JP3895497B2 - 空調換気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、居室内を快適な空間とする空調換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、従来のディスプレースメント空調は(アンダーフロア方式)、空調機22で空調された冷気を給気ダクト20を通じて居室10内へ給気し、発生する上昇流により居住域内の熱負荷処理を行って、居室10内の温度をコントロールしていた。また、天井部に配置した吸込口24に吸い込まれた熱処理後の空気は、排気ダクト50を通じて、外部に排気されるか、還気ダクト52を通じて空調機22へ還流されていた。
【0003】
空調機22へ還流された空気は、新鮮な外気と混合されて所定の温度とされた後、再び給気ダクト20を通じて居室10内へ給気されるようになっている。
【0004】
ところで、居室10内に発熱源(人やOA機器)が多い場合や、天井パネル26に照明34等の熱負荷がある場合、排気できない熱が熱溜まりMとなって、天井パネル26の下部に滞留する。
【0005】
この熱溜まりMの空気の一部を還気ダクト52を通じて空調機22へ送ると、空調機22が居住域以外の熱負荷を処理することとなり、空調エネルギーの省エネルギー化が実現できない。
【0006】
なお、図6に示す壁面66の下方に設けた開口部68から比重の大きい冷気を床面に沿って広がるように流し出す、ディスプレースメント空調でも同様なことが言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、天井部付近に生じる熱溜まりの影響をコントロールし、人がいる空間(居住域)を快適に保つとともに、空調機にかかる負担を軽減することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、給気手段を通じて空調機で空調された空気が居室内へ給気され、居室内を快適な環境とする。また、居室の天井部には排気手段が配置されており、天井部付近に存在する熱溜まりの空気を外部に排気して空調負荷を減少させる。
【0009】
また、居室内には還気手段が設けられており、熱溜まりより下方の空気を空調機に還気する。この還気手段により、熱溜まりの空気より温度の低い空気が空調機へ還気されることになるので、空調機にかかる熱負荷を軽減することができる。
【0010】
また、排気手段に設けられた排気ダンパが排気量を調整し、還気手段に設けられ還気ダンパが空調機へ還気する還気量を調整する。
【0011】
さらに、制御手段が、熱たまりの位置に応じて、排気ダンパの開度、及び還気手段の開度を調整して、排気量及び還気量のバランスを決める。これにより、熱たまりの空気が空調機へ混入する割合が抑えられ、空調機の負荷が最小となるようにする。また、熱溜まりの温度は、体感温度にも影響するため(放射の影響)、快適性と空調機負荷を最適にするような制御を行うことも可能である。
【0012】
請求項2記載の発明では、還気手段の還気口が、居室の壁面の上下方向に複数配置され、それぞれの還気口が開閉可能とされている。従って、変動する熱溜まりの高さに応じて開閉する還気口を選択することで、空調機の負荷を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してディスプレースメント空調に用いられた第1実施形態の空調換気装置を説明する。なお、ディスプレースメント空調は一例であり、室内を撹拌して熱溜まりをなくしてしまうような天井吹出し方式以外の他の空調方式であっても、本発明は適用可能である。
【0014】
図1に示すように、居室10内には、多数の吹出孔12が形成された床部材16が敷き詰められて二重床とされ、床スラブ14と床部材16との間に給気通路18が形成されている。この給気通路18には、給気ダクト20を通じて空調機22から空調された冷気(一例として居室の温度より3℃低い温度)が供給される。
【0015】
一方、居室10の天井部には、吸込口24が形成された天井パネル26が配設され、天井スラブ28との間に排気通路30が構成されている。排気通路30には、排気ダクト32が接続されており、図示しない排気ファンによって排気通路30へ吸込まれた熱溜りMの空気が外部へ排気される。
【0016】
この構成では、吹出孔12から吹出された冷気が床面に漂いながら、内部発熱源である人体やOA機器によって生じる上昇気流と置き替わる。このようにして、居室10内に発生した熱や埃は上昇気流に乗って熱溜まりMへ移動し、吸込口24で吸込まれ、排気ダクト32を通じて外部へ排気される。
【0017】
ここで、熱溜まりMは、温度勾配が小さく循環流がある領域であり、天井パネル26に照明34等の熱負荷が沢山ある場合や居室10内に人が沢山いる場合に、循環流の最下部(熱溜まりMの境界面L)が下方に移動する。
【0018】
また、居室10の壁面には、還気口36が設けられている。この還気口36は、排気ダクト32の排気能力、内部発熱源の大きさ(居室10を使用すると予想される員数、照明やOA機器の数、劇場等の場合には入場者によって類推できる)によって推測される熱溜まりMの境界面Lの下方に位置している。すなわち、熱溜まりMの中の空気を還気ダクト38に取り込まない構成である。
【0019】
この還気ダクト38には、図示しない還気ファンが設けられており、還気口36を通じて還気ダクト38に取り込まれた居室10内の空気を空調機22の熱交換器(図示省略)へ送る。ここで、外気ダクト40から取り入れられた新鮮な外気と混合され、給気ダクト20を通じて給気通路18へ所定の温度と風速の空気が給気される。
【0020】
このように、第1実施形態では、熱溜まりMの境界面Lより下方の空気を空調機22に還気するという簡単な構成で、空調機22にかかる熱負荷を軽減することができる
次に第2形態に係る空調換気装置を説明する。
【0021】
第2形態では、熱溜まりMの位置を予め推測して還気口36の位置を決めるのではなく、熱溜まりMの高さを把握して、これに対応して還気量と排気量のバランスを制御するものである。
【0022】
以下、図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0023】
先ず、ステップ100で、居室10内の内部温度設定値SVを設定する。ステップ102では、温度センサ42により居室10内の温度が検出される。ステップ104では、内部温度設定値SVと検出温度PVとの温度差から、制御部44が空調機22で空調すべき調節量MVを算出して空調機22を駆動させる。空調機22では、冷媒の供給量を変えて(バルブの開度を変化させ)、給気温度を変える方式と、給気温度は一定で給気風量を変える方式がある。
【0024】
次に、ステップ106では、給気通路18の中に配置された温度センサ46で、給気される空気の温度θSAが測定される。なお、この給気温度θSAは、空調機22に還気される還気温度と空調機22の調節量MVから類推的に把握してもよい。
【0025】
次に、ステップ108では、給気温度から居室10内で除去された熱量が把握される。ステップ110では、居室10にある内部発熱源(在室している人員や使用状態にある照明やOA機器)と除去熱量から熱溜まりMの境界面L(熱溜まりの高さ)が把握される。なお、壁面の高さ方向に複数の温度センサを配置して、居室内の温度分布を割り出して熱溜まりMを把握してもよい。
【0026】
次に、ステップ112では、排気ダクト32に配置された温度センサ47で排気温度θRAが測定され、還気ダクト38に配置された温度センサ48で還気温度θEAが測定される。なお、排気温度θRA及び還気温度θEAは、熱溜まりMの境界面Lの高さから類推してもよい。
ステップ114では、排気温度及び還気温度から熱溜まりMの領域が類推され、熱溜まりの空気が還気口36から出来るだけ還気されないように、排気量と還気量のバランスを考慮して排気ダンパMD1、還気ダンパMD2、外気ダンパMD3の開度を算出し、ステップ116で排気ダンパMD1、還気ダンパMD2、外気ダンパMD3が駆動され、排気量、還気量、及び外気量のバランスがコントロールされる。
【0027】
このように、制御することで、熱溜まりの空気が空調機へ混入する割合いを抑え、空調機の熱負荷を軽減しながら、省エネルギーで快適な環境を構築できる。
【0028】
なお、還気量と排気量とのバランスを図る方法として、図4に示すように、壁面に縦長の還気口60を設け、上下方向に複数設けられたダンパ62で還気する位置を熱溜まりの位置に応じて可変とするような構成も考えられる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、天井部付近に生じる熱溜まりの影響をコントロールでき、人がいる空間(居住域)を快適に保つとともに、空調機にかかる負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態に係る空調換気装置を説明する全体図である。
【図2】 第2形態に係る空調換気装置を説明する全体図である。
【図3】 第2形態に係る空調換気装置の制御方法を示したフローチャートである。
【図4】 還気口の変形例を示す側面図である。
【図5】 従来のディスプレースメント式空調装置を示す全体図である。
【図6】 従来の他のディスプレースメント式空調装置を示す全体図である。
【符号の説明】
20 給気ダクト(給気手段)
32 排気ダクト(排気手段)
38 還気ダクト(還気手段)
44 制御部(制御手段)
60 還気口
MD1 排気ダンパ
MD2 還気ダンパ
MD3 外気ダンパ
Claims (2)
- 空調機で空調された空気を居室内へ給気する給気手段と、前記居室の天井部に配置され居室内の空気を排気する排気手段と、前記排気手段に設けられ排気量を調整する排気ダンパと、前記居室の壁面等に設けられ居室内の空気を前記空調機に還気する還気手段と、前記還気手段に設けられ前記空調機へ還気する還気量を調整する還気ダンパと、熱溜まりの位置を把握して、排気ダンパの開度、及び還気ダンパの開度を制御する制御手段と、を有することを特徴とする空調換気装置。
- 前記還気手段が、前記居室の壁面の上下方向に複数の還気口を備え、それぞれの還気口が開閉可能とされたことを特徴とする請求項1に記載の空調換気装置。
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JP11837899A JP3895497B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 空調換気装置 |
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KR102362793B1 (ko) * | 2021-07-09 | 2022-02-15 | 주식회사 유러스 | 바이오 공조 시스템 및 방법 |
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1999
- 1999-04-26 JP JP11837899A patent/JP3895497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102362793B1 (ko) * | 2021-07-09 | 2022-02-15 | 주식회사 유러스 | 바이오 공조 시스템 및 방법 |
WO2023282385A1 (ko) * | 2021-07-09 | 2023-01-12 | 주식회사 유러스 | 바이오 공조 시스템 및 방법 |
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