JP3893233B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー複写機、カラープリンタ、ファクシミリなどに使用され、地肌レベルや文字エッジなどの特徴量を検出する手段を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル複写機等の画像処理装置において、スキャナMTFやモアレ除去のための平滑化処理によってボケた画像の解像度を向上させるために、エッジ強調処理が有効であることが知られている。エッジ強調処理は、例えば黒文字エッジの強調を濃度信号で行う場合、文字の内側で濃度を上げ、外側で濃度を下げることによって、エッジ部での濃度差を増大させる仕組みになっている。ところで、地肌が白でなく色地(網点も含む)である場合、負側のエッジ強調量が大きいと、地肌濃度があまり高くない部分で文字周囲に白抜けが生じ易くなる。この白抜けは、カラー画像において特に目立ち、とりわけジェネレーションコピーにおいては劣化が激しい部分である。エッジ強調の度合いを弱くすれば白抜けは抑制できるが、その場合、満足な解像度を得ることが困難である。この問題に着目した発明として、特開平9−139843号公報記載の発明が知られている。
【0003】
この特開平9−139843号公報記載の発明では、内側エッジ部にはエッジ強調処理を行うが、外側エッジ部に関してはエッジ強調を行わず、注目画素とその周辺画素の中で最も小さなデータに置き換えるようにしている。
【0004】
また、特開平5−308516号公報には、通常のエッジ検出用閾値の組(th1,th2)と、コントラストの低い文字内部のエッジ検出用閾値の組(th3,th4)の2組の閾値を用意し、th3,th4により検出されたエッジを、th1とth2の組み合わせによってエッジとして検出された画素に続く数画素に限定して有効とする発明が開示されている。
【0005】
さらに、特開平6−217140号公報には、新聞や上質紙など地肌の濃度レベルが異なる原稿が貼り合わせた原稿を考慮して地肌濃度を連続的に追従させて高精度に切り換え、リアルタイムで地肌除去処理を行う発明が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開平9−139843号号記載の発明では、白抜けに対して効果が認められるものの、解像度の面で不十分になる場合が考えられる。例えば、高い解像性が要求される白地上黒文字に関する場合などがそれに当たる。
【0007】
また、これらの従来技術では、地肌濃度を検出する際に常に単一方向(主走査方向)で検出しているため、白背景上に枠線付きの色地部があるような原稿の場合、枠線の左内側にだけ白抜けが発生しやすい、といったような方向性を有する白抜け現象が生じる。この現象に鑑み、地肌検出のパラメータを白抜けがほぼ完全に発生しないレベルに設定する(地肌が検出されやすいようにパラメータを振る)と、文字周囲の少し濃度が高くなっている部分で地肌を更新してしまい、結果として文字が太ったように見えることになり、解像度の面で不十分なものになってしまう。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、文字の解像度を大きく落とすことなく、方向性を有する白抜けを低減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置において、輝度・色差系の信号に変換された前記画像データに対してエッジ強調処理を行うエッジ強調手段と、前記画像データの1ライン毎に2つの閾値を切り換えていずれかを閾値th1として設定する濃度変動閾値選択手段と、前記濃度変動閾値選択手段で決定された閾値th1を使用して、注目画素を含むn×n(nは2以上の正の整数)画素のブロックの前記画像データの画素の値に基づき注目画素の地肌濃度検出を行う地肌濃度検出手段と、前記エッジ強調手段による前記エッジ強調処理後の信号に対して、前記地肌濃度検出手段により検出した地肌濃度に応じリミッタ処理を行うリミッタ処理手段と、を備え、前記地肌濃度検出手段は、前記ブロック毎の最大・最小輝度値の差分値をSa、前記ブロック毎の最大輝度値をMax_Y1、地肌濃度の上限を規定する任意の閾値をth2とした際に
条件1:Sa<th1
条件2:Max_Y1<th2
の二つの条件を満たす場合には、前記地肌濃度を更新するように決定する地肌更新決定手段を有し、前記地肌更新決定手段により地肌濃度を更新するように決定された場合に、ブロック内の最小輝度値Min_Y1を地肌濃度とし、前記リミッタ処理手段は、エッジ強調処理後の信号の値と、前記地肌濃度検出手段によって検出された地肌濃度の値とのいずれか大きい方の信号の値を、リミッタ処理後の信号の値として出力することを特徴とする。
【0012】
第2の手段は、入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理方法において、輝度・色差系の信号に変換された前記画像データに対してエッジ強調処理を行うエッジ強調工程と、前記画像データの1ライン毎に2つの閾値を切り換えていずれかを閾値th1として設定する濃度変動閾値選択工程と、前記濃度変動閾値選択工程で決定された閾値th1を使用して、注目画素を含むn×n(nは2以上の正の整数)画素のブロックの前記画像データの画素の値に基づき注目画素の地肌濃度検出を行う地肌濃度検出工程と、前記エッジ強調工程でエッジ強調処理された後の信号に対して、前記地肌濃度検出工程で検出した地肌濃度に応じリミッタ処理を行うリミッタ処理工程と、を備え、前記地肌濃度検出工程では、前記ブロック毎の最大・最小輝度値の差分値をSa、前記ブロック毎の最大輝度値をMax_Y1、地肌濃度の上限を規定する任意の閾値をth2とした際に
条件1:Sa<th1
条件2:Max_Y1<th2
の二つの条件を満たす場合には、前記地肌濃度を更新するように決定する地肌更新決定工程を有し、前記地肌更新決定工程で地肌濃度を更新するように決定された場合に、ブロック内の最小輝度値Min_Y1を地肌濃度とし、前記リミッタ処理工程では、エッジ強調処理後の信号の値と、前記地肌濃度検出工程で検出された地肌濃度の値とのいずれか大きい方の信号の値を、リミッタ処理後の信号の値として出力することを特徴とする。
【0020】
なお、以下の実施形態では、コピー機等のスキャナ入力装置を備えるものを想定して説明を行うが、本発明はそのような装置に限定されるものではなく、ネットワークに接続された画像入力装置を介して画像データが入力されるようなシステムでも良いことはいうまでもない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、第1の信号変換部101、第1の信号変換部101から出力されるYIQ信号を所定ライン数格納するラインメモリ102、ラインメモリ102からYIQ信号が入力されるエッジ強調部103、ラインメモリ102からY信号が入力される地肌濃度検出部107、ラインメモリ102からY信号が、エッジ強調部103と地肌濃度検出部107からそれぞれ処理信号が入力され、この入力信号に応じてリミッタ処理部104の作動の是非を制御するスイッチ106、このスイッチ106によってON/OFF制御されるリミッタ処理部104、エッジ強調部103からエッジ強調されたIQ信号が、また、リミッタ処理部104からリミッタ処理されたY信号がそれぞれ入力される第2の信号変換部105、ライン同期制御部108、閾値メモリ109、ライン同期制御部108及び閾値メモリ109からの出力が入力され、濃度変動閾値を選択して地肌濃度検出部107に出力する濃度変動閾値選択部110の各構成要素を備えている。
【0023】
上記各構成要素からなる画像処理装置は、図示しないカラースキャナ等の画像入力装置で読み込んだ画像のRGB信号に対して、第1の信号変換部101において信号変換を行い、輝度・色差系信号YIQに変換する。Yが輝度信号、IとQが色差信号である。但し、第1の信号変換部101から出力される輝度信号Yは、Y=0のとき白で、Yの値が大きくなるほど黒に近づくような信号とする。そして、YIQに変換された信号を後段のエッジ強調部103及び地肌濃度検出部107の各処理に備えて、数ライン分、ラインメモリ102に格納する。ここでは、エッジ強調部103、地肌濃度検出部107の各処理ともに注目画素を含むラインを挟んだ3ライン分のデータを使用することにし、3ライン分、格納しておく。
【0024】
エッジ強調部103ではラインメモリ102から入力されるYIQ夫々に例えば図2の3×5のマトリクスを使用して、マトリクス演算によりエッジ強調処理を施す。次いで、リミッタ処理部104で、輝度信号Yに対して、スイッチ106からの信号がONの場合に限り、エッジ強調処理後の信号に対して次のように地肌濃度に応じたリミッタをかける。
【0025】
Y3=max(Y2,F(T)) ・・・(1)
Y2はエッジ強調処理後の信号、Y3はリミッタ処理後の信号、Tは地肌濃度検出部107で検出される地肌濃度である。F(T)は、地肌濃度Tの関数として表わされるリミッタ値であり、本実施形態では
F(T)=a×T(aは1.0以下の定数) ・・・(2)
とする。ここでは単純に地肌濃度Tの線形関数をリミッタとして使用するが、もっと複雑な非線形関数を使用するといった応用も可能である。なお、スイッチ106からの信号がOFFの場合はリミッタ処理をスルーとする。そして、リミッタ処理された信号は第2の信号変換部105で、YIQ信号からRGB信号に変換される。
【0026】
地肌濃度検出部107では、濃度変動閾値選択部110で決定された閾値を使用して、地肌濃度を検出する。その方法については、後で詳しく述べるが、地肌の濃度変動があるかないかを閾値で2値判定し、これを判定要素の一つとする。濃度変動閾値選択部110では、ライン同期制御部108によって、ラインごとに閾値メモリ109から選択する閾値を読み出す。閾値メモリ109には閾値th1を2つ格納しておき、1ラインごとに交互に2つの閾値を切り換える。th1は、奇数番目のラインのときth_a、偶数番目のラインのときth_bとする。なお、th_a<th_bとする。
【0027】
このように設定すると、奇数番目のラインの方が、より色地上文字の太りを抑制するが、部分的に白抜けが発生する可能性がより高い。一方、偶数番目のラインは逆に、白抜けはほぼ発生しないが、文字がより太るようになる。
【0028】
図3は、図1のブロック図におけるラインメモリ102の構成回路を示したものである。ここでは、輝度信号Yの格納用ラインメモリを示しているが、IとQの格納用ラインメモリに関しても同様の構成で実現できる。1ライン分のデータを溜めるラインメモリとして、FIFO(First-in First-out)301,302を使用し、回路を構成する。先の2ラインに関してはメモリにデータを溜め、あとの1ラインはリアルタイムで読み込んだデータをそのまま伝送する。
【0029】
図4は、図1のブロック図におけるスイッチ106の回路構成を示すブロック図である。このスイッチ106は第1及び第2の2つの比較器401,402と、AND回路403とからなり、第1の比較器401では、エッジ強調前の信号Y1とエッジ強調後の信号Y2を比較し、Y1>Yのとき、つまり、マイナス強調の場合に出力信号のビットを立てる。第2の比較器402では、エッジ強調前の信号Y1と地肌濃度Tを比較し、Y1>Tの場合に出力信号のビットを立てる。そして、AND回路403で2つの比較器からの出力信号のANDをとって、ON/OFFが決定される。マイナス強調、かつ、エッジ強調前の信号が地肌濃度より高い場合にのみON、その他の場合はOFFを出力するような構成になっている。
【0030】
図5は、図1のブロック図における地肌濃度検出部107の詳細を示すブロック図である。地肌濃度検出部107は、ブロックメモリ501と、ブロックメモリ501からのデータが入力される最小値検出部502および最大値検出部503と、最小値検出部502と最大値検出部503からの出力が入力され、両者の差分をとる差分値算出部504と、差分値算出部504と最大値検出部503からの出力が入力される地肌更新決定部505と、地肌濃度格納メモリ507と、最小値検出部502と地肌更新決定部505の出力が入力され、地肌濃度を選択する地肌濃度選択部506とから構成されている。
【0031】
上記のように構成された地肌濃度検出部107では、地肌濃度検出を3×3画素のブロック内の信号を使って行う。そのため、ブロックメモリ501で、3ライン分の画像輝度データを保存したラインメモリ102から3×3画素を順次切り出す。そして、最小値検出部502と最大値検出部503でそれぞれブロック内画素の輝度信号の最小値Min_Y1と最大値Max_Y1を検出する。差分値算出部504では、それらの差分
Sa=Max_Y1−Min_Y1 ・・・(3)
を算出する。地肌更新決定部505では、差分値Saと最大値Max_Y1の2つの値から、地肌濃度を更新するか否かを決める。条件1:Sa<th1 かつ条件2:Max_Y1<th2の場合のみ、地肌濃度を更新し(ON)、その他の場合は更新しない(OFF)。ここで、th1およびth2は所定の閾値である。th1は、前述のように奇数番目のラインのときth_a、偶数番目のラインのときth_bというようにラインごとに切り換わる閾値である。つまり、条件1では、ブロック内の濃度変動が小さい場合に更新するという制約を付けており、条件2では、ある程度太さのある黒文字内部等で更新されない様に地肌濃度の上限を規定している。そして、地肌濃度選択部506で、地肌更新ONの場合はブロック内濃度最小値Min_Y1を地肌濃度として更新し、地肌濃度格納メモリ507に格納すると同時に、検出結果として出力する(図5中の経路[1])。一方、地肌更新OFFの場合は、地肌濃度格納メモリ508に格納されている地肌濃度を読み出し、それを検出結果として出力する(図5中の経路[2])。
【0032】
図6は、地肌濃度検出の際に参照する3×3画素からなるブロックを示している。このように、主走査方向に対して、注目画素をブロックの左端に配置している。これは、例えば、図7のように、白地→色地→白地、といった具合に地肌濃度が変わる原稿があったときに、地肌濃度の変わり目である“◎”の位置で正確に地肌濃度が更新されるようにするためである。
【0033】
図8は、エッジ強調がマイナス強調の場合にエッジ強調後の信号にリミッタ処理を施すことによる白抜け除去効果を図で表わしたものである。(ア)はエッジ強調前の画像エッジ部、(イ)はそれに対してエッジ強調処理を施したもの、(ウ)はリミッタ処理を施したものである。(イ)ではエッジ強調の結果、マイナス強調部分で値が負になってしまっており、実際には値0に修正して出力することになるが、色地上の文字等、エッジ部においてはこれが白抜けとして現れてしまう。一方、(ウ)では地肌濃度に応じたリミッタ処理によって、この問題が解消される。
【0034】
図9は1ラインごとに地肌濃度検出の閾値を切り換えることによる白抜け除去効果を図で表したものである。(ア)は白背景上に枠線付きの色地部が存在する原稿であり、(イ)はその原稿に対して地肌変動閾値th_aで地肌濃度検出を行った場合のリミッタ処理後の画像、(ウ)は地肌変動閾値th_bで地肌濃度検出を行った場合のリミッタ処理後の画像である。地肌濃度検出では前述したように周辺画素の濃度変動量を利用して判定するため、スキャナMTF、あるいはモアレ除去を目的として一般的に行われる平滑化処理の影響から、枠線近傍の色地部は地肌濃度の検出が困難な箇所であるといえる。そのため、リミッタ処理をした場合でも白抜けが生じ易く、(イ)のように枠線の片側に偏って内側に大きな白抜けが発生する場合がある。一方、地肌濃度変動閾値を大きい値に設定した場合は、(ウ)のように白抜けはまず発生しないが、枠線内側の濃度が原稿よりも高くなってしまい、解像度が悪く線が太ったように見えてしまう。
【0035】
そこで、1ラインごとに閾値を切り換え、奇数番目のラインでは(イ)で使用した閾値、偶数番目のラインでは(ウ)で使用した閾値を選択することにより、いわば両者の中庸をとったものが(エ)である。このようにすることで、白抜けが2ライン連続で発生する可能性は非常に低くなる。例えば画像をプリンタ出力する場合の出力画像密度を600dpiとしたとき、白抜けは目視で確認できない状態まで抑制することができる。もし1ラインの白抜けが発生してしまったとしても、隣接するラインで地肌が正しく検出され白抜けが発生しなければ、中間調処理で用いられる所謂、万線スクリーン方式のような形状になり、目視上、白抜けにはならない、という原理である。また、色地上文字の解像度に関しては、(イ)よりは劣るものの、(ウ)よりは良い。白抜けのレベルと色地上文字の解像度を総合的に判断して、本発明である(エ)が最良であると言える。
【0036】
因みに、ラインごとの閾値の切り換えは、本実施例では1ラインごととしたが、これに限定されるものではなく、複数ラインごとに周期的に切り換える方法も出力画像密度が高い場合には有効になる場合もある。また、ラインごとにランダムに切り換えれば、副走査方向の周期的な固定した空間周波数成分を持つ画像ノイズを目につき難くできる、という利点も加わる。
【0037】
なお、本実施形態ではYIQ空間でエッジ強調処理を行う場合を示したが、RGB空間でエッジ強調処理を行う場合にも適用可能である。但し、その場合、RGB夫々の信号に関して地肌濃度を検出し、リミッタをかける必要がある。本実施形態のようにYIQ空間でエッジ強調処理を行えば、輝度信号Yに関してのみ地肌濃度を検出しリミッタをかければ良く、そのことによって以下の2つの利点も生まれる。
【0038】
(1)リミッタ処理後のカラーバランスが崩れないため、マイナス強調部での色変わりが発生しない。
【0039】
(2)無彩色地以外の色地の場合、例えば地肌濃度がうまく検出されずリミッタOFFになってしまった場合でも、色差成分が残ることから白抜けにはならない。
【0040】
また、本実施形態では輝度・色差系信号としてYIQを使用したが、本発明はYIQ信号に限られるものでなく、同じ輝度・色差系のYCrCb、あるいはL*a*b*等の均等 知覚色空間の信号でも良いことは言うまでもない。
【0041】
以上のように、この第1の実施形態によれば、エッジ強調処理が色地上黒文字周囲等のマイナス強調の場合、色地の地肌濃度に応じてリミッタをかけるため、白抜けを抑制することができる。更に、地肌検出で使用する地肌変動閾値をラインごとに切り換えることにより、目で確認できるような白抜け発生を抑制できる。そのとき、色地上文字の解像度低下というトレードオフを最小限に抑えることが可能であり、総合的に判断して非常に効果的である。
【0042】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、図5に示した地肌濃度検出部107からの出力結果を白抜け抑制のための処理に利用したが、本実施形態では、これを原稿の地肌部の汚れを除去して出力する処理である地肌除去処理に利用するようにしたもので、この点を除いて本実施形態の各部は第1の実施形態と同等に構成されているので、異なる点のみ説明し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
【0043】
第1の実施形態の項で説明したように、地肌更新決定部505では更新のON/OFF判定で条件2:Max_Y1<th2によって地肌濃度の上限を規定しているが、本実施形態における地肌除去処理用の地肌濃度検出では、th2を新聞紙の地肌レベル程度の値に設定しておく。また、網点部検出等の像域分離機能を有する画像処理装置においては、分離結果を地肌検出の際の判定要素に加えて、例えば網点部では地肌更新をOFFにするといった応用も考えられる。
【0044】
図10は、地肌除去処理の入力と出力の変換特性を示したものである。地肌濃度検出結果Tを基に地肌除去閾値THを決定し、濃度がTH以下の画像データに関しては強制的に0(白画素)にして出力する。地肌除去閾値THの決定方法は、白抜け抑制のときと同様にリミッタ値THを、
TH=b×T(bは1.0以下の定数) ・・・(4)
等とすれば良い。
【0045】
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同様に動作する。
【0046】
このように本実施形態によれば、地肌除去処理に使用する地肌濃度検出の際の地肌変動閾値を1ラインごとに切り換えているため、例えば、上質紙に新聞原稿を切り貼りしたような原稿に地肌除去処理を施した場合に、新聞紙の左端だけ地肌が除去されないで残ってしまう、といった不具合を低減することができる。地肌汚れが残ってしまった場合でも、2ライン連続しないため、第1の実施形態と同様に万線スクリーン方式と同様の効果があり、地肌汚れがかなり薄くなって見える。また、地肌変動閾値を地肌がより検出されやすいように設定した場合(第1の実施形態でいうth_b)、文字の周囲だけ地肌濃度が高く検出されてしまい、地肌除去処理の結果、文字周囲が白抜けしているように見えるという不具合が考えられるが、このような現象も第1の実施形態と同様に最小限に抑えることができる。
【0047】
<第3の実施形態>
図11は第3の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。この構成は図1と比較して分かるように第1の実施形態に対して濃度変動閾値選択部110、ライン同期制御部108および閾値メモリ109を省いた構成となっている。すなわち、この画像処理装置は、第1の信号変換部101、第1の信号変換部101から出力されるYIQ信号を所定ライン数格納するラインメモリ102、ラインメモリからYIQ信号が入力されるエッジ強調部103、ラインメモリ102からY信号が入力される地肌濃度検出部107、ラインメモリ102からY信号が、エッジ強調部103と地肌濃度検出部107からそれぞれ処理信号が入力され、この入力信号に応じてリミッタ処理部104の作動の是非を制御するスイッチ106、エッジ強調部107、地肌検出部107から信号が入力されるスイッチ106によってON/OFF制御されるリミッタ処理部104、エッジ強調部104からエッジ強調されたIQ信号が、また、リミッタ処理部104からリミッタ処理されたY信号がそれぞれ入力される第2の信号変換部105の各構成要素を備えている。
【0048】
このような各構成要素からなる本実施形態に係る画像処理装置では、カラースキャナ等の画像入力装置で読み込んだ画像のRGB信号に対して、第1の信号変換部101において信号変換を行い、輝度・色差系信号YIQに変換する。Yが輝度信号、IとQが色差信号である。但し、信号変換部1から出力される輝度信号Yは、Y=0のとき白で、Yの値が大きくなるほど黒に近づくような信号とする。そして、YIQに変換された信号を、後段のエッジ強調部103および地肌濃度検出部107に備えて、数ライン分、ラインメモリ102に格納する。ここでは、エッジ強調、地肌濃度検出ともに注目画素を含むラインを挟んだ3ライン分のデータを使用することにし、3ライン分、格納しておく。但し、ラインメモリからデータを読み出すとき、注目画素を含むラインが奇数番目のラインのときは3ラインすべて順方向(=主走査方向)に、注目画素を含むラインが偶数番目のラインのときは3ラインすべて逆方向(主走査方向の逆方向)に読み出されるようにする。そして、エッジ強調部103でYIQ夫々に、例えば図2の3×5のマトリクスを使用して、マトリクス演算によりエッジ強調処理を施す。リミッタ処理部104では、前述の第1の実施形態と同様に輝度信号Yに対して、スイッチ106らの信号がONの場合に限り、エッジ強調処理後の信号に対して前述の(1)式のようにして地肌濃度に応じたリミッタをかける。リミッタ処理については前記(1)式および条件も第1の実施形態と同様なので説明は省略する。この第3の実施形態においても、スイッチ106からの信号がOFFの場合はリミッタ処理をスルーとする。そして、第2の信号変換部105でYIQ信号からRGB信号に変換する。
【0049】
因みに、図1に示した第1の実施形態では、地肌濃度検出での検出方向の切り換えに伴って、エッジ強調処理でも処理の方向が切り換わるような回路構成にしたが、出力画像の画質の観点から見れば、方向の切り換えは地肌濃度検出のみで良く、エッジ強調処理で方向を切り換える必要性はない。地肌濃度検出結果を一端、メモリに格納しておいて、エッジ強調処理はすべて順方向で行っても何ら問題はない。
【0050】
図12は図11におけるラインメモリ102の構成を示すブロック図である。ここでは、輝度信号Yの格納用ラインメモリを示しているが、IとQの格納用ラインメモリに関しても同様の構成で実現できる。1ライン分のデータを溜めるラインメモリとして、FIFO(First-in First-out)311と第1ないし第3のLIFO(Last-in First-out)312,313,314を使用し、Y信号が入力されたFIFO311とLIFO312の信号をセレクタ315に入力し、セレクタ315において、注目画素が奇数番目のラインに属する場合はFIFO311からの出力を、注目画素が偶数番目のラインに属する場合はLIFO312からの出力を選択して伝送する。セレクタ315からの出力は後段の第2及び第3のLIFO313,314に入力され、第2ライン及び第3ラインのデータとなる。このように回路を構成し動作させることによって、1ラインごとにエッジ強調と地肌濃度検出の方向を切り換えることができる。
【0051】
前記スイッチ106は前述の図4に示した構成と同一であり、同様に動作するので、説明は省略する。地肌濃度検出部107は図13に示すように第1の実施形態における図5に示した構成と濃度変動閾値選択部がない点と、th1,th2の設定の点を除いて同一であり、同様に動作するので、重複する説明は省略する。なお、th1、th2の設定については、第1の実施形態では、th1は(1)式で設定されるラインごとに切り換わる閾値であるのに対して、第3の実施形態では、th1も所定の閾値であり、ラインごとに切り換わらない点が異なっている。また、地肌濃度検出の際に参照する3×3画素からなるブロックも前述図6に示したものと同一であり、図7のように、白地→色地→白地、といった具合に地肌濃度が変わる原稿があったときに、地肌濃度の変わり目である“◎”の位置で正確に地肌濃度が更新されるようにするために、主走査方向に対して注目画素をブロックの左端に配置している。
【0052】
エッジ強調がマイナス強調の場合にエッジ強調後の信号にリミッタ処理を施すことによる白抜け除去効果も前述の図8で示した特性となり、色地上の文字等、エッジ部においてはマイナス強調部が白抜けとして現れてしまのが、地肌濃度に応じたリミッタ処理によって、このような白抜けの問題が解消されることも第1の実施形態と同様である。
【0053】
図14は、1ラインごとに地肌濃度検出の方向を切り換えることによる白抜け除去効果を図で表したものである。(ア)は白背景上に枠線付きの色地部が存在する原稿であり、(イ)はその原稿に対して単一方向で地肌濃度検出を行った場合のリミッタ処理後の画像、(ウ)は1ラインごとに方向を切り換えて地肌濃度検出を行った場合のリミッタ処理後の画像である。
【0054】
地肌濃度検出では前述したように周辺画素の濃度変動量を利用して判定するため、スキャナMTF、あるいはモアレ除去を目的として一般的に行われる平滑化処理の影響から、枠線近傍の色地部は地肌濃度の検出が困難な箇所であるといえる。そのため、リミッタ処理をした場合でも白抜けが生じ易く、地肌濃度検出をすべて単一方向(順方向)で行った場合、(イ)のように枠線の片側に偏って内側に大きな白抜けが発生する場合がある。一方、1ラインごとに地肌濃度検出の方向を切り換えた場合は、(ウ)のように両側に少しずつ白抜けが発生する。つまり、(ウ)では2ライン連続の白抜けの発生がほぼ完全に抑えられる。このことにより、例えば画像をプリンタ出力する場合の出力画像密度を600dpiとしたとき、白抜けは目視で確認できない状態まで抑制することができる。もし1ラインの白抜けが発生してしまったとしても、隣接するラインで地肌が正しく検出され白抜けが発生しなければ、中間調処理で用いられる所謂、万線スクリーン方式のような形状になり、目視上、白抜けにはならない、という原理である。
【0055】
なお、本実施形態ではYIQ空間でエッジ強調処理を行う場合を示したが、RGB空間でエッジ強調処理を行う場合にも適用可能である。但し、その場合、RGB夫々の信号に関して地肌濃度を検出し、リミッタをかける必要がある。本実施形態のようにYIQ空間でエッジ強調処理を行えば、輝度信号Yに関してのみ地肌濃度を検出しリミッタをかければ良く、そのことによって前述の第1の実施形態と同様の利点が生じる。
【0056】
また、本実施形態では輝度・色差系信号としてYIQを使用したが、本発明はYIQ信号に限られるものでなく、同じ輝度・色差系のYCrCb、あるいはL*a*b*等の均等知覚色空間の信号でも良い。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、エッジ強調処理が色地上黒文字周囲等のマイナス強調の場合、色地の地肌濃度に応じてリミッタをかけるため、白抜けを抑制することができる。更に、地肌検出方向を1ラインごとに切り換えることにより、目で確認できるような白抜けの発生が抑制でき、とりわけ白抜けが発生しやすい無彩色地に対して非常に効果的である。
【0058】
<第4の実施形態>
第3の実施形態では、図13に示した地肌濃度検出部107からの出力結果を白抜け抑制のための処理に利用したが、本実施形態では、これを原稿の地肌部の汚れを除去して出力する処理である地肌除去処理に利用する。この点を除いて本実施形態の各部は第3の実施形態と同等に構成されているので、異なる点のみ説明し、第1及び第3の実施形態と重複する説明は省略する。
【0059】
第1の実施形態において説明したように、地肌更新決定部505では更新のON/OFF判定で条件2:Max_Y1<th2によって地肌濃度の上限を規定しているが、本実施形態における地肌除去処理用の地肌濃度検出では、th2を新聞紙の地肌レベル程度の値に設定しておく。また、網点部検出等の像域分離機能を有する画像処理装置においては、分離結果を地肌検出の際の判定要素に加えて、例えば網点部では地肌更新をOFFにするといった応用も考えられる。この点は、前述の第2の実施形態と同様である。
【0060】
図10は、地肌除去処理の入力と出力の変換特性を示したものである。地肌濃度検出結果Tを基に地肌除去閾値THを決定し、濃度がTH以下の画像データに関しては強制的に0(白画素)にして出力する。地肌除去閾値THの決定方法は、白抜け抑制のときと同様にリミッタ値THを、前述の(4)式に基づいて、
TH=b×T(bは1.0以下の定数)
等とすれば良い。
【0061】
その他、特に説明しない各部は前述の第3の実施形態を同等に構成され、同様に動作する。
【0062】
以のように、本実施形態によれば、地肌除去処理に使用する地肌濃度検出の方向を1ラインごとに切り換えているため、例えば、上質紙に新聞原稿を切り貼りしたような原稿に地肌除去処理を施した場合に、新聞紙の左端だけ地肌が除去されないで残ってしまう、といった不具合を解消することができる。最悪の場合でも、左右両端にかすかに地肌汚れが残る、といった程度で抑えられ、方向性が無くなることから不自然さが少なくなる。また、地肌汚れが残ってしまった部分も、2ライン連続しないため、第3の実施形態と同様に万線スクリーン方式と同様の効果があり、地肌汚れがかなり薄くなって見える。
【0063】
<第5の実施形態>
図15は本実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、反射率リニアな入力画像信号RGB(Red,Green,Blue)に対して濃度信号への変換を行い、そのうちのG信号を使用してエッジ検出を行うもので、RGB信号が入力されるラインメモリ1101、ラインメモリからの出力が入力されるブロックメモリ1102、(th1,th2)及び(th3,th4)のいずれかの閾値の組をエッジ出力に応じて選択する閾値選択回路1103、選択回路1103で選択された閾値に応じてブロックメモリ1102からの出力を3値化する3値化部1104、3値化された画像データが入力される白画素パターンマッチング部1105、黒画素パターンマッチング部1106、白画素パターンマッチング部1105からの出力データをカウントする第1のカウンタ1107、黒画素パターンマッチング部1106からの出力データをカウントする第2のカウンタ1108、およびアンド回路1109から構成されている。
【0064】
上記各構成要素から構成された画像処理装置では、まず、ラインメモリ1101に3ライン分のデータを溜める。ラインメモリは図12に示した回路構成であり、注目画素を含むラインが奇数番目のラインのときは3ラインすべて順方向(=主走査方向)に、注目画素を含むラインが偶数番目のラインのときは3ラインすべて逆方向(主走査方向の逆方向)に読み出されるようにする。ブロックメモリ1102では、ラインメモリ1101から読み出したデータを更に3×3画素単位で順次切り出す。なお、図12に示したラインメモリの構成および動作は第3の実施形態ですでに説明したので、ここでは説明を省略する。
【0065】
次に、3値化回路1104において、閾値選択回路1103で選択された閾値を使用して3値化処理を行う。閾値選択回路1103では、前画素のエッジ検出結果を受けて、閾値th1,th2(th1<th2)の組、あるいは、閾値th3,th4(th3<th4)の組を選択する。エッジが検出された場合、その画素に続く8画素に関しては自動的に閾値th3,th4を選択し、その他の場合はth1,th2を選択する。ここで、閾値th3,th4は、コントラストの低い文字内部のエッジを高精度に検出するための閾値であり、閾値th1,th2に対してth1<th2<th3<th4となるように設定されたものである。3値化回路1104では、例えば閾値th1,th2が選択された場合、画素濃度がth1以下である場合には白画素、th2以上である場合には黒画素、その他の場合には中間濃度画素と判定する。そして、その判定結果を受けて、注目画素を中心とした3×3画素において白画素および黒画素の連結性をパターンマッチングにより判定する。
【0066】
白画素パターンマッチング部1105では、図16に示した画素パターンとのマッチングを行い、4パターンのうちマッチしたパターンの数をカウンタ1107でカウントする。同様に、黒画素パターンマッチング部1106において、図17に示した画素パターンとのマッチングを行い、マッチしたパターンの数をカウンタ1108でカウントする。最後に、AND回路1106では、2つのカウンタからの出力がともに一定数以上であった場合、例えば2以上であった場合に、エッジであると判定して出力する。
【0067】
以上のように、本実施形態によれば、エッジ検出の方向を1ラインごとに切り換えているため、文字の左側と右側でエッジ検出精度が異なる、といったような不具合を解消することができる。また、エッジ検出の結果は、一般的に、文字部と絵柄部の像域分離処理に使用され、文字の解像度と絵柄の階調性の両立を図る目的で文字と絵柄夫々に適した処理が施されるが、前述のように構成することにより、その際の誤分離による画像劣化を低減することができ、高画質な画像を再生することが可能になる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、発明によれば、白抜けが2ライン連続で発生することを防止し、プリンタ出力された場合に白抜けが目視出来ない状態まで抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の電気的構成をを示すブロック図である。
【図2】図1のエッジ強調部におけるマトリクス演算のマトリクスの一例を示す図である。
【図3】図1のラインメモリの構成回路を示すブロック図である。
【図4】図1のスイッチの回路構成を示すブロック図である。
【図5】図1の地肌濃度検出部の詳細を示すブロック図である。
【図6】地肌濃度検出の際に参照する3×3画素からなるブロックを示す図である。
【図7】主走査方向の1ラインにおける原稿地肌濃度の状態を示す図である。
【図8】エッジ強調がマイナス強調の場合にエッジ強調後の信号にリミッタ処理を施すことによる白抜け除去効果を示す図である。
【図9】1ラインごとに地肌濃度検出の閾値を切り換えることによる白抜け除去効果を示す図である。
【図10】第2の実施形態における地肌除去処理の入力と出力の変換特性を示す特性図である。
【図11】第3の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11におけるラインメモリ102の構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態に係る地肌濃度検出部の詳細を示すブロック図である。
【図14】1ラインごとに地肌濃度検出の方向を切り換えることによる白抜け除去効果を示す図である。
【図15】第5の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15の白画素パターンマッチング部でパターンマッチングをとる画像パターンを示す図である。
【図17】図15の黒画素パターンマッチング部でパターンマッチングをとる画像パターンを示す図である。
【符号の説明】
101 第1の信号変換器
102,1101 ラインメモリ
103 エッジ強調部
104 リミッタ処理部
105 第2の信号変換器
106 スイッチ
107 地肌濃度検出部
108 ライン同期制御部
109 閾値メモリ
110 濃度変動閾値選択部
301、302,311 FIFO
312,313,314 LIFO
315 セレクタ
401 第1の比較器
402 第2の比較器
403,1109 アンド回路
501,1102 ブロックメモリ
502 最小値検出部
503 最大値検出部
504 差分値算出部
505 地肌変更決定部
506 地肌濃度選択部
507 地肌濃度格納メモリ
1103 閾値選択回路
1104 3値化部
1105 白画素パターンマッチング部
1106 黒画素パターンマッチング部
1107,1108 カウンタ

Claims (2)

  1. 入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置において、
    輝度・色差系の信号に変換された前記画像データに対してエッジ強調処理を行うエッジ強調手段と、
    前記画像データの1ライン毎に2つの閾値を切り換えていずれかを閾値th1として設定する濃度変動閾値選択手段と、
    前記濃度変動閾値選択手段で決定された閾値th1を使用して、注目画素を含むn×n(nは2以上の正の整数)画素のブロックの前記画像データの画素の値に基づき注目画素の地肌濃度検出を行う地肌濃度検出手段と、
    E.前記エッジ強調手段による前記エッジ強調処理後の信号に対して、前記地肌濃度検出手段により検出した地肌濃度に応じリミッタ処理を行うリミッタ処理手段と、
    を備え、
    前記地肌濃度検出手段は、
    前記ブロック毎の最大・最小輝度値の差分値をSa、前記ブロック毎の最大輝度値をMax_Y1、地肌濃度の上限を規定する任意の閾値をth2とした際に
    条件1:Sa<th1
    条件2:Max_Y1<th2
    の二つの条件を満たす場合には、前記地肌濃度を更新するように決定する地肌更新決定手段を有し、
    前記地肌更新決定手段により地肌濃度を更新するように決定された場合に、ブロック内の最小輝度値Min_Y1を地肌濃度とし、
    前記リミッタ処理手段は、エッジ強調処理後の信号の値と、前記地肌濃度検出手段によって検出された地肌濃度の値とのいずれか大きい方の信号の値を、リミッタ処理後の信号の値として出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理方法において、
    輝度・色差系の信号に変換された前記画像データに対してエッジ強調処理を行うエッジ強調工程と、
    前記画像データの1ライン毎に2つの閾値を切り換えていずれかを閾値th1として設定する濃度変動閾値選択工程と、
    前記濃度変動閾値選択工程で決定された閾値th1を使用して、注目画素を含むn×n(nは2以上の正の整数)画素のブロックの前記画像データの画素の値に基づき注目画素の地肌濃度検出を行う地肌濃度検出工程と、
    前記エッジ強調工程でエッジ強調処理された後の信号に対して、前記地肌濃度検出工程で検出した地肌濃度に応じリミッタ処理を行うリミッタ処理工程と、
    を備え、
    前記地肌濃度検出工程では、
    前記ブロック毎の最大・最小輝度値の差分値をSa、前記ブロック毎の最大輝度値をMax_Y1、地肌濃度の上限を規定する任意の閾値をth2とした際に
    条件1:Sa<th1
    条件2:Max_Y1<th2
    の二つの条件を満たす場合には、前記地肌濃度を更新するように決定する地肌更新決定工程を有し、
    前記地肌更新決定工程で地肌濃度を更新するように決定された場合に、ブロック内の最小輝度値Min_Y1を地肌濃度とし、
    前記リミッタ処理工程では、エッジ強調処理後の信号の値と、前記地肌濃度検出工程で検出された地肌濃度の値とのいずれか大きい方の信号の値を、リミッタ処理後の信号の値として出力することを特徴とする画像処理方法。
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