JP3900482B2 - 車両位置決め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は車両位置決め装置にかかり、より詳細には、自走式の立体駐車場や、タワーパーキング及びエレベータパーキング等の機械式駐車場に用いられ、車両の駐車位置を最適化することにより駐車可能な車種の範囲を最大化することができる車両位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市部では平置きの駐車場が不足しているため、狭いスペースに多くの自動車を格納できるようにした自走式の立体駐車場や、エレベータパーキング及びタワーパーキングなどの機械式駐車装置を用いた機械式駐車場などが多く建設されている。
【0003】
一般に各車両を駐車するための駐車スペースはその奥行きが制限されるため、各駐車スペースにはタイヤ止めが設けられている。タイヤ止めは車両が奥行き方向(車両進行方向)に行き過ぎて所定の駐車スペースからはみ出すことのないように、進入方向前方に位置するタイヤ(「前方タイヤ」という。:前進して入庫する場合には前輪タイヤ、後進して入庫する場合には後輪タイヤを意味する。)と当接して、前方タイヤの前進を妨げ、所定以上の車両の進入を阻止する役割を有する。
通常タイヤ止めは、自走式駐車場においては地面に固定され、機械式駐車場においては車両が駐車(載置)されるパレット上に固定された状態で用いられている。
【0004】
駐車場に駐車を希望する車両には、大型乗用車や小型乗用車、1BOXタイプやセダンタイプ、実用車やスポーツカー、等様々なカテゴリー、タイプの車種があり、駐車する車両の大きさや形状も多岐に渡る。
【0005】
そのため従来の駐車場のタイヤ止めは、様々なタイプの車両が駐車スペースに入庫し駐車した際にも、その先端部(前進して入庫する場合にはフロントバンパーの先端、後進して入庫する場合にはリアバンパーの先端を意味する。)が駐車スペースからはみ出ることがないような位置に配置されて固定されていた。
すなわちタイヤ止めは、駐車が予定される種々の車両のうち先端部から前方タイヤまでの長さ(以下単に「前方長さ」という。)が最も長い車両が駐車した場合でも、その先端部が駐車スペースから飛び出すことのないように、最長となる前方長さ(また更に予備的にこれを増長することもある。)分だけ駐車スペースの最奥部から手前の位置に配置されて固定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
自走式の立体駐車場やエレベータパーキングなどの機械式駐車装置を用いた駐車場では、駐車スペースの奥側いっぱいまで車両を進入させた状態でその駐車がなされることが好ましい。
すなわち、駐車スペースの奥側いっぱいまで車両を進入させて駐車が行われると、▲1▼自走式の立体駐車場では車両走行用のスペースが増え、事故等の発生率を減少させることができ、▲2▼機械式駐車場ではパレットの大きさ(駐車スペース)いっぱいの長さの車両まで駐車(載置)可能とし、機械式駐車場の適用車種の範囲を拡大することができるという利点がある。
【0007】
しかしながら上述したように従来の自走式駐車場および機械式駐車場のタイヤ止めは、少なくとも最長となる前方長さ分だけ駐車スペースの最奥部から手前の所定位置に固定されているため、▲1▼駐車する車両の形状、特に前方長さと前方タイヤから車両の後端部までの長さ(以下「後方長さ」という。)との関係で駐車スペースに適切に車両が駐車できない場合があり、また、▲2▼適切な位置まで車両を進入させて停車させれば駐車スペース内に駐車できる車両であっても、固定されたタイヤ止めがある関係で適切な位置まで進入できず駐車することができない場合があった。
【0008】
すなわち図6に示したように、図6(a)のように前方長さ(L)が長い車両を駐車させるため所定の位置にタイヤ止めを固定して配置した駐車場に、図6(b)のように車両の全長は同じであるが前方長さ(L’)が短く後方長さが長い車両を駐車しようとした場合に、駐車スペースの奥側には充分にスペースが余っているにも拘わらず、固定されたタイヤ止めの関係で、駐車スペース内から車両後方端がはみ出てしまうことがあった。
自走式駐車場では多少のはみ出しは好ましくないものの許容されることもあるが、機械式駐車場ではかかるはみ出しが許容されることはなく、そのため特に機械式駐車場では駐車可能な車種の範囲が大きく制限されていた。
【0009】
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明は、自走式の立体駐車場やタワーパーキングやエレベータパーキング等の機械式駐車場において、駐車スペースへの車両の駐車位置を最適化して、駐車可能な車両の適用範囲を最大化することができる駐車場用の車両位置決め装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、駐車スペースに入庫する車両(2)の先端部(4)から前方タイヤ(6)の接地面までの水平方向長さ(L)を入庫時に検出するセンサ部(8)と、前方タイヤと当接することで所定の奥行き以上に車両が進入することを阻止するタイヤ止め(12)と、前記センサ部からの信号を受けて前記先端部が駐車スペースの最奥部に位置するように該タイヤ止めを配置する位置決め機構(14)と、からなる、ことを特徴とする車両位置決め装置を提供する。
【0011】
本発明の駐車場用の車両位置決め装置は、入庫時に入庫車両の前方長さをセンサ部により検出し、そのデータを基にタイヤ止めを移動させることで、車両の先端部が駐車スペースの最奥部に位置するように導き、車両の駐車位置を最適化することによって、駐車可能な車種の範囲を拡大することができる。
なお、位置決め機構は後述するタイヤ止めを所望の位置に移動させる方式の他、地表から所望の位置にタイヤ止めが突出する方式等、何らかの方法により車両の位置決めを行うものであればよい。
【0012】
ここで好ましい実施例によれば、前記位置決め機構(14)は、タイヤ止め(12)に連結された水平アーム(18)と、該水平アームを車両進入方向に水平移動させるアクチュエータ(22)と、前記センサ部(8)からの信号を受けてアクチュエータの駆動を制御する制御装置(24)と、からなる、ものとすることができる。
【0013】
位置決め機構を、タイヤ止めを水平移動させる水平アーム、アクチュエータ、制御装置により構成することで、簡易かつ低廉な装置により車両の駐車位置を最適化することができる。
【0014】
また、複数の移動式のパレット(26)を有する機械式駐車場であって、前記アクチュエータ(22)は車両(2)の入出庫を行う乗込口(28)の奥側の地面に固定されており、前記タイヤ止め(12)は、該乗込口にまで移動された1つのパレットの上面の所望位置に前記アクチュエータの駆動により配置されることで進入する車両の駐車位置を最適化し、かつ、パレット上に車両が静置された後には前方タイヤから引き抜かれて乗込口の奥側のパレット外へ移動される、ものとすることも好ましい。
【0015】
機械式駐車場に本発明を適用する場合、移動式のパレットのすべてに車両位置決め装置を設けて車両の駐車位置を最適化することも可能であるが、かかる場合には駐車装置の製造コストが大きくなってしまい好ましくない。
そこで乗込口にまで移動されて車両の乗り込みが行える状態に配置された1つのパレット上に、パレット外に設けられたアクチュエータの駆動によってタイヤ止めを移動させ、車両を最適位置に駐車させる。車両を最適位置に駐車させた後にはアクチュエータの駆動によりパレット外へタイヤ止めを取り除いてやる。かかる動作を乗込口に移動されて配置される各パレットについて行うことで、各パレットに載置される車両の位置決めを1つの位置決め機構により行うことができ、駐車装置の低コスト化を図ることができる。
【0016】
ここで、前記タイヤ止め(12)には、前記パレット(26)および前方タイヤ(6)と当接する位置に回転自在なローラ(32)が設けられており、該ローラーは駐車された車両(2)の前方タイヤ(6)からのタイヤ止めの引き抜きを円滑化する、ものとすることが好ましい。
【0017】
パレット上に進入し、タイヤ止めによって所定の位置(車両の先端部が駐車スペースの最奥部にくる位置)に駐車された車両の前方タイヤは、タイヤ止めを踏みつけて斜め下方向きの大きな付勢力を加える。そのため通常用いられているブロック状の車輪止めを単に本発明の位置決め装置のタイヤ止めに適用した場合には、車両が駐車された状態でこれを移動させることは困難である。また、大きな力を加えてこれを移動させた場合には駐車した車両の位置が変わってしまうことがあった。そこで、タイヤ止めのパレットおよびの前方タイヤと当接する位置に回転自在のローラを設けてやり、前方タイヤからタイヤ止めを円滑に引き抜くことを可能とした。
なお、背の高いタイヤ止めによればこれが前方タイヤに踏みつけられることはなくなるものの、近年では車高の低い車両が多く、かかる車両の底面や前方の傷付き防止の観点からも、実質的にこれが用いられることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0019】
図1は、本発明の車両位置決め装置を用いた駐車場の全体像を示した図である。ここで図1(a)は正面図、(b)は側面図を表している。
【0020】
本実施例の駐車場はエレベータパーキングを想定している。この駐車場は狭いスペースに多くの車両2(自動車)を格納するため、同一の昇降路3内を昇降するケージ5と、昇降路3に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚7と、駐車棚7と昇降路3の間を横行可能に設置された複数のパレット26と、を備えている。またこのエレベータパーキングには、その底部に車両の入出庫を行うための乗込口28が開口している。
また図1(b)に示したように、乗込口28の手前には出庫の際に車両2の旋回を行いうためのターンテーブル9が設けられている。
【0021】
この駐車場(エレベータパーキング)への車両の入庫は、次のようにして行われる。まず、駐車棚7から1つの空きパレット26がゲージ5によって昇降路3の最下部にまで移動される(車両が出庫した後のパレットをそのまま用いる場合も多い)。ここで昇降路3の最下部に配置された空きパレット26の上面は、乗込口28の地面と面一となしている。
次に乗込口28から駐車する車両を前向きに運転してパレット26上に移動させる。車両2を載置し、サイドブレーキをかけ車輪を固定した車両から運転者が降車した後に、パレット26はケージ5によって昇降路3内を上昇する。
最後にパレット26は所望の高さで停止したゲージ5から横行され、もともと設置されていた位置の駐車棚7に車両ごと収容され駐車が完了する。
【0022】
一方、駐車棚7に収容した車両2を出庫する場合には、上記と逆の手順により、すなわち、昇降路3内の所望の高さで停止させたゲージ5へ車両を載置したパレット26を横行し、このパレット26をゲージ5によって乗込口28まで移動させる。次に乗込口28に移動された車両2に運転者が乗り込み、後ろ向き(バック)に運転してパレット外へ車両を移動させ、乗込口手前に設けたターンテーブル9上に車両を位置させる。車両2が完全に載置されて停止した状態で、ターンテーブル9は所定の角度(多くの場合180°)だけ回転される。このターンテーブルの回転により運転者は車両を前向きに運転してそのまま駐車場外に出ることができるようになっている。
【0023】
このような入出庫の手順は一般的なエレベータパーキングで広く用いられているものであり、本実施例のエレベータパーキングは車両位置決め装置が設けられていることを特徴としている。
換言すれば、本発明の車両位置決め装置は、既存の一般的なエレベータパーキングに容易に取り付けて使用することも可能である。
【0024】
図2および図3は本発明の駐車場用の車両位置決め装置の概略図である。
この駐車場用の車両位置決め装置10は、センサ部8、タイヤ止め12、位置決め機構14と、から構成されている。
【0025】
センサ部8は、昇降路最下部に配置されたパレット26上に車両2が前進して移動する際に先端部4の位置を感知するための乗込口28に設けられた基準センサ8aと、先端部4が基準センサ8aにより感知された時の前方タイヤ6の接地面の位置を感知する乗込口28の手前の地表近くに設けられた計測センサ8bとからなる。この基準センサ8aおよび計測センサ8bによって、先端部から前方タイヤまでの長さ(前方長さL)が測定される。
なお、基準センサ8aと計測センサ8bには、ともに光電管センサが使用されおり、計測される前方長さLは数センチ以内の誤差範囲で測定される。また、センサ部8で検出された入庫車両の前方長さLは、検出信号として後述する制御装置に伝達される。
【0026】
タイヤ止め12は、底面および一側面が直行し、他側面を斜面とする台形柱状をしており、斜面が2つの前方タイヤ6の少なくともいずれか一方と当接することにより前方タイヤ6の前進を妨げ、それ以上に車両2が奥側に進入することを阻止する。
またこのタイヤ止め12の底面および斜面には、その中心軸を水平にし、車両進入方向と垂直をなす中心軸の回りに回転自在な複数のローラ32が取り付けられている。
このローラ32は、最適位置に導かれて駐車された車両2の前方タイヤ6に踏みつけられて付勢力を加えられた状態のタイヤ止12を、後述する位置決め機構によって引き抜く際に、その引き抜き動作を円滑化する機能を有する。
【0027】
位置決め機構14は、タイヤ止め12に連結された水平アーム18と、水平アーム18を車両進入方向に水平移動させるアクチュエータ22と、センサ部8からの検出信号を受信しアクチュエータ22の駆動を制御信号を出力して制御する制御装置24と、から構成される。
【0028】
ここでアクチュエータ22およびセンサ部8は、車両2を載置するパレット26が配置される昇降路3最下部に隣接した駐車場奥側に固定されている。パレット26が昇降路最下部に配置された状態で、アクチュエータ22は制御装置24からの制御信号を受けて水平アーム18を軸方向に水平移動させ、これに連結したタイヤ止め12を車両進入方向に水平移動させる。アクチュエータ22によるタイヤ止め12の移動は、昇降路3最下部に配置されたパレット上からパレット外のアクチュエータ近傍までの間の範囲で行われる。
【0029】
次に上述した構成の車両位置決め装置による入庫車両の駐車位置の最適化の仕組みおよび入庫時の車両の動きをフロー図4を用いて説明する。
【0030】
まず、駐車棚から1つの空きパレットをゲージによって昇降路の最下部にまで移動させ、空きパレットの上面が乗込口の地面と面一をなす位置でこれを停止する(第1ステップ:S1)。
次に乗込口から駐車する車両を前向きに運転してパレット上に移動させる。その際、乗込口に設けたセンサ部によって進入する車両の前方長さLを測定する(第2ステップ:S2)。
第2ステップで測定した前方長さは検出信号として制御装置に送信される。検出信号を受信した制御装置はその信号を処理した制御信号をアクチュエータに送信し、アクチュエータを駆動する(第3ステップ:S3)。
アクチュエータは水平アームを車両進入方向へ押し出し、水平アームに連結されたタイヤ止めをパレット外からパレット上面に移動させる。ここでタイヤ止めは、進入する車両がパレット上の最適位置に載置されるように、すなわち、車両の先端部が駐車スペース(ここでは車両が確実かつ適切に静置可能なパレット上の範囲のことを意味する)の最奥部に位置して駐車されるように移動されて所定の位置に配置される(第4ステップ:S4)。
進入する車両の前方タイヤ(ここでは前タイヤ)を、タイヤ止めと当接させてその進入を阻止し、車両を最適位置に駐車させる(第5ステップ:S5)。
車両が停車した状態で、運転者はサイドブレーキを引いて車輪を固定してから降車する。車両が静置された状態で、アクチュエータは水平アームを引き戻し、水平アームに連結されたタイヤ止めをパレット外へ移動させる(第6ステップ:S6)。
車両を載置したパレットをケージによって昇降路内を上昇させ、駐車棚の所望の位置に収容する(第7ステップ:S7)。
【0031】
以上のステップにより最適位置に駐車した車両の駐車状態を図5に示した。この図に示したように、入庫する車両の全長がパレットの大きさに対応した駐車スペースの範囲内にあれは、車両の前方長さ、ホイールベース、後方長さに関係なく駐車できることが分かる。
【0032】
上述したように、本発明の車両位置決め装置によれば、様々な大きさや形状の車両の前方長さに対応してタイヤ止めを移動し、駐車した車両の先端部が常に駐車スペースの最奥部に位置させることができるため、従来の、▲1▼駐車する車両の形状、特に前方長さと後方長さとの関係で駐車スペースに適切に車両が駐車できない、▲2▼適切な位置まで車両を進入させて停車させれば駐車スペース内に駐車できる車両であっても、固定されたタイヤ止めがある関係で適切な位置まで進入できず結果として駐車することができない、といった問題を解決することができる。
さらに本車位置決め装置は低廉なためコスト低減化、駐車場利用率の向上にも貢献することができる。
【0033】
なお本発明は上述した実施例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。例えば、本発明の駐車場用の車両位置決め装置は、自走式の立体駐車場やタワーパーキング等にも適用することができ、また、中間乗込口を有するエレベータパーキングなどにも適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明の駐車場用の車両位置決め装置によれば、自走式の立体駐車場やタワーパーキングやエレベータパーキング等の機械式駐車場において、駐車スペースへの車両の駐車位置を最適化して、駐車可能な車両の適用範囲を最大化することができ、その結果として駐車場の利用率も向上させることができる。
なお車両位置決め装置は低廉であり、また既存の駐車場への後付けも容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の駐車場用の車両位置決め装置を用いた駐車場の全体像を示した図である。
【図2】 本発明の駐車場用の車両位置決め装置の概略図である。
【図3】 本発明の駐車場用の車両位置決め装置の概略図である。
【図4】 入庫車両の駐車位置の最適化手順を示したフロー図である。
【図5】 最適位置に駐車した車両の駐車状態を示す側面図である。
【図6】 従来の駐車での車両の駐車状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 駐車スペース
2 車両
3 昇降路
4 先端部
5 ゲージ
6 前方タイヤ
7 駐車棚
9 ターンテーブル
8 センサ部
8a 基準センサ
8b 計測センサ
10 車両位置決め装置
12 タイヤ止め
14 位置決め機構
18 水平アーム
22 アクチュエータ
24 制御装置
26 パレット
28 乗込口
32 ローラ
L 車両進行方向長さ

Claims (4)

  1. 駐車スペースに入庫する車両(2)の先端部(4)から前方タイヤ(6)の接地面までの水平方向長さ(L)を入庫時に検出するセンサ部(8)と、
    前方タイヤと当接することで所定の奥行き以上に車両が進入することを阻止するタイヤ止め(12)と、
    前記センサ部からの信号を受けて前記先端部が駐車スペースの最奥部に位置するように該タイヤ止めを配置する位置決め機構(14)と、からなる、ことを特徴とする車両位置決め装置。
  2. 前記位置決め機構(14)は、タイヤ止め(12)に連結された水平アーム(18)と、該水平アームを車両進入方向に水平移動させるアクチュエータ(22)と、前記センサ部(8)からの信号を受けてアクチュエータの駆動を制御する制御装置(24)と、からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両位置決め装置。
  3. 複数の移動式のパレット(26)を有する機械式駐車場であって、前記アクチュエータ(22)は車両(2)の入出庫を行う乗込口(28)の奥側の地面に固定されており、
    前記タイヤ止め(12)は、該乗込口にまで移動された1つのパレットの上面の所望位置に前記アクチュエータの駆動により配置されることで進入する車両の駐車位置を最適化し、かつ、パレット上に車両が静置された後には前方タイヤから引き抜かれて乗込口の奥側のパレット外へ移動される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両位置決め装置。
  4. 前記タイヤ止め(12)には、前記パレット(26)および前方タイヤ(6)と当接する位置に回転自在なローラ(32)が設けられており、該ローラーは駐車された車両(2)の前方タイヤ(6)からのタイヤ止めの引き抜きを円滑化する、ことを特徴とする請求項3に記載の車両位置決め装置。
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