JP3904799B2 - プラスチックボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックボトル、とくに肩部に減圧吸収面を設けたボトルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
胴部を八角形とし、八面の減圧吸収面を配設した二軸延伸ボトルは、この出願前、本出願人の出願に係る特願2000−016361号により提案されている。
【0003】
上記発明は、包装フィルムのデザインと印刷内容を見易くするため、ボトル胴部の面の数を多くするとともに、八面体ボトルでありながら従来の六面体ボトルと同程度の減圧吸収面量を得るようにした加熱充填ボトルであった。
【0004】
本発明は、減圧吸収効果をさらに高めることを課題とし、肩部に減圧吸収面を配設したボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
減圧吸収面を配設したボトルとして、口部と肩部、八面体の胴部と底部とからなるプラスチックボトルであって、肩部に複数個の減圧吸収面を周方向に等間隔に配設するとともに、減圧吸収面の中心線を八面体胴部の角部の円弧壁面の中心線上に位置するようしたことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはボトルであり、PETその他の合成樹脂を用いて延伸ブロー成形され、内容液を加熱充填できる八面体のボトルである。
ボトルAは、口部1と肩部2、断面が八角形の胴部3と底部4とからなっており、口部1外周には、ねじ5が螺設され、その下方にネックリング6が突設されている。
【0007】
肩部2は、図2に示すように、球帯状の湾曲面7と、該湾曲面7を切截する八面の平坦壁8とからなり、平坦壁8は楕円形状の減圧吸収面8aを形成している。
【0008】
実施形態では、減圧吸収面を楕円形状の平坦壁8としているが、減圧吸収面8aの外周については、楕円形状だけでなく、上下に延びる長方形、台形など四角形、円、その他の形状とすることができる。
減圧吸収面を平坦壁でなく、中央部を凹部とした湾曲面、複数の傾斜面とすることができる。
また、湾曲面7との間に段差部を設け、該段差部に接続した平底面としてもよい。
【0009】
胴部3と肩部2との境目には、横リブ9が配設され、その下側は、細巾の円周面10となっており、胴部3と底部4との境目には、横リブ11が配設され、その上側は細巾の円周面12となっている。
円周面10と円周面12との間の胴部3は断面が八角形となっており、各角部には、上下の円周面10と円周面12とを結び、ボトル軸方向にストレートに延びる円弧壁面13が形成され、全ての隣り合う円弧壁面13の間には、減圧吸収面14が形成されている。
【0010】
肩部2の減圧吸収面8aと胴部3の形状との関係について説明すると、肩部2の減圧吸収面8aは、その中心線が胴部3角部に形成された円弧壁面13の中心線の延長線上に位置するよう配設されている。
【0011】
減圧吸収面14は、隣り合う円弧壁面13の側縁15と上下の円周面10,12に接続され、傾斜壁16と該傾斜壁16の内側の側縁17に接続するわずかに湾曲した平担壁18とからなっている。
平坦壁18としては、わずかに湾曲した壁面とともに、平面状の壁面であってもよい。
平坦壁18には、上下の二辺と該二辺と円弧で接続され、縦方向に延びる二辺からなり断面が弧状のリブ19が設けられている。
【0012】
底部4は、横リブ11に続く底部周壁20と底端壁21、底端壁21より上方へ凹んだ底壁22とからなっている。
底部周壁20の中間には、横リブ23が設けられており、底壁22には、公知の放射状の補強リブが複数個設けられている。
【0013】
次に肩部2と胴部3の減圧吸収面の構造と作用効果について説明する。
加熱充填後の減圧にあたって、まず、肩部2の作用について述べると、肩部2の上方部はやや厚肉であり、平坦壁8の両側は、肩部2の湾曲面7と交差しており、該湾曲面7の部分は柱の役割を果たすので、平坦壁8は湾曲面7との交差線を支軸とし中央部を凹ませるように湾曲する。
その際、平坦壁8の下端部は、胴部3の円弧壁面13の上方に位置しているので、胴部3の減圧吸収面14の変形の影響を受けないようになっている。
【0014】
次に、胴部3の円弧壁面13と減圧吸収面14との構造の詳細と、それに基づく作用効果について、図3を参照して説明する。
前記円弧壁面13と、その両側の傾斜壁16a,bによって、胴部3の剛性を強化する柱部が形成され、二つの傾斜壁16a,16bのなす角度によって柱角度αが形成されている。
本実施形態では、柱角度αを、60゜〜115゜の範囲、好ましくは75゜以上としている。
【0015】
従来の六面体胴部の場合、柱角度αは、0〜45゜の範囲で、減圧吸収量は30cc前後であるが、実施形態では、柱角度αを大きくし、60゜〜115゜の範囲、とくに75゜以上にすることによって、柱部の剛性を得るとともに、六面体ボトルと同様の減圧吸収量を確保することができた。
そして、肩部2に減圧吸収面8aを設けたことにより、減圧吸収量を10%近く向上させることができた。
【0016】
前記実施形態では、胴部が八面体のボトルについて説明したが、ボトル胴部が、その断面が七面体のボトル、または九面体のボトルであってもよい。
また、六面体のボトルに適用することによって、従来のものより減圧吸収量を高めることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
胴部が八面体のボトルにおいて、柱角度を、60゜〜115゜の範囲とすることによって、六面体ボトルと同等の減圧吸収量を得、肩部に減圧吸収面を配設することによって減圧吸収量をさらにを向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ボトルの正面図である。
【図2】ボトル肩部の説明図で、(a)は上面図、(b)図1のA−A線における断面図である。
【図3】ボトル胴部の説明図で、(a)図1のB−B線における断面図、(b)は減圧吸収面の拡大説明図である。
【符号の説明】
A ボトル
1 口部
2 肩部
3 胴部
7 湾曲面
8 平坦壁
8a 減圧吸収面
13 円弧壁面
14 減圧吸収面
16a,b 傾斜壁
18 平坦壁
Claims (1)
- 口部と肩部、八面体の胴部と底部とからなるプラスチックボトルであって、
肩部に複数個の減圧吸収面を周方向に等間隔に配設するとともに、減圧吸収面の中心線を八面体胴部の角部の円弧壁面の中心線上に位置するようしたことを特徴とするプラスチックボトル。
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