JP3906056B2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3906056B2
JP3906056B2 JP2001331267A JP2001331267A JP3906056B2 JP 3906056 B2 JP3906056 B2 JP 3906056B2 JP 2001331267 A JP2001331267 A JP 2001331267A JP 2001331267 A JP2001331267 A JP 2001331267A JP 3906056 B2 JP3906056 B2 JP 3906056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
oil
pressure
spool
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001331267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003127882A (ja
Inventor
孝一 夏成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2001331267A priority Critical patent/JP3906056B2/ja
Publication of JP2003127882A publication Critical patent/JP2003127882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3906056B2 publication Critical patent/JP3906056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧ポンプの吐出油をパワーシリンダに供給し、パワーシリンダが発生する油圧力により操舵を補助する動力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通例、この種の動力舵取装置の油圧源である油圧ポンプは、エンジン等の駆動源によってベルトを介して回転駆動される。このため、駆動源の回転数の増加に伴って吐出油量が増加する。
ところで、低速走行時又は停止時には、大なる操舵補助力が必要とされる一方で、高速走行時には操舵補助力があまり必要とされない。
【0003】
したがって、駆動源の回転数が高い高速走行時には、油圧ポンプの発生する余剰油量をバイパスさせてリザーバタンクに戻すのが一般的であるが、油圧ポンプの駆動のための動力損失が大きく、燃費の低下を招くという問題がある。
そこで、駆動源から油圧ポンプへの動力伝達経路に高低2速の切り換えが可能なクラッチ付き変速装置を設けた動力舵取装置が提供されている(例えば特開平10−338154号公報参照)。
【0004】
この動力舵取装置では、ステアリングホイールの操作時にクラッチを接続し、油圧ポンプを高速駆動して十分な作動油圧及び作動油量を得、逆にステアリングホイールの非操作時にクラッチを遮断して、油圧ポンプを低速駆動し、無駄な動力負担を軽減する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クラッチが接続された直後に油圧ポンプの吐出流量がオーバーシュートするという問題がある。すなわち、クラッチ接続直後に作動流量が急激に増大し、その反動で急激に下降した後、定常流量に移行する。
このようなクラッチ接続時の過渡的な流量変動が原因で操舵トルクが変動し、その結果、ステアリングホイールを介して運転者に違和感を与えるという問題がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、十分な操舵補助力の確保と燃費の向上を併せて実現し、しかもクラッチ切り換え時の操舵フィーリングの悪化を防止することができる動力舵取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、変速比を高低2速に切り換えるためのクラッチを含み、駆動源の動力を油圧ポンプに伝達する変速装置と、油圧ポンプの吐出油を油路を介して操舵補助力発生用のパワーシリンダの何れかの油室に択一的に送給する油圧制御弁とを備え、上記クラッチは、駆動側及び被動側のクラッチ板と、両クラッチ板にプレッシャプレートを介して圧接力を与えるクラッチピストンと、プレッシャプレートとクラッチピストンとの間に両者に対してその全面が対向する積層状態で介在し摩擦力のみを介して両者に回転を拘束され得ると共に、必要時に互いの間にスリップを生じさせ得る複数の環状板からなるスペーサを備え、上記プレッシャプレートは、クラッチピストンとクラッチピストンに最も近いクラッチ板との間に介在していることを特徴とするものである。
【0011】
本発明では、クラッチを接続する際に、プレッシャプレートとクラッチピストンとのスリップ時間を長くして、いわゆる半クラッチの状態の時間を長くすることができ、その結果、操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。また、プレッシャプレートとクラッチピストンとの間に複数の環状板からなるスペーサを介在させるので、必要時に、隣接するスペーサ間で確実にスリップを生じさせることができ、半クラッチ状態の達成が確実である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1はラックアンドピニオン式の舵取り機構を備える車両に装備された本発明の参考形態に係る動力舵取装置の全体構成を示すブロック図である。以下においては、図1においての上下を上下という。
ラックピニオン式の舵取機構では、ステアリングホイール1に連なる操舵軸2の下端にピニオン3を取り付け、このピニオン3を車体の左右方向に延設されたラック軸4に噛合させてある。このラック軸4の両端は、左右一対の操向車輪(一般的には前輪)5,5のナックルアーム6,6に連結してある。舵取りのためのステアリングホイール1の回転が、ピニオン3と噛合するラック軸4の軸長方向の移動に変換され、この移動によりナックルアーム6,6が押し引きされて操向車輪5,5の向きが変えられる。
【0013】
本動力舵取装置は、以上の如きラックピニオン式舵取機構による舵取り動作をラック軸4の軸方向中間部に設けられたパワーシリンダ7に発生させた油圧により補助するものである。すなわち、操舵軸2はステアリングホイール1に連なる入力軸8とピニオン3に連なる出力軸9とを備え、両軸8,9は図示しないトーションバーを介して相対角変位可能に連結されている。
ステアリングホイール1の操作に応じて操舵軸2の入、出力軸8,9間に相対角変位が生ずると、これに基づいて油圧制御弁10が、油圧源としての油圧ポンプ11からの圧油を、ピストン12によって互いに仕切られるパワーシリンダ7の左右の油室7a,7bの一方に油路13(又は14)を介して択一的に供給するとともに、他方の油室からの油を油路14(又は13)を介して油タンクTに戻す働きをする。
【0014】
油圧ポンプ11の吸込油路36は作動油を収納する油タンクTに接続されている。また、油圧ポンプ11からの吐出油は吐出油路15を介して油圧制御弁10に送給され、油圧制御弁10から戻される油は戻し油路16を介して油タンクTに戻される。すなわち、油圧制御弁10は、ステアリングホイール1の転舵方向に応じて油路13,14の何れか一方を吐出油路15に連通させ、他方を戻し油路16に連通させるように内部流路を切り換えるわけである。
【0015】
吐出油路15の途中の分岐部17と戻し油路16の途中の分岐部18とを接続する還流油路19が設けられている。この還流油路19は、吐出油路15に送給される余剰の流量を油圧制御弁10側へ送給せずに、戻し油路16を介して油タンクTへ戻すための油路である。この還流油路19には流量制御弁としての第1の弁機構V1が配置されている。また、吐出油路15の分岐部17よりも下流(油圧制御弁10側)には、本参考形態の特徴とするところの流量制御弁としての第2の弁機構V2が配置されている。
【0016】
油圧ポンプ11の駆動軸20は、軸端部に嵌着した駆動プーリ21に巻装された伝動ベルト22を介して車載エンジン等の駆動源23の出力端に連結されている。駆動軸20の中途部には、遊星歯車式の変速装置24、及びこの変速装置24の変速比を油圧の作用により切り換えるクラッチ25が設けられている。油圧ポンプ11は、伝動ベルト22を介して駆動軸20に伝達される駆動源23の出力の一部を利用し、変速装置24の切り換えに応じて高低2速にて駆動されるようにしてある。
【0017】
変速装置24は、駆動軸20と一方向クラッチ40を介して一体に回転するサンギヤ26と、ハウジング27に固定されるリングギヤ28と、サンギヤ26とリングギヤ28に噛み合う複数の遊星ギヤ29とを備える。遊星ギヤ29を回転自在に支持するキャリア30が油圧ポンプ11のポンプ軸31と一体に回転するようにしてある。
クラッチ25は、キャリア30に設けられるクラッチ板32に接離自在なクラッチ板33と、このクラッチ板33をクラッチ板32から離反する方向に付勢する付勢部材34と、この付勢部材34に抗してクラッチ板33をクラッチ板32に圧接させる油圧シリンダ35とを備える。
【0018】
吐出油路15の分岐部17よりも上流の分岐部37からは導圧油路38が分岐され、この導圧油路38は上記のクラッチ25の油圧シリンダ35に連通させてある。導圧油路38の中途部には、逆止弁V3、アキュームレータA及び圧力感応弁V4が上流側からこの順で介装されている。
圧力感応弁V4には、油圧ポンプ11の吐出油路15の分岐部37よりも上流側の部分に連通するパイロット油路39が接続されている。このパイロット油路39を介して圧力感応弁V4の一側に与えられるパイロット圧(油圧ポンプ11の吐出側の油圧)の作用により、圧力感応弁V4の他側のばねのばね力に抗して、本圧力感応弁V4が公知の切り換え動作を行う構成となしてある。
【0019】
図1には、前記パイロット油路39から導入される油圧ポンプ11の吐出側の油圧が低い場合の圧力感応弁V4の状態(閉状態)が示されている。このとき、導圧油路38は、圧力感応弁V4の配設位置において遮断され、前記切換えクラッチ25の油圧シリンダ35は、低圧状態に保たれた油タンクTに連通される。なお、このとき、油圧ポンプ11の吐出側の油圧は逆止弁V3を介して導圧油路38内に導入されており、該導圧油路38の中途に配した前記アキュームレータAに蓄えられる。
【0020】
一方、パイロット油路39から導入される油圧ポンプ11の吐出側の油圧が高い場合、圧力感応弁V4は、図1と逆の状態(開状態)となり、導圧油路38の上、下流側が連通されて、クラッチ25の油圧シリンダ35には、導圧油路38内の油圧、より詳しくは、前記アキュームレータA内の蓄圧が導入される。このように導入された油圧は、油圧シリンダ35内の図示しないクラッチピストンを押圧し、付勢手段34に抗してクラッチ板33をクラッチ板32へ圧接させる。
【0021】
ステアリングホイール1の操作がなされていない場合、油圧ポンプ11の吐出側の油圧が低く圧力感応弁V4が閉となることから、クラッチ25が非係合状態を保ち、油圧ポンプ11は、変速装置24による減速を経て低速度にて駆動される。この間、油圧ポンプ11の吐出側に発生する油圧は、導圧油路38の中途に介装されたアキュームレータAに蓄圧される。
この状態において、ステアリングホイール1の操作がなされ、この操作に応じて油圧ポンプ11の吐出側の油圧が上昇すると、この油圧がパイロット油路39を介して圧力感応弁V4に作用し、圧力感応弁V4が閉となることから、クラッチ25が係合し、油圧ポンプ11は、駆動軸20からの直接的な伝動により高速駆動されるようになる。
【0022】
次いで、図2は本動力舵取装置に装備される流量制御機構Bを示している。この流量制御機構Bは、油圧ポンプ11から吐出される作動油のうち、必要流量をパワーシリンダ7に導き、この必要流量を超える余剰流量を、上述した第1の弁機構V1の動作により、ドレン通路63から油圧ポンプ11の吸込側に戻す働きをする。また、この流量制御機構Bは、操舵開始時やクラッチ25の接続時に操舵トルクが急峻な立ち上がりをすることを抑制するために動作する、本参考形態の特徴とするところの、上述した第2の弁機構V2を備える。
【0023】
具体的には、ポンプボディ41に一体に固定されるハウジング42には、作動油の導入油路43及びドレン通路63が開口する、両端開放の収容孔44が形成されている。この収容孔44内には余剰流量を調整するメインスプール45が軸方向に摺動自在に収容されている。メインスプール45は収容孔44の内部を一次圧力室46及び二次圧力室47に区画している。
48は収容孔44の開放端にねじ込み固定された中空状のコネクタであり、このコネクタ48の一端にはパワーシリンダ7へ作動油を導く吐出通路49が設けられ、他端は一次圧力室46に臨んで開口している。また、このコネクタ48にはサブスプール収容孔50が設けられており、このサブスプール収容孔50は大径部50aと小径部50bとからなる。大径部50aが一次圧力室46側に位置し、小径部50bが吐出通路49に連なっている。
【0024】
さらに、コネクタ48の胴部には、導入通路43とサブスプール収容孔50内部とをこれの大径部50a側において連通する通路51が設けられている。
また、さらに、コネクタ48の一次圧力室46側開口端には、略環状のカラー(開口面積設定部材)52が嵌挿され、コネクタ48とカラー52とを径方向に貫通するピン53によって、このカラー52は固定されている。カラー52は、油圧ポンプ11の固有吐出量に応じた内径寸法を有し、その内周壁が後述するサブスプール54との間で第1オリフィス55を形成する。
【0025】
サブスプール収容孔50内には、このサブスプール収容孔50の大径部50a及び小径部50bにそれぞれ対応する大径部54a及び小径部54bを備えた中空状のサブスプール54が摺動自在に嵌挿されている。サブスプール収容孔50に収容されたサブスプール54と、このサブスプール54の動作に関連する第1オリフィス55及びサブオリフィス61等によって第2の弁機構V2が構成されている。
【0026】
コネクタ48の一次圧力室46側開口端部において、カラー52の内径とサブスプール54の縮径された外径との間で第1オリフィス55が形成される。また、コネクタ48のサブスプール収容孔50の内周面とサブスプール54の外周面との間に、ダンパ室56が形成されている。
第1オリフィス55は、カラー52の内周壁とサブスプール54の外周壁との間に形成される略環状の隙間からなり、サブスプール54が図示位置から左方へ変位するに伴い開口面積が増大する。この第1オリフィス55は、カラー52の内径寸法とサブスプール54の外径寸法とにより開口面積が決定する。
【0027】
ダンパ室56は減衰オリフィス57を介して第1オリフィス55よりも下流と連通している。ダンパ室56の内部に収容されたサブスプール用スプリング58がサブスプール54を上記ピン53に当接するように付勢している。
サブスプール54の中空内部の図中左端には、第1オリフィス55に対して直列配置され、この第1オリフィス55を通過した作動油を導くメインオリフィス59が設けられている。このメインオリフィス59を介してサブスプール54の中空内部とコネクタ48の吐出油路49が連通している。
【0028】
また、サブスプール54には透孔60が穿設されている。この透孔60はサブスプール54の中空内部をコネクタ48のサブスプール収容孔50の小径部50bに形成された周溝50cへ連通している。この周溝50cの肩部50dとサブスプール54の小径部54bの先端のテーパ部54cとの間に、メインオリフィス59に対して並列配置された可変絞りのサブオリフィス61が形成されている。
【0029】
ハウジング42には、ポンプボディ41の吸込側の通路62に連なる連通孔63が形成されている。また、ハウジング42には、コネクタ48に設けた連通孔64に連なる通路65が設けられている。通路65は連通孔64に連なる第1の部分65aと、収容孔44に平行に延びる第2の部分65bと、二次圧力室47に連なる第3の部分65cとを備える。コネクタ48の吐出通路49内の圧力、すなわちメインオリフィス59よりも下流側の圧力が、連通孔64、通路65及び第2オリフィス66を介して二次圧力室47に導かれる。上記の第2オリフィス66は、収容孔44の図においての右端開放部を閉塞する栓67の先端部が、通路65の第3の部分65cの端部を絞ることにより形成される。
【0030】
メインスプール45は一次圧力室46側から大径部45a、中径部45b及び小径部45cを有している。メインスプール45の中径部45b及び小径部45cの外周部とハウジング42の収容孔44の内周部との間には、筒状の補助弁68が介在している。補助弁68は、ハウジング42の収容孔44の内周部及びメインスプール45の中径部45bの外周部に摺動自在な大径部68aと、メインスプール45の小径部45cに摺動自在な小径部68bとを備える。
【0031】
ハウジング42の収容孔44内においてメインスプール45の中径部45bの周囲には、メインスプール45の大径部45aと補助弁68の大径部68aとの間に区画される環状の油室69が形成される。メインスプール45の大径部45aには、一次圧力室46と油室69との間を所定の絞り抵抗を持って連通する連通路45dが形成されている。
補助弁68の大径部68aの内周部とメインスプール45の小径部45cの外周部との間には、ダンパ室70が形成され、このダンパ室70には、メインスプール用の第1スプリング71が収容されている。また、二次圧力室47内には、補助弁68を一次圧力室46側へ付勢するメインスプール用の第2スプリング72が収容されている。第2スプリング72の付勢力が補助弁68及び第1スプリング72を介してメインスプール45に与えられ、両スプリング71,72が協働してメインスプール45を一次圧力室46側へすなわち図2の左方に向けて付勢している。
【0032】
また、補助弁68の大径部68aの外周部に形成される周溝によって、減衰オリフィス73を介してダンパ室70に連通する環状の油室74が形成されている。ハウジング42の収容孔44に収容されるメインスプール45及び補助弁68等により第1の弁機構V1が構成されている。
まず、油圧ポンプ11のポンプ軸31の回転速度とパワーシリンダ7側への作動油の送給流量の関係の定常変化について説明する。
【0033】
油圧ポンプ11から導入油路43に導かれた作動油は、油圧ポンプ11の低吐出領域においてその全量が第1オリフィス55、メインオリフィス59及びサブオリフィス61を通過して油圧制御弁10へ送出される。
油圧ポンプ11の吐出量が増し、メインオリフィス59を通過する流量が増すと、このメインオリフィス59の前後に生ずる差圧によって、メインスプール45用の第1及び第2スプリング71,72のばね力に抗してメインスプール45が補助弁68と共に図2における右方へ移動する。これにより、環状の油室69がドレン通路63に連通する。その結果、油圧ポンプ11から導入油路43に導かれた作動油の一部が、第1オリフィス55、一次圧力室56、連通路45d及び環状の油室69を介してドレン通路63に導かれ、油圧ポンプ11の吸込側へ還流される。このようにして、油圧制御弁10を介してパワーシリンダ7へ送給される作動油は、第1オリフィス55、メインオリフィス59及びサブオリフィス61による制御に基づく、図3に示す一定流量Q1に維持される。
【0034】
さらに油圧ポンプ11の吐出量が増すと、メインスプール45の図2においての右動に伴う、ドレン通路63の収容孔44への開口面積の増加と同時に、各オリフィス55、59、61の前後に生ずる差圧が増加し、この差圧によって、サブスプール54をサブスプール用スプリング58のばね力に抗して図2においての左方に移動させ、第1オリフィス55の開口面積を増大させると共に、サブオリフィス61を絞る。従って、油圧制御弁10を介してパワーシリンダ7に送給される作動油は、サブオリフィス61が絞られることに連れて漸減し、遂には図3に示す流量Q2となる。
【0035】
一方、本参考形態では、油圧ポンプ11への動力伝達をクラッチ25を介して必要に応じて切り換えることにより、十分な操舵補助力の確保と燃費の向上を併せて実現しているが、上記のクラッチ25の接続直後に油圧ポンプ11のポンプ軸31の回転数が急激に増大するため、油圧ポンプ11の吐出油量が急激に増大する。これに伴ってパワーシリンダ7側への送給油量が急峻に増大するに任せるとすると、図4に破線で示すように送給油量が急激に立ち上がってオーバーシュートした後、アンダーシュートするような過渡的変化となり、操舵フィーリングに違和感を与えるおそれがある。
【0036】
これに対して、本参考形態では、クラッチ25の接続直後に油圧ポンプ11の吐出油量が過渡的に急激に増大しても、これに応動して過剰応答するサブスプール54が可変オリフィスからなるサブオリフィス61を絞る或いは完全に閉塞することにより、油圧制御弁10側への送給油量を抑えることができる。しかも、サブオリフィス61が絞られることによって、サブオリフィス61の前後の差圧が増大するため、一次圧力室46と二次圧力室47間の差圧が増大し、この差圧を受けたメインスプール45及び補助弁68が図2において右方へ移動して、ドレン通路63を開放し、油圧ポンプ11から導入油路43に導かれた作動油の一部を、油圧ポンプ11の吸込側へ還流させる。したがって、図4に実線で示すようなオーバーシュートのほとんどない送給油量の過渡的変化となる。その結果、クラッチ25接続時の操舵フィーリングの違和感をなくすことができる。
【0037】
特に、サブスプール54の応動を用いて可変オリフィスからなるサブオリフィス61を絞るようにしているので、過渡応答を容易に調整することができて好ましい。
また、油圧ポンプ11の吐出側の油圧はステアリングホイール1の操作の有無に応じて高低に変化するが、これを圧力感応弁V4を介して利用する簡単な構造にてクラッチ25を切り換えることができて好ましい。
【0038】
また、収容孔44の両端を開放してあるので、収容孔44内への弁構造の組込み等が行ない易く、組立性が良い。
図5は本発明の別の参考形態に係る流量制御機構B2を示している。図5を参照して、本参考形態の主に特徴とするところは下記である。すなわち、サブスプール75として、メインスプール76と一体に移動する段付きニードルを用いる。段付きニードルからなるサブスプール75は、先端側に円柱状の大径部75aを有すると共に基端側に円柱状の小径部75bを有し、大径部75aと小径部75bの間をテーパ部75cにて接続している。
【0039】
一端開放の収容孔44の開放端部に固定される中空状のコネクタ77は、一次圧力室46側の開口端に筒状のオリフィス形成体78を挿入固定しており、このオリフィス形成体78の挿通孔79内に、上記のサブスプール75が挿通されている。
オリフィス形成体78の挿通孔79の小径部80と、サブスプール75との間に環状のオリフィス81が形成される。このオリフィス81は、サブスプール75の大径部75a又は小径部75bがオリフィス形成体78の挿通孔79の小径部80内にある状態では、固定オリフィスとして機能し、テーパ部75cが挿通孔79の小径部80内にある状態では、可変オリフィスとして機能する。
【0040】
一方、メインスプール76は一次圧力室46に面する端部に、サブスプール75の基端部75dを取り付ける筒状突起からなる取付部82を形成している。また、メインスプール76はドレン通路63に面する周溝からなる環状の油室69を形成しており、さらに、この油室69の底部を径方向に貫通する径方向孔83を形成すると共に、この径方向孔83に連通して二次圧力室47に向かって開く軸方向孔84を形成している。
【0041】
軸方向孔84の二次圧力室47側の開口端には、挿通孔85を有する中空栓86が固定され、この中空栓86に形成された弁座87に、チェックばね88の付勢力をリテーナ89を介して受けたボール弁90を適合させて、リリーフ弁91が構成されている。リリーフ弁91は、連通孔64及び通路65を介して二次圧力室47に導かれる吐出通路49の超過圧力をメインスプール76の軸方向孔84及び径方向孔83、並びに油室69を介してドレン通路63に逃がす働きをする。92はフィルタである。図5において、図2の参考形態と同様構成には同様の符号を付してその説明を省略してある。
【0042】
参考形態において、油圧ポンプ11のポンプ軸31の回転速度と吐出通路49を通してパワーシリンダ7へ送給される作動油の流量の関係の定常変化は、図6に示すようになる。
区間S1及びS2では、図7(a)に示すようにサブスプール75の小径部75bがオリフィス形成体78の挿通孔79の小径部80に挿通し、区画S3では、図7(b)に示すようにサブスプール75のテーパ部75cが挿通孔79の小径部80に挿通し、区間S4では図6に示すようにサブスプール75の大径部75aが挿通孔79の小径部80に挿通する。したがって、区間S1、S2及びS4が固定オリフィスの状態となり、区間S3が可変オリフィスの状態となる。
【0043】
区間S1では、メインスプール76がドレン通路63を閉じているため、導入油路43から導入される作動油は全量が吐出通路49を介してパワーシリンダ7側へ送給される。図6に示すように、ポンプ軸31回転速度の増大に応じてパワーシリンダ7かへの送給流量がリニアに増大する。
区間S2では、メインスプール76がドレン通路63の一部を開放するため、パワーシリンダ7側へ必要な流量Q1(図6参照)が送給される一方で、これを上回る余剰流量がドレン通路63を介して油圧ポンプ11の吸込側へ戻されることになる。
【0044】
区間S3では、低圧時と高圧時とで異なる変化をする。すなわち、区間S3での低圧時には、ポンプ軸31の回転速度が上昇するに伴って、一次圧力室46と二次圧力室47との差圧が増大するため、メインスプール76がサブスプール75を伴って二次圧力室47側(図5において右方)へ移動し、サブスプール75のテーパ部75cが挿通孔79の小径部80にさしかかると、オリフィス81が可変オリフィスとなって徐々に絞りを強めるため、吐出流量が減少する。
【0045】
また、区間S3での高圧時には、ポンプ軸31の回転速度が上昇するに伴って、一次圧力室46と二次圧力室47との差圧を受けたメインスプール76が二次圧力室47側(図5においての右方)へ移動しようする一方で、一次圧力室46と吐出通路49との間の差圧(可変オリフィスとしてのオリフィス81の絞りによる圧力降下による差圧)を受けたサブスプール75が吐出通路49側(図5においての左方)へ移動しようとする。このため、高圧時では、低圧時に比較して、メインスプール76及びサブスプール75の二次圧力室47側への移動量が少なくなるため、高圧時の流量(図6において一点鎖線で示す)が低圧時の流量(図6において(図6において実線で示す)よりも流量が多くなる。
【0046】
区間S4での低圧時には、オリフィス81がサブスプール75の大径部75aの周囲に形成される固定オリフィスとなるので、図6に示す一定の流量Q2Lを吐出する。一方、区間S4での高圧時の流量(図6に一点鎖線で示す)と低圧時の流量(図6に実線で示す)関係は、区間S3の高圧時と低圧時の流量の関係と同様であり、図6に示す一定の流量Q2H(Q2H>Q2L)を吐出する。
本実施の形態においても、クラッチ25の接続直後に油圧ポンプ11の吐出油量が過渡的に増大しても、これに応動してメインスプール76及びサブスプール75が過剰応答させることができるので、図4の実施の形態と同様にして、パワーシリンダ7側への送給油量の過渡的変化としてオーバーシュートのほとんどないものを得ることができ、その結果、クラッチ接続直後の操舵フィーリングの違和感をなくすことができる。
【0047】
次いで、図8は本発明の参考形態の動力舵取装置の模式図を示している。本実施の形態では、還流油路19、第1及び第2の弁機構V1,V2を廃止し、これに代えて、クラッチ接続に際して、いわゆる半クラッチ状態を経て接続されるクラッチ25Aを用いる。
具体的には、図9を参照して、クラッチ25Aは、被動側部材300に一体回転し且つ軸方向に移動自在な複数のクラッチ板32Aと、クラッチ板32と交互に配置され駆動側部材200と一体回転し且つ軸方向に移動自在なクラッチ板33Aと、両クラッチ板32A,33Aを圧接させるためのプレッシャープレート93と、油圧シリンダ35の油室35A内の油圧力を受けてプレッシャプレート93を介して両クラッチ板32A及び33Aを圧接させるためのクラッチピストン94と、プレッシャプレート93とクラッチピストン94との間に介在する1又は複数の皿ばね95とを備える。
【0048】
クラッチ板32Aは被動側部材300に対してスプライン嵌合され、被動側部材300を介して図8に示すキャリア30と一体回転する。クラッチ板33Aは駆動側部材200に対してスプライン嵌合され、駆動側部材200を介して図8に示す駆動軸20と一体回転する。
皿ばね95は、その内径部や外径部が駆動側や被動側の部材200,300に対して回転拘束されるスプライン嵌合等の構造を採用していない。すなわち、皿ばね95は、プレッシャプレート93とクラッチピストン94との間に挟持されて発生する摩擦力が高くなったときに、この摩擦力のみを介して、プレッシャプレート93及びクラッチピストン94の一方又は双方に一体回転可能に係合するようになっている。96,97は油圧シリンダ35の油室35Aを封止するためのシール部材である。
【0049】
参考形態では、クラッチ25Aを接続する際に、クラッチピストン94の押圧力を皿ばね95を介して両クラッチ板32A,33Aに付与するので、クラッチ板32A,33Aに付与される押圧力を緩やかに上昇させることができる。その結果、プレッシャプレート93とこれに接するクラッチ板32Aとのスリップ時間(いわゆる半クラッチの状態の時間)を長くさせることができ、クラッチ接続時の急激な流量の上昇を抑えることができる。これにより、操舵トルクの変動を抑制し、操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。なお、皿ばね95は駆動側又は被動側部材200,300の何れか一方に回転を拘束される構造としても良い。
【0050】
図10は図9の形態の変更例を示している。図10の実施の形態では、図9の形態の皿ばね95に代えて、環状板からなる1ないし複数のスペーサ98を介在させてある。スペーサ98は、キャリア30及び駆動軸20に連なる部材(例えば駆動側及び被動側部材200,300)にスプライン嵌合させていない低摩擦係数の部材にて形成される。スペーサ98は、プレッシャプレート93とクラッチピストン94との間に挟持されて発生する摩擦力が高くなったときに、この摩擦力のみを介してプレッシャプレート93及びクラッチピストン94の一方又は双方に一体回転可能に係合するようになっている。
【0051】
本実施の形態において、クラッチ25Aを接続する際に、スペーサ98を介してプレッシャープレート93とクラッチピストン94との間にスリップを生じさせることにより、半クラッチの状態を長めに実現することができる。これにより、クラッチ接続時の急激な流量の上昇を抑えて、操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。複数のスペーサ98を介在させる場合には、隣接するスペーサ98間で必要時に確実にスリップを生じさせ得るので、半クラッチ状態の達成が確実である。
【0052】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考形態の動力舵取装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】動力舵取装置の油圧ポンプに適用される流量制御機構の断面図である。
【図3】油圧ポンプの回転軸の回転速度とパワーシリンダ側への送給油量の関係を示す図である。
【図4】パワーシリンダ側への送給油量のクラッチ接続時の過渡的変化を示す図である。
【図5】本発明の別の参考形態の動力舵取装置の油圧ポンプに適用される流量制御機構の断面図である。
【図6】図5の参考形態において、油圧ポンプの回転軸の回転速度とパワーシリンダ側への送給油量の関係を示す図である。
【図7】(a)及び(b)は図5の参考形態において、第2の弁機構の動作を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の動力舵取装置の全体構成を示す模式図である。
【図9】 図8の実施の形態のクラッチの参考例の要部の断面図である。
【図10】 図9の形態の変更例に相当する本実施の形態のクラッチの要部の断面図である。
【符号の説明】
7 パワーシリンダ
7a,7b 油室
10 油圧制御弁
11 油圧ポンプ
13,14 油路
15 吐出油路(油路)
23 駆動源
24 変速装置
25,25A クラッチ
31 ポンプ軸
32,33,32A,33A クラッチ板
43 導圧油路
V1,V2 流量制御弁
50 サブスプール収容孔(スプール収容孔)
54 サブスプール(スプール)
58 サブスプール用スプリング(付勢手段)
61 サブオリフィス(可変オリフィス)
93 プレッシャプレート
94 クラッチピストン
95 皿ばね
98 スペーサ

Claims (1)

  1. 変速比を高低2速に切り換えるためのクラッチを含み、駆動源の動力を油圧ポンプに伝達する変速装置と、
    油圧ポンプの吐出油を油路を介して操舵補助力発生用のパワーシリンダの何れかの油室に択一的に送給する油圧制御弁とを備え、
    上記クラッチは、駆動側及び被動側のクラッチ板と、両クラッチ板にプレッシャプレートを介して圧接力を与えるクラッチピストンと、プレッシャプレートとクラッチピストンとの間に両者に対してその全面が対向する積層状態で介在し摩擦力のみを介して両者に回転を拘束され得ると共に、必要時に互いの間にスリップを生じさせ得る複数の環状板からなるスペーサを備え
    上記プレッシャプレートは、クラッチピストンとクラッチピストンに最も近いクラッチ板との間に介在していることを特徴とする動力舵取装置。
JP2001331267A 2001-10-29 2001-10-29 動力舵取装置 Expired - Fee Related JP3906056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331267A JP3906056B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 動力舵取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331267A JP3906056B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 動力舵取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003127882A JP2003127882A (ja) 2003-05-08
JP3906056B2 true JP3906056B2 (ja) 2007-04-18

Family

ID=19146874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001331267A Expired - Fee Related JP3906056B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 動力舵取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3906056B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1796948B1 (de) * 2004-09-28 2008-03-19 ixetic Bad Homburg GmbH Lenkhilfesystem
KR102556674B1 (ko) * 2016-08-12 2023-07-18 에이치엘만도 주식회사 조향휠 회전각 가변제한장치
CN112943820B (zh) * 2021-02-07 2022-05-06 江苏新能源汽车研究院有限公司 一种改进型离心油压消除机构与离合器及消除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003127882A (ja) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3612773B2 (ja) 無段変速機
JP3445366B2 (ja) トラクタの伝動構造
WO2011039963A1 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2732268B2 (ja) 無段変速機付4輸駆動車の切換装置
JP3906056B2 (ja) 動力舵取装置
US4482339A (en) Reduction ratio detecting mechanism for V-belt type continuously variable transmission
EP0289024A2 (en) Belt-and-pulley type continuously variable transmission
JP2714906B2 (ja) 動力舵取装置の操舵力制御装置
US5332055A (en) Power steering apparatus having hydraulic reaction mechanism
JP4438337B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP4212201B2 (ja) 動力舵取装置
JP3212651B2 (ja) 油圧作動式変速機の油圧制御回路
JPS582100B2 (ja) 動力舵取装置の操舵力制御装置
JP3714469B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3791166B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP2884959B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP2696336B2 (ja) 動力舵取装置
JPH05196127A (ja) 油圧作動式変速機の油圧制御回路
JP2675150B2 (ja) 作業車の油圧回路構造
JPH0419243Y2 (ja)
JP2003042274A (ja) 自動変速機
JPH09177957A (ja) 油圧クラッチ式変速装置
JP4157547B2 (ja) パワーステアリング装置
JPH0266323A (ja) 無段変速機を有する車輌のクラッチ制御装置
JPH10252878A (ja) 変速比無限大無段変速機のトルク伝達力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees