JP3899177B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性、及び耐衝撃性、耐薬品性に優れ、且つ高い難燃性を有するポリカーボネート系難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリカーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート樹脂等に代表されるポリエステル系樹脂からなる樹脂組成物は、耐熱性、耐衝撃性及び耐薬品性等に優れている為に、いわゆるポリマーアロイとして、自動車、電気及び電子機器等の部品として幅広く使用されている。
【0003】
これらの製品は安全性を高めるために、特にオフィスオートメーション機器や、家電製品等において難燃性が要求されており、特に近年、材料の絶対量を低くし、軽く、薄くという観点から、より薄肉成形品での難燃性が必要となる。この場合、成形品の薄肉部分は樹脂の溶融滴下(ドリップ)が発生しやすいため、他の可燃物に燃え広がるおそれを内在する。従って、樹脂組成物には、まずドリップしない高度の難燃性が要求される。
【0004】
難燃性を発現させる為には、各種方法が存在するが、ポリカーボネート樹脂とポリエステル系樹脂との樹脂組成物の場合、通常はハロゲン系化合物の難燃剤及びアンチモン化合物等の難燃助剤が添加されている。しかし、この様な難燃剤は、一般に加工時或いは燃焼時に腐食性ガスの発生等があり成形加工時の金型の保守による工数増加の問題があり、また場合により将来における廃棄時の環境への影響等の懸念もあり、ハロゲン系難燃剤及びアンチモン化合物を含有しない、難燃性組成物が望まれているのが現状である。
【0005】
非ハロゲン系の難燃剤として、有機リン系の化合物が用いられている。かかる化合物としては、例えば、トリフェニルフォスフェート(TPP)が良く知られており、広く使用されている。しかしTPPの添加は組成物の耐熱温度を低下させる問題点があり、従来使用していたポリカーボネート樹脂及びポリエステル系樹脂からなる難燃性樹脂組成物を代替するには、耐熱温度の低下が大きすぎる問題が生じる。
【0006】
特開平8−12864号公報には、特定のリン酸エステル系化合物を、ポリカーボネート樹脂及びポリエステル系樹脂からなる樹脂組成物に配合することにより、耐熱性及び難燃性を改良した樹脂組成物の記述がある。しかしながらかかる樹脂組成物においても従来のハロゲン系難燃剤を使用した難燃性樹脂組成物に比較すると、耐熱温度の低下は大きく十分なものではなかった。
【0007】
したがって、耐熱温度が十分に高く、且つ非ハロゲン系難燃剤により難燃化された、ポリカーボネート樹脂及びポリエステル系樹脂からなる樹脂組成物が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂とポリエステル系樹脂からなる難燃性樹脂組成物において、非ハロゲン系難燃剤を使用しながら良好な難燃性を有し、更に耐熱温度の良好な難燃性樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【0009】
本発明者らは、前記目的を達成するために、環状リン酸エステル系化合物の耐熱性が高いことに注目し検討をしたが、予想に反して十分な難燃性を得ることができなかった。一般にリン系化合物を難燃剤として使用した場合、かかる難燃効果はリン含有量に比例するといわれる。本発明者らは、かかる一般原則に反した結果の解析を鋭意行い、かかる過程で驚くべきことに、これに極めて少量の特定の無機塩を添加する事で、環状リン酸エステル単独では発現しない高度の難燃性を有すると共に、耐熱性、耐衝撃性に優れた成形物を得られる事を見出し、本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)、(B)ポリエステル系樹脂(B成分)、(C)下記一般式(1)
【0011】
【化2】
Figure 0003899177
【0012】
(式中Rは、炭素数3〜20の基であり、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれか1つの基を表わす)で表される骨格を有する環状リン酸エステル化合物(C成分)、(D)アルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩からなる群より選ばれた1種以上の無機塩(D成分)及び(E)フッ素樹脂(E成分)からなる樹脂組成物であり、且つA成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合計を100重量部とした時、A成分が96〜40重量部、B成分が1〜55重量部、C成分が2〜20重量部、D成分が10重量部以下及びE成分が0.01〜3重量部であり、かつ該C成分に由来するリン原子のモル数に対するD成分のモル数の割合が0.02以上である難燃性樹脂組成物に関するものである。
【0013】
本発明のA成分として使用するポリカーボネート樹脂とは、二価フェノールとカーボネート前駆体を反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂である。ここで用いる二価フェノールとしては例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノールAと称する)、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,2’−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロパン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。好ましい二価フェノールはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系であり、ビスフェノールAが特に好ましい。カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カルボニルエステル、ハロホルメート等が挙げられ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、二価フェノールのジハロホルメート等が挙げられる。ポリカーボネート樹脂を製造するに当り、上記二価フェノールを単独で用いても又は二種以上を併用してもよいが、かかるポリカーボネート樹脂中少なくとも40モル%以上が、ビスフェノールA由来のものであることが望ましい。又、ポリカーボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、二種以上のポリカーボネート樹脂の混合物であってもよい。
【0014】
ポリカーボネート樹脂の分子量は特に制限する必要はないが、あまりに低いと強度が十分でなく、あまりに高いと溶融粘度が高くなり成形し難くなるので、粘度平均分子量で表して通常10,000〜50,000、好ましくは、15,000〜40,000である。ここでいう粘度平均分子量(M)は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP)を次式に挿入して求めたものである。
ηSP/C=[η]+0.45×[η]2
[η]=1.23×10-40.83
(但し[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度で0.7)
【0015】
次にポリカーボネート樹脂を製造する基本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆物質としてホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤及び有機溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、及びピリジン等のアミン化合物が挙げられる。有機溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。又反応促進のために例えば第三級アミンや第四級アンモニウム塩等の触媒を用いることができ、分子量調節剤として例えばフェノールやp−tert−ブチルフェノールのようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤を用いることが望ましい。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中のpHは10以上に保つのが好ましい。尚結果として得られた分子鎖末端の全てが末端停止剤に由来の構造を有する必要はない。
【0016】
カーボネート前駆物質として炭酸ジエステルを用いるエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガスの存在下に所定割合の二価フェノールを炭酸ジエステルと加熱しながら攪拌し、生成するアルコール又はフェノール類を留出させる方法により行う。反応温度は生成するアルコール又はフェノール類の沸点等により異なるが、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコール又はフェノール類を留出させながら反応を完結させる。かかる反応の初期段階で二価フェノール等と同時に又は反応の途中段階で末端停止剤を添加させる。又反応を促進するために現在公知のエステル交換反応に用いられる触媒を用いることができる。このエステル交換反応に用いられる炭酸ジエステルとしては、例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等があげられる。これらのうち特にジフェニルカーボネートが好ましい。
【0017】
本発明のB成分に使用されるポリエステル系樹脂とは、ジカルボン酸とジオール、又はそのエステル誘導体とを主成分とする縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体である。
【0018】
ここでいうジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4’−p−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸等の芳香族系ジカルボン酸が好適に用いられる。
【0019】
これらのジカルボン酸は二種以上を混合して使用してもよい。なお少量であれば、該ジカルボン酸と共にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を一種以上混合使用することが出来る。
【0020】
またジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール等、及びそれらの混合物等が挙げられる。
【0021】
具体的なポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと称する)、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(以下PBTと称する)、ポリへキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(以下PENと称する)、ポリブチレンナフタレート(以下PBNと称する)、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレート、等の他、ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート、等のような共重合ポリエステルが挙げられる。これらのうち、機械的性質等のバランスがとれたPET、PBT、PBN、及びPENが好ましく使用できる。
【0022】
かかるポリエステル系樹脂の製造方法については、常法に従い、チタン、ゲルマニウム、アンチモン等を含有する重縮合触媒の存在下に、加熱しながらジカルボン酸成分と前記ジオール成分とを重合させ、副生する水又は低級アルコールを系外に排出することにより行われる。
【0023】
またポリエステル系樹脂の分子量については、o−クロルフェノールを溶媒としてで35℃で測定した固有粘度が0.6〜1.3、好ましくは0.75〜1.15である。
【0024】
本発明のC成分として使用される環状リン酸エステル化合物とは、一般式(1)で表される骨格を少なくとも1分子内に1個有する化合物である。
【0025】
【化3】
Figure 0003899177
【0026】
(式中Rは、炭素数3〜20の基であり、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれか1つの基を表わす)
【0027】
かかる官能基を有する化合物は、基本的に近接したジオールを有する骨格にオキシ3塩化リンを反応させしかる後に、適宜フェノール性水酸基を反応させることによって得られる。かかる反応は、例えば、特開平9−183786号に開示されている手法、或いは、R.M.McConnell等、J.Org.Chem.、24巻、630〜635ページ(1959)に記載されている。
【0028】
かかる官能基を有する化合物としては、1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、グリセリン等の2価以上の水酸基が近接した炭素に修飾されている化合物にオキシ3塩化リンを反応させた後、例えばフェノール、2,5−ジメチルフェノール、クレゾール等を反応させる事によって得られる。或いは、事前に、オキシ3塩化リンの塩素の一部をこれらのフェノール類で変成した後に、同じように反応させることも可能である。
【0029】
しかしながら、本発明において更に良好な効果を発現する為には、一般に上記官能基が、対称的な環状骨格を有している事が好ましく、かかる好適な環状リン酸エステル化合物は、下記一般式(2)で表される。
【0030】
【化4】
Figure 0003899177
【0031】
(式中R1 、R2 は、互いに同一でも異なっていても良く、下記一般式(3)で表される基である)
【0032】
【化5】
Figure 0003899177
【0033】
(ここで、Arはフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれか1つの基を表わし、R3 はArに結合した置換基を表わし、n=0〜4である。R3 はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、Ar上の酸素原子を介してリン原子に結合している部分以外のどの部分に結合していてもよく、メチル、エチル、異性体を含むプロピル、異性体を含むブチル、そのArへの結合が直接又は、酸素、イオウ、又は、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を介してなされる炭素数5〜14のアリール基から選ばれる1種又は2種以上の有機基を示す)
【0034】
式中、R1 、R2 の好ましい具体例としては、フェニル基、クレジル基、キシリル基、トリメチルフェニル基、4−フェノキシフェニル基、クミル基、ナフチル基、4−ベンジルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,6−ジフェニルフェニル基、4−フェニルフェニル基、4−ジフェニルフェニル基、アントリル基及び4−ベンゼンスルホニルフェニル基等を挙げることができる。かかる化合物は、上述の通り基本的にペンタエリスリトールを原料にして、容易に製造することが可能である。
【0035】
本発明にD成分として使用する無機塩としては、アルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩から選ばれた一種以上の無機塩から選ばれた1種又は2種以上の混合物である。
【0036】
好ましくは、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムから選ばれた1種以上の無機塩であり、特に炭酸カルシウム、リン酸カルシウム及び炭酸バリウムではより高い難燃効果を発揮する。また炭酸カルシウムはそれ自体が無毒である点で、特に好ましく使用できるものである。なおかかる無機塩は粒径、形状、表面処理の有無に関わりなく使用可能である。
【0037】
かかる無機塩は、驚くべきことに、リン含有量に反して難燃性能が十分発揮しない本発明のC成分の難燃性を著しく向上させる効果を有する。難燃効果を有する無機物として、例えば、ポリオレフィン系で使用されている水酸化アルミニウムや、水酸化マグネシウム等が知られている。しかし、かかる場合は大過剰に添加しなければ、難燃効果が認められず、更に大過剰の添加により樹脂本来の機械物性が著しく低下して、実用に供することが困難となる。すなわち、本来的には難燃性の向上に何らの寄与をしないことが、本発明者達の検討で明らかになった。一方難燃剤としては、本発明のC成分の構成官能基を有する化合物にのみ、その燃焼抑制効果が発現するという驚くべき事実を見出し、本発明に到達したのである。従って、本発明のC成分である難燃剤とD成分である無機塩との間には、何らかの相互作用が働くことも本発明者らにより確認されている。
【0038】
本発明のE成分として使用するフッ素樹脂は、フッ素原子を含有し、フィブリル形成能を有するものであり、火種、及び溶融物滴下防止剤として使用されるものである。本機能は当業者にとってはすでに一般的に知られたものである。かかるフッ素樹脂には、例えば、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニルフルオライド、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロプロピレン等のフッ素含有モノマーの単独又は共重合体が挙げられる。また滴下防止性能を損なわない範囲で、前記フッ素含有モノマーと、エチレン、プロピレン、アクリレート等の重合性モノマーを共重合してもよい。これらのフッ素樹脂の中で、ポリテトラフルオロエチレンが好ましい。好ましいポリテトラフルオロエチレンはASTM規格によれば、タイプ3と呼ばれるものである。
【0039】
なお、フッ素樹脂は慣用の方法、例えば、米国特許第2,393,967号明細書に記載の乳化重合法等により得ることができる。またフッ素樹脂は固体状態でも、また乳濁液の状態でも使用可能であるが、本発明の組成物においては樹脂の熱安定性等の点から、固体状態での使用が好ましい。
【0040】
次に各成分の含有量について説明する。本発明で使用するA成分の含有量はA成分、B成分、C成分、D成分及びE成分からなる樹脂組成物100重量部中96〜40重量部、好ましくは90〜50重量部である。96重量部を越えると、耐薬品性及び難燃性が不十分となり、40重量部未満では難燃性が不十分となる。
【0041】
本発明で使用するB成分はA成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部中1〜55重量部、好ましくは5〜40重量部である。1重量部未満では耐薬品性が不十分となり、55重量部を越えると良好な難燃性を付与できなくなる。
【0042】
本発明で使用するC成分である環状リン酸エステル化合物の含有量は、A成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部中2〜20重量部である。基本的に難燃性は、組成物中の有効リン含量で決定されるべきであるので、その有効リン含有量が、A成分〜E成分からなる樹脂組成物中0.3重量%以上存在すれば本発明は有効に機能し、好ましくは0.6重量%以上、更に好ましくは0.8重量%以上である。又、過剰のC成分の存在は、樹脂本来の物性低下につながるおそれがあるため、A成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部に対して20重量部以下であることが望ましく、好ましくは18重量部以下である。
【0043】
本発明で使用するD成分であるアルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩からなる群より選ばれた1種以上の無機塩の含有量は、A成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部中10重量部以下であり、かつC成分に由来するリン原子のモル数に対して、D成分のモル数の割合が0.02以上であることが必要である。ここでリン原子のモル数に対するD成分のモル数の割合とは、D成分のモル数をリン原子のモル数で除した数値をいう。好ましくは、A成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部中8重量部以下であり、かつC成分に由来するリン原子のモル数に対して、D成分のモル数の割合が0.10を越えるものである。D成分が10重量部より多いと、樹脂成分の分解が大きくなり逆に難燃効果が不十分となり好ましくない。またC成分に由来するリン原子のモル数に対して、D成分のモル数の割合が0.02未満である場合は、十分な難燃効果が得られない。D成分は比較的少量で十分な効果を発揮し、かかるD成分の量が基本的に樹脂本来の物性を損なうものでないことも本発明の主要なる内容である。
【0044】
本発明で使用するE成分であるフッ素樹脂の含有量は、A成分〜E成分からなる樹脂組成物100重量部中0.01〜3重量部であり、好ましくは0.1〜2重量部、更に好ましくは、0.2〜1重量部である。フッ素樹脂の含有量が、0.01重量部より少ないとドリップ防止効果が少なく、高い難燃性を付与することが困難であり、3重量部より多くなると成形品の外観の悪化を生じるため好ましくない。
【0045】
本発明の難燃性樹脂組成物には、本発明のA成分〜E成分に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、ポリカーボネート樹脂に難燃性を付与するものとして従来から知られている、本発明のC成分以外のリン酸エステル、赤リン、スルホン酸金属塩系、及びシリコーン系の難燃剤を使用することも可能である。尚、本発明の目的を損なわない範囲とは、C成分の添加量を1とした場合には、重量比で0.8以下、好ましくは0.6以下、より好ましくは0.5以下での使用をいう。更に、耐衝撃性の改良を目的としてアクリル系エラストマー、アクリル重合体とポリオルガノシロキサン重合体がIPN構造有するエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性ポリアミドエラストマー等の弾性重合体を更に添加することも可能である。また既に公知の種々の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐光安定剤等の劣化防止剤、滑剤、帯電防止剤、離型剤、可塑剤、摺動剤、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、芳香族ポリエステル繊維等の補強繊維、マイカ、ガラスフレーク等の充填剤、顔料等の着色剤等を添加してもよい。前記添加剤の使用量は、耐熱性、耐衝撃性、機械的強度等を損なわない範囲で、添加剤の種類に応じて適宜選択できる。
【0046】
本発明の難燃性樹脂組成物は、通常、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、環状リン酸エステル化合物、無機塩、フッ素樹脂及びその他の各成分を別々の供給機より、又はかかる成分の一部又は全部を混合機により予備混合した混合物及び混合物以外の各成分を各々の供給機より、混練機に供給し、溶融混合することで作成される。混合機としては例えば、タンブラー、V型ブレンダー、スーパーミキサー、スーパーフローター及びヘンシェルミキサー等が挙げられる。また混練機としては種々の溶融混合機が使用できるが、例えば、ニーダー、一軸又は二軸押出機等が使用できる。中でも二軸押出機等を用いて樹脂組成物を溶融して押出し、ペレタイザーによりペレット化する方法が好ましく使用される。この場合例えば200〜320℃、好ましくは220〜290℃程度の温度で1個以上の脱気孔を備えた押出機を使用し、減圧下において溶融混練することが好ましい。
【0047】
本発明の難燃性樹脂組成物は、家庭電化製品、OA機器等のハウジングやエンクロージャー、携帯情報機器等のハウジングやケーシング等の種々の成形品を形成する材料として有用である。このような成形品は慣用の方法、例えば、ペレット状難燃性樹脂組成物を、射出成形機を用いて、例えば220〜290℃程度のシリンダー温度で射出成形することにより製造できる。
【0048】
【発明の実施の形態】
[参考例1]ジフェニルペンタエリスリトールジホスフェートの合成
撹拌装置、還流冷却管、滴下漏斗、オイルバスを備えた10リットル三つ口フラスコに、オキシ塩化リン5757.7g、無水塩化マグネシウム15.35gを仕込み、窒素還流下でオイルバスを約110℃に加熱し、オキシ塩化リンを還流する状態とした後、滴下漏斗よりフェノール1024.3gをクロロベンゼン1707mlに溶解した溶液を約30分かけて注入し、その後30分更に反応させた。発生する塩化水素は、還流冷却管を通して反応系外の水酸化ナトリウム水溶液に吸収させた。これによりモノフェニルジクロロホスフェートを得た。反応後溶媒と過剰のオキシ塩化リンを留去した。31P−NMR(重クロロホルム溶媒)測定を行い、3.4ppmの単一ピークを確認した。
【0049】
次に撹拌装置、還流冷却管、滴下漏斗、オイルバスを備えた5リットルの三つ口フラスコにピリジン3000g、全体の8重量%が目開き150μmの標準篩を通過せず、全体の5重量%が目開き22μmの標準篩を通過する粒度分布のペンタエリスリトール粉末300gを仕込み、撹拌しながら、これに上記で得たモノフェニルジクロロホスフェート930gを徐々に滴下した。発熱によって温度が60℃を越えないように滴下の速度を調節した。滴下終了後もそのまま加熱することなく30分撹拌した。その後溶媒を留去し、残さを約5000mlの水で洗浄し、これを3回繰り返した後、更に約3000mlのメタノールで洗浄し、乾燥し、白色固体760gを得た。31P−NMR(重クロロホルム溶媒)より、13.8ppmに単一のピークであることを確認し、ジフェニルペンタエリスリトールジホスフェートであることを確認した。また高速液体クロマトグラフィーにより測定された純度は99.5%であった。以下これをDPと称する。
【0050】
[参考例2]ジ(2,6−ジメチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフェートの合成
参考例1のフェノール1024.3gを2,6−ジメチルフェノール1330gに変更した以外は参考例1と同様にして、2,6−ジメチルフェニルジクロロホスフェートを合成後、このうちの1053.7gを参考例1と同様にしてペンタエリスリトールと反応させ、ジ(2,6−ジメチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフェートを得た。高速液体クロマトグラフィーにより測定された純度は99.3%であった。以下これをDTBPと称する。
【0051】
[参考例3]ジ(4−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフェートの合成
参考例1のフェノール1024.3gを4−tert−ブチルフェノール1634.8gに変更した以外は参考例1と同様にして、4−tert−ブチルフェニルジクロロホスフェートを合成後、このうちの1176.5gを参考例1と同様にしてペンタエリスリトールと反応させ、ジ(4−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフェートを得た。高速液体クロマトグラフィーにより測定された純度は99.6%であった。以下これをDDMPと称する。
【0052】
[参考例4]環状リン酸エステルと無機塩との相互作用の確認(1)
参考例1で作成したDP1000mgを電子天秤で秤量し、メノウ乳鉢で均一な微粉末とした後、約15mgを秤量し、TGA測定器により窒素ガス気流下、23℃から20℃/分の昇温速度で300℃まで昇温、そのまま30分保持した。かかる過程における昇温開始から15分時と30分時の間における単位時間当りの重量減少割合を算出した。同様にして参考例1で作成したDP800mg及び炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)200mgを電子天秤で秤量し、これらを混合してメノウ乳鉢にて均一に粉砕及び混合した後、約15mgを秤量し、上記と同様の条件で測定及び重量減少割合を算出した。尚この場合DPのみの重量を基準とし換算して算出した。
かかる測定の結果、DP単独での重量減少割合は1.65重量%/分であったのに対し、炭酸カルシウムを混合した場合には0.9重量%/分であった。すなわち、炭酸カルシウムにより、環状リン酸エステル成分の高温時における重量減少が少なくなることが確認された。
【0053】
[参考例5]環状リン酸エステルと無機塩との相互作用の確認(2)
TGA測定用のサンプルは参考例4と同様に作成し、23℃から20℃/分の昇温速度で900℃まで昇温した際に、重量減少速度が最大となる温度を算出した。この場合DP単独では375℃であったのに対し、炭酸カルシウムを混合した場合には395℃であり、DPの熱分解温度が上昇していることが確認された。
【0054】
[実施例1〜21、比較例1〜19]
上記で得られた環状リン酸エステル化合物を使用し、表1及び表2に各サンプルについて評価を行った。尚評価は以下の項目(1)及び(2)について行った。尚、表中の部は重量部を表わす。
【0055】
(1)燃焼性
燃焼性は厚さ1.6mmのテストピースを用い、燃焼性の評価尺度として、米国UL規格のUL−94に規定されている垂直燃焼試験に準じて評価した。
(2)荷重たわみ温度
荷重たわみ温度は、JIS規格K7207にしたがって、荷重18.5kgf/cm2の条件下で測定した。
【0056】
表1及び表2記載量(重量部)の各成分、及びかかる各成分の合計100重量部に対してトリメチルフォスフェート(大八化学工業(株)製)を0.05重量部加え、タンブラーを使用して均一に混合した後、15mmφベント付き二軸押出機(MPV製 MP2015)にて樹脂温度260℃でペレット化し、得られたペレットを熱風乾燥機にて95℃で4時間乾燥した。該ペレットは射出成形機((株)日本製鋼所製J75Si)にてシリンダー温度250℃、金型温度80℃で各テストピースを成形した。但し、比較例においてリン酸エステル成分を20重量%以上配合したサンプルについては、乾燥温度は70℃とし、成形時の金型温度を65℃として成形した。
【0057】
なお表1及び表2記載の各成分を示す記号は以下の通りである。
(A成分)
PC;ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製 パンライトL−1225WP、粘度平均分子量22,500)
(B成分)
PET;ポリエチレンテレフタレート樹脂(帝人(株)製 TR8580)
PBT;ポリブチレンテレフタレート樹脂(帝人(株)製 TRB−J)
PBN;ポリブチレンナフタレート樹脂(帝人(株)製 固有粘度0.79)
(C成分)
参考例1〜3に記載のDP、DDMP、DTMPを使用した。
【0058】
(C成分以外の難燃剤)
PX200;縮合型リン酸エステル(大八化学工業(株)製 PX200)
FG;テトラブロモビスフェノールAのカーボネートオリゴマー(帝人化成(株)製 FG−7000)
(D成分)無機塩
CaCO3;炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
MgCO3;炭酸マグネシウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
Ca3(PO4)2;リン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
BaCO3;炭酸バリウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
(D成分以外の無機塩)
CaSO4;硫酸カルシウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
Na2CO3;炭酸ナトリウム(和光純薬工業(株)製 試薬特級)
(E成分)
PTFE;ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業(株)製 ポリフロンFA500)
【0059】
【表1】
Figure 0003899177
【0060】
【表2】
Figure 0003899177
【0061】
かかる表から明らかなように、例えば、実施例1と比較例3とを比較すると、炭酸カルシウムが添加されていない場合には、notVであり難燃性能が認められないところ、炭酸カルシウムを添加することでV−0という極めて高度な難燃性を達成することが分かる。比較例4も同様に炭酸カルシウムが適量でない場合には、難燃性が達成できない。また実施例1と比較例5との比較より、C成分は所定量を超えると耐熱温度の大幅な低下を生ずると共に、難燃性能も低下することがわかる。更に実施例4と比較例10とを比較すると、縮合リン酸エステル系の難燃剤を使用した場合には、難燃性能は同等であるが、耐熱温度が低いものとなる。同様に比較例11から、かかる場合に同等の難燃性能を得るべく難燃剤の量を低減させた場合には難燃性能が得られず、さらに比較例12より、これに炭酸カルシウムを添加しても難燃性は得られないことが分かる。また比較例16及び17と実施例16との比較より他の無機塩では効果のないことが示され、また実施例1と比較例19との比較より、効果のある無機塩であっても所定量を越えた場合には、逆に難燃性能が発揮されないことが示されている。
【0062】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂とポリエステル系樹脂との樹脂組成物において、ハロゲン系難燃剤を含むことなく良好な難燃性を有し、更に従来のハロゲン系難燃剤を使用した場合と比較し耐熱性の低下が少ないとの特性を有することから、難燃性、耐熱性、その他耐薬品性等が必要とされるOA機器、家電製品等に有用である。

Claims (5)

  1. (A)ポリカーボネート樹脂(A成分)、(B)ポリエステル系樹脂(B成分)、(C)下記一般式(1)
    Figure 0003899177
    (式中Rは、炭素数3〜20の基であり、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれか1つの基を表わす)で表される骨格を有する環状リン酸エステル化合物(C成分)、(D)アルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩からなる群より選ばれた1種以上の無機塩(D成分)及び(E)フッ素樹脂(E成分)からなる樹脂組成物であり、且つA成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合計を100重量部とした時、A成分が96〜40重量部、B成分が1〜55重量部、C成分が2〜20重量部、D成分が10重量部以下及びE成分が0.01〜3重量部であり、かつ該C成分に由来するリン原子のモル数に対するD成分のモル数の割合が0.02以上である難燃性樹脂組成物。
  2. A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合計を100重量部とした時、A成分が90〜50重量部、B成分が5〜40重量部、C成分が4〜18重量部、D成分が8重量部以下及びE成分が0.01〜3重量部であり、かつ該C成分に由来するリン原子のモル数に対するD成分のモル数の割合が0.10を越えるものである請求項1に記載の難燃性樹脂組成物。
  3. D成分が炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムから選ばれた一種以上の無機塩である請求項1又は2のいずれか1項に記載の難燃性樹脂組成物。
  4. D成分が炭酸カルシウム、リン酸カルシウム及び炭酸バリウムから選ばれた一種以上の無機塩である請求項1又は2のいずれか1項に記載の難燃性樹脂組成物。
  5. B成分がポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートから選ばれた一種以上の樹脂である請求項1〜4のいずれか1項に記載の難燃性樹脂組成物。
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