JP5201165B2 - 無線通信端末 - Google Patents

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本発明は無線通信端末に関し、特に無線通信端末が無線LANシステムのアクセスポイントへ接続する際の接続設定制御方式に関するものである。
近年、無線LANの普及に伴って屋外で無線LANを用いてインターネットなどへの接続サービスを提供する公衆無線LANスポットサービスが運営され始めている。このような無線LANスポットサービスでは、ユーザがサービスを利用する際におけるサービス設定入力が煩わしい。例えば、ユーザが移動通信端末を用いて無線LANスポットサービスに接続する場合、WEP(Wired Equivalent Privacy:無線LANのIEEE802.11bなどで利用される暗号化方式)やESSID(Enhanced Service Set ID )などの無線LAN接続のための設定情報を、ユーザが手動で入力する必要がある。
この様な無線LAN接続設定情報は無線LANスポットサービス毎に異なっており、ユーザは移動通信端末のユーザインタフェースを用いて入力する必要があって極めて煩雑である。なお、情報の手動入力を解決する技術として、特許文献1には、URL(Uniform Resource Locator)をバーコード化しておき、これをバーコード読取手段を用いて読取る方法が開示されている。
特開2001−154965号公報
現状の無線LANスポットシステムでは、上述した如く、ユーザにとって、無線LAN接続設定情報の入力が煩雑であるために、無線LANスポットサービスの利用が伸び悩んでおり、その改良が望まれている。特許文献1では、URLをバーコード化してインターネットのホームページアドレスや電子メールアドレスを、コンピュータ等の情報処理装置へ自動的に取込んで入力するものであるが、単にURLの入力の自動化のみを目的としたものであって、無線LANスポットへの接続のための接続設定情報の入力を簡便にするものではない。
本発明の目的は、無線LANスポットへの接続設定時におけるユーザの操作の煩雑さをなくして、無線LANスポットサービス利用者の増加を図ることが可能な無線通信端末を提供することである。
本発明による無線通信端末は、アクセスポイントを含む無線LANシステムに用いる無線通信端末であって、前記アクセスポイントを介した通信を利用したサービスをユーザに提供するアプリケーション部を含み、前記アクセスポイントへ接続する際に、前記アプリケーション部の前記サービスに関する設定情報を、当該アクセスポイントから報知される無線LANにおけるネットワーク識別情報に対応する、予め取得した設定情報へ変更し、前記設定情報は、バーコード、二次元バーコード、無線通信タグ、のいずれかによって提供されることを特徴とする
本発明の作用を述べる。無線LANを利用する無線LANスポットにおいて、メディア(新聞、雑誌、テレビやラジオなどの放送、フリーペーパ、レシート、Ewbページ、Eメールなどの情報配布媒体)を通じて、無線LANスポットへ接続するための接続情報を、広く大衆に配布する。無線LANスポットへの接続を希望するユーザは、移動通信端末を用いて、この接続情報を読取って無線LANスポットへ接続をなす。これにより、ユーザの無線LANスポットへの接続が極めて容易となり、接続回数の増大が期待できる。また、課金サーバにより、ユーザがどのメディアから接続情報を取得したかや、ユーザの接続回数を集計したりすることができ、課金処理も容易となる。
本発明によれば、無線LANスポットへの接続時のユーザによる設定を容易としたので、無線LANスポットへの接続が簡単になって利用者の増加が見込まれるという効果がある。
本発明の実施の形態のシステム構成図である。 図1の端末1の動作を説明するフローである。 端末1において、取得変換処理された接続設定情報、サービス設定情報及びメディア識別子の例を示す図である。 端末1のデータベース部14における格納データの例を示す図である。 本発明の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 端末1が課金サーバ3へメディア識別子を送信する場合の送信情報の例を示す図である。 課金サーバ3のデータベース部33における格納データの一例を示す図である。 メディア4に印刷された無線LAN接続設定情報の他の例を示す図である。 端末1が課金サーバ3へメディア識別子を送信する場合の送信情報の他の例を示す図である。 課金サーバ3のデータベース部33における格納データの他の例を示す図である。 端末1が課金サーバ3へメディア識別子を送信する場合の送信情報の更に他の例を示す図である。 課金サーバ3のデータベース部33における格納データの更に他の例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて詳述する。図1は本発明の一実施の形態を示すシステムブロック図である。本実施の形態は、携帯電話等の移動通信端末(以下、単に端末と称す)1と、無線LANアクセスポイント(以下、単にAPと称す)2と、課金サーバ3と、情報を広く配布する情報配布媒体であるメディアとしての情報誌4とを含んでいる。
端末1は無線LANに接続してネットワークサービスを享受可能な機能を有しており、携帯電話機の他、ノートPC(パーソナルコンピュータ)やPDAなどがある。端末1は、無線LAN接続/設定部11と、設定情報読取部12と、アプリケーション部13と、データベース部14と、CPUである制御部15とからなっている。
設定情報読取部12は、情報配布媒体である情報誌4から、特殊な形式でエンコードされた接続設定情報41を読取るものであり、この接続設定情報41としては、バーコード、二次元バーコード、磁気、RFタグ、走査線、音声などによりエンコードされるものとする。この設定情報読取部12は、このエンコード情報41を読取り、端末1において解釈可能なAP2の識別子、接続/サービス設定情報、メディア識別子に変換するものである。
無線LAN接続/設定部11は、設定情報読取部12により読取られて所定形式に変換された情報を用いて、無線LAN経由でAP2へ接続/通信するものである。この無線LAN接続/設定部11はAP2へ接続したときにアプリケーション部13に設定変更した旨を通知し、AP2への接続がなされると、メディア4の識別子を、AP2を介して、課金サーバ3へ送信する。
アプリケーション部13は、WebブラウザやIP電話アプリケーション、メールアプリケーションなどのユーザにサービスを提供するソフトウェアである。更に、このアプリケーション部13は、自身の設定を無線LANスポット毎に適切な設定に変更する機能を有している。この機能は、無線LAN接続/設定部11より設定変更通知を受取り、AP2の識別子(ESSIDやBSSID:Basic Service Set ID)をキーにして、適切なサービス設定を設定データベース部14から読取り、自身の設定を変更する機能である。
データベース部14は、AP2の識別子をキーとして、メディア識別子と接続/サービス設定情報の組を複数格納するものである。また、データベース部14は、AP2の識別子をキーとして、接続/サービス設定情報とメディア識別子とを取出すことができるようになっている。制御部15は上記各部11〜14を制御するCPUである。
AP2と課金サーバ3とは無線LANスポットシステムを構成しており、AP2は端末1を無線LAN経由でネットワーク(インターネット)に接続するためのものである。また、AP2は有線LANにより課金サーバ3に接続されている。
課金サーバ3は、端末1が接続時に利用したサービス利用量に応じた課金管理をなすものであり、AP2との通信部31と、課金の管理をなす課金部32と、そのためのデータを保存するデータベース部33と、これ等各部31〜33を制御する制御部34とを有している。データベース部33は、本例においては、メディア利用率をメディア毎に格納するものであり、メディア識別子対応に、当該メディア識別子をAP2を介して受信した回数を記録する。
本例においては、雑誌である情報誌4に印刷されている二次元バーコードとしてエンコードされている接続設定情報41(エンコード情報であり、APの識別子、接続/サービス設定情報、メディア識別子などを含む)を、端末1において読取って、その接続/サービス設定情報を用いて無線LANスポットへ接続する場合について説明する。
図2は端末1における動作手順を示すフローチャートであり、端末1を用いて無線LANスポットに接続して各種サービスを受けるために、接続前に行われる手順である。先ず、ユーザ操作に応答して設定情報読取部12が起動され(ステップS1)、情報誌4の無線LANスポット紹介記事に印刷されている二次元バーコード化されたエンコード情報41を読込む(ステップS2)。そして、この読込んだエンコード情報を解釈して、APの識別子(AP2のESSID)、接続/サービス設定情報(WEP、ブラウザのWebプロキシー、スタートページのURLなど)、メディア識別子(情報誌4のISBN(Wired Equivalent Privacy)番号など)に変換する(ステップS3)。図3にこれ等情報の例を示している。
設定情報読取部12は、後にAP2が発見されたときに、複数の接続設定情報から、このAP2に接続するための情報を選択できるように、AP2のESSIDをキーにして、図3に示した情報をデータベース部14に保存する(ステップS4)。図4に、データベース部14の保存内容を示している。
次に、図5を参照して、本実施の形態におけるAP接続時の動作を説明する。端末1がAP2を検出すると(ステップS101)、端末1はAP2から報知されるESSIDをキーとして、データベース部14から接続設定情報とメディア識別子とを取出す(ステップS201、S102)。無線LAN接続/設定部11は、接続設定情報を用いて無線LAN接続設定を行い(ステップS103)、AP2のESSIDをパラメータとして、設定を行った旨の通知をアプリケーション部13に対して行う(ステップS104)。
アプリケーション部(例えば、ブラウザ)13は、AP2のESSIDをキーとしてデータベース部14からサービス設定情報(プロキシー、スタートページ)を取出し、アプリケーション部13自身の設定を行う(ステップS105)。無線LAN接続/設定部11はAP2に対して接続を行いブロードキャストにより課金サーバ3と通信可能になる(ステップS106)。
このブロードキャストは、端末1が無線LANに帰属してDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol )などによってIPアドレスが決定されたことをトリガとして開始される。なお、IPアドレスが静的に決まっている場合には、無線LANへの帰属がなされたタイミングで、開始される。このブロードキャストには、課金サーバ3を検索するための検索メッーセージであることを示す情報と、当該端末1のIPアドレスである。これに応答して、課金サーバ3は、自身のIPアドレスを、ユニキャストにより返送する(ステップS301)。これを受信した端末1は、課金サーバ3に“HTTP Request”によりメディア識別子を送信する(ステップS107)。具体的には、図6に示す如く、HTTPヘッダにX−MEDIA−ID:ヘッダを挿入し、ここにメディア識別子を書込み、課金サーバ3へ送信する。
課金サーバ3はデータベース部33に記録されているメディア毎の利用回数を月毎に集計して、図7に示す如く、記録する(ステップS302)。課金サーバ3は、無線LANスポット運用者がメディアの配布者に支払う料金として、(アクセス数×一件当りのアクセス料金)を算出する。
なお、ステップS106において、端末1がAP2へ接続する際に、課金サーバ3を検索するためのブロードキャストを行っているが、端末1がAP2に接続した時に、その旨をAP2が課金サーバ3へ知らせ、課金サーバ3は次のステップS301の動作を行うようにしても良い。
上述した実施の形態では、接続設定情報が二次元バーコードなどの特殊な形式でエンコードされて雑誌などの印刷物に印刷されていた例を示したが、図8に示す如く、文字情報42をそのまま印刷した場合にも、本発明は適用できる。この場合、端末1の設定情報読取部12はOCRを用いて文字による接続設定情報42(APの識別子、接続/サービス設定情報、メディア識別子)を読取るものとする。以下の動作は、先の実施の形態と同じである。この例では、メディア配布側で、当該情報をエンコードする必要がない。
先の実施の形態では、無線LANスポットの運用者が、接続/サービス設定情報の配布料として、メディア配布者へ支払うようにしているが、ユーザが当該配布料として、無線LANスポット運用者へ支払うようにすることも考えられる。この場合には、課金サーバ3のデータベース部33には、ユーザが無線LANスポットに接続した回数が、ユーザ識別子に対応づけて記録するようにする。
このとき、端末1の無線LAN接続/設定部11は、図5のステップS107において、課金サーバ3に対して、“HTTP Request”により、ユーザ識別子を送信する。すなわち、図9に示す如く、HTTPヘッダにX−USER−ID:ヘッダを挿入し、ここにユーザ識別子を書込み、課金サーバ3へ送信するのである。
課金サーバ3がユーザ識別子を受けると、このユーザ識別子をキーにして、データベース部33を検索して、このユーザ識別子に対応した無線LANスポット接続回数を記録する。この場合のデータベース部33の記録内容が図10に示されている。課金サーバ3は、このデータベース部33に記録されているユーザの利用回数を月毎に集計する。この場合の無線LANスポット運用者が徴収する料金は、(アクセス回数×一件当りのアクセス料金)で算出される。こうすることにより、無線LAN運用者は、ユーザから接続/サービス設定の利用回数に応じて配布料を回収できることになる。
本発明の別の実施の形態として、ユーザが接続/サービス設定配布料を、メディアの配布者に対して支払う場合が考えられる。本例では、課金サーバ3のデータベース部33において、ユーザ毎に、利用したメディア識別子と接続回数とを関連付けて記録するようにする。
このとき、端末1の無線LAN接続/設定部11は、図5のステップS107において、課金サーバ3に対して、“HTTP Request”により、ユーザ識別子とメディア識別子とを送信する。すなわち、図11に示すHTTPヘッダにユーザ識別子を書込んだX−USER−ID:ヘッダと、メディア識別子を書込んだX−MEDIA−ID:ヘッダを挿入し、これを課金サーバ3へ送信するのである。
課金サーバ3がユーザ識別子とメディア識別子とを受けると、データベース部33をユーザ識別子をキーにして検索し、このユーザ識別子に対応したメディア識別子と無線LANスポットへの接続回数を記録する。この記録内容が図12に示されている。
課金サーバ3はデータベース部33に記録されているユーザの利用回数を月毎に集計する。無線LANスポット運用者がユーザから徴収する料金は、(アクセス回数×一件当りのアクセス料金)として算出される。また、無線LANスポット運用者がメディア配布者に支払う料金は、ユーザ毎にメディアに対するアクセス料金を算出し、全てのユーザ分を加算したものとなる。
こうすることにより、データベース部33には、どのユーザがどのメディアを使用して何回接続したかが記録されているので、メディア配布者はユーザに対して接続/サービス設定の利用回数に応じて、接続/サービス設定利用料を、無線LANスポット運用者から回収できることになる。
1 移動通信端末
2 AP(アクセスポイント)
3 課金サーバ
11 無線LAN接続/設定部
12 設定情報読取部
13 アプリケーション部
14,33 データベース部
15,34 制御部
31 通信部
32 課金部

Claims (5)

  1. アクセスポイントを含む無線LANシステムに用いる無線通信端末であって、
    前記アクセスポイントを介した通信を利用したサービスをユーザに提供するアプリケーション部を含み、
    前記アクセスポイントへ接続する際に、前記アプリケーション部の前記サービスに関する設定情報を、当該アクセスポイントから報知される無線LANにおけるネットワーク識別情報に対応する、予め取得した設定情報へ変更し、
    前記設定情報は、バーコード、二次元バーコード、無線通信タグ、のいずれかによって提供されることを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記ネットワーク識別情報と前記設定情報とを対応付けて記憶する記憶手段を更に含み、
    前記アプリケーション部の前記設定情報は、当該アクセスポイントの前記ネットワーク識別情報に対応する前記記憶手段内の前記設定情報へ変更される請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記ネットワーク識別情報は、ESSID(Enhanced Service Set ID)またはBSSID(Basic Service Set ID)である請求項1または2記載の無線通信端末。
  4. 前記アプリケーション部は、メールアプリケーション、IP電話アプリケーション、Webブラウザのいずれかである請求項1〜3いずれか記載の無線通信端末。
  5. 前記アプリケーション部はWebブラウザであり、前記設定情報はプロキシー及びスタートページのURLを含む請求項1〜3いずれか記載の無線通信端末。
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