JP3897886B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料を切削皿の切削歯で削り取るようにした化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パウダーなどの粉状化粧料は圧縮により固形化した状態で、コンパクトと称される化粧料容器に収納して携帯し、その化粧料の使用時には化粧料をパフで擦り取るようにしている。ところが、化粧料を擦り取るためには、パフの植毛部分を短くするなどして堅めにする必要があり、この堅めのパフを用いたことにより化粧感が悪いものとなっている。そこで、化粧料をその都度削り取って粉状にし、この粉状となった化粧料を使用することにより、毛足を長くして柔らかくしたパフの使用が可能となる。
【0003】
このように化粧料を削り取るようにした化粧料容器が実公平5−38661号公報に提案されている。即ち、このような化粧料容器は、容器本体に対して回転しないように化粧料を収納するとともに、この化粧料の上方に切削板を回転自在に設けて構成し、この切削板を回転しつつ化粧料を削り取るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の化粧料容器にあっては、化粧料を収容する中皿は容器本体に止着されて一体化されるとともに、切削板は上方に付勢された状態で容器本体に回転自在に取り付けられて、化粧料を削り取る際には切削板を付勢力に抗して下方に押し付けつつ回転させるようになっている。このため、化粧料を使い切ってしまった場合には、上記中皿が容器本体と一体化されているため、化粧料容器全体を廃棄することになり、容器本体や切削板が無駄になってしまう。また、化粧料を削り取るには切削板を付勢力に抗して押し付ける必要があるため、化粧料の切削力以外に切削板の押し付け力を要し、操作性が悪いという課題があった。
【0005】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、化粧料を収容した交換可能なレフィルを装着自在として化粧料容器の再利用を可能にするとともに、化粧料を削り取る際の操作性を向上するようにした化粧料容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成する本発明の化粧料容器の構成を請求項毎に以下述べる。
【0007】
(1)請求項1の化粧料容器は、化粧料を収納する一方、該化粧料の上面に切削歯を形成した切削皿を配置し、該切削皿を回転することにより上記切削歯で上記化粧料を削り取るようにした化粧料容器において、容器本体と、該容器本体を開閉する蓋体と、上記化粧料を収容し、該容器本体に形成された嵌合凹部に着脱可能に嵌合されるレフィルと、該レフィルと上記嵌合凹部との間に設けられ該レフィルの上下移動を許容しつつその回転を阻止する回転阻止手段と、上記レフィルの外周を囲繞して上記容器本体に着脱可能に取り付けられ、上記切削皿を回転自在に保持する環状枠体と、上記レフィルと上記容器本体との間に設けられ、該レフィルを上方に押圧して上記化粧料の上面を上記切削皿に圧接する付勢手段と、を備え、前記環状枠体は、前記容器本体に係脱可能に取り付けられる基部枠と、該基部枠に回転自在に係合され前記切削皿が一体に取り付けられた回転枠と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
(2)請求項2の化粧料容器は、上記請求項1に示した環状枠体と容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設けるとともに、前記回転阻止手段に、上記水平離脱手段による上記環状枠体の離脱操作に必要な水平移動隙間を設けて構成する。
【0010】
(3)請求項3の化粧料容器は、上記請求項1に示した環状枠体と容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設け、前記回転阻止手段が前記嵌合凹部から上記環状枠体へ延設されるとともに、該回転阻止手段の該嵌合凹部部分は上記レフィルが化粧料の使用済み状態まで上昇した時点で該レフィルから離脱する高さに設定される。
【0011】
以上の構成による本発明の化粧料容器の作用を請求項毎に以下述べる。
【0012】
▲1▼請求項1では、化粧料を収容したレフィルは、容器本体の嵌合凹部に着脱可能に嵌合されるとともに、回転阻止手段を介して上下移動を許容しつつその回転が阻止されるようになっている。そして、上記レフィルを付勢手段を介して上方に押圧することにより、化粧料の上面を切削皿に圧接させるようになっており、かつ、この切削皿はこれを回転自在に保持する環状枠体を介して容器本体に着脱可能に取り付けられているので、この切削皿を単に回転させるのみで化粧料は上記付勢手段の押圧力をもって削り取ることができる。そして、化粧料を使い終えて無くなった場合は、上記切削皿を保持する環状枠体が容器本体に着脱可能となっており、かつ、上記レフィルも容器本体の嵌合凹部に着脱可能となっているため、まず容器本体から環状枠体を取り外した後、レフィルを嵌合凹部から取り外すことができる。このようにレフィルが取り外し可能であることからこのレフィルの交換が可能となり、化粧料が収容された新たなレフィルを取り付けた後、上記環状枠体を取り付けることにより、化粧料容器の再使用が可能となる。
【0013】
上記環状枠体を、容器本体に係脱可能に取り付けられる基部枠と、この基部枠に回転自在に係合され上記切削皿が一体に取り付けられた回転枠と、を備えて構成したので、基部枠によって環状枠体を容器本体に確実に固定する機能と、回転枠によって切削皿を回転させる機能とに分離して、付勢手段の付勢力に対して環状枠体の持ち上がりを確実に防止でき、かつ、切削皿をスムーズに回転させることができ、化粧料を削り取る際の操作を簡単かつ円滑に行うことができる。
【0014】
(2)請求項2では、環状枠体と容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設けるとともに、前記回転阻止手段に、上記水平離脱手段による上記環状枠体の離脱操作に必要な水平移動隙間を設けて構成したので、環状枠体の取り外し時にこの環状枠体を水平方向に押圧すると、上記隙間により環状枠体の水平移動が可能となり、これにより水平離脱手段によって環状枠体を容器本体から取り外すことができる。
【0015】
(3)請求項3では、環状枠体と容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設け、前記回転阻止手段が前記嵌合凹部から上記環状枠体へ延設されるとともに、該回転阻止手段の該嵌合凹部部分は上記レフィルが化粧料の使用済み状態まで上昇した時点で該レフィルから離脱する高さに設定されるので、化粧料が無くなった時点では、レフィルは容器本体の嵌合凹部から離脱して、すなわち回転阻止手段の嵌合凹部部分から離脱して環状枠体側に位置するため、この環状枠体はレフィルを収納した状態で容器本体の嵌合凹部に対し水平移動が可能となり、水平離脱手段により環状枠体とともにレフィルを容器本体から取り外すことができる。この場合、この回転阻止手段には上記請求項2に示した隙間を設ける必要が無くなるため、レフィルが切削皿の回転方向にガタ付くのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図8は本発明の化粧料容器の一実施形態を示し、図1は分解斜視図、図2は全体の断面図、図3はレフィルの断面図、図4は環状枠体の断面図、図5は蓋体を開放した容器本体の平面図、図6は回転阻止手段の要部拡大平面図、図7は環状枠体およびレフィルの取り外し状態を示す断面図、図8は環状枠体の組み付け状態を示す断面図である。
【0017】
即ち、この実施形態の化粧料容器10は、化粧料12を収納する一方、この化粧料12の上面に切削歯14aを形成した切削皿14を配置し、この切削皿14を回転することにより切削歯14aで化粧料12を削り取って、これを使用するようになっている。ここで、本発明の化粧料容器10の基本構成は、容器本体16と、この容器本体16を開閉する蓋体18と、上記化粧料12を収容し、容器本体16に形成された嵌合凹部20に着脱可能に嵌合されるレフィル22と、このレフィル22と上記嵌合凹部20との間に設けられこのレフィル22の上下移動を許容しつつその回転を阻止する回転阻止手段24と、上記レフィル22の外周を囲繞して容器本体16に着脱可能に取り付けられ、上記切削皿14を回転自在に保持する環状枠体26と、上記レフィル22と容器本体16との間に設けられ、このレフィル22を上方に押圧して化粧料12の上面を上記切削皿14に圧接する付勢手段28と、を備え、前記環状枠体26は、前記容器本体16に係脱可能に取り付けられる基部枠34と、該基部枠34に回転自在に係合され前記切削皿14が一体に取り付けられた回転枠36と、を備えて構成するようになっている。
【0018】
上記容器本体16は、図1,図2に示すように底面16aと周壁16bとにより矩形状となる皿状に形成され、周壁16bの後端部となる一辺には上記蓋体18が蝶番30を介して蝶着される。そして、蝶番30を介して開閉自在となったこの蓋体18は、その閉止状態がフック32を介して保持されるようになっている。このフック32は、蓋体18の開閉側の先端部中央に突設される第1係合突起32aと、上記周壁16bの前端部に形成された凹部16cの後面に突設される第2係合突起32bとによって構成され、これら第1,第2係合突起32a,32bは蓋体18の前端部の弾発変形によって係脱可能となっている。
【0019】
上記レフィル22は図3にも示すように底面22aと円形状の周壁22bとによって皿状に形成され、このレフィル22内に上記化粧料12が収容される。このとき、化粧料12はレフィル22の内側に密着されて、これらレフィル22と化粧料12との相対回転が阻止されるようになっている。そして、レフィル22を嵌合する上記嵌合凹部20は容器本体16の底部16aから上方に突設される筒状部20aによって形成され、これらレフィル22と筒状部20aとの間には全周に所定の間隙δ1 が設けられている。
【0020】
上記環状枠体26は、容器本体16に係脱可能に取り付けられる基部枠34と、この基部枠34の上端部に回転自在に係合され上記切削皿14を一体に取り付ける回転枠36とによって構成される。上記基部枠34は、上記容器本体16の周壁16b上端に当接されるように矩形状に形成され、その前後両端部に2個づつ垂設される係合爪34aが、この周壁16bの内側に突設される係合部16dに係合されることにより、この基部枠34は容器本体16に対して持ち上がりを阻止した状態で係脱可能となっている。上記係合爪34aは弾発力をもって上記係合部16dに係合されるようになっており、このときの弾発変形を水平離脱手段として用い、図7に示すように上記基部枠34を前後方向(図1中X方向)の一方に移動させて、係合爪34aと係合部16dとを離脱させることができるようになっている。
【0021】
上記基部枠34の中央部は図4にも示すように上方に円筒状に立ち上がり、この円筒部34bの上端部外周には連続した第1環状突起34cが突設される。一方、上記回転枠36は上記円筒部34bの上端部を覆うようにリング状に形成され、その外周部には上記第1環状突起34cに相対回転自在に係合される第2環状突起36aが突設されるとともに、この回転枠36の中央部には上記切削皿14が取り付けられるようになっている。
【0022】
上記切削皿14は金属や硬質プラスチックなどの薄板によって、切削歯14aが形成される底部14b、円形状の周壁14cおよびこの周壁14c上端部のフランジ14dによって形成され、このフランジ14dが上記回転枠36に埋設されて一体に成型される。このとき、回転枠36をプラスチック製とした場合には、射出成型によりこの回転枠36と上記切削皿14とを簡単に一体化させることができるが、これ以外にも接着等により一体化させることができる。上記周壁14cの外径は上記レフィル22内に略密接して嵌合されるように、このレフィル22の周壁22bの内径と略同径に形成される。
【0023】
上記切削皿14の切削歯14aは、底面14bに多数の開口部を形成することにより形成されるようになっており、図5に示すように底面14bの中央部に形成される三角形状の切削歯14aを中心に、径方向に長穴となる多数の切削歯14aが放射状に配置されている。そして、この切削皿14は上記回転枠36を手動で回転することにより、この回転枠36と一体に回転される。
【0024】
上記付勢手段28は、上記筒状部20a内の底面16aから周方向に等間隔をもって設けられた3枚の板ばね28aによって構成される。これら板ばね28aは略径方向に配置されるとともに、それぞれが平面視で一方向に湾曲されて緩やかな渦巻き形状を成しており、かつ、それぞれの外径方向端部が上記底面16aに固定されて、自由端部となった内径方向端部に上方への付勢力が発生するようになっている。従って、上記レフィル22を上記筒状部20a内に嵌合した際に、上記板ばね28aによってこのレフィル22を上方に押圧するようになっている。
【0025】
また、上記回転阻止手段24は、図6に示すように筒状部20a内周の左右方向(図1中Y方向)対向部に上下方向を指向して形成されるガイド突起24aと、上記レフィル22の外周に上下方向を指向して形成される縦溝24bとによって構成され、これらガイド突起24aと縦溝24bとが互いに係合されることにより、レフィル22を上下方向に案内しつつその回転を阻止するようになっている。このとき、上記ガイド突起24aと上記縦溝24bとの間には、周方向に所定の隙間δ2 が設けられ、筒状部20aとレフィル22とがこの隙間δ2 分だけ前後方向に移動できるようになっている。
【0026】
ところで、上記化粧料容器10は、上記レフィル22および上記環状枠体26を組み付けた状態で蓋体18が閉止されるが、この蓋体18の裏面18aにはパッキング38が取り付けられ、図2に示したように蓋体18の閉止状態でこのパッキング38が上記回転枠36の上面に密接されることにより、環状枠体26を含めたレフィル22の内側を密閉するようになっている。上記パッキング38に代えて鏡を設けることもでき、このように鏡を取り付けた場合はレフィル22を密閉できるのみならず、これを化粧鏡として用いることができる。また、蓋体18の閉止状態では、同図に示したように切削皿14内にパフ40を収納しておくことができる。
【0027】
以上の構成によりこの実施形態の化粧料容器10にあっては、容器本体16に化粧料12をセットする際、先ず、図8に示すように化粧料12が収容されたレフィル22を、ガイド突起24aに縦溝24bを挿入しつつ容器本体16の筒状部20aに嵌合する。この状態でレフィル22の底面22aの下面は板ばね28aに当接し、この板ばね28aの付勢力でこのレフィル22を容器本体16の底面16aから上方に持ち上げた状態となる。
【0028】
次に、上記レフィル22の上方から環状枠体26を容器本体16に取り付ける。この環状枠体26の取り付けでは、これを上方から押し付けることにより、基部枠34の係合爪34aが容器本体16の係合部16dに係合される。この状態で環状枠体26の回転枠36に一体に取り付けられた切削皿14は、板ばね28aに押圧された上記化粧料12の上面に圧接される。また、上記化粧料12はレフィル22に固定されて収納されており、かつ、このレフィル22はガイド突起24aおよび縦溝24bからなる回転阻止手段24を介して容器本体16の筒状部20aに対しその回転が阻止されている。
【0029】
従って、この状態で上記回転枠36を手動で回転すると、この回転枠36とともに切削皿14が回転され、これに圧接される上記化粧料12の上面を切削歯14aで削り取る。すると、この削り取られた化粧料は切削歯14aを形成した開口部から切削皿14の底面14b上面に粉状となって送り出されて、切削皿14内に溜まる。そして、このように切削皿14内に溜まった粉状の化粧料をパフ40に付着させて顔に塗布することができる。このように、この実施形態の化粧料容器10では、板ばね28aで化粧料を切断皿14に押圧しているため、回転枠36を単に回転させるのみで化粧料12の削り取りを行うことができ、その操作が著しく簡単になる。
【0030】
ところで、このようにして化粧料12を削り取って使用し、そのうちに使い終えて無くなった場合は、上記切削皿14を保持する環状枠体26が容器本体16に対し着脱可能となっており、かつ、上記レフィル22が容器本体16の筒状部20aに着脱可能となっているため、上記環状枠体26を取り外した後にレフィル22を取り外して、化粧料12が収容された新たなレフィル22と交換することができる。
【0031】
即ち、上記環状枠体26の取り外しは、蓋体18を開放した後、図7に示したようにこの環状枠体26を後方から前方に向かって押すと、レフィル22と筒状部20aとの間に間隙δ1 が設けられていることと、上記回転阻止手段24のガイド突起24aと縦溝24bとの間に隙間δ2 が設けられることにより、押圧された前方側の係合爪34aの弾性変形を伴って上記環状枠体26が全体的に前方移動される。すると、後方側の係合爪34aが容器本体16の係合部16dから離脱されるため、この状態で環状枠体26の後方側を上方に持ち上げることにより、環状枠体26を全体的に容器本体16から取り外すことができる。そして、このように環状枠体26を取り外した後に、空となったレフィル22を単に上方に持ち上げることにより、このレフィル22を筒状部20a内から簡単に取り外すことができる。
【0032】
その後、新たなレフィル22および上記環状枠体26を容器本体16に組み込むのであるが、レフィル22を筒状部20aに嵌合した後にその上から覆うようにして環状枠体26を容器本体16へ押し込むことにより、係合爪34aが係合部16dに自動的に係合されて簡単に組み付けることができる。従って、この実施形態の化粧料容器10にあっては、レフィル22が取り外し可能であることからこのレフィル22の交換が可能となるため、化粧料容器10を無駄にすることなく何度も使用することができる。
【0033】
また、この実施形態では上記環状枠体26を、容器本体16に係脱可能に取り付けられる基部枠34と、この基部枠34の上端部に回転自在に係合され上記切削皿14を一体に取り付ける回転枠36と、を備えて構成したので、環状枠体26においては、基部枠34によって環状枠体26を容器本体16に確実に固定する機能と、回転枠36によって切削皿14を回転させる機能とが分離され、従って環状枠体26の持ち上がりを確実に防止しつつ、かつ切削皿14をスムーズに回転させることができ、延いては、化粧料12を削り取る際の操作を簡単かつ円滑に行うことができる。
【0034】
図9から図11は本発明の他の実施形態を示し、図9は全体の断面図、図10は環状枠体の組み付け状態を示す断面図、図11は環状枠体およびレフィルの取り外し状態を示す断面図で、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0035】
この実施形態の化粧料容器10が上記実施形態と主に異なる点は、化粧料12を使用し終えてレフィル22が最上方位置まで上昇した際に、このレフィル22が容器本体16の筒状部20aから外れて環状枠体26の基部枠34内に位置するようにしてある。
【0036】
即ち、図9に示すように上記レフィル22の高さhは、板ばね28aの付勢力に抗して最下方まで押し下げた状態で、上記容器本体16の筒状部20aと上記環状枠体26とに跨って嵌合するとともに、化粧料12の使用済み状態まで上昇した時点でこの筒状部20aから離脱するように設定してある。換言すれば、回転阻止手段50が筒状部20aから基部枠34にわたって延設されるとともに、回転阻止手段50の筒状部20a部分はレフィル22が化粧料12の使用済み状態まで上昇した時点でレフィル22から離脱する高さに設定されている。この回転阻止手段50は、スプラインまたはセレーション嵌合若しくは周方向に適宜間隔を持って形成した凹凸嵌合により形成され、周方向の隙間は無くしてある。
【0037】
従って、この実施形態では容器本体16に化粧料12をセットする際、上記実施形態と同様に先ず、図10に示すように化粧料12が収容されたレフィル22を、容器本体16の筒状部20aに嵌合する。この状態でレフィル22の底面22aの下面は板ばね28aに当接しており、このレフィル22の上方から環状枠体26を容器本体16に取り付ける。勿論、上記レフィル22および上記環状枠体26を取り付けた際には、回転阻止手段50をそれぞれ係合させることはいうまでもない。そして、この状態で回転枠36とともに切削皿14を回転すると、これに圧接される上記化粧料12の上面を切削歯14aで削り取ることができる。
【0038】
ところで、この実施形態では化粧料12を使用して無くなった時点では、レフィル22は容器本体16の筒状部20aから離脱して環状枠体26の基部枠34内に収納される位置まで上昇されるため、この環状枠体26はレフィル22を収納した状態で水平移動が可能となる。このため、図11に示すように環状枠体26を後方から前方に向かって押すと、レフィル22と筒状部20aとの間に設けた間隙δ1 により、押圧された前方側の係合爪34aの弾性変形を伴って上記環状枠体26が全体的に前方移動され、環状枠体26とともにレフィル22を容器本体16から取り外すことができる。
【0039】
この場合、レフィル22と上記筒状部20aおよび上記環状枠体26の基部枠34との間にそれぞれ回転阻止手段が設けられるが、この回転阻止手段には隙間を設ける必要が無くなる。このため、掘削皿14を回転して化粧料12を削り取る際に、レフィル22が回転方向にガタ付くのを防止することができるため、回転時の操作性を著しく向上して製品価値を高めることができる。
【0040】
ところで、上記各実施形態では容器本体16に蓋体18を蝶番30を介して蝶着した場合を開示したが、これに限ることなく図12に示すように、蓋体18に蝶番30を用いることなくキャップ式とすることもできる。即ち、上記容器本体16の周縁部に段差状の縮径部16eを形成しておき、この縮径部16e外側に上記蓋体18の周縁部を密接嵌合するようになっている。また、蓋体18と容器本体16との嵌合部分を円形状に形成してこの嵌合部分にそれぞれねじを形成し、蓋体18を容器本体16に螺合させるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の化粧料容器は、以下に述べるような各請求項毎の優れた効果を奏する。
【0042】
▲1▼請求項1の化粧料容器は、切削皿を単に回転させるのみで化粧料を、上記付勢手段の押圧力をもって削り取ることができる。そして、化粧料を使い終えて無くなった場合は、上記切削皿を保持する環状枠体が容器本体に着脱可能となっており、かつ、上記レフィルも容器本体の嵌合凹部に着脱可能となっているため、まず容器本体から環状枠体を取り外した後、レフィルを嵌合凹部から取り外すことができる。このようにレフィルが取り外し可能であることからこのレフィルの交換が可能となり、化粧料が収容された新たなレフィルを取り付けた後、上記環状枠体を取り付けることにより、化粧料容器の再使用が可能となって経済性を高めることができる。
【0043】
基部枠によって環状枠体を容器本体に確実に固定する機能と、回転枠によって切削皿を回転させる機能とを分離して、付勢手段の付勢力に対して環状枠体の持ち上がりを確実に防止でき、かつ、切削皿をスムーズに回転させることができ、化粧料を削り取る際の操作を簡単かつ円滑に行うことができる。
【0044】
(2)請求項2の化粧料容器は、環状枠体の取り外し時にこの環状枠体を水平方向に押圧すると、上記隙間により環状枠体の水平移動が可能となり、これにより水平離脱手段によって環状枠体を容器本体から簡単に取り外すことができる。
【0045】
(3)請求項3の化粧料容器は、化粧料が無くなった時点では、レフィルは容器本体の嵌合凹部から離脱して、すなわち回転阻止手段の嵌合凹部部分から離脱して環状枠体側に位置するため、この環状枠体はレフィルを収納した状態で容器本体の嵌合凹部に対し水平移動が可能となり、水平離脱手段により環状枠体とともにレフィルを容器本体から取り外すことができる。この場合、この回転阻止手段に隙間を設ける必要が無くなるため、レフィルが切削皿の回転方向にガタ付くのを防止することができ、切削皿の回転時の操作性を向上するとともに、商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す全体の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すレフィルの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す環状枠体の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す蓋体を開放した容器本体の平面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す回転阻止手段の要部拡大平面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す環状枠体およびレフィルの取り外し状態の断面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す環状枠体の組み付け状態の断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す全体の断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す環状枠体の組み付け状態の断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す環状枠体およびレフィルの取り外し状態の断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態を示す全体の断面図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器
12 化粧料
14 切削皿
14a 切削歯
16 容器本体
18 蓋体
20 嵌合凹部
20a 筒状部
22 レフィル
24 回転阻止手段
26 環状枠体
28 付勢手段
28a 板ばね
34 基部枠
36 回転枠
50 回転阻止手段

Claims (3)

  1. 化粧料を収納する一方、該化粧料の上面に切削歯を形成した切削皿を配置し、該切削皿を回転することにより上記切削歯で上記化粧料を削り取るようにした化粧料容器において、
    容器本体と、該容器本体を開閉する蓋体と、上記化粧料を収容し、該容器本体に形成された嵌合凹部に着脱可能に嵌合されるレフィルと、該レフィルと上記嵌合凹部との間に設けられ該レフィルの上下移動を許容しつつその回転を阻止する回転阻止手段と、上記レフィルの外周を囲繞して上記容器本体に着脱可能に取り付けられ、上記切削皿を回転自在に保持する環状枠体と、上記レフィルと上記容器本体との間に設けられ、該レフィルを上方に押圧して上記化粧料の上面を上記切削皿に圧接する付勢手段と、を備え、
    前記環状枠体は、前記容器本体に係脱可能に取り付けられる基部枠と、該基部枠に回転自在に係合され前記切削皿が一体に取り付けられた回転枠と、を備えたことを特徴とする化粧料容器。
  2. 前記環状枠体と前記容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設けるとともに、前記回転阻止手段に、上記水平離脱手段による上記環状枠体の離脱操作に必要な水平移動隙間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
  3. 前記環状枠体と前記容器本体との取付け部に、水平移動される該環状枠体を該容器本体から離脱させる水平離脱手段を設け、前記回転阻止手段が前記嵌合凹部から上記環状枠体へ延設されるとともに、該回転阻止手段の該嵌合凹部部分は上記レフィルが化粧料の使用済み状態まで上昇した時点で該レフィルから離脱する高さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
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