JP3901988B2 - 遊技機梱包装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機又はスロットマシーンのような遊技機を梱包する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の遊技機梱包装置の分解した外観を示し、蓋100を開いた段ボール箱101の内部の底部102に段ボール紙よりなる下敷103を配置し、段ボール箱101の内部に遊技機104を横置き状態で収納し、遊技機104の下側部105を下敷103に設けられた相対峙する一対の下部肩当106;107の間に挿入して下部肩当106;107で支持すると共に、段ボール箱101の上方から内部に段ボール紙よりなる上掛108を収納し、遊技機104の上側部109を上掛108に設けられた相対峙する一対の上部肩当110;111の間に挿入して上部肩当110;111で支持する一方、蓋100を閉じて封緘することにより遊技機104を段ボール箱101で梱包するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来例は下敷103及び上掛108が段ボール紙により形成され、下部肩当106;107及び上部肩当110;111が発砲スチロールのような合成樹脂により形成されるというように、下敷103と下部肩当106;107とが異種材料で形成され、上掛108と上部肩当110;111とが異種材料で形成されているため、遊技機梱包装置で格納された遊技機104を遊技機製造会社から遊技店にトラックで運搬し、遊技店で遊技機梱包装置より遊技機104を取り出した後、遊技機梱包装置は使用済として破棄されるが、その際において、下敷103と下部肩当106;107とを材料で分別し、上掛108と上部肩当110;111とを材料で分別しなければならないという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は材料による分別を不要とすることができる遊技機梱包装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機梱包装置は、前後左右の蓋を開いた段ボール箱内の底部に段ボール紙よりなる下敷を配置し、段ボール箱の内部に遊技機を横置き状態で収納し、遊技機の下側部を下敷に設けられた段ボール紙よりなる相対峙する一対の下部肩当間に挿入して下部肩当間で支持する一方、左蓋には前後一対の相対峙する上部肩当が設けられ、左蓋が閉じられた場合に上記左蓋における前後一対の相対峙する上部肩当が左蓋より内側に折り曲げられかつ上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を前後方向から挟んで支持し、上記左蓋における前後一対の相対峙する上部肩当の間における部分が上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を上から押さえ、右蓋には前後一対の相対峙する上部肩当が設けられ、右蓋が閉じられた場合、上記右蓋における前後一対の相対峙する上部肩当が右蓋より内側に折り曲げられかつ上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を前後方向から挟んで支持し、上記右蓋における前後一対の相対峙する上部肩当の間における部分が上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を上から押さえた後、前後蓋を閉じて左右蓋を上から押されるように封緘することにより遊技機を段ボール箱で梱包したことによって、段ボール箱、下敷、下部肩当、上部肩当を使用済として破棄する場合に、材料で分別することなく一緒に捨てることができ、遊技機の上側部を支持する肩当を有する上掛が不要となり、遊技機梱包装置を構成する部品点数を削減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は第1実施形態であって、図1は遊技機梱包装置1の分解した外観を示し、図2は遊技機9を梱包した遊技機梱包装置1の縦断面を示し、図3は展開した段ボール箱2を示し、図4は段ボール箱2の作り方の途中形態を示し、図5は段ボール箱2の底面側からの外観を示し、図6は扁平に折畳んだ段ボール箱2の外観を示す。
【0007】
図1及び図2を参照し、遊技機梱包装置1について説明する。図1に示すように、遊技機梱包装置1は段ボール箱2及び下敷3を備え、段ボール箱2の前後左右蓋4;5;6;7を開き、段ボール箱2の内部における底部8に段ボール紙製の下敷3を配置した状態において、図2にも示すように、遊技機9を横置き状態で段ボール箱2の上方より内部に収納し、遊技機9の下側部10を下敷3に設けられた段ボール紙製の相対峙する一対の下部肩当11;12の間に挿入することで、遊技機9の下側部10を下部肩当11;12で遊技機9の前後方向より挟む格好で支持した後、左右蓋6;7を閉じることにより、左右蓋6;7に設けられた段ボール紙製の一対の相対峙する上部肩当13;14;15;16間に遊技機9の上側部17を挿入することで、遊技機9の上側部17を上部肩当13〜16で遊技機9の前後方向より挟むような格好で支持し、その後、前後蓋4;5を閉じて図外の紙テープのような封緘具で封緘するようになっている。遊技機9の横置き状態は、遊技店に設置される場合における遊技機9の上下部9a;9bが段ボール箱2の左右側壁18;19の方向に位置すると共に、遊技機9の前後部9c;9dが段ボール箱2の前後壁20;21の方向に位置する形態である。
【0008】
図3を参照し、段ボール箱2について説明する。展開した場合、段ボール箱2は糊代22と後壁21と左側壁18と前壁20及び右側壁19とを左側から右側へと横一列に連接し、後壁21より上下方向に後蓋5及び後底23を連接し、左側壁18より上下方向に左蓋6及び左底24を連接し、前壁20より上下方向に前蓋4及び前底25を連接し、右側壁19より上下方向に右蓋7及び右底26を連接しており、ロール状に巻かれた長尺な段ボール紙材料から長方形状に切断されて材料取りされた後に、点線で示す折線31;32;33;34;35;36;37;38;39;40;41;42;43;44;45;46及び一点鎖線で示す折線47;48が付けられると共に上部肩当13〜16が形成された形態である。上部肩当13;14は左蓋6の先端縁から内側(左側壁18の方向)に向けて直線状に延びた左右一対の切込49;50と、切込49;50の内側端より両外側に向けて直線状に延びた折線43;44とで構成される。上部肩当15;16は右蓋7の先端縁から内側(右側壁19の方向)に向けて直線状に延びた左右一対の切込51;52と、切込51;52の内側端より両外側に向けて直線状に延びた折線45;46とで構成される。後底23には糊代53が折線47で区分され、前底25には糊代54が折線48で区分される。後左前右底23〜26は図1の底部8を形成する。
【0009】
図4及び図5を参照し、段ボール箱2の作り方について説明する。図4に示すように、右側壁19を前壁20に対して折線34で内側に折り曲げ、右底26を右側壁19に対して折線42で内側に折り曲げ、前底25を前壁20に対して折線40で内側に折り曲げて、前底25の糊代54と右底26とを重ね合せて接着剤で結合する一方、左底24を左側壁18に対して折線38で内側に折り曲げ、後壁21を左側壁18に対して折線32で内側に折り曲げ、後底23を後壁21に対して折線36で内側に折り曲げて、後底23の糊代53と左底24とを重ね合せて接着剤で結合する。次に、図5に示すように、左側壁18を前壁20に対して折線33で内側に折り曲げ、糊代22を後壁21に対して折線31で内側に折り曲げて右側壁19の内側に重ね合せて接着剤で結合することによって、段ボール箱2が完成する。
【0010】
図6を参照し、段ボール箱2の保管形態について説明する。段ボール箱2の後左前右底23〜26を矢印Xで示すように外側から内側に押すことによって、左側壁18と前壁20とが連なって略平坦となると共に右側壁19と後壁21とが連なって略平坦となるに伴い、後底23と左底24との結合部分における糊代53が折線47で外側に折り曲げられると共に前底25と右底26との結合部分における糊代54が折線48で外側に折り曲げられ、後左前右底23〜26が段ボール箱2の内側に押込まれることによって、段ボール箱2は左側壁18と前壁20とが連なると共に右側壁19と後壁21とが連なった扁平となる。この扁平な段ボール箱2を複数枚重ねる場合、1つの段ボール箱2における右側壁19と後壁21との組に、もう1つの段ボール箱2における左側壁18と前壁20との組を重ねることによって、図5に示す箱状の段ボール箱2を重ねて保管する場合に比べ、嵩張らない。
【0011】
第1実施形態の構造によれば、段ボール箱2と下敷3と下部肩当11;12及び上部肩当13〜16が段ボール紙により形成されているので、遊技機梱包装置1を使用済として破棄する場合に、段ボール箱2、下敷3、下部肩当11;12、上部肩当13〜16それぞれを材料で分別することなく一緒に捨てることができる。又、下敷3が段ボール箱2の底部8の内法と同じ大きさであることから、下部肩当11;12を有する下敷3が段ボール箱2の内部における底部8の上に重ね合されることによって、段ボール箱2が内部でがたつくことがない。そして、遊技機9が横置き状態で前後左右蓋4〜7の開けられた段ボール箱2の上方より内部に収納されることによって、遊技機9の下側部10が下部肩当11;12で遊技機9の前後方向より挟むような格好で段ボール箱2に対してがたつくことがないように支持される。しかも、上部肩当13〜16が左右蓋6;7に形成されているので、遊技機9を段ボール箱2に収納した後に、左右蓋6;7を閉じることによって、遊技機9の上側部17が上部肩当13〜16で遊技機9の前後方向より挟むような格好でがたつくことがないように支持される。最後に、後蓋5が閉じられて図外の封緘具で封緘されることによって、遊技機9が段ボール箱2の内部で下部肩当11;12と上部肩当13〜16とによって安定に支持される。又、上部肩当13〜16が段ボール箱2の左右蓋6;7に設けられたので、肩当を形成した上掛が不要となり、遊技機梱包装置1を構成する部品数を減少させることができる。
【0012】
図7は第2実施形態を示す。第1実施形態は切込49〜52を左右蓋6;7に先端縁から内側に向けて形成して上部肩当13〜16を左右蓋6;7に設けたのに対し、第2実施形態は上部肩当13〜16を左右蓋6;7に先端縁より外側に突出し、上部肩当13〜16と左右蓋6;7との境に形成された折目55;56;57;58で上部肩当13〜16を内側に折り曲げることによって、図3に示す切込49〜52を左右蓋6;7から省くことができる。
【0013】
上部肩当13〜16に類似する形状の段ボール紙を複数枚相互に接着したような段ボール紙製のブロックを左右蓋6;7に結合しても同様に適用できる。又、上部肩当13〜16を前後蓋4;5に形成することも可能である。しかし、上部肩当13〜16を左右蓋6;7に設けた方が、上部肩当13〜16の遊技機9を支持する上での構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の遊技機梱包装置を示す分解斜視図。
【図2】 第1実施形態の遊技機梱包装置に遊技機を梱包した縦断面図。
【図3】 第1実施形態の段ボール箱を示す展開図。
【図4】 第1実施形態の段ボール箱の作り方の途中形態を示す斜視図。
【図5】 第1実施形態の段ボール箱を示す底面側からの斜視図。
【図6】 第1実施形態の扁平に折畳んだ段ボールを示す斜視図。
【図7】 第2実施形態の段ボール箱の斜視図。
【図8】 従来の遊技機梱包装置を示す分解斜視図。
【符号の説明】
2 段ボール箱
3 下敷
4〜7 前後左右蓋
9 遊技機
11;12 下部肩当
13〜16 上部肩当
Claims (1)
- 前後左右の蓋を開いた段ボール箱内の底部に段ボール紙よりなる下敷を配置し、段ボール箱の内部に遊技機を横置き状態で収納し、遊技機の下側部を下敷に設けられた段ボール紙よりなる相対峙する一対の下部肩当間に挿入して下部肩当間で支持する一方、左蓋には前後一対の相対峙する上部肩当が設けられ、左蓋が閉じられた場合に上記左蓋における前後一対の相対峙する上部肩当が左蓋より内側に折り曲げられかつ上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を前後方向から挟んで支持し、上記左蓋における前後一対の相対峙する上部肩当の間における部分が上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を上から押さえ、右蓋には前後一対の相対峙する上部肩当が設けられ、右蓋が閉じられた場合、上記右蓋における前後一対の相対峙する上部肩当が右蓋より内側に折り曲げられかつ上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を前後方向から挟んで支持し、上記右蓋における前後一対の相対峙する上部肩当の間における部分が上記段ボール箱に収納された遊技機の上側部を上から押さえた後、前後蓋を閉じて左右蓋を上から押されるように封緘することにより遊技機を段ボール箱で梱包したことを特徴とする遊技機梱包装置。
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