JP2003148944A - 内径測定方法及び装置 - Google Patents

内径測定方法及び装置

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JP2003148944A
JP2003148944A JP2001351239A JP2001351239A JP2003148944A JP 2003148944 A JP2003148944 A JP 2003148944A JP 2001351239 A JP2001351239 A JP 2001351239A JP 2001351239 A JP2001351239 A JP 2001351239A JP 2003148944 A JP2003148944 A JP 2003148944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワーク内周部の端面形状にバラツキがある場合
であっても正確な測定ができる内径測定方法及び装置を
提供する。 【解決手段】円筒状に形成されたワークWの一端から圧
縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
クWの内径dを測定する内径測定方法において、ワーク
Wの内周部端面に形成された内周面取り部Rの面取り半
径rの変化に対する内径測定値dの変化を求めることに
より、面取り半径rに応じた内径測定値dの修正量を予
め取得し、面取り半径rに応じて内径測定値dを修正す
る。これにより、面取り半径rにバラツキがある複数の
ワークWを測定する場合であっても常に正確な測定を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内径測定方法及び
装置に係り、特にフェルールやインジェクション等の微
小円筒形ワークの内径寸法を測定する内径測定方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フェルール等の微小円筒形ワークの内径
寸法を測定する場合、従来は測定者が所定寸法のピンゲ
ージをワークの内周部に挿入して測定していた。しかし
ながら、ピンゲージを用いた測定は、測定者がワークを
1本1本手作業で測定しなければならず、多大な労力を
要するという欠点があった。また、手作業による測定の
ため正確性に欠けるという欠点もあった。
【0003】そこで、本願出願人は特願2001−40
669において、ワークの内周部に圧縮エアを供給し、
その背圧変化を検出することにより、ワークの内径寸法
を測定する方法を提案した。この方法によれば、ワーク
に対しては圧縮エアを供給するだけなので、短時間で測
定を行うことができ、また、磨耗も生じないので、長期
間使用しても常に安定した測定を行うことができるとい
う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法を用いて一度に多数のワークを測定場合、その一つ一
つのワークの内周部の端面形状にバラツキがあると、同
じ内径のワークであっても背圧値が異なって検出される
結果、測定値にバラツキが生じるという欠点がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、ワーク内周部の端面形状にバラツキがある場合
であっても正確な測定ができる内径測定方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、円筒状に形成されたワークの一端から圧
縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
クの内径を測定する内径測定方法において、ワーク内周
部の端面形状の変化に対する内径測定値の変化を求める
ことにより、ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定
値の修正量を予め取得し、ワーク内周部の端面形状に応
じて内径測定値を修正することを特徴とする内径測定方
法を提供する。
【0007】本発明によれば、ワーク内周部の端面形状
に応じた内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク内周
部の端面形状に応じて内径測定値を修正する。これによ
り、内周部の端面形状にバラツキがある複数のワークを
測定する場合であっても正確な測定を行うことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る内径測定方法及び装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
【0009】図1は、本発明に係る内径測定装置の一実
施形態を示す全体構成図である。同図に示すように、本
実施の形態の内径測定装置10は、供給部12、搬送部
14、測定部16、回収部18、マスタ格納部20及び
制御部(不図示)で構成されている。この内径測定装置
10は、ワークWの内径寸法を測定し、その測定結果に
応じてワークWを分別回収する。
【0010】測定対象のワークWは光コネクタ部品のフ
ェルールである。フェルールは、図8に示すように、た
とえば外径がD=2.5mm、内径がd=0.125m
m、長さがL=10mmの極微小な円筒形状をしてい
る。また、このフェルールは、一端内周部に円弧状の内
周面取り部(R面取り)Rが形成されるとともに、他端
外周部に外周面取り部Tが形成されている。
【0011】供給部12はワークWの供給を行う。この
供給部12にはパーツフィーダ22が設置されている。
パーツフィーダ22は、ワークWの方向、すなわち内周
面取り部Rの方向を統一してワークWの供給を行う。こ
こでは、内周面取り部Rが搬送方向に対して後方に向く
ようにワークWの方向を統一して供給する。
【0012】なお、パーツフィーダ22は、たとえば次
のようにしてワークWの方向を統一する。
【0013】図2はパーツフィーダ22の選別部23の
構成を示す概略図である。ワークWは図示しないストッ
カに入れられており、このストッカから搬送路24を通
って選別部23へと供給される。そして、この選別部2
3で内周面取り部Rの向きが統一される。すなわち、こ
の選別部23で内周面取り部Rの向きが検出され、その
向きが搬送方向の後方側に向いているワークWのみが供
給口26に向かって送られることにより、ワークWの向
きが統一される。この選別部23は、図2に示すよう
に、ストッパ28、投光・受光センサ30、戻し口3
6、エアノズル34で構成されている。
【0014】ストッパ28は、搬送路24を流れるワー
クWを選別部23の検出位置で一旦停止させる部材であ
り、搬送路24の壁面から出没自在に設けられている。
ワークWは、その端面が搬送路24内に突出したストッ
パ28に当接することにより、所定の検出位置で停止す
る。
【0015】投光・受光センサ30は、図3に示すよう
に、投光素子30Aと受光素子30Bとで構成され、ワ
ークWの外周部に形成された外周面取り部Tの有無を検
出する。すなわち、図8に示すように、ワークWの外周
部には外周面取り部Tが形成されており、この外周面取
り部Tは内周部に形成された内周面取り部Rとは逆方向
の端部に形成されている。投光・受光センサ30は、こ
の外周面取り部Tを検出して、ワークWの内周部に形成
された内周面取り部Rの方向を検出する。
【0016】投光・受光センサ30の投光素子30Aと
受光素子30Bは、所定の検出位置に位置したワークW
の先端周縁部を挟んで互いに対向するように配置され
る。そして、投光素子30Aから投光した検出光Lを受
光素子30Bで受光することにより外周面取り部Tの有
無を検出する。
【0017】すなわち、図3(a)に示すように、外周
面取り部Tが進行方向先端側に位置している場合は、投
光素子30Aから投光された検出光Lが外周面取り部T
を通過するので、そのまま受光素子30Bで受光され
る。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検
出光Lが受光されたことをもって、進行方向先端側に外
周面取り部Tが位置していることを検出する。
【0018】一方、図3(b)に示すように、外周面取
り部Tが進行方向後端側に位置している場合は、投光素
子30Aから投光された検出光LがワークWの先端コー
ナー部で遮られる。このため、受光素子30Bでは検出
光Lが受光されない。投光・受光センサ30は、この受
光素子30Bで検出光Lが受光されないことをもって、
進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していないこと
を検出する。
【0019】戻し口36は、搬送路24の壁面に開口部
として形成され、検出位置に位置したワークWの側方位
置に形成される。この戻し口36はストッカに連通され
ており、ワークWはこの戻し口36を介してストッカに
戻される。
【0020】エアノズル34は、戻し口36に対向して
設置されており、戻し口36に向けてエアを噴射する。
検出位置に位置したワークWは、このエアノズル34か
らエアを噴射されることにより戻し口36に押し出され
る。
【0021】以上のように構成された選別部23の作用
は次のとおりである。ストッカから搬送路24を通って
選別部23に搬送されたワークWは、ストッパ28によ
って所定の検出位置で一旦止められる。そして、投光・
受光センサ30によって先端部における外周面取り部T
の有無が検出される。
【0022】ここで、先端部に外周面取り部Tが検出さ
れると、ストッパ28が退避し、ワークWは、そのまま
選別部23を通過する。すなわち、この場合、進行方向
後端側に内周面取り部Rがあるので、そのままワークW
を通過させて供給口26から供給する。
【0023】一方、先端部に外周面取り部Tが検出され
ない場合は、エアノズル34からエアが噴射され、ワー
クWは戻し口36に向かって押し出される。すなわち、
この場合、ワークWは進行方向先端側に内周面取り部R
があるので、戻し口36に押し出してストッカに戻す。
【0024】以上のようにして選別部23でワークWの
向きを統一することにより、パーツフィーダ22の供給
口26からは常に内周面取り部Rの向きが同じ方向(進
行方向後端側)に向けられた状態でワークWが供給され
る。
【0025】搬送部14は、図1及び図4に示すよう
に、供給部12から供給されたワークWを測定部16に
搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワーク
Wを回収部18に搬送する。この搬送部14は、コンベ
ア40、方向転換装置42、トランスファーロボット4
4とで構成されている。
【0026】コンベア40は、パーツフィーダ22の供
給口26から供給されたワークWを方向転換装置42に
水平に搬送する。
【0027】方向転換装置42は、コンベア40から水
平に搬送されてきたワークWを90度方向転換して垂直
に立ち上げる。この方向転換装置42は、図4に示すよ
うに、クランパ46と、そのクランパ46を回転させる
クランパ回転機構(図示せず)とで構成されている。
【0028】クランパ46は、2つのクランプ爪46
A、46Bを備えており、一方のクランプ爪46Aが他
方のクランプ爪46Bに対して進退自在に設けられてい
る。そして、この一方のクランプ爪46Aが他方のクラ
ンプ爪46Bに向かって移動することにより、ワークW
がクランプされ、離れる方向に移動することによりアン
クランプされる。
【0029】クランパ回転駆動機構は、クランパ46に
固着された回転軸48を回動することにより、クランパ
46を90度の範囲で回動させる。クランパ46は、こ
のクランパ回転駆動機構に駆動されることにより、水平
な受取姿勢(図4に実線で示した姿勢)と垂直な受渡姿
勢(図4に二点破線で示した姿勢)の2つの姿勢をと
る。
【0030】以上のように構成された方向転換装置42
の作用は次のとおりである。コンベア40によって水平
に搬送されてきたワークWは、コンベア40の終端にお
いて、その先端部がクランパ46の本体部に当接する
(図4の実線に示した状態)。ワークWの先端部がクラ
ンパ46の本体部に当接すると、クランプ爪46Aが閉
じられ、これにより、ワークWの先端部がクランプ爪4
6A、46Bによってクランプされる。そして、ワーク
Wがクランプ爪46A、46Bにクランプされると、ク
ランパ回転駆動機構が駆動され、クランパ46が回転軸
48を中心に90度回転する(図4の二点破線で示した
状態)。これにより、水平にクランプされたワークWが
垂直に立ち上げられる。なお、このとき、ワークWは内
周面取り部Rが上側に向いた状態で垂直に立ち上げられ
る。
【0031】トランスファーロボット44は、方向転換
装置42から測定対象のワークWを受け取り、測定部1
6に搬送するとともに、測定部16で測定が完了したワ
ークWを回収部18に搬送する。このトランスファーロ
ボット44は、上下動自在なロッド50と、そのロッド
50の頂部に旋回自在に設けられたアーム52と、アー
ム52の先端部に設けられたハンド54とで構成されて
いる。ハンド54は、その本体下部に開閉自在なクラン
プ爪54A、54Aを備えており、このクランプ爪54
A、54AでワークWを把持する。ハンド54に把持さ
れたワークWは、ロッド50の昇降動作によって受け取
り、受け渡しが行われ、アーム52の旋回動作によって
搬送が行われる。したがって、方向転換装置42や測定
部16、回収部18は、すべてハンド54の移動軌跡上
に配置される(ハンド54の旋回円上に配置される)。
【0032】測定部16は、ワーク内周部の端面形状の
測定と内径測定を行う。この測定部16は、図1に示す
ように、端面形状測定部16Aと内径測定部16Bとで
構成されている。
【0033】端面形状測定部16Aは、ワーク内周部の
端面形状を測定する。すなわち、ワークWの内周部端面
に形成された円弧状の内周面取り部Rの面取り半径rを
測定する。この端面形状測定部16Aは、ワークホルダ
100と端面形状測定機102とで構成されている。
【0034】ワークホルダ100は、トランスファーロ
ボット44のハンド54の移動軌跡上に配設され、ワー
クWを垂直に保持する。このワークホルダ100は、円
柱状に形成されており、その上面に所定の深さのワーク
受け穴104が垂直に形成されている。ワークWは、こ
のワーク受け穴104に挿入されることにより垂直に保
持される。
【0035】端面形状測定機102は、図5に示すよう
に、CCDカメラ106でワークWの内周部端面の像を
撮像し、その画像データを画像処理装置108で画像処
理することにより、ワーク内周部に形成された内周面取
り部Rの面取り半径rを測定する。
【0036】CCDカメラ106は、アーム112の先
端に設けられている。アーム112の基部は回転軸11
6に連結されており、この回転軸116をモータ118
で回転駆動することにより、アーム112が旋回する。
そして、このアーム112が旋回することにより、CC
Dカメラ106が所定の撮像位置と待機位置との間を移
動する。
【0037】撮像位置に移動したCCDカメラ106
は、内蔵する撮像レンズ(不図示)によって、ワークホ
ルダ100に保持されたワークWの内周部の像を拡大し
て撮像する。そして、その画像データを画像処理装置1
08に出力する。
【0038】画像処理装置108は、CCDカメラ10
6から出力された画像データを画像処理することによ
り、内径面取り部Rの面取り半径rを演算する。そし
て、その演算結果を内径測定部16Bの管制部86に出
力する。
【0039】なお、通常、CCDカメラ106は待機位
置に位置しており、撮像時のみ撮像位置に移動する。こ
れにより、トランスファーロボット44のハンド54と
の接触を回避する。
【0040】内径測定部16Bは、図6に示すように、
ワークWを保持する測定台60と、その測定台60に保
持されたワークWの内径寸法を測定するエアマイクロメ
ータ62とで構成されている。
【0041】測定台60は、トランスファーロボット4
4のハンド54の移動軌跡上に配置され、ワークWを保
持する。この測定台60は、図7(a)及び(b)に示
すように、測定台本体64、押圧リング66、保持リン
グ68及び押圧手段(不図示)で構成されている。
【0042】測定台本体64は垂直に設置されており、
その中央部にエア供給路70が形成されている。測定台
本体64の上面には円形状の凹部72が形成されてお
り、その凹部72の中央にはワーク受け穴74が形成さ
れている。ワーク受け穴74はエア供給路70と同軸上
に形成されるとともに、測定対象のワークWの外径と略
同径に形成され、所定の深さをもって形成されている。
【0043】押圧リング66は、中央部にワーク挿通穴
76が形成されており、ワーク挿通穴76はワークWの
外径よりも若干大きく形成されている。この押圧リング
66は、測定台本体上面に形成された凹部72内に嵌入
されており、その凹部72の内周面をガイド面として凹
部72内を軸方向に沿って摺動自在に支持されている。
また、この押圧リング66の下面には、中央に向かって
傾斜するテーパ状の押圧面78が形成され、保持リング
68が当接されている。
【0044】保持リング68は、弾性体で成形されてお
り、測定台本体64の上面に形成された凹部72内に収
納されている。この保持リング68は、ワーク受け穴7
4と同軸上に配置されており、押圧リング66の押圧面
78に押圧されることにより、押し潰されて、その内径
が縮径する。なお、保持リング68は、通常状態(無負
荷の状態)の内径が、測定対象のワークWの外径よりも
大きいものが使用される。したがって、ワークWは、保
持リング68に挿通される際、ほぼ非接触の状態で挿通
される。
【0045】図示しない押圧手段は、たとえばシリンダ
で構成され、押圧リング66を測定台本体64に向けて
押圧する。
【0046】以上のように構成された測定台60の作用
は次のとおりである。図7(a)に示すように、押圧リ
ング66のワーク挿通穴76からワークWを挿入する
と、そのワークWの先端部分が測定台本体64に形成さ
れたワーク受け穴74に挿入される。この状態で同図
(b)に示すように、押圧リング66を図示しない押圧
手段で測定台本体64に向けて押圧すると、保持リング
68が押圧リング66の押圧面78に押し潰されて、そ
の内径が縮径する。この結果、ワークWの外周部が保持
リング68に締め付けられて、ワークWが測定台60に
保持される。また、保持リング68は、ワークWの外周
に密着するので、これにより、ワークWとワーク受け穴
74との間がシールされる。
【0047】なお、ワークWを取り外す時は、押圧手段
による押圧リング66の押圧を解除する。これにより、
押圧リング66が保持リング68の弾性復元力で元の位
置に復帰するとともに、保持リング自身もその弾性復元
力で元の径に復帰する。これにより、ワークWへの締め
付けが解除され、取り出し可能になる。
【0048】エアマイクロメータ62は、図6に示すよ
うに、エア源80、レギュレータ82、A/E変換器8
4及び管制部86で構成されている。
【0049】エア源80からは、温度、湿度が一定に調
整された圧縮エアが供給される。レギュレータ82は、
このエア源80から供給された圧縮エアを一定圧力に調
整する。そして、このレギュレータ82で一定圧力に調
整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測定台
本体64のエア供給路70に供給される。
【0050】エア供給路70に供給された圧縮空気は、
測定台60に保持されたワークWの内周部を通って外部
へと噴出される。A/E変換器84は、このときの圧縮
エアの背圧を内蔵するベローズと差動変圧器とによって
電気信号に変換し、管制部86に出力する。そして、管
制部86は、この電気信号に基づいてワークWの内径寸
法を算出する。算出された内径寸法は、管制部86に備
えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、デー
タとして管制部86に内蔵されたメモリに記録される。
【0051】回収部18は、図1に示すように、測定が
終了したワークWを所定の基準を満たしたOKワーク
と、所定の基準を満たさなかったNGワークとに分別し
て回収する。この回収部18は、OKワークが収容され
るOKワーク回収ボックス90Aと、NGワークが収容
されるNGワーク回収ボックス90Bとを備えている。
各回収ボックス90A、90Bは、上部が開口した箱状
に形成されており、共にトランスファーロボット44の
ハンド54の移動軌跡上に配置される。トランスファー
ロボット44によって搬送されたワークWは、各回収ボ
ックス90A、90Bの上方でアンクランプされること
により、各回収ボックス90A、90Bに収容される。
【0052】マスタ格納部20は、複数のマスタを格納
する。このマスタ格納部20には、図1に示すように、
マスタ格納台88が設置されている。マスタ格納台88
は、ブロック状に形成されており、その上面に複数のマ
スタ格納穴が所定の深さをもって垂直に形成されてい
る。マスタは、このマスタ格納穴に格納される。
【0053】なお、このマスタ格納台88は、トランス
ファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設さ
れており、各マスタ格納穴もハンド54の移動軌跡上に
形成されている。これにより、マスタ格納台88からト
ランスファーロボット44でマスタを取り出し、測定台
60に搬送することができる。
【0054】制御部は、内径測定装置10を構成する各
機器の駆動制御を行う。この制御部は、あらかじめ記憶
されたプログラムにしたがって各機器を駆動制御する。
【0055】前記のごとく構成された本実施の形態の内
径測定装置の作用は次のとおりである。
【0056】初めに初期設定を行う。まず、マスタ格納
台88に零調整用マスタMO 、倍率調整用マスタMV
修正用マスタM1 〜MN をセットする。
【0057】ここで、零調整用マスタM0 は、内径寸法
O と内周面取り部Rの面取り半径rO が既知とされて
おり、倍率調整用マスタMV は内径寸法dV が既知とさ
れている(ただし、dO ≠dV )。また、修正用マスタ
1 〜MN は、それぞれ零調整用マスタMO と同じ内径
寸法dO で形成されており、それぞれその内周面取り部
Rの面取り半径r1 〜rN が既知とされている。ただ
し、その内周面取り部Rの大きさr1 〜rN は、それぞ
れ異なる値で形成されている。
【0058】また、各マスタはマスタ格納台88にセッ
トする際、その方向を統一してセットする。すなわち、
それぞれその内周面取り部Rが上方向に向くように方向
を統一してセットする。これは、端面形状測定部16A
のワークホルダ100にセットして、その端面の像をC
CDカメラ106で撮像する際、内周面取り部Rが形成
されている側がCCDカメラ106に撮像されるように
するためである。
【0059】以上のセッティングが完了したのち、オペ
レータは各マスタの内径寸法及び面取り半径を画像処理
装置108及び管制部86に入力する。
【0060】次に、端面形状測定機102とエアマイク
ロメータ62のキャリブレーションを行う。
【0061】まず、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から零調整用マスタMO を取り出し、端
面形状測定部16Aに搬送する。そして、その端面形状
測定部16Aのワークホルダ100にワークWをセット
する。このワークWのセッティングは、次のように行わ
れる。
【0062】まず、零調整用マスタMO を把持したトラ
ンスファーロボット44のハンド54がワークホルダ1
00の上方に移動する。そして、その位置から下降す
る。これにより、ハンド54に把持された零調整用マス
タMO がワークホルダ100のワーク受け穴104に挿
入される。
【0063】零調整用マスタMO がワーク受け穴104
に挿入されると、ハンド54による零調整用マスタMO
の把持が解除される。解除後、ハンド54は上方に退避
する。これにより、零調整用マスタMO がワークホルダ
100にセットされる。
【0064】零調整用マスタMO がワークホルダ100
にセットされると、アーム112が旋回し、CCDカメ
ラ106が待機位置から撮像位置に移動する。そして、
その位置でワークホルダ100に保持された零調整用マ
スタMO の内周部端面の像を撮像する。このCCDカメ
ラ106に撮像された零調整用マスタMO の内周部端面
の画像データは画像処理装置108に出力される。画像
処理装置108は、得られた画像データと既知の面取り
半径rO とに基づいて撮像倍率を算出する。算出された
撮像倍率は、画像処理装置108に内蔵されたメモリに
記憶される。
【0065】零調整用マスタMO の内周部端面の撮像が
終了すると、アーム112が旋回し、CCDカメラ10
6が待機位置に退避する。
【0066】以上により、端面形状測定機102のキャ
リブレーションが終了する。引き続きエアマイクロメー
タ62のキャリブレーションが行われる。
【0067】アーム112が退避位置に退避すると、ト
ランスファーロボット44がワークホルダ100から零
調整用マスタMO を回収し、内径測定部16Bに搬送す
る。そして、その内径測定部16Bの測定台60に零調
整用マスタMO をセットする。
【0068】ここで、零調整用マスタMO のセッティン
グは次のように行われる。まず、零調整用マスタMO
把持したトランスファーロボット44のハンド54が測
定台60の上方に移動する。そして、その位置から垂直
に下降する。これにより、ハンド54に把持された零調
整用マスタMO が押圧リング66のワーク挿通穴76に
挿入される。この際、零調整用マスタMO は、内周面取
り部Rが上側に向けられた状態でワーク挿通穴76に挿
入される。
【0069】零調整用マスタMO がワーク挿通穴76に
挿入されると、ハンド54による零調整用マスタMO
把持が解除される。解除後、ハンド54は一時上方に退
避する。
【0070】ハンド54の退避後、図示しない押圧手段
が駆動され、押圧リング66が測定台本体64に向けて
押圧される。これにより、保持リング68が押圧リング
66に押し潰され、その押し潰された保持リング68に
把持されて、零調整用マスタMO が測定台60に保持さ
れる。また、測定台60に保持された零調整用マスタM
O は、その先端がワーク受け穴74に挿入されるが、こ
の零調整用マスタMOとワーク受け穴74との間に形成
される隙間は、保持リング68が押し潰されることによ
ってシールされる。したがって、エア供給路70にエア
を供給しても、そのエアは隙間から漏れることはなく、
全て零調整用マスタMO の内周部に供給される。
【0071】以上のようにして零調整用マスタMO が測
定台60にセットされると、エア源80が駆動され、レ
ギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアが
A/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70
に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エ
アは、零調整用マスタMO の内周部を通って外部に排気
される。そして、このときの圧縮エアの背圧がA/E変
換器84によって検出され、電気信号として管制部86
へと出力される。管制部86は、その電気信号として出
力された零調整用マスタMO の背圧データを内蔵するメ
モリに記憶する。
【0072】零調整用マスタMO の測定が終了すると、
エアの供給が停止され、零調整用マスタMO のロックが
解除される。すなわち、押圧手段による押圧リング66
の押圧が解除され、保持リング68による締め付けが解
除される。
【0073】押圧リング66の押圧が解除されると、上
方に待機していたトランスファーロボット44のハンド
54が下降し、測定台60にセットされた零調整用マス
タM O を把持する。そして、そのまま上昇して測定台6
0から零調整用マスタMO を回収する。
【0074】回収された零調整用マスタMO は、トラン
スファーロボット44によってマスタ格納台88の元の
位置に戻される。
【0075】零調整用マスタMO の測定が終了すると、
次に、トランスファーロボット44は、マスタ格納台8
8から倍率調整用マスタMV を取り出し、測定部16に
搬送する。測定部16に搬送された倍率調整用マスタM
V は、零調整用マスタMO と同様にして測定台60にセ
ットされ、背圧の測定が行われる。測定終了後は零調整
用マスタMO と同様にしてマスタ格納台88の元の位置
に戻される。
【0076】以上のようにして、零調整用マスタMO
倍率調整用マスタMV の背圧測定が終了すると、管制部
は、測定された零調整用マスタMO の背圧データと倍率
調整用マスタMV の背圧データ、及び、既知の内径寸法
O 、dV に基づいて、内径寸法の変化と背圧変化との
関係(背圧特性)を求める。また、零調整用マスタM O
の背圧の測定値を測定の基準値に設定する。以下の測定
では、この零調整用マスタMO との背圧変化を検出する
ことにより、ワークWの内径寸法dが測定される。
【0077】以上により、エアマイクロメータ62のキ
ャリブレーションが終了する。
【0078】次に、ワークの端面形状(内周面取り部R
の面取り半径r)に基づく測定値の修正量の測定が行わ
れる。
【0079】まず、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から第1の修正用マスタM1 (面取り半
径r1 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60に
セットする。第1の修正用マスタM1 が測定台60にセ
ットされると、上述した零調整用マスタMO と同様にし
て背圧測定が行われる。管制部86は、測定された背圧
から第1の修正用マスタM1 の内径d1 を算出し、面取
り半径r1 に対応させてメモリに記憶する。
【0080】第1の修正用マスタM1 の測定が終了する
と、トランスファーロボット44が、測定台60から第
1の修正用マスタM1 を回収し、マスタ格納台88の元
の位置に戻す。
【0081】次に、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から第2の修正用マスタM2 (面取り半
径r2 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台60に
セットする。第2の修正用マスタM2 が測定台60にセ
ットされると、上記と同様にして背圧が測定される。管
制部86は、測定された背圧から第2の修正用マスタM
2 の内径d2 を算出し、面取り半径r2 に対応させてメ
モリに記憶する。
【0082】第2の修正用マスタM2 の測定が終了する
と、トランスファーロボット44が、測定台60から第
2の修正用マスタM2 を回収し、マスタ格納台88の元
の位置に戻す。
【0083】以上のようにして、マスタ格納台88に格
納されている複数の修正用マスタM N について、順次内
径dN を測定する。そして、求めた内径dN を面取り半
径r N に対応させて管制部86のメモリに記憶する。
【0084】すべての修正用マスタM1 〜MN の内径測
定が終了すると、管制部86は測定値の修正量εを求め
る。
【0085】ここで、上記のように零調整用マスタMO
と修正用マスタM1 〜MN は、共に内径寸法が等しく形
成されているので、測定値dO 〜dN は同じ値が出力さ
れるはずである。
【0086】しかしながら、各マスタMO 〜MN は、面
取り半径rO 〜rN が異なるため、測定値にバラツキが
生じる。
【0087】そこで、零調整用マスタMO の面取り半径
O を基準とし、その時の測定値d O とのズレ量(dO
−dN )を求めることにより、各面取り半径r1 〜rN
における測定値の修正量εを求める。
【0088】たとえば、面取り半径r1 の時の内径の測
定値はd1 であり、その修正量ε1は、ε1 =dO −d
1 となる。また、面取り半径r2 の時の内径の測定値は
2であり、その修正量ε2 は、ε2 =dO −d2 とな
る。同様にして各面取り半径r1 〜rN における測定値
の修正量ε1 〜εN を求める。
【0089】そして、求めた面取り半径rO 〜rN と修
正量εO 〜εN との関係から、その面取り半径rと修正
量εの一般式ε=F(r)を求める。管制部86は、求
めた面取り半径rと修正量εとの関係を表す一般式ε=
F(r)をメモリに記憶する。
【0090】以上一連の操作により、測定の準備作業が
完了する。以後、パーツフィーダ22に収納されたワー
クWの測定が順次行われる。
【0091】まず、パーツフィーダ22が駆動され、供
給口26からワークWが順次供給される。供給口26か
ら供給されたワークWは、コンベア40によって方向転
換装置42に搬送される。そして、その方向転換装置4
2によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられ
る。この際、ワークWは、内周面取り部Rが上側に向け
られた状態で垂直に立ち上げられる。
【0092】垂直に立ち上げられたワークWは、トラン
スファーロボット44のハンド54に受け取られ、その
アーム52の旋回動作によって端面形状測定部16Aに
搬送される。
【0093】端面形状測定部16Aに搬送されたワーク
Wは、ワークホルダ100にセットされ、端面形状 (内
周面取り部Rの面取り半径r)が測定される。この端面
形状の測定は次のとおりである。
【0094】まず、トランスファーロボット44のハン
ド54がワークホルダ100の上方に移動する。そし
て、その位置からアーム52が垂直に下降する。アーム
52は、所定量下降すると停止し、これによりワークW
がワーク受け穴104に挿入される。なお、このときワ
ークWは、内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワ
ーク受け穴104に挿入される。
【0095】ワークWがワーク受け穴104に挿入され
ると、ハンド54によるワークWの把持が解除される。
この後、アーム52は上昇し、所定の高さの位置で待機
する。これにより、ワークWがワークホルダ100にセ
ットされる。
【0096】ワークWがワークホルダ100にセットさ
れると、アーム112が旋回し、CCDカメラ106が
待機位置から撮像位置に移動する。
【0097】CCDカメラ106は、ワークホルダ10
0に保持されたワークWの端面内周部の像を撮像し、そ
の画像データを画像処理装置108に出力する。画像処
理装置108は、出力された画像データを画像処理する
ことにより、ワーク内周部の内周面取り部Rの面取り半
径rを算出する。求められたワークWの面取り半径r
は、内径測定部16Bの管制部86に出力される。
【0098】ワーク端面の撮像が終了すると、アーム1
12が旋回し、CCDカメラ106が撮影位置から待機
位置に移動する。
【0099】以上によりワークWの端面形状の測定が終
了する。端面形状測定が終了すると、ワークホルダ10
0の上方に待機していたトランスファーロボット44の
ハンド54が下降し、ワークホルダ100からワークW
を回収する。そして、回収したワークWを内径測定部1
6Bに搬送する。
【0100】内径測定部16Bに搬送されたワークW
は、測定台60にセットされ、内径寸法が測定される。
この内径測定は次のように行われる。
【0101】まず、ワークWが押圧リング66のワーク
挿通穴76に挿入される。なお、このときワークWは内
周面取り部Rが上側に向けられた状態でワーク挿通穴7
6に挿入される。
【0102】次に、図示しない押圧手段が駆動され、押
圧リング66が測定台本体64に向けて押圧される。こ
れにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰さ
れ、その押し潰された押圧リング66に把持されて、ワ
ークWが測定台60に保持される。
【0103】ワークWが測定台60に保持されると、エ
ア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧
に調整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測
定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給
路70に供給された圧縮エアは、ワークWの内周部を通
って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの
背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号と
して管制部86へと出力される。
【0104】管制部86は、A/E変換器84からの電
気信号に基づいてワークWの内径寸法dを演算する。す
なわち、あらかじめ求めた背圧特性に基づいて測定され
た背圧からワークWの内径寸法dを算出する。
【0105】内径寸法dが測定されると、次に、管制部
86は、端面形状測定部16Aで測定されたワークWの
面取り半径rに基づいて修正量εを求める。そして、そ
の求めた修正量εに基づいて内径測定値dを修正し、正
しい内径寸法d´を求める。
【0106】以上のようにして求められた内径寸法d´
は管制部86に備えられたモニタ(不図示)に表示され
るとともに、データとしてメモリに記録される。そし
て、その測定された内径寸法d´が所定の基準を満たし
ているか否か判定される。すなわち、所定の基準を満た
したOKワークか、所定の基準を満たしていないNGワ
ークかが判定される。
【0107】なお、この判定の基準となる内径寸法は、
あらかじめ管制部86のメモリに記憶されているものと
する。
【0108】以上によりワークWの内径測定が終了す
る。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、
測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわ
ち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が
解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが
解除される。この後、ワークWはトランスファーロボッ
ト44によって測定台60から回収され、回収部18へ
と搬送される。
【0109】回収部18に搬送されたワークWは、判定
された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとN
Gワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収され
る。すなわち、所定の基準を満足したOKワークならば
OKワーク回収ボックス90Aに回収され、所定の基準
を満足しないNGワークならばNGワーク回収ボックス
90Bに回収される。
【0110】なお、この分別回収は次のように行われ
る。測定台60からワークWを回収したトランスファー
ロボット44のハンド54は、そのワークWがOKワー
クの場合、OKワーク回収ボックス90Aの上方に移動
する。そして、その位置から所定量下降したのちワーク
Wの保持を解除する。これにより、ワークWは自重で落
下し、OKワーク回収ボックス90Aに回収される。一
方、測定台60から回収したワークWがNGワークの場
合、トランスファーロボット44のハンド54は、NG
ワーク回収ボックス90Bの上方に移動し、その位置か
ら所定量下降し、ワークWの保持を解除する。これによ
り、ワークWは自重で落下し、NGワーク回収ボックス
90Bに回収される。
【0111】以上一連の工程で1つのワークWの内径測
定が完了する。以下、同様の作業を順次繰り返し実施し
て、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを
測定する。
【0112】以上説明したように、本実施の形態の内径
測定装置10では、ワーク内周部端面に形成された内周
面取り部Rの面取り半径rを測定し、その面取り半径r
に応じて内径測定値dを修正するので、面取り半径rが
異なる複数のワークWを測定する場合であっても常に正
確な測定を行うことができる。
【0113】次に、本発明に係る内径測定装置の第2の
実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形
態の内径測定装置10では、内周部の一端に面取り部R
が形成されたワークWを測定対象としたが、本実施の形
態の内径測定装置では、内周部の両端に面取り部が形成
されたワークWを測定対象とする。
【0114】図9に示すように、測定対象のワーク(フ
ェルール)Wは、内周部の両端にそれぞれに円弧状の内
周面取り部E、Fが形成されている。また、外周部の一
端には外周面取り部Tが形成されている。
【0115】本実施の形態の内径測定装置は、端面形状
測定部以外の構成は、上述した第1の実施の形態の内径
測定装置10と同じなので、以下の説明では端面形状測
定部16A´の構成についてのみ説明する。
【0116】図10は、端面形状測定部の構成を示す概
略図である。この端面形状測定部16A´は、ワークW
の両端内周部の端面形状を測定する。すなわち、ワーク
Wの両端内周部に形成された円弧状の内周面取り部E、
Fの面取り半径e、fを測定する。この端面形状測定部
16A´は、ワークホルダ120と端面形状測定機12
2とで構成されている。
【0117】ワークホルダ120は、トランスファーロ
ボット44のハンド54の移動軌跡上に配設され、ワー
クWを垂直に保持する。このワークホルダ120は、円
柱状に形成されており、その上面中央に所定の深さのワ
ーク受け穴124が垂直に形成されている。ワークW
は、このワーク受け穴124に挿入されることにより垂
直に保持される。
【0118】端面形状測定機122は、上下一組のCC
Dカメラ126A、126BでワークWの両端内周部の
像を撮像し、その画像データを画像処理装置128で画
像処理することにより、ワークWの両端内周部に形成さ
れた内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを測定す
る。
【0119】ワークWの下面を撮像する下側CCDカメ
ラ126Aは、ワークホルダ120内に設置されてい
る。ワークホルダ120の下面中央部には、この下側C
CDカメラ126Aを収容するCCDカメラ収容穴13
0が形成されている。このCCDカメラ収容穴130
は、ワーク受け穴124と同軸上に形成されており、観
察穴132を介してワーク受け穴124に連通されてい
る。ワーク受け穴124に挿入されたワークWは、この
観察穴132を介して内周部の像を下側CCDカメラ1
24Aに拡大して撮像される。下側CCDカメラ124
Aは、その撮像した画像データを画像処理装置128に
出力する。
【0120】一方、ワークWの上面を撮像する上側CC
Dカメラ126Bは、アーム134の先端に設けられて
いる。アーム134の基部は回転軸136に連結されて
おり、この回転軸136をモータ138で回転駆動する
ことにより、アーム134が旋回する。そして、このア
ーム134が旋回することにより、上側CCDカメラ1
26Bが所定の撮像位置と待機位置との間を移動する。
【0121】撮像位置に移動した上側CCDカメラ12
6Bは、内蔵する撮像レンズ(不図示)によって、ワー
クホルダ120に保持されたワークWの上面内周部の像
を拡大して撮像する。そして、その画像データを画像処
理装置128に出力する。
【0122】画像処理装置128は、上下一組のCCD
カメラ126A、126Bから出力された画像データを
画像処理することにより、ワークWの両端内周部に形成
された内径面取り部E、Fの面取り半径e、fを演算す
る。そして、その演算結果を内径測定部16Bの管制部
86に出力する。
【0123】なお、通常、上側CCDカメラ126Bは
待機位置に位置しており、撮像時のみ撮像位置に移動す
る。
【0124】前記のごとく構成された第2の実施の形態
の内径測定装置の作用は次のとおりである。
【0125】まず、マスタ格納台88に零調整用マスタ
O 、倍率調整用マスタMV 、修正用マスタM1 〜MN
をセットし、初期設定を行う。そして、各マスタの内径
寸法及び面取り半径を画像処理装置128及び管制部8
6に入力する。
【0126】次に、端面形状測定機122とエアマイク
ロメータ62のキャリブレーションを行う。
【0127】まず、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から零調整用マスタMO を取り出し、端
面形状測定部16A´に搬送する。そして、その端面形
状測定部16A´のワークホルダ120にワークWをセ
ットする。
【0128】零調整用マスタMO がワークホルダ120
にセットされると、アーム134が旋回し、上側CCD
カメラ126Bが待機位置から撮像位置に移動する。そ
して、その位置でワークホルダ120に保持された零調
整用マスタMO の上端内周部の像を撮像し、その画像デ
ータを画像処理装置128に出力する。そして、撮像
後、再びアーム134が旋回して、上側CCDカメラ1
26Bが待機位置に退避する。
【0129】上側CCDカメラ126Bによる上端内周
部撮像が終了すると、次いで下側CCDカメラ126A
によって零調整用マスタMO の下端内周部の像が撮像さ
れる。そして、その画像データが画像処理装置128に
出力される。
【0130】画像処理装置128は、得られた両端内周
部の画像データと既知の面取り半径eO 、f0 とに基づ
いて各CCDカメラ126A、126Bによる撮像倍率
を算出する。算出された各CCDカメラ126A、12
6Bの撮像倍率は、画像処理装置128に内蔵されたメ
モリに記憶される。
【0131】以上により、端面形状測定機122のキャ
リブレーションが終了する。次いで、エアマイクロメー
タ62のキャリブレーションが行われる。なお、エアマ
イクロメータ62のキャリブレーションは、上述した第
1の実施の形態と同じなので、その説明は省略する。
【0132】次に、ワーク両端の端面形状(内周面取り
部E、Fの面取り半径e1 、f2 )に基づく測定値の修
正量の測定が行われる。
【0133】まず、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から第1の修正用マスタM1 (面取り半
径e1 、f1 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台
60にセットする。第1の修正用マスタM1 が測定台6
0にセットされると、上述した零調整用マスタMO と同
様にして背圧測定が行われる。管制部86は、測定され
た背圧から第1の修正用マスタM1 の内径d1 を算出
し、既知の面取り半径e 1 、f1 に対応させてメモリに
記憶する。
【0134】第1の修正用マスタM1 の測定が終了する
と、トランスファーロボット44が、測定台60から第
1の修正用マスタM1 を回収し、マスタ格納台88の元
の位置に戻す。
【0135】次に、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から第2の修正用マスタM2 (面取り半
径e2 、f2 )を取り出し、内径測定部16Bの測定台
60にセットする。第2の修正用マスタM2 が測定台6
0にセットされると、上記と同様にして背圧が測定され
る。管制部86は、測定された背圧から第2の修正用マ
スタM2 の内径d2 を算出し、既知の面取り半径e2
2 に対応させてメモリに記憶する。
【0136】第2の修正用マスタM2 の測定が終了する
と、トランスファーロボット44が、測定台60から第
2の修正用マスタM2 を回収し、マスタ格納台88の元
の位置に戻す。
【0137】以上のようにして、マスタ格納台88に格
納されている複数の修正用マスタM N について、順次内
径dN を測定する。そして、求めた内径dN を既知の面
取り半径eN 、fN に対応させて管制部86のメモリに
記憶する。
【0138】すべての修正用マスタM1 〜MN の内径測
定が終了すると、管制部86は測定値の修正量εを求め
る。
【0139】ここで、上記のように零調整用マスタMO
と修正用マスタM1 〜MN は、共に内径寸法が等しく形
成されているので、測定値dO 〜dN は同じ値が出力さ
れるはずである。
【0140】しかしながら、各マスタMO 〜MN は、面
取り半径eO 〜eN 、f0 〜fN が異なるため、測定値
にバラツキが生じる。
【0141】そこで、零調整用マスタMO の面取り半径
0 、f0 を基準とし、その時の測定値dO とのズレ量
(dO −dN )を求めることにより、各面取り半径e1
〜e N 、f0 〜fN における測定値の修正量εを求め
る。
【0142】たとえば、面取り半径e1 、f1 の時の内
径の測定値はd1 であり、その修正量ε1 は、ε1 =d
O −d1 となる。また、面取り半径e2 、f2 の時の内
径の測定値はd2 であり、その修正量ε2 は、ε2 =d
O −d2 となる。同様にして各面取り半径e1 〜eN
1 〜fN における測定値の修正量ε1 〜εN を求め
る。そして、求めた面取り半径eO 〜eN 、fO 〜fN
と修正量εO 〜εN との関係から、その面取り半径rと
修正量εの一般式ε=F(r)を求める。管制部86
は、求めた面取り半径rと修正量εとの関係を表す一般
式ε=F(r)をメモリに記憶する。
【0143】以上一連の操作により、測定の準備作業が
完了する。以後、パーツフィーダ22に収納されたワー
クWの測定が順次行われる。
【0144】まず、パーツフィーダ22が駆動され、供
給口26からワークWが順次供給される。供給口26か
ら供給されたワークWは、コンベア40によって方向転
換装置42に搬送される。そして、その方向転換装置4
2によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられ
る。
【0145】垂直に立ち上げられたワークWは、トラン
スファーロボット44のハンド54に受け取られ、その
アーム52の旋回動作によって端面形状測定部16A´
に搬送される。
【0146】端面形状測定部16A´に搬送されたワー
クWは、ワークホルダ120にセットされ、端面形状
(内周面取り部E、Fの面取り半径e、f)が測定され
る。この端面形状の測定は次のとおりである。
【0147】ワークWがワークホルダ120にセットさ
れると、アーム134が旋回し、上側CCDカメラ12
6Bが待機位置から撮像位置に移動する。そして、ワー
クホルダ120に保持されたワークWの上端内周部の像
を撮像し、その画像データを画像処理装置128に出力
する。上側CCDカメラ126Bによるワーク上端内周
部の撮像が終了すると、下側CCDカメラ126Aがワ
ークホルダ120に保持されたワークWの下端内周部の
像を撮像する。そして、その画像データを画像処理装置
128に出力する。
【0148】画像処理装置128は、出力された画像デ
ータを画像処理することにより、ワーク内周部の内周面
取り部E、Fの面取り半径e、fを算出する。求められ
たワークWの面取り半径e、fは、内径測定部16Bの
管制部86に出力される。
【0149】ワーク端面の撮像が終了すると、アーム1
34が旋回し、上側CCDカメラ126Bが撮影位置か
ら待機位置に移動する。
【0150】以上によりワークWの端面形状の測定が終
了する。端面形状測定が終了すると、ワークホルダ12
0の上方に待機していたトランスファーロボット44の
ハンド54が下降し、ワークホルダ120からワークW
を回収する。そして、回収したワークWを内径測定部1
6Bに搬送する。
【0151】内径測定部16Bに搬送されたワークW
は、測定台60にセットされ、内径寸法が測定される。
内径寸法dが測定されると、内径測定部16Bの管制部
86は、端面形状測定部16A´で測定されたワークW
の面取り半径e、fに基づいて修正量εを求める。そし
て、その求めた修正量εに基づいて内径測定値dを修正
し、正しい内径寸法d´を求める。
【0152】以上のようにして求められた内径寸法d´
は管制部86に備えられたモニタ(不図示)に表示され
るとともに、データとしてメモリに記録される。そし
て、その測定された内径寸法d´が所定の基準を満たし
ているか否か判定される。
【0153】なお、この判定の基準となる内径寸法は、
あらかじめ管制部86のメモリに記憶されているものと
する。
【0154】以上によりワークWの内径測定が終了す
る。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、
測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわ
ち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が
解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが
解除される。この後、ワークWはトランスファーロボッ
ト44によって測定台60から回収され、回収部18へ
と搬送される。
【0155】回収部18に搬送されたワークWは、判定
された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとN
Gワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収され
る。
【0156】以上一連の工程で1つのワークWの内径測
定が完了する。以下、同様の作業を順次繰り返し実施し
て、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを
測定する。
【0157】以上説明したように、本実施の形態の内径
測定装置10では、ワークWの両端内周部に形成された
内周面取り部E、Fの面取り半径e、fを測定し、その
面取り半径e、fに応じて内径測定値dを修正するの
で、両端部に形成された面取り半径e、fが異なる複数
のワークWを測定する場合であっても常に正確な測定を
行うことができる。
【0158】なお、上述した実施の形態では、測定部1
6には、端面形状測定部16A(16A´)と内径測定
部16Bとが、それぞれ1つずつ設置されているが、複
数の端面形状測定部16A(16A´)及び内径測定部
16Bを設置してもよい。これにより、複数のワークW
を同時に測定することができ、効率よく測定を行うこと
ができる。
【0159】また、上述した実施の形態では、円弧状に
形成された内周面取り部R(E、F)の面取り半径r
(e、f)を測定し、その面取り半径r(e、f)に応
じて内径測定値dを修正するようにしているが、直線状
に形成された内周面取り部(C面取り)の面取り幅及び
面取り角度を測定し、その面取り幅と面取り角度に応じ
て内径測定値を修正するようにしてもよい。この場合、
面取り幅と面取り角度の変化に対する内径測定値の変化
を求めておき、その面取り幅と面取り角度に応じた内径
測定値の修正量をあらかじめ求めておく。
【0160】また、本実施の形態では、ワークWの端面
をCCDカメラ106(126A、126B)で撮像
し、その画像データを画像処理することにより、内周面
取り部Rの面取り半径rを求めるようにしているが、端
面形状の測定手段は、これに限定されるものではなく、
他の方法で測定するようにしてもよい。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワークの端面形状に応じて内径の測定値を修正するの
で、端面形状が異なるワークを複数測定する場合であっ
ても常に正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す
全体構成図
【図2】パーツフィーダの選別部の構成を示す概略図
【図3】投光・受光センサの説明図
【図4】搬送部の構成を示す概略図
【図5】端面形状測定機の構成を示す概略図
【図6】測定部の構成を示す概略図
【図7】測定台の構成を示す断面図
【図8】ワークの構成を示す断面図
【図9】ワークの構成を示す断面図
【図10】端面形状測定機の構成を示す概略図
【符号の説明】
10…内径測定装置、12…供給部、14…搬送部、1
6…測定部、16A…端面形状測定部、16B…内径測
定部、18…回収部、20…マスタ格納部、22…パー
ツフィーダ、23…選別部、24…搬送路、26…供給
口、28…ストッパ、30…投光・受光センサ、30A
…投光素子、30B…受光素子、32…戻し口、34…
エアノズル、40…コンベア、42…方向転換装置、4
4…トランスファーロボット、46…クランパ、46
A、46B…クランプ爪、48…回転軸、50…ロッ
ド、52…アーム、54…ハンド、54A…クランプ
爪、60…測定台、62…エアマイクロメータ、64…
測定台本体、66…押圧リング、68…保持リング、7
0…エア供給路、72…凹部、74…ワーク受け穴、7
6…ワーク挿通穴、78…押圧面、80…エア源、82
…レギュレータ、84…A/E変換器、86…管制部、
90A…OKワーク回収ボックス、90B…NGワーク
回収ボックス、100…ワークホルダ、102…端面形
状測定機、104…ワーク受け穴、106…CCDカメ
ラ、108…画像処理装置、112…アーム、116…
回転軸、118…モータ、120…ワークホルダ、12
2…端面形状測定機、124…ワーク受け穴、126A
…下側CCDカメラ、126B…上側CCDカメラ、1
28…画像処理装置、130…CCDカメラ収容穴、1
32…観察穴、134…アーム、136…回転軸、13
8…モータ、W…ワーク、R…内周面取り部、r…面取
り半径、T…外周面取り部、E…内周面取り部、e…面
取り半径、F…内周面取り部、f…面取り半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F066 AA23 AA33 BB03 CC40 DD04 DE07 DE08 DE16 DE17 FF09 HH12 JJ04 JJ11 KK03 LL02 LL03 LL04 LL07 MM03 2F069 AA21 AA64 BB40 CC02 EE11 GG04 GG51

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成されたワークの一端から圧
    縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
    クの内径を測定する内径測定方法において、 ワーク内周部の端面形状の変化に対する内径測定値の変
    化を求めることにより、ワーク内周部の端面形状に応じ
    た内径測定値の修正量を予め取得し、ワーク内周部の端
    面形状に応じて内径測定値を修正することを特徴とする
    内径測定方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークの両端内周部の端面形状の変
    化に対する内径測定値の変化を求めることにより、ワー
    ク両端内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量を
    予め取得し、ワーク両端内周部の端面形状に応じて内径
    測定値を修正することを特徴とする請求項1に記載の内
    径測定方法。
  3. 【請求項3】 円筒状に形成されたワークの一端から圧
    縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
    クの内径を測定する内径測定装置において、 ワーク内周部の端面形状を測定する端面形状測定手段
    と、 ワーク内周部の端面形状に応じた内径測定値の修正量が
    記憶された記憶手段と、 前記端面形状測定手段で測定されたワーク内周部の端面
    形状と前記記憶手段に記憶された修正量とに基づいて、
    測定されたワークの内径測定値を修正する修正手段と、
    を備えたことを特徴とする内径測定装置。
  4. 【請求項4】 前記端面形状測定手段は、前記ワークの
    両端内周部の端面形状を測定し、前記記憶手段には、前
    記ワークの両端内周部の端面形状に応じた内径測定値の
    修正量が記憶され、前記修正手段は、前記端面形状測定
    手段で測定されたワークの両端内周部の端面形状と前記
    記憶手段に記憶された修正量とに基づいて、測定された
    ワークの内径測定値を修正することを特徴とする請求項
    3に記載の内径測定装置。
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CN109351656A (zh) * 2018-12-27 2019-02-19 深圳市富泰和精密制造股份有限公司 一种中心螺栓全检机

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