JP3893333B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、特に、球払出装置へ球を流下させる整流通路の上向き開口部を塞ぐ蓋部材を有するパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機は、裏側に機構板を有しており、この機構板に、賞球の払出しを行なう球払出装置が組み付けられている。そして、球払出装置の上流には、島設備から供給されてきたパチンコ球を整流して球払出装置へ流下させる整流通路が設けられている。
【0003】
ところで、島設備からパチンコ球に混入した異物がパチンコ遊技機に流入することがあり、異物によってパチンコ球の流下が阻止され、また、各部の故障が誘発されることがある。そのため、従来のパチンコ遊技機は、整流通路に上向き開口部を設け、パチンコ球に混入して異物が流入してきた場合に、上向き開口部を介して異物を容易に取り出せるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、整流通路に上向き開口部を設けたことによって、空中を浮遊するゴミなどが整流通路に侵入し易くなるという新たな問題が発生した。
【0005】
本発明は、上記の如き従来の問題点を解決し、島設備からパチンコ球に混入して流入してきた異物を容易に取り除くことができ、しかも、空中に浮遊するゴミの侵入を防止することができるパチンコ遊技機を提供することを主な目的とする。
【0006】
さらに、本発明は、従来の球止め部材、つまり、球払出装置を機構板から取り外す際に上流側のパチンコ球の流下を阻止するために用いられる球止め部材を廃止し、部品点数の減少、コスト低減などを図ることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のパチンコ遊技機は、島設備から供給されるパチンコ球を整流しながら下流側の球払出装置へ流下させる整流通路を備えるパチンコ遊技機において、前記整流通路の上向き開口部に蓋部材を設け、該蓋部材を操作することにより、前記上向き開口部を塞いだ状態で前記整流通路から下流側へのパチンコ球の流下を許容する流下状態、前記上向き開口部を開口する開口状態、前記上向き開口部を塞いだ状態で前記整流通路から下流側へのパチンコ球の流下を阻止する球止め状態、のいずれかの状態を選択できるよう構成し、前記蓋部材は前記整流通路の長手方向へ移動可能であり、該蓋部材の移動位置によって前記各状態が選択されることを特徴とする。
【0008】
本発明のパチンコ遊技機において、流下状態が選択されている場合には、整流通路から下流側へパチンコ球が流下可能となるため、パチンコ遊技機は、通常の遊技状態となる。このとき、整流通路の上向き開口部は蓋部材によって閉塞状態に保たれるため、空中に浮遊するゴミの整流通路への侵入を防止することができる。
【0009】
また、開口状態が選択されている場合には、整流通路の上向き開口部が開口状態となるため、この開口部を介して、島設備からパチンコ球に混入して流入してきた異物を容易に取り除くことができる。
【0010】
また、蓋部材によって球止め状態を選択可能であるため、従来からの別部材としての球止め部材を廃止することができ、部品点数の減少、コスト低減などを図ることができる。
【0011】
また、蓋部材は整流通路の長手方向へ移動可能であり、蓋部材の移動位置によって各状態が選択されるため、蓋部材を長手方向へ移動させる簡単な操作によって流下状態、開口状態及び球止め状態のいずれかを選択可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1及び図2は、全体として1つの分解斜視図を構成し、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の機構板及び機構板に組み付けられるケース類の分解斜視図である。図3は、機構板にケース類及び基板が組み付けられた状態の裏面図を示す。
【0014】
図1〜図3において、1は、図示しない前面枠に対し開閉可能に組み付けられる機構板を表しており、機構板1は、ABSなどプラスチック製で一体成形され、中央部に、図示しない遊技盤の裏面側の組付部品を収容する窓2が形成され、全体として枠形状をしている。機構板1の右側部の上側蝶番取付部3には上側蝶番4がねじ止めされ、下側蝶番取付部5には下側蝶番6がねじ止めされ、機構板1は、上側蝶番4及び下側蝶番6により、図示しない前面枠に対して開閉可能とされる。
【0015】
機構板1の取付面100のタンク取付部Aには、島設備からのパチンコ球の供給を上方から受けるタンク7がねじ止めされる。
【0016】
機構板1の取付面100においてタンク7の下流側に位置するタンクレール取付部Bには、タンク7から流下してきたパチンコ球を前後方向2列に整流するための整流通路8を有するタンクレール9がねじ止めされる。タンクレール9は上向き開口部10を有しており、この上向き開口部10は、上流側蓋部材11と下流側蓋部材12とで閉塞可能とされる。
【0017】
タンク7、タンクレール9、上流側蓋部材11及び下流側蓋部材12は、いずれも導電性を有するプラスチック製例えばカーボン繊維入りABS製であり、タンク7はアース板金13を介してアース可能とされ、タンクレール9はアース板金13又はアース板金14を介してアース可能とされる。
【0018】
機構板1の取付面100においてタンクレール9の下流に位置する球払出装置取付部Cには、タンクレール9から流下してきたパチンコ球をカウントしながら払出しを行なうとともに上流側のパチンコ球を全て排出するための球抜きを行なう球払出装置15(図3)が嵌合手段によって組み付けられる。球払出装置15のカウンタケース16は、左右方向に2分割されねじ結合される左側カウンタケース17と右側カウンタケース18とから構成される。カウンタケース16は、導電性を有するプラスチック製例えばカーボン繊維入りABS製であり、アース板金14を介してアース可能とされる。
【0019】
機構板1の取付面100において球払出装置15の下流側に位置する受皿誘導樋取付部Dには、球払出し時に球払出装置15から流下してくるパチンコ球を受皿(図示せず)へ誘導するとともに球抜き時に球払出装置15から流下してくるパチンコ球を排出口19aへ誘導する受皿誘導樋19がねじ止めされる。受皿誘導樋19は、前後方向に2分割された前側受皿誘導樋20と後側受皿誘導樋21とから構成される。受皿誘導樋19は、導電性を有するプラスチック製例えばカーボン繊維入りABS製であり、下側蝶番6を介してアース可能とされる。
【0020】
受皿誘導樋19の裏面19bには、球払出装置15の球払出を制御する払出制御基板22を収容する払出制御ボックス23が組み付けられる。払出制御ボックス23は、前後方向に2分割された前側払出制御ボックス24と後側払出制御ボックス25とをねじ結合により一体化して構成される。なお、符号26は、払出制御基板22のリセットピン、27は、払出制御ボックス23にねじ止めされるプリペイドカードユニットへの中継基板ケースを表している。
【0021】
機構板1の取付面100における上端コーナーの電源中継基板取付部Eには、電源中継基板28を収容する電源中継基板ケース29が組み付けられる。電源中継基板ケース29は、前後方向に2分割された前側電源中継基板ケース30と後側電源中継基板ケース31とをねじ結合により一体化して構成される。
【0022】
機構板1の取付面100における下端の電源基板取付部Fには、電源基板32を収容する電源基板ケース33が組み付けられる。電源基板ケース33は、前後方向に2分割された前側電源基板ケース34と後側電源基板ケース35とを嵌合手段により一体化して構成される。
【0023】
機構板1の取付面100における下部の基板取付部Gには、基板ユニットベース36が組み付けられる。基板ユニットベース36には、基板ユニットカバー37及び配線カバー38がねじ止めされ、基板ユニットカバー37に、主基板(図示せず)を収容する主基板ケース40が組み付けられる。主基板ケース40は、前後方向に2分割された前側主基板ケース41と後側主基板ケース42とを一体化して構成される。
【0024】
機構板1の取付面100の左側部には、上側軸受部43と下側軸受部44とが形成されており、役物カバー45の左側部に形成された上側軸部及び下側軸部(図2には現れていない。)がそれぞれ上側軸受部43及び下側軸受部44に回動自在に保持され、役物カバー45は、機構板1の窓2を開閉する。役物カバー45は、役物カバー45の右側部に形成された弾性係止爪45aが機構板1の右側部に形成された係止孔46に係止されることによって閉状態に保持される。
【0025】
機構板1の取付面100とは反対側の面における下部の入賞球通路取付部Hには、入賞球通路ケース47が組み付けられる。入賞球通路ケース47は、前後方向に2分割された入賞球通路ケース本体48と入賞球通路ケース板49とを一体化して構成される。入賞球通路ケース48は、導電性を有するプラスチック製例えばカーボン繊維入りABS製である。
【0026】
機構板1の下部には、受皿に通じる貫通孔50が形成されており、この貫通孔50に球出口防犯板金51が挿通される。なお、符号52及び53は、それぞれ配線押さえ部材を表している。
【0027】
図4は、機構板1の取付面100のタンクレール取付部Bの拡大斜視図、図5及び図6は、それぞれタンクレール9の平面図及び背面図、図7、図8及び図9は、それぞれ上流側蓋部材11の平面図、正面図及び底面図、図10、図11及び図12は、下流側蓋部材12の平面図、正面図及び底面図、図13及び図14は、それぞれ、タンクレール9に上流側蓋部材11及び下流側蓋部材12を取り付け、流下状態を選択しているときの平面図及び正面図、図15及び図16は、図13及び図14に示す流下状態から下流側蓋部材12を移動して球止め状態を選択したときの平面図及び正面図、図17は、図13及び図14に示す流下状態から下流側蓋部材12を移動して開口状態を選択したときの平面図を示す。
【0028】
図4に示すように、タンクレール取付部Bにおいて、球払出装置取付部Cの上方に、タンクレール9を機構板1に組み付ける作業の際に位置決め作用を発揮するボス54が形成されており、また、このボス54に、タンクレール9の下流側端部を固定するためのねじがねじ込まれるねじ孔54aが形成されている。また、タンクレール取付部Bの左右方向中央部に、上向きに開口した倒れ防止溝部55が形成されている。この倒れ防止溝部55は、後述するタンクレール9の係止舌部56を保持することによって、タンクレール9内のパチンコ球の重量でタンクレール9が傾くのを防止する作用を発揮する。また、タンクレール取付部Bの左端部に、タンクレール9の上流側端部を固定するためのねじがねじ込まれるねじ孔57が形成されている。さらに、タンクレール取付部Bのボス54と倒れ防止溝部55との間に、タンクレール9の左右方向中央部を固定するためのねじがねじ込まれるボス58が形成されている。
【0029】
図5及び図6に示すように、タンクレール9は、正面壁部59と背面壁部60と左側面壁部61と右側面壁部62と底面壁部63とで囲まれた袋形状をしており、正面壁部59と背面壁部60との間に中央隔壁部64が底面壁部63から立設されており、中央隔壁部64を挟んで前側整流通路8A及び後側整流通路8Bからなる整流通路8を形成している。前側整流通路8A及び後側整流通路8Bは、それぞれ、基本的に、タンク7から流下してきた複数列及び複数段の不規則な球の流れを上流側整列部9aにおいて単数列の流れに整列し、さらに、この単数列の流れを下流側整列部9bにおいて単数段の流れに整列して球払出装置15に供給するよう構成されている。
【0030】
背面壁部60の外面において、下流側の端部には、円筒リブ65が水平に形成されており、また、長手方向中央部には、下向きの係止舌部56が形成されており、また、上流側の端部には、垂直な取付板部66が形成されており、さらに、背面壁部60の長手方向中央部には、ねじ挿通孔67及び位置決め孔68が形成されている。円筒リブ65は、機構板1のタンクレール取付部Bのボス54に外嵌され、ねじでボス54に固定される。係止舌部56は、タンクレール取付部Bの倒れ防止溝部55に上方から挿入され、倒れ防止溝部55によって保持されることによって、タンクレール9内のパチンコ球の重量でタンクレール9が傾くのを防止する作用を発揮する。取付板部66には、ねじ挿通孔69が形成されており、これらのねじ挿通孔69にねじを通し、タンクレール取付部Bのねじ孔57にねじ込むことによって取付板部66は機構板1に固定される。
【0031】
正面壁部59の内面における下流側の上端部には、左右方向に間隔をおいて2つのリブ70,71が形成され、また、背面壁部60の内面における下流側の端部には、リブ72が形成されている。これらのリブ70,71,72は、中央隔壁部64の上面64aと共同して下流側蓋部材12を挟持し、下流側蓋部材12をタンクレール9に係留させながら左右方向へ移動可能にする。さらに、背面壁部60に形成されたリブ72は、後述するように、下流側蓋部材12を下流側へ引き出し、後述する開口状態を選択したとき、下流側蓋部材12のタンクレール9からの脱落を防止するストッパーの作用も発揮する。
【0032】
右側面壁部62の上端部には、下流側蓋部材12の後述する位置決め用凹部73と係合可能な位置決め用凸部74が形成されており、凹部73と凸部74とが係合することにより、下流側蓋部材12の左右方向位置が固定され、後述する流下状態が保たれる。また、右側面壁部62は、下流側蓋部材12を左右方向へ移動する際に、後述する球止めリブ75,76が右側面壁部62と干渉しないための切欠溝77,78を凸部74の前後に有している。
【0033】
底面壁部63の下流側端部には、整列されたパチンコ球を球払出装置15に流下させる2つの球供給孔79,80が左右方向にずれて形成されている。
【0034】
下流側整列部9bには、上流側蓋部材11と下流側蓋部材12が組み付けられる。
【0035】
図7〜図9に示すように、上流側蓋部材11は、左右方向に長い四角形板状の蓋本体部81と、この蓋本体部81の下流側端部から延びたガイド板部82と、蓋本体部81の下面上流側から下方へ延びた位置決め機構部83と、蓋本体部81の上面奥側から上方へ延びた位置決め固定板部84とから構成される。
【0036】
蓋本体部81の幅は、下流側整列部9bの通路幅とほぼ一致しており、ガイド板部82の幅は、蓋本体部81よりも一回り狭い。
【0037】
ガイド板部82は、蓋本体部81の上面から延びており、蓋本体部81の下流側端面81aとガイド板部82の下面82aとによって段差面85が形成されている。
【0038】
位置決め機構部83の下部には、タンクレール9の中央隔壁部64に嵌まり上流側蓋部材11を中央隔壁部64に沿って摺動可能にするガイド溝86が形成されている。
【0039】
位置決め固定板部84には、ねじ挿通孔87が形成されているとともに外面に位置決めリブ88が形成されている。ねじ挿通孔87は、上流側蓋部材11をタンクレール9に組み付けた状態でタンクレール9を機構板1に組み付ける際に、タンクレール9のねじ挿通孔67及び機構板1のボス58のねじ孔58aと対向し、ねじ挿通孔87及びねじ挿通孔67にねじを通しねじ孔58aにねじ込むことによってタンクレール9の背面壁部60は機構板1に固定される。位置決めリブ88は、上流側蓋部材11をタンクレール9に組み付けたとき、タンクレール9の背面壁部60の位置決め孔68内に収容され、タンクレール9に対して上流側蓋部材11の位置決めを行なう位置決め作用を発揮する。
【0040】
上流側蓋部材11のタンクレール9への組付作業は、位置決め機構部83のガイド溝86をタンクレール9の上流側整列部9aにおける中央隔壁部64に嵌め、この嵌合状態を保ちながら中央隔壁部64の上面64aを滑らせながら下流側へ移動させ、位置決めリブ88が背面壁部60を押し広げて位置決め孔68内に収容させるようにする。このような組付作業によって上流側蓋部材11をタンクレール9に組み付けることができる。
【0041】
図10〜図12に示すように、下流側蓋部材12は、上面に凸部89を有し、凸部89は、上流側端部かつ背面側に形成されている。凸部89の下流側端面89aは、下流側蓋部材12を下流側へ引き出し、後述する開口状態を選択したとき、下流側蓋部材12のタンクレール9からの脱落を防止するストッパーの作用をする。
【0042】
下流側蓋部材12は、下流側端部の中央部に、下流側へ突出した操作レバー90を有する。操作レバー90は、下流側端部が上方へ弾性変形するよう構成されている。操作レバー90の下面には、タンクレール9の位置決め用凸部74と係合可能な位置決め用凹部73が形成されており、凹部73と凸部74が係合することにより、下流側蓋部材12の左右方向位置が固定され、後述する流下状態が保たれる。この凹部73を形成している上流側の壁部91は、下面91aが緩やかな傾斜面で構成され、正面視三角形状に形成されている。この壁部91は、下流側蓋部材12を下流側へ引き出した状態から上流側へ移動する際、操作レバー90の弾性変形に基づいて下面(傾斜面)91aがタンクレール9の位置決め用凸部74に乗り上げ、凹部73を凸部74と係合する位置まで円滑に案内する作用をする。
【0043】
操作レバー90を挟むようにして、下流側蓋部材12の下面に2つの正面視三角形状の球止めリブ75,76が形成されている。2つの球止めリブ75,76は、それぞれタンクレール9の前側整流通路8A及び後側整流通路8Bに対応して形成されており、後述する球止め状態を選択したとき、整流通路8内の先頭のパチンコ球を下流側から受け止め、球払出装置15へのパチンコ球の供給を阻止する作用をする。
【0044】
下流側蓋部材12のタンクレール9への組付作業は、下流側整列部9bの中央隔壁部64の上面64aに下流側蓋部材12をセットし、中央隔壁部64の上面64aを滑らせながら下流側蓋部材12を下流側へ移動させ、凹部73を形成している下流側の壁部92が下流側整列部9bの凸部74と当接するようにする。このとき、下流側蓋部材12の下流側端部は、3つのリブ70,71,72と中央隔壁部64の上面64aとによって挟持された状態となる。その後、操作レバー90を指で持ち上げ操作レバー90を上方へ反らせるように弾性変形させながら下流側へ少し引っ張り、壁部92が凸部74を乗り越えるようにする。そして、壁部92が凸部74を乗り越えたとき、操作レバー90から指を離して操作レバー90を弾性復帰させ、凹部73を凸部74に係合させる。このような組付作業によって下流側蓋部材12をタンクレール9に組み付けることができる。
【0045】
パチンコ遊技機が通常の遊技状態にあるとき、下流側蓋部材12はタンクレール9及び上流側蓋部材11に対し図13及び図14に示すような状態となっている。つまり、下流側蓋部材12は上向き開口部10を塞いだ状態にあり、また、下流側蓋部材12の凹部73はタンクレール9の凸部74と係合し、下流側蓋部材12がタンクレール9に固定され移動できない状態に保たれる。また、下流側蓋部材12の球止めリブ75,76は下流側に位置し、整流通路8内のパチンコ球は下流側の球払出装置15に流下できるようになっている。換言すると、下流側蓋部材12は、整流通路8から下流側へのパチンコ球の流下を許容する流下状態をつくっている。
【0046】
次に、上記のような流下状態から下流側蓋部材12の操作レバー90を指で持ち上げ操作レバー90を上方へ反らせるように弾性変形させながら上流側へ少し押し、壁部92が凸部74を乗り越えるようにする。そして、壁部92が凸部74を乗り越えたとき、操作レバー90から指を離して操作レバー90を弾性復帰させる。操作レバー90が弾性復帰した状態では、下流側蓋部材12はタンクレール9及び上流側蓋部材11に対し図15及び図16に示すような状態となっている。つまり、下流側蓋部材12の上流側端面12aは、上流側蓋部材11の蓋本体部81の下流側端面81aとほぼ当接した状態となり、下流側蓋部材12の上流側への移動が規制され、また、下流側蓋部材12の壁部92の下流側端面92aは、タンクレール9の凸部74の上流側端面74aとほぼ当接した状態となり、下流側蓋部材12の下流側への移動が規制される。また、操作レバー90が弾性復帰した状態では、球止めリブ75,76は整流通路8内の先頭のパチンコ球を下流側から受け止めた状態となっており、整流通路8内のパチンコ球は下流側の球払出装置15に流下できない状態となる。換言すると、下流側蓋部材12は、整流通路8から下流側へのパチンコ球の流下を阻止する球止め状態をつくっている。
【0047】
その後、球止め状態から流下状態へ戻すときは、操作レバー90を指で持ち上げ操作レバー90を上方へ反らせるように弾性変形させながら下流側へ少し引っ張り、壁部92が凸部74を乗り越えるようにする。そして、壁部92が凸部74を乗り越えたとき、操作レバー90から指を離して操作レバー90を弾性復帰させる。操作レバー90が弾性復帰した状態では、凹部73が凸部74と係合しており、下流側蓋部材12は流下状態をつくっている。
【0048】
一方、上記のような流下状態から下流側蓋部材12の操作レバー90を指で上方へ持ち上げ操作レバー90を上方へ反らせるように弾性変形させながら下流側へ少し引っ張り、上流側の壁部91が凸部74を乗り越えるようにする。そして、壁部91が凸部74を乗り越えた後は、操作レバー90を弾性復帰させた後、操作レバー90を、下流側蓋部材12の凸部89がタンクレール9のリブ72と当接するようになるまで下流側へ引っ張る。凸部89がリブ72と当接した状態では、下流側蓋部材12はタンクレール9及び上流側蓋部材11に対し図17に示す状態となっている。つまり、下流側蓋部材12は、整流通路8の上向き開口部10を開口する開口状態をつくっている。
【0049】
その後、開口状態から流下状態へ戻すときは、操作レバー90を指で上流側へ押し、下流側蓋部材12の上流側の壁部91の下面(傾斜面)91aがタンクレール9の凸部74に乗り上げた後に、凹部73が凸部74と係合するようにする。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、島設備から供給されるパチンコ球を整流しながら下流側の球払出装置15へ流下させる整流通路8を備えるパチンコ遊技機において、整流通路8の上向き開口部10に蓋部材(下流側蓋部材12)を設け、蓋部材12を操作することにより、上向き開口部10を塞いだ状態で整流通路8から下流側へのパチンコ球の流下を許容する流下状態、上向き開口部10を開口する開口状態、上向き開口部10を塞いだ状態で整流通路8から下流側へのパチンコ球の流下を阻止する球止め状態、のいずれかの状態を選択できるよう構成される。
【0051】
そして、流下状態が選択されている場合には、整流通路8から下流側へパチンコ球が流下可能となるため、パチンコ遊技機は、通常の遊技状態となる。このとき、整流通路8の上向き開口部10は蓋部材12によって閉塞状態に保たれるため、空中に浮遊するゴミの整流通路8への侵入を防止することができる。
【0052】
また、開口状態が選択されている場合には、整流通路8の上向き開口部10が開口状態となるため、この開口部10を介して、島設備からパチンコ球に混入して流入してきた異物を容易に取り除くことができる。
【0053】
また、蓋部材12によって球止め状態を選択可能であるため、従来からの別部材としての球止め部材を廃止することができ、部品点数の減少、コスト低減などを図ることができる。
【0054】
また、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、蓋部材12は整流通路8の長手方向へ移動可能であり、蓋部材12の移動位置によって各状態が選択される。このため、蓋部材12を長手方向へ移動させる簡単な操作によって流下状態、開口状態及び球止め状態のいずれかを選択可能になる。
【0055】
【発明の効果】
本発明のパチンコ遊技機によると、島設備からパチンコ球に混入して流入してきた異物を容易に取り除くことができ、しかも、空中に浮遊するゴミの侵入を防止することができる。さらに、従来の球止め部材を廃止し、部品点数の減少、コスト低減などを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に全体として1つの分解斜視図を構成し、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の機構板及び機構板に組み付けられるケース類の分解斜視図である。
【図2】図1と共に全体として1つの分解斜視図を構成し、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の機構板及び機構板に組み付けられるケース類の分解斜視図である。
【図3】機構板にケース類及び基板が組み付けられた状態の裏面図である。
【図4】機構板の取付面のタンクレール取付部の拡大斜視図である。
【図5】タンクレールの平面図である。
【図6】タンクレールの背面図である。
【図7】上流側蓋部材の平面図である。
【図8】上流側蓋部材の正面図である。
【図9】上流側蓋部材の底面図である。
【図10】下流側蓋部材の平面図である。
【図11】下流側蓋部材の正面図である。
【図12】下流側蓋部材の底面図である。
【図13】タンクレールに上流側蓋部材及び下流側蓋部材を取り付け、流下状態を選択しているときの平面図である。
【図14】タンクレールに上流側蓋部材及び下流側蓋部材を取り付け、流下状態を選択しているときの正面図である。
【図15】図13及び図14に示す流下状態から下流側蓋部材を移動して球止め状態を選択したときの平面図である。
【図16】図13及び図14に示す流下状態から下流側蓋部材を移動して球止め状態を選択したときの正面図である。
【図17】図13及び図14に示す流下状態から下流側蓋部材を移動して開口状態を選択したときの平面図である。
【符号の説明】
8 整流通路
10 上向き開口部
12 下流側蓋部材(蓋部材)
15 球払出装置

Claims (1)

  1. 島設備から供給されるパチンコ球を整流しながら下流側の球払出装置へ流下させる整流通路を備えるパチンコ遊技機において、
    前記整流通路の上向き開口部に蓋部材を設け、該蓋部材を操作することにより、前記上向き開口部を塞いだ状態で前記整流通路から下流側へのパチンコ球の流下を許容する流下状態、前記上向き開口部を開口する開口状態、前記上向き開口部を塞いだ状態で前記整流通路から下流側へのパチンコ球の流下を阻止する球止め状態、のいずれかの状態を選択できるよう構成し、
    前記蓋部材は前記整流通路の長手方向へ移動可能であり、該蓋部材の移動位置によって前記各状態が選択されることを特徴とするパチンコ遊技機。
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