JP3905042B2 - ローション用塗布具 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
この発明は、美容用具として用いられ、顔等の皮膚にマッサージ効果を与えつつ、美容効果を有するローション等の液体を塗布する際に使用されるローション用塗布具に関する。
【従来の技術】
顔等の皮膚に美容効果を与える美容用具として、従来より、把持部を有するホルダにローラを回転自在に支持し、ローラの周面を皮膚に当接させた状態で把持部を皮膚に沿って移動させることによってローラを回転させ、ローラの周面から皮膚に対してマッサージ効果等の美容効果を与えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、このようなローラ状の美容器具が、皮膚からマッサージクリームやスリミングクリームを角質とともに皮膚から除去するために使用されることを考慮して、ローラ周面に粘着シート又は粘着ゲルシートからなる粘着手段を備えたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に開示された美容器具では、クリームや角質が付着することによって粘着手段が汚損することを考慮して、ローラに対して粘着手段を着脱自在にしている。ローラに対して粘着手段を着脱自在にする具体的な手段として、ローラの周面及び粘着手段の片面のそれぞれに例えばフック部と係止部からなるベルベット式ファスナを設けている。
【特許文献1】
特開平07−024026号公報
【特許文献2】
特開2000−116740公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された構成は、ローラの周面を直接皮膚に当接させるものであるため、皮膚に対するローション等の液体の塗布に使用することはできない。
この点で、特許文献2に記載された構成は、ローラの周面を粘着手段を介して皮膚に当接させるものであり、粘着手段は皮膚に付着しているクリームを粘着するものであるために吸水性を有するものであるとも考えられ、この貼着手段にローション等の液体を含浸させることにより,皮膚に対するローション等の塗布に使用することができるかもしれない。
ところが、特許文献2に記載された構成では、ローラの周面及び粘着手段の片面にベルベット式ファスナが設けているため、粘着手段となるシートが高価にならざるを得ず、シートを使い捨てにすることができず、使用後にシートを洗浄する等の衛生状態を維持するための煩雑な作業が不可欠になる問題がある。
また、特許文献2に記載された構成では、ローラの周面のみに粘着手段を着脱自在にしており、ローラの端面には粘着手段が存在しないため、ローラの周面と端面との間の角部を用いて例えば顔面の小鼻部分等の小さな凹凸のある部分にローション等の液体を十分に塗布することができない問題がある。
この発明の目的は、ローラの周面に吸水性のシートを密着させることにより、シートを使い捨てにすることができ、使用後にシートを洗浄する等の衛生状態を維持するための煩雑な作業を不要にすることができるとともに、顔面の小鼻部分等の小さな凹凸のある部分にローション等の液体を十分に塗布することができるローション用塗布具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)円柱形状の外形を呈し周面を平滑に構成されたローラと、前記ローラを回転自在に支持する支持部を把持部に一体的に形成したホルダと、前記ローラの軸方向の幅に略等しい幅で前記ローラの周長よりも長い矩形を呈するシートと、前記シートの平面形状よりも僅かに大きい略矩形を呈する載置面であって全面に多数の凹凸を形成した載置面を有するトレイと、からなり、
前記シートをローションを含浸させた状態で拡げて前記載置面に載置した後に、前記シートの上面に周面を接触させて前記ローラを回転させることにより、前記ローションから作用する表面張力によって前記シートを前記ローラの周面に巻着させるようにしたことを特徴とする
この構成においては、ローラの周面に全周にわたって巻着する矩形を呈するシートをローションを含浸した状態で拡げてトレイの載置面上に載置した後に、シートの上面に周面を接触させてローラを回転させると、シートに含浸されたローションからトレイの載置面に作用する表面張力とローラの周面に作用する表面張力との差によってシートがローラの周面に吸着する。したがって、ローションを含浸した状態のシートがトレイを用いてローラの周面に容易に巻着される。
)前記トレイは、前記載置面の周囲を包囲するリブを形成したことを特徴とする。
この構成においては、トレイにおいて周囲をリブによって包囲された載置面にローションを含浸したシートが載置される。したがって、シートをローラの周面に巻着させる際に、ローラの周面によってトレイに載置されたシートが押圧されることによってシートから滲み出したローションがトレイの外部に漏出することがない。
(3)前記シートは、前記載置面に1枚ずつ載置した状態で前記トレイとともに包装用パッケージ内に収納されたことを特徴とする。
この構成においては、包装用パッケージを開封することによって直ぐにトレイの載置面にシートを載置した状態が得られ、ローション用塗布具を使用する際の準備作業がさらに容易になる。
(4)前記シートは、ローションを含浸した状態で1枚ずつフィルム内に密封された状態で一枚又は複数枚を重ねて単一又は複数の前記トレイとともに包装用パッケージ内に収納されたことを特徴とする。
包装用パッケージからフィルムに密封されたシートをトレイとともに取り出した後、フィルムを開封してシートをトレイの載置面上に載置することにより、直ぐにローラの周面にシートを巻着させる作業を開始でき、シートにローションを含浸紙させる必要がない。
【発明の実施の形態】
図1はローション用塗布具の外観図である。ローション用塗布具10は、周面及び端面をシート1によって被覆されたローラ2、ローラ2の両端に嵌合する蓋体3,3、及び、蓋体3を介してローラ2を回転自在に支持するホルダ4からなる。
シート1は、不織布、織布、紙、コットン又はスポンジ等の吸水性のシートである。このシート1には、予めマイナスイオン加工や抗菌加工等を施しておくことができ、化粧効果や美容効果を促進する水溶性の組成物を含有又は塗布しておくこともできる。ローラ2は、後述するように、両端に開口部(この発明の凹部に相当する。)を有する中空円筒形状を呈している。蓋体3は、一部がローラ2の端部の開口部に嵌合した状態で外部に露出している一方の側面に凹所3aが形成されている。ホルダ4は、一端側の開放端から蓋体3の凹所3a,3aに圧接する軸体4dが突出した支持部4a,4bと、支持部4a,4bの他端側に連続する把持部4cと、からなる。
ホルダ4の支持部4a,4bは、互いに対称形状に形成されている。支持部4a,4bの開放端から突出した軸体4d,4dは、ローラ2の軸方向において、ローラ2の両端に嵌合した蓋体3,3の各々の凹所3aの底部の間隔よりも僅かに短い間隔にされており、支持部4a,4bの中間部の弾性力によって蓋体3,3の凹部3aに圧接する。これによって、ローラ2は、蓋体3,3を介してホルダ4の支持部4a,4bの軸体4d,4dの間に回転自在に支持される。
ローション等の化粧用又は美容用の液体を含浸したシート1によって外表面を被覆されたローラ2をホルダ4に回転自在に支持させ、ホルダ4の把持部4cを把持してローラ2を顔面等の皮膚に押圧しつつ回転させると、皮膚に対してマッサージ効果を与えつつローション等が塗布される。
なお、図2に示すように、ホルダ4は、ローラ2の一端側のみを支持するものであってもよい。
図3は、上記ローション用塗布具のローラ部の組立図である。また、図4は、同ローラ部の組立後における断面図である。ローラ2は、軸方向の略全域にわたって中空部2cを形成した中空円筒形状を呈しており、両端部には中空部2cを外部に連通する開口部2aが形成されている。この開口部2aがこの発明の凹部に相当し、開口部2aに蓋体3の軸部3bが嵌入する。
なお、ローラ2は、軸方向の一部に中空部2cを形成したものであってもよく、中空部2cのない中実円柱形状を呈するものであってもよい。この場合、開口部2aは、ローラ2の両端面に開放した凹部となる。
ローション用塗布具10を皮膚に対するローション等の塗布に使用する際には、ホルダ4からローラ2を取り外すとともにローラ2の両端から蓋体3,3を外した状態で、シート1にローション等を含浸させた後、ローラ2の周面にシート1を巻着する。
シート1は、ローラ2の軸方向の長さに等しい幅でローラ2の周長よりも僅かに長い本体1aと、ローラ2の軸方向における本体1aの両端から延出した延出部1bと、からなる。延出部1bの延出長さは、ローラ1の端部における厚さよりも長くされている。シート1の本体1aをローラ2の周面に巻着する際に、シート1の延出部1bをローラ2の端面を経由してローラ2の開口部2a内に折り込む。
蓋体3の凹部3aが形成されている面と反対側の面には、軸部3bが延出している。軸部3bの外径は、ローラ2の開口部2aの内径よりも僅かに大きくされているとともに、端部において開放した複数のスリット3cが形成されている。
シート1の延出部1bを折り込んだ状態のローラ2の開口部2aに蓋体3の軸部3bを嵌入すると、軸部3bはスリット3cによって半径方向に弾性変形して外径を収縮される。これによって、図3に示すように、軸部3bの外周面がシート1の延出部1bの一部を挟んで開口部2aの内周面に圧接した状態で、蓋体3がローラ2に取り付けられる。
このように、シート1は蓋体3,3を介して開口部2a,2aに延出部1bを挟持された状態でローラ2の周面及び端面を被覆し、ローラ2に対するシート1の装着状態は、その延出部1bがローラ2の開口部2a,2aの内周面と蓋体3,3の軸部3bの外周面とに挟持されることによって維持される。したがって、ローラ2に対するシート1の装着状態を維持するための部材をシート1及びローラ2の周面に設ける必要がなく、シート1のコストを低廉に抑えて使い捨てに構成することができ、使用後にシート1を清掃する等の煩雑な作業を使用者に強いることがない。
図3及び図4に示すように、ローラ2の周面と両端面との間の角部2bは、全周にわたって丸められており、ローラ2の角部2bを当接させても皮膚に損傷を与えることがない。この角部2bもシート1によって被覆されている。また、蓋体3の外径は、ローラ2の端部の外径よりも小さくされており、ローラ2の角部2bを皮膚に当接させる際に、蓋体3による支障を生じることがない。したがって、角部2bを用いて、例えば顔面の小鼻部分のような凹部に押圧によるマッサージ効果を与えつつローション等を塗布することができる。
なお、ローラ1の周面に例えば算盤状等の突起を形成することによって、皮膚へのマッサージ効果を高めるようにすることもできる。
また、図5に示すように、蓋体3,3をその一部においてローラ2の両端部に一体にし、比較的小型の部品である蓋体3,3の紛失を防止するようにしてもよい。この効果は、図6に示すように、蓋体3,3をホルダ4の支持部4aの開放端から突出した軸体4dに回転自在に取り付けることによっても奏することができる。
さらに、ローラ2自体、又は、ローラ2に着脱自在にされた部材に保温・保冷機能を与え、皮膚に対してマッサージ効果とともに温熱効果又は冷却効果を与えることができるようにしてもよい。例えば、ローラ2を熱伝導率の高い材料で構成するとともに、ローラ2の内部中空部に機能性高分子ゲル等を素材とした保温・保冷剤を着脱自在に収納できるようする。ローション用塗布具10の使用に際しては、ローラ2自体又は保温・保冷剤を、予め加熱又は冷却しておく。
ローション用塗布具10によって皮膚に対してマッサージ効果とともに温熱効果又は冷却効果を与えるためには、蓋体3,3によってローラ2の内部の水密性を維持できるようにし、ローラ2の内部に温水又は冷水を充填するようにしてもよい。
加えて、シート1は必ずしもローラ2の周面に全周にわたって巻着するものである必要はなく、ローラ2の周面が部分的に外部に露出するようにして、皮膚に対するマッサージ効果を高くするようにしてもよい。
また、シート1は、図3に示した形状に限るものではなく、図7(A)〜(C)又は図8(A)〜(C)の何れかに示す形状であってもよい。図7(B)又は図8(B)に示す形状では、シート1の本体1aにおけるローラ2の軸方向の一方の端部側のみに延出部1bが形成されている。
したがって、図7(B)又は図8(B)に示す形状のシート1が適用されるローラ2は、一方の端面にのみ開口部2aを形成したものであればよく、単一の蓋体3のみを備えればよい。また、図7(C)又は図8(C)に示す形状では、シート1に延出部1bが形成されていない。この場合でも、シート1は吸水性を有する素材により構成されていることから、ローション等の液体を含浸した状態でローラ2の周面に密着することができ、使用中にローラ2の周面からシート1が容易に離脱することはない。図7(C)又は図8(C)に示す形状のシート1を用いる場合には、ローラ2に開口部2aを形成する必要はなく、蓋体3も備える必要がない。
なお、図8(A)〜(C)に示すシート1は、ローラ2の外径に略一致する内径のロール状に形成されている。このように、シート1をロール状に形成すると、シート1の内部にローラ2を嵌入することによってシート1がローラ2の周面に巻着した状態を容易に実現することができ、ローション用塗布具10を使用する際の準備作業をさらに容易にすることができる。シート1は、予め、ローラ2の周長よりも所定量だけ長く形成しておき、その両端部においてローラ2の周長より長い部分のみを熱シール材を介して又は縫製により固着することによってロール状に形成することができる。
また、図7(B)、図8(A)及び図8(C)に示すシート1の延出部1bの形状は、図3に示したシート1の延出部1bの形状に準ずるものであってもよい。さらに、図8(B)及び(C)に示すシート1は少なくとも一端側のみ開放していればよく、他端側が閉塞した袋状を呈するものであってもよい。
図9及び図10は、別のローション用塗布具の要部の断面図及び組立図である。この実施形態に係るローション用塗布具10に用いられるローラ20は、図9に示すように、互いに異なる径の大小2つの中空の円筒21,22から構成されている。両端において開放した小径円筒22が、一端において開放し他端において閉塞した大径円筒21の内部に、中心軸を一致させて配置されている。小径円筒22の他端側には、径を拡大した係合部22aが形成されている。大径円筒21及び小径円筒22が一端において開放しているため、ローラ20は樹脂成形によって単一部品として一体的に成形することができる。
のローション用塗布具10に用いられるホルダ40は、支持部41、把持部42及び軸部43からなる。ホルダ40は、支持部41の一端に把持部42を連続させ、支持部41の他端から軸部43を突出させて樹脂成形によって単一部品として一体的に成形される。軸部43は、支持部41の他端に片持ち支持されており、その開放端側には楔形の係止部43aが形成されている。軸部43において係止部43aを除く部分の外径は、ローラ20の小径円筒22の内径に略等しくされている。また、軸部43の軸長は、ローラ20の軸長に略等しくされている。係止部43aは、支持部41側から軸部43の開放端に向って一旦拡大した径が徐々に縮小する形状にされており、軸方向の割りが等間隔に複数形成された中空形状にされている。したがって、係止部43aは、半径方向の外力の作用によって外径が縮小する方向に弾性変形する。
ローラ20及びホルダ40からローション用塗布具10を組み立てる場合には、ホルダ40の軸部43に形成された係止部43aをローラ20の小径円筒22の内部にローラ20の一端側から嵌入させる。係止部43aは、小径円筒22の内径よりも大きい径の中間部において、小径円筒22の内周面から半径方向に押圧されて外径が縮小される。この状態で軸部43を小径円筒22の内部に挿入していくと、係止部43aは係合部22aに達して小径円筒22の内周面からの押圧力を受けなくなり、図9中二点鎖線で示すように、係止部43aの中間部の外径が拡大する。このとき、ローラ20の他端側において係止部43aの中間部が係合部22aの段部に当接するとともに、ローラ20の一端側はホルダ40における支持部41の端面に当接し、ローラ20は軸部43に対する軸方向の移動を規制された状態で軸部43に回転自在に支持される。
以上のように、このローション用塗布具10は、ローラ20及びホルダ40の2個の部品のみによって構成され、製造コストを最も廉価にすることができる。なお、このローション用塗布具10には、図7(C)又は図8(C)に示した形状のシート1が用いられる。
図11及び図12は、この発明の実施形態に係るローション用塗布具の外観図、及び、使用状態を説明する図である。この実施形態に係るローション用塗布具10は、ローラ2の周面にローションを含浸した状態の矩形のシート1を巻着するものであり、この作業の容易化のためにシート1がローションを含浸した状態で載置されるトレイ50を備えている。
ローション用塗布具10は、ホルダ4の支持部4aに、ローラ2を回転自在に片持ち支持している。このローラ2の周面は、平滑にされている。
シート1は、不織布、織布、紙、コットン又はスポンジ等の吸水性のシートであり、ローラ2の軸方向の幅に略等しい幅で、ローラ2の周長よりも多少(10mm程度)長い矩形に形成されている。即ち、シート1は、ローラ2の周面に巻着できるサイズにされている。
トレイ50は、樹脂材料を素材として成形され、シート1の平面形状よりも僅か(数mm程度)に大きい略矩形を呈する載置面51を備えている。この載置面51の全面には、多数の凹凸が形成されている。また、載置面51の周囲は、載置面51から立設したリブ52によって包囲されている。
上記のローション用塗布具10を使用する際には、先ず、トレイ50の載置面51上にシート1を載置し(図12(A)参照)、トレイ50上のシート1にローション60を含浸させる(図12(B)参照)。なお、シート1に既にローション60が含浸されている場合には、この作業は不要である。トレイ50の載置面51にローション60を含浸した状態で拡げたシート1を載置した後、ローラ2の周面をシート1に圧接させた状態でローラ2が矢印B方向に回転するようにローション用塗布具10を矢印A方向に移動させる(図12(C)参照)。
このようにすると、シート1に含浸されたローション60からトレイ50の載置面51及びローラ2の周面に対して表面張力が作用する。このとき、トレイ50の載置面51には多数の凹凸が形成されている一方、ローラ2の周面は平滑に形成されているため、ローション60からトレイ50の載置面51に作用する表面張力よりもローラ2の周面に作用する表面張力の方が大きい。このため、トレイ50の載置面51上に載置されていたシート1は、ローション60の表面張力によってローラ2の周面に吸着し、ローラ2の回転にともなってローラ2の周面に巻着していく。
以上のように、この発明の実施形態に係るローション用塗布具10によれば、トレイ50を用いてローションを含浸した状態のシート1をローラ2の周面に極めて容易に巻着させることができ、ローション用塗布具10を使用する際の準備作業を短時間で完了させることができる。また、シート1は矩形に裁断することによって容易に形成されるため、コストの低廉化を実現できる。
また、図12(A),(B)に示したように、乾燥状態のシート1をトレイ50の載置面51上に載置した後にローション60を含浸させるようにすると、塗布すべきローションによって手指を濡らすこともない。
さらに、トレイ50の載置面51は周囲をリブ52によって包囲されているため、シート1にローション60を含浸させる際、及び、周面をシート1に圧接させた状態でローラ2を回転させる際に、シート1から滲み出したローション60がトレイ50の外部に漏出することがなく、トレイ50以外を濡らすことがない。
なお、1枚のシート1をトレイ50の載置面51に載置した状態で包装用パッケージ内に収納しておくことより、包装用パッケージを開封することによって直ぐに図12(A)に示す状態が得られ、ローション用塗布具10を使用する際の準備作業がさらに容易になる。また、ローションを含浸させた状態のシート1を1枚ずつフィルムによって密封しておき、これを1つ又は複数重ねて単一又は複数のトレイ50とともに包装用パッケージ内に収納しておくことにより、包装用パッケージからフィルムに密封されたシート1をトレイ50とともに取り出した後、フィルムを開封してシート1をトレイ50上に載置することによって直ぐにローラ2の周面に巻着させる作業を開始でき、ローション60を含浸させる必要がない。
また、トレイ50の載置面51に形成する凹凸の形状(大きさを含む。)は、シート1の素材、ローション60の特性、又は、ローラ2の周面の平滑性の少なくともいずれかを考慮して決定される。
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる
)ローラの周面に全周にわたって巻着する矩形を呈するシートをローションを含浸した状態で拡げてトレイの載置面上に載置した後に、シートの上面に周面を接触させてローラを回転させることにより、ローションを含浸した状態のシートをローラの周面に容易に巻着させることができる。
)トレイにおいてローションを含浸したシートが載置される載置面の周囲をリブによって包囲することにより、シートをローラの周面に巻着させる際等に、ローラの周面によってトレイに載置されたシートが押圧されることによってシートから滲み出したローションがトレイの外部に漏出することを防止できる。
(3)シートを載置面に1枚ずつ載置した状態で前記トレイとともに包装用パッケージ内に収納することで、包装用パッケージを開封することによって直ぐにトレイの載置面にシートを載置した状態が得られ、ローション用塗布具を使用する際の準備作業がさらに容易になる。
(4)シートをローションを含浸した状態で1枚ずつフィルム内に密封された状態で一枚又は複数枚を重ねて単一又は複数のトレイとともに包装用パッケージ内に収納することで、包装用パッケージからフィルムに密封されたシートをトレイとともに取り出した後、フィルムを開封してシートをトレイの載置面上に載置することにより、直ぐにローラの周 面にシートを巻着させる作業を開始でき、シートにローションを含浸紙させる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ーション用塗布具の外観図である。
【図2】別のローション用塗布具の外観図である。
【図3】上記ローション用塗布具のローラ部の組立図である。
【図4】同ローラ部の組立後における断面図である。
【図5】ーション用塗布具に用いられるローラを示す外観図である。
【図6】ーション用塗布具に用いられるホルダを示す外観図である。
【図7】ーション用塗布具に用いられるシートの別の形状を示す図である。
【図8】ーション用塗布具に用いられるシートのさらに別の形状を示す図である。
【図9】さらに別のローション用塗布具の要部の断面図である。
【図10】同さらに別のローション用塗布具の組立図である。
【図11】この発明の実施形態に係るローション用塗布具の外観図である。
【図12】同ローション用塗布具の使用状態を説明する図である。
【符号の説明】
1−シート
1b−延出部
2−ローラ
2a−開口部
2b−角部
3−蓋体
3a−凹部
3b−軸部
4−ホルダ
4a−支持部
4b−把持部
10−ローション用塗布具
50−トレイ
51−載置面
52−リブ
60−ローション

Claims (4)

  1. 円柱形状の外形を呈し周面を平滑に構成されたローラと、前記ローラを回転自在に支持する支持部を把持部に一体的に形成したホルダと、前記ローラの軸方向の幅に略等しい幅で前記ローラの周長よりも長い矩形を呈するシートと、前記シートの平面形状よりも僅かに大きい略矩形を呈する載置面であって全面に多数の凹凸を形成した載置面を有するトレイと、からなり、
    前記シートをローションを含浸させた状態で拡げて前記載置面に載置した後に、前記シートの上面に周面を接触させて前記ローラを回転させることにより、前記ローションから作用する表面張力によって前記シートを前記ローラの周面に巻着させるようにしたことを特徴とするローション用塗布具。
  2. 前記トレイは、前記シートの載置面の周囲を包囲するリブを形成したことを特徴とする請求項1に記載のローション用塗布具。
  3. 前記シートは、前記載置面に1枚ずつ載置した状態で前記トレイとともに包装用パッケージ内に収納されたことを特徴とする請求項1に記載のローション用塗布具。
  4. 前記シートは、ローションを含浸した状態で1枚ずつフィルム内に密封された状態で一枚又は複数枚を重ねて単一又は複数の前記トレイとともに包装用パッケージ内に収納されたことを特徴とする請求項1に記載のローション用塗布具。
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