JP3896558B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体出入ポートから圧力流体を導入することにより、シリンダ本体の軸線方向に沿って該シリンダ本体に重畳されているスライドテーブルを往復移動させるリニアアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ワーク等の搬送手段としてリニアアクチュエータが用いられている。このリニアアクチュエータは、シリンダ本体に沿ってそれに重畳されているスライドテーブルを直線状に往復運動させることにより、前記スライドテーブルに載置されたワークを搬送することができる。
【0003】
従来技術に係るリニアアクチュエータとしては、クリーンルームに設置された流体圧シリンダについて、発塵や流体漏れがあった場合にこれらを速やかに回収する技術が既に開示されるに至っている。
【0004】
第1の従来技術に係る流体圧シリンダを、図9および図10に示す。すなわち、流体圧シリンダ1は、シリンダ本体2を有し、該シリンダ本体2の上面部には、スライドテーブル3が載置されている。そして、このスライドテーブル3は、シリンダ本体2の上面部に設けられた図示しないガイド機構に沿って図において左右方向に進退自在である。
【0005】
シリンダ本体2の内部には、一組の貫通孔4a、4bが軸線方向に沿って略平行に画成されており、この貫通孔4a、4bには、ピストン5、5が摺動自在に設けられる。ピストン5、5には、ロッド6、6が結合され、このロッド6、6は、貫通孔4a、4bの一端に装着される軸受部材7、7によって支持される。そして、この軸受部材7、7には、シールリングが嵌着されている。貫通孔4a、4bの他端はエンドキャップ9、9によって気密に閉塞され、これらの間にそれぞれ第1シリンダ室8aおよび第2シリンダ室8bが形成される。ここで、第1シリンダ室8aおよび第2シリンダ室8bは、連通孔10a、10bを介して連通している。
【0006】
シリンダ本体2の一側面には、一組の流体出入ポート11a、11bが形成され、この流体出入ポート11a、11bは、第1シリンダ室8aおよび第2シリンダ室8bに連通している。そして、これらの流体出入ポート11a、11bから第1シリンダ室8aおよび第2シリンダ室8bに対して圧力流体を選択的に導入することにより、ピストン5、5が軸線方向に沿って前進または後退する。
【0007】
シリンダ本体2の一端部には、リリーフプレート12が固定され、このリリーフプレート12に画成された一対のロッド挿通孔13、13には、前記軸受部材7、7を貫通してロッド6、6が挿入される。また、リリーフプレート12の両側面には、一組のリリーフポート14、14が設けられ、これらのリリーフポート14、14は、それぞれロッド挿通孔13、13に連通している。そして、これらのリリーフポート14、14にそれぞれ図示しない吸引装置を接続し、負圧発生源の付勢作用下に該吸引装置によってこれらのリリーフポート14、14から個別にロッド挿通孔13、13内の空気を吸引することにより、ロッド6、6と軸受部材7、7との間の摺動によって発生した塵が吸引除去される。
【0008】
ロッド6、6の一端は、フローティングブッシュ15、15を介してエンドカバー16と連結される。このとき、フローティングブッシュ15、15は、エンドカバー16に設けられた凹部17、17に摺動可能に係着されている。そして、エンドカバー16には、前記スライドテーブル3が結合され、このスライドテーブル3は、前記エンドカバー16およびロッド6、6を介してピストン5、5に連結され、該ピストン5、5の変位に伴って一体的に変位する。
【0009】
一方、第2の従来技術に係る流体圧シリンダを、図11に示す。なお、図11において、前記図9および図10の構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。図11に示すように、流体圧シリンダ20は、負圧発生源(図示せず)に連通する吸引装置との接続の煩雑さを解消すべく、リリーフポート22をリリーフプレート21の一側面に1つのみ形成している。そして、このリリーフポート22は、2つのロッド挿通孔23a、23bに連通している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第1および第2の従来技術においては、フローティングブッシュ15、15はエンドカバー16に対して摺動可能であるため、その摺接部分から塵が発生するが、前記フローティングブッシュ15、15とエンドカバー16との摺接部分は外部に露呈しているため、前記塵が外部に排出されるおそれがある。具体的には、スライドテーブル3と一体的なエンドカバー16と、このエンドカバー16に嵌合するフローティングブッシュ15、15とが凹部17、17部位で摺接し、発塵するに至る。
【0011】
また、エンドキャップ9、9も外部に露呈しており、このエンドキャップ9、9からの発塵が懸念される。特に、当該流体圧シリンダ1、20がクリーンルームで利用されるとき、この懸念が極めて大となる。
【0012】
さらに、第2の従来技術に係る流体圧シリンダ20においては、1つのリリーフポート22から2つのロッド挿通孔23a、23b内の塵を吸引するようにしているが、この場合、一方のロッド挿通孔23aに対して他方のロッド挿通孔23bの圧力が低下せず、発生した塵の吸引が十分に行われないという問題がある。
【0013】
また、リリーフプレート12または21をシリンダ本体2に固定する場合には、該リリーフプレート12または21の位置ずれによってロッド挿通孔13、13または23a、23bがロッド6、6と圧接して発塵することを防ぐために、ピン等の位置決め手段を用いる必要があり、位置決めが煩雑となるとともに構成も複雑となるという不都合がある。
【0014】
本発明は、かかる不都合を解決するためになされたものであり、発塵の防止を確実に行うことができ、しかも、リリーフプレートのシリンダ本体への装着を容易に行うことが可能な、さらには、1つのリリーフポートからロッド挿通孔内の塵を確実に吸引除去することが可能なリニアアクチュエータを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、
流体出入ポートから圧力流体を導入することにより、シリンダ本体の軸線方向に沿ってスライドテーブルを往復動作させるリニアアクチュエータであって、
内部にシリンダ室が形成されたシリンダ本体と、
前記シリンダ本体の軸線方向に沿って往復動作するスライドテーブルと、
前記シリンダ室に沿って摺動自在に配設されるピストンの変位作用下に前記スライドテーブルを往復動作させるシリンダ機構と、
前記シリンダ機構を構成するピストンロッドと、前記スライドテーブルのロッド側端部に摺動可能に係着されて前記ピストンロッドとスライドテーブルとを連結するフローティングブッシュと、
前記スライドテーブルのロッド側端部前記フローティングブッシュの一端部との間に設けられる中空状の第1カバー部材と、
前記スライドテーブルに装着され、前記フローティングブッシュの他端部側を覆う第2カバー部材と、
を備え、
前記スライドテーブルのロッド側端部と前記フローティングブッシュとの摺接部位が、前記第1及び第2カバー部材によって該スライドテーブルの変位方向となる両端部側でそれぞれ閉塞されて外部から遮蔽されることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、ピストンロッドとスライドテーブルとをフローティングブッシュで連結し、前記スライドテーブルのロッド側端部と接続される前記フローティングブッシュの両端部を第1カバー部材及び第2カバー部材によって閉塞している。そのため、スライドテーブルとフローティングブッシュとの摺接部位を外部から好適に遮蔽し、前記摺接部分から発生した塵埃等が外部に排出されることを確実に防止することができる。
【0017】
また、ピストンロッドを支持するブッシュには、絞り手段が設けられ、この絞り手段を介して貫通孔の他端部およびブッシュの内部の真空引きが行われるため、塵埃等が確実に吸引除去され、外部に排出されることが防止される。
【0018】
さらに、貫通孔の一端部は、第3カバー部材によって閉塞されているため、塵埃等の排出が防止される。
【0019】
このように、本発明によれば、清浄な環境で好適に使用することが可能なリニアアクチュエータが実現される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係るリニアアクチュエータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0021】
図1において参照数字30は、本発明の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示し、このリニアアクチュエータ30は、シリンダ本体32と、前記シリンダ本体32に重量され、その長手方向に沿って直線状に往復動作するスライドテーブル34と、前記シリンダ本体32とスライドテーブル34との間に介装され、一組のピン部材(保持手段)36a、36bを介して該シリンダ本体32に保持されるガイド機構38(図2参照)とを有する。
【0022】
図2並びに図3に示されるように、前記シリンダ本体32の上面部には、一端部が湾曲して閉塞される横長の凹部40が形成され、前記凹部40にはピン部材36a、36bを挿入するための一組のピン挿入用孔部42a、42bが所定間隔離間して形成される。また、前記ピン挿入用孔部42a、42bに近接する部位には、ガイド機構38をシリンダ本体32に取り付けるための一組の取付用孔部44a、44bが貫通して形成される。
【0023】
前記シリンダ本体32の一方の側面部には、長手方向に沿って二条のセンサ取付用長溝46a、46bが形成され、他方の側面部には、後述するストッパブロック140が当接してスライドテーブル34の変位量を規制する変位量調整部材(変位量調整手段)50がねじ締結される。前記センサ取付用長溝46a、46b内の所定部位には、図示しないセンサが係着される。
【0024】
前記変位量調整部材50は、図4に示されるように、ブロック体52と、前記ブロック体52の孔部に螺入され、ナット54を介して前記ブロック体52に固定されるねじ部材56と、前記ねじ部材56の一端部に付設されるダンパ部材58とから構成され、前記ブロック体52に対するねじ部材56のねじ込み量を増減させることにより、ストッパブロック140が前記ダンパ部材58に当接するまでの距離が変更され、この結果、スライドテーブル34の変位量を調整することができる。
【0025】
さらに、前記シリンダ本体32の内部には、軸線方向に沿って略平行に一組の貫通孔60a、60bが形成され(図5参照)、前記貫通孔60a、60b内には、略同一形状に形成され、外周面にシールリング62a、62bおよび磁性体64a、64b等が装着されたピストン66a、66bと、前記ピストン66a、66bに連結されたピストンロッド68a、68b等を含むシリンダ機構がそれぞれ設けられる(図6参照)。
【0026】
各貫通孔60a、60bの一端部は、止め輪70を介して装着されるエンドキャップ72a、72bによって気密に閉塞される。なお、エンドキャップ72a、72bの外周面には、環状溝を介してOリング74a、74bが嵌着される。そして、エンドキャップ72a、72bのOリング74a、74bに対する内方向側の外周面は、貫通孔60a、60bとの間に所定のクリアランスを有するように、該貫通孔60a、60bの径より小径に形成される。
【0027】
さらに、エンドキャップ72a、72bの外方向側の端部には、孔部76a、76bが設けられており、この孔部76a、76bに、該孔部76a、76bおよび貫通孔60a、60bの一端部からなる空間の形状に対応して形成されたエンドカバー78a、78bを装着することによって、エンドキャップ72a、72bは外部から遮蔽される。ここで、前記孔部76a、76bは、開口部側が縮径するように形成されているため、この孔部76a、76bに装着されるエンドカバー78a、78bの抜け落ちが防止される。
【0028】
貫通孔60a、60bの他端部は、止め輪70を介して保持されるリング体80a、80b、ロッドパッキン82a、82bおよびカラー84a、84bによって気密に閉塞される。なお、カラー84a、84bの外周面には、環状溝を介してOリング86a、86bが嵌着される。
【0029】
この場合、一組の貫通孔60a、60bを夫々閉塞するエンドキャップ72a、72bとカラー84a、84bとによって第1シリンダ室88aおよび第2シリンダ室88bが夫々並設され、前記第1シリンダ室88aおよび第2シリンダ室88bは、連通路90a、90bを介して夫々連通するように形成される。また、シリンダ本体32の一側面には、一組の流体出入ポート92a、92bが形成され、前記流体出入ポート92a、92bは、連通路90a、90bを介して第1シリンダ室88aおよび第2シリンダ室88bに夫々連通する。
【0030】
シリンダ本体32の他端部には、ブッシュ(軸受部材)94a、94bを介してリリーフプレート(連通部材)96が装着され、このブッシュ94a、94bおよびリリーフプレート96にはピストンロッド68a、68bが挿入されて、支持される。また、ブッシュ94a、94bの外周面には、絞り手段として機能する複数(例えば、2つ)の小孔98a、98bが形成される。
【0031】
リリーフプレート96には、貫通孔60a、60bに対応した位置にロッド挿通孔100a、100bが形成され、このロッド挿通孔100a、100bに連通して、ブッシュ94a、94bの小径部分の外形形状に対応したブッシュ取着孔102a、102bが設けられる。また、リリーフプレート96の一側面には、リリーフポート(連通孔)104が形成され、このリリーフポート104は、各ロッド挿通孔100a、100b(ブッシュ取着孔102a、102b)に連通している。そして、リリーフポート104には、図示しない吸引装置が接続される。
【0032】
リリーフプレート96は、ブッシュ取着孔102a、102bにブッシュ94a、94bが挿入されるようにシリンダ本体32の他端部に取り付けられ、ねじ106によって固定される(図8参照)。このとき、ブッシュ94a、94bは、リリーフプレート96とシリンダ本体32(止め輪70)との間に狭持される(図6参照)。また、ブッシュ94a、94bの外周面とブッシュ取着孔102a、102bとの間には空所108a、108bが形成され、この空所108a、108bおよび小孔98a、98bを介してリリーフポート104とロッド挿通孔100a、100bが連通される。
【0033】
前記ピストンロッド68a、68bの他端部は、フローティングブッシュ(連結手段)110a、110bを介してエンドプレート112に連結される。このフローティングブッシュ110a、110bは、内部を貫通するねじ穴を有する略円筒状に形成され、その外周面には、環状の突起部114a、114bが一体的に設けられる(図8参照)。
【0034】
エンドプレート112は、その上部側にピストンロッド68a、68bの軸線に沿って内方向に延在する突起部116を有する断面略L字状に形成され、その下部側には、フローティングブッシュ110a、110bの外径に対応した径の孔部118a、118bが貫通して形成される。この孔部118a、118bにはフローティングブッシュ110a、110bが挿入され、このとき、このフローティングブッシュ110a、110bは、突起部114a、114bによってエンドプレート112に係止される(図6参照)。また、エンドプレート112の内面部分における孔部118a、118bの外周部分には、後述する第1カバー部材128a、128bを取り付けるための環状の溝部120a、120bが形成される。
【0035】
孔部118a、118bの外面側には、凹部122a、122bが一体的に形成され、この凹部122a、122bには、リング部材124a、124bが挿入される。そして、ねじ126a、126bによってリング部材124a、124bとフローティングブッシュ110a、110bを結合することにより、前記フローティングブッシュ110a、110bはエンドプレート112に保持される。ここで、フローティングブッシュ110a、110bは、エンドプレート112に対して摺動可能であるため、リング部材124a、124bの外周面1241a、1241bと凹部122a、122bの内周面1221a、1221b、前記リング部材124a、124bの内側面1242a、1242bと前記凹部122a、122bの底面1222a、1222b、前記フローティングブッシュ110a、110bの外周面1101a、1101bと孔部118a、118bの内周面および突起部114a、114bの外側面1141a、1141bとエンドプレート112の内側面112a、112bとは摺接している(図7参照)。
【0036】
さらに、ピストンロッド68a、68bの先端には、前記ねじ126a、126bが螺入してフローティングブッシュ110a、110bが結合され、このフローティングブッシュ110a、110bを介してエンドプレート112が連結される。
【0037】
フローティングブッシュ110a、110bには、第1カバー部材128a、128bが装着される。この第1カバー部材128a、128bは、樹脂製材料等から中空の略カップ状に形成され、その一端部が前記溝部120a、120bに取り付けられ、他端部がフローティングブッシュ110a、110bに画成された環状溝129a、129bに取り付けられる(図6並びに図8参照)。また、エンドプレート112の凹部122a、122bには、同じく樹脂製材料等で形成された円盤状の第2カバー部材130a、130bが装着され、この第2カバー部材130a、130bによって前記凹部122a、122bが閉塞される。そして、これら第1カバー部材128a、128bおよび第2カバー部材130a、130bによって、フローティングブッシュ110a、110b、リング部材124a、124bおよびエンドプレート112間の摺接部分(リング部材124a、124bの外周面1241a、1241bと凹部122a、122bの内周面1221a、1221b、前記リング部材124a、124bの内側面1242a、1242bと前記凹部122a、122bの底面1222a、1222b、前記フローティングブッシュ110a、110bの外周面1101a、1101bと孔部118a、118bの内周面および突起部114a、114bの外側面1141a、1141bとエンドプレート112の内側面112a、112bとの摺接部分)が外部から遮蔽される(図7参照)。
【0038】
エンドプレート112は、その突起部116を介してテーブル本体131に結合され、スライドテーブル34を構成する(図2参照)。ここで、エンドプレート112とテーブル本体131とは、一組のボルト132a、132bをねじ穴117a、117bおよび137a、137bに螺入することによってねじ締結され、全体として断面略L字状を呈する(図2および図8参照)。なお、前記エンドプレート112には図示しない緩衝部材が付設され、前記緩衝部材は、スライドテーブル34の一方の変位領域の終端位置においてエンドプレート112がシリンダ本体32の端面に当接する際に発生する衝撃を緩和する機能を営む。前記テーブル本体131には、4個のワーク保持用孔部134a〜134dが形成される。
【0039】
図2に示されるように、テーブル本体131には、その両端部に長手方向に沿って一体的に膨出する一組のガイド部136a、136bが形成され、前記ガイド部136a、136bの対向する内壁面には長手方向に沿ってボール転動溝138a、138bが形成される。テーブル本体131の一側面部にはストッパブロック140がねじ止めされ、前記ストッパブロック140はスライドテーブル34と一体的に変位し、図示しない緩衝部材がストッパブロック140に当接することにより、スライドテーブル34の変位量が規制される。
【0040】
スライドテーブル34を案内するガイド機構38は、図3に示されるように、軸線と略直交する方向に幅広な扁平状のガイドブロック142と、前記ガイドブロック142の長手方向に沿った両端部にそれぞれ装着される一組のボールリターン部材144a、144b、カバー部材146a、146bおよびスクレーパ148a、148bと、前記ガイドブロック142をシリンダ本体32に位置決め保持する前記一組のピン部材36a、36bとを有する。前記カバー部材146a、146bには、ボールリターン部材144a、144bとの共働作用下に転動するボールベアリング150a、150bを循環させる半円状のボールリターン溝152a、152bが形成されている。
【0041】
前記ガイドブロック142の両側面には、長手方向に沿ってボール転動溝154a、154bが形成され、前記ボール転動溝154a、154bに近接する部位には、長手方向に沿って貫通する一組のボール循環穴156a、156bが所定間隔離間して形成される。前記ガイド部136a、136bのボール転動溝138a、138b、ガイドブロック142のボール転動溝154a、154b、ボール循環穴156a、156bおよびカバー部材146a、146bのボールリターン溝152a、152bによって連続するボール循環通路が形成され、複数のボールベアリング150a、150bが前記ボール循環通路に沿って転動することにより、スライドテーブル34を円滑に往復動作させることができる。
【0042】
また、前記ガイドブロック142の長手方向に沿った両端部には、角張った膨出部158a、158bが一体的に形成され、前記膨出部158a、158bを形成することにより、所定間隔離間する一組の取付用孔部160a、160bのピッチPを大きくすることができる。
【0043】
さらに、ガイドブロック142の底面部には、一組のピン部材36a、36bを挿入するためのピン挿入用孔部162a、162bが所定間隔離間して形成され、前記ピン挿入用孔部162a、162bに近接する部位には、ねじ溝が刻設された一組の取付用孔部160a、160bが貫通して形成される。前記取付用孔部160a、160bのねじ溝に螺合するボルト部材164を介してガイドブロック142を含むガイド機構38がシリンダ本体32の上面部に取り付けられる。
【0044】
本実施の形態に係るリニアアクチュエータ30は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0045】
図示しない流体圧供給源から圧力流体、好ましくは圧縮空気を一方の流体出入ポート92bに導入する。この場合、他方の流体出入ポート92aは、図示しない切換弁の操作下に大気開放状態にしておく。
【0046】
前記圧力流体は、前記流体出入ポート92bに連通するヘッド側の第1シリンダ室88aと、連通路90bを介して同じくヘッド側の第2シリンダ室88bに供給され、ピストン66a、66bを矢印X1方向に押圧する(図6参照)。なお、前記ピストン66a、66bの押圧作用下にピストンロッド68a、68bに係合するフローティングブッシュ110a、110bおよびエンドプレート112が矢印X1方向に変位し、ボールベアリング150a、150bの転動作用下に前記エンドプレート112と一体的にスライドテーブル34が変位する。
【0047】
前記スライドテーブル34が矢印X1方向に向かって変位する過程において、該スライドテーブル34に伴って変位するストッパブロック140がねじ部材56に装着されたダンパ部材58に当接することにより変位終端位置に至る。この場合、ナット54を緩めてブロック体52に対するねじ部材56のねじ込み量を調整することにより、スライドテーブル34の変位量を増減変更することが可能である。
【0048】
前記とは逆方向にスライドテーブル34を変位させる場合には、流体出入ポート92aに圧力流体を供給する。前記供給された圧力流体はロッド側の第1シリンダ室88a、連通路90aを介して同じくロッド側の第2シリンダ室88bに導入され、ピストン66a、66bを矢印X2方向に向かって押圧する。前記ピストン66a、66bの押圧作用下に、ピストンロッド68a、68bに係合するフローティングブッシュ110a、110bを介してエンドプレート112およびスライドテーブル34が矢印X2方向に一体的に変位し、前記エンドプレート112に設けられた図示しない緩衝部材がスライドテーブル34の端面に当接することにより、図1に示す初期位置に復帰する。
【0049】
この場合、本実施の形態においては、貫通孔60a、60bの一端部が、エンドカバー78a、78bによって閉塞されているため、エンドキャップ72a、72b等から発生した塵の外部への排出を防止することができる。塵は、通常、ピストン66a、66bの摺動変位によってOリング74a、74bから微量漏洩して外部に至ろうとするが、前記のように、エンドカバー78a、78bによってこの塵の外部への排出が阻止される。
【0050】
また、ロッド挿通孔100a、100bは、ブッシュ94a、94bの小孔98a、98bを介してリリーフポート104に連通しているため、負圧作用下に該リリーフポート104からの吸引に伴う圧力の低下が、それぞれのロッド挿通孔100a、100bに対してほぼ均一となる。従って、例えば、ブッシュ94a、94bとピストンロッド68a、68bの摺接面から発生した塵が、1つのリリーフポート104を介して確実に吸引され、外部への排出が防止される。
【0051】
さらに、エンドプレート112とフローティングブッシュ110a、110bとの摺接部分は、第1カバー部材128a、128bおよび第2カバー部材130a、130bによって外部から遮蔽されているため、ピストン66a、66bの変位動作等に伴って前記摺接部分から発生した塵が外部へ排出されることを防止することができる。
【0052】
さらにまた、シリンダ本体32と該シリンダ本体32に装着されたリリーフプレート96との間にはブッシュ94a、94bが介在しているため、前記リリーフプレート96のシリンダ本体32に対する位置決めを容易に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るリニアアクチュエータによれば、スライドテーブルと第1及び第2カバー部材を設けることにより、前記スライドテーブルとフローティングブッシュとの摺接部位を確実に閉塞し、前記摺接部位で発生する塵埃等が外部に排出されることを確実に阻止することができる。しかも、1つのリリーフポートによってロッド挿通孔内の塵を吸引除去することが可能である。また、リリーフプレートをシリンダ本体へ装着する際に容易に位置決めすることができる。従って、特に、クリーンルームの如く清浄な空気の雰囲気内で行う動作に好適に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るリニアアクチュエータの斜視図である。
【図2】図1に示すリニアアクチュエータの分解斜視図である。
【図3】図1に示すリニアアクチュエータを構成するガイド機構の分解斜視図である。
【図4】図1に示すリニアアクチュエータの平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】フローティングブッシュとエンドプレートとの接続を示す部分断面図である。
【図8】シリンダ本体に対するリリーフプレートとエンドプレートの結合状態を示す分解斜視図である。
【図9】第1の従来技術に係る流体圧シリンダの側面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った横断面図である。
【図11】第2の従来技術に係る流体圧シリンダの横断面図である。
【符号の説明】
30…リニアアクチュエータ 32…シリンダ本体
34…スライドテーブル 60a、60b…貫通孔
66a、66b…ピストン 68a、68b…ピストンロッド
72a、72b…エンドキャップ 78a、78b…エンドカバー
88a、88b…シリンダ室 90a、90b…連通路
92a、92b…流体出入ポート 94a、94b…ブッシュ
96…リリーフプレート 98a、98b…小孔
104…リリーフポート
110a、110b…フローティングブッシュ
112…エンドプレート 124a、124b…リング部材
128a、128b、130a、130b…カバー部材

Claims (4)

  1. 流体出入ポートから圧力流体を導入することにより、シリンダ本体の軸線方向に沿ってスライドテーブルを往復動作させるリニアアクチュエータであって、
    内部にシリンダ室が形成されたシリンダ本体と、
    前記シリンダ本体の軸線方向に沿って往復動作するスライドテーブルと、
    前記シリンダ室に沿って摺動自在に配設されるピストンの変位作用下に前記スライドテーブルを往復動作させるシリンダ機構と、
    前記シリンダ機構を構成するピストンロッドと、前記スライドテーブルのロッド側端部に摺動可能に係着されて前記ピストンロッドとスライドテーブルとを連結するフローティングブッシュと、
    前記スライドテーブルのロッド側端部前記フローティングブッシュの一端部との間に設けられる中空状の第1カバー部材と、
    前記スライドテーブルに装着され、前記フローティングブッシュの他端部側を覆う第2カバー部材と、
    を備え、
    前記スライドテーブルのロッド側端部と前記フローティングブッシュとの摺接部位が、前記第1及び第2カバー部材によって該スライドテーブルの変位方向となる両端部側でそれぞれ閉塞されて外部から遮蔽されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記ピストンロッドが挿通するロッド挿通孔と、このロッド挿通孔に連通する連通孔とを備えた、前記シリンダ本体のロッド側端部に設けられる連通部材と、
    前記ロッド挿通孔に連通するブッシュ取着孔に設けられ、前記ピストンロッドを進退自在に支持するブッシュとを有し、
    前記ブッシュには、一端部が前記ピストンロッドに臨み、且つ貫通する絞り手段が設けられることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項2記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記絞り手段は小孔からなり、前記小孔を介して真空引きされることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記シリンダ室のヘッド側端部が、第3カバー部材によって閉塞されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
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