JP3898966B2 - 記録媒体管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピーカードの不正使用防止精度を向上させることのできる記録媒体管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行うパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が知られている。これら遊技機を設置した遊技店においては、プリペイドカードあるいは会員カードなどの各種記録媒体が使用されることが多い。
【0003】
例えば、会員カードは、会員登録を行った遊技客(会員)に対して遊技店から発行されるものであり、この会員カードには予め固有識別情報(例えば会員番号)を磁気記録してある。なお、会員登録に際しては、会員になろうとする遊技客が所定の申し込み用紙に記入した氏名、電話番号、住所などの必要事項が、会員カードの固有識別情報に関連付けられた状態で、会員管理装置であるターミナルコントローラの会員管理テーブルに登録されることになる。
【0004】
このようにして発行された会員カードを例えばカード発行機に挿入した後に入金を行うことで、その入金の額に応じた有価価値が、固有識別情報に関連付けられた状態でターミナルコントローラの会員管理テーブルに登録される。これ以降、有価価値が関連付けられた会員カードを、一般のプリペイドカードと同様に使用して遊技を行うことが可能になる。
【0005】
ところで、このような会員カードを適用するカード管理システムには、会員カードの記録情報(固有識別情報、氏名、電話番号、住所など)を不正にコピーしたカード(偽造カード)を用いて遊技が行われることを防止するための対策を施しているシステムもある。
【0006】
図12は、従来のカード管理システムにおける不正コピーカード対策処理を説明するための図を示したものである。
【0007】
ターミナルコントローラ1は、カードID(固有識別情報)と、カードの挿入および排出のいずれかの状態を示すカード状態情報と、カード処理ユニットの装置IDとを対応付けて記憶している管理情報テーブル2を備えている。この管理情報テーブル2には、たとえば、カードID「0002」に対応して挿入/排出情報として「挿入」と装置IDとして「#03」とが記憶されている。
【0008】
さて、装置IDが「#03」のカード処理ユニット3に、カードIDが「0002」のカードが挿入中において、該「0002」と同一のカードID「0002」のカードが、装置ID「#04」のカード処理ユニット4に挿入されると(S1)、カード処理ユニット4は、挿入されたカードのカードデータ(カードIDなど)を読み取り、この読み取ったカードデータに基づいて、カードID「0002」を含めてカード状態の問合せを、ターミナルコントローラ1に行う(S2)。
【0009】
ターミナルコントローラ1では、受信した問合せに含まれるカードID「0002」を基に、管理情報テーブル2を検索し(S3)、この検索した結果、カードID「0002」のカードは装置ID「#03」のカード処理ユニット3に挿入されていると判断する。そして、ターミナルコントローラ1は、装置ID「#04」のカード処理ユニット4に挿入されたカード(カードID「0002」)はコピーカードである可能性が高いので、カード処理ユニット4に対して、カードID「0002」のカードに対する「使用不可通知」を送信する(S4)。
【0010】
この「使用不可通知」を受け取ったカード処理ユニット4はエラーダウンし、駆け付けた係員が対応する。
【0011】
なお、ターミナルコントローラ1は、上記S3の検索の結果、カードID「0002」に対応してカード状態情報として「排出」と装置IDとして「00」(nullの意味)とが記憶されていた場合には、カード処理ユニット4に対して「使用許可通知」を送信することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカード管理システムでは、カード処理ユニット3(装置ID「#03」)が、カード(カードID「0002」)を排出し、そのカードが排出状態である旨を示す「排出」情報をターミナルコントローラ1に送信したにも関わらず、通信エラー等により、前記「排出」情報がターミナルコントローラ1に送信されないことに起因して、管理情報テーブル2の記憶内容が更新されない状態が発生する。
【0013】
すなわち、図12に示す管理情報テーブル2の記憶内容が、カードID「0002」に対応して、カード状態が「排出」と装置IDが「00」(null)とが記憶されている内容に更新されない。
【0014】
このことは、カードID「0002」のカードは実際には何れのカード処理ユニットにも挿入されていないので、そのカードが、カード処理ユニット4に挿入された場合は、カード処理ユニット4に対しては「使用許可通知」が送信されるべきものが、「使用不可通知」が送信されることを意味する。
【0015】
このため、正当なカードID「0002」のカードが不正なコピーカードとして取り扱われ、その正当なカードを利用して遊技を行うことができない。しかも、該正当なカードに関連付けられた有価価値を使用可能にするには、その正当なカードのデータを新規なカードに移行(再発行)処理を施した後に、その新規なカードを使用する必要がある。
【0016】
上述したように、従来のカード管理システムでは、通信等のエラーにより管理情報テーブルの記憶内容が更新されなかったことに起因して、本来であれば使用可能な正当なカードを使用することができなかった。
【0017】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、コピーカードの不正使用防止精度を向上させることのできる記録媒体管理システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1に係る記録媒体管理システムは、記録媒体の固有識別情報と、該記録媒体が所定の記録媒体処理装置に受け入れられていることを示す状態情報と、該所定の記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えた管理装置と、処理対象の記録媒体を受け入れた際に、その固有識別情報を含めて該処理対象の記録媒体に関わる所定の処理が可能か否かの第1の問合せを前記管理装置に対して行い、この問合せした結果が前記所定の処理を許可しない旨であった場合に、前記処理対象の記録媒体を処理しない複数の記録媒体処理装置とを備え、前記管理装置は、前記複数の記録媒体処理装置のうちの前記処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置からの前記第1の問合せを受信した際には、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して前記状態情報が前記記憶手段に記憶されている場合には、当該固有識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている前記装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して記録媒体の受け入れ状態に関する第2の問合せを行うと共に、当該第2の記録媒体処理装置からの前記第2の問合せに対する結果に基づいて、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可するか否かを決定するようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項2に係る記録媒体管理システムは、請求項1の発明において、前記管理装置は、前記第2の記録媒体処理装置からの前記第2の問合せに対する結果が当該固有識別情報の記録媒体の受け入れ中を示す旨の場合には、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を、前記第1の問合せに対する結果として前記第1の記録媒体処理装置に送信することを特徴とする。
【0020】
また、請求項3に係る記録媒体管理システムは、請求項1または2の発明において、前記管理装置は、前記複数の記録媒体処理装置のうちの前記処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置からの前記第1の問合せを受信したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して前記状態情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記状態情報が記憶されていると判断した場合は、前記記憶手段に記憶されている対応する装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して、記録媒体の受け入れ状態に関する情報を問合せる問合せ手段と、前記第2の記録媒体処理装置から前記所定の記録媒体が挿入されている旨の通知を受信した場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項4に係る記録媒体管理システムは、請求項3の発明において、前記通知手段は、前記問合せ手段が前記第2の記録媒体処理装置から前記所定の記録媒体が挿入されていない旨の通知を受信した場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたことを特徴とする。
【0022】
また、請求項5に係る記録媒体管理システムは、請求項4の発明において、前記通知手段は、前記問合せ手段が前記第2の記録媒体処理装置からの問合せに対する結果を受信できなかった場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたことを特徴とする。
【0023】
さらに、請求項6に係る記録媒体管理システムは、請求項4または5の発明において、前記通知手段が前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報と、前記状態情報と、前記第1の記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報とが対応付けられた内容になるように、前記記憶手段の記憶内容を更新する更新手段を更に備えたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる記録媒体管理システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態では、本発明に係る記録媒体管理システムをパチンコ遊技やスロット遊技を提供する遊技システムに適用した場合を示すこととする。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態である記録媒体管理システムを適用した遊技システムの概略構成を示すブロック図である。ここで例示する遊技システムでは、記録媒体としてプリペイドカードPC及び会員カードMCを適用する。
【0026】
会員カードMCは、住所や氏名などの会員情報を登録した会員である利用客に対して遊技店が発行する合成樹脂製のカード(JIS2)であり、各種情報が磁気記録及び印字してある。具体的には、発行店の識別情報や会員コード(カードID)等の会員情報が磁気記録してあると共に、発行店名、固有識別情報としての会員コード(カードID)、販売会社コード、店コードなどの情報が印字(エンボス印字)してあり、記録内容の一部を目視できるようになっている。
【0027】
これに対してプリペイドカードPCは、任意の一般利用客に対して遊技店が都度発行する紙製の磁気カードであり、上述した会員カードMCと同様、各種情報が磁気記録及び印字してある。具体的には、発行店の識別情報、カード固有の識別コード、発行金額、カード種別等が磁気記録してあると共に、発行店名、カード固有識別情報(例えば発行機番号+連番)、発行金額及び有効期限が目視できるように印字してある。
【0028】
これらの会員カードMC及びプリペイドカードPCは、その材質や板厚及び記録内容が相違するものの、縦横の寸法が同一であると共に、各種情報を磁気記録するための磁気ストライプも同一の位置に設けてある。
【0029】
また、会員カードMC及びプリペイドカードPCには、それぞれパチンコ玉を借り受ける際の基準となる有価価値、具体的には「度数」と称される有価価値を付与してある。ここでいう「度数」とは、パチンコ玉の貸出処理単位であり、所定のレートで設定してある。一般的には、1度数が100円に対応し、1度数でパチンコ玉を25個だけ貸し出すように設定してある。本実施の形態では、それぞれの度数は、個々の会員カードMC、プリペイドカードPCには記録せず、後述するターミナルコントローラに記憶させてある。
【0030】
さて、図1に示すように、本実施の形態の遊技システムでは、「島」と呼ばれるグループごとに複数の遊技機(例えば、パチンコ機)10を並設してあると共に、各島毎にカード処理ユニット30、カード発行機101、カード精算機102、カード更新機103等の記録媒体処理装置を適宜設けてある。
【0031】
遊技機10は、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に発射して遊技客が遊技を行うためのものである。
【0032】
カード処理ユニット30は、プリペイドカードPCや会員カードMCに関連付けられた度数(有価価値)を上限としたパチンコ玉の貸し出し処理を主機能とするものである。このカード処理ユニット30は、遊技店に設置された複数の遊技機10それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、遊技機10の相互間に挟まれる形で配置してある。
【0033】
カード発行機101は、プリペイドカードPCの発行処理、プリペイドカードPCや会員カードMCに関連付けられた度数(有価価値)に対する加算処理を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してある。また、カード発行機101は、会員カードMCを再発行するための処理機能も有している。
【0034】
カード精算機102は、プリペイドカードPCや会員カードMCに対して関連付けられた度数を現金として払い戻す処理を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してある。
【0035】
カード更新機103は、プリペイドカードPCに設定された有効期限を更新する処理、すなわち有効期限を経過したプリペイドカードPCを新たなプリペイドカードPCとして発行する処理を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してある。
【0036】
上述した遊技機10、カード処理ユニット30、カード発行機101、カード精算機102及びカード更新機103は、各島に設けた島コントローラ100を通じてターミナルコントローラ200と称される会員管理装置の制御下にある。
【0037】
なお、図1において、A#03、A#04はカード処理ユニット30を特定するための装置識別情報(装置ID)を示すものであり、同様に、B#01、C#01およびD#01は、それそれカード発行機101、カード精算機102およびカード更新機103を特定するための装置識別情報(装置ID)を示すものである。
【0038】
図2は、ターミナルコントローラ200の内部構成を示すブロック図である。ターミナルコントローラ200は、詳細な内容は後述するがコピーカードの不正使用抑制処理、遊技システム全体を制御統括するコントローラであり、具体的には、CPU201と、メモリ202と、ハードディスクなどの記憶装置203と、マウスやキーボードなどの入力装置204と、ディスプレイ等の表示装置205と、通信インタフェース部206とを有する。
【0039】
CPU201は、プログラムやデータに基づいて各種機能を実現している。例えば、プリペイドカードPCや会員カードMC毎の残度数を管理する機能、会員カードMCの会員登録機能、コピーカードの不正使用抑制処理機能を有する。このような機能を実現するにあたって必要となるプログラムおよびデータは、メモリ202あるいは記憶装置203に格納されており、CPU201が必要に応じてこれを読み出しまたは更新する。記憶装置203は度数管理テーブルDTを含んでいる。
【0040】
度数管理テーブルDTは、会員管理テーブル210およびプリペイドカード管理テーブル220を有しており、会員カードMCに関する情報とプリペイドカードPCに関する情報とを別々に管理している。
【0041】
会員管理テーブル210は、図3に示すように、カードID(カードの固有識別情報)、購入度数、使用度数、残度数、カード状態、装置ID等の各フィールドから構成されている。
【0042】
ここで、購入度数とは、購入した度数(入金金額に応じた度数)のことであり、使用度数とは、遊技媒体の借り受けに際して使用した度数のことであり、残度数は、遊技媒体を借り受けることが可能な度数(購入度数−使用度数)のことである。
【0043】
カード状態とは、会員カードMCの挿入および排出のいずれかの状態のことであり、このフィールドには、会員カードMCが記録媒体処理装置(カード処理ユニット30、カード発行機101、カード精算機102、カード更新機103等)に挿入されている状態を示す「挿入」情報、または会員カードMCが記録媒体処理装置から排出されている状態を示す「排出」情報が登録される。
【0044】
装置IDとは、記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報のことであり、ここでは、A#03の如く「英文字#英数字」の形式で表現している。#の前の英文字は記録媒体処理装置の種類を示すものであり、「A」はカード処理ユニット30を、また「B」はカード発行機101を、また「C」はカード精算機102を、また「D」はカード更新機103をそれぞれ示す。
【0045】
ところで、会員管理テーブル210に格納されたカードID、残度数等の登録情報は、通信インタフェース部206を通じて読み出し要求があった場合にはCPU201によって都度メモリ202から読み出される一方、残度数の減算更新要求や加算更新要求があった場合にはCPU201によって適宜更新される。
【0046】
図4は、本実施の形態で適用する遊技機10およびカード処理ユニット30の外観を示した正面図、図5は、カード処理ユニット30の内部構成を示すブロック図である。以下、これらの図を参照しながら、遊技機10およびカード処理ユニット30について説明する。
【0047】
カード処理ユニット30は、外観上縦長に構成したもので、その前面パネルに、カードランプ31a、現金ランプ31b、紙幣投入口32、硬貨投入口33、返却レバー34、種別ランプ35、金額表示部36、金額設定スイッチ37a、端数設定スイッチ37b、硬貨返却口およびカード挿入口39を有している。
【0048】
カードランプ31aおよび現金ランプ31bは、貸出制御部300からの制御信号に基づいて点灯し、プリペイドカードPC、会員カードMCおよび現金の受け付け可能状態を利用客に報知するためのものである。紙幣投入口32は、紙幣を受け入れてこれをBV(ビルバリ)ユニット部301に取り込むための開口である。BVユニット部301は、取り込まれた紙幣の金種を識別し、この識別結果を貸出制御部300に与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに搬出させるべく紙幣搬送路302へ導出する部分である。
【0049】
硬貨投入口33は、硬貨を受け入れてこれをコインセレクタ部303に取り込むための開口である。コインセレクタ部303は、取り込んだ硬貨の金種を識別し、この識別結果を貸出制御部300に与えるとともに、取り込んだ硬貨を島端回収ボックスに搬出させるべく硬貨搬送路304へ導出する部分である。返却レバー34は、投入した硬貨を返却するためのものである。この返却レバー34が操作された場合、返却紙幣はそのまま紙幣投入口32から利用客に返却される一方、返却硬貨は硬貨返却口38から利用客に返却される。種別ランプ35は、貸し出す遊技媒体の種類、つまりパチンコ玉およびメダルのいずれを貸し出すかを点灯表示するためのものである。
【0050】
金額表示部36は、遊技媒体の貸出金額を表示するためのものである。この金額表示部36は、カード処理ユニット30の異常時のエラーコードを表示する表示機能、カード挿入口39に挿入されたカード(プリペイドカードPC、会員カードMC)に対する後述する「使用不可通知」があった場合のエラーコードを表示する表示機能を有している。
【0051】
金額設定スイッチ37aは、後述する遊技機10の貸出スイッチ14を1回操作する毎に貸し出されるパチンコ玉の金額(貸し出し単位)を利用客が設定するためのものである。カード挿入口39は、プリペイドカードPC、会員カードMCを受け入れてこれをカード処理部305に取り込むための開口である。カード処理部305は、取り込んだプリペイドカードPC、会員カードMCの記録情報を読み取り、その読み取り結果を貸出制御部300に与える処理を行う部分である。
【0052】
一方、遊技機10は、遊技領域11の下方に設けた上皿12に度数表示部13、貸出スイッチ14および返却スイッチ15を設けてある。
【0053】
度数表示部13は、カード処理ユニット30のカード処理部305にプリペイドカードPC、会員カードMCが取り込まれた場合、このプリペイドカードPC、会員カードMCに関連付けられた残度数を数値表示するための部分である。この度数表示部13は、カード挿入口39に挿入されたカード(プリペイドカードPC、会員カードMC)に対する後述する「使用不可通知」があった場合のエラーコードを表示する表示機能を有している。
【0054】
貸出スイッチ14は、パチンコ玉を借り受ける際に利用客がON操作するスイッチである。返却スイッチ15は、ON操作した場合に、カード処理部305に取り込まれたプリペイドカードPCおよび会員カードMCを利用客に返却するスイッチである。
【0055】
これら貸出スイッチ14および返却スイッチ15のON操作検出信号は、それぞれカード処理ユニット30の貸出制御部300に与えられることになる。
【0056】
また、遊技機10には、その内部に玉投出手段16が設けてある。玉投出手段16は、カード処理ユニット30の貸出制御部300から打球投出要求が与えられた場合、並びに遊技機10の図示せぬ制御手段から賞球投出要求が与えられた場合に、それぞれ遊技機10の上皿12に所定数のパチンコ玉を投出する部分である。
【0057】
上記のように構成したカード処理ユニット30では、まず、貸出待機状態においてカード挿入口39にプリペイドカードPC、会員カードMCが挿入されると、貸出制御部300は、カード処理部305を通じて当該プリペイドカードPC、会員カードMCに磁気記録されたカード識別情報を読み取り、このカード識別情報を含めてターミナルコントローラ200に、処理対象の記録媒体に関わる所定の処理が可能か否かの問合せを行った後、回答の受信待機状態となる。
【0058】
この問い合せの結果が、所定の処理を許可しない旨であった場合には、後述するコピーカード不正使用抑制処理が実施され、一方、所定の処理を許可する旨であった場合は、以下の処理が実施される。
【0059】
すなわち、カード処理ユニット30は、読み取ったカード識別情報を含めてターミナルコントローラ200に残度数の問合せを行った後、回答の受信待機状態となる。この間、カード処理ユニット30からの問い合せを受信したターミナルコントローラ200では、カード識別情報に基づいてメモリ202の度数管理テーブルDTから対応するプリペイドカードPC、会員カードMCの残度数を読み出し、これをカード処理ユニット30に転送する。
【0060】
ターミナルコントローラ200から残度数を受信した貸出制御部300は、これをメモリ306に格納するとともに、遊技機10の度数表示部13を通じてその表示を行った後、操作待機状態となる。操作待機状態において貸出スイッチ14がON操作されると、金額設定スイッチ37aで設定された金額分のパチンコ玉を投出すべく、遊技機10の玉投出手段16に対して打球投出要求を与える。その後、メモリ306に格納した残度数を設定金額に応じて減算更新するとともに、カード識別情報を含めてターミナルコントローラ200に、設定金額応じた残度数の減算更新要求を行う。
【0061】
一方、上記操作待機状態において紙幣もしくは硬貨が投入されると、コインセレクタ部303、あるいはBVユニット部301を通じてその入金額を取得し、メモリ306に格納した残度数を入金額に応じて加算更新するとともに、カード識別情報を含めてターミナルコントローラ200に、入金額に応じた残度数の加算要求を行う。
【0062】
以下、上述した動作が繰り返されることにより、プリペイドカードPC、会員カードMCに関連付けられた残度数を上限とするパチンコ玉の貸し出しが行われ、当該パチンコ玉によって利用客のパチンコ遊技が可能になる。
【0063】
次に、本実施の形態におけるコピーカード不正使用抑制処理について、図6および図7を参照して説明する。図6は、記録媒体処理装置による処理動作を示すフローチャートであり、図7は、ターミナルコントローラ200による処理動作を示すフローチャートである。以下の説明においては、カード処理ユニット30、カード発行機101、カード精算機102およびカード更新機103のいずれかの記録媒体処理装置に、プリペイドカードPCまたは会員カードMCのいずれかのカードが挿入される場合の処理について説明する。
【0064】
図6に示すように、記録媒体処理装置は、カードが挿入されたか否かを判断し(ステップS101)、カードが挿入された場合は、挿入されたカードのカード情報(発行店の識別情報、カードIDなど)を読み取るとともに(ステップS102)、そのカード情報を含めて、そのカード情報に含まれる固有識別情報(カードID)と同一のカードIDのカードが他の記録媒体処理装置に挿入されているか否かのカード状態の問合せをターミナルコントローラ200に行う(ステップS103)。このとき、記録媒体処理装置の装置識別情報も合わせてターミナルコントローラ200に送信される。
【0065】
ステップS103を終了した記録媒体処理装置は、ターミナルコントローラ200からの問合せに対する結果を受信するまで待機し(ステップS104)、問合せに対する結果を受信した場合は、その結果が「使用許可通知」であるか否かを判断する(ステップS105)。なお、ターミナルコントローラ200からの問合せに対する結果は、「使用許可通知」および「使用不可通知」のいずれかの通知となる。
【0066】
ところで、記録媒体処理装置は、ステップS105において、ターミナルコントローラ200からの問合せに対する結果が「使用不可通知」であった場合には、カードの使用不可を示す旨のエラーメッセージを表示手段に表示し(ステップS106)、その後、エラー処理を実施する。すなわち挿入されているカードを取り込んだまま停止する(ステップS107)。その後、係員が駆け付けて対応する。
【0067】
因みに、上記表示手段としては、記録媒体処理装置がカード処理ユニット30であった場合には、金額表示部36である。また、他の記録媒体処理装置においても、所定の情報(たとえば入力ガイダンス等の情報)を表示するための表示部が上記表示手段の機能を果たすことになる。
【0068】
一方、ステップS105において「使用許可通知」であった場合には、カードに関わる所定の処理を実行し(ステップS108)、その後、挿入されているカードを排出する(ステップS109)。なお、前記所定の処理としては、記録媒体処理装置の種類に応じて、たとえば、遊技媒体の貸出制御処理、あるいは記録媒体に関わる有価価値の精算処理などがある。
【0069】
つぎに、上記ステップS103において記録媒体処理装置からのカード状態の問合せを受信するターミナルコントローラ200による処理について説明する。
【0070】
図7に示すように、ターミナルコントローラ200は、カード状態の問合せを受信するまで待機状態となり(ステップS201)、カード状態の問合せ受信した場合には、当該問合せに含まれるカードIDを取得して(ステップS202)、このカードIDをキーとして、会員管理テーブル210の記憶内容を検索し(ステップS203)、カードIDに対応して、カード状態のフィールドに「挿入」の情報が記録されているか否かを判断する(ステップS204)。
【0071】
ステップS204において、「排出」の情報が記録されていた場合、ターミナルコントローラ200は、会員管理テーブル210のカード状態および装置IDを更新した後(ステップS205)、記録媒体処理装置に対して「使用許可通知」を送信し(ステップS206)、その後、この処理を終了する。
【0072】
一方、「挿入」の情報が記録されていた場合、ターミナルコントローラ200は、既に取得しているカードIDに対応する装置IDに基づく記録媒体処理装置に対して、現在の状況(カードが挿入中であるか否か、挿入中であればそのカードのカードIDは何か)を問合わせると共に(ステップS207)、その問合わせに対する結果を受信するまで待機する(ステップS208)。
【0073】
ステップS208において問合せ結果を受信した場合、ターミナルコントローラ200は、状況情報が「挿入中」であるか否かを判断し(ステップS209)、「挿入中」であった場合には、更に、挿入中のカードのカードIDが、当初の問合せに含まれるカードIDと同一であるか否かを判断する(ステップS210)。ステップS210において、同一であった場合には、カード状態の問合せを行った記録媒体処理装置に対して「使用不可通知」を送信し(ステップS211)、その後、この処理を終了する。一方、同一でなかった場合には、会員管理テーブル210の記憶内容を更新するとともに(ステップS214)、カード状態の問合せを行った記録媒体処理装置に対して「使用許可通知」を送信し(ステップS215)、その後、この処理を終了する。
【0074】
これに対し、ステップS209において「挿入中」でないと判断した場合、ターミナルコントローラ200は、状況情報が「カード無し」か否かを判断し(ステップS212)、「カード無し」でない場合には通信エラー等で「応答無し」であると判断して(ステップS213)、会員管理テーブル210の記憶内容を更新するとともに(ステップS214)、カード状態の問合せを行った記録媒体処理装置に対して「使用許可通知」を送信し(ステップS215)、その後、この処理を終了する。
【0075】
なお、上記ステップS214における会員管理テーブル210の記憶内容の更新処理では、取得しているカードIDに対応して、装置IDのフィールドの記憶内容が、カード状態の問合せを行った記録媒体処理装置を特定するための装置IDに更新される。
【0076】
次に、上述したコピーカード不正使用抑制処理について、図8および図9に示す具体例を挙げて説明する。
【0077】
まず、前提条件として、図8に示すように、装置IDが「A#03」のカード処理ユニット30に、カードIDが「0002」のカード(正当なカードとする)が挿入中であるものとする(P1)。また、会員管理テーブル210の登録内容は図3に示した内容であるものとする。
【0078】
このような前提条件において、装置IDが「A#04」のカード処理ユニット30に、前記カードID「0002」と同一のカードID「0002」のカード(コピーカードとする)が挿入された場合には(P2)、装置ID「A#04」のカード処理ユニット30は、挿入されたカードのカード情報を読み取り(P3)、この読み取ったカード情報のうちのカードIDを取得し、このカードIDを含めてカード状態の問合わせをターミナルコントローラ200に対して行う(P4)。
【0079】
カード状態の問合わせを受信したターミナルコントローラ200は、その問合せに含まれるカードID「0002」をキーとして、会員管理テーブル210(図3参照)の登録内容を検索し、カードID「0002」に対応する「カード状態」および「装置ID」を取得する(P5)。この場合は、カードID「0002」に対応して「カード状態」として「挿入」が、また「装置ID」として「A#03」がそれぞれ取得されることになる。
【0080】
ターミナルコントローラ200は、カード状態が「挿入」の場合には、装置ID「A#03」に基づくカード処理ユニット30に対して状況の問い合わせを行う(P6)。
【0081】
装置ID「A#03」のカード処理ユニット30では、自己ユニットのカードに関する状況(カードの挿入中および排出のいずれかの状態。挿入中の場合は挿入中のカードのカードIDを含む。)をチェックし、このチェック結果(この場合は「カード(0002)が挿入中」)をターミナルコントローラ200に返信する(P7)。
【0082】
ターミナルコントローラ200では、状況問合わせを行ったカード処理ユニット30(装置ID「A#03」)からの状況問合わせに対する結果としての「カード(0002)が挿入中」に基づいて、装置ID「A#04」のカード処理ユニット30に対して、挿入されたカードに対する「使用不可通知」を送信する(P8)。
【0083】
この「使用不可通知」を受信したカード処理ユニット30(装置ID「A#04」)では、「カードが使用不可である旨」のエラーメッセージをエラーコードとして金額表示部36に表示し(P9)、つぎにエラー処理を実施する。すなわちカードを取り込んだまま停止する(P10)。その後、係員が駆け付けて対応する。
【0084】
以上説明したように、既に正当なカードが第2の記録媒体処理装置(たとえばカード処理ユニット)に挿入されている状態で、コピーカードが第1の記録媒体処理装置(たとえば他のカード処理ユニット)に挿入された場合、ターミナルコントローラ200は、会員管理テーブル210におけるカードID、カード状態および装置IDの各フィールドに登録されている情報を検索し、カード状態のフィールドに「挿入」を示す旨の情報が登録されていたときは、第2の記録媒体処理に対して状況問合せを行うとともに、該第2の記録媒体処理からの状況問合せに対する結果として「当該カードが挿入中」を示す旨の情報に基づいて、第1の記録媒体処理装置に対して「使用不可通知」を送信するようにしているので、第1の記録媒体処理装置では、挿入されたコピーカードを、そのカードに対する所定の処理を行うことなく排出するので、コピーカードの不正使用を防止することができる。
【0085】
次に、前提条件として、図9に示すように、装置ID「A#03」のカード処理ユニット30が、カードID「0002」のカード(正当なカード)を排出すると共に(P11)、このカード状態として「排出」の旨をターミナルコントローラ200へ送信したものとする(P12)。このとき、カード処理ユニット30からターミナルコントローラ200への通信にエラー(通信エラー)が発生したとする。また、会員管理テーブル210の登録内容は図3に示した内容であるものとする。
【0086】
このような前提条件において、装置ID「A#04」のカード処理ユニット30に、前記カードID「0002」と同一のカードID「0002」のカード(正当なカード)が挿入された場合には(P13)、上記処理P3〜P6と同様の処理が実施されることとなる(P14〜P17)。
【0087】
ターミナルコントローラ200からの状況問合せを受信したカード処理ユニット30(装置ID「A#03」)は、既にカードID「0002」のカードを排出済なので、状況問合せに対する結果として「カード無し」の旨をターミナルコントローラ200へ返信する(P18)。
【0088】
ターミナルコントローラ200は、状況問合せに対する結果として「カード無し」の旨を受信した場合には、図10に示すように会員管理テーブル210における装置IDのフィールド内容を「A#03」から「A#04」に更新すると共に(P19)、装置ID「A#04」のカード処理ユニット30に対して、挿入されたカードに対する「使用許可通知」を送信する(P20)。
【0089】
そして、カード処理ユニット30(装置ID「A#04」)は、カードID「0002」のカードに関わる所定の処理つまり遊技媒体貸出処理を実施し(P21)、この処理が終了した後、そのカードを排出する(P22)。
【0090】
なお、ターミナルコントローラ200は、上記処理P18において状況問合せに対する結果を、例えば通信エラー等により、一定時間を経過した後においても受信しなかった場合にも(P23)、上記処理P19、P20と同様の処理を実施する。
【0091】
以上説明したように、既に正当なカードが第2の記録媒体処理装置(たとえばカード処理ユニット)から排出され、かつターミナルコントローラ200が、通信エラー等により、第2の記録媒体処理装置からのカード状態としての「排出」の情報を取得(受信)できなかった状態で、第2の記録媒体処理装置から排出された正当なカードが第1の記録媒体処理装置(たとえば他のカード処理ユニット)に挿入された場合、ターミナルコントローラ200は、会員管理テーブル210におけるカードID、カード状態および装置IDの各フィールドに登録されている情報を検索し、カード状態のフィールドに「挿入」を示す旨の情報が登録されていたときは、第2の記録媒体処理に対して状況問合せを行うとともに、該第2の記録媒体処理からの状況問合せに対する結果として「カード無し」を示す旨の情報(または通信エラー等により応答なし)に基づいて、第1の記録媒体処理装置に対して「使用許可通知」を送信するようにしているので、第1の記録媒体処理装置では、挿入されたコピーカードを、そのカードに対する所定の処理(たとえば遊技媒体貸出処理)を行うことができる。
【0092】
すなわち、正当なカードが排出された状態で、かつ会員管理テーブル210において当該正当なカードのカードIDに対応してカード状態のフィールドに「挿入」を示す旨の情報が登録されている場合であっても、上述したようなコピーカード不正使用抑制処理により、排出されている上記正当なカードを使用することが可能となる。
【0093】
上記実施の形態では、複数の記録媒体処理装置が全てカード処理ユニット30の場合のコピーカード不正使用抑制処理について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、たとえば、カード処理ユニット30、カード発行機101、カード精算機102、およびカード更新機103の記録媒体処理装置を任意に組み合わせた場合においても、コピーカード不正使用抑制処理を適用することができる。
【0094】
たとえば、上記図8および図9において、装置ID「A#03」または装置ID「A#04」のカード処理ユニット30を、たとえば装置ID「C#01」のカード精算機102に変更することで、基本的には図8および図9を用いて説明した処理と同様の処理が行われる。
【0095】
因みに、上記図8に示した例と同様に、前提条件として、図11に示すように、装置ID「A#03」のカード処理ユニット30に、カードID「0002」のカードが挿入中であるものとする(P31)。また、会員管理テーブル210の登録内容は図3に示した内容であるものとする。
【0096】
このような前提条件において、装置ID「C#01」のカード精算機102に、前記カードID「0002」と同一のカードID「0002」のカードが挿入された場合には、上記図8に示した例の場合の処理におけるP2〜P10の処理と同様の処理が実施される(P32〜P40)。
【0097】
結果的に、カード精算機102においては、挿入されたカードID「0002」のカードに関する精算処理は実施されないこととなる。
【0098】
なお、上記実施の形態では、コピーカード不正使用抑制処理を実施するための情報としてのカードID、カード状態および装置IDを、会員管理テーブル210の一部として記憶するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、別途、カードIDとカード状態と装置IDとを対応付けして記憶するテーブルを設けるようにしても良い。
【0099】
また、上記実施の形態では、第1の記録媒体処理装置がターミナルコントローラ200から「使用不可通知」を受け取ると、カードを取り込んだまま停止し、係員が対応するようにしたが、人手不足等で係員による対応が困難な場合は、カードを排出するようにしても良い。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態によれば、カードが第1の記録媒体処理装置に挿入された場合、ターミナルコントローラ200は、会員管理テーブル210におけるカードID、カード状態および装置IDの各フィールドに登録されている情報を検索し、カード状態のフィールドに「挿入」を示す旨の情報が登録されていたときは、装置IDに基づく第2の記録媒体処理に対して状況問合せを行うとともに、該第2の記録媒体処理からの状況問合せに対する結果に基づいて、第1の記録媒体処理装置に対してカードに対する「使用不可通知」または「使用許可通知」を送信するようにしているので、会員管理テーブル210の記録内容に加えて、リアルタイムでの第2の記録媒体処理装置のカードに関する状況を考慮して、カードに対する「使用不可」または「使用許可」を決定することが可能となる。
【0101】
たとえば、第2の記録媒体処理装置に既に正当なカードが挿入中で、第1の記録媒体処理装置にコピーカードが挿入された場合には、上述したようなコピーカード不正使用抑制処理により、ターミナルコントローラから第1の記録媒体処理装置に対してコピーカードに対する「使用不可通知」が送信されることとなるので、該コピーカードは使用不可能となる。
【0102】
一方、第2の記録媒体処理装置から既に正当なカードが排出され、かつ通信エラー等により、正当なカードのカードIDに対応してカード状態のフィールドに「挿入」を示す旨の情報が更新されずにそのままの状態になっていた状態で、第1の記録媒体処理装置に上記正当なカードが挿入された場合には、上述したようなコピーカード不正使用抑制処理により、当該正当なカードを使用することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、管理装置は、複数の記録媒体処理装置のうちの処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置から処理対象の記録媒体に関わる所定の処理が可能か否かの第1の問合せを受信した際には、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して状態情報が記憶手段に記憶されている場合には、当該固有識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して記録媒体の受け入れ状態に関する第2の問合せを行うと共に、当該第2の記録媒体処理装置からの前記第2の問合せに対する結果に基づいて、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可するか否かを決定するようにしたため、記憶手段の記録内容に加えて、リアルタイムでの第2の記録媒体処理装置の記録媒体に関する状況を示す状況情報を考慮して、第1の記録媒体処理装置に対して、挿入された記録媒体に対する「使用不可」または「使用許可」を決定することが可能となる。よって、コピーカードの不正使用防止精度を向上させることのできる記録媒体管理システムを提供することが可能となる。
【0104】
また、請求項2の発明によれば、第2の記録媒体処理装置からの第2の問合せに対する結果が当該固有識別情報の記録媒体の受け入れ中を示す旨の場合には、処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を、第1の問合せに対する結果として第1の記録媒体処理装置に送信するようにしたため、第2の記録媒体処理装置に正当な記録媒体が挿入中に、第1の記録媒体処理装置にコピーカードが挿入された場合には、第1の記録媒体処理装置からは、所定の処理が実施されることなくコピーカードが排出されることとなるので、確実にコピーカードの不正使用を防止することができる。
【0105】
また、請求項3の発明によれば、管理装置は、複数の記録媒体処理装置のうちの処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置からの第1の問合せを受信したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して状態情報が記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、該判断手段が前記状態情報が記憶されていると判断した場合は、前記記憶手段に記憶されている対応する装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して、記録媒体の受け入れ状態に関する情報を問合せる問合せ手段と、前記第2の記録媒体処理装置から前記所定の記録媒体が挿入されている旨の通知を受信した場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を通知する通知手段とを備えるようにしたため、第2の記録媒体処理装置に正当な記録媒体が挿入中に、第1の記録媒体処理装置にコピーカードが挿入された場合には、第1の記録媒体処理装置からは、所定の処理が実施されることなくコピーカードが排出されることとなるので、確実にコピーカードの不正使用を防止することができる。
【0106】
また、請求項4の発明によれば、請求項3の発明において、通知手段は、問合せ手段が第2の記録媒体処理装置から所定の記録媒体が挿入されていない旨の通知を受信した場合は、第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたため、第2の記録媒体処理装置から既に正当な記録媒体が排出され、かつ通信エラー等により、記録手段に、正当な記録媒体の固有識別情報に対応して状態情報が記憶されなかった状態で、第1の記録媒体処理装置に上記正当な記録媒体が挿入された場合には、記憶手段の記録内容に加えて、リアルタイムでの第2の記録媒体処理装置の記録媒体に関する状況を示す状況情報を考慮して、第1の記録媒体処理装置に対して、挿入された記録媒体に対する所定の処理を許可する旨が通知されることとなり、当該正当な記録媒体を使用することができる。よって、コピーカードの不正使用防止精度を向上させることのできる記録媒体管理システムを提供することが可能となる。
【0107】
また、請求項5の発明によれば、通知手段は、問合せ手段が第2の記録媒体処理装置からの問合せに対する結果を受信できなかった場合は、第1の記録媒体処理装置に対して、処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたため、記憶手段の記録内容に加えて、リアルタイムでの第2の記録媒体処理装置からの問合せに対する結果の応答が無い場合には、処理対象の記録媒体は正当なものであるとして、第1の記録媒体処理装置に対して、挿入された記録媒体に対する所定の処理を許可する旨が通知されることとなり、処理対象の記録媒体を正当な記録媒体として使用することができる。
【0108】
さらに、請求項6の発明によれば、通知手段が第1の記録媒体処理装置に対して、処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報と、状態情報と、前記第1の記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報とが対応付けられた内容になるように、記憶手段の記憶内容を更新する更新手段を更に備えたため、記録手段の記憶内容を、複数の記録媒体処理装置における記録媒体の受け入れ状態の実態に即した最新の内容に更新することができる。よって、コピーカードの不正使用防止精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である記録媒体管理システムを遊技システムに適用した場合の概要を示すブロック図である。
【図2】ターミナルコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】会員管理テーブルの記憶内容の一例を示す図である。
【図4】カード処理ユニットおよび遊技機の外観を示す正面図である。
【図5】カード処理ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図6】記録媒体処理装置による処理動作を示すフローチャートである。
【図7】ターミナルコントローラによる処理動作を示すフローチャートである。
【図8】カード処理ユニットとターミナルコントローラとの間で実施されるデータ通信処理手順を示すシーケンス図である。
【図9】カード処理ユニットとターミナルコントローラとの間で実施されるデータ通信処理手順を示すシーケンス図である。
【図10】会員管理テーブルの記憶内容(更新後の内容)の一例を示す図である。
【図11】カード処理ユニットおよびカード精算機とターミナルコントローラとの間で実施されるデータ通信処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】従来のカード管理システムにおける不正コピーカード対策処理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 遊技機
11 遊技領域
12 上皿
13 度数表示部
14 貸出スイッチ
15 返却スイッチ
30 カード処理ユニット
31a カードランプ
31b 現金ランプ
32 紙幣投入口
33 硬貨投入口
34 返却レバー
35 種別ランプ
36 金額表示部
37a 金額設定スイッチ
38 硬貨返却口
39 カード挿入口
100 島コントローラ
101 カード発行機
102 カード精算機
103 カード更新機
200 ターミナルコントローラ
201 CPU
202 メモリ
203 記憶装置
204 入力装置
205 表示装置
206 通信インタフェース部
210 会員管理テーブル
300 貸出制御部
301 BVユニット部
302 紙幣搬送路
303 コインセレクタ部
304 硬貨搬送路
305 カード処理部
306 メモリ
DT 度数管理テーブル
MC 会員カード
PC プリペイドカード

Claims (6)

  1. 記録媒体の固有識別情報と、該記録媒体が所定の記録媒体処理装置に受け入れられていることを示す状態情報と、該所定の記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えた管理装置と、
    処理対象の記録媒体を受け入れた際に、その固有識別情報を含めて該処理対象の記録媒体に関わる所定の処理が可能か否かの第1の問合せを前記管理装置に対して行い、この問合せした結果が前記所定の処理を許可しない旨であった場合に、前記処理対象の記録媒体を処理しない複数の記録媒体処理装置と
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記複数の記録媒体処理装置のうちの前記処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置からの前記第1の問合せを受信した際には、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して前記状態情報が前記記憶手段に記憶されている場合には、当該固有識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている前記装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して記録媒体の受け入れ状態に関する第2の問合せを行うと共に、当該第2の記録媒体処理装置からの前記第2の問合せに対する結果に基づいて、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可するか否かを決定するようにしたことを特徴とする記録媒体管理システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記第2の記録媒体処理装置からの前記第2の問合せに対する結果が当該固有識別情報の記録媒体の受け入れ中を示す旨の場合には、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を、前記第1の問合せに対する結果として前記第1の記録媒体処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体管理システム。
  3. 前記管理装置は、
    前記複数の記録媒体処理装置のうちの前記処理対象の記録媒体を受け入れた第1の記録媒体処理装置からの前記第1の問合せを受信したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報に対応して前記状態情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が前記状態情報が記憶されていると判断した場合は、前記記憶手段に記憶されている対応する装置識別情報に基づく第2の記録媒体処理装置に対して、記録媒体の受け入れ状態に関する情報を問合せる問合せ手段と、
    前記問合せ手段が前記第2の記録媒体処理装置から前記所定の記録媒体が挿入されている旨の通知を受信した場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可しない旨を通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体管理システム。
  4. 前記通知手段は、
    前記問合せ手段が前記第2の記録媒体処理装置から前記所定の記録媒体が挿入されていない旨の通知を受信した場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体管理システム。
  5. 前記通知手段は、
    前記問合せ手段が前記第2の記録媒体処理装置からの問合せに対する結果を受信できなかった場合は、前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体管理システム。
  6. 前記通知手段が前記第1の記録媒体処理装置に対して、前記処理対象の記録媒体に対する所定の処理を許可する旨を通知したときは、前記処理対象の記録媒体の固有識別情報と、前記状態情報と、前記第1の記録媒体処理装置を特定するための装置識別情報とが対応付けられた内容になるように、前記記憶手段の記憶内容を更新する更新手段を更に備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の記録媒体管理システム。
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