JP3899891B2 - 絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ - Google Patents
絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3899891B2 JP3899891B2 JP2001325171A JP2001325171A JP3899891B2 JP 3899891 B2 JP3899891 B2 JP 3899891B2 JP 2001325171 A JP2001325171 A JP 2001325171A JP 2001325171 A JP2001325171 A JP 2001325171A JP 3899891 B2 JP3899891 B2 JP 3899891B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- absolute
- displacement
- relative
- velocity
- detected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場、事業場、建設作業場で使われる金属加工機械、圧縮機に起因する振動、また地震、自動車走行に起因する地盤、路面振動等において、その振動体(被検出体)の絶対速度・絶対変位を検出する方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、工場、事業場、建設作業場で使われる金属加工機械、圧縮機に起因する振動、また地震、自動車走行に起因する地盤、路面振動等により事務所、事業ビル、集合住宅、一般住宅等の構造物において振動問題が生じている。斯かる一般住宅等の防振対策としては、アクティブ制御を用いたアクティブ動吸振器を用いることが考えられるが、理想的なアクティブ制御では振動を受けた場合の制御対象物、即ち振動体(被検出体)としての構造物の絶対変位及び絶対速度のうちの少なくとも一方を検出することが必要になり、その検出には、直接制御対象物に取付けるサイズモ系型変位センサ(以下、変位センサと言う)が適している。
【0003】
しかし、土地の有効利用や建築技術の向上に伴って2階建から3階建の一般住宅等が増えてきている結果、斯かる構造物の固有振動数が低下してきている。変位センサの検出可能範囲はそれ自身の固有振動数以上であるため、変位センサ自身の固有振動数以下の固有振動数をもった構造物の絶対変位・絶対速度の検出は困難となる。変位センサの固有振動数を下げるには、変位センサ内の質量体の質量を大きくし、質量体を低い剛性をもって支持すればよいが、斯かる手段では変位センサの大型化を招来すると共に構造的に脆弱になる虞がある。また、検出可能振幅が小さい変位センサでは、その用途が限られてしまいあまり利便性がない。
【0004】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、質量体の持つ状態量(変位・速度・加速度)をフィードバックすることにより、構造的な欠陥を生じさせることなく固有振動数を下げることができ、しかも、検出可能振幅を広げることができ、而して、固有振動数が高い構造物及び小さい振幅で振動する場合は勿論のこと、固有振動数が低い構造物でも、また大きな振幅をもって振動する場合でも、その絶対速度・絶対変位を良好に検出することができる方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の絶対速度・絶対変位検出方法は、所与のばね係数及び減数係数をもって被検出体に支持された質量体に対する当該被検出体の相対変位を検出する段階と、この検出した相対変位をポジティブに、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブに夫々フィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御する段階と、検出した相対変位から被検出体の絶対速度及び絶対変位のうちの少なくとも一方を得る段階とを具備している。
【0007】
更に本発明の第一の態様の絶対速度・絶対変位検出方法では、その第二の態様のように、検出した相対変位を一次微分することにより得られる相対速度をネガティブ又はポジティブにフィードバックさせて質量体を変位させる段階を更に具備していてもよい。
【0008】
なお、上記のいずれかの態様の本発明方法において、相対加速度をネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行う段階を具備していてもよい。
【0009】
本発明の第一の態様の絶対速度・絶対変位センサは、所与のばね係数及び減数係数をもって被検出体に支持された質量体と、この質量体に対する被検出体の相対変位を検出する検出手段と、この検出した相対変位をポジティブに、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブに夫々フィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御するフィードバック制御手段とを具備しており、ここで、検出手段より検出した相対変位から被検出体の絶対速度及び絶対変位のうちの少なくとも一方を出力するように構成されている。
【0011】
更に本発明の第一の態様の絶対速度・絶対変位センサでは、その第二の態様のように、フィードバック手段は、更に、検出した相対変位を一次微分することにより得られる相対速度をネガティブ又はポジティブにフィードバックさせて質量体を変位させるようになっていてもよい。
【0012】
なお、上記のいずれかの態様の本発明絶対速度・絶対変位センサにおいて、本発明の他の態様では、相対加速度をネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行う位相補償手段を具備していてもよい。
【0013】
また、上記いずれかの態様の絶対速度・絶対変位センサにおいて、フィードバック制御手段は、フィードバックにより被検出体に対して質量体を変位させるアクチュエータを具備している。
【0014】
質量体に駆動力を付与するアクチュエータとしては、電磁アクチュエータを好ましい例として挙げることができるが、その他のアクチュエータであってもよい。
【0015】
本発明は、変位センサ自体の固有振動数より高い周波数でなければ絶対速度・絶対変位の検出が困難であり、変位センサの有する固有振動数を下げることができれば、検出範囲を広げて低い周波数でも検出可能になるが、単に、質量体の質量を大きくして、質量体を支えるばねのばね係数を小さくして固有振動数を下げても、変位センサの大型化を招来すると共に構造的に脆弱になる虞があることに鑑みて、サーボ技術を用いて質量体の状態量をフィードバックさせることによって、固有振動数を下げるようにしたものである。即ち、検出した質量体の相対変位を微分して相対速度に変換して、更にこの相対速度を微分して相対加速度に変換し、そして、これらを必要に応じて増幅、加減算して、而してポジティブ又はネガティブにフィードバックさせて質量体を変位させるようにしたものである。
【0016】
本発明における上記第一の態様の方法及びセンサでは、検出した相対変位をポジティブに、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブに夫々フィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御するために、後述するように固有振動数を下げることができ、而して、固有振動数が高い構造物は勿論のこと、固有振動数が低い構造物でもその絶対速度・絶対変位を良好に検出することができる。
【0017】
また本発明における上記第二の態様の方法及びセンサでは、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブにフィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御するために、後述するように検出可能振幅を広げることができ、而して、小さい振幅で振動する場合は勿論のこと、大きな振幅をもって振動する場合でも、その絶対速度・絶対変位を良好に検出することができる。
【0018】
以下、本発明及びその実施の形態を、図面に示す好ましい例に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1において、本例の絶対速度・絶対変位センサ1は、被検出体としてのセンサハウジング2と、センサハウジング2にばね3のばね係数k(N/s)及び減衰器4の減数係数c(Ns/m)をもって支持された質量m(kg)を有した質量体5と、質量体5に対するセンサハウジング2の相対変位u−x(m)(ここで、xは、センサハウジング2の絶対変位uに起因する質量体5の絶対変位である)を電気的に検出する検出手段6と、検出した相対変位u−xをポジティブに、検出した相対変位u−xを一次微分することにより得られる相対速度vを本例ではネガティブに、検出した相対変位u−xを二次微分することにより得られる相対加速度aをネガティブに夫々フィードバックさせて、センサハウジング2の絶対変位u(m)に起因する質量体5の変位を制御するフィードバック制御手段7とを具備している。
【0020】
検出手段6は、相対変位u−xを相対変位増幅ゲイン(相対変位−電圧変換係数)Ka(V/m)でもって変位信号eD(V)(=Ka・(u−x))の電気信号を出力するようになっている。
【0021】
フィードバック制御手段7は、変位信号eDを微分して速度信号eV(V)を出力する微分回路15と、速度信号eVを微分して加速度信号eA(V)を出力する微分回路16と、変位信号eDを変位フィードバックゲインKD(A/V)をもって電流信号iD(A)に変換する変換器17と、速度信号eVを速度フィードバックゲイン−KV(A/V)をもって電流信号−iVに変換する変換器18と、加速度信号eAを加速度フィードバックゲイン−KA(A/V)をもって電流信号−iAに変換する変換器19と、変換器17、18及び19からの電流信号iD、−iV及び−iAの加算電流をコイル駆動電流ic(A)として作動する電磁アクチュエータ20とを具備している。
【0022】
微分回路15及び16の夫々は、静電容量Cf(F)をもったコンデンサ25と、抵抗値Rf(Ω)をもった抵抗26とからなる。
【0023】
アクチュエータとしての電磁アクチュエータ20は、入力されるコイル駆動電流ic(=iD−iV−iA=KD・eD−KV・eV−KA・eA)に対して力変換係数(電流−力変換係数)Kf(N/A)をもってコイル駆動力fc(N)(=Kf・ic)を発生して、このコイル駆動力fcを質量体5に付与してセンサハウジング2に対して質量体5を変位させるようになっている。
【0024】
以上の絶対速度・絶対変位センサ1において、被検出体としてのセンサハウジング2に絶対変位uが生じた場合の運動方程式は式1で表される。
【0025】
【式1】
【0026】
Masonの公式を用いると共に微分回路15及び16の伝達関数G(s)(=(T・s)/(T・s+1)、但し、s:複素演算子、T=Cf・Rf)をsが小さい範囲ではT・s≪1となるためにT・sとして、式1の運動方程式に基づいてセンサハウジング2の絶対変位uと変位信号eDとの間の伝達関数eD/uを求めると式2のようになる。
【0027】
【式2】
eD/u=(m・Ka・s2 )/{(m+Ka・Kf・T2・KA)・s2+(c+Ka・Kf・T・KV)・s+(k−Ka・Kf・KD)}
【0028】
式2より、伝達関数eD/uの固有振動数ωn及び減衰比ζを求めると式3及び式4のようになる。
【0029】
【式3】
ωn={(k−Ka・Kf・KD)/(m+Ka・Kf・T2・KA)}1/2
【0030】
【式4】
ζ=(c+Ka・Kf・T・KV)/{(m+Ka・Kf・T2・KA)・(k−Ka・Kf・KD)}1/2
【0031】
固有振動数ωn及び減衰比ζをもった伝達関数eD/uと周波数ω(=2πf)との関係は図2のようになる。
【0032】
また、絶対変位uと検出される相対変位u−xとの間の伝達関数(u−x)/uを求めると式5のようになる。
【0033】
【式5】
(u−x)/u=m・s2/{(m+Ka・Kf・T2・KA)・s2+(c+Ka・Kf・T・KV)・s+(k−Ka・Kf・KD)}
【0034】
絶対速度・絶対変位センサ1による絶対変位uの検出範囲は、固有振動数ωn以上であって、伝達関数(u−x)/uの大きさ(ゲイン)が一定となる領域である。したがって、式5において固有振動数ωn以上で影響を受ける項は、分子、分母ともにs2の項となるので、固有振動数ωn以上での伝達関数(u−x)/uは、式6のようになる。
【0035】
【式6】
(u−x)/u=m/(m+Ka・Kf・T2・KA)
【0036】
したがって、検出される相対変位u−xは式7のようになる。
【0037】
【式7】
u−x=m・u/(m+Ka・Kf・T2・KA)
【0038】
ここで、絶対速度・絶対変位センサ1内の構造上等の要求により当該絶対速度・絶対変位センサ1により検出できる検出可能振幅(検出可能最大振幅)H(=Max・(u−x))と、絶対速度・絶対変位センサ1により検出できるセンサハウジング2の検出可能振幅(検出可能最大振幅)U(=Max・u)との関係は式8となる。
【0039】
【式8】
H=m・U/(m+Ka・Kf・T2・KA)
【0040】
以上の絶対速度・絶対変位センサ1の解析より明らかであるように、式3において、相対変位フィードバックゲインKDを変えることによって、分子項の(k−Ka・Kf・KD)が変化し、ここで、Ka、Kfは正であるので、相対変位(u−x)のポジティブなフィードバックにより、(k−Ka・Kf・KD)は小さくなっている(なお、相対変位(u−x)のネガティブなフィードバックでは式3の分子項は(k+Ka・Kf・KD)となる)。また、式3において、相対加速度フィードバックゲインKAを変えることによって、分母項の(m+Ka・Kf・T2・KA)が変化し、ここで、Ka、Kf、Tは正であるので、相対加速度aのネガティブのフィードバックにより、(m+Ka・Kf・T2・KA)は大きくなっている(なお、相対加速度aのポジティブなフィードバックでは分母項は(m−Ka・Kf・T2・KA)となる)。したがって、絶対速度・絶対変位センサ1では、相対変位(u−x)がポジティブに、相対加速度aがネガティブに夫々フィードバックされているために、構造的な欠陥を生じさせることなく固有振動数ωnを下げることができる。
【0041】
また、絶対速度・絶対変位センサ1では、式8から明らかであるように、相対加速度aがネガティブにフィードバックされて、(Ka・Kf・T2・KA)が正となるようになっているために、検出可能振幅Hが小さくても、センサハウジング2の大きな絶対変位uを検出することができる、換言すれば絶対速度・絶対変位センサ1の検出可能振幅Uを広げることができる。
【0042】
更に、絶対速度・絶対変位センサ1では、相対速度vのフィードバックは減衰比ζのみに影響する。式4において、相対速度vのフィードバックゲインKVを変えることによって、分子項の(c+Ka・Kf・T・KV)が変化する。ここで、Ka、Kf、Tは正の係数であるので、上記のように、相対速度vをネガティブにフィードバックしているために、(c+Ka・Kf・T・KV)は大きくなって、減衰比ζも大きくなっている。なお、相対速度vをポジティブにフィードバックすると、式4の分子項は(c−Ka・Kf・T・KV)となり、相対速度vのポジティブなフィードバックで減衰比ζを小さくできる。
【0043】
したがって、ばね係数k及び減数係数cをもって被検出体としてのセンサハウジング2に支持された質量体5に対する当該センサハウジング2の相対変位u−xを検出し、検出した相対変位u−xをポジティブに、検出した相対変位u−xを一次微分することにより得られる相対速度vをネガティブに、検出した相対変位u−xを二次微分することにより得られる相対加速度aをネガティブに夫々フィードバックさせて、センサハウジング2の絶対変位uに起因する質量体5の変位を制御する絶対速度・絶対変位検出方法を実施する絶対速度・絶対変位センサ1では、出力端子31、32及び33の夫々からセンサハウジング2の検出された相対変位u−x、相対速度v、相対加速度aを実質的な絶対変位、絶対速度、絶対加速度として電気信号で出力させて得ることができる。
【0044】
なお、上記の例では微分回路15及び16をコンデンサ25と抵抗26とで構成したが、本発明はこれに限定されず、例えばコンデンサ25及び抵抗26に加えて演算増幅器を更に用いて又はコンデンサ25及び抵抗26に代えて遅延器と差動増幅器とを用いて微分回路15及び16を構成してもよく、また、コンデンサ25と抵抗26とからなる微分回路15及び16の近似の微分による高域での位相進みを補償するために、相対加速度aをネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行う位相補償手段をフィードバック制御手段7に設けて、相対加速度aをネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行うようにしてもよい。更に、電磁アクチュエータ20に代えてその他のアクチュエータを用いて構成してもよいのは勿論である。
【0045】
更に絶対速度・絶対変位センサ1では、被検出体としてセンサハウジング2を例示したが、斯かるセンサハウジング2が例えば事務所、事業ビル、集合住宅、一般住宅等の構造物の床、基礎等に設置される場合には、絶対速度・絶対変位センサ1は、結局、斯かる構造物の床、基礎等の絶対速度・絶対変位を検出することになるのであるが、センサハウジング2に代えて、被検出体を構造物の床、基礎等として、この床、基礎等に質量体5を所与のばね係数及び減数係数をもって支持して絶対速度・絶対変位センサを構成してもよい。また、上記の例では、出力端子31、32及び33の夫々から絶対変位、絶対速度、絶対加速度を電気信号をもって得るようにしたが、これに代えて、質量体5に直接に又は機械的てこを介してペン等を取付けて機械的信号として絶対変位、絶対速度、絶対加速度を得るようにしても、更には、レーザ光等の光信号をもって好ましくは光てこを介して絶対変位、絶対速度、絶対加速度を得るようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、質量体の持つ状態量(変位・速度・加速度)をフィードバックすることにより、構造的な欠陥を生じさせることなく固有振動数を下げることができ、しかも、検出可能振幅を広げることができ、而して、固有振動数が高い構造物及び小さい振幅で振動する場合は勿論のこと、固有振動数が低い構造物でも、また大きな振幅をもって振動する場合でも、その絶対速度・絶対変位を良好に検出することができる方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の説明図である。
【図2】図1に示す例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 絶対速度・絶対変位センサ
2 センサハウジング
3 ばね
4 減衰器
5 質量体
6 検出手段
7 フィードバック制御手段
Claims (7)
- 所与のばね係数及び減数係数をもって被検出体に支持された質量体に対する当該被検出体の相対変位を検出し、この検出した相対変位をポジティブに、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブに夫々フィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御し、検出した相対変位から被検出体の絶対速度及び絶対変位のうちの少なくとも一方を得る絶対速度・絶対変位検出方法。
- 検出した相対変位を一次微分することにより得られる相対速度をネガティブ又はポジティブにフィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御する請求項1に記載の絶対速度・絶対変位検出方法。
- 相対加速度をネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行う請求項1又は2に記載の絶対速度・絶対変位検出方法。
- 所与のばね係数及び減数係数をもって被検出体に支持された質量体と、この質量体に対する被検出体の相対変位を検出する検出手段と、この検出した相対変位をポジティブに、検出した相対変位を二次微分することにより得られる相対加速度をネガティブに夫々フィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御するフィードバック制御手段とを具備しており、検出手段より検出した相対変位から被検出体の絶対速度及び絶対変位のうちの少なくとも一方を出力するようにした絶対速度・絶対変位センサ。
- フィードバック制御手段は、更に、検出した相対変位を一次微分することにより得られる相対速度をネガティブ又はポジティブにフィードバックさせて、被検出体の絶対変位に起因する質量体の変位を制御するようになっている請求項4に記載の絶対速度・絶対変位センサ。
- フィードバック制御手段は、相対加速度をネガティブにフィードバックさせる際に位相補償を行う位相補償手段を具備している請求項4又は5に記載の絶対速度・絶対変位センサ。
- フィードバック制御手段は、フィードバックにより被検出体に対して質量体を変位させるアクチュエータを具備している請求項4から6のいずれか一項に記載の絶対速度・絶対変位センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001325171A JP3899891B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001325171A JP3899891B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130628A JP2003130628A (ja) | 2003-05-08 |
JP3899891B2 true JP3899891B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=19141785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001325171A Expired - Fee Related JP3899891B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3899891B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4973373B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2012-07-11 | 一登 背戸 | 絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対変位センサ |
JP5322710B2 (ja) * | 2009-03-06 | 2013-10-23 | 特許機器株式会社 | サーボ型振動センサ及び振動制御装置 |
JP5360561B2 (ja) * | 2009-05-22 | 2013-12-04 | 国立大学法人広島大学 | 微小変位表示デバイス及びこれを用いた建造物の異常振動監視システム |
-
2001
- 2001-10-23 JP JP2001325171A patent/JP3899891B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003130628A (ja) | 2003-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4973373B2 (ja) | 絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対変位センサ | |
JP4874067B2 (ja) | 角速度センサ | |
JP5991431B2 (ja) | 改良された振動ジャイロスコープ | |
JP5524649B2 (ja) | 振動分離のためのフィードバック制御システムで使用するためのコンビネーション形運動センサ | |
CN102981522A (zh) | 基于压电陶瓷和压电加速度计的小型主动振动控制系统 | |
JP3899891B2 (ja) | 絶対速度・絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対速度・絶対変位センサ | |
NL2004415C2 (en) | Active vibration isolation system, arrangement and method. | |
JPH0979900A (ja) | サーボ型速度・変位センサ | |
JP3786489B2 (ja) | 制振装置 | |
JP4616520B2 (ja) | 制振装置 | |
JP2008202371A (ja) | 建物の能動型制振装置 | |
JP7288841B2 (ja) | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 | |
JP4239362B2 (ja) | アクティブ制振方法 | |
JPH04333108A (ja) | 試料台駆動装置 | |
JPH0219846Y2 (ja) | ||
CN112751541B (zh) | 微音叉谐振器刚度自动匹配结构和方法 | |
JP7308156B2 (ja) | アクティブ防振装置 | |
JPS58221038A (ja) | 防振装置 | |
JPH0480806A (ja) | 制振装置 | |
JP2966146B2 (ja) | 自動制御機構付き振動抑制装置 | |
Mizuno et al. | Mass Measurement System Using an Undamped Dynamic Vibration Absorber for Weightless Conditions | |
JP2002048183A (ja) | 制振装置 | |
JPH02230507A (ja) | 磁気ヘッド駆動装置 | |
JPH05248121A (ja) | 振動制御装置 | |
JPH07208538A (ja) | 制振装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3899891 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |