JP3904611B2 - ポリエチレンテレフタレートのコーティングを備えたプッシュプル・スチールケーブル - Google Patents

ポリエチレンテレフタレートのコーティングを備えたプッシュプル・スチールケーブル Download PDF

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Description

発明の技術分野
本発明はコアと、当該コアの周りに撚られて巻回するフィラメントの外側層と、場合に応じて、これらのコアおよび外側層の間のフィラメントの中間層とから成るプッシュプル・スチールケーブルに関する。
本発明は、特に車両におけるブレーキケーブルあるいは変速機またはシフトレバーケーブルとして使用される、あるいは、車両ウインドウ用エレベータケーブルまたは車両用ミラーの方向を変えるためのケーブルとして使用されるプッシュプル・スチールケーブルに関する。
このようなプッシュプル・スチールケーブルはケーシング内において種々の方向に移動するのが一般的である。従って、このケーブルは、良好な耐腐蝕性、高い柔軟性、低い摩擦抵抗性、高い引張強さおよび高い耐疲労性のような諸条件を十分に満足する必要がある。
なお、本発明に関しては、上記のケーシング内における種々の方向への移動がスプリングにより行なわれるか否かについては無関係である。
発明の背景
プッシュプル・スチールケーブルは当該技術分野において周知である。
例えば、このようなスチールケーブルは、コアと、亜鉛が被覆されたフィラメントによる中間層と、錫−鉛合金により被覆したフィラメントの外側層とから構成されている。この外側層のフィラメント上の錫−鉛合金コーティングによって低摩擦抵抗性を有しているが、このようなケーブルには多くの欠点がある。2種類の異なるコーティング材料、すなわち、コアおよび中間層に対応する亜鉛と外側層に対応する錫−鉛を使用しているという欠点とは別に、これらのコーティング材料の一方に環境問題を引き起こすおそれのある鉛を使用しているという主たる欠点がある。
また、別例として、ステンレススチールフィラメントのみから成るスチールケーブルがある。このようなケーブルは腐蝕に対する良好な耐性という利点を有しているが、ステンレススチールにおける固有の欠陥、すなわち、引張強さがかなり制限されるという不都合があり、同等の破断荷重を得るためには、それだけ太くかつ重いフィラメントを使用しなければならない。
日本国特許出願JP-A-02/093113はポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂のコーティングを有するプッシュプル・ケーブルを開示している。このプッシュプル・ケーブルのケーシングのライナー、すなわち、当該ケーシングの内側のコーティングもまたPBTによって構成されている。
また、日本国特許出願JP-A-52/033944はPBTグラファイトワックスのコーティングを有するコントロールケーブルを開示している。なお、このケーシングのライナーもまたPBTグラファイトワックスによって構成されている。
発明の開示
本発明は上述した従来技術における問題点を解消することを目的とする。すなわち、本発明は、環境に優しい方法によって製造できるケーブルを提供することを目的とする。
本発明の別の目的はケーブルのコーティングに異なる色を着けることを可能にすることである。
本発明のさらに別の目的は、耐腐蝕性であって、十分な接着性と湿潤環境における接着維持性を呈し、ケーブルに対して低摩擦抵抗性を賦与し、さらに、ケーブルに良好な耐候性を与えるコーティングを提供することである。
本発明のさらに別の目的は高い引張強さと共に良好な耐腐蝕性を得ることである。
本発明の第1の態様によれば、コアと当該コアの周りに撚られて巻回するフィラメントの外側層とから成るスチールケーブルが提供される。このスチールケーブルはポリエチレンテレフタレートの外部コーティングを備えている。また、場合に応じて、上記コアと外側層との間にフィラメントの中間層が備えられている。
本発明に関しては、上記の用語「ポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterepht(h)alate)」または「PET」はエチレンテレフタレートのホモポリマーだけでなくイソフタル酸のようなテレフタル酸以外の酸やエチレングリコール以外のグリコールによって誘導された別のコポリマー化ユニットを20%以下含有するエチレンテレフタレートのコポリマーを示している。
ナイロン−6(PA6)のようなポリイミドのコーティングに比して、ポリエチレンテレフタレートのコーティングは同等に低い耐摩擦性をケーブルに賦与する。これに加えて、ポリエチレンテレフタレートコーティングは、優れた接着性および接着維持性と、高い耐腐蝕性と、紫外線に対する良好な耐性(すなわち、良好な耐候性)と、低い吸水性または吸湿性を有している。すなわち、ポリエチレンテレフタレートコーティングは同一環境下においてナイロン−6コーティングにより吸収される水分量の1/10しか水分を吸収しない。このことは、ポリエチレンテレフタレートコーティングを備えるスチールケーブルがナイロン−6コーティングを備えるスチールケーブルと同程度までには膨潤しないことを意味する。さらに、ポリエチレンテレフタレートコーティングの適用は環境に優しい方法、すなわち、予備処理がはるかに簡単でプライマーを使用しない方法で行なうことができる。
コーティング処理によってケーブルに与えられる比較的に高い耐腐蝕性によって、普通炭素鋼またはハイカーボンマイクロアロイドスチール(最大0.50%までのクロム、バナジウム、銅、ニッケル、ホウ素またはニオブ等の添加を伴うと共に、0.70%ないし1.10%の炭素を含有する、僅かに合金化された高炭素合金鋼)がステンレススチールの代わりに使用できて、はるかに高い引張強さ(最大3000MPaまたはそれ以上)が得られる。この結果、ケーブルが軽量化できてより柔軟になる。
好ましくは、この押出成形した材料によるコーティングは20ミクロンないし120ミクロン、最も好ましくは0.20ミクロンないし60ミクロンの範囲の厚さを有している。なお、このような薄いコーティングは、ポリビニルクロライドによる場合には、その実質的に異なる粘性値によって作成することが困難である。好ましくは、上記ケーブルのコーティングはケーブルの構造、すなわち、上記外側層の表面上の凹凸が分かる程度に薄い。このような薄いコーティングはケーブルの柔軟性の点で有利である。
好ましくは、この押出し成形材料は約280℃の測定温度で10000(1/秒)ないし1(1/秒)の対応剪断速度に対して100Pa.sないし2500Pa.sの範囲の溶融粘度を有する。
さらに好ましくは、この溶融粘度の値は5000(1/秒)ないし20(1/秒)の対応剪断速度に対して200Pa.sないし1000Pa.sの範囲の溶融粘度である。さらに、上記のPETコーティングは50%以上がアモルファスであるのが好ましい。この状態は押出成形処理後の迅速な冷却処理によって達成できる。このコーティングの結晶性の構造に比して、アモルファスポリエチレンテレフタレートコーティングは、例えば、より鮮明な光沢を有していてより柔軟である。にもかかわらず、経時的に再結晶が起こるが、PBTコーティングの場合に比して、PETコーティングは再結晶化がはるかに遅い。それゆえ、このことはPETコーティングにおける有利な点と言える。
上記のスチールケーブルはさらに摩擦抵抗性を減少させるためにポリエチレンテレフタレートコーティングの上部にシリコンオイルのような潤滑剤オイルを備えていてもよい。
さらに耐腐蝕性を高めるために、上記ケーブルは上記コアと外側層との間にさらに合成品材料、超吸収剤パウダー、または潤滑剤を備えていてもよい。この合成品材料は1本または複数本のコアフィラメント材の周りに押出成形した別のボリエチレンテレフタレートの層の形態であってもよい。
また、耐腐蝕性を高めるための別の手段として、ケーブルのフィラメントが亜鉛、または95%亜鉛および5%アルミニウムから成るBEZINAL▲R▼合金のような亜鉛合金による別々の金属合金コーティングを備えていることがある。
本発明の第2の態様によれば、上記の本発明の第1の態様に従うプッシュプル・スチールケーブルが、
二輪車、ジェットスクータおよびスノースクータのような車両用のブレーキケーブル、
二輪車、ジェットスキー、水上スキーおよびスクータのような車両用の変速機またはシフトレバーケーブル、および
車両ウインドウ用のエレベータケーブルまたは車両用ミラーの方向を変えるためのケーブルとして使用できる点で有利である。
好ましくは、上記スチールフィラメント材の直径は0.10mmないし0.50mmの範囲内の、例えば、0.25mmないし0.35mmである。このようなフィラメント材は平坦化されていてもよく、圧延されていてもよい。また、ケーブルを圧縮ダイの中で引張ることによってケーブルの圧縮化を行って、非円形の横断面形状を有するケーブルを形成することができる。なお、非円形の横断面形状の場合に、用語の「直径(diameter)」は当該非円形形状と同等の表面を有する円形断面の直径を言う。
この結果、上記コーティングを含むケーブルの外径は0.80mmないし2.50mmの範囲内で、例えば、1.0mmないし1.80mmとすることができる。
【図面の簡単な説明】
本発明を以下の添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明によるケーブルの横断面図である。
図2は剪断速度の関数における粘度曲線を示している。
本発明の好ましい実施形態の説明
図1は本発明に従うケーブル10の横断面図である。ケーブル10は1本のコアフィラメント12、当該コアフィラメント12の周りに撚られて巻回する6本のフィラメント14から成る中間層、および当該中間層の周りに撚られて巻回する12本のフィラメント16から成る外側層により構成されている。さらに、ケーブル10はその内側、すなわち、上記コアフィラメント12と中間層におけるフィラメント14との間および当該中間層におけるフィラメント14と上記外側層におけるフィラメント16との間に潤滑オイルまたはグリース18を備えている。さらに、薄いポリエチレンテレフタレートコーティング20が外側層の周りに押出成形されている。このコーティング20はケーブルの構造、すなわち、各うねりにおけるその内側の外側層のフィラメント16の存在を示し得る。例えば、このケーブル10は以下の特性を有する。
フィラメント12の直径=0.26mm
中間層におけるフィラメント14の直径=0.24mm
外側層におけるフィラメント16の直径=0.24mm
中間層の捩れにおける捩れピッチ=9mm(Z方向において)
外側層の捩れにおける捩れピッチ=12mm(S方向において)
破断荷重=1900ニュートン
引張強さ=2080MPa
破断時の伸び=3.0%
ケーブル10の直径=1.21mm
これらの寸法によって、上記ケーブルは二輪車用のシフトレバーケーブルとして使用できる。
また、ケーブル10は全てのフィラメント12、14および16において同一の捩れピッチおよび捩れ方向を有することができる。当該技術分野において知られているように、このようなケーブルは単一工程において形成できる。また、ケーブル10は、いわゆるWarrington仕様、すなわち、ケーブル10を円形の断面形状にするために太目のフィラメント16の代わりに細めのフィラメント16を使用する態様において実施できることが分かっている。
このプッシュプル・ケーブル10はケーシング中において種々の方向の移動を行なう。
このケーシングはポリエチレンテレフタレートにより形成される薄いライナーコーティングまたはライナー22と、平坦スチールワイヤ24または丸スチールワイヤ24による補強層と、ポリビニルクロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンから成る厚めの外側コーティング26により構成されている。
さらに、(請求項)1+6または1+5のような別の構成もまたプッシュプル・ケーブルとしての使用に適している。
本発明に従うケーブル10は以下のように作成できる。
まず、最初に用いる材料は以下の成分、すなわち、0.45%ないし0.86%の含有率範囲の炭素、0.10%ないし0.70%の含有率範囲のシリコン、0.30%ないし0.90%の含有率範囲のマンガン、最大0.05%の含有率のイオウ、最大0.05%の含有率のリン、および、場合に応じて、0.50%までのクロム、ニッケル、バナジウム、モリブデンおよび/または銅の組合せを有する組成物により形成されるワイヤロッド材である。
このワイヤロッド材は、必要であれば、1又は2以上の中間の処理工程に変更することができる、種々の後続の後処理工程において硬引きされる。最終の延伸処理工程の前に、このワイヤ材を溶融めっき処理または電気亜鉛めっき処理にかける。さらに、最終的に延伸処理されたフィラメント材は適当なグリースで被覆されて従来のダブルツイスティング装置または管状ツイスティング装置によってケーブルに撚られる。次に、外表面のグリースを除去してから、押出成形処理によってケーブル10にポリエチレンテレフタレートコーティングが被覆される。
図2は温度280℃で計測した剪断速度τ(1/秒で表現される)の関数におけるポリエチレンテレフタレートの粘度η(Pa.sで表現される)の曲線を示している。粘度/剪断速度の値の好ましい領域は28により示されており、最も好ましい粘度/剪断速度の値の領域は30により示されている。
プッシュプル・ケーブルがケーシング内において種々の方向に移動するので、ケーシング内のケーブルの摩擦抵抗が最も重要である。そこで、2種類の異なるケーシングの内側における本発明のケーブルの摩擦抵抗を測定して、これらの測定値と対応するナイロン−6コーティングを被覆するケーブルの摩擦抵抗値とを比較するために試験を行なった。
なお、摩擦抵抗値μは以下のように定義した。
μ=100×Fp/(Fp+Fd)(%)
この式において、Fpは軸方向の予荷重質量により作用する力であり、Fdは摩擦力である。ここで計測される摩擦力Fdは静止摩擦力、すなわち、ケーシング内でのケーブル移動が開始する直前に計測した力ではなく、動摩擦力、すなわち、ケーブルがケーシング内で移動している時に計測した力である。
上記の計測結果を以下の表にまとめた。
Figure 0003904611
上記の表から分かるように、本発明のケーブルはナイロン−6を被覆したケーブルとほぼ同じ摩擦抵抗性を有している。さらに、ケーシングの種類(の違い)はナイロンからポリエチレンテレフタレートへの変更よりも摩擦抵抗値に大きく影響することが分かった。

Claims (16)

  1. コア(12)および当該コアの周りに撚られて巻回するフィラメント(16)の外側層を有するプッシュプル・スチールケーブル(10)において、該スチールケーブルが外部コーティング(20)を備えると共に、このコーティングがポリエチレンテレフタレートであり、
    前記コーティングのすくなくとも50%がアモルファスである
    ことを特徴とするスチールケーブル。
  2. 前記ケーブルがさらに前記コアと前記外側層との間にフィラメント(14)の中間層を設けた請求項1に記載のスチールケーブル。
  3. 前記コーティングが20ミクロンないし120ミクロンの範囲の厚さを有している請求項1または2に記載のスチールケーブル。
  4. 前記コーティングの材料が280℃の測定温度において1(1/秒)ないし10000(1/秒)の範囲の剪断速度に対して100Pa・sないし2500Pa・sの範囲の溶融粘度を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  5. 前記ケーブルがさらに前記コアと前記外側層との間に合成製品(18)を設けた請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  6. 前記ケーブルがさらに前記コアと前記外側層との間に超吸収剤パウダー(18)を設けた請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  7. 前記ケーブルがさらに前記コアと前記外側層との間に潤滑剤(18)を設けた請求項1ないし6のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  8. 前記フィラメントが0.10mmないし0.50mmの範囲のフィラメント径を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  9. 前記フィラメントの一部または全部が圧延されているか平坦化されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  10. 前記ケーブルが前記コーティングの上部に潤滑オイルを備えている請求項1ないし9のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  11. 前記フィラメントが亜鉛または亜鉛合金による金属コーティングを個々に備えている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  12. 前記コーティングが、前記外側層の表面における凹凸が分かる程度に薄い請求項1ないし11のいずれか1項に記載のスチールケーブル。
  13. 上記ケーブルが、請求項1ないし12のいずれか1項に記載されたケーブルであることを特徴とする、車両用ブレーキケーブルとしてのスチールケーブルの使用方法。
  14. 上記ケーブルが、請求項1ないし12のいずれか1項に記載されたケーブルであることを特徴とする、車両用変速機またはシフトレバーケーブルとしてのスチールケーブルの使用方法。
  15. 上記ケーブルが、請求項1ないし12のいずれか1項に記載されたケーブルであることを特徴とする、車両ウインドウ用エレベータケーブルとしてのスチールケーブルの使用方法。
  16. 上記ケーブルが、請求項1ないし12のいずれか1項に記載されたケーブルであることを特徴とする、車両用ミラーの方向を変えるためのケーブルとしてのスチールケーブルの使用方法。
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