JP3026495B1 - コンテナ多段積用スプレッダ― - Google Patents

コンテナ多段積用スプレッダ―

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JP3026495B1
JP3026495B1 JP11002178A JP217899A JP3026495B1 JP 3026495 B1 JP3026495 B1 JP 3026495B1 JP 11002178 A JP11002178 A JP 11002178A JP 217899 A JP217899 A JP 217899A JP 3026495 B1 JP3026495 B1 JP 3026495B1
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Abstract

【要約】 【課題】ガイド機構の構成を簡単化でき、コンテナ多段
積みの作業能率を高め得るコンテナ多段積み用スプレッ
ダーを提供する。 【解決手段】スプレッダー本体12の4隅部にコンテナ
案内用のガイド機構13を夫々垂設状に設け、4つのガ
イド機構13のうち、運転席から視て手前側の2つのガ
イド機構を上下に伸縮可能で且つ伸長状態のとき吊持中
のコンテナ2より下側まで延びる伸縮式ガイド機構15
で構成すると共に、運転席から視て後側の2つのガイド
機構を固定式ガイド機構16で構成したので、伸長状態
のときに伸縮式ガイド機構15とコンテナ2とを固定す
る固定装置を設ける必要がなく、固定式ガイド機構16
の構成を簡単化でき、コンテナ多段積みの作業能率を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、コンテナ多段積
用スプレッダーに関し、特にガイド機構の構成を簡単化
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 コンテナヤード等で使用するコンテナ
搬送用クレーンは、コンテナヤードとトレーラシャーシ
間の積込み積降しを行うものであり、コンテナヤード上
に敷設したレール上を走行する形式のコンテナ搬送用ク
レーン(RMG)と、コンテナヤード上を自由にあるい
は走行ルートに従って走行するタイヤ形式のコンテナ搬
送用クレーン(RTG)とがある。
【0003】これらコンテナ搬送用クレーンはいずれも
多数のコンテナを跨ぐ門形状に構成され、クレーン運転
手の姿勢を基準として走行方向を左右方向とすると、前
後1対の脚構造と、その上端部に架着された梁構造とで
門形状に構成され、前後の脚構造の下端部には複数の走
行輪(駆動輪と従動輪)が設けられ、梁構造にはそれに
沿って前後方向へ横行可能なトロリーが装備され、この
トロリーに設けた巻上装置により主巻きロープを介して
昇降駆動され且つコンテナを吊持する為のスプレッダー
とを有する。
【0004】クレーン運転手はトロリーに付設の運転室
からクレーンを運転し、コンテナ搬送用クレーンを左右
方向に走行させ、トロリーを梁構造に沿って横行させ、
巻上装置によりスプレッダーを昇降させて荷役作業す
る。スプレッダーを構成するスプレッダー本体には、そ
の4隅部にコンテナを固定する為のツイストロックと、
コンテナ案内用のガイド機構が設けられている。このス
プレッダーにてコンテナを吊り上げる際には、トロリー
を横行させつつ、主巻きロープを繰出してスプレッダー
を下降させ、ガイド機構で案内しながらコンテナに対し
てスプレッダーを位置決め後、4つのツイストロックを
コンテナの上端の4隅の係合孔に嵌合させてコンテナを
スプレッダー本体に固定し、巻上装置により主巻きロー
プを介してコンテナを吊り上げて搬送する。
【0005】ところで、コンテナヤードでは、通常コン
テナを多段積みする為に、スプレッダーに吊持したコン
テナを、別のコンテナ上に複数段に積み重ねることが多
い。この多段積みの際、コンテナを吊持した状態のスプ
レッダー本体を下側の別のコンテナに対して正確に位置
決めしてから、吊持したコンテナを積み重ねるが、位置
決め作業を能率良く行うため、種々のガイド機構の提案
がなされている(特開平5−246680号、特開平5
−338986号、特開平10−87258号公報参
照)。
【0006】例えば特開平5−338986号公報に記
載のコンテナ多段積み用スプレッダーにおいては、スプ
レッダー本体の4隅部に対応する4つのガイド機構を設
け、コンテナの端部側の各1対のガイド機構を連結部材
で連結し、各対のガイド機構をそれらの中間に配置した
油圧シリンダ等の昇降装置により昇降可能に構成し、上
昇状態では4つのガイド機構をスプレッダー本体とほぼ
同レベルの位置に保持し、多段積みを行う際には4つの
ガイド機構を吊持したコンテナの4隅部に沿ってコンテ
ナの下端部まで下降させるように構成してある。そし
て、スプレッダー本体には第1センサーが装備され、こ
の第1センサーは、コンテナをスプレッダー本体に固定
する為のツイストロックの掛け・外しを検出し、掛け信
号又は外し信号を発信する機能を有する。2本の油圧シ
リンダは、コンテナ高さとほぼ同じストロークのもの
で、スプレッダー本体から上方へ突出状態に配設されて
いる。
【0007】各ガイド機構は、垂直面とこの垂直面に連
続した傾斜ガイド面を有し、垂直面の下端部内側に例え
ば、検出棒とバネとローラと近接スイッチからなる第2
センサーが設けられ、第2センサーはその内側にコンテ
ナが存在するときはコンテナ確認信号を発信し、コンテ
ナから外れたときコンテナ確認信号を遮断する。
【0008】前記スプレッダーによりコンテナを吊持
し、そのコンテナを搬送してから別のコンテナ上に多段
積みする際には、まずスプレッダーを吊持すべきコンテ
ナ上に下降させる。このとき第2センサーはその内側に
コンテナの存在を確認しないため、コンテナ確認信号が
出力されず、昇降装置により4つのガイド機構はスプレ
ッダー本体の4隅部に引き上げられた状態にあり、これ
ら4つのガイド機構をコンテナの上面の4隅部に当接さ
せて、コンテナに対してスプレッダー本体を位置決めす
る。
【0009】次に、ツイストロックによりコンテナを掴
み、第2センサーからコンテナ確認信号が入力される
と、第1センサーから掛け信号が制御装置に入力され、
この制御装置からガイド機構下降指令や下降指令信号が
昇降装置に出力され、4つのガイド機構は下降する。4
つのガイド機構が更に下降して、それらの傾斜ガイド面
がコンテナの下端部より下方に突出すると、第2センサ
ーがコンテナの下端から外れてコンテナ確認信号が遮断
され、制御装置から下降指令信号が遮断され、4つのガ
イド機構の下降が停止する。その後、固定装置によりコ
ンテナと4つのガイド機構とが固定される。
【0010】このような4つのガイド機構の下降・停止
・固定は、コンテナを吊り上げて搬送移動し、別のコン
テナ(下側コンテナ)上に下降する間に行われる。その
下側コンテナ上にスプレッダーを下降させると、吊持中
のコンテナ(上側コンテナ)より下側に突出した4つの
ガイド機構により、下側コンテナに対してスプレッダー
本体を位置決めし、上側コンテナを下側コンテナ上に多
段積みする。その後、ツイストロックを外してから、4
つのガイド機構を上昇させる。
【0011】他方、特開平5−338985号公報のコ
ンテナ多段積みスプレッダーでは、左右両下端部の各対
のガイド機構を連結し、油圧シリンダを含む共通の昇降
機構で昇降可能に構成してある。このスプレッダーにお
いても、前記公報のものと同様に、4つのガイド機構を
下降状態にし、固定ピンによりコンテナに固定した状態
にしてから、多段積みの際のスプレッダーの位置決めに
適用する。
【0012】特開平6−144767号公報のコンテナ
多段積みスプレッダーでは、左右両下端部の各対のガイ
ド機構を連結し、チェーン式の昇降機構で昇降可能に構
成してある。このスプレッダーにおいても、前記公報の
ものと同様に、4つのガイド機構を下降状態にし、固定
ピンによりコンテナに固定した状態にしてから、多段積
みの際のスプレッダーの位置決めに適用する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】 特開平5−2466
80号公報、特開平5−338986号公報、特開平1
0−87258号公報などに記載のコンテナ多段積み用
スプレッダーにおいては、ガイド機構に立向きの固定ガ
イド部材を備えていないから、スプレッダー本体に対す
るガイド機構の位置(平面視における位置)がぐらつき
易い。そのため、ガイド機構を昇降手段により下側のコ
ンテナの隅部まで下降させて固定手段によりコンテナの
下端部に固定した状態で多段積みの為のガイドに供する
必要がある。それ故、ガイド機構に油圧シリンダ等を含
む固定手段を設けなければならないので、ガイド機構の
構造、それらガイド機構の為の駆動制御手段の構成が複
雑になる。
【0014】前記固定手段は、コンテナの下端隅部の係
合孔に嵌合ピン等を嵌合させる構成とされることが多い
が、ガイド機構の位置ズレにより固定手段による固定が
円滑にいかず、コンテナ多段積みの作業能率が低下しや
すい。また、4つのガイド機構をほぼコンテナの高さ分
だけ昇降する昇降装置が設けられるが、その昇降ストロ
ークが大きいため昇降装置の油圧シリンダのストローク
が大きく、昇降装置が大型化し高価になる。前記昇降装
置の油圧シリンダがスプレッダー本体から上方へ突出し
ているため、防護性に乏しく、物が衝突したりして破損
しやすい。本発明の目的は、ガイド機構の構成を簡単化
でき、コンテナ多段積みの作業能率を高め得るコンテナ
多段積み用スプレッダーを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】 請求項1のコンテナ多
段積用スプレッダーは、コンテナ搬送用クレーンでコン
テナを吊って多段積みするのに供するスプレッダーにお
いて、前記スプレッダーのスプレッダー本体の4隅部に
コンテナ案内用のガイド機構を夫々垂設状に設け、4つ
のガイド機構の各々を、上下に伸縮可能で且つ伸長状態
のとき吊持中のコンテナより下側まで延びる伸縮式ガイ
ド機構で構成し、前記伸縮式ガイド機構は、スプレッダ
ー本体に上端部が固定されて下方へ所定長さ延びる固定
ガイドと、この固定ガイドに上下摺動可能に装着された
可動ガイドと、固定ガイドの側面付近に配設され可動ガ
イドを昇降駆動可能な流体圧シリンダとを有することを
特徴とするものである。
【0016】前記スプレッダーにコンテナを吊持し、そ
のコンテナを別のコンテナ上に多段積みする際には、ま
ず、4つの伸縮式ガイド機構を収縮状態に保持した状態
で下降させ、運転席から目視しつつ4つの伸縮式ガイド
機構により、コンテナに対してスプレッダー本体を位置
決めしながら、スプレッダー本体をコンテナ上に下降さ
せる。
【0017】このコンテナを、例えば4組のツイストロ
ックによりスプレッダー本体に固定してコンテナを吊持
し、そのコンテナを別のコンテナ上へ搬送する。次に、
4つの伸縮式ガイド機構の4つの固定ガイドに対して各
可動ガイドを下方へ伸長させて吊持中のコンテナより下
側まで延ばす。その後スプレッダーを下降させ、4つの
伸長させた可動ガイドにより、前記別のコンテナに対し
てスプレッダー本体と上側コンテナとを位置決めし、上
側のコンテナを下側の別のコンテナ上に多段積みするこ
とができる。
【0018】請求項2のコンテナ多段積用スプレッダー
は、コンテナ搬送用クレーンでコンテナを吊って多段積
みするのに供するスプレッダーにおいて、前記スプレッ
ダーのスプレッダー本体の4隅部にコンテナ案内用のガ
イド機構を夫々垂設状に設け、4つのガイド機構のう
ち、運転席から視て手前側の2つのガイド機構を上下に
伸縮可能で且つ伸長状態のとき吊持中のコンテナより下
側まで延びる伸縮式ガイド機構で構成すると共に、運転
席から視て後側の2つのガイド機構を立向きの固定ガイ
ド部材を含む固定式ガイド機構で構成したことを特徴と
するものである。
【0019】前記スプレッダーにコンテナを吊持し、そ
のコンテナを別のコンテナ上に多段積みする際には、ま
ず、伸縮式ガイド機構を収縮状態に保持した状態で下降
させ、運転席から目視しつつ2つの固定式ガイド機構と
2つの伸縮式ガイド機構により、コンテナに対してスプ
レッダー本体を位置決めしながら、スプレッダー本体を
コンテナ上に下降させる。
【0020】このコンテナを、例えば4組のツイストロ
ックによりスプレッダー本体に固定してコンテナを吊持
し、そのコンテナを別のコンテナ上へ搬送する。次に、
伸縮式ガイド機構を下方へ伸長させて吊持中のコンテナ
より下側まで延ばす。その後スプレッダーを下降させ、
2つの伸縮式ガイド機構により、前記別のコンテナに対
してスプレッダー本体と上側コンテナとを位置決めし、
上側のコンテナを下側の別のコンテナ上に多段積みする
ことができる。尚、4組のツイストロックを外した後ス
プレッダーを上昇させて次の荷役作業を行う。
【0021】請求項3のコンテナ多段積用スプレッダー
は、請求項の発明において、前記伸縮式ガイド機構
は、スプレッダー本体に上端部が固定されて下方へ所定
長さ延びる固定ガイドと、この固定ガイドに上下摺動可
能に装着された可動ガイドと、固定ガイドの側面付近に
配設され可動ガイドを昇降駆動可能な流体圧シリンダと
を有することを特徴とするものである。
【0022】コンテナの多段積みを行う場合、固定ガイ
ドに対して可動ガイドを、流体圧シリンダにより吊持中
のコンテナより下側まで延ばし、その延ばした左右1対
の可動ガイドにより、運転席より目視しながら、下側の
別のコンテナに対してスプレッダー本体を位置決めす
る。尚、コンテナの多段積みを行わない場合には、流体
圧シリンダを収縮状態に保ち、収縮状態の可動ガイドに
より、吊持対象のコンテナに対してスプレッダー本体を
位置決めする。
【0023】請求項4のコンテナ多段積用スプレッダー
は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記伸縮式
ガイド機構は、可動ガイドが下方へ最大伸長したとき固
定ガイドに対して可動ガイドをロックするロック機構
と、前記流体圧シリンダにより可動ガイドを上昇させる
ときにロック機構のロックを解除する解除機構とを有
し、前記ロック機構は、固定ガイドに保持されたロック
ピンと、可動ガイドに形成されロックピンが嵌まる嵌合
穴と、ロックピンをロック位置の方へ付勢するバネ部材
とを備えたことを特徴とするものである。
【0024】流体圧シリンダのロッドを突出させ、可動
ガイドが下方へ最大限伸長したとき、ロックピンがバネ
部材によりロック位置の方へ付勢されて嵌合穴に嵌まる
ことでロック状態となり可動ガイドをロックするので、
可動ガイドのストローク調整等をする必要はなく、流体
圧シリンダの制御系が簡単化する。また、可動ガイドの
上昇に連動して解除機構が作動してロック機構のロック
を解除するので、伸縮式ガイド機構の構造が簡単化す
る。尚、ロック機構のロック時においては、可動ガイド
に外力が作用してもその外力が流体圧シリンダまで及ば
ないため、流体圧シリンダは可動ガイドの昇降駆動能力
だけを持っていればよい。
【0025】
【0026】請求項のコンテナ多段積用スプレッダー
は、請求項4の発明において、前記解除機構は、可動ガ
イドに枢着されるとともに流体圧シリンダのロッドの先
端部に連結された揺動片と、この揺動片に形成されロッ
クピンに当接する当接部とを含み、この当接部がロック
ピンに当接してロックピンを嵌合穴から離脱させてロッ
クを解除するように構成されたことを特徴とするもので
ある。可動ガイドのロックを解除させる時は、流体圧シ
リンダのロッドを退入駆動すると、揺動片が揺動し当接
部がロックピンに当接する。更にバネ部材が圧縮されつ
つロックピンを嵌合穴から嵌脱することで可動ガイドの
ロックを解除する。
【0027】請求項のコンテナ多段積用スプレッダー
は、請求項1〜の何れかの発明において、前記各ガイ
ド機構の下端部には、コンテナに当接してコンテナに対
してスプレッダー本体を前後方向にガイドする傾斜ガイ
ド面が夫々形成されたことを特徴とするものである。吊
持中のコンテナとその下方の別のコンテナとの前後方向
の位置にズレがあるときは、傾斜ガイド面のガイド作用
で、前後方向の位置ズレが解消する。
【0028】請求項のコンテナ多段積用スプレッダー
は、請求項の発明において、前記各ガイド機構の下端
部には、コンテナに当接してコンテナに対してスプレッ
ダー本体を左右方向にガイドする傾斜ガイド面が夫々形
成されたことを特徴とするものである。吊持中のコンテ
ナとその下方の別のコンテナとの左右方向の位置にズレ
があるときは、前記傾斜ガイド面のガイド作用で、左右
方向の位置ズレが解消する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態に係るコンテナ
多段積用スプレッダー(以後、単にスプレッダーと呼
ぶ)は、コンテナ搬送用クレーンに適用されるものであ
る。尚、クレーン運転手から視た状態を基準として前後
左右を定義して以下説明する。図1に示すように、本実
施形態に係るコンテナ搬送用クレーン1は、タイヤ輪を
介して自走する形式のクレーンであり、このコンテナ搬
送用クレーン1は、多数のコンテナ2を跨ぐ門形状に構
成されている。
【0030】コンテナ搬送用クレーン1は、鉛直に立設
した4本の脚部3と、前側及び後側における左右2本の
脚部3の下部同士を連結する前後1対の連結部材4と、
これら連結部材4の各々の下部に設けられた複数のタイ
ヤ輪5(駆動輪と従動輪を含む)と、前後に対応する脚
部3の上端同士を夫々連結する2対の梁部6と、これら
梁部6に沿って前後方向に横行移動自在に設けられたト
ロリー7と、このトロリー7の巻上装置8の主巻きロー
プ9に吊持されてコンテナ2を吊持して搬送する為のス
プレッダー10とを有する。
【0031】図1に示すように、トロリー7には運転席
11が固定的に装備され、クレーン運転手はこの運転席
11からコンテナ搬送用クレーン1を操縦し荷役作業を
行う。図1、図2、図4に示すように、スプレッダー1
0のスプレッダー本体12は、矩形枠状のスプレッダー
本体中央部12aと、このスプレッダー本体中央部12
aの左右両側に伸縮自在に装備された1対のスプレッダ
ー本体可動部12bとを有する。
【0032】スプレッダー本体12の4隅部にコンテナ
案内用のガイド機構13が夫々垂設状に設けられ、スプ
レッダー本体12の4隅部にはコンテナ2を固定する為
の4組のツイストロック(図示略)が夫々設けられてい
る。このスプレッダー10には、スプレッダー本体12
を、20フィートコンテナに適合する長さと、40フィ
ートコンテナに適合する長さに切換える切換え機構(図
示略)が設けられている。前記切換え機構は、油圧シリ
ンダを主体とする伸縮機構やワイヤと複数のシーブとワ
イヤを駆動する電動ウインチなどを含む伸縮機構で構成
されている。図4に鎖線で図示のように、1対のスプレ
ッダー本体可動部12bを収縮状態に保持すると、20
フィートコンテナに適合する長さになる。また、図4に
実線で図示のように、1対のスプレッダー本体可動部1
2bを伸長状態に保持すると、40フィートコンテナに
適合する長さになる。
【0033】図1、図2に示すように、4つのガイド機
構13のうち、運転席11から視て手前側の2つのガイ
ド機構13を伸縮式ガイド機構15で構成するととも
に、運転席11から視て後側の2つのガイド機構13を
固定式ガイド機構16で構成してある。図2、図5〜図
7に示すように、伸縮式ガイド機構15は、上下に伸縮
可能で且つ最大限伸長したとき吊持中のコンテナ2より
下側まで延びるように構成されている。即ち、各伸縮式
ガイド機構15は、スプレッダー本体12の前側の端部
の隅部に連結された支持フレーム17aと、この支持フ
レーム17aにその上端部が固定された角筒状の固定ガ
イド17と、この固定ガイド17に上下摺動可能に装着
された角筒状の可動ガイド18と、固定ガイド17の側
面付近に配設されて可動ガイド18を昇降駆動可能な油
圧シリンダ19とを有する。
【0034】図2、図10〜図12に示すように、各固
定式ガイド機構16は、立向き(鉛直)の固定ガイド部
材16bを主体にして構成され、固定式ガイド機構16
の上下長さは伸縮式ガイド機構15の収縮時の上下長さ
とほぼ同一になるように設定され、各固定式ガイド機構
16の上端部はスプレッダー本体12の後側の端部の隅
部に連結された支持フレーム16aに固定されている。
【0035】図8、図9に示すように、各伸縮式ガイド
機構15は、ロック機構20と解除機構21とを有す
る。前記ロック機構20は可動ガイド18が下方へ最大
限伸長したとき固定ガイド17に対して可動ガイド18
をロックし、解除機構21は油圧シリンダ19により可
動ガイド18を上昇させるときにロック機構20のロッ
クを解除する。固定ガイド17の下部の内部には、左右
方向向きの筒状部材22がその開口部を油圧シリンダ1
9側に向けて配設され、筒状部材22の開口部側の端部
にはフランジ22aが固着され、このフランジ22aを
固定ガイド17に当接させ且つ盲板22bを固定ガイド
17に固定し、フランジ22aと盲板22bで固定ガイ
ド17を挟持するように固定されている。
【0036】図8、図9に示すように、ロック機構20
は、筒状部材22に摺動可能に保持されたロックピン2
3と、可動ガイド18に形成されロックピン23が嵌ま
る嵌合穴24と、ロックピン23と筒状部材22の盲板
22bとの間に介装されロックピン23をロック位置の
方へ付勢するバネ部材25とを有する。尚、ロックピン
23は、組立時にその軸中心部の孔部23aにボルト2
6を挿通した状態で筒状部材22内に挿入され、このボ
ルト26の先端側にバネ部材25を外装した上で筒状部
材22内にグリース等の潤滑剤が所定量充填され、ボル
ト26の先端部が盲板22bに螺合固定され、盲板22
bが固定ガイド17に溶接にて固定される。尚、ロック
ピン23をボルト26の頭部で係止することで、ロック
ピン23の摺動範囲が規制される。
【0037】図8、図9に示すように、解除機構21
は、可動ガイド18に前後向きの枢支ピン27aにて枢
着されるとともにブラケット27bとピン27cを介し
て油圧シリンダ19のロッド19aの先端部に連結され
た揺動片27と、この揺動片27に形成されロックピン
23に当接する当接部28とを有する。この解除機構2
1は、油圧シリンダ19のロッド19aが収縮すると
き、揺動片27が嵌合穴24に向かって揺動し、当接部
28がロックピン23に当接してロックピン23を嵌合
穴24から離脱させてロック機構20のロックを解除す
る。
【0038】図2、図6、図11に示すように、各固定
式ガイド機構16の下端部(つまり、固定ガイド部材1
6bの下端部)と、各伸縮式ガイド機構15の下端部
(つまり、可動ガイド18の下端部)には、傾斜ガイド
面29が夫々形成され、これら傾斜ガイド面29は、コ
ンテナ2に当接してコンテナ2に対してスプレッダー本
体12を前後方向に位置決めする機能を有する。
【0039】ここで、高さが8フィートのコンテナ2を
吊る場合には、図2に示すように、伸縮式ガイド機構1
5を収縮状態に保持すると、固定式ガイド機構16と伸
縮式ガイド機構15とが高さ方向に同長となり、両方の
傾斜ガイド面29がコンテナ2よりも下側へ突出するた
め、1対の伸縮式ガイド機構15と1対の固定式ガイド
機構16とで、コンテナ2に対してスプレッダー本体1
2を位置決めしつつ、コンテナ2の多段積みを行うこと
ができる。
【0040】また、高さが9フィート6インチのコンテ
ナ2Aを吊る場合には、図3に示すように、伸縮式ガイ
ド機構15を伸長状態に保持する。すると、クレーン運
転手から視て手前側の左右1対の伸縮式ガイド機構15
が吊持中のコンテナ2Aよりも下側へ突出するため、こ
れら1対の伸縮式ガイド機構15によりコンテナ2Aに
対してスプレッダー本体12を位置決めしつつ、コンテ
ナ2Aの多段積みを行うことができる。
【0041】次に、コンテナ搬送用クレーン1の作用に
ついて説明する。但し、9フィート6インチのコンテナ
2Aを多段積みする場合を例として説明する。図13
(a),(b)に示すように、スプレッダー10により
コンテナ2Aを吊持し、そのコンテナ2Aを、別のコン
テナ2A上に多段積みする際には、コンテナ搬送用クレ
ーン1のトロリー7を1対の梁部6に沿って横行させ、
その後、巻上装置8の主巻きロープ9を繰出してスプレ
ッダー10をコンテナ2A上に下降させる。このとき伸
縮式ガイド機構15は収縮状態にあり、運転席から目視
しつつ手前側の2つの伸縮式ガイド機構15及び2つの
固定式ガイド機構16により、吊持対象のコンテナ2A
に対してスプレッダー本体12を位置合わせする。
【0042】尚、地上に直接載置されたコンテナ2を荷
役作業する場合には、伸縮式ガイド機構15を収縮状態
に保持すると、固定式ガイド機構16と伸縮式ガイド機
構15とが高さ方向に同長となり、両方の傾斜ガイド面
29がコンテナ2の下端よりも上側に収まるため、積込
み,積降し時にガイド機構13がヤードやトレーラシャ
ーシのフレームに干渉することなく荷役作業を行うこと
ができる。
【0043】次に、図13(c),(d)に示すよう
に、このコンテナ2Aを4組のツイストロックによりス
プレッダー本体12に固定して吊持し、コンテナヤード
上の別のコンテナ2A上に移動する。次に油圧シリンダ
19のロッド19aを突出し、伸縮式ガイド機構15の
可動ガイド18を下方へ最大限伸長させたとき、ロック
ピン23がバネ部材25によりロック位置の方へ付勢さ
れて嵌合穴24に嵌まることで、ロック機構20がロッ
ク状態となる。その後スプレッダー10を下降させる
と、吊持中のコンテナ2より下側まで延びた伸縮式ガイ
ド機構15により、前記別のコンテナ2Aに対してスプ
レッダー本体12を位置決めし、吊持したコンテナ2A
を前記別のコンテナ2A上に多段積みすることができ
る。
【0044】次に、4組のツイストロックをコンテナ2
Aから外した後、スプレッダー10をコンテナ2Aから
離脱させるとともに可動ガイド18のロックを解除す
る。即ち、油圧シリンダ19のロッド19aを退入駆動
することで、揺動片27が揺動し当接部28がロックピ
ン23に当接する。更にバネ部材25が圧縮されつつロ
ックピン23を嵌合穴24から嵌脱することで可動ガイ
ド18のロックを解除する。これにより次の荷役作業を
行うことができる。
【0045】尚、コンテナ2Aを平積みする場合、例え
ばトレーラシャーシ上のコンテナ2をコンテナヤード上
に平積みするような場合あるいは、コンテナヤード上の
コンテナ2Aをトレーラシャーシ上に載置するような場
合には、伸縮式ガイド機構15の可動ガイド18を収縮
状態のまま摺動させずにスプレッダー本体12を位置合
わせする。勿論、ロック機構20と解除機構21も作動
させることなく荷役作業を行うことができる。
【0046】次に、前記実施形態を変更した変更形態に
ついて説明する。図14に示すように、変更形態に係る
スプレッダー10Aは、4つのガイド機構13の各々を
伸縮ガイド機構15で構成し、その他は前記実施形態と
同様の構成となっている。このスプレッダー10Aによ
れば、4つの伸縮式ガイド機構15でスプレッダー本体
12を前後左右方向にガイドするので位置決めに要する
時間を著しく短縮することができる。その他前記実施形
態と同様の作用・効果を奏する。
【0047】次に、前記実施形態を部分的に変更する変
更例について説明する。 1)本発明のスプレッダー10を、コンテナヤード上に
敷設したレール上を走行するコンテナ搬送用クレーンに
採用することもできる。 2)図15に示すように、各固定式ガイド機構16の下
端部と、可動ガイド18の下端部に、コンテナ2に当接
してコンテナ2に対してスプレッダー本体12を左右方
向にガイドする傾斜ガイド面30を設けてもよい。 3)スプレッダー本体12とコンテナ2,2Aとの固定
機構として、ツイストロック以外の種々の固定機構を適
用することもあり得る。 その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形
態に種々の変更を付加した形態で実施することも可能で
ある。
【0048】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、4つのガイ
ド機構の各々を伸縮式ガイド機構で構成し、伸縮式ガイ
ド機構は上下に伸縮可能で伸長状態のとき吊持中のコン
テナより下側まで延びる構成であるので、伸長状態のと
きに、伸縮式ガイド機構を吊持したコンテナに固定する
固定手段を設ける必要がなく、伸縮式ガイド機構の構成
と、その駆動制御手段の構成が簡単化する。更に、4つ
の伸縮式ガイド機構でスプレッダー本体を前後左右方向
にガイドするので位置決めに要する時間を著しく短縮す
ることができる。固定手段を省力する分、ガイド機構の
作動を迅速化して作業能率を高めることができる。
に、伸縮式ガイド機構が、スプレッダー本体に上端部が
固定されて下方へ所定長さ延びる固定ガイドと、この固
定ガイドに上下摺動自在の可動ガイドを有するため、可
動ガイドを固定ガイドで案内するガイド性能を確保でき
る。また、可動ガイドを昇降駆動する流体圧シリンダを
固定ガイドの側面付近に配設したため、流体圧シリンダ
がスプレッダー本体の上方へ突出することがなく、破損
しにくくなる。
【0049】請求項2の発明によれば、4つのガイド機
構のうち、運転席から視て手前側の2つのガイド機構を
伸縮式ガイド機構で構成し、運転席から視て後側の2つ
のガイド機構を立向きの固定ガイド部材を含む固定式ガ
イド機構で構成し、伸縮式ガイド機構は上下に伸縮可能
で伸長状態のとき吊持中のコンテナより下側まで延びる
構成であるから、次の効果が得られる。
【0050】固定式ガイド機構は立向きの固定ガイド部
材により上下方向のガイド性能が高くなるから、固定式
ガイド機構を吊持したコンテナの下端部に固定する固定
手段を設ける必要がなく、固定式ガイド機構の構成と、
その駆動制御手段の構成が簡単化する。伸縮式ガイド機
構は上下に伸縮可能で伸長状態のとき吊持中のコンテナ
より下側まで延びる構成であるから、伸長状態のとき
に、伸縮式ガイド機構を吊持したコンテナに固定する固
定手段を設ける必要がなく、伸縮式ガイド機構の構成
と、その駆動制御手段の構成が簡単化する。固定手段を
省力する分、ガイド機構の作動を迅速化して作業能率を
高めることができる。しかも、伸縮式ガイド機構の伸縮
ストロークをコンテナの高さほど大きくする必要がない
から、伸縮式ガイド機構の小型化と、製作コストの低減
を図ることができる。
【0051】請求項3の発明によれば、伸縮式ガイド機
構が、スプレッダー本体に固定されて下方へ所定長さ延
びる固定ガイドと、この固定ガイドに上下摺動自在の可
動ガイドを有するため、可動ガイドを固定ガイドで案内
するガイド性能を確保できる。また、可動ガイドを昇降
駆動する流体圧シリンダを固定ガイドの側面付近に配設
したため、流体圧シリンダがスプレッダー本体の上方へ
突出することがなく、破損しにくくなる。その他請求項
と同様の効果を奏する。
【0052】請求項4の発明によれば、伸縮式ガイド機
構は、可動ガイドが最大伸長したとき固定ガイドに対し
て可動ガイドをロックするロック機構と、前記流体圧シ
リンダによりロック機構のロックを解除する解除機構と
を有するので、可動ガイドが最大伸長した状態を安定さ
せ、安定したガイド性能を確保することができる。ロッ
ク機構は、可動ガイドが下方へ最大限伸長したとき、ロ
ックピンがバネ部材によりロック位置の方へ付勢されて
嵌合穴に嵌まることでロック状態となるので、ロック機
構の構造を簡単化して確実に作動させることができると
ともに、流体圧シリンダの為の複雑な駆動制御系が不要
となる。また、ロック機構と解除機構の作動切換えを流
体圧シリンダの伸縮により行えるので、伸縮式ガイド機
構の構造が簡単化する。それ故、スプレッダーの製造コ
ストを低減することができる。その他請求項1〜3の何
れかと同様の効果を奏する。
【0053】求項の発明によれば、解除機構の構造
を簡単化して確実に作動させることができる。その他請
求項4と同様の効果を奏する。
【0054】請求項の発明によれば、各固定式ガイド
機構と各伸縮式ガイド機構の下端部には、コンテナに当
接してコンテナに対してスプレッダー本体を前後方向に
ガイドする傾斜ガイド面が夫々形成されたので、これら
傾斜ガイド面のガイド作用で、スプレッダー本体をコン
テナに正確にかつ簡単に前後方向に位置決めでき、コン
テナの多段積み作業を迅速に行うことができる。その他
請求項1〜と同様の効果を奏する。
【0055】請求項の発明によれば、各固定式ガイド
機構と各伸縮式ガイド機構の下端部には、コンテナに当
接してコンテナに対してスプレッダー本体を左右方向に
ガイドする傾斜ガイド面が夫々形成されたので、これら
傾斜ガイド面のガイド作用で、スプレッダー本体をコン
テナに正確にかつ簡単に左右方向に位置決めでき、コン
テナの多段積み作業を迅速に且つ確実に行うことができ
る。その他請求項と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンテナ搬送用クレー
ンと多段積みしたコンテナの側面図である。
【図2】スプレッダーとコンテナ(小型)の要部拡大斜
視図である。
【図3】スプレッダーとコンテナ(大型)の要部拡大斜
視図である。
【図4】スプレッダーの平面図である。
【図5】伸縮式ガイド機構の正面図である。
【図6】伸縮式ガイド機構の右側面図である。
【図7】伸縮式ガイド機構の平面図である。
【図8】伸縮式ガイド機構のロック機構と解除機構の拡
大断面図である。
【図9】伸縮式ガイド機構のロック機構と解除機構の拡
大断面図である。
【図10】固定式ガイド機構の背面図である。
【図11】固定式ガイド機構の左側面図である。
【図12】固定式ガイド機構の平面図である。
【図13】(a)〜(d)はスプレッダーを用いてコン
テナ多段積みを行う際の各作業段階の状態を説明する説
明図である。
【図14】4つのガイド機構の各々を伸縮式ガイド機構
で構成したスプレッダーの変更形態の図2相当図であ
る。
【図15】ガイド機構に前後方向案内用の傾斜ガイド面
と左右方向案内用の傾斜ガイド面とを形成したスプレッ
ダーの変形例の図2相当図である。
【符号の説明】
1 コンテナ搬送用クレーン 2 コンテナ 10,10A スプレッダー 11 運転席 12 スプレッダー本体 13 ガイド機構 14 切換え機構 15 伸縮式ガイド機構 16 固定式ガイド機構 16b 固定ガイド部材 17 固定ガイド 18 可動ガイド 19 油圧シリンダ 19a ロッド 20 ロック機構 21 解除機構 23 ロックピン 24 嵌合穴 27 揺動片 28 当接部 29,30 傾斜ガイド面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−77453(JP,A) 特開 平10−87258(JP,A) 実開 昭59−112884(JP,U) 特許2601394(JP,B2) 特公 昭54−30175(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ搬送用クレーンでコンテナを吊
    って多段積みするのに供するスプレッダーにおいて、 前記スプレッダーのスプレッダー本体の4隅部にコンテ
    ナ案内用のガイド機構を夫々垂設状に設け、 4つのガイド機構の各々を、上下に伸縮可能で且つ伸長
    状態のとき吊持中のコンテナより下側まで延びる伸縮式
    ガイド機構で構成し 前記伸縮式ガイド機構は、スプレッダー本体に上端部が
    固定されて下方へ所定長さ延びる固定ガイドと、この固
    定ガイドに上下摺動可能に装着された可動ガイドと、固
    定ガイドの側面付近に配設され可動ガイドを昇降駆動可
    能な流体圧シリンダとを有する ことを特徴とするコンテ
    ナ多段積用スプレッダー。
  2. 【請求項2】 コンテナ搬送用クレーンでコンテナを吊
    って多段積みするのに供するスプレッダーにおいて、 前記スプレッダーのスプレッダー本体の4隅部にコンテ
    ナ案内用のガイド機構を夫々垂設状に設け、 4つのガイド機構のうち、運転席から視て手前側の2つ
    のガイド機構を上下に伸縮可能で且つ伸長状態のとき吊
    持中のコンテナより下側まで延びる伸縮式ガイド機構で
    構成するとともに、運転席から視て後側の2つのガイド
    機構を立向きの固定ガイド部材を含む固定式ガイド機構
    で構成したことを特徴とするコンテナ多段積用スプレッ
    ダー。
  3. 【請求項3】 前記伸縮式ガイド機構は、スプレッダー
    本体に上端部が固定されて下方へ所定長さ延びる固定ガ
    イドと、この固定ガイドに上下摺動可能に装着された可
    動ガイドと、固定ガイドの側面付近に配設され可動ガイ
    ドを昇降駆動可能な流体圧シリンダとを有することを特
    徴とする請求項に記載のコンテナ多段積用スプレッダ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記伸縮式ガイド機構は、可動ガイドが
    下方へ最大伸長したとき固定ガイドに対して可動ガイド
    をロックするロック機構と、前記流体圧シリンダにより
    可動ガイドを上昇させるときにロック機構のロックを解
    除する解除機構とを有し、 前記ロック機構は、固定ガイドに保持されたロックピン
    と、可動ガイドに形成されロックピンが嵌まる嵌合穴
    と、ロックピンをロック位置の方へ付勢するバネ部材と
    を備えた ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    のコンテナ多段積用スプレッダー。
  5. 【請求項5】 前記解除機構は、可動ガイドに枢着され
    るとともに流体圧シリンダのロッドの先端部に連結され
    た揺動片と、この揺動片に形成されロックピンに当接す
    る当接部とを含み、この当接部がロックピンに当接して
    ロックピンを嵌合穴から離脱させてロックを解除するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項4に記載のコン
    テナ多段積用スプレッダー。
  6. 【請求項6】 前記各ガイド機構の下端部には、コンテ
    ナに当接してコンテナに対してスプレッダー本体を前後
    方向にガイドする傾斜ガイド面が夫々形成されたことを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコンテナ多段
    積用スプレッダー。
  7. 【請求項7】 前記各ガイド機構の下端部には、コンテ
    ナに当接してコンテナに対してスプレッダー本体を左右
    方向にガイドする傾斜ガイド面が夫々形成されたことを
    特徴とする請求項に記載のコンテナ多段積用スプレッ
    ダー。
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