JP3892803B2 - ヒトHNF−1α遺伝子増幅用多重PCRプライマーセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は多重PCR用プライマー、前記プライマーを用いた塩基配列の分析方法及び前記プライマーを含む標的DNA配列増幅用キットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッド核酸の検出に用いられる方法の一つにPCR法があり、PCR法は当業界によく知られている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3)。PCR法においては、核酸増幅標的配列の対応ストランドに相補的な核酸プライマーが、変性された試料にアニーリングされる。次に、DNA重合酵素(普通、熱に対して安定的である。)が前記ハイブリッドプライマーからDNA2重ストランドを延長する。次に、標的核酸を増幅するために前記過程を繰り返す。プライマーが前記標的核酸にハイブリッドされなければ、対応する増幅されるべきPCR産物も無くなる。この場合、前記PCRプライマーはハイブリッドプローブとしての役割を果たす。
【0003】
PCR法において、増幅された核酸産物は様々な方式により、例えば、標識したプライマーを用いて増幅ストランドに標識ヌクレオチドを挿入することにより検出できる。PCRに用いられるプライマーとしては、放射性物質、蛍光染料、ジゴキシゲニン(digoxygenin;以下、DIG)、ホースラディッシュパーオキシダーゼ、アルカリ性フォスファターゼ、アクリジニウムエステル、ビオチン及びジャックビーンウレアーゼなどで標識したものがあるが、これに限定されるものではない。標識されていないプライマーを使用して得られたPCR産物は、電気泳動ゲル分離後に染料で可視化するなどの方法によって検出できる。
【0004】
ヒトゲノムは約30億個の塩基配列を有するため、特定の遺伝子を単離して分析することは困難である。このような難点を解決するために導入された実験方法のうち最も画期的な一つが、特定の配列を増幅するPCR法である。PCR法は特定の核酸配列の末端に相補的な塩基よりなるプライマーセット(対)を用いてそれらの間にある遺伝子を短時間に数十万倍以上増幅させるものである(参照:Saikiら、Science 239:487,1988)。
【0005】
このようなPCR法は、疾病関連遺伝子の分析に多用されている。特に、前記PCR法による疾病関連遺伝子の増幅は、医療系における遺伝子変異分析の方法に汎用されている。前記遺伝子変異の分析は、特定の疾病関連遺伝子を増幅させた後、塩基配列の分析、混成化及び一本鎖DNA高次構造多型(SSCP:single strand conformational polymorphism)などの過程を通じて行われる。遺伝子の変異とは、欠失、置換、付加及び逆位などを含むものであって、遺伝子配列に変化が生じたことを意味する。ここには、単一塩基配列多型も含まれる。
【0006】
遺伝子変異の分析法において、標的遺伝子が小さい場合には単一PCRにより全ての分析を行うことができる。しかし、標的遺伝子が相対的に大きい場合、例えば、1kb以上である場合、単一PCRが好適でない場合がある。従って、標的遺伝子が大きい場合、PCRを複数回に亘って行わなければならない。ほとんどの疾病関連遺伝子は、普通1.5kb以上であるため、複数のPCRが疾病関連遺伝子の変異分析法で行なわれている。
【0007】
しかしながら、複数のPCRは多量のサンプル、例えば、患者のDNAまたは血液を必要とする。また、複数のPCRは、高コスト及び手間を必要とする。
【0008】
このような短所を解消するために講じられた方法が、多重PCR法(multiplex PCR)である。多重PCR法は、遺伝子の複数の標的配列を一つの反応容器内で同時に増幅するものである。すなわち、各標的配列を増幅し得る以上のプライマーセット(プライマープール)を一つの反応容器に入れ、単一PCR操作により複数の標的配列を増幅させるのである。
【0009】
このような多重PCR法は当業界でよく知られ、例えば、特許文献4には複数の公知のDNA配列欠失を同時に検出する方法が開示されている。前記特許文献4に開示された技術は、標的にハイブリダイズする第1のプローブセットを用いる。標的が存在すれば、前記プローブが延びる。延長産物はPCR法を用いて増幅される。
【0010】
多重PCR法用のプライマーは、標的DNA配列にのみ特異的であり、標的DNAを十分に増幅するため、プライマー相互の干渉があってはならない。
【0011】
このプライマーセットを用いた多重PCR法は、単一PCRに比べて、標的DNAを増幅させるのに手間及びコストを大いに低減できる。特に、多重PCR法は、DNAチップを用いた遺伝子変異の分析に際し、1種以上のDNAサンプルを増幅をする際に有用である。
【0012】
一方、HNF−1α遺伝子における点突然変異は、MODY(maturity-onset diabetes of the young)3を引き起こすことが知られている(特許文献5;特許文献6;特許文献7)。MODY3は、第2型糖尿病の10ないし30%以上を占めるMODY疾病(MODY1,2,3,4,5)(青年期に発生する糖尿病)の一種である。従って、ヒトHNF−1α遺伝子の変異の分析は、糖尿病を発症する傾向を予測可能にする。これらの理由から、DNAチップを用いた変異分析などのヒトHNF−1α遺伝子の迅速な分析のために、ヒトHNF−1α遺伝子増幅用の多重PCRプライマーセットの開発が望まれる。
【0013】
【特許文献1】
米国特許第4,683,195号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,683,202号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,800,159号明細書
【特許文献4】
米国特許第5,582,989号明細書
【特許文献5】
Matschinsky & Magnuson, in ’Molecular Pathogenesis of MODYs’, Karger, 1998
【特許文献6】
米国特許第5,541,060号明細書
【特許文献7】
WO 9321343号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ヒトHNF−1α遺伝子の標的配列を多重PCR法により増幅する多重PCRプライマーセットを含むプライマープールを提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、前記プライマープールを用いてHNF−1α遺伝子の標的配列を増幅する方法を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、前記プライマープールを用いてHNF−1α遺伝子の標的ヌクレオチド配列を分析する方法を提供することにある。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、前記プライマープールを含む標的配列増幅用のキットを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、10種のヒトHNF−1α遺伝子の標的配列増幅に用いられる、(a)〜(j)に示されるPCRプライマーセットを含むヒトHNF−1α遺伝子の標的配列増幅用プライマープールである。
【0019】
(a)配列番号3の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(b)配列番号5の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号6の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(c)配列番号7の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号8の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(d)配列番号9の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号10の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(e)配列番号11の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号12の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(f)配列番号13の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号14の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(g)配列番号15の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号16の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(h)配列番号17の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(i)配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号20の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(j)配列番号21の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号22の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセット。
【0020】
本発明はまた、本発明による前記プライマープールを用いてヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列をPCRする段階を含むヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列を増幅する方法を提供する。
【0021】
本発明はまた、本発明による前記プライマープールを用いてヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列を分析する段階を含むヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列を分析する方法を提供する。
【0022】
併せて、本発明は、本発明による前記プライマープールを含むヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的DNA配列増幅用キットを提供する。前記キットは前記プライマープールの他に、dNTP溶液、DNA重合酵素、緩衝溶液を含むPCR反応に必要な通常の試薬を含む。
【0023】
更に、本発明は、ヒトHNF−1α遺伝子の遺伝的な変異を決定するのに利用できる。そのような変異には、第2型糖尿病の約10ないし30%を占める青年期発病糖尿病の一種であるMODY3疾病の変異が含まれる。ヒトHNF−1α遺伝子の遺伝的な変異を分析することにより、個体の糖尿病の体頂を予見できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明への理解の一助とするために、この明細書に用いられた用語のいくつかを、下記に示す。“核酸”とは、一つのヌクレオチドのペントースの3’位置が次のペントースの5’位置にフォスフォジエステル基により結合され、前記ヌクレオチド残基(塩基)は、ヌクレオチドの線形順序で特定の配列に連結された、共有的に連結されたヌクレオチドの配列である。“ポリヌクレオチド”とは、長さ約100ヌクレオチド以上の配列の核酸である。
【0025】
“オリゴヌクレオチド”とは、短いポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの一部のことをいう。オリゴヌクレオチドは、普通約2ないし約100塩基の配列である。
【0026】
核酸は様々な形の突然変異を含むと知られている。この明細書の“点”突然変異は単一の塩基位置におけるヌクレオチド配列の変化のことをいう。“単一ヌクレオチド多型”(SNP)とは、特定の核酸位置において最も頻度が高い塩基からの変異のことをいう。
【0027】
“標的核酸”とは、対象となる特定の核酸配列のことをいう。従って、“標的”は、対象となる核酸分子内に存在しうる。
【0028】
“核酸プローブ”とは、対象となる核酸にハイブリッドされうるオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのことをいう。核酸プローブは精製された制限産物と共に天然に存在するか、合成、組換え、またはPCR増幅によって生産できる。“核酸プローブ”とは、本発明の方法に用いられるオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのことをいう。同じオリゴヌクレオチドがまた増幅用プライマーとしてPCR法に利用できるが、この明細書では、“プライマー”と呼ぶ。ここで、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドはフォスフォロチオエート(phosphorothioate)結合のように変形された結合を含むこともある。
【0029】
“相補的”とは、AはTと対をなし、CはGと対をなす塩基対規則に従い対象となる核酸(すなわち、ヌクレオチドの配列)と関連して用いられる。例えば、配列5’−A−G−T−3’は3’−T−C−A−5’と相補的である。相補性は、塩基対規則に従い核酸塩基の一部のみが対象となる“部分的”の場合がある。これに対し、塩基対規則に従って全ての塩基が対象となる“完全な”または“全体的”な場合もある。
【0030】
“相同性”とは、相補性の度合いをいう。部分的な相補性または完全な相補性(すなわち、同一性)がありうる。
【0031】
多重PCR法によってヒトHNF−1α遺伝子増幅用プライマープールを開発するに当たって、次のことが考慮されうる。
【0032】
プライマープールはヒトHNF−1α遺伝子に特異的に結合し、標的DNAを十分に増幅するため、プライマー相互間の干渉があってはならない。また、各プライマーが類似したTm(melting temperature)を有し、かつ、プライマー対同士の2量体の形成がないことが好ましい。また、各プライマーはヘアピンや自己2量体を形成してはならない。マイクロサテライト領域及び繰り返し配列領域はプライマー配列から排除されなければならない。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例を通じて一層詳細に説明する。これら実施例は本発明を例示的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれら実施例に限定されることはない。
【0034】
実施例1:ヒトHNF−1α遺伝子の10の標的配列増幅用プライマーの製作
表1に示すように、PCR産物の大きさが5bp以上の違いとなるようにプライマーをデザインした。プライマーは標的DNA配列にのみ特異的であり、プライマー相互間の干渉がなくて標的DNAを十分に増幅し得るようにデザインされている。さらに、各プライマーは類似したTmを有し、プライマーセット間の2量体の形成はなく、各プライマーは、ヘアピン及び自己2量体を形成せず、一つの塩基が4回を超えて繰り返えさないようにデザインされている。なお、マイクロサテライト領域及び繰り返し配列領域は、プライマー配列から排除している。
【0035】
HYBsimulatorTM(Advanced Gene Computing Technologies, Inc)をプライマー分析に用いた。
【0036】
また、PCR産物の増幅効率性を高めるために、正方向プライマーにはT7プロモータ配列(taatacgactcactataggg;配列番号1)を、逆方向プライマーにはT3プロモータ配列(gtaaccctcactaaaggga;配列番号2)を5’末端に付けて用いた。
【0037】
各プライマーの配列及び特性は、下記表1の通りである。
【0038】
【表1】
【0039】
実施例2:単一PCRによるヒトHNF−1α遺伝子の増幅
実施例1により製作された各プライマーセットを用い、ヒトHNF−1α遺伝子標的部位を単一PCRによって増幅した。反応条件は、初期変性(95℃において5分)、変性(95℃において30秒)、アニーリング(64℃において15秒)及び延長(72℃において30秒)の30回の繰り返し、及び最終延長(72℃において3分)とした。反応溶液の組成は、下記の通りであった。
【0040】
DNase及びRNaseが存在しない滅菌水 12.8μl
dNTPミックス(各ヌクレオシド2.5mM) 2μl
10×Taq重合酵素緩衝溶液 2μl
プライマーセット(各プライマー10pmol) 2μl
ゲノムDNA(200ng−1.0μg) 1μl
Taq重合酵素(5ユニット/μl) 0.2μl
前記単一PCR産物の結果を図1に示す。これは、1.8%アガロースゲル電気泳動上において分子量マーカーを基準として確かめた。図1において、レーン1及びレーン13は50bpDNAラダー分子量マーカーを示し、レーン2はプロモータ、レーン3はエクソン1、レーン4はエクソン2、レーン5はエクソン3、レーン6はエクソン4、レーン7はエクソン5、レーン8はエクソン6、レーン9はエクソン7、レーン10はエクソン8及び9、レーン11はエクソン10部分を各々増幅したPCR産物を示し、レーン12は下記実施例3で得た多重PCR産物を示す。
【0041】
図1に示すように、ヒトHNF−1α遺伝子の標的領域は実施例1により製作された各プライマーセットを用いて、ヒトHNFαシングルPCRによって増幅された。
【0042】
実施例3:多重PCRによるヒトHNF−1α遺伝子の標的領域の増幅
実施例1により製作されたプライマーセットを用いて多重PCRを行った。反応条件は、初期変性(95℃において5分)、変性(95℃において30秒)、アニーリング(64℃において15秒)及び延長(72℃において30秒)の30回繰り返し、及び最終延長(72℃において3分)であった。前記各種プライマーセットを、一の反応容器内に添加した、反応溶液の組成は、下記の通りとした。
【0043】
DNase及びRNaseが存在しない滅菌水 18.4μl
dNTPミックス(各ヌクレオシド2.5mM) 5μl
10×Taq重合酵素緩衝溶液 5μl
プライマーセット(各プライマー10pmol) 20μl
ゲノムDNA(200ng−1.0μg) 1μl
Taq重合酵素(5ユニット/μl) 0.6μl
得られた多重PCR産物を1.8%アガロースゲル電気泳動によって確かめた(図1参照)。図1のレーン12に示すように、前記プライマーを用いた多重PCRの結果、ヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的領域(579,459,365,308,332,241,286,230,414,171bp)がいずれも増幅された。
【0044】
実施例4:変異プライマーを用いた多重PCRによるHNF−1α遺伝子の標的部位の増幅
4種のプライマーセット(プロモータ、エクソン1、エクソン2、エクソン8増幅用プライマーセット)の一方の末端に、鋳型となるDNAに相補的な3ヌクレオシドを追加し、他方の末端に3個のヌクレオシドが欠失された変異プライマー(表2)を合成し、実施例3の方法と同様にして多重PCRを行った(図2)。
【0045】
【表2】
【0046】
多重PCRの結果を、図2のA〜Eに示す。図2のAは、変異させたプロモータプライマーセットを用いた多重PCR産物の電気泳動写真であり、図2のBは、変異させたエクソン1プライマーセットを用いた多重PCR産物の電気泳動写真であり、図2のCは、変形させたエクソン2プライマーセットを用いた多重PCR産物の電気泳動写真であり、図2のDは、変形させたエクソン8プライマーセットを用いた多重PCR産物の電気泳動写真であり、そして図2のEは、前記変形されたプライマーセットを全て用いた多重PCR産物の電気泳動写真である。図2のAないしEにおいて、レーン1は、50bpDNAラダー分子量マーカーを示し、レーン2は、前記表1のプライマーセットのみを用いて多重PCRした結果を示し、レーン3は、前記表2の変異させたプライマーセットを用いて多重PCRした結果を示し、そしてレーン4は、変異の有無を問わずに該当プライマーセットを用いずに多重PCRを行なった結果を示す。
【0047】
図2のAないしEから見られるように、4個の変異させたプライマーセットにより該当遺伝子部位がいずれも増幅されることが確かめられた。
【0048】
実施例5:サザンブロッティングによる多重PCR産物の確認
実施例2及び実施例3の増幅されたPCR産物を1.8%アガロースゲル上において電気泳動した(図1参照)。このゲルを変性溶液(0.5NNaOH+1.5M NaCl)において15分間ゆっくり振りつつ、ゲル上の2重ストランドDNAを変性させた。この過程を2回繰り返した後、蒸留水にてゲルを洗浄し、15分間中和溶液(3M NaCl,0.5M トリス−HCl,pH 7.5)にてゆっくり振りつつゲルを2回中和させた。次に、ゲルに存在するDNA及びナイロン膜を20×SSC溶液にて12時間反応させ、DNAをナイロン膜に移動させた。ナイロン膜を120℃において30分間放置またはUVを照射することにより交差結合させ、蒸留水にてその膜を1ないし2分間洗浄した後に乾燥させた。
【0049】
前述のように、DNA付き膜を20mlの混成化溶液に入れ、62℃において約2時間予混成化反応を行い、その溶液を放棄した。次に、DNA付き膜及びDIG標識のプローブ5pmol/mlを混成化溶液バグ10mlに入れ、62℃において約12時間反応させた。この反応中にDIG標識のプローブは、膜にあるDNAに相補的な遺伝子部位に結合される。そして、結合できなかったプローブを除去するために、2×洗浄用溶液(2×SSC+0.1% SDS)にて常温で5分間2回繰り返して洗浄を行い、0.5×洗浄用溶液(0.5×SSC+0.1% SDS)にて62℃で15分間2回繰り返し洗浄を行った。
【0050】
その後、DIGに結合する抗体を入れる前に、他の部分に抗体が付かないように20mlのブロッキング溶液にて30ないし60分間放置した後、新しいブロッキング溶液20mlにアルカリ性ホスファターゼを連結させたヒツジ抗−DIG抗体(Roche社製)を1μlだけ添加して30分間反応させた。続けて、洗浄緩衝液(100mM マレイン酸、150mM NaCl, pH 7.5(常温20℃)、0.3% Tween 20)にて15分ずつ2回洗浄を行った。次に、膜上にあるDNAとプローブとの結合を確かめるために、アルカリ性ホスファターゼの基質であるCDP−スター(CDP−Star)を検出緩衝溶液に1:100の比率にて混ぜたもので膜を5分間処理した後、X−線フィルムに感光させた。感光されたフィルムを現像してプローブが付いた位置を確かめた。その結果を図3に示す。図3において、レーン13は、DIGにて標識された分子量マーカーを示し、レーン2はプロモータ、レーン3はエクソン1、レーン4はエクソン2、レーン5はエクソン3、レーン6はエクソン4、レーン7はエクソン5、レーン8はエクソン6、レーン9はエクソン7、レーン10はエクソン8及び9、レーン11はエクソン10部分を各々増幅した単一PCR産物を示し、そしてレーン12は多重PCR産物を示す。
【0051】
図3に示すように、単一PCR及び多重PCRの同じ位置にプローブが付き、増幅された産物が同じものであることが分かった。
【0052】
実施例6:配列分析を通じた多重PCR産物の確認
実施例3の方法と同様にして多重PCR産物を増幅させた後、1.8%アガロースゲル上で各産物を展開させ、各々のDNAバンドを切り出してゲル抽出キットを用いてDNAを精製した。このようにして精製されたDNAをABI3700を用いて塩基配列を確かめ、ヒトHNF−1α遺伝子の該当配列と比較分析した(図4)。
【0053】
図4は、プロモータ増幅型プライマーセットを用いてPCRした結果を示している。配列番号3及び配列番号4を含むプライマーセットの増幅産物に該当するPCR増幅産物を分離し、自動配列分析方法を用いて塩基配列を分析した。得られたヌクレオチド配列(配列番号31)(“クエリー”と呼ぶ。)をLagergene(DNAstar inc.)というプログラムによってヒトHNF−1α遺伝子プロモータの知られた配列(“プロモータ”と呼ぶ。)と比較した(図4)。図4に示すように、前記PCR産物はHNF−1α遺伝子プロモータの知られた配列と完全な配列相同性を示した。整列に用いられたギャップ頻度は0%であった。プロモータ以外の他のエクソンに該当するPCR産物を同じ方法により配列分析した。各PCR産物は知られた該当エクソン配列と95%以上の相同性を示した。
【0054】
実施例7:多重PCR用反応溶液の安定性の検査
ゲノムDNAを除いた実施例3において用いられた多重PCR用反応溶液を、安定性を検査するために大量製造した。一回のPCRに必要な49μlの反応溶液を複数の0.2ml−PCRチューブに分画した。前記反応溶液を含むチューブの一部は−20℃で、一部は−70℃で3ケ月間保存した。1日、3日、4日、1週間、2週間、3週間及び12週間後に各チューブの反応溶液を用いて多重PCRを行った。
【0055】
図5に、多重PCRの結果を示す。図5において、最初のレーンは分子量マーカーであり、レーン2は−20℃における保存反応溶液を用いて得られた多重PCR産物であり、レーン3は−70℃における保存反応溶液を用いて得られた多重PCR産物である。図5に示すように、本発明に用いた多重PCR用反応溶液は、−20℃または−70℃において安定的であった。
【0056】
実施例8:様々なPCR機器を用いた遺伝子増幅
様々なPCR装置を用い、実施例3の方法に従い多重PCRを行った。増幅された多重PCR産物は、PCR装置によるPCR産物の依存性を検査するために1.8%アガロースゲルで電気泳動した(図6AないしC)。
【0057】
図6Aは、PTC−100(MJリサーチ社製)を用いて増幅した多重PCR産物を示し、図6Bは、GeneAmp 9700(アプライド・バイオシステム社製)を用いて増幅した多重PCR産物を示し、そして図6Cは、Mult-Block System(ThermoHybaidCo.)を用いて増幅した多重PCR産物を示す。
【0058】
図6Aないし図6Cにおいて、レーン1は分子量マーカーである50bpのDNAラダーであり、レーン2は表1に示されたプライマーセットを用いて得られた多重PCR産物である。図中、矢印は各々350bp及び50bpを示す。
【0059】
図6に示すように、PCR装置に関係なく類似したPCR産物の様相が得られ、これは、本発明のプライマーセットを用いて得られたPCR産物が安定的でかつ経済的であるということを意味する。
【0060】
【発明の効果】
本発明によるヒトHNF−1α遺伝子増幅用プライマープールは、多重PCRにより該当遺伝子を効果的に増幅した。特に、本発明の多重PCR用プライマープールはPCR反応に必要な試料が相対的に少なく、DNAチップを用いた疾病関連の遺伝子の分析法に有用である。
【0061】
本発明のプライマープールはヒトHNF−1α遺伝子の塩基配列分析用または増幅用キットに有効である。
【0062】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトHNF−1α遺伝子のエクソン1ないし10をシンプルPCR及び多重PCRでも増幅したPCR産物の電気泳動の結果を示す図である。
【図2】 AないしEは、変異プライマーセットからなるプライマープールを用いて得られた多重PCR産物の電気泳動写真である。
【図3】 エクソン別のプライマーセットをプローブとして用いた単一PCR産物及び多重PCR産物のサザンブロット写真である。
【図4】 プロモータ増幅用プライマーセットを用いて得られたPCR産物に該当する単一PCR産物の塩基配列と公知のヒトHNF−1α遺伝子のプロモータ塩基配列とを比較して示す図である。
【図5】 多重PCR反応溶液の安定性を調べた結果を示すアガロースゲル電気泳動写真である。
【図6】 AないしCは、PCR増幅装置による多重PCR産物の様子を示す電気泳動写真である。
Claims (14)
- ヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列をPCRするのに用いられ、
(a)〜(j)に示されるPCRプライマーセットを含むヒトHNF−1α遺伝子の標的配列増幅用プライマープール:
(a)配列番号3の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(b)配列番号5の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号6の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(c)配列番号7の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号8の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(d)配列番号9の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号10の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(e)配列番号11の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号12の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(f)配列番号13の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号14の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(g)配列番号15の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号16の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(h)配列番号17の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(i)配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号20の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(j)配列番号21の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号22の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセット。 - 1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列またはT3プロモーター配列を含む請求項1に記載のプライマープール。
- 配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19及び21の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列を含み、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20及び22の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT3プロモーターを含む請求項1に記載のプライマープール。
- (a)〜(j)に示されるPCRプライマーセットを用いて、
ヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列をPCRする段階を含むヒトHNF−1α遺伝子の2以上の標的配列を増幅する方法:
(a)配列番号3の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(b)配列番号5の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号6の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(c)配列番号7の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号8の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(d)配列番号9の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号10の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(e)配列番号11の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号12の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(f)配列番号13の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号14の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(g)配列番号15の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号16の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(h)配列番号17の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(i)配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号20の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(j)配列番号21の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号22の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセット。 - 1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列またはT3プロモーター配列を含む請求項4に記載の方法。
- 配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19及び21の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列を含み、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20及び22の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT3プロモーターを含む請求項4に記載の方法。
- 0.1μM〜1μM濃度の各プライマー及び100ng〜1μgの鋳型DNAを混合する段階をさらに含む請求項4に記載の方法。
- 前記PCRは初期変性1〜5分(90〜98℃)、変性10秒〜1分(90〜98℃)、アニーリング5秒〜3分(60〜65℃)、延長5秒〜5分(70〜75℃)、最終延長1〜10分(70〜75℃)の反応条件下で行う請求項4に記載の方法。
- (a)〜(j)に示されるPCRプライマーセットを用いて、ヒトHNF−1α遺伝子の10種の標的配列の分析をする方法:
(a)配列番号3の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(b)配列番号5の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号6の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(c)配列番号7の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号8の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(d)配列番号9の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号10の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(e)配列番号11の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号12の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(f)配列番号13の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号14の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(g)配列番号15の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号16の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(h)配列番号17の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(i)配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号20の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセットと、
(j)配列番号21の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド及び配列番号22の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むプライマーセット。 - 1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列またはT3プロモーター配列を含む請求項9に記載の方法。
- 配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19及び21の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列を含み、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20及び22の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT3プロモーターを含む請求項9に記載の方法。
- 請求項1に記載のプライマープールを含む、ヒトHNF−1α遺伝子の標的配列の増幅用キット。
- 1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列またはT3プロモーター配列を含む請求項12に記載のキット。
- 配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19及び21の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT7プロモーター配列を含み、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20及び22の配列を有する1以上のプライマーが5’末端にT3プロモーターを含む請求項12に記載のキット。
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