JP3898501B2 - ボトル用ラベル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、籤付きボトル用ラベルに関し、更に詳しくは、プラスチック、ガラス、金属、陶器、その他等からなるボトルの胴部の外周表面に装着されるラベルであり、コイン等の硬貨による摩擦、引っ掻き等の擦過により画像を顕現し、その当否を判定することができる籤付きボトル用ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック、ガラス、金属、陶器、その他等からなる各種の包装用容器の外周表面に装着されるラベルとてしは、種々の形態のものが開発され、提案されているが、それらの一つに、フィルムの自己伸縮性あるいは熱収縮性等を利用して、包装用容器の外周表面に装着されるストレッチラベルあるいはシュリンクラベルが知られている。
このものは、自己伸縮性あるいは熱収縮性等を有するものであることから、包装用容器の寸法変化等に対し追従することができ、包装用容器の外周表面に強固な密着状態を保持することができ、極めて美麗な装飾性と相俟ってラベルとしての機能を奏するものである。
而して、現在、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等を構成する原反フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂フィルム、あるいは、酢酸ビニル含有量が3〜8重量%位からなるエチレン−酢酸ビニル共重合重フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリスチレン系樹脂フィルム、その他からなる原反フィルムが最も一般的に使用されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、包装、流通業界等においては、環境保護の観点から、使用後の包装用容器等の処理が極めて重要な事項となっており、その一つとして、使用後の包装用容器等を分別回収し、再利用化、再資源化が検討されている。
特に、上記のような、その外周表面にストレッチラベルあるいはシュリンクラベ等を装着した包装用容器等においては、包装用容器とストレッチラベルあるいはシュリンクラベルとを分別回収し、その再利用化、再資源化が図られているものである。
しかしながら、上記のような、その外周表面にストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを装着した包装用容器においては、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを、その自己伸縮性あるいは熱収縮性等を利用し、包装用容器の寸法変化等に対し追従させ、包装用容器の外周表面に強固な密着状態を保持させて装着させているので、消費者の一人一人が、使用後の包装用容器からストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを分別回収し、その再利用化、再資源化を図ることを意図しても、その両者を分別回収することは極めて困難であり、通常、包装用容器の外周表面にストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを装着した状態で回収されるものであると認識され、包装用容器とストレッチラベルあるいはシュリンクラベルとを分別回収するということは極めて困難なものである。
例えば、子女等の消費者が、包装用容器とストレッチラベルあるいはシュリンクラベルとを分別すべく、使用後の包装用容器を手に持って、その両者の隙間等に手を入れて、包装用容器からストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを引き裂いて分別回収しようとしても、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルは容易には引き裂いたり、破壊したりすることは困難であり、その両者を簡単には分別することはできないものであるので、その両者は、分別しなくてもよいものであると認識して、所定の回収箱等に投入し、回収されてしまうものである。このため、例えば、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルの構造、あるいは、材質等に工夫を加え、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルの引き裂き性、破壊性、その他等を種々検討しているが、包装用容器の外周表面に装着しているときには、強度を有し、脱落等を防止し、強固に装着していることが重要であり、他方、使用後は、簡単に引き裂いたりあるいは破壊して脱落し、その両者を簡単に分別し得ることができるように工夫することは、ある点においては、矛盾していることを検討しなければならないことになるので、未だ、十分に満足し得るものを開発し、提案するに至っていなというのが実状である。
【0004】
そこで本発明者は、先に、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少なくとも、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による印刷模様部を設け、更に、該印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色して画像を顕現し、その当否を判定することができる籤付きボトル用ラベルを製造し、而して、該籤付きボトルラベルをボトル胴部の外周表面に、その原反フィルムの印刷模様部を含む内面とボトル胴部の外周表面とを密接着させて装着して、ボトル胴部の外周表面に対するラベルの密接着性は劣化することなく、その両者は強固に密接着し、ラベルが、ボトル胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということはなく、極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができ、更に、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に優れたラベルであると共にその使用後においては、ラベルに施されている籤等の当否を判定するために、必然的にボトルからラベルを分離し、ラベルに設けられている印刷模様部の部分を硬貨で擦過し、硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色して画像を顕現し、その当否を判定し、これによって、ボトルとラベルとを容易に分別回収し得ることができる籤付きボトル用ラベルを提案したものである。
しかしながら、上記で提案した籤付きボトル用ラベルは、これを透かして観察したり、あるいは、時間をかけて凝視すると、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による印刷模様部を、その光沢差あるいは濃度差、その他等によって透視することができる場合があり、その印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色して画像を顕現しなくても、事前に、その当否を判定することができることとなり、籤付きボトル用ラベルとして機能しない場合が時たま生じるという問題点がある。
そこで本発明は、上記の籤付きボトル用ラベルについて更に種々検討し、その外周表面にストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを装着した包装用容器について、消費者、生活者等の一人一人に、使用後の包装用容器からストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを取り外してその両者を分別回収する認識を引き起こさせることができ、更に、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による印刷模様部を透視し得ないストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の籤付きボトル用ラベルについて更に種々検討の結果、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少なくとも、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部を設け、更に、該第1の印刷模様部の上に、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部を設け、次いで、該第1と第2の印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色し、その濃度差による画像を顕現し、その当否を判定することができる籤付きボトル用ラベルを製造し、而して、該籤付きボトルラベルをボトル胴部の外周表面に、その原反フィルムの印刷模様部を含む内面とボトル胴部の外周表面とを密接着させて装着したところ、ボトル胴部の外周表面に対するラベルの密接着性は劣化することなく、その両者は、強固に密接着し、ラベルがボトル胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということはなく、極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができ、更に、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に優れたラベルであると共にその使用後においては、ラベルに施されている籤等の当否を判定するために、必然的にボトルからラベルを分離し、ラベルに設けられている印刷模様部の部分を硬貨で擦過し、硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色し、その濃度差による画像を顕現し、その当否を判定し、これによって、ボトルとラベルとを容易に分別回収し得ることができると共に更に硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による印刷模様部を透視し得ないストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを見出して本発明を完成したものである。
【0006】
すなわち、本発明は、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少なくとも、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部を設け、更に、該第1の印刷模様部の上に、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部を設け、次いで、該第1と第2の印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色し、その濃度差による画像を顕現し、その当否を判定することを特徴とする籤付きボトル用ラベルに関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて図面等を用いて説明すると、図1の(1)、図1の(2)、図2の(1)、図2の(2)、図2の(3)図3の(1)、図3の(2)、図3の(3)、図4、および、図5は、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図ないし概略的平面図である。
【0008】
本発明にかかる籤付きボトル用ラベルAは、まず、図1に示すように、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、ラベルを構成する原反フィルム1のいずれかの面Pに、少なくとも、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部2を設け、更に、該第1の印刷模様部2の上に、上記の第1の印刷模様部2を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部3を設け、次いで、図2に示すように、表面等から透視し得ない第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3の部分を硬貨で擦過し、硬貨の削り取られた金属により第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とを着色し、その第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおける着色の濃度差による画像4を顕現し、その当否を判定することができる構成からなることを基本構造とするものである。
【0009】
本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて具体例を例示すると、まず、図3に示すように、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、ラベルを構成する原反フィルム1のボトル胴部の外周表面に密接着する原反フィルム1の裏面Paに、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、文字、記号、図形、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様部5を設け、次いで、上記の装飾性印刷模様部5の上に、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物を使用し、例えば、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、ベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2を設け、更に、上記の装飾性印刷模様部5を含む第1の印刷模様部2の上に、上記の第1の印刷模様部2を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により、例えば、「アタリ」という文字に相当する文字を裏刷り印刷して、「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部を設け、原反フィルム1の表面等から「アタリ」という文字が視認し得ない上記のベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2と「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部3とから複合印刷部を形成し、次いで、図4に示すように、上記のラベルを構成する裏面Paを、例えば、硬貨で摩擦、引っ掻き等により擦過すると、上記の第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3に付着して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とを着色し、而して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料の含有量により、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により「アタリ」という画像4を顕現し、その当否を判定することができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベルA1を例示することができるものである。
【0010】
上記において、図示しないが、上記のベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部を形成した後、その上に、上記の第1の印刷模様部2を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により、例えば、「アタリ」という文字に相当する文字を抜いた文字抜き印刷して、その文字抜き印刷部からなる第2の印刷模様部を形成し、上記のベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部と「アタリ」という文字抜き印刷部からなる第2の印刷模様部とにより、表面等から「アタリ」という文字が視認し得ないベタ一層の印刷ベタ部からなる第1の印刷模様部と「アタリ」という文字抜き印刷部からなる第2の印刷模様部とから複合印刷部を形成し、而して、上記のラベルを構成する裏面を、例えば、硬貨で摩擦、引っ掻き等により擦過し、上記の第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部に付着して、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とを着色し、而して、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料の含有量により、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により「アタリ」という画像を顕現し、その当否を判定することができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベルを例示することができるものである。
【0011】
更に、本発明において、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて別の具体例を例示すると、まず、図5に示すように、まず、前述の図3に示すと同様にして、ラベルを構成する原反フィルム1のボトル胴部の外周表面に密接着する原反フィルム1の表面Pbに、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、文字、記号、図形、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様部5を設け、次いで、上記の装飾性印刷模様部5の領域以外の領域に、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物を使用し、例えば、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、ベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2を設け、更に、上記の装飾性印刷模様部5を含む第1の印刷模様部2の上に、上記の第1の印刷模様部2を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により、例えば、「アタリ」という文字に相当する文字を裏刷り印刷して、「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部を設け、原反フィルム1の表面等から「アタリ」という文字が視認し得ない上記のベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2と「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部3とから複合印刷部を形成し、次いで、図6に示すように、上記のラベルを構成する表面Pbを、例えば、硬貨で摩擦、引っ掻き等により擦過すると、上記の第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3に付着して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とを着色し、而して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料の含有量により、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により「アタリ」という画像4を顕現し、その当否を判定することができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベルA2を例示することができるものである。
【0012】
あるいは、本発明において、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて更に別の具体例を例示すると、まず、図7に示すように、まず、前述の図3に示すと同様にして、ラベルを構成する原反フィルム1のボトル胴部の外周表面に密接着する原反フィルム1の表面Pbに、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、文字、記号、図形、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様部5を設け、次いで、上記のラベルを構成する原反フィルム1のボトル胴部の外周表面に密接着する原反フィルム1の裏面Paに、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物を使用し、例えば、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、ベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2を設け、更に、上記の第1の印刷模様部2の上に、上記の第1の印刷模様部2を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により、例えば、「アタリ」という文字に相当する文字を裏刷り印刷して、「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部を設け、原反フィルム1の表面等から「アタリ」という文字が視認し得ない上記のベタ一層のベタ印刷部からなる第1の印刷模様部2と「アタリ」という文字印刷部からなる第2の印刷模様部3とから複合印刷部を形成し、次いで、図8に示すように、上記のラベルを構成する表面Pbを、例えば、硬貨で摩擦、引っ掻き等により擦過すると、上記の第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3に付着して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とを着色し、而して、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料の含有量により、第1の印刷模様部2と第2の印刷模様部3とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により「アタリ」という画像4を顕現し、その当否を判定することができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベルA3を例示することができるものである。
【0013】
上記の例示は、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその二三例を例示するものであるり、本発明はこれによって限定されるものではない。
例えば、図示しないが、必要ならば、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルを構成する第1、第2の印刷模様部等の上に、更に、その第1、第2の印刷模様部等を隠蔽する印刷層ないし着色層等を設けることができるものであり、また、上記の第1、第2の印刷模様部等は、ラベルを構成する原反フィルムの表裏のいずれの面に設けてもよいものである。
更に、図示しないが、例えば、必要ならば、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、それを構成する原反フィルムの上に、第1、第2の印刷模様部等を隠蔽するために、例えば、印刷方式あるいはコ−ティング方式等により、予め、下地の印刷層ないしコ−ティング層等を設け、次いで、その上に、第1、第2の印刷模様部等を形成することもできるものである。
なお、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、上記の図1ないし図8に示すように、ラベルを構成する原反フィルムの内面の上側部および/または下側部の端部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面には、通常、ラベルを構成する原反フィルムの生地面からなる領域が形成されているものである。
ところで、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、上記のように第1、第2の印刷模様部と、通常のインキ組成物による装飾性印刷模様部とを共存ないし併存させて設けることができ、例えば、図示しないが、本発明において、上記の第1、第2の印刷模様部と共に装飾性印刷模様部とは、その両者の絵柄等が関連し、同調していてもよく、あるいは、その両者の絵柄は、何ら関係なく、非同調でも差し支えないものである。
【0014】
次に、本発明において、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて、それを、プラスチック、ガラス、金属、陶器、その他等からなる各種の形態からなるボトルの外周表面に装着する方法について説明すると、まず、図9に示すように、例えば、上記のようにラベルを構成する原反フィルム1の裏面P(Pa)に、装飾性印刷模様部5、第1、第2の印刷模様部2、3等を形成した後、その原反フィルム1の第1、第2の印刷模様部2、3等の面を内面側にして、その第1、第2の印刷模様部2、3を有する内面側の端部に接着剤層11を形成し、他方、原反フィルム1の表面Pbの側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面12を形成し、しかる後、図10に示すように、その両端部を、上記の接着剤層11とコロナ放電処理面12の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層11等を介して接合して接合部13を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のラベルBを製造するものである。
【0015】
而して、本発明においては、図11に示すように、上記で製造した筒状のラベルBを使用し、例えば、上記で製造した筒状のラベルBがストレッチラベルB1である場合には、該筒状のストレッチラベルB1を使用し、これを、例えば、引き伸ばし機等を使用し、10〜25%位に引き伸ばした状態でボトル14の胴部の外周表面に装着させて、筒状のストレッチラベルB1 を構成する第1、第の印刷模様部2は勿論のこと、原反フィルム1の生地面からなる領域等が、ボトル14の胴部の外周表面に、強固に緊張して、密接着してなる筒状のストレッチラベルB1 付きボトルCを製造することがてきるものである。
なお、本発明において、図示しないが、上記で製造した筒状のラベルがシュリンクラベルである場合には、該筒状のシュリンクラベルを使用し、これを、例えば、引き伸ばし機等を使用し、引き伸ばした状態でボトルの胴部の外周表面に装着し、次いで、シュリンクトンネル等を通して加熱処理して、筒状のシュリンクラベルを構成する第1、第2の印刷模様部は勿論のこと、原反フィルムの生地面からなる領域等が、ボトルの胴部の外周表面に、強固に緊張して、密接着してなる筒状のシュリンクラベル付きボトルを製造することがてきるものである。
上記の例示は、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルをボトルに装着する方法についてその一例を例示するものであり、本発明はこれによって限定されるものではないものである。
【0016】
次に、本発明においては、上記のように本発明にかかる籤付きボトル用ラベルをボトルの外周表面に装着させて後、例えば、ボトル内に炭酸飲料、果汁、その他等の内容物を充填包装し、次いで、キャッピングして密閉し、しかる後、必要ならば、例えば、約70℃位の熱水シャワ−等を10数分間放散して殺菌処理(低温殺菌)等を施して、ボトルに内容物を充填包装した包装製品を製造することができるものである。
而して、本発明においては、ボトル胴部の外周表面に対するラベルの密接着性は劣ることなく、その両者は強固に密接着し、ラベルが、ボトル胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということはなく、これにより、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に優れたラベルを極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができものである。
なお、本発明においては、内容物を充填し、殺菌処理後、ラベルを装着し得ることは勿論である。
【0017】
而して、本発明においては、消費者、生活者等が包装製品を購入し、その内容物を飲料し、包装用容器としてボトルを使用後、ボトルとラベルとを、例えば、カッタ−等を使用してその両者を分離し、しかる後、その裏面等を硬貨等で摩擦、あるいは、削り取る等の擦過処理を行うと、ラベルの裏面に、「アタリ」等の文字が顕現し、その当否を判定することができ、而して、このようなとことにより、ボトルとラベルとを極めて簡単に、容易に、分別回収することができるというものである。
特に、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、第1、第の印刷模様部を硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物、および、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物を使用して形成していることから、該籤付きボトル用ラベルを透かして観察しても、あるいは、時間をかけて凝視しても、第1、第2の印刷模様部の光沢差あるいは濃度差、その他等によって、その第1、第2の印刷模様部から形成されている、例えば、「アタリ」等の画像を透視することができず、その第1、第2の印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により第1、第の印刷模様部を着色して画像を顕現しなければ、事前に、その当否を判定する「アタリ」等の画像を識別することができないものであり、十分に籤付きボトル用ラベルとして機能するものである。
【0018】
次に、本発明において、本発明にかかる籤付きボトル用ラベル等を構成する材料、製造法等について説明すると、まず、ラベルを構成する原反フィルムとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒を使用して重合したポリマ−、LLDPE)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸あるいはメタクリル酸等の不飽和カルボン酸共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、その他の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、これを、Tダイ押出機、Tダイ共押出機、インフレ−ション押出機、インフレ−ション共押出機、その他等を使用して単独ないし共押し出し成形し、更に、要すれば、1軸ないし2軸延伸加工してなる単層ないし多層の、自己弾性伸縮性ないし熱収縮性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
上記の樹脂のフィルムないしシ−トの膜厚としては、20μm〜200μm位、好ましくは、30μm〜100μm位が望ましいものである。
【0019】
而して、本発明において、上記の樹脂の中でも、特に、メタロセン触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体を使用することが好ましいものである。
上記のメタロセン触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体としては、例えば、二塩化ジルコノセンとメチルアルモキサンの組み合わせによる触媒等のメタロセン錯体とアルモキサンとの組み合わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒を使用して重合してなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用することができる。
上記のメタロセン触媒は、現行の触媒が、活性点が不均一でマルチサイト系触媒と呼ばれているのに対し、活性点が均一であることからシングルサイト系触媒とも呼ばれているものである(以下、メタロセン触媒と、シングルサイト系触媒とは、同等の意味である。)。
【0020】
上記のメタロセン触媒(シングルサイト系触媒)を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体について更に詳述すると、具体的には、例えば、メタロセン系遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物との組み合わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒(いわゆるカミンスキ−触媒を含む)を使用して重合してなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用することができる。
なお、上記のメタロセン触媒は、無機物に担持されて使用されることもあるものである。
上記において、メタロセン系遷移金属化合物としては、例えば、IVB族から選ばれる遷移金属、具体的には、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)に、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基、テトラヒドロインデニル基、置換テトラヒドロインデニル基、フルオニル基またと置換フルオニル基が1ないし2個結合しているか、あるいは、これらのうちの二つの基が共有結合で架橋したものが結合しており、他に水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ−ル基、アセチルアセトナ−ト基、カルボニル基、窒素分子、酸素分子、ルイス塩基、ケイ素原子を含む置換基、不飽和炭化水素等の配位子を有するものを使用することができる。
【0021】
また、上記において、有機アルミニウム化合物としては、アルキルアルミニウム、または鎖状あるいは環状アルミノキサン等を使用することができる。
ここで、アルキルアルミニウムとしては、例えば、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミニウムフルオリド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、エチルアルミニウムセスキクロリド等を使用することができる。
また、鎖状あるいは環状アルミノキサンとしては、例えば、アルキルアルミニウムと水を接触させて生成することができる。
例えば、重合時に、アルキルアルミニウムを加えておき、後に水を添加するか、あるいは、錯塩の結晶水または有機・無機化合物の吸着水とアルキルアルミニウムとを反応させることで生成することができる。
次にまた、上記において、メタロセン触媒を担持させる無機物としては、例えば、シリカゲル、ゼオライト、珪素土等を使用することができる。
【0022】
次に、上記において、重合方法としては、例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、気相重合等の各種の重合方法で行なうことができる。
また、上記の重合は、バッチ式あるいは連続式等のいずれの方法でもよい。
上記において、重合条件としては、重合温度、−100〜250℃、重合時間、5分〜10時間、反応圧力、常圧〜300Kg/cm2 位である。
更に、本発明において、エチレンと共重合されるコモノマ−であるα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン等を使用することができる。
上記のα−オレフフィンは、単独で使用してもよく、また、2以上を組み合わせて使用することもできる。
また、上記のα−オレフフィンの混合比率は、例えば、1〜50重量%、望ましくは、10〜30重量%とすることが好ましい。
而して、本発明において、上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体の物性は、例えば、分子量、5×103 〜5×106 、密度、0.905〜0.940g/cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.1、好ましくは、1.0〜6.0g/10分位である。
なお、本発明においては、上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体には、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤、染料、顔料等を任意に添加して使用することができる。
【0023】
本発明において、上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体としては、具体的には、三菱化学株式会社製の商品名「カ−ネル」、三井石油化学工業株式会社製の商品名「エボリュ−」、米国、エクソン・ケミカル(EXXON CHEMICAL)社製の商品名「エクザクト(EXACT)」、米国、ダウ・ケミカル(DOW CHEMICAL)社製の商品名「アフィニティ−(AFFINITY)、商品名「エンゲ−ジ(ENGAGE)」等のエチレン−α−オレフィン共重合体を使用することができる。
【0024】
また、本発明において、上記の樹脂の中でも、例えば、遷移金属触媒から合成され、長鎖分岐を持たない直鎖状(線状)低密度ポリエチレンを使用することも好ましいものである。
なお、本発明において、上記のような直鎖状(線状)ポリエチレンとしては、エチレンと、例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン等のα−オレフィンとの共重合体等を使用することができる。
而して、本発明において、上記の直鎖状(線状)ポリエチレンの物性としては、例えば、密度、0.905〜0.940g/cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.5〜6.0g/10分位の特性を有するものを使用することが好ましいものである。
【0025】
更にまた、本発明において、本発明にかかるラベル材料を構成する原反フィルムとしては、例えば、表面層から、シングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体からなる第1層、高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とからなる第2層、および、高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とからなる第3層の多層共押し出し樹脂フィルムを使用することが好ましいものである。
【0026】
而して、本発明において、上記の多層共押し出し樹脂フィルムを成形する方法について説明すると、かかる方法としては、例えば、前述の第1層を構成するシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、第2層を構成する高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とからなる混合物、および、第3層を構成する高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とからなる混合物を使用し、これらを、Tダイ共押出機、インフレ−ション共押出機、その他等を使用して共押し出し成形して、自己弾性伸縮性ないし熱収縮性を有する多層共押し出し樹脂フィルムを製造することができるものである。
【0027】
次に、本発明において、上記の多層共押し出し樹脂フィルムの膜厚としては、20μm〜200μm位、好ましくは、30μm〜100μm位が望ましいものである。
而して、上記の多層共押し出し樹脂フィルムにおいて、該多層共押し出し樹脂フィルムを構成する第1層と第2層と第3層との膜厚としては、第1層:第2層:第3層=2:5:2位の範囲内の割合からなることが好ましいものである。
更に、上記の多層共押し出し樹脂フィルムの膜厚としては、第1層が、膜厚4μm〜40μm、第2層が、膜厚10μm〜100μm、第3層が、膜厚4μm〜40μm位の範囲からなることが好ましいものである。
本発明において、上記のような材料を使用し、かつ、上記のような膜厚とする理由は、まず、第1層は、表層であり、防傷、滑り性等に優れている必要性があり、かつ、高密度化が要求されることによるものであり、また、第2層は、ラベル自体の物性を大きく左右するものであり、そのため、伸びに強く、カット性に適さないシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体を少なくし、かつ、低いメルトフロレ−ト(MFR、高分子量)の高圧法低密度ポリエチレンを用いることで、カット性とストレッチラベル適性とを両立させているものであり、更に、第3層は、第2層におけるラベル適性とカット性を更に補い、かつ、印刷適性等を重視するためである。
【0028】
次に、本発明において、上記の多層共押し出し樹脂フィルムを形成する第2層、あるいは、第3層における高圧法低密度ポリエチレンとしては、例えば、連続反応装置等を用いて、圧力、1200〜3000atm、温度、130〜350℃等の高圧高温下で、開始剤としては、酸素あるいは有機過酸化物等を使用し、まず、段階的圧縮、ラジカル開始剤の導入、エチレンの部分的重合、ポリエチレンからエチレンの分離、溶融ポリエチレンの押し出し、最後にエチレンの冷却等の工程を経て、重合時間を短くして製造される高圧法低密度ポリエチレンを使用することができる。
なお、本発明において、上記のような高圧法低密度ポリエチレンとしては、エチレンの単独重合体、あるいは、エチレンと、例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン等のα−オレフィンとの共重合体等を使用することができる。
而して、本発明において、上記の高圧法低密度ポリエチレンの物性としては、例えば、密度、0.90〜0.935g/cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.1〜3.0g/10分位の特性を有するものを使用することが好ましいものである。
【0029】
なお、本発明において、上記の多層共押し出し樹脂フィルムを形成するには、第1層、第2層、あるいは、第3層を構成する樹脂中に、必要ならば、例えば、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、若しくは、メタクリル酸メチル等との共重合体、アイオノマ−樹脂、ポリプロピレン、プロピレンとエチレン、ブテン、若しくは、ヘキセン等との共重合体、その他等のポリオレンフィン系樹脂を添加し、ブレンドして使用することができる。
上記の添加し、ブレンドする量としては、0.1〜10重量%程度の少量であることが望ましいものである。
【0030】
更に、本発明においては、上記の多層共押し出し樹脂フィルムを構成する第1層は、ラベルの最表面となることから、強度、表面硬度等を有し、強靱性、耐熱性、耐殺傷性等に優れ、更に、その光沢性に優れ、かつ、ストレッチ性に優れているものであり、次に、多層共押し出し樹脂フィルムを構成する第2層は、スリッタ−等を使用し、横方向、あるいは、縦方向等にカットするカット性に優れ、更に、ストレッチ性に優れているものであり、更に、多層共押し出し樹脂フィルムを構成する第3層は、ボトル胴部の外周表面に対する密接着性に優れ、ラベルのボトル胴部の外周表面からの脱落を防止し、更に、所望の印刷模様部等を形成する印刷適性等に優れ、かつ、ストレッチ性に優れているものである。
【0031】
また、本発明においては、上記のラベルを構成するプラスチックフィルムの1層または2層の積層体からなる原反フィルム中には、例えば、単独ないし共押出して製膜化する際に、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができ、その添加量としては、極く微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
上記において、配合剤ないし添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料、分散剤、界面活性剤、ブロッキング防止剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することがてきる。
また、本発明においては、上記のラベルを構成する単独ないし多層共押出樹脂フィルムとしては、成膜後、一軸あるいは二軸方向に延伸加工し、次いで、熱固定されているフィルム等を使用することができ、好ましくは、一軸方向に5〜15%位延伸加工し、次いで、熱固定されている単独ないし多層共押出樹脂フィルムを使用することが好ましいものである。
【0032】
上記において、配合剤や添加剤等としては、具体的には、それ自身が滑性を有し、かつ、樹脂中における移行が少ない滑剤を使用することができ、例えば、流動パラフィン、白色ワセリン、石油系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類、炭素数が8〜22の高級脂肪酸、または、高級脂肪酸アルミニウム、高級脂肪酸カルシウム、高級脂肪酸マグネシウム高級脂肪酸亜鉛、高級脂肪酸リチウム等の高級脂肪酸またはその金属塩、炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ル、グリセリン、ソルビト−ル、プロピレングリコ−ル、ペンタエリスリト−ル、トリエチレングリコ−ル等の脂肪族アルコ−ル類、炭素数が4〜22の高級脂肪酸と炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ルとのエステル類、アセチルクエン酸ドリブチル、アジピン酸ジ−2エチル−ヘキシル、アゼライン酸−n−ヘキシル、エタンジオ−ルモンタン酸エステル、ポリ(1.3−ブタンジオ−ルアジピン酸)エステル、アセチルリシノ−ル酸メチル、ポリ(1.3−ブチレングリコ−ル、1.4−ブチレングリコ−ル、アジピン酸オクチルアルコ−ル)エステル、糖ろう糖のアルコ−ルと脂肪酸とのエステル類、水添食用油脂、ひまし油、スパ−ムアセチワックス、アセチル化モノグリセライド糖のグリセライド類、炭素数が16〜18の例えばエチレンビスオレイルアミドに代表されるエチレンビス脂肪酸アミド、炭素数が8〜22の高級脂肪酸アミド、ステアリルエルカアミド、エルカ酸アミド、オレイルパルミトアミド等の高級脂肪酸アミド類、その他、メチルヒドロジエンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサン等のシリコ−ン油ヤロジンやマレイン酸変性ロジンのグリセリンエステル等の1種ないし2種以上を使用することができる。
なお、本発明においては、上記のような滑剤の中でも、特に、エルカ酸アミドやエチレンビスオレイルアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等は、それ自身が滑性をもち、極めて有効な材料である。
上記の滑剤の添加量としては、樹脂100重量部に対し0.08重量%〜10.0重量%位の割合で添加することが好ましいものである。
【0033】
また、本発明においては、その他、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸等のケイ酸塩、その他、カオリン、タルク、けいそう土等の無機化合物系のブロッキング防止剤、あるいは、高密度ポリエチレン、分子量300000以上の超高分子ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミド、ポリエステル、メラミン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、アクリル系樹脂、その他等の微粉末等からなる有機化合物系のブロッキング防止剤の1種ないし2種以上を添加することができる。
その添加量としては、樹脂100重量部に対し0.01〜3重量%位が好ましい。
【0034】
次に、本発明において、硬貨を構成する金属より硬度が同等かまたはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部について説明すると、まず、上記の硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりも硬度が大きい材料としては、例えば、モ−ス(Mose)硬度6.0〜7.0のルチル型酸化チタン、モ−ス(Mose)硬度5.5〜6.0のアナタ−ゼ型酸化チタン、モ−ス(Mose)硬度9.0の酸化アルミニウム(アルミナ)、モ−ス(Mose)硬度7.0の酸化珪素、モ−ス(Mose)硬度9.0の酸化クロム、その他等の1種ないし2種以上を使用することができる。
ちなみに、硬貨を構成する金属として一般に用いられている金属の硬度としては、例えば、鉄は、モ−ス(Mose)硬度4.5、黄銅(Cu−Zn)は、モ−ス(Mose)硬度3.0〜4.0、銅は、モ−ス(Mose)硬度3.0、アニミニウムは、モ−ス(Mose)硬度2.9、亜鉛は、モ−ス(Mose)硬度2.5、鉛は、モ−ス(Mose)硬度1.5程度である。
【0035】
次に、本発明において、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりも硬度が大きい材料を含むインキ組成物としては、例えば、樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、それをビヒクルの主成分とし、これに、上記の硬貨を構成する金属より硬度同等またはそれよりも硬度が大きい材料の1種ないし2種以上を添加し、更に、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更にまた、要すれば、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練し、調製してインキ組成物を製造することができる。
上記のインキ組成物において、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりを硬度が大きい材料の含有量としては、0.1〜60重量%位、好ましくは、10〜50重量%位が望ましいものである。
本発明においては、上記で製造したインキ組成物を使用し、例えば、ラベルを構成する原反フィルムの裏面に、例えば、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、表面からは視認し得ない、例えば、「アタリ」等の文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる第1の印刷模様部を形成するものである。
なお、上記の第1の印刷模様部は、ラベルを構成する原反フィルムの表面に設けることもできるものである。
また、本発明においては、ラベルを構成するその内面の上側部および/または下側部の両端部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面には、ラベルを構成する原反フィルムの生地面からなる領域が形成されているものである。
【0036】
上記において、インキ組成物を構成するビヒクルとしての樹脂としては、例えば、ロジン、コ−パル、ダンマル、シェラック、硬化ロジン、ロジンエステル、その他等の天然樹脂ないしその加工樹脂、ロジン変性フェノ−ル樹脂、100%フェノ−ル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、その他等の合成樹脂ないしその加工樹脂、ニトロセルロ−ス、エチルセルロ−ス、その他等の繊維素誘導体、塩化ゴム、環化ゴム、その他等のゴム誘導体、膠、カゼイン、デキストリン、ゼイン、その他等の1種ないし2種以上の混合物を使用することができる。
【0037】
次に、本発明において、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等かまたはそれより硬度が大きい材料を、その第1の印刷模様部を形成するインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部について説明すると、まず、第2の印刷模様部を形成するインキ組成物において、例えば、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりも硬度が大きい材料、ビヒクルを構成する樹脂、添加剤、その他等は、前述の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する材料を全く同様に使用して、インキ組成物を調製することができる。
而して、本発明において、第2の印刷模様部を形成するインキ組成物としては、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりも硬度が大きい材料の含有量が、第1の印刷模様部を形成するインキ組成物中に含有する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれよりも硬度が大きい材料の含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有することを必須とするものである。
【0038】
すなわち、本発明において、第2の印刷模様部を形成するインキ組成物としては、例えば、樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、それをビヒクルの主成分とし、これに、上記の硬貨を構成する金属より硬度同等またはそれよりも硬度が大きい材料の1種ないし2種以上を、前述の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物中に含有する硬貨を構成する金属より硬度同等またはそれよりも硬度が大きい材料の含有量に対し3〜60重量%の範囲内で添加し、更に、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更にまた、要すれば、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練し、調製して、第2の印刷模様部を形成するインキ組成物を製造することができる。
而して、本発明においては、上記で製造したインキ組成物を使用し、例えば、ラベルを構成する原反フィルムであって、その上に設けた第1の印刷模様部の上に、例えば、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、表面からは視認し得ない、例えば、「アタリ」等の文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる第2の印刷模様部を第1の印刷模様部と同調して形成するものである。
なお、上記の第2の印刷模様部は、第1の印刷模様部と同調してラベルを構成する原反フィルムの表面に設けることもできるものである。
また、本発明においては、ラベルを構成するその内面の上側部および/または下側部の両端部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面には、ラベルを構成する原反フィルムの生地面からなる領域が形成されているものである。
【0039】
次に、本発明において、装飾性印刷模様部を形成する通常のインキ組成物としては、上記の例示した樹脂の1種ないし2種以上を使用し,これをビヒクルの主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練し、調製してインキ組成物を製造することができる。
本発明においては、上記で製造したインキ組成物を使用し、例えば、ラベルを構成する原反フィルムの表面あるいは裏面に、上記の第1、第2の印刷模様部と同調ないし非同調させて、例えば、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により表刷りあるいは裏刷り印刷して、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様部を形成するものである。
【0040】
なお、本発明において、第2の印刷模様を形成するインキ組成物中には、更に、硬貨を構成する金属より硬度が小さい材料を添加することができ、而して、該硬貨を構成する金属より硬度が小さい材料としては、例えば、モ−ス(Mose)硬度2.5〜3.5の硫酸バリウム、モ−ス(Mose)硬度3.0の炭酸カルシウム、モ−ス(Mose)硬度3.0の水酸化アルミニウム、モ−ス(Mose)硬度1.0〜2.5のカオリナイト、モ−ス(Mose)硬度1.0のタルク、モ−ス(Mose)硬度4.0の炭酸マクネシウム、その他の有機化合物等の1種ないし2種以上を使用することができる。
上記のインキ組成物において、硬貨を構成する金属より硬度が小さい材料の含有量としては、0.1〜30重量%位、好ましくは、3〜20重量%位が望ましいものである。
【0041】
本発明においては、上記で製造した各インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により、例えば、ラベルを構成する原反フィルムの裏面に、前述のように、装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部等を形成し、原反フィルムの表面等から「アタリ」という文字が視認し得ない複合印刷部を形成して、籤付きボトル用ラベルを製造し、而して、上記のラベルお裏面に形成した第1、第2の印刷模様部等を、例えば、硬貨で摩擦、引っ掻き等により擦過すると、上記の第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部に付着して、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とを着色し、次いで、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料の含有量により、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により「アタリ」という画像を顕現し、その当否を判定することができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベルを製造することができるものである。
【0042】
なお、本発明において、ラベルを構成する原反フィルムの内面の上側部および/または下側部の端部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面に形成される原反フィルムの生地面からなる領域としては、巾1mm〜10mm位で、横および縦幅全域にわたって形成され、その面とボトル胴部の外表面とが密接着することが好ましいものである。
本発明において、ラベルを構成する原反フィルムに装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部、あるいは、その内面の上側部および/または下側部の端部の面およびその左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面にフィルムの生地面からなる領域等を形成するに際しては、ストレッチラベルを複数個取りできるように、通常の製版により、多列に、繰り返して装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部を製版し、次いで、長尺状の原反フィルムの上に、所定の間隔をおいて装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部を多列に繰り返して印刷した後、長手方向および短手方向において、非印刷領域を構成する所定の間隔の中心線にてスリットするという通常のラベルを形成する方式と同様にして、ラベルを構成する原反フィルムの内面に、装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部とその内面の上側部および/または下側部の端部の面およびその左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面にフィルムの生地面からなる領域等を形成することができるものである。
【0043】
次にまた、上記の本発明にかかる籤付きボトル用ラベルにおいては、原反フィルムを、装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部等を設けた後、その左右の両端部を重ね合わせて、しかる後、その重合部の両端部を、例えば、接着剤等を使用して接合して接合部を形成して、ラベルを製造する際に、例えば、原反フィルムの相互の接合面には、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ放電処理、フレ−ム処理、サンドブラスト処理、化学薬品処理、プレヒ−ト処理、紫外線照射処理、高周波加熱処理、電磁誘導加熱処理、マイクロウエ−ブ処理、アンカ−コ−ト剤コ−ト処理、その他等の前処理を任意に行うことができるものである。
また、本発明において、原反フィルムの両端部を接合する際に使用する接着剤としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、エポキシ系樹脂、その他等の樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂系接着剤等を使用することができる。
【0044】
なお、本発明において、ラベルを構成する筒状の外径としては、ボトル胴部の外径よりやや小さい外径を構成して、筒状のラベルを形成することが好ましいものである。
本発明において、上記の筒状のラベルをボトル胴部の外周表面に装着するに際しては、筒状のラベルの外径を、引き伸ば機等を使用して緊張し、拡開した状態で装着するものである。
而して、ラベルが、ボトル胴部の外周表面に装着されると、例えば、ストレッチラベルの場合は、ストレッチラベルを構成する原反フィルムの自己弾性伸縮力により、ボトル胴部の外周表面に緊密に密接着した状態で装着され、更に、上記のストレッチラベルを構成する原反フィルムのボトル胴部の外表面に密接着する原反フィルムの内面等に設けた装飾性印刷模様部、第1、第2の印刷模様部、あるいは、ストレッチラベルを構成する原反フィルムの内面の上側部および/または下側部の端部の面およびその左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面に形成される原反フィルムの生地面等そのものが、ボトル胴部の外周表面に強固に、緊密に密接着した状態で装着されるものである。
【0045】
次に、本発明において、上記のようにボトル胴部の外周表面にラベルを装着した後、ボトル内に炭酸飲料、果汁、その他等の内容物を充填包装し、次いで、キャッピングして密閉し、しかる後、例えば、約70℃位の熱水シャワ−等を10数分間放散して殺菌処理(低温殺菌)を施しても、ボトル胴部の外表面に対するラベルの密接着性は劣ることなく、その両者は強固に密接着し、ラベルが、ボトル胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということはなく、これにより、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に優れたラベルを極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができものである。
【0046】
なお、本発明において、本発明にかかるラベルは、例えば、プラスチック製、ガラス製、金属製、陶器製、その他等の種々の形態からなるボトル容器に適用することができ、特に、本発明においては、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂あるいはポリプロピレン樹脂等からなる延伸ブロ−成形容器等に適用することが好ましいものである。
また、本発明において、ボトル内に充填包装する内容物としては、炭酸飲料、果汁、調味料、その他等の種々の飲食物、化学品ないし医薬品、その他等を挙げることができる。
【0047】
【実施例】
次に、本発明について更に具体例を挙げて更に詳しく説明する。
実施例1
厚さ80μmのストレッチラベル用乳白低密度ポリエチレンフィルム(大日本樹脂株式会社製、商品名、LP−7シロ)を使用し、その左右の両端部の縦巾5mmを除き、かつ、その内面側の処理面に、墨インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 991墨)を使用し、所定の文字を印刷し、更に、色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 639藍、212紅、423黄)を使用し、所定の絵柄を印刷して、装飾性印刷模様部を形成した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、上記の乳白低密度ポリエチレンフィルムの乳白色と同色の下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約8%であった。
次に、上記で「アタリ」という文字を印刷した印刷面を内面側にし、その両端部を重ね合わせ、次いで、その層間に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤をを施して、その重合端部を接合して、筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0048】
実施例2
厚さ90μmのストレッチラベル用透明線状低密度ポリエチレンフィルム(大日本樹脂株式会社製、商品名、DMT−HU2)を使用し、上記の実施例1と同様にして、その左右の両端部の縦巾5mmを除き、かつ、その内面側の処理面に、墨インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 991墨)を使用し、所定の文字を印刷し、更に、色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 639藍、212紅、423黄)を使用し、所定の絵柄を印刷して、装飾性印刷模様部を形成した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、上記の実施例1と同様に、下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約8%であった。
次に、上記で「アタリ」という文字を印刷した印刷面を内面側にし、その両端部を重ね合わせ、次いで、その層間に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤をを施して、その重合端部を接合して、筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0049】
実施例3
(1).まず、下記の(イ)〜(ハ)の樹脂組成物を調製した。
(イ).シングルサイト系触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(密度、0.928g/m3 )100.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキング剤)0.5重量部とエルカ酸アミド(滑剤)0.05重量部とエチレンビスオレイルアミド(滑剤)0.05重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密度、0.924g/m3 )100.0重量部とエルカ酸アミド(滑剤)0.05重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密度、0.924g/m3 )30.0重量部とシングルサイト系触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(密度、0.917g/m3 )70.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキング剤)0.5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。
次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、マルチマニフォ−ルドタイプのTダイ共押出機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を20μm、(ロ)の樹脂組成物による層を50μm、(ハ)の樹脂組成物による層を20μmにそれぞれ共押出して3層からなる未延伸の樹脂フィルムを製造し、しかる後、該未延伸の樹脂フィルムを加熱ロ−ル間を通しながら10%程度1軸方向に延伸し、次いで、熱固定して、長尺状の多層共押出樹脂フィルムを製造した。
(2).次に、上記で製造した長尺状の多層共押出樹脂フィルムの内面側のコロナ処理した裏面に、上記の実施例1と同様に、まず、カ−ボンブラックを顔料とした墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、639藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の装飾性印刷模様部を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様単位毎に、繰り返して印刷した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、上記の実施例1と同様に、下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約8%であった。
(3).次に、上記で製造した長尺状のラベル材料を、ギロチンタイプスリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッチラベルを構成するラベルフィルムを製造した。
更に、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷層の面を内面側にして、その内面側の端部に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接着剤層とコロナ放電処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層等を介して接合して接合部を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0050】
実施例4
(1).上記の実施例3で製造した長尺状の多層共押出樹脂フィルムを使用し、まず、その外表面側のコロナ処理した全面に、上記の実施例3と同様に、上記の実施例3で使用した(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を同様に使用し、これをグラビア印刷方式により全面印刷してベタの印刷層を形成した。
次に、上記で形成したベタの印刷層の上に、上記の実施例3と同様に、まず、カ−ボンブラックを顔料とした墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、該文字印刷と同調させて、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、639藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の装飾性印刷模様部を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様単位毎に、繰り返して印刷した。
次に、上記で形成した装飾性印刷模様部を除いた一部であって、上記のベタの印刷層の上に、上記の実施例3と同様に、上記の実施例3で使用した(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を同様に使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
(2).次に、上記で製造した長尺状のラベル材料を、ギロチンタイプスリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッチラベルを構成するラベルフィルムを製造した。
更に、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷層の面を表面側にして、その他方の内面側の端部に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接着剤層とコロナ放電処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層等を介して接合して接合部を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0051】
実施例5
(1).上記の実施例3で製造した長尺状の多層共押出樹脂フィルムを同様に使用し、その内面側のコロナ処理した面に、上記の実施例3と同様に、まず、カ−ボンブラックを顔料とした墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、639藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の装飾性印刷模様部を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様単位毎に、繰り返して印刷した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、上記の実施例3と同様に、下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約8%であった。
(3).次に、上記で製造した長尺状のラベル材料を、ギロチンタイプスリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッチラベルを構成するラベルフィルムを製造した。
更に、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷層の面を内面側にして、その内面側の端部に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接着剤層とコロナ放電処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層等を介して接合して接合部を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0052】
実施例6
(1).上記の実施例3で製造した長尺状の多層共押出樹脂フィルムを使用し、まず、その外表面側のコロナ処理した全面に、上記の実施例5と同様に、上記の実施例5で使用した(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を同様に使用し、これをグラビア印刷方式により全面印刷してベタの印刷層を形成した。
次に、上記で形成したベタの印刷層の上に、上記の実施例5と同様に、まず、カ−ボンブラックを顔料とした墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、該文字印刷と同調させて、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、639藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の装飾性印刷模様部を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様単位毎に、繰り返して印刷した。
次に、上記で形成した装飾性印刷模様部を除いた一部であって、上記のベタの印刷層の上に、上記の実施例5と同様に、上記の実施例5で使用した(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を同様に使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
(2).次に、上記で製造した長尺状のラベル材料を、ギロチンタイプスリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッチラベルを構成するラベルフィルムを製造した。
更に、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷層の面を表面側にして、その他方の内面側の端部に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接着剤層とコロナ放電処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層等を介して接合して接合部を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0053】
実施例7
厚さ90μmのストレッチラベル用エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(タマポリ株式会社製、商品名、SB−57)を使用し、上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1と同様な結果を得た。
【0054】
実施例8
厚さ60μmのシュリンクラベル用2軸延伸ポリスチレンフィルム(シ−アイ化成株式会社製、商品名、EPS45T)を使用し、上記の実施例1と同様にして、その左右の両端部の縦巾5mmを除き、かつ、その内面側の処理面に、墨インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 991墨)を使用し、所定の文字を印刷し、更に、色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名639藍、212紅、423黄)を使用し、所定の絵柄を印刷して、装飾性印刷模様部を形成した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が大きい材料を、上記の(1)のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有し、かつ、マット状の白含有インキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約8%であった。
次に、上記で「アタリ」という文字を印刷した印刷面を内面側にし、その両端部を重ね合わせ、次いで、その層間に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤をを施して、その重合端部を接合して、筒状のシュリンクラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のシュリンクラベルを使用し、これを、チュ−ブ状に拡げて、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着し、更に、熱収縮トンネルを通して装着した。
更に、上記でシュリンクラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱落は認められなかった。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).白含有インキ組成物による印刷層との光沢度が同等であったことから、両者の印刷層の区別がほとんどつかず、「アタリ」という文字の読み取りが困難であった。
しかし、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0055】
実施例9
厚さ45μmのシュリンクラベル用2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(東洋紡株式会社製、商品名、S7504)を使用し、上記の実施例8と同様にして、上記の実施例8と同様な結果を得た。
【0056】
実施例10
厚さ50μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用し、上記の実施例8と同様にして、上記の実施例8と同様な結果を得た。
【0057】
比較例1
(1).上記の実施例3で製造した長尺状の多層共押出樹脂フィルムを同様に使用し、その内面側のコロナ処理した裏面に、上記の実施例3と同様に、まず、カ−ボンブラックを顔料とした墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、639藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の装飾性印刷模様部を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様単位毎に、繰り返して印刷した。
更に、上記の装飾性印刷模様部を含む全面に、上記の実施例3と同様に、下記の(1).硬貨を構成する金属より硬度が大きい材料を含む白色インキ組成物を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷してベタの印刷層を形成し、次いで、下記の(2).硬貨を構成する金属よりも硬度が小さい材料を含有するインキ組成物を使用し、コインスクラッチ文字として「アタリ」という文字をグラビア印刷方式により印刷した。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約5%であった。
Figure 0003898501
なお、上記のインキ組成物による印刷層のインキ表面光沢度(フィルム上)は、約70%であった。
(3).次に、上記で製造した長尺状のラベル材料を、ギロチンタイプスリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッチラベルを構成するラベルフィルムを製造した。
更に、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷層の面を内面側にして、その内面側の端部に2液硬化型のポリウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ放電処理面を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接着剤層とコロナ放電処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の接着剤層等を介して接合して接合部を形成することにより、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着することができる筒状のストレッチラベルを製造した。
次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周表面に装着した。
更に、上記でストレッチラベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理した。
次に、内容物を飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「アタリ」という文字が印刷された部分を注視したところ、上記の(1).の白色インキ組成物による印刷層と上記の(2).インキ組成物による印刷層との光沢度が異なることから、両者の印刷層の区別が明瞭であり、「アタリ」という文字の読み取りが可能であった。
なお、上記の「アタリ」という文字を印刷した部分を含む裏面を、硬貨でこすったところ、「アタリ」という文字を除く周辺が黒色化して、「アタリ」という文字を明瞭に視認することができ、その当否を判別することができた。
また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回収することができた。
【0058】
なお、上記の実施例1〜10、および、比較例1とで製造したラベルにおいて、「アタリ」という文字を浮き上がらせる目的で印刷物の表面を擦った硬貨は、1円、5円、10円、100円、500円の全硬貨で行った。
また、絵柄の判別方法は、目視で行った。
また、使用したインキ組成物の光沢度は、グロスメ−タ−を用い、JIS−K7105に準拠して方法で測定した。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少なくとも、硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部を設け、更に、該第1の印刷模様部の上に、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きい材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部を設け、次いで、該第1と第2の印刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色し、その濃度差による画像を顕現し、その当否を判定することができる籤付きボトル用ラベルを製造し、而して、該籤付きボトルラベルをボトル胴部の外周表面に、その原反フィルムの印刷模様部を含む内面とボトル胴部の外周表面とを密接着させて装着して、ボトル胴部の外周表面に対するラベルの密接着性は劣化することなく、その両者は、強固に密接着し、ラベルがボトル胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということはなく、極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができ、更に、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に優れたラベルであると共にその使用後においては、ラベルに施されている籤等の当否を判定するために、必然的にボトルからラベルを分離し、ラベルに設けられている印刷模様部の部分を硬貨で擦過し、硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色し、その濃度差による画像を顕現し、その当否を判定し、これによって、ボトルとラベルとを容易に分別回収し得ることができると共に更に硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による印刷模様部を透視し得ないストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを製造し得るというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的平面図である。
【図3】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的平面図である。
【図5】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図6】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的平面図である。
【図7】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図8】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的平面図である。
【図9】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図10】図9に示す原反フィルムから本発明にかかる籤付きボトル用ラベルを構成する筒状のラベルについてその構成を示す概略的斜視図である。
【図11】図10に示す筒状のラベルを、プラスチック、ガラス、金属、陶器、その他等からなる各種の形態からなるボトルの外周表面に装着する構成を示す概略的斜視図である。
【符号の説明】
A 本発明にかかる籤付きボトル用ラベル
1〜A3 本発明にかかる籤付きボトル用ラベル
1 原反フィルム
P、Pa 裏面
Pb 表面
2 第1の印刷模様部
3 第2の印刷模様部
4 濃度差による画像
5 装飾性印刷模様部

Claims (11)

  1. 原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少なくとも、モ−ス硬度1.5〜4.5の範囲内にある硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きいモ−ス硬度5.5〜9.0の範囲内にある材料を含むインキ組成物による第1の印刷模様部を設け、更に、該第1の印刷模様部の上に、上記の第1の印刷模様部を形成するインキ組成物を構成する硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きいモ−ス硬度5.5〜9.0の範囲内にある材料を、上記のインキ組成物中に含有する含有量に対し3〜60重量%の範囲内で含有するインキ組成物による第2の印刷模様部を設け、次いで、該第1と第2の印刷模様部の部分を硬貨で擦過して、上記の第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて、硬貨を構成する金属が削り取られ、その金属粉末が、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部に付着して、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とを着色し、そして、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とに含まれる硬貨を構成する金属より硬度が同等またはそれより硬度が大きいモ−ス硬度5.5〜9.0の範囲内にある材料の含有量により、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とにおいて着色について濃度差を生じ、その濃度差により画像を顕現し、その当否を判定することができる構成からなることを特徴とする籤付きボトル用ラベル。
  2. 第2の印刷模様部を形成するインキ組成物が、更に、モ−ス硬度1.5〜4.5の範囲内にある硬貨を構成する金属より硬度が小さいモ−ス硬度1.0〜4.0の範囲内にある材料を含むインキ組成物からなることを特徴とする上記の請求項1に記載する籤付きボトル用ラベル。
  3. 原反フィルムが、その上に、装飾性印刷模様部を併存していることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  4. 原反フィルムが、その裏面に、装飾性印刷模様部と第1の印刷模様部と第2の印刷模様部とを裏刷り印刷することを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  5. 原反フィルムが、その表面に、装飾性印刷模様部と第1の印刷模様部と第2の印刷模様部を表刷り印刷することを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  6. 原反フィルムが、その表面に、装飾性印刷模様部を表刷り印刷し、更に、その裏面に、第1の印刷模様部と第2の印刷模様部を裏刷り印刷することを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  7. 原反フィルムが、20μm〜150μmの膜厚からなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  8. 原反フィルムが、自己伸縮性を有するストレッチ樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  9. 原反フィルムが、自己伸縮性を有すポリオレフィン系樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜8のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  10. 原反フィルムが、熱収縮性を有するシュリンク樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  11. 原反フィルムが、熱収縮性を有するポリエステル系樹脂フィルムまたはポリスチレン系樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜7または10のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
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