JP3905321B2 - 粉末還元水飴の製造方法とこれにより得られる粉末還元水飴 - Google Patents

粉末還元水飴の製造方法とこれにより得られる粉末還元水飴 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末還元水飴の製造方法とこれにより得られる粉末還元水飴とに関し、詳しくは、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料とした、スッキリとした甘味質を有し、浸透性と水分活性低下効果に優れた粉末還元水飴を短時間で効率よく製造する方法と、これにより得られる粉末還元水飴とに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでソルビトールの結晶化については、高純度ソルビトールの結晶化に関する報告が多く、ソルビトール含量の低い結晶については報告されていない。ソルビトール結晶中のソルビトール純度に関し、特公昭38−4558号公報には、ブドウ糖の廃糖蜜に由来するソルビトール純度70%水溶液を用いて製造された粉末ソルビトールが記載されており、このソルビトール粉末が現在まで報告されている最も純度の低いソルビトール粉末である。
【0003】
一方、マルチトールの結晶化に関しても、高純度マルチトールの結晶化に関する報告が多く、マルチトール含量の低い結晶については報告されていない。マルチトール含蜜結晶中のマルチトール純度に関し、特公平1−47140号公報には、マルチトールとマルトトリイトールとを1:1の割合(マルチトール純度50%)で含有している還元麦芽糖水飴類から製造された粉末が報告されており、これが現在まで報告されている最も純度の低いマルチトール粉末である。
従って、ソルビトール純度70%以下の結晶粉末やマルチトール純度50%以下の結晶粉末は、これまで全く報告されていない。
【0004】
このように、ソルビトール、マルチトールをはじめとする糖アルコールの結晶化に関しては、これまで様々な報告がなされているが、そのほとんどが高純度糖アルコール溶液を用いたものである。これは、糖アルコールの純度が下がるほど結晶化しにくくなるためである。
【0005】
糖アルコールの混合物である還元水飴の結晶化に関して、特公平1−47140号公報には、マルチトールとマルトトリイトールとを主成分とした還元麦芽糖水飴類について、マルチトール結晶とマルトトリイトール結晶とを結晶種とした結晶化方法が提案されている。
【0006】
しかしながら、この方法は、結晶化に長時間を要し、効率的ではないという欠点があった。さらに、得られる還元麦芽糖水飴類粉末の甘味質は、スッキリ感やキレが今一つであった。また、浸透性や水分活性低下効果についても必ずしも充分なものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料として、これまでにないスッキリとした甘味質を有し、浸透性と水分活性低下効果とに優れた粉末還元水飴を短時間で効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料とした、これまでにないスッキリとした甘味質を有し、浸透性と水分活性低下効果とに優れた粉末還元水飴を提供することを目的とするものである。
なお、これまでソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴の結晶化に関する報告は全くされていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた。その結果、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴に、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物を加えて練合し、その還元水飴中のソルビトールとマルチトールとを結晶化させることにより、還元水飴を結晶化させ、目的とする粉末還元水飴を効率よく得ることができることを見出し、この知見に基いて本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、請求項1に係る本発明は、ソルビトールとマルチトールとを合計で85重量%以上含み、且つソルビトールを40重量%以上70重量%未満、マルチトールを28重量%以上50重量%未満の割合で含有する還元水飴に、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物を加えて練合し、前記還元水飴中のソルビトールとマルチトールとを結晶化させることにより前記還元水飴を結晶化させることを特徴とする、粉末還元水飴の製造方法を提供するものである。
【0010】
請求項2に係る本発明は、還元水飴が、ソルビトールを40〜50重量%含み、且つマルチトールを40〜49重量%含むものである、請求項1記載の粉末還元水飴の製造方法を提供するものである。
【0011】
請求項3に係る本発明は、還元水飴と結晶混合物との練合を、20〜100℃にて30分以内行う、請求項1又は2に記載の粉末還元水飴の製造方法を提供するものである。
【0012】
請求項4に係る本発明は、還元水飴と結晶混合物との練合後、25〜80℃にて5日間以内の条件でエージングを行う、請求項1〜3のいずれかに記載の粉末還元水飴の製造方法を提供するものである。
【0013】
請求項5に係る本発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造される粉末還元水飴を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
請求項1に係る本発明は、粉末還元水飴の製造方法に関し、ソルビトールとマルチトールとを合計で85重量%以上含み、且つソルビトールを40重量%以上70重量%未満、 マルチトールを28重量%以上50重量%未満の割合で含有する還元水飴に、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物を加えて練合し、前記還元水飴中のソルビトールとマルチトールとを結晶化させることにより前記還元水飴を結晶化させることを特徴とするものである。
【0015】
還元水飴とは、2種類以上の糖アルコールの混合物のことであるが、本発明では、原料である還元水飴として、特にソルビトールとマルチトールとを主成分とするものを用いることが必要である。
【0016】
還元水飴において主成分であるソルビトールとマルチトールの含量は、両者の合計が85重量%以上であって、且つソルビトールを40重量%以上70重量%未満、マルチトールを28重量%以上50重量%未満の割合で含むものであり、さらに好ましくは請求項2に記載するように、ソルビトールを40〜50重量%含み、且つマルチトールを40〜49重量%含むものである。
【0017】
ソルビトールとマルチトール以外の糖アルコールの例としては、マルトトリイトール、デキストリンアルコール類等を挙げることができる。
還元水飴中のマルトトリイトール含量は、15重量%以下であることが好ましい。還元水飴中のマルトトリイトール含量が15重量%を超えると、結晶化に長時間を有する等の問題点が生じる。
また、デキストリンアルコール類とは、マルトテトライトール以上の高分子糖アルコールの総称である。このデキストリンアルコール類は、還元水飴中に高濃度で存在すると練合時及びエージング中の
の結晶化の妨げとなるため、還元水飴中の含量は少ないほどよく、7重量%以下とすることが好ましく、より好ましくは5重量%以下である。
【0018】
上記組成を有する還元水飴は、デンプンを酸や酵素等を用いて加水分解して得られた水飴を水素添加して製造するのが一般的であるが、それぞれ別々に調製した2種類以上の水飴や糖類を混合した混合物を水素添加したものでも良く、また、ぞれぞれ別々に調製した2種類以上の糖アルコールや還元水飴を混合したものでも良い。さらには、調製した水飴をクロマト分離等で分画したものを水素添加したものでも良く、また、調製した還元水飴をクロマト分離等で分画したものでも良い。
【0019】
請求項1に係る本発明においては、前記組成の還元水飴に、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物を結晶種として加える。
結晶混合物の糖組成は、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含むことを条件に、還元水飴の糖組成と類似していることが好ましい。ここでいう類似とは、還元水飴中の各糖アルコール成分の構成比が、結晶種中の各糖アルコール成分の構成比と、それぞれの成分について20重量%以内の誤差で一致することをいう。
【0020】
ここで結晶種としてソルビトール結晶のみを用いた場合には、得られる粉末の吸湿が激しく、放置すると数分で固結し、徐々に吸水し溶解するものとなってしまう(後記比較例1参照)。一方、結晶種としてマルチトール結晶のみを用いた場合には、得られる粉末は、結晶が殆ど成長せず、固化が難しくなるといった問題点が生じる(後記比較例2参照)。
【0021】
ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物は、上記ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを直接混合したものであってもよいが、本発明の方法により得られる還元水飴結晶を単独もしくは混合して用いることができる。また、必要に応じて、マルトトリイトール結晶その他の糖アルコール結晶を結晶種として併用することもできる。
【0022】
結晶混合物の還元水飴への添加量は、通常、還元水飴の重量に対し1重量%以上あればよいが、結晶化をより早めたい場合には10重量%以上、好ましくは30重量%以上添加すると良い。
【0023】
請求項1に係る本発明においては、上記所定の還元水飴に、上記所定の結晶混合物を加えて練合し、前記還元水飴中のソルビトールとマルチトールとを結晶化させることにより前記還元水飴を結晶化させる。
【0024】
練合するに際し、還元水飴は、含水率が10%以下、すなわち固形分濃度90%以上、好ましくは93%以上となるように濃縮しておくことが望ましい。還元水飴の含水率が10%を超えたものであると、結晶種が溶解する可能性が高く結晶化が困難となる。
このように還元水飴を含水率が10%以下、すなわち固形分濃度90%以上、となるように濃縮した上で、これに結晶混合物を添加し、練合する。
この練合の条件としては特に制限はないが、本発明の場合、通常、20〜100℃、好ましくは50〜100℃の温度にて行えばよく、このときの練合時間は請求項3に記載したように、最大限30分以内、通常10分以内で充分である。還元麦芽等水飴をマルチトール結晶とマルトトリイトール結晶とで結晶化した従来技術(特公平1−47410号公報)の場合には、60分程度の練合時間が必要であることを考慮すると、本発明では、練合の時間がかなり短縮されている。なお、練合時の温度が100℃を超えると、結晶種が溶解する可能性が高く結晶化が困難となるため、好ましくない。
【0025】
なお、濃縮や練合の操作は、公知の操作、装置等をそのまま、或いは必要な変更を加えて適用することができる。
【0026】
請求項1に係る本発明においては、練合後、結晶を充分に析出させるべくエージングを行うことが好ましい。ここでいうエージングとは、還元水飴と結晶混合物とを混合したものを、ある温度範囲内で保持することにより、結晶化を促進させる工程のことである。
【0027】
エージング温度は、請求項4に記載したように、通常、25〜80℃、好ましくは25〜70℃であり、このときのエージング時間は、最短で24時間程度とすることが可能である。結晶化の観点からみると、エージング時間が長ければ長いほど結晶化が促進されるが、結晶を充分に析出させることができるのであれば、製造手続上からはできるだけ短いことが好ましいことになる。本発明の場合、エージング時間は、最短で24時間程度とすることが可能であり、一般的には、エージング時間は24時間以上、通常5日以内で充分である。特公平1−47140号公報記載の発明では、本発明者らの追試による後記比較例3に示されるように、還元麦芽等水飴類粉末を得るために60℃で12日間という長期のエージングを必要としていることと比べると、本発明においてはエージングの時間が大幅に短縮されたことが明らかである。
また、前記したように、練合時間も短縮されていることから、本発明は、従来の方法に比べて、トータルの製造時間が大幅に短縮されており、極めて効率的である。
【0028】
なお、エージング温度の上限を80℃としたのは、エージング温度が高いほど結晶化は促進されるが、結晶種としての結晶混合物が融解してしまうと結晶化の妨げとなるためである。従って、より好ましいエージング温度の上限は、結晶混合物中のより融点が低いものの方の融点以下である。
【0029】
このようにして結晶化された還元水飴を粉末化処理することにより、目的とする粉末還元水飴を製造することができる。
粉末化処理は、練合後、エージングにより結晶を充分に析出させた後、得られる固形物を乳鉢、粉砕機等を用い常法により粉砕する方法で行うことができる。また、練合後の結晶の析出が遅く、通常の粉砕機等で粉砕可能な固形物が得られ難いときは、押出し式造粒器や押出し式成形器等を用いて、練合物を細孔乃至小孔より押し出し、以後、常法により顆粒状の粉末を製造することが可能である。
【0030】
このようにして目的とする粉末還元水飴を製造することができる。
このようにして製造される粉末還元水飴を提供するのが、請求項5に係る本発明である。
このようにして製造される粉末還元水飴、すなわち請求項5に係る粉末還元水飴は、粉末であるため微生物の増殖がほとんどなく、液状品と比較して、微生物制御という点でメリットがある。
【0031】
また、この粉末還元水飴は、マルチトール含蜜結晶やマルチトールとマルトトリイトールとを主成分とする粉末還元水飴と比較して、スッキリとしてキレのある良好な甘味質を有している。
従って、この粉末還元水飴を甘味料及び食品素材として使用することにより、これまで還元水飴を用いて製造することが不可能か、或いは極めて困難であった、スッキリとした甘味質を持つ粉末甘味料、固形甘味料、チョコレート、チューインガム、粉末ジュース、粉末スープ、タブレット等の食品が極めて容易に製造できることとなった。
【0032】
さらに、この粉末還元水飴は、水に極めて良く溶けるため、従来水溶液で使用されていた場合と同様に、還元水飴本来の性質、例えば呈味性、耐熱性、耐酸性、難発酵性、難消化性、低カロリー性、非う蝕性、保湿性、ボディ付与性、照り付与性、粘性、高浸透性、水分活性低下効果等の性質も兼備している。
【0033】
さらにまた、この粉末還元水飴は、マルチトール結晶粉末や、マルチトールとマルトトリイトールとを主成分とする粉末還元水飴と比較して、特に浸透性や水分活性低下効果に優れており、こうした性質を利用した食品、化粧品、医薬品等を製造することもできる。
【0034】
【実施例】
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0035】
参考製造例1(マルトトリイトール結晶の製造)
高純度マルトトリイトール(純度94%)10gを無水ピリジン40mlに溶解し、さらにエタノール:アセトン=1:1溶液を薄い白濁が生じるまで添加、混合した後、60℃の静置した。静置30分後に微細な結晶が析出したところで、室温に放冷し、そのまま2日間放置した。析出した結晶を濾過、乾燥して、白色微細なマルトトリイトール結晶3.5gを得た。
【0036】
参考製造例2(マルトトリイトール結晶粉末の製造)
高純度マルトトリイトール(純度94%)を減圧下で水分量3%まで濃縮し、得られた濃縮物をトレーに移した。次に、トレーを熱風乾燥機内に置き、上記参考製造例1で得られたマルトトリイトール結晶を1重量%加え、温度120℃でよく練合し、さらに30分静置後、室温に放冷した。成長結晶を含み白色化した固形物を粉砕し、マルトトリイトール結晶粉末が得られた。
【0037】
実施例1
還元水飴(ソルビトール48.2重量%、マルチトール45.6重量%、マルトトリイトール5.0重量%、デキストリンアルコール類1.2重量%)を7g(固形分換算)用い、これを固形分濃度97%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、80℃で約10分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。24時間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0038】
実施例2
実施例1において、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.45gとマルチトール結晶(融点145℃)1.37gと参考製造例1で得られたマルトトリイトール結晶(融点178℃)0.15gとからなる結晶混合物を用いたこと以外は、実施例1と同様に処理をして、粉末化を試みたところ、粉末還元水飴9.6gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0039】
実施例3
実施例1において、結晶種として実施例1で得られた粉末還元水飴3gを用いたこと以外は、実施例1と同様に処理をして、粉末化を試みたところ、粉末還元水飴9.6gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
このことから、結晶種(結晶混合物)として本発明の製造方法により得られる粉末還元水飴を用いることによっても、短期間で結晶化することができ、流動性の高い粉末還元水飴が得られることが明らかである。
【0040】
実施例4
実施例1で用いたと同じ還元水飴700g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度97%に濃縮し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)150gとマルチトール結晶(融点145℃)150gとからなる結晶混合物を添加し、ニーダーを用いて80℃で約10分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。24時間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、ハンマーミルで粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴988gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0041】
実施例5
実施例1で用いたと同じ還元水飴7g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度97%に濃縮し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、95℃で約5分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。2日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0042】
実施例6
実施例1で用いたと同じ還元水飴7g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度97%に濃縮し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、80℃で約5分間練合し、30℃の恒温室に保存してエージングを行った。6日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0043】
比較例1
実施例1で用いたと同じ還元水飴7g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度97%に濃縮し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)3gのみを添加して80℃で約5分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。10日間エージングを行った後、固化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、9.6gの粉末を得た。しかし、この粉末は吸湿が激しく、放置すると数分間で固結し、徐々に吸水し溶解した。
【0044】
比較例2
実施例1で用いたと同じ還元水飴7g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度97%に濃縮し、結晶種としてマルチトール結晶(融点145℃)3gのみを添加して80℃で約5分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。しかし、この場合は、結晶がほとんど成長せず、14日間エージングしても固化しなかった。
【0045】
これら比較例1及び2の結果と実施例1の結果との比較から、実施例1の如く、ソルビトール結晶及びマルチトール結晶の両方を添加することにより、流動性に優れ、吸湿性が低く、結晶性の高い粉末還元水飴を得られることが明らかである。
【0046】
実施例7
還元水飴(ソルビトール50.1重量%、マルチトール49.8重量%、マルトトリイトール0.1重量%)を7g(固形分換算)用い、これを固形分濃度95%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、25℃で約5分間練合し、60℃の恒温室に保存してエージングを行った。24時間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.7gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0047】
実施例8
実施例7で用いたと同じ還元水飴7g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度100%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、80℃で約5分間練合し、60℃の恒温室に保存してエージングを行った。2日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.5gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0048】
実施例9
(1)粉末還元水飴の製造
実施例7で用いたと同じ還元水飴9g(固形分換算)を用い、これを固形分濃度93%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)0.5gとマルチトール結晶(融点145℃)0.5gとからなる結晶混合物を添加し、60℃で約5分間練合し、60℃の恒温室に保存してエージングを行った。3日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.5gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0049】
(2)甘味質試験
得られた粉末還元水飴について、以下に示す甘味質試験方法によって経時的な甘味の強さを測定することにより、甘味質を調べた。経時的な甘味の強さを表わすグラフを図1に示す。
〔甘味質試験方法〕
ショ糖10%水溶液と同程度の甘味度に相当する試料溶液を10ml飲み、口に入れたときをスタートとして、経時的な甘味の強さ(口に入れてからの甘味の感じ方の変化)をグラフで示した。試験は、訓練された専門パネラー3名で行った。
【0050】
(3)浸透性、水分活性測定試験
得られた粉末還元水飴について、Brix15、温度20℃のときの浸透圧と、濃度70重量%、温度25℃のときの水分活性とを調べた。結果を第1表に示す。
【0051】
比較例3
還元水飴(ソルビトール0.6重量%、マルチトール51.2重量%、マルトトリイトール46.9重量%、デキストリンアルコール類1.3重量%)を9g(固形分換算)用い、これを固形分濃度93%に調整し、結晶種としてマルチトール結晶(融点145℃)0.5gと参考製造例1で得られたマルトトリイトール結晶(融点178℃)0.5gとからなる結晶混合物を添加し、60℃で約60分間練合し、60℃の恒温室に保存してエージングを行った。しかし、この場合は、室温に放置しても固結せず流動性を有する安定な結晶粉末を得るために、12日間のエージングが必要であった。
また、得られた粉末還元水飴、並びにマルチトール結晶粉末(対照)について、実施例9と同様にして、甘味質試験と、浸透性、水分活性測定試験とをそれぞれ行った。結果を図1と第1表にそれぞれ示す。
【0052】
【表1】
第1表(浸透性、水分活性測定試験)
Figure 0003905321
【0053】
比較例3の結果と実施例9の結果との比較から、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料とし、結晶種としてソルビトール結晶とマルチトール結晶とを用いた場合(実施例9)には、マルチトールとマルトトリイトールとを主成分とする還元水飴を原料とし、結晶種としてマルチトール結晶とマルトトリイトール結晶とを用いた場合(比較例3)と比べて、4分の1という短期間で効率良い結晶化が可能であることが明らかである。
【0054】
また、図1によれば、実施例9で得られた粉末還元水飴は、マルチトール結晶粉末(対照)や、比較例3で得られた粉末還元水飴と比べて、甘味を感じる時間が短く、後味がすっきりしていることが分かる。
【0055】
さらに、第1表によれば、実施例9で得られた粉末還元水飴は、マルチトール結晶粉末(対照)や、比較例3で得られた粉末還元水飴と比べて、高浸透性であり、水分活性低下効果が高いことが分かる。
【0056】
実施例10
還元水飴(ソルビトール64.8重量%、マルチトール28.3重量%、マルトトリイトール6.2重量%、デキストリンアルコール類0.7重量%)を7g(固形分換算)用い、これを固形分濃度97%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)2.0gとマルチトール結晶(融点145℃)1.0gとからなる結晶混合物を添加し、80℃で約5分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。24時間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0057】
実施例11
還元水飴(ソルビトール44.6重量%、マルチトール41.1重量%、マルトトリイトール13.0重量%、デキストリンアルコール類1.3重量%)を7g(固形分換算)用い、これを固形分濃度93%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、60℃で約10分間練合し、50℃の恒温室に保存してエージングを行った。5日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0058】
実施例12
還元水飴(ソルビトール43.5重量%、マルチトール44.9重量%、マルトトリイトール7.1重量%、デキストリンアルコール類4.5重量%)を7g(固形分換算)用い、これを固形分濃度93%に調整し、結晶種としてソルビトール結晶(融点98℃)1.5gとマルチトール結晶(融点145℃)1.5gとからなる結晶混合物を添加し、60℃で約10分間練合し、70℃の恒温室に保存してエージングを行った。5日間エージングを行った後、結晶化した本品を室温に取り出し、冷却後、乳鉢で粉砕し乾燥したところ、粉末還元水飴9.4gを得た。この結晶粉末は、室温に放置しても固結せず流動性を有し、安定であった。
【0059】
【発明の効果】
請求項1〜4に係る本発明によれば、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料として、これまでにないスッキリとした甘味質を有し、浸透性と水分活性低下効果とに優れた粉末還元水飴を製造することができる。
しかも請求項1〜5に係る本発明によれば、上記した如き粉末還元水飴を短時間で効率よく製造することができる。
【0060】
また、請求項5に係る本発明によれば、ソルビトールとマルチトールとを主成分とする還元水飴を原料とした、これまでにないスッキリとした甘味質を有し、浸透性と水分活性低下効果とに優れた粉末還元水飴が提供される。
【0061】
従って、前記したように、この粉末還元水飴を甘味料及び食品素材として使用することにより、これまで還元水飴を用いて製造することが不可能か、或いは極めて困難であった、スッキリとした甘味質を持つ粉末甘味料、固形甘味料、チョコレート、チューインガム、粉末ジュース、粉末スープ、タブレット等の食品が極めて容易に製造できる。
【0062】
また、この粉末還元水飴は、還元水飴本来の性質である呈味性、耐熱性、耐酸性、難発酵性、難消化性、低カロリー性、非う蝕性、保湿性、ボディ付与性、照り付与性、粘性、高湿度性、水分活性低下効果等の性質を保持している。さらに、これに加えて、この粉末還元水飴は、従来品にはない優れた浸透性や水分活性低下効果を有していることから、こうした性質を利用した食品、化粧品、医薬品等の原料としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 甘味質試験の結果を示すグラフである。

Claims (5)

  1. ソルビトールとマルチトールとを合計で85重量%以上含み、且つソルビトールを40重量%以上70重量%未満、マルチトールを28重量%以上50重量%未満の割合で含有する還元水飴に、ソルビトール結晶とマルチトール結晶とを含む結晶混合物を加えて練合し、前記還元水飴中のソルビトールとマルチトールとを結晶化させることにより前記還元水飴を結晶化させることを特徴とする、粉末還元水飴の製造方法。
  2. 還元水飴が、ソルビトールを40〜50重量%含み、且つマルチトールを40〜49重量%含むものである、請求項1記載の粉末還元水飴の製造方法。
  3. 還元水飴と結晶混合物との練合を、20〜100℃にて30分以内行う、請求項1又は2に記載の粉末還元水飴の製造方法。
  4. 還元水飴と結晶混合物との練合後、25〜85℃にて5日間以内の条件でエージングを行う、請求項1〜3のいずれかに記載の粉末還元水飴の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造される粉末還元水飴。
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