JP2003233313A - 籤付きボトル用ラベル - Google Patents

籤付きボトル用ラベル

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JP2003233313A
JP2003233313A JP2002034499A JP2002034499A JP2003233313A JP 2003233313 A JP2003233313 A JP 2003233313A JP 2002034499 A JP2002034499 A JP 2002034499A JP 2002034499 A JP2002034499 A JP 2002034499A JP 2003233313 A JP2003233313 A JP 2003233313A
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film
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bottle
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English (en)
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Takayuki Ueki
貴之 植木
Kozo Mita
浩三 三田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後の包装用容器からストレッチラベル等
を取り外してその両者を分別回収する認識を引き起こさ
せることができ、更に、「アタリ」等の文字画像を透視
し得ないストレッチラベル等を提供することである。 【解決手段】 筒状のボトル用ラベルを構成する原反フ
ィルムの上に、印刷被膜層との密接着性を高める表面改
質処理部を設け、更に、該表面改質処理部を含む面に、
樹脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物による印刷
被膜層を設け、次いで、該印刷被膜層の部分を引き剥が
して、上記の表面改質処理部の上の印刷被膜層を残存さ
せ、他方、上記の表面改質処理部以外の区域に存在する
印刷被膜層を除去してその表面改質処理部以外の区域を
露出させ、上記の残存する印刷被膜層と露出した表面改
質処理部以外の区域との濃度差による画像を顕現し、そ
の当否を判定することを特徴とする籤付きボトル用ラベ
ルに関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籤付きボトル用ラ
ベルに関し、更に詳しくは、プラスチック、ガラス、金
属、陶器、その他等からなるボトルの胴部の外周表面に
装着されるラベルであり、印刷層を粘着テ−プで引き剥
がすことにより画像を顕現し、その当否を判定すること
ができるコインスクラッチラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック、ガラス、金属、陶
器、その他等からなる各種の包装用容器の外周表面に装
着されるラベルとしては、種々の形態のものが開発さ
れ、提案されているが、それらの一つに、フィルムの自
己伸縮性あるいは熱収縮性等を利用して、包装用容器の
外周表面に装着されるストレッチラベルあるいはシュリ
ンクラベルが知られている。このものは、自己伸縮性あ
るいは熱収縮性等を有するものであることから、包装用
容器の寸法変化等に対し追従することができ、包装用容
器の外周表面に強固な密着状態を保持することができ、
極めて美麗な装飾性と相俟ってラベルとしての機能を奏
するものである。而して、現在、ストレッチラベルある
いはシュリンクラベル等を構成する原反フィルムとして
は、例えば、ポリオレフィン系樹脂フィルム、あるい
は、酢酸ビニル含有量が3〜8重量%位からなるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合重フィルム、ポリエステル系樹脂
フィルム、ポリスチレン系樹脂フィルム、その他からな
る原反フィルムが最も一般的に使用されているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、包
装、流通業界等においては、環境保護の観点から、使用
後の包装用容器等の処理が極めて重要な事項となってお
り、その一つとして、使用後の包装用容器等を分別回収
し、再利用化、再資源化が検討されている。特に、上記
のような、その外周表面にストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベ等を装着した包装用容器等においては、包
装用容器とストレッチラベルあるいはシュリンクラベル
とを分別回収し、その再利用化、再資源化が図られてい
るものである。しかしながら、上記のような、その外周
表面にストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを装
着した包装用容器においては、ストレッチラベルあるい
はシュリンクラベルを、その自己伸縮性あるいは熱収縮
性等を利用し、包装用容器の寸法変化等に対し追従さ
せ、包装用容器の外周表面に強固な密着状態を保持させ
て装着させているので、消費者の一人一人が、使用後の
包装用容器からストレッチラベルあるいはシュリンクラ
ベルを分別回収し、その再利用化、再資源化を図ること
を意図しても、その両者を分別回収することは極めて困
難であり、通常、包装用容器の外周表面にストレッチラ
ベルあるいはシュリンクラベルを装着した状態で回収さ
れるものであると認識され、包装用容器とストレッチラ
ベルあるいはシュリンクラベルとを分別回収するという
ことは極めて困難なものである。例えば、子女等の消費
者が、包装用容器とストレッチラベルあるいはシュリン
クラベルとを分別すべく、使用後の包装用容器を手に持
って、その両者の隙間等に手を入れて、包装用容器から
ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルを引き裂い
て分別回収しようとしても、ストレッチラベルあるいは
シュリンクラベルは容易には引き裂いたり、破壊したり
することは困難であり、その両者を簡単には分別するこ
とはできないものであるので、その両者は、分別しなく
てもよいものであると認識して、所定の回収箱等に投入
し、回収されてしまうものである。このため、例えば、
ストレッチラベルあるいはシュリンクラベルの構造、あ
るいは、材質等に工夫を加え、ストレッチラベルあるい
はシュリンクラベルの引き裂き性、破壊性、その他等を
種々検討しているが、包装用容器の外周表面に装着して
いるときには、強度を有し、脱落等を防止し、強固に装
着していることが重要であり、他方、使用後は、簡単に
引き裂いたりあるいは破壊して脱落し、その両者を簡単
に分別し得ることができるように工夫することは、ある
点においては、矛盾していることを検討しなければなら
ないことになるので、未だ、十分に満足し得るものを開
発し、提案するに至っていなというのが実状である。
【0004】そこで本発明者は、先に、原反フィルムの
両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形
成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボ
トル用ラベルにおいて、上記の原反フィルムの上に、少
なくとも、硬貨を構成する金属より硬度の大きい材料を
含むインキ組成物による印刷模様部を設け、更に、該印
刷模様部の部分を硬貨で擦過して硬貨の削り取られた金
属により印刷模様部を着色して画像を顕現し、その当否
を判定することができる籤付きボトル用ラベルを製造
し、而して、該籤付きボトルラベルをボトル胴部の外周
表面に、その原反フィルムの印刷模様部を含む内面とボ
トル胴部の外周表面とを密接着させて装着して、ボトル
胴部の外周表面に対するラベルの密接着性は劣化するこ
となく、その両者は強固に密接着し、ラベルが、ボトル
胴部の外表面から滑り易くなって脱落するということは
なく、極めて良好にボトル胴部の外表面に装着し得るこ
とができ、更に、強靱性、耐表面殺傷性、その他等の特
性に優れたラベルであると共にその使用後においては、
ラベルに施されている籤等の当否を判定するために、必
然的にボトルからラベルを分離し、ラベルに設けられて
いる印刷模様部の部分を硬貨で擦過し、硬貨の削り取ら
れた金属により印刷模様部を着色して画像を顕現し、そ
の当否を判定し、これによって、ボトルとラベルとを容
易に分別回収し得ることができる籤付きボトル用ラベル
を提案したものである。しかしながら、上記で提案した
籤付きボトル用ラベルは、これを透かして観察したり、
あるいは、時間をかけて凝視すると、硬貨を構成する金
属より硬度の大きい材料を含むインキ組成物による「ア
タリ」等の文字画像からなる印刷模様部を、その光沢差
あるいは濃度差、その他等によって透視することができ
る場合があり、その印刷模様部の部分を硬貨で擦過して
硬貨の削り取られた金属により印刷模様部を着色して画
像を顕現しなくても、事前に、その当否を判定すること
ができることとなり、籤付きボトル用ラベルとして機能
しない場合が時たま生じるという問題点がある。また、
上記で提案した籤付きボトル用ラベルは、それを製造す
るための印刷工程の工程数等が多く、煩雑であり、ま
た、色数制限によるデザイン自由度の低下、コストの高
騰、その他等の種々の問題点があるものである。そこで
本発明は、上記の籤付きボトル用ラベルについて更に種
々検討し、その外周表面にストレッチラベルあるいはシ
ュリンクラベルを装着した包装用容器について、消費
者、生活者等の一人一人に、使用後の包装用容器からス
トレッチラベルあるいはシュリンクラベルを取り外して
その両者を分別回収する認識を引き起こさせることがで
き、更に、「アタリ」等の文字画像を透視し得ないスト
レッチラベルあるいはシュリンクラベルを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の籤付
きボトル用ラベルについて更に種々検討の結果、原反フ
ィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合して接
合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する
筒状のボトル用ラベルであって、上記のラベルを構成す
る原反フィルムの上に、印刷被膜層との密接着性を高め
る表面改質処理部を設け、更に、該表面改質処理部を含
む面に、樹脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物に
よる印刷被膜層を設け、次いで、該印刷被膜層の部分を
粘着テ−プ等を用いて引き剥がし、上記の表面改質処理
部の上の印刷被膜層を残存させ、他方、上記の表面改質
処理部以外の区域に存在する印刷被膜層を除去してその
表面改質処理部以外の区域を露出させ、上記の残存する
印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外の区域との濃
度差による画像を顕現し、その当否を判定することがで
きる籤付きボトル用ラベルを製造し、而して、該籤付き
ボトル用ラベルをボトル胴部の外周表面に、その原反フ
ィルムの内面とボトル胴部の外周表面とを密接着させて
装着したところ、ボトル胴部の外周表面に対するラベル
の密接着性は劣化することなく、その両者は、強固に密
接着し、ラベルがボトル胴部の外表面から滑り易くなっ
て脱落するということはなく、極めて良好にボトル胴部
の外表面に装着し得ることができ、更に、強靱性、耐表
面防傷性、その他等の特性に優れたラベルであると共に
その使用後においては、ラベルに施されている籤等の当
否を判定するために、必然的にボトルからラベルを分離
し、次いで、ラベルに設けられている印刷被膜層の部分
を粘着テ−プ等で引き剥がすことにより、上記の表面改
質処理部の上の印刷被膜層を残存させ、他方、上記の表
面改質処理部以外の区域に存在する印刷被膜層を除去し
てその表面改質処理部以外の区域を露出させ、上記の残
存する印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外の区域
との濃度差による画像を顕現してその当否を判定し、こ
れによって、ボトルとラベルとを容易に分別回収し得る
ことができ、更に、例えば、「アタリ」等の文字画像を
透視し得ないストレッチラベルあるいはシュリンクラベ
ルを見出して本発明を完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、原反フィルムの両端
部を重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成
し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボト
ル用ラベルであって、上記のラベルを構成する原反フィ
ルムの上に、印刷被膜層との密接着性を高める表面改質
処理部を設け、更に、該表面改質処理部を含む面に、樹
脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物による印刷被
膜層を設け、次いで、該印刷被膜層の部分を引き剥がし
て、上記の表面改質処理部の上の印刷被膜層を残存さ
せ、他方、上記の表面改質処理部以外の区域に存在する
印刷被膜層を除去してその表面改質処理部以外の区域を
露出させ、上記の残存する印刷被膜層と露出した表面改
質処理部以外の区域との濃度差による画像を顕現し、そ
の当否を判定することを特徴とする籤付きボトル用ラベ
ルに関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】上記の本発明について図面等を用
いて以下に更に詳しく説明する。まず、本発明にかかる
籤付きボトニ用ラベルについて図面等を用いて説明する
と、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図
8、図9、図10、図11、図12、および、図13
は、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについてその
構成の概略を示す概略的断面図ないし概略的平面図であ
る。
【0008】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルA
は、まず、図1に示すように、原反フィルムの両端部を
重ね合わせ、その重合部を接合して接合部を形成し、更
に、ボトル胴部の外周表面に装着する筒状のボトル用ラ
ベルであって、上記のラベルを構成する原反フィルム1
のいずれかの面Pの上に、印刷被膜層3との密接着性を
高める、例えば、「アタリ」等の文字画像からなる表面
改質処理部2を設け、更に、該表面改質処理部2を含む
面に、樹脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物によ
る印刷被膜層3を設け、而して、第2図に示すように、
上記の印刷層3の部分を、例えば、粘着テ−プ等を用い
て引き剥がすことにより、上記の表面改質処理部2の上
の印刷被膜層3を残存させ、他方、上記の表面改質処理
部2以外の区域4に存在する印刷被膜層3を除去してそ
の表面改質処理部3以外の区域4、すなわち、原反フィ
ルム1の面Pを露出させ、上記の残存する印刷被膜層3
と露出した表面改質処理部3以外の区域4、すなわち、
原反フィルム1の面Pとの濃度差による画像5を顕現
し、その当否を判定することができる構成からなること
を基本構造とするものである。
【0009】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルにつ
いて具体例を例示すると、まず、図3に示すように、原
反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を接合し
て接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面に装着
する筒状のボトル用ラベルであって、ラベルを構成する
原反フィルム1の裏面Paの上に、例えば、通常のグラ
ビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、凸版イン
キ組成物、シルクスクリ−ンインキ組成物、その他等の
インキ組成物を使用し、これを、グラビア印刷方式、オ
フセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印
刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷方式により裏刷
り印刷して、文字、記号、図形、絵柄、その他等からな
る装飾性印刷模様層6を設け、次いで、上記の装飾性印
刷模様層6の上に、通常のグラビアインキ組成物、オフ
セットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ
−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、
これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版
印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、
その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、ベタ層から
なる下地印刷層7を設け、次いで、上記の下地印刷層7
の上に、印刷被膜層3との密接着性を高める、例えば、
「アタリ」等の文字画像からなる表面改質処理部2を設
け、更に、該表面改質処理部2を含む面に、樹脂をビヒ
クルの主成分とするインキ組成物による印刷被膜層3を
設け、而して、第4図に示すように、上記の印刷被膜層
3の部分を、例えば、粘着テ−プ等を用いて引き剥がす
ことにより、上記の表面改質処理部2の上の印刷被膜層
3を残存させ、他方、上記の表面改質処理部2以外の区
域4に存在する印刷被膜層3を除去してその表面改質処
理部3以外の区域4、すなわち、下地印刷層7の面を露
出させ、上記の残存する印刷被膜層3と露出した表面改
質処理部3以外の区域4、すなわち、下地印刷層7の面
との濃度差による画像5を顕現し、その当否を判定する
ことができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル
用ラベルA1を例示することができるものである。
【0010】更に、本発明において、本発明にかかる籤
付きボトル用ラベルについて別の具体例を例示すると、
まず、図5に示すように、まず、前述の図3に示すと同
様にして、ラベルを構成する原反フィルム1の表面Pb
の上に、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセ
ットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−
ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、こ
れを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印
刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、そ
の他等の印刷方式により表刷り印刷して、ベタ層からな
る下地印刷層7を設け、次いで、該下地印刷層7の上
に、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組
成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンインキ組成
物、その他等のインキ組成物を使用し、これを、グラビ
ア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シル
クスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の印刷
方式により表刷り印刷して、文字、記号、図形、絵柄、
その他等からなる装飾性印刷模様層6を設け、次いで、
上記の装飾性印刷模様層6および下地印刷層7の領域以
外の領域に、すなわち、ラベルを構成する原反フィルム
1の表面Pbの上に、印刷被膜層3との密接着性を高め
る、例えば、「アタリ」等の文字画像からなる表面改質
処理部2を設け、更に、該表面改質処理部2を含む面
に、樹脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物による
印刷被膜層3を設け、而して、第6図に示すように、上
記の印刷被膜層3の部分を、例えば、粘着テ−プ等を用
いて引き剥がすことにより、上記の表面改質処理部2の
上の印刷被膜層3を残存させ、他方、上記の表面改質処
理部2以外の区域4に存在する印刷被膜層3を除去して
その表面改質処理部3以外の区域4、すなわち、原反フ
ィルム1の面Pbを露出させ、上記の残存する印刷層3
と露出した表面改質処理部3以外の区域4、すなわち、
原反フィルム1の面Pbとの濃度差による画像5を顕現
し、その当否を判定することができる構成からなる本発
明にかかる籤付きボトル用ラベルA2を例示することが
できるものである。
【0011】次に、本発明において、本発明にかかる籤
付きボトル用ラベルについて更に別の具体例を例示する
と、まず、図7に示すように、まず、前述の図3に示す
と同様にして、ラベルを構成する原反フィルム1の裏面
Paの上に、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オ
フセットインキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスク
リ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用
し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、
凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方
式、その他等の印刷方式により裏刷り印刷して、文字、
記号、図形、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様層
6を設け、次いで、上記の装飾性印刷模様層6の上に、
例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットイン
キ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンインキ
組成物、その他等のインキ組成物を使用し、これを、グ
ラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、
シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その他等の
印刷方式により裏刷り印刷して、ベタ層からなる下地印
刷層7を設け、更に、上記の装飾性印刷模様層6および
下地印刷層7の領域以外の領域に、すなわち、ラベルを
構成する原反フィルム1の裏面Paの上に、印刷被膜層
3との密接着性を高める、例えば、「アタリ」等の文字
画像からなる表面改質処理部2を設け、更に、該表面改
質処理部2を含む面に、樹脂をビヒクルの主成分とする
インキ組成物による印刷被膜層3を設け、而して、第8
図に示すように、上記の印刷被膜層3の部分を、例え
ば、粘着テ−プ等を用いて引き剥がすことにより、上記
の表面改質処理部2の上の印刷被膜層3を残存させ、他
方、上記の表面改質処理部2以外の区域4に存在する印
刷被膜層3を除去してその表面改質処理部3以外の区域
4、すなわち、原反フィルム1の面Paを露出させ、上
記の残存する印刷層3と露出した表面改質処理部3以外
の区域4、すなわち、原反フィルム1の面Paとの濃度
差による画像5を顕現し、その当否を判定することがで
きる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラベル
3を例示すること ができるものである。
【0012】あるいは、本発明において、本発明にかか
る籤付きボトル用ラベルについて更に別の具体例を例示
すると、まず、図9に示すように、まず、前述の図5に
示すと同様にして、ラベルを構成する原反フィルム1の
表面Pbの上に、例えば、通常のグラビアインキ組成
物、オフセットインキ組成物、凸版インキ組成物、シル
クスクリ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を
使用し、これを、グラビア印刷方式、オフセット印刷方
式、凸版印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印
刷方式、その他等の印刷方式により表刷り印刷して、ベ
タ層からなる下地印刷層7を設け、次いで、該下地印刷
層7の上に、通常のグラビアインキ組成物、オフセット
インキ組成物、凸版インキ組成物、シルクスクリ−ンイ
ンキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、これ
を、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷
方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、その
他等の印刷方式により表刷り印刷して、文字、記号、図
形、絵柄、その他等からなる装飾性印刷模様層6を設
け、他方、上記の図3に示すように、上記のラベルを構
成する原反フィルム1の裏面Paの上に、印刷被膜層3
との密接着性を高める、例えば、「アタリ」等の文字画
像からなる表面改質処理部2を設け、更に、該表面改質
処理部2を含む面に、樹脂をビヒクルの主成分とするイ
ンキ組成物による印刷被膜層3を設け、而して、第10
図に示すように、上記の印刷被膜層3の部分を、例え
ば、粘着テ−プ等を用いて引き剥がすことにより、上記
の表面改質処理部2の上の印刷被膜層3を残存させ、他
方、上記の表面改質処理部2以外の区域4に存在する印
刷被膜層3を除去してその表面改質処理部3以外の区域
4、すなわち、原反フィルム1の面Paを露出させ、上
記の残存する印刷被膜層3と露出した表面改質処理部3
以外の区域4、すなわち、原反フィルム1の面Paとの
濃度差による画像5を顕現し、その当否を判定すること
ができる構成からなる本発明にかかる籤付きボトル用ラ
ベルA4を例示することができるものである。なお、本
発明においては、図示しないが、上記の図9および図1
0に示すように、原反フィルムの表面の上に、装飾性印
刷模様層、下地印刷層等を設け、他方、その裏面の上
に、表面改質処理部、印刷層等を設ける代りに、原反フ
ィルムの表面の上に、表面改質処理部、印刷層等を設
け、他方、その裏面の上に、装飾性印刷模様層、下地印
刷層等を設けて、本発明にかかる籤付きボトル用ラベル
を製造することもできるものである。
【0013】上記の例示は、本発明にかかる籤付きボト
ル用ラベルについてその二三例を例示するものである
り、本発明はこれによって限定されるものではない。例
えば、図示しないが、必要ならば、本発明にかかる籤付
きボトル用ラベルは、それを構成する原反フィルムの上
に、表面改質処理部等を隠蔽するために、例えば、印刷
方式あるいはコ−ティング方式等により、予め、下地の
印刷層ないしコ−ティング層等を設け、次いで、その上
に、表面改質処理部等を形成することもできるものであ
る。また、本発明においては、図示しないが、装飾性印
刷模様層が表面にある場合、更に、該装飾性印刷模様層
の上に、表面保護層等を設けることもできるものであ
る。なお、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、上
記の図1ないし図10に示すように、ラベルを構成する
原反フィルムの内面の上側部および/または下側部の端
部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部
の両端部の面には、通常、ラベルを構成する原反フィル
ムの生地面からなる領域が形成されているものである。
ところで、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルは、上
記のように表面改質処理部等と、通常のインキ組成物に
よる装飾性印刷模様層とを共存ないし併存させて設ける
ことができ、例えば、図示しないが、本発明において、
上記の表面改質処理部と共に装飾性印刷模様層とは、そ
の両者の絵柄等が関連して同調していてもよく、あるい
は、その両者の絵柄は、何ら関係なく、非同調でも差し
支えないものである。
【0014】次に、本発明において、本発明にかかる籤
付きボトル用ラベルについて、それを、プラスチック、
ガラス、金属、陶器、その他等からなる各種の形態から
なるボトルの外周表面に装着する方法について説明する
と、まず、図11に示すように、例えば、上記のように
ラベルを構成する原反フィルム1の裏面P(Pa)の上
に、装飾性印刷模様層6、下地印刷層7、表面改質処理
部2、印刷被膜層3等を形成した後、その原反フィルム
1の装飾性印刷模様層6、下地印刷層7、表面改質処理
部2、印刷被膜層3等の面を内面側にして、その内面側
の端部に接着剤層11を形成し、他方、原反フィルム1
の表面Pbの側の端部にコロナ放電処理を施してコロナ
放電処理面12を形成し、しかる後、図12に示すよう
に、その両端部を、上記の接着剤層11とコロナ放電処
理面12の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、そ
の重合部の両端部を、上記の接着剤層11等を介して接
合して接合部13を形成することにより、ボトル胴部の
外周表面に密接着させて装着することができる筒状のラ
ベルBを製造するものである。
【0015】而して、本発明においては、図13に示す
ように、上記で製造した筒状のラベルBを使用し、例え
ば、上記で製造した筒状のラベルBがストレッチラベル
1である場合には、該筒状のストレッチラベルB1を使
用し、これを、例えば、引き伸ばし機等を使用し、10
〜25%位に引き伸ばした状態でボトル14の胴部の外
周表面に装着させて、筒状のストレッチラベルB1 を構
成する装飾性印刷模様層6、下地印刷層7、表面改質処
理部2、印刷被膜層3等は勿論のこと、原反フィルム1
の生地面からなる領域等が、ボトル14の胴部の外周表
面に、強固に緊張して、密接着してなる筒状のストレッ
チラベルB(B1) 付きボトルCを製造することがてき
るものである。なお、本発明において、図示しないが、
上記で製造した筒状のラベルがシュリンクラベルである
場合には、該筒状のシュリンクラベルを使用し、これ
を、例えば、引き伸ばし機等を使用し、引き伸ばした状
態でボトルの胴部の外周表面に装着し、次いで、シュリ
ンクトンネル等を通して加熱処理して、筒状のシュリン
クラベルを構成する装飾性印刷模様層、下地印刷層、表
面改質処理部、印刷被膜層等は勿論のこと、原反フィル
ムの生地面からなる領域等が、ボトルの胴部の外周表面
に、強固に緊張して、密接着してなる筒状のシュリンク
ラベル付きボトルを製造することがてきるものである。
上記の例示は、本発明にかかる籤付きボトル用ラベルを
ボトルに装着する方法についてその一例を例示するもの
であり、本発明はこれによって限定されるものではない
ものである。
【0016】次に、本発明においては、上記のように本
発明にかかる籤付きボトル用ラベルをボトルの外周表面
に装着させて後、例えば、ボトル内に炭酸飲料、果汁、
その他等の内容物を充填包装し、次いで、キャッピング
して密閉し、しかる後、必要ならば、例えば、約70℃
位の熱水シャワ−等を10数分間放散して殺菌処理(低
温殺菌)等を施して、ボトルに内容物を充填包装した包
装製品を製造することができるものである。而して、本
発明においては、ボトル胴部の外周表面に対するラベル
の密接着性は劣ることなく、その両者は強固に密接着
し、ラベルが、ボトル胴部の外表面から滑り易くなって
脱落するということはなく、これにより、強靱性、耐表
面防傷性、その他等の特性に優れたラベルを極めて良好
にボトル胴部の外表面に装着し得ることができものであ
る。なお、本発明においては、内容物を充填し、殺菌処
理後、ラベルを装着し得ることは勿論である。
【0017】而して、本発明においては、消費者、生活
者等が包装製品を購入し、その内容物を飲料し、包装用
容器としてボトルを使用後、ボトルとラベルとを、例え
ば、カッタ−等を使用してその両者を分離し、しかる
後、その裏面の印刷被膜層の部分を、例えば、粘着テ−
プ等により引き剥がすことにより、上記の表面改質処理
部の上の印刷被膜層は、強固に密接着していることか
ら、その部分に残存し、他方、上記の表面改質処理部以
外の区域に存在する印刷被膜層は、その密接着性に劣る
ことから、その部分から除去されその表面改質処理部以
外の区域、すなわち、原反フィルムの面を露出させ、上
記の残存する印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外
の区域、すなわち、原反フィルムの面との濃度差による
画像を顕現し、その当否を判定することができ、而し
て、このようなとことにより、ボトルとラベルとを極め
て簡単に、容易に、分別回収することができるものであ
る。特に、本発明にかかるコインスクラッチラベルは、
原反フィルムの上の表面改質処理部と印刷被膜層との密
接着性を強固にし、他方、表面改質処理部以外の区域の
面と印刷被膜層との密接着性は弱くし、これにより、印
刷被膜層の部分を、例えば、粘着テ−プ等により引き剥
がすことにより、上記の表面改質処理部の上の印刷被膜
層を残存させ、他方、上記の表面改質処理部以外の区域
に存在する印刷層を除去してその表面改質処理部以外の
区域、すなわち、原反フィルムの面を露出させ、上記の
残存する印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外の区
域、すなわち、原反フィルムの面との濃度差による画
像、例えば、「アタリ」等の文字画像を顕現し、その当
否を判定することができるものである。更に、本発明に
かかるコインスクラッチラベルは、表面改質処理部によ
り、例えば、「アタリ」という文字印画像を設けている
ことから、該籤付きボトル用ラベルを透かして観察して
も、あるいは、時間をかけて凝視しても、その光沢差あ
るいは濃度差、その他等によって、例えば、「アタリ」
等の文字画像を透視することができないか、または、極
めて困難であるという利点を有するものであり、これに
より、粘着テ−プ等により印刷被膜層を引き剥がして画
像を顕現しなければ、事前に、その当否を判定する「ア
タリ」等の文字画像を識別することができないものであ
り、十分に籤付きボトル用ラベルとして機能するもので
ある。
【0018】次に、本発明において、本発明にかかる籤
付きボトル用ラベル等を構成する材料、製造法等につい
て説明すると、まず、ラベルを構成する原反フィルムと
しては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直
鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒を
使用して重合したポリマ−、LLDPE)、メタロセン
触媒(シングルサイト触媒)を使用して重合したエチレ
ン−α・オレフィン共重合体、中密度ポリエチレン(M
DPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロ
ピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸あるいはメタクリル酸等の不飽和カルボン
酸共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、
アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリビニルアルコ
−ル系樹脂、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体、ポ
リカ−ボネ−ト系樹脂、その他の樹脂の1種ないしそれ
以上を使用し、これを、Tダイ押出機、Tダイ共押出
機、インフレ−ション押出機、インフレ−ション共押出
機、その他等を使用して単独ないし共押し出し成形し、
更に、要すれば、1軸ないし2軸延伸加工してなる単層
ないし多層の、自己弾性伸縮性ないし熱収縮性を有する
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
上記の樹脂のフィルムないしシ−トの膜厚としては、2
0μm〜200μm位、好ましくは、30μm〜100
μm位が望ましいものである。
【0019】而して、本発明において、上記の樹脂の中
でも、特に、メタロセン触媒(シングルサイト系触媒)
を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体
を使用することが好ましいものである。上記のメタロセ
ン触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体としては、例えば、二
塩化ジルコノセンとメチルアルモキサンの組み合わせに
よる触媒等のメタロセン錯体とアルモキサンとの組み合
わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒を使用して
重合してなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用
することができる。上記のメタロセン触媒は、現行の触
媒が、活性点が不均一でマルチサイト系触媒と呼ばれて
いるのに対し、活性点が均一であることからシングルサ
イト系触媒とも呼ばれているものである(以下、メタロ
セン触媒と、シングルサイト系触媒とは、同等の意味で
ある。)。
【0020】上記のメタロセン触媒(シングルサイト系
触媒)を用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重
合体について更に詳述すると、具体的には、例えば、メ
タロセン系遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物と
の組み合わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒
(いわゆるカミンスキ−触媒を含む)を使用して重合し
てなるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用するこ
とができる。なお、上記のメタロセン触媒は、無機物に
担持されて使用されることもあるものである。上記にお
いて、メタロセン系遷移金属化合物としては、例えば、
IVB族から選ばれる遷移金属、具体的には、チタニウ
ム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(H
f)に、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジ
エニル基、インデニル基、置換インデニル基、テトラヒ
ドロインデニル基、置換テトラヒドロインデニル基、フ
ルオニル基またと置換フルオニル基が1ないし2個結合
しているか、あるいは、これらのうちの二つの基が共有
結合で架橋したものが結合しており、他に水素原子、酸
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リ−ル基、アセチルアセトナ−ト基、カルボニル基、窒
素分子、酸素分子、ルイス塩基、ケイ素原子を含む置換
基、不飽和炭化水素等の配位子を有するものを使用する
ことができる。
【0021】また、上記において、有機アルミニウム化
合物としては、アルキルアルミニウム、または鎖状ある
いは環状アルミノキサン等を使用することができる。こ
こで、アルキルアルミニウムとしては、例えば、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジメ
チルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロ
リド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニ
ウムジクロリド、ジメチルアルミニウムフルオリド、ジ
イソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミ
ニウムハイドライド、エチルアルミニウムセスキクロリ
ド等を使用することができる。また、鎖状あるいは環状
アルミノキサンとしては、例えば、アルキルアルミニウ
ムと水を接触させて生成することができる。例えば、重
合時に、アルキルアルミニウムを加えておき、後に水を
添加するか、あるいは、錯塩の結晶水または有機・無機
化合物の吸着水とアルキルアルミニウムとを反応させる
ことで生成することができる。次にまた、上記におい
て、メタロセン触媒を担持させる無機物としては、例え
ば、シリカゲル、ゼオライト、珪素土等を使用すること
ができる。
【0022】次に、上記において、重合方法としては、
例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、気相重合等の
各種の重合方法で行なうことができる。また、上記の重
合は、バッチ式あるいは連続式等のいずれの方法でもよ
い。上記において、重合条件としては、重合温度、−1
00〜250℃、重合時間、5分〜10時間、反応圧
力、常圧〜300Kg/cm2 位である。更に、本発明
において、エチレンと共重合されるコモノマ−であるα
−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン等を使用する
ことができる。上記のα−オレフフィンは、単独で使用
してもよく、また、2以上を組み合わせて使用すること
もできる。また、上記のα−オレフフィンの混合比率
は、例えば、1〜50重量%、望ましくは、10〜30
重量%とすることが好ましい。而して、本発明におい
て、上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−
α−オレフィン共重合体の物性は、例えば、分子量、5
×103 〜5×106 、密度、0.905〜0.940
g/cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.1、
好ましくは、1.0〜6.0g/10分位である。な
お、本発明においては、上記のメタロセン触媒を用いて
重合したエチレン−α−オレフィン共重合体には、例え
ば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブ
ロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無
機ないし有機充填剤、染料、顔料等を任意に添加して使
用することができる。
【0023】本発明において、上記のメタロセン触媒を
用いて重合したエチレン−α−オレフィン共重合体とし
ては、具体的には、三菱化学株式会社製の商品名「カ−
ネル」、三井石油化学工業株式会社製の商品名「エボリ
ュ−」、米国、エクソン・ケミカル(EXXON CH
EMICAL)社製の商品名「エクザクト(EXAC
T)」、米国、ダウ・ケミカル(DOW CHEMIC
AL)社製の商品名「アフィニティ−(AFFINIT
Y)、商品名「エンゲ−ジ(ENGAGE)」等のエチ
レン−α−オレフィン共重合体を使用することができ
る。
【0024】また、本発明において、上記の樹脂の中で
も、例えば、遷移金属触媒から重合して合成した、長鎖
分岐を持たない直鎖状(線状)低密度ポリエチレンを使
用することも好ましいものである。なお、本発明におい
て、上記のような直鎖状(線状)ポリエチレンとして
は、エチレンと、例えば、プロピレン、1−ブテン、3
−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−オクテン、デセン等のα−オレフィン
との共重合体等を使用することができる。而して、本発
明において、上記の直鎖状(線状)ポリエチレンの物性
としては、例えば、密度、0.905〜0.940g/
cm3 、メルトフロ−レ−ト〔MFR〕、0.5〜6.
0g/10分位の特性を有するものを使用することが好
ましいものである。
【0025】更にまた、本発明において、本発明にかか
るラベル材料を構成する原反フィルムとしては、例え
ば、表面層から、シングルサイト系触媒(メタロセン系
触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共
重合体からなる第1層、高圧法低密度ポリエチレン30
〜100重量%とシングルサイト系触媒(メタロセン系
触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共
重合体0〜70重量%とからなる第2層、および、高圧
法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサ
イト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とから
なる第3層の多層共押出樹脂フィルムを使用することが
好ましいものである。
【0026】而して、本発明において、上記の多層共押
出樹脂フィルムを成形する方法について説明すると、か
かる方法としては、例えば、前述の第1層を構成するシ
ングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重
合したエチレン−α・オレフィン共重合体、第2層を構
成する高圧法低密度ポリエチレン30〜100重量%と
シングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して
重合したエチレン−α・オレフィン共重合体0〜70重
量%とからなる混合物、および、第3層を構成する高圧
法低密度ポリエチレン30〜100重量%とシングルサ
イト系触媒(メタロセン系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体0〜70重量%とから
なる混合物を使用し、これらを、Tダイ共押出機、イン
フレ−ション共押出機、その他等を使用して共押出成形
して、自己弾性伸縮性ないし熱収縮性を有する多層共押
出樹脂フィルムを製造することができるものである。
【0027】次に、本発明において、上記の多層共押出
樹脂フィルムの膜厚としては、20μm〜200μm
位、好ましくは、30μm〜100μm位が望ましいも
のである。而して、上記の多層共押出樹脂フィルムにお
いて、該多層共押出樹脂フィルムを構成する第1層と第
2層と第3層との膜厚としては、第1層:第2層:第3
層=2:5:2位の範囲内の割合からなることが好まし
いものである。更に、上記の多層共押出樹脂フィルムの
膜厚としては、第1層が、膜厚4μm〜40μm、第2
層が、膜厚10μm〜100μm、第3層が、膜厚4μ
m〜40μm位の範囲からなることが好ましいものであ
る。本発明において、上記のような材料を使用し、か
つ、上記のような膜厚とする理由は、まず、第1層は、
表層であり、防傷、滑り性等に優れている必要性があ
り、かつ、高密度化が要求されることによるものであ
り、また、第2層は、ラベル自体の物性を大きく左右す
るものであり、そのため、伸びに強く、カット性に適さ
ないシングルサイト系触媒(メタロセン系触媒)を使用
して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体を少な
くし、かつ、低いメルトフロレ−ト(MFR、高分子
量)の高圧法低密度ポリエチレンを用いることで、カッ
ト性とストレッチラベル適性とを両立させているもので
あり、更に、第3層は、第2層におけるラベル適性とカ
ット性を更に補い、かつ、印刷適性等を重視するためで
ある。
【0028】次に、本発明において、上記の多層共押出
樹脂フィルムを形成する第2層、あるいは、第3層にお
ける高圧法低密度ポリエチレンとしては、例えば、連続
反応装置等を用いて、圧力、1200〜3000at
m、温度、130〜350℃等の高圧高温下で、開始剤
としては、酸素あるいは有機過酸化物等を使用し、ま
ず、段階的圧縮、ラジカル開始剤の導入、エチレンの部
分的重合、ポリエチレンからエチレンの分離、溶融ポリ
エチレンの押し出し、最後にエチレンの冷却等の工程を
経て、重合時間を短くして製造される高圧法低密度ポリ
エチレンを使用することができる。なお、本発明におい
て、上記のような高圧法低密度ポリエチレンとしては、
エチレンの単独重合体、あるいは、エチレンと、例え
ば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、デセン等のα−オレフィンとの共重合体等を使
用することができる。而して、本発明において、上記の
高圧法低密度ポリエチレンの物性としては、例えば、密
度、0.90〜0.935g/cm3 、メルトフロ−レ
−ト〔MFR〕、0.1〜3.0g/10分位の特性を
有するものを使用することが好ましいものである。
【0029】なお、本発明において、上記の多層共押出
樹脂フィルムを形成するには、第1層、第2層、あるい
は、第3層を構成する樹脂中に、必要ならば、例えば、
直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、若しくは、メタクリル酸メ
チル等との共重合体、アイオノマ−樹脂、ポリプロピレ
ン、プロピレンとエチレン、ブテン、若しくは、ヘキセ
ン等との共重合体、その他等のポリオレンフィン系樹脂
を添加し、ブレンドして使用することができる。上記の
添加し、ブレンドする量としては、0.1〜10重量%
程度の少量であることが望ましいものである。
【0030】更に、本発明においては、上記の多層共押
出樹脂フィルムを構成する第1層は、ラベルの最表面と
なることから、強度、表面硬度等を有し、強靱性、耐熱
性、耐防傷性等に優れ、更に、その光沢性に優れ、か
つ、ストレッチ性に優れているものであり、次に、多層
共押出樹脂フィルムを構成する第2層は、スリッタ−等
を使用し、横方向、あるいは、縦方向等にカットするカ
ット性に優れ、更に、ストレッチ性に優れているもので
あり、更に、多層共押出樹脂フィルムを構成する第3層
は、ボトル胴部の外周表面に対する密接着性に優れ、ラ
ベルのボトル胴部の外周表面からの脱落を防止し、更
に、所望の印刷模様層等を形成する印刷適性等に優れ、
かつ、ストレッチ性に優れているものである。
【0031】また、本発明においては、上記のラベルを
構成するプラスチックフィルムの1層または2層以上の
積層体からなる原反フィルム中には、例えば、単独ない
し共押出して製膜化する際に、フィルムの加工性、耐熱
性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り
性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、そ
の他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配
合剤や添加剤等を添加することができ、その添加量とし
ては、極く微量から数十%まで、その目的に応じて、任
意に添加することができる。上記において、配合剤ない
し添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防
止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料、分散
剤、界面活性剤、ブロッキング防止剤、その他等を使用
することができ、更には、改質用樹脂等も使用すること
がてきる。また、本発明においては、上記のラベルを構
成する単独ないし多層共押出樹脂フィルムとしては、成
膜後、一軸あるいは二軸方向に延伸加工し、次いで、熱
固定されているフィルム等を使用することができ、好ま
しくは、一軸方向に5〜15%位延伸加工し、次いで、
熱固定されている単独ないし多層共押出樹脂フィルムを
使用することが好ましいものである。
【0032】上記において、配合剤や添加剤等として
は、具体的には、それ自身が滑性を有し、かつ、樹脂中
における移行が少ない滑剤を使用することができ、例え
ば、流動パラフィン、白色ワセリン、石油系ワックス、
マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、ポ
リエチレンワックス等のワックス類、炭素数が8〜22
の高級脂肪酸、または、高級脂肪酸アルミニウム、高級
脂肪酸カルシウム、高級脂肪酸マグネシウム高級脂肪酸
亜鉛、高級脂肪酸リチウム等の高級脂肪酸またはその金
属塩、炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ル、
グリセリン、ソルビト−ル、プロピレングリコ−ル、ペ
ンタエリスリト−ル、トリエチレングリコ−ル等の脂肪
族アルコ−ル類、炭素数が4〜22の高級脂肪酸と炭素
数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ルとのエステル
類、アセチルクエン酸ドリブチル、アジピン酸ジ−2エ
チル−ヘキシル、アゼライン酸−n−ヘキシル、エタン
ジオ−ルモンタン酸エステル、ポリ(1.3−ブタンジ
オ−ルアジピン酸)エステル、アセチルリシノ−ル酸メ
チル、ポリ(1.3−ブチレングリコ−ル、1.4−ブ
チレングリコ−ル、アジピン酸オクチルアルコ−ル)エ
ステル、糖ろう糖のアルコ−ルと脂肪酸とのエステル
類、水添食用油脂、ひまし油、スパ−ムアセチワック
ス、アセチル化モノグリセライド糖のグリセライド類、
炭素数が16〜18の例えばエチレンビスオレイルアミ
ドに代表されるエチレンビス脂肪酸アミド、炭素数が8
〜22の高級脂肪酸アミド、ステアリルエルカアミド、
エルカ酸アミド、オレイルパルミトアミド等の高級脂肪
酸アミド類、その他、メチルヒドロジエンポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサ
ン等のシリコ−ン油ヤロジンやマレイン酸変性ロジンの
グリセリンエステル等の1種ないし2種以上を使用する
ことができる。なお、本発明においては、上記のような
滑剤の中でも、特に、エルカ酸アミドやエチレンビスオ
レイルアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、メチレンビスステアリン酸アミド等は、それ自身が
滑性をもち、極めて有効な材料である。上記の滑剤の添
加量としては、樹脂100重量部に対し0.08重量%
〜10.0重量%位の割合で添加することが好ましいも
のである。
【0033】また、本発明においては、その他、例え
ば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸
化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム等の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等
の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩、
ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カル
シウム、アルミノケイ酸等のケイ酸塩、その他、カオリ
ン、タルク、けいそう土等の無機化合物系のブロッキン
グ防止剤、あるいは、高密度ポリエチレン、分子量30
0000以上の超高分子ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミド、ポリエステル、メ
ラミン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、アクリル系樹
脂、その他等の微粉末等からなる有機化合物系のブロッ
キング防止剤の1種ないし2種以上を添加することがで
きる。その添加量としては、樹脂100重量部に対し
0.01〜3重量%位が好ましいものである。
【0034】次に、本発明において、印刷被膜層との密
接着性を高める表面改質処理部について説明すると、か
かる表面改質処理部は、ラベルを構成する原反フィルム
の上に、例えば、「アタリ」等の文字画像からなるパタ
−ン状の表面改質処理部を設けることにより、その表面
改質処理部と、その表面改質処理部以外の区域とにおい
て、印刷被膜層との密接着性に差異を持たせ、表面改質
処理部においては印刷被膜層との密接着性を高め、表面
改質処理部以外の区域においては未処理部分であって印
刷被膜層との密接着性を高めない表面処理層を設けるこ
とである。而して、本発明において、上記の表面処理層
としては、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素
ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グ
ロ−放電処理、化学薬品等を用いて処理する化学薬品処
理、サンドブラスト処理、プレヒ−ト処理、紫外線照射
処理、高周波加工処理、電磁誘導加熱処理、マイクロウ
エ−ブ処理、その他等の前処理を施すことにより、文
字、図形、記号、絵柄、その他等からなる任意のパタ−
ン状の画像を形成することができる。また、上記の表面
改質処理部としては、原反フィルムと印刷被膜層との密
接着性をを向上させるための方法として実施するもので
あるが、上記の密接着性を向上させる方法として、その
他、例えば、原反フィルムの表面に、予め、プライマ−
コ−ト剤層、アンダ−コ−ト剤層、アンカ−コ−ト剤
層、接着剤層、その他等の任意の表面処理層をパタ−ン
状に設けることにより形成することもできる。上記の前
処理のコ−ト剤層としては、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ
系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、
ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンアルイハポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体
ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等をビヒク
ルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
【0035】本発明において、上記の表面改質処理部を
形成する方法について一例を例示して具体的に説明する
と、例えば、原反フィルムと電極との間に、例えば、
「アタリ」等の文字画像、記号、絵柄、図形、あるい
は、その他等の画像を部分的に切り抜いた樹脂製のマス
ク版を置き、しかる後、マスク版を介して、原反フィル
ムの表面にコロナ放電処理加工を行い、而して、上記で
マスク版の画像を切り抜いた部分においては、原反フィ
ルムの表面にコロナ照射され、他方、マスク版の画像を
切り抜かないマスクされた部分においては、原反フィル
ムの表面にコロナ照射されず、このように、コロナ照射
部とコロナ非照射部とを形成することにより、原反フィ
ルムの表面に、例えば、「アタリ」等の文字画像、記
号、絵柄、図形、あるいは、その他等の画像からなる表
面改質処理部を形成することができるものである。
【0036】次に、本発明において、樹脂をビヒクルの
主成分とするインキ組成物による印刷被膜層について説
明すると、まず、上記のインキ組成物を構成する樹脂と
しては、例えば、通常のインキ組成物を構成するビヒク
ルとしての樹脂を使用することができ、具体的には、例
えば、ロジン、コ−パル、ダンマル、シェラック、硬化
ロジン、ロジンエステル、その他等の天然樹脂ないしそ
の加工樹脂、ロジン変性フェノ−ル樹脂、100%フェ
ノ−ル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ア
ミノアルキッド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、その他等
の合成樹脂ないしその加工樹脂、ニトロセルロ−ス、エ
チルセルロ−ス、その他等の繊維素誘導体、塩化ゴム、
環化ゴム、その他等のゴム誘導体、膠、カゼイン、デキ
ストリン、ゼイン、その他等の1種ないし2種以上の混
合物を使用することができる。
【0037】而して、本発明において、上記のような樹
脂をビヒクルの主成分とするインキ組成物としては、例
えば、上記の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、それ
をビヒクルの主成分とし、これに、更に、必要ならば、
可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリ
ップ剤、染料・顔料等の着色剤、その他等の添加剤の1
種ないし2種以上を任意に添加し、溶媒、希釈剤等で充
分に混練して、本発明にかかるインキ組成物を調製する
ことができる。上記のインキ組成物において、樹脂の含
有量としては、0.1〜60重量%位、好ましくは、1
0〜50重量%位が望ましいものである。本発明におい
ては、上記で製造したインキ組成物を使用し、例えば、
上記で形成した表面改質処理部の上に、例えば、グラビ
ア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレ
キソ印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方
式、その他等の印刷方式により裏刷りあるいは表刷り印
刷して、ベタ層からなる印刷被膜層を形成するものであ
る。なお、本発明においては、ラベルを構成するその内
面の上側部および/または下側部の両端部の面、更に、
その左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面に
は、ラベルを構成する原反フィルムの生地面からなる領
域が形成されているものである。また、本発明におい
て、上記の印刷被膜層は、原反フィルムの上に設けた表
面改質処理部の面とは、強固に密接着し、他方、上記の
表面改質処理部以外の区域の面とは、密接着性が劣るよ
うに設けることが望ましいものであり、このため、イン
キ組成物を構成するビヒクルとしての樹脂等は、原反フ
ィルムを構成する樹脂等の種類等を考慮して使用するこ
とが好ましいものである。
【0038】次に、本発明において、装飾性印刷模様層
について説明すると、まず、かかる装飾性印刷模様層を
形成する通常のインキ組成物としては、上記に例示した
樹脂の1種ないし2種以上を使用し,これをビヒクルの
主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸
化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、
滑剤、帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他等の添
加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料
・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混
練し、調製してインキ組成物を製造することができる。
而して、本発明においては、上記で製造したインキ組成
物を使用し、例えば、ラベルを構成する原反フィルムの
表面あるいは裏面の上に、上記の絵柄印刷層、印刷被膜
層等と同調ないし非同調させて、例えば、グラビア印刷
方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印
刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、そ
の他等の印刷方式により表刷りあるいは裏刷り印刷し
て、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等からな
る装飾性印刷模様層を形成するものである。
【0039】次に、本発明において、下地印刷層につい
て説明すると、かかる下地印刷層を形成するインキ組成
物としては、上記と同様に、上記に例示した樹脂の1種
ないし2種以上を使用し,これをビヒクルの主成分と
し、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、
帯電防止剤、充填剤、スリップ剤、その他等の添加剤の
1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料
等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練し
て、インキ組成物を製造することができる。而して、本
発明においては、上記で製造したインキ組成物を使用
し、例えば、ラベルを構成する原反フィルムの表面ある
いは裏面の上に、上記で形成した装飾性印刷模様層を形
成する前、あるいは、後において、例えば、グラビア印
刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ
印刷方式、シルクスクリ−ン印刷方式、転写印刷方式、
その他等の印刷方式により、ベタ層からなる下地印刷層
を形成することができる。
【0040】なお、本発明において、ラベルを構成する
原反フィルムの内面の上側部および/または下側部の端
部の面、更に、その左右の両端部を重ね合わせる重合部
の両端部の面に形成される原反フィルムの生地面からな
る領域としては、巾1mm〜10mm位で、横および縦
幅全域にわたって形成され、その面とボトル胴部の外表
面とが密接着することが好ましいものである。本発明に
おいて、ラベルを構成する原反フィルムに装飾性印刷模
様層、下地印刷層、表面改質処理部、印刷被膜層、ある
いは、その内面の上側部および/または下側部の端部の
面およびその左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端
部の面にフィルムの生地面からなる領域等を形成するに
際しては、ストレッチラベルを複数個取りできるよう
に、通常の製版により、多列に、繰り返して装飾性印刷
模様層、下地印刷層、表面改質処理部、印刷被膜層等を
製版し、次いで、長尺状の原反フィルムの上に、所定の
間隔をおいて装飾性印刷模様層、下地印刷層、表面改質
処理層、印刷被膜層等を多列に繰り返して印刷した後、
長手方向および短手方向において、非印刷領域を構成す
る所定の間隔の中心線にてスリットするという通常のラ
ベルを形成する方式と同様にして、ラベルを構成する原
反フィルムの表あるいは内面に、装飾性印刷模様層、下
地印刷層、表面改質処理部、印刷被膜層等とその表ある
いは内面の上側部および/または下側部の端部の面およ
びその左右の両端部を重ね合わせる重合部の両端部の面
にフィルムの生地面からなる領域等を形成することがで
きるものである。
【0041】次にまた、上記の本発明にかかる籤付きボ
トル用ラベルにおいては、原反フィルムに、装飾性印刷
模様部、下地印刷層、表面改質処理部、印刷被膜層等を
設けた後、その左右の両端部を重ね合わせて、しかる
後、その重合部の両端部を、例えば、接着剤等を使用し
て接合して接合部を形成して、ラベルを製造する際に、
例えば、原反フィルムの相互の接合面には、例えば、コ
ロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ放電処理、フレ−
ム処理、サンドブラスト処理、化学薬品処理、プレヒ−
ト処理、紫外線照射処理、高周波加熱処理、電磁誘導加
熱処理、マイクロウエ−ブ処理、アンカ−コ−ト剤コ−
ト処理、その他等の前処理を任意に行うことができるも
のである。また、本発明において、原反フィルムの両端
部を接合する際に使用する接着剤としては、例えば、ポ
リウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、エポ
キシ系樹脂、その他等の樹脂をビヒクルの主成分とする
樹脂系接着剤等を使用することができる。
【0042】なお、本発明において、ラベルを構成する
筒状の外径としては、ボトル胴部の外径よりやや小さい
外径を構成して、筒状のラベルを形成することが好まし
いものである。本発明において、上記の筒状のラベルを
ボトル胴部の外周表面に装着するに際しては、筒状のラ
ベルの外径を、引き伸ば機等を使用して緊張し、拡開し
た状態で装着するものである。而して、ラベルが、ボト
ル胴部の外周表面に装着されると、例えば、ストレッチ
ラベルの場合は、ストレッチラベルを構成する原反フィ
ルムの自己弾性伸縮力により、ボトル胴部の外周表面に
緊密に密接着した状態で装着され、更に、上記のストレ
ッチラベルを構成する原反フィルムのボトル胴部の外表
面に密接着する原反フィルムの内面等に設けた装飾性印
刷模様層、下地印刷層、表面改質処理部、印刷被膜層
等、あるいは、ストレッチラベルを構成する原反フィル
ムの表あるいは内面の上側部および/または下側部の端
部の面およびその左右の両端部を重ね合わせる重合部の
両端部の面に形成される原反フィルムの生地面等そのも
のが、ボトル胴部の外周表面に強固に、緊密に密接着し
た状態で装着されるものである。
【0043】次に、本発明において、上記のようにボト
ル胴部の外周表面にラベルを装着した後、ボトル内に炭
酸飲料、果汁、その他等の内容物を充填包装し、次い
で、キャッピングして密閉し、しかる後、例えば、約7
0℃位の熱水シャワ−等を10数分間放散して殺菌処理
(低温殺菌)を施しても、ボトル胴部の外表面に対する
ラベルの密接着性は劣ることなく、その両者は強固に密
接着し、ラベルが、ボトル胴部の外表面から滑り易くな
って脱落するということはなく、これにより、強靱性、
耐表面防傷性、その他等の特性に優れたラベルを極めて
良好にボトル胴部の外表面に装着し得ることができもの
である。
【0044】なお、本発明において、本発明にかかるラ
ベルは、例えば、プラスチック製、ガラス製、金属製、
陶器製、その他等の種々の形態からなるボトル容器に適
用することができ、特に、本発明においては、ポリエチ
レンテレフタレ−ト樹脂あるいはポリプロピレン樹脂等
からなる延伸ブロ−成形容器等に適用することが好まし
いものである。また、本発明において、ボトル内に充填
包装する内容物としては、炭酸飲料、果汁、調味料、そ
の他等の種々の飲食物、化学品ないし医薬品、その他等
を挙げることができる。
【0045】
【実施例】次に、本発明について更に具体例を挙げて更
に詳しく説明する。 実施例1 厚さ80μmのストレッチラベル用低密度ポリエチレン
フィルム(大日本樹脂株式会社製、商品名、LP−7シ
ロ)を使用し、その左右の両端部の巾5mmおよび上下
の両端部の巾8mmを除き、かつ、その外面側のコロナ
処理面に、墨インキ組成物(ザ・インクテック株式会社
製、商品名 991墨)を使用し、所定の文字を印刷
し、更に、色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社
製、商品名639藍、212紅、423黄)を使用し、
所定の絵柄を印刷して、装飾性印刷模様層を形成した。
次に、上記の低密度ポリエチレンフィルムの内面側の未
処理面に、「アタリ」という文字画像を切り抜いた樹脂
シ−トからなるマスク版を置き、次いで、そのマスク版
を介してコロナ放電処理を行い、上記の低密度ポリエチ
レンフィルムの外側の未処理面に、「アタリ」という文
字画像からなる表面改質処理部を形成した。次に、上記
で形成した「アタリ」という文字画像からなる表面改質
処理部を含む全面に、黒色インキ組成物(ザ・インクテ
ック株式会社製、商品名、クリオス911黒)を用いて
グラビア印刷方式により全面に印刷して、印刷被膜層を
形成した。次に、上記の低密度ポリエチレンフィルム
を、上記で形成した印刷被膜層を内面側にし、その両端
部を重ね合わせ、次いで、その層間に2液硬化型のポリ
ウレタン系樹脂からなる接着剤を施して、その重合端部
を接合して、筒状のストレッチラベルを製造した。次
に、上記で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、
これを、引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、
ポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の
胴部の外周表面に装着した。更に、上記でストレッチラ
ベルを装着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブ
ロ−成形容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピン
グ後、約70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理した
ところ、ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接
着して、その脱落は認められなかった。次に、内容物を
飲料後、ボトルからラベルを剥がし、ラベル内面の「ア
タリ」という文字画像からなる表面改質処理部、印刷被
膜層等の部分を注視したところ、「アタリ」という文字
の読み取りが困難であり、隠蔽度の高さを確認できた。
また、上記の「アタリ」という文字画像からなる表面改
質処理層、印刷被膜層等の部分の面に、粘着テ−プを貼
り、しかる後、その粘着テ−プを勢い良く剥がしたとこ
ろ、ラベル外表面に、白色からなる「アタリ」という文
字画像を明瞭に視認することができ、その当否を判別す
ることができた。また、ボトルとラベルとを簡単に、容
易に分別回収することができた。
【0046】実施例2 厚さ90μmのストレッチラベル用透明線状低密度ポリ
エチレンフィルム(大日本樹脂株式会社製、商品名、D
MT−HU2)を使用し、その左右の両端部の巾5mm
および上下の両端部の巾8mmを除き、かつ、その内面
側のコロナ処理面に、外表面から見ることを目的とし
て、墨インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商
品名 991墨)を使用し、所定の文字を印刷し、更
に、色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商
品名 639藍、212紅、423黄)を使用し、所定
の絵柄を印刷して、装飾性印刷模様層を形成した。更
に、上記の装飾性印刷模様層を含む全面に、乳白色系の
白色インキ組成物(大日本インキ化学工業株式会社製、
商品名、ファインラップNTV、または、XOX139
2コンク白)を使用し、これをグラビア印刷方式により
全面に印刷してベタ層からなる下地印刷層を形成した。
次に、上記の低密度ポリエチレンフィルムの外側の未処
理面に、「アタリ」という文字画像を切り抜いた樹脂シ
−トからなるマスク版を置き、次いで、そのマスク版を
介してコロナ放電処理を行い、上記の低密度ポリエチレ
ンフィルムの外側の未処理面に、「アタリ」という文字
画像からなる表面改質処理部を形成した。次に、上記で
形成した「アタリ」という文字画像からなる表面改質処
理部を含む全面に、下記の白色インキ組成物を用いてグ
ラビア印刷方式によりその部分に印刷して、印刷被膜層
を形成した。 (1).白色インキ組成物 ウレタン系樹脂 30重量部 酸化チタン(顔料) 40重量部 溶剤(酢酸エチル、イソプロビ−ルアルコ−ル、および、 トルエンからなる混合溶剤) 30重量部 100重量部 次に、上記の低密度ポリエチレンフィルムを、上記で形
成した下地印刷層を内面側にし、その両端部を重ね合わ
せ、次いで、その層間に2液硬化型のポリウレタン系樹
脂からなる接着剤をを施して、その重合端部を接合し
て、筒状のストレッチラベルを製造した。次に、上記で
製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、引
き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチレ
ンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外周
表面に装着した。更に、上記でストレッチラベルを装着
したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容
器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約7
0℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラ
ベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、そ
の脱落は認められなかった。次に、内容物を飲料後、ボ
トルからラベルを剥がし、ラベル外面の「アタリ」とい
う文字画像からなる表面改質処理部、印刷被膜層等の部
分を注視したところ、「アタリ」という文字の読み取り
が困難であり、隠蔽度の高さを確認できた。また、上記
の「アタリ」という文字画像からなる表面改質処理層、
印刷被膜層等の部分の面に、粘着テ−プを貼り、しかる
後、その粘着テ−プを勢い良く剥がしたところ、ラベル
外表面に、白色からなる「アタリ」という文字画像を明
瞭に視認することができ、その当否を判別することがで
きた。また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回
収することができた。
【0047】実施例3 (1).まず、下記の(イ)〜(ハ)の樹脂組成物を調
製した。 (イ).シングルサイト系触媒を使用して重合したエチ
レン−α・オレフィン共重合体(密度、0.928g/
3 )100.0重量部と合成シリカ(アンチブロッキ
ング剤)0.5重量部とエルカ酸アミド(滑剤)0.0
5重量部とエチレンビスオレイルアミド(滑剤)0.0
5重量部とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。 (ロ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密
度、0.924g/m 3 )100.0重量部とエルカ酸
アミド(滑剤)0.05重量部とを十分に混練して樹脂
組成物を調製した。 (ハ).高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE、密
度、0.924g/m 3 )30.0重量部とシングルサ
イト系触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィ
ン共重合体(密度、0.917g/m3 )70.0重量
部と合成シリカ(アンチブロッキング剤)0.5重量部
とを十分に混練して樹脂組成物を調製した。次に、上記
で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、マルチマニ
フォ−ルドタイプのTダイ共押出機を用いて、(イ)の
樹脂組成物による層を20μm、(ロ)の樹脂組成物に
よる層を50μm、(ハ)の樹脂組成物による層を20
μmにそれぞれ共押出して3層からなる未延伸の樹脂フ
ィルムを製造し、しかる後、該未延伸の樹脂フィルムを
加熱ロ−ル間を通しながら10%程度1軸方向に延伸
し、次いで、熱固定して、多層共押出樹脂フィルムを製
造した。 (2).次に、上記で製造した多層共押出樹脂フィルム
の左右の両端部の巾5mmおよび上下の両端部の巾8m
mを除き、かつ、その内面側のコロナ処理面に、外表面
から見ることを目的として、墨インキ組成物(ザ・イン
クテック株式会社製、商品名 991墨)を使用し、所
定の文字を印刷し、更に、色インキ組成物(ザ・インク
テック株式会社製、商品名 639藍、212紅、42
3黄)を使用し、所定の絵柄を印刷して、装飾性印刷模
様層を形成した。更に、上記の装飾性印刷模様層を含む
全面に、乳白色系の白色インキ組成物(大日本インキ化
学工業株式会社製、商品名、ファインラップNTV、ま
たは、XOX1392コンク白)を使用し、これをグラ
ビア印刷方式により全面に印刷してベタ層からなる下地
印刷層を形成した。次に、上記で製造した多層共押出樹
脂フィルムの外側の未処理面に、「アタリ」という文字
画像を切り抜いた樹脂シ−トからなるマスク版を置き、
次いで、そのマスク版を介してコロナ放電処理を行い、
上記で製造した多層共押出樹脂フィルムの外側の未処理
面に、「アタリ」という文字画像からなる表面改質処理
部を形成した。次に、上記で形成した「アタリ」という
文字画像からなる表面改質処理部を含む全面に、下記の
銀色インキ組成物を用いてグラビア印刷方式によりその
部分に印刷して、印刷被膜層を形成した。 (1).銀色インキ組成物 銀色インキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品
名 CLIOS−12銀) 次に、上記で製造した多層共押出樹脂フィルムを、上記
で形成した下地印刷層を内面側にし、その両端部を重ね
合わせ、次いで、その層間に2液硬化型のポリウレタン
系樹脂からなる接着剤をを施して、その重合端部を接合
して、筒状のストレッチラベルを製造した。次に、上記
で製造した筒状のストレッチラベルを使用し、これを、
引き伸ばし機を用いて、約15%程度拡開し、ポリエチ
レンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴部の外
周表面に装着した。更に、上記でストレッチラベルを装
着したポリエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形
容器内に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約
70℃の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、
ラベルは、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、
その脱落は認められなかった。次に、内容物を飲料後、
ボトルからラベルを剥がし、ラベル外面の「アタリ」と
いう文字画像からなる表面改質処理部、印刷被膜層等の
部分を注視したところ、「アタリ」という文字の読み取
りが困難であり、隠蔽度の高さを確認できた。また、上
記の「アタリ」という文字画像からなる表面改質処理
層、印刷被膜層等の部分の面に、粘着テ−プを貼り、し
かる後、その粘着テ−プを勢い良く剥がしたところ、ラ
ベル外表面に、白色からなる「アタリ」という文字画像
を明瞭に視認することができ、その当否を判別すること
ができた。また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分
別回収することができた。
【0048】実施例4 厚さ90μmのストレッチラベル用エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体フィルム(タマポリ株式会社製、商品名、S
B−57)を使用し、上記の実施例2と同様にして、上
記の実施例2と同様な結果を得た。
【0049】実施例5 厚さ60μmのシュリンクラベル用2軸延伸ポリスチレ
ンフィルム(シ−アイ化成株式会社製、商品名、EPS
45T)を使用し、その左右の両端部の巾5mmおよび
上下の両端部の巾8mmを除き、かつ、その内面側のコ
ロナ処理面に、外表面から見ることを目的として、墨イ
ンキ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 9
91墨)を使用し、所定の文字を印刷し、更に、色イン
キ組成物(ザ・インクテック株式会社製、商品名 63
9藍、212紅、423黄)を使用し、所定の絵柄を印
刷して、装飾性印刷模様層を形成した。更に、上記の装
飾性印刷模様層を含む全面に、乳白色系の白色インキ組
成物(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、ファ
インラップNTV、または、XOX1392コンク白)
を使用し、これをグラビア印刷方式により全面に印刷し
てベタ層からなる下地印刷層を形成した。次に、上記の
2軸延伸ポリスチレンフィルムの外側の未処理面に、
「アタリ」という文字画像を切り抜いた樹脂シ−トから
なるマスク版を置き、次いで、そのマスク版を介してコ
ロナ放電処理を行い、上記の2軸延伸ポリスチレンフィ
ルムの外側の未処理面に、「アタリ」という文字画像か
らなる表面改質処理部を形成した。次に、上記で形成し
た「アタリ」という文字画像からなる表面改質処理部を
含む全面に、下記の白色インキ組成物を用いてグラビア
印刷方式によりその部分に印刷して、印刷被膜層を形成
した。 (1).白色インキ組成物 ウレタン系樹脂 30重量部 酸化チタン(顔料) 40重量部 溶剤(酢酸エチル、イソプロビ−ルアルコ−ル、および、 トルエンからなる混合溶剤) 30重量部 100重量部 次に、上記の2軸延伸ポリスチレンフィルム、上記で形
成した下地印刷層を内面側にし、その両端部を重ね合わ
せ、次いで、次いで、溶着溶剤(延伸ポリスチレンフィ
ルム用溶剤:酢酸メチル、シクロヘキサン、メタノ−
ル)にて、その重合端部を接合して、筒状のシュリンク
ラベルを製造した。次に、上記で製造した筒状のシュリ
ンクラベルを使用し、これを、チュ−ブ状に拡げて、ポ
リエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器の胴
部の外周表面に装着し、更に、熱収縮トンネルを通して
装着した。更に、上記でシュリンクラベルを装着したポ
リエチレンテレフタレ−ト製の延伸ブロ−成形容器内
に、炭酸飲料を充填包装し、キャッピング後、約70℃
の熱水を10分間放散して殺菌処理したところ、ラベル
は、ボトル胴部の外周表面に強固に密接着して、その脱
落は認められなかった。次に、内容物を飲料後、ボトル
からラベルを剥がし、ラベル外面の「アタリ」という文
字画像からなる表面改質処理部、印刷被膜層等の部分を
注視したところ、「アタリ」という文字の読み取りが困
難であり、隠蔽度の高さを確認できた。また、上記の
「アタリ」という文字画像からなる表面改質処理層、印
刷被膜層等の部分の面に、粘着テ−プを貼り、しかる
後、その粘着テ−プを勢い良く剥がしたところ、ラベル
外表面に、白色からなる「アタリ」という文字画像を明
瞭に視認することができ、その当否を判別することがで
きた。また、ボトルとラベルとを簡単に、容易に分別回
収することができた。
【0050】実施例6 厚さ45μmのシュリンクラベル用2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム(東洋紡株式会社製、商品
名、S7504)を使用し、上記の実施例5と同様にし
て、上記の実施例5と同様な結果を得た。
【0051】実施例7 厚さ50μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用
し、上記の実施例5と同様にして、上記の実施例5と同
様な結果を得た。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、原反フィルムの両端部を重ね合わせ、その重合部を
接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部の外周表面
に装着する筒状のボトル用ラベルであって、上記のラベ
ルを構成する原反フィルムの上に、印刷被膜層との密接
着性を高める表面改質処理部を設け、更に、該表面改質
処理部を含む面に、樹脂をビヒクルの主成分とするイン
キ組成物による印刷被膜層を設け、次いで、該印刷被膜
層の部分を粘着テ−プ等を用いて引き剥がし、上記の表
面改質処理部の上の印刷被膜層を残存させ、他方、上記
の表面改質処理部以外の区域に存在する印刷被膜層を除
去してその表面改質処理部以外の区域を露出させ、上記
の残存する印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外の
区域との濃度差による画像を顕現し、その当否を判定す
ることができる籤付きボトル用ラベルを製造し、而し
て、該籤付きボトル用ラベルをボトル胴部の外周表面
に、その原反フィルムの内面とボトル胴部の外周表面と
を密接着させて装着して、ボトル胴部の外周表面に対す
るラベルの密接着性は劣化することなく、その両者は、
強固に密接着し、ラベルがボトル胴部の外表面から滑り
易くなって脱落するということはなく、極めて良好にボ
トル胴部の外表面に装着し得ることができ、更に、強靱
性、耐表面防傷性、その他等の特性に優れたラベルであ
ると共にその使用後においては、ラベルに施されている
籤等の当否を判定するために、必然的にボトルからラベ
ルを分離し、次いで、ラベルに設けられている印刷被膜
層の部分を粘着テ−プ等で引き剥がすことにより、上記
の表面改質処理部の上の印刷被膜層を残存させ、他方、
上記の表面改質処理部以外の区域に存在する印刷被膜層
を除去してその表面改質処理部以外の区域を露出させ、
上記の残存する印刷被膜層と露出した表面改質処理部以
外の区域との濃度差による画像を顕現してその当否を判
定し、これによって、ボトルとラベルとを容易に分別回
収し得ることができ、更に、例えば、「アタリ」等の文
字画像を透視し得ないストレッチラベルあるいはシュリ
ンクラベルを製造し得るというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的平面図である。
【図3】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的平面図である。
【図5】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的断面図である。
【図6】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的平面図である。
【図7】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的断面図である。
【図8】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的平面図である。
【図9】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについて
その構成の概略を示す概略的断面図である。
【図10】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについ
てその構成の概略を示す概略的平面図である。
【図11】本発明にかかる籤付きボトル用ラベルについ
てその構成の概略を示す概略的断面図である。
【図12】図11に示す本発明にかかる籤付きボトル用
ラベルを構成する筒状のラベルについてその構成を示す
概略的斜視図である。
【図13】図12に示す筒状のラベルを、プラスチッ
ク、ガラス、金属、陶器、その他等からなる各種の形態
からなるボトルの外周表面に装着する構成を示す概略的
斜視図である。
【符号の説明】
A 本発明にかかる籤付きボトル用ラベル A1〜A4 本発明にかかる籤付きボトル用ラベル 1 原反フィルム P、Pa 裏面 Pb 表面 2 表面改質処理部 3 印刷被膜層 4 表面改質処理部以外の区域 5 濃度差による画像 6 装飾性印刷模様層 7 下地印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 75/54 B65D 75/54 G09F 3/02 G09F 3/02 A 3/04 3/04 C Fターム(参考) 2C005 HA21 HB12 JA09 KA37 3E062 AA09 AC02 AC03 AC06 BB06 BB10 DA07 JA04 JA08 JB05 JC02 3E067 AA22 AB99 BA18A BB14A BB25A BC03A CA01 CA02 EE02 EE04 FB01 FB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反フィルムの両端部を重ね合わせ、そ
    の重合部を接合して接合部を形成し、更に、ボトル胴部
    の外周表面に装着する筒状のボトル用ラベルであって、
    上記のラベルを構成する原反フィルムの上に、印刷被膜
    層との密接着性を高める表面改質処理部を設け、更に、
    該表面改質処理部を含む面に、樹脂をビヒクルの主成分
    とするインキ組成物による印刷被膜層を設け、次いで、
    該印刷被膜層の部分を引き剥がして、上記の表面改質処
    理部の上の印刷被膜層を残存させ、他方、上記の表面改
    質処理部以外の区域に存在する印刷被膜層を除去してそ
    の表面改質処理部以外の区域を露出させ、上記の残存す
    る印刷被膜層と露出した表面改質処理部以外の区域との
    濃度差による画像を顕現し、その当否を判定することを
    特徴とする籤付きボトル用ラベル。
  2. 【請求項2】 原反フィルムが、その上に、装飾性印刷
    模様層を併存していることを特徴とする上記の請求項1
    に記載する籤付きボトル用ラベル。
  3. 【請求項3】 原反フィルムが、その上に、装飾性印刷
    模様層および該装飾性印刷模様層の下地印刷層とを併存
    していることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれ
    か1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  4. 【請求項4】 原反フィルムが、その表面の上に、装飾
    性印刷模様層と下地印刷層とを設け、更に、上記の装飾
    性印刷模様層と下地印刷層以外の区域の原反フィルムの
    表面の上に、印刷被膜層との密接着性を高める表面改質
    処理部を設けることを特徴とする上記の請求項1〜3の
    いずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  5. 【請求項5】 原反フィルムが、その裏面の上に、装飾
    性印刷模様層と下地印刷層とを設け、更に、上記の装飾
    性印刷模様層と下地印刷層以外の区域の原反フィルムの
    裏面の上に、印刷被膜層との密接着性を高める表面改質
    処理部を設けることを特徴とする上記の請求項1〜3の
    いずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  6. 【請求項6】 原反フィルムが、その表面の上に、装飾
    性印刷模様層と下地印刷層とを設け、その裏面の上に、
    印刷被膜層との密接着性を高める表面改質処理部を設け
    るか、または、その表面の上に、印刷被膜層との密接着
    性を高める表面改質処理部を設け、その裏面の上に、装
    飾性印刷模様層と下地印刷層とを設けることを特徴とす
    る上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する籤付き
    ボトル用ラベル。
  7. 【請求項7】 原反フィルムが、20μm〜150μm
    の膜厚からなることを特徴とする上記の請求項1〜6の
    いずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベル。
  8. 【請求項8】 原反フィルムが、自己伸縮性を有するス
    トレッチ樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の
    請求項1〜7のいずれか1項に記載する籤付きボトル用
    ラベル。
  9. 【請求項9】 原反フィルムが、自己伸縮性を有すポリ
    オレフィン系樹脂フィルムからなることを特徴とする上
    記の請求項1〜8のいずれか1項に記載する籤付きボト
    ル用ラベル。
  10. 【請求項10】 原反フィルムが、熱収縮性を有するシ
    ュリンク樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の
    請求項1〜9のいずれか1項に記載する籤付きボトル用
    ラベル。
  11. 【請求項11】 原反フィルムが、熱収縮性を有するポ
    リエステル系樹脂フィルムまたはポリスチレン系樹脂フ
    ィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜7ま
    たは10のいずれか1項に記載する籤付きボトル用ラベ
    ル。
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