JP3900848B2 - 発光ダイオード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表面実装型の発光第ダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の発光ダイオードとしては、例えば図6に示したものが知られている(特願平11−214527号に開示)。この発光ダイオード41は、透明樹脂基板47で構成される矩形状の台座42の上面に一対の上面電極としてカソード電極43とアノード電極44がパターン形成されている。前記透明樹脂基板47の中にはイットリウム化合物等からなる蛍光材48が分散されており、後述するように青色発光を白色発光に波長変換する。
【0003】
一方、前記台座42の上面42aには、発光ダイオード素子49が搭載されている。この発光ダイオード素子49は窒化ガリウム系化合物半導体からなる青色発光素子であり、サファイヤ基板50の上面にn型半導体51及びp型半導体52を成長させた構造である。n型半導体51およびp型半導体52に対し、それぞれの上面に電極53、54が形成されている。これらの電極53、54と前記台座42に設けられたカソード電極43及びアノード電極44とは、ボンデイングワイヤ55、56によって接続されている。
【0004】
前記発光ダイオード49は、その下面側に塗布された透明接着剤57を介して台座42の上面42aに固定されている。また、発光ダイオード素子49およびボンデイングワイヤ55、56は台座42の上面42aに形成されたドーム状の樹脂封止体58により保護されている。この樹脂封止体58の外周面には反射膜68がコーテイングされている。
【0005】
上述の構成からなる発光ダイオード41おいて発光ダイオード素子49のn型とp型の半導体51、52の境界面から上下方向に青色光を発光し、その青色光のうち、最初から下方向に向かう光67は透明なサファイヤ基板50及び透明接着剤57を経て透明樹脂基板47を透過する。発光ダイオード素子49から樹脂封止体58側に出た光は電極53、54が部分的にしか形成されていないために、樹脂封止体58を透過し、反射膜68によって反射を受ける。反射膜は凹面反射鏡の作用をなし、反射した光が平行光69となって透明樹脂基板47を透過する。これらの光67、69が透明樹脂基板を透過する際に透明樹脂基板47の中に分散された蛍光材48を励起して波長変換される。すなわち、蛍光材48が青色光によって励起され、黄色味のある波長に変換した発光を行い、混色により最終的には白色に近い発光が台座42の下面42b側より出射する。
【0006】
上記構成からなる発光ダイオード41の実装方法は、図6に示すように、予めマザーボード61に発光ダイオード41の樹脂封止体58が挿入される挿入孔62を開設しておき、実装時には前記発光ダイオード41を上下逆にしてマザーボード61上に載置し、挿入孔62内に樹脂封止体58を挿入する。台座42に設けられたカソード電極43およびアノード電極44を挿入孔62の周囲にプリントされたマザーボード61上の配線パターン63,64に半田45で固定する。
【0007】
上述の実装手段では、発光ダイオード41が上下逆に実装され、マザーボード61の上方が発光ダイオード41により照明されることになる。その際、青色から白色への波長変換が蛍光材48を含有する透明樹脂基板47内で行われるので、効率よく白色発光が得られる。又、発光ダイオード41が上下逆に実装されることにより、上記マザーボード41を含めた全体の高さは、樹脂封止体58の厚味が加算されないので、マザーボード61の厚さと台座42の厚さを加えただけとなり、全体の薄型化ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の表面実装型の発光ダイオードには次のような問題がある。すなわち、発光ダイオード素子49が取り付けられる台座42は透明樹脂基板47よりなり、この透明樹脂基板47はエポキシ樹脂等よりなるが、その熱伝導率は小さく、0.2w/m・K程度である。発光ダイオード素子29に発光のために電流が流されると発熱を生じ、その温度が上昇しようとするが、主として台座22からの放熱により、温度の上昇が抑えられている。発光ダイオード素子の温度が許容値よりも上昇すると、その破損、劣化を生ずるので、温度は許容値(例えば120oc)以下に押さえなければならない。しかるに、従来の発光ダイオードにおいては上記のように台座の熱伝導率が小さいため、放熱性が悪く、発光ダイオード素子の温度が上昇しやすい。従って、発光ダイオード素子49の劣化を防ぐにはこれに供給する電流を抑えて発熱量を制限する必要があり、このため、発光ダイオード素子49の発光の輝度を十分に上げることができず、最終的な白色の照明光の輝度を十分に上げることができない。また、逆に照明光の輝度を上げようとして、発光ダイオード素子29の供給電流を上げると、温度が過大となり、発光ダイオード素子29の劣化を生ずることとなる。
【0009】
本発明は台座に発光ダイオード素子が搭載されてなる表面実装型の発光ダイオードにおける上記の問題点すなわち放熱性が悪い点を改善することを課題とする。本発明はかかる課題を解決することにより、構造簡単で放熱特性に優れた表面実装型の発光ダイオードを提供し、これにより破損、劣化を生ずることなく高輝度の照明を可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためにその第1の手段として本発明は、台座の上面に発光ダイオード素子を搭載するとともに、この発光ダイオード素子の電極を前記台座に設けた端子に接続し、発光ダイオード素子を樹脂封止体によって封止してなる発光ダイオードにおいて、前記台座を無機材料により形成し、その台座に非貫通の凹部を設けると共に、この非貫通の凹部にイットリウム化合物からなる蛍光剤が分散された透明樹脂部を充填し、台座の上に、透明接着剤を介して素子基板が透明である窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光ダイオード素子を固着するとともに、発光ダイオード素子の上方側に反射部を設け、発光ダイオード素子から出た光が透明樹脂部を透過して台座の下面側に導かれるようにし、発光ダイオード素子から出た青色発光が透明樹脂部材を透過する間に白色発光に波長変換することを特徴とする。
【0011】
上記の課題を解決するためにその第2の手段として本発明は、台座の上面に発光ダイオード素子を搭載するとともに、この発光ダイオード素子の電極を前記台座に設けた端子に接続し、発光ダイオード素子を樹脂封止体によって封止してなる発光ダイオードにおいて、前記台座を無機材料により形成し、その台座に上面から下面に達する複数の貫通孔を前記台座の発光ダイオード素子搭載部を中心として分布するように設けると共に、この貫通孔にイットリウム化合物からなる蛍光剤が分散された屈折率が前記台座の無機材料より小である透明樹脂部を充填し、台座の上に、透明接着剤を介して素子基板が透明である窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光ダイオード素子を固着するとともに、発光ダイオード素子の上方側に反射部を設け、発光ダイオード素子から出た光が透明樹脂部を透過して台座の下面側に導かれるようにし、発光ダイオード素子から出た青色発光が透明樹脂部材を透過する間に白色発光に波長変換することを特徴とする。
【0012】
上記の課題を解決するためにその第3の手段として本発明は、前記第1の手段又は第2の手段において、前記台座の下面側に集光レンズ部が突設されていることを特徴とする。
【0013】
上記の課題を解決するためにその第4の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかにおいて、前記発光ダイオード素子の上方側に設けられた非透過部が、前記発光ダイオード素子の上面側に設けられた非透過電極であることを特徴とする。
【0014】
上記の課題を解決するためにその第5の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかにおいて、前記発光ダイオード素子の上方側に設けられた非透過部が、透明の樹脂封止体の外周面を被う反射膜であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明に係る発光ダイオードの実施の形態を詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施形態の表面実装型発光ダイオードを示したものである。本第1の実施の形態に係る発光ダイオード1は、透明(または透光性)無機材料よりなる透明無機基板7で構成される矩形状の台座2の上面に一対の上面電極としてカソード電極3とアノード電極4がパターン形成されている。前記透明無機基板7の透明無機材料は例えば透光性アルミナ、サファイヤ、透光性窒化アルミニウム、ガラス等であり、後述するように高い熱伝導率を有している。透明樹脂基板7の中にはイットリウム化合物等からなる蛍光材8が分散されており、後述するように青色発光を白色発光に波長変換する。
【0016】
一方、前記台座2の上面2aには、発光ダイオード素子9が搭載されている。この発光ダイオード素子9は窒化ガリウム系化合物半導体からなる青色発光素子であり、サファイヤ基板10の上面にn型半導体11及びp型半導体12を成長させた構造である。n型半導体11およびp型半導体12に対し、それぞれの上面に部分的に電極13、14が形成されている。これらの電極13、14と前記台座2に設けられたカソード電極3及びアノード電極4とは、ボンデイングワイヤ15、16によって接続されている。
【0017】
前記発光ダイオード9は、その下面側に塗布された透明接着剤17を介して台座2の上面2aに固定されている。また、発光ダイオード素子9およびボンデイングワイヤ15、16は台座2の上面2aに形成されたドーム状の樹脂封止体18により保護されている。この樹脂封止体18の外周面は反射膜19がコーテイングされている。樹脂封止体18は透明樹脂を材料として形成され、反射膜19は銀やアルミニウムなどの蒸着によって形成される。
【0018】
上述の構成からなる発光ダイオード1おいて発光ダイオード素子9のn型半導体11とp型半導体12の境界面から上下方向に青色光を発光し、その青色光のうち、最初から下方向に向かう光27は透明なサファイヤ基板10及び透明接着剤17を経て透明樹脂基板7を透過する。発光ダイオード素子9から樹脂封止体18側に出た光は電極13、14が部分的にしか形成されていないために、樹脂封止体18を透過し、反射膜19によって反射を受ける。反射膜19は凹面反射鏡の作用をなし、反射した光が平行光69となって透明無機基板7を透過する。ここで、これらの光27、29が透明無機基板7を透過する際に透明無機基板7内に分散されている蛍光材8が青色発光の短波長によって励起され、青色発光を黄色味のある発光に波長変換する。そして、元々の青色発光と波長変換された発光とが互いに混色することで、透明無機基板7よりなる台座2の下面2b側では白色に近い発光が得られる。
【0019】
上記構成からなる発光ダイオード1の実装方法は、図2に示すように、予めマザーボード21に発光ダイオード1の樹脂封止体18が挿入される挿入孔22を開設しておき、実装時には前記発光ダイオード1を上下逆にしてマザーボード21上に載置し、挿入孔22内に樹脂封止体18を挿入する。台座2に設けられたカソード電極3およびアノード4を挿入孔2の周囲にプリントされたマザーボード21上の配線パターン23,24に半田25で固定する。
【0020】
上述の実装手段では、発光ダイオード1が上下逆に実装され、マザーボード21の上方が発光ダイオード1により照明されることになる。ここで、発光ダイオード1において発光ダイオード素子9が搭載されている台座2を構成する透明無機基板7の材料は上記したように透光性アルミナ、サファイヤ、透光性窒化アルミニウム、ガラス等でありその熱伝導率は 1.0〜30w/m・K であり、これは図6に例示した従来の発光ダイオード(41)の台座(42)を構成するエポキシ樹脂等の透明樹脂基板(47)の熱伝導率( 0.2w/m・K )よりも格段に高く、従って本実施の形態において、台座2は従来よりも格段に優れた放熱性を有している。よって、発光ダイオード素子9の発光の際の通電による発熱は台座2により効率よく放熱され、発光ダイオード1の温度上昇が効果的に抑止される。これにより、発光ダイオード1の発光の輝度を十分に上げるため、発光ダイオード素子9の通電電流を必要なだけ上げて通電による発熱が増加しても、効率のよい放熱により、温度の上昇を所定の範囲に抑え、発光ダイオード1の破壊、劣化を防止することができる。
【0021】
本実施の形態においては、上記のように青色から白色への波長変換が蛍光材8を含有する透明無機基板7内で行われるので、効率よく白色発光が得られる。ここで、透明材料を使用しているので、光の利用効率を高くすることができる。次に、本実施の形態においてはカソード電極3およびアノード電極4を透明無機基板7よりなる台座2上に形成するする方法としては、台座2の材料に耐熱性があるため、樹脂材の場合よりも自由度が拡大し、蒸着、メッキ等の他に焼き付け等も可能となる。また本実施の形態は、図6に示した従来の場合と同様に、発光ダイオード1が上下逆に実装されることにより、上記マザーボード21を含めた全体の高さは、樹脂封止体の厚味が加算されないので、マザーボード21の厚さと台座2の厚さを加えただけとなり、全体の薄型化ができる。以上に述べたように本実施の形態によれば、表面実装型の発光ダイオードにおいて、特別の放熱手段を設けることなく、簡単な構成において、その放熱特性を向上させることができる。
【0022】
図3は本発明の第2実施形態の構成を示す図である。本第2実施形態に係る表面実装型の発光ダイオード1は、台座2は透明無機材料よりなる透明無機基板7と透明無機基板7の上面から下面に貫通する貫通孔7cに充填された透明樹脂部5を有している。透明樹脂部5の中にはイットリウム化合物等からなる蛍光材8が分散されている。台座2にはカソード電極3およびアノード電極4がパターン形成されると共に、台座の上面2aには前記透明樹脂部5の略真上に発光ダイオード素子9が搭載されている。この発光ダイオード素子の構成は基本的には図1に示した第1実施形態の発光ダイオード素子9と同様であり、サファイヤ基板10に形成されたn型半導体11及びp型半導体12はそれぞれの上面に電極を備えるが、この第2実施形態では、非透過性の電極13、14がn型半導体11およびp型半導体12の各上面全体に形成されており、これによって上方への発光が略完全に遮蔽される。
【0023】
これらの非透過性の電極13、14と前記台座2に設けられたカソード電極3及びアノード電極4はボンデイングワイヤ15、16により接続されている。発光ダイオード素子9はその下面側に塗布された透明接着剤17を介して台座2の上面に固着されている。また、発光ダイオード素子9およびボンデイングワイヤ15、16は台座2の上面に形成された図2と同様のドーム状の樹脂封止体18によって保護されている。
【0024】
上記の構成からなる発光ダイオード1においては、発光ダイオード素子9のn型半導体11とp型半導体12との境界面から上下方向に青色光が発光するが、上方向へ発光した青色光は前記の非透過性の電極13、14に遮光されるため、樹脂封止体18内への透過が殆どない状態で非透過性の電極13,14により反射される。又斜め上方に若干漏れて樹脂体18内を透過する光があっても、ドーム状の樹脂体18をコートする反射膜19により反射される。これらの反射光および最初からサファイヤ基板10を透過して下方向に向かう青色発光は、透明接着剤17を介して透明無機基板7の貫通孔7cに充填されている透明樹脂部5を透過し、透明無機基板7の下面側すなわち台座2の下面2b側に出射する。その際、透明樹脂部5内に分散されている蛍光材8が青色発光の短波長により励起されてすでに説明した波長変換を行い、すでに説明した原理により、台座2の下面2b側で白色に近い発光が得られる。
【0025】
本第2実施形態に係る発光ダイオード1も図2に示した第1実施形態と同様にして、図3に示すように、マザーボード21に上下逆に実装され、マザーボード21の上方が発光ダイオード1によって照射される。その際、青色から白色への波長変換が台座2のうち蛍光材8を含有する透明樹脂部5内のみで行われるので、指向性の優れた輝度の高い白色発光が得られる。ここで、台座2のうち、透明樹脂部5以外の部分は透明無機材料よりなる透明無機基板7であり、透明無機材料は透光性アルミナ、サファイヤ、透光性窒化アルミニウム、ガラス等でありその熱伝導率はすでに説明したようにガラエポ等の透明樹脂基板の熱伝導率よりも格段に高い。
【0026】
従って本第2の実施の形態においても、台座2は従来よりも格段に優れた放熱性を有している。よって、図1に示した第1実施形態の場合と同様に発光ダイオード素子9の発光に伴う温度上昇は効果的に抑えられ、これによりすでに説明したような発光輝度の増加および発光ダイオードの劣化防止の効果が得られる。なお、蛍光材8が分散された透明樹脂部5を有するので、発光ダイオード素子9の青色発光の色度がサファイヤ基板10の組成や半導体の成長等の製造条件等に依存してバラツイた場合でも、これにあわせて個々に蛍光材8の成分量を調整して透明樹脂部5を形成し、最終的に白色又はこれに近い発光を得るようすることが容易にできるので便利である。
【0027】
図4は本発明の第3実施形態の構成を示す図である。本第3実施形態では、台座2の下面2b側において、透明樹脂部5の略直上に半球状のレンズ部26を設けた以外は前記第2の実施の形態と略同様の構成なので、共通の部分に関する詳細な説明は省略する。前記レンズ部26は透明樹脂により形成されている。本第3の実施の形態では蛍光材8が分散されている透明樹脂部5の中を透過した光が台座2の下面2b側でレンズ部26よって屈折し、集光性が高められることになるので、白色発光の輝度が向上する。
【0028】
図5は本発明の第4実施形態の構成を示す図である。本第4実施形態では、台座2は透明無機材料よりなる透明無機基板7と透明無機基板7の上面から下面に貫通する複数の貫通孔7cに充填された透明樹脂部5を有している。透明樹脂部5の中にはイットリウム化合物等からなる蛍光材8が分散されている。これ以外は図1、図2に示す前記第1実施形態と略同様の構成なので、共通の部分に関する詳細な説明は省略する。本第4実施形態において、台座2にその上面2a側から入光した青色発光のうち透明樹脂部5に入光したものは蛍光材8を励起して黄色系の発光に波長変換する。ここで、透明無機基板7の屈折率をn1、透明樹脂部5の屈折率をn2としたとき、n1>n2の関係があれば、前記励起した黄色系の発光は透明樹脂部5から自由に透明透明無機基板7内にも入り込み、ここで台座2の上面2a側から直接に透明無機基板7内に入光した青色発光と混色することにより、台座2の下面2b側で白色に近い発光が得られる。
【0029】
又、前記透明樹脂部5においても、その部分に入光した元々の青色発光と波長変換された発光とが互いに混色することで台座2の下面2b側で白色に近い発光が得られる。このようにして、台座2の下面2bの比較的広い範囲において白色に近い発光が得られる。本第4の実施の形態においても、台座2は無機透明基板7を有するので、放熱特性に優れた発光ダイオード1が構成される。なお、蛍光材8が分散された透明樹脂部5を有するので、発光ダイオード素子9の青色発光の色度がサファイヤ基板10の組成や半導体の成長等の製造条件等に依存してバラツイた場合でも、これにあわせて個々に蛍光材の成分量を調整して透明樹脂部5を形成し、最終的に白色又はこれに近い発光を得るようすることが容易にできるので便利である。なお、本第4実施形態においては、蛍光材8が分散された透明樹脂部5は無機透明基板7の上下面を貫通する貫通孔7cに充填される場合だけでなく、図示は省略するが無機透明基板7の側面に設けられ上下面に通じる溝に前記透明樹脂部材5が充填される場合もある。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば構造簡単で放熱特性に優れ、破損や劣化を生ずることなく、輝度の高い照明光を発光することのできる表面実装型の発光ダイオードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発光ダイオードの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す発光ダイオードを実装したときの断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る発光ダイオードを実装したときの断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る発光ダイオードを実装したときの断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る発光ダイオードを実装したときの断面図である。
【図6】従来の発光ダイオードを実装したときの断面図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード
2 台座
3 カソード電極
4 アノード電極
5 透明樹脂部
7 透明無機基板
8 蛍光材
9 発光ダイオード素子
10 サファイヤ基板
11 n型半導体
12 p型半導体
13、14 電極
15、16 ボンデイングワイヤ
17 透明接着剤
18 樹脂封止体
19 反射膜
21 マザーボード
22 挿入孔
23、24 配線パターン
25 半田
Claims (2)
- 台座の上面に発光ダイオード素子を搭載するとともに、この発光ダイオード素子の電極を前記台座に設けた端子に接続し、発光ダイオード素子を樹脂封止体によって封止してなる発光ダイオードにおいて、前記台座を無機材料により形成し、その台座に非貫通の凹部を設けると共に、この非貫通の凹部にイットリウム化合物からなる蛍光剤が分散された透明樹脂部を充填し、台座の上に、透明接着剤を介して素子基板が透明である窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光ダイオード素子を固着するとともに、発光ダイオード素子の上方側に反射部を設け、発光ダイオード素子から出た光が透明樹脂部を透過して台座の下面側に導かれるようにし、発光ダイオード素子から出た青色発光が透明樹脂部材を透過する間に白色発光に波長変換することを特徴とする発光ダイオード。
- 台座の上面に発光ダイオード素子を搭載するとともに、この発光ダイオード素子の電極を前記台座に設けた端子に接続し、発光ダイオード素子を樹脂封止体によって封止してなる発光ダイオードにおいて、前記台座を無機材料により形成し、その台座に上面から下面に達する複数の貫通孔を前記台座の発光ダイオード素子搭載部を中心として分布するように設けると共に、この貫通孔にイットリウム化合物からなる蛍光剤が分散された屈折率が前記台座の無機材料より小である透明樹脂部を充填し、台座の上に、透明接着剤を介して素子基板が透明である窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光ダイオード素子を固着するとともに、発光ダイオード素子の上方側に反射部を設け、発光ダイオード素子から出た光が透明樹脂部を透過して台座の下面側に導かれるようにし、発光ダイオード素子から出た青色発光が透明樹脂部材を透過する間に白色発光に波長変換することを特徴とする発光ダイオード。
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