JP3902524B2 - 成形機のデータ収集方式及び管理装置 - Google Patents

成形機のデータ収集方式及び管理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は成形機からのデータ収集方式及び管理装置に関し、特に、あらかじめ定められた内容のデータをプリンタに出力するための出力専用のプリンタポートしか備えられていないような成形機や、出力専用のプリンタポートに加えてデータ入出力用のポートを備えていてもこのデータ入出力用のポートで入出力されるデータのフォーマットが不明であるような成形機からのデータを収集して処理するのに適したデータ収集方式及び管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、成形機、例えば射出成形機には、少なくともプリンタポートが備えられている。後で詳しく説明されるように、プリンタポートというのは、成形中の実績データ、例えば計量時間、射出圧力等のデータをプリンタでプリントアウトするための出力専用の端子である。射出成形機にはまた、プリンタポートに加えてI/Oポートが備えられる場合もある。I/Oポートというのは、これも後で説明されるように、射出成形機の稼働信号、異常信号等を出力したり、稼働指令信号、停止指令信号等を入力するための入出力端子である。
【0003】
このようなポートの他に、最近ではパソコン等で実現される管理装置との間でデータ通信を可能とするために、シリアルポート、LANポートと呼ばれるポートが備えられるようになってきている。シリアルポート、LANポートのいずれも、出力されるデータの種類はプリンタポートからのデータとほぼ同じであるが、双方向通信が可能であるという点でプリンタポートとは異なる。
【0004】
いずれにしても、上記各ポートからのデータ出力は、射出成形機に備えられた制御装置の制御の下に行われる。この制御装置は、射出成形機の各部に設置された各種センサからの信号を受け、後述される各種周辺機器とも接続されて成形動作の制御を行う。一方、管理装置は、1台の射出成形機のみならず、複数台の射出成形機を管理することを目的として提供される。
【0005】
ところで、プリンタポートやI/Oポートは、射出成形機のメーカーが異なる場合でも、ほぼ共通している。これは、プリンタポートに接続されるプリンタが一定の条件を満たすものであればどのようなタイプのものでも良いように汎用性を持たせるためである。また、I/Oポートは、信号の種類が限られており、しかも信号はオン、オフで表されるものであるからである。
【0006】
一方、シリアルポートやLANポートを利用した通信方式では射出成形機側とパソコン側で共通のコマンドを使用する必要があり、授受されるデータのフォーマットが射出成形機のメーカーによって異なる。これは、管理装置によるデータ管理プログラムがメーカー各社によって異なるからである。言い換えれば、あるメーカーから射出成形機が提供される場合、その射出成形機に適合する管理装置が付随して提供されるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、あるメーカーの管理装置を、他メーカーによる既設の射出成形機に適用しようとしても、シリアルポートやLANポートはそのまま利用することができない。これは、前述したように、シリアルポートやLANポートを介して授受されるデータのフォーマットがメーカーにより異なるからである。仮に、フォーマットを認識できたとしても、それらに適合するように管理装置のソフトウエアを組み替えるのは容易では無い。
【0008】
また、プリンタポートとI/Oポートしか持たない古いタイプの既設の射出成形機を最近の管理装置で管理できれば生産管理の上で好都合であるが、実現されていないのが実情である。
【0009】
そこで、本発明の課題は、シリアルポートやLANポートを使用せずに管理装置による管理を可能とするための成形機のデータ収集方式及び管理装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の課題は、プリンタポートやI/Oポートしか持たない古いタイプの既設の射出成形機であっても管理装置による管理を可能とするための成形機のデータ収集方式及び管理装置を提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の課題は、複数台の成形機を管理しつつ上記課題を達成するのに適した成形機のデータ収集方式及び管理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、あらかじめ定められた内容のデータをプリンタに出力するための出力専用のプリンタポートを備えた成形機の前記プリンタポートからパラレルデータを管理装置に適したシリアルデータへ変換するための第1の変換器を通して収集し、あらかじめ定められた管理プログラムに基づいてデータ処理を行う前記管理装置により、収集した前記シリアルデータを処理して所定の表示形態にて前記管理装置のディスプレイに表示させることを特徴とする成形機のデータ収集方式が提供される。
【0014】
本データ収集方式においては、前記成形機が更に前記あらかじめ定められた内容のデータとは異なる種類のデータを入出力するためのI/Oポートを備える場合、該I/Oポートからの前記異なる種類のデータを前記管理装置に適したデータ形式に変換するための第2の変換器を更に備え、前記管理装置は、前記第2の変換器を通して前記I/Oポートからの前記異なる種類のデータをも収集するようにしても良い。
【0015】
本データ収集方式においてはまた、前記管理装置は、複数台の成形機からデータを収集して成形機別にデータ処理を行うことができる。
【0016】
本データ収集方式においては更に、前記複数台の成形機毎のデータをそれぞれ、所定のフォーマットデータに並び替えを行うための第1のデータ収集端末を更に備え、前記管理装置は前記第1のデータ収集端末を通してデータを収集するようにしても良い。
【0017】
本データ収集方式においてはまた、前記成形機が更に前記あらかじめ定められた内容のデータとは異なる種類のデータを入出力するためのI/Oポートを備える場合、前記管理装置は、複数台の成形機からデータを収集して成形機別にデータ処理を行うために、前記複数台の成形機にそれぞれ接続されている複数の前記第1の変換器に接続されると共に、複数台の成形機の前記I/Oポートに接続された第2のデータ収集端末を通してデータ収集を行うようにしても良く、この場合、該第2のデータ収集端末は、前記第1の変換器で変換された成形機毎のデータをそれぞれ、所定のフォーマットデータに並び替えを行うと共に、前記第1の変換器で変換された成形機毎のデータと前記I/Oポートからの成形機毎の前記異なる種類のデータとのタイミング合わせを行う機能を有する。
【0018】
本発明によればまた、あらかじめ定められた内容のデータをプリンタに出力するための成形機のプリンタポートからパラレルデータをデータ管理装置に適したシリアルデータへ変換するための第1の変換器を通して収集し、あらかじめ定められた管理プログラムに基づいてデータ処理を行う処理手段と、該処理手段によりシリアル収集したデータを処理して所定の表示形態にて表示させる表示手段とを有することを特徴とする成形機の管理装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のいくつかの実施の形態を説明する前に、図5を参照して、成形機、特に射出成形機に備えられる各種ポートの機能について説明する。図5において、前に述べたように、最近の射出成形機にはI/Oポート、シリアルポートあるいはLANポート、プリンタポートが備えられている。
【0020】
I/Oポートは入出力ポートであり、出力項目について言えば、現在稼働中であることを示す稼働信号、ショット毎にショットが実行されたことを示すショット信号、成形中に射出成形機に何らかの異常が発生した際に出力される異常信号、成形中に成形品に何らかの不良が発生した際に出力される不良信号がある。一方、入力項目には、成形開始を指令する稼働指令信号、成形品取出し機などの周辺機器に異常が発生した際に通知される周辺機器異常信号、周辺機器である不良品判別器において不良品が検出された時に通知される不良通知信号、成形停止を指令する停止指令信号がある。これらはすべてオン、オフで示されるものであり、射出成形機メーカーにかかわらず、ほぼ共通である。
【0021】
シリアルポートは双方向通信用のポートであり、管理装置側に、いわゆるロギングデータを出力したり、管理装置側から各種信号を受信するためのポートである。出力項目について言えば、計量時間などの実績データ、稼働状況を示す稼働状況データ、現在のショットまでのショット数及び不良品数を示すデータ、どのような成形条件で成形が行われているかを示す成形条件データ、射出成形機に異常が発生した際に、その内容を示す異常内容データ、成形条件、つまり設定値が変更された際にその内容を示す設定変更データがあり、これらはいずれも時間を示すデータと共に出力される。なお、稼働状況データは、射出成形機の状態を示すデータであり、ID(A73)と呼ばれるデータが使用され、A73は数値で示される。例えば、A73の数値が0の場合には稼働中、1の場合には停止中、2の場合には異常であることが表される。
【0022】
一方、入力項目については、管理装置から成形条件を変更する場合に送られる成形条件データ、成形開始を指令するID(A73)による稼働指令データ、成形停止を指令するID(A73)による停止指令データ、周辺機器に異常があった場合に通知される周辺機器異常通知データ、周辺機器の稼働状況を通知する周辺機器稼働通知データ、周辺機器実績データがある。周辺機器に関するデータを送るのは、以下の理由による。周辺機器と射出成形機の制御装置がそれぞれダイレクトに管理装置に接続される場合と、周辺機器が射出成形機の制御装置を介して管理装置に接続される場合とがある。後者の場合には管理装置から射出成形機の制御装置へ周辺機器に関するデータを送る必要は無いが、前者の場合には、周辺機器の異常発生等を射出成形機の制御装置へ知らせ、その異常状況により射出成形機も停止させる必要があるため、周辺機器に関するデータを管理装置から射出成形機の制御装置に送る必要がある。なお、シリアルポートは、通信速度が以下で述べるプリンタポートより速い。
【0023】
LANポートも双方向通信用であり、授受されるデータの内容はシリアルポートと同じであるが、通信速度はシリアルポートよりも速い。
【0024】
シリアルポートやLANポートで授受されるデータの種別が射出成形機メーカー毎に同じであったとしても、データフォーマットは異なるのが普通である。
【0025】
プリンタポートは出力専用のポートであり、出力項目は、シリアルポートやLANポートとほぼ同じである。つまり、前に述べた稼働状況データを除いた、実績データ、ショット数及び不良品数を示すデータ、成形条件データ、異常内容データ、設定変更データが出力される。これらの出力データのフォーマットは、一定条件を満たすプリンタであればどのようなタイプのプリンタも接続可能であるように射出成形機メーカーにかかわらず共通である。但し、プリンタポートからのデータは、シリアルデータの場合とパラレルデータの場合とがある。
【0026】
以上の説明で明らかなように、射出成形機には各社共通の少なくともプリンタポート、場合によっては更にI/Oポートが備えられるという観点から、本発明は射出成形機のデータ収集を、プリンタポート、I/Oポートのうち少なくともプリンタポートを通して行うことができるようにした点に特徴を有する。言い換えれば、以下で説明されるいずれの実施の形態においても、データ収集は既設の射出成形機に対して行われることを前提としている。
【0027】
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態によるデータ収集方式について説明する。図1は、第1の実施の形態によるデータ収集方式を、複数の射出成形機を管理する複数台管理システムに適用する場合について示しているが、便宜上、ここでは射出成形機は2台のみを示している。
【0028】
図1において、複数台管理システム用の管理装置1はパソコン等で実現され、2台の射出成形機2、3のプリンタポートにそれぞれ、変換器(第1の変換器)4を介して接続されている。変換器4は、射出成形機2、3のプリンタポートからのデータがパラレルデータである場合に必要であり、シリアルデータであれば不要である。言い換えれば、変換器4は、射出成形機2、3のプリンタポートからのパラレルデータを、管理装置1に適したシリアルデータに変換するために用いられる。この種の変換器4は市販されているものを利用することができる。
【0029】
管理装置1は、変換器4で変換されたシリアルデータを受け、あらかじめ定められた管理プログラムに基づいて射出成形機別に処理し、処理結果を内蔵のデータベースに保存したり、様々な表示形態にてディスプレイ1aに表示する。表示形態については後述する。
【0030】
なお、管理装置1は、2台の射出成形機2、3からのデータに対して解析及びある一定のフォーマットデータへの並び替えを行う手段を内蔵している。このような解析及び並び替え手段は、ソフトウエアによる処理機能で実現される。但し、ソフトウエアによる解析及び並び替え処理は、管理装置1では新たな負荷となる。解析及び並び替え処理というのは、プリンタポートから出力されるデータはバイナリデータであり、管理装置1では受信したバイナリデータを内部での処理に適したフォーマットのデータに変換する必要があることによる。勿論、このような負荷は、前に述べたように、シリアルポートやLANポートからのデータのフォーマットを認識した上で、ソフトウエアの組み替えを行う負荷に比べればはるかに小さいが、管理装置1での新たな負荷の発生は無いに越したことはない。
【0031】
そこで、管理装置1の負荷を軽減するためには、2台の射出成形機2、3からのデータに対する解析及び並び替え処理が管理装置1に入力する前に実行されていることが望ましい。
【0032】
図2は、管理装置1の負荷を軽減するためのデータ収集端末5(第1のデータ収集端末)を備えた第2の実施の形態を示す。図2において、第1の実施の形態と同様、射出成形機2、3のプリンタポートからのパラレルデータを変換器4によりシリアルデータに変換する。変換器4からのシリアルデータはそれぞれ、データ収集端末5により解析及び所定のフォーマットデータに並び替えが行われる。管理装置1は、データ収集端末5からのシリアルデータを受け、管理プログラムに基づいて射出成形機別に処理し、処理結果を内蔵のデータベースに保存したり、様々な表示形態にてディスプレイ1aに表示する。表示形態は第1の実施の形態と同様であり、後述される。
【0033】
図3は、本発明の第3の実施の形態によるデータ収集方式を示す。第3の実施の形態では、プリンタポートからのデータだけでなく、射出成形機に備えられたI/Oポートからのデータをも収集、処理してより詳細な管理を可能にしたものである。図3において、図1と同じ要素には同じ番号を付している。
【0034】
図3において、2台の射出成形機2、3のプリンタポートにそれぞれ、変換器4を介して管理装置1が接続されている。加えて、2台の射出成形機2、3のI/Oポートにそれぞれ、変換器6(第2の変換器)を介して管理装置1が接続されている。変換器6は、前に述べたI/Oポートからの信号を、管理装置1に適した信号に変換するためのものであるが、管理装置1に内蔵するようにしても良い。
【0035】
I/Oポートからの信号は、前述したように、稼働信号、異常信号、不良信号、ショット信号等であり、これらの信号で表されるデータはプリンタポートからは取得できない場合が多い。つまり、これらの信号は電圧の有無、すなわちオン、オフにより状態を表すようにしており、例えば稼働信号がオンからオフに変化し、かつ異常信号がオフの時には射出成形機は停止したものと判断される。変換器6の主な役割は、ある信号の電圧の変化を決まったポート(アドレス)に伝えることにあり、これによりどの信号が変化したかを管理装置1側で判断できる。つまり、管理装置1側では、ポートの状態を見て決められたID(A73)の数値A73に値0や1等を設定する。
【0036】
管理装置1は、変換器4で変換されたシリアルデータ、変換器6で変換されたI/O信号を受け、管理プログラムに基づいて射出成形機別に処理し、処理結果を内蔵のデータベースに保存したり、様々な表示形態にてディスプレイ1aに表示する。
【0037】
いずれにしても、例えばI/Oポートからの稼働信号や異常信号は、これを基に、後述される図8の表示形態において色別の状態表示を行うために利用することができる。
【0038】
管理装置1は、第1の実施の形態で述べた、2台の射出成形機2、3からのデータに対して解析及びある一定のフォーマットデータへの並び替えを行う手段を内蔵している。本第3の実施の形態では、管理装置は更に、変換器6からのI/O信号と変換器4からのシリアルデータとの間にはタイミングのずれがあるため、タイミングをそろえる手段をも内蔵している。このような手段は、ソフトウエアによる処理機能で実現される。但し、ソフトウエアによる解析及び並び替え処理とタイミング合わせ処理は、管理装置1では新たな負荷となる。
【0039】
そこで、管理装置1の負荷を軽減するためには、2台の射出成形機2、3からのシリアルデータに対する解析及び並び替え処理、I/O信号とシリアルデータのタイミング合わせ処理が管理装置1に入力する前に実行されていることが望ましい。
【0040】
図4は、管理装置1の負荷を軽減するためのデータ収集端末7(第2のデータ収集端末)を備えた第4の実施の形態を示す。図4において、第1の実施の形態と同様、射出成形機2、3のプリンタポートからのパラレルデータを変換器4によりシリアルデータに変換する。変換器4からのシリアルデータはそれぞれ、データ収集端末7により解析及び所定のフォーマットデータへの並び替えが行われる。一方、射出成形機2、3のI/OポートからのI/O信号をそれぞれ、データ収集端末7により管理装置1に適した信号に変換すると共に、変換器4からのシリアルデータとのタイミング合わせを行う。つまり、データ収集端末7は、ある射出成形機側の変換器4からのシリアルデータ(ロギングデータ)と、同じ射出成形機側のI/OポートからのI/O信号(不良信号やショット信号等)とが揃った時点でこれらのデータ及び信号を管理装置1に送る。なお、稼働信号や異常信号から得られるデータについては、状態が変化(例えば、稼働から異常への変化)した時に管理装置1に送られる。
【0041】
管理装置1は、データ収集端末7からのシリアルデータ及びI/O信号を受け、管理プログラムに基づいて射出成形機別に処理し、処理結果を内蔵のデータベースに保存したり、様々な表示形態にてディスプレイ1aに表示する。
【0042】
次に、図6〜図9を参照して、本出願人により提案(特願2001−193234号)されている複数台管理システム用の管理装置について説明する。上記提案による管理装置は、図6に示すような射出成形機の複数台管理システムに適用されている。
【0043】
図6において、同じ場所に複数台の射出成形機10−1〜10−nが設置され、これらはディスプレイ装置付きの管理装置20で一括管理されている。つまり、管理装置20は、射出成形機10−1〜10−nにおけるそれぞれの制御装置に接続されており、射出成形機10−1〜10−nのそれぞれに設置された各種センサからの様々な情報を各制御装置経由で受信し、受信した情報を内蔵の管理プログラムに基づいて射出成形機別に処理すると共に、処理した結果を内蔵のデータベースに保存及び管理画面としてディスプレイ装置に表示する。情報の種別によっては受信した生情報がそのままデータベースに保存される。
【0044】
次に、上記の管理装置20において各射出成形機の稼働状況を表すためにディスプレイ装置にて表示される管理画面には複数種類あり、そのうちの4つの例について説明する。
【0045】
図7は、複数台の射出成形機の運転状況をリアルタイムに表示する運転状況画面である。この運転状況画面では、複数台の射出成形機の稼働状況が、画面分割形式にてすべての号機(ここでは1号機〜30号機)についてリアルタイムで一括して1画面に表示される。例えば、9号機について拡大して示した図8をも参照して説明すると、左上に号機の番号、右上に成形条件変更(設定変更)カウンタの計数値C1(ここでは17)、右横に24時間稼働状況グラフ、下側にはショット数(529)とサイクル時間(14.9sec)とが表示されている。ここで、成形条件変更カウンタというのは、成形を開始してから現在までに何回成形条件(設定)が変更されたかを計数するカウンタである。このカウンタは管理装置20に備えられる。各射出成形機における制御装置には成形条件の変更を検出する手段が設けられ、管理装置20では各制御装置からの検出結果を受けてそれぞれをカウントし、各号機別にカウント結果をディスプレイ装置に表示させる。管理装置20では、この表示値を必要に応じてリセット可能である。
【0046】
また、24時間稼働状況グラフというのは、現時点から過去24時間における射出成形機の稼働状況を色分けにして1本の第1の棒グラフB1で表示するものである。稼働状況は、稼働、通常の停止(スタンバイ中)、異常発生による停止、電源切りの4種類で規定され、24時間前から現時点までの時間経過に対応させて前記4種類の状況が色分け区分表示される。ここでは、稼働が青色、通常の停止が黄色、異常発生による停止が赤色、電源切りが灰色で示され、図8では便宜上、青色は右下がりの細いハッチング、黄色は縦のハッチング、赤は右さがりの太いハッチング、灰色は左下がりの太いハッチングで示している。また、第1の棒グラフB1の最下端が24時間前、最上端が現時点をそれぞれ示し、例えば、過去24時間前から12時間前までは通常の停止、過去12時間前から現時点までは稼働中であれば、第1の棒グラフB1は下半分が黄色、上半分が青で表示されることになる。
【0047】
上記提案では更に、各号機の分割画面内に射出成形機の外観がアイコン画像として表示され、しかもその背景は、現在の稼働状況を示すために、前記稼働、前記通常の停止、前記異常発生による停止、前記電源切りの4種類について第1の棒グラフB1における色分けと同じ対応色関係で表示されるようにしている。つまり、上記の例示と同じとすると、背景色は青となる。
【0048】
このような運転状況画面を見ることで、オペレータあるいは管理者はどの号機が過去24時間においてどのような稼働状況であったのかを一目瞭然で知ることができる。なお、24時間という数値は、通常は固定値であるが、可変としても良い。
【0049】
ところで、管理装置20では、ディスプレイ装置における上記の運転状況画面における各号機の分割画面における特定箇所をクリックすることで該当する号機のみの稼働状況を詳細に示す総括グラフ画面を表示可能にしている。
【0050】
図9は、総括グラフ画面の例であり、この総括グラフ画面では号機別(ここでは10号機)に、24時間分の品質データの変化状況、異常発生の有無、設定変更の有無が時刻を横軸にして1画面にて表示される。図9において、最上段のグラフはショット数の累積値の変化を示す折れ線グラフであり、縦に入っている複数の線、例えば線L1は18時近辺で成形の中断(異常発生)があったことを示す。L2の『状態』というのは、前に述べた稼働状況の表示と同じであり、稼働、通常の停止(スタンバイ中)、異常発生による停止、電源切りの4種類で規定され、24時間分の状態が時刻に対応させて色分け表示される。L3の『条件名』というのは、成形条件の変更、つまり成形品毎の条件名が変更されると色を変更し、変更された時刻を示すグラフである。言い換えれば、これは成形品が変わると変更されるものであり、色別表示されるが、色そのものに意味があるわけではなく、色が変わった時刻に意味がある。一方、L4の『項目』というのは、成形条件内の条件項目が変更されると色を変え変更されたことを時刻とともに表示するグラフである。例えば、射出の条件や型開の条件等が変更された場合に色が変更されるものであり、これも色そのものというより、色が変わった時刻に意味がある。このため、『条件名』、『項目』の色は、『状態』とは異なり、4色以上が用意される。
【0051】
また、L5の1段目のグラフは図9下側の表示項目選択欄に示されている表示項目の『充填時間』の時間経過を示し、2段目は同様に『最小クッション位置』の時間経過を示す。3段目のグラフは『保圧完了位置』を示し、4段目、5段目はそれぞれ、『V/P切換位置』、『充填前位置』の時間経過を示す。
【0052】
上記提案では更に、総括グラフ画面の右横に更に、過去24時間における当該号機の稼働状況を、0〜10%の稼働率で第2の棒グラフB2により、第1の棒グラフB1と同様の色別に、24時間を示す数値と共に表示するようにしている。図9では、過去24時間の稼働率が28%であることを示し、図9下側の表示項目選択欄に示されている『時間表示』の箇所に稼働率計算のベースになっている24という数字が表示されている。なお、ここでの『時間表示』の欄の数字は任意に変更することができる。つまり、表示項目選択欄に示されている『日時』、『時間表示』は任意に設定することができ、ここでは2000年9月4日10時から24時間という数値が設定されていることにより、図9最上部に示されているように、2000年9月4日10時から2000年9月5日10時までの24時間分が表示される。仮に、『時間表示』に12という数字を入力すれば、12時間をベースとした過去12時間分の稼働率が第2の棒グラフB2で表示される。この場合、図9の1段目〜8段目のグラフあるいは項目も過去12時間分について示されることになる。このような第2の棒グラフB2によれば、任意な時間の任意な時刻からの稼働率を表示できる。
【0053】
図9の総括グラフ画面は図7の運転状況画面にリンクしており、図7の運転状況画面における各号機の特定箇所(アイコン)をクリックすることで表示されるようになっている。
【0054】
本発明においては、上記提案による管理装置20を管理装置1として使用するものであるが、上記の理由でプリンタポート、I/Oポートのうち、少なくともプリンタポートからのデータを用いることにより図6〜図9に示すような表示形態を実現することができる。例えば、図9について言えば、グラフL1、L2や棒グラフB2はI/OポートからのI/O信号を用いてグラフ化して表示させることができ、グラフL3〜L5のグラフ表示は、プリンタポートからのデータに基づいてグラフ化して表示させることができる。
【0055】
本発明は、射出成形機のみならず、成形機全般、例えば押出し成形機のような成形機にも適用可能であることは言うまでも無い。また、管理装置1は複数台管理システム用の管理装置であるが、1台のみの管理装置としても使用可能である。この場合、図7で説明したような運転状況画面は不要であり、図9の総括グラフ画面による表示が行われる。
【0056】
【発明の効果】
本発明のデータ収集方式によれば、既設の成形機におけるシリアルポートやLANポートにおけるデータのフォーマットが不明な場合や、これらのポートを持たない場合でも、プリンタポートを利用して成形機の品質データなどを管理装置側で収集できる。
【0057】
本発明を実現するために管理装置に施されるプログラミングの変更は、シリアルポートやLANポートにおけるデータフォーマットを解析したうえで行うプログラミング変更に比べ、はるかに容易である。
【0058】
射出成形機が複数台設置される場合、品質データや成形条件を印字するために、射出成形機毎にプリンタを接続し印字していたが、本発明では1台の管理装置に複数台の射出成形機を接続することが可能であるため、管理装置側に接続された1台のプリンタで複数台分の射出成形機のデータを印字できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ収集方式の第1の実施の形態を示した図である。
【図2】本発明によるデータ収集方式の第2の実施の形態を示した図である。
【図3】本発明によるデータ収集方式の第3の実施の形態を示した図である。
【図4】本発明によるデータ収集方式の第4の実施の形態を示した図である。
【図5】射出成形機に備えられる各種ポートの機能を説明するための図である。
【図6】本出願人により提案されている射出成形機の複数台管理システムの構成を概略的に示した図である。
【図7】図6に示された管理装置のディスプレイ装置で表示される管理画面の一例として運転状況画面の例を示した図である。
【図8】図7に示された分割画面の一つを拡大して示した図である。
【図9】図6に示された管理装置のディスプレイ装置で表示される管理画面の他の例として総括グラフ画面の例を示した図である。
【符号の説明】
1、20 管理装置
2、3、10−1〜10−n 射出成形機
4、 変換器
5、7 データ収集端末

Claims (6)

  1. あらかじめ定められた内容のデータをプリンタに出力するための出力専用のプリンタポートを備えた成形機の前記プリンタポートからパラレルデータを管理装置に適したシリアルデータへ変換するための第1の変換器を通して収集し、あらかじめ定められた管理プログラムに基づいてデータ処理を行う前記管理装置により、収集した前記シリアルデータを処理して所定の表示形態にて前記管理装置のディスプレイに表示させることを特徴とする成形機のデータ収集方式。
  2. 請求項1に記載のデータ収集方式において、前記成形機は更に前記あらかじめ定められた内容のデータとは異なる種類のデータを入出力するためのI/Oポートを備え、該I/Oポートからの前記異なる種類のデータを前記管理装置に適したデータ形式に変換するための第2の変換器を更に備え、前記管理装置は、前記第2の変換器を通して前記I/Oポートからの前記異なる種類のデータをも収集することを特徴とする成形機のデータ収集方式。
  3. 請求項1あるいは2のいずれかに記載のデータ収集方式において、前記管理装置は、複数台の成形機からデータを収集して成形機別にデータ処理を行うことを特徴とする成形機のデータ収集方式。
  4. 請求項に記載のデータ収集方式において、前記複数台の成形機毎のデータをそれぞれ、所定のフォーマットデータに並び替えを行うための第1のデータ収集端末を更に備え、前記管理装置は前記第1のデータ収集端末を通してデータを収集することを特徴とする成形機のデータ収集方式。
  5. 請求項に記載のデータ収集方式において、前記成形機は更に前記あらかじめ定められた内容のデータとは異なる種類のデータを入出力するためのI/Oポートを備え、前記管理装置は、複数台の成形機からデータを収集して成形機別にデータ処理を行うために、前記複数台の成形機にそれぞれ接続されている複数の前記第1の変換器に接続されると共に、複数台の成形機の前記I/Oポートに接続された第2のデータ収集端末を通してデータ収集を行い、該第2のデータ収集端末は、前記第1の変換器で変換された成形機毎のデータをそれぞれ、所定のフォーマットデータに並び替えを行うと共に、前記第1の変換器で変換された成形機毎のデータと前記I/Oポートからの成形機毎の前記異なる種類のデータとのタイミング合わせを行う機能を有することを特徴とする成形機のデータ収集方式。
  6. あらかじめ定められた内容のデータをプリンタに出力するための成形機のプリンタポートからパラレルデータをデータ管理装置に適したシリアルデータへ変換するための第1の変換器を通して収集し、あらかじめ定められた管理プログラムに基づいてデータ処理を行う処理手段と、
    該処理手段によりシリアル収集したデータを処理して所定の表示形態にて表示させる表示手段とを有することを特徴とする成形機の管理装置。
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