JP3092920B1 - 懸吊器 - Google Patents

懸吊器

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JP3092920B1
JP3092920B1 JP11115509A JP11550999A JP3092920B1 JP 3092920 B1 JP3092920 B1 JP 3092920B1 JP 11115509 A JP11115509 A JP 11115509A JP 11550999 A JP11550999 A JP 11550999A JP 3092920 B1 JP3092920 B1 JP 3092920B1
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信一 合野
政芳 佐藤
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は小型化が可能であり、吊紐を確実に
保持でき、既存のクレーンアーム式リフト車やフォーク
リフトのサヤフォークにも適用可能である懸吊器を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の懸吊器は、懸吊式荷役機械アタ
ッチメントに用いられファスナや磁着体を有する吊紐が
付設されたコンテナ等の懸吊荷物を懸吊する懸吊器であ
って、支持部材と、前記支持部材の下面に固定された懸
吊鉤と、前記懸吊鉤の壁面に配設されたリンク支持部
と、前記支持部材と水平方向に移動するスライド部材
と、係着部を有する底辺リンク材と、両端が前記底辺リ
ンク材と前記スライド部材とに軸支された前部リンク材
及び後部リンク材と、を備えた構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナバッグ等
の懸吊荷物の懸吊を行うフォークリフトやクレーンアー
ム式リフト車等の荷役機械のアタッチメントとして用い
られる懸吊器に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、荷物の運搬・保管・回収・仕分け等
の荷役作業においては、フレキシブル・コンテナバッグ
又はソフトバッグ等の呼称で知られる荷役袋、管材を玉
掛けしたような荷等の吊紐付きの懸吊荷物がよく用いら
れている。また、このような懸吊荷物の持ち上げ及び運
搬を行う荷役作業には、フォークリフトやクレーンのよ
うな懸吊式荷役機械が用いられている。懸吊式荷役機械
としては、従来、アタッチメントに鉤部、吊上電磁石等
を用いた、懸吊用フォークリフト、クレーン、ホイス
ト、天井クレーン等が知られている。しかしながら、吊
紐が自由状態で自立する構造にない吊紐付きのコンテナ
バッグのような懸吊荷物を懸吊する懸吊作業において、
鉤部のような鉤状部を有する引掛式のアタッチメントを
備えた懸吊式荷役機械を用いて作業を行う場合、効率よ
く荷役作業を行おうとすると、懸吊式荷役機械を操作す
る荷役作業者と鉤状部に吊紐を通したり外したりする荷
役作業者との少なくとも二人の荷役作業者が必要となり
荷役作業者一人あたりの作業効率が低いという問題点を
有していた。また、懸吊式荷役機械の前を作業者が往来
し、また数段に段積みされたフレキシブルコンテナバッ
グ等は作業中に荷崩れなどを起こし易いため、作業の安
全性の点でも問題があった。また、吊上電磁石のような
吸着式のアタッチメントを用いた懸吊式荷役機械は、一
般的な荷役作業で扱われるような1トンから2トン程度
の重さの荷を磁着し懸吊するためには、強い磁着力を必
要とし、その為に大きな電力若しくは動力が必要とさ
れ、装置が大型化し、設備費用と運転コストが高くなる
と共に、小型フォークリフト等の小型の懸吊式荷役機械
には装着できないという問題点を有していた。
【0003】このような、問題点を解決した従来の懸吊
式荷役機械の懸吊器として、例えば、特開平7−285
796号公報(以下、イ号公報という)には、「コンテ
ナの吊り紐を引っ掻けるための爪部は、ガイドロッドの
先端部で支持され、エアシリンダは、ガイドロッド、ひ
いては爪部201を腕部の軸方向に操作し、エアシリン
ダは台座、ひいては爪部を昇降し、ガイドロッドの尾端
側には、ガイドレールにガイドされるガイドローラが設
けられており、ガイドレールは腕部の基端側ほど低くな
るように腕部に対し傾斜しており、爪部201を上昇さ
せ、吊り紐の先まで延ばして、コンテナ上に降ろし、そ
のまま爪部を腕部の基端側へと移動して、吊り紐を爪部
により引っ掻けて腕部に挿通させる吊り紐付きコンテナ
の吊り上げ装置」が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イ号公
報に開示された懸吊器は以下のような課題を有してい
た。 a.従来の懸吊器では機構が複雑なため荷役作業は様々
な気象条件等の環境条件の下で行われ、また、荷役作業
中に懸吊器自体に外部衝撃が加わるような状況下では故
障し易く、また、故障した場合の修理も複雑であるとい
う問題点を有していた。 b.その動作にガイドロッドやガイドローラ等の回転や
回動が伴うため、懸吊器自体を保護する保護具を取り付
けると、更に装置が大型化し、小型化に適さないという
課題を有していた。 c.腕部を吊紐に挿嵌する工程において、ガイドロッド
の腕部を前進させ吊紐に挿嵌するといった複雑な操作が
必要であり、更に、ガイドロッドと爪部を上方向に回動
させる空間が必要であるため、クレーン、ホイスト、天
井クレーン等の巻上型の懸吊式荷役機械のアタッチメン
トに用い難いという問題点を有していた。 d.ガイドロッドの腕部を前進させ吊紐に挿嵌するとい
った複雑な操作が必要であるため、フォークリフトの運
転手の行う操作が複雑であり、荷役作業の効率が低いと
いう問題点を有していた。 e.ガイドロッドの爪部を懸吊荷物の吊紐に引っかける
工程において、爪部がコンテナの袋を引っかけてコンテ
ナを倒したりコンテナに穴をあけたり傷を付け破袋した
りして、コンテナ中の荷物の破損やコンテナを破損する
という問題点があった。 f.コンテナバッグは倉庫に段積みして保管するが、コ
ンテナバッグの搬出入の際に、2段目以上の高さになる
とフォークリフトの運転手はコンテナバッグの上部が見
えないので、該吊紐をガイドロッドの爪部に引っかける
ことができず、作業が不可能という問題点を有してい
た。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、1人の荷役作業者でコンテナバッグ等の吊紐を確実
に把持し吊り下げることができるとともに、段積みされ
たコンテナバッグの積み上げ積み降ろし作業で段積みさ
れたコンテナバッグの上段のコンテナバッグの吊紐をも
吊り下げることができ、荷役作業の省力化を図ると共
に、荷役作業の作業性を著しく向上でき、更に、遠隔操
作が可能で、操作性に優れ、構造が簡単で故障率が低く
修理が簡単であり、小型化,コンパクト化が可能であ
り、吊紐が紐掛止部から抜脱することがなく、掛止部材
の先端部が脱落防止爪に引っ掛かることがなく、安全性
を著しく向上さえることができるとともに、既存のフォ
ークリフトのフォークに装着するだけで、フォークリフ
トを懸吊式荷役機械として転用でき、更に、既存のクレ
ーンアーム式リフト車やフォークリフトのサヤフォーク
に取り付けるだけで懸吊式荷役機械とすることができる
懸吊器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の懸吊器は以下の手段と作用を有している。
本発明の請求項1に記載の懸吊器は、吊紐に面ファスナ
や磁着体を有する係着具が付設されたコンテナ等の懸吊
荷物を懸吊する懸吊器であって、a.支持部材と、b.
前記支持部材の下面に固定され、前記吊紐に挿入され前
記懸吊荷物を懸吊する紐掛止部を有する懸吊鉤と、c.
前記懸吊鉤の先端部に突起状に形成された前記吊紐の抜
落を防止する抜け防止部と、d.前記懸吊鉤の壁面に配
設されたリンク支持部と、e.前記支持部材に配設され
た駆動部と、f.前記駆動部の駆動軸に固定され前記支
持部材と水平方向に移動するスライド部材と、g.前記
吊紐の前記面ファスナ又は前記磁着体を係合する面ファ
スナ又は磁着体を備えた係着部を有する掛止部材と、
h.両端が回動部及び回動関節によって前記掛止部材と
前記スライド部材とに軸支され平行に配設された前部リ
ンク材及び後部リンク材と、を備えていることとしたも
のであり、この構成により、以下の作用を有する。
【0007】a.駆動部を収縮方向に駆動させることに
よりスライド部材が支持部材に対して水平移動し、それ
に伴い、後部リンク材の後面がリンク支持部に当接しリ
ンク支持部上を滑動し、それに連動して、掛止部材が水
平状態を保持したまま斜め上方へ移動し、それらに伴
い、係着部を装着した吊紐は紐掛止部の上方に持ち上げ
られ、懸吊鉤を係着部を装着した吊紐の枠内に挿通させ
ることができる。 b.懸吊鉤の先端部に抜け防止部が形成されているの
で、懸吊荷物を懸吊時に吊紐が紐掛止部から抜け落ちる
のを防止し確実に保持できる。 c.固定部材の下端部と懸吊鉤の下端部を面一に位置す
るように形成した場合は、懸吊器を地上等に載置した場
合に懸吊器を安定して載置することができる。 d.紐係止部を湾曲状に形成した場合は、吊紐の掛止や
取り外しを円滑に行うことができる。 e.支持部材の上面は溶接や螺子等で固定可能な板状体
であるので、支持部材の上面をクレーンアーム式のリフ
ト車のアーム等に固定するだけで、懸吊器リフト車に改
造することができる。 f.支持部材の上面をクレーンアーム式のリフト車のア
ーム等にボルト等で固定した場合は、懸吊器を外しクレ
ーンと取り換えることができる。 g.懸吊鉤の下面を大きく形成した場合は、懸吊鉤の下
面で、地面等に支持できる。 h.離脱防止爪を備えた場合、懸吊鉤の先端部に抜け防
止部が形成されていることにより、吊紐が離脱防止爪に
当接しにくいので、離脱防止爪やスライド部材、駆動部
に懸吊荷物の荷重がかからず耐久性に優れ、また、懸吊
荷物の荷重がかからないことにより、離脱防止爪やスラ
イド部材、駆動部を軽量化できるので生産性に優れると
ともに作業性に優れる。
【0008】ここで、支持部材の形状としては、平板
状、管状で形成される。支持部材に螺孔を設け、クレー
ンアーム式のリフト車のアーム等と脱着自在に形成して
もよい。クレーンアーム式のリフト車のアーム等に溶接
する場合は平板状が好適に用いられる。溶接作業が容易
であり、支持部材の厚みを最小にすることができるから
である。スライド部材としては、木製、金属製、合成樹
脂製等の網状体、板状体、管状体が好適に用いられる。
掛止部材としては、木製、金属製、合成樹脂製等の板
状、網板状、棒状等の前部リンク材と後部リンク材の下
端部に両端が回動部及び回動関節によって軸支可能であ
るものが用いられる。また、両端が前部リンク材と後部
リンク材の中程に回動部及び回動関節によって軸支され
たリンク材を設け、両端が前部リンク材と後部リンク材
の下端部に配設された面ファスナ等の布帛体を設けても
よい。また、吊紐が磁着体を有する場合は、合成樹脂製
の板状体、網板状体に磁着体を埋設したもの、布帛体に
磁着体を含有させたもの等を用いていもよい。
【0009】駆動部としては、パワーシリンダ(商標
名)の名で知られるラックアンドピニオン型前後動機構
やベーン型前後動機構を用いた前後動型アクチュエータ
や空気シリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ等
のコントロールシリンダを用いた直動力伝達機構が用い
られるが、パワーシリンダが好適に用いられる。小型リ
フト車のバッテリー(12V又は24V)等の電源を用
いることができるからである。各リンク材は棒状の部
材、パイプ状の部材、板状の部材が用いられるが、安定
して吊紐を持ち上げられるため板状の部材を用いるのが
好ましい。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の懸吊器であって、前記駆動部が油圧式又は電
動式シリンダとピストンロッドで形成され、前記ピスト
ンロッドの先端部に前記スライド部材が固定されている
こととしたものであり、この構成により、請求項1で得
られる作用に加え、以下の作用を有する。 a.駆動部が電動式シリンダとピストンロッドで形成さ
れた場合は、小型リフト車のバッテリー等を電源として
用いることができ、駆動部が油圧式シリンダとピストン
ロッドで形成された場合は、小型の油圧ポンプを用いる
ことができるので、懸吊器を小型化できる。 b.駆動部が油圧式又は電動式シリンダとピストンロッ
ドで形成されているので、ピストンロッドをシリンダに
スムーズに出入させることができ、水平部材の水平移動
もガタつきがなく、スムーズに行われる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の懸吊器であって、前記スライド部材の
前方の下面に固定された離脱防止爪を備えていることと
したものであり、この構成により、請求項1又は2で得
られる作用に加え、以下の作用を有する。 a.スライド部材を摺動させることにより、掛止部材が
吊紐を持ち上げ、懸吊鉤に吊紐を挿通させると同時に、
離脱防止爪が懸吊鉤との間に吊紐が遊挿する閉じた空間
を作り、懸吊鉤が吊紐に挿通した後、吊紐が懸吊鉤から
離脱することを防止する。ここで、離脱防止爪の下端部
を前記懸吊鉤の下端部と前記紐掛止部の高さ以上の間の
位置に形成すると、懸吊器を地面等に載置した場合に離
脱防止爪が邪魔にならず懸吊器を懸吊器の下面で安定し
て保持することができる。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内何れか一項に記載の懸吊器であって、前記
懸吊鉤が、前記支持部材の下面の前記スライド部材を中
心に左右対称の位置に固定され、及び/又は、前記支持
部材の下面の前記懸吊鉤の後方に固定された固定部材
と、前記固定部材の前面に前記駆動部が配設されている
こととしたものであり、この構成により、請求項1乃至
3の内何れか一項で得られる作用に加え、以下の作用を
有する。 a.懸吊鉤がスライド部材を中心に左右対称の位置に固
定されているので、掛止部材が左右の懸吊鉤の中心に位
置することになり、掛止部材により持ち上げられた吊紐
は左右に固定された懸吊鉤の紐掛止部に均等に挿着さ
れ、懸吊荷物は安定して懸吊される。ここで、固定部材
の下端面と懸吊鉤の下端部は同じ高さに形成すると、懸
吊器を地上や床面に降ろして保管する場合に固定部材と
懸吊鉤で安定して保持できるので好ましい。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4の内何れか一項に記載の懸吊器であって、前記
支持部材が管状体で形成され、又は、前記支持部材の上
面に溶接で固定又は螺着で脱着自在に固定された管状体
を有していることとしたものであり、この構成により、
請求項1乃至4の内何れか一項で得られる作用に加え、
以下の作用を有する。 a.管状体にフォークリフトのフォークを収納すること
ができるので、懸吊器をフォークリフトに容易に着脱す
ることが可能となる。ここで、フォーク収納部としては
角柱状の中空体、中空部分がフォークの形状に合わせて
形成された中空体等が好適に用いられる。また、フォー
クリフトのフォークの抜脱を防止するために管状体のフ
ォークの基部側にフォーク抜脱防止部を設けてもよい。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至5の内何れか一項に記載の懸吊器であって、前記
支持部材の上面にサヤフォークの下面の傾斜角に合わせ
前記脱落防止爪側が高く前記懸吊鉤側が低く形成された
角度調整部を備えていることとしたものであり、この構
成により、請求項1乃至5の内何れか一項の作用に加
え、以下の作用を有する。 a.角度調整部を備えているので、既存のサヤフォーク
の下面に角度調整部及び/又は支持部材の上面を固定
し、懸吊器が固定されたサヤフォークにフォークリフト
のフォークを挿入することにより、既存のフォークリフ
ト車を懸吊器付きリフト車に改造することができる。 b.角度調整部の上面とサヤフォークの下面を螺着する
場合は、懸吊器がサヤフォークから取り外し可能にな
り、既存のサヤフォークとしても懸吊付きのサヤフォー
クとしても使用することができる。ここで、角度調整部
の上面をサヤフォークの下面に固定する手段は、溶接、
ボルトとナットを用いた螺着等が用いられる。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1乃至6の何れか一項に記載の懸吊器であって、前記掛
止部材の前端部に緩衝材を備えていることとしたもので
あり、この構成により、請求項1乃至6の何れか一項の
作用に加え、以下の作用を有する。 a.離脱防止爪に掛止部材の前端部が当接することを防
ぐとともに吊紐が離脱防止爪と係止部の間に引っ掛かる
のを防ぐとともに吊紐が係着具から脱落するのを防ぐと
ともに離脱防止爪や掛止部材が破損することがない。こ
こで、緩衝材としては、合成ゴム、発泡プラスチック、
段ボール、成形パルプ等が用いられるが、柔軟性や耐久
性が優れている合成ゴムが好適に用いられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
懸吊器の斜視図であり、図2は本発明の実施の形態1に
おける懸吊器の離脱防止爪が開状態における一部破断要
部側面図であり、図3は本発明の実施の形態1における
懸吊器の離脱防止爪が閉状態における一部破断要部側面
図である。図1〜図3において、100は本発明の実施
の形態1における懸吊器、101はフォークリフトのフ
ォークが収納可能な柱状の管状体で形成された支持部
材、102は支持部材101の後端部付近の下面に固着
された固定部材、103は固定部材102の前面に固定
されたピストン型前後動機構の駆動部たるパワーシリン
ダ(商標名)、103aはパワーシリンダ103のピス
トンロッド、103bはピストンロッド103aを支持
部材101と水平方向に前後動させるDCモータ、10
4は後端部がパワーシリンダ103のピストンロッド1
03aの前端部に固定され支持部材101と水平方向に
前後動する角柱状のスライド部材、105はスライド部
材104を中心にして左右対称に支持部材101の下面
に固着された先端部に鉤部を備えた懸吊鉤、106は懸
吊荷物の吊紐を凹部で掛止する懸吊鉤105の紐掛止
部、107はスライド部材104の先端部の下面に固着
され吊紐を紐掛止部106にガイドするとともに紐掛止
部106から離脱するのを防止する離脱防止爪、108
は板状体からなる掛止部材、109は掛止部材108に
巻着された面ファスナ、110,111はスライド部材
104の下面の回動部104a,104bで上端部11
0a,111aが軸支され下端部が回動関節110b,
111bにより掛止部材108に軸支された前部リンク
材及び後部リンク材である。前部リンク材110と後部
リンク材111は平行で長さが同一に形成されている。
掛止部材108を支持部材101と平行で上下動させる
ためである。112は懸吊鉤105の左右の内壁間に配
設されたベアリングからなる誘導ローラ、113は支持
部材101の下面前端部に固着されスライド部材104
の前部が出入自在に挿入されスライド部材104の前後
動をガイドする前部ガイド、114は支持部材101の
下面に固着されスライド部材104の前後動する際に横
振れを防止し直進するようにスライド部材104の両側
部をガイドする後部ガイド、115は支持部材101の
下面に舌片状に形成された螺着部115aに螺着され懸
吊鉤105の後端部から固定部材102の前端部までを
覆うケーシング、116は掛止部材108の先端部に配
設されたゴム板等からなる緩衝材、117は懸吊鉤10
5の先端部に突起状に形成され懸吊荷物の吊紐が紐掛止
部106から抜脱するのを防止する抜け防止部、118
はケーシング115の左右の内壁間に固定されスライド
部材104の下面を摺動自在に支持するスライド部材支
持部、119はケーシング115のスライド部材支持部
118より後方の左右の内壁間に固定されパワーシリン
ダ103を支持するパワーシリンダ支持部、120は支
持部材101の後部に延設されたフォーク固定部、12
1はフォーク固定部120の後端部付近に穿設された挿
入孔(図示せず)に脱着自在に配設され支持部材101
にフォークリフトのフォークが挿入された際にフォーク
の抜脱を防止する抜落防止部材の1つであるボルトであ
る。懸吊鉤105と固定部材102の下面は面一に形成
されている。懸吊器100を地面等に載置する際に安定
して載置できるためである。また、懸吊鉤105と離脱
防止爪107とケーシング115の下面は略面一に形成
されている。懸吊荷物の吊紐を引き寄せる場合や懸吊荷
物の吊紐の係着具に掛止部材108を係着させる場合
に、懸吊器100を下降させる際、懸吊鉤105やケー
シング115が懸吊荷物に当接したときに下降を停止さ
せることにより、離脱防止爪107の下降も停止させる
ことになるので、離脱防止爪107が懸吊荷物に食い込
み懸吊荷物が損傷するのを防止できる。また、懸吊荷物
の吊紐を引き寄せるときに離脱防止爪107が懸吊荷物
に引っ掛かり懸吊荷物が倒れることがない。
【0017】以上のように構成された本実施の形態1に
おける懸吊器について、以下その動作を図面を用いて説
明する。図4は本発明の実施の形態1における荷役作業
の作業状態を示す模式図である。11は懸吊荷物、12
は懸吊荷物11の吊紐、13は吊紐12に巻着され上面
に面ファスナを有する係着具、14は懸吊器100を挿
着したフォークリフトである。離脱防止爪107が支持
部材101の先端に位置した状態(以下、この状態を
「開状態」と呼ぶ。図2参照)から、パワーシリンダ1
03によりスライド部材104を図2のA方向(以下、
閉方向と呼ぶ)に向かって摺動させると、後部リンク材
111の後面が誘導ローラ112に当接し、後部リンク
材111の下部が支持部材101に回動部111aによ
り軸支されている上端部を中心として押し上げられなが
ら後方へ摺動する。後部リンク材111にリンクされた
掛止部材108は後部リンク材111に連動しながら掛
止部材108は水平を保持しつつ離脱防止爪107側に
向かって、斜め上方へ移動する。これに合わせて、前部
リンク材110は回動部110aと回動関節でリンクさ
れているので回動部110aを中心として斜上方へ移動
する。このとき、スライド部材104の前部下面に固着
された離脱防止爪107もスライド部材104とともに
懸吊鉤105の先端部付近まで移動する(以下、この状
態を「閉状態」と呼ぶ。図3参照)。閉状態において、
懸吊鉤105と離脱防止爪107とに挟まれた閉じた空
間が作られ、懸吊荷物11の吊紐12の内側がこの空間
に遊挿される。
【0018】以上のように構成された本実施の形態1に
おける懸吊器について、以下それを使用した懸吊作業時
の動作について図面を参照しながら説明する。図5は実
施の形態1における懸吊器の動作制御を行う基本的な回
路図である。図5において、103bはDCモータ、2
01は電源であり、一般的な小型のフォークリフト等に
用いられるバッテリー(12V又は24V)等が用いら
れる。202はヒューズ、203はパワーシリンダ10
3のピストンロッド103aが所定の伸長位置及び所定
の収縮位置に達すると回路を切断しDCモータ103b
を停止させるストローク検知部、204a,204bは
ピストンロッド103aを伸長・収縮させる切替えスイ
ッチである。懸吊作業を行うに当たって、図4に示すよ
うに、まず、荷役作業者は、フォークリフト14のフォ
ーク15に懸吊器100を装着する。装着は懸吊器10
0の支持部材101の筒部にフォーク15を挿入しフォ
ーク固定部120に抜落防止部材のボルト121をナッ
ト(図示せず)で固定する。また、それぞれの懸吊荷物
11の吊紐12に、上面に面ファスナの係着面を備えた
係着具13を取り付ける。次に、フォークリフト14を
運転してフォーク15を降ろし、懸吊器100を懸吊荷
物11の真上まで移動させ、懸吊器100を開状態とす
る(図2参照)。この状態で、掛止部材108に巻着さ
れた面ファスナ109を係着具13に当接させると、面
ファスナ109と係着具13の面ファスナが接合する。
吊紐12が作業者からみて懸吊荷物11に隠れており、
係着具13に面ファスナ109を接合させることが困難
な場合は、離脱防止爪107の先端部を吊紐12に引っ
掛け、手前に引き寄せることにより、係着具13を面フ
ァスナ109に接合可能な位置へ移動させたあと接合さ
せる。この際、作業者が懸吊器100を下降させ、離脱
防止爪107を吊紐12に近づけるときに、ケーシング
115や懸吊鉤105の下面を懸吊荷物11に当接させ
ることにより、懸吊器100の下降を停止させることが
できるので、ケーシング115や懸吊鉤105の下面と
略面一である離脱防止爪107の先端部が懸吊荷物11
に食い込む等して懸吊荷物11が損傷することがなく、
スムーズに吊紐12を引き寄せることができる。次に、
荷役作業者が方向切替えスイッチ204a,204bを
Xに接続するとDCモータ103bが駆動し、パワーシ
リンダ103が収縮し、それに伴って、図2に示すよう
にスライド部材104が閉方向Aに移動する。スライド
部材104の移動に伴って、後部リンク材111が誘導
ローラ112上を滑動し、掛止部材108は懸吊鉤10
5の紐掛止部106上方へ移動する。この移動に伴い、
掛止部材108の面ファスナ109に係着した懸吊荷物
11の係着具13とともに吊紐12が紐掛止部106上
方へ引き上げられ、吊紐12の内側に紐掛止部106が
貫挿される。ピストンロッド103aが所定の収縮位置
まで達し、図3に示す閉状態になると、ストローク検知
部203が回路を切断しDCモータ103bを停止す
る。この際、係着具13に伴って引き上げられた吊紐1
2の内側には懸吊鉤105が挿通されており、懸吊鉤1
05と離脱防止爪107に挟まれた閉じた空間に遊貫さ
れた状態となっている。この状態で、次に、支持部材1
01を上方に移動させると、懸吊荷物11の荷重により
係着具13は面ファスナ109から離れ、吊紐12が懸
吊鉤105の紐掛止部106により懸吊される。この
際、抜け防止部117が突起状に形成されているので、
吊紐12は懸吊鉤105から抜落することなく確実に保
持される。
【0019】次に、懸吊荷物11を懸吊された状態から
床上に降ろす場合や下段の懸吊荷物の上に段積みする場
合について説明する。まず、荷役作業者は懸吊器100
に懸吊荷物11を吊したフォークリフト14を移動さ
せ、所定位置で懸吊器100を下方に降ろし懸吊荷物1
1を床上や下段の懸吊荷物11の上に降ろす。次に、荷
役作業者が方向切替えスイッチ204a,204bをY
に接続するとDCモータ103bが駆動し、パワーシリ
ンダ103が伸張し、これに連動してスライド部材10
4が閉方向Aと逆方向(以下、「開方向」と呼ぶ。)に
摺動し、懸吊器100は再び開状態となる。ピストンロ
ッド103aが所定の伸張位置まで達し開状態になる
と、ストローク検知部203が回路を切断しDCモータ
103bを停止する。懸吊器100が開状態となり、パ
ワーシリンダ103の動作が停止した時点で、吊紐12
は紐掛止部106と掛止部材108の下面に挟まれた状
態であるが、支持部材101を図2のA方向に移動させ
ることによって、吊紐12が抜け防止部117の傾斜に
沿って上昇し、吊紐12の上昇に伴い掛止部材108が
押し上げられ、吊紐12が抜け防止部117の頂点まで
達すると、吊紐12は紐係止部106から外れ、載置作
業は完了する。
【0020】以上のように、本実施の形態1の懸吊器に
よれば以下の作用を有する。 a.パワーシリンダ103を収縮方向に駆動させること
によりスライド部材104が支持部材101に対して水
平移動し、それに伴い、後部リンク材111の後面が誘
導ローラ112に当接し誘導ローラ112上を滑動し、
それに連動して、吊紐12の係着具13と係着した掛止
部材108が水平状態を保持したまま斜め上方へ移動
し、それに伴い、係着具13を装着した吊紐12は紐掛
止部106の上方に持ち上げられ、懸吊鉤105を係着
具13を装着した吊紐12の枠内に挿通させることがで
きる。 b.抜け防止部117が懸吊鉤105の先端部に突起状
に形成されているので、吊紐12が紐掛止部106から
抜け落ちるのを防止し確実に保持できる。 c.スライド部材104を摺動させることにより、掛止
部材108が吊紐12を持ち上げ、懸吊鉤105に吊紐
12を挿通させると同時に、離脱防止爪107が懸吊鉤
105との間に吊紐12が遊挿した閉じた空間を作り、
吊紐12が懸吊鉤105から離脱することを防止でき
る。 d.固定部材102の下端部と懸吊鉤105の下端部は
面一に位置するように形成されているので、懸吊器10
0を地上等に載置・保管した場合に懸吊器100を、安
定して載置・保管をすることができる。 e.緩衝材116が掛止部材108の先端部に配設され
ているので、離脱防止爪107に掛止部材108の前端
部が当接することを防ぐとともに、吊紐12が離脱防止
爪107と掛止部108の間に引っ掛かるのを防ぐとと
もに、吊紐12が係着具13から脱落するのを防ぐとと
もに、掛止部材108の前端部が離脱防止爪107に引
っ掛かることがないので、離脱防止爪107や掛止部材
108が破損することがなく、作業が中断することがな
い。 f.紐掛止部106が湾曲状に形成されているので、吊
紐12の掛止や取り外しが円滑に行うことができる。 g.支持部材101にフォークリフト14のフォークが
収納可能であるので、懸吊器100をフォークリフト1
4に容易に着脱することが可能となる。 h.掛止部材108が左右の懸吊鉤105の中心に位置
することになり、掛止部材108により持ち上げられた
吊紐12は左右に固定された懸吊鉤105の紐掛止部1
2に均等に挿着され、懸吊荷物11を安定して懸吊する
ことができる。
【0021】(実施の形態2,3)図6は本発明の実施
の形態2における懸吊器の斜視図であり、図7は本発明
の実施の形態2における懸吊器をクレーンアームに固着
する場合の模式図であり、図8は本発明の実施の形態3
における懸吊器をサヤフォークに固着する場合の模式図
である。図6において、100aは本発明の実施の形態
2における懸吊器、101aは板状に形成され上面が溶
接や螺子等でフォークやサヤフォーク、アーム等に固定
可能に形成された支持部材、102aは高さが低く形成
された固定部材、115aはケーシングである。その他
の構成は実施の形態1と同様なので同一の符号を付して
その説明を省略する。図7において、20はクレーンア
ーム式のリフト車、21はクレーンアーム式のリフト車
20のアーム部、22はアーム部21の先端部に配設さ
れたクレーンである。懸吊器100aをアーム部21に
固着する場合は、クレーン22をアーム部21から切離
し、アーム部21の下面と懸吊器100aの支持部材1
01aの上面を溶接や螺子等の固定手段で固着する。次
いで、電気系統を接続しスイッチボックスを運転席に設
置する。ここで、スイッチボックスとしては、小型であ
り、所定の位置に磁着部や係止部などを設け運転席周囲
の所定の位置に取り付け可能であるものが好適に用いら
れる。また、バッテリーとスイッチボックスの接続部分
はワニグチクリップを用いるのが好ましく、懸吊器10
0aとスイッチボックスとの間の電源コードはコンセン
トで接続できるものが好ましい。懸吊器100aとスイ
ッチボックスを分離できることによって、懸吊器100
aの汎用性が高まるためである。これにより、実施の形
態1と同様の懸吊器を備えたフォークリフト車が完成
し、実施の形態1と同様にして荷役作業を行うことが可
能となる。図8において、100bは本発明の実施の形
態3における懸吊器、101bは支持部材、23はフォ
ークリフトのフォーク部が挿入されるサヤフォーク、2
4はサヤフォークの傾斜角と略同一の傾斜面24aを上
面に備えた角度調整板である。懸吊器100aをサヤフ
ォーク23に固着する場合は、まず、角度調整板24を
高く形成された端部が離脱防止爪107側に位置するよ
うに配置し、傾斜面24aと支持部材101aの上面で
懸吊器100aの支持部材101aの上面に溶接等で固
定する。次いで、サヤフォーク23の下面の傾斜に合わ
せて懸吊器100aに溶接された角度調整板24の傾斜
面24a及び支持部材101aの上面を溶接や螺子等
で、サヤフォーク23の下面に固定する。この際、懸吊
器100aをサヤフォーク23の最先端部に溶接する場
合は、懸吊器100aの荷重によりサヤフォーク23が
破損する可能性があるので、最先端部より少し基部側に
溶接固着する必要がある。懸吊器100aを固定したサ
ヤフォーク23にフォークリフトのフォークを挿入する
ことにより、実施の形態1と同様の荷役作業を行うこと
ができる。
【0022】以上のように本実施の形態2の懸吊器は構
成されているので、実施の形態1の懸吊器で得られる作
用に加え、以下の作用を有する。 a.支持部材101が柱状の中空体ではなく、上面が溶
接や螺子等で固定可能に形成された板状体であるので、
既存のクレーンアーム式のリフト車20等においても、
支持部材101aの上面を固定するだけで懸吊器リフト
車に改造すことができる。 b.懸吊器をボルト等でクレーンアーム式のリフト車2
0等に固定した場合は、懸吊器を外しクレーンを取り換
えることができる。 c.懸吊鉤105の下面を大きく形成しているので、懸
吊鉤105の下面で、地面等に支持できる。また、以上
のように本実施の形態3は構成されているので、実施の
形態1や実施の形態2の懸吊器で得られる作用に加え、
以下の作用を有する。 d.支持部材に上面に角度調整板を備えているので、既
存のサヤフォークの下面に配置し固定することができ
る。 e.ボルト等で脱着自在にサヤフォークに固定されてい
る場合は、懸吊器を使用しないときは、サヤフォークか
ら外し、保管をすることができる。 f.保管時には固定部材102と懸吊鉤105が面一に
形成されているので、固定部材102と懸吊鉤105が
脚部となり安定して保管でき、ガタつくことがないので
離脱防止爪107やパワーシリンダ103等の駆動手段
を傷めることがなく保管できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の懸吊器によれば以
下の効果を有する。請求項1に記載の発明によれば、以
下の効果を有する。 a.駆動部を収縮方向に駆動させることによりスライド
部材が支持部材に対して水平移動し、それに伴い、後部
リンク材の後面がリンク支持部に当接しリンク支持部上
を滑動し、それに連動して、掛止部材が水平状態を保持
したまま斜め上方へ移動し、それらに伴い、係着部を装
着した吊紐は紐掛止部の上方に持ち上げられ、懸吊鉤を
係着部を装着した吊紐の枠内に挿通させることができる
ので、1人の荷役作業者でコンテナバッグ等の吊紐を確
実に把持し吊り下げることができ、段積みされたコンテ
ナバッグの積み上げ積み降ろし作業で段積みされたコン
テナバッグの上段のコンテナバッグの吊紐をも1人の荷
役作業者で吊り下げることができ、荷役作業の省力化を
図るとともに、荷役作業の作業性を著しく向上できる
る。 b.構造が極めて簡単なので故障率が極めて低く修理が
簡単であり、メンテナンス性に優れるとともに生産性に
優れる。 c.懸吊鉤の先端部に抜け防止部が形成されているの
で、懸吊荷物を懸吊時に吊紐が紐掛止部から抜け落ちる
のを防止し確実に保持できるので作業性に優れるととも
に安全性に優れる。 d.固定部材の下端部と懸吊鉤の下端部を面一に位置す
るように形成した場合は、懸吊器を地上等に載置した場
合に懸吊器を安定して載置することができので部材に対
する負担も少なく、安全性に優れるともに耐久性に優れ
る。 e.紐係止部を湾曲状に形成した場合は、吊紐の掛止や
取り外しを円滑に行うことができるので作業性に優れ
る。 f.支持部材の上面は溶接や螺子等で固定可能な板状体
であるので、支持部材の上面をクレーンアーム式のリフ
ト車のアーム等に固定するだけで、懸吊器リフト車に改
造することができるので汎用性に優れる。 g.支持部材の上面をクレーンアーム式のリフト車のア
ーム等にボルト等で固定した場合は、懸吊器を外しクレ
ーンと取り換えることができるので汎用性に優れる。 h.懸吊鉤の下面を大きく形成した場合は、懸吊鉤の下
面で、地面等に支持できるので安全性に優れる。 i.離脱防止爪を備えた場合、懸吊鉤の先端部に抜け防
止部が形成されていることにより、吊紐が離脱防止爪に
当接しにくいので、離脱防止爪やスライド部材、駆動部
に懸吊荷物の荷重がかからず耐久性に優れ、また、懸吊
器の荷重がかからないことより、離脱防止爪やスライド
部材、駆動部を軽量化できるので生産性に優れるととも
に作業性に優れる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、以下の効果を有する。 a.駆動部が電動式シリンダとピストンロッドで形成さ
れた場合は、小型リフト車のバッテリー等を電源として
用いることができ、駆動部が油圧式シリンダとピストン
ロッドで形成された場合は、小型の油圧ポンプを用いる
ことができるので、懸吊器を小型化でき、搬送性に優れ
る。 b.駆動部が油圧式又は電動式シリンダとピストンロッ
ドで形成されているので、ピストンロッドをシリンダに
スムーズに出入させることができ、水平部材の水平移動
もガタつきがなく、スムーズに行われるので作業性に優
れる。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、以下の効果を有する。 a.スライド部材を摺動させることにより、掛止部材が
吊紐を持ち上げ、懸吊鉤に吊紐を挿通させると同時に、
離脱防止爪が懸吊鉤との間に吊紐が遊挿する閉じた空間
を作り、懸吊鉤が吊紐に挿通した後、吊紐が懸吊鉤から
離脱することを防止するので、安全性に優れるとともに
作業性に優れる。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内何れか一項の効果に加え、以下の効果を有す
る。 a.懸吊鉤がスライド部材を中心に左右対称の位置に固
定されているので、掛止部材の左右の懸吊鉤の中心に位
置することになり、掛止部材により持ち上げられた吊紐
は左右に固定された懸吊鉤の紐掛止部に均等に挿着さ
れ、懸吊荷物は安定して懸吊されるので安全性に優れ
る。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の内何れか一項の効果に加え、以下の効果を有す
る。 a.管状体にフォークリフトのフォークを収納すること
ができるので、懸吊器をフォークリフトに容易に着脱す
ることができるので、作業性に優れるとともに汎用性に
優れる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の内何れか一項の効果に加え、以下の効果を有す
る。 a.角度調整部を備えているので、既存のサヤフォーク
の下面に角度調整部の上面を固定し、懸吊器が固定され
たサヤフォークにフォークリフトのフォークを挿入する
ことにより、既存のフォークリフト車を懸吊器付きリフ
ト車に改造することができるので、汎用性に優れた懸吊
器を提供することが可能となる。 b.角度調整部の上面とサヤフォークの下面を螺着する
場合は、懸吊器がサヤフォークから取り外し可能にな
り、既存のサヤフォークとしても懸吊付きのサヤフォー
クとしても使用することができる汎用性に優れる。
【0029】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6の内何れか一項の効果に加え、以下の効果を有す
る。 a.離脱防止爪に掛止部材の前端部が当接することを防
ぐとともに吊紐が離脱防止爪と係止部の間に引っ掛かる
のを防ぐので作業性に優れ、吊紐が係着具から脱落する
のを防ぐので安全性に優れ、離脱防止爪や掛止部材が破
損することがないので耐久性に優れる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における懸吊器の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における懸吊器の離脱防
止爪が開状態における一部破断要部側面図
【図3】本発明の実施の形態1における懸吊器の離脱防
止爪が閉状態における一部破断要部側面図
【図4】本発明の実施の形態1における荷役作業の作業
状態を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態1における懸吊器の動作制
御を行うための基本的な回路図
【図6】本発明の実施の形態2における懸吊器の斜視図
【図7】本発明の実施の形態2における懸吊器をクレー
ンアームに固着する場合の模式図
【図8】本発明の実施の形態2における懸吊器をサヤフ
ォークに固着する場合の模式図
【符号の説明】
11 懸吊荷物 12 吊紐 13 係着具 14 フォークリフト 15 フォーク 20 クレーンアーム式リフト車 21 アーム部 22 クレーン 23 サヤフォーク 24 角度調整板 100,100a,100b 懸吊器 101,101a,101b 支持部材 102,102a 固定部材 103 パワーシリンダ 103a パワーシリンダのピストンロッド 103b DCモータ 104 スライド部材 105 懸吊鉤 106 紐掛止部 107 離脱防止爪 108 掛止部材 109 面ファスナ 110 前部リンク材 111 後部リンク材 112 誘導ローラ 113 前部ガイド 114 後部ガイド 115,115a ケーシング 116 緩衝材 117 抜け防止部 118 スライド部材支持部 119 パワーシリンダ支持部 120 フォーク固定部 121 ボルト 201 電源 202 ヒューズ 203 ストローク検知部 204a,204b 方向切替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/12,9/18 B66C 1/34,1/36

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊紐に面ファスナや磁着体を有する係着具
    が付設されたコンテナ等の懸吊荷物を懸吊する懸吊器で
    あって、a.支持部材と、b.前記支持部材の下面に固
    定され、前記吊紐に挿入され前記懸吊荷物を懸吊する紐
    掛止部を有する懸吊鉤と、c.前記懸吊鉤の先端部に突
    起状に形成された前記吊紐の抜落を防止する抜け防止部
    と、d.前記懸吊鉤の壁面に配設されたリンク支持部
    と、e.前記支持部材に配設された駆動部と、f.前記
    駆動部の駆動軸に固定され前記支持部材と水平方向に移
    動するスライド部材と、g.前記吊紐の前記面ファスナ
    又は前記磁着体を係合する面ファスナ又は磁着体を備え
    た係着部を有する掛止部材と、h.両端が回動部及び回
    動関節によって前記掛止部材と前記スライド部材とに軸
    支され平行に配設された前部リンク材及び後部リンク材
    と、を備えていることを特徴とする懸吊器。
  2. 【請求項2】前記駆動部が油圧式又は電動式シリンダと
    ピストンロッドで形成され、前記ピストンロッドの先端
    部に前記スライド部材が固定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の懸吊器。
  3. 【請求項3】前記スライド部材の前方の下面に固定され
    た離脱防止爪を備えていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の懸吊器。
  4. 【請求項4】前記懸吊鉤が、前記支持部材の下面の前記
    スライド部材を中心に左右対称の位置に固定され、及び
    /又は、前記支持部材の下面の前記懸吊鉤の後方に固定
    された固定部材と、前記固定部材の前面に前記駆動部が
    配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の内何
    れか一項に記載の懸吊器。
  5. 【請求項5】前記支持部材が管状体で形成され、又は、
    前記支持部材の上面に溶接で固定又は螺着で脱着自在に
    固定された管状体を有していることを特徴とする請求項
    1乃至4の内何れか一項に記載の懸吊器。
  6. 【請求項6】前記支持部材の上面にサヤフォークの下面
    の傾斜角に合わせ前記脱落防止爪側が高く前記懸吊鉤側
    が低く形成された角度調整部を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至5の内何れか一項に記載の懸吊器。
  7. 【請求項7】前記掛止部材の前端部に緩衝材を備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載
    の懸吊器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3653560A4 (en) * 2017-07-10 2021-04-07 Portocel Terminal Especializado De Barra Do Riacho S.A. LOAD MOVING EQUIPMENT
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