JP3900255B2 - 内径測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内径測定方法及び装置に係り、特にフェルールやインジェクション等の微小円筒形ワークの内径寸法を測定する内径測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フェルール等の微小円筒形ワークの内径寸法を測定する場合、従来は測定者が所定寸法のピンゲージをワークの内周部に挿入して測定していた。しかしながら、ピンゲージを用いた測定は、測定者がワークを1本1本手作業で測定しなければならず、多大な労力を要するという欠点があった。また、手作業による測定のため正確性に欠けるという欠点もあった。
【0003】
そこで、本願出願人は特願2001−40669において、ワークの内周部に圧縮エアを供給し、その背圧変化を検出することにより、ワークの内径寸法を測定する方法を提案した。この方法によれば、ワークに対しては圧縮エアを供給するだけなので、短時間で測定を行うことができ、また、磨耗も生じないので、長期間使用しても常に安定した測定を行うことができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法を用いて一度に多数のワークを測定場合、その一つ一つのワークの内周部の端面形状にバラツキがあると、同じ内径のワークであっても背圧値が異なって検出される結果、測定値にバラツキが生じるという欠点がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、ワーク内周部の端面形状にバラツキがある場合であっても正確な測定ができる内径測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、円筒状に形成されたワークの一端から圧縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワークの内径を測定する内径測定方法において、ワーク内周部の端面形状の変化に対する内径測定値の変化を求めることにより、ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク内周部の端面形状に応じて内径測定値を修正することを特徴とする内径測定方法を提供する。
【0007】
本発明によれば、ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク内周部の端面形状に応じて内径測定値を修正する。これにより、内周部の端面形状にバラツキがある複数のワークを測定する場合であっても正確な測定を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る内径測定方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0009】
図1は、本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す全体構成図である。同図に示すように、本実施の形態の内径測定装置10は、供給部12、搬送部14、測定部16、回収部18、マスタ格納部20及び制御部(不図示)で構成されている。この内径測定装置10は、ワークWの内径寸法を測定し、その測定結果に応じてワークWを分別回収する。
【0010】
測定対象のワークWは光コネクタ部品のフェルールである。フェルールは、図8に示すように、たとえば外径がD=2.5mm、内径がd=0.125mm、長さがL=10mmの極微小な円筒形状をしている。また、このフェルールは、一端内周部に円弧状の内周面取り部(R面取り)Rが形成されるとともに、他端外周部に外周面取り部Tが形成されている。
【0011】
供給部12はワークWの供給を行う。この供給部12にはパーツフィーダ22が設置されている。パーツフィーダ22は、ワークWの方向、すなわち内周面取り部Rの方向を統一してワークWの供給を行う。ここでは、内周面取り部Rが搬送方向に対して後方に向くようにワークWの方向を統一して供給する。
【0012】
なお、パーツフィーダ22は、たとえば次のようにしてワークWの方向を統一する。
【0013】
図2はパーツフィーダ22の選別部23の構成を示す概略図である。ワークWは図示しないストッカに入れられており、このストッカから搬送路24を通って選別部23へと供給される。そして、この選別部23で内周面取り部Rの向きが統一される。すなわち、この選別部23で内周面取り部Rの向きが検出され、その向きが搬送方向の後方側に向いているワークWのみが供給口26に向かって送られることにより、ワークWの向きが統一される。この選別部23は、図2に示すように、ストッパ28、投光・受光センサ30、戻し口36、エアノズル34で構成されている。
【0014】
ストッパ28は、搬送路24を流れるワークWを選別部23の検出位置で一旦停止させる部材であり、搬送路24の壁面から出没自在に設けられている。ワークWは、その端面が搬送路24内に突出したストッパ28に当接することにより、所定の検出位置で停止する。
【0015】
投光・受光センサ30は、図3に示すように、投光素子30Aと受光素子30Bとで構成され、ワークWの外周部に形成された外周面取り部Tの有無を検出する。すなわち、図8に示すように、ワークWの外周部には外周面取り部Tが形成されており、この外周面取り部Tは内周部に形成された内周面取り部Rとは逆方向の端部に形成されている。投光・受光センサ30は、この外周面取り部Tを検出して、ワークWの内周部に形成された内周面取り部Rの方向を検出する。
【0016】
投光・受光センサ30の投光素子30Aと受光素子30Bは、所定の検出位置に位置したワークWの先端周縁部を挟んで互いに対向するように配置される。そして、投光素子30Aから投光した検出光Lを受光素子30Bで受光することにより外周面取り部Tの有無を検出する。
【0017】
すなわち、図3(a)に示すように、外周面取り部Tが進行方向先端側に位置している場合は、投光素子30Aから投光された検出光Lが外周面取り部Tを通過するので、そのまま受光素子30Bで受光される。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検出光Lが受光されたことをもって、進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していることを検出する。
【0018】
一方、図3(b)に示すように、外周面取り部Tが進行方向後端側に位置している場合は、投光素子30Aから投光された検出光LがワークWの先端コーナー部で遮られる。このため、受光素子30Bでは検出光Lが受光されない。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検出光Lが受光されないことをもって、進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していないことを検出する。
【0019】
戻し口36は、搬送路24の壁面に開口部として形成され、検出位置に位置したワークWの側方位置に形成される。この戻し口36はストッカに連通されており、ワークWはこの戻し口36を介してストッカに戻される。
【0020】
エアノズル34は、戻し口36に対向して設置されており、戻し口36に向けてエアを噴射する。検出位置に位置したワークWは、このエアノズル34からエアを噴射されることにより戻し口36に押し出される。
【0021】
以上のように構成された選別部23の作用は次のとおりである。ストッカから搬送路24を通って選別部23に搬送されたワークWは、ストッパ28によって所定の検出位置で一旦止められる。そして、投光・受光センサ30によって先端部における外周面取り部Tの有無が検出される。
【0022】
ここで、先端部に外周面取り部Tが検出されると、ストッパ28が退避し、ワークWは、そのまま選別部23を通過する。すなわち、この場合、進行方向後端側に内周面取り部Rがあるので、そのままワークWを通過させて供給口26から供給する。
【0023】
一方、先端部に外周面取り部Tが検出されない場合は、エアノズル34からエアが噴射され、ワークWは戻し口36に向かって押し出される。すなわち、この場合、ワークWは進行方向先端側に内周面取り部Rがあるので、戻し口36に押し出してストッカに戻す。
【0024】
以上のようにして選別部23でワークWの向きを統一することにより、パーツフィーダ22の供給口26からは常に内周面取り部Rの向きが同じ方向(進行方向後端側)に向けられた状態でワークWが供給される。
【0025】
搬送部14は、図1及び図4に示すように、供給部12から供給されたワークWを測定部16に搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワークWを回収部18に搬送する。この搬送部14は、コンベア40、方向転換装置42、トランスファーロボット44とで構成されている。
【0026】
コンベア40は、パーツフィーダ22の供給口26から供給されたワークWを方向転換装置42に水平に搬送する。
【0027】
方向転換装置42は、コンベア40から水平に搬送されてきたワークWを90度方向転換して垂直に立ち上げる。この方向転換装置42は、図4に示すように、クランパ46と、そのクランパ46を回転させるクランパ回転機構(図示せず)とで構成されている。
【0028】
クランパ46は、2つのクランプ爪46A、46Bを備えており、一方のクランプ爪46Aが他方のクランプ爪46Bに対して進退自在に設けられている。そして、この一方のクランプ爪46Aが他方のクランプ爪46Bに向かって移動することにより、ワークWがクランプされ、離れる方向に移動することによりアンクランプされる。
【0029】
クランパ回転駆動機構は、クランパ46に固着された回転軸48を回動することにより、クランパ46を90度の範囲で回動させる。クランパ46は、このクランパ回転駆動機構に駆動されることにより、水平な受取姿勢(図4に実線で示した姿勢)と垂直な受渡姿勢(図4に二点破線で示した姿勢)の2つの姿勢をとる。
【0030】
以上のように構成された方向転換装置42の作用は次のとおりである。コンベア40によって水平に搬送されてきたワークWは、コンベア40の終端において、その先端部がクランパ46の本体部に当接する(図4の実線に示した状態)。ワークWの先端部がクランパ46の本体部に当接すると、クランプ爪46Aが閉じられ、これにより、ワークWの先端部がクランプ爪46A、46Bによってクランプされる。そして、ワークWがクランプ爪46A、46Bにクランプされると、クランパ回転駆動機構が駆動され、クランパ46が回転軸48を中心に90度回転する(図4の二点破線で示した状態)。これにより、水平にクランプされたワークWが垂直に立ち上げられる。なお、このとき、ワークWは内周面取り部Rが上側に向いた状態で垂直に立ち上げられる。
【0031】
トランスファーロボット44は、方向転換装置42から測定対象のワークWを受け取り、測定部16に搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワークWを回収部18に搬送する。このトランスファーロボット44は、上下動自在なロッド50と、そのロッド50の頂部に旋回自在に設けられたアーム52と、アーム52の先端部に設けられたハンド54とで構成されている。ハンド54は、その本体下部に開閉自在なクランプ爪54A、54Aを備えており、このクランプ爪54A、54AでワークWを把持する。ハンド54に把持されたワークWは、ロッド50の昇降動作によって受け取り、受け渡しが行われ、アーム52の旋回動作によって搬送が行われる。したがって、方向転換装置42や測定部16、回収部18は、すべてハンド54の移動軌跡上に配置される(ハンド54の旋回円上に配置される)。
【0032】
測定部16は、ワーク内周部の端面形状の測定と内径測定を行う。この測定部16は、図1に示すように、端面形状測定部16Aと内径測定部16Bとで構成されている。
【0033】
端面形状測定部16Aは、ワーク内周部の端面形状を測定する。すなわち、ワークWの内周部端面に形成された円弧状の内周面取り部Rの面取り半径rを測定する。この端面形状測定部16Aは、ワークホルダ100と端面形状測定機102とで構成されている。
【0034】
ワークホルダ100は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設され、ワークWを垂直に保持する。このワークホルダ100は、円柱状に形成されており、その上面に所定の深さのワーク受け穴104が垂直に形成されている。ワークWは、このワーク受け穴104に挿入されることにより垂直に保持される。
【0035】
端面形状測定機102は、図5に示すように、CCDカメラ106でワークWの内周部端面の像を撮像し、その画像データを画像処理装置108で画像処理することにより、ワーク内周部に形成された内周面取り部Rの面取り半径rを測定する。
【0036】
CCDカメラ106は、アーム112の先端に設けられている。アーム112の基部は回転軸116に連結されており、この回転軸116をモータ118で回転駆動することにより、アーム112が旋回する。そして、このアーム112が旋回することにより、CCDカメラ106が所定の撮像位置と待機位置との間を移動する。
【0037】
撮像位置に移動したCCDカメラ106は、内蔵する撮像レンズ(不図示)によって、ワークホルダ100に保持されたワークWの内周部の像を拡大して撮像する。そして、その画像データを画像処理装置108に出力する。
【0038】
画像処理装置108は、CCDカメラ106から出力された画像データを画像処理することにより、内径面取り部Rの面取り半径rを演算する。そして、その演算結果を内径測定部16Bの管制部86に出力する。
【0039】
なお、通常、CCDカメラ106は待機位置に位置しており、撮像時のみ撮像位置に移動する。これにより、トランスファーロボット44のハンド54との接触を回避する。
【0040】
内径測定部16Bは、図6に示すように、ワークWを保持する測定台60と、その測定台60に保持されたワークWの内径寸法を測定するエアマイクロメータ62とで構成されている。
【0041】
測定台60は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配置され、ワークWを保持する。この測定台60は、図7(a)及び(b)に示すように、測定台本体64、押圧リング66、保持リング68及び押圧手段(不図示)で構成されている。
【0042】
測定台本体64は垂直に設置されており、その中央部にエア供給路70が形成されている。測定台本体64の上面には円形状の凹部72が形成されており、その凹部72の中央にはワーク受け穴74が形成されている。ワーク受け穴74はエア供給路70と同軸上に形成されるとともに、測定対象のワークWの外径と略同径に形成され、所定の深さをもって形成されている。
【0043】
押圧リング66は、中央部にワーク挿通穴76が形成されており、ワーク挿通穴76はワークWの外径よりも若干大きく形成されている。この押圧リング66は、測定台本体上面に形成された凹部72内に嵌入されており、その凹部72の内周面をガイド面として凹部72内を軸方向に沿って摺動自在に支持されている。また、この押圧リング66の下面には、中央に向かって傾斜するテーパ状の押圧面78が形成され、保持リング68が当接されている。
【0044】
保持リング68は、弾性体で成形されており、測定台本体64の上面に形成された凹部72内に収納されている。この保持リング68は、ワーク受け穴74と同軸上に配置されており、押圧リング66の押圧面78に押圧されることにより、押し潰されて、その内径が縮径する。なお、保持リング68は、通常状態(無負荷の状態)の内径が、測定対象のワークWの外径よりも大きいものが使用される。したがって、ワークWは、保持リング68に挿通される際、ほぼ非接触の状態で挿通される。
【0045】
図示しない押圧手段は、たとえばシリンダで構成され、押圧リング66を測定台本体64に向けて押圧する。
【0046】
以上のように構成された測定台60の作用は次のとおりである。図7(a)に示すように、押圧リング66のワーク挿通穴76からワークWを挿入すると、そのワークWの先端部分が測定台本体64に形成されたワーク受け穴74に挿入される。この状態で同図(b)に示すように、押圧リング66を図示しない押圧手段で測定台本体64に向けて押圧すると、保持リング68が押圧リング66の押圧面78に押し潰されて、その内径が縮径する。この結果、ワークWの外周部が保持リング68に締め付けられて、ワークWが測定台60に保持される。また、保持リング68は、ワークWの外周に密着するので、これにより、ワークWとワーク受け穴74との間がシールされる。
【0047】
なお、ワークWを取り外す時は、押圧手段による押圧リング66の押圧を解除する。これにより、押圧リング66が保持リング68の弾性復元力で元の位置に復帰するとともに、保持リング自身もその弾性復元力で元の径に復帰する。これにより、ワークWへの締め付けが解除され、取り出し可能になる。
【0048】
エアマイクロメータ62は、図6に示すように、エア源80、レギュレータ82、A/E変換器84及び管制部86で構成されている。
【0049】
エア源80からは、温度、湿度が一定に調整された圧縮エアが供給される。レギュレータ82は、このエア源80から供給された圧縮エアを一定圧力に調整する。そして、このレギュレータ82で一定圧力に調整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測定台本体64のエア供給路70に供給される。
【0050】
エア供給路70に供給された圧縮空気は、測定台60に保持されたワークWの内周部を通って外部へと噴出される。A/E変換器84は、このときの圧縮エアの背圧を内蔵するベローズと差動変圧器とによって電気信号に変換し、管制部86に出力する。そして、管制部86は、この電気信号に基づいてワークWの内径寸法を算出する。算出された内径寸法は、管制部86に備えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、データとして管制部86に内蔵されたメモリに記録される。
【0051】
回収部18は、図1に示すように、測定が終了したワークWを所定の基準を満たしたOKワークと、所定の基準を満たさなかったNGワークとに分別して回収する。この回収部18は、OKワークが収容されるOKワーク回収ボックス90Aと、NGワークが収容されるNGワーク回収ボックス90Bとを備えている。各回収ボックス90A、90Bは、上部が開口した箱状に形成されており、共にトランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配置される。トランスファーロボット44によって搬送されたワークWは、各回収ボックス90A、90Bの上方でアンクランプされることにより、各回収ボックス90A、90Bに収容される。
【0052】
マスタ格納部20は、複数のマスタを格納する。このマスタ格納部20には、図1に示すように、マスタ格納台88が設置されている。マスタ格納台88は、ブロック状に形成されており、その上面に複数のマスタ格納穴が所定の深さをもって垂直に形成されている。マスタは、このマスタ格納穴に格納される。
【0053】
なお、このマスタ格納台88は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設されており、各マスタ格納穴もハンド54の移動軌跡上に形成されている。これにより、マスタ格納台88からトランスファーロボット44でマスタを取り出し、測定台60に搬送することができる。
【0054】
制御部は、内径測定装置10を構成する各機器の駆動制御を行う。この制御部は、あらかじめ記憶されたプログラムにしたがって各機器を駆動制御する。
【0055】
前記のごとく構成された本実施の形態の内径測定装置の作用は次のとおりである。
【0056】
初めに初期設定を行う。まず、マスタ格納台88に零調整用マスタMO 、倍率調整用マスタMV 、修正用マスタM1 〜MN をセットする。
【0057】
ここで、零調整用マスタM0 は、内径寸法dO と内周面取り部Rの面取り半径rO が既知とされており、倍率調整用マスタMV は内径寸法dV が既知とされている(ただし、dO ≠dV )。また、修正用マスタM1 〜MN は、それぞれ零調整用マスタMO と同じ内径寸法dO で形成されており、それぞれその内周面取り部Rの面取り半径r1 〜rN が既知とされている。ただし、その内周面取り部Rの大きさr1 〜rN は、それぞれ異なる値で形成されている。
【0058】
また、各マスタはマスタ格納台88にセットする際、その方向を統一してセットする。すなわち、それぞれその内周面取り部Rが上方向に向くように方向を統一してセットする。これは、端面形状測定部16Aのワークホルダ100にセットして、その端面の像をCCDカメラ106で撮像する際、内周面取り部Rが形成されている側がCCDカメラ106に撮像されるようにするためである。
【0059】
以上のセッティングが完了したのち、オペレータは各マスタの内径寸法及び面取り半径を画像処理装置108及び管制部86に入力する。
【0060】
次に、端面形状測定機102とエアマイクロメータ62のキャリブレーションを行う。
【0061】
まず、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から零調整用マスタMO を取り出し、端面形状測定部16Aに搬送する。そして、その端面形状測定部16Aのワークホルダ100にワークWをセットする。このワークWのセッティングは、次のように行われる。
【0062】
まず、零調整用マスタMO を把持したトランスファーロボット44のハンド54がワークホルダ100の上方に移動する。そして、その位置から下降する。これにより、ハンド54に把持された零調整用マスタMO がワークホルダ100のワーク受け穴104に挿入される。
【0063】
零調整用マスタMO がワーク受け穴104に挿入されると、ハンド54による零調整用マスタMO の把持が解除される。解除後、ハンド54は上方に退避する。これにより、零調整用マスタMO がワークホルダ100にセットされる。
【0064】
零調整用マスタMO がワークホルダ100にセットされると、アーム112が旋回し、CCDカメラ106が待機位置から撮像位置に移動する。そして、その位置でワークホルダ100に保持された零調整用マスタMO の内周部端面の像を撮像する。このCCDカメラ106に撮像された零調整用マスタMO の内周部端面の画像データは画像処理装置108に出力される。画像処理装置108は、得られた画像データと既知の面取り半径rO とに基づいて撮像倍率を算出する。算出された撮像倍率は、画像処理装置108に内蔵されたメモリに記憶される。
【0065】
零調整用マスタMO の内周部端面の撮像が終了すると、アーム112が旋回し、CCDカメラ106が待機位置に退避する。
【0066】
以上により、端面形状測定機102のキャリブレーションが終了する。引き続きエアマイクロメータ62のキャリブレーションが行われる。
【0067】
アーム112が退避位置に退避すると、トランスファーロボット44がワークホルダ100から零調整用マスタMO を回収し、内径測定部16Bに搬送する。そして、その内径測定部16Bの測定台60に零調整用マスタMO をセットする。
【0068】
ここで、零調整用マスタMO のセッティングは次のように行われる。まず、零調整用マスタMO を把持したトランスファーロボット44のハンド54が測定台60の上方に移動する。そして、その位置から垂直に下降する。これにより、ハンド54に把持された零調整用マスタMO が押圧リング66のワーク挿通穴76に挿入される。この際、零調整用マスタMO は、内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワーク挿通穴76に挿入される。
【0069】
零調整用マスタMO がワーク挿通穴76に挿入されると、ハンド54による零調整用マスタMO の把持が解除される。解除後、ハンド54は一時上方に退避する。
【0070】
ハンド54の退避後、図示しない押圧手段が駆動され、押圧リング66が測定台本体64に向けて押圧される。これにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰され、その押し潰された保持リング68に把持されて、零調整用マスタMO が測定台60に保持される。また、測定台60に保持された零調整用マスタMO は、その先端がワーク受け穴74に挿入されるが、この零調整用マスタMO とワーク受け穴74との間に形成される隙間は、保持リング68が押し潰されることによってシールされる。したがって、エア供給路70にエアを供給しても、そのエアは隙間から漏れることはなく、全て零調整用マスタMO の内周部に供給される。
【0071】
以上のようにして零調整用マスタMO が測定台60にセットされると、エア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアがA/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エアは、零調整用マスタMO の内周部を通って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号として管制部86へと出力される。管制部86は、その電気信号として出力された零調整用マスタMO の背圧データを内蔵するメモリに記憶する。
【0072】
零調整用マスタMO の測定が終了すると、エアの供給が停止され、零調整用マスタMO のロックが解除される。すなわち、押圧手段による押圧リング66の押圧が解除され、保持リング68による締め付けが解除される。
【0073】
押圧リング66の押圧が解除されると、上方に待機していたトランスファーロボット44のハンド54が下降し、測定台60にセットされた零調整用マスタMO を把持する。そして、そのまま上昇して測定台60から零調整用マスタMO を回収する。
【0074】
回収された零調整用マスタMO は、トランスファーロボット44によってマスタ格納台88の元の位置に戻される。
【0075】
零調整用マスタMO の測定が終了すると、次に、トランスファーロボット44は、マスタ格納台88から倍率調整用マスタMV を取り出し、測定部16に搬送する。測定部16に搬送された倍率調整用マスタMV は、零調整用マスタMO と同様にして測定台60にセットされ、背圧の測定が行われる。測定終了後は零調整用マスタMO と同様にしてマスタ格納台88の元の位置に戻される。
【0076】
以上のようにして、零調整用マスタMO と倍率調整用マスタMV の背圧測定が終了すると、管制部は、測定された零調整用マスタMO の背圧データと倍率調整用マスタMV の背圧データ、及び、既知の内径寸法dO 、dV に基づいて、内径寸法の変化と背圧変化との関係(背圧特性)を求める。また、零調整用マスタMO の背圧の測定値を測定の基準値に設定する。以下の測定では、この零調整用マスタMO との背圧変化を検出することにより、ワークWの内径寸法dが測定される。
【0077】
以上により、エアマイクロメータ62のキャリブレーションが終了する。
【0078】
次に、ワークの端面形状(内周面取り部Rの面取り半径r)に基づく測定値の修正量の測定が行われる。
【0079】
まず、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から第1の修正用マスタM1 (面取り半径r1 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60にセットする。第1の修正用マスタM1 が測定台60にセットされると、上述した零調整用マスタMO と同様にして背圧測定が行われる。管制部86は、測定された背圧から第1の修正用マスタM1 の内径d1 を算出し、面取り半径r1 に対応させてメモリに記憶する。
【0080】
第1の修正用マスタM1 の測定が終了すると、トランスファーロボット44が、測定台60から第1の修正用マスタM1 を回収し、マスタ格納台88の元の位置に戻す。
【0081】
次に、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から第2の修正用マスタM2 (面取り半径r2 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60にセットする。第2の修正用マスタM2 が測定台60にセットされると、上記と同様にして背圧が測定される。管制部86は、測定された背圧から第2の修正用マスタM2 の内径d2 を算出し、面取り半径r2 に対応させてメモリに記憶する。
【0082】
第2の修正用マスタM2 の測定が終了すると、トランスファーロボット44が、測定台60から第2の修正用マスタM2 を回収し、マスタ格納台88の元の位置に戻す。
【0083】
以上のようにして、マスタ格納台88に格納されている複数の修正用マスタMN について、順次内径dN を測定する。そして、求めた内径dN を面取り半径rN に対応させて管制部86のメモリに記憶する。
【0084】
すべての修正用マスタM1 〜MN の内径測定が終了すると、管制部86は測定値の修正量εを求める。
【0085】
ここで、上記のように零調整用マスタMO と修正用マスタM1 〜MN は、共に内径寸法が等しく形成されているので、測定値dO 〜dN は同じ値が出力されるはずである。
【0086】
しかしながら、各マスタMO 〜MN は、面取り半径rO 〜rN が異なるため、測定値にバラツキが生じる。
【0087】
そこで、零調整用マスタMO の面取り半径rO を基準とし、その時の測定値dO とのズレ量(dO −dN )を求めることにより、各面取り半径r1 〜rN における測定値の修正量εを求める。
【0088】
たとえば、面取り半径r1 の時の内径の測定値はd1 であり、その修正量ε1 は、ε1 =dO −d1 となる。また、面取り半径r2 の時の内径の測定値はd2 であり、その修正量ε2 は、ε2 =dO −d2 となる。同様にして各面取り半径r1 〜rN における測定値の修正量ε1 〜εN を求める。
【0089】
そして、求めた面取り半径rO 〜rN と修正量εO 〜εN との関係から、その面取り半径rと修正量εの一般式ε=F(r)を求める。管制部86は、求めた面取り半径rと修正量εとの関係を表す一般式ε=F(r)をメモリに記憶する。
【0090】
以上一連の操作により、測定の準備作業が完了する。以後、パーツフィーダ22に収納されたワークWの測定が順次行われる。
【0091】
まず、パーツフィーダ22が駆動され、供給口26からワークWが順次供給される。供給口26から供給されたワークWは、コンベア40によって方向転換装置42に搬送される。そして、その方向転換装置42によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられる。この際、ワークWは、内周面取り部Rが上側に向けられた状態で垂直に立ち上げられる。
【0092】
垂直に立ち上げられたワークWは、トランスファーロボット44のハンド54に受け取られ、そのアーム52の旋回動作によって端面形状測定部16Aに搬送される。
【0093】
端面形状測定部16Aに搬送されたワークWは、ワークホルダ100にセットされ、端面形状 (内周面取り部Rの面取り半径r)が測定される。この端面形状の測定は次のとおりである。
【0094】
まず、トランスファーロボット44のハンド54がワークホルダ100の上方に移動する。そして、その位置からアーム52が垂直に下降する。アーム52は、所定量下降すると停止し、これによりワークWがワーク受け穴104に挿入される。なお、このときワークWは、内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワーク受け穴104に挿入される。
【0095】
ワークWがワーク受け穴104に挿入されると、ハンド54によるワークWの把持が解除される。この後、アーム52は上昇し、所定の高さの位置で待機する。これにより、ワークWがワークホルダ100にセットされる。
【0096】
ワークWがワークホルダ100にセットされると、アーム112が旋回し、CCDカメラ106が待機位置から撮像位置に移動する。
【0097】
CCDカメラ106は、ワークホルダ100に保持されたワークWの端面内周部の像を撮像し、その画像データを画像処理装置108に出力する。画像処理装置108は、出力された画像データを画像処理することにより、ワーク内周部の内周面取り部Rの面取り半径rを算出する。求められたワークWの面取り半径rは、内径測定部16Bの管制部86に出力される。
【0098】
ワーク端面の撮像が終了すると、アーム112が旋回し、CCDカメラ106が撮影位置から待機位置に移動する。
【0099】
以上によりワークWの端面形状の測定が終了する。端面形状測定が終了すると、ワークホルダ100の上方に待機していたトランスファーロボット44のハンド54が下降し、ワークホルダ100からワークWを回収する。そして、回収したワークWを内径測定部16Bに搬送する。
【0100】
内径測定部16Bに搬送されたワークWは、測定台60にセットされ、内径寸法が測定される。この内径測定は次のように行われる。
【0101】
まず、ワークWが押圧リング66のワーク挿通穴76に挿入される。なお、このときワークWは内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワーク挿通穴76に挿入される。
【0102】
次に、図示しない押圧手段が駆動され、押圧リング66が測定台本体64に向けて押圧される。これにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰され、その押し潰された押圧リング66に把持されて、ワークWが測定台60に保持される。
【0103】
ワークWが測定台60に保持されると、エア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エアは、ワークWの内周部を通って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号として管制部86へと出力される。
【0104】
管制部86は、A/E変換器84からの電気信号に基づいてワークWの内径寸法dを演算する。すなわち、あらかじめ求めた背圧特性に基づいて測定された背圧からワークWの内径寸法dを算出する。
【0105】
内径寸法dが測定されると、次に、管制部86は、端面形状測定部16Aで測定されたワークWの面取り半径rに基づいて修正量εを求める。そして、その求めた修正量εに基づいて内径測定値dを修正し、正しい内径寸法d´を求める。
【0106】
以上のようにして求められた内径寸法d´は管制部86に備えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、データとしてメモリに記録される。そして、その測定された内径寸法d´が所定の基準を満たしているか否か判定される。すなわち、所定の基準を満たしたOKワークか、所定の基準を満たしていないNGワークかが判定される。
【0107】
なお、この判定の基準となる内径寸法は、あらかじめ管制部86のメモリに記憶されているものとする。
【0108】
以上によりワークWの内径測定が終了する。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが解除される。この後、ワークWはトランスファーロボット44によって測定台60から回収され、回収部18へと搬送される。
【0109】
回収部18に搬送されたワークWは、判定された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとNGワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収される。すなわち、所定の基準を満足したOKワークならばOKワーク回収ボックス90Aに回収され、所定の基準を満足しないNGワークならばNGワーク回収ボックス90Bに回収される。
【0110】
なお、この分別回収は次のように行われる。測定台60からワークWを回収したトランスファーロボット44のハンド54は、そのワークWがOKワークの場合、OKワーク回収ボックス90Aの上方に移動する。そして、その位置から所定量下降したのちワークWの保持を解除する。これにより、ワークWは自重で落下し、OKワーク回収ボックス90Aに回収される。一方、測定台60から回収したワークWがNGワークの場合、トランスファーロボット44のハンド54は、NGワーク回収ボックス90Bの上方に移動し、その位置から所定量下降し、ワークWの保持を解除する。これにより、ワークWは自重で落下し、NGワーク回収ボックス90Bに回収される。
【0111】
以上一連の工程で1つのワークWの内径測定が完了する。以下、同様の作業を順次繰り返し実施して、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを測定する。
【0112】
以上説明したように、本実施の形態の内径測定装置10では、ワーク内周部端面に形成された内周面取り部Rの面取り半径rを測定し、その面取り半径rに応じて内径測定値dを修正するので、面取り半径rが異なる複数のワークWを測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【0113】
次に、本発明に係る内径測定装置の第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態の内径測定装置10では、内周部の一端に面取り部Rが形成されたワークWを測定対象としたが、本実施の形態の内径測定装置では、内周部の両端に面取り部が形成されたワークWを測定対象とする。
【0114】
図9に示すように、測定対象のワーク(フェルール)Wは、内周部の両端にそれぞれに円弧状の内周面取り部E、Fが形成されている。また、外周部の一端には外周面取り部Tが形成されている。
【0115】
本実施の形態の内径測定装置は、端面形状測定部以外の構成は、上述した第1の実施の形態の内径測定装置10と同じなので、以下の説明では端面形状測定部16A´の構成についてのみ説明する。
【0116】
図10は、端面形状測定部の構成を示す概略図である。この端面形状測定部16A´は、ワークWの両端内周部の端面形状を測定する。すなわち、ワークWの両端内周部に形成された円弧状の内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを測定する。この端面形状測定部16A´は、ワークホルダ120と端面形状測定機122とで構成されている。
【0117】
ワークホルダ120は、トランスファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設され、ワークWを垂直に保持する。このワークホルダ120は、円柱状に形成されており、その上面中央に所定の深さのワーク受け穴124が垂直に形成されている。ワークWは、このワーク受け穴124に挿入されることにより垂直に保持される。
【0118】
端面形状測定機122は、上下一組のCCDカメラ126A、126BでワークWの両端内周部の像を撮像し、その画像データを画像処理装置128で画像処理することにより、ワークWの両端内周部に形成された内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを測定する。
【0119】
ワークWの下面を撮像する下側CCDカメラ126Aは、ワークホルダ120内に設置されている。ワークホルダ120の下面中央部には、この下側CCDカメラ126Aを収容するCCDカメラ収容穴130が形成されている。このCCDカメラ収容穴130は、ワーク受け穴124と同軸上に形成されており、観察穴132を介してワーク受け穴124に連通されている。ワーク受け穴124に挿入されたワークWは、この観察穴132を介して内周部の像を下側CCDカメラ124Aに拡大して撮像される。下側CCDカメラ124Aは、その撮像した画像データを画像処理装置128に出力する。
【0120】
一方、ワークWの上面を撮像する上側CCDカメラ126Bは、アーム134の先端に設けられている。アーム134の基部は回転軸136に連結されており、この回転軸136をモータ138で回転駆動することにより、アーム134が旋回する。そして、このアーム134が旋回することにより、上側CCDカメラ126Bが所定の撮像位置と待機位置との間を移動する。
【0121】
撮像位置に移動した上側CCDカメラ126Bは、内蔵する撮像レンズ(不図示)によって、ワークホルダ120に保持されたワークWの上面内周部の像を拡大して撮像する。そして、その画像データを画像処理装置128に出力する。
【0122】
画像処理装置128は、上下一組のCCDカメラ126A、126Bから出力された画像データを画像処理することにより、ワークWの両端内周部に形成された内径面取り部E、Fの面取り半径e、fを演算する。そして、その演算結果を内径測定部16Bの管制部86に出力する。
【0123】
なお、通常、上側CCDカメラ126Bは待機位置に位置しており、撮像時のみ撮像位置に移動する。
【0124】
前記のごとく構成された第2の実施の形態の内径測定装置の作用は次のとおりである。
【0125】
まず、マスタ格納台88に零調整用マスタMO 、倍率調整用マスタMV 、修正用マスタM1 〜MN をセットし、初期設定を行う。そして、各マスタの内径寸法及び面取り半径を画像処理装置128及び管制部86に入力する。
【0126】
次に、端面形状測定機122とエアマイクロメータ62のキャリブレーションを行う。
【0127】
まず、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から零調整用マスタMO を取り出し、端面形状測定部16A´に搬送する。そして、その端面形状測定部16A´のワークホルダ120にワークWをセットする。
【0128】
零調整用マスタMO がワークホルダ120にセットされると、アーム134が旋回し、上側CCDカメラ126Bが待機位置から撮像位置に移動する。そして、その位置でワークホルダ120に保持された零調整用マスタMO の上端内周部の像を撮像し、その画像データを画像処理装置128に出力する。そして、撮像後、再びアーム134が旋回して、上側CCDカメラ126Bが待機位置に退避する。
【0129】
上側CCDカメラ126Bによる上端内周部撮像が終了すると、次いで下側CCDカメラ126Aによって零調整用マスタMO の下端内周部の像が撮像される。そして、その画像データが画像処理装置128に出力される。
【0130】
画像処理装置128は、得られた両端内周部の画像データと既知の面取り半径eO 、f0 とに基づいて各CCDカメラ126A、126Bによる撮像倍率を算出する。算出された各CCDカメラ126A、126Bの撮像倍率は、画像処理装置128に内蔵されたメモリに記憶される。
【0131】
以上により、端面形状測定機122のキャリブレーションが終了する。次いで、エアマイクロメータ62のキャリブレーションが行われる。なお、エアマイクロメータ62のキャリブレーションは、上述した第1の実施の形態と同じなので、その説明は省略する。
【0132】
次に、ワーク両端の端面形状(内周面取り部E、Fの面取り半径e1 、f2 )に基づく測定値の修正量の測定が行われる。
【0133】
まず、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から第1の修正用マスタM1 (面取り半径e1 、f1 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60にセットする。第1の修正用マスタM1 が測定台60にセットされると、上述した零調整用マスタMO と同様にして背圧測定が行われる。管制部86は、測定された背圧から第1の修正用マスタM1 の内径d1 を算出し、既知の面取り半径e1 、f1 に対応させてメモリに記憶する。
【0134】
第1の修正用マスタM1 の測定が終了すると、トランスファーロボット44が、測定台60から第1の修正用マスタM1 を回収し、マスタ格納台88の元の位置に戻す。
【0135】
次に、トランスファーロボット44が、マスタ格納台88から第2の修正用マスタM2 (面取り半径e2 、f2 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60にセットする。第2の修正用マスタM2 が測定台60にセットされると、上記と同様にして背圧が測定される。管制部86は、測定された背圧から第2の修正用マスタM2 の内径d2 を算出し、既知の面取り半径e2 、f2 に対応させてメモリに記憶する。
【0136】
第2の修正用マスタM2 の測定が終了すると、トランスファーロボット44が、測定台60から第2の修正用マスタM2 を回収し、マスタ格納台88の元の位置に戻す。
【0137】
以上のようにして、マスタ格納台88に格納されている複数の修正用マスタMN について、順次内径dN を測定する。そして、求めた内径dN を既知の面取り半径eN 、fN に対応させて管制部86のメモリに記憶する。
【0138】
すべての修正用マスタM1 〜MN の内径測定が終了すると、管制部86は測定値の修正量εを求める。
【0139】
ここで、上記のように零調整用マスタMO と修正用マスタM1 〜MN は、共に内径寸法が等しく形成されているので、測定値dO 〜dN は同じ値が出力されるはずである。
【0140】
しかしながら、各マスタMO 〜MN は、面取り半径eO 〜eN 、f0 〜fN が異なるため、測定値にバラツキが生じる。
【0141】
そこで、零調整用マスタMO の面取り半径e0 、f0 を基準とし、その時の測定値dO とのズレ量(dO −dN )を求めることにより、各面取り半径e1 〜eN 、f0 〜fN における測定値の修正量εを求める。
【0142】
たとえば、面取り半径e1 、f1 の時の内径の測定値はd1 であり、その修正量ε1 は、ε1 =dO −d1 となる。また、面取り半径e2 、f2 の時の内径の測定値はd2 であり、その修正量ε2 は、ε2 =dO −d2 となる。同様にして各面取り半径e1 〜eN 、f1 〜fN における測定値の修正量ε1 〜εN を求める。そして、求めた面取り半径eO 〜eN 、fO 〜fN と修正量εO 〜εN との関係から、その面取り半径rと修正量εの一般式ε=F(r)を求める。管制部86は、求めた面取り半径rと修正量εとの関係を表す一般式ε=F(r)をメモリに記憶する。
【0143】
以上一連の操作により、測定の準備作業が完了する。以後、パーツフィーダ22に収納されたワークWの測定が順次行われる。
【0144】
まず、パーツフィーダ22が駆動され、供給口26からワークWが順次供給される。供給口26から供給されたワークWは、コンベア40によって方向転換装置42に搬送される。そして、その方向転換装置42によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられる。
【0145】
垂直に立ち上げられたワークWは、トランスファーロボット44のハンド54に受け取られ、そのアーム52の旋回動作によって端面形状測定部16A´に搬送される。
【0146】
端面形状測定部16A´に搬送されたワークWは、ワークホルダ120にセットされ、端面形状 (内周面取り部E、Fの面取り半径e、f)が測定される。この端面形状の測定は次のとおりである。
【0147】
ワークWがワークホルダ120にセットされると、アーム134が旋回し、上側CCDカメラ126Bが待機位置から撮像位置に移動する。そして、ワークホルダ120に保持されたワークWの上端内周部の像を撮像し、その画像データを画像処理装置128に出力する。上側CCDカメラ126Bによるワーク上端内周部の撮像が終了すると、下側CCDカメラ126Aがワークホルダ120に保持されたワークWの下端内周部の像を撮像する。そして、その画像データを画像処理装置128に出力する。
【0148】
画像処理装置128は、出力された画像データを画像処理することにより、ワーク内周部の内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを算出する。求められたワークWの面取り半径e、fは、内径測定部16Bの管制部86に出力される。
【0149】
ワーク端面の撮像が終了すると、アーム134が旋回し、上側CCDカメラ126Bが撮影位置から待機位置に移動する。
【0150】
以上によりワークWの端面形状の測定が終了する。端面形状測定が終了すると、ワークホルダ120の上方に待機していたトランスファーロボット44のハンド54が下降し、ワークホルダ120からワークWを回収する。そして、回収したワークWを内径測定部16Bに搬送する。
【0151】
内径測定部16Bに搬送されたワークWは、測定台60にセットされ、内径寸法が測定される。内径寸法dが測定されると、内径測定部16Bの管制部86は、端面形状測定部16A´で測定されたワークWの面取り半径e、fに基づいて修正量εを求める。そして、その求めた修正量εに基づいて内径測定値dを修正し、正しい内径寸法d´を求める。
【0152】
以上のようにして求められた内径寸法d´は管制部86に備えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、データとしてメモリに記録される。そして、その測定された内径寸法d´が所定の基準を満たしているか否か判定される。
【0153】
なお、この判定の基準となる内径寸法は、あらかじめ管制部86のメモリに記憶されているものとする。
【0154】
以上によりワークWの内径測定が終了する。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが解除される。この後、ワークWはトランスファーロボット44によって測定台60から回収され、回収部18へと搬送される。
【0155】
回収部18に搬送されたワークWは、判定された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとNGワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収される。
【0156】
以上一連の工程で1つのワークWの内径測定が完了する。以下、同様の作業を順次繰り返し実施して、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを測定する。
【0157】
以上説明したように、本実施の形態の内径測定装置10では、ワークWの両端内周部に形成された内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを測定し、その面取り半径e、fに応じて内径測定値dを修正するので、両端部に形成された面取り半径e、fが異なる複数のワークWを測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【0158】
なお、上述した実施の形態では、測定部16には、端面形状測定部16A(16A´)と内径測定部16Bとが、それぞれ1つずつ設置されているが、複数の端面形状測定部16A(16A´)及び内径測定部16Bを設置してもよい。これにより、複数のワークWを同時に測定することができ、効率よく測定を行うことができる。
【0159】
また、上述した実施の形態では、円弧状に形成された内周面取り部R(E、F)の面取り半径r(e、f)を測定し、その面取り半径r(e、f)に応じて内径測定値dを修正するようにしているが、直線状に形成された内周面取り部(C面取り)の面取り幅及び面取り角度を測定し、その面取り幅と面取り角度に応じて内径測定値を修正するようにしてもよい。この場合、面取り幅と面取り角度の変化に対する内径測定値の変化を求めておき、その面取り幅と面取り角度に応じた内径測定値の修正量をあらかじめ求めておく。
【0160】
また、本実施の形態では、ワークWの端面をCCDカメラ106(126A、126B)で撮像し、その画像データを画像処理することにより、内周面取り部Rの面取り半径rを求めるようにしているが、端面形状の測定手段は、これに限定されるものではなく、他の方法で測定するようにしてもよい。
【0161】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワークの端面形状に応じて内径の測定値を修正するので、端面形状が異なるワークを複数測定する場合であっても常に正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す全体構成図
【図2】パーツフィーダの選別部の構成を示す概略図
【図3】投光・受光センサの説明図
【図4】搬送部の構成を示す概略図
【図5】端面形状測定機の構成を示す概略図
【図6】測定部の構成を示す概略図
【図7】測定台の構成を示す断面図
【図8】ワークの構成を示す断面図
【図9】ワークの構成を示す断面図
【図10】端面形状測定機の構成を示す概略図
【符号の説明】
10…内径測定装置、12…供給部、14…搬送部、16…測定部、16A…端面形状測定部、16B…内径測定部、18…回収部、20…マスタ格納部、22…パーツフィーダ、23…選別部、24…搬送路、26…供給口、28…ストッパ、30…投光・受光センサ、30A…投光素子、30B…受光素子、32…戻し口、34…エアノズル、40…コンベア、42…方向転換装置、44…トランスファーロボット、46…クランパ、46A、46B…クランプ爪、48…回転軸、50…ロッド、52…アーム、54…ハンド、54A…クランプ爪、60…測定台、62…エアマイクロメータ、64…測定台本体、66…押圧リング、68…保持リング、70…エア供給路、72…凹部、74…ワーク受け穴、76…ワーク挿通穴、78…押圧面、80…エア源、82…レギュレータ、84…A/E変換器、86…管制部、90A…OKワーク回収ボックス、90B…NGワーク回収ボックス、100…ワークホルダ、102…端面形状測定機、104…ワーク受け穴、106…CCDカメラ、108…画像処理装置、112…アーム、116…回転軸、118…モータ、120…ワークホルダ、122…端面形状測定機、124…ワーク受け穴、126A…下側CCDカメラ、126B…上側CCDカメラ、128…画像処理装置、130…CCDカメラ収容穴、132…観察穴、134…アーム、136…回転軸、138…モータ、W…ワーク、R…内周面取り部、r…面取り半径、T…外周面取り部、E…内周面取り部、e…面取り半径、F…内周面取り部、f…面取り半径

Claims (4)

  1. 円筒状に形成されたワークの一端から圧縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワークの内径を測定する内径測定方法において、
    ワーク内周部の端面形状の変化に対する内径測定値の変化を求めることにより、ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク内周部の端面形状に応じて内径測定値を修正することを特徴とする内径測定方法。
  2. 前記ワークの両端内周部の端面形状の変化に対する内径測定値の変化を求めることにより、ワーク両端内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク両端内周部の端面形状に応じて内径測定値を修正することを特徴とする請求項1に記載の内径測定方法。
  3. 円筒状に形成されたワークの一端から圧縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワークの内径を測定する内径測定装置において、
    ワーク内周部の端面形状を測定する端面形状測定手段と、
    ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量が記憶された記憶手段と、
    前記端面形状測定手段で測定されたワーク内周部の端面形状と前記記憶手段に記憶された修正量とに基づいて、測定されたワークの内径測定値を修正する修正手段と、
    を備えたことを特徴とする内径測定装置。
  4. 前記端面形状測定手段は、前記ワークの両端内周部の端面形状を測定し、前記記憶手段には、前記ワークの両端内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量が記憶され、前記修正手段は、前記端面形状測定手段で測定されたワークの両端内周部の端面形状と前記記憶手段に記憶された修正量とに基づいて、測定されたワークの内径測定値を修正することを特徴とする請求項3に記載の内径測定装置。
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