JP3812208B2 - ボルト供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエンジンの組立工程などのように複数のボルトを扱う作業に好適に使用されるボルト供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの組立工程において、図12に示すようにパレット1上に倒立した姿勢で搭載されたシリンダブロック2の内部に、クランクシャフト(図示せず)を支持する複数のベアリングキャップ3を組込み、かつ、各ベアリングキャップ3をビーム4によって連結することにより、クランクシャフトまわりの剛性を高めることが行われている。この場合、ベアリングキャップ3とビーム4は、複数本(例えば8本)のボルト5によってシリンダブロック2に共締めされる。ベアリングキャップ3は、前工程でシリンダブロック2にダミーボルト7(上記ボルト5よりもビームの厚み相当分だけ短い仮組用のボルト)によって組付けた状態でベアリング支持面が切削加工される。その後、ベアリングキャップ3はダミーボルト7をゆるめてシリンダブロック2から取り外され、前記ダミーボルト7が挿入された状態でベアリングキャップ置台6上に置かれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ビーム4にボルト5を供給する作業は手作業により行われているが、省力化を図る上でロボット等を用いたボルト5の自動供給が望まれる。ボルト5はボルト収容箱などに多数本ランダムに収容された状態でこの組立ラインに搬入されてくるため、ボルト5の自動供給を行うには、これらのボルト5をボルト収容箱から1本ずつ所定の姿勢で取出してロボットに受け渡す必要がある。
【0004】
そのために市販の振動式パーツフィーダを使用することが考えられるが、通常のパーツフィーダはボルトを1列に順送りする機能を有するのみであるから、パーツフィーダから送り出されるボルト5をロボットによって1本ずつビームに供給するような動作を行わせると、全てのボルト5をビーム4に供給するのに長時間を要し、他の工程との時間的なバランスがとれないという問題が発生する。
【0005】
このため、パーツフィーダによって1列に搬送されるボルト5をビーム4の所定位置に能率良く供給するには、パーツフィーダの搬送終端から順次取出される複数のボルト5を、何らかの手段によってビーム4の所定位置に応じたピッチで仮置台などに並べておき、各ボルトの位置関係を維持したまま各ボルト5を同時にロボットハンドに渡し、各ボルトを一括してビーム4に挿入することが望まれていた。
従って本発明の目的は、複数のボルトを所定の位置関係を維持したまま能率良くビーム等の被供給部に受け渡すことができるボルト供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を果たすための本発明は請求項1に記載したように、パーツフィーダから順次送り出されるボルトを複数本同時に被供給部に供給するためのボルト供給装置であって、前記パーツフィーダから送り出されるボルトをボルト装填機構を介して受入れるボルトホルダと、該ボルトホルダに供給された複数のボルトを前記被供給部に搬送する搬送手段とを有し、前記ボルトホルダは前記ボルト装填機構に対して着脱可能でかつ前後方向に所定ピッチで1列に並ぶ複数のボルト受入れ部およびこれらボルト受入れ部に挿入された各ボルトの落下を防ぐ落下防止機構を有し、前記ボルト受入れ部は前記ボルトの軸部が側方から挿入可能に開口するとともにボルトの頭部を支持可能とし、前記ボルト装填機構は、水平方向に延びるガイド部材と、前記ボルトホルダを前記所定ピッチに応じた距離ずつ間欠的に前進させるピッチ送り部材と、カム部と、を有して該ボルトホルダを1ピッチ移動させるたびに前記パーツフィーダが前記ボルト受入れ部に対向して該ボルト受入れ部にボルトを挿入するようになっており、前記落下防止機構は、軸を中心に上下方向に回動可能な押さえ部材と、該押さえ部材の先端部を降下させる方向に付勢するばねと、該押さえ部材に設けられたカムフォロアを有し、前記ボルトが前記ボルト受入れ部に挿入される際に、前記ボルトホルダが前記ガイド部材に沿って1ピッチ分だけ前進し、前記ボルト受入れ部が前記パーツフィーダの搬送終端に対向した状態において前記カムフォロアが前記カム部に接することにより前記押さえ部材の先端部を上昇させ、ボルト挿入後は前記カムフォロアが前記カム部から離れることにより前記ばねの弾力によって前記ボルトの頭部を上から押さえるよう構成されていることを特徴とする。パーツフィーダによって軸部を下に向けた姿勢で1列に送られてくるボルトは、ボルト装填機構に挿着されたボルトホルダを、一定角度ずつ間欠的に回転するピッチ送り部材によって1ピッチずつ前進させるたびに、パーツフィーダからボルトホルダのボルト受入れ部に挿入される。このボルトがボルト受入れ部に挿入される際に、落下防止機構の押さえ部材はカム部等によってボルトと干渉しない位置に移動している。ボルト受入れ部にボルトが挿入され、ボルトホルダが前進すると、この押さえ部材が元の状態に戻り、ボルトの頭部などを押さえるようになる。こうして所定数のボルトがボルトホルダのボルト受入れ部に供給されたのち、ロボット等の搬送手段によってボルトホルダがボルト装填機構から取出され、かつ、これら複数のボルトが被供給部まで移動させられ、一括して被供給部に乗せ替えられる。
【0007】
請求項2に記載した発明では、ボルトホルダが保持している複数のボルトを、2列以上のボルト保持部材を有するボルト仮置台に乗せ替える際に、まず、一列目の複数のボルト保持部材の真上に、ボルトホルダが保持している複数本のボルトを対向させ、ボルトホルダを降下させかつ横方向に移動させることにより、これら複数本のボルトをボルト受入れ部から切離して一列目のボルト保持部材に同時に落とし込む。そののち、二列目の複数のボルト保持部材の真上に、ボルトホルダが保持している残りの複数本のボルトを対向させ、上記と同様にボルトホルダを降下させかつ横方向に移動させることにより、これらのボルトを二列目のボルト保持部材に同時に落とし込む。すなわちボルトホルダには全てのボルトが一列に保持されているが、上記ボルトホルダとボルト仮置台を用いることにより、複数列のボルト保持部材にふり分けて各ボルトを能率良く乗せ替えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図11は前記ビーム4(図12に示す)をシリンダブロック2に組付ける機能を有する設備10の平面図である。シリンダブロック2は、メインコンベア11によって図11中の矢印F方向に運ばれてくるパレット1上に、倒立した姿勢で搭載されている。この設備10は、本発明に係るボルト供給装置12を含んでいる。
【0009】
この設備10は、この発明でいう搬送手段の一例としてのロボット15の近傍に設けたビーム供給コンベア16と、ロボット15によってビーム供給コンベア16から取出されたビーム4を仮に乗せておくビーム仮置台17と、ビーム仮置台17とメインコンベア11との間を主に水平方向に往復移動する搬送手段として機能するローダ18などを備えている。ビーム供給コンベア16は、ビーム4を収容したコンテナ19をロボットハンド15aの作動範囲に搬入する機能を担っている。コンテナ19には、エンジン機種に応じたビーム4が複数段積み重ねた状態で収容されている。
【0010】
ボルト供給装置12は、パーツフィーダ30と、前記ロボット15によって所望位置まで移動させることの可能な可搬式のボルトホルダ31と、パーツフィーダ30から送り出されてくるボルト5をボルトホルダ31に所定本数(例えば8本)供給するボルト装填機構32と、ボルト仮置台33などを含んでいる。
【0011】
パーツフィーダ30は、多数のボルト5をランダムに収容するボウル35と、ボウル35内のボルト5を振動等を利用した送り作用によって1列に並べた状態で取出し搬送する搬送部36を有している。この搬送部36において各ボルト5は、頭部5aを上にし、軸部5bが垂れ下がった姿勢で1列に連なって順送りに移動する。
【0012】
まず、ボルトホルダ31について説明する。
図3に示すようにボルトホルダ31は、水平方向に延びるボディ40を有している。図4等に示すようにボディ40は、その側面から水平方向に突き出るボルト支持座41と、ボルト支持座41の下方に延出する下部42と、ボルト支持座41の上方に突き出る上部43とを一体に備えている。ボディ40の上部43には、ロボットハンド15a(図7等に一部を示す)が把持可能な形状のつかみ部44が設けられている。つかみ部44の上面側に、ロボットハンド15aの位置決めピン45が挿入されるガイド孔46が開口している。
【0013】
前記ボルト支持座41に、その一側面と上下両面が開放する切欠き状のボルト受入れ部47が形成されている。ボルト受入れ部47は、ボディ40の長手方向(図3に矢印Aで示す前後方向)に、等ピッチP1で合計8か所に形成されている。これらボルト受入れ部47は、図2等に一部を示すように、ボルト5の軸部5bをボディ40の側面方向から挿入できる大きさに開口している。図4に示すようにボルト受入れ部47に挿入されたボルト5は、頭部5aがボルト支持座41の上面に乗ることにより、頭部5aを上にして軸部5bが垂れ下がった姿勢でボルトホルダ31に保持されることになる。
【0014】
このボルトホルダ31は落下防止機構50を備えている。落下防止機構50はボディ40に設けた水平方向に延びる軸51を中心に上下方向に回動可能な押さえ部材52と、押さえ部材52の先端部52aを降下させる方向に付勢するばね53と、押さえ部材52の後端側に設けたカムフォロア54などを備えている。ばね53によって付勢される押さえ部材52の先端部52aは、ボルト受入れ部47に挿入されたボルト5の頭部5aを上から押さえることにより、このボルト5がボルト受入れ部47から脱落することを防ぐようにしている。押さえ部材52とばね53とカムフォロア54の組合わせは、それぞれボルト受入れ部47と対応した位置に合計8か所設けられている。
【0015】
また、ボディ40の背面側にローラ状の係合部55が設けられている。この係合部55は、後述するピッチ送り部材63の歯部70に嵌合可能な形状であり、ボディ40の長手方向(前後方向)にボルト受入れ部47と同一ピッチP1で合計9か所に設けられている。
【0016】
上記ボルトホルダ31にボルト5を供給するためのボルト装填機構32は、図1,図2等に示すように構成されている。このボルト装填機構32は、工場の床側に固定されるフレーム構体60と、フレーム構体60に設けた水平方向に延びる後側ガイド部材61および前側ガイド部材62と、ガイド部材61,62に沿ってボルトホルダ31を前記ピッチP1に相当する距離ずつ前進させることの可能なピッチ送り部材63と、前記カムフォロア54に接するカム部64と、シャッタ機構65などを備えている。
【0017】
スプロケット状のピッチ送り部材63は、その周方向に等間隔で6か所の歯部70を有している。このピッチ送り部材63はロータリ形のアクチュエータ71によって、例えば60°ずつ間欠的に回転駆動されるようになっている。図5に示すように、ピッチ送り部材63の歯部70がボルトホルダ31の係合部55に順次嵌合しながらアクチュエータ71が前記角度分だけ回転することにより、ボルトホルダ31がピッチP1ずつ間欠的に前進する構成である。図1中の矢印Aはボルトホルダ31が前進する方向を示している。ガイド部材61,62には、ボルトホルダ31の下部42が前後方向に移動自在に嵌合するガイド溝72(図6に示す)が形成されている。
【0018】
カム部64は、ボルトホルダ31が前進する際に各ボルト受入れ部47がパーツフィーダ30の搬送終端75と対向する位置まで移動してきたとき、図6に示すように押さえ部材52のカムフォロア54の上面と接することにより、押さえ部材52の先端部52aを少し上昇(変位)させてボルト頭部5aとの干渉を避けるような位置に設けられている。
【0019】
シャッタ機構65は、パーツフィーダ30の搬送終端75の前側に出し入れ可能に設けたシャッタ本体76と、シャッタ本体76を駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ77などを含んでおり、アクチュエータ77によってシャッタ本体76を図2に示す閉位置すなわち搬送終端75をさえぎる第1ポジションと、開位置すなわち搬送終端75からボルト5が出ることを許容する第2ポジションとにわたって往復移動させることができるようになっている。シャッタ本体76の近傍に、ボルト5の有無を検出するためのセンサ78が設けられている。
【0020】
一方、ボルト仮置台33は図9と図10に示すように構成されている。このボルト仮置台33はベースフレーム80に設けた昇降ユニット81を備えている。昇降ユニット81は、リニヤブッシュ82によって上下方向に移動自在に案内される昇降フレーム83と、昇降フレーム83上に立設された筒状のボルト保持部材84と、ストッパ85と、昇降フレーム83を押上げる方向に付勢するばね86などを備えている。
【0021】
図9に示すようにボルト保持部材84は、昇降フレーム83上に4本ずつ互いに平行に2列(合計8本)設けられている。各列ごとのボルト保持部材84間の距離(ピッチP2)は、前述したボルトホルダ31におけるボルト受入れ部47のピッチP1と同等(P1=P2)である。
【0022】
これらのボルト保持部材84は、図10に示すようにそれぞれボルト5の軸部5bを上方から挿入できるように上部側が開口しているとともに、軸部5bが径方向に移動することを規制できるように筒状をなしている。ボルト保持部材84の底部にサポートピン87が設けられている。サポートピン87の下部はベースフレーム80に固定されており、前記ローダ18(図11に示す)が降下して昇降フレーム83のストッパ85が押し下げられたときに、昇降フレーム83とボルト保持部材84が下がることにより、サポートピン87とボルト5が相対的に所定量上昇するようにしている。
【0023】
次に前記ボルト供給装置12の作用について説明する。
パーツフィーダ30のボウル35にランダムに収容された多数のボルト5は、パーツフィーダ30の送り作用によりボウル35から1本ずつ搬送部36に取出され、軸部5bを下に向けた姿勢で搬送部36を一列に連なって搬送終端75に向かって移動する。
【0024】
一方、ボルトホルダ31はロボットハンド15aによって図1に示す初期位置(最も後退した位置)に挿着され、ボルトホルダ31の下部42がガイド部材61のガイド溝72に嵌合した状態となっている。このときシャッタ機構65のシャッタ本体76は、アクチュエータ77によって前記閉位置(第1ポジション)に突き出ており、パーツフィーダ30の搬送終端75にあるボルト5を一時的に止めている。
【0025】
ボルト装填機構32のアクチュエータ71が回動し、ピッチ送り部材63が例えば60°回転することにより、ピッチ送り部材63の歯部70によってボルトホルダ31の係合部55が1ピッチ(P1)分だけ前進する。この前進により、ボルトホルダ31の最前部のボルト受入れ部47がパーツフィーダ30の搬送終端75に対向する。また、カムフォロア54がカム部64に接することにより、押さえ部材52の先端部52aが少し上昇する。
【0026】
そしてシャッタ機構65のアクチュエータ77によってシャッタ本体76が開位置(第2ポジション)まで退避することにより、それまでパーツフィーダ30の搬送終端75に止まっていた1本目のボルト5の軸部5bがボルト受入れ部47に入る。
【0027】
次いで、アクチュエータ71が再び所定量回転することにより、ピッチ送り部材63が1ピッチ分(例えば60°)回転する。この回転により、ボルトホルダ31の前から2番目のボルト受入れ部47がパーツフィーダ30の搬送終端75に対向するため、この2番目のボルト受入れ部47に2本目のボルト5が入ることになる。
【0028】
以上の動作を繰り返すことにより、図7および図8に示すようにボルトホルダ31の全てのボルト受入れ部47に合計8本のボルト5が挿入される。上記のようにボルトホルダ31が前進すると、カムフォロア54がカム部64から離れるため、押さえ部材52がばね53の弾力によってボルト5の頭部5aを上から押さえるようになる。このためボルト受入れ部47に挿入されているボルト5は、ボルトホルダ31がロボット15によって移動させられるときにボルト受入れ部47から脱落することが回避される。
【0029】
以上の工程を経て8本分のボルト5がボルトホルダ31に供給されたのち、シャッタ機構65のアクチュエータ77によってシャッタ本体76が前記閉位置に戻されることにより、パーツフィーダ30の搬送部36を移動してくる後続のボルト5が搬送終端75から出てしまうことが阻止される。
【0030】
そしてロボットハンド15aがボルトホルダ31に向かって降下し、位置決めピン45がボルトホルダ31のガイド孔46に挿入されるとともに、ロボットハンド15aがつかみ部44をクランプする。そののちロボットハンド15aが上昇することにより、ボルトホルダ31がガイド部材62から取り出される。さらにこのロボットハンド15aは、ボルトホルダ31と共にボルト仮置台33(図11に示す)に向かって移動する。この移動の際に、各ボルト5はそれぞれ押さえ部材52によってボルトホルダ31から脱落することが阻止される。
【0031】
こうしてボルト仮置台33の上方に移動させられたボルトホルダ31は、その前から4本目までの合計4本のボルト5が、ボルト仮置台33の一方の列の4本分のボルト保持部材84の真上に対向させられる。そしてロボットハンド15aが降下することにより、これら4本分のボルト5がボルト仮置台33の一方の列の4本分のボルト保持部材84に上方から同時に挿入されるとともに、ロボットハンド15aが水平方向に移動することにより、これら4本のボルト5の頭部5aがボルトホルダ31のボルト支持座41から外れる。このため各ボルト5は、自重によって一列目のボルト保持部材84に挿入され、サポートピン87によって規制される高さまで落下する。
【0032】
上記のようにボルトホルダ31からボルト5の頭部5aを外す際に、頭部5aはボルト支持座41上を水平方向に滑りながらボルト受入れ部47の側面開口から抜け出ることになる。このため、ボルト5の頭部5aが押さえ部材52によって上から押さえ付けられていても、頭部5aは問題なく円滑にボルトホルダ31から外れることができる。
【0033】
こうして前側4本分のボルト5がボルト仮置台33の一方の列のボルト保持部材84に供給されたのち、ロボットハンド15aは、今度は他方の列のボルト保持部材84の真上にボルトホルダ31の後側4本分のボルト5を位置させるように移動したのち、前記と同様にロボットハンド15aを降下させるとともに、ロボットハンド15aが水平方向に移動することにより、残り4本分のボルト5が他の列のボルト保持部材84に落とし込まれる。
【0034】
こうして合計8本のボルト5がボルト仮置台33に供給されたのち、空になったボルトホルダ31はロボットハンド15aによって、元の位置すなわちボルト装填機構32の初期位置(図1,図2に示す位置)まで移動する。ボルト装填機構32に戻されたボルトホルダ31には、前記と同様のボルト供給サイクルが繰返される。
【0035】
一方、ボルト仮置台33に供給された8本のボルト5は、互いの位置関係(ピッチP2)が維持されたままローダ18によってチャックされ、予めビーム仮置台17の上に供給されていたビーム4のボルト挿入孔(4か所×2列=合計8か所)に一括して挿入される。
【0036】
なお、ボルトホルダ31に保持された複数のボルト5を、ボルト仮置台33やローダ18を介さずに、ロボット15によって直接ビーム4に供給するように構成してもよい。また、ボルトホルダ31のボルト受入れ部47の数やボルト仮置台33のボルト保持部材84の数等は、必要に応じて適宜に設定されるから、前記実施形態に限らないことは言うまでもない。また、この発明はビーム組付用のボルトの供給に制約されるものではなく、必要に応じてボルト仮置台33のボルト保持部材84が3列以上あってもよいなど、この発明を実施するに当たって、この発明の構成要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、パーツフィーダから1列に順次送られてくるボルトをボルトホルダに供給する際に、ボルト装填機構のピッチ送り部材によってボルトホルダを一定のピッチで間欠的に前進させるだけで、所定本数のボルトをボルトホルダの各ボルト受入れ部に自動挿入することができ、パーツフィーダからボルトホルダへのボルト供給を能率良く行うことができる。そしてこのボルトホルダに供給された複数のボルトをロボット等によって被供給部まで移動させれば、所望本数のボルトを互いの位置関係を保ったまま一括して被供給部に受け渡すことが可能である。そしてボルトホルダの移動中に各ボルトがボルトホルダから脱落することを押さえ部材によって防止できるとともに、この押さえ部材はボルトを被供給部に受け渡す際の妨げにならない。
【0038】
請求項2に記載した発明によれば、ボルト仮置台に複数列のボルト保持部材が設けられている場合に、ボルトホルダによって1列に保持されている複数のボルトを、ボルト仮置台の各列のボルト保持部材ごとにふり分けて円滑に供給することができ、複数列のボルト保持部材を有するボルト仮置台にボルトを能率良く移し替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すボルト供給装置の一部の正面図。
【図2】 図1に示されたボルト供給装置の一部の平面図。
【図3】 図1に示されたボルト供給装置のボルトホルダの正面図。
【図4】 図3中のF4−F4線に沿うボルトホルダの縦断面図。
【図5】 図1に示されたボルト供給装置のピッチ送り部材とボルトホルダの係合部とが噛み合った状態を示す縦断面図。
【図6】 図1に示されたボルト供給装置のカム部にカムフォロアが接した状態を示す縦断面図。
【図7】 図1に示されたボルト供給装置のボルトホルダが前進した状態の正面図。
【図8】 図1に示されたボルト供給装置のボルトホルダが前進した状態の平面図。
【図9】 この発明の一実施形態のボルト供給装置に使われるボルト仮置台の平面図。
【図10】 図9中のF10−F10線に沿う断面図。
【図11】 上記ボルト供給装置を有する設備の全体の平面図。
【図12】 シリンダブロックとビームとボルト等を示す斜視図。
【符号の説明】
5…ボルト
12…ボルト供給装置
15…ロボット(搬送手段)
30…パーツフィーダ
31…ボルトホルダ
32…ボルト装填機構
33…ボルト仮置台
47…ボルト受入れ部
50…落下防止機構
52…押さえ部材
63…ピッチ送り部材
64…カム部
84…ボルト保持部材
Claims (2)
- パーツフィーダから順次送り出されるボルトを複数本同時に被供給部に供給するためのボルト供給装置であって、
前記パーツフィーダから送り出されるボルトをボルト装填機構を介して受入れるボルトホルダと、該ボルトホルダに供給された複数のボルトを前記被供給部に搬送する搬送手段とを有し、
前記ボルトホルダは前記ボルト装填機構に対して着脱可能でかつ前後方向に所定ピッチで1列に並ぶ複数のボルト受入れ部およびこれらボルト受入れ部に挿入された各ボルトの落下を防ぐ落下防止機構を有し、
前記ボルト受入れ部は前記ボルトの軸部が側方から挿入可能に開口するとともにボルトの頭部を支持可能とし、
前記ボルト装填機構は、水平方向に延びるガイド部材と、前記ボルトホルダを前記所定ピッチに応じた距離ずつ間欠的に前進させるピッチ送り部材と、カム部と、を有して該ボルトホルダを1ピッチ移動させるたびに前記パーツフィーダが前記ボルト受入れ部に対向して該ボルト受入れ部にボルトを挿入するようになっており、
前記落下防止機構は、軸を中心に上下方向に回動可能な押さえ部材と、該押さえ部材の先端部を降下させる方向に付勢するばねと、該押さえ部材に設けられたカムフォロアを有し、前記ボルトが前記ボルト受入れ部に挿入される際に、前記ボルトホルダが前記ガイド部材に沿って1ピッチ分だけ前進し、前記ボルト受入れ部が前記パーツフィーダの搬送終端に対向した状態において前記カムフォロアが前記カム部に接することにより前記押さえ部材の先端部を上昇させ、ボルト挿入後は前記カムフォロアが前記カム部から離れることにより前記ばねの弾力によって前記ボルトの頭部を上から押さえるよう構成されていることを特徴とするボルト供給装置。 - 前記ボルト装填機構から離れた位置にボルト仮置台を有し、このボルト仮置台は前記ボルトホルダのボルト受入れ部と同一ピッチで配された複数のボルト保持部材を2列以上備えており、各ボルト保持部材の上部は前記ボルトの軸部を上方から挿入できるように開口していることを特徴とする請求項1記載のボルト供給装置。
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