JP3895565B2 - 位置情報提供装置、回線交換装置、位置情報提供方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

位置情報提供装置、回線交換装置、位置情報提供方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば緊急通報時において通報者の位置情報を通報先へ提供する位置情報提供装置、回線交換装置、位置情報提供方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機の位置を検出し、検出した位置を第3者に通知する仕組みが従来より提案されている。このような位置通知の仕組みを例えば犯罪や事故の通報時に利用して、通報者が所持する携帯電話機の位置を警察へ通知すれば、警察は犯罪や事故の発生場所を簡単に知ることできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話機に用いられる通信方式には、PHS(Personal Handyphone System;登録商標)方式、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communications)方式等のさまざまなものがあり、それぞれ異なる携帯電話網がこれらの通信方式に対応している。また、共通の通信方式であっても、通話サービスの提供主体である通信事業者が異なれば、対応する携帯電話網も異なる。
【0004】
このように、携帯電話機に対して通話サービスを提供する携帯電話網は複数種類存在しているが、各携帯電話機の位置情報はその携帯電話機を収容する携帯電話網しか把握していない。
従って、警察のような位置情報の要求元が通報者の携帯電話機の位置を知りたい場合には、まず、その携帯電話機に通話サービスを提供する携帯電話網を特定した後に位置情報を問いあわせるか、或いは、全ての通信事業者に対して個別に問い合わせていくしかない。これは位置情報の要求元にとっては非常に負担が大きいし、不便である。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたものであり、携帯電話機に通話サービスを提供する網の違いにかかわらず位置情報を簡便に提供することができる位置情報提供装置、回線交換装置、位置情報提供方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置を示す位置情報を要求する要求信号を受信する要求受信手段と、
前記指定された携帯電話機の電話番号に基づき、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定手段と、
前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信手段と、
前記要求送信手段による要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信手段と
を備えた位置情報提供装置を提供するものである。
【0007】
この位置情報提供装置によれば、受信した要求信号によって指定されている携帯電話機の電話番号に基づいて当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定し、この携帯電話網に対して携帯電話機の位置情報を要求し、これに応じて携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信して、これを位置情報の要求元へ送信する。従って、位置情報の要求元は、携帯電話機に通話サービスを提供する携帯電話網を特定する必要なく、位置情報を取得する。
【0009】
また、本発明は、携帯電話機の位置を示す位置情報を当該位置情報の要求元に提供する位置情報提供方法であって、
前記位置情報の要求元が所望の携帯電話機の電話番号を取得する番号取得ステップと、
前記位置情報の要求元が、所定のサーバに対し、前記取得した携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する送信ステップと、
前記サーバが前記送信された要求信号を受信する要求受信ステップと、
前記サーバが前記指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定ステップと、
前記サーバが前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信ステップと、
前記携帯電話網が、前記要求送信ステップによって送信された要求信号を受信し、これに応じて前記指定された携帯電話機の位置情報を取得し、取得した位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信ステップと、
前記サーバが前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記サーバが前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信ステップと、
前記位置情報の要求元が前記位置情報送信ステップによって送信された位置情報を受信する受信ステップと
を備えている位置情報提供方法を提供するものである。
【0010】
この位置情報提供方法によれば、受信した要求信号によって指定されている携帯電話機の電話番号に基づいて当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定し、この携帯電話網に対して携帯電話機の位置情報を要求し、これに応じて携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信して、これを位置情報の要求元へ送信する。従って、位置情報の要求元は、携帯電話機に通話サービスを提供する携帯電話網を特定する必要なく位置情報を取得する。
【0011】
また、本発明は、サーバが携帯電話機の位置を示す位置情報を提供する位置情報提供方法であって、
携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を受信する要求受信ステップと、
前記指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定ステップと、
前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信ステップと、
前記要求送信ステップによる要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信ステップと
を備えた位置情報提供方法を提供する。
【0012】
この位置情報提供方法によれば、受信した要求信号によって指定されている携帯電話機の電話番号に基づいて当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定し、この携帯電話網に対して携帯電話機の位置情報を要求し、これに応じて携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信して、これを位置情報の要求元へ送信する。従って、位置情報の要求元は、携帯電話機に通話サービスを提供する携帯電話網を特定する必要なく位置情報を取得する。
【0013】
また、本発明は、コンピュータに、
携帯電話機の位置を示す位置情報を要求する要求信号に含まれる携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定機能と、
前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を生成して送信する要求送信機能と、
前記要求送信機能による要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を当該位置情報の要求元へ転送する位置情報送信機能と
を実現させるためのプログラムを提供するものである。
【0014】
このプログラムによれば、携帯電話機の位置を示す位置情報を要求する要求信号に含まれる携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定し、特定した携帯電話網に対し携帯電話機の位置情報を要求し、これに応じて携帯電話網から送信されてくる位置情報を要求元へ転送することができる。従って、位置情報の要求元は、携帯電話機に通話サービスを提供する携帯電話網を特定する必要なく位置情報を取得する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
A:第1実施形態
A−1:構成
(1)システムの全体構成
図1は、第1実施形態におけるシステムの全体構成を示すブロック図である。図1において、簡易携帯電話機10は、通信事業者Aが管理するPHS(登録商標)方式の簡易携帯電話網11に収容されており、簡易携帯電話網11が提供する通話サービスを受けるようになっている。
簡易携帯電話網11は、簡易携帯電話機10と無線通信を行う基地局12と、通話回線の交換を行う交換局13と、簡易携帯電話機10の位置を示す位置情報を蓄積する位置情報データベースサーバ14と、これらを結ぶ通信線(図示略)とを備えて構成されている。
なお、図1には、図面が煩雑になるのを防ぐため、基地局12及び交換局13をそれぞれ1局づつしか図示していないが、実際にはいずれも複数設置されている。これは後述する携帯電話網21及び31においても同様である。
【0016】
基地局12は、簡易携帯電話網11のサービスエリア全域に渡って数百m程度の間隔で多数設置されている。基地局12は各々、半径百〜数百m程度の無線セルを形成しており、自局の無線セルに在圏する簡易携帯電話機10との間で周波数帯域1.9GHzの無線通信を行う。また、基地局12は、自局に固有の基地局IDを記憶しており、この基地局IDを含む報知信号を自局の無線セル内に常時送信するようになっている。この報知信号に含まれる基地局IDは、通話中のセル切替(いわゆるハンドオーバ)を行ったり、簡易携帯電話機10の位置を表現するために用いられる。
【0017】
交換局13は、網11内を伝送される呼接続信号に基づいて通話回線の交換処理を行ったり、ハンドオーバや位置登録に関する処理を行う他、発呼元の簡易携帯電話機10の電話番号を発呼先の電話機に通知する発信者番号通知機能を備えている。
また交換局13は、メモリ13aを備えており、このメモリ13aに図2に例示するような緊急通報先テーブルを記憶している。この緊急通報先テーブルには、警察署、消防署等の緊急通報先の電話番号が記述されている。交換局13は、簡易携帯電話機10からの発呼信号がこの緊急通報先テーブルに記録されている緊急通報先に対するものであることを検出すると、この発呼信号から発呼元の簡易携帯電話機10の電話番号と位置情報を抽出し、これらを位置情報データベースサーバ14に送信するようになっている。ここで、簡易携帯電話機10の位置情報は、この簡易携帯電話機10が在圏する無線セルを形成している基地局12の基地局IDによって表現されるようになっている。
【0018】
位置情報データベースサーバ14は、交換局13から受信した電話番号及び位置情報を図3に示すように互いに関連付けて記憶するメモリを有しており、このメモリ内の情報を検索する機能を備えている。
【0019】
携帯電話機20は、通信事業者Aが管理するPDC方式の携帯電話網21に収容されており、この携帯電話網21が提供する通話サービスを受けるようになっている。
携帯電話網21は、携帯電話機20と無線通信を行う基地局22と、通話回線の交換を行う交換局23と、携帯電話機20の位置を示す位置情報を蓄積する位置情報データベースサーバ24と、これらを結ぶ通信線とを備えている。
【0020】
基地局22は、携帯電話網21のサービスエリア全域に渡って数Km程度の間隔で多数設置されている。この基地局22は各々、半径1〜数km程度の無線セルを形成しており、自局の無線セルに在圏する携帯電話機20との間で周波数帯域800MHzや1.5GHzの無線通信を行うようになっている。また、基地局22は、自局に固有の基地局IDを記憶しており、この基地局IDを含む報知信号を自局の無線セル内に常時送信している。
【0021】
交換局23は、簡易携帯電話機11の交換局13と同様に、通話回線の交換やハンドオーバ等に関する処理を行う他、発呼元の電話番号を通知する発信者番号通知機能を備えている。また、交換局23は、図2に示したものと同様の緊急通報先テーブルをメモリ23aに記憶している。交換局13は、携帯電話機20からの発呼信号がこの緊急通報先テーブルに記録されている緊急通報先に対するものであることを検出すると、この発呼信号から発呼元の携帯電話機20の電話番号と位置情報を抽出し、これらを位置情報データベースサーバ24に送信するようになっている。携帯電話機20の位置情報は、簡易携帯電話機10と同様に、基地局22の基地局IDによって表現されるようになっている。
位置情報データベースサーバ24は、交換局13から受信した電話番号及び位置情報を図4に示すように互いに関連付けて記憶するメモリを備える他、このメモリ内の情報を検索する機能を備えている。
【0022】
携帯電話機30は、携帯電話機20と同様にPDC方式の携帯電話機であるが、通信事業者Bが管理する携帯電話網32に収容される点で異なっている。つまり、携帯電話機30は、携帯電話網31が提供するPDC方式の通話サービスを受けるようになっている。
携帯電話網31は、携帯電話網21と同様に、携帯電話機30と無線通信を行う基地局32と、通話回線の交換を行う交換局33と、携帯電話機30の位置を示す位置情報を蓄積する位置情報データベースサーバ34と、これらを結ぶ通信線とを備えている。これら基地局31、交換局32、位置情報データベースサーバ33はそれぞれ、上述した携帯電話網21の基地局22、交換局23、位置情報データベースサーバ24と同様の構成であるので詳細な説明は省略するが、図5に位置情報データベースサーバ34がメモリに記憶している電話番号及び位置情報の例を示しておく。
なお、以下では、上述した簡易携帯電話機10、携帯電話機20及び携帯電話機30を総称して電話機10〜30と呼び、簡易携帯電話網11、携帯電話網21及び携帯電話網21を総称して網11〜31と呼ぶことにする。
【0023】
上述した網11〜13はそれぞれ公衆電話網40に接続されている。よって各電話機10〜30と公衆電話網50に接続された電話機との間で通話回線を確立することにより、それぞれの通話者が互いに通話を行うことができるようになっている。
【0024】
通報受付センタ50は、警察署や消防署等に設置され、通報者からの緊急通報を受け付けるための設備である。図1には、図面が煩雑になるのを防ぐため、警察署に設けられた通報受付センタ50の1つしか図示していないが、実際には消防署、ガス会社、電気会社或いは警備会社等の複数の緊急通報先に1つづつ設置されている。
この通報受付センタ50は、公衆電話網50に接続されたオペレータ端末(図示略)を備えている。このオペレータ端末は、各電話機10〜30からの通報を受け付けると、オペレータの指示に応じて、図示せぬ派出所やパトカー或いは消防分署に対して発動指示を送出するようになっている。この際、オペレータ端末は、後述する位置情報提供サーバに対して通報元の電話機10〜30の位置情報を問い合わせ、この結果得られた位置情報が示す位置に最も近い派出所等に発動指示を送出するようになっている。
【0025】
位置情報提供サーバ60は、図示せぬルータを介して公衆電話網40に接続されている。この位置情報提供サーバ60は、通報受付センタ50からの要求に応じて、通報元の電話機10〜30の位置情報を提供する位置情報提供機能を備えている。より具体的には、位置情報提供サーバ60は、通報受付センタ50からの要求に応じて、まず、通報元の電話機10〜30を収容する網11〜31を特定し、特定した網内の位置情報データベースサーバ14〜34に対し通報元である電話機10〜30の位置情報を問い合わせる。次いで、位置情報提供サーバ60は、位置情報データベースサーバ14〜34から取得した位置情報を、基地局IDによる表現形式から住所による表現形式に変換して、これを通報受付センタ50に転送するようになっている。
【0026】
(2)位置情報提供サーバ60の構成
次に、図6のブロック図を参照しながら、位置情報提供サーバ60の構成について説明する。
図6に示すように、位置情報提供サーバ60は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、通信部64、ハードディスク装置65、及びこれらを相互に接続するバス66を備えている。
【0027】
ROM62にはIPL(Initial Program Loader)等のサーバ各部の基本制御を司る制御プログラムが格納されている。CPU61は、この制御プログラムを読み出して位置情報提供サーバ60の各部に対する基本制御処理を実行する。RAM63は、CPU61のワークエリアとして用いられ、CPU61によって実行されるプログラムが展開されたり、各種データが一時的に記憶される。
通信部64は、公衆電話網40に接続するための接続インタフェースやモデムからなり、公衆電話網40を介して通報受付センタ50や位置情報データベースサーバ14〜34とデータ通信を行う。
【0028】
ハードディスク装置65には、位置情報提供プログラム65aと、問い合わせ先決定テーブル65bと、変換テーブル65cとが記憶されている。
位置情報提供プログラム65aは、CPU61が、通報受付センタ50からの要求に応じて通報元の電話機10〜30の位置情報を位置情報データベースサーバ14〜34のいずれかに問い合わせ、これに応じて位置情報データベースサーバ14〜34のいずれかから送信されてくる位置情報を通報受付センタ50に転送するためのコンピュータプログラムである。
【0029】
問い合わせ先決定テーブル65bには、CPU61が位置情報の問い合わせ先となる位置情報データベースサーバ14〜34を決定するための情報が記録されている。即ち、図7に例示しているように、問い合わせ先決定テーブル65bには、各通信事業者名と、各網11〜31の通信方式と、位置情報の問い合わせ先となる位置情報データベースサーバ14〜34と、各網11〜31において利用が許可されている電話番号とが対応付けられて記憶されている。
【0030】
ここで、各網11〜31において利用される電話番号の番号体系について説明する。
各網11〜31に収容される電話機10〜30には、“0A0−BCD−EFGHI”(A〜Iは、0〜9の内のいずれかの数字)という11桁の電話番号が割り当てられるようになっている。
図8の説明図に示すように、これら11桁の数字うち、上位の第1〜第3桁目の数字である「0A0」は、電気通信番号と呼ばれており、通信方式の違いに応じた異なる数字によって構成されている。ここでいう通信方式の違いとは、上述したPHS(登録商標)やPDC、GSM等の違いを意味しており、具体的には、PHS(登録商標)方式には「070」が割り当てられ、PDC方式には、「090」が割り当てられている。従って、発呼元の電話番号の上位の第1〜第3桁目に基づいて、この発呼元の電話機の通信方式の別を判断することができる。
次に、第4〜第6桁目である「BCD」は、「事業者識別番号」と呼ばれており、通信事業者の違いに応じた異なる数字によって構成されている。本実施形態では、通信事業者Aには「311」、「321」、「331」・・・が割り当てられており、通信事業者Bには「411」「421」「431」・・・が割り当てられているものとする。従って、発呼元の電話番号の上位の第4〜第6桁目に基づいて、この発呼元の電話機10〜30に通話サービスを提供する通信事業者の別を判断することができる。
次に、第7〜第11桁目である「EFGHI」は、「加入者識別番号」と呼ばれており、各通信事業者が自身の通信サービスの加入者を一意に識別するための番号である。
【0031】
このような電話番号の番号体系に基づいて、上述した問い合わせ先決定テーブル65bに記録される内容が定まっている。図7に示す例では、通信事業者AのPHS(登録商標)方式の電話番号は、「070−311−□□□□□」、「070−321−□□□□□」、「070−331−□□□□□」・・・であり、これらの電話番号に該当する簡易携帯電話機10の問い合わせ先は「位置情報データベースサーバ14」であることを意味している。なお、図7に示す「□」は、「0〜9」までの任意の数が割り当てられることを意味している(これは以下の説明においても同じ)。
また、通信事業者AのPDC方式の電話番号は、「090−311−□□□□□」、「090−321−□□□□□」、「090−331−□□□□□」・・・であり、これらの電話番号に該当する携帯電話機20の問い合わせ先は「位置情報データベースサーバ24」であることを意味している。
また、通信事業者BのPDC方式の電話番号は、「090−411−□□□□□」、「090−421−□□□□□」、「090−431−□□□□□」・・・であり、これらの電話番号に該当する携帯電話機30の問い合わせ先は「位置情報データベースサーバ34」であることを意味している。
なお、図7と、図3〜図5とにおいては、電話番号に含まれる2つのハイフン「−」のうち右側のハイフンの表記位置が異なっている。これは、図7において、前述した事業者識別番号と加入者識別番号との関係を明瞭に区別するために図3〜図5とは異なる位置にハイフンを表記しているだけであり、この位置が異なるからといって電話番号が異なるというわけではない。
【0032】
次に、変換テーブル65cには、図9に示すように、各網11〜31の基地局12〜32の基地局IDと、当該基地局IDが示す基地局12〜32の位置を示す住所とが関連付けて記憶されている。これらの基地局ID及び住所は、各携帯電話網の通信事業者から提供され、予め変換テーブル65cに記憶されるものとする。
【0033】
位置情報提供サーバ60は、上述した問い合わせ先決定テーブル65bと、通報受付センタ50から通知される通報元の電話機10〜30の電話番号とを参照して、位置情報の問い合わせ先となる位置情報データベースサーバ14〜34を決定するようになっている。さらに、位置情報提供サーバ60は、位置情報データベースサーバ14〜34のいずれかから取得した基地局IDを、変換テーブル65cを参照して住所に変換し、この変換によって得られた住所表記の位置情報を通報受付センタ50に送信するようになっている。
【0034】
A−2:動作
次に、図10に示すシーケンス図を参照しながら、上記構成からなる第1実施形態の動作について説明する。以下では、簡易携帯電話機10の電話番号を「070−3111−1111」とし、この簡易携帯電話機10が基地局12(基地局ID「BS001」とする)が形成する無線セル内に在圏している場合を想定して動作説明を行う。
【0035】
図10において、簡易携帯電話機10のユーザが、緊急通報を行うべく、図示せぬキーパッドを用いて電話番号「110」を入力し、発呼を指示する操作を行うと、簡易携帯電話機10はこの操作を受け付ける(ステップS1)。
【0036】
ここで、簡易携帯電話機10は、簡易携帯電話網11の複数の基地局12から送出される報知信号を間欠的に受信している。発呼の指示がなされた場合、簡易携帯電話機10は、最も受信電界強度の高い報知信号に含まれる基地局ID(ここでは「BS001」)を含む発呼信号を基地局12に送信する(ステップS2)。この発呼信号には、上記の基地局IDの他にも、ユーザによって入力された発呼先の電話番号「110」と、自機の電話番号「070−3111−1111」とが含まれている。この発呼信号は、基地局12を経由して交換局13によって受信される。
【0037】
交換局13は、上記発呼信号を受信すると、この発呼信号に含まれる発呼先電話番号「110」と図2に示した緊急通報先テーブルとを参照して、緊急通報であるか否かを判断する。ここでは緊急通報であると判断され、交換局13は、発呼信号から基地局ID「BS001」及び発呼元電話番号「070−3111−1111」を抽出し、これらを位置情報データベースサーバ14に送信すると共に(ステップS3)、発呼先電話番号「110」が示す電話機に対し回線接続を要求する呼接続信号を公衆電話網40の図示せぬ交換局に送信する(ステップS4)。なお、緊急通報でないと判断された場合、交換局13は、通常と同様の回線交換を行う。即ち、交換局13は、発呼先電話番号が示す電話機に対し回線接続を要求する呼接続信号を送信する。
【0038】
さて、公衆回線網40の図示せぬ交換局によって上記呼接続信号が受信されると、この交換局の回線交換機能により通報受付センタ50への通話回線が確立される(ステップS5)。この際、交換局13の発信者番号通知機能により、通報受付センタ50に対し発呼元の簡易携帯電話機10の電話番号「070−3111−1111」が通知される。
【0039】
通報受付センタ50のオペレータは、通話回線が接続されると図示せぬオペレータ端末によって簡易携帯電話機10のユーザとの間で通話を行い、緊急通報の内容を把握する。
さらに、オペレータは、上記オペレータ端末を操作して、位置情報提供サーバ60に対し位置情報の提供を要求する。オペレータ端末はこの操作を受け付け、発呼元の電話番号である「070−3111−1111」を指定して位置情報を要求する位置情報要求信号を公衆電話網40を介して位置情報提供サーバ60に送信する(ステップS6)。
【0040】
位置情報提供サーバ60は、上記位置情報要求信号を受信すると、受信した要求信号に含まれている発呼元電話番号を検出し、この電話番号をキーにして問い合わせ先決定テーブル65bを検索し、問い合わせ先となる位置情報データベースサーバを決定する(ステップS7)。ここでは、発呼元電話番号が「070−3111−1111」であり、図7に示す「070−311−□□□□□」に相当するので、位置情報提供サーバ60は、位置情報の問い合わせ先は通信事業者Aの位置情報データベースサーバ14であると判断することになる。
【0041】
次いで、位置情報提供サーバ60は、発呼元電話番号「070−3111−1111」を指定して位置情報を要求する位置情報要求信号を公衆電話網40及び簡易携帯電話網11を介して通信事業者Aの位置情報データベースサーバ14に送信する(ステップS8)。
【0042】
位置情報データベースサーバ14は、上記位置情報要求信号を受信すると、受信した信号に含まれている発呼元電話番号を抽出し、メモリを参照してこの電話番号に対応した基地局IDを抽出して(ステップS9)、これを位置情報提供サーバ60に返信する(ステップS10)。この場合、図3に示すように発呼元電話番号である「070−3111−1111」に対応する基地局IDは「BS001」であるので、位置情報提供サーバ60は、この基地局ID「BS001」を発呼元電話番号「070−3111−1111」とともに位置情報提供サーバ60に返信することなる。
【0043】
位置情報提供サーバ60は、上記基地局ID「BS001」を受信すると、図9に示す変換テーブル65cを参照して、基地局ID「BS001」に対応する住所「東京都中央区銀座1丁目」を読み出し(ステップS11)、この住所を発呼元電話番号「070−3111−1111」とともに通報受付センタ50に送信する(ステップS12)。これにより、通報受付センタ50のオペレータ端末には受信した位置情報が表示される等して、オペレータに通報元の位置が告知されることなる。
【0044】
以上述べたように、上記第1実施形態の位置情報提供サーバ60は、通報受付センタ50からの要求に応じて、通報元である電話機10〜30に対し通話サービスを提供する網11〜31を特定し、特定した網11〜31内の位置情報データベースサーバ14〜34に対して電話機10〜30の位置情報を問い合わせる。従って、この第1実施形態によれば、位置情報の要求元である通報受付センタ50は、通報元である電話機10〜30に通話サービスを提供する電話網11〜31の別にかかわらず位置情報を簡便に取得することができる。
【0045】
また、位置情報提供サーバ60が、位置情報データベースサーバ14〜34から取得した位置情報を、基地局IDによる表現形式から住所による表現形式に変換して通報受付センタ50に転送するので、通報受付センタ50では、より把握しやすい表現形式で電話機10〜30の位置を知ることができる。
【0046】
B:第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、交換機13、23、33による発信者番号通知機能によって通報受付センタ50に通知された電話番号を基にして位置情報を検索するようにしていた。しかしながら、電話機10、20、30のユーザによって発信者番号が非通知に設定されている場合、通報受付センタ50は、通報者の電話機10、20、30の電話番号を知ることができない。そこで、この第2実施形態においては、発信者番号が非通知に設定されている場合であっても、位置情報を検索することができるようにしている。
【0047】
図11は、第2実施形態におけるシステムの全体構成を示すブロック図である。
図11において、図1と共通の構成要素には図1と同じ符号を付し、説明を省略する。図11において、図1と異なる点は、公衆電話網40と各携帯電話網11、21、31との間に公衆電話網40側の関門交換局であるPOI16、36が設置されているところと、携帯電話網11、21、31側にも関門交換局15、35が設置されているところである。
POI(Point Of Interface)16、36は、各通信事業者毎に設置される設備であり、ここでは図11に示すように、公衆電話網40と、通信事業者Aの簡易携帯電話網11及び携帯電話網21との間に1つのPOI16が設けられ、公衆電話網40と通信事業者Bの携帯電話網31との間に1つのPOI36が設けられている。
次に、関門交換局15、35も各通信事業者毎に設置される設備であり、図11に示すように、公衆電話網40と、通信事業者Aの簡易携帯電話網11及び携帯電話網21との間に1つの関門交換局15が設けられ、公衆電話網40と通信事業者Bの携帯電話網31との間に1つの関門交換局35が設けられている。
これらのPOI16、36と、関門交換局15、35は、図1の構成においても実際には設置された構成要素であったが、前述の第1実施形態に特有の機能を果たしていなかったので、図示は省略していた。これらのPOI16、36と、関門交換局15、35は、それぞれ自身が処理している回線の接続状態を記憶した回線データベースサーバ(図示略)を備えており、この回線データベースサーバを参照することにより、確立されている回線の接続状態を把握することが可能となっている。
【0048】
第2実施形態の動作は以下のようになる。
図12は、第2実施形態におけるシステム全体の動作例を示すシーケンスである。図12において、図10と同じ動作については同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS5において、電話機10、20、30のいずれか(ここでは簡易携帯電話機10とする)と通報受付センタ50との間の回線が確立した後、通報受付センタ50は、通報元の電話機の電話番号が不明なので、その電話番号を問い合わせるための電話番号問い合わせ信号を、上記回線の交換を行っているPOI16に送信する(ステップS21)。
【0049】
一方、POI16は、電話番号問い合わせ信号を受信すると、図示せぬ回線データベースサーバの記憶内容を参照し、ステップS5で確立している回線の交換を行っている関門交換局15を特定する。そして、POI16は、その関門交換局15に対して上記電話番号問い合わせ信号を転送する(ステップS22)。
【0050】
関門交換局15は、電話番号問い合わせ信号を受信すると、図示せぬ回線データベースサーバを検索して通報元の簡易携帯電話機10の電話番号を取得し(ステップS23)、これを電話番号問い合わせ信号の転送元であるPOI16に送信する(ステップS24)。
【0051】
POI16は、関門交換局15から送信された電話番号を受信すると、これを通報受付センタ50に転送する(ステップS25)。
【0052】
このようにして通報受付センタ50は、通報元の簡易携帯電話機10の電話番号を取得すると、以後は、図10に示したステップS6以降と同様の処理を行って簡易携帯電話機10の位置情報を取得する。
【0053】
以上述べたように、上記第2実施形態によれば、発信者番号が非通知に設定されていても、通報受付センタ50は、通報元である電話機10〜30を収容する電話網11〜31の別にかかわらず、位置情報を簡便に取得することができる。
【0054】
C:変形例
本発明は上述した実施形態に限定されず、以下のような種々の変更が可能である。
(1)位置情報提供サーバ60の設置形態
第1及び第2実施形態では、位置情報提供サーバ60は公衆電話網40に接続されていたが、必ずしもこれに限らない。即ち、位置情報提供サーバ60は、通報受付センタ50及び位置情報データベースサーバ14〜34と通信可能に接続されていればよく、公衆電話網50や電話網11〜31に接続されたインターネット上に設置されていてもよい。
【0055】
(2)位置情報の諸形態
第1及び第2実施形態の位置情報データベースサーバ14〜34においては基地局IDを用いて電話機10〜30の位置を表現していたが、必ずしもこれに限定されない。
例えば、基地局12〜32から自局の位置を示す緯度経度情報を無線セル内に報知し、各電話機10〜30は受信した緯度経度情報を緊急通報先への発呼信号に含めるようにしてもよい。この場合、位置情報データベースサーバ14〜34に蓄積される位置情報は緯度経度によって表現されることになる。さらに、基地局IDや緯度経度情報に限らず、例えば、最寄りの建物や公共施設等のランドマークや、近辺の地図情報や、近辺に設置されている固定電話の電話番号等を用いて位置を表現してもよい。
【0056】
また、各電話機10〜30が、GPS(Global Positioning System)機能を搭載し、このGPS機能によって得られた位置情報を位置情報データベースサーバ14、24、34に通知するようにしてもよい。
【0057】
また、各電話機10〜30は、通常、複数の基地局から基地局IDを受信しているので、これら複数の基地局IDと受信電界強度を利用して測位を行ってもよい。例えば、受信電界強度が強い順から2つの基地局IDを発呼信号に含めて位置情報データベースサーバ14、24、34に通知し、位置情報データベースサーバ14、24、34では、これら2つの基地局IDが示す基地局間の中点の位置を算出して、これを位置情報として記憶してもよい。
【0058】
また、位置情報提供サーバ60が基地局IDを住所に変換する際には、単一の住所ではなく、複数の住所に変換するようにしてもよい。即ち、基地局IDに基づいて定められた位置には、ある程度の誤差が含まれているので 位置情報提供サーバ60は、この誤差の範囲に含まれる住所を全て抽出し、これら全てを通報受付センタ50に通知するようにしてもよい。このようにすれば、通報受付センタ50では、通報者が位置する可能性のあるエリアを全て把握することが可能となり、位置把握に寄与することが期待できる。
【0059】
(3)位置情報変換の諸形態
第1及び第2実施形態では、基地局IDから住所への表現形式変換を位置情報提供サーバ60が行っていたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、各位置情報データベースサーバ14〜34が行ってもよいし、通報受付センタ50が行ってもよいし、この処理を専用に行う別ノードを各電話網11〜31や公衆電話網40上に設けておいてもよい。
また、通報受付センタ50のような位置情報の要求元が複数種類存在する場合、どのような表現形式の位置情報に変換するかということを、その位置情報要求元に応じて異ならせてもよい。この場合、位置情報提供サーバ60は、各要求元に対応する表現形式をそれぞれ関連づけて記憶しておき、位置情報の変換処理の際にはその記憶内容に基づいて位置情報を変換すればよい。また、位置情報の要求元が位置情報要求信号に所望の表現形式を示す情報を含めて位置情報提供サーバ60に送信し、位置情報提供サーバ60は、その情報に基づいて位置情報を変換してもよい。
【0060】
(4)交換局の動作
第1及び第2実施形態では、交換局13〜33は、発呼信号を受信すると、この発呼信号に含まれる発呼先電話番号が緊急通報先テーブルに記憶されている場合のみ、携帯電話機の位置情報を位置情報データベースサーバ14〜34に送信していた。
しかしながら、交換局13〜33は、緊急通報である場合に限らず、発呼信号に位置情報が含まれている場合には常に、電話機10〜30の位置情報を位置情報データベースサーバ14〜34に送信するようにしてもよい。このようにすれば、交換局13〜33は、緊急通報先テーブルを記憶する必要がない。
【0061】
(5)位置情報要求のタイミング
第1実施形態では、通報受付センタ50が携帯電話機との間で回線接続している間に、位置情報提供サーバ60に位置情報を要求していたが、これに限らず、緊急通報の回線をいったん切断した後に要求してもよい。
図13は、緊急通報の回線切断後に位置情報を要求する場合のシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。図13に示すように、通報受付センタ50は、図10に示したステップS1〜ステップS5と同様にして回線が確立するといったん回線を接続し(ステップS13)、その後図10に示したステップS6〜ステップS12と同様にして位置情報提供サーバ60に位置情報を問い合わせて、これを取得する。
【0062】
(6)実施形態の応用例
第1及び第2実施形態においては緊急通報時を例に挙げて説明したが、これに限らない。要は、第3者が携帯電話機の位置を知りたい場合において、本発明は適用可能である。
また、携帯電話網に限らず固定電話網に本発明を適用してもよい。
また、UIM(User Identity Module)等のICチップを挿入して用いる携帯電話機であっても本発明は適用可能であることはもちろんである。この場合、UIMに記憶された電話番号と、そのUIMを搭載した携帯電話機を収容する形態電話網とは固定的に対応するものではなく、そのUIMが搭載される携帯電話機がいずれの携帯電話網に対応した機種であるかということによって、電話番号と携帯電話網との対応関係は変わり得る。
このような場合、位置情報提供サーバ60は、予め、各UIMに記憶された電話番号と、各UIMが搭載された携帯電話機を収容する携帯電話網を管理する通信事業者の識別コードと、通信方式の種別を示すコードとを関連づけてデータベース化しておく。そして、位置情報提供サーバ60は、通報受付センタ50から指定された電話番号をキーにしてこのデータベースを検索して、位置情報を問い合わせるべき携帯電話網を特定すればよい。
【0063】
(7)プログラムの形態
第1及び第2実施形態の位置情報提供サーバ60が上述した処理を行うために実行するプログラムは、この位置情報提供サーバ60にアプリケーションプログラムとしてインストールすることが可能である。例えば、位置情報提供サーバ60のCPU61を用いて読み取り可能な磁気記録媒体、光記録媒体あるいはROMなどの記録媒体に記録して提供することができる。また、このようなプログラムをネットワーク経由で位置情報提供サーバ60に提供することももちろん可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定し、特定した携帯電話網から携帯電話機の位置情報を取得し、これを要求元へ提供する。従って、位置情報の要求元では携帯電話機がいずれの携帯電話網によって通話サービスを受けているのかということにかかわらず、上記携帯電話機の位置情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における緊急通報先テーブルの構成を示すフォーマット図である。
【図3】 同実施形態における簡易携帯電話網の位置情報データベースサーバが記憶している位置情報の例を示すフォーマット図である。
【図4】 同実施形態における携帯電話網の位置情報データベースサーバが記憶している位置情報の例を示すフォーマット図である。
【図5】 同実施形態における携帯電話網の位置情報データベースサーバが記憶している位置情報の例を示すフォーマット図である。
【図6】 同実施形態における位置情報提供サーバの構成を示すブロック図である。
【図7】 同実施形態における問い合わせ先決定テーブルの構成を示すフォーマット図である。
【図8】 携帯電話機に割り当てられる電話番号の番号体系を説明する説明図である。
【図9】 同実施形態における変換テーブルの構成を示すフォーマット図である。
【図10】 同実施形態におけるシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態におけるシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。
【図13】 変形例におけるシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10・・・簡易携帯電話機(携帯電話機)、
11・・・簡易携帯電話網(携帯電話網)、
12・・・基地局、13・・・交換局(回線交換装置)、
13a・・・メモリ(記憶手段)、14・・・位置情報データベースサーバ
20・・・携帯電話機(携帯電話機)、21・・・携帯電話網(携帯電話網)、
22・・・基地局、23・・・交換局(回線交換装置)、
23a・・・メモリ(記憶手段)、24・・・位置情報データベースサーバ
30・・・携帯電話機(携帯電話機)、31・・・携帯電話網(携帯電話網)、
32・・・基地局、33・・・交換局(回線交換装置)、
33a・・・メモリ(記憶手段)、
34・・・位置情報データベースサーバ(所定の記憶装置)、
40・・・公衆電話網、50・・・通報受付センタ(要求元)、
60・・・位置情報提供サーバ(位置情報提供装置)、
61・・・CPU(要求受信手段、特定手段、要求送信手段、位置情報受信手段、位置情報送信手段、位置情報変換手段)、
62・・・ROM、63・・・RAM、
64・・・通信部(要求受信手段、要求送信手段、位置情報受信手段、位置情報送信手段)、
65・・・ハードディスク装置、65a・・・位置情報提供プログラム、
65b・・・問い合わせ先決定テーブル(特定手段)、
65c・・・変換テーブル(位置情報変換手段)、66・・・バス。

Claims (12)

  1. 携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置を示す位置情報を要求する要求信号を受信する要求受信手段と、
    前記指定された携帯電話機の電話番号に基づき、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定手段と、
    前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信手段と、
    前記要求送信手段による要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信手段と
    を備えていることを特徴とする位置情報提供装置。
  2. 請求項1記載の位置情報提供装置において、
    前記特定手段は、前記指定された携帯電話機の電話番号を構成する数字列のうち所定の箇所を構成する数字に基づき、前記携帯電話網を管理する通信事業者と前記携帯電話網における通信方式とを特定することによって、前記携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定することを特徴とする位置情報提供装置。
  3. 請求項1又は2に記載の位置情報提供装置において、
    前記位置情報受信手段により受信した位置情報の表現形式を前記要求元が把握可能な表現形式に変換する位置情報変換手段を備え、
    前記位置情報送信手段は、前記位置情報変換手段によって表現形式を変換した位置情報を前記要求元へ送信することを特徴とする位置情報提供装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の位置情報提供装置において、
    前記位置情報の要求元は、前記携帯電話機からの緊急通報を受け付ける受付センタであることを特徴とする位置情報提供装置。
  5. サーバが携帯電話機の位置を示す位置情報を提供する位置情報提供方法であって、
    携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を受信する要求受信ステップと、
    前記指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定ステップと、
    前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信ステップと、
    前記要求送信ステップによる要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
    前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信ステップと
    を備えていることを特徴とする位置情報提供方法。
  6. 携帯電話機の位置を示す位置情報を当該位置情報の要求元に提供する位置情報提供方法であって、
    前記位置情報の要求元が所望の携帯電話機の電話番号を取得する番号取得ステップと、
    前記位置情報の要求元が、所定のサーバに対し、前記取得した携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する送信ステップと、
    前記サーバが前記送信された要求信号を受信する要求受信ステップと、
    前記サーバが前記指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定ステップと、
    前記サーバが前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信ステップと、
    前記携帯電話網が、前記要求送信ステップによって送信された要求信号を受信する位置情報要求受信ステップと、
    前記携帯電話網が、前記位置情報要求受信ステップにより受信した要求信号に応じて、前記指定された携帯電話機の位置情報を取得し、取得した位置情報を前記サーバに送信する位置情報応答送信ステップと、
    前記サーバが前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する応答受信ステップと、
    前記サーバが、前記応答受信ステップにより受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する応答送信ステップと、
    前記位置情報の要求元が、前記応答送信ステップにより送信されてくる位置情報を受信する受信ステップと
    を備えていることを特徴とする位置情報提供方法。
  7. 請求項記載の位置情報提供方法であって、
    前記番号取得ステップは、前記携帯電話網の発信者番号通知機能によって通知される電話番号を取得することを特徴とする位置情報提供方法。
  8. 請求項記載の位置情報提供方法であって、
    前記番号取得ステップは、
    電話網の関門交換局が、回線接続の状態を記憶している回線データベースサーバの記憶内容に基づいて前記携帯電話機の電話番号を取得するステップと、
    前記関門交換局が取得した電話番号を前記サーバに通知するステップと
    からなることを特徴とする位置情報提供方法。
  9. 請求項記載の位置情報提供方法であって、
    前記特定ステップは、電話番号と、その電話番号を使用して通話を行う携帯電話機を収容する携帯電話網を特定するための情報とを予め記憶したデータベースの記憶内容に基づいて、前記指定された電話番号に対応する携帯電話網を特定する
    ことを特徴とする位置情報提供方法。
  10. サーバが携帯電話機の位置を示す位置情報を提供する位置情報提供方法であって、
    携帯電話機の電話番号を指定して当該携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を受信する要求受信ステップと、
    前記指定された携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定ステップと、
    前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信ステップと、
    前記要求送信ステップによる要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
    前記受信した位置情報を当該位置情報の要求元へ送信する位置情報送信ステップと
    を備えていることを特徴とするサーバの位置情報提供方法。
  11. コンピュータに、
    携帯電話機の位置を示す位置情報を要求する要求信号に含まれる携帯電話機の電話番号に基づいて、複数種類の携帯電話網の中から当該携帯電話機に通話サービスを提供している携帯電話網を特定する特定機能と、
    前記特定された携帯電話網に対し、前記指定された携帯電話機の位置情報を要求する要求信号を送信する要求送信機能と、
    前記要求送信機能による要求に応じて前記携帯電話網から送信されてくる位置情報を当該位置情報の要求元へ転送する位置情報送信機能と
    を実現させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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