JP3898143B2 - カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色の可視像を重ね合わせてカラー画像を得るカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を得る画像形成装置にあっては、その装置の小型化、プロセス速度の高速化あるいは高精度の色重ねを達成するために種々の方式が採用されている。例えば1つの感光体ドラム上に、3原色(イエロー、マゼンタ、シアン)、場合によっては黒を含めて4色のトナー像を順次形成する度に、用紙への転写を3回もしくは4回繰り返してカラー画像を得る複数回転方式がある。あるいは、各感光体ドラム上に単色トナー像を夫々形成する複数の画像形成ユニットを、用紙搬送方向に並べて設け、用紙上で各色トナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するいわゆるタンデム方式がある。または、一つの感光体ドラム上に静電潜像を形成するための3原色もしくは黒を含めて4色の像露光器と現像器を設け、各色のトナー像を感光体ドラム上で重ね合わせてカラー画像を形成し、用紙等に一括転写する多重現像方式等がある。
【0003】
これら種々の画像形成方式に関わらず、複数色のトナー像を重ね合わせるカラー画像形成装置は、各色毎の露光装置や画像形成ユニット等の組み立て精度、加工精度、取り付け位置誤差あるいは被転写媒体である用紙の搬送速度むらなどにより複数色のトナー像が相対的に位置ずれを生じ正確に重ならない場合がある。
【0004】
この複数色のトナー像の相対的な位置ずれを補正して重ね合わせ精度を高めるため従来は、タンデム方式においては、各色の画像形成ユニットを用いて、検知マークを所定距離だけずらして転写ベルト上に形成し、夫々の検知マークの所定距離からのずれ量を光ファイバセンサやラインセンサなどの検出手段を用いて測定し、検知されたずれ量に基づいて、各色画像形成ユニットにより形成されるトナー像の位置ずれ補正をおこなう装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−278680号公報明細書(第5、6頁、図2)
例えば(特許文献1)では、4つの感光体ドラムの夫々に各色毎のトナー像を形成する画像形成ユニットをシート紙の搬送経路上に並べて、1パスでカラー画像を形成する4連タンデム方式のトナー像の位置ずれ補正を行う。しかしながら(特許文献1)では、4色のトナー像を別々に形成後用紙に4回重ね合わせるため、転写時にあっては高度な位置ずれ補正を必要とし、画像重ね合せ精度を高く保つことを困難としていた。
【0006】
このため、用紙搬送路上に2つの感光体ドラムを配置して、各々の感光体ドラム上に2色のトナー像を多重現像方式によって形成した後、用紙上で各々の感光体ドラム上の2色づつの画像を2回重ね合わせて4色のフルカラー画像を形成する方式が提案されている。この方式はタンデム方式と多重現像方式の折衷方式に位置づけられる。この方式は4つの感光体ドラム上のトナー像を別々に4回重ね合わせる4連タンデム方式に比べて、2つの感光体ドラム上のトナー像を2回重ね合わせることから、重ね合わせ回数が半減して、転写時の位置ずれ補正が容易となる。
【0007】
他方、液体現像剤を用いて現像画像を得る湿式の画像形成装置は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いることが出来るため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できること、などの利点を有している。
【0008】
このような湿式の画像形成装置における画像形成時、感光体ドラム上に形成される現像画像を被転写材に転写する転写方法の1つとして、被転写材あるいは中間転写媒体を感光体と加圧接触してトナー像を被転写材に転写する圧力転写方式が採用されている。(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献2】
特開2000−284615号公報明細書(第3〜5頁、図1〜図4)
例えば(特許文献2)では、加熱した中間転写媒体を感光体ドラムに圧接し、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を加熱により溶融しながら、感光体ドラム表面と中間転写媒体表面の表面エネルギーの差とトナーの粘着力によりトナー像を中間転写媒体へ一次転写した後、中間転写媒体とバックアップローラにより構成されるニップ部によって搬送される用紙に、中間転写媒体表面と用紙表面の表面エネルギーの差によって中間転写媒体表面のトナー像を用紙に二次転写するものである。
【0010】
この(特許文献2)の様な圧力転写方式は転写時に感光体ドラム上に溶媒を残したまま中間転写媒体や記録媒体に転写する電界転写方式に比べ、画像流れあるいは拡散による画質劣化を防止出来、より良好な転写画像を得られるという利点を有する。反面、転写時に感光体ドラムと中間転写媒体及び、中間転写媒体とバックアップローラ間の押し付け力が数十kgから数百kgに及ぶために、用紙と中間転写媒体及び感光体ドラムの表面速度は相対速度が0となり、感光体ドラムから中間転写媒体表面に一次転写されたトナー像の長さが、変化なくそのまま用紙に転写されることとなる。
【0011】
このため、タンデム方式と多重現像方式の折衷方式にあっては、用紙にトナー像を重ね合わせる際の転写時の位置ずれ補正回数が半減されて補正が容易になるものの、圧力転写方式により感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写する場合には、各感光体ドラム上のトナー像の長さが異なると、トナー像の長さのずれを原因とする画像重ね合せずれを生じてしまうために、トナー像の位置ずれ補正のみならず、トナー像の長さずれを補正する必要性を生じている。
【0012】
しかもこのトナー像の長さずれは、例えば画像保持体が感光体ドラムである場合には、直径の製作誤差、直径の温度変化による熱膨張、感光体ドラム駆動機構の速度誤差などにより頻発するおそれがある。
【0013】
尚、例えばタンデム方式の画像形成装置において、乾式現像剤からなるトナー像を電界転写方式により感光体ドラム上から用紙に転写する場合には、用紙と感光体ドラムとが強く圧接しないため感光体ドラムと用紙との間に相対速度差があるので、複数の感光体ドラム表面に形成されるトナー像の長さが多少異なっても、用紙には用紙搬送速度に規定された長さのトナー像が転写形成されることから、用紙の搬送速度が一定であれば同じ長さの単色トナー像が形成され、トナー像長さのずれを原因とする画像重ね合せずれは発生されない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、タンデム方式の画像形成装置のトナー像の位置ずれ補正の精度を向上すると共に、トナー像の長さのずれを原因とする画像重ね合せずれを防止して、重ね合わせずれの目立たない高画質のカラー画像を得るカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、第1の画像保持体と、前記第1の画像保持体に第1の形成画像を形成する第1の画像形成ユニットと、第2の画像保持体と、前記第2の画像保持体に第2の形成画像を形成する第2の画像形成ユニットと、前記第1の画像保持体に加圧接触する第1の中間転写媒体を有し前記第1の中間転写媒体に一次転写される前記第1の形成画像を被転写材に圧力転写する第1の転写装置と、前記第2の画像保持体に加圧接触する第2の中間転写媒体を有し前記第2の中間転写媒体に一次転写される前記第2の形成画像を前記被転写材に形成される前記第1の形成画像上に重ねて圧力転写する第2の転写装置と、前記第1の中間転写媒体に前記第1の形成画像の長さを識別する第1の識別パターンを形成し、前記第2の中間転写媒体に前記第2の形成画像の長さを識別する第2の識別パターンを形成するパターン形成装置と、前記第1の識別パターンを検出する第1の検出部と、前記第2の識別パターンを検出する第2の検出部と、前記第1の検出部からの第1の検出結果及び前記第2の検出部からの第2の検出結果により前記第1の形成画像と前記第2の形成画像の長さずれを調整する調整装置とを設けるものである。
【0018】
又本発明は上記課題を解決するための手段として、複数の画像保持体上に形成される形成画像を前記画像保持体に加圧接触する複数の中間転写媒体に夫々圧力転写により一次転写した後、前記中間転写媒体上に転写される前記形成画像を圧力転写により被転写材に多重転写して多色画像を得る画像形成方法において、前記複数の画像保持体上に形成される前記形成画像の長さを識別する識別パターンを前記複数の画像保持体に夫々形成後、前記複数の中間転写媒体に夫々一次転写する第5の工程と、前記中間転写媒体上に一次転写された夫々の識別パターンを検出する第6の工程と、前記第6の工程による前記夫々の識別パターンの検出結果により前記複数の画像保持体上に形成される形成画像の長さずれを識別する第7の工程と、前記第7の工程により識別される前記形成画像の長さずれに応じて、前記形成画像の長さを調整する第8の工程とを実施するものである。
【0019】
上記構成により本発明は、複数の画像保持体に形成されるトナー像の長さを調整して、各画像保持体毎のトナー像の長さのずれによる画像の重ね合わせずれを防止し、重ね合わせ精度が高く、鮮明で高画質のカラー画像を得る画像形成装置を高速で得るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
複数のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成する際には、本来複数のトナー像の長さは精度良く合致している必要がある。但し、トナー像を重ね合わせる際の、トナー像の長さずれの一般的な許容範囲としては、例えば、A3サイズ(420mm×297mm)の画像であれば、フルカラー画像を形成する上でのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各単色トナー像の長さずれは、画質が著しく低下しないレベルとして約0.08mm以下であることが望ましい。これは、各単色トナー像の長さのずれ比率として換算すると0.08/420=0.0002以下となる。即ち画像サイズに関わらず一般的に、フルカラー画像を形成する場合には、各単色トナー像の長さのずれ比率が0.0002以下であることが望ましい。
【0021】
そこで本発明はフルカラー画像を形成する複数のトナー像の長さのずれ比率が0.0002以下となるよう為されたものである。
【0022】
以下に本発明を図1乃至図7に示す第1の実施の形態を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の画像形成装置である湿式のフルカラー電子写真装置の画像形成部10を示す。画像形成部10の被転写材であり、給紙ローラ7から巻き取りローラ8方向である矢印t1方向に走行する用紙Pの用紙搬送経路9に沿って第1ステーション100及び第2ステーション200が配列されている。各ステーション100、200は、第1の画像保持体である第1の感光体ドラム11と第2の画像保持体である第2の感光体ドラム21を有する。第1の感光体ドラム11及び第2の感光体ドラム21は、同一構造であり、例えばアルミニウム等からなる導電性ドラム上に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を形成して成っている。
【0023】
第1の感光体ドラム11周囲には、矢印s1方向の回転に沿ってイエロー(Y)及びイエロー(Y)より明度が低いシアン(C)の液体現像剤を用いて第1の形成画像である、イエロー(Y)及びシアン(C)のトナー像の形成を行う第1の画像形成ユニットであるイエロー(Y)の画像形成ユニット12Y及びシアン(C)の画像形成ユニット12Cが配列されている。
【0024】
第2の感光体ドラム21周囲には、矢印s2方向の回転に沿ってマゼンタ(M)及びマゼンタ(M)より明度が低いブラック(BK)の液体現像剤を用いて第2の形成画像である、マゼンタ(M)及びブラック(BK)のトナー像の形成を行う第2の画像形成ユニットであるマゼンタ(M)の画像形成ユニット12M及びブラック(BK)の画像形成ユニット12BKが配列されている。各画像形成ユニット12Y〜12BKは、それぞれ用いる液体現像剤の色が異なるものの、それ以外は基本的に同様の構成である。イエロー(Y)〜ブラック(BK)の画像形成ユニット12Y〜12BKは、第1あるいは第2の感光体ドラム11、21周囲に順次周知のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器などからなる帯電装置13Y〜13BK、プリントヘッド14Y〜14BK、現像装置18Y〜18BKを有する。
【0025】
プリントヘッド14Y〜14BKは、LEDプリントヘッドからなり、イエロー(Y)〜ブラック(BK)の光信号に対応する光照射を第1あるいは第2の感光体ドラム11、21に選択的に行い、第1あるいは第2の感光体ドラム11、21の露光された部分の電位を減衰させ静電潜像を形成する。現像装置18Y〜18BKは、絶縁性の炭化水素系溶媒中に顔料成分を含有したトナー粒子を分散させてなる各色の液体現像剤を収容し、バイアス電圧を印加され、液体現像剤を第1あるいは第2の感光体ドラム11、21表面に供給してトナー像を形成する現像ローラ16Y〜16BK及び、現像後のトナー像のかぶり取り及び溶媒除去を同時に行うスクイーズローラ17Y〜17BKを有する。
【0026】
第1の感光体ドラム11周囲のイエロー(Y)及びシアン(C)の画像形成ユニット12Y、12Cの下流及び、第2の感光体ドラム21周囲のマゼンタ(M)及びブラック(BK)の画像形成ユニット12M、12BKの下流には、現像装置18Y〜18BKによる現像後、トナー像の余剰の溶媒を乾燥除去するための第1あるいは第2の乾燥装置24、26が設けられ、第1あるいは第2の乾燥装置24、26下流にはトナー像を用紙Pに多重転写するための転写装置である加圧ローラ27、28、感光体ドラム11、21上の残留トナーを回収するための感光体クリーナ31、32、及び残留電荷を除去する消去ランプ33、34が設けられている。
【0027】
加圧ローラ27、28は、用紙Pを感光体ドラム11、21に約10Kg/cm2の圧力で加圧接触させて、感光体ドラム11、21上に形成されるトナー像を、トナー粒子の粘着力、圧力を利用して用紙Pに転写する。
【0028】
図2は、第1及び第2の感光体ドラム11、21に形成されるトナー像の長さ調整プロセスを実施するための調整装置36の概略ブロック図であり、プリントヘッド14Y〜14BKに、感光体ドラム11、21上のトナー像の長さを計測するためのテストパターンの露光を指示するパターン形成装置である画像発生回路37を有する。画像発生回路37は、テストパターンデータを記録したメモリ38を有し、テストパターンデータを、プリントヘッド14Y〜14BKを駆動するLEDドライバ41、42、43、44に入力する。例えばプリントヘッド14Y、14BKによるテストパターンデータの露光により、第1及び第2の感光体ドラム11、21には夫々図3に示す第1及び第2の識別パターン47、48が形成される。
【0029】
第1及び第2の加圧ローラ27、27通過後の用紙P近傍には、用紙Pに形成される識別パターン47、48を検出するための検出部である第1及び第2のセンサ51、52が夫々対向配置されている。図4に示すセンサ51、52は光ファイバ53により光源54、55からの照射光を用紙Pに照射し、その反射光を光ファイバによって受光素子57、58に伝送し電気信号に変換するものである。用紙P表面からの反射光とトナー像60からの反射光は強度が異なるため、用紙P表面とトナー像60との判別が可能となる。図5に示すようにセンサ51、52の受光素子57、58からの電気信号は、それぞれの電気信号のパルスを差分カウントし、識別パターン47、48を検知した後のカウント値を保持する差分カウンタ61に入力され、画像形成装置本体を制御する制御装置62に入力される。制御装置62は、第1及び第2の感光体ドラム11、21を夫々駆動するモータ63、64のモータドライバ67、68を制御する。
【0030】
メモリ38に記録されるテストパターンデータは、センサ51、52の検出範囲を十分包括するため線の長さを10mmとし、センサ51、52による出力信号が十分に得られるように線幅を約0.16mm、ライン間ピッチを0.32mmとしたラインを、等間隔で配列したパターンとしている。
【0031】
例えば、トナー像の解像度を600dpi/1ドットとすると、トナー像は0.042mm毎に形成される。従ってトナー像の長さのずれ量として、この0.042mmのずれ検知を必要とする。A3サイズ(420mm×297mm)の画像であるとすると、長さ420mmの1/10000が0.042mmである。従ってテストパターンデータを10000ラインとし、10000ラインを検知したセンサ51、52からの出力信号のライン数をカウントして、カウント値に1カウントの差を生じれば、第1及び第2の識別パターン47、48間において、A3サイズの画像では0.042mmの画像長さずれが発生していることとなる。
【0032】
従って第1及び第2の識別パターン47、48の、センサ51、52からの出力信号のカウント値が1カウント未満である場合には、前述したトナー像の重ね合わせずれの一般的な許容範囲約0.08mm以下の条件を満たすことから、センサ51、52からの出力信号を差分カウントしたカウント値が、1カウント以上の結果を生じた場合に、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の重ね合わせずれの長さが許容値を越えたとして制御装置62によりトナー像の長さ調整プロセスを遂行する。
【0033】
制御装置62は、差分カウンタ61による差分カウント値が例えばNであった場合には、
「数1」
Vm=V0×(1±N/10000)
に従い、モータ設定速度Vmを変更する様、モータドライバ67、68を制御する。但し、V0は識別パターン47、48検知時のモータ設定速度とする。
【0034】
次に作用について述べる。画像形成工程開始時、図7に示すフローチャートに従い第1ステーション100及び第2ステーション200にて形成されるトナー像の長さの調整操作を実施する。
【0035】
ステップ1にて画像長さ調整モードを選択すると、ステップ2にて画像発生回路37においてテストパターンデータを取り込み、ステップ3にてLEDドライバ42によりシアン(C)のプリントヘッド14Cを駆動すると共にLEDドライバ44によりブラック(BKC)のプリントヘッド14BKを駆動して識別パターン47、48を発生する操作を行う。
【0036】
即ち、第1ステーション100において、第1の感光体ドラム11を矢印s1方向に回転し、これと同時にシアン(C)の画像形成ユニット12Cで、帯電装置13Cによって第1の感光体ドラム11表面を一様に帯電する。次にプリントヘッド14Cにより、テストパターンデータを感光体ドラム11に照射して識別パターン47の静電潜像を形成後、現像装置18Cでシアン(C)の液体現像剤によりシアン(C)の識別パターン47を可視像化する。
【0037】
又、同様に矢印s2方向に回転する第2の感光体ドラム21上にブラック(BK)の識別パターン48を可視像化して、加圧ローラ27、28にて、感光体ドラム11、21に加圧接触し、矢印t1方向に走行する用紙Pにシアン(C)及びブラック(BK)の識別パターン47、48を第1の工程である圧力転写する。
【0038】
この後、第2の工程であるステップ4にてセンサ51、52により用紙P表面のシアン(C)及びブラック(BK)の識別パターン47、48を夫々検出する。次いでステップ5にて差分カウンタ61により差分カウントし、ステップ6にて差分カウント値が許容範囲であるか否かを比較して第3の工程を実施する。
【0039】
即ち差分カウンタ61において、識別パターン47、48を10000ライン検出する間に差分カウント値1未満を検出した場合は、制御装置62は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲であることを認識し、トナー像の長さの調整操作を終了し、画像形成工程を開始する。
【0040】
ステップ6にて識別パターン47、48を10000ライン検出する間に、差分カウンタ61にてカウント値1以上を検出した場合は、制御装置62は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲を越えたと認識し、ステップ7に進む。
【0041】
制御装置62は、ステップ7にて差分カウンタ61のカウント結果に応じて「数1」に従いモータ設定速度Vmを演算し、演算結果に従いステップ8にて第1あるいは第2の感光体ドラム11、21を夫々駆動するモータ63、64のモータドライバ67、68を制御して、第1及び第2の感光体ドラム11、21の駆動速度を等速になるよう再設定する第4の工程を実施する。
【0042】
次いで再設定された第1あるいは第2の感光体ドラム11、21上のトナー像の長さずれが許容範囲内であることを確認するため、再度ステップ3に進み、識別パターン47、48を用紙P上に形成し、上述の識別パターン47、48検知を実施する。制御装置62は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲であることを確認後、画像形成工程を開始する。
【0043】
画像形成工程が開始されると、第1ステーション100において、第1の感光体ドラム11が矢印s1方向に回転し、これと同時にイエロー(Y)及びシアン(C)の画像形成ユニット12Y、12Cによるトナー像形成操作が成される。イエロー(Y)の画像形成ユニット12Yで、帯電装置13Yによって第1の感光体ドラム11表面を+800V程度に一様に帯電する。次にプリントヘッド14Yはイエロー(Y)の画像情報に対応する露光々を第1の感光体ドラム11に選択的に照射して画像部を+200V程度まで電位を低下させ、第1の感光体ドラム11上にイエロー(Y)の画像情報に対応する静電潜像を形成する。
【0044】
次いで現像装置18Yでイエロー(Y)の液体現像剤により、静電潜像を可視像化する。現像ローラ16Yにて画像部にイエロー(Y)のトナー粒子を付着して現像を実施後、スクイーズローラ17Yにて、非画像部の浮遊トナー粒子及び余剰の液体現像剤を回収し、第1の感光体ドラム11上にイエロー(Y)のトナー像を形成する。
【0045】
次に第1の感光体ドラム11上には、第2色目のシアン(C)のトナー像形成が同様に行われ、イエロー(Y)のトナー像の上にシアン(C)のトナー像が重ね合わされる。すなわち第1の感光体ドラム11表面のイエロー(Y)のトナー像の上から、帯電装置13Cにより帯電が成される。その後イエロー(Y)のトナー像の上から、プリントヘッド14Cにより、シアン(C)の画像情報に対応する露光々を第1の感光体ドラム11に選択的に照射してシアン(C)の静電潜像を形成する。次いで現像装置18Cを経て、第1の感光体ドラム11上には、イエロー(Y)、シアン(C)のトナー像が、重ね合わされる。
【0046】
この後、第1の感光体ドラム11上のトナー像は乾燥装置24を経て加圧ローラ27に達し、加圧ローラ27からの圧力及びトナー粒子の粘着力により第1の感光体ドラム11上のトナー像は、矢印t1方向に走行される用紙Pに圧力転写され、用紙P上にイエロー(Y)、シアン(C)の2色トナー像を形成される。尚、用紙Pへの転写終了後、第1の感光体ドラム11は感光体クリーナ31により残留トナー像を除去され、消去ランプ33により残留電荷を消去されて一連の画像形成プロセスを終了し次の画像形成プロセスに備える。
【0047】
第2ステーション200においては、第1ステーション100における用紙Pへの2色トナー像形成と同様にして、マゼンタ(M)の画像形成ユニット12Mを用いて第2の感光体ドラムにマゼンタ(M)のトナー像を形成後、ブラック(BK)の画像形成ユニット12BKを用いてマゼンタ(M)のトナー像の上からブラック(BK)のトナー像を形成する。
【0048】
ここでマゼンタ(M)の画像形成ユニット12Mのマゼンタ(M)のプリントヘッド14Mは、マゼンタ(M)の画像情報に対応する露光々を第2の感光体ドラム21に選択的に照射して、第2の感光体ドラム21上にマゼンタ(M)の静電潜像を形成する。次いで現像装置18Mを経て、第2の感光体ドラム21上に、マゼンタ(M)のトナー像が形成される。又ブラック(BK)の画像形成ユニット12BKのプリントヘッド14BKは、ブラック(BK)の画像情報に対応する露光々を、マゼンタ(M)のトナー像の上から選択的に照射して、第2の感光体ドラム21上にブラック(BK)の静電潜像を形成する。次いで現像装置18BKを経て、第1の感光体ドラム11上には、マゼンタ(M)、ブラック(BK)のトナー像が、重ね合わされる。
【0049】
この後第2ステーション200のマゼンタ(M)、ブラック(BK)の2色トナー像は乾燥装置26により乾燥後、加圧ローラ28に達する。加圧ローラ28では圧力及びトナー粒子の粘着力により、第1ステーション100側から矢印t1方向に走行される用紙Pに、既に形成されるイエロー(Y)、シアン(C)の2色トナー像の形成位置にタイミングを合わせて、マゼンタ(M)、ブラック(BK)の2色トナー像を重ねて圧力転写して、用紙P上にフルカラーのトナー像を完成する。尚転写終了後、第2の感光体ドラム21は感光体クリーナ32により残留トナー像を除去され、消去ランプ34により残留電荷を消去され次の画像形成プロセスに備える。
【0050】
用紙P上に重ね合わされる第1ステーション100及び第2ステーション200の2色づつのトナー像は、画像長さ調整モードを経て、トナー像の長さずれが、重ね合わせずれの許容範囲になるよう長さを調整されているので、用紙P上において高い重ね合わせ精度を得られ、色再現安定性及び高解像性を得られた。
【0051】
以上の構成により本実施の形態にあっては、第1ステーション100及び第2ステーション200で形成されるトナー像の長さずれを、トナー像の重ね合わせずれの許容範囲(A・3サイズであれば0.08mm以下)内に収めるように、第1の感光体ドラム11と第2の感光体ドラム21とが略等速回転するよう調整した後、第1の感光体ドラム11上に、イエロー(Y)とシアン(C)のトナー像を形成し、第2の感光体ドラム21上にマゼンタ(M)とブラック(BK)のトナー像を形成している。従って、圧力転写方式により各感光体ドラム11、21上から用紙Pにトナー像を転写する際に、トナー像の長さずれが原因で生じるトナー像の重ね合わせずれを低減出来、用紙P上でイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(BK)の4色を重ねて得られるフルカラートナー像は、重ね合わせずれが目立たず色再現安定性が良く、解像性の高い高画質を得られる。
【0052】
更には、各感光体ドラム11、21上では2色づつのトナー像を重ねるのみであることから、従来の複数回転方式に比し各ステーション100、200での画像形成時間の短縮を得られると共に、従来の多重転写方式に比し転写前にトナー像の乾燥に要する時間の短縮も図れ、フルカラー画像形成の高速化を図れる。又、フルカラー画像を得るための色重ね回数が、第1及び第2ステーション100、200での2回のみであることから、従来の4色を別々に4回色重ねする4連タンデム方式に比して転写時の位置ずれ補正を格段に容易に出来る。
【0053】
次に本発明を図8乃至図11に示す第2の実施の形態を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態において転写方式更にはトナー像の長さ調整の方法が異なるものであり、第1の実施の形態と同一部分については同一符号を付しその説明を省略する。
【0054】
第1及び第2の感光体ドラム11、21周囲の第1及び第2の乾燥装置24、26下流にはトナー像を用紙Pに多重転写するための転写装置70、71が設けられている。転写装置70、71は、第1あるいは第2の感光体ドラム11、21周囲の一次転写位置に夫々接触する中間転写媒体である第1及び第2の中間転写ローラ72、73、用紙搬送経路9を介して中間転写ローラ72、73周囲の二次転写位置に接触し中間転写ローラ72、73を夫々感光体ドラム11、21に加圧接触させる加圧ローラ74、76を有する。
【0055】
転写装置70、71は、感光体ドラム11、21上に形成されるトナー像を中間転写ローラ72、73に一次転写した後、用紙Pに二次転写する。加圧ローラ74、76は、感光体ドラム11、21と、中間転写ローラ72、73間に約10Kg/cm2の圧力をかける。また、感光体ドラム11、21の表面速度v1に対して中間転写ローラ72、73の表面速度v2は、v2/v1=0.98となるようわずかに遅く設定され、感光体ドラム11、21から中間転写ローラ72、73への一次転写時、トナー像には圧力、トナー粒子の粘着力及びせん断応力が加わる。
【0056】
トナー像の長さ調整プロセスを実施する調整装置77の第1及び第2のセンサ51、52は、一次転写位置通過後の第1及び第2の中間転写ローラ72、73近傍に夫々対向配置される。本実施の形態では第1及び第2のセンサ51、52は、第1及び第2の中間転写ローラ72、73表面と、識別パターン47、48を形成するトナー像とを判別してパルス状の信号を出力する。
【0057】
第1及び第2のセンサ51、52を差分カウントする差分カウンタ61からのカウント値が入力される制御装置62は、画像発生回路37を介してプリントヘッド14Y〜14BKを駆動するLEDドライバ41、42、43、44を制御して、クロック周期を調整する。
【0058】
図10はの駆動タイミングチャートを表す。第1ステーション100のイエロー(Y)のプリントヘッド14Yにはクロック1(周期Tck1)に同期して画像発生回路37から画像データ信号が転送される。1ラインのデータ転送が完了したら、次ぎのクロックパルスに同期して発光信号(図示せず)が発生し、プリントヘッド14Yが1ライン単位で発光する。このような動作を繰り返し感光体ドラム11表面にはイエロー(Y)の静電潜像が形成される。次いで同様にしてシアン(C)のプリントヘッド14Cにより感光体ドラム11表面にシアン(C)の静電潜像を形成する。第1ステーション100のイエロー(Y)とシアン(C)のプリントヘッド14Y、14C間では配置される距離に応じて遅延時間を設けてデータの転送と発光が行われるが、基本となるクロックは同一のクロック1に従う。
【0059】
一方、第2ステーション200ではマゼンタ(M)とブラック(BK)のプリントヘッド14M、14BKはクロック2(周期Tck2)に同期して、イエロー(Y)、シアン(C)と同様に駆動され第2の感光体ドラム21表面に静電潜像を形成される。
【0060】
クロック1とクロック2の周期が異なると、感光体ドラム11、21や中間転写ローラ72、73速度が同一であっても、第1及び第2の感光体ドラム11、21上に夫々形成されるトナー像の長さがずれる。このトナー像の長さずれは、識別パターン47、48の差分結果によってクロック1とクロック2の周期を同一となるように調整すれば解消可能となる。本実施の形態ではクロック1の周期Tck1を一定とし、差分カウンタ61からのカウント値に基づいてクロック2の周期Tck2をクロック1の周期Tck1と同一となるよう調整する。
【0061】
次に作用について述べる。画像形成工程開始時、図11に示すフローチャートに従い第1ステーション100及び第2ステーション200にて形成されるトナー像の長さの調整操作を実施する。
【0062】
本実施の形態では、ステップ2を終了後、ステップ103にて第1及び第2の感光体ドラム11、21に夫々シアン(C)及びブラック(BK)の識別パターン47、48を形成後、第1及び第2の中間転写ローラ72、73に一次転写して第5の工程を実施し、第1及び第2の中間転写ローラ72、73上に識別パターン47、48を形成する。
【0063】
次いで第6の工程であるステップ104にてセンサ51、52により中間転写ローラ72、73表面のシアン(C)及びブラック(BK)の識別パターン47、48を夫々検出する。更にステップ105にて差分カウンタ61により差分カウントし、ステップ106にて差分カウント値が許容範囲であるか否かを比較して第7の工程を実施する。即ちステップ106にて、識別パターン47、48を10000ライン検出する間に差分カウント値1未満を検出した場合は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲であることを認識し、トナー像の長さの調整操作を終了して画像形成工程を開始する。
【0064】
ステップ106にて、カウント値1以上を検出した場合は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲を越えたと認識し、ステップ107に進む。制御装置62は、ステップ107にて差分カウンタ61のカウント結果に応じてクロック2の周期Tck2をクロック1の周期Tck1と同一となるよう調整して第8の工程を実施する。これにより第1及び第2ステーション100、200により夫々形成されるトナー像の長さが同一になるよう調整される。
【0065】
次いで調整後の第1あるいは第2の感光体ドラム11、21上のトナー像の長さずれが許容範囲内であることを確認するため、再度ステップ103に進み、識別パターン47、48を中間転写ローラ72、73上に夫々形成し、上述の識別パターン47、48検知を実施する。制御装置62は、感光体ドラム11、21上に形成されるそれぞれのトナー像の長さずれが許容範囲であることを確認後、画像形成工程を開始する。
【0066】
画像形成工程開始により第1の実施の形態と同様にして、第1ステーション100において、第1の感光体ドラム11上に、イエロー(Y)、シアン(C)のトナー像を重ね合わせ、第1の中間転写ローラ72に一次転写する。又第2ステーション200において、第2の感光体ドラム21上にマゼンタ(M)、ブラック(BK)のトナー像を重ね合わせ、第2の中間転写ローラ73に一次転写する。第1あるいは第2の中間転写ローラ72、73に一次転写されたトナー像は、更に中間転写ローラ72、73及び加圧ローラ27、28間を矢印t2方向に走行される用紙Pに二次転写され、用紙P上にフルカラー画像を完成され画像形成操作を終了する。
【0067】
中間転写ローラ72、73へのトナー像の一次転写終了後、第1あるいは第2の感光体ドラム11、21は感光体クリーナ31、32により残留トナー像を除去され、消去ランプ33、34により残留電荷を消去されて一連の画像形成プロセスを終了し次の画像形成プロセスに備える。
【0068】
用紙P上に重ね合わされるトナー像は、画像長さ調整モードを経て、第1ステーション100及び第2ステーション200でのプリントヘッド14Y〜14BKの駆動周期Tck1、Tck2を略同一とするように調整して、感光体ドラム11、21上の2色づつのトナー像の長さずれが許容範囲に調整されているので、用紙P上において高い重ね合わせ精度を得られ、色再現安定性及び高解像性を得られた。
【0069】
以上の構成により本実施の形態にあっては、第1ステーション及び第2ステーション200で形成されるトナー像の長さずれを、トナー像の重ね合わせずれの許容範囲(A・3サイズであれば0.08mm以下)内に収めるように、第1ステーション100と第2ステーション200のクロック周期を調整後、フルカラートナー像を形成している。従って、圧力転写方式により各感光体ドラム11、21上から中間転写ローラ72、73を経て用紙Pにトナー像を転写する際に、トナー像の長さずれが原因で生じるトナー像の重ね合わせずれを低減出来、重ね合わせずれが目立たず色再現安定性が良く、解像性の高い高画質のフルカラートナー像を得られる。
【0070】
更には第1の実施の形態と同様、各感光体ドラム11、21上では2色のトナー像を重ねるのみであることから、従来の複数回転方式や多重転写方式に比しフルカラー画像形成の高速化を図れ、又第1及び第2のステーション100、200で、2回色重ねするのみであることから、色重ねを4回行う従来の4連タンデム方式に比して転写時の位置ずれ補正を格段に容易に出来る。
【0071】
尚本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、例えば複数の画像保持体上の形成画像の長さ調整操作は、画像形成装置の電源投入時におこなってもよいし、画像形成に先立って実施したり、あるいは画像形成装置稼動中に必要に応じて実施する等任意である。又画像保持体の数や、画像保持体上に形成される形成画像の色等任意であり、前述の実施の形態における4色の形成画像の2色ずつの組み合わせも限定されない。
【0072】
又、識別パターンを形成するためのテストパターンデータの構造は限定されず、複数の画像保持体上に形成される形成画像の長さのずれを検出可能であれば、線幅、ラインピッチ、ライン数等任意である。更に複数の画像保持体上に形成される形成画像の長さのずれの許容範囲も高画質を得られる範囲で任意である。又複数の画像保持体上に形成される形成画像の長さのずれの調整方法も限定されず、複数の画像保持体上の形成画像を相互に調整したり、あるいはいずれか1つの画像保持体上の形成画像を基準長さとして、他の画像保持体上の形成画像の長さを調整する等任意である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の画像保持体上に複数色の画像を多重形成して、カラー画像形成時の高速化、更には転写時の位置ずれ補正の軽減を図る画像形成装置において、各画像保持体上の形成画像の長さずれを低減出来るので、被転写材上で重ね合わされる形成画像の重ね合わせずれが目立たず、高い重ね合わせ精度により、色再現安定性が良く解像性の高い高画質のフルカラートナー像を高速で得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のフルカラー電子写真装置の画像形成部を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の調整装置の概略ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の識別パターンを示す概略説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のセンサによる識別パターンの検出を示す概略説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のセンサ及び差分カウンタを示す概略ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の調整装置の概略説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のトナー像の長さの調整操作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態のフルカラー電子写真装置の画像形成部を示す概略構成図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の調整装置の概略ブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のプリントヘッドの駆動タイミングチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態のトナー像の長さの調整操作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7…給紙ローラ
8…巻き取りローラ
9…用紙搬送経路
10…画像形成部
11、21…感光体ドラム
12Y〜12BK…画像形成ユニット
13Y〜13BK…帯電装置
14Y〜14BK…プリントヘッド
16Y〜16BK…現像ローラ
17Y〜17BK…スクイーズローラ
18Y〜18BK…現像装置
24、26…乾燥装置
27、28…加圧ローラ
36…調整装置
37…画像発生回路
38…メモリ
41、42、43、44…LEDドライバ
47、48…識別パターン
51、52…センサ
61…差分カウンタ
62…制御装置
63、64…モータ
67、68…モータドライバ
100…第1ステーション
200…第2ステーション
Claims (6)
- 第1の画像保持体と、
前記第1の画像保持体に第1の形成画像を形成する第1の画像形成ユニットと、
第2の画像保持体と、
前記第2の画像保持体に第2の形成画像を形成する第2の画像形成ユニットと、
前記第1の画像保持体に加圧接触する第1の中間転写媒体を有し前記第1の中間転写媒体に一次転写される前記第1の形成画像を被転写材に圧力転写する第1の転写装置と、
前記第2の画像保持体に加圧接触する第2の中間転写媒体を有し前記第2の中間転写媒体に一次転写される前記第2の形成画像を前記被転写材に形成される前記第1の形成画像上に重ねて圧力転写する第2の転写装置と、
前記第1の中間転写媒体に前記第1の形成画像の長さを識別する第1の識別パターンを形成し、前記第2の中間転写媒体に前記第2の形成画像の長さを識別する第2の識別パターンを形成するパターン形成装置と、
前記第1の識別パターンを検出する第1の検出部と、
前記第2の識別パターンを検出する第2の検出部と、
前記第1の検出部からの第1の検出結果及び前記第2の検出部からの第2の検出結果により前記第1の形成画像と前記第2の形成画像の長さずれを調整する調整装置とを具備することを特徴とするカラー画像形成装置。 - 前記調整装置は、前記第1の画像保持体及び/または前記第2の画像保持体の移動速度を調整することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- 前記調整装置は、前記第1の画像形成ユニットによる前記第1の形成画像形成時の露光タイミング周期及び/または前記第2の画像形成ユニットによる前記第2の形成画像形成時の露光タイミング周期を調整することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- 複数の画像保持体上に形成される形成画像を前記画像保持体に加圧接触する複数の中間転写媒体に夫々圧力転写により一次転写した後、前記中間転写媒体上に転写される前記形成画像を圧力転写により被転写材に多重転写して多色画像を得る画像形成方法において、
前記複数の画像保持体上に形成される前記形成画像の長さを識別する識別パターンを前記複数の画像保持体に夫々形成後、前記複数の中間転写媒体に夫々一次転写する第5の工程と、
前記中間転写媒体上に一次転写された夫々の識別パターンを検出する第6の工程と、
前記第6の工程による前記夫々の識別パターンの検出結果により前記複数の画像保持体上に形成される形成画像の長さずれを識別する第7の工程と、
前記第7の工程により識別される前記形成画像の長さずれに応じて、前記形成画像の長さを調整する第8の工程とを具備することを特徴とするカラー画像形成方法。 - 前記第8の工程を、前記複数の画像保持体の移動速度を調整して行うことを特徴とする請求項4記載のカラー画像形成方法。
- 前記第8の工程を、前記複数の画像保持体上に前記形成画像を形成する露光タイミング周期を調整して行うことを特徴とする請求項4記載のカラー画像形成方法。
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