JP3894036B2 - 住宅情報盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅情報盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マンション等の集合住宅には、共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンと、各住戸内に設置される住宅情報盤との間で通話を行う住宅情報盤システムが設置されるようになっている。図9は従来の住宅情報盤システムの一例を概略的に示すシステム構成図である。
【0003】
この住宅情報盤システムは、共同玄関に設置されるロビーインターホン102と、管理人室等に設けられる警報監視盤103と、各住戸に設置される住宅情報盤100…と、各住戸の玄関戸外に設置されるドアホン101…とを備える。ロビーインターホン102と警報監視盤103との間、ロビーインターホン102と住宅情報盤100…の各々との間は信号線を介して接続されており、ロビーインターホン102、警報監視盤103、ロビーインターホン102及び住宅情報盤100……の各々との間で信号の伝送が可能となっている。
【0004】
また、各住戸の玄関戸外に設けられる各ドアホン101…は、対応する住戸内の各住宅情報盤100…と信号線を介して接続されている。ロビーインターホン102は、テンキー等の外部入力手段102aや、マイク102bや、スピーカ102cや、呼出ボタン102d等を備える。
【0005】
そして、来訪者が、ロビーインターホン102に設けられた外部入力手段102aから、訪問先の住戸の住戸番号を入力し、呼出釦102dを押操作すると、入力された住戸番号の住戸内に設置されている住宅情報盤100…から呼出音が発せられ、当該住戸の在宅者が呼出音に応答して住宅情報盤100…の応答釦を押操作した場合には、ロビーインターホン102のマイク102bやスピーカ102cと、住宅情報盤100…が具備するマイクやスピーカとにより、来訪者と在宅者とが通話できるようになっている。
【0006】
また、警報監視盤103は、テンキー等の外部入力手段103aや、ハンドセット103bや、警報発令手段(図示せず)や、各住戸に設けられた火災感知器等の各種セキュリティセンサ(図示せず)の状態を監視する監視手段(図示せず)等を備える。そして、管理人等が警報監視盤103に設けられた外部入力手段103aから、何れかの住宅番号を入力すると、この住戸番号の住戸内に設置された住宅情報盤100…から呼出音が発せられ、当該住戸の在宅者が呼出音に応答して住宅情報盤100…の応答釦を押操作した場合には、警報監視盤103のハンドセット103bと、住宅情報盤100…が具備するマイクやスピーカとにより、管理人等と在宅者とが通話できるようになっている。
【0007】
また、各住宅情報盤100…は、マイク並びにスピーカ、警報釦等を備えている。そして、各住宅情報盤100…に設けられたテンキー等の外部入力手段(図示せず)から、例えば、警報監視盤103の住戸番号を入力すると、警報監視盤103から呼出音が発せられ、管理人等が呼出音に応答して警報監視盤103のハンドセット103bを取った場合には、住宅情報盤100…のマイクならびにスピーカと、警報監視盤103のハンドセット103bとにより、在宅者と管理人等とが通話できるようになっている。
【0008】
また、ドアホン101は、呼出釦101aや、マイク101bや、スピーカ101c等を備える。そして、来訪者が、ドアホン101の呼出釦101aを押操作した場合には、その住戸内の住宅情報盤100…から呼出音が発せられ、在宅者が呼出音に応答して住宅情報盤100…の応答釦を押操作した場合には、ドアホン101のマイク101bならびにスピーカ101cと、住宅情報盤100…のマイク並びにスピーカとにより、来訪者と在宅者とが通話できるようになっている。
【0009】
ところで、住宅情報盤100では住戸内に設けられた1乃至複数の火災感知器の発報を監視しており、何れかの火災感知器の発報を検出したときには、警報音や予め記憶している音声メッセージ(警報メッセージ)を出力するなどして最初に住戸内の在宅者に火災感知器が作動したことを報知した後、信号線を介して警報監視盤103に対して火災感知器が作動したことを示す信号(火災感知器作動信号)を出力する。
【0010】
また、住宅情報盤100は、火災感知器作動信号を出力した後、在宅者が所定の火災確定操作を行ったとき、あるいは火災感知器作動信号を出力した後、所定時間内に在宅者が所定の復旧操作を行わなかったときには、警報監視盤103に信号線を介して火災確定信号を出力する。この場合、火災の発生した住戸では、予めそれぞれの住宅情報盤100に記憶させた音声メッセージを出力して警報が行われる。
【0011】
一方、警報監視盤103は、いずれかの住戸から信号線を介して火災感知器作動信号を受信したときには、火災感知器作動信号に付加されたアドレスを識別して当該信号を出力した住戸を特定し、火災感知器作動信号を出力した住宅情報盤100が設置された住戸番号を表示部に表示し、予告警報を同時に出力することによって管理人等にその旨を知らせる。
【0012】
また、住宅情報盤100が更に火災確定信号を出力すると、警報監視盤103では信号線を通じてこの火災確定信号を受信するので、火災確定信号を出力した住宅情報盤100の設置された近隣住戸の住宅情報盤100を指定して、信号線を通じて警報制御信号を出力し、近隣住戸(火災確定信号を出力した住宅情報盤100が設置された住戸と同一階、あるいは、直上階の住戸)に設置された住宅情報盤100からは、例えば、「火事です。火事です。火災が発生しました。安全を確認の上避難して下さい。」といった、音声メッセージを住宅情報盤100のスピーカを通じて出力させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、住戸内において住宅情報盤から離れた場所にいる住人に呼出音や警報音あるいは音声メッセージを聞かせるために、住宅情報盤に増設スピーカ部を外付けする場合がある。この場合、住宅情報盤のスピーカから聞こえる呼出音等の音量と増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量とが常に同じであると、住宅情報盤のスピーカの音量を下げたときに増設スピーカ部の音量も同じように下がるため、増設スピーカ部から発する音が聞こえる範囲が狭くなってしまうという問題が生じる。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的は、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる住宅情報盤を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段と、第2のD/A変換手段からアナログ信号多重手段に出力されるアナログの音声信号を複数段階に設定される所定音量となるように減衰させる音声信号減衰手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音声信号減衰手段を介さずに増設スピーカ部に出力することを特徴とし、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。しかも、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が音声信号減衰手段によって複数段階に調整できるとともに、スピーカ部の音量を下げた場合でも増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、音声信号減衰手段における減衰量を信号処理演算部で調整することを特徴とし、スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量の調整を信号処理演算部で行うことにより、呼出音等がスピーカ部から聞こえるタイミングと音量調整のタイミングを一致させることができる。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、音声信号減衰手段における減衰量を主制御部で調整することを特徴とし、スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量の調整を主制御部で行うことにより、信号処理演算部を介して音量の調整を行う場合に比較して、主制御部と信号処理演算部の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量を調整することができる。
【0019】
請求項4の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力するとともに音量補正部における補正量を制御する出力制御部を具備することを特徴とし、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が出力制御部によって所定の音量に調整できるとともに、音量補正部の補正量を調整することで増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。また、音量補正部の補正量を信号処理演算部が具備する出力制御部で制御すれば、呼出音等がスピーカ部から聞こえるタイミングと音量調整のタイミングを一致させることができる。
【0020】
請求項5の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力する出力制御部を具備し、音量補正部における補正量を主制御部で制御することを特徴とし、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量は出力制御部によって所定の音量に調整でき、音量補正部の補正量を主制御部で調整することによって増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。また、音量補正部の補正量を主制御部で制御すれば、信号処理演算部を介して音量補正を行う場合に比較して、主制御部と信号処理演算部の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量を補正することができる。
【0021】
請求項6の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段とを備え、主制御部は、セキュリティセンサの出力検知並びにロビーインターホン又はドアホンからの呼出が無いときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態とし、セキュリティセンサの出力を検知したとき又はロビーインターホンあるいはドアホンからの呼出があったときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態から通常の動作状態へ移行させることを特徴とし、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、セキュリティセンサの出力検知並びにロビーインターホン又はドアホンからの呼出が無いときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態とすることで消費電流の低減が図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本実施形態の住宅情報盤における要部の構成を示したブロック図である。本実施形態の住宅情報盤は、通話信号及び音声信号の入出力処理を行う入出力ブロックBと、CPUを主構成要素とする主制御部1と、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)で構成される信号処理演算部10と、信号処理演算部10で取り扱う各種のデータを格納する不揮発性のメモリ部30とを備える。但し、従来例で説明した火災感知器等のセキュリティセンサを監視する手段、呼出信号や火災信号などの制御信号を信号線を介して伝送する伝送手段等については本発明の要旨ではなく、且つその構成は従来周知であるから図示並びに説明を省略する。
【0023】
入出力ブロックBは、マイク部40及びスピーカ部41と、マイク部40で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換する第1のA/D変換手段たる第1A/D変換部42と、信号処理演算部10から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部41に出力する第1のD/A変換手段たる第1D/A変換部43と、信号処理演算部10から出力されるデジタルの音声信号(呼出音,警報音,音声メッセージ等の信号を指す。以下同じ)をアナログ信号に変換してスピーカ部41に出力する第2のD/A変換手段たる第2D/A変換部44と、信号処理演算部10から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換する第3のD/A変換手段たる第3D/A変換部45と、信号処理演算部10から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する第4のD/A変換手段たる第4D/A変換部46と、ロビーインターホン、ドアホン又は警報監視盤からのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換する第2のA/D変換手段たる第2A/D変換部47とを有する。ここで、例えば第1D/A変換部43及び第1A/D変換部42と第2A/D変換部47及び第3D/A変換部45とを1チップのCODEC回路で実現し、第2及び第4D/A変換部44,46を1チップの16ビットD/A変換回路で実現することも可能である。
【0024】
また、入出力ブロックBは、第1A/D変換部42から出力されるデジタルの通話信号と第2A/D変換部47から出力されるデジタルの通話信号を多重(時分割多重)化し、その多重化データTAを信号処理演算部10に出力するデジタル信号多重部48と、信号処理演算部10から出力される多重化データTBを通話信号と音声信号に分割して第1及び第3D/A変換部43,45に通話信号を出力するとともに第2及び第4D/A変換部44,46に音声信号を出力するデジタル信号分割部49と、第1D/A変換部43から出力されるアナログの通話信号と第2D/A変換部44から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部41に出力するアナログ信号多重部50と、第2D/A変換部44からアナログ信号多重部50に出力されるアナログの音声信号を複数段階に設定される所定音量となるように減衰させる音声信号減衰手段たる音声信号減衰部54と、2線−4線変換を行う2線4線変換部51と、2線4線変換部51を介して第3D/A変換部45から出力されたアナログの通話信号又は第2D/A変換部44から出力されたアナログの音声信号と第4D/A変換部46から出力されたアナログの音声信号を多重化するアナログ信号多重部52と、アナログ信号多重部52から出力される多重化されたアナログ信号を信号線(図示せず)に送出してロビーインターホン,ドアホン又は警報監視盤に伝送するとともに信号線を介してロビーインターホン,ドアホン又は警報監視盤から伝送されたアナログ信号を取り込む外部インタフェース(I/F)部53とを有する。なお、外部I/F部53で取り込まれたアナログ信号(アナログの通話信号)はアナログ信号多重部52をスルーし、2線4線変換部51を経て第2A/D変換部47においてデジタルの通話信号に変換される。
【0025】
ここで、デジタル信号多重部48では、図2に示すようにクロック回路(図示せず)から出力する基準タイミング信号Tr(例えば、周期125μsec、オンデューティ比50%の方形パルス信号)の立ち上がりに同期し且つオン幅の2分の1の期間(以下、「第1データ期間」と呼ぶ)DT1に第1A/D変換部42から出力されるデジタルの通話信号(住宅情報盤からロビーインターホン等の通話相手機器に送る送話信号)X1を信号処理演算部10に出力し、基準タイミング信号Trの立ち下がりに同期し且つオフ幅の2分の1の期間(以下、「第3データ期間」と呼ぶ)DT3に第2A/D変換部47から出力されるデジタルの通話信号(通話相手機器から送られてきた受話信号)Y1を信号処理演算部10に出力する。すなわち、多重化データTAは図2(b)に示すように基準タイミング信号Trの立ち上がり及び立ち下がりに同期した第1及び第3データ期間DT1,DT3にそれぞれデジタルの通話信号X1,Y1が配置される。
【0026】
一方、信号処理演算部10は、DSPのハードウェアを専用のソフトウェアで制御することによって通話制御部11、入力制御部12、出力制御部13、呼出音生成部14、警報音生成部15、音声メッセージ伸長部16、メロディ音伸長部17、タイマ制御部18、動作制御部19などの各部機能を実現している。通話制御部11は、エコーキャンセラや音声スイッチなどの機能を有し、入力制御部12で分割された通話信号(送話信号)X1と通話信号(受話信号)Y1に各種のデジタル処理(通話処理)を施して出力制御部13に出力し、マイク部40及びスピーカ部41を使ってロビーインターホン、ドアホン又は警報監視盤との間で拡声通話を可能とするものである。但し、このような機能を有する通話制御部11は従来周知であり、また本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略する。
【0027】
呼出音生成部14は予め用意された複数の呼出音の中から適宜選択して生成したデジタルの呼出音を出力制御部13に出力する。なお、呼出音生成部14で生成可能な呼出音はメロディを有しない比較的に単純な音の組み合わせからなる。同じく、警報音生成部15は予め用意された複数の警報音の中から適宜選択して生成したデジタルの警報音を出力制御部13に出力する。なお、警報音生成部15で生成可能な警報音も呼出音と同様にメロディを有しない比較的に単純な音の組み合わせからなる。
【0028】
音声メッセージ伸長部16は、メモリ部30に圧縮して格納された複数の音声メッセージデータの中から適宜選択して読み出した音声メッセージデータを伸長して出力制御部13に出力する。同じく、メロディ音伸長部17はメモリ部30に圧縮して格納された複数のメロディ音データの中から適宜選択して読み出したメロディ音データを伸長して出力制御部13に出力する。なお、メロディ音伸長部17で伸長されたメロディ音データは呼出音として使用される。
【0029】
出力制御部13は、通話中においては通話制御部11で通話処理が施された通話信号(送話信号X2及び受話信号Y2)に呼出音(メロディ音も含む)や警報音あるいは音声メッセージ等の音声信号Z1,Z2を多重化して出力する。すなわち、出力制御部13では、図2に示すように基準タイミング信号Trの立ち上がりに同期し且つオン幅の2分の1の第1データ期間DT1に通話相手機器に伝送する音声信号(呼出音(リングバックトーン)や警報音あるいは音声メッセージ等)Z1をデジタル信号分割部49に出力し、第1データ期間DT1の終了時点から基準タイミング信号Trの立ち下がりまでの期間(以下、「第2データ期間」と呼ぶ)DT2に通話制御部11から出力された送話信号X2をデジタル信号分割部49に出力し、第2データ期間DT2に続く第3データ期間DT3にスピーカ部41から出力される音声信号(呼出音や警報音あるいは音声メッセージ等)Z2をデジタル信号分割部49に出力し、さらに第3データ期間DT3の終了時点から基準タイミング信号Trの立ち上がりまでの期間(以下、「第4データ期間」と呼ぶ)DT4に通話制御部11から出力された受話信号Y2をデジタル信号分割部49に出力する。一方、デジタル信号分割部49は基準タイミング信号Trに同期して、第1データ期間DT1に入力された音声信号Z1を第4D/A変換部46に出力し、第2データ期間DT2に入力された送話信号X2を第3D/A変換部45に出力し、第3データ期間DT3に入力された音声信号Z2を第2D/A変換部44に出力し、さらに第4データ期間DT4に入力された受話信号Y2を第1D/A変換部43に出力する(図1参照)。なお、通話中以外では第1〜第4データ期間DT1〜DT4にそれぞれ任意の音声信号を出力制御部13からデジタル信号分割部49に出力し得るものである。
【0030】
タイマ制御部18は、基準タイミング信号Trをカウントすることで後述する通話切断時間等の種々の時間をカウントするものである。ここで、信号処理演算部10を構成するDSPでは基準タイミング信号Trに同期して内部で発生させた割込信号に基づいて各種の処理を実行しており、基準タイミング信号Trの同期ずれが通話音声の品質に大きく影響することから同期ずれが殆ど生じないクロック回路を用いて基準タイミング信号Trを生成している。よって、同期ずれが殆ど生じない基準タイミング信号Trをカウントするタイマ制御部18では正確な時間のカウントが可能である。
【0031】
DSP動作制御部19は、主制御部1との間のデータ伝送機能を有し、独自にあるいは主制御部1から伝送されるコマンドデータに応じて他の各部を制御するものであって、例えば、呼出音生成部14が生成する呼出音の選択や警報音生成部15が生成する警報音の選択、音声メッセージ伸長部16で伸長する音声メッセージデータの選択やメロディ音伸長部17で伸長するメロディ音データの選択等を決定して指示する。一例として、主制御部1が火災感知器の発報を検出して火災警報を発生させるためのコマンドデータを伝送した場合、DSP動作制御部19は当該コマンドデータに従って警報音生成部15に生成させた火災警報用の警報音や音声メッセージ伸長部16に伸長させた火災警報用の音声メッセージをスピーカ部41及び増設スピーカ部70(必要に応じて外部I/F部53を介してロビーインターホンやドアホンのスピーカ)から出力させるように各部を制御する。
【0032】
次に、通話信号及び音声信号の伝送経路に着目して本実施形態の基本動作を説明する。
【0033】
まず、住宅情報盤のマイク部40から出力される送話信号は、第1A/D変換部42でデジタルの送話信号X1に変換され、デジタル信号多重部48にて通話相手機器(ロビーインターホンやドアホン)からの受話信号Y1と多重化されて信号処理演算部10の入力制御部12に入力され、さらに通話制御部11で通話処理された後に出力制御部13からデジタル信号分割部49に出力され、第3D/A変換部45でアナログの送話信号に変換されて2線4線変換部51、アナログ信号多重部52を経て外部I/F部53から信号線に送出されて通話相手機器のスピーカから出力される。
【0034】
反対に、通話相手機器から信号線を介して伝送されて外部I/F部53にて取り込まれた受話信号は、アナログ信号多重部52並びに2線4線変換部51を経て第2A/D変換部47でデジタルの受話信号Y1に変換され、デジタル信号多重部48にてマイク部41からの送話信号X1と多重化されて信号処理演算部10の入力制御部12に入力され、さらに通話制御部11で通話処理された後に出力制御部13からデジタル信号分割部49に出力され、第1D/A変換部43でアナログの受話信号に変換されてアナログ信号多重部50を経てスピーカ部41から出力される。
【0035】
また、信号処理演算部10で生成される呼出音,警報音並びに音声メッセージ等の音声信号の内でスピーカ部41から出力されるべき音声信号Z2は、出力制御部13からデジタル信号分割部49に出力され、第2D/A変換部44でアナログの音声信号に変換された後、アナログ信号多重部50を経てスピーカ部41から出力される。
【0036】
同じく、信号処理演算部10で生成される呼出音,警報音並びに音声メッセージ等の音声信号の内で通話相手機器のスピーカから出力されるべき音声信号Z1は、出力制御部13からデジタル信号分割部49に出力され、第4D/A変換部46でアナログの音声信号に変換された後、アナログ信号多重部52を経て外部I/F部53から信号線に送出されて通話相手機器のスピーカから出力される。
【0037】
ここで、従来技術で説明したような火災感知器の発報の検出とロビーインターホンやドアホンなどからの呼出とが同時に発生する状況が起こった場合を想定する。この場合、信号処理演算部10の出力制御部13は、図3に示すように第1及び第3データ期間DT1,DT3に警報音(火災警報音)を出力するとともに第2及び第4データ期間DT2,DT4に呼出音(例えば、ロビーインターホンからの呼出音)を出力するから、警報音と呼出音が重畳することを防いで警報音を確実に聞かせることができる。なお、従来では主制御部1を構成するCPUから音声ICにコマンドを与えて呼出音並びに警報音を出力させる構成が採用されていたが、この従来構成ではCPUで音声ICの動作状態を監視することができず、呼出音と警報音との出力のタイミングをCPUで制御しようとしても音声ICの動作状態とCPUからのコマンド送出とにタイムラグが生じて呼出音と警報音との重畳を回避することが困難であった。これに対して本実施形態では、信号処理演算部10を構成するDSP内部の時間管理に基づいたソフトウェア処理によって呼出音及び警報音を出力するためにタイムラグがほぼゼロとなり、上述のように警報音と呼出音の重畳が確実に防止できる。
【0038】
次に、本発明の要旨である音声信号減衰部54並びに増設スピーカ部70について説明する。
【0039】
音声信号減衰部54は、図4に示すように第2D/A変換部44とアナログ信号多重部50を接続する信号ラインL1に挿入される入力抵抗R0と、信号ラインL1とグランドの間に設けられる第1の抵抗R1と、第1の抵抗R1に並列接続される第2の抵抗R2及び第1のスイッチ素子S1の直列回路と、同じく第1の抵抗R1に並列接続される第3の抵抗R3及び第2のスイッチ素子S2の直列回路とで構成される。第1及び第2のスイッチ素子S1,S2はNPN形のバイポーラトランジスタからなり、入力抵抗を介してベースに与えられる制御信号によってオン・オフされるものである。而して、第1及び第2のスイッチ素子S1,S2が何れもオフであれば第2及び第3の抵抗R2,R3が切り離され、音声信号減衰部54の減衰量ATT1[dB]は下式で表される。
【0040】
ATT1=20×log{R1/(R0+R1)}
また、第1のスイッチ素子S1がオン、第2のスイッチ素子S2がオフであれば第2の抵抗R2が第1の抵抗R1と並列に接続されるとともに第3の抵抗R3が切り離され、音声信号減衰部54の減衰量ATT2[dB]は下式で表される。
【0041】
ATT2=20×log{R’/(R0+R’)}
但し、1/R’=1/R1+1/R2
さらに、第1のスイッチ素子S1がオフ、第2のスイッチ素子S2がオンであれば第3の抵抗R3が第1の抵抗R1と並列に接続されるとともに第2の抵抗R2が切り離され、音声信号減衰部54の減衰量ATT3[dB]は下式で表される。
【0042】
ATT3=20×log{R”/(R0+R”)}
但し、1/R”=1/R1+1/R3
ここで、これら3種類の減衰量ATT1,ATT2,ATT3の間にはATT1<ATT2<ATT3の関係が成立し、本実施形態では減衰量ATT1とATT2との差が12[dB]、ATT1とATT3との差が24[dB]となるように入力抵抗R0並びに第1〜第3の抵抗R1〜R3の各抵抗値を設定している。したがって、音声信号減衰部54が減衰量ATT1に設定されているときに減衰量が最も小さくなって音量が最大となり、減衰量ATT3に設定されているときに減衰量が最も大きくなって音量が最小となり、減衰量ATT2に設定されているときに中間の値となって音量も中間レベルとなる。すなわち、制御信号により第1及び第2のスイッチ素子S1,S2をオン・オフ制御することによって音声信号減衰部54の減衰量を3段階(ATT1,ATT2,ATT3)に切り換え、スピーカ部41から聞こえる通話音声や呼出音の音量を大・中・小の3段階に調整することができるものである。なお、警報音(火災警報音など)並びに警報のための音声メッセージ(火災警報用の音声メッセージなど)の音量については消防法による規定で所定レベル以上に設定する必要があるので、上述の音量調整は通話音声並びに呼出音の音量についてのみ可能となっている。
【0043】
一方、増設スピーカ部70は、図1に示すように第2D/A変換部44とアナログ信号多重部50を接続する信号ラインL1から分岐された信号ラインL2に接続され、第2D/A変換部44から出力されるアナログの音声信号が音声信号減衰部54を介さずに入力され、音声信号減衰部54による音量調整の影響を受けないようになっている。すなわち、増設スピーカ部70には第2D/A変換部44から出力されるアナログの音声信号が信号ラインL2を通してそのまま(あるいは信号ラインL2に挿入される図示しないアンプで増幅されて)入力されるため、音声信号減衰部54による音量設定に関係なく、増設スピーカ部70から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。
【0044】
ところで、上述のような通話音声や呼出音等の音量調整を行う方法としては、例えば使用者(住戸の住人)が手動で操作可能な操作部を設け、操作部を操作して設定される音量の設定値(大・中・小)を主制御部1に取り込み、取り込んだ設定値に応じて主制御部1が制御信号を出力して音声信号減衰部54の減衰量を切換制御する方法と、主制御部1が取り込んだ設定値に対応する音量設定コマンドを信号処理演算部10に出力し、この音量設定コマンドに応じて信号処理演算部10が制御信号を出力して音声信号減衰部54の減衰量を切換制御する方法とがある。
【0045】
前者の方法では、主制御部1から信号処理演算部10に対して音量設定コマンドを出力する必要が無く、主制御部1と信号処理演算部10の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量調整を行うことができる。例えば、主制御部1がロビーインターホン又はドアホンからの呼出信号を受け取ると、図5(b)に示すようにスピーカ部41及び増設スピーカ部70から呼出音を出力させるための呼出音出力コマンドC1を信号処理演算部10に送信した後、同図(c)に示すように音声信号減衰部54に制御信号を出力して音量の設定を行う。そして、信号処理演算部10は同図(d)に示すように上記呼出音出力コマンドC1を受信すると、既に説明したように呼出音生成部14から出力制御部13を介して出力される呼出音の音声信号をスピーカ部41及び増設スピーカ部70に出力し(同図(e)参照)、スピーカ部41からは音声信号減衰部54によって設定される音量で呼出音が出力される(同図(a)参照)。なお、火災感知器の発報を検出したときに主制御部1が表示手段(図示せず)を制御して何らかの表示を行うような場合においては、当該表示と音量調整とを同期させることができる。
【0046】
一方、後者の方法では、信号処理演算部10から通話信号や音声信号を出力するタイミングに同期してスピーカ部41の音量を切り換えることができる。例えば、主制御部1がロビーインターホン又はドアホンからの呼出信号を受け取ると、図6(b)に示すように信号処理演算部10に対してスピーカ部41及び増設スピーカ部70から呼出音を出力させるための呼出音出力コマンドC1を送信した後に音声信号減衰部54の減衰量(音量)を設定する音量設定コマンドC2を送信する。そして、信号処理演算部10は同図(d)に示すように上記呼出音出力コマンドC1を受信すると上述のように呼出音生成部14から出力制御部13を介して出力される呼出音の音声信号をスピーカ部41及び増設スピーカ部70に出力するとともに、同図(e)に示すように音声信号減衰部54に制御信号を出力して音量の設定を行うことにより、スピーカ部41からは音声信号減衰部54で設定される音量で呼出音が出力される(同図(a)参照)。このとき、呼出音の出力開始時点及び出力停止時点と音量の切換時点のタイミングを一致させることができ、呼出音の音量が途中で変動するというようなことが防止できる。すなわち、前者の方法では主制御部1による音量調整のタイミングと信号処理演算部10による呼出音等の音声信号の出力のタイミングを一致させることが困難であり、後者の方法によれば、特に図6に示すように呼出音等の音声信号を連続して出力しなければならない場合や、呼出音と警報音を交互に出力しなければならない場合でも、信号処理演算部10においては各音声信号の音量調整を個別に行うことが容易である。なお、後者の方法においても、例えば音声信号の内容(呼出音、警報音、音声メッセージ)に応じて予め設定される音量でその音声信号を出力するように信号処理演算部10のプログラムを作成しておけば、主制御部1から音量設定コマンドC2を送信する必要が無くなり、主制御部1と信号処理演算部10の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量調整を行うことができる。
【0047】
(実施形態2)
図7は本実施形態の住宅情報盤における要部の構成を示したブロック図である。本実施形態が実施形態1と異なる点は、第2D/A変換部44とアナログ信号多重部50を接続する信号ラインL1の音声信号減衰部54を無くし、その代わりに第2D/A変換部44から増設スピーカ部70に至る信号ラインL2に音量補正部55を挿入した点に特徴がある。なお、これ以外の構成については実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
音量補正部55は、図8に示すようにアンプ55a及びアンプ55aの入力側に設けられる減衰回路からなる。この減衰回路は、第2D/A変換部44とアンプ55aの間の信号ラインL2に挿入される入力抵抗Raと、信号ラインL2とグランドの間に設けられる第1の抵抗Rbと、第1の抵抗Rbに並列接続される第2の抵抗Rc及び第1のスイッチ素子Saの直列回路と、同じく第1の抵抗Rbに並列接続される第3の抵抗Rd及び第2のスイッチ素子Sbの直列回路とで構成される。第1及び第2のスイッチ素子Sa,SbはNPN形のバイポーラトランジスタからなり、入力抵抗を介してベースに与えられる制御信号によってオン・オフされるものである。而して、第1及び第2のスイッチ素子Sa,Sbが何れもオフであれば第2及び第3の抵抗Rc,Rdが切り離され、減衰回路の減衰量ATTa[dB]は下式で表される。
【0049】
ATTa=20×log{Rb/(Ra+Rb)}
また、第1のスイッチ素子Saがオン、第2のスイッチ素子Sbがオフであれば第2の抵抗Rcが第1の抵抗Rbと並列に接続されるとともに第3の抵抗Rdが切り離され、減衰回路の減衰量ATTb[dB]は下式で表される。
【0050】
ATTb=20×log{R’/(Ra+R’)}
但し、1/R’=1/Rb+1/Rc
さらに、第1のスイッチ素子Saがオフ、第2のスイッチ素子Sbがオンであれば第3の抵抗Rdが第1の抵抗Rbと並列に接続されるとともに第2の抵抗Rcが切り離され、減衰回路の減衰量ATTc[dB]は下式で表される。
【0051】
ATTc=20×log{R”/(Ra+R”)}
但し、1/R”=1/Rb+1/Rd
ここで、これら3種類の減衰量ATTa,ATTb,ATTcの間にはATTa<ATTb<ATTcの関係が成立し、本実施形態では減衰量ATTaとATTbとの差が12[dB]、ATTaとATTcとの差が24[dB]となるように入力抵抗Ra並びに第1〜第3の抵抗Rb〜Rdの各抵抗値を設定している。したがって、減衰回路が減衰量ATTaに設定されているときに減衰量が最も小さくなり、アンプ55aの増幅度Gと合算した音量補正部55の補正量(増幅度)が最も大きくなって音量が最大となる。また、減衰量ATTcに設定されているときに減衰量が最も大きくなり、音量補正部55の補正量が最も小さくなって音量が最小となる。さらに、減衰量ATTbに設定されているときに中間の値となって補正量も中間の値となるから音量も中間レベルとなる。
【0052】
一方、スピーカ部41から聞こえる通話音声や呼出音等の音量調整は、信号処理演算部10の出力制御部13において行われる。すなわち、信号処理演算部10では主制御部1から受信する音量設定コマンドに基づいた音量レベル、あるいは音声信号の内容(呼出音、警報音、音声メッセージ)に応じて予め設定される音量レベルでスピーカ部41から出力されるように、デジタルの通話信号及び音声信号に音量の設定値を付加して出力制御部13から出力している。そして、第1及び第2D/A変換部43,44ではデジタルの通話信号及び音声信号をアナログの通話信号及び音声信号に変換する際に上記設定値に応じた増幅度で通話信号及び音声信号を増幅して出力するのである。その結果、スピーカ部41からは信号処理演算部10の音量設定値に応じた音量で通話音声や呼出音等が聞こえることになる。これに対して、制御信号により第1及び第2のスイッチ素子Sa,Sbをオン・オフ制御することによって、上記音量設定値に応じて音量補正部55の補正量を3段階(G+ATTa,G+ATTb,G+ATTc)に切り換えれば、第2D/A変換回路44から出力される音声信号の音量レベルに関わらず、増設スピーカ部70から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となるように調整することができるものである。
【0053】
ここで、上述のような音量補正部55の補正量を制御する方法として、実施形態1と同様に、主制御部1が制御信号を出力して音量補正部55の補正量を切換制御する方法と、信号処理演算部10が制御信号を出力して音量補正部55の補正量を切換制御する方法とがある。そして、前者の方法では、主制御部1と信号処理演算部10の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量調整を行うことができるとともに、火災感知器の発報を検出したときに主制御部1が表示手段(図示せず)を制御して何らかの表示を行うような場合に当該表示と音量調整とを同期させることができる。また後者の方法では、信号処理演算部10から通話信号や音声信号を出力するタイミングに同期して増設スピーカ部70の音量を切り換えることができる。
【0054】
ところで、一般に住宅情報盤は実施形態1又は実施形態2で説明したような処理を常時行っているわけではなく、何らかのイベント(ロビーインターホン又はドアホンからの呼出やセキュリティセンサからの検出出力など)が発生したときに各種の処理を開始するものである。そこで、上記イベントの発生を監視する部分、すなわち主制御部1のみを常時動作状態とし、その他の信号処理演算部10、メモリ部30並びに入出力ブロックBをスタンバイ状態又は電源オフ状態としておき、イベント発生時に主制御部1が信号処理演算部10、メモリ部30並びに入出力ブロックBをスタンバイ状態又は電源オフ状態から通常の動作状態へ移行させるようにしても良い。このようにすれば、信号処理演算部10、メモリ部30及び入出力ブロックBでは実際に処理を行うときだけ通常の動作状態となり、処理を行わないときにはスタンバイ状態又は電源オフ状態となって消費電流を低減することができる。なお、信号処理演算部10、メモリ部30及び入出力ブロックBをスタンバイ状態又は電源オフ状態とするには、これらに電源を供給する電源回路を主制御部1で制御する方法等が考えられるが、このような方法については従来周知であるから詳細な説明は省略する。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明は、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段と、第2のD/A変換手段からアナログ信号多重手段に出力されるアナログの音声信号を複数段階に設定される所定音量となるように減衰させる音声信号減衰手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音声信号減衰手段を介さずに増設スピーカ部に出力するので、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるために増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。しかも、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が音声信号減衰手段によって複数段階に調整できるとともに、スピーカ部の音量を下げた場合でも増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。
【0057】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、音声信号減衰手段における減衰量を信号処理演算部で調整するので、スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量の調整を信号処理演算部で行うことにより、呼出音等がスピーカ部から聞こえるタイミングと音量調整のタイミングを一致させることができる。
【0058】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、音声信号減衰手段における減衰量を主制御部で調整するので、スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量の調整を主制御部で行うことにより、信号処理演算部を介して音量の調整を行う場合に比較して、主制御部と信号処理演算部の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量を調整することができる。
【0059】
請求項4の発明は、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力するとともに音量補正部における補正量を制御する出力制御部を具備するので、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が出力制御部によって所定の音量に調整できるとともに、音量補正部の補正量を調整することで増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。また、音量補正部の補正量を信号処理演算部が具備する出力制御部で制御すれば、呼出音等がスピーカ部から聞こえるタイミングと音量調整のタイミングを一致させることができる。
【0060】
請求項5の発明は、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力する出力制御部を具備し、音量補正部における補正量を主制御部で制御するので、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、住宅情報盤のスピーカ部から聞こえる呼出音等の音量は出力制御部によって所定の音量に調整でき、音量補正部の補正量を主制御部で調整することによって増設スピーカ部からは常に一定の音量で呼出音等が聞こえる。また、音量補正部の補正量を主制御部で制御すれば、信号処理演算部を介して音量補正を行う場合に比較して、主制御部と信号処理演算部の間のデータ伝送に不具合が生じたときでも確実に音量を補正することができる。
【0061】
請求項6の発明は、集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段とを備え、主制御部は、セキュリティセンサの出力検知並びにロビーインターホン又はドアホンからの呼出が無いときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態とし、セキュリティセンサの出力を検知したとき又はロビーインターホンあるいはドアホンからの呼出があったときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態から通常の動作状態へ移行させるので、呼出音や警報音などの音声信号は増設スピーカ接続手段により一定の音量で増設スピーカ部に出力されるため、増設スピーカ部から聞こえる呼出音等の音量が常に一定となる。また、セキュリティセンサの出力検知並びにロビーインターホン又はドアホンからの呼出が無いときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態とすることで消費電流の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の要部の構成を示したブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上における音声信号減衰部の回路図である。
【図5】同上における音量調整を主制御部で行う場合の動作説明図である。
【図6】同上における音量調整を信号処理演算部10で行う場合の動作説明図である。
【図7】実施形態2の要部の構成を示したブロック図である。
【図8】同上における音量補正部の回路図である。
【図9】従来の住宅情報盤システムの一例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 主制御部
10 信号処理演算部
11 通話制御部
12 入力制御部
13 出力制御部
14 呼出音生成部
15 警報音生成部
41 スピーカ部
54 音声信号減衰部
70 増設スピーカ部
Claims (6)
- 集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段と、第2のD/A変換手段からアナログ信号多重手段に出力されるアナログの音声信号を複数段階に設定される所定音量となるように減衰させる音声信号減衰手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音声信号減衰手段を介さずに増設スピーカ部に出力することを特徴とする住宅情報盤。
- 音声信号減衰手段における減衰量を信号処理演算部で調整することを特徴とする請求項1記載の住宅情報盤。
- 音声信号減衰手段における減衰量を主制御部で調整することを特徴とする請求項1記載の住宅情報盤。
- 集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力するとともに音量補正部における補正量を制御する出力制御部を具備することを特徴とする住宅情報盤。
- 集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段と、第1のD/A変換手段から出力されるアナログの通話信号と第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を多重化してスピーカ部に出力するアナログ信号多重手段とを備え、増設スピーカ接続手段は、第2のD/A変換手段から出力されるアナログの音声信号を音量補正して増設スピーカ部に出力する音量補正部を有し、信号処理演算部は、デジタルの通話信号並びに呼出音や警報音あるいは音声メッセージからなるデジタルの音声信号をそれぞれの信号の種類に応じた所定の音量で出力する出力制御部を具備し、音量補正部における補正量を主制御部で制御することを特徴とする住宅情報盤。
- 集合住宅の各住戸に設置され、少なくとも集合住宅の共同玄関に設置されるロビーインターホン並びに各住戸の玄関戸外に設置されるドアホンとの間で通話を行うとともに、住戸内に設置されるセキュリティセンサの出力を検出して警報音を発する住宅情報盤において、デジタル・シグナル・プロセッサで構成され、音声に関する信号処理を行う信号処理演算部と、主に音声以外の信号処理を行うとともに信号処理演算部の制御を行う主制御部と、マイク部及びスピーカ部と、マイク部で集音されたアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第1のA/D変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してスピーカ部に出力する第1のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換してスピーカ部に出力する第2のD/A変換手段と、信号処理演算部から出力されるデジタルの通話信号をアナログの通話信号に変換してロビーインターホン又はドアホンに出力する第3のD/A変換手段と、ロビーインターホン又はドアホンからのアナログの通話信号をデジタルの通話信号に変換して信号処理演算部に入力する第2のA/D変換手段と、第2のD/A変換手段でアナログに変換された音声信号を住戸内の異なる場所に設置される増設スピーカ部に対して一定の音量で出力する増設スピーカ接続手段とを備え、主制御部は、セキュリティセンサの出力検知並びにロビーインターホン又はドアホンからの呼出が無いときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態とし、セキュリティセンサの出力を検知したとき又はロビーインターホンあるいはドアホンからの呼出があったときに信号処理演算部、第1乃至第3のD/A変換手段並びに第1及び第2のA/D変換手段をスタンバイ状態又は電源オフ状態から通常の動作状態へ移行させることを特徴とする住宅情報盤。
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