JP2003285842A - ボトル用易回収ラベル - Google Patents
ボトル用易回収ラベルInfo
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Abstract
いは熱収縮性等を利用して、樹脂製ボトルの胴部外周表
面に装着され、使用後、その樹脂製ボトルの胴部外周表
面から容易に剥離除去し得ることができ、樹脂製ボトル
とストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等とを極
めて容易に分別し、その分別回収が可能であるストレッ
チラベルあるいはシュリンクラベルを提供することであ
る。 【解決手段】 原反フィルムの一方の端部の内面側の表
面に、接着剤層を設け、他方、上記の原反フィルムの他
方の端部の外面側の表面に、易接着処理層を設け、その
接着剤層の面と易接着処理層の面とを対向させてその重
合部を接合して接合部を設けた筒状のラベルであって、
更に、上記の易接着処理層の面が、330〔μN/c
m〕〜420〔μN/cm〕の表面張力を有することを
特徴とするボトル用易回収ラベルに関するものである。
Description
ベルに関し、更に詳しくは、フィルムの自己伸縮性ない
し自己回復性あるいは熱収縮性等を利用して樹脂製ボト
ルの胴部外周表面に装着され、使用後、その樹脂製ボト
ルの胴部外周表面から容易に剥離除去し得るストレッチ
ラベルあるいはシュリンクラベル等からなるボトル用易
回収ラベルに関するものである。
器、その他等からなる各種の包装用容器の外周表面に装
着されるラベルとてしは、種々の形態のものが開発さ
れ、提案されているが、それらの一つに、フィルムの自
己伸縮性ないし自己回復性あるいは熱収縮性等を利用し
て、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製ボトル
等樹脂製ボトルの胴部外周表面に装着されるストレッチ
ラベルあるいはシュリンクラベル等が知られている。こ
れらのものは、自己伸縮性ないし自己回復性あるいは熱
収縮性等を有するものであることから、ポリエチレンテ
レフタレ−ト樹脂製ボトル等の樹脂製ボトルの寸法変化
等に対し追従することができ、樹脂製ボトルの胴部外周
表面に強固な密着状態を保持することができ、極めて美
麗な装飾性と相俟ってラベルとしての機能を奏するもの
である。而して、現在、ラベル市場においては、上記の
ストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等の2種類
のラベルが、主流をなし、樹脂製ボトルの胴部外周表面
に、接着剤等を介することなく装着し得る非接着型のラ
ベルとして大いに注目されているものである。
ようなストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等に
おいては、該ストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ル等を樹脂製ボトルの胴部外周表面に装着後、内容物を
充填包装し、次いで、その使用後に樹脂製ボトルとスト
レッチラベルあるいはシュリンクラベル等とを分別回収
し、再利用する際に、樹脂製ボトルとストレッチラベル
あるいはシュリンクラベル等とを分別回収することが極
めて困難であるという問題点がある。すなわち、原反フ
ィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接着剤層を
介して接合部を形成して製造した筒状のストレッチラベ
ルあるいはシュリンクラベル等においては、その接合部
のシ−ル強度が強く、その接合部を剥離して、樹脂製ボ
トルとストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等と
を分別回収することは極めて困難である。更に、上記の
筒状のストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等に
おいては、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベル
等を構成する樹脂製フィルムを手等で引きちぎって、樹
脂製ボトルとストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ル等とを分別回収することも試みられているが、極めて
大きな力を必要とし、実質的に不可能に近いものであ
る。また、上記の筒状のストレッチラベルあるいはシュ
リンクラベル等においては、樹脂製ボトルの胴部外周表
面に強固に密接着していることから、使用後、ストレッ
チラベルあるいはシュリンクラベル等を樹脂製ボトルか
ら引き抜いて、樹脂製ボトルとストレッチラベルあるい
はシュリンクラベル等とを分別回収することも困難であ
る。このため、通常、ナイフあるいはカッタ−等を使用
し、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベル等を切
断して、樹脂製ボトルとストレッチラベルあるいはシュ
リンクラベル等とを分別回収することが行われている
が、その場合においては、その手間隙がかかるばかりで
はなく、常に、手元にナイフあるいはカッタ−等を常備
しているわけではないことから、極めて煩瑣なことであ
るという問題点がある。そこで本発明は、フィルムの自
己伸縮性ないし自己回復性あるいは熱収縮性等を利用し
て、樹脂製ボトルの胴部外周表面に装着され、使用後、
その樹脂製ボトルの胴部外周表面から容易に剥離除去し
得ることができ、樹脂製ボトルとストレッチラベルある
いはシュリンクラベル等とを極めて容易に分別し、その
分別回収が可能であるストレッチラベルあるいはシュリ
ンクラベルを提供するべく、先に、原反フィルムの両端
部を重ね合わせ、その重合部を接着剤層を介して接合し
て接合部を形成し、かつ、ボトル胴部の外表面に装着す
る筒状のストレッチラベルにおいて、上記の接合部にお
けるシ−ル強度が、剪断剥離強度が、10.0〔N〕〜
18.0〔N〕、ラベル横方向の剥離強度が、1.0
〔N〕〜8.0〔N〕、および、ラベル縦方向の剥離強
度が、0.1〔N〕〜2.0〔N〕であることを特徴と
するストレッチラベルを提案したものである(特開20
01−324931号公報参照。)。
ルムの自己伸縮性ないし自己回復性あるいは熱収縮性等
を利用して、樹脂製ボトルの胴部外周表面に装着され、
使用後、その樹脂製ボトルの胴部外周表面から容易に剥
離除去し得ることができ、樹脂製ボトルとストレッチラ
ベルあるいはシュリンクラベル等とを極めて容易に分別
し、その分別回収が可能であるストレッチラベルあるい
はシュリンクラベルからなるボトル用易回収ラベルにつ
いて更に種々検討の結果、原反フィルムの一方の端部の
内面側の表面に、接着剤層を設け、他方、上記の原反フ
ィルムの他方の端部の外面側の表面に、易接着処理層を
設け、その接着剤層の面と易接着処理層の面とを対向さ
せてその重合部を接合して接合部を設けた筒状のラベル
であって、更に、上記の易接着処理層の面が、330
〔μN/cm〕〜420〔μN/cm〕の表面張力を有
するように調製して筒状のストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルを製造し、而して、その筒状のストレッ
チラベルあるいはシュリンクラベルを樹脂製ボトルの胴
部外周表面に密接着させて装着後、内容物を充填包装
し、次いで、内容物を使用後に樹脂製ボトルを分別回収
し再利用するべく、上記のストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルの端部を掴んでそのストレッチラベルあ
るいはシュリンクラベルを樹脂製ボトルから剥離するこ
とを試みたところ、その両者は、ストレッチラベルある
いはシュリンクラベルを構成する接合部の部分から極め
て容易に、かつ、簡単に剥離し、樹脂製ボトルとストレ
ッチラベルあるいはシュリンクラベル等とを容易に分別
回収することできることを見出して本発明を完成したも
のである。
の端部の内面側の表面に、接着剤層を設け、他方、上記
の原反フィルムの他方の端部の外面側の表面に、易接着
処理層を設け、その接着剤層の面と易接着処理層の面と
を対向させてその重合部を接合して接合部を設けた筒状
のラベルであって、更に、上記の易接着処理層の面が、
330〔μN/cm〕〜420〔μN/cm〕の表面張
力を有することを特徴とするボトル用易回収ラベルに関
するものである。
回収ラベルついてその一例を例示して図面等を用いて以
下に更に詳しく説明すると、図1、図2および図3は、
本発明にかかるボトル用易回収ラベルについてその具体
例の構成の概略を示す概略的構成図である。
いてその一例を例示すると、図1に示すように、まず、
原反フィルム1の内面側Pの表面に、例えば、グラビア
印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、その他
等の印刷方式により、外面側Qから透視することができ
る所望の印刷模様部2を形成し、次に、上記の原反フィ
ルム1の印刷模様部2を有する一方の端部の内面側Pの
表面に、接着剤を塗布して接着剤層3を形成し、他方、
上記の原反フィルム1の他方の端部の外面側Qの表面
に、例えば、コロナ放電処理あるいはプラズマ処理等に
よる表面改質処理を弱くかけて、その表面の酸化を不十
分にし、その酸化が不足している弱酸化処理面を形成
し、約330〔μN/cm〕〜420〔μN/cm〕の
表面張力、好ましくは、約350〔μN/cm〕〜40
0〔μN/cm〕の表面張力を有するように調製した易
接着処理層4を形成する。次いで、本発明においては、
図2に示すように、原反フィルム1を、上記で形成した
接着剤層3の面と易接着処理層4の面とを対向させてそ
の両端部を重ね合わせ、次いで、その重合部分を接着剤
層3、易接着処理層4等を介して接合して接合部5を形
成して、筒状のストレッチラベル6あるいはシュリンク
ラベル7等からなるボトル用回収ラベルAを製造する。
ボトル用回収ラベルにおいては、その接合部を構成する
易接着処理層は、例えば、コロナ放電処理あるいはプラ
ズマ処理等による表面改質処理を弱くかけることによ
り、その表面に酸化を起こさせるものであるが、その表
面の酸化を不十分にし、その酸化度が不足している弱酸
化処理面を形成し、而して、その弱酸化処理面の面に接
する接着剤層を構成する接着剤との親和性を低下させ、
上記の接着剤層と易接着処理層との接合部における接合
度合いを弱接合(弱シ−ル)状態にし、これにより、そ
の接合部における剥離、引き剥がし等を容易にし、樹脂
製ボトルとラベルとの分別回収を可能とするものであ
る。因みに、本発明にかかるボトル用易回収ラベルにお
いて、接合部におけるシ−ル強度は、剪断剥離強度が、
10.0〔N〕〜18.0〔N〕、ラベル横方向の剥離
強度が、1.0〔N〕〜8.0〔N〕、および、ラベル
縦方向の剥離強度が、0.1〔N〕〜2.0〔N〕の範
囲内に調製して形成し得るものである。本発明におい
て、本発明にかかるボトル用易回収ラベルは、その接合
部の接合を弱接合にして易剥離状態に調製することによ
り、一方では、樹脂製ボトルの胴部外周表面に密接着さ
せることができると共に、他方においては、樹脂製ボト
ルからラベルを剥離可能とするものである。なお、図2
において、印刷模様部2は、省略している。
に、上記で製造した筒状のストレッチラベル6またはシ
ュリンクラベル7からなるボトル用易回収ラベルAを使
用し、例えば、ストレッチラベル6からなるボトル用易
回収ラベルAの場合には、その筒状のストレッチラベル
6を、例えば、引き伸ばし機等を使用し、10〜25%
位に引き伸ばした状態で、例えば、ポリエチレンテレフ
タレ−ト樹脂製ボトル等の樹脂製ボトル8の胴部外周表
面に装着させて、その胴部外周表面に、強固に緊張し
て、密接着してなるストレッチラベル6付きボトルBを
製造することができる。しかる後、本発明においては、
図示しないが、その樹脂製ボトル内に、内容物を充填包
装し、次いで、その使用後に樹脂製ボトルを分別回収
し、再利用する際に、樹脂製ボトルとストレッチラベル
との間に手等を入れて、ストレッチラベルの端を手で掴
んで引っ張ると、ストレッチラベルを構成する接合部に
おける接合を弱接合にして易剥離状態に調製してあるこ
とから、その接合部の部分で剥離して、樹脂製ボトルと
ストレッチラベルとを極めて容易に、かつ、簡単に、分
別回収することできるというものである。
でストレッチラベルを引っ張って、ストレッチラベルを
構成する接合部の部分で剥離して、樹脂製ボトルとスト
レッチラベルとを容易に、かつ、簡単に、分別回収する
ことが困難である場合には、接合部の近傍に、ラベル剥
離除去機構部を設けることがてきるものである。上記の
ラベル剥離除去機構部について具体例を例示すると、図
示しないが、筒状のストレッチラベルあるいはシュリン
クラベルからなるボトル用易回収ラベルを構成する接合
部を形成する際に、例えば、接着剤層の面と易接着処理
面の面との層間に、ラベル剥離除去機構部として、ティ
アテ−プ等を介在させて、接合部を形成すると、上記の
ラベル剥離除去機構部としてのティアテ−プ等を利用し
て、その先端に突出している端部を手等で持って、これ
を引っ張ってストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ルからなるボトル用易回収ラベルを構成するフィルムを
引き裂くことにより、樹脂製ボトルとストレッチラベル
とを極めて容易に、かつ、簡単に、分別回収することで
きるというものである。上記のラベル剥離除去機構部と
して、その他、例えば、粘着テ−プを介在させて、接合
部を形成する方法、あるいは、ラベル剥離除去機構部と
して、筒状のストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ルからなるボトル用易回収ラベルを構成する接合部の近
傍に、その上端部から下端部に、例えば、ミシン目状、
その他等の形状のスリットを刻設する方法、その他等を
採用することができる。
トル用易回収ラベルについて、それを構成する材料、製
造法等について説明すると、まず、ストレッチラベルあ
るいはシャリンクラベルからなるボトル用易回収ラベル
を構成する原反フィルムとしては、例えば、低密度ポリ
エチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチ
レン(マルチサイト触媒を使用して重合したポリマ−、
LLDPE)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)
を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合
体、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチ
レン(HDPE)、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸あるいはメタ
クリル酸等の不飽和カルボン酸共重合体、ポリスチレン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
アクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコ−ル共重合体、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、その
他の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、これを、Tダ
イ押出機、Tダイ共押出機、インフレ−ション押出機、
インフレ−ション共押出機、その他等を使用して単独な
いし共押出成形し、更に、要すれば、1軸ないし2軸延
伸加工してなる単層ないし多層の、自己弾性伸縮性ない
し自己回復性あるいは熱収縮性を有する樹脂のフィルム
ないしシ−トを使用することができる。上記の樹脂のフ
ィルムないしシ−トの膜厚としては、20μm〜200
μm位、好ましくは、30μm〜100μm位が望まし
いものである。
でも、特に、メタロセン触媒(シングルサイト系触媒)
を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体
を使用することが好ましいものである。上記のメタロセ
ン触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体としては、例えば、二
塩化ジルコノセンとメチルアルモキサンの組み合わせに
よる触媒等のメタロセン錯体とアルモキサンとの組み合
わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒を使用して
重合してなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用
することができる。上記のメタロセン触媒は、現行の触
媒が、活性点が不均一でマルチサイト系触媒と呼ばれて
いるのに対し、活性点が均一であることからシングルサ
イト系触媒とも呼ばれているものである(以下、メタロ
セン触媒と、シングルサイト系触媒とは、同等の意味で
ある。)。
触媒)を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重
合体について更に詳述すると、具体的には、例えば、メ
タロセン系遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物と
の組み合わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒
(いわゆるカミンスキ−触媒を含む)を使用して重合し
てなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用するこ
とができる。なお、上記のメタロセン触媒は、無機物に
担持されて使用されることもあるものである。上記にお
いて、メタロセン系遷移金属化合物としては、例えば、
IVB族から選ばれる遷移金属、具体的には、チタニウ
ム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(H
f)に、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジ
エニル基、インデニル基、置換インデニル基、テトラヒ
ドロインデニル基、置換テトラヒドロインデニル基、フ
ルオニル基またと置換フルオニル基が1ないし2個結合
しているか、あるいは、これらのうちの二つの基が共有
結合で架橋したものが結合しており、他に水素原子、酸
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リ−ル基、アセチルアセトナ−ト基、カルボニル基、窒
素分子、酸素分子、ルイス塩基、ケイ素原子を含む置換
基、不飽和炭化水素等の配位子を有するものを使用する
ことができる。
合物としては、アルキルアルミニウム、または鎖状ある
いは環状アルミノキサン等を使用することができる。こ
こで、アルキルアルミニウムとしては、例えば、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジメ
チルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロ
リド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニ
ウムジクロリド、ジメチルアルミニウムフルオリド、ジ
イソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミ
ニウムハイドライド、エチルアルミニウムセスキクロリ
ド等を使用することができる。また、鎖状あるいは環状
アルミノキサンとしては、例えば、アルキルアルミニウ
ムと水を接触させて生成することができる。例えば、重
合時に、アルキルアルミニウムを加えておき、後に水を
添加するか、あるいは、錯塩の結晶水または有機・無機
化合物の吸着水とアルキルアルミニウムとを反応させる
ことで生成することができる。次にまた、上記におい
て、メタロセン触媒を担持させる無機物としては、例え
ば、シリカゲル、ゼオライト、珪素土等を使用すること
ができる。
例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、気相重合等の
各種の重合方法で行なうことができる。また、上記の重
合は、バッチ式あるいは連続式等のいずれの方法でもよ
い。上記において、重合条件としては、重合温度、−1
00〜250℃、重合時間、5分〜10時間、反応圧
力、常圧〜300Kg/cm2 位である。更に、本発明
において、エチレンと共重合されるコモノマ−であるα
−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン等を使用する
ことができる。上記のα−オレフフィンは、単独で使用
してもよく、また、2以上を組み合わせて使用すること
もできる。また、上記のα−オレフフィンの混合比率
は、例えば、1〜50重量%、望ましくは、10〜30
重量%とすることが好ましい。而して、本発明におい
て、上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−
α−オレフィン共重合体の物性は、例えば、分子量、5
×103 〜5×106 、密度、0.905〜0.940
g/cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.1、
好ましくは、1.0〜6.0g/10分位である。な
お、本発明においては、上記のメタロセン触媒を用いて
重合したエチレン−α−オレフィン共重合体には、例え
ば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブ
ロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無
機ないし有機充填剤、染料、顔料等を任意に添加して使
用することができる。
用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体とし
ては、具体的には、三菱化学株式会社製の商品名「カ−
ネル」、三井石油化学工業株式会社製の商品名「エボリ
ュ−」、米国、エクソン・ケミカル(EXXON CH
EMICAL)社製の商品名「エクザクト(EXAC
T)」、米国、ダウ・ケミカル(DOW CHEMIC
AL)社製の商品名「アフィニティ−(AFFINIT
Y)、商品名「エンゲ−ジ(ENGAGE)」等のエチ
レン−α−オレフィン共重合体を使用することができ
る。
も、例えば、遷移金属触媒から合成され、長鎖分岐を持
たない直鎖状(線状)低密度ポリエチレンを使用するこ
とも好ましいものである。なお、本発明において、上記
のような直鎖状(線状)ポリエチレンとしては、エチレ
ンと、例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、デセン等のα−オレフィンとの共重
合体等を使用することができる。而して、本発明におい
て、上記の直鎖状(線状)ポリエチレンの物性として
は、例えば、密度、0.905〜0.940g/c
m3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.5〜6.0
g/10分位の特性を有するものを使用することが好ま
しいものである。
るボトル用易回収ラベルを構成する原反フィルムとして
は、例えば、表面層から、シングルサイト系触媒(メタ
ロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレ
フィン共重合体からなる第1層、高圧法低密度ポリエチ
レン30〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタ
ロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレ
フィン共重合体0〜70重量%とからなる第2層、およ
び、高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシ
ングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重
合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量
%とからなる第3層またはシングルサイト系触媒(メタ
ロセン系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレ
フィン共重合体からなる第3層の多層共押出樹脂フィル
ムを使用することが好ましいものである。
出樹脂フィルムを成形する方法について説明すると、か
かる方法としては、例えば、前述の第1層を構成するシ
ングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重
合したエチレン−α・オレフィン共重合体、第2層を構
成する高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%と
シングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して
重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重
量%とからなる混合物、および、第3層を構成する高圧
法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサ
イト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とから
なる混合物またはシングルサイト系触媒(メタロセン系
触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共
重合体を使用し、これらを、Tダイ共押出機、インフレ
−ション共押出機、その他等を使用して共押出成形し
て、自己弾性伸縮性あるいは自己回復性あるいは熱収縮
性を有する多層共押出樹脂フィルムを製造することがで
きるものである。
樹脂フィルムの膜厚としては、20μm〜200μm
位、好ましくは、30μm〜100μm位が望ましいも
のである。而して、上記の多層共押出樹脂フィルムにお
いて、該多層共押出樹脂フィルムを構成する第1層と第
2層と第3層との膜厚としては、第1層:第2層:第3
層=2:5:2位の範囲内の割合からなることが好まし
いものである。更に、上記の多層共押出樹脂フィルムの
膜厚としては、第1層が、膜厚4μm〜40μm、第2
層が、膜厚10μm〜100μm、第3層が、膜厚4μ
m〜40μm位の範囲からなることが好ましいものであ
る。本発明において、上記のような材料を使用し、か
つ、上記のような膜厚とする理由は、まず、第1層は、
表層であり、防傷、滑り性等に優れている必要性があ
り、かつ、高密度化が要求されることによるものであ
り、また、第2層は、ラベル自体の物性を大きく左右す
るものであり、そのため、伸びに強く、カット性に適さ
ないシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用
して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体を少な
くし、かつ、低いメルトフロレ−ト(MFR、高分子
量)の高圧法低密度ポリエチレンを用いることで、カッ
ト性とストレッチラベル適性とを両立させているもので
あり、更に、第3層は、第2層におけるラベル適性とカ
ット性を更に補い、かつ、印刷適性等を重視するためで
ある。
樹脂フィルムを形成する第2層、あるいは、第3層にお
ける高圧法低密度ポリエチレンとしては、例えば、連続
反応装置等を用いて、圧力、1200〜3000at
m、温度、130〜350℃等の高圧高温下で、開始剤
としては、酸素あるいは有機過酸化物等を使用し、ま
ず、段階的圧縮、ラジカル開始剤の導入、エチレンの部
分的重合、ポリエチレンからエチレンの分離、溶融ポリ
エチレンの押し出し、最後にエチレンの冷却等の工程を
経て、重合時間を短くして製造される高圧法低密度ポリ
エチレンを使用することができる。なお、本発明におい
て、上記のような高圧法低密度ポリエチレンとしては、
エチレンの単独重合体、あるいは、エチレンと、例え
ば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、デセン等のα−オレフィンとの共重合体等を使
用することができる。而して、本発明において、上記の
高圧法低密度ポリエチレンの物性としては、例えば、密
度、0.90〜0.935g/cm3 、メルトフロ−レ
−ト〔MFR〕、0.1〜3.0g/10分位の特性を
有するものを使用することが好ましいものである。
樹脂フィルムを形成するには、第1層、第2層、あるい
は、第3層を構成する樹脂中に、必要ならば、例えば、
直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、若しくは、メタクリル酸メ
チル等との共重合体、アイオノマ−樹脂、ポリプロピレ
ン、プロピレンとエチレン、ブテン、若しくは、ヘキセ
ン等との共重合体、その他等のポリオレンフィン系樹脂
を添加し、ブレンドして使用することができる。上記の
添加し、ブレンドする量としては、0.1〜10重量%
程度の少量であることが望ましいものである。
出樹脂フィルムを構成する第1層は、ラベルの最表面と
なることから、強度、表面硬度等を有し、強靱性、耐熱
性、耐殺傷性等に優れ、更に、その光沢性に優れ、か
つ、ストレッチ性に優れているものであり、次に、多層
共押出樹脂フィルムを構成する第2層は、スリッタ−等
を使用し、横方向、あるいは、縦方向等にカットするカ
ット性に優れ、更に、ストレッチ性に優れているもので
あり、更に、多層共押出樹脂フィルムを構成する第3層
は、ボトル胴部の外周表面に対する密接着性に優れ、ラ
ベルのボトル胴部の外周表面からの脱落を防止し、更
に、所望の印刷模様部等を形成する印刷適性等に優れ、
かつ、ストレッチ性に優れているものである。
易回収ラベルを構成する原反フィルム中には、例えば、
単独ないし共押出して製膜化する際に、フィルムの加工
性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化
性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、
強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラス
チック配合剤や添加剤等を添加することができ、その添
加量としては、極く微量から数十%まで、その目的に応
じて、任意に添加することができる。上記において、配
合剤ないし添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、
帯電防止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔
料、分散剤、界面活性剤、ブロッキング防止剤、その他
等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用
することがてきる。また、本発明においては、上記のラ
ベルを構成する単独ないし多層共押出樹脂フィルムとし
ては、成膜後、一軸あるいは二軸方向に延伸加工し、次
いで、熱固定されているフィルム等を使用することがで
き、好ましくは、一軸方向に5〜15%位延伸加工し、
次いで、熱固定されている単独ないし多層共押出樹脂フ
ィルムを使用することが好ましいものである。
は、具体的には、それ自身が滑性を有し、かつ、樹脂中
における移行が少ない滑剤を使用することができ、例え
ば、流動パラフィン、白色ワセリン、石油系ワックス、
マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、ポ
リエチレンワックス等のワックス類、炭素数が8〜22
の高級脂肪酸、または、高級脂肪酸アルミニウム、高級
脂肪酸カルシウム、高級脂肪酸マグネシウム高級脂肪酸
亜鉛、高級脂肪酸リチウム等の高級脂肪酸またはその金
属塩、炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ル、
グリセリン、ソルビト−ル、プロピレングリコ−ル、ペ
ンタエリスリト−ル、トリエチレングリコ−ル等の脂肪
族アルコ−ル類、炭素数が4〜22の高級脂肪酸と炭素
数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ルとのエステル
類、アセチルクエン酸ドリブチル、アジピン酸ジ−2エ
チル−ヘキシル、アゼライン酸−n−ヘキシル、エタン
ジオ−ルモンタン酸エステル、ポリ(1.3−ブタンジ
オ−ルアジピン酸)エステル、アセチルリシノ−ル酸メ
チル、ポリ(1.3−ブチレングリコ−ル、1.4−ブ
チレングリコ−ル、アジピン酸オクチルアルコ−ル)エ
ステル、糖ろう糖のアルコ−ルと脂肪酸とのエステル
類、水添食用油脂、ひまし油、スパ−ムアセチワック
ス、アセチル化モノグリセライド糖のグリセライド類、
炭素数が16〜18の例えばエチレンビスオレイルアミ
ドに代表されるエチレンビス脂肪酸アミド、炭素数が8
〜22の高級脂肪酸アミド、ステアリルエルカアミド、
エルカ酸アミド、オレイルパルミトアミド等の高級脂肪
酸アミド類、その他、メチルヒドロジエンポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサ
ン等のシリコ−ン油ヤロジンやマレイン酸変性ロジンの
グリセリンエステル等の1種ないし2種以上を使用する
ことができる。なお、本発明においては、上記のような
滑剤の中でも、特に、エルカ酸アミドやエチレンビスオ
レイルアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、メチレンビスステアリン酸アミド等は、それ自身が
滑性をもち、極めて有効な材料である。上記の滑剤の添
加量としては、樹脂100重量部に対し0.08重量%
〜10.0重量%位の割合で添加することが好ましいも
のである。
ば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸
化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム等の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等
の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩、
ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カル
シウム、アルミノケイ酸等のケイ酸塩、その他、カオリ
ン、タルク、けいそう土等の無機化合物系のブロッキン
グ防止剤、あるいは、高密度ポリエチレン、分子量30
0000以上の超高分子ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミド、ポリエステル、メ
ラミン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、アクリル系樹
脂、その他等の微粉末等からなる有機化合物系のブロッ
キング防止剤の1種ないし2種以上を添加することがで
きる。その添加量としては、樹脂100重量部に対し
0.01〜3重量%位が好ましい。
ボトル用易回収ラベルを構成する原反フィルムの表面あ
るいは裏面に、例えば、通常のグラビア印刷インキ、オ
フセット印刷インキ、凸版印刷インキ、シルクスクリ−
ン印刷インキ、その他等を用いて、例えば、グラビア印
刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ
印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、
その他等の印刷方式により表刷りあるいは裏刷り印刷し
て、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等からな
る任意の印刷模様部を形成するものである。上記におい
て、印刷模様部を形成する通常のインキ組成物として
は、樹脂の1種ないし2種以上を使用し,これをビヒク
ルの主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定
剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架
橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他
等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更
に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で
充分に混練し、調製してインキ組成物を製造することが
できる。
するビヒクルとしての樹脂としては、例えば、ロジン、
コ−パル、ダンマル、シェラック、硬化ロジン、ロジン
エステル、その他等の天然樹脂ないしその加工樹脂、ロ
ジン変性フェノ−ル樹脂、100%フェノ−ル樹脂、マ
レイン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、その他等の合成樹脂ない
しその加工樹脂、ニトロセルロ−ス、エチルセルロ−
ス、その他等の繊維素誘導体、塩化ゴム、環化ゴム、そ
の他等のゴム誘導体、膠、カゼイン、デキストリン、ゼ
イン、その他等の1種ないし2種以上の混合物を使用す
ることができる。
様部を形成した原反ルフィルムについて、その原反フィ
ルムの印刷模様部の面を内面側にして、その印刷模様部
を有する内面側の端部に接着剤層を形成し、他方、原反
フィルムの表面側の端部にコロナ放電処理を施して易接
着処理層を形成し、しかる後、その両端部を、上記の接
着剤層の面と易接着処理層の面とを対向させて重ね合わ
せ、次いで、その重合部の両端部を、上記の接着剤層、
易接着処理層等を介して接合して接合部を形成すること
により、ボトル胴部の外周表面に密接着させて装着する
ことができる筒状のストレッチラベルあるいはシュリン
クラベルからなるボトル用易回収ラベルを製造するもの
である。
筒状のストレッチラベルあるいはシュリンクラベルから
なるボトル用易回収ラベルを使用し、例えば、筒状のス
トレッチラベルからなるボトル用易回収ラベルの場合、
これを、引き伸ばし機等を使用し、10〜25%位に引
き伸ばした状態でプラスチック成形ボトルを構成する樹
脂性ボトルの胴部外周表面に装着させて、ストレッチラ
ベルを構成する印刷模様部は勿論のこと、原反フィルム
の生地面等が、樹脂性ボトルの胴部外周表面に、強固に
緊張して、密接着してなるストレッチラベル装着樹脂製
ボトルを製造することがてきるものである。
ラベルからなるボトル用易回収ラベルを使用する場合、
これを、例えば、引き伸ばし機等を使用し、引き伸ばし
た状態でボトルの胴部の外周表面に装着し、次いで、シ
ュリンクトンネル等を通して加熱処理して、筒状のシュ
リンクラベルを構成する印刷模様部等は勿論のこと、原
反フィルムの生地面からなる領域等が、ボトルの胴部の
外周表面に、強固に緊張して、密接着してなる筒状のシ
ュリンクラベル付きボトルを製造することがてきるもの
である。
ムに印刷模様部等を形成した後、その印刷模様部を内面
側にして、その両端部を重ね合わせて、しかる後、その
重合部の両端部を、例えば、接着剤等を使用して接合し
て接合部を形成して、筒状のストレッチラベルあるいは
シュリンクラベルからなるボトル用易回収ラベルを製造
する際に、前述の易接着処理層を形成するには、例え
ば、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、フレ
−ム処理、サンドブラスト処理、化学薬品処理、プレヒ
−ト処理、紫外線照射処理、高周波加熱処理、電磁誘導
加熱処理、マイクロウエ−ブ処理、アンカ−コ−ト剤コ
−ト処理、その他等の処理を行うことができるものであ
る。而して、本発明においては、上記の処理の中でも、
特に、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、あ
るいは、フレ−ム処理等による表面改質処理を施して、
その際にその表面改質処理を弱くかけることによって表
面改質処理を行い、その表面の酸化を不十分とし、その
酸化度が不足している状態である弱酸化処理面を形成
し、而して、その弱酸化処理面からなる易接着処理層に
より、その易接着処理層を構成する弱酸化処理面の面と
接着剤層を構成する接着剤との親和性を低下させ、これ
により、接着剤層と易接着処理層との接合部における接
合度合いを弱接合(弱シ−ル)状態にし、その接合部に
おける剥離、引き剥がし等を容易にし、樹脂製ボトルと
ラベルとの分別回収を可能とするものである。また、本
発明において、原反フィルムの両端部を接合する際に使
用する接着剤としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、エポキシ系樹脂、その他
等の樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂系接着剤等を使
用することができる。
ラベルあるいはシュリンクラベルを構成する筒状の外径
としては、樹脂製ボトルの胴部の外径よりやや小さい外
径を構成して、筒状のストレッチラベルあるいはシュリ
ンクラベルを形成することが好ましいものである。本発
明において、上記の筒状のストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルをボトル胴部の外周表面に装着するに際
しては、筒状のストレッチラベルあるいはシュリンクラ
ベルの外径を、引き伸ば機等を使用して緊張し、拡開し
た状態で装着するものである。而して、ストレッチラベ
ルあるいはシュリンクラベルが、樹脂製ボトルの胴部外
周表面に装着されると、該ストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルは、ストレッチラベルあるいはシュリン
クラベルを構成する樹脂フィルムの自己弾性伸縮力ある
いは熱収縮力等により、ボトル胴部の外周表面に緊密に
密接着した状態で装着されるものである。
ル胴部の外周表面にストレッチラベルあるいはシュリン
クラベルを装着した後、樹脂製ボトル内に、水、お茶、
その他等の清涼飲料を充填包装し、次いで、キャッピン
グして密閉し、しかる後、例えば、約70℃位の熱水シ
ャワ−等を10数分間放散して殺菌処理(低温殺菌)を
施しても、樹脂製ボトルの胴部外周表面に対するストレ
ッチラベルあるいはシャリンクラベルの密接着性は劣る
ことなく、その両者は強固に密接着し、ストレッチラベ
ルあるいはシュリンクラベルが、樹脂製ボトルの胴部外
周表面から滑り易くなって脱落するということはなく、
これにより、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特性に
優れたストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを極
めて良好に樹脂製ボトルの胴部外周表面に装着し得るこ
とができものである。なお、本発明においては、上記に
おいて、内容物を充填し、殺菌処理後、ストレッチラベ
ルあるいはシュリンクラベルを装着し得ることは勿論で
ある。而して、本発明においては、樹脂製ボトル中の内
容物を使用後において、樹脂製ボトルとストレッチラベ
ルあるいはシュリンクラベルとを極めて容易に、かつ、
簡単に分離して、分別回収することができるというもの
である。
あるいはシャリンクラベルを装着するプラスチック成形
等からなる樹脂製ボトルとしては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレ−ト樹脂、ポリナフタレンテレフタレ−ト
樹脂、ポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン系樹脂
等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、そ
の他等の樹脂からなる延伸ブロ−成形容器等に適用する
ことが好ましいものである。而して、上記の延伸ブロ−
成形容器は、水、お茶等の清涼飲料を充填するものであ
って、円筒形状のものとは異なり、その胴部等に、内容
物充填後の冷却によって引き起こされる減圧状態を吸収
し得る座屈強度向上の凹状パネルを有する形状からなる
プラスチック成形ボトルからなるものである。また、本
発明において、ボトル内に充填包装する内容物として
は、水、お茶、果汁、その他等の種々の清涼飲料等を挙
げることができる。
に詳しく説明する。 実施例1 (1).まず、下記の(イ)〜(ハ)の樹脂組成物を調
製した。 (イ).シングルサイト系触媒を使用して重合したエチ
レン−α・オレフィン共重合体(密度、0.928g/
m3 )100.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキ
ング剤)0.5重量部とエルカ酸アミド(滑剤)0.0
5重量部とエチレンビスオレイルアミド(滑剤)0.0
5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。 (ロ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密
度、0.924g/m 3 )100.0重量部とエルカ酸
アミド(滑剤)0.05重量部とを十分に混練して樹脂
組成物を調製した。 (ハ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密
度、0.924g/m 3 )30.0重量部とシングルサ
イト系触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィ
ン共重合体(密度、0.917g/m3 )70.0重量
部と合成シリカ(アンチブロッキング剤)0.5重量部
とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。次に、上記
で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、マルチマニ
フォ−ルドタイプのTダイ共押出機を用いて、(イ)の
樹脂組成物による層を20μm、(ロ)の樹脂組成物に
よる層を50μm、(ハ)の樹脂組成物による層を20
μmにそれぞれ共押出して3層からなる未延伸の樹脂フ
ィルムを製造し、しかる後、該未延伸の樹脂フィルムを
加熱ロ−ル間を通しながら10%程度1軸方向に延伸
し、次いで、熱固定して、長尺状の多層共押出樹脂フィ
ルムを製造した。 (2).次に、上記で製造した長尺状の多層共押出樹脂
フィルムの片面(コロナ処理面)に、まず、外表面から
見ることを目的として、カ−ボンブラックを顔料とした
ポリウレタン樹脂系墨インキ(ザ・インクテック株式会
社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷
し、次いで、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹
脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、6
39藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷
方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の絵
柄印刷を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様
単位毎に、繰り返して印刷し、しかる後、その上に、デ
ザインの背景、および、内溶液隠蔽を主目的とし、チタ
ンホワイトを顔料としたウレタン樹脂系白インキ(大日
本インキ化学工業株式会社製、商品名、ファインラップ
NTV/XOX1392コンク白)を使用し、白ベタイ
ンキ層(乾燥膜厚、4μm)を印刷して、長尺状のラベ
ル原反フィルムを製造した。 (3).次に、上記で製造した長尺状のラベル原反フィ
ルムを、スリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各
列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッ
チラベルを構成するラベルフィルムを製造した。次い
で、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷
模様層の面を内面側にして、その印刷模様層を有する内
面側の端部の表面に2液硬化型のポリウレタン系樹脂か
らなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソ
シアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を
形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部の表面に、
コロナ照射装置を使用し、コロナ放電処理を施して表面
改質処理を行い、360〔μN/cm〕の表面張力を有
する易接着処理層を形成し、しかる後、その両端部を、
上記の接着剤層の面と易接着処理層の面とを対向させて
重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の
接着剤層、易接着処理面等を介して接合して接合部を形
成して、樹脂製ボトルの胴部外周表面に密接着させて装
着することができる筒状のストレッチラベルを製造し
た。次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使
用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡
開し、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製の延伸ブロ−
成形容器の胴部外周表面に装着した。上記で装着したス
トレッチラベルは、ボトルへの密着に優れ、緩み、脱落
等は認められず、また、外観意匠性も損なわれず、極め
て美麗なストレッチラベルであり、更に、その装着に際
しても、何らの支障もなく装着することができた。ボト
ルの内容物を使用後、ラベルの接合部においてそれを縦
方向に引き剥がしたところ、ラベルは、その部分から引
き剥がされて、ボトルとラベルを簡単に、容易に分別す
ることができた。
製した。 (イ).シングルサイト系触媒を使用して重合したエチ
レン−α・オレフィン共重合体(密度、0.928g/
m3 )100.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキ
ング剤)0.5重量部とエルカ酸アミド(滑剤)0.0
5重量部とエチレンビスオレイルアミド(滑剤)0.0
5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。 (ロ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密
度、0.924g/m 3 )100.0重量部とエルカ酸
アミド(滑剤)0.05重量部とを十分に混練して樹脂
組成物を調製した。 (ハ).シングルサイト系触媒を使用して重合したエチ
レン−α・オレフィン共重合体(密度、0.917g/
m3 )100.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキ
ング剤)0.5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を
調製した。次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、
これらを、マルチマニフォ−ルドタイプのTダイ共押出
機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を20μm、
(ロ)の樹脂組成物による層を50μm、(ハ)の樹脂
組成物による層を20μmにそれぞれ共押出して3層か
らなる未延伸の樹脂フィルムを製造し、しかる後、該未
延伸の樹脂フィルムを加熱ロ−ル間を通しながら10%
程度1軸方向に延伸し、次いで、熱固定して、長尺状の
多層共押出樹脂フィルムを製造した。 (2).次に、上記で製造した長尺状の多層共押出樹脂
フィルムの片面(コロナ処理面)に、まず、外表面から
みることを目的として、カ−ボンブラックを顔料とした
ポリウレタン樹脂系墨インキ(ザ・インクテック株式会
社製、商品名、991墨)を使用し、所望の文字を印刷
し、次いで、藍、紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹
脂色インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、6
39藍、212紅、423黄)を使用し、グラビア印刷
方式にて,文字、記号、図形、絵柄等からなる所定の絵
柄印刷を3列に、かつ、列毎に、ラベルを構成する模様
単位毎に、繰り返して印刷し、しかる後、その上に、デ
ザインの背景、および、内溶液隠蔽を主目的とし、チタ
ンホワイトを顔料としたウレタン樹脂系白インキ(大日
本インキ化学工業株式会社製、商品名、ファインラップ
NTV/XOX1392コンク白)を使用し、白ベタイ
ンキ層(乾燥膜厚、4μm)を印刷して、長尺状のラベ
ル原反フィルムを製造した。 (3).次に、上記で製造した長尺状のラベル原反フィ
ルムを、スリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各
列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッ
チラベルを構成するラベルフィルムを製造した。次い
で、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷
模様層の面を内面側にして、その印刷模様層を有する内
面側の端部の表面に、2液硬化型のポリウレタン系樹脂
からなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイ
ソシアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層
を形成し、他方、そのラベルフィルムの表面側の端部の
表面に、コロナ照射装置を使用し、コロナ放電処理を施
して表面改質処理を行い、400〔μN/cm〕の表面
張力を有する易接着処理面を形成し、しかる後、その両
端部を、上記の接着剤層の面と易接着処理面の面とを対
向させて重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部
を、上記の接着剤層、易接着処理面等を介して接合して
接合部を形成して、樹脂製ボトルの胴部外周表面に密接
着させて装着することができる筒状のストレッチラベル
を製造した。次に、上記で製造した筒状のストレッチラ
ベルを使用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15
%程度拡開し、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製の延
伸ブロ−成形容器の胴部外周表面に装着した。上記で装
着したストレッチラベルは、皺がなく、歪みも極小に抑
えられ、外観意匠性も損なわれず、極めて美麗なストレ
ッチラベルであり、更に、その装着に際しても、何らの
支障もなく装着することができた。上記で装着したスト
レッチラベルは、ボトルへの密着に優れ、緩み、脱落等
は認められず、また、外観意匠性も損なわれず、極めて
美麗なストレッチラベルであり、更に、その装着に際し
ても、何らの支障もなく装着することができた。ボトル
の内容物を使用後、ラベルの接合部においてそれを縦方
向に引き剥がしたところ、ラベルは、その部分から引き
剥がされて、ボトルとラベルを簡単に、容易に分別する
ことができた。
t%)100.0重量部とエルカ酸アマイド(滑剤)
0.05重量部とエチレンビスオレイルアミド(滑剤)
0.05重量部と合成シリカ(アンチブロッキング剤)
0.5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製し
た。次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これら
を、Tダイ共押出機を用いて、膜厚80μmからなる未
延伸の樹脂フィルムを製造し、しかる後、該未延伸の樹
脂フィルムを加熱ロ−ル間を通しながら10%程度1軸
方向に延伸し、次いで、熱固定して樹脂フィルムを製造
した。次に、上記で製造した樹脂フィルムを使用し、以
下、上記の実施例1と全く同様にして、上記の実施例1
と全く同様にして、上記の実施例1と同様な作用効果を
有するストレッチラベルを製造することができた。
リオレフィンフィルム(大倉工業株式会社製、商品名、
ランディファイブ)を使用し、その左右の両端部の巾5
mmおよび上下の両端部の巾8mmを除き、かつ、その
内面側のコロナ処理面に、外表面から見ることを目的と
して、カ−ボンブラックを顔料としたポリウレタン樹脂
系墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、商品名、9
91墨)を使用し、所望の文字を印刷し、次いで、藍、
紅、黄の顔料を使用したウレタン系樹脂色インキ(ザ・
インクテック株式会社製、商品名、639藍、212
紅、423黄)を使用し、グラビア印刷方式にて,文
字、記号、図形、絵柄等からなる所定の絵柄印刷を印刷
し、しかる後、その上に、デザインの背景、および、内
溶液隠蔽を主目的とし、チタンホワイトを顔料としたウ
レタン樹脂系白インキ(大日本インキ化学工業株式会社
製、商品名、ファインラップNTV/XOX1392コ
ンク白)を使用し、白ベタインキ層(乾燥膜厚、4μ
m)を印刷して、ラベル原反フィルムを製造した。 (2).次に、上記で製造したラベル原反フィルムをを
使用し、その印刷模様層の面を内面側にして、その印刷
模様層を有する内面側の端部の表面に、2液硬化型のポ
リウレタン系樹脂からなる接着剤(ポリエステルポリオ
−ルと脂肪族ジイソシアネ−トとを主体とする接着剤)
を施して接着剤層を形成し、他方、そのラベルフィルム
の表面側の端部の表面に、コロナ照射装置を使用し、コ
ロナ放電処理を施して表面改質処理を行い、360〔μ
N/cm〕の表面張力を有する易接着処理面を形成し、
しかる後、その両端部を、上記の接着剤層の面と易接着
処理面の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その
重合部の両端部を、上記の接着剤層、易接着処理面等を
介して接合して接合部を形成して、樹脂製ボトルの胴部
外周表面に密接着させて装着することができる筒状のシ
ュリンクラベルを製造した。次に、上記で製造した筒状
のシュリンクラベルを使用し、これを、チュ−ブ状に拡
げて、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製の延伸ブロ−
成形容器の胴部の外周表面に装着し、更に、熱収縮トン
ネルを通して装着した。更に、上記でシュリンクラベル
を装着したポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製の延伸ブ
ロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピン
グ後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理した
ところ、ラベルは、ボトルへの密着に優れ、緩み、脱落
等は認められず、また、外観意匠性も損なわれず、極め
て美麗なものであり、更に、その装着に際しても、何ら
の支障もなく装着することができた。ボトルの内容物を
使用後、ラベルの接合部においてそれを縦方向に引き剥
がしたところ、ラベルは、その部分から引き剥がされ
て、ボトルとラベルを簡単に、容易に分別することがで
きた。
層共押出樹脂フィルムを製造した。 (2).更に、上記で製造した長尺状の多層共押出樹脂
フィルムを使用し、上記の実施例1と全く同様にして、
所望の文字を印刷し、次いで、所定の絵柄印刷を印刷
し、しかる後、その上に、デザインの背景、および、内
溶液隠蔽を主目的とし、白ベタインキ層(乾燥膜厚、4
μm)を印刷して、長尺状のラベル原反フィルムを製造
した。 (3).次に、上記で製造した長尺状のラベル原反フィ
ルムを、スリッタ−を使用して、縦方向と横方向に、各
列を隔てる間隔の中心線でカットして、1つのストレッ
チラベルを構成するラベルフィルムを製造した。次い
で、上記で製造したラベルフィルムについて、その印刷
模様層の面を内面側にして、その印刷模様層を有する内
面側の端部の表面に2液硬化型のポリウレタン系樹脂か
らなる接着剤(ポリエステルポリオ−ルと脂肪族ジイソ
シアネ−トとを主体とする接着剤)を施して接着剤層を
形成し、他方、そのフィルムの表面側の端部の表面に、
コロナ照射装置を使用し、コロナ放電処理を施して表面
改質処理を行い、480〔μN/cm〕の表面張力を有
する易接着処理面を形成し、しかる後、その両端部を、
上記の接着剤層の面と易接着処理面の面とを対向させて
重ね合わせ、しかる後、その重合部の両端部を、上記の
接着剤層、易接着処理面等を介して接合して接合部を形
成して、樹脂製ボトルの胴部外周表面に密接着させて装
着することができる筒状のストレッチラベルを製造し
た。次に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使
用し、これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡
開し、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製の延伸ブロ−
成形容器の胴部外周表面に装着した。上記で装着したス
トレッチラベルは、ボトルへの密着に優れ、緩み、脱落
等は認められず、また、外観意匠性も損なわれず、極め
て美麗なストレッチラベルであり、更に、その装着に際
しても、何らの支障もなく装着することができた。しか
し、ボトルの内容物を使用後、ラベルの接合部において
それを縦方向に引き剥がそうとしたところ、ラベルは、
ボトルの胴部外周表面に強固に接着していて引き剥がす
ことができず、ボトルとラベルとを分別することができ
なかった。
いて、下記に示す剥離強度を測定した。 (1).ラベル縦方向の剥離強度の測定 これは、ラベルの接合部を中心として、横巾×縦巾=1
5mm×100mmの寸法で切り取ってサンプルを調製
し(実シ−ル巾、約3〜4mm)、次いで、サンプルの
接合部の天部の一部を剥がして、テンシロンから把持距
離30mm、測定距離50mm、測定速度300mm/
minで測定した。 (2).ラベル横方向の剥離強度の測定 これは、ラベルの接合部を中心として、横巾×縦巾=1
00mm×15mmの寸法で切り取ってサンプルを調製
し(実シ−ル巾15mm)、次いで、サンプルのラベル
外側のフィルムのベロ部とラベル内側のフィルムのベロ
部とを把持し、テンシロンから把持距離30mm、測定
距離50mm、測定速度300mm/minで測定し
た。 (3).剪断剥離強度の測定 これは、ラベルを縦巾15mmの寸法で切り取り、次い
で、ラベル胴周方向へテンシロンから把持距離50m
m、測定距離50mm、測定測定速度300mm/mi
nで測定した。上記の測定結果を下記の表1に示す。
−トン(Newton)の意味であり、また、測定不能
は、測定前の把持部分が、剥離できなかったことを意味
する。
うに、本発明の実施例にかかるものは、ラベルの接合部
においてそれを縦方向に簡単に、容易に引き剥がすこと
ができ、ボトルとラベルを分別回収することができた。
これに対し、比較例にかかるものは、ラベルをボトルか
ら引きはがすことができず、分別回収に困難をきたし、
好ましくなかった。
は、原反フィルムの一方の端部の内面側の表面に、接着
剤層を設け、他方、上記の原反フィルムの他方の端部の
外面側の表面に、易接着処理層を設け、その接着剤層の
面と易接着処理層の面とを対向させてその重合部を接合
して接合部を設けた筒状のラベルであって、更に、上記
の易接着処理層の面が、330〔μN/cm〕〜420
〔μN/cm〕の表面張力を有するように調製して筒状
のストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを製造
し、而して、その筒状のストレッチラベルあるいはシュ
リンクラベルを樹脂製ボトルの胴部外周周表面に密接着
させて装着後、内容物を充填包装し、次いで、内容物を
使用後に樹脂製ボトルを分別回収し再利用するべく、上
記のストレッチラベルあるいはシュリンクラベルの端部
を掴んでそのストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ルを樹脂製ボトルから剥離することを試みたところ、そ
の両者は、ストレッチラベルあるいはシュリンクラベル
を構成する接合部の部分から極めて容易に、かつ、簡単
に剥離し、樹脂製ボトルとストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルとを容易に分別回収することできるとい
うものである。
る原反フィルムについてその一例の層構成の概略を示す
概略的断面図である。
るストレッチラベルあるいはシュリンクラベルについて
その具体例の構成の概略を示す概略的斜視図である。
ボトルの胴部外周表面に装着した構成についてその概略
を示す概略的斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 原反フィルムの一方の端部の内面側の表
面に、接着剤層を設け、他方、上記の原反フィルムの他
方の端部の外面側の表面に、易接着処理層を設け、その
接着剤層の面と易接着処理層の面とを対向させてその重
合部を接合して接合部を設けた筒状のラベルであって、
更に、上記の易接着処理層の面が、330〔μN/c
m〕〜420〔μN/cm〕の表面張力を有することを
特徴とするボトル用易回収ラベル。 - 【請求項2】 易接着処理層の面が、350〔μN/c
m〕〜400〔μN/cm〕の表面張力を有することを
特徴とする上記の請求項1に記載するボトル用易回収ラ
ベル。 - 【請求項3】 易接着処理層の面が、コロナ放電処理ま
たはプラズマ処理による弱酸化処理面からなることを特
徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する
ボトル用易回収ラベル。 - 【請求項4】 接合部におけるシ−ル強度が、剪断剥離
強度が、10.0〔N〕〜18.0〔N〕、ラベル横方
向の剥離強度が、1.0〔N〕〜8.0〔N〕、およ
び、ラベル縦方向の剥離強度が、0.1〔N〕〜2.0
〔N〕であることを特徴とする上記の請求項1〜3のい
ずれか1項に記載するボトル用易回収ラベル。 - 【請求項5】 接合部の近傍に、ラベル剥離除去機構部
を設けたことを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれ
か1項に記載するボトル用易回収ラベル。 - 【請求項6】 筒状のラベルが、筒状のストレッチラベ
ルまたはシュリンクラベルからなることを特徴とする上
記の請求項1〜5のいずれか1項に記載するボトル用易
回収ラベル。 - 【請求項7】 原反フィルムが、低密度ポリエチレン
(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マ
ルチサイト触媒を使用して重合したポリマ−、LLDP
E)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用し
て重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、中密度
ポリエチレン(MDPE)、ポリプロピレン樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、または、エチレン−メタクリル酸共重合体の単独
ないし共押出成形した単層ないし多層積層樹脂フィルム
からなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれ
か1項に記載するボトル用易回収ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002090431A JP2003285842A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ボトル用易回収ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002090431A JP2003285842A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ボトル用易回収ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003285842A true JP2003285842A (ja) | 2003-10-07 |
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ID=29235743
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002090431A Pending JP2003285842A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ボトル用易回収ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003285842A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012502305A (ja) * | 2008-09-03 | 2012-01-26 | ツェーツェーエル・ラベル・メラーネ・ゲーエムベーハー | ラベル、特に再利用可能な容器のためのラベル |
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CN114378097A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-22 | 山东泰邦生物制品有限公司 | 一种医用瓶签及说明书的销毁装置及其使用方法 |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002090431A patent/JP2003285842A/ja active Pending
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