JP3900868B2 - ジャンクションボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のジャンクションボックスに関し、特に、内部回路に用いるバスバーとして多数並列して収容する短冊状の縦バスバーを用い、外部回路の電線端末の端子を上記縦バスバーに直接接続するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴い、自動車用電気接続箱、特に、ジャンクションボックスの内部に収容される回路が急増し、高密度で分岐回路を形成するために、部品点数が非常に多くなり、組み立て手数も非常にかかるようになっている。
【0003】
自動車用のジャンクションボックスは、通常、図12に示す構成とされている。該ジャンクションボックス1は、アッパーケース2とロアケース3の間に絶縁板4A〜4Eを介在させてバスバー5A〜5Dを積層配置している。上記アッパーケース2にはコネクタ収容部2a、リレー収容部2b、ヒューズ収容部2cを設け、これら収容部にコネクタ6、リレー7、ヒューズ8を装着して、これらの端子と上記バスバーから突設したタブと直接あるいは中継端子を介して接続させている。また、ロアケース3にもコネクタ収容部3aを設けて、バスバーのタブ5aを突出してコネクタと接続している場合もある。
【0004】
上記絶縁板4A〜4Eに固定するバスバー5A〜5Dは導電性金属板を所要の回路形状に打ち抜いて形成されている。このバスバーと外部回路となるワイヤハーネスの電線端末の端子とはコネクタを介して接続しており、電線端末の端子をコネクタのキャビティに挿入し、このコネクタをジャンクションボックスのケース外面に形成したコネクタ収容部に嵌合すると、上記バスバーに形成したタブあるいはタブに接続した中継端子と、上記コネクタ内の電線端末の端子とが嵌合される。
【0005】
上記したバスバー5A〜5Dに代えて、図13(A)(B)に示すように、ケース2'(3')の内部に縦バスバー5'を収容している場合もあり、該縦バスバー5'は帯形状とした導電性金属材をフォーミングして所要の屈曲形状を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示すように、従来のジャンクションボックスでは、その内部回路とワイヤハーネスの外部回路をコネクタを介して接続しているため、コネクタとワイヤハーネスとの接続作業が必要となると共に部品点数が増加する問題がある。
【0007】
さらに、上記図12に示すジャンクションボックス1では、バスバーを回路形状に打ち抜いて形成するため、回路変更が生じるとバスバーを形成しなおす必要があり、バスバー形成用の金型費が非常に高くつき、回路変更に柔軟に対応できない問題がある。また、バスバー材料となる導電性金属板の歩留まりが非常に悪く、コストアップの要因となる。
また、図13(A)(B)に示す縦バスバー5'を用いた場合、導電性金属板を帯形状として用いるため歩留まりは向上するが、フォーミングして屈曲させたバスバーは1本づつケース2'内の溝あるいはガイド突起の間に挿入しなければならず、作業手数がかかり、この点でコストアップの要因が生じる。
【0008】
また、図12および図13に示すジャンクションボックスとも、内部回路となるバスバーにコネクタ、ヒューズおよびリレーを接続する構成としているため、ヒューズ、リレーと内部回路との接続が変わる仕様変更が生じた場合に、内部回路の全体を変更しなければならず、回路変更に容易に対応出来ない問題がある。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ジャンクションボックス内に収容するバスバーとして歩留まりの良い縦バスバーを並列して用い、該縦バスバーに外部回路の電線端末の端子をコネクタレスで直接に嵌合させるようにし、特に、少数の太物電線端末に接続される大きなサイズの端子を、大多数の細物電線端末に接続される小さいサイズの端子と共に縦バスバーに接続出来るようにすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ジャンクションボックスのケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、各縦バスバーのケース外面に、外部回路の電線端末に接続した端子を挿入係止するキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列平行に突設し、上記各キャビティに挿入係止する上記端子の一対の挟持片を上記縦バスバーに嵌合させて電気接続しており、
上記キャビティは、細物電線端末に接続する小サイズの端子に対応させた定形キャビティと、太物電線端末に接続する大サイズの端子に対応させた太物電線専用キャビティとを備え、
上記電線接続ブロックはY方向の全長にわたって上記定形キャビティを仕切壁を介して一定ピッチで並設し、かつ、所要位置に、3個並設する定形キャビティに代えて、1個の上記太物電線専用キャビティを中央に設けると共にその両側に厚肉の仕切壁を設け、
上記ケース内部の縦バスバーは、上記定形キャビティのピッチに対応させた一定ピッチで配列していることを特徴とするジャンクションボックスを提供している。
【0011】
上記ケース内部に配列する縦バスバーは、アッパーケースあるいはロアケース内に並列して設けた溝内に収容保持しており、該溝間のピッチを縦バスバーのピッチとしている。
上記溝に収容保持する縦バスバーは、上記電線接続ブロックのキャビティ底面を挿通し、該キャビティ内に挿入する上記端子の挟持片を上方(あるいは/および下方)から上記縦バスバーを挟持させて接続している。
【0012】
ジャンクションボックスの内部回路には電源線やアース線等の太物電線を接続する必要があるが、太物電線に取り付けられる端子は大きな寸法となる。よって、この大寸の端子を縦バスバーに接続させる構成とすると、平行配列する縦バスバーのピッチは大きなものとなり、ジャンクションボックスは大型化する。
ジャンクションボックスの内部回路に接続される電線の90%程度は小電流の細物電線である。これらの細物電線の端末に接続される端子は小寸法であるため、この小寸法の端子に縦バスバーのピッチを合わせると、ジャンクションボックスの小型化あるいは高密度化を図ることができる。
【0013】
よって、本発明では、上記のように、大多数の細物電線の小寸の端子に対応させたキャビティを定形キャビティとして並設し、少数の太物電線の大寸の端子に対応させた太物電線専用キャビティは、並設する定形キャビティの所要位置で部分的に3個の定形キャビティを潰して1つの専用キャビティとすることにより対応し、これにより、ケース側の縦バスバーは定形キャビティのピッチと同一の狭ピッチで配列しても、太物電線とも接続できるようにしている。
このように、細物電線の小寸の端子に応じたピッチで縦バスバーを配列することにより、縦バスバーの高密度配置を達成している。
【0014】
また、上記アッパーケースを製造する金型は、上記太物電線用キャビティを形成する部位を入れ子構造とすることで、太物電線用キャビティが細物電線用の定形キャビティに変更する際などに金型全体を変更せずに済み、コストアップを抑制することができる。
【0015】
上記のように3個分の定形キャビティを潰して1つの太物電線用キャビティを設ける代わりに、1つの太物電線専用キャビティと、其の両側の定形キャビティより小さいキャビティを設け、この両側の小さいキャビティを不使用キャビティあるいは極小端子の収容部としてもよい。
【0016】
いずれの場合も、定形キャビティのピッチと同一の狭ピッチで配列するケース内部の縦バスバーに対して、少数の太物電線の端子を大多数の細物電線と共に1つの縦バスバーに接続することができる。
【0017】
上記のように、3個並設する定形キャビティを潰して1つの太物電線専用キャビティを設ける代わりに、1つの定形キャビティを1つの太物電線専用キャビティに代えてもよい。この場合、定形キャビティが並設する部分の縦バスバーのピッチは狭ピッチで一定であると共に、太物電線専用キャビティが混在した部位では縦バスバーのピッチが変わることとなる。
しかしながら、上記太物電線専用キャビティと定形キャビティをバラバラに混在させずに、太物電線専用キャビティを集中的に設けているので、平行配列するキャビティおよび縦バスバーの全体的な占有スペースが大きくならずに、縦バスバーに直接太物電線を接続することが可能となる。
なお、上記太物電線専用キャビティは、上記各電線接続ブロックの一側に集中的に設けると好ましい。
【0018】
また、ジャンクションボックスのケース外面にコネクタ収容部を設ける際には、太物電線専用キャビティに設置される縦バスバーの位置にはコネクタ収容部を設けずに、定形キャビティに挟ピッチで一定に配置される縦バスバーの位置に設けることで、上記コネクタ収容部に嵌合される相手側コネクタのピッチを一定とすることができ、コネクタの共用化を図ることもできる。
【0019】
上記ジャンクションボックスを、外部回路と接続されるベース回路部と、ヒューズ接続回路部あるいは/およびリレー接続回路部に分割し、ベース回路部を備えたベースモジュールと、上記ヒューズ接続回路部あるいは/および上記リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールを結合してジャンクションボックスを組み立てており、
上記ベースモジュールのベース回路部を、上記ケース内部に並列配置する短冊状の縦バスバーより構成し、これら縦バスバーをケース内面に並設した溝に位置決め保持して配置していると共に、該ケースには電線端末に接続したコネクタを嵌合するコネクタ収容部も設け、該コネクタのハウジング先端に上記縦バスバーを挿入する溝を設け、該コネクタ内に収容する上記端子の一対の挟持片で上記縦バスバーに嵌合させて電気接続させ、かつ、
上記ベースモジュールのケースの一部に上記ヒューズ・リレーモジュールを搭載し、該ヒューズ・リレーモジュールのケースにヒューズ取付部あるいは/およびリレー取付部を設けると共にケース内部に絶縁板にバスバーを固定し、該バスバーの一端を上記ヒューズ取付部あるいは/およびリレー取付部に取り付けられるヒューズ、リレーの端子に接続すると共に他端を上記縦バスバーに接続させている。
【0020】
上記のように、外部回路と接続されるベース回路部を備えたベースモジュールと、ヒューズ接続回路部あるいは/およびリレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールよりジャンクションボックスの組み立てているため、ヒューズ接続回路部、リレー接続回路部の仕様変更があれば、対応するモジュールのみを変更すればよく、仕様変更に容易に対応することができる。逆に、外部電線との接続回路のみが変更される場合には、ベースモジュールの縦バスバーに接続する電線の接続位置を代えるだけでよいため、この場合にも回路変更に容易に対応することができる。
【0021】
ベースモジュール内の縦バスバーと接続する外部電線の端末端子は、上記電線接続ブロックのキャビティに全て挿入して内部回路と接続すると、従来のようにコネクタ接続する必要がなくなる。
しかしながら、自動車組み立てラインにおいてワイヤハーネスとジャンクションボックスとを接続する場合もあるため、ワイヤハーネスの電線端末に接続したコネクタを取り付けるコネクタ収容部もジャンクションボックスに設けて対応させている。
其の際、縦バスバーのピッチを細物電線用の定形キャビティに合わせた一定の狭ピッチに統一すると、電線に接続したコネクタの端子穴のピッチも一定の小さなものとすることができ、コネクタの統合も図ることができる。
【0022】
また、上記構成のジャンクションボックスでは、約90%の細物電線をジャンクションボックス内の縦バスバーにコネクタレスで接続することができ、電線のコネクタ接続作業を無くすことが出来ると共に部品点数の削減を図ることができる。
さらに、ジャンクションボックスの内部回路として短冊形状の縦バスバーを用い、ケース内部に並列配置としているため、導電性金属板の歩留まりを100%に出来ると共にフォーミング加工を省略でき、しかも、ケース内部に一括して自動組み付けを行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は第1実施形態を示す。
自動車用ワイヤハーネスに接続されるジャンクションボックス100は、ベースモジュール10、ヒューズ・リレーモジュール11、ECUケース18を備えている。
【0024】
上記ベースモジュール10はアッパーケース12とロアケース14とからなるケース内部に図2に示すようにX方向の短冊状の縦バスバー13をY方向に並列状態で収容している。
上記縦バスバー13はベース回路を構成し、アッパーケース12に設けた電線接続ブロック15の各キャビティ16に、図7(A)に示すように、電線wの端子20を直接挿入して上記縦バスバー13と直接接続している。このベースモジュール10のロアケース14の一側にヒューズ・リレーモジュール11を搭載している。
【0025】
詳しくは、ベースモジュール10は、図1および図2に示す上面形状とし、図3に示す下面形状としている。上面の一側には、長さ方向の略全長にわたって複数の電線接続ブロック15を平行列で突設しており、各列の電線接続ブロック15は端子挿入部となるキャビティ16をY方向に多数並設している。また、上記電線接続ブロック15の一方側に複数のコネクタ収容部17を突設している。
【0026】
アッパーケースの内面は、図5に概略的に示すように、多数並設する縦バスバー13を固定するための溝12aを多数並設しており、狭幅で等ピッチとしている。これら各溝12aは、電線接続ブロック15のキャビティ16の底面開口およびコネクタ収容部17の底面開口をはさんで連続させて、各溝12aに縦バスバー13を挿入して位置決め保持している。
なお、上記縦バスバー13を位置決め保持する溝はロアケース側にも設けてもよい。
【0027】
上記各溝12aに挿入固定する縦バスバー13は、連続した一枚の短冊状の縦バスバー13−1と、これを分断して複数枚の縦バスバー13−2を隙間をあけて連続させたものとがある。
【0028】
上記各キャビティ16に挿入する電線w端末に圧着された端子20は、図7(A)に示すように、一対の挟持片20aを備え、縦バスバー13を端子20の一対の挟持片20aにより挟持して接続している。また、該端子20には芯線バレル20−2と挟持片20aとの間の位置に係止凹部20cを設けている。
また、図7(B)に示すように、キャビティ16の内壁にはランス部16aを突出しており、端子20の係止凹部20cと係止することにより端子20の半挿入を防止している。
【0029】
電線接続ブロック15のキャビティ16は、図6(A)(B)に示すように、細物電線w1の端末に接続する小サイズの端子20−1に対応させた定形キャビティ16−1と太物電線w2の端末に接続する大サイズの端子20−2に対応させた専用キャビティ16−2の2種類からなり、専用キャビティ20−2の両側は厚肉の仕切壁を設けてキャビティとして用いていない。
【0030】
定形キャビティ16−1の幅をL1、専用キャビティ16−2の幅をL2とすると、L1<L2の関係としているが、各キャビティ16−1、16−2の下方に平行配置される縦バスバー13の間隔は、定形キャビティ16−1のピッチに対応させて全てP1の間隔に等ピッチで並んでいる。
【0031】
上記アッパーケース12に設けたコネクタ収容部17には、図8(A)(B)に示すように、電線端末の端子を挿入係止したコネクタ30を嵌合し、コネクタ30の外側のロック爪30aとコネクタ収容部17の内壁のロック爪17aとをロック結合している。コネクタ30には縦バスバー挿通溝30bを設けて縦バスバー13をコネクタ内に挿通させ、コネクタ内の端子31を縦バスバー13に挟持させて接続している。
【0032】
上記アッパーケースと嵌合するロアケース14には、図1、2、3に示すように、アッパーケース12との嵌合部の一側端よりヒューズ・リレーモジュール設置部22を突設している。
このヒューズ・リレーモジュール設置部22にはコネクタ収容部23を突設すると共に、端子穴24を設けている。このヒューズ・リレーモジュール設置部22の下部にヒューズ・リレーモジュール11のケース25を組み付けている。該ケース25には端子穴24に嵌合する端子収容部26を上向きに突出すると共に、下向きにリレー収容部27、ヒューズ収容部28を突設している。
【0033】
上記ヒューズ・リレーモジュール設置部22とケース25との間には、図9に示すようにヒューズ・リレー用のバスバー40を設置し、該バスバー40の一端にて上向きに屈折した端子部40aを縦バスバー13に圧接接続させて、ベースモジュール10の内部回路の縦バスバー13とヒューズ・リレーモジュール12のバスバー40とを接続している。
上記バスバー40の他端は屈折させてタブ40bとし、ヒューズ収容部28、リレー収容部27、コネクタ収容部23に挿入するリレー、ヒューズ、電源コネクタの端子とを接続させている。
【0034】
さらに、ベースモジュール10の下部にECUケース18を組みつけ、該ECUケース18の内部にプリント基板55を収容し、該プリント基板55の導体をベースモジュール10側に延在するバスバー40と接続させている。
【0035】
上記構成からなるジャンクションボックス100では、縦バスバー13をアッパーケース12とロアケース14内に並列配置して収容してベースモジュール10を組み立てており、このベースモジュール10に対して、並列させた電線wの端子20を、アッパーケース12の電線接続ブロック15のキャビティ16に直接的に一括挿入するだけで縦バスバー13に接続させることができる。また、ワイヤハーネス端末のコネクタ30もコネクタ収容部17に嵌合させるだけで、コネクタ30内の端子31を縦バスバー13に接続させることができる。
【0036】
また、太物電線w2の端末の大サイズの端子20−1が挿入される位置では、3個並列する定形キャビティに代えて1個の専用キャビティ16−2を中央に設けることで、ジャンクションボックス100を大きくすることなく、接続される電線のサイズに幅広く対応できると共に、縦バスバー13を定形キャビティ16−1に合わせて配置することにより、等間隔、かつ、狭ピッチで並列させることができる。
【0037】
縦バスバー13が等ピッチであると、コネクタ収容部17の配置転換等の仕様変更が発生しても、電線に接続したコネクタ30のバスバー挿通溝30bのピッチも変える必要がなく、コネクタの共用化を図ることができると共に、挟ピッチであることで回路の高密化が可能となり、小型化を図ることができる。
【0038】
上記構成のジャンクションボックス100では、各電線wと縦バスバー13との接続位置さえ変更すれば回路変更を容易に行うことができる。かつ、ベースモジュール10とヒューズ・リレーモジュール11とを分離し、ヒューズ・リレーモジュール11のヒューズ・リレー用のバスバー40を縦バスバー13と接続させているため、ベース回路と外部電線との接続形態の変更があるだけの場合にはヒューズ・リレーモジュール11を共用することができる。同様に、ヒューズ・リレーモジュール11のヒューズ接続回路のみ変更がある場合にはベースモジュール10を共用することができる。
【0039】
なお、太物電線全てを電線接続ブロック15の専用キャビティ16−2に挿入して縦バスバー13と接続する必要は無く、一部の太物電線を、ヒューズ・リレーモジュール11にてバスバー40を介して縦バスバー13と接続する構成としてもよい。
さらに、ヒューズ・リレーモジュールは一体化せずに、分割して形成してもよい。
【0040】
図10は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、太物電線w2の端子20−2を挿入する専用キャビティ16−2の両側を厚肉の仕切壁とする代わりに、極小の端子を挿入する極小キャビティ16−3としている点である。
【0041】
細物電線w1の端末の端子20−1を挿入する定形キャビティ16−1の幅をL1、太物電線w2の端末の端子16−2を挿入する専用キャビティ16−2の幅をL2、極小電線(図示せず)の端末の極小の端子を挿入する極小キャビティ16−3の幅をL3とすると、L3<L1<L2の関係としている。
また、各キャビティ16−1、16−2、16−3の下方にて平行配置される縦バスバー13は、定形キャビティ16−1のピッチに対応させた一定ピッチP1で配列されている。
【0042】
上記構成とすると、縦バスバー13の間隔を一定ピッチにし、かつ、太物電線専用のキャビティ16−2を設けることにより発生する専用キャビティ16−2両側のスペースを無駄にすることなく、極小キャビティ16−3として有効利用することができる。
なお、極小キャビティ16−3の位置する箇所は、キャビティとせずに不使用空間としてもよい。他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0043】
図11は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、太物電線の専用キャビティ16−2を電線接続ブロック15”の一側に集めている点である。
【0044】
電線接続ブロック15”には、細物電線端末に接続する小サイズの端子に対応させた定形キャビティ16−1を並列していると共に、図中右側においては、該定形キャビティ16−1に代えて、太物電線端末に接続する大サイズの端子に対応する専用キャビティ16−2を集めている。
【0045】
定形キャビティ16−1の幅をL1、専用キャビティ16−2の幅をL2とすると、L1<L2の関係であるので、定形キャビティ16−1の並設された箇所では、平行配列される縦バスバーの間隔をP1として一定ピッチとしているが、太物電線の専用キャビティ16−2の並設された箇所では縦バスバー13の間隔をP2としており、つまり、P1<P2としてピッチを変えている。
【0046】
また、コネクタ収容部17”は、ピッチ幅がP2に変わる縦バスバー13’の上には配置されておらず、コネクタ収容部17”に嵌合するコネクタ30のバスバー挿通溝30bのピッチは一定のままとすることができる。
【0047】
上記構成とすることで、ジャンクションボックス100を大きくすることなく、接続される電線のサイズに幅広く対応できると共に、コネクタ収容部17”が配置される箇所では、縦バスバー13が定形キャビティ16−1間のピッチである一定のピッチで並列させることができるので、電線に接続したコネクタ30のバスバー挿通溝30bのピッチも一定となり、コネクタの共用化を図ることができる。
【0048】
また、上記キャビティ間には厚肉の仕切壁や不使用空間を設けていないので、さらにジャンクションボックスの小型化を図ることができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のジャンクションボックスでは、大多数の細物電線に対応させた定形キャビティ並設し、少数の太物電線に対応させた太物電線専用キャビティは、所要位置で部分的に3個の定形キャビティを潰して1つの専用キャビティとすることで、縦バスバーを定形キャビティのピッチと同一の狭ピッチで配列しても、太物電線とも接続できるようにし、回路の高密化を図ることができる。
なお、上記1つの太物電線専用キャビティの両側に定形キャビティより小さいキャビティを設け、この両側の小さいキャビティを極小端子の収容部とするとスペースの有効利用を図ることができる。
【0050】
あるいは、1つの定形キャビティを1つの太物電線専用キャビティに代える構成とすると、縦バスバーのピッチが変わるものの、平行配列するキャビティおよび縦バスバーの全体的な占有スペースが大きくならずに、縦バスバーに直接太物電線を接続することが可能となる。
この場合は、縦バスバーのピッチ変化箇所にはコネクタ収容部を設けないことで、ピッチ変化の影響をなくすことができる。
【0051】
また、上記各電線はジャンクションボックス内の縦バスバーにコネクタレスで接続することができ、部品点数および作業工数の削減を図ることができる。
さらに、ジャンクションボックスの内部回路として短冊形状の縦バスバーを用いているため、導電性金属板の歩留まりを100%に出来ると共にフォーミング加工を省略でき、しかも、ケース内部に一括して自動組み付けを行うことができる。
【0052】
さらに、ジャンクションボックスの内部回路を、外部回路と接続されるベース回路部と、ヒューズ接続回路部あるいは/およびリレー接続回路部に分割し、ベース回路部を備えたベースモジュールと、上記ヒューズ接続回路部あるいは/および上記リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールよりジャンクションボックスを組み立てているため、ヒューズ接続回路部、リレー接続回路部の仕様変更があれば、対応するモジュールのみを変更すればよく、仕様変更に容易に対応することができる。逆に、外部電線との接続回路のみが変更される場合には、ベースモジュールの縦バスバーに接続する電線の接続位置を代えるだけでよいため、この場合にも回路変更に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るジャンクションボックスの上面側からみた斜視図である。
【図2】 図1のジャンクションボックスの分解斜視図である。
【図3】 図1のジャンクションボックスの下方側から見た斜視図である。
【図4】 図1のジャンクションボックスの正面図である。
【図5】 アッパーケースの内面側に縦バスバーを取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】 (A)はアッパーケースの上面図、(B)は要部拡大図である。
【図7】 (A)は電線端末の端子とバスバーの接続状態を示す斜視図、(B)は要部断面図である。
【図8】 (A)は電線が接続されたコネクタの斜視図、(B)はコネクタをジャンクションボックスのコネクタ収容部に嵌合した状態の断面図である。
【図9】 ジャンクションボックスの要部断面図である。
【図10】 第2実施形態のアッパーケースの要部拡大図である。
【図11】 第3実施形態のアッパーケースの上面図である。
【図12】 従来のジャンクションボックスの斜視図である。
【図13】 (A)は別の従来のジャンクションボックスの平面図、(B)は縦バスバーの斜視図である。
【符号の説明】
100 ジャンクションボックス
10 ベースモジュール
11 ヒューズ・リレーモジュール
12 アッパーケース
12a 溝
13 縦バスバー
14 ロアケース
15 電線接続ブロック
16 キャビティ
16a ランス部
16−1 定形キャビティ
16−2 専用キャビティ
16−3 極小キャビティ
17 コネクタ収容部
18 ECUケース
20 端子
20c 係止凹部
20−1 小端子
20−2 大端子
22 ヒューズモジュール設置部
23 コネクタ収容部
25 ケース
30 コネクタ

Claims (4)

  1. ジャンクションボックスのケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、各縦バスバーのケース外面に、外部回路の電線端末に接続した端子を挿入係止するキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列平行に突設し、上記各キャビティに挿入係止する上記端子の一対の挟持片を上記縦バスバーに嵌合させて電気接続しており、
    上記キャビティは、細物電線端末に接続する小サイズの端子に対応させた定形キャビティと、太物電線端末に接続する大サイズの端子に対応させた太物電線専用キャビティとを備え、
    上記電線接続ブロックはY方向の全長にわたって上記定形キャビティを仕切壁を介して一定ピッチで並設し、かつ、所要位置に、3個並設する定形キャビティに代えて、1個の上記太物電線専用キャビティを中央に設けると共にその両側に厚肉の仕切壁を設け、
    上記ケース内部の縦バスバーは、上記定形キャビティのピッチに対応させた一定ピッチで配列していることを特徴とするジャンクションボックス。
  2. ジャンクションボックスのケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、該縦バスバーの配置位置のケース外面に、外部回路の電線端末に接続した端子を挿入係止するキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列平行に突設し、上記各キャビティに挿入係止する上記端子の一対の挟持片を上記縦バスバーに嵌合させて電気接続しており、
    上記キャビティは、細物電線端末に接続する小サイズの端子に対応させた定形キャビティと、太物電線端末に接続する大サイズの端子に対応させた太物電線専用キャビティとを備え、
    上記電線接続ブロックはY方向の全長にわたって上記定形キャビティを仕切壁を介して一定ピッチで並設し、かつ、所要位置に、3個並設する定形キャビティに代えて、1個の上記太物電線専用キャビティを中央に設けると共に、その両側に仕切壁を介して上記定形キャビティよりも小さいキャビティを設け、この両側の小さいキャビティは不使用あるいは極小サイズの端子を挿入可能とし、
    上記ケース内部の縦バスバーは、上記定形キャビティのピッチに対応させたピッチで配列されていることを特徴とするジャンクションボックス。
  3. ジャンクションボックスのケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、該縦バスバーの配置位置のケース外面に、外部回路の電線端末に接続した端子を挿入係止するキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列平行に突設し、上記各キャビティに挿入係止する上記端子の一対の挟持片を上記縦バスバーに嵌合させて電気接続しており、
    上記キャビティは、細物電線端末に接続する小サイズの端子に対応させた定形キャビティと、太物電線端末に接続する大サイズの端子に対応させた太物電線専用キャビティとを備え、
    上記電線接続ブロックは上記定形キャビティを所定厚さの仕切壁を介して一定ピッチで並設し、かつ、所要位置において定形キャビティに代えて上記太物電線専用キャビティを集中して設け、
    上記ケース内部に配列する縦バスバーは定形キャビティが並設される箇所では一定ピッチで配列し、定形キャビティと太物電線専用キャビティの間では縦バスバーのピッチを変えていると共に、太物電線専用キャビティに設置される縦バスバーの位置にはケース外面にコネクタ収容部を設けていないことを特徴とするジャンクションボックス。
  4. 上記ジャンクションボックスを、外部回路と接続されるベース回路部と、ヒューズ接続回路部あるいは/およびリレー接続回路部に分割し、ベース回路部を備えたベースモジュールと、上記ヒューズ接続回路部あるいは/および上記リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールを結合してジャンクションボックスを組み立てており、
    上記ベースモジュールのベース回路部を、上記ケース内部に並列配置する短冊状の縦バスバーより構成し、これら縦バスバーをケース内面に並設した溝に位置決め保持して配置していると共に、該ケースには電線端末に接続したコネクタを嵌合するコネクタ収容部も設け、該コネクタのハウジング先端に上記縦バスバーを挿入する溝を設け、該コネクタ内に収容する上記端子の一対の挟持片で上記縦バスバーに嵌合させて電気接続させ、かつ、
    上記ベースモジュールのケースの一部に上記ヒューズ・リレーモジュールを搭載し、該ヒューズ・リレーモジュールのケースにヒューズ取付部あるいは/およびリレー取付部を設けると共にケース内部にバスバーを固定し、該バスバーの一端を上記ヒューズ取付部あるいは/およびリレー取付部に取り付けられるヒューズ、リレーの端子に接続すると共に他端を上記縦バスバーに接続させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のジャンクションボックス。
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