JPH06282919A - 円盤状記録媒体の記録及び/又は再生装置 - Google Patents

円盤状記録媒体の記録及び/又は再生装置

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JPH06282919A
JPH06282919A JP2726194A JP2726194A JPH06282919A JP H06282919 A JPH06282919 A JP H06282919A JP 2726194 A JP2726194 A JP 2726194A JP 2726194 A JP2726194 A JP 2726194A JP H06282919 A JPH06282919 A JP H06282919A
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JP
Japan
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disc
disk
arm
recording medium
rotation
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Application number
JP2726194A
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English (en)
Inventor
Akihisa Inatani
昭久 稲谷
Shuichi Nagano
秀一 長野
Kanji Mita
勧至 見田
Shuji Minami
修二 南
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数枚のディスクを収納可能とした収納ユニ
ットを備えたディスク記録及び/又は再生装置の小型化
を図り、収納ユニットに設けられたディスク保持部にデ
ィスクが収納保持されているか否かを簡単な機構で正確
に検出する。 【構成】 多数枚のディスクDが収納される収納ユニッ
ト2と、この収納ユニット2に多数設けられたディスク
保持部6,8にそれぞれ収納保持されている1枚のディ
スクDが選択的に装着される記録及び/又は再生ユニッ
ト3と、選択されたディスクDを記録及び/又は再生ユ
ニット3まで搬送する搬送機構42を備える。この搬送
機構42に、収納ユニット2に設けられたディスク保持
部6,8にディスクDが収納されているか否かの検出す
る機構55を設けることにより、ディスクDの搬送操作
を行うときディスクの有無検出が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等の円盤状記録媒体を記録媒体に用いる記録及び
/又は再生装置に関し、特に、多数枚の円盤状記録媒体
が収納された円盤状記録媒体収納ユニットから1枚の円
盤状記録媒体を取り出し、この取り出した円盤状記録媒
体に記録されている楽音信号等の情報信号の再生を行
い、あるいは上記円盤状記録媒体に楽音信号等の情報信
号の記録を行う記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多数枚の円盤状記録媒体、例え
ば再生専用の光ディスクが収納されたディスク収納ユニ
ットから1枚の光ディスクを取り出し、この取り出した
光ディスクに記録されている楽音信号等の情報信号の再
生を行うディスク再生装置は、多数枚の光ディスクが収
納されるディスク収納ユニットと、このディスク収納ユ
ニットに収納された1枚の光ディスクを選択的に搬送す
るディスク搬送機構と、このディスク搬送機構によって
搬送された1枚の光ディスクに記録された情報信号の再
生を行う再生ユニットとを備えている。
【0003】このディスク再生装置を構成する再生ユニ
ットは、ディスク収納ユニットから選択された1枚の光
ディスクが装着され、この光ディスクを回転操作するデ
ィスク回転操作機構と、このディスク回転操作機構によ
って回転操作される光ディスクの径方向に移動可能とさ
れ、この光ディスクに記録された楽音信号等の情報信号
を再生する光ピックアップ装置を備えている。
【0004】さらに、この再生ユニットは、ディスク収
納ユニットに収納されている多数枚の光ディスクから選
択された1枚の光ディスクが装着されるディスクテーブ
ル上まで送り操作するディスク搬送機構と、このディス
ク搬送機構によって搬送操作された光ディスクをディス
クテーブルと一体に回転するようにディスクテーブルに
クランプさせるクランプ機構とを備えている。
【0005】そして、再生ユニットにより再生される光
ディスクの選択は、多数枚の光ディスクを収納したディ
スク収納ユニットを移動操作して、任意の光ディスクを
ディスク搬送機構に対応する位置に移動し、このディス
ク搬送機構によるディスク収納ユニットからの取り出し
操作よって行われる。あるいは、ディスク収納ユニット
に収納された任意の光ディスクに対応する位置に、ディ
スク搬送機構を移動操作し、このディスク搬送機構によ
るディスク収納ユニットからの取り出し操作よって行わ
れる。そして、ディスク搬送機構に対応する位置に位置
された光ディスクは、このディスク搬送機構によって再
生ユニットのディスク回転操作機構上に搬送操作され、
このディスク回転操作機構を構成するディスクテーブル
上に装着され、上記ディスク回転操作機構によって回転
操作されながら光ピックアップ装置による走査が行われ
ることにより、記録された情報信号の再生が行われる。
【0006】ところで、ディスク収納ユニットに収納さ
れた多数枚の光ディスクの中から1枚を選択するように
なすため、各光ディスクが収納保持されるディスク保持
部に便宜的に連番号を付し、この連番号を各ディスク保
持部に収納保持された光ディスクの番号、すなわちディ
スク番号として定義し、この番号を指定することによ
り、各ディスク保持部に収納保持された光ディスクを特
定するようにしている。すなわち、多数枚の光ディスク
を収納し得るディスク収納ユニットを備えたディスク再
生装置にあっては、ディスク収納ユニットの各ディスク
収納部に付された連番号を指定することにより、これら
ディスク収納部に収納された光ディスクを指定し、この
指定した光ディスクをディスク搬送機構によりディスク
再生ユニットに搬送し、このディスク再生ユニットによ
り再生を行うように構成されている。
【0007】そして、例えばディスク再生ユニットにて
光ディスクを再生する場合は、操作パネルにあるテンキ
ーなどの番号入力キーを操作して、所望のディスク番号
を入力し、その入力されたディスク番号に対応する光デ
ィスクを再生するようにしている。
【0008】ここで、ディスク収納ユニットに設けられ
たディスク保持部の全てにそれぞれ光ディスクが収納保
持されている場合においては、一定の決められた範囲で
所望するディスク保持部に対応する番号を指定すること
により、この番号に対応する1枚若しくは複数枚の光デ
ィスクを再生することが可能となる。しかし、多数枚の
光ディスクを収納可能となすディスク収納ユニットにあ
っては、全てのディスク保持部のそれぞれに光ディスク
が収納されない場合もあり得る。例えば、いくつかのデ
ィスク保持部には、光ディスクが収納されることなく空
きスペースとされた状態に置かれる。この場合、光ディ
スクの管理上、使用者は、いずれのディスク保持部に光
ディスクが収納されていないか、すなわち、いずれのデ
ィスク番号が無効であるかを知る必要がある。そして、
光ディスクが収納されていないディスク保持部に対応す
るディスク番号が入力されたときに、使用者に対してそ
の旨を伝えることも必要になってくる。
【0009】そこで、従来のこの種のディスク再生装置
にあっては、ディスク収納ユニットに構成された各ディ
スク保持部に対応してこのディスク保持部の一部にそれ
ぞれ検出センサを設け、これら検出センサからの検出信
号に基づいて光ディスクの有無を検出し、各ディスク収
納部に対応するディスク番号が使用可能か否かの管理を
行うように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来用いられ
ている上述したようなディスク再生装置においては、多
数枚の光ディスクがそれぞれ収納されるディスク保持部
に対応した数の検出センサを設けているため、各検出セ
ンサからの検出信号を出力するため、それぞれの検出セ
ンサから引き出される配線を引き回すための空間が必要
になる。さらに、ディスク収納部の光ディスクの有無を
検出し、光ディスクが存在しないディスク番号を特定し
て使用者に知らせるための検出表示回路の構成も複雑に
なるという問題点がある。
【0011】例えば、50枚以上の多数の光ディスクを
収納可能となすディスク収納ユニットを備えたディスク
再生装置にあっては、検出センサから引き出される配線
の引き回しのための空間も非常に大きなものとなり、ま
た、検出センサの数に応じて検出回路の構成も複雑にな
り、再生装置自体の大型化が著しいものとなってしま
う。
【0012】また、ディスク収納ユニットの各ディスク
収納部に収納された光ディスクを検出するための検出セ
ンサとして、光反射式センサあるいは光透過式センサを
用い、このようなセンサにて直接光ディスクを検出する
ことによって光ディスクの有無を判別するように構成し
たものにあっては、光ディスクの表面状態や透明度のば
らつきによって、光ディスクの検出精度に誤差が生じ、
正確に光ディスクの有無を検出することができないとい
う問題点もある。
【0013】そこで、本発明は、上述のような問題点に
鑑みて提案されたもので、多数枚の光ディスクや光磁気
ディスク等の情報信号が記録される円盤状記録媒体を収
納可能とした円盤状記録媒体収納ユニットを備えた円盤
状記録媒体の記録及び/又は再生装置の小型化を図り、
円盤状記録媒体収納ユニットに設けられた円盤状記録媒
体保持部に円盤状記録媒体が収納保持されているか否か
を簡単な機構で正確に検出することを可能となす円盤状
記録媒体の記録及び/又は再生装置を提供することを目
的とする。
【0014】また、本発明は、検出される円盤状記録媒
体の表面状態や透明度のばらつきに左右されることな
く、正確に円盤状記録媒体の有無を検出することができ
る記録及び/又は再生装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円盤状記録
媒体の記録及び/又は再生装置は、多数枚の円盤状記録
媒体が収納される収納ユニットと、この収納ユニットに
多数設けられた円盤状記録媒体の保持部にそれぞれ収納
保持されている1枚の円盤状記録媒体が選択的に装着さ
れ、この装着された円盤状記録媒体に対し楽音信号等の
情報信号を記録及び/又は再生する記録及び/又は再生
ユニットと、収納ユニットに収納されている多数枚の円
盤状記録媒体のうち、所定の保持部に収納保持された円
盤状記録媒体を記録及び/又は再生ユニットまで搬送す
る搬送機構と、この搬送機構によって搬送された円盤状
記録媒体を記録及び/又は再生ユニットの円盤状記録媒
体回転操作機構と一体に回転可能なように保持するチャ
ッキング機構とを備えている。
【0016】そして、円盤状記録媒体収納ユニットから
選択された1枚の円盤状記録媒体を記録及び/又は再生
ユニットまで搬送する搬送機構は、上記円盤状記録媒体
収納ユニットに設けられた保持部に円盤状記録媒体が収
納されているか否かの検出する機構を備えている。この
保持部に円盤状記録媒体が収納されているか否かを検出
する機構は、搬送機構の一部が円盤状記録媒体の外周縁
に接触可能となされ、この接触の状態に応じて保持部に
おける円盤状記録媒体の有無を検出する。
【0017】また、円盤状記録媒体の搬送機構は、円盤
状記録媒体と対向する面をなだらかに連続して湾曲する
送りガイド部を有する送りガイド機構と、上記円盤状記
録媒体の外周縁を上記ガイド機構の送りガイド部により
ガイドさせて記録及び/又は再生ユニットの装着位置ま
で送り操作する送り機構とを備えている。
【0018】
【作用】本発明に係る円盤状記録媒体の記録及び/又は
再生装置において、円盤状記録媒体に対し、情報信号の
記録及び/又は再生を行う場合、まず、円盤状記録媒体
収納ユニットに収納されている多数枚の円盤状記録媒体
のうち、所定の保持部に収納保持されている円盤状記録
媒体が、搬送機構によって記録及び/又は再生ユニット
の円盤状記録媒体装着位置まで搬送される。次いで、こ
の搬送された円盤状記録媒体は、記録及び/又は再生ユ
ニットを構成する円盤状記録媒体回転操作機構と一体的
に回転可能となすようにチャッキング機構によって保持
される。そして、円盤状記録媒体回転操作機構が回転駆
動され、円盤状記録媒体の回転操作が行われるとともに
記録及び/又は再生手段としての光ヘッド装置が円盤状
記録媒体の径方向に移動しながらこの円盤状記録媒体を
走査して情報信号に記録及び/又は再生が行われる。
【0019】ところで、本発明に係る円盤状記録媒体の
記録及び/又は再生装置においては、搬送機構が円盤状
記録媒体収納ユニットから円盤状記録媒体を取り出し搬
送操作の動作を行う過程で、この搬送機構に設けた検出
機構によって所定の保持部に円盤状記録媒体が存在する
か否かの検出が行われる。この検出機構は、円盤状記録
媒体の外周縁への接触の状態を検出することによって円
盤状記録媒体の有無の検出を行うものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明を、多数枚の円盤状記録媒体で
ある光ディスクが収納された円盤状記録媒体収納ユニッ
トであるディスク収納ユニットから1枚の光ディスクを
取り出し、この取り出した光ディスクに記録された楽音
信号等の情報信号を再生を行う光ディスク用の再生装置
に適用した例を挙げて説明する。
【0021】本発明に係る再生装置は、図1に示すよう
に、略々方形状をなす装置本体を構成する外筺1内に、
100枚の光ディスクDを収納可能となすディスク収納
ユニット2と、このディスク収納ユニット2から選択さ
れた1枚の光ディスクDを再生するディスク再生ユニッ
ト3を内蔵している。
【0022】外筺1内に配設されるディスク収納ユニッ
ト2は、図3に示すように、外筺1の底面1a側から植
立された支軸4を介して回転可能に支持された円形をな
すロータリーテーブル5を備えている。この収納ユニッ
ト本体を構成するロータリーテーブル5は、外筺1の底
面1aに垂直に植立された支軸4に支持されてなること
から、外筺1の底面aと平行に、すなわちディスク再生
装置の設置面に水平に回転する。
【0023】そして、ロータリーテーブル5には、図4
に示すように、支軸4に支持された回転中心を中心にし
て、それぞれ半径方向に亘って多数のディスク挿入溝6
が放射状に形成されている。本実施例においては、ディ
スク挿入溝6は、ロータリーテーブル5の周周り方向に
100個形成されている。また、ロータリーテーブル5
の下面側には、図3に示すように、このロータリーテー
ブル5と同軸に円筒状をなすディスク支持体7が一体的
に取付けられている。このディスク支持体7には、ロー
タリーテーブル5に形成された各ディスク挿入溝6に対
応して、これらディスク挿入溝6にそれぞれ挿入される
光ディスクDの外周縁を支持するディスク支持溝8が形
成されている。これらディスク支持溝8は、ディスク支
持体7のロータリーテーブル5に対向する上面側の外周
縁側のコーナ部に放射状に形成されてなる。これらディ
スク支持溝8は、光ディスクDの外周縁に対応する湾曲
した面を有する溝として形成されている。従って、ディ
スク挿入溝6に略垂直に挿入された光ディスクDは、デ
ィスク支持溝6に外周縁が支持されることにより、ディ
スク挿入溝6からの脱落が規制される。すなわち、1つ
のディスク挿入溝6と1つのディスク支持溝8により1
枚ずつ光ディスクDを収納保持するディスク保持部を構
成してなる。
【0024】ところで、ロータリーテーブル5に形成さ
れるディスク挿入溝6は、ロータリーテーブル5の回転
中心側に位置する内周側端部6a及びロータリーテーブ
ル5の外周縁部側に位置する外周側端部6bの幅を、こ
のディスク挿入溝6に挿入される光ディスクDの厚みと
略々同じになされている。また、内周側端部6aから外
周側端部6bに至る中途部6cの幅は、ロータリーテー
ブル5の内周側から外周側に向かって徐々に幅広となる
ように形成されている。
【0025】このようにディスク挿入溝6を形成するこ
とにより、ディスク挿入溝6に挿入された光ディスクD
は、ディスク挿入溝6の内周側端部6a及び外周側端部
6bにより揺動が規制され、ロータリーテーブル5に垂
直に支持される。すなわち、光ディスクDは、主面をロ
ータリーテーブル5の回転中心であるこのロータリーテ
ーブル5を支持する支軸4と略々平行となされてディス
ク収納ユニット2に収納保持される。また、光ディスク
Dは、情報信号の記録が行われない外周縁側の非信号記
録領域のみがディスク挿入溝6の内周側端部6a及び外
周側端部6bにより支持されてなるので、ディスク挿入
溝6への挿脱時やロータリーテーブル5の回転操作時
に、情報信号に記録が行われる内周側に形成される信号
記録領域のディスク挿入溝6を構成する側壁に接触する
ことを確実に防止することができる。特に、ディスク挿
入溝6の中途部6cが、内周側から外周側に向かって徐
々に幅広となるように形成されてなるので、ディスク挿
入溝6への光ディスクDの挿脱時に信号記録領域のディ
スク挿入溝6を構成する側壁への接触を確実に防止する
ことができる。このとき、光ディスクDは、上端側及び
下端側をそれぞれロータリーテーブル5の上下に突出さ
せている。
【0026】また、ディスク収納ユニット2を構成する
ロータリーテーブル5の外周面には、図3に示すよう
に、全周に亘ってギヤ部9が刻設されている。このロー
タリーテーブル5は、ギヤ部9に後述する収納ユニット
回転駆動機構を構成する駆動力伝達ギヤが噛合されるこ
とによって収納ユニット回転駆動機構の駆動によって支
軸4を中心に回転操作される。また、ロータリーテーブ
ル5の外周面であって、ギヤ部9が刻設された上方側に
位置して、各ディスク挿入溝6に対応して係合凹部10
が設けられている。この係合凹部10には、後述する収
納ユニット回動規制機構が係脱することによって、ロー
タリーテーブル5の回転を規制する。
【0027】そして、光ディスクDを収納保持したディ
スク収納ユニット2と、このディスク収納ユニット2か
ら選択された1枚の光ディスクDを再生するディスク再
生ユニット3を内蔵した外筺1には、図1に示すよう
に、ディスク収納ユニット2に光ディスクDを挿脱させ
るためのディスク挿脱口11が設けられている。このデ
ィスク挿脱口11は、外筺1の上面側に位置し、この外
筺1の前面側から背面方向に亘って設けられている。こ
のディスク挿脱口11は、ロータリーテーブル5に設け
られた多数のディスク挿入溝6中の一部を外方に臨まさ
せる大きさに形成されている。具体的には、100個の
ディスク挿入溝6中の略1/4を外方に臨ませる大きさ
に形成されている。そして、上記ディスク挿脱口11を
介して、光ディスクDを挿脱することにより、ディスク
挿入溝6に挿入保持される光ディスクDの交換を行うこ
とができる。なお、ディスク挿脱口11は、透明な合成
樹脂からなる開閉可能な蓋体12により覆われる。そし
て、例えば光ディスクDの再生時、あるいは使用しない
ときに、蓋体12を閉塞しておくことにより、ディスク
挿脱口11を介して不用意にディスク収容ユニット2に
収納された光ディスクDへの接触を防止し、さらに外筺
1内への塵埃の侵入を防止して、光ディスクDの保護を
図ることができる。
【0028】また、外筺1の前面側には、このディスク
再生装置を制御するための操作スイッチや操作釦等を配
列した操作パネル13が設けられている。ここで、この
操作パネル13に設置されている主要な操作スイッチ、
ボタン等を説明すると、図2の拡大図に示すように、操
作パネル13の向かって左側上部に電源スイッチ15が
配置され、向かって右側上部に光ディスクDに対する再
生操作モードを選択する再生モード選択キー、1トラッ
クジャンプキー、一時停止キー、停止キー等の操作キー
16が配置されている。また、操作パネル13中央下部
には、ディスク収納ユニット2に収納される100枚の
光ディスクDを記録された情報の内容に応じて、あるい
は複数の各使用者の使用頻度等に応じて所定の枚数毎に
単位化するディスクグルーブ指定キー17が配置されて
いる。本実施例では、ディスクグルーブ指定キー17
は、第1のディスクグルーブ指定キー17aから第10
のディスク指定キー17jまでの10個のキーからな
る。さらに、ディスクグルーブ指定キー17中の第1の
ディスクグルーブ指定キー17aの上側に位置してディ
スクグループエントリーキー19が配置され、このグル
ープエントリーキー19の左側に位置してメモ入力キー
20が配置されている。また、各ディスクグルーブ指定
キー17の上部にはそれぞれ赤と緑に発光するLED2
1が設けられている。
【0029】そして、本実施例の再生装置においては、
操作パネル13の図における向かって右側下部に位置し
て回転式操作キー22が配置されている。この回転式操
作キー22の左側には、ファイルキー23が配置されて
いる。この回転式操作キー22は、その中央に操作パネ
ル13に対して固定とされたデータ設定用の押しボタン
スイッチ24を有する。回転式操作キー22は、1回転
につき間欠的に例えば10回の停止位置があり、その停
止位置毎にデータが更新されるようになっている。例え
ば右側に回転させたときデータが+更新され、左側に回
転させたとき−更新されるようになっている。
【0030】そして、この操作パネル13の中央部分に
は、例えば液晶ディスプレイやFL管等で構成された表
示部28が設置されている。この表示部28は、選択さ
れたあるいは現在のディスクのグループ番号が表示され
るディスクグループ番号表示領域29と、選択されたあ
るいは現在のディスク番号に関するタイトル等のメモが
表示されるメモ表示領域30と、現在再生中あるいは選
択された光ディスクDのディスク番号と次に再生される
光ディスクDのディスク番号が表示される第1及び第2
のディスク番号表示領域31a及び31bを有する。
【0031】次に、このディスク再生装置を構成する主
要な機構を図3〜図22を参照して説明する。このディ
スク再生装置は、図3に示すように、多数枚の光ディス
クDを収納したディスク収納ユニット2を支軸4を中心
にして時計周り方向及び半時計周り方向に回転操作する
収納ユニット回転駆動機構41と、ディスク収納ユニッ
ト2に収納されたいずれか1枚の光ディスクDを選択的
に取り出し、ディスク再生ユニット3に装着させるよう
に搬送するディスク搬送機構42と、上記ディスク収納
ユニット2の回転位置を検出するディスク収納ユニット
回転位置検出機構44を備えている。
【0032】まず、収納ユニット回転駆動機構41を説
明すると、この収納ユニット回転駆動機構41は、ディ
スク収納ユニット2を回転操作して、例えば操作パネル
13に配置した各種キーによって選択されたディスク挿
入溝6とディスク支持溝8からなるいずれか1つのディ
スク保持部に収納保持された光ディスクDを、ディスク
搬送機構42による取り出し可能な位置、すなわちディ
スク搬送機構42に対応する位置に移動操作するもので
ある。この収納ユニット回転駆動機構41は、このディ
スク再生装置の第1の駆動部を構成する。
【0033】この収納ユニット回転駆動機構41は、図
3に示すように、外筺1内のコーナ部に配置された駆動
モータ45と、複数のギヤからなる減速ギヤ機構46と
を備えてなる。この減速ギヤ機構46を構成する駆動ギ
ヤ47が、ロータリーテーブル5の外周面に形成したギ
ヤ部9に噛合されることにより、駆動モータ45の駆動
力がロータリーテーブル5に伝達される。なお、駆動モ
ータ45の回転駆動力は、駆動モータ45の出力軸45
aに取付けられたプーリ45bと減速ギヤ機構46を構
成するプーリ46aとの間に巻装された駆動力伝達ベル
ト48を介して減速機構46に伝達される。従って、駆
動モータ45の回転駆動力は、減速ギヤ機構46によっ
て減速されて、最終的に駆動ギヤ47を介してロータリ
ーテーブル5のギヤ部9に伝達されて、ロータリーテー
ブル1を回転操作する。この駆動モータ45は、正逆双
方向に回転駆動可能なものであって、操作パネル13に
配置した各種キーによって選択された光ディスクDの位
置に応じてロータリーテーブル5を含むディスク収納ユ
ニット2を支軸4を中心にして時計周り方向又は反時計
周り方向に回転操作する。
【0034】また、ディスク収納ユニット2から1枚の
光ディスクDを選択的に取り出し、ディスク再生ユニッ
ト3に装着させるように搬送するディスク搬送機構42
は、外筺1内の収納ユニット回転駆動機構41が配置さ
れたコーナ部と対向するコーナ部に位置して配置されて
いる。このディスク搬送機構42は、ディスク収納ユニ
ット2のディスク挿入溝6に挿入保持された光ディスク
Dの外周縁の2点を支持し、この光ディスクDの盤面を
支軸4の軸方向と平行な状態を維持した状態でディスク
収納ユニット2から取り出し、ディスク再生ユニット3
への装着位置まで送り操作するディスク送り機構50を
備えている。また、ディスク搬送機構42は、ディスク
送り機構50によって支持される側と対向する光ディス
クDの外周縁側を支持し、上記ディスク送り機構によっ
て送り操作される光ディスクDの移動方向をガイドする
ディスク送りガイド部材49を備えている。
【0035】ディスク搬送機構42を構成するディスク
送りガイド部材49は、ディスク収納ユニット2に収納
保持された1枚の光ディスクDの上方側の外周縁に対向
する位置から外筺1内のディスク搬送機構42が配置さ
れる側のコーナ部に配置されたディスク再生ユニット3
のディスク装着位置に亘る範囲に延在するように配置さ
れてなる。すなわち、このディスク送りガイド部材49
は、図3に示すように、ディスク収納ユニット2から上
方に突出した光ディスクDの支軸4側に位置する上方側
の外周縁に対向する位置から、盤面を支軸4の軸方向と
平行にして光ディスクDの装着を可能となし、支軸4の
軸方向と平行な面を光ディスクDの回転操作面となすよ
うに配置されたディスク再生ユニット3のディスク装着
位置に亘る範囲に延在するように配置されている。
【0036】また、ディスク送りガイド部材49は、光
ディスクDの外周縁と対向する面をなだらかに連続して
湾曲させた送りガイド部49aとしている。この送りガ
イド部49aは、具体的には、ディスク収納ユニット2
に収納された光ディスクDの外周面に対向する支軸4側
に位置する部分を急峻に立ち上がる略円弧状をなす湾曲
面となし、この円弧状の湾曲面からディスク再生ユニッ
ト3に至る部分を曲率を徐々に大きくするようにした湾
曲面としている。すなわち、送りガイド部49aは、幾
何学的にみたとき、横方向を長軸とする楕円の第1象限
の形に沿った形状とされている。なお、この送りガイド
部49aの両側には、このディスク送りガイド部材49
により送りガイドされる光ディスクDの揺動を規制し、
ディスク送りガイド部材49から脱落を防止するための
送りガイド規制壁49bが形成されている。
【0037】ところで、ディスク送りガイド部材49
は、ディスク収納ユニット2が取付けられるディスク再
生ユニット取付け基板51を介して取付けられている。
このディスク再生ユニット取付け基板51は、薄い金属
板により形成され、基端側を支軸4に支持させ、ディス
ク再生ユニット3が配置される側に位置して外筺1内に
植立するように固定配置されてなる。そして、ディスク
送りガイド部材49は、ディスク再生ユニット取付け基
板51に植立した軸52を基端側を枢支させ、この軸5
2を中心にして回動可能となされている。
【0038】一方、ディスク搬送機構42を構成するデ
ィスク送り機構50は、図6に示すように、共通の1つ
の枢軸53を介して開閉可能に枢支された第1のアーム
54及び第2のアーム55を備えている。これら第1及
び第2のアーム54,55は、枢軸53に取付けられ、
一端部62aを第1のアーム54の一部に係止させ、他
端部62bを第2のアーム55の一部に係止させた捩り
コイルバネ62により、搬送される光ディスクDの外周
縁に対向させられる一方の端部が互いに近接する方向で
ある図6中矢印P方向及びQ方向に回動付勢されてい
る。また、第1及び第2のアーム54,55には、駆動
モータ61の回転駆動力を受けて回転操作される回転盤
60の一方の主面に植立したアーム回動制御ピン59が
連通する第1及び第2のカム溝57,58が穿設されて
いる。これら第1及び第2のカム溝57,58に連通す
るアーム回動制御ピン59は、回転盤60を枢支するこ
の回転盤60の回転中心である支軸56に対し偏心した
位置に植立されている。この回転盤60を回転操作し
て、第1及び第2のアーム54,55を回動操作する駆
動モータ61は、上記回転盤60とともにこの装置の第
2の駆動部を構成する。
【0039】そして、ディスク送り機構50を構成する
第1のアーム54は、例えば合成樹脂の成形体によって
形成されてなるものであって、図6に示すように、一端
側に枢軸53への枢支部を有する駆動片63と、この駆
動片63の一側縁から延長された略L字状をなすディス
ク送り操作片64とを備えている。駆動片63には、枢
軸53への枢支側から他端側に亘って相対向する面を同
一の曲率とした第1のカム部57a及び第2のカム部5
7bとした第1のカム溝57が穿設されている。また、
ディスク送り操作片64は、送り操作する光ディスクD
を支持するローラ65を設けた一端部を、ディスク収納
ユニット2に収納された光ディスクDの下方側外周縁に
臨ませるように駆動片63の一側縁から延長されてい
る。
【0040】この第1のアーム54は、枢軸53を中心
に、図6中矢印P方向の反時計回り方向に回転操作され
ることにより、一端部に設けたローラ65がディスク収
納ユニット2に収納された光ディスクDの外周縁に当接
し、さらに反時計回り方向に回転操作されることによ
り、光ディスクDを図6中斜め上方に持ち上げる。ここ
からさらに反時計回り方向に第1のアーム54が回転操
作されることにより、光ディスクDのローラ65により
支持された部分と対向する側の外周縁をディスク送りガ
イド部材49の送りガイド部49aに接触させる。そし
て、第1のアーム54が反時計回り方向に回転操作され
続けることにより、光ディスクDはディスク送りガイド
部材49の送りガイド部49aにガイドされてディスク
再生ユニット3に対する装着位置まで送り操作される。
【0041】一方、第2のアーム55は、例えば合成樹
脂の成形体によって形成されてなるものであって、図6
に示すように、一端側に枢軸53への枢支部を有する駆
動片66と、この駆動片66の枢軸53への枢支部側か
らディスク収納ユニット2に収納された光ディスクD方
向に延長された略L字状をなすディスク検出片67とを
備えている。すなわち、ディスク検出片67は、ディス
ク収納ユニット2に収納された光ディスクDを挟んで第
1のアーム54のディスク送り操作片64と対向させら
れている。このディスク検出片67のディスク送り操作
片64と対向する一端部側には、光ディスクDの外周縁
に接触するローラ68が取付けられている。
【0042】そして駆動片66には、枢軸53への枢支
部側から他端側に亘って第2のカム溝58が穿設されて
いる。この第2のカム溝58には、枢軸53への枢支部
側と対向する他端側から枢軸53への枢支部側に向かう
図6中左端部分の全長の1/3に亘る部分に第1のアー
ム54に形成された第1のカム溝75と曲率を同一にし
た第1のカム部58aが形成されている。この第1のカ
ム部58aから枢軸53への枢支部側に向かう中途部部
分である中央部分には、第1のカム部58aと曲率を同
一となし、この第1のカム部58aに連続する第2のカ
ム部58bが形成されている。さらに、第2のカム部5
8bから枢軸53への枢支部側に亘る部分には、直線と
なされた第3のカム部58cが形成されている。そし
て、第2のカム溝58の第2のカム部58bと対向する
側には、凹湾状に切り欠いた逃げ部58dが形成されて
いる。
【0043】すなわち、第2のカム溝58に形成された
第1のカム部58aから第2のカム部58bに亘る形状
は、第1のアーム54に形成されたカム溝57の第1及
び第2のカム部57a,57bと同じ曲率の円弧状とさ
れている。また、これら第1のカム溝57の第1及び第
2のカム部57a,57b,第2のカム溝58の第1及
び第2のカム部58a,58bの曲率は、図14に示す
ように、アーム回動制御ピン59を植立した回転盤60
の回転中心を曲率中心とした円弧状に形成されている。
【0044】ところで、ディスク送り機構50を構成す
る第2のアーム55は、第2のカム溝58に挿通された
アーム回動制御ピン59が回転駆動させて図6中矢印Q
方向の時計周り方向に回転させられると、一端部側に設
けたローラ68が、このローラ65が接触する部分と対
向する光ディスクDの外周縁の一部に当接する。そし
て、この第2のアーム55は、ローラ65の光ディスク
Dの外周縁への当接により、図6中矢印Q方向の時計周
り方向への回転が規制される。
【0045】また、ディスク搬送機構42に対応する位
置にあるディスク収納ユニット2のディスク挿入溝6に
搬送すべき光ディスクDが保持されていない状態で、第
2のアーム55が、図6中矢印Q方向の時計周り方向に
回転させられると、一端部側に設けたローラ68が光デ
ィスクDに接触することがない。そのため、第2のアー
ム55は、光ディスクDによる回転規制が行われること
なくさらに図6中矢印Q方向の時計周り方向に回転す
る。そして、第2のアーム22の回動軌跡上に設けられ
た光ディスクDの有無検出スイッチ70が、ローラ68
を取付けた一端部側と対向する他端部側のスイッチ操作
部55aによって操作され、例えば検出スイッチ70が
オンされることにより、ディスク搬送機構42に対応す
る位置にあるディスク収納ユニット2のディスク挿入溝
6に搬送すべき光ディスクDが存在しないことが電気的
に検知される。
【0046】なお、光ディスクDの有無検出スイッチ7
0は、外筺1内に配設される取付け板70aを介して取
付けられている。
【0047】次に、上述のように構成されたディスク搬
送機構42によるディスク収納ユニット2に収納された
光ディスクDの取り出し操作及びディスク収納ユニット
2のディスク挿入溝6の光ディスクDの有無を検出する
具体的な動作を説明する。
【0048】まず、ディスク搬送機構42は、ディスク
搬送前の状態においては、図3及び図6に示すように、
第1及び第2のアーム54,55が支軸53を中心に開
拡された状態に置かれる。すなわち、第1及び第2のア
ーム54,55の一端側に設けた各ローラ65,68
が、ディスク収納ユニットの1つのディスク挿入溝6に
挿入された光ディスクDの外周縁から離間された状態に
ある。ここで、アーム回動制御ピン59を植立した回転
盤60が支軸56を中心に、図6中矢印A方向の時計回
り方向に回転駆動されると、その初期段階においては、
図7に示すように、アーム回動制御ピン59が、第1の
アーム54に設けた第1のカム溝57の上面側部分であ
る第1のカム部57a及び第2のアーム55に設けた第
2のカム溝58の第1のカム部58aの上面側部分から
第2のカム部58bの上面側部分に沿って回転してい
く。このアーム回動制御ピン59の図6中矢印A方向へ
の回転に伴って第1及び第2のアーム54,55は、共
通の枢軸53を中心に、アーム回動制御ピン59の回転
方向と同方向の時計回り方向に一体に回転する。さらに
アーム回動制御ピン59が、図6中矢印A方向の時計回
り方向に回転することにより、第2のアーム55の一端
部に設けたローラ68が、ディスク収納ユニット2に収
納された一の光ディスクDの外周縁に近接していく。そ
して、ローラ68が図7に示すように光ディスクDの外
周縁に当接することにより、第2のアーム55の時計回
り方向への回転が停止する。このとき、第2のアーム5
5の他端部側のスイッチ操作部55aは、光ディスクD
の有無検出スイッチ70から十分離れた位置に置かれた
状態にある。すなわち、第2のアーム55に一端部に設
けたローラ68により、ディスク収納ユニット2内に搬
送すべき光ディスクDが存在することの検出が行われ
る。
【0049】次に、回転盤60がカム60が、さらに図
7中矢印A方向の時計回り方向に回転駆動されると、図
8に示すように、アーム回動制御ピン59は、第1のア
ーム54に設けた第1のカム溝57の上面側の第1のカ
ム部57aに沿って回転していき、第1のアーム54を
枢軸53を中心に図7中反矢印P方向の時計回り方向に
回転させる。一方、第2のアーム55は、ローラ68が
光ディスクDの外周縁に当接し、アーム回動制御ピン5
9が第2のカム部58bから離間してこの第2のカム部
58bに対向する逃げ部58d内を回転移動することか
ら、光ディスクDにより回転が規制されて停止状態にお
かれる。すなわち、第1のアーム54のみが枢軸53を
中心に図7中反矢印P方向の時計回り方向に回転するこ
とになる。
【0050】なお、第1及び第2のアーム54,55が
対向するディスク収納ユニット2のディスク挿入溝6に
光ディスクDが挿入されていない場合には、図14に示
すように、第2のアーム55の回転を規制するものがな
い。そのため、第2のアーム55は、捩りコイルバネ6
2の付勢力を受け枢軸53を中心にして一端部側のロー
ラ68を第1のアーム54に近接させる方向の図14中
矢印Q方向の時計回り方向に回転させられる。そして、
第2のアーム55は、第2のカム溝58の第2のカム部
58bにアーム回動制御ピン60が当接するまで図14
中矢印Q方向の時計回り方向に回転する。この第2のア
ーム55の回転に伴って、この第2のアーム55の他端
部側に設けたスイッチ操作部55aが光ディスクDの有
無検出スイッチ70側に回転してこの検出スイッチ70
を操作し、この検出スイッチ70をオンさせる。
【0051】次に、図8に示す状態から、回転盤60が
さらに図8中矢印A方向に回転すると、図9に示すよう
に、アーム回動制御ピン59が第1のアーム54の第1
のカム溝57の枢軸53側の端部に至る。そして、回転
盤60のさらに図9中矢印A方向への回転により、アー
ム回動制御ピン59は第1のカム溝57の第2のカム部
57b側に沿って回転していく。この状態から回転盤6
0がさらに図9中矢印A方向に回転していくと、アーム
回動制御ピン59が第1のカム溝57の第2のカム部5
7bを押圧するように回転していき、第1のアーム54
を枢軸53を中心にして図10中矢印P方向の反時計回
り方向に回転させる。そして、第1のアーム54の一端
部に設けたローラ65がディスク収納ユニット2に収納
された光ディスクDの外周縁に近接する。
【0052】このとき、第2のアーム55は、一端側に
設けたローラ68が光ディスクDに当接し、アーム制御
ピン60が第2のカム溝58の逃げ部58d内を回転移
動することから、停止状態に維持される。
【0053】次に、回転盤60がさらに図10中矢印A
方向の時計回り方向に回転すると、時計方向に回転する
と、図10に示すように、アーム回動制御ピン59が、
第1のアーム54のカム溝57の第2のカム部57bを
押圧しながら回転していき、第1のアーム54の一端部
に設けたローラ65を光ディスクDの外周縁に当接させ
る。この回転盤60の図10中矢印A方向への回転が進
むにつれて、第1のアーム54は、一端部のローラ65
により支持した光ディスクDをディスク送りガイド部材
49の送りガイド部49aに向けて押し上げることとな
る。このとき、アーム回動制御ピン59は、第2のアー
ム55の第2のカム溝58の第2のカム部58bに当接
し、この第2のカム部58bを押圧しながら回転してい
く。この第2のカム溝58の第2のカム部58bは、第
1のカム溝57の第2のカム部57bと曲率を同一とし
ているので、第1のカム溝57の第2のカム部57bと
同時にアーム回動制御ピン59により押圧される。従っ
て、第2のアーム55は、一端部に設けたローラ68を
光ディスクDの外周縁に近接させた状態で第1のアーム
54と一体となって枢軸53を中心にして、図10中矢
印P方向の反時計回り方向に回転していく。
【0054】次にまた、回転盤60がさらに図10中矢
印A方向の時計回り方向に回転すると、図11及び図1
2に示すように、アーム回動制御ピン59が第1のアー
ム54に設けた第1のカム溝57の第2のカム部57b
及び第2のアーム55に設けた第2のカム溝58の第2
のカム部58bを押圧しながら回転していく。そして、
第1のアーム54の一端部に設けられたローラ65によ
り支持された光ディスクDは、第1のアーム54の図1
1中矢印P方向への回転に伴ってディスク送りガイド部
材49の送りガイド部49aに外周縁を接触させる。こ
こからさらに回転盤60が図10中矢印A方向の時計回
り方向に回転を続けることにより、アーム回動制御ピン
59により、第1のアーム54が図12中矢印P方向の
反時計回り方向に回転していくことにより、光ディスク
Dは第1のアーム54によりディスク送りガイド部材4
9の送りガイド部49aにガイドされてディスク再生ユ
ニット2側に送り操作される。
【0055】ところで、第1のアーム54が光ディスク
Dをディスク再生ユニット2側に送り操作するように図
12中矢印P方向に回転していくとき、回転盤60のア
ーム回動制御ピン59は、第2のアーム55の第2のカ
ム溝58の直線となされた第3カム部58cに当接した
がら回転していく。このアーム回動制御ピン59の回転
によって、第2のアーム55は一端部のローラ68によ
り光ディスクDに負荷を与えないこの光ディスクDの外
周縁からわずかに離間させた位置まで回転させられる。
すなわち、第2のアーム55は、この第2のアーム55
を第1のアーム54側に回動付勢する捩りコイルバネ6
2の付勢力に抗して図11中反矢印Q方向の反時計回り
方向に回転させられる。このように、捩りコイルバネ6
2の付勢力によって生じる光ディスクDへの押圧力が作
用しなくなるので、光ディスクDはディスク送りガイド
部材49にガイドされながら第1のアーム54により円
滑にディスク再生ユニット2への装着位置方向に送り操
作される。
【0056】次に、回転盤60が図12中矢印A方向の
時計回り方向にさらに回転すると、図13に示すよう
に、アーム回動制御ピン59が、第2のアーム55に設
けた第2のカム溝58の第3のカム部58cに当接し、
この第3のカム部58cを押圧しながら回転移動してい
く。そして、さらに回転盤60が図13中矢印A方向に
回転すると、アーム回動制御ピン59は、第3のカム部
58cから第2のカム部58bに向かって回転移動す
る。アーム回動制御ピン59がちょうど第3のカム部5
8cと第2のカム部58bとの境界部分に至ると、光デ
ィスクDはディスク再生装置2内のディスク装着位置に
至る。このとき、光ディスクDは、図13に示すよう
に、第1及び第2のアーム54及び55の各一端部に設
けたローラ65,68により支持された状態となされ
る。
【0057】また、このとき、第1のアーム54に設け
た第1のカム溝57と第2のアーム55に設けた第2カ
ム溝58の第1及び第2のカム部58a,58bが一致
された状態となされる。そして、第1のカム溝57と第
2カム溝58の第1及び第2のカム部58a,58b
は、曲率を一致させた湾曲部となされ、曲率中心を回転
盤60の回転中心である枢軸56に一致させてる。従っ
て、アーム回動制御ピン59が、第1のカム溝57と第
2のカム溝58の互いに重なり曲率を一致させた部分の
いずれかの位置に停止されることにより、光ディスクD
はディスク再生ユニット2のディスク装着位置で停止さ
れた状態を維持する。
【0058】上述のように構成されたディスク搬送機構
42においては、駆動モータ61の回転駆動により回転
する回転盤60の偏心した位置にアーム回動制御ピン5
9を設け、このピン59が第1及び第2のアーム54,
55にそれぞれ形成した第1及び第2のカム溝57,5
8を貫通する構成をとることにより、上記回転盤60の
回転により、第1及び第2のアーム54及び55を同時
に回転させることができる。さらに、第1及び第2のカ
ム溝57,58の形状の変化、特に、第2のアーム55
に設けた第2のカム溝58の第1のカム部58aから第
3のカム部58cにかけての形状の変化で第1及び第2
のアーム54、55の各一端部に設けたローラ65,6
8間の間隔Cをこれらアーム54,55の回転中に変化
させることが可能となる。
【0059】このように第1及び第2のアーム54、5
5の各一端部に設けたローラ65,68間の間隔Cをこ
れらアーム54,55の回転中に変化させることによ
り、回転盤60の図6中矢印A方向の時計回り方向への
回転によりディスク収納ユニット2に収納保持された光
ディスクDをディスク収納ユニット2の上方へ取り出
し、この光ディスクDの取り出しに続くディスク送りガ
イド部材49の湾曲した送りガイド部49a及び第1及
び第2のアーム54,55の一端部に設けたローラ6
5,68に規制されながら上記光ディスクDをディスク
再生ユニット43のディスク装着位置まで搬送されると
きの移動軌跡に第1及び第2のアーム54,55の一端
部に設けたローラ65,68が追従されることになる。
すなわち、ディスク送りガイド部材49に設けた湾曲し
た送りガイド部49aの曲率の設定によって、光ディス
クDの送り軌跡を自由に変化させることが可能となる。
【0060】従って、第1及び第2のアーム54,55
の一端部に設けたローラ65,68の間隔Cを固定とし
た場合の完全円弧状のディスク移動軌跡D1 に対して、
高さ方向に低い楕円状のディスク移動軌跡D2 をとるこ
とが可能となり、光ディスクDの移動空間を小さくした
ディスク搬送機構42をを実現することができる。
【0061】なお、回転盤60の回転角は、この回転盤
60の一方の主面に突設したスイッチ操作用突起71と
2ポジションスイッチ72によって定められており、こ
の例では、360°となっている。
【0062】また、図6〜図14で示す動作からもわか
るように、第1及び第2のアーム54,55の初期段階
の回転方向は、第1のアーム54に設けた第1のカム溝
57の形状により、回転盤60の偏心した位置に設けた
アーム回動制御ピン59が、回転盤60の回転中心であ
るこの回転盤60を枢支する支軸56に対して鉛直上に
位置するまで、時計回り方向の回転となる。このとき、
第2のアーム55の一端部の設けたローラ68がディス
ク収容ユニット2に収納された光ディスクDの外周縁に
接触するが、もし光ディスクDがディスク収納ユニット
2の選択すべきディスク挿入溝6に挿入されていない場
合には、第2のアーム55は、さらに時計回り方向に回
転する。そして、他端部側のスイッチ操作部55で図1
4に示すように光ディスクDの有無検出スイッチ70を
押圧操作し、この検出スイッチ70を例えばオンにす
る。
【0063】つまり、第2のアーム55に設けた第2の
カム溝58内に形成される第1〜第3のカム部58a〜
58cの形状によって、第1及び第2のアーム54,5
5の回転が始まってから初期の段階である早い時点で、
取り出すべき光ディスクDの有無検出が可能となる。さ
らに、第1のアーム54に設けた第1のカム溝57に構
成された第1及び第2のカム部57a,57b及び第2
のアーム55に設けた第2のカム溝58内に構成される
第1及び第2のカム部58a,58bにかけての円弧の
曲率中心を回転盤60の回転中心である支軸56の中心
に一致させることにより、光ディスクDのディスク再生
ユニット2に対する装着位置における回転盤60の停止
角度に余裕ができる。
【0064】これは、アーム回動制御ピン59が、第1
のアーム54に設けた第1のカム溝57に形成された第
1及び第2のカム部57a,57bと第2のアーム55
に設けた第2のカム溝58に形成された第1カム部58
aから第2のカム部58bにかけての部分とが重なった
いずれの位置で停止しても、ディスク再生ユニット2の
ディスク装着位置に搬送された光ディスクDの位置には
変化はなく、信頼性の高い光ディスクDの送り操作を実
現することができる。
【0065】なお、本実施例のディスク再生装置には、
ディスク搬送機構42が配置された近傍位置に収納ユニ
ット回転規制機構73が設けられている。この収納ユニ
ット回転規制機構73は、図3に示すように、外筺1内
に配設されたディスク再生ユニット取付け基板51の下
端側に植立された支軸74を中心に回転自在に取り付け
られたストッパ片75を有する。このストッパ片75
は、ディスク搬送機構42を構成する第1のアーム54
と略平行に配設されている。また、ストッパ片75は、
ディスク再生ユニット取付け基板51の下端側の一部を
折曲形成したバネ係止部76aとストッパ片75の一端
側に設けたバネ係止部76b間に張設された引張りバネ
76により、常時図3中矢印B方向の時計回り方向に回
動付勢されている。
【0066】また、このストッパ片75は、外筺1のコ
ーナー部側に延長された他端部に、上方に向かってテー
パ状に形成された回動規制部77が設けられている。こ
の回動規制部77が、図3に示すように、ディスク搬送
機構42の第1及び第2のアーム54,55を回転操作
する回転盤60に設けたアーム回動制御ピン59に当接
することによって、ストッパ片75の引張りバネ76の
付勢力を受けた時計回り方向への回転が規制されてい
る。また、ストッパ片75の一端側には、ディスク収納
ユニット2のロータリーテーブル5の外周面に形成され
た係合凹部10に向かって突出する突出するストッパピ
ン78が植立されている。
【0067】そして、ディスク搬送機構42のディスク
搬送動作に伴って、回転盤60に設けたアーム回動制御
ピン59が支軸56を中心に図3中時計回り方向に回転
すると、ストッパ片75も支軸74を中心に図3中矢印
S方向の時計回り方向に回転させられる。このとき、ス
トッパ片75の一端側に植立したストッパピン78が、
図4に示すように、ロータリーテーブル5の外周に設け
られている各ディスク挿入溝6に対応して設けられた係
合凹部10のうち、ディスク搬送機構42によって搬送
される指定された光ディスクDが挿入されたディスク挿
入溝6に対応するものに係合する。このストッパピン7
8の係合凹部8への係合によって、ロータリーテーブル
5を含むディスク収納ユニット2の回転が規制される。
従って、この収納ユニット回転規制機構73は、光ディ
スクDの再生時及び光ディスクDの搬送過程における保
護機構を構成する。
【0068】この例では、各凹部8の開口幅W1 をスト
ッパピン78の径よりも僅かに大きく設定してある。そ
のため、ロータリーテーブル5の停止角度に多少の誤差
が生じても、ディスク再生ユニット2に搬送されて再生
されるように指定された光ディスクDが挿入されたロー
タリーテーブル5のディスク挿入溝6を、正確にディス
ク搬送機構42に対応する位置に位置するように補正す
ることができる。
【0069】次に、本発明に係るディスク再生装置を構
成するディスク再生ユニット3を説明する。このディス
ク再生ユニット3は、外筺1内に配設されるディスク再
生ユニット取付け基板51を介して取付けられてなるも
のであって、図3、図15及び図17に示すように、デ
ィスク搬送機構42によって搬送された光ディスクDが
装着されるディスクテーブル81を備えたディスク回転
操作機構80と、このディスク回転操作機構89に装着
されて回転操作される光ディスクDの信号記録面に光ビ
ームを照射し、この光ディスクDに記録された楽音信号
等の情報信号を再生する再生手段としての光ピックアッ
プ装置82を備えている。この光ピックアップ装置82
は、半導体レーザ等の光源から出射される光ビームを光
ディスクDの信号記録面に集束して照射する対物レンズ
を備えた光ピックアップを備えている。この光ピックア
ップは、スライドガイド軸に支持され、ピックアップ送
り駆動機構によりディスク回転操作機構80に装着され
た光ディスクDの径方向に送り操作されることにより、
この光ディスクDの信号記録面を内外周に亘って走査す
る。
【0070】ところで、ディスク再生ユニット3は、図
3、図15及び図17に示すように、ディスク回転操作
機構80の回転軸が、ディスク収納ユニット2の回転中
心である支軸4に直交するように配置されてなる。従っ
て、ディスク回転操作機構80に装着されて回転操作さ
れる光ディスクDの回転面は、ディスク収納ユニット2
の支軸4の軸方向と平行となされている。このようにデ
ィスク収納ユニット2を配置することにより、主面を支
軸4と略々平行となしてディスク収納ユニット2に収納
保持されている光ディスクDは、ディスク収納ユニット
2に対する挿入方向を変更することなくディスク搬送機
構42によって搬送されてディスク再生ユニット3に装
着される。
【0071】次に、ディスク再生ユニット3の具体的な
構成を説明すると、ディスク回転操作機構80及び光ピ
ックアップ装置82は、図示しないピックアップシャー
シを介して略筺体状をなすピックアップシャーシ支持基
板83に取付けられ、一体のディスク再生ブロックを構
成している。
【0072】ところで、上記ディスク再生ユニット取付
け基板51は、図3、図15及び図17からも明らかな
ように、ディスク収納ユニット2の支軸4の軸方向に平
行に、すなわち外筺1の底面に略垂直に配設されてい
る。このディスク再生ユニット取付け基板51には、図
15及び図17に示すように、この取付け基板51の上
端側に取付けられた支軸85を介してディスク駆動部支
持基板84が回動可能に取付けられている。そして、ピ
ックアップシャーシ支持基板83は、ディスク駆動部支
持基板84にフローティング機構86を介して弾性的に
支持された揺動板87に対して垂下するように取付けら
れている。
【0073】そして、ディスク回転操作機構80及び光
ピックアップ装置82を支持したピックアップシャーシ
支持基板83と、このピックアップシャーシ支持基板8
3が取付けられた揺動板87とによりディスク再生ユニ
ット3の第1の支持手段を構成してなる。すなわち、こ
の第1の支持手段は、ディスク再生ユニット3のディス
ク駆動部支持手段を構成してなる。
【0074】また、揺動板87を介してピックアップシ
ャーシ支持基板83を、装置本体を構成する外筺1に固
定配置されたディスク再生ユニット取付け基板51に回
動可能に支持するディスク駆動部支持基板84は、ディ
スク再生ユニット3の第2の支持手段を構成する。この
第2の支持手段は、ディスク駆動部回動支持手段となさ
れている。
【0075】ところで、この揺動板87には3箇所に貫
通穴が穿設されている。これら貫通穴には、ディスク駆
動部支持基板84に植立した支持ピン88が貫通されて
いる。そして、フローティング機構86は、揺動板87
とディスク駆動部支持基板84間において、上記支持ピ
ン88に挿通されるコイルスプリング89と、揺動板8
7に穿設した貫通穴を囲むようにして設けられたダンパ
ー90とから構成されている。このフローティング機構
86は、支持ピン88に対応して3箇所設けられてい
る。
【0076】また、揺動板87には、各フローティング
機構86の設置位置の近傍にそれぞれ位置してロックピ
ン挿通孔91が穿設されている。一方、ディスク駆動部
支持基板84には、揺動板87に設けた各ロックピン挿
通孔91と対応する箇所に、これらロックピン挿通孔9
1に選択的に挿通されるロックピン92が一体に形成さ
れている。このロックピン92は、先端側に先細り状部
を形成してなる。そして、揺動板87に穿設したロック
ピン挿通孔91は、ロックピン92の先端側の先細り状
部の基部側の径と略等しい径をもって形成されている。
従って、ロックピン92の先端側の先細り状部が、ロッ
クピン挿通孔91に挿通されたとき、この先細り状部の
基部側の径大部にロックピン挿通孔91が係止されるこ
とにより揺動板87の移動が規制される。
【0077】そして、このディスク再生装置において
は、フローティング機構86による弾性力を規制するフ
ローティングロック機構93が設けられている。このフ
ローティングロック機構93は、揺動板87の上方にお
いて、この揺動板87の幅方向に延びるロックレバー9
4を有する。このロックレバー94は、その一方の端部
が、ディスク駆動部支持基板84の側端面に支軸95を
介して回転自在に取り付けられている。
【0078】また、このロックレバー94の図15中左
側に位置する他方の端部側の上部に第1のバネ取付け部
材96が取付けられ、ディスク駆動部支持基板84の下
面であって揺動板87に設けた第1のバネ係止部材96
に対応する箇所に第2のバネ係止部材97が取付けられ
ている。そして、これら第1及び第2のバネ係止部材9
6,97間には、引張りバネ98が張設されている。従
って、ロックレバー94は、引張りバネ98の付勢力を
受けて、支軸95を中心にして図17中矢印T方向に回
動付勢されている。これによって、ロックレバー94が
揺動板87を下方に押圧することになる。従って、揺動
板87は、ダンパー90及びスプリング89の弾性力に
抗してディスク駆動部支持基板84に近接する方向に押
圧付勢されされる。揺動板87がディスク駆動部支持基
板84側に押圧付勢されることにより、ロックピン92
の先端側の先細り状部が、ロックピン挿通孔91に挿通
され、この先細り状部の基部側の径大部にロックピン挿
通孔91が係止された状態となる。その結果、揺動板8
7とディスク駆動部支持基板84は、一定の間隔を保持
して一体化され、固定された状態となされる。
【0079】また、ロックレバー94の支軸95への支
持側と対向する他端部側には、ピックアップシャーシ支
持基板83が延在する外筺1の下方側に向かって舌片9
4aが垂下するように突設されている。この舌片94a
には、後述するスライダ99に穿設したガイド孔100
に挿通する係合ピン101が植立されている。このスラ
イダ99は、上下移動機構102によってディスク再生
ユニット取付け基板51に対して外筺1の上下方向に移
動可能とされている。
【0080】スライダ99を移動操作する上下移動機構
102は、図17に示すように、ディスク再生ユニット
取付け基板51のディスク再生ユニット3が配設される
側と対向する他方の面側に配設されている。この上下移
動機構102は、ディスク再生ユニット取付け基板51
の他方の面側に取付けられた駆動モータ103と、複数
のギヤから構成された減速ギヤ機構104とを備えてい
る。この減速ギヤ機構104を構成する各ギヤは、ディ
スク再生ユニット取付け基板51に植立された支軸を介
して回転自在に取り付けられている。
【0081】この駆動モータ103の駆動力を受けてス
ライダ99を移動操作し、ディスク再生ユニット3及び
フローティングロック機構93を移動させる上下移動機
構102は、本装置の第3の駆動部を構成してなる。
【0082】そして、駆動モータ103の回転駆動力
は、図17及び図18に示すように、この駆動モータ1
03の出力軸103aに取付けられたプーリ103bと
減速ギヤ機構104を構成するプーリ104a間に巻回
された駆動力伝達ベルト105を介して減速ギヤ機構1
04に伝達される。この駆動モータ103は、正逆双方
向に回転駆動するものである。そして、駆動モータ10
3の回転駆動力が伝達される減速ギヤ機構104の最終
段に設けられた主ギヤ106は、上記駆動モータ103
の回転方向に応じて正逆双方向に回転操作される。
【0083】ところで、上記主ギヤ106のディスク再
生ユニット取付け基板51と対向する一方の主面には、
スライダ99に植立した係合ピン108が係合する螺旋
状の溝107が刻設されている。この螺旋溝107に
は、スライダ99から主ギヤ106側に突出する係合ピ
ン108が係合されている。そして、駆動モータ103
が回転駆動して減速ギヤ機構104が回転操作され、主
ギヤ106が回転すると、この主ギヤ106の支軸10
6aを中心とした正転方向及び逆転方向への回転に伴っ
てスライダ99が上下方向に移動することとなる。
【0084】そして、スライダ99は、図16に示すよ
うに、金属板を横断面コ字状に折曲形成されてなる。こ
のスライダ99の上端部側には、ディスク再生ユニット
3側にに突出する一対の突片99a及び99bが一体に
形成されている。一方の突片99aには、図17に示す
ように、ロックレバー94に植立した係合ピン101が
挿通される円弧状をなすガイド孔100が穿設されてい
る。
【0085】ところで、ディスク再生ユニットロック基
板51の上端側に取付けられた支軸85を介して回転自
在に支持されたディスク駆動部支持基板84は、スライ
ダ99が上下移動機構102の駆動により外筺1の底面
側である下方へ移動されることによって、ロックレバー
94が支軸95を中心にして図18中矢印E方向に回転
する。すなわち、ロックレバー94のスライダ99への
支持部側が外筺1の底面方向に回転する。このロックレ
バー94の回転によって、ロックレバー94が揺動板8
7を下方に押圧して揺動板87とディスク駆動部支持基
板84とを一体化する。また、このロックレバー94の
図18中矢印E方向への回転に伴って、ディスク駆動部
支持基板84が支軸85を中心に上下移動機構102側
の端部が同方向に回動する。
【0086】そして、スライダ99に植立した係合ピン
108が主ギヤ106に設けた螺旋溝107の下死点に
達したとき、スライダ99の下方への移動が停止し、揺
動板87は、図17に示すように、ディスク駆動部支持
基板84と一体化された状態で、かつ水平線に対して角
度θほど傾いた状態となる。従って、この揺動板87に
垂下するように設けられているディスク回転操作機構8
0及び光ピックアップ装置82を取付けたピックアップ
シャーシ支持基板83も鉛直線に対して角度θほど傾い
た状態となる。そして、ピックアップシャーシ支持基板
83に取付けたディスク回転操作機構80のディスクテ
ーブル81がディスク再生ユニット3内に搬送される光
ディスクDから離間した位置に保持された状態となる。
【0087】一方、スライダ99が、上下移動機構10
2によって外筺1の上方側に移動すると、ロックレバー
94が図18中反矢印E方向に回転される。このロック
レバー94の回転によって揺動板87の下方への押圧が
解除される。そして、揺動板87は、フローティング機
構86を介してディスク駆動部支持基板84に弾性的に
支持される。また、ロックレバー94の回転に伴って、
ディスク駆動部支持基板84が支軸85を中心にして上
記ロックレバー94と同方向に回動する。すなわち、デ
ィスク駆動部支持基板84は、上下移動機構102への
支持部側の端部が外筺1の上方に向かうように回動す
る。
【0088】そして、スライダ99に植立した係合ピン
108が主ギヤ106に設けた螺旋溝107の上死点に
達したとき、スライダ99の外筺1の上方側への移動が
停止する。その結果、揺動板87は、フローティング機
構86によってディスク駆動部支持基板84に弾性支持
された状態で、その板面方向が水平方向に沿うように支
持される。このとき、揺動板87に設けられているピッ
クアップシャーシ支持基板83も、図18に示すよう
に、鉛直線に沿って垂下した状態となる。そして、ピッ
クアップシャーシ支持基板83に取付けたディスク回転
操作機構80のディスクテーブル81がディスク再生ユ
ニット3内に搬送された光ディスクDに近接し、この光
ディスクDがディスクテーブル81上に位置決めされて
装着される。
【0089】また、ディスク再生ユニット取付け基板5
1には、ディスクテーブル81上に装着された光ディス
クDをこのディスクテーブル81とともにチャッキング
するチャッキング機構111が設けられている。このチ
ャッキング機構111は、先端側にマグネットを有する
チャッキング部材115を支持したチャッキング部材支
持アーム113を備えている。このチャッキング部材支
持アーム113は、外筺1の上方側に位置する基端側を
ディスク再生ユニット取付け基板51に取付けられた支
軸112に枢支され、この支軸112を介して回動可能
に支持されている。そして、チャッキング部材115
は、ディスク回転操作機構80のディスクテーブル81
に対向するようにしてチャッキング部材支持アーム11
3の先端側に支持されている。
【0090】ところで、チャッキング部材115は、両
端にフランジが形成された円筒状のボビンと、このボビ
ンの内部に嵌合されたリング状のマグネットから構成さ
れている。そして、チャッキング部材115は、ボビン
をチャッキング部材支持アーム113の先端側に形成し
た嵌合穴114に嵌合させて取付けられることにより、
ボビンの両端に設けたフランジにより抜け止めが図られ
チャッキング部材支持アーム113に回転自在となされ
て取付けられてなる。
【0091】チャッキング部材支持アーム113に設け
られた嵌合穴114は、チャッキング部材式アーム11
3の先端側に向かって開口幅が連続的に小とされた楕円
形状に形成されている。この嵌合穴113のチャッキン
グ部材支持アーム113の先端側部分には、図17に示
すように、ボビンのフランジ間の間隔と略同じ高さを有
する肉厚部113aが設けられている。この肉厚部11
3aは、チャッキング部材115がディスクテーブル8
1から離間した状態にあるとき一対のフランジ間に嵌合
し、チャッキング部材115の自由な移動を規制するも
のである。
【0092】また、チャッキング部材支持アーム113
には、このチャッキング部材支持アーム113がディス
クテーブル81側に向かって回動するとき、嵌合穴11
4に遊嵌支持されたチャッキング部材115がディスク
テーブル81の中心に向かって移動するようにガイドす
る案内片121が設けられている。この案内片121
は、図18に示すように、嵌合穴114の内周に向かっ
て傾斜するように形成されている。
【0093】そして、スライダ99に設けられたチャッ
キング機構111側に位置する他方の突片99bにはチ
ャッキング機構回動操作ピン122が突設されている。
なお、チャッキング部材支持アーム113は、図示しな
い引張りバネによりチャッキング部材115がディスク
テーブル81に近接する方向に回動付勢されている。そ
して、チャッキング部材支持アーム115が引張りバネ
により回動付勢されることにより、案内片121がスラ
イダ99に設けたチャッキング機構回動操作ピン122
に常時当接している。
【0094】従って、スライダ99が下死点に位置して
いるとき、チャッキング機構回動操作ピン122がチャ
ッキング部材支持アーム113の案内片121を図示し
ない引張りバネの付勢力に抗してディスクテーブル81
から離間する方向に押圧するため、チャッキング部材支
持アーム113は、図17に示すように、鉛直線に対し
て傾いたディスクテーブル81から離間した状態となさ
れる。そして、スライダ99が、上下移動機構102に
よって例えば外筺1の上方側に移動していくと、チャッ
キング機構回動操作ピン122による押圧が徐々に解除
されるため、このチャッキング部材支持アーム113
は、図示しない引張りバネの付勢力を受けてディスクテ
ーブル81側に回動いていく。このときチャッキング機
構回動操作ピン122は、案内片121に接触しながら
外筺の上方側に移動することとなる。
【0095】また、チャッキング部材支持アーム113
の先端側には、係止片123が突設されている。一方、
ディスク再生ユニット取付け基板51側には、この係止
片123に対向して図示しないストッパ片が切起し形成
されている。そして、スライダ99が外筺1の上方側に
移動するに従ってチャッキング機構回動操作ピン122
による案内片121への押圧が徐々に解除されて、チャ
ッキング部材支持アーム113が引張りバネによってデ
ィスクテーブル81側に近接したとき、係止片123が
ストッパ片に当接する。その結果、引張りバネによるチ
ャッキング部材支持アーム113の回動付勢位置が規制
されることになる。持される。
【0096】このようにチャッキング部材支持アーム1
13がディスクテーブル81側に回動操作されたとき、
ディスク再生ユニット3内に搬送された光ディスクDは
センター穴をディスクテーブル81の中心に設けたセン
タリング部材に嵌合させてディスクテーブル81上に位
置決めされて装着された状態となる。すなわち、ディス
クテーブル81上に装着された光ディスクDは、ディス
クテーブル81にマグネットにより吸引されるチャッキ
ング部材115により押圧支持され、ディスクテーブル
81と一体に回転可能な状態となる。
【0097】その後、ロックレバー94は、スライダ9
9の外筺1の上方側への移動によって、さらに回転を続
けるが、ディスク駆動部支持基板84の先端側が、図1
8に示すように、ディスク再生ユニット取付け基板51
に設けられた係止ピン124に当接する。そのため、デ
ィスク駆動部支持基板84は、その板面方向が水平に保
たれた状態を維持する。このとき、揺動板87は、フロ
ーティング機構86のコイルスプリング89の弾性力に
よって上昇する。すなわち、ディスク再生ユニット43
は、光ディスクDの主面をディスク収納ユニット2の支
軸4に平行となす垂直方向にチャッキングした姿勢を保
ちながらフローティング機構86のコイルスプリング8
9の付勢力を受けて外筺1の上方へ上昇するようにな
り、ディスク回転操作機構80及び光ピックアップ装置
82が支持されたピックアップシャーシ支持基板83は
弾性的にディスク駆動部支持基板84に支持されたフロ
ーティング状態となる。
【0098】なお、チャッキング部材支持アーム113
の基端部側には、図16に示すように、ロータリーテー
ブル1の中心に向かって水平に延びるレバー113bが
設けられている。このレバー113bは、先端部をディ
スク再生ユニット取付け基板51に植立した支軸204
に枢支させ、この支軸204を中心にして回動可能とな
されている。このレバー113bの中央部分には、長手
方向を長径とした長孔125が穿設されている。この長
孔125には、ディスク送りガイド部材49の上部にお
いてチャッキング部材支持アーム113側に突出するよ
うに設けられた係合ピン126が挿通するようになって
いる。従って、チャッキング部材支持アーム113がス
ライダ99の外筺1の上方側への移動によって鉛直方向
に垂下した状態になる過程において、ディスク送りガイ
ド部材49は支軸52を中心に回動させられ、ディスク
送りガイド部49aが光ディスクDの外周縁から離間す
るようになる。
【0099】すなわち、スライダ99の外筺1の上方側
への移動によって、ディスク再生ユニット43、チャッ
キング部材115及び光ディスクDが外筺1の上方側に
移動することになるが、この過程において、ディスク送
りガイド部材49は、上昇中の光ディスクDに対して一
定の距離を保ちながら外筺1の上方側に逃げることにな
り、光ディスクDのディスク送りガイド部材49への衝
突を事前に防止することができる。
【0100】そして、スライダ99がさらに外筺1の上
方側に移動することによって、ロックレバー94が揺動
板87から離間し、これによって、ロックレバー94に
よるフローティング機構86に対する弾性力の規制が完
全に解除され、光ディスクDがディスク回転操作機構8
0のディスクテーブル81にチャッキングされこのディ
スクテーブル81と一体に回転可能な状態となされてデ
ィスク再生ユニット43への装着が完了する。
【0101】そして、ディスク再生ユニット3のディス
ク回転操作機構80の駆動させ、光ディスクDを回転操
作させた状態で、光ピックアップ装置82を光ディスク
Dの径方向に送り操作することにより、この光ディスク
Dに記録された楽音信号等の情報信号の再生が行われ
る。
【0102】このように、本実施例においては、フロー
ティング機構86の弾性力を選択的に規制するロック機
構93を有するため、以下のような利点を得ることがで
きる。ところで、フローティング機構86は、光ディス
クDに記録された情報信号を光ディスクDに非接触の状
態で読み取る光ピックアップ装置82や光ディスクDを
回転操作するディスク回転操作機構81に装置外部から
の不要な振動が伝播されないように、その振動経路を主
にゴム等の弾性体やコイルスプリング等のスプリングで
遮断した構造を備えてなる。
【0103】一方、フローティング機構86を介して支
持されたディスク再生ユニット3は、ディスク回転操作
機構80が搬送される光ディスクDに対し位置を可変さ
せてしまう可能性がある。そのため、ディスク再生ユニ
ット3内に搬送された光ディスクDをディスク回転操作
機構80のディスクテーブル81上に確実に位置決めを
図って装着させることができなくなる場合がある。すな
わち、光ディスクDのセンター孔をディスクテーブル8
0の中心に設けたセンタリング部に係合させるセンタリ
ング操作を行うことができなくなる虞れが発生する。
【0104】これに対し、本発明に係るディスク再生装
置にあっては、上述したように、光ディスクDをディス
ク収納ユニット2から取り出してディスク再生ユニット
3のディスク装着位置に搬送し、ディスクテーブル81
上に装着させるまで、フローティング機構86の弾性変
位をフローティングロック機構93によって固定するよ
うにしている。従って、搬送された光ディスクDのセン
ター孔とディスクテーブル81のセンタリング部材との
位置合わせを正確に行うことができ、光ディスクDのデ
ィスクテーブル81上への確実な装着操作を行うことが
可能となる。
【0105】なお、ディスク再生ユニット3に装着され
た光ディスクDをディスク収納ユニット2内に戻すに
は、上下移動機構102を動作させてスライダ99を外
筺1の下方側に向かって移動させる。このスライダ99
の移動によって、チャッキング部支持アーム113が引
張りバネの付勢力を受けて回動され、チャッキング部材
115がディスクテーブル81上の引張りバネディスク
Dから離間し、光ディスクDのディスクテーブル81へ
のチャッキングが解除される。チャッキングが解除され
た光ディスクDは、ディスク搬送機構42を構成する第
1及び第2のアーム54,55の先端側に設けたローラ
65,68上に支持された状態となる。そして、ディス
ク搬送機構42の駆動モータ61を逆転駆動させて回転
盤60を図15中反時計回り方向に回転させることによ
り、光ディスクDは、第1及び第2のアーム54及び5
5の各先端側のローラ65,68により外周縁側の2点
を支持されながら、ディスク収納ユニット2内に戻され
る。すなわち、光ディスクDは、ロータリーテーブル5
のディスク挿入溝6に挿入される。
【0106】ところで、ロータリーテーブル5は、選択
された1枚の光ディスクDがディスク搬送機構42によ
って取り出され、ディスク再生ユニット3に装着されて
再生が完了し、再びディスク収納ユニット2に戻される
まで収納ユニット回転規制機構73によって回転が規制
された状態にある。そのため、再生が完了してディスク
収納ユニット2に戻される光ディスクDは、その光ディ
スクDが収納されるべきディスク挿入溝6に正確に戻さ
れる。
【0107】次に、ディスク収納ユニット2に多数枚収
納された光ディスクD中から選択された1枚の光ディス
クDが、ディスク搬送機構42によってディスク収納ユ
ニット2から取り出され位置に移動された状態にあるか
否かを検出する収納ユニット回転位置検出機構44を説
明する。
【0108】この収納ユニット回転位置検出機構44
は、図3に示すように、ロータリーテーブル5の下方側
に設けられた筒状をなすディスク支持体7の下端側外周
縁に取付けられた回転検出体131と、ディスク搬送機
構42による取り出し可能位置に対応する位置に配設さ
れた光検出部132とから構成されている。
【0109】回転検出体131は、ディスク支持体7の
それぞれ径の異なる同心円上の位置に設けられた第1及
び第2のリング状の検出板133a及び133bで構成
されている。第1の検出板133aは、第2の検出板1
33bよりも径が大きく、その下端面において円周方向
に一定ピッチで配された凹凸部が形成されている。すな
わち、本実施例においては、ロータリーテーブル1に形
成された100個のディスク挿入溝6に対応したピッチ
にて凹凸部が形成されている。従って、本実施例では、
凹凸部のうち、例えば凸部134の部分が100個形成
されていることになる。
【0110】一方、第2の検出板133bは、上記第1
の検出板133aに対してその内方に位置し、その下端
面において円周方向に異なるピッチで配された凹凸部が
形成されている。本実施例においては、まず、図4にお
いて、例えば矢印Oで示すポイント、すなわちホームポ
ジションに対応したディスク挿入溝6を1番目のディス
ク挿入溝と定義し、このディスク挿入溝6に差し込まれ
る光ディスクDのディスク番号を「1」として定義す
る。そして、矢印F1 で示す方向に沿って順次ディスク
番号が+更新し、ディスク番号「1」の1つ手前のディ
スク番号が「100」となる。
【0111】このような設定関係において、第2の検出
板133bは、まず、ディスク番号「1」に対応した位
置に凸部はなく、ディスク番号「11」に対応した位置
を一方の端面とし、ディスク番号「12」に対応した位
置を他方の端面とする凸部が形成される。この凸部は、
ディスク挿入溝6の配列ピッチにおける1つ分のピッチ
の幅を有する。また、ディスク番号「21」に対応した
位置を一方の端面とし、ディスク番号「23」に対応し
た位置を他方の端面とする凸部が形成されている。この
凸部は、ディスク挿入溝6の配列ピッチの2つ分のピッ
チの幅を有する。さらに、ディスク番号「31」に対応
した位置を一方の端面とし、ディスク番号「34」に対
応した位置を他方の端面とする凸部が形成されている。
この凸部は、ディスク挿入溝6の配列ピッチの3つ分の
ピッチの幅を有する。以下同様に、幅がディスク番号で
10毎にそれぞれディスク挿入溝6の1つの配列ピッチ
分だけ長く設定された凸部が形成されている。一般的に
説明すると、ディスク番号「10n+1(n=1,2,
3・・・9)」に対応した位置を一方の端面とし、ディ
スク番号「11n+1」に対応した位置を他方の端面と
する凸部、すなわちディスク挿入溝6の配列ピッチにお
けるn個分のピッチの幅を有する凸部が形成されてい
る。
【0112】また、光検出部132は、3つの光センサ
を有する。各光センサは、発光素子と受光素子の組にて
構成されており、第1の検出板133aに対しては、第
1及び第2の光センサが所定の間隔を置いて設置され、
第2の検出板133bに対しては、第3の光センサが設
置されている。これら第1〜第3の光センサは、対応す
る検出板133a及び133bの凸部の部分を検出した
とき、例えば高レベルの検出信号を出力するように設定
されている。
【0113】すなわち、これら光センサは、図19に示
すように、各種信号に基づいて各種演算及び制御を行う
コントローラ141と接地GND間に挿入された第1、
第2及び第3の検出スイッチSW1、SW2及びSW3
を構成する。そして、これら検出スイッチSW1、SW
2及びSW3は、例えば凸部の部分の検出毎にオンとさ
れ、コントローラ141には、各スイッチSW1、SW
2及びSW3のオンに基づく電流変化が検出信号として
供給されるようになっている。
【0114】上記コントローラ141は、ロータリーテ
ーブル51に対する回転要求に基づいて駆動制御回路1
42に駆動信号と減速要求信号を供給する。このロータ
リーテーブル51の回転要求は、選択されたディスク番
号のディスク挿入溝6をディスク搬送機構42に対応す
る位置に移動させる指示である。そして、駆動制御回路
142に供給される駆動信号は、タイミング的には、ロ
ータリーテーブル5をある回転角、例えばディスク挿入
溝6の配列ピッチで換算したときに例えば40ピッチ分
回転させる場合、上記回転要求に基づいて立ち上がり、
かつ各光センサからの検出信号に基づいて40ピッチが
計数された際に立ち下がるパルス信号である。また、上
記減速要求信号は、残り10ピッチの時点から立ち上が
り、かつ上記駆動信号と同様に、40ピッチが計数され
た際に立ち下がるパルス信号である。
【0115】そして、上記駆動制御回路142は、駆動
信号のみが駆動制御回路に供給されている期間において
は、この駆動制御回路142から収納ユニット回転駆動
機構41の駆動モータ45に対して一定レベルの駆動電
流が供給される。そして、上記減速要求信号が供給され
た段階で、駆動モータ45に供給される駆動電流のレベ
ルが連続的に低下される。上述の例で、40ピッチが計
数された段階において、駆動電流のレベルが零となるよ
うに回路が構成されている。なお、回転角が10ピッチ
分に満たない場合は、駆動信号と減速要求信号が同時に
立ち上がることになる。
【0116】次に、第1〜第3の光センサからの検出信
号に基づいてロータリーテーブル5の停止制御を行う例
を図20〜図22の信号波形図に基づいて説明する。
【0117】まず、ロータリーテーブル5が、収納ユニ
ット回転駆動機構41の駆動モータ45による駆動ギヤ
47の回転駆動によって、例えば図4の矢印F2 方向に
回転すると、各光センサからは、図20〜図22で示す
検出信号波形が出力される。ここで、第1の光センサか
らの検出信号S1の波形と第2の光センサからの検出信
号S2の波形とは、各光センサの離間幅に応じた位相差
を有する。
【0118】また、本実施例においては、第1及び第2
の光センサからの検出信号S1及びS2中、共に高レベ
ルになっている期間が光ディスクDの停止位置を示すも
のであり、例えば、ディスク番号「7」の光ディスクD
をディスク搬送機構42による取り出し可能位置に停止
させたい場合においては、第1及び第2の光センサにて
7つ目の凸部を共に検出したときにロータリーテーブル
5を停止させるようになっている。従って、この例にお
いては、第1及び第2の光センサからの検出信号S1及
びS2(例えば高レベルの期間)が、一部において重な
るように、その各センサの設置に関する離間幅が設定さ
れている。
【0119】そして、第3の光センサからの検出信号S
3が高レベルの期間において、第1及び第2の光センサ
からの各検出信号S1及びS2の論理積によって形成さ
れるパルス信号の個数が1つの場合、検出信号S3の立
ち下がりを検出した時点で、ローディング位置Aにディ
スク番号「12」に対応する光ディスクDが位置してい
ることになり、また、上記検出信号S3が高レベルの期
間において、第1及び第2の光センサからの各検出信号
S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信号の
個数が2つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出し
た時点で、ディスク搬送機構42による取り出し可能位
置Oにディスク番号「23」に対応する光ディスクDが
位置していることになる。
【0120】このように、ロータリーテーブル5が図4
における矢印F2 方向に回転している場合に、上記検出
信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光
センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって
形成されるパルス信号の個数がm個(m=1,2,3・
・・9)の場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した
時点で、ディスク搬送機構42による取り出し可能位置
Oにディスク番号「11m+1」に対応する光ディスク
Dが位置していることになる。
【0121】また、ロータリーテーブル5が図4におけ
る矢印F2 C方向に回転している場合に、上記検出信号
S3が、今度は、低レベルの期間において、第1及び第
2の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積に
よって形成されるパルス信号の個数が9つの場合、検出
信号S3の立ち上がりを検出した時点で、ディスク搬送
機構42による取り出し可能位置Oにディスク番号「2
1」に対応する光ディスクDが位置していることにな
る。さらに、上記検出信号S3が低レベルの期間におい
て、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及び
S2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が8
つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点
で、取り出し可能位置Oにディスク番号「31」に対応
する光ディスクDが位置していることになる。
【0122】このように、ロータリーテーブル5が図4
における矢印F2 方向に回転している場合に、上記検出
信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光
センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって
形成されるパルス信号の個数がm個(m=9,8,,7
・・・2)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出し
た時点で、取り出し可能位置Oにディスク番号「10
(11−m)+1」に対応する光ディスクDが位置して
いることになる。
【0123】この場合、例外的に検出信号S3が低レベ
ルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検
出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス
信号の個数が10の場合はなく、実際には、11の場合
があり、この場合においては、検出信号S3の立ち上が
りを検出した時点で、取り出し可能位置Oにディスク番
号「11」に対応する光ディスクDが位置していること
になる。
【0124】反対に、ロータリーテーブル5が図4にお
ける矢印F1 方向に回転している場合においては、上記
検出信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2
の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によ
って形成されるパルス信号の個数が9つの場合、検出信
号S3の立ち下がりを検出した時点で、ディスク搬送機
構42による取り出し可能位置Oにディスク番号「9
1」に対応する光ディスクDが位置していることにな
る。また、上記検出信号S3が高レベルの期間におい
て、第1及び第2の光センサからの各検出信号S1及び
S2の論理積によって形成されるパルス信号の個数が8
つの場合、検出信号S3の立ち下がりを検出した時点
で、取り出し可能位置Oにディスク番号「81」に対応
する光ディスクDが位置していることになる。
【0125】このように、ロータリーテーブル5が図4
における矢印F1 方向に回転している場合に、上記検出
信号S3が高レベルの期間において、第1及び第2の光
センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって
形成されるパルス信号の個数がm個(m=9,8,,7
・・・1)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出し
た時点で、取り出し可能位置Oにディスク番号「10m
+1」に対応する光ディスクDが位置していることにな
る。
【0126】また、ロータリーテーブル5が図4におけ
る矢印S1 方向に回転している場合に、上記検出信号S
3が、今度は、低レベルの期間において、第1及び第2
の光センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によ
って形成されるパルス信号の個数が2つの場合、検出信
号S3の立ち上がりを検出した時点で、取り出し可能位
置Oにディスク番号「89」に対応する光ディスクDが
位置していることになる。また、上記検出信号S3が低
レベルの期間において、第1及び第2の光センサからの
各検出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパ
ルス信号の個数が3つの場合、検出信号S3の立ち下が
りを検出した時点で、取り出し可能位置Oにディスク番
号「78」に対応する光ディスクDが位置していること
になる。
【0127】このように、ロータリーテーブル5が図4
における矢印F1 方向に回転している場合に、上記検出
信号S3が低レベルの期間において、第1及び第2の光
センサからの各検出信号S1及びS2の論理積によって
形成されるパルス信号の個数がm個(m=2,3,,4
・・・9)の場合、検出信号S3の立ち上がりを検出し
た時点で、取り出し可能位置Oにディスク番号「{10
(11−m)+1}−m」に対応する光ディスクDが位
置していることになる。
【0128】この場合、例外的に検出信号S3が低レベ
ルの期間において、第1及び第2の光センサからの各検
出信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス
信号の個数が10の場合はなく、実際には、11の場合
があり、この場合においては、検出信号S3の立ち上が
りを検出した時点で、取り出し可能位置Oにディスク番
号「100」に対応する光ディスクが位置していること
になる。
【0129】上述の説明から明らかなように、第3の光
センサからの検出信号S3は、第2の検出板133bに
形成されているそれぞれ異なるピッチに応じた凹凸部に
対応した範囲を示す信号(以下、範囲信号と記す)であ
り、この範囲信号の立ち上がり及び立ち下がりを検出し
た時点において、それぞれ特定のディスク番号における
光ディスクDがディスク搬送機構42による取り出し可
能位置Oに回転移動されることになる。
【0130】この特定のディスク番号における光ディス
クDが取り出し可能位置Oに移動されたときに、ロータ
リーテーブル5を停止させる場合を考え、その停止位置
をメモリ等に用いられている番地としての概念で示した
場合、上記範囲信号(検出信号)の立ち上がり及び立ち
下がりを検出した時点における停止位置は、その特定の
ディスク番号における光ディスクDの絶対番地として認
識することができる。
【0131】また、第1及び第2の光センサからの検出
信号S1及びS2の論理積によって形成されるパルス信
号は、上記範囲信号で示す絶対番地に対し、その相対番
地を示すことになる。
【0132】具体的に説明すると、ロータリーテーブル
5がディスク番号「7」の光ディスクDが取り出し可能
位置Oにある状態にて停止している状態から、この取り
出し可能位置Oにディスク番号「13」の光ディスクD
を位置させてロータリーテーブル5を停止させる場合、
即ち、絶対番地「7」から絶対番地「13」に移動させ
る場合、例えば図4における矢印F2 方向に回転する場
合においては、図20において、絶対番地「7」から図
面上、右に変化することになる。このとき、第3の光セ
ンサからの検出信号S3の波形に注目すると、高レベル
は絶対番地「11」のところだけであり、上記検出信号
S3が高レベルである期間の相対番地を計数することに
より、第3の光センサからの検出信号S3が高レベルか
ら低レベルになった時点での絶対番地が「12」である
ことが解る。従って、相対番地をさらに「1」だけ増し
た停止位置が絶対番地「13」であることが判明する。
【0133】次に、絶対番地「13」から絶対番地「2
2」に移動する場合は、移動を開始するまでに、第3の
光センサからの検出信号S3が低レベルである相対番地
の数が「2」であることは解っている。移動が開始され
ると、相対番地は1つずつ増加することになる。そし
て、順次更新される相対番地を計数していくと、第3の
光センサからの検出信号S3が低レベルから高レベルに
変化した時点では、相対番地数は「9」となっているた
め、この変化した時点での絶対番地は、「21」である
ことが解る。従って、相対番地を1つ増加させた停止位
置が絶対番地「22」となる。なお、相対番地を減少さ
せる方向(図4において矢印F1 で示す方向)への回転
移動についても、同様のことが言える。
【0134】また、電源投入時には、絶対番地が判明し
ていないが、第3の光センサからの検出信号S3が高レ
ベル又は低レベルである区間の相対番地数を計数するこ
とにより、ロータリーテーブル5を1回転させることな
く、早い時点にて絶対番地を知ることができる。
【0135】このように、本実施例に係る収納ユニット
回転位置検出機構44によれば、ディスク収納ユニット
2に収納された所望のディスク番号における光ディスク
Dをディスク搬送機構42による取り出し可能な位置O
に位置させてロータリーテーブル5を停止させる場合に
おいて、簡単に、かつ正確に所望のディスク番号におけ
る光ディスクDを所定の取り出し可能な位置Oに移動さ
せて停止させることができる。しかも、電源投入時にお
いて、ロータリーテーブル5を1回転させることなく、
ディスク搬送機構42による取り出し可能な位置Oにど
のディスク番号の光ディスクDが位置しているのかを迅
速に知ることができる。なお、上述の例においては、1
00枚の光ディスクのうち、特定の光ディスクDを取り
出し可能な位置Oに移動させる場合を示したが、もちろ
ん100枚以上又は100枚以下の光ディスクDが収納
可能となされてディスク収納ユニット2に対しても適用
させることができる。
【0136】次に、本発明に係るディスク再生装置の他
の実施例を説明する。このディスク再生装置は、多数枚
の光ディスクDを収納したディスク収納ユニットに収納
されたいずれか1枚の光ディスクDを選択的に取り出
し、ディスク再生ユニットに装着させるように搬送する
ディスク搬送機構、このディスク搬送機構によって光デ
ィスクDを再生するディスク再生ユニットを装置本体を
構成する外筺内に弾性的に支持するフローティング機
構、このフローティング機構による弾性力を規制してデ
ィスク再生ユニットを外筺内に固定させるフローティン
グロック機構等の具体的な構成を前述した実施例と異に
するものである。
【0137】なお、以下の説明で前述した実施例の構成
部材と同一構成部材については、同一符号を詳細な説明
は省略する。
【0138】この実施例のディスク再生装置は、前述の
実施例のディスク再生装置と同様に、装置本体を構成す
る外筺1内に、図23、図24及び図25に示すよう
に、多数枚の光ディスクDを収納したディスク収納ユニ
ット2を有する。このディスク収納ユニット2は、前述
した実施例で説明したように、収納ユニット回転駆動機
構41を介して支軸4を中心にして時計周り方向及び半
時計周り方向に回転操作されるものである。また、本実
施例のディスク再生装置においても、前述した実施例の
ものと同様のディスク収納ユニット2の回転位置を検出
するディスク収納ユニット回転位置検出機構44が設け
られている。
【0139】本実施例のディスク再生装置において、デ
ィスク収納ユニット2から1枚の光ディスクDを選択的
に取り出し、この光ディスクDをディスク再生ユニット
301に装着させるように搬送するディスク搬送機構3
02は、図23、図26及び図27ディスク送り機構3
03を構成する第1及び第2のアーム304,305
と、これら第1及び第2のアーム304,305を回動
操作する第1の回転カム体306と、この第1の回転カ
ム体306を回転操作するカム体回転駆動機構307を
備えている。さらに、このディスク搬送機構302は、
ディスク送り機構303を構成する第1及び第2のアー
ム304,305によってディスク収納ユニット2から
取り出された光ディスクDの移動方向をガイドするディ
スク送りガイド部材300を備えている。
【0140】そして、ディスク送り機構303を構成す
る第1のアーム304は、図26及び図27に示すよう
に、ディスク収納ユニット2から取り出されて送り操作
される光ディスクDを送り操作するディスク送りアーム
部310を有する。このディスク送りアーム部310の
一端側には、送り操作される光ディスクD外周縁側が係
合する合成樹脂製のディスク支持片308及び光ディス
クDの外周縁に摺接して第1のアーム304の円滑な回
動を保証するためのローラ309が取付けられている。
また、ディスク送りアーム部310の基端側には、この
アーム部310を回動操作する回動操作片311が一体
に延長されている。この回動操作片311には、第1の
回転カム体306の外周囲に形成した第1のカム片31
2に圧接する第1の回動操作ピン313が植立されてい
る。
【0141】一方、第2のアーム305は、図26及び
図27に示すように、ディスク収納ユニット2のディス
ク挿入溝6内に光ディスクDが存在するか否かを検出す
るとともに送り操作される光ディスクDの外周縁を支持
するディスク検出アーム315を有する。このディスク
検出アーム315の一端側には、光ディスクDの外周縁
に当接するフランジ付きのローラ314が取付けられて
いる。また、ディスク検出アーム315の基端側には、
上記ディスク検出アーム部315を回動操作する回動操
作片316が一体に連設されている。この回動操作片3
16は、ディスク検出アーム315の基端側をこのディ
スク検出アーム315に重ね合わせるようにコ字状に折
り返して形成されてなる。そして、回動操作片316の
先端側の一側には、第2の回転カム体306の外周囲に
形成した第2のカム片317に圧接する第2の回動操作
ピン318が植立されている。さらに、回動操作片31
6の一側に突設したピン植立片320aを介して図23
に示すように外筐1内に配設されるディスク有無検出ス
イッチ319を押圧操作するスイッチ操作ピン320が
植立されている。
【0142】そして、第1のアーム303に設けた回動
操作片311のディスク送りアーム部310の連設部側
には枢軸321が植立されている。この枢軸321に
は、第2のアーム305の第2のディスク検出アーム部
313と回動操作片314との連設部近傍が枢支され
る。そして、第1及び第2のアーム304,305は、
枢軸321を中心に相対回動可能となされている。これ
ら第1及び第2のアーム304,305は、枢軸321
を中心に回動することにより、ディスク送りアーム部3
10の一端側のローラ309及びディスク検出アーム3
15の一端側のローラ312が近接離間する。
【0143】また、第1及び第2のアーム304,30
5は、枢軸321に巻回された捩じりコイルバネ322
により、ディスク送りアーム部310の一端側のローラ
309及びディスク検出アーム315の一端側のローラ
314が近接する方向の図23中矢印P及びQ方向に回
動付勢され、枢軸321を中心にして一体に回動可能と
なされている。この捩じりコイルバネ322は、一方の
アーム部322aを第1のアーム304に突設したバネ
係止部304aに係止させ、他方のアーム部311bを
第2のアーム305に突設したバネ係止部305aに係
止させることにより、第1及び第2のアーム304,3
05を図23中矢印P及びQ方向に回動付勢している。
【0144】ところで、第2のアーム305に植立した
第2の回動操作ピン318が、第1のアーム304の回
動操作片311に穿設した円弧状をなす回動規制孔32
3に挿通されることにより、捩じりコイルバネ322に
より回動付勢された第1及び第2の回動アーム304,
305の相対回動位置が規制されていなる。すなわち、
第1及び第2のアーム304,305は、各一端側に設
けたローラ309,314間が光ディスクDの外周縁の
所定距離離間した2点を支持して落下し得ない程度の距
離を有するように開かれた状態で相対回動位置が規制さ
れている。
【0145】そして、捩じりコイルバネ322により回
動付勢され一体に回動可能となされた第1及び第2のア
ーム304,305は、外筐1内に配設されたシャーシ
基板325に取付けられたコ字状をなすブラケット32
6の先端側に取付けられた筒状の枢支部327に枢軸3
21を挿通支持させ、この枢支部327を中心に回動可
能に取付けられている。このとき、第1のアーム304
は、ディスク送りアーム部310の一端側に取付けたデ
ィスク支持片308及びローラ309が図23に示すよ
うにディスク収納ユニット2に収納された光ディスクD
の中心より下方側の外周縁に対向するように延在されて
いる。また、第2のアーム305は、ディスク検出アー
ム315の一端側に取付けたローラ314が図23に示
すようにディスク収納ユニット2に収納された光ディス
クDの中心より上方側の外周縁に対向するように延在さ
れている。すなわち、第1及び第2のアーム304,3
05は、ディスク収納ユニット2に垂直に収納された光
ディスクDの外周縁の2点を一端側のローラ309,3
14により挟み込むように支持し得るようにして外筐1
内に配設されている。
【0146】また、第1及び第2のアーム304,30
5は、枢軸321を中心にして捩じりコイルバネ322
の付勢力に抗して一端側のローラ309,314が離間
する方向の反矢印P方法及び反矢印Q方向に回動された
状態で、図23に示すように、シャーシ基板325上に
回転可能に取付けられた第1の回転カム体306の周回
り方向に設けた第1及び第2のカム片312,317に
第1及び第2の回動操作ピン313,318を圧接させ
ている。すなわち、第1及び第2の回動操作ピン31
3,318により、第1及び第2のカム片312,31
7を狭持するようにしている。そして、第1の回転カム
体306がカム体回転駆動機構307によって回転操作
されることにより、第1及び第2のアーム304,30
5が枢軸321を中心にして回転操作される。
【0147】第1の回転カム体306を回転操作するカ
ム体回転駆動機構307は、図24及び図25に示すよ
うに、正逆方向に回転駆動可能な駆動モータ330とこ
の駆動モータ330の回転駆動力が連結ベルト331を
介して伝達される複数のギアから構成された減速ギア機
構332とから構成されている。上記連結ベルト331
は、駆動モータ330の出力軸330aに取付けられた
プーリ333と減速ギア機構332をの初段側に位置す
るプーリギア334間に巻回されて、駆動モータ330
の駆動力を減速ギア機構332に伝達している。また、
減速ギア機構332は、最終段に位置するギア332a
を第1の回転カム体306の下端側に設けた受動ギア3
06aに噛合させることによって第1の回転カム体30
6に連結されている。この第1の回転カム体306を回
転操作するカム体回転駆動機構307は、本ディスク再
生装置の第2の駆動部を構成するものである。
【0148】ところで、第1の回転カム体306に設け
られる第1及び第2のカム片312,317は、第1の
回転カム体306の回転によって第1及び第2のアーム
304,305の回動をそれぞれ制御するとともに、光
ディスクDをディスク収納ユニット2から取り出した後
第1及び第2のアーム304,305を一体に回転操作
して上記光ディスクDを送り操作するように構成されて
いる。
【0149】ここで、第1の回転カム体306に設けら
れた第1及び第2のカム片312,313の具体的な構
成を、これらカム片312,313を展開して示す図2
8を参照して説明する。第1の回転カム体306の回転
に伴って第1のアーム304を回動制御する第1のカム
片312は、第1の回転カム体306の図25及び図2
8中に矢印Xで示す正回転方向への初期回転範囲で、一
端側に設けたディスク支持片308及びローラ309が
ディスク収納ユニット2に収納された光ディスクDの外
周縁から下方に離間した位置に第1のアーム304を捩
りコイルバネ322の付勢力に抗して枢軸321を中心
に図23中反矢印P方向に回動させた状態を維持する第
1の水平カム部335を有する。すなわち、この第1の
水平カム部335は、第1のアーム304に設けた第1
の回動操作ピン313の第1のカム片312に対する当
接高さ位置を一定にすることによって、第1のアーム3
04を捩りコイルバネ322の付勢力に抗して回動され
た一定の位置に保持するものである。
【0150】この第1のカム片312には、第1の水平
カム部335に連続して第1の回転カム体306の下方
側に向かって傾斜する傾斜カム部336が形成されてい
る。この傾斜カム部336は、第1の回転カム体306
の回転に伴って、第1のアーム304を枢軸321を中
心にして図23中矢印P方向に回転操作させるものであ
る。第1の回転カム体306の図25及び図28中矢印
X方向の正回転方向への回転に伴って第1のアーム30
4が図23中矢印P方向に回転操作されていくと、一端
側に設けたディスク支持片308及びローラ309がデ
ィスク収納ユニット2に収納された光ディスクDの外周
縁に当接し、この光ディスクDをディスク収納ユニット
2から上方に取り出し、この取り出しに続いてディスク
再生ユニット301側のディスク装着位置まで送り操作
するものである。
【0151】また、第1の回転カム体306の回転に伴
って第2のアーム305を回転制御する第2のカム片3
17は、第1の回転カム体306の初期回転位置で、一
端側に設けた309がディスク収納ユニット2に収納さ
れた光ディスクDの外周縁から上方に離間した位置に第
2のアーム305を捩りコイルバネ322の付勢力に抗
して枢軸321を中心に図23中反矢印Q方向に回動さ
せた状態を維持する第1の水平カム部337を有する。
すなわち、この第1の水平カム部337は、第2のアー
ム305に設けた第2の回動操作ピン318の第2のカ
ム片317に対する当接高さ位置を一定にすることによ
って、第2のアーム305を捩りコイルバネ322の付
勢力に抗して回動された一定の位置に保持するものであ
る。
【0152】そして、第2のカム片317には、第1の
水平カム部337に連続して第1の回転カム体306の
上方側に向かって傾斜し、第1の回転カム体306の図
25及び図28中矢印X方向の正回転方向への回転に伴
って、第2のアーム305を枢軸321を中心にして図
29中矢印Q方向に回転操作させる第1の傾斜カム部3
38が形成されている。すなわち、第2の回動操作ピン
318が第1の傾斜カム部338に圧接していくと、第
2のアーム305は捩りコイルバネ322の付勢力を受
けて図29中矢印Q方向に回動させられる。この第2の
アーム305の図29中矢印Q方向への回動により、一
端側に設けたびローラ314がディスク収納ユニット2
に収納された光ディスクDの外周縁の一部に当接し、第
2のアーム305の図29中矢印Q方向への回動が規制
される。
【0153】ところで、第2のアーム305を捩りコイ
ルバネ322の付勢力により図29中矢印Q方向に回動
させる第2のカム片317に設けた第1の傾斜カム部3
38は、第1のカム片312に設けた第1の水平カム部
335の傾斜カム部336に連続する側に設けられてい
る。従って、第1の回転カム体306が、図25及び図
28中矢印X方向の正回転方向に回転する初期回転状態
では、第1のアーム304は捩りコイルバネ322の付
勢力に抗して回動され、一端側に設けたディスク支持片
308及びローラ309をディスク収納ユニット2に収
納された光ディスクDの外周縁から離間させた位置に保
持されている。一方、第2のアーム305は、第1の回
転カム体306が、図25及び図28中矢印X方向の正
回転方向に回転すると、第2の回動操作ピン318が第
1の傾斜カム部338に圧接していき、捩りコイルバネ
322の付勢力を受けて図29中矢印Q方向に回動させ
られる。このとき、ディスク搬送機構302に対応する
位置にあるディスク収納ユニット2のディスク挿入溝6
に搬送すべき光ディスクDが挿入されている場合には、
上述したように一端側に設けたびローラ314が光ディ
スクDの外周縁の一部に当接し、第2のアーム305の
図29中矢印Q方向への回動が規制される。
【0154】一方、ディスク搬送機構302に対応する
位置にあるディスク収納ユニット2のディスク挿入溝6
に搬送すべき光ディスクDが保持されていない状態で、
第1の回転カム体306の図25及び図28中矢印X方
向の正回転方向に回転し、第2のアーム305が第2の
回動操作ピン318を第1の傾斜カム部338に圧接さ
せながら捩りコイルバネ322の付勢力を受けて図29
中矢印Q方向に回動させられると、一端部側に設けたロ
ーラ314が光ディスクDに接触することがない。その
ため、第2のアーム305は、光ディスクDによる回転
規制が行われることなくさらに図29中矢印Q方向の時
計周り方向に回転する。そして、第2のアーム302の
回動軌跡上に設けられた光ディスクDの有無検出スイッ
チ319が、上記第2のアーム305の回動操作片31
6に植立したスイッチ操作ピン320によりディスク有
無検出スイッチ319を押圧操作する。このディスク有
無検出スイッチ319が操作されることにより、ディス
ク搬送機構302に対応する位置にあるディスク収納ユ
ニット2のディスク挿入溝6に搬送すべき光ディスクD
が存在しないことが電気的に検出される。光ディスクD
の有無検出スイッチ319が第2のアーム305により
操作されると、第1の回転カム体306を回転操作する
カム体回転駆動機構307の駆動モータ330の駆動が
停止され、光ディスクDのディスク収納ユニット2から
の取り出し操作が停止される。また、この停止に続いて
駆動モータ330は逆転駆動されて第1の回転カム体3
06を逆転方向に回転操作し、第1及び及び第2のアー
ム304,305を図23に示す初期位置に復帰させ
る。
【0155】従って、第1の回転カム体206によって
回転制御される第2のアーム305は、ディスク収納ユ
ニット2のディスク挿入溝6に搬送すべき光ディスクD
は存在するか否かの検出を行う機能を備えてなる。
【0156】さらに、第2のカム片317には、第1の
傾斜カム部338に連続して第1の回転カム体306の
下方側に向かって傾斜し、第1の回転カム体306の図
25及び図28中矢印X方向の正回転方向への回転に伴
って、第2のアーム305を枢軸321を中心にして図
29中反矢印Q方向に回転操作させる第2の傾斜カム部
339が形成されている。この第2のカム片317に設
けた第2の傾斜カム部339は、図28に示すように、
第1のカム片312に設けた傾斜カム部336と第1の
回転カム体306の正回転方向における始端を略一致さ
せてなる。そのため、第2アーム305は、第1の回転
カム体306の正回転方向に回転に伴って第1のアーム
304と略同時に枢軸321を中心にして図29中矢印
P方向に回転操作されていく。
【0157】なお、第1のカム片312と第2のカム片
317は、図28に示すように、第1の回転カム体30
6の図25及び図28中矢印X方向の正回転方向の終端
側で一体化される。従って、第1のカム片312に設け
た傾斜カム部336と第2の傾斜カム片317に形成し
た第2の傾斜カム部339は、第1の回転カム体306
の図25及び図28中矢印X方向の正回転方向の終端側
で傾斜角を一致させてなる。そのため、第1の回動操作
ピン313が第1のカム片312に設けた傾斜カム部3
36に至り、第2の回動操作ピン318が第2のカム片
317の第2の傾斜カム部339に至った後、第1の回
転カム体306が図25及び図28中矢印X方向の正回
転方向に回転を続けると、第1及び第2のアーム30
4,305はローラ30,314を取付けた一端側の間
隔を一定にして一体的に枢軸321を中心にして図29
中矢印P方向に回転操作されていく。
【0158】また、第1のカム片312と第2のカム片
317の一体化された第1の回転カム体306の図25
及び図28中矢印X方向の正回転方向の終端側には、第
2の水平カム部341,342が傾斜カム部336及び
第2の傾斜カム部339にそれぞれ連続して設けられて
いる。そして、第1の回転カム体306の図25及び図
28中矢印X方向の正回転方向に回転し、第1及び第2
の回動操作ピン313,318が第2の水平カム部34
1,342に至ると、第1及び第2のアーム304,3
05は、図31に示すように外筺1の底面に略垂直にな
される。
【0159】ところで、第1の回転カム体306の外周
面に形成した第1及び第2のカム片312,317間に
位置するようにして、図25及び図27に示すように、
カム体回転駆動機構307の駆動モータ330を制御す
る制御スイッチ324を操作するスイッチ操作部324
aが設けられている。この制御スイッチ324は、第1
の回転カム体306が図25中矢印X方向に回転され、
第1及び第2のアーム304,305が図31に示すよ
うに外筺1の底面に略垂直となり、これら第1及び第2
のアーム304,305により送り操作される光ディス
クDがディスク再生ユニット301のディスク装着位置
に対応する位置まで搬送した状態に至ったとき、スイッ
チ操作部324aにより押圧操作されてカム体回転駆動
機構307の駆動モータ330を停止させる。また、第
1及び第2のアーム304,305が光ディスクDをデ
ィスク再生ユニット301のディスク装着位置に対応す
る位置に搬送した図31に示すように外筺1の底面に略
垂直になされた状態から、第1の回転カム体306が図
25中反矢印X方向に回転され、第1及び第2のアーム
304,305が図23に示すような初期位置まで回動
された状態に至ると、スイッチ操作部324aにより制
御スイッチ324が押圧操作され、カム体回転駆動機構
307の駆動モータ330を停止させる。このように第
1の回転カム体306は、略360度回転することによ
って、第1及び第2のアーム304,305を図23に
示す初期位置から図31に示す光ディスクDをディスク
再生ユニット301のディスク装着位置に対応する位置
まで搬送した搬送位置間に亘って回動操作する。
【0160】さらに、第1の回転カム体ム306の回転
によって枢軸321を中心に回転操作されてディスク収
納ユニット2から取り出された光ディスクDの移動方向
をガイドするディスク送りガイド部材300は、後述す
るディスク再生ユニット301が支持されるディスク再
生ユニット取付け基板345の一側面側に配設されてい
る。このディスク送りガイド部材300は、図23に示
すように、第1及び第2のアーム304,305によっ
て送り操作される光ディスクDの外周縁に対向して配置
されてなり、ディスク収納ユニット2に収納された光デ
ィスクDの上方側の外周縁に対応する位置からディスク
再生ユニット303のディスク装着位置に至る範囲に亘
って配置されている。すなわち、ディスク送りガイド部
材300は、第1及び第2のアーム304,305によ
って送り操作される光ディスクDの外周縁の移動軌跡に
沿って上記第1及び第2のアーム304,305の一端
側と対向する位置に配置されている。そして、ディスク
送りガイド部材300の光ディスクDと対向する側の面
は、光ディスクDの移動軌跡に沿うなだらかに連続して
湾曲された送りガイド部300aとなされている。この
ガイド部300aの両側には、送りガイドされる光ディ
スクDの外周縁側の両側を支持し、送りガイドされる光
ディスクDの揺動を規制する規制壁300bが設けられ
ている
【0161】より具体的には、ディスク送りガイド部材
300の送りガイド部材300aは、ディスク収納ユニ
ット2の回転中心である支軸4を中心とする垂直な平面
内に位置させられてなる。
【0162】ところで、ディスク送りガイド部材300
は、ディスク収納ユニット301側に位置する基端部を
ディスク再生ユニット取付け基板345に植立した支軸
346に枢支させ、この支軸346を中心にして第1及
び第2のアーム304,305に近接離間する方向に回
動可能に取付けられている。また、ディスク送り部材3
00の遊端側には、図30に示すように、回動ガイド片
347が突設されている。この回動ガイド片347に
は、支軸346を中心にディスク送りガイド部材300
が回動する方向を長径とした回動ガイド孔348が穿設
されている。この回動ガイド孔348には、ディスク再
生ユニット取付け基板345に植立した回動ガイドピン
349が係合し、ディスク送りガイド部材300の回動
範囲を規制している。このディスク送りガイド部材30
0の支軸346を中心にした回動制御は、後述するよう
に、ディスク再生ユニット取付け基板345にフローテ
ィング機構を介して支持されるディスク再生ユニット3
01を回動制御するとともに、上記フローティング機構
をロックするフローティングロック機構を制御するディ
スク再生ユニット回動制御機構により行われる。
【0163】また、回動ガイド片347の先端側には、
光ディスクDをディスク再生ユニット310のディスク
装着位置まで送り操作した図31に示す位置に回動され
た第1及び第2のアーム304,305を捩りコイルバ
ネ322の付勢力に抗して枢軸321を中心に回動させ
るアーム回動操作部材350を回動操作する回動操作レ
バー349の一端が支軸352を介して枢支されてい
る。すなわち、ディスク送りガイド部材300の回動ガ
イド片347とアーム回動操作部材350との間は、回
動操作レバー349を用いたリンク機構により連結され
てなる。
【0164】上記アーム回動操作部材350は、図26
及び図30に示すように、第1及び第2のアーム30
4,305を回動操作する回動操作ピン351を一端側
に植立した回動操作片352と、回動操作レバー349
の他端部に枢支される支軸353を植立した連結片35
4を互いに直交するように突設して略L字状に形成され
てなる。このアーム回動操作部材350は、回動操作片
352と連結片354との連結部側の基端部を、第1及
び第2のアーム304,305を枢支したブラケット3
16の一端部に植立した支軸355に枢支させ、この支
軸355を中心にして回動可能に取付けられている。そ
して、アーム回動操作部材350は、連結片354に植
立した支軸353に回動操作レバー349の他端部を枢
支させることにより、回動操作レバー349を介してデ
ィスク送りガイド部材300に連結される。そして、デ
ィスク送りガイド部材300がディスク再生ユニット回
動制御機構により回動操作されると、ディスク送りガイ
ド部材300の回動に伴って回動操作レバー349が図
31中矢印G方向又は矢印H方向に移動操作される。こ
の回動操作レバー349の移動操作に追随して、アーム
回動操作部材350がブラケット316の一端部に植立
した支軸355を中心にして図31中矢印I方向又は反
矢印I方向に回動操作される。
【0165】このアーム回動操作部材350は、ディス
ク送りガイド部材300の回動に伴って回動操作レバー
349が図31中矢印G方向に移動操作されると、支軸
355を中心にして図31中矢印I方向に回動される。
アーム回動操作部材350が図31中矢印I方向に回動
されると、回動操作片352の一端側に植立した回動操
作ピン351が、図31及び図32に示すように、光デ
ィスクDをディスク再生ユニット310へのディスク装
着位置まで送り操作した位置まで回動された第1及び第
2のアーム304,305の回動操作片311,316
の他端部側に突設した操作ピン係合突片357,358
間に係合していく。さらに、アーム回動操作部材350
が図31中矢印I方向に回動されると、回動操作ピン3
51が第1及び第2のアーム304,305の操作ピン
係合突片357,358間に係合していき、第1及び第
2のアーム304,305を捩りコイルバネ322の付
勢力に抗して反矢印P方向及び反矢印Q方向に回動さ
せ、一端側のローラ309,314間の間隔を拡開す
る。このように一端側のローラ309,314間の間隔
が拡開されることにより、第1及び第2のアーム30
4,305からなるディスク送り機構303によりディ
スク再生ユニット301に対するディスク装着位置に搬
送された光ディスクDからディスク支持片308及び上
記一端側のローラ309,314を離間させる。
【0166】さらに、ディスク搬送機構302を構成す
るカム体駆動機構307によって回転操作される第1の
回転カム体306に関連して、図25に示すように、収
納ユニット回転規制機構360が配設されている。この
収納ユニット回転規制機構360は、少なくともディス
ク搬送機構302が光ディスクDを搬送操作する間及び
このディスク搬送機構302によって搬送された光ディ
スクDを再生する間、ディスク収納ユニット2の回転を
規制するようになすものである。
【0167】本実施例の収納ユニット回転規制機構36
0は、外筺1内に配設されたディスク再生ユニット取付
け基板345の一部を折曲して形成した図示しない取付
け片に支軸361を介して回動可能に支持されたストッ
パ部材362を備えている。このストッパ部材362
は、図25及び図27に示すように、支軸361への枢
支側と対向する先端側の一側に垂下するように突設した
係合ピン363と、この係合ピン363を突設した側と
対向する先端側の他側にディスク収納ユニット2のロー
タリーテーブル5の外周面に形成された係合凹部10に
向かって突出する係合片364を備えている。そして、
ストッパ部材362は、係合ピン363を第1の回転カ
ム体306の上端面に刻設した螺旋状をなすカム溝36
5に係合させて取付けられることにより、第1の回転カ
ム体306の回転によって支軸361を中心にして回動
操作され、係合片364をロータリーテーブル5の係合
凹部10に係脱させる。
【0168】ところで、ストッパ部材362は、ディス
ク収納ユニット2が収納ユニット回転駆動機構41によ
って回転操作される間においては、係合片364がロー
タリーテーブル5の外周面に形成された係合凹部10か
ら離脱した方向に回動させられている。すなわち、第1
の回転カム体306の上端面に刻設したカム溝365に
係合させられた係合ピン363が第1の回転カム体30
6の回転によって制御されることにより、ストッパ部材
362は係合片364を係合凹部10から離脱した方向
に回動させられた状態におかれる。
【0169】ここで、ディスク搬送機構302のディス
ク搬送動作に伴って、第1の回転カム体306が図25
中矢印X方向に回転すると、係合ピン363がカム溝3
65にガイドされて移動することにより、ストッパ部材
362は支軸361を中心にして図25中矢印J方向の
反時計回り方向に回動され係合片364がロータリーテ
ーブル5の外周面に形成された係合凹部10に係合する
方向に回動させられる。そして、係合片364が、図2
5に示すように、ロータリーテーブル5の外周に設けら
れている各ディスク挿入溝6に対応して設けられた係合
凹部10のうち、ディスク搬送機構302によって搬送
される指定された光ディスクDが挿入されたディスク挿
入溝6に対応するものに係合する。このストッパ部材3
62に設けた係合片364の係合凹部8への係合によっ
て、ロータリーテーブル5を含むディスク収納ユニット
2の回転が規制される。従って、この収納ユニット回転
規制機構機構360は、光ディスクDの再生時及び光デ
ィスクDの搬送途中における光ディスクD及びこの光デ
ィスクDを収納するディスク収納ユニット2の保護機構
を構成する。この例においても、ストッパ部材362に
設けた係合片36の幅が、ロータリーテーブル5に設け
られる係合凹部8の開口幅W1 より小さく設定されてな
るので、ロータリーテーブル5の停止角度に多少の誤差
が生じても、ディスク再生ユニット301に搬送されて
再生されるように指定された光ディスクDが挿入された
ロータリーテーブル5のディスク挿入溝6を、正確にデ
ィスク搬送機構302に対応する位置にあるように補正
することができる。
【0170】次に、本発明に係るディスク再生装置の他
の実施例を構成するディスク再生ユニット301を説明
する。このディスク再生ユニット301は、前述した実
施例のものと同様に、外筺2内に配設されるディスク再
生ユニット取付け基板345を介して取付けられてなる
ものであって、図33及び図34に示すように、ディス
ク搬送機構302によって搬送された光ディスクDが装
着されるディスクテーブル81を備えたディスク回転操
作機構80と、このディスク回転操作機構89に装着さ
れて回転操作される光ディスクDの信号記録面に光ビー
ムを照射し、この光ディスクDに記録された楽音信号等
の情報信号を再生する再生手段としての光ピックアップ
装置82を備えている。この光ピックアップ装置82
は、半導体レーザ等の光源から出射される光ビームを光
ディスクDの信号記録面に集束して照射する対物レンズ
382を備えた光ピックアップ383を備えている。こ
の光ピックアップ383は、スライドガイド部材384
及びピックアップ送り操作機構385の送りネジ386
に支持され、上記ピックアップ送り操作機構385によ
りディスク回転操作機構80に装着された光ディスクD
の径方向に送り操作されることにより、この光ディスク
Dの信号記録面を内外周に亘って走査する。
【0171】そして、このディスク再生ユニット301
も、図23及び図24に示すように、ディスク回転操作
機構80の回転軸が、ディスク収納ユニット2の回転中
心である支軸4に直交するように配置されてなる。従っ
て、ディスク回転操作機構80に装着されて回転操作さ
れる光ディスクDの回転面は、ディスク収納ユニット2
の支軸4の軸方向と平行となされている。このようにデ
ィスク収納ユニット2を配置することにより、主面を支
軸4と略々平行となしてディスク収納ユニット2に収納
保持されている光ディスクDは、ディスク収納ユニット
2に対する挿入方向を変更することなくディスク搬送機
構302によって搬送されてディスク再生ユニット30
1に装着される。
【0172】次に、ディスク再生ユニット301の具体
的な構成を説明すると、このディスク再生ユニット30
1は、図33及び図34に示すように、金属板を打ち抜
いて形成したピックアップシャーシ387に取付けられ
ディスク回転操作機構80及び光ピックアップ装置82
を備えている。これらディスク回転操作機構80及び光
ピックアップ装置82を取付けたピックアップシャーシ
387は、ディスク回転操作機構80を構成するディス
ク駆動モータのステータコイル、この駆動モータの起動
制御回路、光ピックアップ装置82の駆動制御回路等が
設けられたプリント基板が取付けられるピックアップシ
ャーシ支持基板388にスペーサ389を介在させて取
付けられる。このピックアップシャーシ支持基板388
は、外筺1内に垂直に配設されるディスク再生ユニット
取付け基板345に垂下するように配設されるディスク
駆動部支持基板390に支持されている。
【0173】ところで、ピックアップシャーシ支持基板
388を支持するディスク駆動部支持基板390には、
図35に示すように、相対向する両側に第1及び第2の
立上り壁391,392が折曲形成されてなる。このデ
ィスク駆動部支持基板390は、図34に示すように、
第1及び第2の立上り壁391,392の上端側を、デ
ィスク再生ユニット取付け基板345のディスク送りガ
イドブロック300が配設される一方の面と対向する他
方の面側に取付けられた駆動モータ取付け用ブラケット
393の一側に立上り形成した第1の枢軸取付け片39
3a及びこの第1の枢軸取付け片393aに対向してデ
ィスク再生ユニット取付け基板345の他方の面側に取
付けられた第2の枢軸取付け片394にそれぞれ取付け
られた枢軸395,396に枢支させて取付けられてい
る。従って、ディスク駆動部支持基板390は、枢軸3
95,396を中心にして、図24中矢印K方向及びL
方向に回動可能となされてディスク再生ユニット取付け
基板345に支持されてなる。また、このディスク駆動
部支持支持基板390は、後述するディスク再生ユニッ
ト回動操作機構400によって枢軸395,396を中
心にして図24中矢印K方向及びL方向に回動操作され
る。従って、このディスク駆動部支持基板390に支持
されたピックアップシャーシ支持基板388も、ディス
ク駆動部支持基板390と一体に図24中矢印K方向及
びL方向に回動操作される。そして、ディスク搬送機構
402によってディスク再生ユニット301のディスク
装着位置に搬送された光ディスクDに対し、ディスク回
転操作機構80及び光ピックアップ装置82に近接離間
させる。
【0174】ところで、ピックアップシャーシ支持基板
388は、複数のフローティング機構401を介してデ
ィスク駆動部支持基板390に支持されている。本実施
例では、ピックアップシャーシ支持基板388は、3個
のフローティング機構401が介してディスク駆動部支
持基板390に支持されている。このフローティング機
構401は、ディスク駆動部支持基板390に外筺1等
の外部から加わる衝撃に基づく振動を吸収し、この振動
がピックアップシャーシ支持基板388を介してディス
ク回転操作機構80及び光ピックアップ装置82に伝達
されないようになし、これらディスク回転操作機構80
及び光ピックアップ装置82が振動の影響を受けること
がないようにするものである。
【0175】このフローティング機構401は、図35
に示すように、ディスク駆動部支持基板390に植立し
た支持扞402を備えている。この支持扞402の先端
側に形成した細径の挿通部にピックアップシャーシ支持
基板388に穿設した貫通穴403に嵌合配設した弾性
吸収機能を有するゴム等の弾性部材により形成された円
筒状をなす弾性支持体404を挿通させることにより、
上記ピックアップシャーシ支持基板388を支持扞40
2の軸方向に変位可能に支持している。そして、支持扞
402の基端部側に形成した係止段部402bとピック
アップシャーシ支持基板388との間及び支持扞402
の上端部側に形成したフランジ部402cとピックアッ
プシャーシ支持基板388との間には、図35に示すよ
うに、弾性部材であるコイルバネ405,405が嵌装
されている。従って、ピックアップシャーシ支持基板3
88は、上記各コイルバネ405,405により挾持さ
れ、これらコイルバネ405,405の弾発力を受けて
支持扞402に支持される。
【0176】上述のように構成されたフローティング機
構401を介してピックアップシャーシ支持基板388
をディスク駆動部支持基板390に支持することによ
り、ディスク駆動部支持基板390に外筺1等の外部か
ら加わる衝撃に基づいて発生する支持扞402の軸方向
及びこの軸方向に直交する方向の振動は、弾性支持体4
04及びコイルバネ404,405により吸収され、ピ
ックアップシャーシ支持基板388への振動の伝達が遮
断される。
【0177】また、ディスク駆動部支持基板390に形
成した第1及び第2の立上り壁391,392の枢軸3
95,396への枢支部近傍と、ピックアップシャーシ
支持基板388の両側にそれぞれ設けたバネ係止片40
5との間には、図34に示すように、引張りバネ406
が張設され、ピックアップシャーシ支持基板388を外
筺1の上方側である枢軸395,396側に付勢してい
る。これら引張りバネ406は、フローティング機構4
01を構成する弾性支持体404の弾性力を補強するも
のである。すなわち、外筺1内に垂下するように配設さ
れたピックアップシャーシ支持基板388の荷重を受け
る弾性支持体404の弾性支持力を補強するものであ
る。
【0178】ところで、フローティング機構401によ
りディスク駆動部支持基板390に弾性的に支持される
ピックアップシャーシ支持基板388は、このディスク
再生装置が例えばディスク搬送機構302によって光デ
ィスクDを搬送操作し、ディスク回転操作機構80のデ
ィスクテーブル81上に装着操作中等の光ディスクDの
再生を行う再生時以外の操作状態にあるとき、フローテ
ィングロック機構410によりロックされる。
【0179】このフローティングロック機構401は、
ピックアップシャーシ支持基板388に植立された複数
のロックピン411をディスク駆動部支持基板390面
上にスライド可能に配設された第1及び第2のロック板
412,413により押圧支持することによって、上記
ピックアップシャーシ支持基板388をフローティング
機構401の弾性力に抗してディスク駆動部支持基板3
90に固定するものである。
【0180】上記フローティングロック機構410を構
成するピックアップシャーシ支持基板388に植立され
たロックピン411は、図34及び図36に示すよう
に、ディスク駆動部支持基板390に形成した透孔41
4又は切欠き415を介してこのディスク駆動部支持基
板390上に突出させている。また、各ロックピン41
1の先端側には、第1及び第2のロック板412,41
3が係合する係合凹部411aが形成されている。
【0181】一方、第1及び第2のロック板412,4
13は、図34及び図36に示すように、ピックアップ
シャーシ支持基板388に植立された複数のロックピン
411間に位置して重ねあわせるように配置され、ディ
スク駆動部支持基板390に植立した共通のスライドガ
イドピン416に各スライドガイド孔417を挿通させ
て上記ロックピン411に近接離間する方向にスライド
可能に支持されている。また、第1及び第2のロック板
412,413間にはバネ係止片412a,413bを
介して引張りバネ417が張設されている。そして、第
1のロック板412は、引張りバネ417の付勢力を受
けて、ロックピン411への当接部係合部412b及び
当接部412cを設けた側を図34及び図36中矢印M
方向のロックピン411方向に移動付勢されている。ま
た、第2のロック板413は、引張りバネ417の付勢
力を受けて、ロックピン411への当接部係合部413
bを設けた側を図35中矢印N方向のロックピン411
方向に移動付勢されている。このように第1及び第2の
ロック板412,413が引張りバネ417により移動
付勢され、当接部係合部412b及び当接部412c並
びに当接部係合部413bがそれぞれロックピン411
に当接係合させることにより、ピックアップシャーシ支
持基板388がフローティング機構401の弾性力に抗
してディスク駆動部支持基板390に固定される。
【0182】また、ディスク駆動部支持基板390上に
は、引張りバネ417の付勢力に抗して第1及び第2の
ロック板412,413をスライドさせ、これら第1及
び第2のロック板412,413によるロックピン41
1の押圧支持を解除させるフローティングロック解除レ
バー418が取付けられている。このフローティングロ
ック解除レバー418は、図34及び図36に示すよう
に、ディスク駆動部支持基板390に植立した支軸41
9を回動可能に支持され、一端側に突設したスライドガ
イドピン420を第1及び第2のロック板412,41
3の一側に穿設したスライドガイド孔421,422に
連通させている。さらに、フローティングロック解除レ
バー418の一側には回動操作アーム423が突設され
ている。このフローティングロック解除レバー418
は、ディスク再生ユニット回動操作機構400によって
回動操作アーム423が押圧操作されることにより支軸
419を中心に図35中矢印T方向に回動操作されるこ
とにより、第1及び第2のロック板412,413を引
張りバネ417の付勢力に抗して図34及び図36中反
矢印M方向及び反矢印N方向にスライド操作する。そし
て、第1及び第2のロック板412,413が、図34
及び図36中反矢印M方向及び反矢印N方向にスライド
操作されることにより、当接部係合部412b及び当接
部412c並びに当接部係合部413bのロックピン4
11に対する当接係合が解除され、ピックアップシャー
シ支持基板388をフローティング機構401を介して
ディスク駆動部支持基板390に弾性的に支持させたフ
ローティング状態となす。
【0183】そして、ディスク再生ユニット取付け基板
345には、図33及び図35に示すように、ディスク
搬送機構302によって搬送されてディスク再生ユニッ
ト301のディスク装着位置に搬送された光ディスクD
を、ディスクテーブル81と共働してこのディスクテー
ブル81と一体に回転可能に保持するチャッキング機構
425が配設されている。このチャッキング機構111
は、先端側にマグネットを有するチャッキング部材42
6を支持したチャッキング部材支持アーム427を備え
ている。
【0184】ところで、チャッキング部材426は、チ
ャッキング部材支持アーム427の先端側に穿設した支
持穴428に遊嵌支持され、チャッキング部材支持アー
ム427に対し回転自在となされている。
【0185】そして、チャッキング機構425を構成す
るチャッキング部材支持アーム427は、図33に示す
ように、ディスク再生ユニット取付け基板345のピッ
クアップシャーシ支持基板388を支持したディスク駆
動部支持基板390が配される側と対向する側に配設さ
れたチャッキング機構取付け基板429に回動可能に取
付けられている。このチャッキング機構取付け基板42
9は、ディスク駆動部支持基板390に植立された複数
の基板支持軸430に固定されてディスク駆動部支持基
板390の面に平行になすように取付けられている。
【0186】ところで、チャッキング部材支持アーム4
27は、先端側に支持したチャッキング部材426をデ
ィスク回転操作機構80のディスクテーブル81に対向
させるようにして、チャッキング部材426を支持した
先端側と対向する基端側の両側に突設した支持軸431
をチャッキング機構取付け基板429に枢支させ、この
支持軸431を中心にして回動可能に取付けられてい
る。このチャッキング部材支持アーム427は、支持軸
431を中心に回動操作されることにより、チャッキン
グ部材426をディスクテーブル81に接離させる。ま
た、チャッキング部材支持アーム427は、このチャッ
キング部材支持アーム427の基端部とチャッキング機
構取付け基板429との間に張設された引張りバネ43
2により、先端側のチャッキング部材426がディスク
テーブル81に接触する方向に回動付勢されている。
【0187】さらに、チャッキング部材支持アーム42
7は、ディスク駆動部支持基板390の回動に連動して
回動操作されてチャッキング部材426をディスクテー
ブル81に接離させる機能を備えている。そこで、チャ
ッキング部材支持アーム427の基端側には、垂下片4
33が突設され、この垂下片433を介してディスク駆
動部支持基板390への係合ピン434が突設されてい
る。この係合ピン434は、ディスク駆動部支持基板3
90の一側に立上り形成した回動操作片435に植立し
た回動操作ピン436に相対係合させられている。そし
て、引張りバネ432の付勢力を受けてディスク駆動部
支持基板390の回動操作ピン436に係合ピン434
を当接させているチャッキング部材支持アーム427
は、上記ディスク駆動部支持基板390がディスク再生
ユニット301に対するディスク装着位置に搬送されて
いる光ディスクD側に回動操作されるときに、上記ディ
スク駆動部支持基板390の回動に追随して先端側のチ
ャッキング部材426をディスクテーブル81に近接す
る方向に回動される。
【0188】上述のようにディスク再生ユニット取付け
基板345に回動可能に支持されたディスク駆動支持基
板390を回動操作するディスク再生ユニット回動操作
機構400は、図34及び図37に示すように、再生ユ
ニット回動操作用の回転カム体である第2の回転カム体
440と、この第2の回転カム体440を回転操作する
正逆双方向に回転駆動可能な駆動モータ441と、この
駆動モータ441の回転駆動力を第2の回転カム体44
0に伝達する複数のギヤからなる減速ギヤ機構442を
含む回転駆動力伝達機構から構成されて、本実施例のデ
ィスク再生装置の第3の駆動部を構成する。
【0189】そして、ディスク再生ユニット回動操作機
構400を構成する駆動モータ441は、駆動モータ取
付け用ブラケット393を介してディスク再生ユニット
取付け基板345に取付けられている。第2の回転カム
体440及び減速ギヤ機構442もディスク再生ユニッ
ト取付け基板345上に回転可能に取付けられている。
駆動モータ441と減速ギヤ機構442とは、図35に
示すように、駆動モータ441の出力軸441aに取付
けられたプーリ443と減速ギヤ機構442の初段側に
位置するプーリギヤ444間に巻回された連結ベルト4
45により連結されている。また、減速ギヤ機構442
と第2の回転カム体440は、減速ギヤ機構442の最
終段側に位置するギヤ446を第2の回転カム体440
の下端側に設けた受動ギヤ440aに噛合させて連結さ
れている。このような連結構造をもって駆動モータ44
1の回転駆動力が第2の回転カム体440に伝達され、
第2の回転カム体440の回転操作が行われる。
【0190】駆動モータ441によって回転操作される
第2の回転カム体440の周面には、ディスク駆動部支
持基板390を回動制御するディスク駆動部支持基板回
動制御用のカム溝447が刻設されている。このカム溝
447には、図35及び図37に示すように、ディスク
駆動部支持基板390の一側に立上り形成した第1の立
上り壁391に植立したカム溝係合ピン449が係合し
ている。このようにカム溝係合ピン449を第2の回転
カム体440に設けたカム溝447に係合させることに
より、ディスク駆動部支持基板390は第2の回転カム
体440の回転によって枢軸395,396を中心にし
て図24中矢印K方向及びL方向に回動操作される。
【0191】また、第2の回転カム体440の一方の端
面には、フローティングロック解除レバー418に設け
た回動操作アーム423に当接し、この第2の回転カム
体440の回転に伴ってフローティングロック解除レバ
ー418を回動操作するフローティングロック解除レバ
ー回動操作片450が突設されている。従って、フロー
ティングロック解除レバー418は、第2の回転カム体
440の回転によって回動制御され、フローティング機
構401を介してディスク駆動部支持基板390に支持
されたピックアップシャーシ支持基板388の上記ディ
スク駆動部支持基板390に対する固定及び固定解除が
行われる。
【0192】さらに、第2の回転カム体440の一方の
端面には、図37に示すように、ディスク駆動部支持基
板390をディスク再生ユニット301内のディスク装
着位置に搬送される光ディスクDに近接させた位置又は
ディスク装着位置に搬送される光ディスクDから離間さ
せ位置まで回動させたときに、駆動モータ441の駆動
を停止させて第2の回転カム体440の回転を停止させ
る駆動モータ制御スイッチ455を操作するスイッチ操
作片456が突設されている。
【0193】さらにまた、第2の回転カム体440の他
方の端面には、ディスク送りガイド部材300を支軸3
46を中心にして回動制御するディスク送りガイド部材
回動制御ピン452が、この回転カム体440の回転中
心に対し偏心させて突設されている。このディスク送り
ガイド部材回動制御ピン452は、ディスク再生ユニッ
ト取付け基板345に穿設した長孔を介してディスク送
りガイド部材300側に突設されている。そして、ディ
スク送りガイド部材回動制御ピン452は、図33に示
すように、ディスク再生ユニット取付け基板345の一
側面側に取付けたディスク送りガイド部材300の中途
部の一側に突設した突片453に穿設した係合孔454
に係合させている。従って、ディスク送りガイド部材3
00は、第2の回転カム体440の回転によって支軸3
46を中心にして回動操作され、ディスク送りガイド面
300aを送り操作される光ディスクDの外周縁に対し
接離させる。また、このディスク送りガイド部材300
が回動操作されることにより、ディスク搬送機構302
を構成する第1及び第2のアーム304,305を捩り
コイルバネ322の付勢力に抗して回動操作するアーム
回動制御部材350が回動操作レバー349を介して回
動操作される。
【0194】なお、本発明の他の実施例においてもディ
スク収納ユニット2の構成は前述した実施例のものと同
一の構成を備えているので、このディスク収納ユニット
2を用いて構成される収納ユニット回転位置検出機構4
4は、前述のものと同様の構成であるので、詳細な説明
は省略する。
【0195】次に、本発明の他の実施例において、ディ
スク収納ユニット2に収納された多数枚の光ディスクD
から所望の1枚を選択し、この選択された光ディスクD
をディスク再生ユニット301に装着するまでの動作を
説明する。
【0196】まず、ディスク収納ユニット2に収納され
た所望のディスク番号を指定し、ディスク収納ユニット
回転駆動機構41を駆動させてディスク収納ユニット2
のロータリーテーブル5を回転操作する。そして、収納
ユニット回転位置検出機構44により、指定されたディ
スク番号に対応する光ディスクDがディスク搬送機構4
2により取り出し可能な位置Oに至ったことを検出し、
ディスク収納ユニット回転駆動機構41を停止させる。
【0197】なお、所望のディスク番号の光ディスクD
をディスク搬送機構42による取り出し可能な位置Oに
移動させるとき、収納ユニット回転規制機構360のス
トッパ部材362がロータリーテーブル5の係合凹部1
0から離脱された状態におかれ、ロータリーテーブル5
は支軸4を中心に回転可能な状態に置かれている。
【0198】また、所望のディスク番号の光ディスクD
をディスク搬送機構42による取り出し可能な位置Oに
移動させるディスク収納ユニット2がディスク収納ユニ
ット回転駆動機構41によって回転操作される状態にあ
るとき、ディスク搬送機構302のディスク送り機構3
03を構成する第1及び第2のアーム304,305
は、図23に示す状態に置かれている。すなわち、第1
の回転カム体306が初期回転位置にあって、第1のア
ーム304の第1の回動操作ピン313が第1のカム片
312の第1の水平カム部335に圧接され、第2のア
ーム305の第2の回動操作ピン318が第2のカム片
317の第1の水平カム部337に圧接された状態にあ
る。この状態において、第1のアーム304は、図23
に示すように、一端側のディスク支持片308及びロー
ラ309をディスク収納ユニット2に収納された光ディ
スクDの外周縁から下方に離間した位置に回動された状
態に置かれる。また、第2のアーム305は、図23に
示すように、一端側のローラ314をディスク収納ユニ
ット2に収納された光ディスクDの外周縁から上方に離
間した位置に回動された状態に置かれる。
【0199】ディスク送り機構303を構成する第1及
び第2のアーム304,305が図23に示す初期位置
にある状態から、カム体回転駆動機構307によって第
1の回転カム体306が図25中矢印X方向に回転して
いくと、まず第2のアーム305が図29中矢印Q方向
の時計回り方向に回転する。すなわち、第2のアーム3
05に設けた第2の回動操作ピン318が第2のカム片
317に設けた第1の傾斜カム部338に圧接してい
き、捩りコイルバネ322の付勢力を受けて図29中矢
印Q方向に回動する。そして、第2のアーム305の一
端に設けたローラ314がディスク収納ユニット2に収
納された搬送すべき光ディスクDの外周縁に当接し、第
2のアーム305の回動が規制される。
【0200】このとき、ディスク収納ユニット2の指定
されたディスク番号に対応するディスク収納溝6に光デ
ィスクDが挿入配置されてないないときには、第2のア
ーム305は、ローラ314が光ディスクDに接触する
ことがないので、捩りコイルバネ322の付勢力を受け
て図29中矢印Q方向にさらに回動する。そして、第2
のアーム302の回動軌跡上に設けられた光ディスクD
の有無検出スイッチ319が、上記第2のアーム305
の回動操作片316に植立したスイッチ操作ピン320
により押圧操作され、ディスク搬送機構302に対応す
る位置にあるディスク収納ユニット2のディスク挿入溝
6に搬送すべき光ディスクDが存在しないことが電気的
に検出される。この有無検出スイッチ319の押圧操作
により、第1の回転カム体306を回転操作するカム体
回転駆動機構307の駆動モータ330の駆動が停止さ
れ、光ディスクDのディスク収納ユニット2からの取り
出し操作が停止される。また、この停止に続いて駆動モ
ータ330は逆転駆動されて第1の回転カム体306を
逆転方向に回転操作し、第1及び及び第2のアーム30
4,305を図23に示す初期位置に復帰させる。
【0201】この第2のアーム305によりディスク収
納ユニット2内の光ディスクDの有無検出が行われてい
る間においては、第1の回転カム体306は、第1のア
ーム304の第1の回動操作ピン313を第1のカム片
312の第1の水平カム部335上に位置させた状態で
回転している。従って、第1のアーム304は、一端側
のディスク支持片308及びローラ309をディスク収
納ユニット2に収納された光ディスクDの外周縁から下
方に離間した位置に回動された状態に保持されている。
【0202】ディスク収納ユニット2内の光ディスクD
の有無検出が行われ、ディスク収納ユニット2内に指定
された搬送すべき光ディスクDが存在しているときに
は、さらに第1の回転カム体306は図25中矢印X方
向に回転を続ける。そして、第1のアーム304の第1
の回動操作ピン313は、第1のカム片312の第1の
水平カム部335に連続する傾斜カム部336に圧接し
ていく。また、第2のアーム305の第2の回動操作ピ
ン318は、第2のカム片317の第1の傾斜カム部3
38に連続する第2の傾斜カム部339に圧接してい
く。
【0203】第1のアーム304は、第1の回動操作ピ
ン313が第1のカム片312の傾斜カム部336に圧
接してくと、捩りコイルバネ322の付勢力を受けて図
23中矢印P方向に回転し、一端側に設けたディスク支
持片308及びローラ309がディスク収納ユニット2
に収納された光ディスクDの外周縁に当接させる。そし
て、ディスク収納ユニット2に収納された搬送されるべ
き光ディスクDは、図30に示すように、第1及び第2
のアーム304,305により挾持される如く支持され
た状態となされる。
【0204】第1及び第2のアーム304,305によ
り挾持した状態から第1の回転カム体306が図25中
矢印X方向へさらに回転していくと、第1の回動操作ピ
ン313及び第2の回動操作ピン318のそれぞれが第
1のカム片312の傾斜カム部336及び第2のカム片
317の第2の傾斜カム部339上を移動していく。そ
して、第1及び第2のアーム304,305は、枢軸3
21を中心にして図30中矢印P方向及び反矢印Q方向
に回転していく。この第1及び第2のアーム304,3
05の回転によって、搬送すべき指定された光ディスク
Dのディスク収納ユニット2内からの取り出しが行わ
れ、ディスクガイド部材3000側に送り出される。そ
して、光ディスクDは、第1及び第2のアーム304,
305及びディスク送りガイド部材300により外周縁
の3点を支持された状態で、図31に示すように、ディ
スク送りガイド部300aにガイドされてディスク再生
ユニット301内のディスク装着位置に対応する位置ま
で搬送される。
【0205】なお、第1のカム片312の傾斜カム部3
36及び第2のカム片317の第2の傾斜カム部339
の形状を適宜設定することにより、第1及び第2のアー
ム304,305の一端側の移動軌跡をなだらかに連続
する偏平なものとなすことができる。すなわち、第1及
び第2のアーム304,305の図30中矢印P方向及
び反矢印Q方向への回転であるディスク再生ユニット3
01方向への回転に追随して、第1及び第2のアーム3
04,305を捩りコイルバネ322の付勢力に抗して
一端側の間隔を広げるよう回動させる。このように第1
及び第2のアーム304,305の一端側の間隔が広げ
られることにより、この一端側の移動軌跡がなだらかに
連続する偏平なものとなされる。そして、第1及び第2
のアーム304,305とともに光ディスクDの移動方
向をガイドするディスク送りガイド部材300も偏平な
ものとなすことができ、ディスク再生プレーヤ自体の高
さを低く抑えることができる。
【0206】そして、第1及び第2のアーム304,3
05が、光ディスクDをディスク再生ユニット301内
のディスク装着位置に対応する位置まで送り操作するま
で回動されると、第1及び第2の回動操作ピン313,
318のそれぞれが第1の回転カム体306に設けた第
1及び第2のカム片312,317の第2の水平カム部
341,342に至る。そして、第1及び第2のアーム
304,305は、図31に示すように外筺1の底面に
略垂直な状態となされる。
【0207】第1の回転カム体306が、第1及び第2
のアーム304,305を図31に示す位置までまで回
動させると、スイッチ操作部324aにより制御スイッ
チ324が押圧操作され、カム体回転駆動機構307の
駆動モータ330が停止され、光ディスクDのディスク
再生ユニット301のディスク装着位置への搬送動作が
終了する。
【0208】そして、光ディスクDのディスク再生ユニ
ット301への搬送操作が完了し、制御スイッチ324
が操作されると、ディスク再生ユニット回動操作機構4
00の駆動モータ441が正転方向に回転駆動を開始
し、第2の回転カム体440が図34及び図36中矢印
Y方向の正転方向に回転される。
【0209】ところで、本実施例のディスク再生装置に
おいては、光ディスクDを再生する前の状態である初期
状態においては、ディスク回転操作機構80及び光ピッ
クアップ装置82が支持されたピックアップシャーシ支
持基板388及びこのピックアップシャーシ支持基板3
88を支持したディスク駆動部支持板390が、光ディ
スクDは搬送されるディスク装着位置から離間された状
態にある。すなわち、ディスク駆動部支持板390が、
図24に示すように、矢印L方向に回動された状態に置
かれている。また、チャッキング機構425を構成する
チャッキング部材支持アーム427も、図24に示すよ
うに、先端側に支持したチャッキング部材426をディ
スク回転操作機構80のディスクテーブル81から離間
された方向に回動された状態に置かれている。すなわ
ち、ディスク駆動部支持板390及びチャッキング部材
支持アーム427がディスク再生ユニット取付け基板3
45に対し傾斜して垂下された状態となされ、ディスク
回転操作機構80のディスクテーブル81とチャッキン
グ部材426との間に、上述したディスク搬送機構30
2によって搬送される光ディスクDを挿入する足る空間
を設けた状態に置かれている。
【0210】そして、駆動モータ441が正転方向に回
転駆動を開始し、第2の回転カム体440が図34及び
図35中矢印Y方向の正転方向に回転させられると、上
記第2の回転カム体440の周面に形成したカム溝44
7に、カム溝係合ピン449を係合させたディスク駆動
部支持板390が図24中矢印K方向に回動操作され
る。このディスク駆動部支持板390が図24中矢印K
方向への回動に伴って、ディスク駆動部支持板390に
フローティング機構410を介して支持されたピックア
ップシャーシ支持基板388も、ディスク駆動部支持板
390と一体に同方向に回動される。このとき、ピック
アップシャーシ支持基板388は、フローティングロッ
ク機構410によりディスク駆動部支持板390により
固定されてなる。
【0211】ピックアップシャーシ支持基板388がデ
ィスク駆動部支持板390と共に図24中矢印K方向に
回動すると、ピックアップシャーシ支持基板388にピ
ックアップシャーシ387を介して取付けられたディス
ク回転操作機構80が、ディスク搬送機構302によっ
て搬送される光ディスクDが位置するディスク装着位置
方向に回動していく。ディスク回転操作機構80がディ
スク装着位置方向に回動していくと、ディスクテーブル
81のディスク載置面側に突出したセンタリング部材8
1aが、第1及び第2のアーム304,305及びディ
スク送りガイド部材300に支持されてディスク装着位
置に搬送されている光ディスクDのセンター穴に係合し
ていく。そして、光ディスクDは、センタリング部材8
1aによるセンタリング作用によってディスクテーブル
81に対する芯出しが図られてこのディスクテーブル8
1上に載置される。このとき、ピックアップシャーシ支
持基板388が、フローティングロック機構410によ
りディスク駆動部支持板390により固定されているの
で、光ディスクDのセンター穴とセンタリング部材81
aの相対位置合わせを正確に行うことができ、光ディス
クDを確実にディスクテーブル81上に載置させること
が可能となる。
【0212】また、ディスク駆動部支持板390が図2
4中矢印K方向に回動していくと、チャッキング部材支
持アーム427が引張りバネ432の付勢力を受けて先
端側のチャッキング部材426をディスクテーブル81
に近接させる方向に回動される。すなわち、チャッキン
グ部材支持アーム427は、基端側に設けた係合ピン4
34をディスク駆動部支持基板390の一側に植立した
回動操作ピン436に係合させて上記ディスク駆動部支
持基板390に関連されてなるので、ディスク駆動部支
持基板390の回動に同期して回動される。従って、デ
ィスクテーブル81及びチャッキング部材426が、略
同時に光ディスクDに近接し、互いに共働して光ディス
クDのチャッキングを行う。このように光ディスクDの
チャッキングが行われることにより、光ディスクDは、
図38に示すように、ディスクテーブル81と一体に回
転可能な状態となされる。
【0213】上述のように第2の回転カム体440が図
34及び図35中矢印Y方向の正転方向に回転させら
れ、ディスク駆動部支持板390及びチャッキング部材
支持アーム427を回動操作して光ディスクDのチャッ
キング動作に関連して、第2の回転カム体440の一方
の端面に設けたフローティングロック解除レバー回動操
作片450によりフローティングロック解除レバー41
8の回動操作が行われる。第2の回転カム体440が図
35中矢印Y方向の正転方向に回転すると、フローティ
ングロック解除レバー回動操作片450によりフローテ
ィングロック解除レバー418が図35中矢印Z方向に
回転させられる。このフローティングロック解除レバー
418の回転により、第1及び第2のロック板412,
413が、図35中反矢印M方向及び反矢印N方向にス
ライド操作される。そして、第1及び第2のロック板4
12,413に設けた当接部係合部412a及び当接部
412b並びに当接部係合部413aのロックピン41
1に対する当接係合が解除され、ピックアップシャーシ
基板388はフローティング機構401を介してディス
ク駆動部支持基板390に弾性的に支持させたフローテ
ィング状態となされる。
【0214】第2の回転カム体440によるフローティ
ングロック解除レバー418の回動操作は、ディスク駆
動部支持板390の回動操作の開始より稍々遅れて始ま
り、光ディスクDのディスクテーブル81上へのチャッ
キングと略同時に終了する。
【0215】また、第2の回転カム体440が図34及
び図36中矢印Y方向の正転方向に回転していくと、こ
の第2の回転カム体440の他方の端面に突設したディ
スク送りガイド部材回動制御ピン452によりディスク
送りガイド部材300が支軸346を中心にして図34
中矢印Z方向に回転させられる。そして、ディスク送り
ガイド部材300は、ディスク装着位置にある光ディス
クDから離間させられる。
【0216】ディスク送りガイド部材300が支軸34
6を中心にして図32中矢印Z方向に回転させられる
と、回動操作レバー349が図31中矢印G方向に移動
され、アーム回動操作部材350が図31中矢印I方向
に回動される。そして、アーム回動操作部材350に設
けた回動操作ピン351が第1及び第2のアーム30
4,305の回動操作片311,316に突設した操作
ピン係合突片357,358間に係合していき、第1及
び第2のアーム304,305を捩りコイルバネ322
の付勢力に抗して回動させ、図32に示すように、一端
側のローラ309,314間の間隔を拡開させる。
【0217】上述のように、ディスク送りガイド部材3
00がディスク装着位置にある光ディスクDから離間さ
せられ、第1及び第2のアーム304,305の一端側
のローラ309,314間の間隔が拡開されると、ディ
スク送りガイド部材300及び第1及び第2のアーム3
04,305による光ディスクDの支持が解除される。
そして、光ディスクDは、チャッキング部材426のみ
によってディスクテーブル81上に押圧支持され、他の
部材の障害を受けることなる自由にディスクテーブル8
1と一体に回転可能な状態となされる。すなわち、光デ
ィスクDのディスク再生ユニット301へのの装着操作
が完了する。この光ディスクDのディスク再生ユニット
301への装着操作の完了と略同時に、第2の回転カム
体440に設けたスイッチ操作片451により駆動モー
タ制御スイッチ450が操作され、ディスク再生ユニッ
ト回動操作操作機構400の駆動モータ441の駆動が
停止される。
【0218】なお、ディスク送りガイド部材300の光
ディスクDからの離間操作及び第1及び第2のアーム3
04,305の拡開操作は、光ディスクDのディスクテ
ーブル81へのチャッキングの完了と略同時に終了す
る。
【0219】上述のようにディスク収納ユニット2から
光ディスクDを取り出し、ディスク再生ユニット301
への装着操作が完了すると、ディスク回転操作機構80
の回転が開始され光ディスクDの回転操作が行われると
ともに、光ピックアップ装置82が駆動を開始して光デ
ィスクDの再生が開始される。
【0220】そして、1枚の光ディスクDの再生が終了
すると、ディスク再生ユニット回動操作操作機構400
の駆動モータ441が逆転駆動され、第2の回転カム体
440が逆転方向に回転し、前述した光ディスクDの装
着操作とは逆の動作をもってディスク送りガイド部材3
00及び第1及び第2のアーム304,305の回動操
作が行われる。さらに、ディスク駆動部支持板390及
びチャッキング部材支持アーム427の光ディスクDか
ら離間する方向への回動操作が行われる。そして、第1
及び第2のアーム304,305による光ディスクDの
支持が行われる。その後、カム体回転駆動機構307の
駆動モータ330が逆転駆動され、第1の回転カム体3
06が図25中反矢印X方向の逆転方向に回転され、第
1及び第2のアーム304,305をディスク収納ユニ
ット2方向に回動され、これら第1及び第2のアーム3
04,305に支持された光ディスクDをディスク収納
ユニット2の対応するディスク番地のディスク挿入溝6
に挿入させ、光ディスクDの戻し操作が完了する。
【0221】上述した本発明の他の実施例のディスク再
生装置は、ディスク再生ユニット回動操作操作機構40
0及びディスク搬送機構302にそれぞれ回転カム体3
06,440を用いてなるので、ディスク再生ユニット
回動操作操作機構400及びディスク搬送機構302の
小型化が実現され、ディスク再生装置の一層の小型化が
可能となる。
【0222】次に、本発明に係るディスク再生装置の電
気回路系を図39に基づいて説明する。この電気回路系
は、前述した実施例に共通に適用されるものである。こ
のディスク再生装置における電気回路系は、各種センサ
及びスイッチから構成される検知回路系151と、この
ディスク再生装置に装備されている各種機構の駆動源と
なる駆動モータ等に駆動電流を供給する駆動制御回路系
152と、上記検知回路系151からの各種検知信号及
び後述するシステムコントローラ154からの制御信号
に基づいて、駆動制御回路系152に駆動信号及び制御
信号を出力する上述したコントローラ141と、操作パ
ネル13に配置された各種操作キーからの入力信号が供
給され、この入力された信号をデータとしてメモリ15
3に登録するシステムコントローラ154と、ディスク
再生ユニット3又はディスク再生ユニット3013の光
ピックアップ装置82により再生された情報信号を例え
ば音声信号に変換して出力し、また、上記情報信号から
トラッキングエラー信号及びフォカシングエラー信号を
取り出して図示しないサーボ回路系に供給する再生回路
系155とを有する。
【0223】また、システムコントローラ154には、
グループに応じた数のLEDが接続され、更に図示しな
いキャラクタ表示回路を介して表示部28(図2参照)
が接続されている。メモリ153は、例えばSRAMに
て構成され、その配列変数領域には、ディスク番号に対
応したファイルが論理的に割り付けられている。なお、
このメモリ153には、バックアップ回路156が接続
されており、操作パネル13にある電源スイッチ15を
オフにした状態においてもメモリ153内のデータが消
去されないようになっている。ここで、ディスク番号
は、既に上述したように、ロータリーテーブル5におい
て予め決められているディスク挿入溝5に対応した番号
「1」〜「100」である。
【0224】各ファイルは、図40に示すように、グル
ープ番号に対応してビット割り付けされたフラグ領域a
と、対応するディスク番号に関するメモが英数字、カタ
カナ文字等のコードデータとして格納されるメモ格納領
域bと、ファイル順に応じたディスク番号が登録された
ディスク番号登録領域cと、ディスク有(1)/無
(0)ビットdとから構成されている。フラグ領域aの
各ビットは、対応するグループが登録されたか未登録か
を示すものであり、例えば1ビット目、3ビット目及び
5ビット目に「1」が立っている場合、グループ1、グ
ループ3及びグループ5にそのディスク番号が登録され
ていることを示す。
【0225】一方、上記システムコントローラ154に
接続される各種操作キーは、図2で示す操作パネル13
に配置されたキーや操作ボタン等であるが、図39にお
いては、説明の簡略化のため、10個のディスクグルー
プ指定キー17(17a,17b・・・17j)、回転
式操作キー22及び押しボタンスイッチ24のみを示
す。
【0226】次に、本発明に係るディスク再生装置の処
理動作、特に、ロータリーテーブル5にセットされた例
えば100枚の光ディスクDをグループ単位、例えば演
奏者、ジャンル、利用者毎にグループ化して管理するた
めのグループ登録動作と、ディスク番号毎にタイトル等
のメモを登録するメモ入力処理、及び上記100枚の光
ディスクDから1枚の光ディスクDを選択して再生させ
る動作について図41〜図44のフローチャートも参照
しながら説明する。
【0227】まず、グループ登録処理は、図41に示す
ように、グループエントリーキー24が操作されること
によって処理が開始され(ステップS1)、システムコ
ントローラ154のRAM領域にグループ登録用のプロ
グラムを転送し、再生装置をグループ登録モードに設定
する(ステップS2)。
【0228】そして、次のステップS3において、10
個のグループキー23のうち、いずれかのグループキー
が操作されたかどうかが判別される。1つのディスクグ
ループ指定キー17が押されたとき、ステップS4に進
んで、操作したディスクグループ指定キー17の上部に
配置されているLEDを緑点滅させ、同時に表示部28
のディスクグループ番号表示領域29に、上記操作した
ディスクグループ指定キーに対応するグループ番号を表
示する。その後、ディスク番号設定処理ルーチンに入る
(ステップS5)。
【0229】このディスク番号設定処理は、図42に示
すように、ステップS101にて回転式操作キー22が
右方向(時計方向)に回転操作されたかどうかが判別さ
れる。回転式操作キー22が右方向に回転操作された場
合、ステップS102に進んで、現在、第1のディスク
番号表示領域31aに表示されているディスク番号を+
1して表示する。この場合、表示されていたディスク番
号が「100」であった場合は、「1」として表示され
る。
【0230】一方、回転式操作キー22が左方向に回転
操作された場合は、ステップS103に進んで、現在、
第1のディスク番号表示領域31aに表示されているデ
ィスク番号に−1した番号が表示される。この場合、表
示されていたディスク番号が「0」又は「1」であった
場合は、「100」として表示される。
【0231】そして、上記ディスク番号の表示毎に、次
のステップS104にて押しボタンスイッチ24が操作
されたかどうかが判別される。押しボタンスイッチ24
が操作されない場合は、再びステップS101に戻っ
て、回転式操作キー22が右回転されたかどうかが判別
され、押しボタンスイッチ27が操作されるまでステッ
プS101〜S104のルーチンが繰り返され、押しボ
タンスイッチ24が操作された段階で、例えばディスク
番号用ワーキングエリアに現在表示中のディスク番号を
格納して終了する。
【0232】再び図41の処理ルーチンに戻って、次の
ステップS6において、メモリに登録されている多数の
ファイル中、ディスク番号用ワーキングエリアに格納さ
れているディスク番号に対応するファイルをRAM領域
に読み出し、この読み出したファイルのフラグ領域aに
おける上記操作されたディスクグループ指定キーのグル
ープ番号に対応するビットを立てる。
【0233】次のステップS7において、ファイルキー
23が操作されたかどうかを判別する。ファイルキー2
3が操作された場合、ステップS8に進んで、RAM領
域上のファイルを、ディスク番号用ワーキングエリアに
格納されているディスク番号に基づいて、メモリ上の元
のファイルに登録する。即ち、上書きする。
【0234】そして、次のステップS9において、操作
したディスクグルーブ指定キー17の上部に配置されて
いるLEDを緑点灯させて、このグループ登録処理が終
了する。
【0235】一方、ステップS3にてディスクグルーブ
指定キー17が操作されていないと判別された場合は、
ステップS10に進む。このステップS10は、ディス
クグルーブ指定キー17による入力操作をある期間(本
例では16秒間)だけ待つステップであり、16秒経過
してもディスクグルーブ指定キー17による入力がない
場合は、ステップS1以前の状態、即ち通常のキー入力
待ち状態(以下、単に通常状態と記す)に戻して終了す
る(ステップS11)。
【0236】また、ステップS7にてファイルキー23
が操作されていないと判別された場合は、ステップS1
2に進む。このステップS12は、ファイルキー23に
よる入力操作をある期間(本例では16秒間)だけ待つ
ステップであり、16秒経過してもファイルキー23に
よる入力がない場合は、通常状態に戻して終了する(ス
テップS13)。
【0237】次に、メモ入力処理は、図43に示すよう
に、メモ入力キー20が操作されることによって処理が
開始され(ステップS201)、システムコントローラ
154のRAM領域にメモ入力用のプログラムを転送
し、再生装置をメモ入力モードに設定する(ステップS
202)。このとき、表示部28のメモ表示領域30に
おけるメモ表示の先頭桁に入力のためのカーソルが表示
される。
【0238】その後、ディスク番号設定処理ルーチンに
入る(ステップS203)。このディスク番号設定処理
ルーチンについては、詳述したので、ここではその説明
を省略する。
【0239】そして、次のステップS204において、
回転式操作キー22が操作されたかどうかが判別され
る。回転式操作キー22が操作された場合、次のステッ
プS205に進んで、カーソルの位置に表示されている
文字や数字が、回転式操作キー22のクリック数に応じ
た分だけ更新される。例えば、カーソルの位置に表示さ
れている文字や数字が例えばアルファベットの「M」で
ある場合に、回転式操作キー22を時計方向にクリック
+1ほど回転操作した場合、その表示がアルファベット
の正方向に更新され、アルファベットの「N]に変化す
る。反対に、回転式操作キーを反時計方向にクリック+
1ほど回転操作した場合は、アルファベットの「L]に
変化する。
【0240】この処理は、カーソルが位置している桁に
登録するうえで満足する文字や数字が表示されるまで行
われる(ステップS206)。そして、カーソルを次の
桁に移したい場合、押しボタンスイッチ24を操作する
(ステップS207及びS208)。カーソルが次の桁
に移動した後、その桁に、満足する文字や数字が表示さ
れるまで、回転式操作キー22にて更新させる。これら
の処理を繰り返して、そのディスク番号に関するメモを
作成していく。この作成されたメモデータは、RAM領
域上のメモ用ワーキングエリアに一時格納される。
【0241】上記ステップS204において、回転式操
作キー22が操作されていないと判別された場合は、ス
テップS209に進む。このステップS209は、回転
式操作キー22による入力をある期間(本例では16秒
間)だけ待つステップであり、16秒経過しても回転式
操作キー22による入力がない場合は、通常状態に戻し
て終了する(ステップS210)。
【0242】一方、ステップS207において、次の桁
に移る必要がない場合は、ステップS211に進んで、
ファイルキー23が操作されたかどうかが判別される。
このファイルキー23は、このメモ入力処理が終了した
かどうかを判別するものとして用いられ、ファイルキー
23が操作された場合、次のステップS212に進ん
で、メモ用ワーキングエリアに格納されているメモデー
タを、メモリ153に登録されている多数のファイル
中、ディスク番号用ワーキングエリアに格納されている
ディスク番号に対応するファイルのメモ格納領域bに登
録する。その後、通常状態に戻って終了する(ステップ
S213)。
【0243】次に、再生処理は、図44に示すように、
ディスクグループ指定キー17が操作されることによっ
て処理が開始され(ステップS301)、システムコン
トローラ153のRAM領域に再生処理用のプログラム
を転送し、ディスク再生装置を再生モードに設定する
(ステップS302)。このとき、表示部28のグルー
プ番号表示領域29に、上記操作したディスクグループ
指定キー17に対応するグループ番号を表示する。
【0244】そして、次のステップS303にて、メモ
リ153に登録されている多数のファイル中、フラグ領
域aの上記グループ番号に対応するビットが「1」とな
っているファイルを検索し、該当するファイルを全てR
AM領域のファイル用ワーキングエリアにディスク番号
順に読み出す。この検索処理において、上記グループ番
号が登録されているファイルがある場合、次のステップ
S304に進み、上記操作したディスクグループ指定キ
ー17の上部に配置されているLEDを赤点滅させる。
この状態から回転式操作キー22の入力待ちとなる。す
なわち、回転式操作キー22が操作されたかどうかが判
別される(ステップS305)。
【0245】回転式操作キー22が操作された場合、次
のステップS306に進んで、RAM領域に読み出した
ファイル群に対し、回転式操作キー22の回転に応じて
順次ファイルを更新しながら、その更新したファイルの
ディスク番号登録領域cに登録されているディスク番号
とメモ格納領域bに格納されているメモを、それぞれ表
示部28の第1のディスク番号表示領域31a及びメモ
表示領域30に表示する。また、本例では、次に更新さ
れるファイルのディスク番号登録領域cに登録されてい
るディスク番号を、表示部28の第2のディスク番号表
示領域31bに表示する。また、本例では、その更新し
たファイルのディスク有(1)/無(0)ビットが
「0」となっている場合、表示部28のメモ格納領域3
0に、光ディスクDがセットされていないことを示すメ
ッセージ、例えば「No Disc」を表示する。
【0246】そして、上記ディスク番号及びメモの表示
毎に、次のステップS307にて押しボタンスイッチ2
4が操作されたかどうかが判別される。押しボタンスイ
ッチ24が操作されない場合は、再びステップS305
に戻って、回転式操作キー22が操作されたかどうかが
判別され、押しボタンスイッチ24が操作されるまでス
テップS305〜S307のルーチンが繰り返される。
【0247】押しボタンスイッチ24が操作されると、
ステップS208に進んで、表示されているディスク番
号の光ディスクDに対して情報信号の再生を行う。すな
わち、押しボタンスイッチ24が操作された時点で、シ
ステムコントローラ154は、コントローラ141に駆
動対象のデバイス番号を示すデータと上記駆動対象の駆
動を要求する信号を送出する。この場合の駆動対象は、
具体的には図3における収納ユニット回転駆動機構41
の駆動モータ45である。
【0248】コントローラ141は、システムコントロ
ーラ154から供給されたデータを解析して、駆動制御
回路系152中、駆動対象のデバイスである収納ユニッ
ト回転駆動機構41の駆動モータ45に対応する駆動制
御回路に駆動信号と減速要求信号を供給する。その結
果、対象の駆動制御回路から図3における収納ユニット
回転駆動機構41の駆動モータ45に駆動電流が供給さ
れ、これによりロータリーテーブル5が回転駆動するこ
とになる。
【0249】ロータリーテーブル5の回転と同時に、図
3で示すディスク収納ユニット回転位置検出機構44に
て、ロータリーテーブル5の回転位置を検出し、対象の
ディスク番号における光ディスクDがディスク搬送機構
42又は302による取り出し可能位置に至った段階
で、コントローラ141に対して停止信号を出力する。
コントローラ141は、ディスク収納ユニット回転位置
検出機構44らの停止信号の供給に基づいて、収納ユニ
ット回転駆動機構41の駆動モータ45の駆動制御回路
に停止信号を出力する。これにより、駆動制御回路から
の駆動モータ45に対する駆動電流の供給が断ち切ら
れ、ロータリーテーブル5は停止することになる。すな
わち、対象のディスク番号における光ディスクDがディ
スク搬送機構42又は302による取り出し可能位置に
至った段階で、ロータリーテーブル5が停止することに
なる。
【0250】その後、システムコントローラ154は、
制御をディスク搬送機構42に移すことを指示する信号
をコントローラ141に与える。コントローラ141
は、その指示信号の供給に基づいてディスク搬送機構4
2又は302の駆動モータ61又は330に対応する駆
動制御回路に駆動信号を出力する。この駆動制御回路
は、コントローラ141からの駆動信号の供給に基づい
てディスク搬送機構42又は302の駆動モータ61又
は330に駆動電流を流し、回転盤60又は第1の回転
カム体306を回転操作する。これら回転盤60又は第
1の回転カム体306の回転操作により、前述したよう
にディスク送り機構50又は303を構成する第1及び
第2のアーム54,55又は304,305が回動操作
され、ディスク収納ユニット2に収納されている光ディ
スクDの取り出しからディスク再生ユニット2又は30
2のディスク装着位置への搬送操作が行われる。
【0251】そして、ディスク送り機構50又は303
により、ディスク収納ユニット2から選択された光ディ
スクDのディスク装着位置への搬送が行われると、2ポ
ジションスイッチ72又は制御スイッチ324が回転盤
60又は第1の回転カム体306により操作され、光デ
ィスクDがディスク装着位置に搬送されたことが検出さ
れる。そして、2ポジションスイッチ72又は制御スイ
ッチ324からディスク搬送終了の検出信号が出力され
る。コントローラ141は、上記検出信号の供給に基づ
いて、ディスク搬送機構42又は302の駆動モータ6
1又は330の駆動制御回路に停止信号を出力する。こ
れにより、駆動制御回路からの駆動モータ61又は33
0に対する駆動電流の供給が断ち切られ、回転盤60又
は第1の回転カム体306の回転が停止することにな
る。
【0252】その後、システムコントローラ154は、
制御動作を図17に上下動移動機構102又は図34に
示すディスク再生ユニット回動操作機構400に移すこ
とを指示する信号をコントローラ141に与える。コン
トローラ141は、その指示信号の供給に基づいて上下
動移動機構102の駆動モータ103又はディスク再生
ユニット回動操作機構400の駆動モータ441に対応
する駆動制御回路に駆動信号を出力する。この駆動制御
回路は、コントローラ141からの駆動信号の供給に基
づいて上下動移動機構102の駆動モータ103又はデ
ィスク再生ユニット回動操作機構400の駆動モータ4
41に駆動電流を流し、主ギヤ106を回転させる。主
ギヤ106の回転に伴って、ディスク装着位置に搬送さ
れた光ディスクDのディスク再生ユニット43又は30
1へのチャッキングが行われる。
【0253】続いて、システムコントローラ154は、
制御動作をディスク再生ユニット43又は301に移す
ことを指示する信号をコントローラ141に与える。コ
ントローラ141は、その指示信号の供給に基づいてデ
ィスク再生ユニット43又は301のディスク回転操作
機構80に通電して光ディスクDをディスクテーブル8
1と一体に一方向に回転させるとともに、光ピックアッ
プ装置82を光ディスクDの径方向に移動させて、光デ
ィスクDに記録された情報信号に対応するピット情報を
再生する。この光ピックアップ装置82からの再生信号
は、再生回路系155に供給されて、それぞれ音声信
号、トラッキングエラー信号及びフォーカシングエラー
信号に分離される。音声信号は、この再生回路系155
の出力端子φoutから出力され、トラッキングエラー
信号及びフォーカシングエラー信号は、図示しないサー
ボ回路系に供給される。
【0254】システムコントローラ154は、ディスク
再生ユニット43又は301に装着された光ディスクD
に対する再生処理が始まった時点で、操作したディスク
グルーブ指定キーの上部に配置されているLEDを赤点
灯させる(ステップS309)。
【0255】なお、ディスク収納ユニット2に指定され
たディスク番号のディスク挿入溝6に光ディスクが挿入
されておらず、ディスク搬送機構42又は302により
搬送すべき光ディスクが存在しない場合には、ディスク
送り機構50又は303を構成する第2のアーム55又
は305によりディスク有無検出スイッチ70又は31
9が操作される。そして、ディスク有無検出スイッチ7
0又は319が操作されることによって出力される検出
信号がコントローラ141を介してシステムコントロー
ラ154に供給される。システムコントローラ154
は、RAM領域に読み出した多数のファイル中、再生の
対象となっている光ディスクDのディスク番号に対応す
るファイルのディスク有/無ビットを「0」に変更・登
録して、そのままステップS309に進む。
【0256】ステップS309の処理が終了した段階
で、RAM領域上の多数のファイルを、メモリ153上
の100個のファイル中、それぞれ対応するファイルに
上書きして一連の処理が終了する。
【0257】一方、ステップS303にて、操作したデ
ィスクグループ指定キー17に対応するグループが未登
録であると判別された場合は、ステップS310に進ん
で、表示部28の例えばメモ表示領域30にエラーメッ
セージ(例えば「NO ENTRY」)を例えば1〜2
秒間表示する。このエラーメッセージの表示が終了する
と、ステップS311に進み、通常状態に戻して終了す
る。
【0258】また、ステップS305にて回転式操作キ
ー22が操作されていないと判別された場合は、ステッ
プS312に進む。このステップS312は、回転式操
作キー22による入力をある期間(本例では16秒間)
だけ待つステップであり、16秒経過しても回転式操作
キー26による入力がない場合は、通常状態に戻して終
了する(ステップS313)。
【0259】そして、このディスク再生装置において、
通常状態から単に回転式操作キー22を操作した場合
は、現在、システムコントローラ154のファイル用ワ
ーキングエリアに読み出されているファイルに基づい
て、光ディスクDの再生が行われる。即ち、回転式操作
キー22の回転操作に応じて順次ファイルを更新させ、
その更新されたファイルのディスク番号登録領域cに登
録されているディスク番号に対応した光ディスクDに対
して再生が行われる。もちろんこの場合においても、再
生の対象となっている光ディスクDのディスク番号が第
1のディスク番号表示領域31aに表示され、次に更新
されるディスク番号が第2のディスク番号表示領域31
bに表示される。
【0260】上記再生モードの説明は、主に連続再生モ
ード(一般に、CONTINUEモードと称される)を対象にし
た場合であり、このCONTINUEモードにしたい場合は、操
作パネル13の中央下部における右上段に配置されてい
る3つのモード設定キー201、202及び203のう
ち、左側に位置するCONTINUEキー201を操作すること
に設定することができる。このとき、このキー201の
上部に設置されたLEDが点灯する。
【0261】そして、残りの2つのモード、即ち1枚再
生モード(一般に、 SHUFFLEモードと称される)及びプ
ログラムモード( PROGRAMモード)は、3つのモード設
定キー201、202及び203のうち、中央に位置す
る SHUFFLEキー202及び右側に位置する PROGRAMキー
203をそれぞれ操作することにより設定することがで
きる。この場合、それぞれのキー202及び203の上
部にあるLEDが選択的に点灯することになる。
【0262】上記 SHUFFLEモードは、上記CONTINUEモー
ドと同様に、システムコントローラ154のRAM領域
のファイル用ワーキングエリアに読み出されたファイル
に基づいて、光ディスクDの再生を行うのであるが、次
に再生する光ディスクDを、回転式操作キー22にてラ
ンダムに選択できるようになっている。即ち、回転式操
作キー22を回転操作して上記ファイル用ワーキングエ
リアに読み出されているファイルの各ディスク番号から
ランダムに1つのディスク番号を選択して、次に再生す
る光ディスクDを設定するものである。この場合、第2
のディスク番号表示領域31bには、その選択したディ
スク番号が表示される。
【0263】また、 PROGRAMモードは、システムコント
ローラ154のRAM領域のファイル用ワーキングエリ
アに読み出されたファイルの順番を回転式操作キー22
にて変更し、この変更されたファイルに基づいて、光デ
ィスクDの再生を行うものである。この場合、上記CONT
INUEモードと同様に、ファイルの順番に従って再生が行
われ、第2のディスク番号表示領域31bには、再生の
対象となっているファイルの次のファイルに関するディ
スク番号が表示される。
【0264】このように、このディスク再生装置におい
ては、各種データの更新を回転式操作キー22にて行う
ようにしているため、通常、多数枚の光ディスクDが再
生可能な再生装置において、データの設定を行う場合、
多くのキーを用いて入力・更新する必要があったが、こ
れらの多くのキーを1つの回転式操作キー22にて代用
することが可能となり、操作パネル113おけるキー配
列の簡略化を図ることができる。また、データ更新を回
転という分かりやすい操作にて行うことができるため、
一般に、複雑な操作が必要であるデータ登録操作を、誰
でも簡単に行うことができ、ディスク再生装置の操作性
の向上を図ることができる。しかも、ディスク番号毎に
メモを登録するようにしているため、ディスク番号とそ
のメモを参照しながらグループ登録ができるようにな
り、登録の際の確認作業が簡単になると共に、誤登録を
少なくすることができる。
【0265】また、第1のディスク番号表示領域31a
に現在再生中のディスク番号を表示し、第2のディスク
番号表示領域31bに次回再生されるディスク番号を表
示するようにしたので、多数枚の光ディスクDが再生可
能なディスク再生装置において、従来から問題とされて
きた不利な点、即ち次に何が再生されるのかが解らず、
いちいちその順番をキー操作にて確認しなければならな
いという点を解消することができ、操作性を更に向上さ
せることができる。
【0266】上記例では、操作パネル13に設置された
回転式操作キー22と押しボタンスイッチ24にて各種
データの更新設定を行うようにしたが、その他、リモコ
ンに上記と同様の回転式操作キー22と押しボタンスイ
ッチ24を設置して、遠隔操作で各種データの更新設定
を行うようにしてもよい。
【0267】また、上記例では、1つのディスク番号に
対して1つのメモを登録した場合を示したが、1つのデ
ィスク番号に対してグループ間でメモの内容を変更する
ようにしてもよい。
【0268】また、上記例においては、本発明に係る記
録及び/又は再生装置を、光ディスク用の再生装置に適
用した例を示したが、光磁気ディスクなどの円盤状記録
媒体を用いる記録及び/又は再生装置にも適用させるこ
とができる。
【0269】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る円盤状記録
媒体の記録及び/又は再生装置は、円盤状記録媒体の搬
送機構が円盤状記録媒体収容ユニットから円盤状記録媒
体を取り出し搬送の動作を行う過程で、この搬送機構に
設けた検出機構によってディスク収納ユニットの所定の
保持部に円盤状記録媒体が存在するか否かの検出が行わ
れてなるので、円盤状記録媒体収納ユニットに円盤状記
録媒体が収納できる数と同じ数のセンサを設ける必要が
なく、しかも搬送機構による機械的な動作で円盤状記録
媒体の有無を検出することができ、装置自体の小型化及
び製造コストの低廉化を図ることができる。また、円盤
状記録媒体の表面状態や透明度のばらつきに左右される
ことなく、正確に円盤状記録媒体の有無を検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円盤状記録媒体の記録及び/又は
再生装置を、多数枚の光ディスクが収納されたディスク
収納ユニットから1枚の光ディスクを取り出し、この取
り出した光ディスクに対して情報信号の再生を行う光デ
ィスク用のディスク再生装置に適用した例を示す外観斜
視図である。
【図2】本発明に係るディスク再生装置の操作パネル部
分を示す要部正面図である。
【図3】本発明に係るディスク再生装置の要部機構を示
す側面図である。
【図4】本発明に係るディスク再生装置を構成するロー
タリーテーブルの一部及びディスク搬送機構の一部を示
す平面図である。
【図5】本発明に係るディスク再生装置を構成するロー
タリーテーブル及びディスク搬送機構を示す正面図であ
る。
【図6】本発明に係るディスク再生装置に係るディスク
搬送機構の動作を示すもので、その初期状態を示す動作
経過図である。
【図7】本発明に係るディスク再生装置に係るディスク
搬送機構の動作を示すもので、第2のアームの先端部分
がディスク取り出し可能位置にある光ディスクに当接し
た状態を示す動作経過図である。
【図8】本発明に係るディスク再生装置に係るディスク
搬送機構の動作を示すもので、第2のアームの先端部分
がディスク取り出し可能位置にある光ディスクに当接し
た状態から、さらに回転盤が時計方向に回転することに
伴って、第1のアームが時計方向に回転している状態を
示す動作経過図である。
【図9】本発明に係るディスク再生装置に係るディスク
搬送機構の動作を示すもので、第1のアームが時計方向
への回転から反時計方向への回転に切り換わった状態を
示す動作経過図である。
【図10】本発明に係るディスク再生装置に係るディス
ク搬送機構の動作を示すもので、第1のアームの先端部
分がディスク取り出し可能位置にある光ディスクに当接
して、光ディスクを上方に持ち上げる瞬間を示す動作経
過図である。
【図11】本発明に係るディスク再生装置に係るディス
ク搬送機構の動作を示すもので、第1のアームの反時計
方向への回転に伴って、光ディスクが斜め上方に持ち上
げられ、且つディスク送りガイド部材に接触した状態を
示す動作経過図である。
【図12】本発明に係るディスク再生装置に係るディス
ク搬送機構の動作を示すもので、第1のアームの反時計
方向への回転に伴って、光ディスクがディスク送りガイ
ド部材にガイドされてディスク再生ユニットのディスク
装着位置方向へ送り操作される状態を示す動作経過図で
ある。
【図13】本発明に係るディスク再生装置に係るディス
ク搬送機構の動作を示すもので、光ディスクがディスク
再生ユニットに対するディスク装着位置に送り操作され
た状態を示す動作経過図である。
【図14】本発明に係るディスク再生装置に係るディス
ク搬送機構の動作を示すもので、ディスク取り出し可能
位置に光ディスクがない場合の動作を示す動作経過図で
ある。
【図15】本発明に係るディスク再生装置を構成するデ
ィスク再生ユニットの部分を示す構成図である。
【図16】本発明に係るディスク再生装置を構成するデ
ィスク再生ユニットの部分を示す平面図である。
【図17】本発明に係るディスク再生装置を構成するデ
ィスク再生ユニットの部分を示す正面図である。
【図18】本発明に係るディスク再生装置を構成するデ
ィスク再生ユニットに光でが装着された状態を示す正面
図である。
【図19】本発明に係るディスク再生装置を構成する回
転位置検出機構の信号伝達系を示すブロック図である。
【図20】本発明に係るディスク再生装置を構成する回
転位置検出機構における各光センサから出力される検出
信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号
「1」から「32」までの各検出信号の信号波形を示
す。
【図21】本発明に係るディスク再生装置を構成する回
転位置検出機構における各光センサから出力される検出
信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号「3
2」から「65」までの各検出信号の信号波形を示す。
【図22】本発明に係るディスク再生装置を構成する回
転位置検出機構における各光センサから出力される検出
信号を示す信号波形図であり、特に、ディスク番号「6
6」から「100」までの各検出信号の信号波形を示
す。
【図23】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
の要部機構を示す側面図である。
【図24】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するロータリーテーブルの一部及びディスク搬送
機構の一部を示す平面図である。
【図25】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するロータリーテーブル及びディスク搬送機構を
示す正面図である。
【図26】図23に示すディスク再生装置に用いられる
ディスク搬送機構を構成するディスク送り機構の分解斜
視図である。
【図27】図26に示すディスク送り機構を他の方向か
ら見た分解斜視図である。
【図28】第2の回転カム体に構成される第1及び第2
のカム片を展開して示す展開図である。
【図29】本発明を構成するディスク搬送機構の他の例
を示すものであって、その初期動作状態を示す動作経過
図である。
【図30】図29に示すディスク搬送機構の動作状態を
示すもので、第2のアームの先端部分がディスク取り出
し可能位置にある光ディスクに当接した状態を示す側面
図である。
【図31】図29に示すディスク搬送機構の動作状態を
示すもので、光ディスクをディスク再生ユニットの装着
位置に搬送した状態を示す側面図である。
【図32】図29に示すディスク搬送機構の動作状態を
示すもので、光ディスクをディスク再生ユニットの装着
位置に搬送した後、光ディスクが回転可能となされた状
態を示す側面図である。
【図33】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するディスク再生ユニット部分を示す正面側の斜
視図である。
【図34】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するディスク再生ユニット部分を示す背面側の斜
視図である。
【図35】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するディスク再生ユニット部分を示す平面図であ
る。
【図36】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するフローティングロック機構を示す背面図であ
る。
【図37】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
を構成するディスク駆動部支持基板の第2の回転カム体
への支持構造を示す要部斜視図である。
【図38】本発明の他の実施例に係るディスク再生装置
に光ディスクを装着した状態を示す正面図である。
【図39】本発明に係るディスク再生装置の回路系を示
すブロック図である。
【図40】本発明に係るディスク再生装置のメモリに割
り付けられるファイルの構成を示す説明図である。
【図41】本発明に係るディスク再生装置でのグループ
登録処理を示すフローチャートである。
【図42】本発明に係るディスク再生装置でのディスク
番号設定処理を示すフローチャートである。
【図43】本発明に係るディスク再生装置でのメモ入力
処理を示すフローチャートである。
【図44】本発明に係るディスク再生装置での再生処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
D 光ディスク 1 外筺 2 ディスク収納ユニット 3,302 ディスク再生ユニット 5 ロータリーテーブル 6 ディスク挿入溝 7 ディスク支持体 13 操作パネル 41 収納ユニット回転駆動機構 42,302 ディスク搬送機構 44 ディスク収納ユニット回転位置検出機構 49 ディスク送りガイド部材 50,303 ディスク送り機構 51 ディスク再生ユニット取付け基板 54,304 第1のアーム 55,305 第2のアーム 57 第1のカム溝 58 第2のカム溝 59 アーム回動制御ピン 60 回転盤 62 捩りコイルバネ 70 ディスク有無検出スイッチ 80 ディスク回転操作機構 81 ディスクテーブル 82 光ピックアップ装置 84 ピックアップシャーシ 86 フローティング機構 93 フローティングロック機構 102 上下移動機構 111 チャッキング機構 131 回転検出体 132 光検出部 133a 第1の検出板 133b 第2の検出板 SW1 第1の検出スイッチ SW2 第2の検出スイッチ SW3 第3の検出スイッチ 306 第1の回転カム体 307 カム体回転駆動機構 345 ディスク再生ユニット取付け基板 388 ピックアップシャーシ支持基板 390 ディスク駆動部支持基板 400 ディスク再生ユニット回転操作機構 401 フローティング機構 410 フローティングロック機構 425 チャッキング機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 修二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸を中心に回転可能に支持され、主面
    を上記支軸と略々平行となし上記支軸を中心に放射状に
    複数枚の円盤状記録媒体をそれぞれ保持する保持部が設
    けられた円盤状記録媒体収納ユニットと、 上記円盤状記録媒体収納ユニットに収納保持された多数
    枚の円盤状記録媒体から選択された1枚の円盤状記録媒
    体が装着され、この装着された円盤状記録媒体を回転操
    作する円盤状記録媒体回転操作機構と、この回転操作機
    構に装着された円盤状記録媒体の径方向に移動操作され
    て上記円盤状記録媒体に情報信号の記録若しくは上記円
    盤状記録媒体に記録された情報信号の再生を行う記録及
    び/又は再生手段とを備えてなる記録及び/又は再生ユ
    ニットと、 上記円盤状記録媒体収納ユニットに設けられたいずれか
    1つの保持部に収納保持された円盤状記録媒体を上記保
    持部から取り出して記録及び/又は再生ユニットに送り
    操作するとともに、上記保持部の円盤状記録媒体の有無
    を検出する検出手段とを備えてなる搬送手段と、 上記搬送手段により記録及び/又は再生ユニットに搬送
    された円盤状記録媒体を上記回転操作機構に一体に回転
    可能に保持するチャッキング手段とを備えてなる円盤状
    記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、円盤状記録媒体の外周
    縁に接触し、この接触の状態に応じて円盤状記録媒体の
    有無を検出してなる請求項1記載の円盤状記録媒体の記
    録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送手段は、上記円盤状記録媒体と
    対向する面をなだらかに連続して湾曲する送りガイド部
    を有する送りガイド手段と、上記円盤状記録媒体の外周
    縁を上記送りガイド手段の送りガイド部によりガイドさ
    せて記録及び/又は再生ユニットの装着位置まで送り操
    作する送り手段とを備えてなる請求項1又は2記載の円
    盤状記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送手段は、枢軸を介して開閉可能
    に枢支されるとともに、搬送される円盤状記録媒体の外
    周縁に対向させられた各一方の端部が互いに近接する方
    向に回動付勢手段により回動付勢されてなる第1及び第
    2のアームと、上記第1及び第2のアームにそれぞれ形
    成された第1及び第2のカム溝に連通し回転駆動手段に
    よって回転駆動されるアーム回動制御ピンと、上記第2
    のアームの回動軌跡上に位置し、上記第2のアームによ
    って操作される円盤状記録媒体の有無検出スイッチとを
    備え、 上記第1及び第2のカム溝は、上記アーム回動制御ピン
    の初期段階の回転に伴って、上記第1のアームを一方の
    端部が上記円盤状記録媒体の外周縁から離間する方向に
    回動させるとともに上記第2のアームを一方の端部が上
    記円盤状記録媒体の外周縁に近接する方向に回動させる
    カム部と、上記アーム回動制御ピンのさらなる回転に伴
    って、上記第1のアームを一方の端部が上記円盤状記録
    媒体の外周縁に近接する方向に回動させるカム部とを有
    し、上記第2のアームが対向する保持部に円盤状記録媒
    体が存在しない状態で、上記アーム回動制御ピンの回転
    によって上記カム部により上記第2のアームが一方の端
    部を上記円盤状記録媒体の外周縁に近接する方向に回動
    させられたときに上記送り操作手段制御スイッチを操作
    してなる請求項3記載の円盤状記録媒体の記録及び/又
    は再生装置。
  5. 【請求項5】 上記搬送手段は、枢軸を介して開閉可能
    に枢支されるとともに、搬送される円盤状記録媒体の外
    周縁に対向させられた各一方の端部が互いに近接する方
    向に回動付勢手段により回動付勢された第1及び第2の
    アームと、上記第1及び第2のアームの他端部側に設け
    た係合手段がそれぞれ係合するアーム回動制御カム部が
    形成されてなる回転駆動手段によって回転駆動される回
    転カム体と、上記第2の回動アームの回動軌跡上に位置
    し、上記第2のアームによって操作される円盤状記録媒
    体の有無を検出する検出スイッチとを備え、 上記回転カム体に形成されたアーム回動制御カム部は、
    上記回転カム体の初期段階の回転に伴って上記第1のア
    ームを一方の端部が上記円盤状記録媒体の外周縁から離
    間する方向に回動させるとともに上記第2のアームを一
    方の端部が上記円盤状記録媒体の外周縁に近接する方向
    に回動させるカム部と、上記回転カム体のさらなる回転
    に伴って上記第1のアームを一方の端部が上記円盤状記
    録媒体の外周縁に近接する方向に回動させるカム部とを
    有し、上記第2のアームが対向する保持部に円盤状記録
    媒体が存在しない状態で、上記回転カム体の回転によっ
    て上記カム部により上記第2のアームが一方の端部を上
    記円盤状記録媒体の外周縁に近接する方向に回動させら
    れたときに上記検出スイッチを操作してなる請求項3記
    載の円盤状記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 上記搬送手段は、枢軸を介して開閉可能
    に枢支されるとともに、送り操作される円盤状記録媒体
    の外周縁に対向させられた各一方の端部が互いに近接す
    る方向に回動付勢手段により回動付勢されてなる第1及
    び第2のアームと、上記第1及び第2のアームの他端部
    側に設けた係合手段がそれぞれ係合するアーム回動制御
    カム部が形成されてなる回転駆動手段によって回転駆動
    される回転カム体と、支軸を介して回動可能に支持され
    るとともに、一端側に円盤状記録媒体収納ユニットに設
    けられた係合凹部に相対係合する係合部が形成され、上
    記回転カム体に形成されたカム溝に係合ピンを係合さ
    せ、上記回転カム体の回転によって回転制御され、上記
    係合部を上記係合部に係脱させる収納ユニット回転規制
    手段を備えてなる請求項3記載の円盤状記録媒体の記録
    及び/又は再生装置。
JP2726194A 1993-01-30 1994-01-31 円盤状記録媒体の記録及び/又は再生装置 Pending JPH06282919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7881176B2 (en) 2004-03-31 2011-02-01 Clarion Co., Ltd. Floating lock device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7881176B2 (en) 2004-03-31 2011-02-01 Clarion Co., Ltd. Floating lock device

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