JP3904500B2 - 盗難防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は盗難防止装置に関し、展示商品等に取り付けたセンサの変化を検出して警報・通報する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の盗難防止装置においては、商品に取り付けるユニット(センサ)に抵抗器を内蔵し、この抵抗と警報ユニットをワイヤで接続するものがあり、警報ユニットにおいて回路上の特定点における電圧の絶対値を判定回路で判定し、ワイヤの断線、短絡時に起こる電圧の絶対値の変化を検出して警報を発生させるものがあり、例えば特許文献1がある。
【0003】
また、抵抗を有するタグ(センサ)を商品に貼着し、タグをコネクタおよび導線を介して制御手段に接続するものがあり、微分回路を通して制御手段に流れる電圧の絶対値を測定し、タグの剥離、導線の切断等によって生じする電圧の時間的な変化を検出して警報を発生させるものがあり、例えば特許文献2がある。
【0004】
また、抵抗を有するタグ(センサ)を商品に貼着し、タグを接続ケーブルを介して2極プラグで中継器のジャックに接続し、ジャックに3つの端子を設け、ジャックに対する2極プラグの抜挿しによって各端子の接続状態を変えてジャックに2極プラグが接続されているか、否かを判断するものがあり、例えば特許文献3がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−228592号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平7−121779号公報
【0007】
【特許文献3】
特許第3135473号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、タグ等のセンサの形態は多様化しており、センサを接続する導線の断線や短絡による電圧の変化をその絶対値の変化だけを検出することでは対応できなくなっている。また、微分回路を用いて電圧の時間的な変化を検出する場合には、センサをゆっくりと剥がす等の行為によって電圧の変化が遅くなると変化を検出できない問題があった。また、ジャックに対するプラグの抜挿しによって3つの端子の接続状態を変えてプラグが接続されているか、否かを判断する構成では基板上に設ける端子のスペースが多く必要となる。
【0009】
本発明は上記した課題を解決するものであり、センサを接続した状態において検出部における電圧の絶対値および相対値を制御回路で検出し、絶対値、相対値の組み合わせによってセンサの接続状態、動作状態、異常状態を判別することを特徴とする盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の盗難防止装置は、コントローラのジャックに接続部を介してセンサ部を接続してなり、コントローラは基準電圧回路と検出部と制御回路とを有し、制御回路がジャックと基準電圧回路の接続点に接続した検出部で検出した検出電圧を指標としてセンサ部および接続部の状態を判別するものであり、センサ部は監視対象品への装着状態により抵抗が変化し、制御回路は予め設定する絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間の絶対値設定範囲と検出電圧を比較し、検出電圧が絶対値上限電圧以上である場合をセンサ部がコントローラに接続されていないか、もしくはセンサ部が動作していないセンサ無・非動作状態として判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ部に異常があるセンサ異常状態として判別し、検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ部がコントローラに接続されて、かつ動作しているセンサ有・動作状態として判別し、現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定し、センサ有・動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定するものである。
【0011】
上記した構成により、コントローラにセンサ部を接続していないか、装着状態不正常によりセンサ部が動作していないセンサ無・非動作状態では、検出部が基準電圧回路の基準電圧を検出電圧として検出する。絶対値設定範囲の絶対値上限電圧を基準電圧より低い値に設定することにより、検出電圧は絶対値上限電圧以上となり、絶対値においてセンサ部のセンサ無・非動作状態を判別することができる。コントローラにセンサ部が接続されて、かつ装着状態正常によりセンサ部が動作しているセンサ有・動作状態では、基準電圧回路の基準電圧がセンサ部の抵抗の存在によって分圧され、この分電圧を検出部が検出電圧として検出する。検出電圧は絶対値上限電圧以下となり、絶対値においてセンサ部のセンサ有・動作状態を判別することができる。したがって、2極のジャックでセンサ部の有無状態と動作・非動作状態を同時に判別できることになる。
【0012】
センサ有・動作状態で現検出電圧を相対値基準電圧として相対値設定範囲を設定することで、センサ部、接続部で断線、短絡等が生じて検出電圧が相対値設定範囲外に変化したときをセンサ異常状態として判別できる。たとえば断線すると検出電圧は相対値上限電圧以上となるとともにセンサ無・非動作状態と同様に絶対値上限電圧以上となり、相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別できる。また、接続部で短絡した後にセンサ部を切断すると検出電圧は相対値下限電圧以下となるとともに絶対値下限電圧以下となり、相対値および絶対値でセンサ異常状態として判別できる。
【0013】
この短絡する回路にセンサ部の抵抗より大きいダミー抵抗を介在させる場合には検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できないが、相対値上限電圧以上となり、相対値でセンサ異常状態を判別できる。ダミー抵抗がセンサ部の抵抗より小さい場合には検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できないが、検出電圧は相対値下限電圧以下となり、相対値でセンサ異常状態を判別できる。したがって、センサ部の抵抗に応じて相対値設定範囲における上限と下限間の検出幅を変更することにより種類の異なるセンサ部にも対応することができ、あるいは使用環境の温度に応じて検出幅を変更することにより誤動作を防止できる。
【0014】
センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定することにより、経年変化や使用環境の温度の変化によるセンサ部の抵抗値の変化に追従して相対値設定範囲を変更させることができ、センサ部の経年変化による誤作動を防止し、温度補償を行え、そのコストを抑制できる。この更新によって相対値基準電圧が絶対値下限電圧又は絶対値上限電圧に近づくと、検出電圧が相対値設定範囲内にあっても絶対値下限電圧以下又は絶対値上限電圧以上となる場合があり、相対値でセンサ異常状態を判別でないが、絶対値でセンサ異常状態を判別できる。したがって、絶対値による判別と相対値による判別を組み合わせることで、誤りのない判別を行うことができる。
【0015】
請求項2に係る本発明の盗難防止装置は、コントローラのジャックに接続部を介してセンサ部を接続してなり、コントローラは基準電圧回路と検出部と制御回路とを有し、制御回路がジャックと基準電圧回路の接続点に接続した検出部で検出した検出電圧を指標としてセンサ部および接続部の状態を判別するものであり、センサ部は監視対象品への装着状態により第1抵抗が変化し、装着状態に拘わらず第2抵抗が常に導通し、制御回路は検出電圧を予め設定する絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間の絶対値設定範囲、および絶対値上限電圧を基準とする上方域に所定幅で設定するセンサ有無検出範囲と比較し、検出電圧が絶対値上限電圧以上で、かつセンサ有無検出範囲外である場合をセンサ部がコントローラに接続されていないセンサ無状態として判別し、検出電圧がセンサ有無検出範囲内である場合をセンサ部がコントローラに接続され、かつセンサ部が動作していないセンサ有状態と判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ部に異常があるセンサ異常状態として判別し、
検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ部が動作しているセンサ動作状態として判別し、現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定し、センサ動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定するものであります。
【0016】
上記した構成により、コントローラにセンサ部を接続していないセンサ無状態では、検出部が基準電圧回路の基準電圧を検出電圧として検出する。センサ有無検出範囲の上限電圧を基準電圧より低い値に設定することにより、検出電圧はセンサ有無検出範囲の上限電圧以上となり、絶対値においてセンサ部のセンサ無状態を判別することができる。コントローラにセンサ部を接続し、かつ装着状態不正常によりセンサ部が動作していないセンサ有状態では、基準電圧回路の基準電圧がセンサ部の第2抵抗の存在によって分圧され、この分電圧を検出部が検出電圧として検出する。検出電圧はセンサ有無検出範囲内となり、絶対値においてセンサ部のセンサ有状態を判別することができる。したがって、2極のジャックでセンサの有無状態とセンサ部の動作・非動作を分けて判別できる。
【0017】
コントローラにセンサ部を接続し、装着状態正常によりセンサ部が動作しているセンサ動作状態では、基準電圧回路の基準電圧がセンサ部の第1および第2抵抗の存在によって分圧され、この分電圧を検出部が検出電圧として検出する。この検出電圧は絶対値上限電圧以下となり、絶対値においてセンサ部のセンサ動作状態を判別することができる。
【0018】
センサ動作状態で現検出電圧を相対値基準電圧として相対値設定範囲を設定することで、センサ部、接続部で断線、短絡等が生じて検出電圧が相対値設定範囲外に変化したときをセンサ異常状態として判別できる。たとえば断線すると検出電圧は相対値上限電圧以上となるとともにセンサ無状態と同様に絶対値上限電圧以上でセンサ有無検出範囲外となり、相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別できる。また、接続部で短絡した後にセンサ部を切断すると検出電圧は相対値下限電圧以下となるとともに絶対値下限電圧以下となり、相対値および絶対値でセンサ異常状態として判別できる。
【0019】
この短絡する回路にセンサ部の第1抵抗及び第2抵抗の合成抵抗より大きいダミー抵抗を介在させる場合には検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できないが、相対値上限電圧以上となり、相対値でセンサ異常状態を判別できる。ダミー抵抗がセンサ部の第1抵抗及び第2抵抗の合成抵抗より小さい場合には検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できないが、検出電圧は相対値下限電圧以下となり、相対値でセンサ異常状態を判別できる。したがって、センサ部の第1抵抗および第2抵抗に応じて相対値設定範囲における上限と下限間の検出幅を変更することにより種類の異なるセンサ部にも対応することができ、あるいは使用環境の温度に応じて検出幅を変更することにより誤動作を防止できる。
【0020】
センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定することにより、経年変化や使用環境の温度の変化によるセンサ部の第1抵抗もしくは第2抵抗の値の変化に追従して相対値設定範囲を変更させることができ、センサ部の経年変化による誤作動を防止し、温度補償を行え、そのコストを抑制できる。この更新によって相対値基準電圧が絶対値下限電圧又は絶対値上限電圧に近づくと、検出電圧が相対値設定範囲内にあっても絶対値下限電圧以下又は絶対値上限電圧以上となる場合があり、相対値でセンサ異常状態を判別でないが、絶対値でセンサ異常状態を判別できる。したがって、絶対値による判別と相対値による判別を組み合わせることで、誤りのない判別を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2において、コントローラ1は2Pジャック2に接続部3を介してセンサ部4を接続しており、接続部3はセンサ部4に接続するコネクタ3aと2Pジャック2に接続する2Pプラグ3bとコネクタ3aと2Pプラグ3bを接続する一対の導線3cとからなる。センサ部4はスイッチ4aと抵抗4bを有し、監視対象品への装着状態によるスイッチ4aのON・OFFで抵抗4bが導通・非導通となる。
【0022】
コントローラ1は抵抗5aを有する基準電圧回路5と検出部6と制御回路7と表示灯8とブザー回路9と電源回路10とを有し、検出部6は2Pジャック2と基準電圧回路5の接続点における電圧を検出電圧として検出してA/D変換後に制御回路7に検出電圧の値を入力する。制御回路7は通常の電気回路や集積回路等からなり、回路によってあるいはプログラムによって制御機能を設定するものであって、検出部6で検出した検出電圧を指標としてセンサ部4および接続部3の状態を判別し、判別結果に応じて表示灯8を点灯し、ブザー回路9で警報を発報する。
【0023】
制御回路7は以下の判別機能を有している。予め絶対値設定範囲を設定しており、絶対値設定範囲は絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間に所定幅を有している。検出電圧が絶対値上限電圧以上である場合をセンサ無・非動作状態として判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ異常状態として判別し、検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ有・動作状態として判別する。センサ有・動作状態と判別すると現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定する。このセンサ有・動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定する。
【0024】
以下、上記した構成における作用を説明する。図2に示すように、コントローラ1を起動させた状態において、センサ部4がコントローラ1に接続されていないか、もしくはセンサ部4が装着状態不正常でスイッチ4aがOFFである場合に、検出部6は基準電圧回路5の基準電圧を検出電圧として検出する。絶対値設定範囲の絶対値上限電圧は基準電圧より低い値に設定しているので、制御回路7は検出部6で検出した検出電圧が絶対値上限電圧以上であるとして絶対値においてセンサ部4のセンサ無・非動作状態を判別し、表示灯8を点灯するか、ブザー回路9で警報を発報する。
【0025】
センサ部4がコントローラ1に接続されて、かつセンサ部4が装着状態正常でスイッチ4aがONでセンサ部4が動作している場合に、基準電圧回路5の基準電圧はセンサ部4の抵抗4bの存在によって分圧され、この分電圧を検出部6が検出電圧として検出する。この検出電圧は絶対値上限電圧以下となり、制御回路7は絶対値においてセンサ部のセンサ有・動作状態を判別し、2極の2Pジャック2でセンサ部の有無状態および動作状態を同時に判別できることになる。
【0026】
制御回路7はセンサ有・動作状態において現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定する。
【0027】
センサ部4が正常に動作している場合に、検出電圧は相対値設定範囲内となり、制御回路7は相対値においてセンサ正常状態を判別する。センサ部4、接続部3で断線、短絡等が生じた場合には、検出電圧が相対値設定範囲外に変化する。たとえば断線すると検出電圧は相対値上限電圧以上となるとともにセンサ無・非動作状態と同様に絶対値上限電圧以上となり、制御回路7は相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別する。また、接続部3で短絡した後にセンサ部4を切断した場合には、検出電圧が相対値下限電圧以下となるとともに絶対値下限電圧以下となり、制御回路7は相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別する。
【0028】
この短絡するための回路にセンサ部4の抵抗4bより大きいか、もしくは小さいダミー抵抗を介在させる場合(窃盗行為者に抵抗4bの正確な値はわからないのでいずれかとなる)には、検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できない。しかし、検出電圧は相対値上限電圧以上、もしくは相対値下限電圧以下となり、制御回路7は相対値でセンサ異常状態を判別する。したがって、センサ部4の抵抗に応じて相対値設定範囲における上限と下限間の検出幅を変更することにより種類の異なるセンサ部4にも対応することができ、あるいは使用環境の温度に応じて検出幅を変更することで誤動作を防止できる。
【0029】
制御回路7は経年変化や使用環境の温度の変化によるセンサ部4の抵抗値の変化に追従するために、センサ正常状態において所定期間ごとに、あるいは所定幅の電圧降下を検出したときに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定する。このことにより、センサ部4の経年変化による誤作動を防止し、温度補償を行え、そのコストを抑制できる。
【0030】
この更新によって相対値基準電圧が絶対値下限電圧又は絶対値上限電圧に近づくと、検出電圧が相対値設定範囲内にあっても絶対値下限電圧以下又は絶対値上限電圧以上となる場合がある。この場合には相対値でセンサ異常状態を判別でないが、絶対値でセンサ異常状態を判別する。このように、絶対値による判別と相対値による判別を組み合わせることで、誤りのない判別を行う。
【0031】
上述した実施の形態では、センサ部4にスイッチ4aと抵抗4bを配置したが、図3に示すように、抵抗11として抵抗値が変化するものを使用することも可能である。例えば抵抗11を接着剤等の接着層によって監視対象品に貼着し、窃盗行為によってセンサ部4が監視対象品から剥がされたときに、抵抗11が断線や一部の欠落によって抵抗値が変化するように構成する。このことにより、監視対象品へのセンサ部4の装着状態に由来して抵抗11が変化する状態を具現できる。
【0032】
図4〜図5は本発明の他の実施の形態を示すものであり、先の実施の形態と同様の作用を行う部材は同一番号を付して説明を省略する。図4〜図5において、センサ部4はスイッチ4aと第1抵抗4bと第2抵抗4cを有し、第1抵抗4bと第2抵抗4cは並列に配置し、監視対象品への装着状態によるスイッチ4aのON・OFFで第1抵抗4bが導通・非導通となり、スイッチ4aのON・OFFに拘わらず第2抵抗4cが常に導通する。
【0033】
制御回路7は以下の判別機能を有している。予め絶対値設定範囲とセンサ有無検出範囲とを設定しており、絶対値設定範囲は絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間に所定幅を有し、センサ有無検出範囲は絶対値上限電圧を基準とする上方域に所定幅を有している。検出電圧が絶対値上限電圧以上で、かつセンサ有無検出範囲外である場合をセンサ無状態として判別し、検出電圧がセンサ有無検出範囲内である場合をセンサ有状態と判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ異常状態として判別し、検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ動作状態として判別する。
【0034】
センサ動作状態と判別すると現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定する。このセンサ動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定する。
【0035】
以下、上記した構成における作用を説明する。図5に示すように、コントローラ1を起動させた状態において、センサ部4がコントローラ1に接続されていない場合に、検出部6は基準電圧回路5の基準電圧を検出電圧として検出する。絶対値設定範囲の絶対値上限電圧およびセンサ有無検出範囲の上限電圧は基準電圧より低い値に設定しているので、制御回路7は検出部6で検出した検出電圧が絶対値上限電圧以上で、かつセンサ有無検出範囲外であるとして絶対値においてセンサ部4のセンサ無状態を判別する。
【0036】
コントローラ1にセンサ部4を接続し、かつ装着状態不正常によりスイッチ4aがOFFの場合に、基準電圧回路5の基準電圧がセンサ部の第2抵抗4cの存在によって分圧され、この分電圧を検出部6が検出電圧として検出する。この検出電圧はセンサ有無検出範囲内となり、絶対値においてセンサ部4のセンサ有状態を判別することができる。センサ部4がコントローラ1に接続されて、かつ装着状態正常によりスイッチ4aがONでセンサ部4が動作している場合に、基準電圧回路5の基準電圧がセンサ部4の第1抵抗4b、第2抵抗4cの存在によって分圧され、この分電圧を検出部6が検出電圧として検出する。この検出電圧は絶対値上限電圧以下となり、絶対値においてセンサ部のセンサ動作状態を判別することができる。したがって、2極のジャックでセンサ部の有無状態とセンサ部4の動作・非動作を分けて判別できる。
【0037】
センサ動作状態では、現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定する。センサ部4が正常に動作している場合に、検出電圧は相対値設定範囲内となり、制御回路7は相対値においてセンサ正常状態を判別する。センサ部4、接続部3で断線、短絡等が生じた場合には、検出電圧が相対値設定範囲外に変化する。たとえば断線すると検出電圧は相対値上限電圧以上となるとともにセンサ無・非動作状態と同様に絶対値上限電圧以上となり、制御回路7は相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別する。また、接続部3で短絡した後にセンサ部4を切断した場合には、検出電圧が相対値下限電圧以下となるとともに絶対値下限電圧以下となり、制御回路7は相対値および絶対値でセンサ異常状態を判別する。
【0038】
この短絡するための回路にセンサ部4の第1抵抗4b及び第2抵抗4cの合成抵抗より大きいか、もしくは小さいダミー抵抗を介在させる場合(窃盗行為者に抵抗の正確な値はわからないのでいずれかとなる)には、検出電圧は絶対値設定範囲内となり絶対値でセンサ異常状態を判別できない。しかし、検出電圧は相対値上限電圧以上、もしくは相対値下限電圧以下となり、制御回路7は相対値でセンサ異常状態を判別する。したがって、センサ部4の第1抵抗4b及び第2抵抗4cに応じて相対値設定範囲における上限と下限間の検出幅を変更することにより種類の異なるセンサ部4にも対応することができ、あるいは使用環境の温度に応じて検出幅を変更することで誤動作を防止できる。
【0039】
制御回路7は経年変化や使用環境の温度の変化によるセンサ部4の第1抵抗4bもしくは第2抵抗4cの値の変化に追従するために、センサ正常状態において所定期間ごとに、あるいは所定幅の電圧降下を検出したときに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定する。このことにより、センサ部4の経年変化による誤作動を防止し、温度補償を行え、そのコストを抑制できる。
【0040】
この更新によって相対値基準電圧が絶対値下限電圧又は絶対値上限電圧に近づくと、検出電圧が相対値設定範囲内にあっても絶対値下限電圧以下又は絶対値上限電圧以上となる場合がある。この場合には相対値でセンサ異常状態を判別でないが、絶対値でセンサ異常状態を判別する。このように、絶対値による判別と相対値による判別を組み合わせることで、誤りのない判別を行う。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、制御回路において検出電圧を絶対値設定範囲と相対値設定範囲と比較することで、絶対値においてセンサ部の有無状態と動作・非動作状態を同時に判別し、相対値においてセンサの異常・正常状態を判別でき、センサ正常状態において相対値基準電圧を更新設定することにより、経年変化や使用環境の温度の変化によるセンサ部の誤作動を防止し、温度補償を行え、そのコストを抑制でき、相対値基準電圧の更新に起因して検出電圧が相対値設定範囲内で絶対値下限電圧以下又は絶対値上限電圧以上となる場合にも絶対値でセンサ異常状態を判別でき、絶対値による判別と相対値による判別を組み合わせることで、誤りのない判別を行うことができる。また、制御回路において検出電圧をセンサ有無検出範囲と絶対値設定範囲と相対値設定範囲と比較することで、絶対値においてセンサ部の有無状態と動作・非動作状態を分けて判別し、相対値においてセンサの異常・正常状態を判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における盗難防止装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における盗難防止装置の動作を示す模式図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における盗難防止装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施の形態における盗難防止装置の構成を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態における盗難防止装置の動作を示す模式図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 2Pジャック
3 接続部
3a コネクタ
3b 2Pプラグ
3c 導線
4 センサ部
4a スイッチ
4b 抵抗(第1抵抗)
4c 第2抵抗
5 基準電圧回路
5a 抵抗
6 検出部
7 制御回路
8 表示灯
9 ブザー回路
10 電源回路
Claims (2)
- コントローラのジャックに接続部を介してセンサ部を接続してなり、コントローラは基準電圧回路と検出部と制御回路とを有し、制御回路がジャックと基準電圧回路の接続点に接続した検出部で検出した検出電圧を指標としてセンサ部および接続部の状態を判別するものであり、
センサ部は監視対象品への装着状態により抵抗が変化し、制御回路は予め設定する絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間の絶対値設定範囲と検出電圧を比較し、検出電圧が絶対値上限電圧以上である場合をセンサ部がコントローラに接続されていないか、もしくはセンサ部が動作していないセンサ無・非動作状態として判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ部に異常があるセンサ異常状態として判別し、検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ部がコントローラに接続されて、かつ動作しているセンサ有・動作状態として判別し、現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定し、センサ有・動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定することを特徴とする盗難防止装置。 - コントローラのジャックに接続部を介してセンサ部を接続してなり、コントローラは基準電圧回路と検出部と制御回路とを有し、制御回路がジャックと基準電圧回路の接続点に接続した検出部で検出した検出電圧を指標としてセンサ部および接続部の状態を判別するものであり、
センサ部は監視対象品への装着状態により第1抵抗が変化し、装着状態に拘わらず第2抵抗が常に導通し、制御回路は検出電圧を予め設定する絶対値上限電圧と絶対値下限電圧の間の絶対値設定範囲、および絶対値上限電圧を基準とする上方域に所定幅で設定するセンサ有無検出範囲と比較し、検出電圧が絶対値上限電圧以上で、かつセンサ有無検出範囲外である場合をセンサ部がコントローラに接続されていないセンサ無状態として判別し、検出電圧がセンサ有無検出範囲内である場合をセンサ部がコントローラに接続され、かつセンサ部が動作していないセンサ有状態と判別し、検出電圧が絶対値下限電圧以下である場合をセンサ部に異常があるセンサ異常状態として判別し、
検出電圧が絶対値設定範囲内にある場合をセンサ部が動作しているセンサ動作状態として判別し、現検出電圧を相対値基準電圧として設定するとともに、相対値基準電圧を基準として相対値上限電圧と相対値下限電圧の間に所定幅を有する相対値設定範囲を設定し、センサ動作状態において検出電圧が相対値設定範囲内にある場合をセンサ正常状態として判別し、検出電圧が相対値設定範囲外にある場合をセンサ異常状態として判別し、センサ正常状態において所定期間ごとに現検出電圧を相対値基準電圧として更新設定することを特徴とする盗難防止装置。
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