JP3894895B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3894895B2 JP3894895B2 JP2003048796A JP2003048796A JP3894895B2 JP 3894895 B2 JP3894895 B2 JP 3894895B2 JP 2003048796 A JP2003048796 A JP 2003048796A JP 2003048796 A JP2003048796 A JP 2003048796A JP 3894895 B2 JP3894895 B2 JP 3894895B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- acid
- integer
- average
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物、詳しくは衣料などの油脂汚れの除去能および再汚染防止能に優れた洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、衣料類に用いられる洗剤には、再汚染防止剤としてゼオライト、ポリカルボン酸塩、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなどのビルダーが配合されている。しかしながら、これらのビルダーは、泥などの粒子汚れに効果はあるものの、衣類に付着した汚れの主成分である油脂汚れを除去する効果はほとんどなく、さらに再汚染防止効果も十分ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、衣類等の油脂汚れの除去能に優れ、かつ再汚染防止能を有する洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、油脂汚れ特に脂肪酸の除去能に優れ、かつ再汚染防止能に優れた洗浄剤組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、特定のポリオキシアルキレンアミンを配合した洗浄剤がこれらの目的に対し有効であることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(A)、並びに、ビルダーとして、数平均分子量が1,500〜50,000のカルボキシル基含有ポリマーの有機アミン塩および/または第4級アンモニウム塩(G)を含有する洗浄剤組成物、および該洗浄剤組成物からなる衣料用液体洗剤である。
【0005】
【化7】
【0006】
式中、R1は炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数8〜24のアシル基と炭素数1〜6のアルキル基を有するアシロキシアルキル基もしくはアシルアミノアルキル基、炭素数8〜24のアルキル基と1〜10個の炭素数2〜4のオキシアルキレン基を有するアルキル(ポリ)オキシアルキレン基、または炭素数8〜24のアリールアルキル基、A1およびA2は炭素数2〜4のアルキレン基、mおよびnはm+nの平均が25〜300となる0または1以上の整数である。
【0007】
【発明の実施の形態】
一般式(1)において、R1としては以下の基が含まれる。
炭素数が8〜24、好ましくは12〜20、さらに好ましくは14〜20、特に好ましくは16〜20のアルキル基としては、直鎖もしくは分岐のアルキル基またはシクロアルキル基、例えばn−、i−オクチルおよび2−エチルヘキシル基、n−およびi−ノニル基、n−およびi−デシル基、n−およびi−ドデシル基、n−およびi−トリデシル基、n−およびi−テトラデシル基、n−およびi−ヘキサデシル基、ステアリル基、ノナデシル基、エイコシル基、並びにテトラコシル基等;
炭素数が8〜24、好ましくは12〜20、さらに好ましくは14〜20、特に好ましくは16〜20のアルケニル基としては、オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、オレイル基、およびガドレイル基等;
炭素数8〜24、好ましくは12〜20、さらに好ましくは14〜20、特に好ましくは16〜20のアシル基を有し、かつ炭素数1〜6、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜2のアルキル基を有するアシロキシアルキル基としては、ラウロイロキシエチル基、ラウロイロキシプロピル基、ステアロイロキシエチル基、ステアロイロキシプロピル基、オレオイロキシエチル基、オレオイロキシプロピル基等;炭素数8〜24、好ましくは12〜20、さらに好ましくは14〜20、特に好ましくは16〜20のアシルアミノ基を有し、かつ炭素数1〜6、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜2のアルキル基を有するアシルアミノアルキル基としては、ラウラミドエチル基、ラウラミドプロピル基、ステアラミドエチル基、ステアラミドプロピル基等;炭素数8〜24、好ましくは12〜20、さらに好ましくは14〜20、特に好ましくは16〜20のアルキル基を有し、かつ1〜10個の炭素数2〜4、好ましくは2〜3のオキシアルキレン基を有するアルキル(ポリ)オキシアルキレン基(オキシアルキレン基の重合度=1〜10)としては、ラウリルポリ(n=6)オキシエチレン基、ヘキサデシルオキシエチレン基など;炭素数8〜24のアリールアルキル基としては、アルキル基の炭素数が2〜18のもの、例えば6−フェニルヘキシル基、7−フェニルヘプチル基、8−フェニルオクチル基、10−フェニルデシル基、12−フェニルドデシル基等;が挙げられる。
【0008】
これらのうち、衣料用繊維に対する再汚染防止効果の点から好ましいものは炭素数12〜20のアルキル基およびアルケニル基であり、特に、炭素数16〜20のアルキル基およびアルケニル基である。
【0009】
A1およびA2の炭素数2〜4のアルキレン基としては、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,2−ブチレン基、2,3−ブチレン基および1,4−ブチレン基があげられる。
【0010】
mおよびnは通常0または1以上、好ましくは1〜400、さらに好ましくは1〜200の整数であり、m+nの平均は通常25〜300、好ましくは25〜250、さらに好ましくは40〜200である。m+nの平均が25未満では、十分な再汚染防止効果が得られず、また、300を越えると洗浄力が悪くなる。(A)におけるオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含量が50モル%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70モル%以上である。
【0011】
(A1O)mおよび(A2O)nにおいて、A1とA2は同一でも異なっていてもよい。また、A1およびA2のそれぞれが二種以上のアルキレン基から構成される場合の付加形式はランダム付加、ブロック付加およびこれらの併用があげられる。
(A1O)m−Hおよび(A2O)n−Hは、好ましくは、それぞれ下記一般式(2)および(3)で表される基である。
【0012】
【化8】
【0013】
式中、A3およびA4は炭素数3または4、好ましくは3のアルキレン基である。p1およびp2は通常1以上、好ましくは1〜400、さらに好ましくは1〜250の整数であり、p1+p2の平均は通常1〜300、好ましくは1〜150である。q1およびq2は通常0または1以上、好ましくは1〜200の整数であり、q1+q2の平均は通常0〜150、好ましくは1〜100である。r1およびr2は通常0または1以上、好ましくは1〜200の整数であり、r1+r2の平均は0〜150、好ましくは2〜100である。s1およびs2は通常0または1以上、好ましくは1〜100の整数であり、s1+s2の平均は0〜150、好ましくは1〜50である。t1およびt2は通常0または1以上、好ましくは0または1〜30の整数であり、t1+t2の平均は0〜20、好ましくは0〜10である。また、オキシエチレン基の合計(p1+p2+q1+q2+s1+s2)は好ましくは20以上、さらに好ましくは25以上である。q1およびr1、またはq2およびr2が1以上の場合、[(C2H4O)q1・(A3O)r1]または[(C2H4O)q2・(A3O)r2]はランダム付加またはブロック付加を示し、好ましくはランダム付加である。
【0014】
(A)は、公知の方法で、以下のように製造できる。例えば、R1−NH2で表されるアミン類に触媒(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒)の存在下で、アルキレンオキサイドを80〜200℃で付加反応させることにより製造できる。
使用できるアミン類としては、前述の一般式(1)におけるR1(R1−NH2からNH2を除いた残基)を与えるアミンであれば特に限定されない。
例えば、炭素数8〜24のアルキルもしくはアルケニルアミン(オクチルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、1−メチルヘキシルアミン、1−メチルオクチルアミン、1−メチルラウリルアミン、1−メチルステアリルアミンおよび1−メチルオレイルアミンなど);炭素数8〜24のアシル基と炭素数1〜6のアルキル基を有するアシロキシアルキルアミン(ラウロイロキシエチルアミン、ステアロイロキシエチルアミンなど)もしくはアシルアミノアルキルアミン(ラウラミドエチルアミン、ステアラミドエチルアミンなど)、炭素数8〜24のアルキル基と1〜10個の炭素数2〜4のアルキレン基を有するアルキル(ポリ)オキシアルキレンアミン、または炭素数8〜24のアリールアルキルアミン(6−フェニルヘキシルアミンなど)があげられる。
これらのうち好ましいものは、オクチルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミンなどのアルキルおよびアルケニルアミンである。
【0015】
本発明に使用されるアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下、EOと略記する)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記する)、1,2−ブチレンオキサイドおよび2,3−ブチレンオキサイドなどがあげられる。
【0016】
(A)の例を以下に示す。但し、下記において、()の右横の添字は平均付加モル数を示し、/はランダム状、−はブロック状に付加していること示す。
【0017】
ステアリルアミン−(EO)30〜100付加物
ステアリルアミン−(EO)30〜100−(PO)5〜10付加物
ステアリルアミン−(EO)3〜10−(EO)20〜50/(PO)5〜20−(EO)3〜10付加物
セチルアミン−(EO)2〜8−(EO)20〜50/(PO)5〜20−(EO)1〜5付加物
ステアリルアミン−(EO)10〜20−(PO)5〜15−(EO)20〜50付加物
【0018】
本発明の洗浄剤組成物は、必要によりさらに下記一般式(4)で示される非イオン性界面活性剤(B)を含有してもよい。
【0019】
【化9】
【0020】
式中、R2は炭素数8〜18、好ましくは10〜18の脂肪族炭化水素基であり具体的には前述のR1で例示したアルキル基およびアルケニル基のうち炭素数8〜18のものが挙げられる。A5は炭素数2または3、好ましくは2のアルキレン基、A6およびA7は炭素数3または4、好ましくは3のアルキレン基、vは平均が0〜6となる0または1以上の整数、wは平均が0〜12となる0または1以上の整数で好ましくは0〜10、xは平均が0〜6となる0または1以上の整数で好ましくは0〜4、yは平均が1〜16となる1以上の整数で好ましくは2〜12、zは平均が0〜15となる0または1以上の整数で好ましくは0〜10である。
wおよびxが1以上の場合、[(C2H4O)w・(A6O)x]はランダム付加またはブロック付加を示す。
(v+w+x+y+z)は平均が1〜30、好ましくは6〜20である。(v+w+x+y+z)が6〜20の範囲であるとより良好な洗浄力が得られる。
wが0または1〜10の範囲であると、また、yが2〜12の範囲であるとさらに良好な洗浄力が得られる。
xが0または1〜4の範囲であると、また、zが0または1〜10の範囲であると洗浄剤の流動性がさらに良好となる。
また、(B)におけるオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含量が50モル%以上であると、さらに良好な洗浄力が得られる。
【0021】
本発明の洗浄剤組成物は、さらに下記一般式(5)で示される第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(C1)および/または下記一般式(6)もしくは下記一般式(7)で示される抗菌性第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(C2)を含むことができる。
【0022】
【化10】
【0023】
一般式(5)において、R3は炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数8〜24のアシル基と炭素数1〜6のアルキル基を有するアシロキシアルキル基もしくはアシルアミノアルキル基、炭素数8〜24のアルキル基と1〜10個の炭素数2〜4のオキシアルキレン基を有するアルキル(ポリ)オキシアルキレン基、または炭素数8〜24のアリールアルキル基を示し、具体的にはR1で例示した基があげられ、好ましいものも同様の基が挙げられる。
R4は炭素数1〜8のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、フェニル基、炭素数7〜14のアリールアルキル基であり、具体的には、アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−およびi−プロピル基、および炭素数4〜8のアルキル基等;ヒドロキシアルキル基としては、1−、および2−ヒドロキシエチル基、1−、2−および3−ヒドロキシプロピル基、および炭素数4〜8のヒドロキシアルキル基等;アリールアルキル基としては、前記のアリールアルキル基のうちの炭素数7〜14のアリールアルキル基などが挙げられる。R4のうち、衣料用繊維に対する洗浄力の点から好ましいものは炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基および炭素数7〜9のアリールアルキル基である。
A8およびA9は炭素数2〜4のアルキレン基であり、具体的には前述のA1と同様のものが挙げられる。
jおよびkは通常0または1以上、好ましくは1〜400、さらに好ましくは1〜300の整数であり、j+kの平均は20〜300、好ましくは30〜250、さらに好ましくは40〜200である。j+k個のA8およびA9のうち、洗浄力の点からエチレン基が50%以上であることが好ましく、さらに好ましくはエチレン基が70%以上である。
【0024】
【化11】
【0025】
一般式(6)における、R5、R6、R7およびR8は、炭素数1〜22の直鎖または分岐のアルキル基であり、具体的には前述のR1として挙げたアルキル基のうち炭素数8〜22のもの、およびR4として挙げたアルキル基のうち炭素数1〜7のものが含まれる。
これらのアルキル基の具体的な組み合わせの例には、下記[1]および[2]などがあげられる。
[1]:R5とR6が炭素数8〜12の直鎖または分岐のアルキル基でR7とR8は炭素数1〜3のアルキル基、
[2]:R5が炭素数12〜20の直鎖または分岐のアルキル基でR6、R7およびR8は炭素数1〜3のアルキル基、
[1]と[2]のうち、好ましくは[1]、さらに好ましくは[1]の場合のR5とR6がいずれもデシル基で、R7とR8がともにメチル基の場合である。
【0026】
一般式(6)で示される第4級アンモニウム基の具体例としては、オクチルデシルジメチルアンモニウム、ジオクチルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、デシルドデシルジメチルアンモニウム、オクチルデシルメチルエチルアンモニウム、ジオクチルメチルエチルアンモニウム、ジデシルメチルエチルアンモニウム、ジデシルメチルプロピルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、テトラデシルトリメチルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルジメチルエチルアンモニウム、ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウム、ドデシルジメチルジエチルアンモニウムなどがあげられる。
【0027】
【化12】
【0028】
一般式(7)中、R9、R10およびR11はそれぞれ炭素数が1〜22の直鎖または分岐のアルキル基であり、具体的には前述のR1として挙げたアルキル基のうち炭素数8〜22のもの、およびR4として挙げたアルキル基のうち炭素数1〜7のものが含まれる。好ましくはR9は炭素数が8〜18の直鎖または分岐のアルキル基でR10とR11は炭素数が1〜3のアルキル基である。さらに好ましくはR9は炭素数が10〜16の直鎖または分岐のアルキル基で、R10とR11がともにメチル基である。
【0029】
一般式(7)で示される第4級アンモニウム基の具体例としては、デシルジメチルベンジルアンモニウム、ドデシルジメチルベンジルアンモニウム、テトラデシルベンジルアンモニウム、ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムなどがあげられる。これらのうち好ましくは、ドデシルジメチルベンジルアンモニウム、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムである。
【0030】
一般式(5)〜(7)において、fは1〜10、好ましくは1〜3の整数であり、Xf−はハロゲンイオン(塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオンなど)、ヒドロキシイオンもしくは有機酸アニオンである。有機酸アニオンとしては1価または2価〜10価の炭素数(炭素数はカルボニル炭素も含む)が1以上、好ましくは2〜24、さらに好ましくは3〜18のカルボン酸類、スルホン酸類、硫酸エステル類、リン酸エステル類およびフェノール類などが含まれる。
【0031】
カルボン酸類としては、炭素数1〜18の脂肪酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸等)、ヒドロキシカルボン酸(例えば、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、グルタル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸など)、アルキルもしくはアルケニルエーテルカルボン酸(上記(B)のカルボキシメチル化物、例えばポリオキシエチレンオクチルエーテルカルボキシメチルエーテルなど)、脂肪族および脂環式ポリカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アスパラギン酸、L−グルタミン酸二酢酸、s−アスパラギン酸二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、シクロペンタンテトラカルボン酸等)、芳香族カルボン酸(例えば安息香酸、エチル安息香酸、桂皮酸およびt−ブチル安息香酸などのo,p,m−各異性体を含む芳香族モノカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸およびピロメリット酸などの芳香族多価カルボン酸等)等があげられる。
【0032】
スルホン酸類としては、炭素数1〜12のアルカンスルホン酸(例えばエチルスルホン酸、オクチルスルホン酸など)および芳香族スルホン酸(例えばp−トルエンスルホン酸およびドデシルベンゼンスルホン酸などの炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびp−フェノールスルホン酸等)があげられる。
【0033】
硫酸エステルとしては、炭素数1〜18のアルキルもしくはアルケニル硫酸エステル、たとえばメチル硫酸エステル、エチル硫酸エステル、ブチル硫酸エステル、ヘキシル硫酸エステル、オクチル硫酸エステル、2−エチルヘキシル硫酸エステル、デシル硫酸エステル、ドデシル硫酸エステル、テトラデシル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステル、オレイル硫酸エステル等;および(ポリ)オキシアルキレンアルキルもしくはアルケニルエーテル硫酸エステル、たとえばポリオキシエチレンオクチルエーテル硫酸エステル等があげられる。
【0034】
燐酸エステルとしては、たとえばメチル燐酸エステル、エチル燐酸エステル、ブチル燐酸エステル、ヘキシル燐酸エステル、オクチル燐酸エステル、2−エチルヘキシル燐酸エステル、デシル燐酸エステル、ドデシル燐酸エステル、ステアリル燐酸エステル、オレイル燐酸エステル等;および(ポリ)オキシアルキレンアルキルもしくはアルケニルエーテル燐酸エステル、たとえばポリオキシエチレンオクチルエーテル燐酸エステル等が挙げられる。
【0035】
フェノール類としては、例えばフェノール、p−クロロフェノール、β−ナフトール、o−およびp−ニトロフェノール、p−アミノフェノール、カテコールおよびレゾルシン等が挙げられる。
【0036】
Xf−を構成するその他の有機酸としては、エステル基含有有機酸、アミド基含有有機酸、水酸基含有有機酸、および有機酸基含有ビニル単量体のオリゴマー(2〜10量体)などが挙げられる。
エステル基含有有機酸としては、ジカルボン酸のモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜8)エステル(シュウ酸モノメチルエステル、コハク酸モノエチルエステル、マレイン酸モノメチルエステル、アジピン酸モノメチルエステル、フタル酸モノメチルエステルなど)、トリカルボン酸のモノもしくはジアルキル(炭素数1〜6)エステル(トリメリット酸モノメチルエステル、トリメリット酸モノブチルエステルなど)、およびスルホコハク酸モノもしくはジアルキル(アルキル基の炭素数1〜24)エステル(スルホコハク酸ジ2−エチルヘキシルエステルなど)が挙げられる。
アミド基含有有機酸としては、ジカルボン酸のモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜8)アミド(コハク酸モノエチルアミド、マレイン酸モノメチルアミド、アジピン酸モノメチルアミド、フタル酸モノメチルアミドなど)、トリカルボン酸のモノもしくはジアルキル(炭素数1〜6)アミド(トリメリット酸モノメチルアミド、トリメリット酸モノブチルアミドなど)、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物(オレイルザルコシンなど)、高級脂肪酸アミドのアルキル化スルホン酸(ラウリン酸メチルタウライド、オレイン酸N−メチルタウライドなど)および高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル(ラウリルエタノールアミド硫酸エステルなど)が挙げられる。
有機酸基含有ビニル単量体のオリゴマー(2〜10量体)を構成する単量体としては、(メタ)アクリル酸およびマレイン酸などのカルボキシル基含有ビニル単量体、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸およびアルキル(炭素数1〜18)アリルスルホコハク酸エステルなどのスルホン酸基含有ビニル単量体などが挙げられる。
これらの有機酸の当量(酸基当たりの分子量)は、好ましくは58〜600、特に58〜300である。
なお、f価の有機酸アニオンには、f価の有機酸のf価のアニオン、およびf価より高い[(f+α)価の]有機酸のf価のアニオン(部分塩)が含まれる。例えば、有機酸が2塩基酸の場合、モノ塩およびジ塩が含まれる。
【0037】
一般式(5)で示される(C1)において、好ましいXf−は有機酸アニオンであり、さらに好ましいのは、衣料用繊維に対する洗浄力などの点でカルボン酸アニオンであり、特に好ましいのは炭素数1〜18(とりわけ2〜18)のアルキルもしくはアルケニル基を有するカルボン酸アニオンおよびアルキルもしくはアルケニルエーテルカルボン酸アニオンであり、最も好ましいのはこれらの2価〜3価のカルボン酸アニオン、とりわけ好ましいのは2価のカルボン酸アニオンである。
【0038】
一般式(6)もしくは(7)で示される(C2)において、好ましいXf−は衣料用繊維に対する抗菌性の点でハロゲンイオン(特に塩素イオン)および有機酸アニオン、特にカルボン酸アニオンである。
カルボン酸アニオンのうち好ましいのは前述の(C1)におけると同様のものである。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物は、さらに必要により、(A)、(B)、(C1)および(C2)以外の、他の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤(D)、カチオン界面活性剤(E)および両性界面活性剤(F)からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤と併用してもよい。
【0040】
他の非イオン性界面活性剤としては、(A)および(B)以外のアルキレンオキサイド付加型非イオン界面活性剤(B1)、多価アルコール型非イオン界面活性剤(B2)およびアミンオキシドなどが挙げられる。
(B1)としては、高級アルコール(炭素数8〜18)アルキレン(炭素数2〜4、好ましくは2)オキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、アルキル(炭素数1〜12)フェノールEO(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、脂肪酸(炭素数8〜18)EO(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、ポリプロピレングリコール(分子量200〜4000)EO(活性水素1個当たりの付加モル数1〜50)付加物およびポリオキシエチレン(活性水素1個当たりの付加モル数3〜30)アルキル(炭素数6〜20)アリルエーテル、ソルビタンモノラウレートEO(付加モル数1〜30)付加物、ソルビタンモノオレートEO(付加モル数1〜30)付加物などの多価(2〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステルEO付加物(活性水素1個あたりの付加モル数1〜30)などが挙げられる。
(B2)としては、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレート等の多価(2〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステル、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
【0041】
アニオン性界面活性剤(D)としては、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸またはその塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテル硫酸エステル塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル塩[モノもしくはジアルキルスルホコハク酸エステルジもしくはモノナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)モノもしくはジアルキルスルホコハク酸エステルジもしくはモノナトリウム等]、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホン酸塩[ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するリン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩[ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等]、アシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等]等が挙げられる。
【0042】
(C1)および(C2)以外のカチオン性界面活性剤(E)としては、前記一般式(5)におけるj+kの平均が20未満の4級アンモニウム塩、アルキル(炭素数8〜24)ピリジニウム塩型4級アンモニウム塩、イミダゾリン型カチオン界面活性剤およびアミン塩型のカチオン界面活性剤等が挙げられる。
アミン塩型カチオン界面活性剤としては、第1〜3級アミン類を無機酸(塩酸、硝酸、硫酸、ヨウ化水素酸など)または有機酸(酢酸、ギ酸、蓚酸、乳酸、グルコン酸、アジピン酸、アルキル燐酸など)で中和することにより得られる化合物が使用でき、例えば、第1級アミン塩型のものとしては、脂肪族高級アミン(ラウリルアミン、ステアリルアミン、セチルアミン、硬化牛脂アミン、ロジンアミンなどの高級アミン)の無機酸塩または有機酸塩;低級アミン類の高級脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸など)塩などが挙げられる。
また、第3級アミン塩型のものとしては、例えば、脂肪族アミン(トリエチルアミン、エチルジメチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンなど)、脂環式アミン(N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルヘキサメチレンイミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセンなど)、含窒素ヘテロ環芳香族アミン(4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール、4,4’−ジピリジルなど)の無機酸塩または有機酸塩;トリエタノールアミンモノステアレート、ステアラミドエチルジエチルメチルエタノールアミンおよび前記(A)などの3級アミン類の無機酸塩または有機酸塩などが挙げられる。
【0043】
両性界面活性剤(F)としては、ベタイン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等]、アミノ酸型両性界面活性剤[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムグリシンなど]が挙げられる。
【0044】
また、本発明の洗浄剤組成物は、(C2)以外に、その他の抗菌剤(H)として、以下の抗菌剤を含むことができる。
イソチアゾリン系抗菌剤[2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンなど]、イミダゾール系抗菌剤[チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルプリベントールなど]、カーバニリド系抗菌剤[トリクロロカルバニリド、クロフルカルバンなど]、チアゾール系抗菌剤[ベンゾチアゾールなど]、トリアジン系抗菌剤[デブコナゾール、カビノンなど]、天然系抗菌剤[ヒノキチオールなど]、ビグアナイド系抗菌剤[クロルヘキシジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアナイドなど]等;および「防菌防黴ハンドブック」(技報堂出版(株)1993年発行)のp33〜235、p354〜357、p396〜473、および「抗菌防カビ剤ビジネス」(シー・エム・シー(株)1995年発行)のp62〜71に記載の抗菌剤があげられる。これらは、2種以上併用してもよい。
本発明における洗浄剤組成物に含有できる抗菌剤のうち、好ましいものは、抗菌性の観点から、第4級アンモニウム塩型抗菌剤であり、特に好ましくは上記の一般式(6)および(7)で示される抗菌剤(C2)から選ばれる少なくとも1種以上の抗菌剤である。
【0045】
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、さらに、ビルダーとして、数平均分子量が1,500〜50,000のカルボキシル基含有ポリマーの有機アミン塩および/または第4級アンモニウム塩(G)を含有する。
【0046】
(G)としては、α,β−不飽和カルボン酸類を必須構成単位としたポリマーの有機アミン塩または第4級アンモニウム塩などが挙げられる。
α,β−不飽和カルボン酸類としては、モノカルボン酸(例えば、(メタ)アクリル酸等)、ジカルボン酸(例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等)、ジカルボン酸無水物(例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等)およびジカルボン酸半エステル{ジカルボン酸と炭素数2〜16のアルカノール、カルビトールまたはセルソルブとの半エステル、例えば、マレイン酸半エステル(マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノエチルカルビトールエステル等)、フマル酸半エステル(フマル酸モノブチルエステル、フマル酸モノエチルカルビトールエステル等)}など、並びにこれらの併用などが挙げられる。これらのうち好ましいものはアクリル酸である。
【0047】
(G)には、他の共重合可能な単量体を構成単位として用いることができる。他の単量体としては、例えば次のものが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
(a)芳香族エチレン性不飽和単量体:
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンおよびヒドロキシスチレン等のスチレン類、ジクロルスチレン等のスチレン類のハロゲン置換体、ビニルナフタレン類等;
(b)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性不飽和単量体:
エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセンおよびオクタデセン等のオレフィン、ブタジエンおよびイソプレン等のジエン;
(c)炭素数5〜15の脂環族エチレン性不飽和単量体:
シクロペンタジエン、ピネン、リモネン、インデン、ビシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等;
(d)炭素数1〜50のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート:メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート
、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等;
(e)ヒドロキシル基または(ポリ)オキシアルキレン基(分子量44〜2000)を有するエチレン性不飽和単量体(前記α,β−不飽和カルボン酸)のエステル:
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートおよびヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(分子量300)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(分子量500)モノ(メタ)アクリレート、メチルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物(メタ)アクリレートおよびラウリルアルコールエチレンオキサイド30モル付加物(メタ)アクリレート等の(ポリ)オキシアルキレン基(分子量44〜2000、アルキレン基の炭素数2〜4)を有する(メタ)アクリレート並びにこれらに相当する(メタ)アクリレート以外の前記α,β−不飽和カルボン酸エステル;
(f)アミド含有エチレン性不飽和単量体:
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等;
(g)スルホン基または硫酸エステル基含有単量体:
ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アリロキシプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸および2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸等のスルホン基含有単量体、ポリオキシアルキレンモノ(メタ)アクリレートの硫酸エステル化物(該オキシアルキレンは炭素数2〜4のオキシアルキレンの1種または2種以上の混合物であり、2種以上の混合物の場合、ランダム、ブロックのいずれでもよく、付加モル数は通常1〜30である)等。
【0048】
(G)において、構成単位として、α,β−不飽和カルボン酸の含有量は、通常50〜100モル%、好ましくは70〜100モル%であり、他の単量体の含有量は、通常0〜50モル%、好ましくは0〜30モル%である。
【0049】
該ポリマーは、上記単量体を、公知のラジカル重合で重合することにより得ることができ、この際にラジカル重合開始剤、連鎖移動剤を使用することができ、塊状重合、乳化重合、懸濁重合および溶液重合のいずれの方法でもよい。好ましくは溶液重合である。重合温度は、50〜300℃、好ましくは60〜250℃である。
該ポリマーの酸価は、通常200〜1,400、好ましくは300〜1,000である。
該ポリマーを有機アミン塩にする場合の有機アミンとしては、脂肪族アミン、脂環族アミン、複素環アミンもしくはアルカノールアミン又はこれらのアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。
脂肪族アミンとしては、ヘキシルアミン、オクチルアミン、メチルヘキシルアミン、メチルオクチルアミン、ジメチルヘキシルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミンおよびジメチルセチルアミンなどのアルキル基の炭素数が1〜18のモノ−、ジ−およびトリ−アルキルアミンが挙げられる。
脂環族アミンとしては、シクロブチルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、シクロオクチルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミンおよびN−エチルシクロヘキシルアミンなどのシクロアルキル基の炭素数が4〜12のシクロアルキルアミンおよびこれらのアルキル(炭素数1〜6)置換体が挙げられる。
複素環アミンとしては、モルホリンなどの炭素数が4〜10の複素環アミンが挙げられ、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンなどのヒドロキシアルキル基の炭素数が2〜8のモノ−、ジ−およびトリ−ヒドロキシアルキルアミンが挙げられる。
これらのアルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシドとしては、EO、PO及びブチレンオキシドが挙げられる。好ましくはEOである。これらの付加モル数は、通常、活性水素1個当り1〜5モルであり、好ましくは1〜2モルである。これらのアルキレンオキシド付加物としては、例えば、ジヒドロキシエチルヘキシルアミン、ヒドロキシエチルメチルヘキシルアミンなどが挙げられる。
【0050】
該ポリマーの第4級アンモニウム塩において、第4級アンモニウムカチオンとしては例えば、トリメチルエチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム、トリメチルヘキシルアンモニウム、トリメチルオクチルアンモニウム、トリブチルオクチルアンモニウム、トリメチルデシルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、トリメチルセチルアンモニウムおよびモノメチルトリオクチルアンモニウムなどのアルキル基の炭素数が1〜18のテトラアルキルアンモニウム;N,N−ジメチルシクロへキシルアンモニウムおよびN,N−ジエチルシクロへキシルアンモニウムなどのシクロアルキル基の炭素数が4〜12およびアルキル基の炭素数が1〜6のシクロアルキルジアルキルアンモニウム;トリヒドロキシエチルへキシルアンモニウムなどのヒドロキシアルキル基の炭素数が2〜8およびアルキル基の炭素数が1〜6のトリヒドロキシアルキルアルキルアンモニウムが挙げられる。
【0051】
これらの塩の中で、好ましいのは、脂肪族もしくは脂環族アミン又はそのアルキレンオキシド付加物から誘導された塩であり、より好ましくは、これらの第4級アンモニウム塩である。さらに好ましくは、炭素数2〜12のアルキル基を持つ第4級アンモニウムカチオンからなる塩、特に好ましくはトリエチルメチルアンモニウム塩、トリエチルオクチルアンモニウム塩、トリメチルデシルアンモニウム塩、トリメチルへキシルアンモニウム塩およびトリメチルオクチルアンモニウム塩である。
【0052】
該ポリマーの有機アミン塩は、該ポリマーを有機アミンで中和して合成することができ、この際に溶剤を使用して溶液中で中和することができる。溶剤としては、水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソポロピルアルコール等)、ケトン類(アセトン、メチルイソブチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトレヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン等)およびこれらの混合物が挙げられる。該ポリマーを有機アミンで中和した後に非イオン界面活性剤(A)および(B)を混合してもよく、該ポリマーと非イオン界面活性剤(A)および(B)と混合した後、有機アミンで中和してもよい。中和度は、通常30〜100モル%、好ましくは60〜100モル%である。
【0053】
該ポリマーの第4級アンモニウム塩は、通常の方法、例えば第三級アミンとアルキルハライドまたはアリールハライド(例えば、メチルクロリド、エチルブロミドおよびブロムベンゼンなどの炭素数1〜10のハライド)とを反応させ、4級アンモニウムハライドとし、次いでこれを水酸化アルカリ(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)と反応させて4級アンモニウム塩ヒドロキシドを得た後、これで該ポリマーを中和する方法;第三級アミンをジアルキル(炭素数1〜6)カーボネート(例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート)と反応させ、第4級アンモニウムカーボネートを得た後、これで該ポリマーをアニオン交換する方法等で得ることができる。中和またはアニオン交換は、有機アミンの中和の場合と同様の溶剤を使用して溶液中で行うことができ、また、非イオン界面活性剤を使用する場合、有機アミンの場合と同様に、非イオン界面活性剤を中和またはアニオン交換の前後のどちらでも混合することができる。
第4級アンモニウムカーボネートで該ポリマーをアニオン交換する具体的方法として、例えば、ポリアクリル酸とトリメチルオクチルアンモニウムとの塩の場合は、ジメチルオクチルアミン1モルと等モル以上のジメチルカーボネートとメタノールを耐圧容器に仕込み、約5kg/cm2の加圧下、約120℃で反応させることにより、トリメチルオクチルアンモニウムカーボネートのメタノール溶液を得る。次いで、ポリアクリル酸の水溶液にトリメチルオクチルメチルカーボネートのメタノール溶液を80〜90℃で徐々に添加し、発生する二酸化炭素およびメタノールを留去し、ポリアクリル酸のトリメチルオクチルアンモニウム塩の水溶液を得る。
中和またはアニオン交換の程度は、通常30〜100モル%で、好ましくは60〜100モル%である。
【0054】
(G)のゲルパーミテーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略記する)による数平均分子量は、通常1,000〜100,000であり、好ましくは3,000〜30,000である。また、GPCによる重量平均分子量は、通常1,100〜110,000であり、好ましくは3,300〜33,000である。
【0055】
(G)の溶解度パラメーター(以下SP値という)は、洗浄剤中への溶解性の観点から、通常8〜12、好ましくは8.5〜11.5である。8〜12の範囲であると、洗浄力がより良好となり、洗浄剤中への溶解安定性がより良好となる。尚、SP値は一般式(8)で表せる。
一般式 δ=(ΔH/V)1/2 (8)
ただし、(8)式中、δはSP値、ΔHはモル蒸発熱(cal)、Vはモル体積(cm3)である。
ここで、SP値は、「POLYMER ENGINEERING AND FEBRUARY,1974, Vol.14,No.2,ROBERT F.FEDORS.(151〜153頁)」に記載の原子団のモル蒸発熱(△ei)の合計(ΔH)とモル体積(△vi)の合計(V)から算出することができる。
【0056】
本発明における洗浄剤組成物において、(A)の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常5〜95%(以下において、特に断りのない限り、%は質量%を表す。)、好ましくは10〜80%、さらに好ましくは30〜70%である。
(B)を併用する場合の(B)の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常0〜95%、好ましくは5〜70%、さらに好ましくは10〜55%である。また、非イオン性界面活性剤の合計含有量[(A)+(B)+(B1)+(B2)]は洗浄剤の全固形分重量に基づいて、通常5〜98%、好ましくは15〜83%、さらに好ましくは30〜72%である。
また、(C1)を併用する場合の(C1)の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常0〜60%、好ましくは5〜50%、さらに好ましくは10〜45%である。
(C2)を併用する場合の(C2)の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常0〜20%、好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは0.5〜15%、特に1〜10%である。また、カチオン性界面活性剤の合計含有量[(C1)+(C2)+(E)]は、洗浄剤の全固形分重量に基づいて、通常0〜80%、好ましくは5.1〜50%、さらに好ましくは10.5〜50%である。
(G)の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常20%以下、好ましくは0.5〜15%、さらに好ましくは1〜10%である。
(D)、(E)および/または(F)を併用する場合のそれぞれの含有量は、洗浄剤組成物の全固形分質量に基づいて、通常0〜30%、好ましくは1〜20%、さらに好ましくは1〜15%であり、これらの合計の含有量は、洗浄剤の全固形分質量に基づいて、通常0〜50%、好ましくは2〜30%、さらに好ましくは2〜20%である。
【0057】
本発明の洗浄剤組成物は、さらにその他の成分として以下のものを含有することができる。例えば、上記(G)以外のビルダー(J)[ポリカルボン酸{例えば、シュウ酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸など}、アルカリ剤{例えば、苛性ソーダ、ソーダ灰、アンモニア、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリポリリン酸ソーダなど}、ポリカルボン酸塩(上記のポリカルボン酸とアルカリ剤との塩)およびキレート剤(EDTA、NTAなど)]を洗浄剤組成物の全固形分質量に基づいて0〜10%[但し、前記(C1)もしくは(C2)のf価の有機酸アニオンの有機酸は、(J)と同様のものであっても、(J)の含量には含まれない。]、蛍光剤(例えば、ビススチリルビフェニル誘導体、ビス−トリアジニルアミノ−スチルベンスルホン酸誘導体、クマリン誘導体、ピラゾリン誘導体、ナフタルイミド誘導体など)、漂白剤(例えば、過酸化水素、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムなど)、柔軟剤(例えば、アミノ変性シリコーンなど)、酵素(例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼなど)、香料(例えば、メチルイオノン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、リナロールなど)並びに着色剤(例えば、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ウルトラマリンブルーなど)等を洗浄剤組成物の全固形分質量に基づいて0〜5%、親水性溶剤(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなど)を洗浄剤組成物の全固形分質量に基づいて0〜20%、消泡剤(シリコーン系消泡剤、ポリオキシアルキレン系消泡剤、鉱物油系消泡剤など)を洗浄剤組成物の全固形分質量に基づいて0〜5%含有することができる。
【0058】
本発明の洗浄剤組成物における水の含有量は、洗浄剤の全質量に基づいて、通常0〜80%、好ましくは10〜60%であり、形状は、液状、ペースト状、粉末状、フレークおよびブロック状などであり、特に限定されないが、取り扱い易さの観点で好ましくは液状である。
【0059】
本発明の洗浄剤組成物は、天然繊維、化合繊繊維およびこれらの混紡交編織繊維の洗浄に特に有用である。天然繊維としては、木綿、麻、羊毛など、化合繊繊維としてはレーヨン、アセテートなどの再生セルロース繊維、ポリエステル、ポリアミド繊維、アクリル、スパンデックスなどの合成繊維が挙げられる。これらの混紡交編織繊維としては、木綿や麻と他の繊維(羊毛、ポリエステル、ポリアミド、アクリルなど)、羊毛と他の繊維(ポリエステル、ポリアミド、アクリルなど)、ポリエステル繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、ポリアミド、アクリル、スパンデックスなど)、ポリアミド繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、アクリル、スパンデックスなど)が挙げられる。
【0060】
本発明の洗浄剤組成物は、通常0.001g/L〜5g/Lの範囲の濃度で使用される。
【0061】
浴比は特に限定されないが通常1:4〜1:40、好ましくは1:6〜1:30である。
【0062】
洗浄温度は適用する繊維の種類によって任意に選択できるが、通常5〜80℃であり、好ましくは20〜50℃である。
【0063】
本発明の洗浄剤組成物は、衣料用洗浄剤としてのみならず、工業用の洗浄剤、例えば繊維用精錬剤、ソーピング剤等の洗浄剤としても使用できる。
【0064】
本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄する場合、洗浄方法に特に制限はなく、家庭においては、手洗い、洗濯機、工業用においては液流染色機によるバッチ処理、連続精錬装置による連続処理などに使用できる。その中でも遠心力洗濯方式等の洗濯物の傷みが少ない方式の洗濯機を用いた洗濯用の衣料用液体洗浄剤として適している。遠心力洗濯方式とは、洗濯機の槽自体を回転させることによる「遠心力」で水流を作り、洗濯物を通過する水の力で汚れを落とすという新規な洗濯方式である。例えば、松下電器産業株式会社製「遠心力洗濯機 NA−800P」が挙げられる。
【0065】
【実施例】
以下、実施例および製造例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を表す。
【0066】
<(A)の製造>
製造例1
耐圧反応容器にステアリルアミン109部と水酸化カリウム0.2部を仕込み、窒素置換後密閉し、160℃に昇温した。撹拌下、EO891部を滴下し、160℃で3時間撹拌し、非イオン界面活性剤(A−1)を得た。
【0067】
製造例2
製造例1と同様の容器にステアリルアミン88部と水酸化カリウム2.5部を仕込み、窒素置換後密閉し130℃に昇温した。撹拌下にEO72部を滴下し、130℃で3時間熟成した後、さらに撹拌下にEO577部およびPO190部の混合物を滴下し、130℃で3時間熟成した。さらに、撹拌下にEO72部を滴下し、130℃で3時間熟成し、非イオン界面活性剤(A−3)を得た。
【0068】
<(B)の製造>
製造例3
製造例1と同様の容器に、トリデシルアルコール254部と水酸化カリウム2部を仕込み、窒素置換後密閉し、130℃に昇温した。撹拌下にEO112部を滴下し、130℃で2時間熟成した後、さらに撹拌下にPO74部を滴下し、130℃で2時間熟成した。さらに、撹拌下にEO560部を滴下し、130℃で3時間熟成し、非イオン性界面活性剤(B−1)[トリデシルアルコール−(EO)2−(PO)1−(EO)10付加物]を得た。
【0069】
<(C1)の製造例>
製造例4
製造例1と同様の容器にメタノール200部と(A−1)904部を仕込み、窒素置換後密閉し、120℃に昇温した。撹拌下にジメチルカーボネート43部を滴下し、120℃で3時間撹拌し、(A−1)の第4級アンモニウムメチルカーボネート塩のメタノール溶液を得た。次に、40℃に冷却した後、カプリル酸52部を発泡に注意しながら徐々に滴下した。その後、メタノール、およびジメチルカーボネートを常圧下に100℃で留去して、(A−1)のジメチルカーボネートによる第4級化物のカプリル酸塩(C1−1)を得た。
【0070】
製造例1または2と同様にして、下記の(A−2)、(A−4)および(A−5)、並びに比較の(X−1)および(X−2)、製造例3と同様にして下記の(B−2)、製造例4と同様にして下記の(C1−2)および(C1−3)、をそれぞれ製造した。
【0071】
実施例1〜6および比較例1〜16
表1記載の(A)〜(G)を表1記載の量(部)、クエン酸トリエタノールアミン塩6部、プロピレングリコール5部、「アルカラーゼ2.5L」(ノボノルディスク社製プロテアーゼ)0.4部および水を配合して全量を100部とし、実施例および比較例の洗浄剤を製造した。
【0072】
【表1】
【0073】
使用した成分は以下のものである。
(A−1);ステアリルアミン−(EO)50付加物
(A−2);ステアリルアミン−(EO)50−(PO)8付加物
(A−3);ステアリルアミン−(EO)5−(EO)40/(PO)10−(EO)5付加物
(A−4);セチルアミン−(EO)5−(EO)40/(PO)10−(EO)3付加物
(A−5);ステアリルアミン−(EO)15−(PO)10−(EO)40付加物
(X−1);ステアリルアミン−(EO)4付加物
(X−2);ステアリルアミン−(EO)10−(PO)3付加物
(B−1);トリデシルアルコール−(EO)2−(PO)1−(EO)10付加物
(B−2);トリデシルアルコール−(EO)10/(PO)2−(EO)3−(PO)4付加物
(C1−1);(A−1)のジメチルカーボネートによる第4級化物のカプリル酸塩
(C1−2):(A−3)のジメチルカーボネートによる第4級化物のカプリル酸塩
(C1−3):(A−3)のジメチルカーボネートによる第4級化物のアジピン酸塩
(C2−1):ジデシルジメチルアンモニウムクロライド
(C2−2):ジデシルジメチルアンモニウムアジピン酸
(C2−3):ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
(D−1):ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(G−1):ポリアクリル酸(数平均分子量:10000)トリエチルメチルアンモニウム塩。
【0074】
実施例1〜6および比較例1〜16で製造した洗浄剤組成物を洗浄剤として使用し、洗浄力、再汚染防止性及び抗菌性についての試験を行った。その結果を表2に記載した。なお、試験方法は以下の通りである。
【0075】
【表2】
【0076】
<洗浄力試験>
洗浄力は、松下電器産業(株)製、遠心力洗濯機「NA−F800P」を用い、人工汚染布(綿ブロード)を水量49L、浴比30倍、洗浄剤の使用量25g、水温25℃の条件で10分間洗浄し、ついで、すすぎを3分間、2回行い、下式により洗浄力を算出し、評価した。
洗浄力(%)={(RW−RS)/(RI−RS)}×100
なお、RIは清浄布の反射率、RWは洗浄布の反射率、RSは汚染布の反射率を示し、多光源分光測色計(スガ試験機製)を使用し、540nmにおける反射率を測定した。
また、使用した人工汚染布は、表3の汚垢組成を有する財団法人洗濯科学協会製の湿式人工汚染布(540nmにおける反射率が40±5%)である。
評価基準として、洗浄力が40%以上を◎、洗浄力が32%以上且つ40%未満を○、20%以上且つ32%未満を△、20%未満を×で表わした。
【0077】
【表3】
【0078】
<再汚染防止性試験>
0.05%の洗浄剤水溶液75mlを100ml三角フラスコに分取し、これに0.4%の油溶性色素「スダンIII」で着色したオレイン酸0.1gを加え、その中に5cm×5cmの木綿布(日本油化学協会標準綿布)を3枚ずつ入れ、振とう機(タイテック(株)製NR−3型)で120rpm、10分間振とうした。次に試験布を水75mlを入れた三角フラスコに入れ、同様な操作をほどこしてすすぎを行い、風乾した。試験布1枚につき表裏2カ所ずつ計4カ所の540nmにおける反射率を多光源分光測色計(スガ試験機製)を使用して測定し、3枚の平均値を求めた。
評価基準として、反射率が75%以上を◎、反射率が60%以上且つ75%未満を○、45%以上且つ60%未満を△、45%未満を×で表わした。
【0079】
<抗菌性試験>
(試験布の作成)
綿メリヤス(10×10cm)8枚に、菌数を1×109CFU/mlに調整した菌液(Escherichia Coli IFO3301(大腸菌))40mlを塗布し、試験布を作成した。
(試験方法)
上記試験布と肌シャツ4.5kgを洗浄力試験と同条件で洗浄し、試験布を取り出し滅菌処理した生理食塩水200mlで抽出し、抽出液50μlをSCLDP寒天培地に塗沫し、30℃/24時間培養し、得られた菌のコロニー数をカウントした。
評価基準として、洗浄後の試験布1cm2当たりに付着している菌数が、1×102CFU未満を◎、1×102CFU以上且つ1×103CFU未満を○、1×103CFU以上且つ1×104CFU未満を△、1×104CFU以上を×で表わした。
【0080】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物は、以下の効果を奏する。
(1)衣料用洗浄剤として特に油脂汚れの洗浄性に優れる。
(2)衣料用洗浄剤として再汚染防止性が優れる。
(3)衣料等の洗浄後に部屋干しした際の衣料の異臭の発生を防止することができる。
(4)抗菌剤の配合量が少なくても十分な抗菌性能が発揮できる。
(5)洗濯物の傷みの少ない方式の洗濯機、特に遠心力方式の洗濯機用の洗浄剤として極めて優れた効果を発揮する。
Claims (11)
- 下記一般式(1)で表される非イオン性界面活性剤(A)、並びに、ビルダーとして、数平均分子量が1,500〜50,000のカルボキシル基含有ポリマーの有機アミン塩および/または第4級アンモニウム塩(G)を含有する洗浄剤組成物。
- (A1O)m−Hおよび(A2O)n−Hが、それぞれ下記一般式(2)および(3)で表される基である請求項1記載の洗浄剤組成物。
- m+nの平均が40〜200である請求項1または2記載の洗浄剤組成物。
- さらに下記一般式(4)で表される非イオン性界面活性剤(B)を含有する請求項1〜3いずれか記載の洗浄剤組成物。
wおよびxが1以上の場合、[(C2H4O)w・(A6O)x]はランダム付加またはブロック付加を示す。] - (A)および/または(B)におけるオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含量が50モル%以上である請求項1〜4いずれか記載の洗浄剤組成物。
- さらに下記一般式(5)で示されるカチオン性界面活性剤(C1)および/または一般式(6)もしくは(7)で示される抗菌性第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(C2)を含有する請求項1〜5いずれか記載の洗浄剤組成物。
- さらに他の非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤(D)、カチオン性界面活性剤(E)および両性界面活性剤(F)からなる群から選ばれる1種以上を含有する請求項1〜6いずれか記載の洗浄剤組成物。
- (G)の溶解度パラメーターが8〜12である請求項1〜7いずれか記載の洗浄剤組成物。
- さらに他の抗菌剤(H)、他のビルダー(J)、酵素、香料および色素からなる群から選ばれる1種以上を含有する請求項1〜8いずれか記載の洗浄剤組成物。
- (H)が、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤および天然物系抗菌剤からなる群から選ばれる1種以上である請求項9記載の洗浄剤組成物。
- 請求項1〜10いずれか記載の洗浄剤組成物からなる衣料用液体洗剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048796A JP3894895B2 (ja) | 2002-02-26 | 2003-02-26 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002049383 | 2002-02-26 | ||
JP2003048796A JP3894895B2 (ja) | 2002-02-26 | 2003-02-26 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004027181A JP2004027181A (ja) | 2004-01-29 |
JP3894895B2 true JP3894895B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=31189888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003048796A Expired - Fee Related JP3894895B2 (ja) | 2002-02-26 | 2003-02-26 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3894895B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056197A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Yoshinori Matsui | スポット洗剤 |
JP4791404B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2011-10-12 | 第一工業製薬株式会社 | ポリウレタン繊維及びポリウレタン混繊維用の精練剤組成物 |
JP5577090B2 (ja) * | 2009-02-12 | 2014-08-20 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP5307765B2 (ja) * | 2009-06-08 | 2013-10-02 | 三洋化成工業株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP2011256365A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-12-22 | Sanyo Chem Ind Ltd | 洗浄剤組成物 |
KR101849800B1 (ko) | 2010-09-10 | 2018-04-17 | 라이온 가부시키가이샤 | 액체 세정제 조성물 |
JP5953312B2 (ja) | 2011-10-12 | 2016-07-20 | 三洋化成工業株式会社 | タンパク質性プロテアーゼインヒビター並びにこれを含有するタンパク質溶液及び洗剤組成物 |
JP5628268B2 (ja) * | 2011-11-11 | 2014-11-19 | 三洋化成工業株式会社 | 洗浄剤組成物 |
JP2013103976A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Sanyo Chem Ind Ltd | 洗浄剤組成物 |
JP5723843B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2015-05-27 | 三洋化成工業株式会社 | 脂肪族アミンアルキレンオキサイド付加物含有組成物 |
JP2014122331A (ja) * | 2012-11-21 | 2014-07-03 | Sanyo Chem Ind Ltd | 液体洗浄剤組成物 |
EP3039109B1 (en) * | 2013-08-26 | 2017-09-13 | The Procter and Gamble Company | Compositions comprising alkoxylated polyamines having low melting points |
JP6230186B2 (ja) * | 2013-11-26 | 2017-11-15 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤 |
MX2016007992A (es) * | 2013-12-23 | 2016-09-13 | Akzo Nobel Chemicals Int Bv | Un metodo para fregar lana. |
JP6480119B2 (ja) * | 2014-07-18 | 2019-03-06 | ユシロ化学工業株式会社 | カーペット用洗剤 |
WO2021122692A1 (en) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | Basf Se | Textile coated with malodor reducing polymers |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048796A patent/JP3894895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004027181A (ja) | 2004-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3894895B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
CN102257109B (zh) | 洗衣洗涤剂组合物 | |
US4259215A (en) | Detergent composition containing a fabric softening cationic surfactant and an ether sulfate having a specific oxyalkylene group | |
US6242404B1 (en) | Enhanced soil release polymer compositions | |
CA2194751C (en) | Prewash stain remover composition with siloxane based surfactant | |
CA3003660C (en) | Method of using a soil release polymer | |
US6146427A (en) | Method for cleaning hydrocarbon-containing greases and oils from fabric in laundry washing applications | |
WO2018056197A1 (ja) | 液体洗浄剤 | |
EP3802765A1 (en) | Soil release polyesters for use in detergent compositions | |
JP2008001770A (ja) | 洗浄剤組成物および洗浄方法 | |
JPH10502969A (ja) | αスルホン化脂肪酸メチルエステルの塩を含んでなる重質液体洗剤組成物および織物への汚れの再付着を抑制するαスルホン化脂肪酸塩の使用 | |
JP2000282086A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
US20240018304A1 (en) | Biodegradable polymers | |
KR19990023518A (ko) | 염료 이동을 억제하면서 염색 직물을 세정하는데 유용한 폴리아민 알콕실레이트 함유 세정제 | |
JP7232562B2 (ja) | 洗浄及びすすぎサイクル中に可変phプロファイルで布地を処理する方法 | |
JP2023048666A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP6945442B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP3364608B2 (ja) | 洗浄剤用ビルダーおよび洗浄剤 | |
JP2010031164A (ja) | 衣料用洗浄剤組成物 | |
US6080713A (en) | Method for cleaning hydrocarbon-containing greases and oils from fabric in laundry washing applications | |
JPS5822079B2 (ja) | 洗剤組成物 | |
JP6316700B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2008201990A (ja) | 洗浄剤用ビルダーおよび洗浄剤 | |
JP2003105383A (ja) | 洗浄剤 | |
JPS62156200A (ja) | 油状汚物除去性能の良好な洗剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050125 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060915 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3894895 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |