JP3901759B2 - データ・プロセッサおよびそのための方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、一般的に提示サイクル(show cycle)を有するデータ・プロセッサに関し、更に特定すれば、多重化バス上に提示サイクルを与えるデータ・プロセッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコントローラの用途では、多くの場合、マイクロコントローラ・ユニット(MCU)内全体に発生するバス動作を伴う。かかるバス動作には、内部制御レジスタ、内部データ・レジスタ、およびオンチップ・メモリのリードおよびライト動作が含まれる。かかる動作は、一般的に、マイクロコントローラの外部素子からは見ることができない。しかしながら、開発環境では、これら内部動作の観察可能性(observability)を必要とすることが多い。
【0003】
一般的に、マイクロコントローラ・ユニット内の外部バス回路は、マイクロコントローラ・ユニットの高速内部バスと、マイクロコントローラ・ユニットの外部素子との間のインターフェースとして機能するものである。また、外部バス回路は、外部バス管理、ならびにバス動作中の異なる時刻において同じ集積回路端子上のアドレスおよびデータ信号を多重化するための内部バスへのアクセスも担っている。同一集積回路端子上でアドレスおよびデータ信号を多重化することによって、外部バス回路は、マイクロコントローラ・ユニットの集積回路端子の総数を少なくし、コストの低いデータ・プロセッサを提供することができる。
【0004】
外部バス回路の魅力的な特徴は、これによってマイクロコントローラ・ユニットの端子数を減少できることである。データ・バス端子を除去することによって、コストに劇的な影響を与えることができる。したがって、提示サイクルを含む外部バスサイクルは全て、多重化バス・インターフェースを用いることを要求される場合が有る。
【0005】
開発環境においては、外部バス回路は、内部バス・サイクルの外部可視性を与える役割も担っている。これは、ロジック・アナライザやバス・アナライザのような受動ツール(passive tool)、およびリアルタイムで内部制御動作の追跡を必要とする能動的ツール(active tool)の双方を支援するために設けられている。内部バス・サイクルの外部可視性を与える機構を提示サイクル(show cycle)と呼び、標準外部バス・サイクルとは異なるデータ・バス・タイミングを必要とする。一般的に、提示サイクルのアドレス・フェーズ(address phase)は、データ・フェーズ(data phase)に遅れが生じる標準外部バス・サイクルに類似している。データ・フェーズが遅れる理由は、内部リード・サイクルからの有効データは、マイクロコントローラ・ユニット内で内部的に有効となるまで、外部に送出することができないからである。外部バス・サイクルの終了まで、データはマイクロコントローラ・ユニット内で内部的に有効にはならない。このため、外部バス回路がデータを外部に送出している間、遅れが生じるのである。したがって、標準提示リード・サイクルのデータ・フェーズは、現行のバス・サイクルが完全に終わるまでは許可されず、実際には次のバス・サイクルに突入してしまうことになる。
【0006】
従来の提示サイクル機構は、多重化されていないバス上で提示サイクルを与えるものであった。従来の提示サイクル機構では、あるバス・サイクルのデータ・フェーズを次のバス・サイクルに繰り延べることができる。次のバス・サイクルでは、データ・フェーズが始まっておらず、データ・フェーズの先頭が開始するまで、集積回路のデータ端子を使用し続けることができる。しかしながら、多重化バスの場合、次のバス・サイクルは、アドレス・フェーズを実行するために、同じアドレス/データ・バス集積回路端子を使用しなければならない。提示サイクルをデータ・フェーズに繰り延べる時間的な余裕はない。内部リード動作中に取り出されたデータがマイクロコントローラの多重化バスの外部集積回路端子上で有効になる時刻までに、次のバス・サイクルからのアドレスが、同一集積回路端子上に現れてしまう。上述の多重化バスの例では、従来の提示サイクルのシーケンスはこの状況では不適切である。エミュレーション動作モードでは、外部バス回路は内部機能への同期を制御する外部開発ツールを支援するために、内部ライト動作のリアルタイムでの可視性も提供しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
提示サイクルは長年データ・プロセッサにおいて用いられてきた。しかしながら、かかるデータ・プロセッサにおける提示サイクルは、典型的に、多重化されていないバスに設けられていた。従来の提示サイクル機構では、次のバス・サイクルのデータ・フェーズが始まらない間、あるバス・サイクルのデータ・フェーズが次のバス・サイクルに繰り延べられる。したがって、データ・フェーズが始まるまでは、集積回路のデータ端子を再使用することができる。データ・プロセッサが更に高密度の機能を備えるに連れて、多重化されていない外部バスの必要性は低下しつつある。しかしながら、提示サイクルの物理的要件により、更に多重化アドレス/データ・バスの物理的制約により、現在の技術では、内部サイクルと同じ外部バス・サイクルの間に内部データを供給することができない。
【0008】
加えて、外部シャドウ・レジスタ(shadow register)を用いることによって、データ・プロセッサの内部機能を追跡するエミュレーション・サイクルも用いられる。制御信号によっては、多重化バス・サイクルのラッチ・アドレス・フェーズ(latched address phase)と同時にデコードされ、シャドウ・レジスタのアドレスを発生するものもある。シャドウ・レジスタは、制御変化のリアルタイムでの可視性を必要とする外部合成回路と連携し、内部データ処理機能との同期を保つものである。典型的な開発ツールは、この構造を利用して、いくつかの個々の機能を支援している。かかる機能は各々、シャドウ・レジスタと同一の基礎的なアーキテクチャを有し、内部機能の挙動をリアルタイムで追跡しなければならない外部機能を制御する内部レジスタをリアルタイムで複製する。これらの機能は、エミュレーション・サイクルによってリアルタイムで内部ライト動作の可視性が得られるために実現できるものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述の必要性は本発明によって実現される。即ち、一形態では、複数の制御信号、複数のアドレス値、および複数のデータ値を発生する中央処理部を含むデータ・プロセッサが提供される。システム統合回路がデータ・プロセッサに接続され、複数の制御信号、複数のアドレス値、および複数のデータ値を受信する。システム統合回路は、データ・プロセッサが提示サイクルを実行できるようにする第1制御信号を発生する。また、システム統合回路は、データ・プロセッサが提示サイクルを実行中であることを複数の制御信号の第1信号が示すとき、複数のアドレス値および所定の第1フォーマットの複数のデータ値を多重化バス上に供給する。所定の第1フォーマットは、複数のデータ値の第1データ値を含み、これは第1アドレス値と関連付けられ、第1バス・サイクルの間アクセスされる。システム統合回路は、複数のアドレス値の第2アドレス値が多重化バスに供給される第2サイクルの間に、複数のデータ値の第1データ値を多重化バスに供給する。
【0010】
本発明の第2実施例では、データ・プロセッサの多重化バス上で提示サイクルを発生する方法が提供される。この方法は、データ・プロセッサの中央処理部が複数のアドレス値、複数のデータ値、および複数の制御信号を発生できるようにする段階と、システム統合回路に第1制御信号を発生させ、データ・プロセッサが提示サイクルを実行できるようにする段階とを含む。複数の制御信号の第1制御信号によってデータ・プロセッサが提示サイクルを実行できるようになったとき、システム統合回路は、複数のアドレス値と所定の第1フォーマットの複数のデータ値とを多重化バス上に供給する。所定の第1フォーマットは、複数のデータ値の第1データ値を含み、これは第1アドレスと関連付けられ、第1バス・サイクルの間にアクセスされる。システム統合回路は、複数のアドレス値の第2アドレス値が多重化バスに提供される第2サイクルの間に、複数のデータ値の第1データ値を多重化バス上に供給する。
【0011】
これらおよびその他の特徴ならびに利点は、添付図面に関連付けて記載された以下の詳細な説明から、より明確に理解されよう。図面は本発明の唯一の形態を表わすことを意図するものではないことを指摘するのは重要なことである。
【0012】
【実施例】
一般的に、回路内エミュレーション・システム(ICE:in-circuit-emulation system)のような全構造開発ツール(full feature development tool)は、マイクロコントローラの内部動作の最大可視性を与えるモードで、マイクロコントローラを動作させなければならない。これによって、アプリケーション開発の間、ツールは、マイクロコントローラのプログラムおよびシステム挙動の分析を提供することができる。多くの場合、この可視性を達成するために、開発ツールは、アプリケーションが通常必要とするものとは異なる、マイクロコントローラ・リソースの構成を行わなければならない。この状況では、アプリケーションによって必要とされる機能で、異なるマイクロコントローラ・リソース構成によって影響を受けるもの全てを、ツールは置き換えなければならない。エミュレーション・システムは、変更したリソース構成によって影響を受ける全ての機能の正確な再生を行わなければならない。マイクロコントローラが、エミュレーション・システムに必要な支援を提供し、かかる機能を正確に合成することも同様に重要である。
【0013】
典型的に、マイクロコントローラが開発ツールを支援する際、オンチップ・リソースの外部装置に対する可視性および制御性を支援するようにマイクロコントローラを構成する場合に影響を受ける、マイクロコントローラ内部のチップ・リソースの内部制御レジスタを再割り当て(remapping)する。マイクロコントローラは、関連するオンチップ・リソースを遮断し、エミュレーション・システムによってチップ外に設けられたリソースを用いて動作する。これを、エミュレート・リソース(emulated resource)または機能と呼ぶ。殆どのエミュレート機能(emulated function)は時間に敏感な挙動を呈し、機能に対する変化は、機能の制御を変更するバス・サイクル内における特定の時刻に起こる。これは、マイクロコントローラが外部でエミュレートされたリソースをリアルタイムで支援すること、および外部で割り当てられたエミュレート機能リソースへのいかなる変化も同時に発生することを必要とする。かかる同時動作は、レジスタが通常動作で内部的に割り当てられたとすれば動作が起こったであろうという様子をシミュレートするものである。
【0014】
また、オンチップ・リソースが入出力集積回路端子を有し、これを再割り付けしてエミュレーション・モードを支援するという状況もある。入出力集積回路端子を、他のオンチップ・リソースに連結することもできる。この場合、他のオンチップ・リソースも入出力通信機能を実行し、その外部システム挙動は、置き換えられた集積回路端子の随伴入出力通信機能(companion input/output communication function)を必要とする。この場合、エミュレーション・システムは、入出力集積回路端子が置き換えられた機能を、適切に同期をとって外部的に再生しなければならない。この同じ機能は、マイクロコントローラ内で内部的に動作し続け、他の外部から見ることができる内部機能との同期が取られる。このタイプの同期挙動のエミュレーションには、かかる機能の挙動に影響を与える制御動作の可視性がリアルタイムで得られなければならない。
【0015】
本発明は、高速多重化バス上で提示サイクルを与えるデータ・プロセッサおよび方法を提供する。本発明は、2つの別個の動作モードを提供する。第1動作モードは、ロジック・アナライザのような受動的装置へのインターフェースのために、多重化バス上で標準提示サイクルを支援する。第2動作モードは、多重化バスを用いて制御機能をリアルタイムで追跡するエミュレーション・ツールを支援する。通常、第1動作モードは、低価格のマイクロコントローラ・インターフェース・ツールおよびタイミング・アナライズの助けによって、データ処理システムのソフトウエアおよびハードウエアの双方をデバッグするために用いられる。第2動作モードは、バス・アナライザおよび種々のその他のシステム・アナライザの構成を備えた回路内エミュレーション・システムを用いて、ファームウエアのデバッグを行う際に、主に用いられる。
【0016】
動作の間、標準的な高速多重化バスの提示サイクルは、多重化サイクルの通常期間の間に、アドレス情報を外部に供給するが、データ情報の表示のために、次の提示サイクルまたは外部サイクルから、ある時間期間を借用する。この借用期間は、提示サイクルに続くバス・サイクルのアドレスおよびデータ・フェーズ間に位置付けられる。例えば、第1サイクルのアドレス信号をA1、第1サイクルのデータ信号をD1、第2サイクルのアドレス信号をA2、第2サイクルのデータ信号をD2と仮定する。前の提示サイクルのデータはDxである。従来の多重化バス・サイクルが2回連続すると、A1−D1−A2−D2というシーケンスとなる。しかしながら、多重化バス上で、提示サイクルの後に標準的な外部サイクルが続く場合、シーケンスはA1−Dx−A2−D1−D2となる。
【0017】
本発明の動作の間、提示サイクルは、データ・ストローブ(DS)信号がアサート(assert)されている間にアドレス・ストローブ(AS)信号がニゲート(negate)されることによって示される。ASおよびDS信号は、双方とも、外部分析ツールによって容易に識別することができる。本発明のこの実施例の鍵となる特徴は、リードおよびライト提示サイクル双方の間での一貫性であり、単一の提示サイクル・タイミングおよび順序のシーケンスをデコードするには、外部論理分析ツールのみがあれよいことである。外部バスまたは論理分析ツールは、関連するデータ・フェーズまで、アドレス・バスをラッチすることができ、その後再同期されたアドレスとデータとを1つのデータ・フレームの中で共に組み合わせることができる、簡単なパイプライン機構を提供しなければならない。図7のタイミング図は、提示サイクル・タイミングをより詳細に示すものである。
【0018】
本発明では、データ・プロセッサのエミュレーション・モードは、2クロック多重化リードおよびライト・バス・サイクルも支援する。これら2クロック多重化リードおよびライト・バス・サイクルが支援されるのは、データ・プロセッサがエミュレーション動作モードにあるときである。したがって、次のバス・サイクルに挿入された、エミュレーション・モードにおける提示サイクルのデータ・フェーズのタイミングは、通常モードにおける提示サイクルのデータ・フェーズのタイミングとは異なる。加えて、エミュレーション提示サイクルは、内部制御動作のリアルタイムでの観測可能性を支援する。内部制御動作のリアルタイム観測可能性が必要とされるのは、動作の外部観察を内部動作と同時に行わなければならないときである。これは、エミュレーション提示サイクルの次に、多重化バス上で標準外部サイクルが続くライト・サイクルの場合に、特に重要である。かかる場合は、A1−Dx−D1−A2−D1−D2というシーケンスを示す。これには、現行のバス・サイクルがエミュレーション提示サイクルであることを示す、エミュレーション・チップ・セレクト信号をアサートすることが伴う。
【0019】
本発明のこの実施例では、上述のように、論理またはバス分析ツールは、エミュレーション提示サイクルに同期することができるものもある。図8および図9のタイミング図は、エミュレーション提示サイクル・タイミングを、より詳細に示す。図7は、提示サイクル・タイミングを、より詳細に示す。
次に、本発明の接続構成について説明する。
【0020】
図1は、開発システム5を示す。開発システム5は、データ処理システム10と開発ツール100とを含む。データ処理システム10は、バス28、複数の集積回路端子24、複数の集積回路端子26、複数の集積回路端子30、複数の集積回路端子32、および複数の集積回路端子34を介して、開発ツール100に結合されている。本明細書では、バス28は複数の集積回路端子28と相互交換可能に用いることができる。データ処理システム10は、中央処理部(CPU)12、タイマ回路14、システム統合回路16、直列通信回路18、アナログ/デジタル(A/D)変換器20、およびスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)22を含む。各CPU12、タイマ回路14、システム統合回路16、直列通信回路18、A/D変換器20、およびSRAM22は、バス36を介して内部的に交信する。更に、CPU12は、複数の集積回路端子24を介して、外部の開発ツール100と通信を行う。同様に、タイマ回路14、システム統合回路16、直列回路18、A/D変換器20、およびSRAM22も、複数の集積回路端子26、複数の修正回路端子28、複数の集積回路端子30、複数の集積回路端子32、および複数の集積回路端子34をそれぞれ介して、外部の開発ツール100と通信する。
【0021】
図2は、開発ツール100に含まれるバス・アナライザ回路102の一部を示す。バス・アナライザ回路102は、外部バス制御回路103、デマルチプレクサ104、ステージA制御レジスタ106、ステージBレジスタ108、マルチプレクサ110、ラッチ112、およびトレース・バッファ(trace buffer)114を含む。複数の集積回路端子28は、制御バス101を通じて、複数の制御信号を外部バス制御回路103に供給する。外部バス制御回路103は、出力マルチプレクサ制御信号をマルチプレクサ110の第1入力に、そしてデマルチプレクサ制御信号をデマルチプレクサ104の第1入力に供給する。外部バス制御回路103も、パイプ前進信号(Pipe Advance signal)を、ステージAレジスタ106の第1入力およびステージBレジスタ108の第1入力に供給する。加えて、外部バス制御回路103は、ラッチ制御信号をラッチ112の第1入力へ供給し、トレース制御信号をトレース・バッファ114に通信する。
【0022】
また、複数の集積回路端子28は、複数の外部アドレス信号を、外部アドレスバス105を通じてデマルチプレクサ104に供給する。デマルチプレクサ104は、アドレス・アウト信号(address out signal)をステージAレジスタ106の第2入力に供給する。ステージAレジスタ106は、第1出力をステージBレジスタ108に、第2出力をマルチプレクサ110に供給する。ステージBレジスタ108は、第1出力をマルチプレクサ110に供給する。マルチプレクサ110はラッチ112に結合され、パイプライン・アドレス信号を供給する。デマルチプレクサ104もラッチ112に結合され、出力データ信号を供給する。ラッチ112は、ラッチされた出力データ信号とラッチされたパイプライン・アドレス信号とを、トレース・バッファ114に供給する。
【0023】
図3は、本発明を用いたデータ処理システム10のシステム統合回路16の一部を示す。システム統合回路16は、バス・インターフェース・ユニット40、外部バス制御部42、および複数のバス終端44を含む。システム統合回路16のバス・インターフェース・ユニット40は、バス36を介して、データ処理システム10の残りの部分に結合されている。バス・インターフェース・ユニット40は、内部アドレス・バス48、内部データ・バス52、および内部制御バス50を介して、外部バス制御部42に結合されている。外部バス制御部42は、外部アドレス・バス54および外部制御バス56を介して、複数のバス終端44に双方向結合されている。複数のバス終端44は、バス28を介して、開発ツール100に結合されている。
【0024】
図4は、外部バス回路42の一部を示す。外部バス回路42は、バス制御回路60、状態機械62、および提示イネーブル・レジスタ64を含む。バス制御回路60は、外部アドレス・バス54および外部制御バス56を介して、複数のバス終端44に結合されている。バス制御回路60は、内部アドレス・バス48、内部制御バス50、および内部データ・バス52を介して、バス・インターフェース40に結合されている。状態機械62は内部制御バス50に結合され複数の内部制御信号を受け、更に、データ処理システム10がエミュレーション動作モードで動作しているときを示すエミュレーション・モード信号を受ける。提示イネーブル・レジスタ64は、提示イネーブル信号によって、状態機械62と結合される。状態機械62は、状態信号バス66によって、バス制御回路60にも結合されている。
【0025】
図5は、バス制御回路60の一部をより詳細に示す。バス制御回路60は、マルチプレクサ70、アドレス・レジスタ72、データ・レジスタ74、タイミング制御回路78、および遅延回路80を含む。マルチプレクサ70は外部アドレス・バス54に結合され、タイミング制御回路78は外部制御バス56に結合されている。マルチプレクサ70はアドレス・バス71を介してアドレス・レジスタ72に結合され、更にデータ・バス73を介してデータ・レジスタ74に結合されている。アドレス・レジスタ72は、内部アドレス・バス71およびレジスタ制御バス76にも結合されている。複数のレジスタ制御信号が、タイミング制御回路78によって、アドレス・レジスタ72およびデータ・レジスタ74に、レジスタ制御バスを通じて供給される。データ・レジスタ74は内部データ・バス52に結合されている。タイミング制御回路78および遅延回路80は、各々、内部制御バス50と状態信号バス66とに結合されている。遅延回路80はマルチプレクサ70に結合され、遅延信号を供給する。タイミング制御回路78はマルチプレクサ70に結合され、複数のタイミング信号を供給する。
【0026】
以下に記載する本発明の実施形態の説明では、「アサート(assert)」と「ニゲート(negate)」という用語およびその様々な文法的形状を用いて、「アクティブ・ハイ」および「アクティブ・ロー」論理信号とを一緒に扱う際の混乱を回避することとする。「アサート」は、論理信号またはレジスタ・ビットをそのアクティブな即ち論理的に真の状態にすることを意味する際に用いる。「ニゲート」は、論理信号またはレジスタ・ビットをそのインアクティブ即ち論理的に虚の状態にすることを意味する際に用いる。また、値の前の「$」は、その値が16進数であることを示すことも注記しておく。
次に、上述のデータ処理システムの動作について説明する。
【0027】
開発システムでは、図1のデータ処理システム10をエミュレーション動作モードで動作させることができる。エミュレーション動作モードで動作するとき、システム統合回路16は別個の挙動を与えることによって、開発ツール100の使用を支援する。具体的には、システム統合回路16の外部バス回路42(図3)がこの別個の挙動を与える。この別個の挙動によって、開発ツール100は、データ処理システム10の複数の内部動作の可視性を達成しつつ、他のアプリケーション(ここでは図示せず)に用いるために、データ処理システム10の見かけ上の通常動作モードを再生する。状況によっては、エミュレーション動作モードを用いなくてもよいが、エミュレーション支援機能即ちトレース能力(tracing capability)はその場合でも必要である。具体的には、ロジック・アナライザを用いてデータ処理システム10の内部バス・サイクルをトレースする、非エミュレーション環境において、提示サイクル機構はしばしば必要とされる。
【0028】
提示サイクルは、通常、内部バス・サイクルであり、システム統合回路16の外部バス回路52によって外部から駆動され、バス・サイクルの外部可視性を開発ツール100に与える。図1に示した本発明の実施例では、提示サイクルは、複数の集積回路端子28の1本を介して、開発ツール100に与えられる。
なお、中央処理部(CPU)12は、データ処理システム10が提示サイクルを実行しているとき、複数の制御信号、複数のアドレス値及び複数のデータ値を発生し、これらをシステム統合回路16に与える。
【0029】
バスが多重化アドレスおよびデータ情報を通信しない場合、多少変更されたタイミングを提示サイクルに供給することもできる。タイミングを変更して、開発ツール100外部のデータ処理システム10のリードまたはライト・サイクルからの内部データを送出する物理的要件を満足するのである。一般的に、データ処理システム10内部のリード・サイクルからの内部データは、内部バス・サイクルの終了まで有効ではないので、外部データはこのバス・サイクルの終了後まで有効にはならない。実際、バック−ツー−バック・バス・サイクル(back-to-back bus cycle)がある場合、提示サイクルの間に取り出されたデータは、この提示サイクルに続くバス・サイクルの開始後に初めて有効となる。
【0030】
この動作モードでは、提示サイクルは、データ・ストローブ(DS)信号がアサートされている間にアドレス・ストローブ(AS)信号がニゲートされることによって、またはエミュレーション・チップ・セレクト信号の状態によって示される。DS,ASの各々、およびエミュレーション・チップ・セレクト信号は、複数の集積回路端子28の各1本を介して、開発ツール100に供給される。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、典型的に、エミュレーション動作モードでのみ使用可能である。多くの場合、アプリケーション(ここでは図示せず)の外部回路は、AS信号を外部アドレス・デコード回路に組み込むことによって、提示サイクルから保護されている。AS信号は提示サイクル動作の間アサートされないので、提示サイクルは外部アプリケーションに対して破壊的ではない。
【0031】
また、本発明のこの実施例は、アドレスおよびデータ情報値が単一バス上で多重化される場合でも、提示サイクルを与えることができる。データをデータ・プロセッサの専用端子に供給しないことにより当該データ・プロセッサのピン数を減少させる場合、提示サイクルおよび他の外部バス・サイクルは、外部多重バス上で実行される。提示および通常サイクルは双方とも多重化バス上で実行される。多重化バスは外部で用いられるが、内部バス・リードおよびライト・サイクルは、多重化されていないバス構成と同じ技術およびタイミングによって発生される。しかしながら、多重化バスと通信する外部装置によって強要される物理的制約のために、多重化バス上で提示サイクルを実施するのは、遥かに複雑である。この場合も、データ処理システム10内の制約のために、内部リード動作の結果として発生されたデータは、内部バス・サイクルの終了まで有効にはならない。しかしながら、多重化バスの共用という性格のために、外部装置(本発明のこの実施例では開発ツール100)がデータを得るのが遅れるのでは、適正な動作が望まれる場合十分ではない。非多重化バスが用いられる状況では、システム統合回路16は、提示サイクルからのデータをデータ・バス上に有効のまま保持しつつ、提示サイクル直後の外部バス・サイクルのために有効アドレスを非多重化アドレス・バス上に自由に送出することができる。しかしながら、多重化バスが用いられる場合、後続のバス・サイクルにおける次のリードまたはライト動作のアドレスが送出される可能性があるので、データを多重化バス上に送出することができない。
【0032】
したがって、動作の間、多重化提示サイクルは次のバス・サイクルの後半部分を借用する。次の外部バス・サイクルのアドレスは、有効アドレスとして送出され、次のバス・サイクルのアドレス・フェーズ直後で、かつデータ・フェーズの借用が必要となる前の短い期間、外部にラッチされる。かかる動作は、典型的に、多重化メモリ、ACIS(特定用途集積回路)素子、または他の多重化外部素子のいずれかで用いられる。次のバス・サイクルのアドレス・フェーズ直後の短い期間の間に、前の提示サイクルからのデータが、多重化バス上に送出される。本発明のこの実施例では、データ処理システム10内部のライト動作では、データがバス・サイクルの初期に有効になるので、リード・サイクルと同じタイミングの問題が起こらない。しかしながら、ロジック・アナライザおよびバス・アナライザに一貫性のあるインターフェースを提供するために、ライト提示サイクルは、外部ユーザへのリード提示サイクルと一貫性がある。
【0033】
非多重化バス上での従来の提示サイクルの場合のように、多重化提示サイクルは、データ・ストローブ(DS)信号がアサートの間にアドレス・ストローブ(AS)信号が二ゲートされることによって、またはエミュレーション・チップ・セレクト信号の状態によって示すことができる。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、典型的に、エミュレーション動作モードでのみ使用可能である。多くの場合、アプリケーション(ここでは図示せず)の外部回路は、AS信号を外部アドレス・デコード回路に組み込むことによって、提示サイクルから保護されている。AS信号は提示サイクル動作の間アサートされないので、提示サイクルは外部アプリケーションに対して破壊的ではない。
【0034】
データ処理システム10がエミュレーション動作モードで動作しているとき、システム統合回路16も、データ処理システム10内で内部的に実行されるライト動作のリアルタイムでの可視性を与えなければならない。かかるライト動作を外部に与える機能(ability)は、内部動作の外部合成を支援する。開発ツール100がデータ処理システム10の内部動作(activity)と適正に同期するために、データ処理システム10の内部ライト処理の外部可視性は、内部ライト動作の実行と同時に、外部に与えられなければならない。従来の提示サイクル機構を用いる場合、内部ライト動作の間に書き込まれたデータは、次のバス・サイクルおよびリアルタイム・エミュレーションが可能になるまでは、外部には得ることができない。データが外部には供給されず、そのために開発ツール100が内部ライト動作と同時に動作を再生できない場合、データ処理システム10と開発ツールとの間の同期が失われる場合がある。
【0035】
本発明によって提供される解決策は、実際のライト動作が内部で起きている時間中に、内部で書き込まれるデータ値を外部に送出することである。本発明では、内部ライト・サイクルのデータは内部サイクルの初期には分かっているので、この作用は実現可能である。したがって、内部ライト・サイクルのデータは、内部動作の実行と同時に、外部に送出することができる。これにより、開発ツール100はデータ処理システム10の内部ライト・サイクル動作を全て、リアルタイムで観察することができる。
【0036】
図2は、開発ツール100のバス・アナライザ102を、より詳細に示す。バス・アナライザ102の動作について、次に詳細に説明する。また、図3ないし図5の回路についても、続いてより詳細に説明する。
【0037】
システム統合モデュール16の外部バス回路42を用いて、開発ツール100がデータ処理システム10の内部ライト・サイクル動作を全てリアルタイムで観察できるようにする。図4により詳細に示した外部バス回路42は、各バス・サイクルがオンチップ・リソース間の内部バス・サイクル、オンチップ・リソース間の外部バス・サイクル、エミュレーション・サイクル、または提示サイクルかを識別することができる。
【0038】
サイクルが外部バスサイクル、提示サイクル、またはエミュレーション・サイクルである場合、外部バス回路42は内部動作に関する情報を通信する。かかる情報は、内部アドレス・バス48、内部制御バス50、内部データ・バス52、外部アドレス・バス54、および外部制御バス56を通じて転送される。外部バス回路42は、外部アドレスバス54と外部制御バス56とを用い、複数のバス終端44を介して、複数の集積回路端子28に情報を通信する。
【0039】
典型的に、データ処理システム10の動作は、チップ外の記憶部に記憶されているプログラムの実行、オンチップ・メモリのスタックおよびデータ空間としての利用、および種々のシステム機能のためのオンチップおよびチップ外周辺素子の使用を含む。システム統合回路16は、典型的に、外部バス機能に対する制御を維持し、外部バスを内部動作から分離しつつ、外部バス回路42がチップ外のリソースに関連するバス・サイクルを発生できるようにする。しかしながら、エミュレーション動作モードについては、以下で詳細に説明する。
【0040】
図5は、バス制御回路60のブロック図を示す。アドレス・レジスタ72は、タイミング制御回路78およびレジスタ制御バス76を通じて転送されたレジスタ制御信号の一部によって指示される適切な時刻に、アドレス情報をラッチする。同様に、データ・レジスタ74も、タイミング制御回路78およびレジスタ制御バス76を通じて転送されたレジスタ制御信号の一部によって指示される適切な時刻に、データ情報をラッチする。更に、指摘すべきことは、タイミング制御回路78によって供給される複数のタイミング信号、および遅延回路80によって供給される遅延信号はマルチプレクサ70に供給され、外部アドレス・バス54と通信される情報が、アドレス・レジスタ72またはデータ・レジスタ74のどちらに結合されるのかを制御することである。
【0041】
動作の間、外部バス回路42は、状態機械62を用いて、外部バス・サイクルを発生する。シャドウ・イネーブル・レジスタ64内に記憶されているシャドウ・イネーブル・ビットがアサートされると、外部バス回路42は提示サイクルを発生し、複数の集積回路端子28を通じて、この提示サイクルを開発ツール100と通信する。続いて、提示イネーブル・ビットを状態機械62に供給する。
【0042】
状態機械62は、内部制御バス50、エミュレーション・モード信号、および提示イネーブル信号を受信する。状態機械62は、複数の状態信号66を発生し、図6に示した状態図に表されるように、外部バス・サイクルのフェーズおよび機能を制御する。外部制御バス56によって通信される複数の制御信号および外部アドレス・バス54によって通信される複数のアドレス信号の挙動は、データ処理システム10の動作モードによって異なる。動作モードは、提示イネーブル信号の論理値およびエミュレーション・モード信号によって反映される。モードおよび制御の効果について、図7、図8および図9に示した種々のバス・サイクルおよび対応するタイミング図に関連付けて更に論じる。
【0043】
図6は、状態機械62の動作を表わす状態図を示す。状態機械62は、状態S0,S1,S12,S13,S4,S5,S41,S42,S43を有する。状態機械62の各状態は、バス・サイクルの時間間隔を表わす。各状態において数種類の動作が行われる場合もあることを注記しておく。
【0044】
各バス・サイクルは状態S0で開始する。状態S0では、内部アドレスがアドレス・レジスタ72にラッチされ、外部アドレス・バス54に送出される。図5の外部制御バス56を通じて転送されるR/反転W信号は、リードまたはライト動作を指示する論理状態で供給され、アドレス・ラッチ・イネーブル(ALE)信号がアサートされる。ALE信号は、図5の外部制御バス56を通じて転送される。状態機械62は、当該サイクルが、内部サイクル、外部サイクル、提示サイクル、またはエミュレーション・サイクルのどれであるかを判定する。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、現行のバス・サイクル・タイプを示すように設定される。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、タイミング制御部78によって供給され、サイクル・タイプを外部に指示する。タイミング制御部78は、情報制御バス50を通じて受信された情報および複数の状態信号66から、エミュレーション・チップ・セレクト信号を発生する。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、外部制御バス56およびバス28を通じて転送される。
【0045】
サイクルが内部サイクルで、提示イネーブル信号がアサートされている場合、状態機械66は状態S0から状態S41に転移し、提示サイクルとして継続する。状態S41において、アドレス・ラッチ・イネーブル信号がニゲートされ、データ・ストローブ部(DS)信号がアサートされる。アドレス・ストローブ(AS)信号は、この状態では、ニゲートされたままである。アドレス・ストローブおよびデータ・ストローブ信号は、図5の外部制御バス56を通じて転送される。エミュレーション・モード信号の検査も行われる。外部モード信号がアサートされ、データ処理システム10がエミュレーションモードにあり、前のサイクルが提示サイクルであることを示す場合、前のバスサイクル中に内部的に転送されデータ・レジスタ74にラッチされているデータ値が、外部アドレス・バス54に送出される。
【0046】
状態S42が状態S41の後に実行される。状態S42では、エミュレーション・モード信号が検査される。エミュレーション・モード信号がニゲートされ、前のサイクルが提示サイクルであった場合、前のバス・サイクルによって転送されデータ・レジスタ74にラッチされているデータ値が、外部アドレス・バス54上で多重化される。エミュレーション・モード信号がアサートされ、現行のバス・サイクルがライト・サイクルである場合、内部データがデータレジスタ74にラッチされる。
【0047】
状態S43が状態S42の後に実行される。状態S43では、データ・ストローブ(DS)信号がニゲートされる。エミュレーション・モード信号が再び検査される。エミュレーション・モード信号がアサートされ、現行のサイクルが提示−ライト・サイクルである場合、データ・レジスタ74にラッチされているデータが、外部アドレス・バス54上に多重化される。リード・サイクルの場合、またはエミュレーション・モード信号がニゲートされている場合、内部データがデータ・レジスタ74にラッチされる。状態S43が実行された後、状態制御は、次のサイクルの開始のために、状態S0に戻る。
【0048】
先に述べたように、状態S0では、内部アドレスがアドレス・レジスタ72にラッチされ、外部アドレス・バス54上に送出される。R/反転W信号はリードまたはライトを示すように設定され、アドレス・ラッチ・イネーブル信号がアサートされる。状態機械は、サイクルが、内部サイクル、外部サイクル、提示サイクル、またはエミュレーション・サイクルのどれであるか判定する。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、外部制御バス56上のサイクル・タイプを示すように設定される。
【0049】
サイクルが内部ではない場合、状態機械66は制御を状態S0から状態S1に転移し、外部サイクルまたはエミュレーション・サイクルとして継続する。状態S1では、アドレス・ラッチ・イネーブル信号がニゲートされ、アドレス・ストローブ(AS)信号がアサートされる。データ・ストローブ(DS)信号は、この状態ではニゲートされたままである。エミュレーション・モード信号の検査も行われる。エミュレーション・モード信号がアサートされ、前のサイクルが提示サイクルであった場合、前のサイクルの間に転送されデータ・レジスタ74にラッチされているデータ値が、外部アドレス・バス54上に多重化される。サイクルが外部サイクルの場合、状態S12を実行する。サイクルがエミュレーション・サイクルの場合、状態S4を実行する。
【0050】
状態S12では、エミュレーション・モード信号が検査される。エミュレーション・モード信号がニゲートされ、前のサイクルが提示サイクルであった場合、前のバス・サイクル中に転送されデータ・レジスタ74にラッチされているデータ値が、外部アドレス・バス54上に多重化される。次に、状態S13を実行する。状態S13では、データ・ストローブ(DS)信号がアサートされる。ライト・サイクルの場合、データ・レジスタ74にラッチされているデータが外部アドレス・バス54に転送される。
【0051】
次に、状態S4を実行する。状態S4では、ライト・サイクルが指示されている場合、データ・レジスタ74にラッチされているデータが外部アドレス54に転送される。リード・サイクルが指示されている場合、外部データが外部メモリまたは装置によって外部アドレス・バス54に供給される。外部データはマルチプレクサ70に供給され、続いてデータ・レジスタ74にラッチされる。
【0052】
次に、状態S5が実行される。状態S5では、アドレス・ストローブ(AS)およびデータ・ストローブ(DS)信号の双方がニゲートされ、外部バス・サイクルの終了を示す。リード・サイクルの場合、データ・レジスタ74にラッチされているデータが、内部データ・バス52に送出される。状態S5の後、次のバス・サイクルの開始のため状態S0を再び実行する。
【0053】
状態機械66および図6の状態図を参照しながら上述したバス・サイクル動作の各々を、図7、図8、および図9に、タイミング図形式で示す。図7、図8、および図9は、提示、エミュレーション、および外部バス・サイクルの様々な組み合わせを例示するものである。図7、図8、および図9の各々において、図6の状態機械66の状態が、システム・クロック波形の上に示されていることに注意されたい。また、全てのバス・サイクルは状態S0で開始し、各バス・サイクルの開始時点では、内部アドレス値が有効であることにも注意されたい。加えて、内部データの内部挙動には一貫性がある。内部データは、各ライト・サイクルの第1クロックの第2フェーズの間に有効となり、各リードサイクルの最後のクロックの第2位相の立ち上がりエッジまで有効である。多重化アドレス/データと表記された外部多重化バスは、各バス・サイクルの状態S0の間、アドレスを供給し、アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、外部回路によって有効アドレスをラッチするために用いることができるパルスを供給する。
【0054】
図7は、2回の連続提示サイクルおよびそれに続く通常外部サイクルの間の、多重化バス上の種々の信号間の時間関係を示す。第1バス・サイクルはリード提示サイクルであり、ニゲートされているアドレス・ストローブ(AS)信号と、アサートされているデータ・ストローブ(DS)信号と、アサートされているリード/反転ライト信号とによって、リード・サイクルを示す。最初のバス・サイクルの間、データは多重化バス上には送出されないことに注意されたい。
【0055】
第2バス・サイクルはライト提示サイクルであり、バス・サイクルの間にニゲートされたAS信号と、アサートされているDS信号と、ニゲートされているリード/反転ライト信号とによって、ライト・サイクルを示す。前の提示サイクルからのデータは、アドレスの後に送出され、状態S42において開始し、次のサイクルの開始時に終了する。
【0056】
一連の提示サイクルの内、第1提示サイクルの間にはデータ・フェーズはない。この一連の提示サイクルの終了時まで、特定の提示サイクルからのデータが、次のバス・サイクルの間に送出される。一連の提示サイクルの終了時に、図7に示されるように、2回のデータ・フェーズによって外部サイクルが実行される。
【0057】
また、図7は、提示サイクルの後に外部リード・サイクルが続くときの信号間の関係も示す。アドレスは外部リード・サイクルの初期にアサートされラッチされるが、読み取られたデータは、外部リード・サイクルの終了近くまで掲示されない。次に、外部リード・サイクルの中央部の残りの期間を用いて、前の提示サイクルからのデータを表示する。DS信号は現在のバス・サイクルのステータスを示し、提示サイクルを追跡するための外部機構は、システム・クロック信号と、種々のバス制御信号の現在の状態、および前の提示サイクルの指示を用いて、提示データを適切にラッチすることに注意されたい。
【0058】
図8は、連続するエミュレーション提示サイクルの後にエミュレーション外部リード・サイクルが続く場合、その間の多重化バス上の様々な信号間の時間関係を示すものである。第1サイクルはリード提示サイクルであり、バス・サイクルの間にニゲートされたAS信号と、アサートされているDS信号と、アサートされているリード/反転ライト信号によって、リードサイクルを示す。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、状態S0ないしS41の間、提示サイクルを示す。エミュレーション・システムのリアルタイム支援のために必要であれば、DS信号の立ち上がりエッジを用いて、システム・クロックの第2立ち上がりエッジをゲートし、現サイクルのデータをラッチしてもよいことを注記しておく。
【0059】
第2サイクルはエミュレーション・ライト提示サイクルであり、バス・サイクルの間にニゲートされたAS信号と、アサートされているDS信号と、ニゲートされているリード/反転ライト信号によって、ライト・サイクルを示す。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、状態S0ないしS41の間提示サイクルを示す。前の提示サイクルからのデータが、アドレス値の後に送出される。エミュレーション・システムのリアルタイム支援のために必要であれば、DS信号の立ち上がりエッジを用いて、システム・クロックの第2立ち上がりエッジをゲートし、現サイクルのデータをラッチしてもよいことを注記しておく。
【0060】
各エミュレーション・ライト・サイクルは、終了サイクル期間に、現データを供給することに注意されたい。したがって、いずれのエミュレーション・ライト提示サイクルでも、データ・フェーズは2回設けられることになる。
【0061】
また、図8は、エミュレーション・ライト提示サイクルの後に外部2クロック・エミュレーション・リード・サイクルが続く場合に、この間の信号間の関係も示す。外部2クロック・エミュレーション・リード・サイクルのアドレスがアサートされ、バス・サイクルの初期にラッチされるが、読み取られたデータは、サイクル(S4)の終了近くまで掲示されない。次に、バスサイクル(時として、S1からS4までの期間)の中央部の残りの期間を用いて、前のエミュレーション提示サイクルからのデータを表示する。提示サイクルに続く(3クロック)外部サイクルとは異なり、DS信号はアサートされないことに注意されたい。しかしながら、AS信号は現行のバス・サイクルにストローブ信号を供給し、メモリ・インターフェースがこのストローブ信号をR/反転Wおよびその他のタイミング信号と組み合わせて用い、効果的にリード・ストローブ信号を形成することができる。バス・サイクルを追跡する外部機構は、システムクロック、種々のバス制御信号の現在の状態、および前のエミュレーション提示サイクルの指示を用いて、外部サイクルの間に送出されるエミュレーション・データを適切にラッチしなければならない。
【0062】
図9は、一連の提示サイクルの後に外部2クロック・ライト・サイクルが続く場合の、サイクル間の関係を示す。第1サイクルはエミュレーション・リード提示サイクルであり、バス・サイクルの間にニゲートされたAS信号と、アサートされているDS信号と、アサートされているリード/反転ライト信号とによって、リード・サイクルを示す。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、状態S0ないしS41の間提示サイクルを示す。エミュレーション・システムのリアルタイム支援のために必要であれば、DS信号の立ち上がりエッジを用いてシステム・クロックの第2立ち上がりエッジをゲートし、現サイクルのデータをラッチしてもよいことを注記しておく。
【0063】
第2サイクルはエミュレーション・ライト提示サイクルであり、バス・サイクルの間にニゲートされたAS信号と、アサートされているDS信号と、ニゲートされているリード/反転ライト信号とによって、ライト・サイクルを示す。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、状態S0ないしS41の間、提示サイクルを示す。前のエミュレーション・サイクルからのデータは、アドレス値の後に送出される。エミュレーション・システムのリアルタイム支援のために必要であれば、DS信号の立ち上がりエッジを用いてシステム・クロックの第2立ち上がりエッジをゲートし、現サイクルのデータをラッチしてもよいことを注記しておく。各エミュレーション・ライト提示サイクルは、終了サイクル期間に、現データを提供することに注意されたい。
【0064】
図8は、エミュレーション・ライト提示サイクルの次に外部ライト・サイクルが続く場合の信号間の関係も示す。エミュレーション外部サイクルのアドレスは外部でアサートされ、バス・サイクルの初期にラッチされるが、ライトデータは、サイクル(S4)の終了近くまで掲示されない。次に、バス・サイクル(時として、S1からS4までの期間)の中央の残りの期間を用いて、前のエミュレーション提示サイクルからのデータを表示する。提示サイクルに続く(3クロック)外部サイクルとは異なり、DS信号はアサートされないことに注意されたい。しかしながら、AS信号は現行のバス・サイクルにストローブ信号を供給し、メモリ・インターフェースがこのストローム信号をR/反転Wおよびその他のタイミング信号と組み合わせて用い、効果的にリード・ストローブ信号を形成することができる。バス・サイクルを追跡する外部機構は、システムクロック、種々のバス制御信号の現在の状態、および前のエミュレーション提示サイクルの指示を用いて、外部サイクルの間に送出されるエミュレーション・データを適切にラッチしなければならない。
【0065】
これまでの動作を総括するために、図1ないし図9の各々を組み込んで、本発明の動作の詳細な説明を行う。ここに例示した本発明実施例の動作の間、開発ツール100のバス・アナライザ102が図2の外部バス制御回路103、バス・デマルチプレクサ104、ステージAレジスタ106、ステージBレジスタ108、マルチプレクサ110、ラッチ112、およびトレース・バッファ114を用いることによって、標準的な多重化提示サイクルがデコードされる。
【0066】
一連のバス・サイクルのタイプによって、2つの動作モードがある。これらの動作モードの主な相違は、提示サイクルに先立つバス・サイクルには2回のデータ・フェーズがあり、これによって高速多重化バス上での効果的な提示サイクルの使用を可能にするという点にある。
【0067】
多重化提示サイクルの前に多重化提示サイクルがあり、その後ろに通常モードの多重化外部サイクルが続くとき、図7に示したタイミングに類似したものが用いられる。第1バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は状態S41でアサートされ、状態S43でニゲートされる。このASおよびDS信号の連続的なアサートおよびニゲートによって、第1サイクルが提示サイクルであることが示される。状態S0において、第1サイクルのアドレスA1が、多重化アドレス/データ上に現れる。多重化アドレス/データと外部アドレス・バス105は、本明細書では相互交換可能に用いられている。外部制御バス56およびバス28を通じて転送されたアドレス・ラッチ・イネーブルは、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされ、多重化アドレス/データ上のアドレスが有効であることを示す。図2のバス・アナライザ102では、外部アドレス・バス105によって通信された値が、デマルチプレクサ104を通じてアドレス・アウト信号に導かれ、パイプラインの第1段である状態Aレジスタ106にラッチされ、そこにアドレス値が一時的に記憶される。
【0068】
第2バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は状態S41でアサートされ、S43でニゲートされる。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、第2サイクルも提示サイクルであることが示される。第2状態S0において、第2バス・サイクルのアドレスA2が、多重化アドレス/データ端子上に現れる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス105上の多重化アドレス/データ端子上のアドレスが有効であることを示す。外部アドレス・バス105はアドレス・アウト信号線に導かれる。状態Aレジスタ106(A1)にラッチされているアドレスは、状態Bレジスタ108に転送され、第2サイクルのアドレスA2は、外部アドレス・バス105上に現れ、パイプラインの第1段にラッチされ、その中に保持される。
【0069】
提示ライト・サイクルの状態S42,S43の間、第1バス・サイクルD1のデータは外部アドレス・バス105上に現れる。外部アドレス・バス105は、出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA1をステージBレジスタ108からパイプライン・アドレスに導く。状態S42の終了までに、出力データ信号線上にあるデータD1、およびパイプライン・アドレス・バス上にあるアドレス(A1)は、ラッチ112にラッチされ、続いてトレース・バッファ114に転送される。
【0070】
第3バス・サイクルの間、ASおよびDS信号は双方ともアサートされている。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、このサイクルが外部バス・サイクルであることが示される。状態S0において、第3サイクルのアドレスA3が、外部アドレス・バス105上に現れる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105によって通信される値は、アドレス・アウト信号線に導かれる。ステージAレジスタ106(A2)にラッチされているアドレスは、ステージBレジスタ108に転送され、第3サイクルのアドレスA3が外部アドレス・バス105上に現れ、パイプラインの第1段にラッチされ、その中に保持される。第3バス・サイクル(外部リード・サイクル)の状態S12,S13の間、第2バス・サイクルのデータD2は、外部アドレス・バス105によって通信される。続いて、データD2は出力データ・バス信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA2をステージBレジスタ108からパイプライン・アドレスに導く。状態S12の実行終了時には、出力データ信号線上にあるデータD2およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA2は、ラッチ112にラッチされ、続いてトレース・バッファ114に転送される。
【0071】
リード・サイクルの状態S4において、外部メモリまたは装置によって外部アドレス・バス105上にデータが提供される。外部アドレス・バス105は、出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA3をステージAレジスタからパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S4の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD3、およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA3がラッチ112にラッチされ、続いてトレース・バッファ114に転送される。
【0072】
上述のバス・サイクルの間、リード/反転ライト信号は、バス・サイクルがリード・サイクルなのか、あるいはライト・サイクルなのかを示す。
【0073】
エミュレーション提示ライト・サイクルの前にエミュレーション提示リード・サイクルがあり、その後ろにエミュレーション・モードの多重化外部リード・サイクルがあるとき、図8に示したタイミングに類似したものが用いられる。第1バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は、状態S42でアサートされ、状態S43でニゲートされる。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、この第1バス・サイクルが提示サイクルであることが示される。状態S0において、第1バス・サイクルのアドレスA1が外部アドレス・バス105上で通信される。アドレス・ラッチ・イネーブル信号が状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105は、アドレス・アウト信号線に導かれ、状態S0の終了時までにパイプラインの第1段である状態Aレジスタ106にラッチされ、その中に一時的に保持される。
【0074】
第2バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は、状態S41でアサートされ、状態S43でニゲートされる。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、この第2バス・サイクルも提示サイクルであることが示される。第2状態S0において、第2バス・サイクルのアドレスA2が外部アドレス・バス105上に現れる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることによって、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス1055によって転送されるアドレス値は、アドレス・アウト信号線に導かれる。パイプラインの第1段(ステージAレジスタ106)にラッチされているアドレス(A1)は、第2段(ステージBレジスタ108)に転送され、第2バス・サイクルのアドレス(A2)は外部アドレス・バス105上に現れ、状態S0でパイプラインの第1段にラッチされ、その中に一時的に記憶される。
【0075】
第2バス・サイクル、即ち、提示ライト・サイクルの状態S41,S42の間、第1バス・サイクルのデータ値D1が外部アドレス・バス105によって転送される。データ値D1は、続いて、出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA1をステージBレジスタ108からパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S41の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD1、およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA1は、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。
【0076】
第2バス・サイクル、即ち、ライト提示サイクルの状態S43の間、第2バス・サイクルのデータD2が外部アドレス・バス105上に現れる。通常、データが内部レジスタ(ここでは図示しない)にラッチされるのはこのときである。データが内部的に書き込まれるのと同時にデータを外部に供給することによって、開発ツール100は、データ処理システム10の内部動作をリアルタイムに再生することができる。同一データD2が、リード・サイクルのタイミングに類似したタイミング構成を用いて、外部アドレス・バス105上にも供給されることを注記しておく。したがって、この時データをトレース・バッファ114にラッチする必要はない。
【0077】
第3バス・サイクルの間、AS信号がアサートされ、このサイクルが外部バス・サイクルであることが示される。状態S0において、第3バス・サイクルのアドレスA3が、外部アドレス・バス105を通じて通信される。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることによって、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105を通じて転送されたアドレスは、続いてアドレス・アウト信号線に導かれる。パイプラインの第1段にラッチされているアドレス(A2)は第2段に転送され、第3バス・サイクルのアドレス(A3)が外部アドレス・バス105を通じて転送される。第3バス・サイクルのアドレス(A3)は、状態S0の終了時までに、パイプラインの第1段にラッチされ、この中に一時的に記憶される。第3バス・サイクル、即ち、外部リード・サイクルの状態S1の間、第2バス・サイクルのデータD2が外部アドレス・バス105上に現れる。データD2は続いて出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、状態Bレジスタ108に記憶されているアドレスA2をパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S1の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD2と、パイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA2は、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。第2バス・サイクル、即ち、ライト提示サイクルのアドレスおよびデータは、第1バス・サイクル、即ち、リード提示サイクルのタイミングに類似したものを用いて、ラッチ112にラッチされることを注記しておく。
【0078】
外部リード・サイクルの状態S4において、外部メモリまたは装置(ここでは図示しない)によって、データが外部アドレス・バス105に転送される。外部アドレス・バス105は出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA3をステージAレジスタ106からパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S4の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD3、およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA3が、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。
【0079】
上述のバス・サイクルの間、リード/反転ライト信号は、当該バス・サイクルがリード・サイクルなのか、あるいはライト・サイクルなのかを示す。状態S0の立ち下がりエッジの間、エミュレーション・チップ・セレクト信号の状態は、サイクルが、通常外部サイクル、エミュレーション・サイクル、または提示サイクルの内のどれであるかを示す。
【0080】
エミュレーション提示ライト・サイクルの前にエミュレーション提示リード・サイクルがあり、その後にエミュレーション・モードの多重化外部ライト・サイクルが続くとき、図9のタイミングに対応するものが用いられる。第1バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は状態S41でアサートされ、状態S43でニゲートされる。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、この第1バス・サイクルが提示サイクルであることが示される。状態S0において、第1バス・サイクルのアドレスA1が外部アドレス・バス105上を転送される。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105を通じて転送されたアドレスは、アドレス・アウト信号線に導かれ、パイプラインの第1段にラッチされ、状態S0の終了時に一時的に記憶される。
【0081】
第2バス・サイクルの間、AS信号はニゲートされている。DS信号は、状態S41でアサートされ、状態S43でニゲートされる。ASおよびDS信号のニゲートおよびアサート間の関係によって、この第2バス・サイクルも提示サイクルであることが示される。第2状態S0において、第2バス・サイクルのアドレスA2は外部アドレス・バス105上を転送される。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105上のアドレスは、アドレス・アウト信号線に導かれる。第1段にラッチされているアドレスA1は、第2段に転送され、第2バス・サイクルのアドレスA2は外部アドレス・バス105に転送され、状態S0の終了時までにパイプラインの第1段にラッチされ、その中に一時的に記憶される。
【0082】
第2バス・サイクル、即ち、提示ライトの状態S41,S42の間に、第1バス・サイクルのデータD1は外部アドレス・バス105に転送される。D1値は、外部アドレス・バス105によって、出力データ信号線に転送される。マルチプレクサ110は、アドレスA1をステージBレジスタ108から、パイプライン・アドレス信号線に導く。状態S41の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD1、およびパイプライン・アドレス信号線上のアドレスA1は、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。
【0083】
第2バス・サイクル、即ち、ライト提示サイクルの状態S43の間、第2バス・サイクルのデータD2は外部アドレス・バス105上にある。通常、データはこの時点で、内部レジスタ(ここでは示さない)にラッチされる。内部的に書き込まれるのと同時に外部にデータを提供することによって、開発ツール100は、データ処理システム10の内部動作を同時に再生することができる。リード・サイクルに類似したタイミングを用いて、同一データD2が再び外部アドレス・バス105を通じて供給されることを注記しておく。したがって、このときは、データをトレース・バッファ114にラッチする必要はない。
【0084】
第3バス・サイクルの間、AS信号がアサートされ、このサイクルが外部バス・サイクルであることを示す。状態S0において、第3バス・サイクルのアドレスA3は外部アドレス・バス105上に現れる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号は、状態S0でアサートされ、状態S1でニゲートされることにより、外部アドレス・バス105上のアドレスが有効であることが示される。外部アドレス・バス105上を転送されるアドレスは、アドレス・アウト信号線に導かれる。第1段にラッチされているアドレスA2は、第3段に転送され、第3バス・サイクルのアドレスA3が外部アドレス・バス105に転送される。状態S0の終了時までに、アドレスA3はパイプラインの第1段にラッチされ、その中に保持される。第3バス・サイクル、即ち、外部ライト・サイクルの第1状態の間、第2バス・サイクルのデータD2が外部アドレス・バス105上に現れる。外部アドレス・バス105を通じて転送されるアドレスは、出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA2をステージBレジスタ108からパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S1の終了時までに、出力データ信号線上にあるデータD2、およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA2は、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。第2バス・サイクル、即ち、ライト提示サイクルのアドレスおよびデータは、第1バス・サイクル、即ち、リード提示サイクルのタイミングに類似したものを用いて、ラッチ112にラッチされることを注記しておく。
【0085】
外部ライト・サイクルの状態S4において、データが外部アドレス・バス105に供給される。外部アドレス・バス105に供給されたアドレスは、出力データ信号線に導かれる。マルチプレクサ110は、アドレスA3をステージAレジスタ106からパイプライン・アドレス信号線に導く。状態S4の終了時には、出力データ信号線上にあるデータD3、およびパイプライン・アドレス信号線上にあるアドレスA3は、ラッチ112にラッチされ、更にトレース・バッファ114に記憶される。
【0086】
上述のバス・サイクルの間、リード/反転ライト信号は、当該バス・サイクルがリード・サイクルなのか、あるいはライト・サイクルなのかを示す。状態S0の立ち下がりエッジの間エミュレーション・チップ・セレクト信号の状態は、サイクルが、通常外部サイクル、エミュレーション・サイクル、または提示サイクルのどれであるかを示す。
【0087】
一般的に、エミュレーション・サイクルを用いて、外部シャドウ・レジスタを使用して、データ処理システム10の内部機能の制御を追跡する。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、多重化バス・サイクルのラッチされたアドレス・フェーズと同時にデコードされ、シャドウ・レジスタのアドレスを発生する。シャドウ・レジスタは、外部合成回路と関連付けられており、外部合成回路は、内部データ処理機能との同期を保持するためには、制御変化のリアルタイムでの可視性を必要とする。典型的な開発ツールはこの機構を利用して、個々の機能を支援する。これらの機能は各々、基本的なアーキテクチャが同一のシャドウ・レジスタを有し(exhibit)、内部機能の挙動をリアルタイムで追跡しなければならない外部機能を制御する、内部レジスタの複製をリアルタイムで提供する。これらの機能は、エミュレーション・サイクルが提供するリアルタイムでの内部ライトの可視性に基づいて実行される。
【0088】
本発明は、2つの動作モードに分離することもできる。第1モードは、ロジック・アナライザへのインターフェースのために、多重化バス上の標準提示サイクルを支援するものである。第2モードは、多重化バス上の制御機能をリアルタイムで追跡する、エミュレーション・ツールを支援するものである。第1モードは、低価格MCUインターフェース・ツールをタイミング・アナライザと共に用い、システムのソフトウエアおよびハードウエアのデバッグを行う際に、盛んに用いられている。第2モードは、主に、回路内エミュレーション・システムを用いた、ファームウエアのデバッグに用いられるものであり、バス・アナライザおよびその他の様々なシステム分析機能を提供する。
【0089】
多重化アドレスおよびデータバスは、データ処理装置のピン数を制限するために、データ処理装置内で用いられている。しかしながら、端子数が少ない高級データ・プロセッサを必要とするアプリケーションの出現により、内部動作の外部可視性が制限されるというような、新たな問題に出くわすことになった。本発明は、独特のタイミング機構を提供することによって、かかる技術的困難に対する独特の解決策を示すものである。
【0090】
更に、ここに記載した発明の実施形態は、一例として提供したに過ぎない。ここに記載した機能を実行するための実施形態は、他にも多量に存在し得る。例えば、開発ツールは、図2に示したアーキテクチャとはことなるアーキテクチャを有してもよい。図2は、開発ツールの1形式の例に過ぎない。加えて、外部制御バス56を通じて転送される制御信号は、ここに開示した信号以外の信号を追加して含めてもよい。同様に、外部制御バス56を通じて転送される制御信号は、異なるタイミングを有し、異なる機能を実行するものでもよい。エミュレーション・チップ・セレクト信号は、ここでは詳細に説明しなかったが、バス・サイクルのタイプを示すことができる。更に、状態機械62も、図6に示された状態より多くても少なくてもよく、また異なるタイミング・パスを有してもよい。また、異なる制御を実施して、ここに開示した状態機械の代わりに用いてもよい。
【0091】
以上本発明の原理について説明してきたが、この説明は一例としてのみ記載されたものであり、本発明の限定を意味するものではないことは、当業者には明白に理解されよう。したがって、本発明の真の精神および範囲に該当する本発明の全ての変更は、特許請求の範囲に含まれることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開発システムを示す図。
【図2】図1の開発システムのバス・アナライザを示す図。
【図3】図1のデータ処理システムのシステム統合回路を示す図。
【図4】図3のシステム統合回路の外部バス回路を示す図。
【図5】図4の外部バス回路のバス制御回路を示す図。
【図6】図4の外部バス回路の状態機械を示す図。
【図7】第1動作モードを示す第1タイミング図。
【図8】第2動作モードを示す第2タイミング図。
【図9】第3動作モードの間に発生される複数の信号を示すタイミング図。
【符号の説明】
5 開発システム
10 データ処理システム
12 中央処理部
16 システム統合回路
14 タイマ回路
18 直列通信回路
20 アナログ/デジタル変換器
22 スタティック・ランダム・アクセス・メモリ
24,26,30,32,34 集積回路端子
28 バス
36 バス
40 バス・インターフェース・ユニット
42 外部バス制御部
44 バス終端
48 内部アドレス・バス
50 内部制御バス
52 内部データ・バス
54 外部アドレス・バス
56 外部制御バス
60 バス制御回路
62 状態機械
64 提示イネーブル・レジスタ
66 状態信号バス
70 マルチプレクサ
71 アドレス・バス
72 アドレス・レジスタ
73 データ・バス
74 データ・レジスタ
76 レジスタ制御バス
78 タイミング制御回路
80 遅延回路
100 開発ツール
102 バス・アナライザ回路
103 外部バス制御回路
104 デマルチプレクサ
105 外部アドレスバス
106 ステージA制御レジスタ
108 ステージBレジスタ
110 マルチプレクサ
112 ラッチ
114 トレース・バッファ
Claims (3)
- データ・プロセッサであって、
複数のアドレス値及び複数のデータ値を発生する中央処理装置と、
前記中央処理装置に結合され、前記複数のアドレス値及び前記複数のデータ値を受け取り、当該複数のアドレス値及び複数のデータ値を前記データ・プロセッサに対して外部にある多重化バスに与えるシステム統合回路と、を備え、
前記システム統合回路が、複数のバス・サイクルとして第1の提示サイクル及びそれに続く第2の提示サイクル又は外部サイクルを発生し、
前記システム統合回路が、第1の提示サイクル中に前記複数のアドレス値のうちの第1のアドレス値を前記多重化バスに与え、次いで第2の提示サイクル又は外部サイクル中に前記複数のアドレス値のうちの第2のアドレス値と前記複数のデータ値の中の第1のアドレス値に関連した第1のデータ値と第2のアドレス値に関連した第2のデータ値をこの順序で前記多重化バスに与える、データ・プロセッサ。 - 中央処理装置と当該中央処理装置に結合されたシステム統合回路とを含むデータ・プロセッサから当該データ・プロセッサに対して外部にある多重化バスへバス・サイクル中に情報を与える方法であって、
前記中央処理装置が、複数のアドレス値及び複数のデータ値を発生し、当該複数のアドレス値及び複数のデータ値を前記システム統合回路に与えるステップと、
前記システム統合回路が、複数のバス・サイクルとして第1の提示サイクル及びそれに続く第2の提示サイクル又は外部サイクルを発生するステップと、
前記システム統合回路が、第1の提示サイクル中に前記複数のアドレス値のうちの第1のアドレス値を前記多重化バスに与え、次いで第2の提示サイクル又は外部サイクル中に前記複数のアドレス値のうちの第2のアドレス値と前記複数のデータ値の中の第1のアドレス値に関連した第1のデータ値と第2のアドレス値に関連した第2のデータ値をこの順序で前記多重化バスに与えるステップと
を備える方法。 - 中央処理装置とデータ値を格納する内部メモリと前記中央処理装置に結合されたシステム統合回路とを含むデータ・プロセッサから当該データ・プロセッサに対して外部にある多重化バスへバス・サイクル中に情報を与える方法であって、
前記システム統合回路が、複数のバス・サイクルとして第1の提示サイクル及びそれに続く第2の提示サイクル又は外部サイクルを発生するステップと、
前記中央処理装置が、複数のアドレスを発生し、前記複数のバス・サイクルの各バス・サイクル中に前記内部メモリから前記複数のアドレスのうちの1つのアドレスにあるデータ値を読み出すステップと、
前記システム統合回路が、前記複数のバス・サイクルの各バス・サイクル中に前記1つのアドレス及び当該1つのアドレスに関連した前記の読み出されたデータ値を前記中央処理装置から読み出すステップと、
前記システム統合回路が、第1の提示サイクル中に前記多重化バスを通じて前記複数のアドレスのうちの第1のアドレスを外部に供給するステップと、
前記システム統合回路が、次いで、前記第2の提示サイクル又は外部サイクル中に前記多重化バスを通じて前記複数のアドレスのうちの第2のアドレスと前記第1のアドレスに関連した第1のデータ値と前記第2のアドレスに関連した第2のデータ値をこの順序で外部に与えるステップと
を備える方法。
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