JP3895418B2 - ケーブル架設用金車 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電話線等のケーブルを架設するための金車に係り、特に金車を釣り下げるフックの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電話線のように重量のあるケーブルを架設するときには、電柱間にランド(鋼線)を張り、このランドの下に沿ってケーブルを架設しリング止めする。ランドを用いて支持させるのは、接続の関係で長距離ケーブルを使用するためであり、電力ケーブルのように短距離接続可能な軽量ケーブルを単純には使用できないからである。
【0003】
このようなケーブル架設工事は、近時、地上からの棹掛け式の架設方法が採られ、このときに例えば図8に示すような金車を使用する。金車1は、ケーブルを延ばすための金車本体2と、ランドに引っかけるためのフック本体3とからなっており、金車本体2はケーブル4を挿通させる中央凹型の鼓車5と、鼓車5の係止フレーム6、鼓車5の係止および解除を行う鈎フック7、回動自在に軸着された鼓車固定部8とを備える。
【0004】
一方フック本体2は、電柱間に張ったランド17に釣り下げる部分であって、ピン9によって回動可能に軸着させたフック10と、このフック10の開閉を行うための開閉部材11からなる。開閉部材11は、ピン12およびスプリング(図示せず)によって矢印A方向に付勢された柵材14と、この柵材14を矢印B方向に引っ張るためのリング15および連結杆16とを備える。尚、符号19はガイドピンである。
【0005】
金車1をランドに引っかけるときは、図9に示すように、ランド17にフック先端Fを仮吊りし、棹掛具によって地上からリング15を矢印B方向に引っ張ってランド17をフック頂部18に移動させ、リング15を開放する。すると柵材14がスプリング付勢によって矢印A方向へ移動し、フック10が閉じる。こうしてフック10を閉じた状態で、ケーブル4を延長させてゆく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の金車は、ランド17に引っかけるフックの操作が面倒であり、作業効率が悪いという問題がある。この理由は次の通りである。
【0007】
すなわち、金車1をランド17に引っかけるときは、いったんフック先端Fをランド17に仮止めし、その状態でリング15を矢印B方向に強く引く必要がある。ところがフック10は軽量化のため肉薄に成形してあり、スプリングの付勢力に抗してリング15を引くと、金車1がよじれ(横向きになり)、作業に慣れないとリング15を引く方向が定まらない。また無理に強くリング15を引くと金車の仮止めが外れる危険性もある。
【0008】
そこで本発明の目的は、地上からの棹掛け作業をより容易とするため、無理な力を要することなくランドへのフック係止を可能とする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係るケーブル架設用金車は、金車本体の上に取り付ける無底のケース体と、このケース体の内側に遊嵌して上下にスライドする摺動フックとからなり、前記ケース体は、対向壁面と、当該対向壁面に掛け渡した上下ふたつの横材を備える一方、前記摺動フックは、対向壁面に沿って摺動する対向パネルであるスライド部材と、該スライド部材を連絡する、斜め下方に延びた横材と、該横材に連接されて略く字状を呈するランド補足部と、当該摺動フックのスライド位置を上下で規制する位置決めストッパとを備えるものであり、前記ランド補足部は、スライド部材を連絡する横材の下面と、スライド部材の一方の下部に設けた補強材の上面とによって形成してなる。
【0010】
【作用】
本発明に係る金車は、金車本体の上部にケース体を設け、このケース体に嵌まって上下にスライドする摺動フックによってランドを補足させる。
【0011】
作業時は、棹掛具をケース体に係止し、フックを下死点に落とした状態で金車を持ち上げる。摺動フックの下端は略く字状になっており、下死点まで摺動フックを下げた状態では、この下端部がケース体から露出している。そして金車を持ち上げ、この部分をランドに引っかけて棹掛具を外すと、自重によってフックは上方に摺動し、下端部の略く字状部分がケース体下端部との間でランドを挟み閉じ、フック本体は上死点に位置してスライドが停止する。フックは自重によって自ら上方にスライドするため、作業力はまったく要しない。
【0012】
開放するときは、棹掛具によってケース体を上方へ持ち上げる。このときフックはランドに係止しているから、ケース体を上方へスライドさせするだけでよく持ち上げ力はほとんど要しない。ケース体が上方に動くことで、ランドを挟んでいたフックは相対的に下方へ下がることになり、下端部の略く字状の部分がケース体から下方に出て露出し、ランドはフックから開放される。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1〜図4は、本発明に係るケーブル架設用金車のフック部分の構成例を示すものである。金車の上方に固定するこのフックは、図1に示すようなケース体20と、図2に示すような摺動フック40とからなる。
【0014】
まず構成を説明すると、ケース体20は、例えば軽量金属で形成したボックス型のフレームケース21と、取付部37を備える。尚、取付部37は金車に固定できる限り形状は限定されないが、本実施例では例えば側面略三角形に成形してある。38はネジまたはボルトを挿通させるための取付孔で、図8,図9に示した鼓車(5)の係止フレーム(6)の頂部等に取付金具を挿通してケース体20を固定させるものである。
【0015】
フレームケース21は内部中空であり、側壁22,23と、中央に大きな略長方形の切欠部24を形成した側面パネル26とを備える。符号27は側面パネル26の上側横材、28は下側横材で、この下側横材28の下端部には斜め下方に傾斜する斜面31を形成しておく。好ましくは、この斜面31またはその近傍にゴムやウレタン等の弾性材を配する。この部分がランドを挟むため損傷を防止するためである。符号32は、側壁22に形成した補強部である。側壁22,23の内側面は、摺動フック40のすべりを滑らかにするため樹脂を配しておくことが望ましい。符号39は、位置決めストッパとしてのネジである。
【0016】
一方、このケース体20の内部に遊嵌する摺動フック40は図2に示すように、前記側壁22,23の内側面に当接して摺動するスライド部材42,43を備える。符号44は、スライド部材42,43を連絡する横材で、少なくともその下46は、一方のスライド部材43を短寸にし、他方のスライド部材42を長寸にすることによって、すでに述べた斜面31とほぼ同じ角度をなす傾斜となるよう角度設定してある。尚、この摺動フック40は軽量化のために樹脂または金属パネルで形成することが望ましい。
【0017】
符号45は、長寸のスライド部材42の下端部を補強する補強材で、その上48は前記下46の下端部から連続して略く字状を呈する形状に成形してある。この実施例では、下方さがりの傾斜をなすよう成形して全体形状を略三角形として、ランド補足部を形成した。尚、補強材45の上48は、略水平より下方に傾斜していれば良く、例えば傾斜角度は0度〜60度、望ましくは30〜45度に設定する。この角度は、ランドを補足または開放するときの作業性の問題であり、また略く字状の拡開角度を大きくすると補強材面積が小さくなるので、それらの相関で決定する。
【0018】
符号49はゴムまたはウレタン等の弾性材であり、前記ケース体20の斜面31(またはその近傍)に配する弾性材と対向させ、ランドを挟み閉じるときに損傷が生じないようにしておく。また符号50は、短寸のスライド部材43の側面に形成した凹溝で、ここにフレームケース21のネジ39先端を遊嵌させ、摺動フック40の上死点と下死点を決めるストッパを構成する。つまりネジ39の先端が凹溝50の上端と下端にぶつかり、摺動フック40が停止するようになっている。
【0019】
図3,図4に基づいて、ケーブル架設時の作業例を説明する。尚、予め本フックを金車に固定しておくことは当然である。ここで本フックをランド(ケーブル支持線)に係止させるには、図3の状態、すなわち摺動フック40を下死点まで下げた状態で、ケース体20の切欠部24に棹掛具(図示せず)を引っ掛け、持ち上げる。摺動フック側のスライド部材42,43が滑らかにスライドするのであれば、棹掛具で持ち上げたときに摺動フック40は自動的に下方にさがって図3の状態をつくる。
【0020】
ここで摺動フック40の略く字状の部分、つまり補強材45の上面48と横材44の下面46に囲まれた部分をランド17にもってゆき、下面46をランド17に引っかける。ここで棹掛具を外すと、金車の重みでケース体20が下方に引き落とされ、ランド17はケース側の斜面31に案内されつつ略く字状のランド補足部の角部方向に相対的に位置を移動させ、最終的に斜面31とフック側の弾性材49に挟まれる。弾性材を配してあるので、ランド(およびフック)は損傷しない。こうして摺動フック40は閉じてランド17に係止されるが、従来のフックと異なり、棹掛具を操作する必要がないので作業効率は格段に向上する。
【0021】
一方フックを外すときは先に金車側、つまり鼓車(5)を解除してケーブルから外しておき、その状態でケース体20の切欠部24に棹掛具を引っ掛け、ケース体20を持ち上げるだけで良い。摺動フック40はランド17に係止しているので、ケース体20を持ち上げると摺動フック40は相対的にスライドして下方に下がり、図3の状態に戻ってランド17を開放する。従って、ケース体20を持ち上げたまま棹掛具をランド17から遠ざけると、フック(40)はランド17から簡単に外れる。従来のようにリング(15)を引くなどの煩わしい操作はまったく必要がない。
【0022】
尚、本発明に係るケース体および摺動フックは、その形状を限定されない。また切欠部24の形状も適宜デザイン変更できる。切欠部24は、重量を軽減するとともに棹掛具を係止できれば良く、とくに実施例の形状に限定する必要はないからである。
【0023】
図5,図6は、ケース体20を金車に固定するための取付具の他の実施例を示すものである。この取付具60は、ケース体20の下端に切欠部62を形成し、その上方に略L字状の取付フランジ64を設けてある。65はビス孔である。取付具60によれば、取付部分の容積および重量が小さくなって取扱いがより容易となる。また従来一般に使用されている金車をそのまま用い、フック部分だけを本発明に係るケース型フックに交換することも出来るから、機材コストを抑えることが可能となる。
【0024】
図7は、本発明に係るケーブル架設用金車に適用するための棹掛具を示すものである。この棹掛具70は、その下端部71を所定長の竿に固定して使用するものであり、頭上のフックを地上から容易に操作できるよう略Y字状を呈するように二本のブランチ72,73を設け、一方のブランチ72には水平方向に伸びる係止片75、他方のブランチ73には垂直方向に伸びる係止片76を設けた。
【0025】
かかる形状によれば、次のように複数の操作を行うことが出来る。
■ フックを持ち上げるときは、係止片75の外側先端R1をケース体20の切欠部24に引っかけて持ち上げ、ランドに引っかける。
■ フックを解除するときは、ブランチ73の上端縁を取付部37外側に沿って滑らせ、係止片75の内側先端L1を、ケース体20の切欠部24に進入させる。この状態で切欠部24の上側横材27を持ち上げると、 フックはランドから外れる。
■ 図9で示した鼓車5を解除するときは、係止片76の下端Dを使って鈎フック7を引っかけ、そのまま下方に引く。
このような作業時、金車は頭上6メートルあまり上方にある。従って切欠部24に係止片を入れるのは非常に難しいが、ブランチ73の上端縁を取付部37外側に沿って滑らせることで一種のガイドとして機能させ、容易にフック解除ができるようにしてある。係止片76の上部分Pは、この解除操作を行うときの位置決めを容易にする。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るケーブル架設用金車によれば、無理な力を要することなくフック係止が可能となって、地上からの棹掛け作業がより効率的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケース体の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る摺動フックの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る摺動フックの開放状態を示す図である。
【図4】本発明に係る摺動フックの閉塞状態を示す図である。
【図5】本発明に係るケース型フックの取付具の一例を示す斜視図である。
【図6】図5に示す取付具の使用状態例を示す斜視図である。
【図7】本発明に適用する棹掛具を示す図である。
【図8】従来の金車(閉塞状態)を例示する図である。
【図9】従来の金車(開放状態)を例示する図である。
【符号の説明】
1 金車
5 鼓車
20 ケース体
40 摺動フック
21 フレームケース
37 取付部
38 取付ボルト
22,23 側壁
24 切欠部
26 側面パネル
27 上側横材
28 下側横材
31 斜面
32 補強部
39 ストッパ
42,43 スライド部材部
44 横材
45 補強材
46 下面
48 上面
49 弾性材
60 取付具
70 棹掛具

Claims (1)

  1. 金車本体の上に取り付ける無底のケース本体と、このケース体の内側に遊嵌して上下にスライドする摺動フックとからなり、
    前記ケース体は、対向壁面と、当該対向壁面に掛け渡した上下ふたつの横材を備える一方、
    前記摺動フックは、
    対向壁面に沿って摺動する対向パネルであるスライド部材と、
    スライド部材を連絡する、斜め下方に延びた横材と
    横材に連接されて略く字状を呈するランド補足部と、
    当該摺動フックのスライド位置を上下で規制する位置決めストッパとを備えるものであり、
    前記ランド補足部は、
    スライド部材を連絡する横材の下面と、スライド部材の一方の下部に設けた補強材の上面とによって形成してなることを特徴とするケーブル架設用金車。
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