JP3892759B2 - 記録再生装置、記録装置、再生装置および記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置、記録装置、再生装置および記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、MPEG(Moving Picture Experts Group)トランスポートストリーム(以下、MPEG−TSという)を記録および再生する従来の記録再生装置の構成を示すブロック図である。図10に示す従来の記録再生装置では、記録系201において、外部のデジタル機器からのMPEG−TSは、まず、ヘッダ検出器212に供給される。そして、ヘッダ検出器212は、ヘッダの先頭に配置されている周期バイトを検出し、パケットの先頭を示すパケット同期信号を生成する。次に、パケットサイズ検出器213は、MPEG−TS内の連続する2つのヘッダの間隔に基づいてパケットサイズを検出する。そして、ヘッダデコーダ214は、ヘッダから、記録制御や再生制御に必要なヘッダ情報を読み出す。これらのヘッダ検出器212、パケットサイズ検出器213およびヘッダデコーダ214を通過した後、MPEG−TSは、記録媒体215に記録される。
【0003】
また、パケットサイズおよびヘッダ情報は、パケットサイズ検出器213およびヘッダデコーダ214から制御装置211へ供給され、MPEG−TSのデータとは別にパラメータファイルとして記録媒体215に記録される。
【0004】
一方、再生系202においては、制御装置211の制御に基づいて記録媒体215からMPEG−TSのデータが出力されるとともに、パラメータファイルが読み出され、そのパラメータファイルに含まれる情報を利用して、MPEG−TSが再生される。
【0005】
すなわち、従来の記録再生装置では、MPEG−TSがそのまま記録媒体215に記録され、記録媒体215からそのまま再生される。
【0006】
このMPEG−TSなどのデータストリームを効率良く記録媒体215に記録する場合には、ハフマン符号化、算術符号化などの既知のデータ圧縮技術を使用して、データストリームを圧縮することで、記録されるデータの量を少なくすることが考えられる。その場合、記録系201では、所定のデータ圧縮方法で、MPEG−TSが圧縮され、圧縮後のデータストリームが記録媒体215に記録される。そして、再生系202では、そのデータ圧縮方法に対応するデータ伸張方法で、圧縮されているデータストリームが伸張され、元のMPEG−TSが復元される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録再生装置で既知のデータ圧縮技術を使用した場合には、圧縮および伸張のアルゴリズムが複雑なため、圧縮および伸張の処理に時間が長くかかり、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なう可能性があるとともに、圧縮および伸張のための回路も複雑になり、装置の回路規模を小さくすることが困難であるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なうことなく、記録媒体に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる記録再生装置、記録装置、再生装置および記録再生方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の記録再生装置は、データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するパケット検出手段と、パケット検出手段により検出された特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードをデータストリームから除去する除去手段と、除去手段により特定のパケットのペイロードが除去されたデータストリームを記録媒体に記録させる第1の制御手段とを備え、さらに、記録媒体に記録されたデータストリームを出力させる第2の制御手段と、記録媒体から出力されたデータストリーム内の特定のパケットのヘッダを検出するヘッダ検出手段と、ヘッダ検出手段により検出されたヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、データストリームを再生するペイロード付加手段とを備える。
【0010】
さらに、本発明の記録再生装置は、上記発明の記録再生装置に加え、パケット検出手段が、特定のパケットとして、データストリーム内のデータレート調整用パケットを検出し、除去手段が、パケット検出手段により検出されたデータレート調整用パケットのペイロードをデータストリームから除去するようにしたものである。また、ヘッダ検出手段が、記録媒体から出力されたデータストリーム内のデータレート調整用パケットのヘッダを検出し、ペイロード付加手段が、ヘッダ検出手段により検出されたデータレート調整用パケットのヘッダにペイロードを付加してデータレート調整用パケットとするようにしたものである。
【0011】
さらに、本発明の記録再生装置は、上記各発明の記録再生装置に加え、データストリームとしてMPEG方式のトランスポートストリームを処理し、パケット検出手段が、パケットIDに基づいて、特定のパケットとしてデータストリーム内のNULLパケットを検出し、除去手段が、NULLパケットのペイロードをデータストリームから除去するようにしたものである。また、ヘッダ検出手段が、パケットIDに基づいて、記録媒体から出力されたデータストリーム内のNULLパケットのヘッダを検出し、ペイロード付加手段が、ヘッダ検出手段により検出されたヘッダにペイロードを付加してNULLパケットとするようにしたものである。
【0012】
さらに、本発明の記録再生装置は、上記各発明の記録再生装置に加え、データストリームとしてMPEG方式のトランスポートストリームを処理し、パケット検出手段が、パケットIDに基づいて、特定のパケットとして特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットを検出し、除去手段が、特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのペイロードをデータストリームから除去するようにしたものである。また、ヘッダ検出手段が、記録媒体から出力されたデータストリーム内の特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのヘッダを検出し、ペイロード付加手段が、ヘッダ検出手段により検出されたヘッダにペイロードとして所定のダミーデータを付加してパケットとするようにしたものである。
【0013】
本発明の記録装置は、データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するパケット検出手段と、パケット検出手段により検出された特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードをデータストリームから除去する除去手段と、除去手段により特定のパケットのペイロードが除去されたデータストリームを記録媒体に記録させる制御手段とを備える。
【0014】
本発明の再生装置は、記録媒体に記録されたデータストリームを出力させる制御手段と、記録媒体から出力されたデータストリーム内の特定のパケットのヘッダを検出するヘッダ検出手段と、ヘッダ検出手段により検出されたヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、データストリームを再生するペイロード付加手段とを備える。
【0015】
本発明の記録再生方法は、データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するステップと、検出した特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードをデータストリームから除去するステップと、特定のパケットのペイロードが除去されたデータストリームを記録媒体に記録するステップと、記録媒体に記録されたデータストリームを出力するステップと、記録媒体から出力されたデータストリーム内の特定のパケットのヘッダを検出するステップと、検出したヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、データストリームを再生するステップとを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る記録再生装置は、入力されたデータストリームからコンテンツを特に含まないデータレート調整用パケットのペイロードを削除しデータレート調整用パケットのペイロードを削除したデータストリームを記録媒体2に記録する記録装置1(図1参照)、および記録媒体2に記録されたデータストリームにおけるデータレート調整用パケットのヘッダにペイロードを付加してデータレート調整用パケットを復元し元のデータストリームを再生する再生装置3(図3参照)を有する。
【0023】
なお、記録媒体2としては、ハードディスク装置、DVD(Digital Versatile Disc)−Rなどの書き込み可能なDVD、CD−Rなどの書き込み可能なCDなどが使用される。DVDなどの可搬性のある記録媒体2の場合には、使用される記録媒体2に対してデータの読み書きが可能な駆動装置が追加される。また、記録媒体2に記録されているデータストリームの編集を行う場合には、書き込み可能なDVDおよびCDのうち、再書き込みが可能なDVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM、CD−RWなどが記録媒体2として使用される。さらに、例えばMO(Magneto Optic)ディスク、半導体記憶装置(フラッシュメモリなど)などの他の記録再生方式の記録媒体2を使用してもよい。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態1に係る記録再生装置における記録装置1の構成を示すブロック図である。図1において、制御装置11は、ヘッダ検出器12、パケットサイズ検出器13およびヘッダデコーダ14からの各種信号や情報に基づいて各部を制御したり、この装置に供給されるデータストリームに関連し編集時や再生時に使用される情報をパラメータファイルとして記録媒体2に記録させる回路である。また、制御装置11は、ヘッダデコーダ14からのヘッダ情報に基づいてデータレート調整用パケットを検出し、また、メモリ15を制御して、データストリーム内のデータレート調整用パケットのペイロードを破棄させ、その他の部分(その他のパケットおよびデータレート調整用パケットのヘッダ)を順番に出力させる回路を有する。
【0025】
すなわち、実施の形態1においては、制御装置11が、第1の制御手段として機能し、さらに、データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケット(ここでは、データレート調整用パケット)を検出するパケット検出手段、およびその特定のパケットのペイロードを除去する除去手段として機能する。
【0026】
ヘッダ検出器12は、データストリーム内の各パケットのヘッダに設けられている周期バイトを検出し、ヘッダバイトの出現周期に基づいて入力の有無および供給されたデータストリームがMPEG−TSであるか否かを判断する回路である。
【0027】
MPEG−TSは、パケット化されたデータストリームの一例であり、ペイロード内にMPEG2やMPEG4などのMPEG方式で変換された映像や音声のデータを含む1または複数のエレメンタリストリームを有する。なお、MPEG−TSは、ITU−T勧告H.222.0やISO/IEC13818−1において標準化されている。図2は、MPEG−TSの通常のパケットの構成を示す図である。図2に示すように、MPEG−TSの通常のパケットは、188バイトで構成され、そのうち、ヘッダ51が4バイトで構成され、残りの184バイトがペイロード52とされる。MPEG−TSでは、パケットは、204バイトや208バイトとされる場合もある。また、ヘッダ51には拡張部であるアダプテーションフィールドが追加される場合があり、その場合には、アダプテーションフィールドのサイズだけペイロードが短くなる。
【0028】
また、図2に示すように、ヘッダ51は、各種フィールドから構成される。周期バイト61は、「0x47」(「0x」は16進数であることを示す)の値を有し、パケットの先頭を示す。エラーインジケータ62は、訂正できないエラーがこのパケットに生じているか否かを示す。スタートインジケータ63は、このパケットがエレメンタリストリームの先頭のパケットであるか否かを示す。優先度64は、0か1の値を有し、パケットの優先度を示す。パケットID(PID)65は、ペイロード52内のデータの属性を示す。スクランブル制御66は、スクランブルを許可するか否かを示す。アダプテーションフィールド(AF)制御67は、ヘッダ51の後にアダプテーションフィールドおよび/またはペイロードが存在するか否かを示す。連続カウンタ68は、同一のPIDを有するパケットごとに増加し、パケットの連続性を示す。
【0029】
MPEG−TSでは、映像、音声などの実際に意味のあるコンテンツを有するパケットの他に、MPEG−TS全体でのデータレートを調整するためのNULL(ヌル)パケットが多重化されている。例えば、20MbpsのMPEG−TSに、5Mbpsだけの実際の意味のあるコンテンツのデータが含まれている場合、全パケットの約4分の3のパケットがデータレート調整用のNULLパケットとなっている。このNULLパケットは、ペイロードには映像、音声などの有意なデータを含んでいないが、MPEG−TSとコンテンツとのデータレートの差を調節する役割を持つ。
【0030】
図1に戻り、パケットサイズ検出器13は、連続する2つのヘッダの間隔を測定し、パケットのサイズを検出する回路である。
【0031】
ヘッダデコーダ14は、データストリーム内の各パケットのヘッダをデコードしヘッダ情報を出力する回路である。なお、ヘッダ情報には、パケットIDが含まれる。
【0032】
メモリ15は、ヘッダデコーダ14を通過したデータストリームをバッファリングする記憶手段である。このメモリ15としては、RAMやFIFOといった半導体メモリなどの高速で読み書き可能な媒体が使用される。
【0033】
なお、コンピュータを利用してこの記録装置1を実現する場合には、制御装置11の代わりに、制御装置11と同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、その場合、ヘッダ検出器12、パケットサイズ検出器13、ヘッダデコーダ14およびメモリ15は、例えばコンピュータ内部のバスを介して接続される拡張ボードなどに実装される。あるいは、ヘッダ検出器12、パケットサイズ検出器13およびヘッダデコーダ14の代わりに、それらと同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、制御装置11の機能のうちの一部をCPUおよびプログラムにより実現し、その残りを専用回路により実現するようにしてもよい。さらに、メモリ15として、そのコンピュータのメインメモリを利用するようにしてもよい。
【0034】
図3は、本発明の実施の形態1に係る記録再生装置における再生装置3の構成を示すブロック図である。図3において、制御装置31は、パラメータファイルを記録媒体2から読み出し、パラメータファイル内の情報およびヘッダデコーダ32からのヘッダ情報に基づいて各部を制御する回路である。また、制御装置31は、記録媒体2に記録されたデータストリームを記録媒体2から出力させる回路である。制御装置31は、メモリ33、スタッフデータ発生器34および多重化器35を制御して、データストリーム内のデータレート調整用パケットのヘッダの後に、データレート調整用パケットのペイロードを挿入させる回路を有する。
【0035】
すなわち、実施の形態1においては、制御装置31が、第2の制御手段として機能し、さらに、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の特定のパケット(ここでは、データレート調整用パケット)のヘッダを検出するヘッダ検出手段として機能する。また、スタッフデータ発生器34、多重化器35およびそれらを制御する制御装置31が、連携して、検出された特定のパケット(ここでは、データレート調整用パケット)のヘッダにペイロードとして所定のデータ(ここでは、スタッフデータ)を付加してパケットとするペイロード付加手段として機能する。
【0036】
ヘッダデコーダ32は、ヘッダデコーダ14と同様に構成され、記録媒体2からのデータストリーム内の各パケットのヘッダをデコードしヘッダ情報を出力する回路である。なお、ヘッダ情報には、各パケットのヘッダサイズが含まれる。
【0037】
メモリ33は、ヘッダデコーダ32を通過したデータストリームをバッファリングする記憶手段である。このメモリ33としては、RAMやFIFOといった半導体メモリなどの高速で読み書き可能な媒体が使用される。
【0038】
スタッフデータ発生器34は、データレート調整用パケットのペイロードとなる所定のスタッフデータ(コンテンツとして特に意味を持たないデータ)を発生する回路である。
【0039】
多重化器35は、制御装置31からの多重化制御信号に基づいてメモリ33から出力されるデータおよびスタッフデータ発生器34からのデータのいずれかを選択し、選択したデータを一定のデータレートを維持しつつ出力する回路である。
【0040】
なお、コンピュータを利用してこの再生装置3を実現する場合には、制御装置31の代わりに、制御装置31と同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、その場合、ヘッダデコーダ32、メモリ33、スタッフデータ発生器34および多重化器35は、例えばコンピュータ内部のバスを介して接続される拡張ボードなどに実装される。あるいは、ヘッダデコーダ32、スタッフデータ発生器34および多重化器35の代わりに、それらと同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、制御装置31の機能のうちの一部をCPUおよびプログラムにより実現し、その残りを専用回路により実現するようにしてもよい。さらに、メモリ33として、そのコンピュータのメインメモリを利用するようにしてもよい。
【0041】
また、記録装置1の制御装置11と再生装置3の制御装置31とを同一の制御手段としてもよい。その場合、専用回路としてその制御手段を実現してもよいし、制御装置11と制御装置31の両方の機能を記述したプログラムをCPUにより実行することでその制御手段を実現してもよい。
【0042】
次に、この実施の形態1に係る記録再生装置の動作について説明する。
【0043】
まず、この記録再生装置のうちの記録装置1の動作について説明する。
【0044】
記録装置1では、MPEG−TSが、外部からヘッダ検出器12に入力される。ヘッダ検出器12は、そのMPEG−TSにおいて、周期的に各パケットのヘッダの先頭に配置されている周期バイト61を検出して各パケットの先頭部分を正確に検出し、各パケットの先頭を示すパケット同期信号を制御装置11に供給する。このパケット同期信号により制御装置11は、各パケットの先頭を認識する。
【0045】
図4は、実施の形態1に係る記録再生装置に供給されるMPEG−TSの一例を示す図である。図4において、パケット71は、MPEG−TSのプログラムアソシエーションテーブル(PAT)をペイロードに含むパケットである。パケット72は、MPEG−TSのプログラムマップテーブル(PMT)をペイロードに含むパケットである。パケット73は、一連の映像のストリームを構成するデータをペイロードに含むパケットである。パケット74は、NULLパケットである。パケット75は、一連の音声のストリームを構成するデータをペイロードに含むパケットである。パケット76は、網情報テーブル(NIT)をペイロードに含むパケットである。
【0046】
次に、ヘッダ検出器12を通過したMPEG−TSは、パケットサイズ検出器13に供給される。パケットサイズ検出器13は、パケットのサイズを検出し、制御装置11に供給する。
【0047】
さらに、そのMPEG−TSは、ヘッダデコーダ14に供給される。ヘッダデコーダ14は、各パケットのヘッダをデコードして、ヘッダの各フィールドの値を示すヘッダ情報を抽出し制御装置11に供給する。
【0048】
制御装置11は、そのヘッダ情報に含まれるパケットIDの値に基づいて、MPEG−TS内のNULLパケットを検出する。MPEG−TSでは、NULLパケットのパケットIDは「0x1FFF」と規定されている。
【0049】
一方、ヘッダデコーダ14を通過したMPEG−TSは、メモリ15に一時的に記憶される。
【0050】
そして、制御装置11は、メモリ15を制御して、MPEG−TSのうちのNULLパケット74以外のパケットについては、メモリ15からそのまま出力させる。一方、制御装置11は、NULLパケット74については、メモリ15を制御して、ヘッダのみを出力させ、残りのペイロードを破棄させる。
【0051】
例えば図2に示すパケットでは、ヘッダ長が4バイトであり、ペイロード長が184バイトであるので、メモリ33からNULLパケット74の先頭部分4バイトが出力され、残りの184バイトは捨てられる。
【0052】
制御装置11は、NULLパケットのヘッダを出力させた後、そのNULLパケット74の次のパケットを連続して出力させる。その際、制御装置11は、入力されたMPEG−TSのデータレートを維持して、データストリームをメモリ15から出力させるようにしてもよい。
【0053】
このように、メモリ15から出力されたデータストリームは、この記録装置1に入力されたMPEG−TSからNULLパケット74のペイロードを取り除いたものに変換される。制御装置11は、記録媒体2を制御して、このデータストリームを記録させる。
【0054】
図5は、実施の形態1における記録装置1によりMPEG−TSからNULLパケット74のペイロードを取り除いたデータストリームの一例を示す図である。例えば、図4に示すMPEG−TSがメモリ15にバッファリングされ、NULLパケット74のペイロードが取り除かれると、図5に示すように、NULLパケット74のうちのヘッダ81だけが記録用のデータストリームに残される。
【0055】
また他方で、制御装置11は、パケットサイズやヘッダ情報などをパラメータファイルとして記録媒体2に記録させる。
【0056】
次に、この記録再生装置のうちの再生装置3の動作について説明する。
【0057】
記録媒体2には、記録装置1により、上述のようにして、MPEG−TSからNULLパケット74のペイロードを除去して生成されたデータストリーム、およびそのMPEG−TSに関するパラメータファイルが記録されている。
【0058】
まず、再生装置3の制御装置31は、記録媒体2からパラメータファイルを読み出し、パケットサイズなどの情報を取得する。そして、制御装置31は、記録媒体2からデータストリームを出力させる。なお、記録媒体2におけるデータストリームはパケットの先頭から記録されているため、記録装置1のヘッダ検出器12のようなヘッダ検出器は、再生装置3には特に必要ない。また、記録媒体2に記録されているデータストリームのパケットサイズは、パラメータファイルに別途記録されているため、記録装置1のパケットサイズ検出器13のようなパケットサイズ検出器は、再生装置3には特に必要ない。
【0059】
記録媒体2から出力されたデータストリームは、ヘッダデコーダ32に供給される。ヘッダデコーダ32は、そのデータストリームの各パケットのヘッダをデコードして、ヘッダの各フィールドの値を示すヘッダ情報を抽出し、制御装置31に供給する。一方、ヘッダデコーダ32を通過したデータストリームは、メモリ33に一時的に記憶される。
【0060】
そして、制御装置31は、ヘッダデコーダ32からのヘッダ情報のうちのパケットIDの値に基づいて、ヘッダがNULLパケットのヘッダであるか否かを判断する
【0061】
制御装置31は、パケットIDの値がNULLパケットを示す値「0x1FFF」ではない場合には、メモリ33を制御して、そのパケットIDを有するヘッダおよびそれに続くペイロードをメモリ33からそのまま出力させる。その場合、制御装置31は、多重化器35を制御して、メモリ33からのデータを多重化器35から出力させる。すなわち、メモリ33から出力されたNULLパケット以外のパケットは、多重化器35を通過してMPEG−TS内の1パケットとして出力される。
【0062】
一方、制御装置31は、パケットIDの値がNULLパケットを示す値「0x1FFF」である場合には、メモリ33を制御して、そのNULLパケットのヘッダをメモリ33から出力させ、その後、そのヘッダから得られるペイロード長にデータレートを乗じた時間だけ、メモリ33からのデータストリームの出力を停止させる。
【0063】
例えば図2に示すパケットでは、パケット長が188バイトであり、ヘッダ長が4バイトであるので、NULLパケットではない場合には、メモリ33から188バイトのデータが出力され、NULLパケットの場合には、メモリ33から4バイトのデータが出力され、その後、メモリ33からのデータが一時的に休止される。
【0064】
メモリ33からのデータ出力が停止している期間、制御装置31は、スタッフデータ発生器34および多重化器35を制御して、スタッフデータ発生器34により発生されたスタッフデータをペイロードとして多重化器35から出力させる。
【0065】
したがって、NULLパケットのヘッダが、メモリ33から多重化器35を介して出力され、そのNULLパケットのヘッダに続いて、スタッフデータ発生器34により発生されたスタッフデータがペイロードとして多重化器35から出力される。これにより、NULLパケットのヘッダの後にペイロードが挿入され、NULLパケットが復元される。
【0066】
このようにして、MPEG−TSにおけるNULLパケット以外のパケットがそのまま出力され、NULLパケットが復元され出力されることで、記録媒体2に記録されたデータストリームから、記録装置1に供給された元のデータストリームであるMPEG−TSが再生される。
【0067】
図6は、実施の形態1における再生装置3により記録媒体2に記録されたデータストリームから再生されたMPEG−TSの一例を示す図である。例えば、図5に示すデータストリームが記録媒体2に記録されている場合、NULLパケットのヘッダ81の後にペイロード分のスタッフデータ86が挿入され、図6に示すように、元のMPEG−TS(図4のもの)が再生される。
【0068】
以上のように、上記実施の形態1によれば、記録装置1では、制御装置11が、データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出し、検出した特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードをデータストリームから除去し、特定のパケットのペイロードが除去されたデータストリームを記録媒体2に記録させる。また、再生装置3では、制御装置31が、記録媒体2に記録されたデータストリームを出力させ、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の特定のパケットのヘッダを検出し、スタッフデータ発生器34、多重化器35およびそれらを制御する制御装置31が、連携して、検出されたヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、データストリームを再生する。このように、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なうことなく、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。ひいては、記録媒体2として、記録容量の少ないものを使用することができる。
【0069】
また、上記実施の形態1によれば、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録装置1および再生装置3の回路規模の増加を抑制しつつ記録データ量を低減することができる。
【0070】
さらに、上記実施の形態1によれば、所望のデータを含むパケット以外のパケット(実施の形態1では、NULLパケット)を削除するので、所定のデータレートのデータストリームにおいて、所望のデータを含む一連のパケットの使用帯域が低いほど、そのデータストリームのデータ量をより圧縮することができる。
【0071】
さらに、上記実施の形態1によれば、記録装置1の制御装置11が、データストリーム内のデータレート調整用パケットを検出し、検出したデータレート調整用パケットのペイロードをデータストリームから除去する。また、再生装置3の制御装置31が、記録媒体2から出力されたデータストリーム内のデータレート調整用パケットのヘッダを検出し、スタッフデータ発生器34、多重化器35および制御装置31が、制御装置31により検出されたデータレート調整用パケットのヘッダにペイロードを付加してデータレート調整用パケットとする。これにより、有意なコンテンツを含まないデータレート調整用パケットのペイロード分だけ、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。
【0072】
さらに、上記実施の形態1に係る記録再生装置は、データストリームとしてMPEG−TSを処理する。記録装置1では、制御装置11が、特定のパケットとしてデータストリーム内のNULLパケットを検出し、NULLパケットのペイロードをMPEG−TSから除去する。また、再生装置3では、制御装置31が、記録媒体2から出力されたデータストリーム内のNULLパケットのヘッダを検出し、スタッフデータ発生器34、多重化器35および制御装置31が、そのヘッダにペイロードを付加してNULLパケットとする。これにより、記録および再生を経てもMPEG−TSの構造を維持しつつ、MPEG−TSの規格で規定された有意なコンテンツを含まないNULLパケットのペイロード分だけ、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。
【0073】
例えば、図4に示すMPEG−TSは、16パケットで3008バイト(=188バイト×16)のデータ量を有するが、図5に示す記録用データストリームのデータ量は、1720バイト(=188バイト×9+4バイト×7)となる。この場合、記録媒体2に記録するデータ量が元のMPEG−TSの約43パーセントとされている。
【0074】
さらに、上記実施の形態1によれば、記録装置1の制御装置11が、パケットIDに基づいてNULLパケットを検出し、再生装置3の制御装置31が、パケットIDに基づいてNULLパケットのヘッダを検出する。これにより、NULLパケットおよびそのヘッダを簡単かつ確実に特定することができる。
【0075】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に係る記録再生装置における記録装置1のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態2に係る記録装置の構成および動作については、実施の形態1における記録装置1のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0076】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3は、実施の形態1に係る記録再生装置における再生装置3のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態3に係る再生装置の構成および動作については、実施の形態1における再生装置3のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0077】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る記録再生装置は、記録装置1において、MPEG−TSに含まれる複数のプログラムのうちの特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのペイロードを削除し、そのペイロードを削除して生成されたデータストリームを記録媒体2に記録させ、再生装置3において、記録媒体2に記録されたデータストリーム内で特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのヘッダの後にペイロードとしてダミーデータを挿入してデータストリームをMPEG−TSとして再生するようにしたものである。
【0078】
なお、その際の特定のプログラムに対するダミーデータとしては、特に意味のない値を有するデータでもよいし、所定の静止画をMPEG方式でエンコードしたデータとしてもよい。
【0079】
すなわち、記録装置1では、MPEG−TSにおける所望のプログラム以外のプログラムのパケットのペイロードが削除され、再生装置3では、所望のプログラム以外のプログラムのパケットのペイロードとしてダミーデータが挿入され、MPEG−TSが再生される。
【0080】
なお、この実施の形態4に係る記録再生装置の基本的な構成については実施の形態1のものと同様であるが、各部の動作が下記の通りとされる。
【0081】
記録装置1の制御装置11は、ヘッダデコーダ14からのヘッダ情報に含まれる各パケットのパケットIDの値に基づいて、そのパケットが特定のプログラムに属するか否かを判断し、そのパケットが特定のプログラムに属さないと判断した場合、メモリ15を制御して、そのパケットのペイロードを破棄させる。再生装置3の制御装置31は、ヘッダデコーダ32からのヘッダ情報に含まれる各パケットのパケットIDの値に基づいて、そのヘッダが特定のプログラムに属するか否かを判断し、そのヘッダが特定のプログラムに属さないと判断した場合、メモリ33、スタッフデータ発生器34および多重化器35を制御して、そのヘッダの後にスタッフデータ(ダミーデータ)を挿入させる。
【0082】
なお、上述の特定のプログラムに属するパケットのパケットIDの値(あるいは特定のプログラムに属さないパケットのパケットIDの値)は、記録装置1および再生装置3に予め記憶させておいてもよいし、ユーザが入力するようにしてもよい。あるいは、ユーザによる入力、または装置に対して予め行われる設定に基づいて特定のプログラムが指定されると、記録装置1および再生装置3が、PMTを参照してその特定のプログラムに属するパケットのパケットIDを特定するようにしてもよい。
【0083】
また、記録装置1の制御装置11が、上述の特定のプログラムに属するパケットのパケットIDの値(あるいは特定のプログラムに属さないパケットのパケットIDの値)をパラメータファイルに含めて記録媒体2に記録させ、再生装置3の制御装置31が、記録媒体2から読み出すようにしてもよい。
【0084】
これにより、再生装置3により再生されたMPEG−TSは、記録装置1に入力されたMPEG−TSとは完全に同一のものではないが、MPEG−TSの構造は維持されるとともに、再生されたMPEG−TSにおいて所望のプログラムは元のまま保持されているので、特に問題はない。
【0085】
以上のように、上記実施の形態4に係る記録再生装置は、データストリームとしてMPEG−TSを処理する。記録装置1の制御装置11は、パケットIDに基づいて、特定のパケットとして特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットを検出し、その特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのペイロードをMPEG−TSから除去する。また、再生装置3の制御装置31は、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのヘッダを検出し、スタッフデータ発生器34、多重化器35およびそれらを制御する制御装置31が、連携して、制御装置31により検出されたヘッダにペイロードとして所定のダミーデータを付加してパケットとする。このように、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なうことなく、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。ひいては、記録媒体2として、記録容量の少ないものを使用することができる。
【0086】
また、上記実施の形態4によれば、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録装置1および再生装置3の回路規模の増加を抑制しつつ記録データ量を低減することができる。
【0087】
さらに、上記実施の形態4によれば、所望のデータを含むパケット以外のパケット(実施の形態1では、MPEG−TS内の特定のプログラムに属するパケット)を削除するので、所定のデータレートのMPEG−TSにおいて、所望の特定のプログラムに属するパケットの使用帯域が低いほど、そのデータストリームのデータ量をより圧縮することができる。
【0088】
実施の形態5.
本発明の実施の形態5は、実施の形態4に係る記録再生装置における記録装置1のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態5に係る記録装置の構成および動作については、実施の形態4における記録装置1のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0089】
実施の形態6.
本発明の実施の形態6は、実施の形態4に係る記録再生装置における再生装置3のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態6に係る再生装置の構成および動作については、実施の形態4における再生装置3のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0090】
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る記録再生装置は、入力されたデータストリームにおけるデータレート調整用パケット以外の各パケットの後に続くデータレート調整用パケットの個数を示す付加データをその各パケットの後に挿入するとともに、そのデータレート調整用パケットを削除したデータストリームを記録媒体2に記録する記録装置101(図7参照)、および記録媒体2に記録されたデータストリームにおける付加データを削除するとともに付加データに基づく個数のデータレート調整用パケットを適宜挿入して元のデータストリームを再生する再生装置103(図8参照)を有する。なお、記録媒体2は、実施の形態1の場合と同様のものである。
【0091】
図7は、本発明の実施の形態7に係る記録再生装置における記録装置101の構成を示すブロック図である。図7において、制御装置111は、ヘッダ検出器112、パケットサイズ検出器113およびヘッダデコーダ114からの各種信号や情報に基づいて各部を制御したり、この装置に供給されるデータストリームに関連し編集時や再生時に使用される情報をパラメータファイルとして記録媒体2に記録させる回路である。また、制御装置111は、メモリ115、付加データ発生器116および多重化器117を制御して、データストリーム内のデータレート調整用パケットを破棄させ、その他のパケットを順番に出力させるとともに、その各パケットの後に存在したデータレート調整用パケットの個数を示す付加データを各パケットの後に挿入させる回路を有する。
【0092】
すなわち、実施の形態7において、制御装置111は、第1の制御手段として機能し、さらに、データストリーム(ここでは、MPEG−TS)内のデータレート調整用パケット(ここでは、NULLパケット)を検出するパケット検出手段、検出したデータレート調整用パケットを除去するパケット除去手段として機能する。
【0093】
ヘッダ検出器112、パケットサイズ検出器113、ヘッダデコーダ114およびメモリ115は、実施の形態1におけるヘッダ検出器12、パケットサイズ検出器13、ヘッダデコーダ14およびメモリ15と同様のものである。
【0094】
付加データ発生器116は、データレート調整用パケット以外のパケットの後に存在するデータレート調整用パケットの個数を示す、所定のバイト数の付加データを発生する回路である。
【0095】
多重化器117は、制御装置111からの多重化制御信号に応じて、メモリ115からのデータストリームおよび付加データ発生器116からの付加データのいずれかを選択し、出力する回路である。
【0096】
すなわち、実施の形態7において、付加データ発生器116、多重化器117およびそれらを制御する制御装置111は、連携して、データストリーム(ここでは、MPEG−TS)内の各パケットの後に付加データを挿入する付加データ挿入手段として機能する。
【0097】
なお、コンピュータを利用してこの記録装置101を実現する場合には、制御装置111の代わりに、制御装置111と同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、その場合、ヘッダ検出器112、パケットサイズ検出器113、ヘッダデコーダ114およびメモリ115は、例えばコンピュータ内部のバスを介して接続される拡張ボードなどに実装される。あるいは、ヘッダ検出器112、パケットサイズ検出器113およびヘッダデコーダ114の代わりに、それらと同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、制御装置111の機能のうちの一部をCPUおよびプログラムにより実現し、その残りを専用回路により実現するようにしてもよい。さらに、メモリ115として、そのコンピュータのメインメモリを利用するようにしてもよい。
【0098】
図8は、本発明の実施の形態7に係る記録再生装置における再生装置103の構成を示すブロック図である。図8において、制御装置131は、パラメータファイルを記録媒体2から読み出し、パラメータファイル内の情報およびヘッダデコーダ132からのヘッダ情報に基づいて各部を制御する回路である。また、制御装置131は、記録媒体2に記録されたデータストリームを記録媒体2から出力させる回路である。また、制御装置131は、メモリ134、NULLパケット発生器135および多重化器136を制御して、データストリーム内の付加データを破棄させ、データストリーム内に付加データに応じたデータレート調整用パケットを挿入させる回路を有する。
【0099】
すなわち、実施の形態7において、制御装置131は、第2の制御手段として機能し、さらに、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の付加データを除去する付加データ除去手段として機能する。
【0100】
ヘッダデコーダ132およびメモリ134は、実施の形態1におけるヘッダデコーダ32およびメモリ33と同様のものである。
【0101】
付加データ検出器133は、データストリーム内の各パケットの後に付加された付加データを検出する付加データ検出手段として機能し、その付加データに示されたデータレート調整用パケットの個数を出力する回路である。
【0102】
NULLパケット発生器135は、指定された個数のNULLパケットを連続して生成する回路である。なお、このNULLパケットの個数は、制御装置131を介して供給されるようにしてもよいし、付加データ検出器133から直接供給されるようにしてもよい。
【0103】
多重化器136は、制御装置131からの多重化制御信号に基づいてメモリ134から出力されるデータおよびNULLパケット発生器135からのデータのいずれかを選択し、選択したデータを一定のデータレートを維持しつつ出力する回路である。
【0104】
すなわち、実施の形態7において、NULLパケット発生器135、多重化器136およびそれらを制御する制御装置131は、連携して、各パケットの後に、その位置にある付加データが示す個数のデータレート調整用パケット(ここではNULLパケット)を挿入するパケット挿入手段として機能する。
【0105】
なお、コンピュータを利用してこの再生装置103を実現する場合には、制御装置131の代わりに、制御装置131と同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、その場合、ヘッダデコーダ132、付加データ検出器133およびメモリ134は、例えばコンピュータ内部のバスを介して接続される拡張ボードなどに実装される。あるいは、ヘッダデコーダ132および付加データ検出器133の代わりに、それらと同様の機能を記述したプログラムを実行するCPUが使用される。また、制御装置131の機能のうちの一部をCPUおよびプログラムにより実現し、その残りを専用回路により実現するようにしてもよい。さらに、メモリ134として、そのコンピュータのメインメモリを利用するようにしてもよい。
【0106】
また、記録装置101の制御装置111と再生装置103の制御装置131とを同一の制御手段としてもよい。その場合、専用回路としてその制御手段を実現してもよいし、制御装置111と制御装置131の両方の機能を記述したプログラムをCPUにより実行することでその制御手段を実現してもよい。
【0107】
次に、この実施の形態7に係る記録再生装置の動作について説明する。図9は、実施の形態7に係る記録再生装置により生成される記録用データストリームとその記録用データストリームから再生されるデータストリームの一例を示す図である。
【0108】
まず、この記録再生装置のうちの記録装置1の動作について説明する。
【0109】
記録装置101では、MPEG−TSが、外部からヘッダ検出器112に入力される。そのMPEG−TSは、ヘッダ検出器112、パケットサイズ検出器113およびヘッダデコーダ114を介してメモリ115に一時的に記憶される。
【0110】
その際、ヘッダ検出器112は、各パケットの先頭を示すパケット同期信号を制御装置111に供給し、パケットサイズ検出器113は、パケットのサイズを検出し、制御装置111に供給し、ヘッダデコーダ114は、各パケットのヘッダをデコードして、ヘッダの各フィールドの値を示すヘッダ情報を抽出し制御装置111に供給する。
【0111】
そして、制御装置111は、メモリ115を制御して、MPEG−TSにおけるNULLパケット以外のパケットについては、付加データのバイト長に対応する時間間隔をパケットと次のパケットとの間に空けて、メモリ15からパケットを順次そのまま出力させる。一方、制御装置111は、NULLパケットについては、破棄させる。
【0112】
また、制御装置111は、ヘッダデコーダ114からのヘッダ情報に基づいて、各パケットの後に連続して存在するNULLパケットの個数を特定し、その個数を示す信号を付加データ発生器116に供給するとともに、メモリ15からのパケットの出力が完了したタイミングで、そのパケットに対応する付加データの出力を開始させる制御信号を付加データ発生器116に供給する。付加データ発生器116は、NULLパケットの個数を値として有する付加データを生成し、その制御信号により指定されたタイミングで出力する。なお、パケットの後にNULLパケットが存在しない場合には、NULLパケットの個数はゼロとされる。
【0113】
さらに、制御装置111は、多重化器117を制御し、メモリ115からパケットが出力される期間においては、メモリ115からのパケットを出力させ、メモリ115からのパケットの出力が休止され、付加データ発生器116から付加データが出力される期間においては、付加データ発生器116からの付加データを出力させる。
【0114】
このように、MPEG−TSにおけるNULLパケットが破棄され、残ったパケットのそれぞれの後に、その位置に存在したNULLパケットの個数を示す付加データが挿入されることで、記録媒体2に記録するためのデータストリームが生成される。
【0115】
例えば、図4に示すMPEG−TSが記録装置101に入力された場合、そのMPEG−TSは、NULLパケット74がすべて破棄され、その他のパケット71,72,73,75,76のそれぞれの後に、その場所に存在したNULLパケット74の個数を示す付加データ91が挿入された図9(A)に示すデータストリームに変換される。
【0116】
そして、制御装置111は、記録媒体2を制御して、このデータストリームを記録させる。また他方で、制御装置111は、パケットサイズやヘッダ情報などをパラメータファイルとして記録媒体2に記録させる。
【0117】
次に、この記録再生装置のうちの再生装置103の動作について説明する。
【0118】
記録媒体2には、記録装置101により、上述のようにして、MPEG−TSからNULLパケットを除去し、残った各パケットの間に付加データを挿入して生成されたデータストリーム、およびそのMPEG−TSおよびそのデータストリームに関するパラメータファイルが記録されている。
【0119】
まず、制御装置131は、記録媒体2からパラメータファイルを読み出し、パケットサイズなどの情報を取得する。そして、制御装置131は、記録媒体2からデータストリームを出力させる。なお、実施の形態1の場合と同様の理由で、記録装置101のヘッダ検出器112のようなヘッダ検出器、および記録装置101のパケットサイズ検出器113のようなパケットサイズ検出器は、再生装置103には特に必要ない。
【0120】
記録媒体2から出力されたデータストリームは、ヘッダデコーダ132および付加データ検出器133を介してメモリ134に一時的に記憶される。
【0121】
その際、ヘッダデコーダ32は、そのデータストリームの各パケットのヘッダをデコードしてヘッダ情報を抽出し、制御装置131に供給し、付加データ検出器133は、パケットとパケットの間に存在する付加データを検出し、その位置(パケットとパケットの間)に存在したNULLパケットの個数を特定し、その個数を示す信号を制御装置131に供給する。
【0122】
制御装置131は、メモリ134を制御して、記録媒体2に記録されたデータストリームにおける付加データ91を破棄させ、パケットとパケットとの間に存在したNULLパケットの個数に対応する時間だけ間隔を空けてメモリ134からパケットを順次そのまま出力させる。なお、NULLパケットの個数がゼロの場合には、パケットと次のパケットが連続して出力される。
【0123】
また、制御装置131は、連続する各2つパケットの間のNULLパケットの個数を示す信号をNULLパケット発生器135に供給するとともに、メモリ134からのパケットの出力が完了したタイミングでその個数のNULLパケットの出力を開始させる制御信号をNULLパケット発生器135に供給する。NULLパケット発生器135は、その個数のNULLパケットを生成し、その制御信号により指定されたタイミングで出力する。なお、NULLパケットの個数がゼロである場合には、NULLパケット発生器135からNULLパケットは出力されない。
【0124】
さらに、制御装置131は、多重化器136を制御し、メモリ134からパケットが出力される期間においては、メモリ134からのパケットを出力させ、メモリ134からのパケットの出力が休止され、NULLパケット発生器135からNULLパケットが出力される期間においては、NULLパケット発生器135からのNULLパケットを出力させる。
【0125】
このように、記録媒体2に記録されたデータストリームにおける付加データが破棄され、残ったパケットのそれぞれの後に、その位置に存在したNULLパケットが、付加データにより示された個数だけ挿入されることで、記録媒体2に記録されたデータストリームから元のMPEG−TSが再生される。
【0126】
例えば、図9(A)に示すデータストリームが記録媒体2に記憶されている場合、そのデータストリームにおける付加データ91がすべて除去され、各付加データ91の位置に、その付加データ91が示す個数のNULLパケット96が挿入される。これにより、図9(A)に示すデータストリームから、元のMPEG−TS(図4)が再生される。
【0127】
例えば、付加データの長さを1バイトとした場合、2進数で表現すると、連続するNULLパケットの個数を0から255まで表現できる。また、付加データの長さを2バイトとした場合、2進数で表現すると、連続するNULLパケットの個数を0から65,535まで表現できる。なお、表現可能な個数より多くのNULLパケットが連続した場合には、表現可能な最大個数のNULLパケットを削除し、それに対応する付加データを挿入し、次に、次のパケットとしてNULLパケットを1つ残してそのNULLパケットの後に付加データを挿入し、その付加データの値を残りのNULLパケットの個数として、残りのNULLパケットを削除するようにしてもよい。また、NULLパケットがさらに多い場合には、同様にして、NULLパケットの後に付加データを挿入して、その付加データの値の分のNULLパケットを削除していくようにしてもよい。
【0128】
以上のように、上記実施の形態7によれば、記録装置101では、制御装置111が、データストリーム内のデータレート調整用パケットを検出し、検出したデータレート調整用パケットを除去し、付加データ発生器116、多重化器117およびそれらを制御する制御装置111が、連携して、データストリーム内の各パケットの後に付加データを挿入し、制御装置111が、処理後のデータストリームを記録媒体2に記録させる。また、再生装置103では、制御装置131が、記録媒体2に記録されたデータストリームを出力させ、付加データ検出器132が、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の付加データを検出し、制御装置131が、記録媒体2から出力されたデータストリーム内の付加データを除去し、NULLパケット発生器135、多重化器136およびそれらを制御する制御装置131が、連携して、付加データが示す個数のデータレート調整用パケットを挿入する。このように、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なうことなく、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。ひいては、記録媒体2として、記録容量の少ないものを使用することができる。すなわち、有意なコンテンツを含まないデータレート調整用パケットの量に応じて、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。
【0129】
また、上記実施の形態7によれば、複雑な圧縮伸張アルゴリズムを使用していないので、記録装置101および再生装置103の回路規模の増加を抑制しつつ記録データ量を低減することができる。
【0130】
さらに、上記実施の形態7に係る記録再生装置は、データストリームとしてMPEG−TSを処理する。記録装置101の制御装置111が、データストリーム内のNULLパケットを検出し、検出したNULLパケットを除去し、付加データ発生器116、多重化器117およびそれらを制御する制御装置111が、データストリーム内の各パケットの後に存在するNULLパケットの個数を示す付加データを各パケットの後に挿入する。また、再生装置103におけるNULLパケット発生器135、多重化器136およびそれらを制御する制御装置131が、連携して、記録媒体2からのデータストリームにおいて検出された付加データが示す個数のNULLパケットを挿入する。これにより、記録および再生を経てもMPEG−TSの構造を維持しつつ、MPEG−TSの規格で規定された有意なコンテンツを含まないNULLパケットの量に応じて、記録媒体2に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。
【0131】
なお、付加データの長さが1バイトである場合、MPEG−TSにおけるNULLパケットの発生確率が188分の1以上であれば、記録媒体2に記録されるデータストリームのデータ量が、元のMPEG−TSのデータ量より少なくなる。また、NULLパケットの発生確率が5分の1である場合には、実施の形態1の場合と同じ割合でデータ量を少なくすることができ、NULLパケットの発生確率が5分の1を超える場合には、実施の形態7の場合のほうが実施の形態1の場合よりデータ量を少なくすることができる。したがって、例えば、NULLパケットの発生頻度に応じて、実施の形態1と実施の形態7を組み合わせて、実施の形態1の記録方式と実施の形態7の記録方式とを切り替えるようにしてもよい。
【0132】
例えば、図4に示すMPEG−TSは、16パケットで3008バイト(=188バイト×16)のデータ量を有する。図4に示すMPEG−TSでは、16パケットのうちの7パケットがNULLパケットであるので、NULLパケットの発生確率は、0.4375である。図9(A)に示す記録用データストリームのデータ量は、1701バイト(=188バイト×9+1バイト×9)となる。これにより、記録媒体2に記録するデータ量をより少なくすることができる。
【0133】
さらに、上記実施の形態7によれば、記録装置101の制御装置111が、データストリームのパケットのヘッダ内のパケットIDを参照して、NULLパケットを検出する。これにより、NULLパケットを簡単かつ確実に特定することができる。
【0134】
実施の形態8.
本発明の実施の形態8は、実施の形態7に係る記録再生装置における記録装置101のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態8に係る記録装置の構成および動作については、実施の形態7における記録装置101のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0135】
実施の形態9.
本発明の実施の形態9は、実施の形態7に係る記録再生装置における再生装置103のみを単体の装置としたものである。なお、実施の形態9に係る再生装置の構成および動作については、実施の形態7における再生装置103のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0136】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0137】
例えば、データストリームがMPEG−TS以外のものであっても、ヘッダとペイロードからなるパケットでパケット化されたデータストリームであれば、本発明を適用可能である。
【0138】
さらに、上記各実施の形態においては、データストリーム内のパケットのサイズを検出するパケットサイズ検出器13,113を設けているが、データストリーム内のパケットのサイズが一定である場合には、パケットサイズ検出器13,113を省略してもよい。
【0139】
さらに、上記各実施の形態において、ユーザにより入力または設定ファイルにより、制御装置11,31,111,131に対して、当該装置で処理する対象であるデータフォーマット(MPEG−TSなど)を指定し、当該装置がそのデータフォーマットのデータストリームのみを処理するようにしてもよい。
【0140】
また、上記各実施の形態において、ユーザにより入力または設定ファイルにより、当該装置で処理する対象であるデータストリームのデータフォーマット(MPEG−TSなど)、パケットサイズ、データレート、記録方式(特定パケットのペイロードや特定パケットの削除の有無など)などを制御装置11,31,111,131に対して指定し、当該装置が、指定された方式で指定されたデータストリームのみを処理するようにしてもよい。
【0141】
さらに、上記各実施の形態において、当該装置をパーソナルコンピュータなどのコンピュータで実現する場合には、ユーザにより入力または設定ファイルにより、記録媒体2に記録されるデータのファイルパスおよび/またはファイル名を制御装置11,31,111,131に対して指定し、当該装置が、指定されたファイルパスおよび/またはファイル名でデータストリームを記録媒体2に記録するようにしてもよい。
【0142】
また、ユーザにより入力または設定ファイルにより制御装置11,31,111,131に対して指定された上述の各種パラメータ、記録されたデータのデータサイズなどを、当該装置は、パラメータファイルとして記録媒体2に記録するようにしてもよい。
【0143】
【発明の効果】
本発明によれば、記録および/または再生の際のリアルタイム性を損なうことなく、記録媒体に記録するデータストリームのデータ量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る記録再生装置における記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 MPEG−TSの通常のパケットの構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る記録再生装置における再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1に係る記録再生装置に供給されるMPEG−TSの一例を示す図である。
【図5】 実施の形態1における記録装置によりMPEG−TSからNULLパケットのペイロードを取り除いたデータストリームの一例を示す図である。
【図6】 実施の形態1における再生装置により記録媒体に記録されたデータストリームから再生されたMPEG−TSの一例を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態7に係る記録再生装置における記録装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態7に係る記録再生装置における再生装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態7に係る記録再生装置により生成される記録用データストリームとその記録用データストリームから再生されるデータストリームの一例を示す図である。
【図10】 従来の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,101 記録装置
2 記録媒体
3,103 再生装置
11 制御装置(第1の制御手段、制御手段、パケット検出手段、除去手段)
31 制御装置(第2の制御手段、制御手段、ヘッダ検出手段、ペイロード付加手段)
34 スタッフデータ発生器(ペイロード追加手段)
35 多重化器(ペイロード追加手段)
111 制御装置(第1の制御手段、制御手段、パケット検出手段、パケット除去手段、付加データ挿入手段)
131 制御装置(第2の制御手段、制御手段、付加データ除去手段、パケット挿入手段)
133 付加データ検出器(付加データ検出手段)
135 NULLパケット発生器(パケット挿入手段)
136 多重化器(パケット挿入手段)
Claims (7)
- パケット化されたデータストリームを記録媒体に記録し、その記録媒体に記録されたデータストリームを再生する記録再生装置において、
上記データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するパケット検出手段と、
上記パケット検出手段により検出された上記特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードを上記データストリームから除去する除去手段と、
上記除去手段により上記特定のパケットのペイロードが除去された上記データストリームを上記記録媒体に記録させる第1の制御手段と、
上記記録媒体に記録されたデータストリームを出力させる第2の制御手段と、
上記記録媒体から出力されたデータストリーム内の上記特定のパケットのヘッダを検出するヘッダ検出手段と、
上記ヘッダ検出手段により検出された上記ヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、上記データストリームを再生するペイロード付加手段と、
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - 前記パケット検出手段は、前記特定のパケットとして、前記データストリーム内のデータレート調整用パケットを検出し、
前記除去手段は、前記パケット検出手段により検出されたデータレート調整用パケットのペイロードを前記データストリームから除去し、
前記ヘッダ検出手段は、前記記録媒体から出力されたデータストリーム内のデータレート調整用パケットのヘッダを検出し、
前記ペイロード付加手段は、前記ヘッダ検出手段により検出されたデータレート調整用パケットのヘッダにペイロードを付加してデータレート調整用パケットとすること、
を特徴とする請求項1記載の記録再生装置。 - 前記データストリームは、MPEG方式のトランスポートストリームであり、
前記パケット検出手段は、パケットIDに基づいて、前記特定のパケットとして前記データストリーム内のNULLパケットを検出し、
前記除去手段は、上記NULLパケットのペイロードを前記データストリームから除去し、
前記ヘッダ検出手段は、パケットIDに基づいて、前記記録媒体から出力されたデータストリーム内のNULLパケットのヘッダを検出し、
前記ペイロード付加手段は、前記ヘッダ検出手段により検出された上記ヘッダにペイロードを付加してNULLパケットとすること、
を特徴とする請求項2記載の記録再生装置。 - 前記データストリームは、MPEG方式のトランスポートストリームであり、
前記パケット検出手段は、パケットIDに基づいて、前記特定のパケットとして特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットを検出し、
前記除去手段は、上記特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのペイロードを前記データストリームから除去し、
前記ヘッダ検出手段は、前記記録媒体から出力されたデータストリーム内の上記特定のプログラム以外のプログラムに属するパケットのヘッダを検出し、
前記ペイロード付加手段は、前記ヘッダ検出手段により検出された上記ヘッダにペイロードとして所定のダミーデータを付加してパケットとすること、
を特徴とする請求項1記載の記録再生装置。 - パケット化されたデータストリームを記録媒体に記録する記録装置において、
上記データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するパケット検出手段と、
上記パケット検出手段により検出された上記特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードを上記データストリームから除去する除去手段と、
上記除去手段により上記特定のパケットのペイロードが除去された上記データストリームを上記記録媒体に記録させる制御手段と、
を備えることを特徴とする記録装置。 - パケット化されたデータストリームを記録媒体から再生する再生装置において、
上記記録媒体に記録されたデータストリームを出力させる制御手段と、
上記記録媒体から出力されたデータストリーム内の上記特定のパケットのヘッダを検出するヘッダ検出手段と、
上記ヘッダ検出手段により検出された上記ヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、上記データストリームを再生するペイロード付加手段と、
を備えることを特徴とする再生装置。 - パケット化されたデータストリームを記録媒体に記録し、その記録媒体に記録されたデータストリームを再生する記録再生方法において、
上記データストリーム内の、特定の属性を有する特定のパケットを検出するステップと、
検出した上記特定のパケットのヘッダおよびペイロードのうちのペイロードを上記データストリームから除去するステップと、
上記特定のパケットのペイロードが除去された上記データストリームを上記記録媒体に記録するステップと、
上記記録媒体に記録されたデータストリームを出力するステップと、
上記記録媒体から出力されたデータストリーム内の上記特定のパケットのヘッダを検出するステップと、
検出した上記ヘッダにペイロードとして所定のデータを付加してパケットとし、上記データストリームを再生するステップと、
を備えることを特徴とする記録再生方法。
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