JP3901744B2 - 記録及び/又は再生装置並びに再生方法 - Google Patents

記録及び/又は再生装置並びに再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等の記録媒体用の記録及び/又は再生装置並びに再生方法に関し、特に、1枚或いは複数の円盤状記録媒体から所望の情報を選択してグループを形成し、このグループの情報毎にタイトル等のキャラクタを記憶しておき、再生時には、上記記憶しておいたキャラクタを表示するとともにその情報の再生を行うことにより、利便性の向上等を図った記録及び/又は再生装置並びに再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多数枚の円盤状記録媒体、例えば再生専用の光ディスクが収納された収納ユニットから一枚の光ディスクを取り出し、この取り出した光ディスクに対して情報信号の再生を行う再生装置は、多数枚の光ディスクが収納される収納ユニットと、上記収納ユニットに収納されている多数枚の光ディスクから選択された1枚の光ディスクに対して情報信号の再生を行う再生ユニットを有する。
【0003】
この再生ユニットは、選択された1枚の光ディスクが装着される装着部を有し、かつこの装着部に装着された上記光ディスクを回転駆動する回転駆動手段と、上記光ディスクの径方向に移動可能とされ、かつ上記光ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生手段とを有する。
【0004】
また、この再生装置は、上記収納ユニットに収納されている多数枚の光ディスクから選択された1枚の光ディスクを上記記録及び/又は再生ユニットにおける上記回転駆動手段の上記装着部に対応する装着位置まで搬送するローディング機構と、上記ローディング機構にて搬送された上記光ディスクを上記回転駆動手段の上記装着部に装着させるチャッキング機構とを有する。
【0005】
そして、上記光ディスクの選択は、収納ユニットにある多数枚の光ディスクから任意の光ディスクをローディング機構に対応した所定の位置(ローディング位置)に搬送することにより行われる。ローディング機構は、このローディング位置に搬送された光ディスクを装着位置まで搬送することとなる。
【0006】
通常、多数枚の光ディスクを管理する場合は、直接光ディスクの番号(商品番号等)で管理するのではなく、その収納ユニットに設けられている光ディスクを収納するための溝に便宜的に連番号を付し、その連番号を光ディスクの番号(ディスク番号)として定義して光ディスクを管理するようにしている。
【0007】
そして、例えば再生装置にて光ディスクを再生する場合は、操作パネルにあるテン・キーなどの番号入力キーを操作して、上記ディスク番号を入力し、その入力されたディスク番号に対応する光ディスクを再生するようにしている。
【0008】
また、各ディスク番号に応じてそのタイトル等のメモを文字キー等を用いて登録し、上記再生時にディスク番号を入力した際、表示パネルにディスク番号と共にそのディスク番号に対応したメモを表示して操作性の向上を図るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来の再生装置は、ディスク番号を入力する場合、テン・キーなどの数字が配列されたキーを用いて行うようにしているため、ディスク番号に対応するメモの登録時に、以下のような問題が生じていた。
すなわち、メモの登録は、通常、ディスク番号を入力した後に、そのディスク番号に応じたメモを文字キー等を使って入力するわけだが、ディスク番号を入力する度に、その番号に合致した数字のキーを操作する必要があり、例えば、収納ユニットに多数枚(例えば50枚以上)の光ディスクが収納されている場合、ディスク番号を入力する度に複数回テン・キーを選択して操作しなければならず、操作手順が大幅に増大するという問題がある。
【0010】
また、ディスク番号等を検索する場合においても、ある特定の操作キーを用いてトグル動作させる手法を採用しており、登録されているディスク番号が多いと、その検索が非常に煩わしくなるという問題がある。
【0011】
また、多数枚の光ディスクが再生可能な再生装置においては、操作者が直接光ディスクを操作して再生を行うという構造を採用してはおらず、しかも、再生する光ディスクの順番を予め任意に設定するようにしているため、次に再生(演奏)される光ディスクが何であるかを知ることは、操作性及び利便性の向上のうえで必要なことである。しかし、従来の再生装置においては、表示パネル上に表示されるディスク番号は、現在再生されている光ディスクに対応したディスク番号のみであるため、次に何が再生(演奏)されるのかが解らず、いちいちその順番をキー操作にて確認しなければならないという問題があった。
【0012】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、キャラクタ入力の操作手順を簡略化することができ、所望の曲等の検索を容易化することができるうえ、再生時には、次に再生予定の曲の曲番号等も表示することができるような記録及び/又は再生装置並びに再生方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録及び/又は再生装置は、複数の情報が記録されている記録媒体から情報の再生を行う再生手段と、上記記録媒体に記録されている複数の情報の中から情報を選択するとともに、この選択した所望の情報に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記情報及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された情報が属するグループを指定するグループ登録手段と、上記グループの属性、該グループを構成する情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを表示する表示手段と、上記グループの属性及び該グループを構成する情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の情報の再生を行うグループ再生手段と、上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記情報の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する。
【0015】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記制御手段として、現在再生中の情報の上記各属性とともに、次に再生する情報の各属性をも表示するように上記表示手段を制御するものを有する。
【0016】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キーの略々中央部に上記押しボタンスイッチを設けたものを有する。
【0017】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、複数の情報が記録されている記録媒体から該情報の再生を行う再生手段と、複数の記録媒体を収納する収納ユニットと、上記収納ユニットに収納されている複数の記録媒体の中から所望の記録媒体を選択するとともに、この選択した記録媒体に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記記録媒体及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された記録媒体が属するグループを指定するグループ登録手段と、上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性及び該記録媒体に付されたキャラクタを表示する表示手段と、上記グループの属性及び上記グループを構成する記録媒体の属性及び該記録媒体に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の記録媒体の再生を行うグループ再生手段と、上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記記録媒体の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する記録媒体の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する。
【0019】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記制御手段として、現在再生中の円盤状記録媒体の上記各属性とともに、次に再生する円盤状記録媒体の各属性をも表示するように上記表示手段を制御するものを有する。
【0020】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キーの略々中央部に上記押しボタンスイッチを設けたものを有する。
【0021】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記収納ユニットとして、上記複数の円盤状記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルを有する。
【0022】
次に、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、複数の情報が記録されている記録媒体から該情報の再生を行う再生手段と、複数の記録媒体を収納する収納ユニットと、上記収納ユニットに収納されている複数の記録媒体の中から所望の記録媒体及び所望の情報を選択するとともに、この選択した情報に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記所望の記録媒体、所望の情報及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された所望の情報が属するグループを指定するグループ登録手段と、上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを表示するための表示手段と、上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の情報の再生を行うグループ再生手段と、上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記記録媒体の属性、情報の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の属性、情報の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する。
【0024】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記制御手段として、現在再生中の情報の上記各属性とともに、次に再生する情報の各属性をも表示するように上記表示手段を制御するものを有する。
【0025】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キーの略々中央部に上記押しボタンスイッチを設けたものを有する。
【0026】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、上記収納ユニットとして、上記複数の円盤状記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルを有する。
また、本発明に係る再生方法は、キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、回転式操作キーの操作に応じて記録媒体に記録されている複数の情報の中から選択された所望の情報を読み出すとともに、回転式操作キーの操作に応じてキャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリから選択された上記選択された情報に付すキャラクタを読み出し、上記選択されて読み出された情報の属性及びキャラクタを表示手段により更新表示し、上記回転式操作キーで選択された情報及びキャラクタを押しボタンスイッチにより指定し、上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された情報が属するグループをグループ登録手段により指定し、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに、上記グループを構成する上記押しボタンスイッチにより指定された情報の属性及びキャラクタを、記憶手段により記憶し、情報の再生時には、グループ再生手段により、所定のグループを指定することにより、この指定されたグループの属性、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出し、上記読み出されたグループの属性、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記表示手段により表示するとともに、上記表示手段に属性の表示された情報を再生手段により再生し、更に、上記回転式操作キーの操作に応じて、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から選択して読み出して上記表示手段により更新表示し、上記回転式操作キーにより選択された情報及びキャラクタを上記押しボタンスイッチにより指定し、上記押しボタンスイッチにより指定された情報を上記再生手段により再生する。
【0027】
【作用】
本発明に係る記録及び/又は再生装置は、1枚の円盤状記録媒体に記録されている複数の情報(例えば、曲情報等)を任意のグループに分割することにより、上記円盤状記録媒体に記録されている複数の情報の中から、該グループを構成する情報のみを再生することができるようにしたものである。
【0028】
すなわち、ユーザは、まず、回転式操作キー及び押しボタンスイッチを用いて、上記円盤状記録媒体に記録されている複数の情報の中から所望の情報を指定する。
【0029】
例えば、上記回転式操作キーを時計方向に回転させると上記制御手段がこれを検出し、表示手段に表示する上記情報番号を1ずつ加算して表示し、また、反時計方向に回転させると上記情報番号を1ずつ減算して表示するようになっている。
【0030】
このため、ユーザは、上記回転式操作キーの操作に応じて上記表示手段に表示される上記情報番号を見ながら所望の情報の選択を行う。そして、上記表示手段に、所望の情報の情番番号が表示されたときに、上記押しボタンスイッチを操作する。これにより、上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されたことを検出して、例えばその情報の再生を行うように再生手段を制御する。また、これとともに、上記再生する情報の属性(情報番号等)を表示するように表示手段を制御する。
【0031】
上記円盤状記録媒体に記録されている情報の選択を可能とするためには、該情報選択用の複数のキーを設ける必要があるが、このように回転式操作キー及び押しボタンスイッチを設けることにより、上記情報の選択操作を簡素化することができるうえ、設けるキーの数を削減することができるため、キーの設置面積の縮小化及びローコスト化を図ることができる。
【0032】
また、例えば上記回転式操作キーの略々中央部に押しボタンスイッチを設けて一体的に構成することにより、片手で上記回転式操作キー及び上記記憶指定キーの操作を可能とすることができ、上記情報の選択操作のさらなる簡素化を図ることができるうえ、キーの設置面積の縮小化を図ることができる。
【0033】
次に、ユーザは、グループ指定手段を用いて、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチにより指定した情報が属するグループを指定する。
【0034】
具体的には、上記グループ指定手段は、例えば4つのキーから構成されている。この4つのキーは、第1番目のキーが就寝時に聞く曲ばかりを集めたグループを示すキー,第2番目のキーが寝起き時に聞く曲ばかりを集めたグループを示すキー,第3番目のキーが食事時に聞く曲ばかりを集めたグループを示すキー,第4番目のキーが休日に聞く曲ばかりを集めたグループを示すキーとする等のように、ユーザにより予め決められている。
【0035】
上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチにより指定した情報を、例えば上記就寝時に聞く曲ばかりを集めたグループの中に入れたい場合、ユーザは、例えばこの情報の再生時或いは再生一次停止時に上記第1番目のキーを操作する。
【0036】
上記制御手段は、上記第1番目のキーが操作されるとこれを検出し、該第1番目のキーのグループの属性(グループ番号等)及び該情報の属性(情報番号等)を表示するように表示手段を制御するとともに、上記グループ番号,情報番号、該情報が記憶されているアドレス等を記憶するように上記記憶手段を制御する。これにより、上記再生中の情報が、上記第1番目のキーで示されるグループ内に登録される。
【0037】
このような操作を繰り返し行うことにより、上記記憶手段には、共通性を有する情報のグループが形成される。
【0038】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、このようにグループ登録された情報毎にタイトル等のキャラクタを付加することができるようになっている。
【0039】
すなわち、このキャラクタの入力を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段を操作してキャラクタの入力を行うグループを指定するとともに、キャラクタ入力指定手段を操作する。上記制御手段は、上記キャラクタ入力指定手段が操作されるとキャラクタ入力モードとなる。
【0040】
この状態において、ユーザは、上記回転式操作キーを操作する。これにより、上記制御手段は、上記回転式操作キーの回転操作に応じて上記グループ登録されている情報の情報番号等の属性を上記記憶手段から順に読み出して表示するように表示手段を制御するとともに、キャラクタメモリに予め記憶されているカタカナ,漢字,数字,画像等のキャラクタを順に読み出して表示するように表示手段を制御する。
【0041】
ユーザは、上記表示手段に表示されるキャラクタを見ながらキャラクタを選択し、所望のキャラクタが表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示しているキャラクタをその情報の属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御する。
【0042】
このような操作を繰り返すことにより、上記記憶手段には、グループの属性,該グループを構成する情報の属性及び該情報のキャラクタがグループ化されて記憶されることとなる。
【0043】
上記情報のタイトル等のようなキャラクタを入力するには、設けられた複数のキー操作が必要であるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチの2つのキー操作で簡単に入力することができる。従って、上記キャラクタの入力操作を簡略化することができる。
【0044】
次に、ユーザは、上記グループの情報の再生を行う場合、例えば停止時等に、上記グループ指定手段を構成する上記4つのキーのうち所望のキーを操作する。
【0045】
上記制御手段は、上記停止時等に所望のキーが操作されるとこれを検出し、そのキーのグループの情報の属性,再生する情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを上記記憶手段から読み出し、この属性に基づいて情報の再生を行うとともに、該属性を表示するように上記表示手段を制御する。
【0046】
具体的には、上記記憶手段には、上記指定されたグループを構成する各情報のアドレス,情報番号,グループ番号,タイトル等が記憶されているため、上記制御手段は、上記アドレスに基づいて上記情報をアクセスして再生するように上記再生手段を制御し、上記グループ番号及び情報番号及びタイトル等を表示するように上記表示手段を制御する。また、上記制御手段は、これとともに、次に再生予定の情報の情報番号,タイトル等を表示するように上記表示手段を制御する。
【0047】
このように、当該記録及び/又は再生装置は、上記記憶手段によりグループを構成する情報の属性及びタイトル等を記憶しておくことができるため、再生時には、そのグループのキーを操作するだけで該グループを構成する情報の再生を行うことができる。このため、再生時毎に新たに所望の情報をプログラムし直すような不都合を解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0048】
また、現在再生中の情報の情報番号の他に、次に再生予定の情報番号等を表示することができるため、ユーザにそのグループがどのような情報で構成されるのかを認識し易くすることができる。
【0049】
なお、上記制御手段は、例えば再生中(或いは再生一次停止中)にグループ指定手段が操作されたときにこれを検出して該再生中の情報をグループ登録し、再生中以外にグループ指定手段が操作されたときにそのグループの情報を再生するようにしてもよい。これにより、1つのキー(グループ指定手段)で2通りの使い方を実現することができ、設けるキーの数を削減してローコスト化を図ることができる。
【0050】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、上記グループ登録した情報の再生を行う場合、所望の情報を検索することができるようになっている。
【0051】
すなわち、この検索を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段である所望のキーを操作した後に、上記回転式操作キーを回転操作する。この状態で上記回転式操作キーが回転操作されると上記制御手段はこれを検出し、該回転操作に応じて上記記憶手段に記憶されている情報番号及びキャラクタ等を順に読み出して更新表示するように表示手段を制御する。
【0052】
ユーザは、上記表示手段に表示される上記情報番号,タイトル等を見ながら情報の検索を行い、所望のタイトル等が表示されたときに、上記押しボタンスイッチを操作する。
【0053】
上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示されている情報の再生を行うように上記再生手段を制御する。
【0054】
所望の情報を検索可能とするためには、複数のキーを設ける必要があるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチで所望の情報の検索を可能とすることができる。このため、設けるキーの数を削減してキーを設ける面積の縮小化を図ることができ、ローコスト化を図ることができる。
【0055】
次に、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、複数の円盤状記録媒体から円盤状記録媒体単位で所望の円盤状記録媒体を選択し、これをグループ登録することにより、該グループ毎の円盤状記録媒体の情報の再生を可能としたものである。
【0056】
上記複数の円盤状記録媒体を収納する収納ユニットとしては、上記複数の円盤状記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルが設けられており、このロータリーテーブルから円盤状記録媒体を再生手段に装着して情報の再生を行うようになっている。
【0057】
上記グループ登録を行うには、上述のように上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチを操作して所望の円盤状記録媒体を選択指定する。
【0058】
すなわち、上記制御手段は、上記回転式操作キーが時計方向に回転操作されたことを検出すると、例えば上記収納ユニット上の収納部毎に連続して付されている収納部番号或いは円盤状記録媒体毎に付されている媒体番号を、該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ加算して表示するように表示手段を制御する。また、上記回転式操作キーが反時計方向に回転操作されたことを検出すると、上記収納部番号或いは媒体番号を、該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ減算して表示するように表示手段を制御する。
【0059】
次にユーザは、上記表示手段に所望の円盤状記録媒体を示す収納部番号或いは媒体番号が表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。これにより、上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されたことを検出して、例えばその円盤状記録媒体の属性(上記収納部番号,媒体番号等)を表示するように表示手段を制御するとともに、該円盤状記録媒体に記録されている情報を順に再生するように再生手段を制御する。
【0060】
複数の円盤状記録媒体から所望の円盤状記録媒体を選択可能とするためには、円盤状記録媒体選択用の複数のキーを設ける必要があるが、このように回転式操作キー及び押しボタンスイッチを設けることにより、上記円盤状記録媒体の選択操作を簡素化することができるうえ、設けるキーの数を削減することができる。このため、キーの設置面積の縮小化及びローコスト化を図ることができる。
【0061】
また、例えば上記回転式操作キーの中央部に上記記憶指定キーを設け、該回転式操作キーと上記記憶指定キーとを一体構成することにより、片手で上記回転式操作キー及び上記記憶指定キーの操作を可能とすることができ、上記円盤状記録媒体の選択操作のさらなる簡素化を図ることができるうえ、キーの設置面積の縮小化を図ることができる。
【0062】
次に、ユーザは、グループ指定手段を用いて、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチにより指定した円盤状記録媒体が属するグループを指定する。
【0063】
上記グループ指定手段は、例えば上述のようにユーザにより予め決められたグループを示す複数のキーで構成されており、ユーザは、上記選択した円盤状記録媒体の情報の例えば再生中(或いは再生一次停止中)に該グループ指定手段の所望のキーを操作する。これにより、上記制御手段が上記グループ指定手段の操作を検出して、そのキーが示すグループの属性(グループ番号等)及び該円盤状記録媒体の属性(収納部番号,媒体番号等)を表示するように表示手段を制御するとともに、上記グループ番号,収納部番号,媒体番号等を記憶するように上記記憶手段を制御する。
【0064】
これにより、上記再生中の円盤状記録媒体が、上記操作したグループ指定手段のキーで示されるグループ内に登録される。
【0065】
このような操作を繰り返し行うことにより、上記記憶手段には、共通性を有する円盤状記録媒体のグループが形成される。
【0066】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、このようにグループ登録された円盤状記録媒体毎にタイトル等のキャラクタを付加することができるようになっている。
【0067】
すなわち、このキャラクタの入力を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段を操作してキャラクタの入力を行うグループを指定するとともに、キャラクタ入力指定手段を操作する。上記制御手段は、上記キャラクタ入力指定手段が操作されるとキャラクタ入力モードとなる。
【0068】
この状態において、ユーザは、上記回転式操作キーを操作する。これにより、上記制御手段は、上記回転式操作キーの回転操作に応じて上記グループ登録されている円盤状記録媒体の収納部番号,媒体番号等の属性を上記記憶手段から順に読み出して表示するように表示手段を制御するとともに、キャラクタメモリに予め記憶されているカタカナ,漢字,数字,画像等のキャラクタを順に読み出して表示するように表示手段を制御する。
【0069】
ユーザは、上記表示手段に表示されるキャラクタを見ながらキャラクタを選択し、所望のキャラクタが表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示しているキャラクタをその円盤状記録媒体の属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御する。
【0070】
このような操作を繰り返すことにより、上記記憶手段には、グループの属性,該グループを構成する円盤状記録媒体の属性及び該円盤状記録媒体のタイトル等のキャラクタがグループ化されて記憶されることとなる。
【0071】
上記円盤状記録媒体のタイトル等のようなキャラクタを入力するには、設けられた複数のキー操作が必要であるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチの2つのキー操作で簡単に入力することができる。従って、上記キャラクタの入力操作を簡略化することができる。
【0072】
次に、ユーザは、上述のように形成したグループの円盤状記録媒体の再生を行う場合、例えば再生時或いは再生一次停止時以外(停止時等)に、上記グループ指定手段を操作する。
【0073】
上記制御手段は、上記停止時等に上記グループ指定手段が操作されるとこれを検出し、そのキーのグループの円盤状記録媒体の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出す。そして、上記属性である収納部番号や媒体番号に基づいて上記円盤状記録媒体を再生するように上記再生手段を制御し、上記グループ番号,収納部番号,媒体番号及び再生する情報の情報番号,キャラクタ等を表示するように上記表示手段を制御する。また、上記制御手段は、これとともに、次に再生予定の円盤状記録媒体の収納部番号,媒体番号及びキャラクタ等を表示するように上記表示手段を制御する。
【0074】
このように、当該記録及び/又は再生装置は、上記記憶手段によりグループを構成する円盤状記録媒体の属性及びタイトル等のキャラクタを記憶しておくことができるため、再生時には、そのグループのキーを操作するだけで該グループを構成する円盤状記録媒体の再生を行うことができる。このため、再生時毎に新たに所望の円盤状記録媒体の再生をプログラムし直すような不都合を解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0075】
また、例えば再生中(或いは再生一次停止中)にグループ指定手段が操作されると該再生中の円盤状記録媒体をグループ登録し、再生中以外にグループ指定手段が操作されるとそのグループの円盤状記録媒体を再生するようにすることにより、1つのキーで2通りの使い方を実現することができ、設けるキーの数を削減してローコスト化を図ることができる。
【0076】
また、現在再生中の円盤状記録媒体の収納部番号や媒体番号等の他に、次に再生予定の収納部番号や媒体番号等を表示することができるため、ユーザにそのグループがどのような円盤状記録媒体で構成されるのかを認識し易くすることができる。
【0077】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、上記グループ登録した円盤状記録媒体の再生を行う場合、所望の円盤状記録媒体を検索することができるようになっている。
【0078】
すなわち、この検索を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段である所望のキーを操作した後に、上記回転式操作キーを回転操作する。この状態で上記回転式操作キーが回転操作されると上記制御手段はこれを検出し、該回転操作に応じて上記記憶手段に記憶されている収納部番号及びタイトル等のキャラクタを順に読み出して更新表示するように表示手段を制御する。
【0079】
ユーザは、上記表示手段に表示される上記収納部番号,タイトル等を見ながら情報の検索を行い、所望のタイトル等が表示されたときに、上記押しボタンスイッチを操作する。
【0080】
上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示されている円盤状記録媒体の再生を行うように上記再生手段を制御する。
【0081】
所望の円盤状記録媒体を検索可能とするためには、複数のキーを設ける必要があるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチで所望の円盤状記録媒体の検索を可能とすることができる。このため、設けるキーの数を削減してキーを設ける面積の縮小化を図ることができ、ローコスト化を図ることができる。
【0082】
次に、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、複数の円盤状記録媒体から所望の円盤状記録媒体を選択するとともに、該選択した円盤状記録媒体に記録されている複数の情報の中から所望の情報を選択し、これをグループ登録することにより、該グループ毎の情報の再生を可能としたものである。
【0083】
上記複数の円盤状記録媒体を収納する収納ユニットとしては、上記複数の円盤状記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルが設けられており、このロータリーテーブルから円盤状記録媒体を再生手段に装着して情報の再生を行うようになっている。
【0084】
上記グループ登録を行うには、上述のように上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチを操作して所望の円盤状記録媒体及び所望の情報を選択指定する。
【0085】
すなわち、上記制御手段は、上記回転式操作キーが時計方向に回転操作されたことを検出すると、例えば上記収納ユニット上の収納部毎に連続して付されている収納部番号或いは円盤状記録媒体毎に付されている媒体番号を、該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ加算して表示するように表示手段を制御する。また、上記回転式操作キーが反時計方向に回転操作されたことを検出すると、上記収納部番号或いは媒体番号を、該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ減算して表示するように表示手段を制御する。
【0086】
次にユーザは、上記表示手段に所望の円盤状記録媒体を示す収納部番号或いは媒体番号が表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。これにより、上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されたことを検出して、例えばその円盤状記録媒体の属性(上記収納部番号,媒体番号等)を表示するように表示手段を制御するとともに、該円盤状記録媒体に記録されている情報を順に再生するように再生手段を制御する。
【0087】
次に、このように選択した円盤状記録媒体からさらに所望の情報の選択を行う場合、ユーザは、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチを操作して所望の情報を選択指定する。
【0088】
すなわち、上記制御手段は、上記回転式操作キーが時計方向に回転操作されたことを検出すると、例えば上記円盤状記録媒体に記録されている情報の情報番号を該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ加算して表示するように表示手段を制御する。また、上記回転式操作キーが反時計方向に回転操作されたことを検出すると、上記情報番号を該回転式操作キーの回転位置に応じて1ずつ減算して表示するように表示手段を制御する。
【0089】
次にユーザは、上記表示手段に所望の情報番号が表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。これにより、上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されたことを検出して、例えばその情報番号の属性を表示するように表示手段を制御するとともに、該選択された情報を再生するように再生手段を制御する。
【0090】
複数の円盤状記録媒体から所望の円盤状記録媒体及び所望の情報を選択可能とするためには、この選択用の複数のキーを設ける必要があるが、このように回転式操作キー及び押しボタンスイッチを設けることにより、上記所望の円盤状記録媒体及び所望の情報の選択操作を簡素化することができるうえ、設けるキーの数を削減することができる。このため、キーの設置面積の縮小化及びローコスト化を図ることができる。
【0091】
また、例えば上記回転式操作キーの中央部に上記記憶指定キーを設け、該回転式操作キーと上記記憶指定キーとを一体構成することにより、片手で上記回転式操作キー及び上記記憶指定キーの操作を可能とすることができ、上記円盤状記録媒体等の選択操作のさらなる簡素化を図ることができるうえ、キーの設置面積の縮小化を図ることができる。
【0092】
次に、ユーザは、グループ指定手段を用いて、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチにより指定した円盤状記録媒体が属するグループを指定する。
【0093】
上記グループ指定手段は、例えば上述のようにユーザにより予め決められたグループを示す複数のキーで構成されており、ユーザは、上記選択した情報の例えば再生中(或いは再生一次停止中)に該グループ指定手段の所望のキーを操作する。これにより、上記制御手段が上記グループ指定手段の操作を検出して、そのキーが示すグループの属性(グループ番号等)及び該円盤状記録媒体の属性(収納部番号,媒体番号等),情報の属性を表示するように表示手段を制御するとともに、上記グループ番号,収納部番号,媒体番号,情報番号等を記憶するように上記記憶手段を制御する。
【0094】
これにより、上記再生中の情報が、上記操作したグループ指定手段のキーで示されるグループ内に登録される。
【0095】
このような操作を繰り返し行うことにより、上記記憶手段には、共通性を有する円盤状記録媒体及び情報のグループが形成される。
【0096】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、このようにグループ登録された情報毎にタイトル等のキャラクタを付加することができるようになっている。
【0097】
すなわち、このキャラクタの入力を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段を操作してキャラクタの入力を行うグループを指定するとともに、キャラクタ入力指定手段を操作する。上記制御手段は、上記キャラクタ入力指定手段が操作されるとキャラクタ入力モードとなる。
【0098】
この状態において、ユーザは、上記回転式操作キーを操作する。これにより、上記制御手段は、上記回転式操作キーの回転操作に応じて上記グループ登録されている円盤状記録媒体の収納部番号,媒体番号及び情報等の属性を上記記憶手段から順に読み出して表示するように表示手段を制御するとともに、キャラクタメモリに予め記憶されているカタカナ,漢字,数字,画像等のキャラクタを順に読み出して表示するように表示手段を制御する。
【0099】
ユーザは、上記表示手段に表示されるキャラクタを見ながらキャラクタを選択し、所望のキャラクタが表示されたときに上記押しボタンスイッチを操作する。上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示しているキャラクタをその円盤状記録媒体及び情報の属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御する。
【0100】
このような操作を繰り返すことにより、上記記憶手段には、グループの属性,該グループを構成する円盤状記録媒体の属性,情報の属性及び該情報のタイトル等のキャラクタがグループ化されて記憶されることとなる。
【0101】
上記情報のタイトル等のようなキャラクタを入力するには、設けられた複数のキー操作が必要であるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチの2つのキー操作で簡単に入力することができる。従って、上記キャラクタの入力操作を簡略化することができる。
【0102】
次に、ユーザは、上述のように形成したグループの情報の再生を行う場合、例えば再生時或いは再生一次停止時以外(停止時等)に、上記グループ指定手段を操作する。
【0103】
上記制御手段は、上記停止時等に上記グループ指定手段が操作されるとこれを検出し、そのキーのグループの円盤状記録媒体の属性,再生する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出す。そして、上記属性である収納部番号や媒体番号,アドレス等に基づいて上記円盤状記録媒体に記録されている情報を再生するように上記再生手段を制御し、上記グループ番号,収納部番号,媒体番号及び再生する情報の情報番号,キャラクタ等を表示するように上記表示手段を制御する。また、上記制御手段は、これとともに、次に再生予定の円盤状記録媒体の収納部番号,媒体番号及びキャラクタ等を表示するように上記表示手段を制御する。
【0104】
このように、当該記録及び/又は再生装置は、上記記憶手段によりグループを構成する円盤状記録媒体の属性、情報の属性及びタイトル等のキャラクタを記憶しておくことができるため、再生時には、そのグループのキーを操作するだけで該グループを構成する情報の再生を行うことができる。このため、再生時毎に新たに所望の情報の再生をプログラムし直すような不都合を解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0105】
また、例えば再生中(或いは再生一次停止中)にグループ指定手段が操作されると該再生中の情報をグループ登録し、再生中以外にグループ指定手段が操作されるとそのグループの情報を再生するようにすることにより、1つのキーで2通りの使い方を実現することができ、設けるキーの数を削減してローコスト化を図ることができる。
【0106】
また、現在再生中の情報の情報番号及びキャラクタ等の他に、次に再生予定の情報の情報番号やキャラクタ等を表示することができるため、ユーザにそのグループがどのような情報で構成されるのかを認識し易くすることができる。
【0107】
次に、当該記録及び/又は再生装置は、上記グループ登録した円盤状記録媒体の再生を行う場合、所望の円盤状記録媒体を検索することができるようになっている。
【0108】
すなわち、この検索を行う場合、ユーザは、上記グループ指定手段である所望のキーを操作した後に、上記回転式操作キーを回転操作する。この状態で上記回転式操作キーが回転操作されると上記制御手段はこれを検出し、該回転操作に応じて上記記憶手段に記憶されている収納部番号,情報番号及びキャラクタ等の属性を順に読み出して更新表示するように表示手段を制御する。
【0109】
ユーザは、上記表示手段に表示される上記収納部番号,タイトル等を見ながら情報の検索を行い、所望のタイトル等が表示されたときに、上記押しボタンスイッチを操作する。
【0110】
上記制御手段は、上記押しボタンスイッチが操作されるとこれを検出し、現在表示されている情報の再生を行うように上記再生手段を制御する。
【0111】
所望の円盤状記録媒体及び所望の情報を検索可能とするためには、複数のキーを設ける必要があるが、当該記録及び/又は再生装置は、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチで所望の円盤状記録媒体及び所望の情報の検索を可能とすることができる。このため、設けるキーの数を削減してキーを設ける面積の縮小化を図ることができ、ローコスト化を図ることができる。
【0112】
【実施例】
以下、本発明に係る記録及び/又は再生装置の好ましい実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0113】
本発明に係る記録及び/又は再生装置は、図1に示すような円盤状記録媒体の再生装置に適用することができる。
【0114】
上記図1において、上記円盤状記録媒体の再生装置は、ほぼ箱形の筺体内に円形のロータリテーブル1が回転自在に収容され、このロータリーテーブル1に例えば100枚の光ディスクDが、放射状に、かつそれぞれ縦向きに収納されている。このロータリーテーブル1は、図3及び図4に示すように、筺体2の下板2aから上方に突出する支軸3を中心に時計方向及び反時計方向に回転自在とされている。このロータリーテーブル1は、また、図4に示すように、その中心からそれぞれ半径方向に100個のスリット4が放射状に設けられている。このロータリーテーブル1には、図3に示すように、その下部における同心円上の位置に筒状の支持部材5が固着されている。この支持部材5は、上記スリット4に対応した位置に光ディスクDの外周に沿った溝6が形成されて、スリット4に光ディスクDを差し込んだ(セットした)とき、光ディスクDが下方に抜け落ちないように構成されている。
【0115】
また、スリット4は、図4に示すように、内周側端部4a及び外周側端部4bの各最先端部分の幅が光ディスクDの厚みとほぼ同じに設定され、更に、内周側から外周側に向けてその幅が連続的に広くなるように、かつ外周側端部の途中から最先端部にかけてその幅が連続的に狭くなるように形成されている。従って、スリット4に光ディスクDをセットした際、スリット4の内周側端部4a及び外周側端部4bにて光ディスクDを支持するかたちになる。即ち、このスリット4は、ロータリーテーブル1の回転時又は光ディスクDのセット時などにおいて、光ディスクDの記録領域にスリットの側壁が衝突しない構造となっており、ロータリーテーブル1の回転時又は光ディスクDのセット時において光ディスクDに与える損傷は皆無となる。
【0116】
上記ロータリーテーブル1は、図3に示すように、その外周に沿って多数のギヤ歯が形成されて一つのギヤ部7を構成しており、後述する回転駆動機構における一つのギヤ(駆動ギヤ)と噛合されて回転するようになっている。また、このロータリーテーブル1は、上記ギヤ部7の上部に、外周に沿って多数の凹部8が形成されている。この凹部8は、スリット4に対応した位置に設けられており、この例では、100個設けられている(図4参照)。
【0117】
また、この再生装置は、図1に示すように、その前面から奥行き方向に向かって出入れ口9が設けられており、ロータリーテーブル1の一部(ほぼ1/4)が出入れ口9を通して前方及び上方に臨むようになっている。即ち、ロータリーテーブル1の上記一部に対して操作者が光ディスクDをセットできる、あるいは上記一部にセットされている光ディスクDを抜き取ることができるようになっている。なお、再生装置内へのほこり等の侵入を防止するなどの目的のために透明プラスチック製の蓋10が上記出入れ口9に対して開閉自在に取り付けられている。そして、例えば光ディスクDの再生時、あるいは使用しないときに、上記蓋10を出入れ口9に対して閉状態にすることにより、装置内へのほこりの侵入を防止することができる。
【0118】
また、この再生装置は、その前面に操作パネル11が設けられている。ここで、この操作パネル11に設置されている主要な操作スイッチ、ボタン等を説明すると、図2の拡大図に示すように、操作パネル11の向かって左側上部に電源スイッチ21が配置され、向かって右側上部に光ディスクDに対する再生関係の操作キー(再生キー、1トラックジャンプキー、一時停止キー、停止キー)22が配置され、また、操作パネル11の中央下部に10個のグループキー23(第1グループキー23a〜第10グループキー23j)が配置され、第1グループキー23aの上側にグループエントリーキー24が配置され、このグループエントリーキー24の左側にメモ入力キー25が配置されている。また、各グループキー23の上部にはそれぞれ赤と緑に発光するLEDが設けられている。
【0119】
さらに、本実施例に係る再生装置においては、上記グループエントリーキー24の右側に並んで、所望の曲のみを集めたグループの形成及び再生を指定するための第1〜第4の計4つのミュージッククリップキー251〜254及び該各ミュージッククリップキー251〜254の右側に該ミュージッククリップキー251〜254でクリップファイルされた曲の消去を行うためのイレースキー255が設けられている。
【0120】
そして、本実施例に係る再生装置においては、操作パネルの向かって右側下部に回転式操作キー26が配置され、その左側にファイルキー32が配置されている。この回転式操作キー26は、その中央に操作パネル11に対して固定とされたデータ設定用の押しボタンスイッチ27を有する。回転式操作キー26は、1回転につき例えば10回の停止ポイント(クリック)があり、そのクリック毎にデータが更新されるようになっている。例えば右側に回転させたときデータが正(+)更新され、左側に回転させたとき負(−)更新されるようになっている。
【0121】
上記操作パネル11の中央部分には、例えば液晶ディスプレイやFL管等で構成された表示部28が設置されている。この表示部28は、選択されたあるいは現在のグループ番号が表示されるグループ番号表示領域29と、選択されたあるいは現在のディスク番号に関するメモ(タイトル等)が表示されるメモ表示領域30と、現在再生中あるいは選択された光ディスクDのディスク番号と次回再生される光ディスクDのディスク番号が表示される第1及び第2のディスク番号表示領域31a,31bを有する。
【0122】
このような円盤状記録媒体の再生装置の機構は、図3に示すようにロータリーテーブル1を時計方向及び反時計方向に回転駆動して、例えば上記操作パネル11の各種キーによって選択された光ディスクDを所定位置(ローディング位置A)に回転搬送する回転駆動機構41と、ローディング位置Aに回転搬送された光ディスクDをスリット4から取り出して後述する再生ユニットの装着位置Bまで搬送するローディング機構42と、ローディング機構42にて搬送された光ディスクDに対して情報信号の再生を行う再生ユニット43と、ロータリーテーブル1の回転位置を検出する回転位置検出機構44とを有する。
【0123】
上記回転搬送機構41は、図3に示すように、筺体2内の例えば一つのコーナ部分に設置されたモータ45と、ギヤ列による減速機構46にて構成されており、この減速機構46を構成する一つの駆動ギヤ47とロータリーテーブル1のギヤ部7とが常時噛合されている。そして、モータ45の回転駆動によるモータ45の回転軸の回転力がベルト48を介して減速機構46に伝達されるようになっており、上記モータ45の回転軸の回転力がこの減速機構46によって減速されて、最終的に駆動ギヤ47を介してロータリーテーブル1のギヤ部7に伝達されて、ロータリーテーブル1が回転するようになっている。上記モータ45は、正転及び逆転を行うタイプのもので、これにより、ロータリーテーブル1も時計方向及び反時計方向に回転する。
【0124】
ローディング機構42は、筺体2内の上記回転駆動機構41が設置されたコーナー部とは別のコーナー部に設置されており、基本的には、図3に示すように、上記コーナー部の上方において、ローディング位置Aに存する光ディスクDにおけるロータリーテーブル1の中心を臨む位置から上記コーナー部に向けて斜め上方に延びるように架設されたガイドレール49と、上記コーナー部の下部に設置され、ローディング位置Aに存する光ディスクDの上記コーナー部を臨む外周面を2点支持しながら、この光ディスクDを上方、即ち再生ユニット43の装着位置Bまで回転搬送する搬送手段50とを有する。
【0125】
ガイドレール49は、光ディスクDとの対向面49aが湾曲形状に形成され、この湾曲形状は、立ち上がり部分がほぼ円弧に沿った形とされ、上方に向かってやや偏平に形成されて、例えば幾何学的にみたとき、横方向を長軸とする楕円の第1象限の形に沿った形状とされている。なお、このガイドレール49は、ロータリーテーブル1の中心軸3を上方から支持し、かつ上記コーナー部に向かって架設された金属製の固定板51に対して、回転自在に取り付けられている。詳しくは、ガイドレール49の下端部に設けられた軸52を中心に回転自在に取り付けられている。
【0126】
搬送手段50は、一つの支軸53を共通の回転中心とする第1及び第2のアーム54及び55と、上記支軸53とは別の支軸56を回転中心とし、この支軸56の偏心位置に第1及び第2のアーム54及び55に形成されたカム溝57及び58に挿通されるピン59が植立されたカム60とを有する。このカム60は、ローディング位置Aの斜め下方に設置されたモータ61によって回転駆動される。また、上記共通の支軸53の部分にトーションばね62が取り付けられており、このトーションばね62は、上記第1及び第2のアーム54及び55の各先端部分(後述するローラが設けられた部分)を閉じる方向に付勢するように取り付けられている。
【0127】
第1のアーム54は、図6に示すように、その上部において、ロータリーテーブル方向と筺体2の上記コーナー部方向に逆への字状に湾曲しながら延びる駆動片63と、この駆動片63の下部中央からロータリーテーブル方向にほぼL字状に屈曲しながら延びる操作片64とが合成樹脂にて一体に形成されて構成されており、カム溝57は、上記駆動片63のほぼ中央部分において、その駆動片63の湾曲に沿って逆への字状に湾曲して形成されている。また、この駆動片63の右側端部に回転中心である共通の支軸53が挿通されるようになっている。
【0128】
操作片64の先端部は、通常状態(ローディング位置Aにある光ディスクDに対して回転搬送しない状態)のとき、ローディング位置Aにある光ディスクDの斜め下方に位置するように位置決めされており、この先端部には、操作片64に対して回転自在に支持されたローラ65が取り付けられている。
【0129】
従って、第1のアーム54が支軸53を中心に反時計回りに回転することにより、ローラ65の底部が光ディスクDの外周面(特に、図面上、左斜め下方の位置)に当接し、更に第1のアーム54が回転することにより、光ディスクDを斜め上方に持ち上げて、ガイドレール49の対向面に接触させる。そして、更に第1のアーム54が回転することにより、光ディスクDがガイドレール49の対向面49aに沿って上方に回転搬送されることとなる。
【0130】
一方、第2のアーム55は、その下部において、ロータリーテーブル方向と筺体2の上記コーナー部方向に逆への字状に湾曲しながら延びる駆動片66と、この駆動片66の上部片側(ロータリーテーブル1側)から上方にほぼL字状に屈曲しながら延びる検出片67とが合成樹脂にて一体に形成されて構成されており、カム溝58は、上記駆動片66のほぼ中央部分に形成されている。
【0131】
このカム溝58は、図示の例では、図面上、左端から全長の1/3の長さの部分(第1の部分58a)までは、第1のアーム54におけるカム溝57と同じ形を有する。そして、この1/3の位置から図面上、右端に向かう下の部分(第2の部分58b)は、その1/2の長さの部分までが下方を凸とする円弧状で、かつ第1の部分58aにおける円弧に連続した円弧状に形成され、残りの1/2の長さの部分(第3の部分58c)が直線状に形成され、上記1/3の位置から右端に向かう上の部分(第4の部分58d)は、上方を凸とする円弧状に形成されている。
【0132】
即ち、第1の部分58aから第2の部分58bにかけての形状は、第1のアーム54に形成されたカム溝57と同じ円弧状とされている。また、これらの円弧(第1のアーム54におけるカム溝57の円弧及び第2のアーム55におけるカム溝58の第1の部分58aから第2の部分58bにかけての円弧)は、図14に示すように、カム60の支軸56を曲率中心とした円弧となっている。
【0133】
また、上記第2のアーム55における駆動片66のロータリーテーブル側端部には、回転中心である共通の支軸53が挿通されるようになっている。検出片67の先端部は、通常状態(ローディング位置Aにある光ディスクDに対して回転搬送しない状態)のとき、ローディング位置Aにある光ディスクDの斜め上方に位置するように位置決めされており、この先端部には、検出片67に対して回転自在に支持されたローラ68が取り付けられている。
【0134】
従って、この第2のアーム55が支軸53を中心に時計方向に回転することにより、ローラ68の底部が光ディスクDの外周面(特に、図面上、左斜め上方の位置)に当接して、それ以上の回転が阻止されるようになっている。
【0135】
反対に、ローディング位置Aに光ディスクDが存在しない場合は、上記第2のアーム55における時計方向への回転が進み、そのコーナー部側端部55aが上方に回転移動することになる。本実施例においては、ローディング位置Aに光ディスクDが存在しないことによって上記第2のアーム55のコーナー部側端部55aが回転する軌跡上、即ち、光ディスクDが存在した場合における第2のアーム55に対する回転阻止の位置よりも更に回転が進んだ場合の回転軌跡上に検出スイッチ70が設けられている。従って、この検出スイッチ70の接触子が第2のアーム55のコーナー部側端部55aによって押圧されたとき、例えば検出スイッチ70がオンとなり、上記ローディング位置Aに光ディスクDが存在しないことを電気的に認識することができる。
【0136】
次に、このローディング機構の具体的動作を説明する。
【0137】
まず、図3及び図6で示す通常状態からカム60が支軸56を中心に時計方向に回転すると、その初期段階においては、図7に示すように、カム60のピン59が第1のアーム54におけるカム溝57の上面及び第2のアーム55におけるカム溝58の第1の部分58aから第2の部分58bにわたる上面を上方に押し上げるかたちとなるため、第1及び第2のアーム54及び55は、共通の支軸53を中心に、図面上、時計方向に回転し、このカム60の回転が進むにつれて第2のアーム55の先端部分(ローラ68)がローディング位置Aにある光ディスクDに近づくこととなる。そして、上記第2のアーム55の先端部分68が光ディスクDに当接することにより、この第2のアーム55の時計方向への回転が停止する。このとき、第2のアーム55のコーナー部側端部55aは、検出スイッチ70から十分離れた位置にある。
【0138】
次に、カム60が更に時計方向に回転すると、図8に示すように、カム60のピン59が、第1のアーム54におけるカム溝57の上面を上方に押し上げるかたちとなるが、第2のアーム55に対しては、第2のアーム55における先端部分68が光ディスクDに当接していることと、カム60のピン59がカム溝58の第4の部分58dの上面に沿って回転移動することから、第1のアーム54のみが共通の支軸53を中心に時計方向に回転することになる。
【0139】
なお、ローディング位置Aに光ディスクが無い場合は、図14に示すように、第2のアーム55の回転を規制するものがないため、トーションばね62の付勢によって、第2のアーム55は、そのカム溝58における第2の部分58bの下面がカム60のピン59に当接するまで時計方向に回転することになり、それに伴って、第2のアーム55のコーナー部側端部55aが上方に回転移動し、検出スイッチ70をオンにする。
【0140】
次に、図8の状態から、カム60が更に時計方向に回転すると、図9に示すように、カム60のピン59が、今度は、第1のアーム54におけるカム溝57の下面を下方に押し下げるかたちとなるため、第1のアーム54は、共通の支軸53を中心に、今度は、反時計方向に回転することになり、このカム60の回転が進むにつれて第1のアーム54の先端部分(ローラ65)がローディング位置Aにある光ディスクDに近づくこととなる。この場合も、第2のアーム55に対しては、第2のアーム55における先端部分68が光ディスクDに当接していることと、カム60のピン59がカム溝58の第4の部分58dの上面に沿って回転移動することから、第2のアーム55は、停止したままである。
【0141】
次に、カム60が更に時計方向に回転すると、図10に示すように、カム60のピン59が、第1のアーム54におけるカム溝57の下面を更に下方に押し下げるかたちとなるため、第1のアーム54の先端部分65が光ディスクDに当接し、このカム60の回転が進むにつれて第1のアーム54の先端部分65が光ディスクDをガイドレール49の湾曲面49aに向けて押し上げることとなる。このとき、第2のアーム55も光ディスクDの斜め上方への移動に伴って共通の支軸53を中心に反時計方向に回転することになる。
【0142】
次に、カム60が更に時計方向に回転すると、図11及び図12に示すように、カム60のピン59が、第1のアーム54におけるカム溝57の下面を更に下方に押し下げるかたちとなるため、光ディスクDは、まず、ガイドレール49の湾曲面49aに接触する。カム60の回転が更に進むと、第1のアーム54が光ディスクDを、図面上、右斜め上方に向けて押し上げることから、光ディスクDは、ガイドレール49の湾曲面49aに沿って、図面上、左斜め上方に向かって回転搬送されることになる。
【0143】
このとき、第2のアーム55に対しては、カム60のピン59が、カム溝58の第3の部分58cに沿いながらその下面を下方に押し下げるかたちとなるため、この第2のアーム55は、光ディスクDから僅かに離間した位置まで反時計方向に回転する。これにより、第2のアーム55の光ディスクDに対する図面上、右斜め下方への押圧力(トーションばね62の付勢によって生じる押圧力)が作用しなくなるため、光ディスクDは、スムーズにガイドレール49の湾曲面49aに沿って回転搬送されることになる。
【0144】
次に、カム60が更に時計方向に回転すると、図13に示すように、カム60のピン59が、第2のアーム55におけるカム溝58の第3の部分58cの下面を下方に押し下げながらこの第3の部分58cに沿って回転移動するかたちとなり、更にカム60が回転すると、ピン59は、第3の部分58cから第2の部分58bに向かって回転移動する。ピン59がちょうど第3の部分58cと第2の部分58bとの境界部分にきたとき、光ディスクDは装着位置Bに到達し、第1及び第2のアーム54及び55の各先端部分65及び68にて2点支持されることになる。
【0145】
また、このとき、第1のアーム54におけるカム溝57と第2のアーム55におけるカム溝58の第1及び第2の部分58a及び58bが一致し、カム60のピン59は各カム溝が一致した部分を回転移動することになる。この場合、その重なった部分における円弧の曲率中心がカム60の支軸56と同じであるため、ピン59がこの重なった部分のいずれの位置で停止しても、光ディスクDは装着位置Bで停止した状態を維持する。
【0146】
このように、上記ローディング機構42においては、モータ61の回転駆動により回転するカム60にピン59を設け、このピン59が第1及び第2のアーム54及び55の各カム溝57及び58を貫通する構成をとることにより、上記カム60の回転により、第1及び第2のアーム54及び55を同時に回転させることができ、かつカム溝57及び58の形状の変化、特に、第2のアーム55におけるカム溝58の第1の部分58aから第3の部分58cにかけての形状の変化で第1及び第2のアーム54及び55の先端部(ローラ65及び68)の距離Cを各アーム54及び55の回転中に変化させることが可能となる。
【0147】
これは、カム60の時計方向の回転によりローディング位置Aに置かれた光ディスクDが、各アーム54及び55の反時計方向の回転で蹴り上げられ、ガイドレール49の湾曲面49a及び両アーム54及び55の先端部65及び68に規制されながら光ディスクDを再生ユニット43の装着位置Bまで搬送されるときの光ディスクDの搬送軌跡に各アーム54及び55の先端部65及び68が追従されることになる。即ち、ガイドレール49の設定によって、光ディスクDの軌跡を自由に変化させることが可能となる。
【0148】
従って、各アーム54及び55の先端部65及び68の距離Cを固定とした場合の完全円弧状の搬送軌跡Dに対して、高さ方向に低い楕円状の搬送軌跡Eをとることが可能となり、省スペースの機構を実現することができる。なお、カム60の回転角は、リブ71と2ポジションスイッチ72によって定められており、この例では、360°となっている。
【0149】
また、図6〜図14で示す動作からもわかるように、各アーム54及び55の初期段階の回転方向は、第1のアーム54のカム溝57の形状により、カム60のピン59が支軸56に対して鉛直上に位置するまで、時計方向の回転となる。このとき、第2のアーム55の先端部68がローディング位置Aに存する光ディスクDの外周に接触するが、もし光ディスクDがローディング位置Aに存在しない場合は、上記第2のアーム55は、更に時計方向に回転し、そのコーナー部側端部55aで検出スイッチ70を例えばオンにする。
【0150】
つまり、第2のアーム55のカム溝58の形状によって、各アーム54及び55の回転駆動が始まってから初期の段階である早い時点での光ディスクDの検出が可能となる。更に、第1のアーム54のカム溝57の円弧及び第2のアーム55のカム溝58の第1の部分58aから第2の部分58bにかけての円弧の曲率中心をカム60の回転中心(支軸56)と同じにしているため、光ディスクDの装着位置Bにおけるカム60の停止角度に余裕ができる。
【0151】
これは、ピン59が第1のアーム54におけるカム溝57の円弧の部分と第2のアーム55におけるカム溝58の第1の部分58aから第2の部分58bにかけての円弧の部分とが重なった部分のいずれの位置で停止しても、再生ユニット43の装着位置Bに搬送された光ディスクDの位置には変化はなく、信頼性の高い光ディスクDの装着を実現することができる。
【0152】
なお、この再生装置のローディング機構42に対応する箇所には、ストッパ機構73が設けられている。このストッパ機構73は、筺体2の下板2aに設けられた支軸74を中心に回転自在に取り付けられたストッパ片75を有する。このストッパ片75は、その上部がロータリーテーブル方向と筺体2の上記コーナー部方向に延びる形状を有し、このストッパ片75のロータリーテーブル側端下部から筺体2の下板2aにかけて引っ張りばね76が取り付けられている。従って、このストッパ片75は、上記ばね76によって、常時、支軸74を中心に時計方向に回転付勢されている。
【0153】
また、このストッパ片75は、そのコーナー部側端部に、上方に向かってテーパ状に形成された規制部77を有し、この規制部77が、上記カム60のピン59に当接することによって、ストッパ片75の時計方向への回転が規制されている。また、ストッパ片75は、そのロータリーテーブル側端上部に、上方に突出するストッパピン78を有する。
【0154】
そして、ローディング機構42のローディング動作に伴って、カム60のピン59が時計方向に回転すると、ストッパ片75も支軸74を中心に時計方向に回転することになる。このとき、ストッパ片75のロータリーテーブル側端上部に設けられているストッパピン78が、ロータリーテーブル1の外周に設けられている多数の凹部8中、ローディング位置Aに対応した位置にある凹部8に嵌合する。このストッパピン78の凹部8への嵌合によって、ロータリーテーブル1の回転が規制される。従って、このストッパ機構73は、光ディスクDの再生時及び光ディスクDのローディング過程における保護機構を構成する。
【0155】
この例では、各凹部8の開口幅Lをストッパピン78の径よりも僅かに大きく設定してある。そのため、ロータリーテーブル1の停止角度に多少の誤差が生じても光ディスクDを正規のローディング位置Aに補正することが可能となる。
【0156】
次に、再生ユニット43は、図17に示すように、光ディスクDが装着されるターンテーブル81が先端に取り付けられたスピンドルモータ(図示せず)と、光ディスクDの記録面にレーザビームを照射してピットの情報に応じた信号を再生する光学ピックアップ82とを有する。この光学ピックアップ82は、既知のスライド機構、例えば二軸のリニアモータにて、光ディスクDの径方向に移動可能とされている。
【0157】
これらスピンドルモータ及び光学ピックアップ82は、箱状に形成された匣体83内に組み込まれている。また、ロータリーテーブル1の中心軸3からコーナー部に延びる固定板51に、支持板84が支軸85を中心に回転自在に支持されており、上記匣体83は、この支持板84に、フローティング手段86を介して弾性的に支持された揺動板87に対して垂下するように固定されている。揺動板87は3箇所に穴が設けられ、支持板84は、その穴に対応した箇所において上方に突出し、かつ上記穴に挿通する突起88が一体に形成されている。そして、上記フローティング手段86は、揺動板87と支持板84間において、上記突起88に挿通されるスプリング89と、揺動板87に穴を囲むようにして設けられたダンパー90とから構成されている。このフローティング手段86は、突起88に対応して3箇所設けられている。
【0158】
また、揺動板87は、各フローティング手段86の設置位置の近傍にそれぞれ挿通孔91(3箇所)が設けられている。また、支持板84は、上記揺動板87の各挿通孔91と対応する箇所に、挿通孔91に選択的に挿通されるロックピン92が一体に形成されている。このロックピン92は、先端部分の径が僅かに小とされており、また、上記揺動板87の挿通孔91の径も、上記ロックピン92の先端部分の径とほぼ同じに設定されている。従って、ロックピン92の先端部分が、揺動板87の挿通孔91に挿通されたとき、揺動板87の挿通孔周辺部分がロックピン92の径大部の上面に当接して、揺動板87のそれ以上の下方への移動が阻止されるようになっている。
【0159】
そして、この再生装置においては、上記フローティング手段86による弾性力を規制するロック手段93が設けられている。このロック手段93は、揺動板87の上方において、この揺動板87の幅方向に延びるロックレバー94を有する。このロックレバー94は、その一方の端部が、支持板84の側端面に支軸95を介して回転自在に取り付けられている。また、このロックレバー94の他方の端部には、その上部の、図面上、左側に第1の取付け部材96が固着されており、上記支持板84の下面中、上記揺動板87の取付け部材96に対応する箇所に第2の取付け部材97が固着されている。そして、これら取付け部材96及び97間に、引っ張りばね98が取り付けられている。
【0160】
従って、自然状態では、上記ロックレバー94は、各取付け部材96及び97間に取り付けられた引っ張りばね98によって、下方に回転されるように付勢され、これによって、ロックレバー94が揺動板87を下方に押圧することになる。従って、揺動板87は、ダンパー90及びスプリング89の弾性力に抗して支持板84に近接する方向に付勢され、支持板84に一体化(固定化)されたかたちとなる。このとき、既に上述したように、支持板84に配されたロックピン92の先端部分が、揺動板87の挿通孔91に挿通され、かつ揺動板87の挿通孔周辺部分がロックピン92の径大部の上面に当接して、揺動板87と支持板84とは、一定の離間幅を保ちながら一体化(固定化)されることになる。
【0161】
また、上記ロックレバー94は、その他方の端部に、下方に延びる舌片98が一体に設けられている。この舌片98の下部には、横方向に突出し、かつ後述するスライダ99の湾曲孔100に挿通するピン101が設けられている。このスライダ99は、上下移動機構102によって固定板51に対して上下方向に移動可能とされている。
【0162】
即ち、上下移動機構102は、固定板51の再生ユニット43の配置位置とは反対の位置に設置されており、固定板51の中央部におけるコーナー部側に取り付けられたモータ103と、ギヤ列による減速機構104とから構成されており、この減速機構104を構成する各ギヤは、固定板51にそれぞれ支軸を介して回転自在に取り付けられている。
【0163】
そして、モータ103の回転駆動によるモータ103の回転軸の回転力がベルト105を介して減速機構104に伝達されることにより、この減速機構104の最終段のギヤ(以下、主ギヤと記す)106に上記回転力が伝達されるようになっている。上記モータ103は、正転及び逆転を行うタイプのもので、これにより、主ギヤ106も時計方向及び反時計方向に回転する。また、この主ギヤ106の再生ユニット43と対向する面には、螺旋状の溝107が設けられており、この螺旋溝107に、スライダ99から主ギヤ106側に突出するピン108が挿通されている。このことから、この主ギヤ106の時計方向及び反時計方向の回転に伴って、上記スライダ99が上下方向に移動することとなる。
【0164】
スライダ99は、金属板を横断面コ字状に板金加工した形を有し、かつその上部において、再生ユニット43側に突出する一対の突片99a及び99bが一体に成形された形を有する。そして、これら一対の突片99a及び99b中、コーナー部側の突片99aに、斜め下方を凸とし、かつ上記ロックレバー94のピン101が挿通する円弧状の上述した孔(湾曲孔)100が形成されている。
【0165】
ところで、上記支持板84は、固定板51の筺体2におけるコーナー部と対向する面において支軸85を中心に回転自在に支持されており、スライダ99が上下移動機構102の駆動により下方へ移動されることによって、ロックレバー94の他方の端部(スライダ99側端部)が下方に回転移動されることになる。これによって、ロックレバー94が揺動板87を下方に押圧して揺動板87と支持板84とを固定化させるとともに、上記ロックレバー94の回転に伴って、支持板84の上下移動機構102側端部が支軸85を中心に下方に向けて回転移動することとなる。
【0166】
そして、スライダ99のピン108が螺旋溝107の下死点に達したとき、スライダ99の下方への移動が停止し、上記揺動板87は、支持板84と一体化された状態で、かつ水平線に対して角度θほど傾いた状態となる。従って、この揺動板87に垂下するように設けられている匣体83(スピンドルモータ及び光学ピックアップ82が組み込まれている)も鉛直線に対して角度θほど傾いた状態となって、匣体83内のスピンドルモータにおけるターンテーブル81が装着位置Bにある光ディスクDに対して離間した状態となる。
【0167】
反対に、スライダ99が、上下移動機構102によって上方に移動すると、今度は、ロックレバー94のスライダ99側端部が上方に回転移動されることになる。これによって、ロックレバー94による揺動板87の下方への押圧が解除され、揺動板87は、フローティング手段86を介して支持板84に弾性的に支持されるとともに、上記ロックレバー94の回転に伴って、支持板84の上下移動機構102側端部が支軸85を中心に上方に向けて回転移動することとなる。
【0168】
そして、スライダ99のピン108が螺旋溝107の上死点に達したとき、スライダ99の上方への移動が停止し、上記揺動板87は、フローティング手段86によって支持板84に弾性支持された状態で、その板面方向が水平方向に沿うように支持される。従って、この揺動板87に設けられている匣体83も鉛直線に沿って垂下した状態となって、匣体83内のスピンドルモータにおけるターンテーブル81が装着位置Bにある光ディスクDのセンター孔に挿入された状態となる。
【0169】
また、上記固定板51には、スライダ99の配置位置よりもロータリーテーブル1側の位置にチャッキング機構111が設置されている。このチャッキング機構111は、上部において固定板51に支軸112を介して回転自在に支持され、かつ垂下するように支持されたホルダ113と、このホルダ113の下部、即ち、再生ユニット43におけるスピンドルモータのターンテーブル81に対向する位置に設けられた穴114にはめ込まれたマグネット付きチャッキング部材115とから構成されている。
【0170】
ホルダ113に設けられた上記穴114は、下方に向かって開口幅が連続的に小とされた鈎穴形状とされており、その厚みは、下方に向かって連続的に厚くなっている。一方、チャッキング部材115は、両端面にフランジが形成された円筒状のボビンと、このボビンの内部に嵌合されたリング状のマグネットから構成されている。このチャッキング部材115は、そのボビンのターンテーブル81と対向する面が開口とされて、内部のマグネットがターンテーブル81に臨むようになっている。
【0171】
また、上記ホルダ113に設けられた穴114の下方内周面における肉厚部113aの厚みは、ボビンのフランジ間の高さとほぼ同じに設定されている。このことから、チャッキング部材115のボビンを上記穴114にはめ込んだ際、肉厚部113aがボビンのフランジ間に位置することになり、また、そのフランジ間と肉厚部113a間に僅かな遊びも無くなるため、チャッキング部材115がこの穴114から抜け落ちるということがない。
【0172】
上記ホルダ113は、そのコーナー部側面に下方に向かって、かつ再生ユニット43側にくの字状に屈曲された案内片121が一体に形成されている。また、上記スライダ99の一対の突片99a及び99b中、チャッキング機構111側の突片99bに、そのチャッキング機構111側に突出するピン122が一体に形成されている。そして、ホルダ113は、図示しない既知の弾性手段(ばね等)によって、その下端部が、常時、再生ユニット43側に回転移動されるように付勢されており、これによって、ホルダ113の上記案内片121がスライダ99のピン122に常時当接するようになっている。
【0173】
従って、スライダ99が下死点に位置しているとき、ピン122がホルダ113の案内片121を図示しない弾性手段の付勢に抗して再生ユニット43から離間する方向に押圧するため、ホルダ113は、鉛直線に対して傾いた状態(再生ユニット43から離間した状態)となる。そして、スライダ99が、上下移動機構102によって例えば上方に移動すると、上記ピン122による押圧が上方への移動に伴って徐々に解除されるため、このホルダ113は、図示しない弾性手段によって、再生ユニット43に対して徐々に近接する方向に回転移動する。このとき、ピン122は、案内片121に接触しながら上方に移動することとなる。
【0174】
また、上記ホルダ113は、その下部に、下方に延びる舌片123が一体に形成されており、また、固定板51には、この舌片123に対向する位置に図示しないストッパ片が例えば切り起こし加工によって設けられている。従って、スライダ99が上方に移動するにつれて、ピン122による案内片121への押圧が徐々に解除されて、ホルダ113は、図示しない弾性手段によって再生ユニット43側に押圧されることになるが、このとき、ホルダ113の上記舌片123が固定板51の図示しないストッパ片に当接することから、結果的にホルダ113は、鉛直線に沿った状態に保持される。
【0175】
この状態のとき、既に上述したように、装着位置Bにある光ディスクDのセンター孔内に再生ユニット43のスピンドルモータにおけるターンテーブル81が挿入された状態となっていることから、このターンテーブル81の先端部分(金属製)がチャッキング部材115のマグネットに吸着され、光ディスクDは、鉛直方向に沿った状態でターンテーブル81とチャッキング部材115にて挟持されたかたちとなる。即ち、光ディスクDを垂直にクランプした状態となる。
【0176】
その後、ロックレバー94は、スライダ99の上方への移動によって、更に回転し続けるが、支持板84のコーナー部側端面が固定板51に設けられたピン124に当接するため、支持板84は、その板面方向が水平に保たれたままとなる。このとき、揺動板87は、フローティング手段86のスプリング89の弾性力によって上昇する。即ち、再生ユニット43は、光ディスクDを垂直にクランプした姿勢を保ちながらスプリング89の作用で上昇することになる。
【0177】
なお、ホルダ113の上部には、ロータリーテーブル1の中心に向かって水平に延び、かつその先端部分が固定板51に対して支軸204を中心に回転自在に支持されたレバー113bが一体に設けられており、このレバー113bには、その中央部分において水平方向を長軸とする長孔125が設けられている。そして、この長孔125には、ガイドレール49の上部においてホルダ113側に突出するように設けられたピン126が挿通するようになっている。従って、ホルダ113がスライダ99の上方へ移動によって鉛直方向に垂下した状態になる過程において、ガイドレール49は、支軸52を中心に回転して、その上部が光ディスクDから離間する方向に回転移動することになる。
【0178】
即ち、上記スライド99の上方への移動によって、再生ユニット43、チャッキング部材115及び光ディスクDが上方に移動することになるが、この過程において、ガイドレール49は、上昇中の光ディスクDに対して一定の距離を保ちながら上方に逃げることになり、光ディスクDのガイドレール49への衝突を事前に防止することができる。
【0179】
そして、スライダ99が更に上方に移動することによって、ロックレバー94が揺動板87から離間し、これによって、ロックレバー94によるフローティング手段86に対する弾性力の規制が完全に解除され、光ディスクDの再生ユニット43へのチャッキングが完了する。
【0180】
そして、再生ユニット43のスピンドルモータに駆動電流を供給して、光ディスクDを一方向に回転駆動し、この状態で、光学ピックアップ82を光ディスクDの径方向に移動させることにより、光ディスクDに記録されているピット情報を再生することができる。
【0181】
このように、本実施例においては、フローティング手段86の弾性力を選択的に規制するロック手段93を有するため、以下のような利点を得ることができる。即ち、通常、フローティング手段86は、光ディスクDのピット情報を電気信号として読み取る光学ピックアップ82に不要な振動が伝播されないように、その振動経路を主にゴムやスプリングなどで遮断した構造のことで、現在では、一般的な機構である。
【0182】
しかし、精度的な面からみれば、揺動板87が、フローティング手段86によって揺動するため、装着位置Bにある光ディスクDのセンター孔が再生ユニット43におけるスピンドルモータのターンテーブル81に対して位置決めが困難となり、非常に不安定であるという欠点を持っている。ところが、本実施例においては、上述した動作からもわかるように、光ディスクDを再生ユニット43にチャッキングするまでの過程において、ロック手段93でフローティング手段86の弾性力を規制することにより、揺動板87と支持板84とを固定化させるようにしているため、チャッキング時における匣体83の回転移動軌跡Tを高精度なものにすることが可能となり、信頼性の高い光ディスクDのチャッキングを実現させることができる。
【0183】
なお、光ディスクDに対するピット情報の再生が終了して、その光ディスクDを元の位置(スリット4)に戻す場合は、まず、スライダ99を上下移動機構102にて下方に移動させ、下死点に位置させる。これによって、光ディスクDへのチャッキングが解除され、光ディスクDは、装着位置Bにおいて、ローディング機構42における第1及び第2のアーム54及び55の先端部分(ローラ65及び68)にて2点支持されたのみの状態となる。そして、ローディング機構42におけるカム60をモータ61にて逆回転(図面上、反時計方向)させることにより、光ディスクDは、上記第1及び第2のアーム54及び55の各先端部分65及び68にて2点支持されながら、元の位置(ローディング位置Aにあるスリット4内)に戻されることになる。
【0184】
次に、回転位置検出機構44は、ロータリーテーブル1の下部に設けられた筒状の支持部材5の下面に固着された回転検出体131と、ローディング位置Aに対応して設置された光検出部132とから構成されている。
【0185】
回転検出体131は、支持部材5のそれぞれ径の異なる同心円上の位置に設けられた第1及び第2のリング状の検出板133a及び133bで構成されている。第1の検出板133aは、第2の検出板133bよりも径が大きく、その下端面において円周方向に一定ピッチで配された凹凸が形成されている。即ち、本実施例においては、ロータリーテーブル1に形成された100個のスリットに対応したピッチにて凹凸が形成されている。従って、本例では、凹凸のうち、例えば凸134の部分が100個形成されていることになる。
【0186】
一方、第2の検出板133bは、上記第1の検出板133aに対してその内方に位置し、その下端面において円周方向に異なるピッチで配された凹凸が形成されている。即ち、本実施例においては、まず、図4において、例えば矢印Aで示すポイント(ホームポジション)に対応したスリット4を1番目のスリットと定義し、このスリット4に差し込まれる光ディスクDのディスク番号を「1」として定義する。そして、矢印Bで示す方向に沿って順次ディスク番号が+更新し、ディスク番号「1」の1つ手前のディスク番号が「100」となる。
【0187】
このような設定関係において、第2の検出板133bは、まず、ディスク番号「1」に対応した位置に凸はなく、ディスク番号「11」に対応した位置を一方の端面とし、ディスク番号「12」に対応した位置を他方の端面とする凸(スリット4の配列ピッチにおける1つ分のピッチの長さを有する凸)が形成され、ディスク番号「21」に対応した位置を一方の端面とし、ディスク番号「23」に対応した位置を他方の端面とする凸(上記配列ピッチの2つ分のピッチの長さを有する凸)が形成され、ディスク番号「31」に対応した位置を一方の端面とし、ディスク番号「34」に対応した位置を他方の端面とする凸(上記配列ピッチの3つ分のピッチの長さを有する凸)が形成され、以下同様に、長さがディスク番号で10毎にそれぞれ1つの配列ピッチ分だけ長く設定された凸が形成され、一般的に説明すると、ディスク番号「10n+1(n=1,2,3・・・9)」に対応した位置を一方の端面とし、ディスク番号「11n+1」に対応した位置を他方の端面とする凸(スリットの配列ピッチにおけるn個分のピッチの長さを有する凸)が形成されている。
【0188】
また、光検出部132は、3つの光センサ(第1、第2及び第3の光センサ)を有する。各光センサは、発光素子と受光素子の組にて構成されており、上記第1の検出板133aに対しては、第1及び第2の光センサが所定の間隔を置いて設置され、第2の検出板133bに対しては、第3の光センサが設置されている。これら光センサは、対応する検出板133a及び133bの凸の部分を検出したとき、例えば高レベルの検出信号を出力するように設定されている。
【0189】
即ち、これら光センサは、図19に示すように、各種信号に基づいて各種演算及び制御を行うコントローラ141と接地GND間に挿入された第1、第2及び第3の検出スイッチSW1、SW2及びSW3を構成する。そして、これら検出スイッチSW1、SW2及びSW3は、例えば凸部分の検出毎にオンとされ、コントローラ141には、各スイッチSW1、SW2及びSW3のオンに基づく電流変化が検出信号として供給されるようになっている。
【0190】
上記コントローラ141は、ロータリーテーブル1に対する回転要求(光ディスクDの選択等)に基づいて駆動制御回路142に駆動信号と減速要求信号を供給する。この駆動信号は、タイミング的には、ロータリーテーブル1をある回転角、例えばスリット4の配列ピッチで換算したときに例えば40ピッチ分回転させる場合、上記回転要求に基づいて立ち上がり、かつ各光センサからの検出信号に基づいて40ピッチが計数された際に立ち下がるパルス信号であり、上記減速要求信号は、残り10ピッチの時点から立ち上がり、かつ上記駆動信号と同様に、40ピッチが計数された際に立ち下がるパルス信号である。
【0191】
そして、上記駆動制御回路142は、駆動信号のみが駆動制御回路に供給されている期間においては、この駆動制御回路142からモータ45に対して一定レベルの駆動電流が供給され、上記減速要求信号が供給された段階で、モータ45に供給される駆動電流のレベルが連続的に低下され、上記の例で、40ピッチが計数された段階において、駆動電流のレベルが零となるように回路が構成されている。なお、回転角が10ピッチ分に満たない場合は、駆動信号と減速要求信号が同時に立ち上がることになる。
【0192】
次に、第1〜第3の光センサからの検出信号に基づいてロータリーテーブル1の停止制御を行う例を図20〜図22の信号波形図に基づいて説明する。
【0193】
まず、ロータリーテーブル1が、モータ45による駆動ギヤ47の回転駆動によって、例えば図4の矢印C方向に回転すると、各光センサからは、図20〜図22で示す検出信号波形が出力される。ここで、第1の光センサからの検出信号S1の波形と第2の光センサからの検出信号S2の波形とは、各光センサの離間幅に応じた位相差を有する。
【0194】
また、本実施例においては、第1及び第2の光センサからの検出信号S1及びS2中、共に高レベルになっている期間が光ディスクDの停止位置を示すものであり、例えば、ディスク番号「7」の光ディスクDをローディング位置Aにて停止させたい場合においては、第1及び第2の光センサにて7つ目の凸を共に検出したときにロータリーテーブル1を停止させるようになっている。従って、この例においては、第1及び第2の光センサからの検出信号S1及びS2(例えば高レベルの期間)が、一部において重なるように、その各センサの設置に関する離間幅が設定されている。
【0195】
そして、第3の光センサからの検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が1つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「12」に対応する光ディスクDが位置していることになり、また、上記検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が2つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「23」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0196】
このように、ロータリーテーブル1が図4における矢印C方向に回転している場合に、上記検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数がm個(m=1,2,3・・・9)の場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「11m+1」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0197】
また、ロータリーテーブル1が図4における矢印C方向に回転している場合に、上記検出信号S3が、今度は、低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が9つの場合、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「21」に対応する光ディスクが位置していることになり、また、上記検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が8つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「31」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0198】
このように、ロータリーテーブル1が図4における矢印C方向に回転している場合に、上記検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数がm個(m=9,8,,7・・・2)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「10(11−m)+1」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0199】
この場合、例外的に検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が10の場合はなく、実際には、11の場合があり、この場合においては、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「11」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0200】
反対に、ロータリーテーブル1が図4における矢印B方向に回転している場合においては、上記検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が9つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「91」に対応する光ディスクDが位置していることになり、また、上記検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が8つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「81」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0201】
このように、ロータリーテーブル1が図4における矢印B方向に回転している場合に、上記検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数がm個(m=9,8,,7・・・1)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「10m+1」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0202】
また、ロータリーテーブル1が図4における矢印B方向に回転している場合に、上記検出信号S3が、今度は、低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が2つの場合、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「89」に対応する光ディスクDが位置していることになり、また、上記検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が3つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「78」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0203】
このように、ロータリーテーブル1が図4における矢印B方向に回転している場合に、上記検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数がm個(m=2,3,,4・・・9)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「{10(11−m)+1}−m」に対応する光ディスクDが位置していることになる。
【0204】
この場合、例外的に検出信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が10の場合はなく、実際には、11の場合があり、この場合においては、検出信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディスク番号「100」に対応する光ディスクが位置していることになる。
【0205】
上記のことから、第3の光センサからの検出信号S3は、第2の検出板133bに形成されているそれぞれ異なるピッチに応じた凹凸に対応した範囲を示す信号(以下、範囲信号と記す)であり、この範囲信号の立ち上がり及び立ち下がりを検出した時点において、それぞれ特定のディスク番号における光ディスクDがローディング位置Aに回転搬送されることになる。
【0206】
この特定のディスク番号における光ディスクDがローディング位置Aに来たときに、ロータリーテーブル1を停止させる場合を考え、その停止位置をメモリ等に用いられている番地としての概念で示した場合、上記範囲信号(検出信号)の立ち上がり及び立ち下がりを検出した時点における停止位置は、その特定のディスク番号における光ディスクDの絶対番地として認識することができる。
【0207】
また、第1及び第2の光センサからの検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号は、上記範囲信号で示す絶対番地に対し、その相対番地を示すことになる。
【0208】
具体的に説明すると、ロータリーテーブル1がディスク番号「7」の光ディスクDがローディング位置Aにある状態にて停止している状態から、このローディング位置Aにディスク番号「13」の光ディスクDを位置させてロータリーテーブル1を停止させる場合、即ち、絶対番地「7」から絶対番地「13」に移動させる場合、例えば図4における矢印C方向に回転する場合においては、図20において、絶対番地「7」から図面上、右に変化することになる。このとき、第3の光センサからの検出信号S3の波形に注目すると、高レベルは絶対番地「11」のところだけであり、上記検出信号S3が高レベルである期間の相対番地を計数することにより、第3の光センサからの検出信号S3が高レベルから低レベルになった時点での絶対番地が「12」であることが解る。従って、相対番地を更に「1」だけ増した停止位置が絶対番地「13」であることが判明する。
【0209】
次に、絶対番地「13」から絶対番地「22」に移動する場合は、移動を開始するまでに、第3の光センサからの検出信号S3が低レベルである相対番地の数が「2」であることは解っている。移動が開始されると、相対番地は1つずつ増加することになる。そして、順次更新される相対番地を計数していくと、第3の光センサからの検出信号S3が低レベルから高レベルに変化した時点では、相対番地数は「9」となっているため、この変化した時点での絶対番地は、「21」であることが解る。従って、相対番地を1つ増加させた停止位置が絶対番地「22」となる。なお、相対番地を減少させる方向(図4において矢印Bで示す方向)への回転移動についても、同様のことが言える。
【0210】
また、電源投入時には、絶対番地が判明していないが、第3の光センサからの検出信号S3が高レベル又は低レベルである区間の相対番地数を計数することにより、ロータリーテーブル1を1回転させることなく、早い時点にて絶対番地を知ることができる。
【0211】
このように、本実施例に係る回転位置検出機構44によれば、所望のディスク番号における光ディスクDを所定のローディング位置Aに位置させてロータリーテーブル1を停止させる場合において、簡単に、かつ正確に所望のディスク番号における光ディスクDを所定のローディング位置Aに搬送させて、停止させることができる。しかも、電源投入時において、ロータリーテーブル1を1回転させることなく、ローディング位置Aにどのディスク番号の光ディスクDが位置しているのかを迅速に知ることができる。なお、上記例においては、100個の光ディスクのうち、特定の光ディスクDをローディング位置Aに搬送させる場合を示したが、もちろん100個以上の光ディスクDが収納されたロータリーテーブルに対しても適用させることができる。
【0212】
次に、この実施例に係る再生装置の回路系を図23に基づいて説明する。この再生装置における回路系は、各種センサ及びスイッチから構成される検知回路系151と、再生装置に装備されている各種機構の駆動源(モータ等)に駆動電流を供給する駆動制御回路系152と、上記検知回路系151からの各種検知信号及び後述するシステムコントローラ154からの制御信号に基づいて、駆動制御回路系152に駆動信号及び制御信号を出力する上述したコントローラ141と、操作パネル11に配置された各種操作キーからの入力信号が供給され、この入力された信号をデータとしてメモリ153に登録するシステムコントローラ154と、再生ユニット43の光学ピックアップ82にて再生された情報信号を例えば音声信号に変換して出力し、また、上記情報信号からトラッキングエラー信号及びフォカシングエラー信号を取り出して図示しないサーボ回路系に供給する再生回路系155とを有する。
【0213】
また、システムコントローラ154には、グループに応じた数のLEDが接続され、更に図示しないキャラクタ表示回路を介して表示部28(図2参照)が接続されている。メモリ153は、例えばSRAMにて構成され、その配列変数領域には、ディスク番号に対応したファイルが論理的に割り付けられている。なお、このメモリ153には、バックアップ回路156が接続されており、操作パネル11にある電源スイッチ21をオフにした状態においてもメモリ153内のデータが消去されないようになっている。ここで、ディスク番号は、既に上述したように、ロータリーテーブル1において予め決められているスリット4に対応した番号「1」〜「100」である。
【0214】
各ファイルは、図24に示すように、グループ番号に対応してビット割り付けされたフラグ領域aと、対応するディスク番号に関するメモが英数字、カタカナ文字等のコードデータとして格納されるメモ格納領域bと、ファイル順に応じたディスク番号が登録されたディスク番号登録領域cと、ディスク有(1)/無(0)ビットdとから構成されている。フラグ領域aの各ビットは、対応するグループが登録されたか未登録かを示すものであり、例えば1ビット目、3ビット目及び5ビット目に「1」が立っている場合、グループ1、グループ3及びグループ5にそのディスク番号が登録されていることを示す。
【0215】
一方、上記システムコントローラ154に接続される各種操作キーは、図2で示す操作パネルに配置されたキーや操作ボタン等であるが、図23においては、説明の簡略化のため、10個のグループキー23(23a,23b・・・23j)、回転式操作キー26及び押しボタンスイッチ27のみを示す。
【0216】
次に、この実施例に係る再生装置の処理動作、特に、ロータリーテーブル1にセットされた例えば100枚の光ディスクDをグループ単位、例えば演奏者、ジャンル、利用者毎にグループ化して管理するためのグループ登録動作と、ディスク番号毎にメモ(タイトル等)を登録するメモ入力処理、及び上記100枚の光ディスクDから1枚の光ディスクDを選択して再生させる動作について図25〜図28のフローチャートも参照しながら説明する。
【0217】
まず、グループ登録処理は、図25に示すように、グループエントリーキー24が操作されることによって処理が開始され(ステップS1)、システムコントローラ154のRAM領域にグループ登録用のプログラムを転送し、再生装置をグループ登録モードに設定する(ステップS2)。
【0218】
そして、次のステップS3において、10個のグループキー23のうち、いずれかのグループキーが操作されたかどうかが判別される。1つのグループキー23が押されたとき、ステップS4に進んで、操作したグループキー23の上部に配置されているLEDを緑点滅させ、同時に表示部28のグループ番号表示領域29に、上記操作したグループキーに対応するグループ番号を表示する。その後、ディスク番号設定処理ルーチンに入る(ステップS5)。
【0219】
このディスク番号設定処理は、図26に示すように、ステップS101にて回転式操作キー26が右方向(時計方向)に回転操作されたかどうかが判別される。回転式操作キー26が右方向に回転操作された場合、ステップS102に進んで、現在、第1のディスク番号表示領域31aに表示されているディスク番号を+1して表示する。この場合、表示されていたディスク番号が「100」であった場合は、「1」として表示される。
【0220】
一方、回転式操作キー26が左方向に回転操作された場合は、ステップS103に進んで、現在、第1のディスク番号表示領域31aに表示されているディスク番号に−1した番号が表示される。この場合、表示されていたディスク番号が「0」又は「1」であった場合は、「100」として表示される。
【0221】
そして、上記ディスク番号の表示毎に、次のステップS104にて押しボタンスイッチ27が操作されたかどうかが判別される。押しボタンスイッチ27が操作されない場合は、再びステップS101に戻って、回転式操作キー26が右回転されたかどうかが判別され、押しボタンスイッチ27が操作されるまでステップS101〜S104のルーチンが繰り返され、押しボタンスイッチ27が操作された段階で、例えばディスク番号用ワーキングエリアに現在表示中のディスク番号を格納して終了する。
【0222】
再び図25の処理ルーチンに戻って、次のステップS6において、メモリに登録されている多数のファイル中、ディスク番号用ワーキングエリアに格納されているディスク番号に対応するファイルをRAM領域に読み出し、この読み出したファイルのフラグ領域aにおける上記操作されたグループキーのグループ番号に対応するビットを立てる。
【0223】
次のステップS7において、ファイルキー32が操作されたかどうかを判別する。ファイルキー32が操作された場合、ステップS8に進んで、RAM領域上のファイルを、ディスク番号用ワーキングエリアに格納されているディスク番号に基づいて、メモリ上の元のファイルに登録する。即ち、上書きする。
【0224】
そして、次のステップS9において、操作したグループキー23の上部に配置されているLEDを緑点灯させて、このグループ登録処理が終了する。
【0225】
一方、ステップS3にてグループキー23が操作されていないと判別された場合は、ステップS10に進む。このステップS10は、グループキー23による入力操作をある期間(本例では16秒間)だけ待つステップであり、16秒経過してもグループキー23による入力がない場合は、ステップS1以前の状態、即ち通常のキー入力待ち状態(以下、単に通常状態と記す)に戻して終了する(ステップS11)。
【0226】
また、ステップS7にてファイルキー32が操作されていないと判別された場合は、ステップS12に進む。このステップS12は、ファイルキー32による入力操作をある期間(本例では16秒間)だけ待つステップであり、16秒経過してもファイルキー32による入力がない場合は、通常状態に戻して終了する(ステップS13)。
【0227】
次に、メモ入力処理は、図27に示すように、メモ入力キー25が操作されることによって処理が開始され(ステップS201)、システムコントローラ154のRAM領域にメモ入力用のプログラムを転送し、再生装置をメモ入力モードに設定する(ステップS202)。このとき、表示部28のメモ表示領域30におけるメモ表示の先頭桁に入力のためのカーソルが表示される。
【0228】
その後、ディスク番号設定処理ルーチンに入る(ステップS203)。このディスク番号設定処理ルーチンについては、詳述したので、ここではその説明を省略する。
【0229】
そして、次のステップS204において、回転式操作キー26が操作されたかどうかが判別される。回転式操作キー26が操作された場合、次のステップS205に進んで、カーソルの位置に表示されている文字や数字が、回転式操作キー26のクリック数に応じた分だけ更新される。例えば、カーソルの位置に表示されている文字や数字が例えばアルファベットの「M」である場合に、回転式操作キーを時計方向にクリック+1ほど回転操作した場合、その表示がアルファベットの正方向に更新され、アルファベットの「N]に変化する。反対に、回転式操作キーを反時計方向にクリック+1ほど回転操作した場合は、アルファベットの「L]に変化する。
【0230】
この処理は、カーソルが位置している桁に、登録するうえで満足する文字や数字が表示されるまで行われる(ステップS206)。そして、カーソルを次の桁に移したい場合、押しボタンスイッチ27を操作する(ステップS207及びS208)。カーソルが次の桁に移動した後、その桁に、満足する文字や数字が表示されるまで、回転式操作キー26にて更新させる。これらの処理を繰り返して、そのディスク番号に関するメモを作成していく。この作成されたメモデータは、RAM領域上のメモ用ワーキングエリアに一時格納される。
【0231】
上記ステップS204において、回転式操作キー26が操作されていないと判別された場合は、ステップS209に進む。このステップS209は、回転式操作キー26による入力をある期間(本例では16秒間)だけ待つステップであり、16秒経過しても回転式操作キー26による入力がない場合は、通常状態に戻して終了する(ステップS210)。
【0232】
一方、ステップS207において、次の桁に移る必要がない場合は、ステップS211に進んで、ファイルキー32が操作されたかどうかが判別される。このファイルキー32は、このメモ入力処理が終了したかどうかを判別するものとして用いられ、ファイルキー32が操作された場合、次のステップS212に進んで、メモ用ワーキングエリアに格納されているメモデータを、メモリ153に登録されている多数のファイル中、ディスク番号用ワーキングエリアに格納されているディスク番号に対応するファイルのメモ格納領域bに登録する。その後、通常状態に戻って終了する(ステップS213)。
【0233】
次に、再生処理は、図28に示すように、グループキー23が操作されることによって処理が開始され(ステップS301)、システムコントローラ153のRAM領域に再生処理用のプログラムを転送し、再生装置を再生モードに設定する(ステップS302)。このとき、表示部28のグループ番号表示領域29に、上記操作したグループキー23に対応するグループ番号を表示する。
【0234】
そして、次のステップS303にて、メモリ153に登録されている多数のファイル中、フラグ領域aの上記グループ番号に対応するビットが「1」となっているファイルを検索し、該当するファイルを全てRAM領域のファイル用ワーキングエリアにディスク番号順に読み出す。この検索処理において、上記グループ番号が登録されているファイルがある場合、次のステップS304に進み、上記操作したグループキー23の上部に配置されているLEDを赤点滅させる。この状態から回転式操作キー26の入力待ちとなる。即ち、回転式操作キー26が操作されたかどうかが判別される(ステップS305)。
【0235】
回転式操作キー26が操作された場合、次のステップS306に進んで、RAM領域に読み出したファイル群に対し、回転式操作キー26の回転に応じて順次ファイルを更新しながら、その更新したファイルのディスク番号登録領域cに登録されているディスク番号とメモ格納領域bに格納されているメモを、それぞれ表示部28の第1のディスク番号表示領域31a及びメモ表示領域30に表示する。また、本例では、次に更新されるファイルのディスク番号登録領域cに登録されているディスク番号を、表示部28の第2のディスク番号表示領域31bに表示する。また、本例では、その更新したファイルのディスク有(1)/無(0)ビットが「0」となっている場合、表示部28のメモ格納領域30に、光ディスクDがセットされていないことを示すメッセージ、例えば「No Disc」を表示する。
【0236】
そして、上記ディスク番号及びメモの表示毎に、次のステップS307にて押しボタンスイッチ27が操作されたかどうかが判別される。押しボタンスイッチ27が操作されない場合は、再びステップS305に戻って、回転式操作キー26が操作されたかどうかが判別され、押しボタンスイッチ27が操作されるまでステップS305〜S307のルーチンが繰り返される。
【0237】
押しボタンスイッチ27が操作されると、ステップS208に進んで、表示されているディスク番号の光ディスクDに対して情報信号の再生を行う。即ち、押しボタンスイッチ27が操作された時点で、システムコントローラ154は、コントローラ141に駆動対象のデバイス番号(この場合、図3における回転駆動機構41のモータ45のデバイス番号)を示すデータと回転要求を示す信号を送出する。
【0238】
コントローラ141は、システムコントローラ154から供給されたデータを解析して、駆動制御回路系152中、駆動対象のデバイス(モータ45)に対応する駆動制御回路に駆動信号と減速要求信号を供給する。その結果、対象の駆動制御回路から図3における回転駆動機構41のモータ45に駆動電流が供給され、これによりロータリーテーブル1が回転駆動することになる。
【0239】
ロータリーテーブル1の回転と同時に、図3で示す回転位置検出機構44にて、ロータリーテーブル1の回転位置を検出し、対象のディスク番号における光ディスクDがローディング位置Aにきた段階で、コントローラ141に対して停止信号を出力する。コントローラ141は、回転位置検出機構44からの停止信号の供給に基づいて、回転駆動機構41におけるモータ45の駆動制御回路に停止信号を出力する。これにより、駆動制御回路からのモータ45に対する駆動電流の供給が断ち切られ、ロータリーテーブル1は停止することになる。即ち、対象のディスク番号における光ディスクDがローディング位置Aにきた段階で、ロータリーテーブル1が停止することになる。
【0240】
その後、システムコントローラ154は、制御をローディング機構42に移すことを指示する信号をコントローラ141に与える。コントローラ141は、その指示信号の供給に基づいてローディング機構42のモータ(カム60を駆動するモータ51)に対応する駆動制御回路に駆動信号を出力する。この駆動制御回路は、コントローラ141からの駆動信号の供給に基づいてモータ61に駆動電流を流し、カム60を図3上、時計方向に回転させる。カム60の時計方向への回転に伴って、ローディング機構42における第1及び第2のアーム54及び55がローディング位置Aにある光ディスクDを装着位置Bまで回転搬送させる。
【0241】
対象の光ディスクDが装着位置Bにきた段階で、2ポジションスイッチ72の他方の接触子にカム60のリブ71が接触し、この接触によって、2ポジジョンスイッチ72から検出信号がコントローラ141に出力される。コントローラ141は、上記検出信号の供給に基づいて、モータ61の駆動制御回路に停止信号を出力する。これにより、駆動制御回路からのモータ61に対する駆動電流の供給が断ち切られ、カム60の回転が停止することになる。
【0242】
その後、システムコントローラ154は、制御を図17で示すチャッキング機構111に移すことを指示する信号をコントローラ141に与える。コントローラ141は、その指示信号の供給に基づいてチャッキング機構111のモータ103に対応する駆動制御回路に駆動信号を出力する。この駆動制御回路は、コントローラ141からの駆動信号の供給に基づいてモータ103に駆動電流を流し、主ギヤ106を回転させる。主ギヤ106の回転に伴って、スライダ99が上方に移動し、このスライダ99の上方への移動によって、装着位置Bにある光ディスクDが再生ユニット43にクランプされる。このとき、ロック手段93によるフローティング手段86の弾性力に対する規制が解除され、再生ユニット43に対する外部からの振動伝達が遮断される。
【0243】
そして、システムコントローラ154は、制御を再生ユニット43に移すことを指示する信号をコントローラ141に与える。コントローラ141は、その指示信号の供給に基づいて再生ユニット43のスピンドルモータに通電して光ディスクDを一方向に回転させると共に、光学ピックアップ82を光ディスクDの径方向に移動させて、光ディスクDのピット情報を再生する。この光学ピックアップ82からの再生信号は、再生回路系155に供給されて、それぞれ音声信号、トラッキングエラー信号及びフォーカシングエラー信号に分離される。音声信号は、この再生回路系155の出力端子φoutから出力され、各エラー信号は、図示しないサーボ回路系に供給される。
【0244】
システムコントローラ154は、上記光ディスクDに対する再生処理が始まった時点で、操作したグループキー23の上部に配置されているLEDを赤点灯させる(ステップS309)。
【0245】
なお、ローディング位置Aに光ディスクDが無い場合は、第2のアーム55のコーナー部側端部55aにて検出スイッチ70をオンにすることから、このオン信号がコントローラ141を介してシステムコントローラ154に供給される。システムコントローラ154は、RAM領域に読み出した多数のファイル中、再生の対象となっている光ディスクDのディスク番号に対応するファイルのディスク有/無ビットを「0」に変更・登録して、そのままステップS309に進む。
【0246】
ステップS309の処理が終了した段階で、RAM領域上の多数のファイルを、メモリ153上の100個のファイル中、それぞれ対応するファイルに上書きして一連の処理が終了する。
【0247】
一方、ステップS303にて、操作したグループキー23に対応するグループが未登録であると判別された場合は、ステップS310に進んで、表示部28の例えばメモ表示領域30にエラーメッセージ(例えば「NO ENTRY」)を例えば1〜2秒間表示する。このエラーメッセージの表示が終了すると、ステップS311に進み、通常状態に戻して終了する。
【0248】
また、ステップS305にて回転式操作キー26が操作されていないと判別された場合は、ステップS312に進む。このステップS312は、回転式操作キー26による入力をある期間(本例では16秒間)だけ待つステップであり、16秒経過しても回転式操作キー26による入力がない場合は、通常状態に戻して終了する(ステップS313)。
【0249】
そして、この再生装置において、通常状態から単に回転式操作キー26を操作した場合は、現在、システムコントローラ154のファイル用ワーキングエリアに読み出されているファイルに基づいて、光ディスクDの再生が行われる。即ち、回転式操作キー26の回転操作に応じて順次ファイルを更新させ、その更新されたファイルのディスク番号登録領域cに登録されているディスク番号に対応した光ディスクDに対して再生が行われる。もちろんこの場合においても、再生の対象となっている光ディスクDのディスク番号が第1のディスク番号表示領域31aに表示され、次に更新されるディスク番号が第2のディスク番号表示領域31bに表示される。
【0250】
上記再生モードの説明は、主に連続再生モード(一般に、CONTINUEモードと称される)を対象にした場合であり、このCONTINUEモードにしたい場合は、操作パネル11の中央下部における右上段に配置されている3つのモード設定キー201、202及び203のうち、左側に位置するCONTINUEキー201を操作することに設定することができる。このとき、このキー201の上部に設置されたLEDが点灯する。
【0251】
そして、残りの2つのモード、即ち1枚再生モード(一般に、 SHUFFLEモードと称される)及びプログラムモード( PROGRAMモード)は、3つのモード設定キー201、202及び203のうち、中央に位置する SHUFFLEキー202及び右側に位置する PROGRAMキー203をそれぞれ操作することにより設定することができる。この場合、それぞれのキー202及び203の上部にあるLEDが選択的に点灯することになる。
【0252】
上記 SHUFFLEモードは、上記CONTINUEモードと同様に、システムコントローラ154のRAM領域のファイル用ワーキングエリアに読み出されたファイルに基づいて、光ディスクDの再生を行うのであるが、次に再生する光ディスクDを、回転式操作キー26にてランダムに選択できるようになっている。即ち、回転式操作キー26を回転操作して上記ファイル用ワーキングエリアに読み出されているファイルの各ディスク番号からランダムに1つのディスク番号を選択して、次に再生する光ディスクDを設定するものである。この場合、第2のディスク番号表示領域31bには、その選択したディスク番号が表示される。
【0253】
また、 PROGRAMモードは、システムコントローラ154のRAM領域のファイル用ワーキングエリアに読み出されたファイルの順番を回転式操作キー26にて変更し、この変更されたファイルに基づいて、光ディスクDの再生を行うものである。この場合、上記CONTINUEモードと同様に、ファイルの順番に従って再生が行われ、第2のディスク番号表示領域31bには、再生の対象となっているファイルの次のファイルに関するディスク番号が表示される。
【0254】
このように、この再生装置においては、各種データの更新を回転式操作キー26にて行うようにしているため、通常、多数枚の光ディスクDが再生可能な再生装置において、データの設定を行う場合、多くのキーを用いて入力・更新する必要があったが、これらの多くのキーを1つの回転式操作キー26にて代用することが可能となり、操作パネル11におけるキー配列の簡略化を図ることができ、また、データ更新を回転という分かりやすい操作にて行うことができるため、一般に、複雑な操作が必要であるデータ登録操作を、誰でも簡単に行うことができ、再生装置の操作性の向上を図ることができる。しかも、ディスク番号毎にメモを登録するようにしているため、ディスク番号とそのメモを参照しながらグループ登録ができるようになり、登録の際の確認作業が簡単になると共に、誤登録を少なくすることができる。
【0255】
また、第1のディスク番号表示領域31aに現在再生中のディスク番号を表示し、第2のディスク番号表示領域31bに次回再生されるディスク番号を表示するようにしたので、多数枚の光ディスクDが再生可能な再生装置において、従来から問題とされてきた不利な点、即ち次に何が再生(演奏)されるのかが解らず、いちいちその順番をキー操作にて確認しなければならないという点を解消することができ、操作性及び利便性を更に向上させることができる。
【0256】
ここで、上述のように上記ロータリーテーブル1に複数の光ディスクDを収納すると、例えば母親所有の複数の光ディスクD及び父親所有の複数の光ディスクDが混在することとなり、該複数の光ディスクDから所望の光ディスクDを選択すること自体困難なこととなる。また、1枚の光ディスクDに記録されている全ての曲を通して聞くことは稀であり、複数の曲の中から所望の曲のみを選択して聞くことが一般的には多く行われる。このようなことから、自分の好みの光ディスクD及び曲をストックしておくことができれば大変便利である。
【0257】
当該再生装置は、このような機能を図2に示す第1〜第4のミュージッククリップキー251〜254に持たせることとした。
【0258】
この各ミュージッククリップキー251〜254を用いる場合は、例えば第1のミュージッククリップキー251は母親用のキー,第2のミュージッククリップキー252は父親用のキー等のようにキー別に所有者の割り付けを予め行うことが好ましい。
【0259】
当該再生装置は、図29のフローチャートに示すように、上記ミュージッククリップキー251〜254がオン操作されたときの該再生装置の状態によって、その曲をクリップファイル(グループ登録)するか、既にクリップファイルされた曲の再生を行うかが決定される。
【0260】
すなわち、上記図29に示すフローチャートはメイン電源がオン操作されることによりスタートとなりステップS500に進む。
【0261】
上記ステップS500では、図23に示すシステムコントローラ154が、現在、指定された曲の再生中(或いは再生一次停止中)であるか否かを判別し、YESの場合はステップS501に進んでクリップファイルの処理ルーチンを実行し、NOの場合はステップS502に進んで既にクリップファイルされた曲の再生(クリッププレイ)の処理ルーチンを実行する。
【0262】
上記クリップファイルの処理ルーチンは、図30のフローチャートに示すようになっている。
【0263】
すなわち、この図30に示すフローチャートは、上述のように曲の再生中(或いは再生一次停止中)に上記各ミュージッククリップキー251〜254の何れかがオン操作されることによりスタートとなり、ステップS400に進む。
【0264】
上記ステップS400では、上記システムコントローラ154がオン操作されたミュージッククリップキーを検出し、例えば“CLIP FILE”の文字を表示し、これを点滅させるように上記表示部28を制御するとともに、このオン操作されたミュージッククリップキーを示すデータを、該システムコントローラ154内に設けられているメモリ(図示せず。以下、CLIPTBLという。)に一旦記憶してステップS401に進む。
【0265】
上記ステップS401では、上記システムコントローラ154が、例えばS−RAM等であるメモリ153に、過去にクリップファイルされた曲の例えばアドレスや曲番号等を示す複数の登録データ(以下、これをひとまとめにCCALという。)が記録されているか否かを判別することより、該オン操作されたミュージッククリップキーに対して、過去にクリップファイルされた曲が有るか否かを判別し、YESの場合はステップS402に進み、NOの場合はステップS407に進む。
【0266】
上記ステップS402では、上記CCALがメモリ153に記憶されていたため、上記システムコントローラ154が、該メモリ153からそのクリップファイルの全CCALを読み出す。そして、このCCALに基づいて、そのクリップファイルのファイル番号、該クリップファイルを構成する全曲の曲番号で形成されるミュージックカレンダー31c、後に説明するクリップメモモードでそのクリップファイルにタイトル等が付されている場合そのタイトルを表示するように表示部28を制御してステップS403に進む。
【0267】
一方、上記ステップS407では、上記メモリ153にそのクリップファイルに属するCCALが記憶されていないため、上記システムコントローラ154が、該CCALをクリアして上記ステップS403に進む。
【0268】
上記ステップS403では、上記システムコントローラ154が、上記表示部に表示したミュージックカレンダー31cに現在再生中(或いは再生一次停止中)の曲の曲番等を表示するように表示部28を制御してステップS404に進む。
【0269】
上記ステップS404では、現在再生中(或いは再生一次停止中)の曲のいわゆるTOC(Table of Contents )データ他、該現在再生中の光ディスクDの番号(上記ロータリーテーブル1上の位置を示す番号でもよいし、その光ディスクD自体の番号でもよい。)、そのクリップファイル内の該曲の曲順を示す曲番号等を示す登録情報をディスク番号登録領域153aに新たに書き込むように上記メモリ153を書き込み制御してステップS405に進む。
【0270】
なお、後に説明するクリップメモモードでそのクリップファイルにタイトル等が付された場合、このタイトルデータはキャラクタデータとしてキャラクタデータ記憶領域153bに書き込まれるようになっている。
【0271】
上記ステップS405では、上記システムコントローラ154が、そのクリップファイルに初めて上記登録情報を登録する場合、そのクリップファイルに登録情報が登録されていることを示すデータ(以下、ファイルタグという。)を形成してステップS406に進む。
【0272】
上記ステップS406では、上記システムコントローラ154が、上記ファイルタグをフラグ領域153cに書き込むように上記メモリ153を書き込み制御する。また、上記オン操作されたミュージッククリップキー上に設けられているLEDを点灯制御し、上記点滅表示している“CLIP FILE”の文字を所定時間点灯させるように上記表示部28を表示制御する。また、そのクリップファイル中の全曲番を示すミュージックカレンダを表示するように上記表示部28を表示制御するしてこのクリップファイルのルーチンを終了する。これにより、その曲がミュージッククリップされたことをユーザに認識させることができる。
【0273】
このようにして、所望の曲を再生中(或いは再生一次停止中)に、所望のミュージッククリップキー251〜254をオン操作するだけの簡単な操作で該再生中の曲をミュージッククリップすることができる。従って、このような所望の曲の再生(或いは再生一次停止)及びミュージッククリップキーのオン操作を繰り返すことにより、上記メモリ153内には複数の所望の曲のデータ(上記CCAL)がグループ化されて記憶されることとなる。
【0274】
なお、現在再生中の曲をクリップファイルしようとして上記ミュージッククリップキーをオン操作したが、これは間違いであると気付いた場合、ユーザは、その曲の再生中に再度同じミュージッククリップキーをオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154が上記“CLIP FILE”の文字を点滅させるように上記表示部28を制御する。ユーザは、この“CLIP FILE”の文字の点滅中に、後に説明するイレースキー255をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154は、クリップファイルした現在再生中の曲の登録情報をそのクリップファイルから削除するように上記メモリ153を制御する。
【0275】
次に、このようにミュージッククリップされた曲の再生(クリッププレイ)は、図31のフローチャートに示すルーチンに従って行われる。
【0276】
すなわち、この図31のフローチャートは、上記各ミュージッククリップキー251〜254のうち何れかのキーが、再生時或いは再生一次停止以外のとき(例えば、停止時や早送り,早戻し時等)にオン操作されることによりスタートとなり、ステップS410に進む。
【0277】
上記ステップS410では、上記オン操作されたミュージッククリップキーのクリップファイルに1曲もミュージッククリップされていないときに、現在、再生部に装着されている光ディスクDを再生可能するために、上記システムコントローラ154が、上記再生部に装着されている光ディスクDのディスクナンバーを上記システムコントローラ内のRAMである上記CLIPTBLに記憶してステップS411に進む。
【0278】
上記ステップS411では、上記システムコントローラ154が、上記オン操作されたミュージッククリップキーを示すデータを上記CLIPTBLに記憶してステップS412に進む。
【0279】
上記ステップS412では、上記システムコントローラ154が、上記メモリ153に記憶されているCCALに基づいて、上記オン操作されたミュージッククリップキーのクリップファイルの曲の登録を検索してステップS413に進む。
【0280】
上記ステップS413では、上記システムコントローラ154が、上記クリップファイルに曲が登録されているか否かを判別する。そして、上記クリップファイルに曲が登録されている場合にはステップS414に進み、上記クリップファイルに一曲も曲が登録されていない場合にはそのままこのルーチンを終了する。
【0281】
なお、上記ミュージッククリップキーで示されるクリップファイルに曲の登録がされていない場合、上記システムコントローラ154は、例えば“NO FILE”の文字を表示するように上記表示部28を制御する。これにより、ユーザは、そのミュージッククリップキーで示されるクリップファイルには曲の登録がされていないことを認識することができる。
【0282】
上記ステップS414では、上記システムコントローラ154が、複数枚の光ディスクDを指定してこれらを順に再生する複数枚連続演奏モードが指定されており、且つ、光ディスクDに記録されている曲のランダムな演奏を指定するランダム演奏モードが指定されているか否かを判別し、YESの場合はステップS417に進み、NOの場合はステップS415に進む。
【0283】
上記ステップS415では、上記システムコントローラ154が、上記再生部に現在装着されている光ディスクDにクリップファイルされている曲が記録されているか否かを判別し、YESの場合は上記ステップS419に進み、NOの場合はステップS416に進む。
【0284】
上記ステップS419では、現在装着されている光ディスクDにクリップファイルされている曲が記録されているため、上記システムコントローラ154が、クリップファイルされている曲のアドレス等を示す上記CCALを上記メモリ153から読み出し、このCCALに基づいてその曲が記録されている光ディスクDが再生部に装着されるように上記ロータリーテーブル1を制御するとともに、該光ディスクD上の上記クリップファイルされている曲のアドレスにアクセスして再生するように上記再生回路系155を制御してステップS418に進む。これにより、上記クリップファイルされた曲の再生が行われる。
【0285】
また、これとともに上記システムコントローラ154は、上記CCALに基づいてその再生する曲にタイトル等が付されている場合(後述する。)、これを上記メモリ153のキャラクタデータ記憶領域から読み出して表示するように上記表示部28を制御する。これにより、ユーザに、現在再生する曲の曲名等を認識させることができる。
【0286】
さらに、上記システムコントローラ154は、このクリッププレイ時には、通常の再生状態を示すLEDを点灯させ、例えば“CLIP PLAY”等の文字を表示するように上記表示部28を表示制御するとともに、図2に示すように現在再生されている曲の曲番号31a,クリップファイルの番号,次に再生予定の曲の曲番号31b及びクリップファイルの全曲番号等を示すミュージックカレンダー31c等を表示するように上記表示部28を制御する。
【0287】
これにより、ユーザに、次はどの曲が再生されるのかを予め認識させることができる。従って、ユーザは、例えば次の曲を跳ばして聞きたいのであれば現在の曲の再生終了時に曲跳ばしキーを用いて次の曲以後の曲を選択する等のようなことができ、利便性の向上を図ることができる。
【0288】
上記ステップS416では、上記システムコントローラ154が、上記再生部に現在装着されている光ディスクDのみの再生を指定する1ディスクモードであるか否かを判別し、YESの場合は、該現在装着されている光ディスクDにクリップファイルされている曲がないためそのままこのルーチンを終了し、YESの場合は上記ステップS417に進む。
【0289】
なお、上記1ディスクモードであり、クリッププレイができない場合、上記システムコントローラ154は、例えば“1ディスクモードのため次のクリッププレイができません”等の文字を表示するように表示部28を制御する。これにより、ユーザは、誤操作を認識することができる。
【0290】
上記ステップS417は、上記ステップS414で複数枚連続再生モードで且つランダム演奏モードであると判別された場合、及び、上記ステップS416で1ディスクモードではないと判別された場合に進むステップである。上記システムコントローラ154は、このステップS417となると、クリップファイルされているCCALを上記メモリ153から読み出し、このCCALに基づいて再生する光ディスクDが再生部に装着されるように上記ロータリーテーブル1を制御するとともに、該光ディスクD上の上記クリップファイルされている曲のアドレスをアクセスして再生を行うように上記再生回路系155を制御してステップS418に進む。これにより、上記クリップファイルされた曲の再生(クリッププレイ)が行われる。
【0291】
上記ステップS418では、上記システムコントローラ154が、クリッププレイした曲の再生が終了したか否かを判別し、NOの場合は該曲の再生が終了するまでこのステップS418を繰り返し実行し、YESの場合は上記ステップS414に戻る。
【0292】
上記システムコントローラ154は、クリップファイルされている全ての曲の再生が終了するか、再生の停止を指定する停止キーがオン操作されるまで上述のルーチンを繰り返し実行する。
【0293】
このように、当該再生装置は、曲の再生中(或いは再生一次停止中)にミュージッククリップキー251〜254がオン操作された場合にはその曲をクリップファイルし、停止中に上記ミュージッククリップキー251〜254がオン操作された場合は、そのミュージッククリップキーのクリップファイルに登録されている曲をクリッププレイする。このため、クリップファイルした曲を1回のキー操作で簡単に再生することができる。また、再生時毎に、所望の曲を新たにプログラムし直さなければならないような不都合を防止することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0294】
次に、上述のようにクリップファイルした曲は、クリップファイルできる状態或いはクリッププレイ中であればいつでも消去(クリップイレース)可能となっている。
【0295】
このクリップイレースの処理ルーチンは図32のフローチャートに示すようになっている。すなわち、この図32に示すフローチャートは、上記クリッププレイ或いはユーザが所望の曲を単独で指定することによりクリップイレースしたい曲が再生され、該曲が再生されているときに上記イレースキー255がオン操作されることによりスタートとなりステップS420に進む。
【0296】
上記ステップS420では、上記イレースキー255がオン操作されたため、上記システムコントローラ154が、上記メモリ153内に記憶されている4つのCCAL中から、現在再生中の曲の登録情報を検出してステップS421に進む。
【0297】
上記ステップS421では、上記メモリ153内に記憶されているCCALから、上記現在再生中の曲の登録情報を消去してステップS422に進む。
【0298】
上記ステップS422では、上記システムコントローラ154が、上記現在再生中の曲の登録情報を消去することにより、そのクリップファイルを構成する全曲分の登録情報が削除されたクリップファイルが存在するか否か(登録される曲が1曲もなくなったクリップファイルが存在するか否か)を判別し、YESの場合はステップS423に進み、NOの場合はステップS425に進む。
【0299】
上記ステップS423では、登録されている曲が1曲も無くなってしまったクリップファイルに、該登録されている曲が1曲も無いことを示すファイルタグを形成してステップS424に進む。
【0300】
上記ステップS424では、上記システムコントローラ154が、上記登録されている曲が1曲も無いことを示すファイルタグを、そのクリップファイルのフラグ領域153cに書き込むように上記メモリ153を書き込み制御してステップS425に進む。
【0301】
上記ステップS425では、上記システムコントローラ154が、現在クリッププレイ中であるか否かを判別し、YESの場合はステップS426に進み、NOの場合は、例えば現在再生中の曲を全て再生し終わった後に次の動作が指定されるまで再生スタンバイ状態となり、このクリップイレースのルーチンを終了する。
【0302】
上記ステップS426では、上記システムコントローラ154が、クリップイレースされた登録情報が登録されていたクリップファイルは、現在クリッププレイされているクリップファイルであるか否かを判別し、NOの場合は、そのまま現在再生中の曲を再生し続けてこのクリップイレースのルーチンを終了し、YESの場合はステップS428に進む。
【0303】
上記ステップS428では、上記システムコントローラ154が、上記クリップイレースを行うことにより、現在再生中のクリップファイルに登録情報が1つも無くなったか否か、すなわち、上記現在再生中のクリップファイルに上記CCALが存在するか否かを判別し、YESの場合はステップS429に進み、NOの場合は、そのままこのクリップイレースのルーチンを終了する。
【0304】
なお、上記ステップS428でNOと判別されこのクリップイレースのルーチンを終了した場合、上記システムコントローラ154は、クリップイレースされた曲の次に登録されている曲を再生するように再生回路系155等を制御する。
【0305】
上記ステップS429では、上記システムコントローラ154が、現在、1枚の光ディスクDのみの再生を指定する1ディスクモードであるか否かを判別し、YESの場合は、ステップS430に進んで現在再生中の曲の再生を途中で停止するように上記再生回路系155等を制御し、YESの場合は、例えば複数の光ディスクDを連続して再生する連続再生モード等であるためステップS431に進む。
【0306】
上記ステップS431では、上記システムコントローラ154が、上記クリップイレースした曲の次の曲が記録されている光ディスクDの再生を行うように上記ロータリーテーブル1及び再生回路系155を制御してこのクリップイレースのルーチンを終了する。
【0307】
なお、クリップイレースを行った場合には、上記システムコントローラ154は、例えば“CLIP ERASE”の文字を表示するとともに、ミュージックカレンダーからその曲の曲番号を消去するように上記表示部28を制御する。これにより、ユーザは、現在再生中の曲がクリップイレースされたことを認識することができる。
【0308】
次に、当該再生装置は、上記クリップファイルした曲や該ファイル毎にタイトル等を付加することができるようになっている。
【0309】
すなわち、ユーザは、タイトル等を付加したい曲を上記クリッププレイにおいて再生し、この曲の再生中に図23に示すタイム/メモキー256をオン操作する。上記システムコントローラ154は、クリッププレイ中に上記タイム/メモキー256がオン操作されたことを検出すると、以下に説明するクリップメモモードとなり、例えば“MEMO FILE”の文字を点滅表示するように上記表示部28を制御する。これにより、ユーザは、上記タイトル等を付加が可能となったことを認識することができる。また、クリッププレイ中以外(停止中等)に該タイム/メモキー256がオン操作されたことを検出すると、現在再生部に装着されている光ディスクDの全記録時間や現在再生中の曲の記録時間,再生時間等を表示するように上記表示部28を制御する。
【0310】
ここで、上記タイトル等は、例えばカタカナや英文字,数字等で登録可能となっている。このため、ユーザは、上記タイトルを文字登録するか数字登録するかを予め選択し、該文字登録,数字登録の切り換えを行うために設けられている登録文字切り換えキー(図示せず)を操作する。上記システムコントローラ154は、上記登録文字切り換えキーの操作により、文字登録が指定された場合には、図23に示すスイッチ258を、選択端子258aで被選択端子258bを選択するように選択制御し、数字登録が指定された場合には、選択端子258aで被選択端子258cを選択するように選択制御する。
【0311】
上記スイッチ258の選択端子258aは、JOG回転検出回路257を介して上記回転式操作キー26に接続されており、ユーザは、この回転式操作キー26を回転操作することにより文字及び数字の選択を行うようになっている。
【0312】
すなわち、上記回転式操作キー26の回転方向等は、上記JOG回転検出回路257で検出されるようになっている。上記JOG回転検出回路257は、上記回転式操作キー26が時計回り方向(右回転)に回転操作されるとこれを検出し、該回転操作に応じて図33(a)に示すような位相の第1のパルスを出力する。また、上記JOG回転検出回路257は、上記回転式操作キー26が反時計回り方向(左回転)に回転操作されるとこれを検出し、該回転操作に応じて図33(b)に示すような、上記第1のパルスに対して例えば1/4周期分の位相差を有する第2のパルスを出力する。
【0313】
具体的には、上記回転式操作キー26は、上述のようにその内部に例えば10個のクリックが設けられている。このため、上記回転式操作キー26が1回転すると、上記JOG回転検出回路257からは、10発の第1或いは第2のパルスが出力されることとなる。
【0314】
この第1,第2のパルスは、ユーザにより文字登録が指定された場合には、上記スイッチ258を介してキャラクタ更新回路261に供給され、該ユーザにより数字登録が指定された場合には、上記スイッチ258を介してディスクナンバー更新回路259に供給される。
【0315】
ここで、キャラクタメモリ260には、例えば数字,カタカナ,英字,漢字,画像等を表示するためのキャラクタデータが供給されている。
上記キャラクタ更新回路261は、供給されるパルスの位相を検出することにより、そのパルスが上記第1のパルスであるか第2のパルスであるかを判別し、上記第1のパルス(右回転)である場合は、上記キャラクタメモリ260から例えばアイウエオ・・・或いはABCD・・・の順にキャラクタデータを読み出して上記表示部28に供給する。また、供給されるパルスが上記第2のパルス(左回転)である場合は、上記キャラクタメモリ260から例えばオエウイア・・・或いはDCBA・・・の順にキャラクタデータを読み出して上記表示部28に供給する。これにより、上記表示部28には、上記回転式操作キー26の回転操作に応じて上記カタカナ,英字等が表示されることとなる。
【0316】
次に、ユーザは、このように上記回転式操作キー26を回転操作し、上記表示部に所望の文字が表示されたときに、該回転式操作キー26の略々中央部に設けられている押しボタンスイッチ27をオン操作する。これにより、上記押しボタンスイッチ27から例えば一発のパルス(固定パルス)が出力される。
【0317】
上記押しボタンスイッチ27は、上記キャラクタ更新回路261に接続されている。上記キャラクタ更新回路261は、上記固定パルスが供給されると、上記表示部28に現在表示しているカタカナ或いは英字を、上記メモリ153のキャラクタデータ記憶領域153bに書き込むように該メモリ153を書き込み制御する。これにより、上記表示中のカタカナ或いは英字が現在再生中の曲の登録情報のひとつとして登録される。
【0318】
一方、ユーザにより数字登録が指定された場合には、上記第1,第2のパルスは、スイッチ258を介してディスクナンバー更新回路259に供給される。
【0319】
上記ディスクナンバー更新回路259は、供給されるパルスの位相を検出することにより、そのパルスが上記第1のパルスであるか第2のパルスであるかを判別し、上記第1のパルス(右回転)である場合は、上記キャラクタメモリ260から例えば01234・・・の順にキャラクタデータを読み出して上記表示部28に供給する。また、供給されるパルスが上記第2のパルス(左回転)である場合は、上記キャラクタメモリ260から例えば98765・・・の順にキャラクタデータを読み出して上記表示部28に供給する。これにより、上記表示部28には、上記回転式操作キー26の回転操作に応じて上記数字が表示されることとなる。
【0320】
次に、ユーザは、このように上記回転式操作キー26を回転操作し、上記表示部に所望の数字が表示されたときに、該回転式操作キー26の略々中央部に設けられている押しボタンスイッチ27をオン操作する。これにより、上記押しボタンスイッチ27から上記固定パルスが供給される。上記ディスクナンバー更新回路259は、上記押しボタンスイッチ27と接続されている。このため、上記固定パルスは、上記ディスクナンバー更新回路259に供給される。
【0321】
上記ディスクナンバー更新回路259は、上記固定パルスが供給されると、上記表示部28に現在表示している数字を、上記メモリ153のディスク番号登録領域153aに書き込むように該メモリ153を書き込み制御する。これにより、上記表示中の数字が現在再生中の曲の登録情報のひとつとして登録される。
【0322】
ユーザは、このような操作を繰り返し、所望のタイトル等の入力が終了したときに、上記タイム/メモキー256を再度オン操作する。なお、本実施例に係る再生装置では、例えば10文字分のキャラクタデータが記憶できるようになっている。
【0323】
上記タイム/メモキー256が再度オン操作されると、上記システムコントローラ154はこれを検出し、上記表示部に点滅表示している“MEMO FILE”の文字を所定時間点灯表示するように上記表示部28を制御する。これにより、現在クリッププレイ中の曲のタイトル等が登録されたことをユーザに認識させることができる。
【0324】
上記タイトル等を入力するには複数のキーが必要であるが、このように、当該再生装置は、クリップファイルした曲のタイトル等を上記回転式操作キー26及び押しボタンスイッチ27により簡単に入力することができる。このため、タイトル等の入力に必要なキーを削減してパネル面積の縮小化を図ることができ、ローコスト化を図ることができる。
【0325】
なお、このようにクリップメモモードに登録されたタイトル等は、上述のようにクリッププレイ時等に読み出され上記表示部28に表示される。これにより、所望の曲を複数の光ディスクDから選択してクリップファイルを形成しても、そのクリップファイルがどのような曲の集まりであるかを簡単に認識させることができる。
【0326】
また、現在再生中の曲のタイトル等の他に、次に再生予定の曲のタイトル等も上記表示部28に表示される。これにより、ユーザは、次に何の曲が再生されるかを簡単に認識することができる。
【0327】
次に、このように登録したタイトル等を削除する場合(曲の登録情報はそのままでタイトル等のキャラクタデータのみを削除する場合)の説明をする。
このタイトル等の削除を行う場合、ユーザは、まず、タイトル等の削除を行いたい曲をクリッププレイする。そして、上記タイム/メモキー256をオン操作する。
【0328】
これにより、上記システムコントローラ154は、上述のように“MEMO FILE”の文字を点滅表示するように上記表示部28を制御し、タイトル等の入力待ちとなる。
【0329】
次にユーザは、上記イレースキー255をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154は、上記メモリ153に記憶されているその曲のキャラクタデータを消去するように該メモリ153を制御するとともに、上記点滅表示していた“MEMO FILE”の文字を消し、例えば“FILE ERASE”の文字を点灯表示するように上記表示部28を制御する。
【0330】
これにより、登録されていたその曲のタイトル等のキャラクタデータが消去されたことをユーザに認識させることができる。
【0331】
次に、このようにクリップファイルした曲毎にタイトル等を付加すると、このタイトル等により所望の曲が検索できるようになっている。
この検索を行う場合、まず、ユーザは、検索を行いたいクリップファイルに応じた上記各ミュージッククリップキー251〜254の何れかをオン操作するとともに、上記タイム/メモキー256をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154は、上述のようにクリップメモモードとなる。
【0332】
次に、ユーザは、上記クリップメモモードとなったときに、検索キー(図示せず)をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154は、検索モードとなり、例えば“検索”の文字を表示するように上記表示部28を制御する。
【0333】
次にユーザは、上記回転式操作キー26を回転操作して所望の曲を選択する。上記システムコントローラ154は、上記回転操作キー26が回転操作されると該回転操作に応じて、そのクリップファイルを構成する曲のキャラクタデータを上記メモリ153から順に読み出し、これを表示するように上記表示部28を制御する。
【0334】
具体的に、上記回転式操作キー26は、その内部に例えば10個のクリックが設けられている。このため、上記システムコントローラ154は、上記回転式操作キー26の回転操作に応じて、1つのクリック毎に上記表示部28に表示するタイトル等が更新されるように該表示部28を制御する。
【0335】
これにより、上記表示部28には、そのクリップファイルを構成する曲のタイトル等が、例えば歌謡曲,演歌,フォークソング・・・等のように更新され表示されることとなる。ユーザは、上記表示部28に表示される曲のタイトル等を見ながら所望の曲の検索を行う。
【0336】
次にユーザは、上記回転式操作キー26の回転操作により上記表示部28に所望のタイトル等が表示されたときに、上記押しボタンスイッチ27をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ154は、上記押しボタンスイッチ27がオン操作されたときに表示していたタイトル等に係る曲を再生するように上記ロータリーテーブル1,上記再生回路系155等を制御する。
【0337】
なお、この検索モードにおいて、上記システムコントローラ154は、上記回転式操作キー26の回転操作が停止されると、該停止された時間をカウントする。そして、上記押しボタンスイッチ27がオン操作されることなく、上記回転式操作キー26が停止状態のまま例えば16秒経過すると、この検索モードを中止して通常状態に戻るように各部を制御するようになっている。
【0338】
このように、当該再生装置は、上記回転式操作キー26の回転操作のみで所望のクリップファイルの曲を検索することができ、上記押しボタンスイッチ27をオン操作するのみで、上記検索した曲を再生することができる。
上記曲の検索を行うためには、該曲の検索を行うための複数のキーを設ける必要があるが、上記回転式操作キー26及び押しボタンスイッチ27で該曲の検索を行うようにすることにより、該曲の検索を可能とするために設けなければならないキーの数を削減することができる。このため、パネル面積の縮小化,部品点数の削減等を通じてローコスト化を図ることができる。
【0339】
なお、上述の実施例に説明では、上記操作パネル11に設置された回転式操作キー26と押しボタンスイッチ27にて各種データの更新設定を行うようにしたが、その他、リモコンに上記と同様の回転式操作キー26と押しボタンスイッチ27を設置して、遠隔操作で各種データの更新設定を行うようにしてもよい。
【0340】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置を、複数の光ディスクの再生が可能な再生装置に適用することとしたが、これは、1枚の光ディスクの再生のみ可能な再生装置に適用してもよい。
【0341】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置を、光ディスク用の再生装置に適用した例を示したが、これは光磁気ディスク用の記録再生装置にも適用することかできることは勿論である。
【0342】
【発明の効果】
本発明に係る記録及び/又は再生装置は、回転式操作キー及び押しボタンスイッチの簡単な操作により、円盤状記録媒体及び情報を選択してグループ化することができるうえ、このグループ化した円盤状記録媒体或いは情報の属性とともに、その円盤状記録媒体毎或いは情報毎にタイトル等のキャラクタを記憶しておくことができる。このため、上記タイトル等のキャラクタ入力の操作を簡略化することができる利便性の向上を図ることができる。また、キャラクタ入力に必要なキーの数を削減することができ、パネル面積の縮小化及びローコスト化を図ることができる。
【0343】
また、上記回転式操作キー及び押しボタンスイッチの操作により、上記グループ化された情報等の中から所望の情報を簡単に検索して再生することができる。このため、上記検索に必要なキーの数を削減することができ、パネル面積の縮小化及びローコスト化を図ることができる。
【0344】
また、再生時には、現在再生している情報の属性の他に、次に再生予定の情報の属性をも表示することができる。このため、ユーザに、次にはどの情報が再生されるのかを認識させることができるうえ、そのグループがどのような情報の集まりであるかを認識させることができる。
本発明に係る再生方法は、キャラクタ入力の操作手順を簡略化することができ、所望の曲等の検索を容易化することができるうえ、再生時には、次に再生予定の曲の曲番号等も表示することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録及び/又は再生装置を、多数枚の光ディスクが収納されたディスク収納ユニットから一枚の光ディスクを取り出し、この取り出した光ディスクに対して情報信号の再生を行う光ディスク用の再生装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る再生装置と記す)の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施例に係る再生装置の要部(操作パネル)を示す正面図である。
【図3】本実施例に係る再生装置の要部機構(回転駆動機構、ローディング機構及び回転位置検出機構)を示す構成図である。
【図4】本実施例に係る再生装置のロータリーテーブルの一部及びローディング機構の一部を示す上面図である。
【図5】本実施例に係る再生装置のロータリーテーブル及びローディング機構を筺体のコーナー部側から見た正面図である。
【図6】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、その初期状態を示す動作経過図である。
【図7】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第2のアームの先端部分がローディング位置にある光ディスクに当接した状態を示す動作経過図である。
【図8】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第2のアームの先端部分がローディング位置に光ディスクに当接した状態から、更にカムが時計方向に回転することに伴って、第1のアームが時計方向に回転している状態を示す動作経過図である。
【図9】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第1のアームが時計方向への回転から反時計方向への回転に切り換わった状態を示す動作経過図である。
【図10】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第1のアームの先端部分がローディング位置にある光ディスクに当接して、光ディスクを上方に持ち上げる瞬間を示す動作経過図である。
【図11】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第1のアームの反時計方向への回転に伴って、光ディスクが斜め上方に持ち上げられ、かつガイドレールの湾曲面に接触した状態を示す動作経過図である。
【図12】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、第1のアームの反時計方向への回転に伴って、光ディスクがガイドレールの湾曲面に沿って装着位置方向へ回転搬送される状態を示す動作経過図である。
【図13】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、光ディスクが装着位置に回転搬送された状態を示す動作経過図である。
【図14】本実施例に係る再生装置のローディング機構の動作を示すもので、ローディング位置に光ディスクがない場合の動作を示す動作経過図である。
【図15】本実施例に係る再生装置の要部機構(再生ユニット、チャッキング機構、ロック手段)を示す構成図である。
【図16】本実施例に係る再生装置の要部機構(再生ユニット、チャッキング機構、ロック手段)を示す上面図である。
【図17】本実施例に係る再生装置の要部機構(再生ユニット、チャッキング機構、ロック手段)を筺体のコーナー部側から見た正面図である。
【図18】本実施例に係る再生装置において、再生ユニットに光ディスクがクランプされた状態での要部機構(再生ユニット、チャッキング機構、ロック手段)を筺体のコーナー部側から見た正面図である。
【図19】本実施例に係る再生装置の回転位置検出機構の信号伝達系を示すブロック図である。
【図20】本実施例に係る再生装置の回転位置検出機構における各光センサから出力される検出信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号「1」から「32」までの各検出信号の信号波形を示す。
【図21】本実施例に係る再生装置の回転位置検出機構における各光センサから出力される検出信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号「32」から「65」までの各検出信号の信号波形を示す。
【図22】本実施例に係る再生装置の回転位置検出機構における各光センサから出力される検出信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号「66」から「100」までの各検出信号の信号波形を示す。
【図23】本実施例に係る再生装置の回路系を示すブロック図である。
【図24】本実施例に係る再生装置のメモリに割り付けられるファイルの構成を示す説明図である。
【図25】本実施例に係る再生装置でのグループ登録処理を示すフローチャートである。
【図26】本実施例に係る再生装置でのディスク番号設定処理を示すフローチャートである。
【図27】本実施例に係る再生装置でのメモ入力処理を示すフローチャートである。
【図28】本実施例に係る再生装置での再生処理を示すフローチャートである。
【図29】本実施例に係る再生装置でのクリップファイル処理,クリッププレイ処理の選択動作を説明するためのフローチャートである。
【図30】本実施例に係る再生装置でのクリップファイル処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図31】本実施例に係る再生装置でのクリッププレイ処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図32】本実施例に係る再生装置でのクリップイレース処理動作を説明すのためのフローチャートである。
【図33】本実施例に係る再生装置に設けられている回転式操作キーの回転方向に応じて出力されるパルスの位相差を説明するための該パルスの波形図である。
【符号の説明】
D・・・・・・・・・・・光ディスク
1・・・・・・・・・・・ロータリーテーブル
2・・・・・・・・・・・筺体
3・・・・・・・・・・・中心軸
4・・・・・・・・・・・スリット
5・・・・・・・・・・・筒状の支持部材
7・・・・・・・・・・・ギヤ部
8・・・・・・・・・・・凹部
9・・・・・・・・・・・出入れ口
10・・・・・・・・・・蓋
11・・・・・・・・・・操作パネル
23・・・・・・・・・・グループキー
24・・・・・・・・・・グループエントリーキー
25・・・・・・・・・・メモ入力キー
26・・・・・・・・・・回転式操作キー
27・・・・・・・・・・押しボタンスイッチ
28・・・・・・・・・・表示部
29・・・・・・・・・・グループ番号表示領域
30・・・・・・・・・・メモ表示領域
31a・・・・・・・・・第1のディスク番号表示領域
31b・・・・・・・・・第2のディスク番号表示領域
41・・・・・・・・・・回転駆動機構
42・・・・・・・・・・ローディング機構
43・・・・・・・・・・再生ユニット
44・・・・・・・・・・回転位置検出機構
47・・・・・・・・・・駆動ギヤ
49・・・・・・・・・・ガイドレール
49a・・・・・・・・・湾曲面
50・・・・・・・・・・搬送手段
51・・・・・・・・・・固定板
54・・・・・・・・・・第1のアーム
55・・・・・・・・・・第2のアーム
57,58・・・・・・・カム溝
59・・・・・・・・・・ピン
60・・・・・・・・・・カム
62・・・・・・・・・・トーションばね
73・・・・・・・・・・ストッパ機構
81・・・・・・・・・・ターンテーブル
82・・・・・・・・・・光学ピックアップ
83・・・・・・・・・・匣体
84・・・・・・・・・・支持板
86・・・・・・・・・・フローティング手段
87・・・・・・・・・・揺動板
93・・・・・・・・・・ロック手段
94・・・・・・・・・・ロックレバー
98・・・・・・・・・・スプリング
99・・・・・・・・・・スライダ
102・・・・・・・・・上下移動機構
106・・・・・・・・・主ギヤ
107・・・・・・・・・螺旋溝
108・・・・・・・・・ピン
111・・・・・・・・・チャッキング機構
113・・・・・・・・・ホルダ
115・・・・・・・・・マグネット付きチャッキング部材
121・・・・・・・・・案内片
122・・・・・・・・・ピン
131・・・・・・・・・回転検出体
132・・・・・・・・・光検出部
133a・・・・・・・・第1の検出板
133b・・・・・・・・第2の検出板
SW1・・・・・・・・・第1の検出スイッチ
SW2・・・・・・・・・第2の検出スイッチ
SW3・・・・・・・・・第3の検出スイッチ
141・・・・・・・・・コントローラ
142・・・・・・・・・駆動制御回路
151・・・・・・・・・検知回路系
152・・・・・・・・・駆動制御回路系
153・・・・・・・・・メモリ
154・・・・・・・・・システムコントローラ
155・・・・・・・・・再生回路系
251〜254・・・・・第1〜第4のミュージッククリップキー
255・・・・・・・・・イレースキー
256・・・・・・・・・タイムメモキー
257・・・・・・・・・JOG回転検出回路
258・・・・・・・・・スイッチ
259・・・・・・・・・ディスクナンバー更新回路
260・・・・・・・・・キャラクタメモリ
261・・・・・・・・・キャラクタ更新回路

Claims (12)

  1. 複数の情報が記録されている記録媒体から情報の再生を行う再生手段と、
    上記記録媒体に記録されている複数の情報の中から情報を選択するとともに、この選択した所望の情報に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、
    上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記情報及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、
    上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、
    上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された情報が属するグループを指定するグループ登録手段と、
    上記グループの属性、該グループを構成する情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを表示する表示手段と、
    上記グループの属性及び該グループを構成する情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、
    上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の情報の再生を行うグループ再生手段と、
    上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、
    上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記情報の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、
    上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する記録及び/又は再生装置。
  2. 上記制御手段は、現在再生中の情報の上記各属性とともに、次に再生する情報の各属性をも表示するように上記表示手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 上記押しボタンスイッチは、上記回転式操作キーの略中央部に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の記録及び/又は再生装置。
  4. 複数の情報が記録されている記録媒体から該情報の再生を行う再生手段と、
    複数の記録媒体を収納する収納ユニットと、
    上記収納ユニットに収納されている複数の記録媒体の中から所望の記録媒体を選択するとともに、この選択した記録媒体に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、
    上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記記録媒体及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、
    上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、
    上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された記録媒体が属するグループを指定するグループ登録手段と、
    上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性及び該記録媒体に付されたキャラクタを表示する表示手段と、
    上記グループの属性及び上記グループを構成する記録媒体の属性及び該記録媒体に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、
    上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の記録媒体の再生を行うグループ再生手段と、
    上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、
    上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記記録媒体の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、
    上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する記録媒体の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する記録及び/又は再生装置。
  5. 上記制御手段は、現在再生中の記録媒体の上記各属性とともに、次に再生する記録媒体の各属性をも表示するように上記表示手段を制御することを特徴とする請求項4記載の記録及び/又は再生装置。
  6. 上記押しボタンスイッチは、上記回転式操作キーの略中央部に設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の記録及び/又は再生装置。
  7. 上記収納ユニットは、上記複数の記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルであることを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6のいずれか1項記載の記録及び/又は再生装置。
  8. 複数の情報が記録されている記録媒体から該情報の再生を行う再生手段と、
    複数の記録媒体を収納する収納ユニットと、
    上記収納ユニットに収納されている複数の記録媒体の中から所望の記録媒体及び所望の情報を選択するとともに、この選択した情報に付すキャラクタを選択するための回転式操作キーと、
    上記回転式操作キーの回転操作により選択された上記所望の記録媒体、所望の情報及びキャラクタを指定するための押しボタンスイッチと、
    上記キャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリと、
    上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された所望の情報が属するグループを指定するグループ登録手段と、
    上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを表示するための表示手段と、
    上記グループの属性、該グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及び該情報に付されたキャラクタを記憶する記憶手段と、
    上記グループの一つを指定することにより、該グループの属性を上記記憶手段より読み出し、上記表示手段により表示するとともに、該グループを構成する複数の情報の再生を行うグループ再生手段と、
    上記キャラクタの記憶を指定するキャラクタ入力指定手段と、
    上記キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、上記回転式操作キーの操作に応じて上記記録媒体の属性、情報の属性及び上記キャラクタメモリからキャラクタを読み出してこれらを更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された記録媒体の属性、情報の属性及びキャラクタを、上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに記憶するように上記記憶手段を制御し、
    上記グループ再生手段により指定されたグループの属性が表示されている場合において、上記回転式操作キーの操作に応じて上記グループを構成する記録媒体の属性、情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出して更新表示するように上記表示手段を制御するとともに、上記押しボタンスイッチで指定された情報の再生を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを有する記録及び/又は再生装置。
  9. 上記制御手段は、現在再生中の情報の上記各属性とともに、次に再生する情報の各属性をも表示するように上記表示手段を制御することを特徴とする請求項8記載の記録及び/又は再生装置。
  10. 上記押しボタンスイッチは、上記回転式操作キーの略中央部に設けられていることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の記録及び/又は再生装置。
  11. 上記収納ユニットは、上記複数の記録媒体をそれぞれ縦向きに、かつ放射状に収納可能とされ、中心軸を中心として回転可能とされたロータリーテーブルであることを特徴とする請求項8、請求項9又は請求項10のいずれか1項記載の記録及び/又は再生装置。
  12. キャラクタ入力指定手段によりキャラクタの記憶が指定された場合には、回転式操作キーの操作に応じて記録媒体に記録されている複数の情報の中から選択された所望の情報を読み出すとともに、回転式操作キーの操作に応じてキャラクタが予め記憶されているキャラクタメモリから選択された上記選択された情報に付すキャラクタを読み出し、
    上記選択されて読み出された情報の属性及びキャラクタを表示手段により更新表示し、
    上記回転式操作キーで選択された情報及びキャラクタを押しボタンスイッチにより指定し、
    上記回転式操作キーで選択され、かつ、上記押しボタンスイッチにより指定された情報が属するグループをグループ登録手段により指定し、
    上記グループ登録手段で指定されたグループの属性とともに、上記グループを構成する上記押しボタンスイッチにより指定された情報の属性及びキャラクタを、記憶手段により記憶し、
    情報の再生時には、グループ再生手段により、所定のグループを指定することにより、この指定されたグループの属性、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から読み出し、
    上記読み出されたグループの属性、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記表示手段により表示するとともに、上記表示手段に属性の表示された情報を再生手段により再生し、
    更に、上記回転式操作キーの操作に応じて、上記グループを構成する情報の属性及びキャラクタを上記記憶手段から選択して読み出して上記表示手段により更新表示し、
    上記回転式操作キーにより選択された情報及びキャラクタを上記押しボタンスイッチにより指定し、
    上記押しボタンスイッチにより指定された情報を上記再生手段により再生する再生方法。
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