JP3901102B2 - 開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材 - Google Patents

開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,既存の建物をリフォームするための窓等の開口部周りにおける開口部周り施工構造及びこれに用いる開口部周り化粧部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より,既存の建物のリフォームを行うに当り,既存壁の前方から,新たな窯業系外壁板を配設する。そして,上記建物における窓等の開口部の前方には,上記新たな窯業系外壁板が配されないようにする。
そのために,上記開口部の周りには,上記窯業系外壁板の端面が配置される。この端面が露出した状態を放置することは,防水性,意匠性の観点から望ましくない。
それ故,特許文献1,2に示すごとく,上記開口部の周りには,上記既存壁の前方から開口部周り化粧部材を配設する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−188279号公報
【特許文献2】
特開2002−188280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の開口部周り化粧部材は金属製の部材であり,その周りに配される窯業系外壁板と質感の差は避け難い。そのため,場合によっては,リフォーム後の開口部周りの外観に違和感を生じるおそれがある。
また,上記開口部周り化粧部材は,部品点数が多く,部品コスト,施工費用が高いという問題もある。
また,上記開口部周り化粧部材は,窯業系外壁板の端部を収容する収容部を有するが,窯業系外壁板と収容部との間に隙間があると,窯業系外壁板の表側面を伝ってきた雨水が上記収容部との間から浸入するおそれがある。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,外観意匠性及び防水性に優れた開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は,既存の建物の既存壁の前方から,新たな窯業系外壁板を配設すると共に,上記建物の開口部の周りに,上記既存壁の前方から開口部周り化粧部材を配設してなる,リフォーム用の開口部周り施工構造であって,
上記既存壁の前面には,上記開口部の周りの4辺に沿って下地材が固定され,該下地材には,その前方から上記開口部周り化粧部材が固定されており,
該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,上記下地材の前方に配される前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有し,
上記前板部は,上記窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うよう配置されており,
かつ,上記開口部の周りの4辺に沿って配設された上記開口部周り化粧部材同士の間,及び該開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間には,シーリング材が打設してあり,
上記開口部の上辺に配された上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなると共に,上記折返し板部の裏側面には,隣り合う上記水抜き穴を連結するように,集水溝が形成されており,
上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り施工構造にある(請求項1)。
また,第2の発明は,既存の建物の既存壁の前方から,新たな窯業系外壁板を配設すると共に,上記建物の開口部の周りに,上記既存壁の前方から開口部周り化粧部材を配設してなる,リフォーム用の開口部周り施工構造であって,
上記既存壁の前面には,上記開口部の周りの4辺に沿って下地材が固定され,該下地材には,その前方から上記開口部周り化粧部材が固定されており,
該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,上記下地材の前方に配される前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有し,
上記前板部は,上記窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うよう配置されており,
かつ,上記開口部の周りの4辺に沿って配設された上記開口部周り化粧部材同士の間,及び該開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間には,シーリング材が打設してあり,
上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り施工構造にある(請求項2)。
【0007】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記開口部周り化粧部材は,隣接配置された他の窯業系外壁板と同じ窯業系材料からなる。そのため,上記開口部周り化粧部材が,隣接配置された窯業系外壁板と外観上融合し,上記開口部周りの意匠性を向上させることができる。
また,上記窯業系外壁板の端部が,上記開口部において露出することがないため,外観意匠性を確保することができると共に,窯業系外壁板への雨水の浸透を防ぐことができる。
【0008】
また,上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部を有し,該折返し板部をその後端が上記既存の建物の開口部に向うよう配置している。そのため,上記開口部から,上記開口部周り化粧部材の後方に雨水が浸入することを防ぐことができる。
また,上記開口部周り化粧部材同士の間,及び該開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間には,シーリング材が打設してある。そのため,上記開口部周り化粧部材同士の間や,開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間から,雨水が浸入することを防ぐことができる。
【0009】
以上のごとく,本発明によれば,外観意匠性及び防水性に優れた開口部周り施工構造を提供することができる。
【0010】
第3の発明は,既存の建物の開口部の周りに既存壁の前方から配設する,リフォーム用の開口部周り化粧部材であって,
該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,平板状の前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有してなり,
上記開口部周り化粧部材を上記開口部の周りに配設したとき,上記前板部は,上記既存壁の前方から配設される新たな窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うように配置されるよう構成されており,
上記開口部周り化粧部材は,上記開口部の上辺に配される化粧部材であり,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなると共に,上記折返し板部の裏側面には,隣り合う上記水抜き穴を連結するように,集水溝が形成されており,
上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り化粧部材にある(請求項)。
また,第4の発明は,既存の建物の開口部の周りに既存壁の前方から配設する,リフォーム用の開口部周り化粧部材であって,
該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,平板状の前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有してなり,
上記開口部周り化粧部材を上記開口部の周りに配設したとき,上記前板部は,上記既存壁の前方から配設される新たな窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うように配置されるよう構成されており,
上記開口部周り化粧部材は,上記開口部の上辺又は下辺に配される化粧部材であり,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り化粧部材にある(請求項)。
【0011】
上記開口部周り化粧部材は,隣接配置される他の窯業系外壁板と同じ窯業系材料からなる。そのため,上記開口部周り化粧部材を開口部周りに配設したとき,上記開口部周り化粧部材が,隣接配置される窯業系外壁板と外観上融合し,上記開口部周りの意匠性を向上させることができる。
また,上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部を有し,該折返し板部をその後端が上記既存の建物の開口部に向うよう配置することができる。そのため,上記開口部から,上記開口部周り化粧部材の後方に雨水が浸入することを防ぐことができる。
【0012】
以上のごとく,本発明によれば,外観意匠性及び防水性に優れた開口部周り化粧部材を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記開口部周り化粧部材の前板部の意匠面と上記窯業系外壁板の意匠面とは,略同一平面上にあることが好ましい。即ち,両意匠面の間の前後方向の段差を,例えば3mm以下とすることが好ましい。この場合には,上記開口部周り化粧部材が窯業系外壁板に一層外観上融合し,より外観意匠性に優れた開口部周り施工構造を得ることができる。
上記段差が3mmを超える場合には,その段差が目立ち,外観意匠性を損ねるおそれがある。
【0014】
また,上記開口部の上辺に配された上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部の裏側面と上記前板部の裏側面とのなす角度が鈍角であることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記折返し板部の裏側面は後方へ傾斜して配設されるため,上記開口部周り化粧部材の裏側面に結露しても,その結露水が上記折返し板部と上記前板部との間に溜まることを防ぐことができる。
【0015】
次に,第1の発明(請求項1)においては,上記開口部の上辺に配された上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなる。
これにより,上記開口部周り化粧部材の裏側面に結露しても,その結露水を上記水抜き穴から排除することができる。
【0016】
また,上記水抜き穴は,上記折返し板部に穿設した貫通穴に樹脂製のパイプを埋め込んでなることが好ましい(請求項)。
この場合には,結露水が上記開口部周り化粧部材内部に浸透することを防ぐことができる。
【0017】
また,上記開口部周り化粧部材と上記下地材との間には,略鉛直方向に貫通した通気穴を有するパッキン材が介在していることが好ましい(請求項)。
この場合には,上記開口部周り化粧部材と下地材との間に通気層を形成して,開口部周り化粧部材の後方の通気性を確保することができる。
【0018】
次に,上記第3の発明(請求項)又は上記第4の発明(請求項)において,上記開口部周り化粧部材の前板部の厚みは,上記窯業系外壁板の厚みと略同等であることが好ましい。即ち,例えば,上記開口部周り化粧部材の厚みと上記窯業系外壁板との厚みの差は,2mm以下であることが好ましい。この場合には,同一平面上にある下地材の前面に開口部周り化粧部材と窯業系外壁板とを固定したとき,上記開口部周り化粧部材の前板部の意匠面と,上記窯業系外壁板の意匠面とを,略同一平面上に配することができる。これにより,一層外観意匠性に優れた開口部周り施工構造を得ることができる。
上記厚みの差が2mmを超える場合には,同一平面上にある下地材の前面に開口部周り化粧部材と窯業系外壁板とを固定したとき,両者の意匠面の間に生ずる段差が目立ち,外観意匠性を損ねるおそれがある。
【0019】
また,上記折返し板部の裏側面と上記前板部の裏側面とのなす角度が鈍角であることが好ましい(請求項)。
この場合には,上記開口部周り化粧部材の裏側面に結露しても,その結露水が上記折返し板部と上記前板部との間に溜まることを防ぐことができる。
【0020】
また,上記第3の発明(請求項)においては,上記開口部周り化粧部材は,上記開口部の上辺に配される化粧部材であり,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなる。
これにより,上記開口部周り化粧部材の裏側面に結露しても,その結露水を上記水抜き穴から排除することができる。
【0021】
また,上記水抜き穴は,上記折返し板部に穿設した貫通穴に樹脂製のパイプを埋め込んでなることが好ましい(請求項)。
この場合には,結露水が上記開口部周り化粧部材に浸透することを容易に防ぐことができる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材につき,図1〜図9を用いて説明する。
上記開口部周り施工構造1は,図1,図2に示すごとく,既存の建物の既存壁41の前方から,新たな窯業系外壁板2を配設すると共に,上記建物の開口部42の周りに,上記既存壁41の前方から開口部周り化粧部材3を配設してなる,リフォーム用の開口部周り施工構造である。
【0023】
上記既存壁41の前面には,図2,図3に示すごとく,上記開口部42の周りの4辺に沿って下地材11が固定され,該下地材11には,その前方から上記開口部周り化粧部材3が固定されている。
該開口部周り化粧部材3は,窯業系材料からなると共に,図6,図7に示すごとく,上記下地材11の前方に配される前板部31と,該前板部31から後方へ屈曲形成された折返し板部32とを有する。
【0024】
図1,図2に示すごとく,上記前板部31は,周囲に配される上記窯業系外壁板2と隣接して配置され,上記折返し板部32は,その後端321が上記開口部42の内方へ向うよう配置されている。
上記開口部42の周りの4辺に沿って配設された上記開口部周り化粧部材3同士の間,及び該開口部周り化粧部材3と周囲に配される上記窯業系外壁板2との間には,シーリング材12が打設してある。
【0025】
上記開口部42の上辺及び下辺に配された下地材11は,横胴縁111であり,上記開口部42の左辺及び右辺に配された下地材11は,縦胴縁112である。
また,図3に示すごとく,上記開口部42の下辺に配された横胴縁111の左右端部と,上記縦胴縁112との間には,約10mmの間隙113が形成されている。
また,図1,図2に示すごとく,上記開口部42には窓サッシ43が配設されている。
【0026】
図2に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3と上記下地材11との間には,図4,図5に示すような,略鉛直方向に貫通した通気穴131を有するパッキン材13,130が介在している。上記横胴縁111の前面には,図4に示す横長のパッキン材13が配され,上記縦胴縁112の前面には,図5に示す縦長のパッキン材130が配されている。
【0027】
図2に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3は,釘14によって,上記パッキン材13,130と共に上記下地材11に固定されている。
また,上記開口部周り化粧部材3とこれに隣接配置された窯業系外壁板2との間には,ハットジョイナー15が配設されている。
【0028】
図2,図6に示すごとく,上記開口部42の上辺に配された上記開口部周り化粧部材301は,上記折返し板部32の裏側面322と上記前板部31の裏側面312とのなす角度が鈍角である。本例においては,該角度は約100°である。
また,図7に示すごとく,他の辺,即ち上記開口部42の左右辺及び下辺に配された開口部周り化粧部材3も,同様に,上記折返し板部32の裏側面322と上記前板部31の裏側面312とのなす角度が約90°である。
【0029】
上記開口部周り化粧部材3は,他の部分に配設する上記窯業系外壁板2と同じ窯業系建築板を適切な大きさに切断加工した2枚の切断片を,互いに接合することにより得る。即ち,一方の切断片が前板部31となり,他方の切断片が折返し板部32となる。それ故,開口部周り化粧部材3の前板部31及び折返し板部32の厚みは,上記窯業系外壁板2の厚みと同等である。
そして,図1,図2に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3の前板部31の意匠面311と上記窯業系外壁板2の意匠面21とは,略同一面上に配されている。
【0030】
図2,図6,図9に示すごとく,上記開口部42の上辺に配された上記開口部周り化粧部材301は,上記折返し板部32に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴323を形成してなる。
上記水抜き穴323は,上記折返し板部32に穿設した貫通穴に,図8に示すような樹脂製のパイプ324を埋め込んでなる。
【0031】
また,図6,図9に示すごとく,上記折返し板部32の裏側面322には,隣り合う上記水抜き穴323を連結するように,集水溝325が形成されている。また,図3,図9に示すごとく,上記開口部42の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材3は,その折返し板部32の左右端部にそれぞれ切欠部326を形成してなる。そして,図3に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3を上記開口部42の上辺又は下辺に配置したとき,上記切欠き部326に,左右辺の縦胴縁112が配置されるようになっている。
【0032】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記開口部周り化粧部材3は,隣接配置された他の窯業系外壁板2と同じ窯業系材料からなる。そのため,上記開口部周り化粧部材3が,隣接配置された窯業系外壁板2と外観上融合し,上記開口部周りの意匠性を向上させることができる。
また,上記窯業系外壁板2の端部が,上記開口部42において露出することがないため,外観意匠性を確保することができると共に,窯業系外壁板2への雨水の浸透を防ぐことができる。
【0033】
また,上記開口部周り化粧部材3は,上記折返し板部32を有し,該折返し板部32をその後端321が上記既存の建物の開口部42の内方に向うよう配置している。そのため,上記開口部42から,上記開口部周り化粧部材3の後方に雨水が浸入することを防ぐことができる。
【0034】
また,図1,図2に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3同士の間,及び該開口部周り化粧部材3とその周囲の上記窯業系外壁板2との間には,シーリング材12が打設してある。そのため,上記開口部周り化粧部材3同士の間や,開口部周り化粧部材3と上記窯業系外壁板2との間から,雨水が浸入することを防ぐことができる。
【0035】
また,図2に示すごとく,上記開口部周り化粧部材3の前板部31の厚みが上記窯業系外壁板2の厚みと同等であり,上記前板部31の意匠面311が上記窯業系外壁板2の意匠面21と略同一平面上に配されている。そのため,上記開口部周り化粧部材3が,周囲の窯業系外壁板2に一層外観上融合し,より外観意匠性に優れた開口部周り施工構造1を得ることができる。
【0036】
また,上記開口部42の上辺に配された上記開口部周り化粧部材301は,上記折返し板部32の裏側面322と上記前板部31の裏側面312とのなす角度が鈍角である。これにより,上記折返し板部32の裏側面322は後方へ傾斜して配設されるため,上記開口部周り化粧部材3の裏側面に結露しても,その結露水が上記折返し板部32と上記前板部31との間に溜まることを防ぐことができる。
【0037】
上記開口部42の上辺に配された上記開口部周り化粧部材301は,折返し板部32に,上記水抜き穴323を形成してなるため,上記開口部周り化粧部材3の裏側面に結露しても,その結露水を上記水抜き穴323から排除することができる。
また,上記水抜き穴323は,上記折返し板部32に穿設した貫通穴に樹脂製のパイプ324(図8参照)を埋め込んでなるため,結露水が上記開口部周り化粧部材3内部に浸透することを防ぐことができる。
【0038】
また,上記開口部周り化粧部材3と上記下地材11との間には,パッキン材13,130(図4,図5参照)が介在している。そのため,上記開口部周り化粧部材3と下地材11との間に通気層16を形成して,開口部周り化粧部材3の後方の通気性を確保することができる。
【0039】
以上のごとく,本例によれば,外観意匠性及び防水性に優れた開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材を提供することができる。
【0040】
(実施例2)
本例は,図10,図11に示すごとく,一体成形してなる開口部周り化粧部材30の例である。
即ち,押し出し成形により,前板部31と折返し板部32とを一体成形してなる該開口部周り化粧部材30を得る。
そして,既存壁の開口部42の上辺に配する開口部周り化粧部材301については,図10に示すごとく,上記折返し板部32に水抜き穴323及び集水溝325を形成する。
その他は,実施例1と同様である。
【0041】
この場合には,前板部31と折返し板部32とを接合する手間がかからない分,製造容易な開口部周り化粧部材30を得ることができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
上記実施例において,切欠き部326の大きさを種々変えることもできる。
即ち,得ようとする外観意匠に応じて,上記切欠き部326の形成パターンは種々変えることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のごとく,本発明によれば,外観意匠性及び防水性に優れた開口部周り施工構造及び開口部周り化粧部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,開口部周り施工構造の斜視図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】実施例1における,下地材と開口部周り化粧部材の配設状態を示す斜視図。
【図4】実施例1における,横長のパッキン材の斜視図。
【図5】実施例1における,縦長のパッキン材の斜視図。
【図6】実施例1における,開口部の上辺に配される開口部周り化粧部材の斜視図。
【図7】実施例1における,開口部の左右辺又は下辺に配される開口部周り化粧部材の斜視図。
【図8】実施例1における,水抜き穴に配されるパイプの斜視図。
【図9】実施例1における,開口部の上辺に配される開口部周り化粧部材の端部の斜視図。
【図10】実施例2における,開口部の上辺に配される開口部周り化粧部材の斜視図。
【図11】実施例2における,開口部の左右辺又は下辺に配される開口部周り化粧部材の斜視図。
【符号の説明】
1...開口部周り施工構造,
11...下地材,
12...シーリング部材,
2...窯業系外壁板,
3...開口部周り化粧部材,
31...前板部,
32...折返し板部,
41...既存壁,
42...開口部,

Claims (9)

  1. 既存の建物の既存壁の前方から,新たな窯業系外壁板を配設すると共に,上記建物の開口部の周りに,上記既存壁の前方から開口部周り化粧部材を配設してなる,リフォーム用の開口部周り施工構造であって,
    上記既存壁の前面には,上記開口部の周りの4辺に沿って下地材が固定され,該下地材には,その前方から上記開口部周り化粧部材が固定されており,
    該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,上記下地材の前方に配される前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有し,
    上記前板部は,上記窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うよう配置されており,
    かつ,上記開口部の周りの4辺に沿って配設された上記開口部周り化粧部材同士の間,及び該開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間には,シーリング材が打設してあり,
    上記開口部の上辺に配された上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなると共に,上記折返し板部の裏側面には,隣り合う上記水抜き穴を連結するように,集水溝が形成されており,
    上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り施工構造。
  2. 既存の建物の既存壁の前方から,新たな窯業系外壁板を配設すると共に,上記建物の開口部の周りに,上記既存壁の前方から開口部周り化粧部材を配設してなる,リフォーム用の開口部周り施工構造であって,
    上記既存壁の前面には,上記開口部の周りの4辺に沿って下地材が固定され,該下地材には,その前方から上記開口部周り化粧部材が固定されており,
    該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,上記下地材の前方に配される前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有し,
    上記前板部は,上記窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うよう配置されており,
    かつ,上記開口部の周りの4辺に沿って配設された上記開口部周り化粧部材同士の間,及び該開口部周り化粧部材と上記窯業系外壁板との間には,シーリング材が打設してあり,
    上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り施工構造。
  3. 請求項1において,上記水抜き穴は,上記折返し板部に穿設した貫通穴に樹脂製のパイプを埋め込んでなることを特徴とする開口部周り施工構造
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において,上記開口部の上辺に配された上記開口部周り化粧部材は,上記折返し板部の裏側面と上記前板部の裏側面とのなす角度が鈍角であることを特徴とする開口部周り施工構造
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において,上記開口部周り化粧部材と上記下地材との間には,略鉛直方向に貫通した通気穴を有するパッキン材が介在していることを特徴とする開口部周り施工構造
  6. 既存の建物の開口部の周りに既存壁の前方から配設する,リフォーム用の開口部周り化粧部材であって,
    該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,平板状の前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有してなり,
    上記開口部周り化粧部材を上記開口部の周りに配設したとき,上記前板部は,上記既存壁の前方から配設される新たな窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うように配置されるよう構成されており,
    上記開口部周り化粧部材は,上記開口部の上辺に配される化粧部材であり,上記折返し板部に,略鉛直方向に貫通した水抜き穴を形成してなると共に,上記折返し板部の裏側面には,隣り合う上記水抜き穴を連結するように,集水溝が形成されており,
    上記開口部の上辺又は下辺に配される上記開口部周り化粧部材は,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り化粧部材
  7. 既存の建物の開口部の周りに既存壁の前方から配設する,リフォーム用の開口部周り化粧部材であって,
    該開口部周り化粧部材は,窯業系材料からなると共に,平板状の前板部と,該前板部から後方へ屈曲形成された折返し板部とを有してなり,
    上記開口部周り化粧部材を上記開口部の周りに配設したとき,上記前板部は,上記既存壁の前方から配設される新たな窯業系外壁板と隣接して配置され,上記折返し板部は,その後端が上記開口部の内方へ向うように配置されるよう構成されており,
    上記開口部周り化粧部材は,上記開口部の上辺又は下辺に配される化粧部材であり,その折返し板部の左右端部にそれぞれ切欠部を形成してなることを特徴とする開口部周り化粧部材
  8. 請求項6において,上記水抜き穴は,上記折返し板部に穿設した貫通穴に樹脂製のパイプを埋め込んでなることを特徴とする開口部周り化粧部材
  9. 請求項6〜8のいずれか一項において,上記折返し板部の裏側面と上記前板部の裏側面とのなす角度が鈍角であることを特徴とする開口部周り化粧部材
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