過した研磨流体の流速は低下し、第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aの損傷が低減される。また、第一オリフィス51と接続部44とが離れているため、第一オリフィス51の第二通路42側には第一オリフィス51よりも通路断面積の大きな拡径部45が形成される。そのため、第一オリフィス51を通過した研磨流体の流速は拡径部45により低下し、内壁40aが研磨流体から受けるエネルギーが低減される。したがって、研磨流体による内壁40aの損傷ならびにこれにともなう流量特性のばらつきを低減することができる。
【0038】
また、第1実施例では、オリフィス形成部材50を第一通路41に設置している。そのため、流量制御部材40に直接細穴を加工する必要がなく、第一オリフィス51を容易に形成することができる。
本実施例の第1実施例によるインジェクタ1は、流量制御部材40の流量特性のばらつきが低減されるため、制御室14から低圧室38へ排出される燃料の制御性が向上する。したがって、インジェクタ1による燃料の噴射を高精度に制御することができる。
【0039】
なお、第1実施例では、オリフィス形成部材50により第一オリフィス51を形成したが、流量制御部材40の第一通路41に直接第一オリフィス51を形成することも可能である。この場合、流量制御部材40に直接第一オリフィス51のための細穴を加工する必要があるが、第一オリフィス51が第一通路41と第二通路42との接続部44から離れた位置にあることにより、上述の第1実施例と同様に流量制御部材40の内壁40aの損傷を低減することができる。
【0040】
(第2実施例)
本発明の第2実施例によるインジェクタの流量制御部材を図3に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施例では、図3に示すように第一通路41の中心軸と第二通路42の中心軸とがなす角度θは鈍角である。第2実施例では、第一通路41は第二通路42側の端部に第一オリフィス411を有している。すなわち、第一通路41の第一オリフィス411は第一通路41と第二通路42との接続部44に隣接している。
【0041】
上記の構成による流量制御部材40の製造方法について説明する。
第二オリフィス46の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス411の絞り流量を調整するとき、第1実施例と同様に研磨流体は高圧通路側の端部41aから第一通路41へ流し込まれる。これにより、第一通路41に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス411を通過することにより流速が上昇し第二通路42へ向けて噴出する。
【0042】
第2実施例の場合、第一通路41と第二通路42とは鈍角に接続されているため、第一オリフィス411を通過した研磨流体は、第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aに対し所定の角度をなして衝突する。すなわち、研磨流体は第二通路42を形成する内壁40aに垂直に衝突することはない。そのため、研磨流体の有する運動エネルギーの一部は内壁40aに沿って第二通路42の中心軸方向へ分散し、内壁40aに垂直な方向の運動エネルギーは低減する。その結果、研磨流体から内壁40aが受けるエネルギーは低減される。
【0043】
第2実施例では、第一通路41と第二通路42とを鈍角に接続することにより、研磨流体が第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aに与える衝撃を低減している。したがって、研磨流体による内壁40aの損傷ならびにこれにともなう流量特性のばらつきを低減することができる。
【0044】
また、第2実施例では第一通路41の第一オリフィス411は第一通路41と第二通路42との接続部44に隣接する構成としたが、第1実施例と同様に第一オリフィス411が第一通路41と第二通路42との接続部44から離れた位置にあってもよい。第一オリフィス411が接続部44から離れて位置することにより、第1実施例と同様に第一オリフィス411の流体研磨時における内壁40aの損傷をより低減することができる。
【0045】
(第3実施例)
本発明の第3実施例によるインジェクタの流量制御部材を図4に示す。
第3実施例では、流量制御部材60の第一通路61および第二通路62の各中心軸は概ね同一の直線上に位置している。すなわち、第一通路61の中心軸と第二通路62の中心軸とがなす角度は180°である。第一オリフィス611は、第一通路61と第二通路62との接続部63に位置している。また、第一通路61および第二通路62の各中心軸を概ね同一直線上に位置させるため、流量制御部材60には第二通路62を構成する予備通路64が接続されている。予備通路64は第一通路61の延長線上に形成されており、一部が第二通路62を構成している。予備通路64の第一通路61とは反対側の端部は、封止部材65により封止されている。
【0046】
上記の構成による流量制御部材60の製造方法について説明する。
第二オリフィス621の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス611の絞り流量を調整するとき、第1実施例と同様に研磨流体は高圧通路側の端部61aから第一通路61へ流し込まれる。これにより、第一通路61に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス611を通過することにより流速が上昇し第二通路62へ向けて噴出する。
【0047】
第3実施例の場合、第一通路61と第二通路62とは中心軸が概ね同一直線上に位置しているため、第一オリフィス611を通過した研磨流体は、第二通路62を構成する予備通路64に流出する。そのため、研磨流体は第二通路62を形成する流量制御部材60の内壁60aに衝突することがない。
【0048】
第3実施例では、第一通路61と第二通路62との各中心軸が概ね同一直線上に位置しているため、研磨流体が第二通路62を形成する流量制御部材60の内壁60aに衝突することがない。したがって、研磨流体による内壁60aの損傷ならびにこれにともなう流量特性のばらつきを低減することができる。
【0049】
(第4実施例)
本発明の第4実施例によるインジェクタの流量制御部材を図5に示す。
第4実施例の流量制御部材70では、第一通路71が有する第一オリフィス711の第二通路72側の端部711aと、第二オリフィス721の反低圧室側の端部721aとが対向している。すなわち、第一オリフィス711と第二オリフィス721とは、第二通路72を挟んで対向して位置している。
【0050】
上記の構成による流量制御部材70の製造方法について説明する。
第一オリフィス711の絞り流量を調整するとき、研磨流体は高圧通路側の端部71aから第一通路71へ流し込まれる。これにより、第一通路71に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス711を通過することにより流速が上昇し第二通路72へ向けて噴出する。また、このとき、低圧室側から第二オリフィス721へ任意の流体が流し込まれる。そのため、第二オリフィス721に流し込まれた流体は、第二オリフィス721を通過することにより流速が上昇し第二通路72へ向けて噴出する。第二オリフィス721へ流し込む流体としては、例えば水などである。
【0051】
第一通路71から第一オリフィス711へ研磨流体を流し込むとき、第二オリフィス721へ流体を流し込むことにより、第一オリフィス711を通過し第二通路72へ噴射された研磨流体は、第二オリフィス721を通過し第二通路72へ噴射された流体と衝突する。研磨流体は、第二オリフィス721を通過した流体と衝突することにより、第一オリフィス711の延長線上にある第二通路72を形成する流量制御部材70の内壁70aに衝突する前に運動エネルギーを消失する。そのため、第二通路72を形成する内壁70aが第一オリフィス711を通過した研磨流体から受けるエネルギーは低減される。
【0052】
このとき、第二オリフィス721から第二通路72へ流し込まれる流体の流量は、第一オリフィス711の絞り流量以下である。第一オリフィス711の絞り流量は、第一オリフィス711を通過して第二通路72へ流入する研磨流体の流量を計測することにより調整される。そのため、第二オリフィス721から第二通路72へ流し込まれる流体の流量が第一オリフィス711の絞り流量よりも大きくなると、第一オリフィス711を通過した研磨流体の流量の計測、それに基づく第一オリフィス711の絞り流量の計測が困難となる。したがって、第二オリフィス721から第二通路72へ流し込まれる流体の流量は、第一オリフィス711の絞り流量以下に設定している。
【0053】
また、第二オリフィス721の絞り流量を調整するとき、第一オリフィス711の絞り流量を調整する場合と同様に、第一オリフィス711の高圧通路側の端部71aから第一オリフィス711へ例えば水などの任意の流体が流し込まれる。これにより、第二オリフィス721から第二通路72へ噴射される研磨流体は、第一オリフィス711から噴射される流体と衝突する。そのため、第二通路72を形成する内壁70aが第二オリフィス721を通過した研磨流体から受けるエネルギーは低減される。また、このとき、上述の第一オリフィス711の絞り流量の調整と同様、第一オリフィス711から第二通路72へ流し込まれる流体の流量は、第二オリフィス721の絞り流量以下である。
【0054】
第4実施例では、第一オリフィス711の第二通路72側と第一オリフィス711の第二通路72側とが対向している。第一オリフィス711の絞り流量を調整または第二オリフィス721の絞り流量を調整するとき、対向する第二オリフィス721または第一オリフィス711から例えば水などの流体が噴射される。そのため、第一オリフィス711または第二オリフィス721を通過した研磨流体は、対向する第二オリフィス721または第一オリフィス711を通過した流体と衝突し、運動エネルギーを消失する。したがって、研磨流体による内壁70aの損傷ならびにこれにともなう流量特性のばらつきを低減することができる。
【0055】
また、第4実施例では、第一オリフィス711または第二オリフィス721の絞り流量を調整するとき、対向する第二オリフィス721または第一オリフィス711を通過する流体の流量を、第一オリフィス711または第二オリフィス721の絞り流量以下に設定している。そのため、第一オリフィス711または第二オリフィス721を通過した研磨流体の流量を容易に測定でき、第一オリフィス711または第二オリフィス721の絞り流量を高精度に調整することができる。
【0056】
なお、第4実施例では、第一オリフィス711または第二オリフィス721の絞り流量を調整するとき、対向する第二オリフィス721または第一オリフィス711から第二通路72へ流体を流し込む場合について説明した。しかし、第4実施例では、第一オリフィス711の第二通路72側と第二オリフィス721の第二通路72側とは対向しているため、一方のオリフィスを通過した研磨流体の流れの延長線上には対向する他方のオリフィスが位置している。そのため、他方のオリフィスから流体を流し込まない場合でも、研磨流体は流量制御部材70の内壁70aに直接衝突せず、内壁70aの損傷を低減することが可能である。
【0057】
(第5実施例)
本発明の第5実施例によるインジェクタの流量制御部材を図6に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施例では、図6に示すように第一通路41は第二通路42側の端部に第一オリフィス411を有している。また、第5実施例では、第一通路41の第一オリフィス411の内径をd1とし、第二通路42の内径をD2とすると、d1<D2の関係が成立している。すなわち、第二通路42の内径D2は、第一オリフィス411の内径d1よりも十分に大きくなっている。
【0058】
上記の構成による流量制御部材40の製造方法について説明する。
第二オリフィス46の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス411の絞り流量を調整するとき、研磨流体は高圧通路側の端部41aから第一通路41へ流し込まれる。これにより、第一通路41に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス411を通過することにより流速が上昇し第二通路42へ向けて噴出する。しかし、第二通路42の内径D2は、第一オリフィス411の内径d1よりも大きいため、第一オリフィス411を通過した研磨流体は内径の大きな第二通路42において流速が低下する。そのため、第二通路42を形成する流量制御部材40の内壁40aが研磨流体から受けるエネルギーは低減される。したがって、研磨流体による内壁40aの損傷ならびにこれにともなう流量特性のばらつきを低減することができる。
【0059】
また、第5実施例では第一オリフィス411は第一通路41と第二通路42との接続部44に位置する構成としたが、第1実施例と同様に第一オリフィス411は第一通路41と第二通路42との接続部44から離れて位置してもよい。これにより、内壁40aの損傷をより低減することができる。
【0060】
(第6実施例)
本発明の第6実施例によるインジェクタの流量制御部材を図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第6実施例では、図7に示すように第一通路81と第二通路82とは、各中心軸が概ね垂直に接続されている。第6実施例では、第一通路81は第二通路82側の端部に第一オリフィス811を有している。すなわち、第一通路81の第一オリフィス811は第一通路81と第二通路82との接続部83に位置している。
【0061】
上記の構成による流量制御部材80の製造方法について説明する。
第二オリフィス86の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス811の絞り流量を調整するとき、研磨流体は第二通路82から第一通路81へ流し込まれる。流量制御部材80をインジェクタ1に使用する場合、燃料は図1に示す高圧通路18、図7に示す第一通路81、第二通路82および図1に示す低圧室38または制御室14の順に流れる。そのため、上述した複数の実施例では、燃料の流れに沿った順方向へ研磨流体を流し込んでいた。これに対し、本実施例では、第一オリフィス811の絞り流量の調整時にインジェクタ1における流量制御部材80の使用時とは逆方向へ研磨流体を流し込む。すなわち、研磨流体は、第一オリフィス811を経由して第二通路82から第一通路81へ流し込まれる。第一オリフィス811と第一通路81とは概ね平行であるため、第二通路82から第一オリフィス811を通過した研磨流体は、第一通路81を形成する流量制御部材80の内壁80aに衝突することなく、第一通路81の高圧通路側の端部81aへ流出する。そのため、流量制御部材80の内壁80aの損傷が低減される。
【0062】
第一オリフィス811の絞り流量の最終的な調整は、研磨流体の順方向への流れによって調整することがより望ましい。そこで、上記のように第二通路82から第一通路81へ逆方向に研磨流体を流し込んだ後、さらに第一通路81から第二通路82へ順方向に研磨流体を流し、第一オリフィス811の絞り流量を調整する。すなわち、逆方向への研磨流体の流し込みにより第一オリフィス811の絞り流量を概ね設定した後、順方向へ研磨流体を流し込むことにより第一オリフィス811の絞り流量をより精密に調整する。順方向への研磨流体の流し込みは、第一オリフィス811の絞り流量の調整の仕上げ段階であるため、短期間の実施である。そのため、研磨流体の順方向への流し込みによる流量制御部材80の内壁80aの損傷は低減される。
【0063】
第6実施例では、第一オリフィス811の絞り流量を調整する場合、研磨流体を逆方向へ流した後、研磨流体を順方向へ流すことにより、研磨流体による内壁80aの損傷を防止しつつ、第一オリフィス811の絞り流量を高精度に調整することができる。
なお、第6実施例は、上記の構成による流量制御部材80だけでなく、第2実施例、第3実施例および第5実施例による流量制御部材についても適用することができる。
【0064】
(第7実施例)
本発明の第7実施例によるインジェクタの流量制御部材を図8に示す。
第7実施例では、流量制御部材80の構成は第6実施例と同様であるので、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第7実施例は、流量制御部材80の製造方法が第6実施例と異なる。
【0065】
第7実施例による流量制御部材の製造方法について説明する。
第二オリフィス86の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス811の絞り流量を調整するとき、第1実施例と同様に研磨流体は高圧通路側の端部81aから第一通路81へ流し込まれる。これにより、第一通路81に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス811を通過することにより流速が上昇し第二通路82へ向けて噴出する。
【0066】
このとき、第二通路82の制御室側の端部82aには図示しない吸引ポンプが接続されている。また、第二通路82の低圧室側の端部は図示しない封止部材により封止されている。そのため、第一オリフィス811を通過し第二通路82へ噴射された研磨流体は、図8の矢印に示すように第二通路82の制御室側の端部82aへ吸引される。吸引ポンプの吸引圧力は一定である。これにより、第一オリフィス811を通過し第二通路82へ噴射された研磨流体は、制御室方向へ吸引され、第二通路82を形成する流量制御部材80の内壁80aへの到達が妨げられる。その結果、内壁80aが研磨流体から受けるエネルギーは低減され、研磨流体による内壁80aの損傷を低減することができる。
【0067】
なお、第7実施例は、上記の構成による流量制御部材だけでなく、第2実施例、第3実施例および第5実施例による流量制御部材についても適用することができる。また、第7実施例は、第6実施例と組み合わせて適用することも可能である。
さらに、最終的な流量の調整を実施する場合、吸引ポンプによる研磨流体の吸引を停止することにより、流量調整の精度を高めることも可能である。
【0068】
(第8実施例)
本発明の第8実施例によるインジェクタの流量制御部材を図9に示す。
第8実施例では、流量制御部材90の第二通路92を構成する傾斜通路95が流量制御部材90の端部90bに連通している。
【0069】
第8実施例による流量制御部材の製造方法について説明する。
第二オリフィス96の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス911の絞り流量を調整するとき、第1実施例と同様に研磨流体は高圧通路側の端部91aから第一通路91へ流し込まれる。これにより、第一通路91に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス911を通過することにより流速が上昇し第二通路92へ向けて噴出する。
【0070】
このとき、傾斜通路95には反制御室側の端部90bから例えば水などの任意の流体が流し込まれる。流体は、図9の矢印に示すように端部90bから傾斜通路95に流入し、第二通路92の制御室側の端部92aへ流出する。そのため、第一オリフィス911を通過し第二通路92へ噴射された研磨流体は、傾斜通路95を流れる流体に合流し、傾斜通路95を流れる流体とともに制御室側の端部92aへ流れていく。これにより、第一オリフィス911を通過し第二通路92へ噴射された研磨流体は、第二通路92を形成する流量制御部材90の内壁90aへの到達が妨げられる。その結果、内壁90aが研磨流体から受けるエネルギーは低減され、研磨流体による内壁90aの損傷を低減することができる。
傾斜通路95を流れる流体は、流量が第一オリフィス911の絞り流量以下に設定されている。この理由は第4実施例で説明した理由と同様である。
なお、最終的な流量の調整を実施する場合、反制御室側の端部90bからの流体の流し込みを停止することにより、流量調整の精度を高めることも可能である。
【0071】
(第9実施例)
本発明の第9実施例によるインジェクタの流量制御部材を図10に示す。
第9実施例では、流量制御部材の構成は第6実施例と同様であるので、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第9実施例は、流量制御部材80の製造方法が第6実施例と異なる。
【0072】
第9実施例による流量制御部材80の製造方法について説明する。
第二オリフィス86の絞り流量の調整は第1実施例と同様であるので説明を省略する。第一オリフィス811の絞り流量を調整するとき、第1実施例と同様に研磨流体は高圧通路側の端部から第一通路81へ流し込まれる。これにより、第一通路81に流し込まれた研磨流体は、通路断面積が絞られた第一オリフィス811を通過することにより流速が上昇し第二通路82へ向けて噴出する。
【0073】
このとき、第二通路82にはプロテクタ100が挿入される。プロテクタ100は、第二通路82に対応した形状に形成されている。プロテクタ100は、第二通路82に挿入されることにより、第二通路82を形成する流量制御部材80の反第一オリフィス側の内壁80aを覆う。そのため、第一オリフィス811を通過し第二通路82へ噴射された研磨流体は、第二通路82を形成する内壁80aに衝突する前にプロテクタ100に衝突する。これにより、第一オリフィス811を通過し第二通路82へ噴射された研磨流体は、第二通路82を形成する流量制御部材80の内壁80aへの到達が妨げられる。その結果、内壁80aが研磨流体から受けるエネルギーは低減され、研磨流体による内壁80aの損傷を低減することができる。
なお、第9実施例は、上記の構成による流量制御部材80だけでなく、上記いずれの実施例にも組み合わせて適用することが可能である。
また、最終的な流量の調整を実施する場合、プロテクタ100を取り除くことにより、流量調整の精度を高めることも可能である。
【0074】
上記の複数の実施例で個別に説明した流量制御部材を、それぞれ組み合わせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるインジェクタを示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第2実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図5】本発明の第4実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図6】本発明の第5実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図7】本発明の第6実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図8】本発明の第7実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図9】本発明の第8実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【図10】本発明の第9実施例によるインジェクタの流量制御部材を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ(燃料噴射装置)
13 制御ピストン(制御手段)
14 制御室(制御手段)
22 噴孔
23 バルブニードル
31 電磁弁(制御弁)
40、60、70、80、90 流量制御部材
41、61、71、81、91 第一通路
42、62、72、82、92 第二通路
44、63、83 接続部
45 拡径部
46、621、721、86、96 第二オリフィス
50 オリフィス形成部材
51、411、611、711、811、911 第一オリフィス
100 プロテクタ
Claims (26)
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は、前記第二通路との接続部から離れた位置に通路断面積を絞る前記オリフィスを有することを特徴とする流量制御部材。 - 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は、通路断面積を絞る前記オリフィスと、前記オリフィスの前記第二通路側に前記オリフィスよりも通路断面積が大きな拡径部とを有することを特徴とする流量制御部材。 - 前記第一通路に設置され、前記オリフィスを形成するオリフィス形成部材を備えることを特徴とする請求項1または2記載の流量制御部材。
- 前記オリフィス形成部材は、前記第一通路に圧入されていることを特徴とする請求項3記載の流量制御部材。
- 前記オリフィス形成部材は、前記第一通路に溶接されていることを特徴とする請求項3記載の流量制御部材。
- 前記第一通路は、前記第二通路にかけて内径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項3、4または5記載の流量制御部材。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は通路断面積を絞る前記オリフィスを有し、前記第一通路の中心軸と前記第二通路の中心軸とは鈍角をなしていることを特徴とする流量制御部材。 - 前記第一通路は、前記第一通路と前記第二通路との接続部から離れた位置に前記オリフィスを有することを特徴とする請求項7記載の流量制御部材。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は通路断面積を絞る前記オリフィスを有し、前記第一通路の中心軸と前記第二通路の中心軸とは概ね同一直線上に位置することを特徴とする流量制御部材。 - 前記第一通路は、前記第一通路と前記第二通路との接続部から離れた位置に前記オリフィスを有することを特徴とする請求項9記載の流量制御部材。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は通路断面積を絞る第一オリフィス、前記第二通路は通路断面積を絞る第二オリフィスをそれぞれ有し、前記第一オリフィスおよび前記第二オリフィスの前記第二通路側の端部は対向していることを特徴とする流量制御部材。 - 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路とが形成され、流体研磨によってオリフィスの断面積が調整される燃料噴射装置の流量制御部材であって、
前記第一通路は通路断面積を絞る前記オリフィスを有し、前記第二通路の内径をD2ならびに前記オリフィスの内径をd1とすると、D2>d1であることを特徴とする流量制御部材。 - 前記第一通路は、前記第一通路と前記第二通路との接続部から離れた位置に前記オリフィスを有することを特徴とする請求項12記載の流量制御部材。
- 噴孔を開閉するバルブニードルを噴孔閉塞方向へ付勢する作動油が導入される制御室を有する制御手段と、
前記制御室からの作動油の排出を開閉する制御弁手段と、
前記制御室へ供給される作動油、ならびに前記制御室から低圧側へ排出される作動油の流量を制御する請求項1から13のいずれか一項記載の流量制御部材と、
を備えることを特徴とする燃料噴射装置。 - 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路と、前記第一通路の通路断面積を絞るオリフィスが形成され、前記オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ流体が流れる燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法であって、
前記オリフィスの絞り流量を流体研磨により調整するとき、前記第二通路から前記第一通路へ研磨流体を流すことを特徴とする流量制御部材の製造方法。 - 前記第二通路から前記第一通路へ研磨流体を流した後、前記第一通路から前記第二通路へ研磨流体を流し、前記絞り流量を調整することを特徴とする請求項15記載の流量制御部材の製造方法。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路と、前記第一通路の通路断面積を絞るオリフィスが形成されている燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法であって、
前記オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ研磨流体を流して前記オリフィスの絞り流量を調整するとき、前記第二通路から前記研磨流体を吸引することを特徴とする流量制御部材の製造方法。 - 前記研磨流体は、一定の圧力で吸引されることを特徴とする請求項17記載の流量制御部材の製造方法。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路と、前記第一通路の通路断面積を絞るオリフィスが形成されている燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法であって、
前記オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ研磨流体を流して前記オリフィスの絞り流量を調整するとき、前記第二通路に所定の流量の流体を流すことを特徴とする流量制御部材の製造方法。 - 前記第二通路を流れる流体の流量は、前記絞り流量以下であることを特徴とする請求項19記載の流量制御部材の製造方法。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路と、前記第一通路の通路断面積を絞る第一オリフィスと、前記第二通路側の開口が前記第一オリフィスの前記第二通路側の開口と概ね対向して配置され前記第二通路の通路断面積を絞る第二オリフィスとが形成されている燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法であって、
前記第一オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ研磨流体を流して前記第一オリフィスの絞り流量を調整するとき、前記第二オリフィスを経由して前記第二通路へ所定の流量の流体を流すことを特徴とする流量制御部材の製造方法。 - 前記第二オリフィスを経由して前記第二通路へ流す流体の流量は、前記第一オリフィスの絞り流量以下であることを特徴とする請求項21記載の流量制御部材の製造方法。
- 前記第二オリフィスを経由して前記第二通路へ研磨流体を流して前記第二オリフィスの絞り流量を調整するとき、前記第一オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ所定の流量の流体を流すことを特徴とする請求項21または22記載の流量制御部材の製造方法。
- 前記第一通路から前記第二通路へ流す流体の流量は、前記第二オリフィスの絞り流量以下であることを特徴とする請求項23記載の流量制御部材の製造方法。
- 第一通路と、前記第一通路に連通する第二通路と、前記第一通路の通路断面積を絞るオリフィスが形成されている燃料噴射装置の流量制御部材の製造方法であって、
前記オリフィスを経由して前記第一通路から前記第二通路へ研磨流体を流して前記オリフィスの絞り流量を調整するとき、
前記第二通路に、前記第一通路から前記第二通路へ流出する研磨流体が前記第二通路を形成する内壁に衝突するのを防止するプロテクタを挿入することを特徴とする流量制御部材の製造方法。 - 前記プロテクタは、前記第二通路に沿った形状であることを特徴とする請求項25記載の流量制御部材の製造方法。
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