JP3900735B2 - ワーク移送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエンジンの組立工程などのように複数のボルトが挿入されるワークを取扱う作業に好適に使用されるワーク移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの組立工程において、図16に示すようにパレット1上に倒立した姿勢で搭載されたシリンダブロック2の内部に、クランクシャフト(図示せず)を支持する複数のベアリングキャップ3を組込み、かつ、各ベアリングキャップ3をビーム4によって締結することにより、クランクシャフトまわりの剛性を高めることが行われている。この場合、ベアリングキャップ3とビーム4は、複数本(例えば8本)のボルト5によってシリンダブロック2に共締めされる。ベアリングキャップ3は、前工程でシリンダブロック2にダミーボルト7(上記ボルト5よりもビームの厚み相当分だけ短い仮組用のボルト)によって組付けた状態でベアリング支持面が切削加工される。その後、ベアリングキャップ3はダミーボルト7をゆるめてシリンダブロック2から取り外され、前記ダミーボルト7が挿入された状態でベアリングキャップ置台6上に置かれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ダミーボルト7をベアリングキャップ3から取出す作業や、ボルト5をビーム4のボルト挿入孔4aに挿入する作業は手作業により行われている。またボルト5が挿入されたビーム4をシリンダブロック2に供給する作業は手作業あるいはロボットにより行われている。省力化を図る上では、これら一連の作業をロボット等を用いて自動化することが望まれる。
【0004】
しかしながら、複数のボルト5をビーム4のボルト挿入孔4aに同時に挿入する作業と、ボルト5を挿入したビーム4を保持して所望の作業ポジションまで移送する作業を同一構造のロボットハンドで行なったり、ダミーボルト7をベアリングキャップ3から取出す作業なども行なえるようにするには、ロボットハンドの構造がきわめて複雑となり、重量も重くなることなどから、実現が困難であった。
【0005】
従って本発明の目的は、複数のボルトをワークに出し入れする作業やボルトが挿入されたワークを所望位置まで移送する作業等を1台のローダを用いて能率良く行うことができるワーク移送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を果たすために本発明は、請求項1に記載したように、複数の作業ポジションにわたって移動可能なローダを有しワークのボルト挿入孔に挿入されたボルトと前記ワークとを同時に保持し移送するワーク移送装置であって、前記ローダは、前記ボルトを保持する一対のチャックアームを有する複数のチャックユニットと、前記各チャックユニットの各チャックアームを互いに同期して開閉させるチャック駆動機構とを有し、前記各チャックユニットの各チャックアームは、前記ボルトの軸部の上部を挟持可能な上側のクランプ部と、前記ワークの被クランプ部の下方に突き出る前記ボルトの軸部の下部を挟持可能な下側のクランプ部と、前記上側のクランプ部の上側に形成され、前記上側のクランプ部と前記下側のクランプ部が前記ボルトの軸部を挟持した状態においてこのボルトの頭部が入る第1の凹部と、前記上側のクランプ部と前記下側のクランプ部との間に形成され、前記ワークの前記ボルト挿入孔に挿入された前記ボルトの軸部を前記上側のクランプ部と下側のクランプ部が挟持した状態においてこのワークの前記被クランプ部を入りこませる第2の凹部を有している。このローダは、互いに同期して開閉する一対のチャックアームを有する複数のチャックユニットによって、複数本のボルトを同時に保持する。各チャックアームには、ボルトが挟持されたときにボルトの頭部が入る第1の凹部と、ワークに挿入されたボルトが挟持されたときにワークの被クランプ部が入る第2の凹部を有している。
【0007】
請求項2に記載した発明は、ビーム仮置台を備えている。このビーム仮置台の昇降体は、第1の高さから第2の高さまで上昇したときに、チャックアームに保持されているボルトがビームのボルト挿入孔に挿入される。そしてチャックアームが一旦ひらいてこの昇降体が第3の高さまで上昇したのち、この第3の高さにおいてチャックアームが閉じることにより、ボルトとその周りのビームの被クランプ部がチャックアームによって同時に保持される。
【0008】
このローダは、望ましくは、前記チャックアーム間に上下方向に移動可能に設けられ前記ボルトの頭部に上方から当接可能なプッシュロッドと、このプッシュロッドを下方に付勢する弾性部材とを設けることにより、チャックアームがひらいてボルトを放す際にボルトをけり出すことができるようにするとよい。
【0009】
またこのローダは、さらに望ましくは、ビーム等のワークの上面に対してその上方から当接できるような昇降可能な押さえ部材と、この押さえ部材を下方に付勢する付勢手段を設けることにより、ローダが上昇する際に押さえ部材によってワークを下方に押すことができるようにするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図5と図6は前記ビーム4(図16に示す)をシリンダブロック2に組付ける作業等を行う設備10を示している。図5は同設備10の側面図、図6は平面図である。シリンダブロック2は、メインコンベア11によって図6中の矢印F方向に運ばれてくるパレット1上に、倒立した姿勢で搭載されている。本発明に係るワーク移送装置12は、後述するローダ18やビーム仮置台17およびボルト仮置台22などを含んでいる。
【0011】
この設備10は、ロボット15の近傍に設けたビーム供給コンベア16と、ロボット15によってビーム供給コンベア16から取出されたビーム4を乗せるビーム仮置台17と、ローダ18と、ボルト収容部19a(図6に示す)に収容されたボルト5を1本ずつその頭部5aを上に向けた姿勢で取出して順次送り出すパーツフィーダ19と、パーツフィーダ19から受取ったボルト5をボルトホルダ20に8本分装填するボルト装填機構21と、ロボットハンド15aが移送するボルトホルダ20から8本分のボルト5を受取るボルト仮置台22と、ローダ18によりパレット1上のベアリングキャップ3から取出されたダミーボルト7(図16に示す)を回収するためのダミーボルト回収部23を備えている。
【0012】
ビーム供給コンベア16は、ビーム4を収容したコンテナ16aをロボットハンド15aの作動範囲に搬入する機能を担っている。コンテナ16aには、エンジン機種に応じたビーム4が複数段積み重ねた状態で収容されている。ビーム仮置台17とボルト仮置台22については後述する。
【0013】
ローダ18は図1から図6に示すように構成されている。このローダ18は、水平方向に延びるガイドレール30に沿って移動可能であり、水平方向に作動する直動形のアクチュエータ31によって、図5中の矢印M方向に往復移動する。そしてこのローダ18は、メインコンベア11上に位置する第1ポジションS1と、ダミーボルト回収部23上の第2ポジションS2と、ビーム仮置台17上の第3ポジションS3と、ボルト仮置台22上の第4ポジションS4とにわたって移動でき、かつ、少くとも各ポジションS1,S2,S3,S4において停止できるようになっている。
【0014】
図1に示すようにローダ18は、流体シリンダ等の昇降用アクチュエータ35によって昇降する上ベース部材36と下ベース部材37を備えている。これらベース部材36,37は、上下方向に延びる左右一対のガイド38に沿って昇降するようになっている。
【0015】
下ベース部材37の下面側に、互いに一定のピッチP1で互いに平行に設けた4体のチャックユニット40が設けられている。各チャックユニット40は、それぞれチャックアーム41,42を2組ずつ有している。すなわち図2に示すように、チャックアーム41,42は互いに平行に2列(合計8対)設けられており、後述するチャック駆動機構43によって、軸44,45(図4に示す)を中心に互いに開閉する方向に同期して動くように構成されている。
【0016】
各チャックアーム41,42の上部には、互いに対向する部位にボルト5の軸部5bの上部を保持可能な形状の上側のクランプ部46が設けられている。また各チャックアーム41,42の下部の互いに対向する部位には、ボルト5の軸部5bの下部を保持可能な形状の下側のクランプ部47が設けられている。これら複数のチャックユニット40は、8本のボルト5を前記ピッチP1にて4本ずつ2列に並べた状態で同時に挟持することができるようになっている。各チャックアーム41,42の上端にローラ等を用いたカムフォロアとしての係合部50,51が設けられている。
【0017】
チャックアーム41,42を開閉するためのチャック駆動機構43は、一方のチャックアーム41の係合部50が係合する第1の駆動部材52(図3に示す)と、他方のチャックアーム42の係合部51が係合する第2の駆動部材53と、第1の駆動部材52を図1中の矢印Q1方向に往復移動させるためのエアシリンダ等の第1のアクチュエータ54と、第2の駆動部材53を図1中の矢印Q2方向に往復移動させるための第2のアクチュエータ55を備えている。図1において第1の駆動部材52は第2の駆動部材53の裏面側に重なるようにして配置されている。
【0018】
第1のアクチュエータ54の出力端54aは第1の駆動部材52に連結され、第2のアクチュエータ55の出力端55aは第2の駆動部材53に連結されている。図1に示すように第1の駆動部材52と第2の駆動部材53が互いに重なる位置にあるときには、全てのチャックアーム41,42が閉じることにより、ボルト5またはダミーボルト7(図16に示す)を挟持できる状態となる。第1の駆動部材52がアクチュエータ54によって右方向に動かされかつ第2の駆動部材53がアクチュエータ55によって左方向に動かされたとき、全てのチャックアーム41,42が同時に開方向に移動することにより、ボルト5またはダミーボルト7を開放できる状態となる。
【0019】
各チャックアーム41,42の相互対向面の上部には、ボルト5の頭部5aが入り込める大きさの第1の凹部56が形成されている。第1の凹部56の下方には、ダミーボルト7をつかむ際にその頭部7aを入り込ませることができる大きさの第2の凹部57が形成されている。第2の凹部57は、図15に示すようにビーム4に挿入されたボルト5をクランプする際に、ビーム4のボルト周りの被クランプ部4bが入ることができるようにもなっている。
【0020】
各チャックアーム41,42間に、プッシュロッド60が昇降可能に設けられている。これらプッシュロッド60は、弾性部材の一例として機能する引張りばね61によって下方に付勢され、プッシュロッド60の下端部がチャックアーム41,42間においてボルト5の頭部5aの上端面に当接することができるようになっている。
【0021】
また下側のベース部材37に下方に延びるガイドロッド62が8本設けられている。これらガイドロッド62は、チャックユニット40のピッチP1と同一のピッチで配列され、図2に示すように4本ずつ2列(計8本)設けられている。各ガイドロッド62の下端は先が尖った形状である。
【0022】
チャックユニット40の近傍に水平方向に延びる押さえ部材63が設けられている。図3に示すように押さえ部材63は、左右のガイドロッド62間に位置するように枠部材64に取付けられている。枠部材64は、付勢手段として機能するばね64aによって下方に付勢され、押さえ部材63が図3中に実線で示す下降位置h1と、2点鎖線で示す上昇位置h2とにわたって上下方向に移動することができるようになっている。
【0023】
ボルト仮置台22は図7に示すように構成されている。このボルト仮置台22はベースフレーム65に設けた昇降体66を備えている。昇降体66は、リニヤブッシュ67によって上下方向に移動自在に案内される昇降フレーム68と、昇降フレーム68上に立設された筒状のボルト保持部材69と、ストッパ70と、昇降体66を押上げる方向に付勢するばね71などを備えている。
【0024】
ボルト保持部材69は昇降フレーム68上に4本ずつ互いに平行に2列(合計8本)設けられている。各列ごとのボルト保持部材69間の距離(ピッチP2)は、前述のチャックユニット40のピッチP1と同等(P1=P2)である。これらボルト保持部材69は、ボルト5の軸部5bを上方から出し入れできるように上部側が開口している。
【0025】
ボルト保持部材69の底部にサポートピン72が設けられている。サポートピン72の下部はベースフレーム65に固定されており、図8に示すようにローダ18が降下して昇降フレーム68のストッパ70が押し下げられたときに、昇降フレーム68とボルト保持部材69が一体に下がることにより、サポートピン72とボルト5がボルト保持部材69に対して相対的に所定量上昇するようになっている。
【0026】
一方、ビーム仮置台17は図10および図11に示すように構成されている。このビーム仮置台17は、ベースフレーム80に設けた昇降体81と、昇降体81を下記3段階の高さにわたって昇降させるための駆動機構82を備えている。昇降体81は、リニヤブッシュ83によって上下方向に移動自在に案内される昇降フレーム84と、昇降フレーム84の左右両側付近に立設されたボルト支持部を兼ねるビーム支持部85と、ビーム支持部85の間に位置する4つのボルト支持部86と、ビーム支持部85を上下方向に貫通して上方に延出するアシストピン87などを有している。
【0027】
ビーム支持部85とボルト支持部86は、それぞれボルト5の軸部5bを上方から出し入れできるように上部側が開口している。これらビーム支持部85とボルト支持部86は、それぞれチャックユニット40のピッチP1と同等のピッチP3で並んでいる。
【0028】
駆動機構82は、昇降体81を以下に述べる三段階の高さH1,H2,H3に移動させる昇降用アクチュエータ90を有している。昇降用アクチュエータ90は、例えば上下2個のエアシリンダ91a,91bを背中合わせに組合わせたデュアルシリンダを適用でき、シリンダ91a,91bがいずれも縮み側にあるときに図12に示すように昇降体81が最も低い第1の高さH1にあり、図13に示すように一方のシリンダ91aが伸び側に切替わったとき昇降体81が第2の高さH2まで上昇し、双方のシリンダ91a,91bが伸び側に作動したときに図14に示すように昇降体81が第3の高さH3に達するようになっている。
【0029】
次に、上記構成のワーク移送装置12を備えた設備10の作用について説明する。
ビーム供給コンベア16上のコンテナ16aに収容されているビーム4がロボットハンド15aによって1個取り出される。このビーム4は、ロボットハンド15aによって図10に示されるようにビーム仮置台17上に移載される。ビーム4をビーム支持部85に乗せたときに、アシストピン87がビーム4のボルト挿入孔4aに挿入されることにより、ビーム4の位置決めがなされる。
【0030】
一方、パーツフィーダ19からボルト装填機構21に送られてくるボルト5はボルト装填機構21によってボルトホルダ20に1本ずつ供給され、ボルトホルダ20に8本のボルト5がその頭部5aを上に向けた姿勢で一列に保持される。このボルトホルダ20は、8本のボルト5を保持したままロボットハンド15aによってボルト仮置台22まで移動させられる。そして図7に示すように、各ボルト5がその頭部5aを上に向けた姿勢のままボルト保持部材69(4本2列)に保持される。
【0031】
また、ローダ18がアクチュエータ31によってメインコンベア11上の第1ポジションS1(図5に示す)まで移動するとともに、チャック駆動機構43によって各チャックアーム41,42がひらく。このローダ18は、昇降用アクチュエータ35によってベアリングキャップ3上のダミーボルト7に向かって降下させられる。そしてこのローダ18は、チャックアーム41,42の第2の凹部57にダミーボルト7の頭部7aが入ることのできる高さで停止する。そしてチャック駆動機構43によってチャックアーム41,42が閉じることにより、ダミーボルト7がクランプされる。
【0032】
そののち、昇降用アクチュエータ35によってローダ18が上昇することにより、ダミーボルト7が各ベアリングキャップ3から8本同時に引き抜かれる。ここでローダ18が上昇する初期に、押さえ部材63がばね64aの弾力によって各ベアリングキャップ3を下方に押しつけるため、ダミーボルト7が円滑かつ確実にベアリングキャップ3から離脱することができる。
【0033】
上記のようにしてダミーボルト7を保持したローダ18は、ダミーボルト7を保持したまま、アクチュエータ31によってダミーボルト回収部23上の第2ポジションS2まで移動し、そこでチャックアーム41,42がひらくことによって全てのダミーボルト7がダミーボルト回収部23に落下し、図示しない箱などに回収される。ダミーボルト7が落下する際に、プッシュロッド60がばね61の弾力によってダミーボルト7をけり出すため、ダミーボルト7が容易にかつ確実に落下することができる。
【0034】
さらにこのローダ18は、ボルト仮置台22上の第4ポジションS4まで移動し、図8に示すようにチャックアーム41,42がひらいた状態で、ローダ18が降下する。ここでガイドロッド62の下端がボルト仮置台22のストッパ70を押下げるため、ボルト保持部材69に挿入されている各ボルト5の上半部がボルト保持部材69の上端から十分露出するようになる。
【0035】
そののち、図9に示すようにチャックアーム41,42が閉じることにより、ボルト5の頭部5aがチャックアーム41,42の第1の凹部56に入り込みながらボルト5の軸部5bがクランプされる。この場合、ボルト5の軸部5bが上下2箇所のクランプ部46,47によって軸線方向に長い距離にわたりクランプされるため、各ボルト5は垂直の姿勢を安定して保つことができる。こうして8本分のボルト5がローダ18に保持される。
【0036】
ローダ18が上昇し、かつ、ガイドレール30に沿ってローダ18が水平方向に移動することにより、ローダ18がビーム仮置台17上の第3ポジションS3に位置する。そして図12に示すようにローダ18が降下し、ボルト5の下端がアシストピン87の上端に当接する。このときビーム仮置台17の昇降体81は昇降用アクチュエータ90によって最も低い高さH1に予め保たれている。
【0037】
次いで、図13に示すように昇降用アクチュエータ90によって昇降体81が第2の高さH2まで上昇させられる。こうすることにより、各ボルト5の軸部5bの下端がビーム4のボルト挿入孔4aに少し挿入される。そののちチャック駆動機構43によってチャックアーム41,42を一旦ひらく。
【0038】
ここでチャックアーム41,42をひらく理由は、チャックアーム41,42を閉じたまま昇降体81を第3の高さH3まで一気に上昇させてしまうと、チャックアーム41,42がビーム4の被クランプ部4bと干渉してしまうからである。ここでチャックアーム41,42をひらいても、各ボルト5の軸部5bがすでにビーム4のボルト挿入孔4aに挿入されているため、各ボルト5はその位置において起立した姿勢を維持することができる。
【0039】
上記第2の高さH2でチャックアーム41,42を一旦ひらいたのち、ローダ18は一旦上昇してからメインコンベア11上の第1ポジションS1まで戻り、ローダ18が降下する。このとき、図16に示されているダミーボルト7は前記工程によって予めベアリングキャップ3から取り出されているため、各ベアリングキャップ3の上面にはボルト挿入孔3aが開口している。このためローダ18が降下し、各ガイドロッド62の下端が各ベアリングキャップ3のボルト挿入孔3aに挿入されることにより、ベアリングキャップ3が所定の正確な位置に位置決めされる。そののちローダ18が上昇するとともに、ローダ18がビーム仮置台17上の第3ポジションS3に復帰する。そしてこのローダ18はビーム仮置台17に向かって降下する。
【0040】
そののち、図14に示すように、チャックアーム41,42がひらいたまま、ビーム仮置台17の昇降体81が昇降用アクチュエータ90によって第3の高さH3まで上昇させられる。こうすることにより、ビーム4のボルト挿入孔4aがボルト5の軸部5bに対して十分な深さまで上昇するとともに、このボルト5の周りのビーム4の被クランプ部4bがチャックアーム41,42の第2の凹部57に入り込める高さに達する。
【0041】
そののち、図15に示すようにチャックアーム41,42が閉じることによって、ボルト5の軸部5bの上下2箇所がチャックアーム41,42のクランプ部46,47によってクランプされる。このとき、ボルト5の頭部5aは第1の凹部56に入り、ビーム4の被クランプ部4bは第2の凹部57に入るため、ボルト5とビーム4を同時に保持することが可能となる。
【0042】
上記のようにビーム4とボルト5が同時に保持された状態で、ローダ18が上昇するとともに、第1ポジションS1に戻ることにより、ビーム4とボルト5とが一体となったワークWがベアリングキャップ3の真上に位置する。そしてローダ18が降下することにより、ワークWの各ボルト5が、ベアリングキャップ3のボルト挿入孔3aに同時に挿入されることになる。
【0043】
そしてチャックアーム41,42がひらくことにより、各ボルト5がプッシュロッド60によるけり出し力に助けられつつベアリングキャップ3のボルト挿入孔3aに確実に落とし込まれるとともに、ビーム4が押さえ部材63によって下方すなわちベアリングキャップ3に向かって押し出される。こうして合計8本のボルト5を有するビーム4(すなわちワークW)がベアリングキャップ3上に供給され、1サイクル分の作業が終了する。
【0044】
そして新たなシリンダブロック2やベアリングキャップ3等を乗せたパレット1がメインコンベア11によってローダ18の下の第1ポジションS1に移動してくる。そして前記ローダ18によって、前述の作業が繰返されるのである。
【0045】
なお、この発明はビームを扱う設備に制約されるものではなく、各種ワークにボルトを供給したり、ボルトが供給されたワークを所望位置まで移送する作業等に適用できる。またこの発明を実施するに当たって、ビーム仮置台やローダ、チャックユニット等をはじめとして、この発明の構成要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、1台のローダによって複数本のボルトを同時にビーム等のワークのボルト挿入孔に挿入することができるとともに、ワークに挿入されたボルトとワークを同時にクランプすることができ、ボルトの頭部が第1の凹部に入り、ワークの被クランプ部が第2の凹部に入るため、ボルトとワークを同時に保持することが可能となる。そして各ボルトは、その軸部をチャックアームのクランプ部によって安定した姿勢で確実に保持される。
【0047】
請求項2に記載した発明によれば、ローダが保持した複数のボルトをビーム仮置台上のビームのボルト挿入孔に同時に挿入することができ、しかもこれらのボルトが挿入されたビームをボルトと共に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すワーク移送装置のローダの正面図。
【図2】 図1中のII−II線に沿うローダの一部の横断面図。
【図3】 図1中のIII-III 線に沿うローダの一部の縦断面図。
【図4】 図1に示されたローダの一部を拡大して示す正面図。
【図5】 図1に示されたローダを有する設備全体の側面図。
【図6】 図5に示された設備の平面図。
【図7】 図5に示されたワーク移送装置のボルト仮置台の縦断面図。
【図8】 図7に示されたボルト仮置台に対してローダが下降した状態の断面図。
【図9】 図8に示されたローダのチャックアームが閉じた状態を示す断面図。
【図10】 図5に示されたワーク移送装置のビーム仮置台の縦断面図。
【図11】 図10に示されたビーム仮置台の平面図。
【図12】 図10に示されたビーム仮置台が第1の高さまで上昇した状態の断面図。
【図13】 図10に示されたビーム仮置台が第2の高さまで上昇した状態の断面図。
【図14】 図10に示されたビーム仮置台が第3の高さまで上昇した状態の断面図。
【図15】 図14に示されたローダのチャックアームが閉じた状態の断面図。
【図16】 シリンダブロックとビームとボルト等を示す斜視図。
【符号の説明】
4…ビーム
5…ボルト
12…ワーク移送装置
17…ビーム仮置台
18…ローダ
40…チャックユニット
41,42…チャックアーム
43…チャック駆動機構
46,47…クランプ部
56…第1の凹部
57…第2の凹部
60…プッシュロッド
63…押さえ部材
81…昇降体
90…昇降用アクチュエータ

Claims (2)

  1. 複数の作業ポジションにわたって移動可能なローダを有しワークのボルト挿入孔に挿入されボルトと前記ワークとを同時に保持し移送するワーク移送装置であって、
    前記ローダは、
    前記ボルトを保持する一対のチャックアームを有する複数のチャックユニットと、
    前記各チャックユニットの各チャックアームを互いに同期して開閉させるチャック駆動機構とを有し、
    前記各チャックユニットの各チャックアームは、
    前記ボルトの軸部の上部を挟持可能な上側のクランプ部と、
    前記ワークの被クランプ部の下方に突き出る前記ボルトの軸部の下部を挟持可能な下側のクランプ部と、
    前記上側のクランプ部の上側に形成され、前記上側のクランプ部と前記下側のクランプ部が前記ボルトの軸部を挟持した状態においてこのボルトの頭部が入る第1の凹部と、
    前記上側のクランプ部と前記下側のクランプ部との間に形成され、前記ワークの前記ボルト挿入孔に挿入された前記ボルトの軸部を前記上側のクランプ部と下側のクランプ部が挟持した状態においてこのワークの前記被クランプ部を入りこませる第2の凹部を有することを特徴とするワーク移送装置。
  2. ビームを乗せるためのビーム仮置台を有し、
    前記ビーム仮置台は、
    ビームを支持するビーム支持部を有しかつ昇降用アクチュエータによって第1の高さから第2および第3の高さに上昇させることができる昇降体を備え、
    前記昇降体は、
    前記第1の高さから第2の高さまで上昇することによって前記チャックアームに保持されているボルトを前記ビームのボルト挿入孔に挿入し、かつ、
    前記チャックアームを一旦ひらいたのち前記第3の高さまで上昇し、
    この第3の高さにおいて前記チャックアームが閉じることによって、前記ボルトとその周りのビームの被クランプ部を前記チャックアームによって保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のワーク移送装置。
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